JP2018112974A - 制御装置、制御方法、制御プログラム - Google Patents

制御装置、制御方法、制御プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2018112974A
JP2018112974A JP2017004208A JP2017004208A JP2018112974A JP 2018112974 A JP2018112974 A JP 2018112974A JP 2017004208 A JP2017004208 A JP 2017004208A JP 2017004208 A JP2017004208 A JP 2017004208A JP 2018112974 A JP2018112974 A JP 2018112974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
filter
measurement value
value
time constant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017004208A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6926482B2 (ja
Inventor
将宏 尾崎
Masahiro Ozaki
将宏 尾崎
山田 隆章
Takaaki Yamada
隆章 山田
亮介 蓮井
Ryosuke Hasui
亮介 蓮井
明 ▲高▼石
明 ▲高▼石
Akira Takaishi
浩範 小川
Hironori Ogawa
浩範 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2017004208A priority Critical patent/JP6926482B2/ja
Priority to US15/726,390 priority patent/US20180203422A1/en
Priority to EP17195443.1A priority patent/EP3349076B1/en
Priority to CN201710958345.1A priority patent/CN108304012A/zh
Priority to KR1020170134451A priority patent/KR102043328B1/ko
Priority to TW106135625A priority patent/TWI681269B/zh
Publication of JP2018112974A publication Critical patent/JP2018112974A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6926482B2 publication Critical patent/JP6926482B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/0205Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05DSYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
    • G05D23/00Control of temperature
    • G05D23/19Control of temperature characterised by the use of electric means
    • G05D23/30Automatic controllers with an auxiliary heating device affecting the sensing element, e.g. for anticipating change of temperature
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B5/00Anti-hunting arrangements
    • G05B5/01Anti-hunting arrangements electric
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/0205Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system
    • G05B13/024Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric not using a model or a simulator of the controlled system in which a parameter or coefficient is automatically adjusted to optimise the performance
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B23/00Testing or monitoring of control systems or parts thereof
    • G05B23/02Electric testing or monitoring

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

【課題】制御対象のハンチング現象を抑制する。【解決手段】温度調整装置10は、制御部12、入力部13、および、フィルタ15を備える。フィルタ15は、入力部13の前段に接続され、計測値SSの高周波成分を遮断して、フィルタ処理後の計測値SSFを入力部13に出力する。入力部13は、制御対象のフィルタ処理後の計測値SSFが入力され、該フィルタ処理後の計測値SSFに基づく実測値PVを出力する。制御部12は、制御対象に対する目標値SPに実測値PVを近づけるように、制御対象に対する操作量MVを算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、温度制御、モータ制御等の対象装置への制御技術に関する。
従来、温度調整器等の制御系機器には、特許文献1に示すようなPID制御が多く利用されている。
PID制御装置は、適応制御またはオートチューニングを用いて、PID値(比例帯P、積分時間TI、微分時間Td等)を算出する。PID制御装置は、このPID値を用いて、制御対象に関する実測値を目標値に近づけるように、制御対象に対する操作量を決定している。
特開2006−106925号公報
しかしながら、実測値が短時間で急激に変化する場合、操作量を適切に決定できないという問題が生じることがある。このような問題は、例えば、ヒータバーによる加熱を利用する製造工程において、ヒータバーの温度を温度調整装置によって一定の目標温度に制御する場合に生じる。具体的には、ヒータバーが製品を加熱する際に、ヒータバーの温度は急激に低下する。温度調整装置は、この温度の低下を補正するように操作量を決定する必要がある。しかしながら、この場合、計算された操作量が現実的には設定できない値となることがある。すなわち、操作量が飽和してしまうことがある。
この場合、ヒータバーは不要に大きく昇温してしまう。温度調整装置は、この不要な昇温を補償するために、当該昇温後には逆に不要に大きく降温してしまう。この昇温と降温とは、この後も繰り返されてしまい、収束し難い。そして、この昇温と降温の周期は、ヒータバーの温度変化の周期とに対して長い。
このように、操作量の飽和が生じると、長周期の温度ハンチング現象が発生してしまう。そして、このような温度ハンチング現象は、製品品質の不安定化、不良の発生につながり、望ましくない。なお、このようなハンチング現象は、温度制御のみならず、モータの回転数制御およびトルク制御等にも顕在する問題である。
したがって、本発明の目的は、制御対象のハンチング現象を抑制する制御技術を提供することにある。
この発明の制御装置は、フィルタ、入力部、および、制御部を備える。フィルタは、制御対象の計測値が入力され、計測値の高周波成分を遮断するフィルタ処理を行って入力部に出力する。入力部は、フィルタ処理された計測値に応じた実測値を出力する。制御部は、制御対象に対する目標値に実測値を近づけるように、制御対象に対する操作量を算出する。
この構成では、計測値の急激な変化が実測値に現れない。したがって、操作量が不適切な値になることが抑制される。
この発明の制御装置は、操作量を取得し、該操作量に応じてフィルタのフィルタ時定数を調整する設定部を備える。
この構成では、操作量に応じたフィルタ時定数が設定される。
また、この発明の制御装置では、設定部は、操作量を経時的に監視する。設定部は、操作量が異常値であることを検出すると、フィルタ時定数を増加させる。異常値の判定としては、具体的には、例えば、設定部は、操作量が飽和していることをもって異常値と判定する。
この構成では、操作量が監視され、操作量の異常に応じて、フィルタ時定数が適正に調整される。
また、この発明の制御装置では、設定部は、所定時間長からなる監視時間を設定する。設定部は、監視時間内において、操作量が正常値であることを検出すると、フィルタ時定数を減少させる。正常値の判定としては、具体的には、例えば、設定部は、操作量が飽和していないことをもって正常値と判定する。
この構成では、フィルタの効き過ぎが抑制される。すなわち、計測値における遮断が必要な成分のみが遮断される。
また、この発明の制御装置では、設定部は、フィルタ時定数の減少を行なった後に操作量が異常値であることを検出すると、フィルタの時定数を、フィルタ時定数の減少を行う前のフィルタ時定数に設定する。
この構成では、フィルタ時定数の低下させ過ぎが抑制される。すなわち、計測値における遮断がより適正化される。
この発明によれば、制御対象のハンチング現象を抑制できる。
本発明の第1の実施形態に係る温度調整装置を含む温度調整システムの機能ブロック図である。 フィルタ処理の有無による実測値PVの変化の差異を表すグラフである。 本願構成を有さない場合の操作量MVの変化を示すグラフである。 本願構成を有さない構成におけるヒートバーの圧着面温度の時間推移を示すグラフである。 本願構成におけるヒートバーの圧着面温度の時間推移を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る温度調整装置を含む温度調整システムの機能ブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る温度調整装置のフィルタ時定数の第1の調整処理を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る温度調整装置のフィルタ時定数の第2の調整処理を示すフローチャートである。
本発明の第1の実施形態に係る制御装置、制御方法、および、制御プログラムについて、図を参照して説明する。なお、以下の実施形態では、制御の具体例としてヒータ等の温度調整(温度制御)の場合を示しているが、モータ等の回転制御、トルク制御等、他の物理量の制御に対しても適用することができる。図1は、本発明の第1の実施形態に係る温度調整装置を含む温度調整システムの機能ブロック図である。
図1に示すように、温度調整装置10は、設定部11、制御部12、入力部13、出力部14、および、フィルタ15を備える。温度調整装置10は、本発明の「制御装置」に対応する。
図1に示すように、温度調整装置10は、温度調整システム1の構成要素である。温度調整システム1は、温度調整装置10、対象装置20、および、センサ30を備える。対象装置20は、ヒータ21、および、ヒートバー22を備える。
ヒータ21は、温度調整装置10の出力部14に接続されており、出力部14からの通電電力に応じて加熱される。ヒータ21は、例えばヒートバー22に内蔵されており、ヒートバー22を加温する。したがって、この場合、制御対象は、ヒートバー22の所定位置(例えば、圧着面や溶着面等の近傍)の温度である。
センサ30は、例えば、熱電対等からなり、ヒートバー22の所定位置に装着されている。例えば、センサ30は、ヒートバー22における圧着面や溶着面の近傍に内蔵されている。センサ30は、ヒートバー22の温度を計測し、計測値SSを出力する。計測値SSは例えば電圧値等である。計測値SSは、温度調整装置10のフィルタ15に入力される。
次に、温度調整装置10の具体的な構成について説明する。
フィルタ15は、センサ30と入力部13との間に接続されている。フィルタ15は、ローパスフィルタである。フィルタ15は、計測値SSをフィルタ処理し、フィルタ処理後の計測値SSFを入力部13に出力する。
フィルタ15のフィルタ時定数は、計測値SSの急激な変化によって生じる、計測値SSの高周波成分を遮断する値に設定されている。
入力部13は、フィルタ処理後の計測値SSFから実測値PVを算出する。入力部13は、実測値PVを制御部12に出力する。実測値PVは、後述の目標値SPと同じ単位の値である。例えば、目標値SPが摂氏温度(℃)であれば、実測値PVも摂氏温度(℃)である。
設定部11は、目標値SPを設定し、制御部12に出力する。目標値SPは、この場合温度であり、より具体的には、ヒートバー22におけるセンサ30で計測する位置の目標温度である。
制御部12は、目標値SP、実測値PVを用いて操作量MVを算出する。より具体的には、制御部12は、実測値PVが目標値SPに近づくように、PID制御等を用いて、操作量MVを算出する。制御部12は、操作量MVを出力部14に出力する。
出力部14は、例えば、SSR、電磁開閉器、または、電力調整器である。出力部14は、操作量MVに応じて動作し、ヒータ21への通電を制御する。
このようなフィードバック制御を行うことによって、ヒートバー22の温度が目標値を含む所定温度範囲内で安定する。
そして、本実施形態に係る温度調整装置10では、フィルタ15を備えることによって、以下に示すような作用効果が得られる。
図2は、フィルタ処理の有無による実測値PVの変化の差異を表すグラフである。なお、図2は、制御演算周期を0.5[s]とし、フィルタ時定数を2.0[s]とし、ヒートバー22による圧着(溶着)周期を2.0[s]とした場合を示している。図2において、横軸は時間(秒)であり、縦軸は温度(℃)である。縦軸は実測値PVに相当する。実線および○印は、本願構成の場合を示し、破線および◆印は、従来構成および計測値SSをそのまま実測値にした場合を示す。
ヒートバー22で製品等の圧着(溶着)を行った場合、ヒートバー22の熱が製品側に伝搬するため、ヒートバー22の温度は低下する。例えば、図2に示すように、2.0秒毎に温度が急激に低下する。この際、制御周期が0.5秒であるため、温度が急激に低下した後昇温する。このため、計測値SSに想到する温度は、短い周期(ここでは2秒周期)で上下動することになる。特に、センサ30がヒートバー22の圧着面(溶着面)付近に配置された場合、この影響は大きく、計測値SSは、短い周期(ここでは2秒周期)で大きく上下動することになる。
この短周期の温度の上下動が生じると、次のような問題が生じる。図3は、操作量の時間変化を示すグラフである。図3は、本願構成を有さない場合の操作量MVの変化を示すグラフである。すなわち、図3は、フィルタ処理を行わない場合の操作量MVの変化を示すグラフである。図3において、横軸は時間[s]であり、縦軸は操作量MVを示す。実線は実際の制御タイミング毎の操作量MVの変化を示し、太実線は実際の操作量MVの平滑値を示し、太破線は計算上の操作量の平滑値を示す。
フィルタ処理を行わない場合、計算上の操作量が実現不可能な値になることがある。例えば、操作量は0%から100%の間で設定可能であるが、操作量MVが0%未満になる区間が存在してしまう。これは、PID制御等のフィードバック制御において上述の短周期の温度の上下動に起因するものである。すなわち、フィードバック制御を行うことによって、実測値PVが急激に変化すると、この変化を応じて操作量MVが変化する。この際、操作量MVが0%付近の場合、実測値PVの急激な変化によって、計算上の操作量MVが0%未満になってしまうことがある。この場合、制御部12は、操作量MVを0%として出力する。すなわち、操作量MVの飽和が生じてしまう。このような操作量MVの飽和が生じると、温度制御は適正でなくなり、さらにフィードバック制御によって、この適正制御からのズレを補償する制御が発生する。そして、この制御によって生じた新たなズレは、フィードバック制御によって更に補償されるように作用する。したがって、このようなズレを補償する制御が繰り返されることになる。
図4は、本願構成を有さない構成(従来構成)におけるヒートバーの圧着面温度の時間推移を示すグラフである。図4において、横軸は時間[s]であり、縦軸は温度[℃]である。
図4に示すように、上述の制御が繰り返されることによって、ヒートバー22の温度変化の周期(上述の短周期)よりも長周期の温度ハンチング現象が発生する。
しかしながら、本願構成、すなわち、フィルタ15を備えることによって、図2の実線に示すように、入力部13に入力されるフィルタ処理後の計測値SSFの変化は、計測値SSの変化が鈍ったものとなり、短周期の温度の上下動が抑制される。これにより、操作量MVが正常値の範囲(上述の0%から100%の間)から殆ど逸脱しなくなる。したがって、適正な操作量MVが継続的に出力される。これにより、ヒータ21の通電制御が適正になり、ヒートバー22の圧着面温度の制御が安定化される。
図5は、本願構成におけるヒートバーの圧着面温度の時間推移を示すグラフである。図4において、横軸は時間[s]であり、縦軸は温度[℃]である。
図5に示すように、本願構成を用いることよって、ヒートバー22の温度変化の周期(上述の短周期)よりも長周期の温度ハンチング現象の発生が抑制される。
このように、本実施形態の構成を用いることによって、制御対象の短周期の急激な変化が生じていても、長周期のハンチング現象を抑制できる。
なお、上述の説明では、長周期のハンチング現象の抑制を、複数の機能部で実現する態様を示した。しかしながら、制御部12、入力部13、および、フィルタ15の処理をプログラム化して記憶しておき、CPU等の情報処理装置で当該プログラムを実行することで、長周期のハンチング現象を抑制できる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る制御装置、制御方法、および、制御プログラムについて、図を参照して説明する。図6は、本発明の第2の実施形態に係る温度調整装置を含む温度調整システムの機能ブロック図である。
本実施形態に係る温度調整システム1Aは、温度調整装置10Aの構成、より具体的には、設定部11Aおよびフィルタ15Aの構成および処理において、第1の実施形態に係る温度調整システム1と異なる。温度調整システム1Aおよび温度調整装置10Aの他の構成は、温度調整システム1および温度調整装置10と同様であり、同様の箇所の説明は省略する。
設定部11Aは、制御部12が順次出力する操作量MVを監視する。設定部11Aは、操作量MVに応じてフィルタ15Aのフィルタ時定数を調整する。フィルタ15Aは、調整されたフィルタ時定数によって、計測値SSに対するフィルタ処理を行う。
より具体的には、設定部11Aは、次に示すように、フィルタ時定数を調整する。図7は、本発明の第2の実施形態に係る温度調整装置のフィルタ時定数の第1の調整処理を示すフローチャートである。
設定部11Aは、操作量MVを取得して、操作量MVが正常か異常かを判定する。設定部11Aは、操作量MVが異常であれば(S101:YES)、フィルタ時定数を増加する(S102)。すなわち、フィルタ15Aの遮断周波数を低周波数側にシフトさせる。
フィルタ時定数の増加後、設定部11Aは、操作量MVが異常であれば(S103:YES)、さらに、フィルタ時定数を増加する(S102)。設定部11Aは、操作量MVが正常であれば(S103:NO)、フィルタ時定数の調整処理を終了する。
設定部11Aは、ステップS101において、操作量MVが正常であれば(S101:NO)、フィルタ時定数が0か否かを判定する。
設定部11Aは、フィルタ時定数が0であれば(S104:YES)、フィルタ時定数の調整処理を終了する。
設定部11Aは、フィルタ時定数が0でなければ(S104:NO)、フィルタ時定数を減少させる(S105)。すなわち、フィルタ15Aの遮断周波数を高周波数側にシフトさせる。
フィルタ時定数の減少後、設定部11Aは、操作量MVが異常でなければ(S106:NO)、ステップS104に戻る。設定部11Aは、操作量MVが異常であれば(S106:YES)、フィルタ時定数を前回値、すなわち、今回のフィルタ時定数の減少処理の直前の値に設定する(S107)。
このような構成および処理を用いることによって、短周期の温度変動に応じて、フィルタ時定数を適切に設定できる。これにより、長周期の温度ハンチング現象を抑制しながら、冗長なフィルタ処理を抑制できる。したがって、フィルタ処理によって遮断すべきではない周波数成分の遮断を抑制でき、より適切な温度制御が可能になる。
なお、フィルタ時定数の設定処理は、次に示す処理を用いてもよい。図8は、本発明の第2の実施形態に係る温度調整装置のフィルタ時定数の第2の調整処理を示すフローチャートである。
設定部11Aは、経過時間ttを初期化する(S201)。設定部11Aは、経過時間ttが監視時間tm内であるか否かを判定する。監視時間tmは、予め設定されており、上述の長周期の温度ハンチング現象の周期または短周期の温度変動の周期の推定値や実験値等に基づいて設定されており、例えば、短周期の温度変動の周期よりも長く、長周期の温度ハンチング現象の周期よりも短く設定されている。
設定部11Aは、経過時間ttが監視時間tm内であれば(S202:YES)、操作量MVを計測する(S203)。設定部11Aは、操作量MVが100%以上(MV≧100%)または0%以下(MV≦0%)であれば(S204:YES)、フィルタ時定数を増加する(S205)。すなわち、設定部11Aは、操作量MVが異常値であれば、フィルタ時定数を増加する。
設定部11Aは、操作量MVが100%以上(MV≧100%)または0%以下(MV≦0%)でなければ(S204:NO)、ステップS202に戻る。
ステップS205によるフィルタ時定数の増加後、設定部11Aは、経過時間ttを初期化する(S206)。設定部11Aは、経過時間ttが監視時間tm内であれば(S207:YES)、操作量MVを計測する(S208)。設定部11Aは、操作量MVが100%以上(MV≧100%)または0%以下(MV≦0%)であれば(S209:YES)、ステップS205に戻り、フィルタ時定数を増加する(S205)。
設定部11Aは、操作量MVが100%以上(MV≧100%)または0%以下(MV≦0%)でなければ(S209:NO)、ステップS207に戻る。
ステップS207において、設定部11Aは、経過時間ttが監視時間tm内であれば(S207:NO)、フィルタ時定数の調整処理を終了する。
説明をステップS202に戻り、設定部11Aは、経過時間ttが監視時間tm内であれば(S202:NO)、フィルタ時定数が0か否かを判定する。
設定部11Aは、フィルタ時定数が0であれば(S210:YES)、フィルタ時定数の調整処理を終了する。
設定部11Aは、フィルタ時定数が0でなければ(S210:NO)、フィルタ時定数を減少させる(S211)。
ステップS211によるフィルタ時定数の減少後、設定部11Aは、経過時間ttを初期化する(S212)。設定部11Aは、経過時間ttが監視時間tm内であれば(S213:YES)、操作量MVを計測する(S214)。設定部11Aは、経過時間ttが監視時間tm内でなければ(S213:NO)、ステップS210に戻る。
設定部11Aは、操作量MVが100%以上(MV≧100%)または0%以下(MV≦0%)であれば(S215:YES)、フィルタ時定数を前回値、すなわち、今回のフィルタ時定数の減少処理の直前の値に設定する(S216)。設定部11Aは、操作量MVが100%以上(MV≧100%)または0%以下(MV≦0%)でなければ(S215:NO)、ステップS213に戻る。
このような処理を用いることによって、短周期の温度変動に応じて、フィルタ時定数を適切に設定できる。これにより、長周期の温度ハンチング現象を抑制しながら、冗長なフィルタ処理を抑制できる。さらに、フィルタ時定数が小さくなりすぎることを抑制でき、長周期の温度ハンチング現象を、より確実に抑制できる。すなわち、フィルタ時定数を最適に設定できる。
なお、上述の説明では、フィルタをローパスフィルタで形成する態様を示した。しかしながら、フィルタは、計測値に含まれる上述の短周期の温度変動による成分を減衰、遮断できるフィルタであれば、他のフィルタであってもよい。例えば、短周期の温度変動による周波数を減衰極の周波数とするノッチフィルタを用いてもよい。この場合、上述の遮断周波数の調整は、減衰極周波数の調整に置き換えればよい。
1、1A:温度調整システム
10、10A:温度調整装置
11、11A:設定部
12:制御部
13:入力部
14:出力部
15、15A:フィルタ
20:対象装置
21:ヒータ
22:ヒートバー
30:センサ
PV:実測値
SP:目標値
SS:計測値
SSF:フィルタ処理後の計測値

Claims (9)

  1. 制御対象の計測値が入力され、前記計測値の高周波成分を遮断するフィルタ処理を行って出力するフィルタと、
    前記フィルタ処理された計測値に応じた実測値を出力する入力部と、
    前記制御対象に対する目標値に前記実測値を近づけるように、前記制御対象に対する操作量を算出する制御部と、
    を備える、制御装置。
  2. 前記操作量を取得し、該操作量に応じて前記フィルタのフィルタ時定数を調整する設定部を備える、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記設定部は、
    前記操作量を監視し、
    前記操作量が異常値であることを検出すると、前記フィルタ時定数を増加させる、
    請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記設定部は、
    前記操作量が飽和していることをもって前記異常値と判定する、
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記設定部は、
    所定時間長からなる監視時間を設定し、
    前記監視時間内において、前記操作量が正常値であることを検出すると、前記フィルタ時定数を減少させる、
    請求項3または請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記設定部は、
    前記操作量が飽和していないことをもって前記正常値と判定する、
    請求項5に記載の制御装置。
  7. 前記設定部は、
    前記フィルタ時定数の減少を行なった後に前記操作量が異常値であることを検出すると、前記フィルタの時定数を、前記フィルタ時定数の減少を行う前のフィルタ時定数に設定する、
    請求項5または請求項6に記載の制御装置。
  8. 制御装置が、
    制御対象の計測値の高周波成分を遮断するフィルタ処理を実行し、
    フィルタ処理後の計測値に基づく実測値を算出し、
    前記制御対象に対する目標値に前記実測値を近づけるように、前記制御対象に対する操作量を算出する、
    制御方法。
  9. 制御対象の計測値の高周波成分を遮断するフィルタ処理と、
    フィルタ処理後の計測値に基づく実測値の算出処理と、
    前記制御対象に対する目標値に前記実測値を近づけるように、前記制御対象に対する操作量を算出する制御処理と、
    を、制御装置に実行させる、
    制御プログラム。
JP2017004208A 2017-01-13 2017-01-13 制御装置、制御方法、制御プログラム Active JP6926482B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017004208A JP6926482B2 (ja) 2017-01-13 2017-01-13 制御装置、制御方法、制御プログラム
US15/726,390 US20180203422A1 (en) 2017-01-13 2017-10-06 Control device, control method, and control program
EP17195443.1A EP3349076B1 (en) 2017-01-13 2017-10-09 Control device, control method, and control program
CN201710958345.1A CN108304012A (zh) 2017-01-13 2017-10-13 控制装置、控制方法及控制程序
KR1020170134451A KR102043328B1 (ko) 2017-01-13 2017-10-17 제어 장치, 제어 방법, 제어 프로그램
TW106135625A TWI681269B (zh) 2017-01-13 2017-10-18 控制裝置、控制方法及控制程式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017004208A JP6926482B2 (ja) 2017-01-13 2017-01-13 制御装置、制御方法、制御プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018112974A true JP2018112974A (ja) 2018-07-19
JP6926482B2 JP6926482B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=60161925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017004208A Active JP6926482B2 (ja) 2017-01-13 2017-01-13 制御装置、制御方法、制御プログラム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20180203422A1 (ja)
EP (1) EP3349076B1 (ja)
JP (1) JP6926482B2 (ja)
KR (1) KR102043328B1 (ja)
CN (1) CN108304012A (ja)
TW (1) TWI681269B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022211010A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 東レ株式会社 アブレーションカテーテルシステム

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6110307A (ja) * 1984-06-25 1986-01-17 Pioneer Electronic Corp 自動音量調整装置
FR2821175A1 (fr) * 2001-02-19 2002-08-23 Solvay Methode de regulation d'une propriete d'un produit resultant d'une transformation chimique
WO2003058355A1 (fr) * 2001-12-28 2003-07-17 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Systeme de commande
JP4561459B2 (ja) * 2004-04-30 2010-10-13 ヤマハ株式会社 D級増幅器
JP4485896B2 (ja) 2004-10-01 2010-06-23 株式会社山武 Pid制御装置
DE102006014352B3 (de) * 2006-03-28 2007-05-03 Siemens Ag Steuergerät zur Bordnetzspannungswelligkeit-robusten Regelung des elektrischen Stroms eines Regelmagnetventils sowie zugehöriges Verfahren
JP5594996B2 (ja) * 2009-09-14 2014-09-24 三菱重工業株式会社 航空機の操縦システム
US8804985B2 (en) * 2011-03-03 2014-08-12 Conexant Systems, Inc. Systems and methods for high pass filtering with smart saturation
CN102887080A (zh) * 2012-09-29 2013-01-23 北京智行鸿远汽车技术有限公司 一种纯电动汽车急加速扭矩滤波的控制方法
JP2014089495A (ja) * 2012-10-29 2014-05-15 Omron Corp フィードバック制御方法、フィードバック制御装置、およびフィードバック制御プログラム
KR20150041388A (ko) * 2013-10-08 2015-04-16 삼성전자주식회사 화상형성장치, 모터 제어 장치 및 그 모터 제어 방법
CN103633658B (zh) * 2013-11-27 2015-09-09 国家电网公司 一种基于实时调整滤波时间常数的储能系统出力计算方法及装置
CN104410092B (zh) * 2014-12-08 2017-01-25 国网新疆电力公司经济技术研究院 一种多元互补新能源发电系统的能量协调优化方法
CN105807812A (zh) * 2014-12-30 2016-07-27 中核控制系统工程有限公司 Pid温度控制方法及温度控制模块
JP6467235B2 (ja) * 2015-02-02 2019-02-06 エイブリック株式会社 ローパスフィルタ回路及び電源装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022211010A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 東レ株式会社 アブレーションカテーテルシステム

Also Published As

Publication number Publication date
EP3349076B1 (en) 2021-06-23
TW201826052A (zh) 2018-07-16
KR20180083785A (ko) 2018-07-23
EP3349076A1 (en) 2018-07-18
JP6926482B2 (ja) 2021-08-25
CN108304012A (zh) 2018-07-20
KR102043328B1 (ko) 2019-11-11
TWI681269B (zh) 2020-01-01
US20180203422A1 (en) 2018-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140121853A1 (en) Feedback control method, feedback control apparatus, and feedback control program
WO2016042589A1 (ja) 制御装置
JP2014086074A (ja) モータの制御装置及びモータの制御方法
JP2017084561A (ja) リレーの接点の接点不良を防ぐ負荷制御装置
JP6926482B2 (ja) 制御装置、制御方法、制御プログラム
JP5920301B2 (ja) 負荷駆動制御装置
US20160282829A1 (en) Controller and control method
JP5009184B2 (ja) 制御機器および制御方法
JP6585950B2 (ja) 制御装置および制御方法
US10120349B2 (en) Control device and control method
JP4648448B2 (ja) Pid調節器を含む閉ループ系のプロセス制御装置
JP2004086858A (ja) 制御装置、温度調節器および熱処理装置
KR100516200B1 (ko) 피드백 제어 방법 및 피드백 제어 장치
JP5887226B2 (ja) 制御装置および制御方法
JP2005223960A (ja) 電動機の制御装置
CN112327972A (zh) 一种用于控制加热组件的温度控制器和温度控制方法
KR20200115144A (ko) 제어 장치 및 제어 방법
JP2005046898A (ja) 圧延機の速度制御方法
JP2014012491A (ja) 船体の位置制御装置及び方法並びにプログラム
JP7050614B2 (ja) 制御装置および制御方法
JP2019101847A (ja) 制御装置および制御方法
JP7050616B2 (ja) 制御装置および制御方法
WO2022034658A1 (ja) 制御装置
JP2012125038A (ja) 電動機制御装置
JPH11338503A (ja) Pid調節器を含む閉ループ系のプロセス制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210520

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6926482

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150