以下、本発明の実施形態に係るプラント測定装置、プラント監視支援システム、およびプラント測定方法について、図面を参照して説明する。
[プラント測定装置]
図1は、実施形態に係るプラント測定装置の一例であるプラント測定装置30を、プラント1に適用した場合の適用例を説明する説明図であり、図1(A)がプラント測定装置30を適用していない状態におけるプラント監視制御システム2の構成を示す概略図、図1(B)がプラント測定装置30を適用している状態におけるプラント監視制御システム2の構成を示す概略図である。
プラント測定装置30は、例えば、原子炉3を具備する原子力発電プラント等のプラント1の現場に設置されている、弁、ポンプ、計器等の機器(現場機器)のプラント状態量を検出用の接点の導通状態を測定し、測定結果を保持する装置であり、プラント1を監視し制御するプラント監視制御システム2に対して取付可能に構成されている。
プラント監視制御システム2(図1(A))は、例えば、現場機器の状態を検出する検出器4からの検出信号を中継端子盤5内に配設される中継端子台6によって集約し、中継端子台6のコネクタ部6aに接続された多芯化ケーブル等のケーブル7を介して信号伝送される監視制御設備8と、監視制御設備8内に配設される入出力用端子台9を介して受け取る検出信号に応じて、必要な信号処理、処理結果の表示、および処理結果の記録をする監視制御装置11とを具備する。
監視制御設備8では、常設電源設備13から電源供給を受け、監視制御装置11の動作に適した電圧に調整する電源装置14が監視制御装置11へ電源供給し、プラント1の現場機器の状態を遠隔監視する。
プラント監視制御システム2では、常設電源設備13の機能が喪失して常設電源設備13からの電源供給が途絶えた場合を想定して、電源装置14の二次側に電源接続部14aが設けられている。従って、常設電源設備13からの電源供給が途絶えた場合においても電源接続部14aに、例えば可搬型蓄電池15等の非常用電源を接続することによって、遠隔監視を実施することができる。また、中継端子台6に蓄電池を内蔵した可搬型計測器16を接続することによっても遠隔監視を実施することができる。
プラント測定装置30が適用されていないプラント監視制御システム2(図1(A))に対してプラント測定装置30を適用する場合、すなわち、プラント測定装置30を用いてプラント1の現場機器のプラント状態量を検出用の接点の導通状態を測定する場合、検出信号が集約される中継端子台6にプラント測定装置30を取り付ける。より具体的には、中継端子台6のコネクタ部6aに接続されるケーブル7を外してコネクタ部6aに取り付ける(装着する)。
従って、プラント測定装置30が適用されているプラント監視制御システム2(図1(B))は、適用前のプラント監視制御システム2(図1(A))に対して、ケーブル7の一端が中継端子台6から取り外されている点と、中継端子台6にプラント測定装置30が取り付けられている点とで相違するがその他の点については実質的に相違しない。
図2は、プラント測定装置30の取付例を説明する説明図であり、図2(A)がプラント測定装置30を取り付ける前の中継端子台6のコネクタ部6aの状態を示す概略図、図2(B)がプラント測定装置30を取り付けた後のコネクタ部6aの状態を示す概略図である。
例えば、常設電源設備13からの電源供給が途絶えていない通常運用時(プラント測定装置30を取り付ける前)のプラント監視制御システム2(図2(A))では、中継端子台6のコネクタ部6aにケーブル7の一例として多芯化ケーブルが接続されている。一方、常設電源設備13からの電源供給が途絶えた等の事情から、プラント測定装置30を用いてプラント1の現場機器の状態を測定したい場合には、プラント監視制御システム2にプラント測定装置30が取り付けられる(図2(B))。
プラント測定装置30は、例えば、コネクタ部6aと着脱自在に構成されており、コネクタ部6aにプラント測定装置30を装着することで、プラント監視制御システム2にプラント測定装置30を取り付けることができる(図2(B))。コネクタ部6aにプラント測定装置30を装着する際には、通常運用時にはコネクタ部6aに接続されているケーブル7を取り外し(図2(B)における(1)の手順)、その後、コネクタ部6aにプラント測定装置30を装着する(図2(B)における(2)の手順)。
なお、プラント測定装置30のプラント監視制御システム2との接続(インターフェイス)の一例として、プラント測定装置30が中継端子台6のコネクタ部6aと着脱自在に構成される例を説明したが、プラント測定装置30のプラント監視制御システム2との接続(インターフェイス)は、上述した例に限定されない。
プラント監視制御システム2との接続(インターフェイス)例のうち、上述した例以外の例としては、例えば、監視制御設備8に配設される入出力用端子台9に接続されるケーブル7を取り外し、当該ケーブル7にプラント測定装置30を着脱自在な構成としても良い。
ケーブル7にプラント測定装置30を着脱自在な構成とし、プラント測定装置30が監視制御設備8内でプラント監視制御システム2と接続できる場合、過酷事故等の発生により中継端子台6が配設される中継端子盤5への立ち入りが困難な状況に陥った場合においても、作業員はより安全な環境下にある監視制御設備8内で現場機器の状態検出用の接点(以下、「現場接点」とする)18の導通状態を確認する測定を行うことができるという利点がある。
また、プラント測定装置30は、プラント測定装置30から中継端子台6のコネクタ部6aおよびケーブル7の両方に対して着脱できるように構成されていても良い。
ここで、コネクタ部6aは凹形状に形成される一方、ケーブル7の端部は凸形状に形成されているため、プラント測定装置30が中継端子台6のコネクタ部6aと着脱自在に構成される例の場合、例えば、一端がケーブル7の端部の凸形状と嵌め合いの関係にあり、他端がプラント測定装置30の接続部(コネクタ部31:図3)と嵌め合いの関係となる、ケーブル7およびプラント測定装置30と着脱自在な接続アダプタをさらに具備していれば、プラント測定装置30は中継端子台6のコネクタ部6aおよびケーブル7の両方に対して着脱可能となる。
図3はプラント測定装置30を中継端子台6に接続した場合における回路構成を、プラント測定装置30の概略的な内部構成と共に示した回路構成図である。
プラント測定装置30は、例えば、プラント1(図1)に配設される機器と電気的に接続され、機器の状態を示す信号が集約される中継端子台6のコネクタ部6aと着脱自在なコネクタ部31が設けられている。コネクタ部31をコネクタ部6aに差し込む(取り付ける)ことで、コネクタ部31,6aを介して電気的に接続されるn(nは自然数)個の現場機器の状態検出用の接点(現場接点)18の導通状態を測定するn本の並列な測定回路が形成される。
プラント測定装置30は、コネクタ部31をコネクタ部6aに装着した状態で、コネクタ部31,6aを介して電気的に接続されるn個の現場接点18の導通状態を測定する装置であり、例えば、電源部32と、操作部33と、表示灯34と、接点35,36の開閉状態を切り替える切替制御部37と、接地端子39と、接地状態切替用接点41と、記録部43と、日時管理部45と、無線通信部46とを具備して構成される。
電源部32は、コネクタ部31をコネクタ部6aに装着した状態で、コネクタ部31,6aを介して電気的に接続されるn個の現場接点18の導通状態を測定するための電流を流すための電源であり、例えば、小型の電池等で構成される。
操作部33は、電源部32からの電源供給を入(オン)とするか切(オフ)とするかを切り替える(以下、「入切する」とする。)機能を有する。操作部33が電源部32からの電源供給を入、すなわち、電源部32側である一次側と現場機器側(中継端子台6側)である二次側とを短絡させると、操作部33を介して、電源部32と現場接点18とが電気的に接続され、現場接点18の両端に電源部32からの電圧が印加される。
現場接点18の両端に電源部32からの電圧が印加されている状況下において、現場接点18が閉じている(短絡している)場合には、電源部32と現場接点18とを含む電路(第1の電路)が閉ループとなり、当該閉ループに電流が流れる。現場接点18が開いている(開放している)場合には、電源部32と現場接点18とを含む電路が開いているため、当該電路に電流は流れない。つまり、操作部33が電源部32からの電源供給を入とした場合には現場接点18の導通状態を測定することができる。
なお、電源部32からの電源供給が切、すなわち、電源部32から中継端子台6が開放されている場合には、現場接点18が電源部32から電気的に切り離されるので、現場接点18に電圧は印加されない。
表示灯34は、電源部32および操作部33と直列に接続されており、コネクタ部31をコネクタ部6aに装着した状態では、現場接点18とも直列に接続される。また、表示灯34は、通電すると点灯する。従って、表示灯34が点灯しているか否かは、電源部32、操作部33、表示灯34、および現場接点18とを直列に接続した第1の電路が通電しているか否か、すなわち、現場接点18の導通状態と対応する。
プラント測定装置30では、表示灯34が現場接点18の導通状態と対応して点灯または消灯することで、現場接点18の導通状態を視覚的に把握することができる。
第1の接点としての接点35は、コネクタ部6aに非装着の状態、すなわち、プラント測定装置30単体の状態で、電源部32、操作部33、および表示灯34と直列に接続された新たな電路(第2の電路)を形成している。接点35の開状態(開放)と閉状態(短絡)が切り替えられることで、第2の電路が開閉される。
プラント測定装置30では、接点35が設けられているため、現場接点18の導通状態に対応させて、第2の電路を開閉すれば、測定後にプラント測定装置30を取り外したとしても、表示灯34の点灯または消灯を維持することができる。従って、プラント測定装置30では、測定後にプラント測定装置30を取り外したとしても、現場接点18の導通状態を、表示灯34の点灯状態(点灯または消灯)の形で保持することができる。
第2の接点としての接点36は、例えば、第1の接点35の1次側接点(図中上側の接点)とコネクタ部31との間等、プラント測定装置30内の第1の電路上であって、第2の電路の外部に設けられる。接点36は、プラント測定装置30をコネクタ部6aに装着した状態では、現場接点18と直列に接続され、電源部32、操作部33、および表示灯34と現場接点18と共に第1の電路を形成する。
接点36の開状態(開放)と閉状態(短絡)が切り替えられることで、電源部32、操作部33、表示灯34、接点36、および現場接点18で構成される第1の電路が、接点36の開閉に応じて開閉される。接点36は、測定開始前の状態(通常時)に閉状態であり、電源部32、操作部33、表示灯34、接点36、および現場接点18で構成される第1の電路を閉じており、電源部32、操作部33、および表示灯34と現場接点18とで閉じた第1の電路に電流が流れると、開状態となる。
接点36は、第1の電路に電流が流れる場合、接点35が閉状態になると共に自身(接点36)は開状態になるため、接点35が閉じることによって新たに形成される、第1の電路よりも電路長が短く全電路がプラント測定装置30内に在る第2の電路側と、現場接点18側とを電気的に切り離す。なお、接点36は、必ずしも設けられている必要はなく、省略されていても良い。
切替制御部37は、プラント測定装置30をコネクタ部6aに装着した状態で、電源部32、操作部33、および表示灯34と現場接点18とで形成される第1の電路を流れる電流の有無、すなわち、現場接点18の導通状態に応じて、少なくとも、接点35を開閉する機能を有する。なお、接点36が設けられている場合には、切替制御部37が接点36を開閉する機能をさらに有していても良い。
切替制御部37は、プラント測定装置30内の第1の電路上(現場接点18を導通する電流の有無を検出する検出点)に設けられ、現場接点18を導通する電流の有無を検出し、その検出結果に応じて、プラント測定装置30内に設けられる接点35,36の開閉状態を個別に切り替える。切替制御部37は、電源部32、操作部33、および表示灯34と現場接点18とで閉じた第1の電路上に電流が流れている場合には接点35を閉じ(オンにし)、接点36を開く(オフにする)一方、流れていない場合には接点35を開き(オフにし)、接点36を閉じる(オンにする)。
切替制御部37は、例えば、プラント測定装置30内の第1の電路上(現場接点18を導通する電流の有無を検出する検出点)に現場接点18が導通した場合に通電するリレーコイルと、このリレーコイルの動作によって短絡と開放とを切り替えるメーク接点(a接点)である接点35およびブレイク接点(b接点)である接点36とを備えるリレー回路等によって構成することができる。
また、切替制御部37は、現場接点18の導通状態を示す情報を、記録部43へ与える。記録部43へ与えられる、現場接点18の導通状態を示す情報は、現場接点18が導通しているか否かを直接的に示す情報に限られない。例えば、第1の電路上に設定される電流の検出点(例えば、切替制御部37が設置される箇所)に電流が流れたかを示す情報や接点35または接点36の開閉状態(開状態および閉状態の何れの状態にあるか)を示す情報等の現場接点18の導通状態を間接的に示す情報でも良い。
切替制御部37は、第1の電路に電流が流れている場合、接点35を閉じ、接点36を開く。開いていた接点35を閉じることによって、プラント測定装置30内に、電源部32、操作部33、接点35、および表示灯34とで閉じた新たな電路(第2の電路)が形成される。従って、プラント測定装置30をコネクタ部6aから取り外した後も、操作部33が電源部32からの電源供給を入としている間は、第2の電路によって、電源部32と表示灯34とが電気的に接続され、点灯状態にある表示灯34の点灯状態も継続する。電源部32からの電源供給を切とすると、表示灯34は消灯する。
また、切替制御部37は、接点36を開くことによって、接点35が閉じることによって新たに形成される第2の電路側と、現場接点18側とを電気的に切り離す。これにより、より短い電路による閉ループを、プラント測定装置30単体で形成することができ、電源部32の電力消費量を抑えることができる。
一方、切替制御部37は、第1の電路に電流が流れていない場合、接点35を開状態とし、接点36を閉状態とする。すなわち、接点35および接点36は、初期(測定開始前)の開閉状態を維持する。
接地端子39は、アース端子Eと接続する端子であり、接地ラインGLの一端を構成する。接地端子39を一端とする接地ラインGLの他端40は、第1の電路のうち、操作部33の二次側(コネクタ部31の接続点PA1+,…,PAn+側)とコネクタ部31の正極側(コネクタ部31の接続点PA1+,…,PAn+)との間に接続される。
接地端子39は、プラント測定装置30をコネクタ部6aに装着した(取り付けた)状態で、コネクタ部6aの正極側(コネクタ部6aの接続点PB1+,…,PBn+)から現場接点18の一次側(図3において右側)との間の電路と電気的に接続されるため、アース端子Eと接続することで、コネクタ部6aの正極側(コネクタ部6aの接続点PB1+,…,PBn+)から現場接点18の一次側(図3において右側)との間の電路に残留している電荷(残留電荷)を大地に放電することができる。
接地状態切替用接点41は、開状態(オフ)と閉状態(オン)とを切替可能な接点であり、接地端子39と、電源部32、操作部33、および表示灯34の少なくともいずれかとの間に設けられる。従って、接地状態切替用接点41は、「閉」に切り替えた(短絡させた)場合には、電源部32、操作部33、および表示灯34が直列に接続された電路と接地端子39とが電気的に接続される一方、「開」に切り替えた(開放させた)場合には、電源部32、操作部33、および表示灯34が直列に接続された電路と接地端子39とが電気的に切り離される。
なお、接地状態切替用接点41は、接地状態切替用接点41の開閉が操作部33の閉開と連動するように構成されていても良い。すなわち、操作部33が電源部32からの電源供給を入(オン)としている場合、接地状態切替用接点41は開状態(オフ)となり、電源部32からの電源供給を切(オフ)としている場合、接地状態切替用接点41は閉状態(オン)となるように、接地状態切替用接点41が構成されていても良い。
記録部43は、記憶領域を備えており、切替制御部37が判定した現場接点18の導通状態を示す情報を、切替制御部37から受け取って保持する機能(データ保持部)と、保持したデータを当該記憶領域に記録する機能を有する。ここで、記録部43が備える記憶領域は、内蔵される記憶媒体によって提供される記憶領域でも良いし、プラント測定装置30と着脱自在な記憶媒体(リムーバブルメディア)により提供されても良い。
また、記録部43は、日時管理部45から現在の日時を示す日時情報を要求し、受け取ると、受け取った日時情報を、記録する情報とともに、または記録する情報と関連付けて記録する。記録部43に保持または記録される情報は、無線通信部46等の他の処理部から読み出し可能な状態で保持または記録されている。
日時管理部45は、例えば、現在の日時を示す日時情報を有しており、記録部43から日時情報の要求があった場合、要求のあったタイミングの日時を示す日時情報を記録部43へ与える。
無線通信部46は、記録部43にアクセスして記録部43に保持される情報を読み出す機能と、外部電源19から電源供給があった場合に、設定される外部機器と無線通信して記録部43から読み出した情報を伝送する機能とを有する。無線通信部46は、電源部32とは異なる外部電源19が確保でき、外部電源19との電気的な接続口となる電源接続端子48に接続される外部電源19から電源供給があった場合、設定される外部機器と無線通信して記録部43から読み出した情報を伝送する。
なお、上述したプラント測定装置30は、一例であり、図3に例示される構成に限られない。プラント測定装置30は、少なくとも、操作部33と、保持部としての表示灯34および接点35または記録部43とを具備していれば良く、例えば、電源部32、切替制御部37、接地端子39、接地状態切替用接点41、日時管理部45、無線通信部46、および電源接続端子48等の他の構成要素については、適宜省略することもできる。
また、プラント測定等に要する電力が小さいことや非常時には小型電池のような可搬性に優れた電源であっても迅速に確保できない事態が生じ得ること等に鑑みれば、プラント測定装置30は電源部32を具備して構成される方が好ましいかもしれないが、そのことをもって、電源部32を具備しない形態が否定されるものではない。
続いて、プラント測定装置30の一例として、図3に例示されるプラント測定装置30を使用した場合のプラント1(図1)に配設される現場機器の導通状態の測定について説明する。
まず、現場の機器の状態を測定するに際して、プラント測定装置30のコネクタ部31を中継端子台6のコネクタ部6aへ装着する。プラント測定装置30を装着した状態では、電源部32、操作部33、および現場接点18が電気的に接続された第1の電路を形成している。この状況下で、操作部33が電源部32からの電源供給を「切」から「入」に切り替える。電源部32からの電源供給が「入」となると、現場接点18の両端に電源部32からの電圧が印加される。
現場接点18の両端に電源部32からの電圧が印加されている状況下において、現場接点18が閉じている(短絡している)場合には、電源部32、操作部33、および現場接点18で形成される第1の電路が閉ループとなり、第1の電路上に設けられる電流の検出点に電流が流れたか否かを判定した結果を保持する保持部としての表示灯34に電流が流れて点灯する。
一方、現場接点18が開いている(開放している)場合には、第1の電路は現場接点18でオープンとなる(閉ループとならない)ため、検出点に電流は流れず、表示灯34は通電しない。従って、表示灯34は点灯しない。
図3に例示されるプラント測定装置30では、操作部33の二次側(コネクタ部31側)とコネクタ部31の正極側(接続点PA1+,…,PAn+側)との間に位置する第1の電路上と、保持部としての表示灯34とコネクタ部31との間に位置する第1の電路上とを電気的に接続する接点35が設けられており、接点35によって、電源部32、操作部33、および表示灯34と共に閉じた第2の電路が自装置内に形成される。切替制御部37が電流の検出点に電流が流れていることを検出した場合、切替制御部37は接点35を閉じ、第2の電路を閉ループとするため、コネクタ部6aからプラント測定装置30を取り外した(引き抜いた)後でも、操作部33を開としない限り、すなわち、電源部32からの電源供給を入としている間は、点灯している表示灯34の点灯状態が維持される。
また、接点35と共に接点36が、プラント測定装置30内の第1の電路上であって、第2の電路の外部に設けられている場合、接点35が開状態(開放)となる場合に接点36を閉状態(短絡)に、接点35が閉状態(短絡)となる場合に接点36を開状態(開放)に切り替えることで、現場接点18が導通状態にあると判定した場合に第1の電路よりも電路長が短くて閉じている第2の電路を形成すると共に第2の電路を現場接点18側から切り離す。
接点35,36の開閉操作は、ユーザによって行われても良いが、第1の電路を流れる電流の有無に応じて切替制御部37が行うこともできる。
さらに、接地端子39をアース端子Eと接続し、接地状態切替用接点41を閉じれば、中継端子台6のコネクタ部6aの正極側(より具体的には、接続点PB1+,…,PBn+)と現場接点18(より具体的には一次側)との間の電路に残留電荷があったとしても、当該残留電荷を地中へ放電することができる。コネクタ部6aと現場接点18との間の電路に残留電荷がある場合、当該残留電荷の影響で現場接点18の開閉状態が誤検知され得るが、測定開始前に残留電荷を地中へ放電できることによって、プラント測定装置30が現場接点18の開閉状態を誤検知することを防止することができる。
記録部43は、切替制御部37が検出した第1の電路を流れる電流の有無、すなわち、現場接点18の導通状態を電子データとして保持する。また、記録部43は、日時管理部45から現在の日時を示す日時情報を受け取ると、受け取った日時情報を、記録する現場接点18の導通状態を示す情報と共に、または現場接点18の導通状態を示す情報と関連付けて記録する。
また、電源接続端子48に接続される外部電源19から電源供給があった場合、無線通信部46は、記録部43にアクセスして記録部43に保持または記録される情報を読み出し、読み出した情報を設定される外部機器へ無線で伝送する。
プラント測定装置30によれば、プラント測定装置30のコネクタ部31を中継端子台6のコネクタ部6aへ装着することで、現場接点18の導通状態を瞬時に測定でき、測定後、プラント測定装置30を中継端子台6のコネクタ部6aから引き抜いたとしても、測定結果を保持することができる。
プラント測定装置30によれば、プラント測定装置30内の第1の電路上であり、n個の現場接点18の導通状態を測定するn本の並列な測定回路の共通な節点等、n本の並列な測定回路の各々に対し、中継端子台6のコネクタ部6a(接続点PB1+,…,PBn+)と現場接点18(一次側:図3において右側)との間の電路と接続される接地端子39を設けることで、中継端子台6のコネクタ部6aの正極側(接続点PB1+,…,PBn+)と現場接点18(一次側:図3において右側)との間の電路に残留する残留電荷を測定前に放電することができる。
従って、接地端子39が設けられたプラント測定装置30では、測定前に残留電荷を地中へ放電することによって、残留電荷の影響により生じ得る現場接点18の開閉状態の誤検知を回避し、精度良く現場接点18の開閉状態を検知する(誤検知発生の割合を抑制する)ことができる。
また、接地ラインGL上に接地状態切替用接点41を設け、さらに、接地状態切替用接点41の開閉操作が操作部33の入切操作と連動するように構成することで、測定前に残留電荷を地中へ放電した後に接地ラインGLを大地から切り離すことなく測定を開始してしまう事態を回避することができる。
プラント測定装置30によれば、表示灯34、接点35、および接点36を具備することで、接点35が閉状態、接点36が開状態になると、接点36よりも現場接点18側に位置する第1の電路が切り離れると共に第1の電路よりも電路長が短くプラント測定装置30内に全電路が在る第2の電路が新たに形成される。従って、プラント測定装置30を装着中(取り外す前)においても、第1の電路よりも電路長が短く閉じている第2の電路を電流が流れることができ、表示灯34の点灯状態の維持に必要となる電力(消費電力)をより小さく抑えることができる。
プラント測定装置30によれば、記録部43および日時管理部45を具備することで、例えば、現場接点18の導通状態を確認する測定を行った結果等の現場接点18の導通状態を示す情報を、当該測定を行った日時の情報と共にまたは関連付けて記録部43に記録することができる。従って、測定結果の内容だけでなく測定を行った日時についても把握することができる。
プラント測定装置30によれば、記録部43および無線通信部46を具備することで、電源接続端子48に接続される外部電源19から電源供給があった場合に無線通信部46が、記録部43に保持または記録される情報を読み出し、読み出した情報を設定される外部機器へ無線で伝送することができる。
また、無線通信部46の電源を電源部32とは別電源とすることで、測定以外の動作に必要な電力消費を最低限に抑えることができ、測定可能な時間をより長くすることができる。
[プラント測定方法]
次に、実施形態に係るプラント測定方法の内容および手順の一例について、プラント測定装置30(図3)を用いて現場機器の接点(現場接点18)の導通状態を測定する場合を説明する。
プラント測定装置30を用いた現場接点18の導通状態の測定は、プラント監視制御システム2内の各現場接点18と電気的に接続可能な位置にプラント測定装置30を取り付けた後、現場接点18の両端に電源部32からの電圧を印加し、現場接点18を導通する電流の有無を検出することにより行う。以下、幾つか例示する。
(第1の測定手順)
図4は、実施形態に係るプラント測定方法の第1の測定手順を、測定準備ステップを含めて例示した説明図(フローチャート)である。
第1の測定手順は、プラント測定装置30を用いて現場接点18の導通状態を測定し、表示灯34の点灯および消灯の状態を保持することで、測定結果を保持するという測定手順である。
プラント測定装置30を用いて現場接点18の導通状態を測定する場合、第1の測定手順(ステップS1〜ステップS7:図4)では、まず、測定準備ステップとして、中継端子台6のコネクタ部6a等、プラント監視制御システム2内の各現場機器の接点(現場接点18)と電気的に接続可能な位置にプラント測定装置30を取り付ける(ステップS1)。プラント測定装置30を取り付けることによって、プラント測定装置30とプラント監視制御システム2とで構成されるn個の並列な電路(第1の電路)が形成される。
なお、誤測定の可能性を極力排除する観点等から、測定準備ステップとして、ステップS1に続き、プラント測定装置30とプラント監視制御システム2とで構成されるn個の並列な電路(第1の電路)を、接地ラインGLを介して大地(アース端子E)と接続(接地)しても良い(ステップS2)。
上記接地(ステップS2)を行う場合には、当該接地後にn個の並列な電路(第1の電路)を大地から切り離す(接地端子39をアース端子Eから取り外す)ことに留意する。すなわち、接地状態のまま電源部32からの電源供給を入(オン)としないように留意する。
測定準備ステップ(ステップS1またはステップS1,S2)が完了したら、続いて、電源部32からの電源供給を入(オン)とし、測定を開始する(ステップS3)。電源部32からの電源供給が「入」となることで、現場接点18の両端に電源部32からの電圧が印加される(ステップS4)。
現場接点18の両端に電源部32からの電圧が印加されている状況下において、現場接点18が閉じて(短絡して)いる場合、第1の電路(図3において、電源部32、操作部33、接点36、現場接点18、切替制御部37、および表示灯34を直列接続した電路)上において、現場接点18および電源部32と電気的に接続される切替制御部37および表示灯34に電流が流れる一方、現場接点18が開いて(開放して)いる場合、切替制御部37および表示灯34に電流は流れない。
従って、現場接点18の両端に電源部32からの電圧が印加されると、現場接点18が閉じて(短絡して)いるか否(開放している)かに対応して表示灯34が点灯したり消灯状態を維持したりして、現場接点18の導通状態を測定した結果を表示する(ステップS5)。
現場接点18が閉じて(短絡して)いる場合、表示灯34は通電するため点灯する(ステップS5)。また、切替制御部37は、第1の電路を通電する電流を検出することで、現場接点18を導通する電流が有ることを検出する。そして、現場接点18を導通する電流が有る旨を検出した場合、測定開始時には開いている接点35を閉じる(ステップS6)。
なお、現場接点18を導通する電流が無い旨を検出した場合、接点35はそのまま開状態が維持される。従って、表示灯34は消灯した状態を維持する(ステップS5)。
接点35の上記開閉操作(ステップS6)によって、切替制御部37が、現場接点18を導通する電流が有る旨を検出した場合、プラント測定装置30の装置内部で閉じている第2の電路(図3において、電源部32、操作部33、接点35、切替制御部37、および表示灯34を直列接続した電路)が新たに形成されるので、プラント測定装置30がプラント監視制御システム2から取り外された後においても、第2の電路が電源部32と表示灯34との電気的な接続状態を維持し、測定時に点灯した表示灯34の点灯状態を維持(測定結果を保持)することができる。
プラント測定装置30をプラント監視制御システム2に取り付け、現場接点18の両端に電源部32からの電圧を印加して測定結果が得られ(ステップS5)、接点35の開閉操作(ステップS6)が完了したら、現場接点18の導通状態の測定は終了する(END)。
測定終了後、ユーザはプラント測定装置30をプラント監視制御システム2から取り外す。取り外されたプラント測定装置30は、中央操作室等のより安全な他の作業エリアに集められ、各プラント測定装置30の表示灯34の点灯および消灯の状態を確認することで、様々な現場機器に対して、現場接点18の導通状態(導通状態にあるか否か)を知ることができる。
なお、第1の測定手順では、切替制御部37が接点35を閉じるステップ(ステップS6)において、現場接点18を導通する電流が有る旨を検出した場合に、接点35を閉じる操作(ステップS6)と併せて測定開始時には閉じている接点36を開く操作(ステップS7)を行っても良い。
接点35,36の上記開閉の操作(ステップS6,S7)を行うことによって、閉じている第1の電路に代わり、当該第1の電路よりも電路長が短く、プラント測定装置30の装置内部で閉じている第2の電路(図3において、電源部32、操作部33、接点35、切替制御部37、および表示灯34を直列接続した電路)が形成される。
第1の電路に代わりプラント測定装置30の装置内部で閉じている第2の電路が形成される結果、プラント測定装置30がプラント監視制御システム2から取り外される前(装着中)においても、表示灯34の点灯状態の維持に必要となる電力(消費電力)をより小さく抑えることができる。また、プラント測定装置30がプラント監視制御システム2から取り外された後においても、測定時に点灯した表示灯34の点灯状態を維持(測定結果を保持)することができる。
(第2の測定手順)
図5は、実施形態に係るプラント測定方法の第2の測定手順を、測定準備ステップを含めて例示した説明図(フローチャート)である。
第2の測定手順は、第1の測定手順に対して、プラント測定装置30を用いて現場機器の接点(現場接点18)の導通状態を測定した測定結果の保持の手法、より具体的には、第1の測定手順のステップS5〜ステップS6の代わりに、少なくともステップS11を具備する点で異なるが、その他の点では第1の測定手順と同様である。そこで、第2の測定手順の説明では、第1の測定手順に対する相違点を中心に説明し、重複する説明を省略する。
第2の測定手順(ステップS1〜ステップS4、およびステップS11〜ステップS13:図5)は、プラント測定装置30を用いて現場接点18の導通状態を測定し、測定結果を少なくとも記録部43に読み出し可能な状態で保持させることで、当該測定結果を保持するという測定手順である。
第2の測定手順では、まず、第1の測定手順と同様に、測定準備ステップが行われた後、測定が開始され(ステップS1〜ステップS3)、現場接点18の両端に電源部32からの電圧が印加される(ステップS4)。
現場接点18の両端に電源部32からの電圧が印加されると、切替制御部37が、現場接点18を導通する電流の有無を検出する。検出結果は、現場接点18の導通状態の測定結果として記録部43に保持または記録される(ステップS11)。
このようにして、プラント測定装置30をプラント監視制御システム2に取り付け、現場接点18の両端に電源部32からの電圧を印加して測定結果が得られたら、すなわち、少なくとも記録部43に読み出し可能な状態で測定結果が保持されたら(ステップS11)、現場機器の接点(現場接点18)の導通状態の測定は終了する(END)。
なお、第2の測定手順は、記録部43が日時管理部45から現在の日時を示す日時情報を受け取って、現場接点18の導通状態を示す情報と共に、または現場接点18の導通状態を示す情報と関連付けて記録部43に記録するステップ(ステップS12)をさらに具備していても良い。
また、第2の測定手順は、外部電源19から電源供給があった場合に、設定される外部機器と無線通信して記録部43に保持または記録される情報を無線伝送するステップ(ステップS13)をさらに具備していても良い。第2の測定手順がステップS13を具備している場合には、測定後(ステップS8終了以降)にユーザはプラント測定装置30をプラント監視制御システム2から取り外すことを必ずしも必要としない。
なお、上述した第1の測定手順および第2の測定手順は、一方の測定手順(例えば、第1の測定手順)と他方の測定手順(例えば、第2の測定手順)とが両立する関係にあり、並行して行い得る。すなわち、表示灯34による測定結果の表示(ステップS5:図4)、接点35の開閉操作(ステップS6:図4)、および接点36の開閉操作(ステップS7:図4)と、現場接点18の導通状態の測定結果の記録部43への保持または記録(ステップS11:図5)、現場接点18の導通状態を示す情報と当該情報を記録する日時情報を含む情報の記録部43への記録(ステップS12:図5)、および所定の外部機器への無線通信(ステップS13:図5)とが並行して行うことができる。
従って、第1の測定手順および第2の測定手順を並行して行えば、表示灯34の点灯または消灯の状態を確認する以外にも、記録部43に記録される情報を確認することによっても現場接点18の導通状態を測定した結果を得ることができる。
[プラント監視支援システム]
次に、実施形態に係るプラント監視支援システムについて、ハードウェア資源であるコンピュータ(監視支援端末60)と、少なくとも監視支援するプラント1(図1)の系統図の情報と当該プラント1における現場接点18の導通状態の測定結果とをリンクさせて、現場接点18の導通状態を表示する手段としてコンピュータ(監視支援端末60)を機能させるためのソフトウェア(プラント監視支援プログラム70)とを協働させて得られるプラント監視支援システム80を例にして説明する。
図6は実施形態に係るプラント監視支援システムの一例であるプラント監視支援システム80を実現するハード的な構成を示した概略図であり、図7はプラント監視支援システム80の機能構成例を示した機能ブロック図である。
プラント監視支援システム80は、例えば、可搬性を有するコンピュータである監視支援端末60と、監視支援端末60にインストールされており、少なくとも監視支援するプラント1の系統図の情報と当該プラント1における現場接点18の導通状態の測定結果とをリンクさせて、現場接点18の導通状態を表示する手段として、監視支援端末60を機能させるための監視支援プログラム(図6において「監視支援PG」と省略して示す。)70とが協働することによって構築されるコンピュータシステムである。
なお、監視支援プログラム70は、後述するプラント監視支援手順(図8)を監視支援端末60に実行させるため、プラント監視支援手順(図8)をコンピュータに実行させるプログラムであるともいえる。
また、監視支援プログラム70は、監視支援端末60を現場接点18の導通状態を表示する手段として機能させる他にも、例えば、プラント測定装置30(図1)を取り付ける中継端子台6何れかを表示する手段、並びに事故等の発生に起因して必要となった対応、当該対応を実現するための措置、および当該措置を採るのに必要となる具体的な作業を表示する手段等のように、現場接点18の導通状態を表示する手段以外の手段としても機能させる内容を含んでいても良い。
監視支援プログラム70を実行した監視支援端末60は、プラント監視支援システム80(図7)として機能する。プラント監視支援システム80(図7)は、例えば、入力部81と、出力部82と、測定手順決定部83a、表示情報生成部83b、措置特定部83c、措置推奨度判定部83d、および弁開度推定部83eを備える演算部83と、通信部84と、記憶部85と、インターフェイス部(以下、「I/F部」と省略する。)86と、制御部87とを具備する。
入力部81は、情報を入力する入力インターフェース(入力手段)としての機能を有し、例えば、キーボードやマウスなどの入力デバイスによって構成される。
出力部82は、出力インターフェース(出力手段)としての機能を有し、例えば、ディスプレイ等の画像表示による出力を行う表示手段、印字による出力を行う印字手段、および音を出力する音声出力手段等、一般的な出力手段により構成される。出力部82は、表示手段を備えている場合、表示情報生成部83bが生成した表示情報に基づく表示画像を生成し、当該表示手段に表示する。
演算部83は、プラント1の監視を支援するための各種処理を実行する処理部であり、例えば、測定手順決定部83a、表示情報生成部83b、措置特定部83c、措置推奨度判定部83d、および弁開度推定部83eを備える。
測定手順決定部83aは、現場接点18の導通状態を測定する順番を決定する機能を有する。測定手順決定部83aは、実行したい対応モードが選択されると、例えば、記憶部85等に読み出し可能に保持される対応モードと当該対応モード時に関係する現場接点18および測定順番の情報を参照して、実行したい対応モードに関係する現場接点18および測定順番の情報を読み出し、測定順番を決定する。
ここで、対応モードとは、プラント1を監視制御する上で必要となる対応のうち幾つかの対応を示している。プラント監視支援システム80では、例えば、原子炉(圧力容器)冷却の対応を示す原子炉冷却モード、燃料プール冷却の対応を示す燃料プール冷却モード、および原子炉格納容器冷却の対応を示す格納容器冷却モード等が選択可能な対応モードとして用意されている。
表示情報生成部83bは、取得した情報を視覚的に表示するための表示情報を生成する機能を有し、例えば、プラント1の系統構成を示すプラント系統図の情報に基づいてプラント1の系統構成を表示するための表示情報を生成する機能、および現場接点18の導通状態を示す情報を取得し、取得した現場接点18の導通状態を示す表示情報を生成する機能等の表示情報生成機能を有する。
プラント1の系統構成を示すプラント系統図の情報や現場接点18の導通状態を示す情報は、例えば、記憶部85等の表示情報生成部83bがアクセス可能な記憶領域に読み出し可能に保持されており、表示情報生成部83bが取得することができる。
表示情報生成部83bは、プラント1の系統構成を示すプラント系統図の情報、および現場接点18の導通状態を示す情報を取得したら、プラント1の系統構成を示すプラント系統図の情報に基づき、プラント1の系統構成を表示するための表示情報を生成する一方、取得した現場接点18の導通状態を示す表示情報を生成する。表示情報生成部83bが生成した表示情報は、例えば、後述する表示画像90A,90B,90C(図9〜図11)等の視覚的な情報として出力部82に表示(出力)される。
措置特定部83cは、選択された対応モードと関連付けられている措置を特定する機能を有する。
プラント監視支援システム80では、対応モード(例えば、原子炉冷却モード等)が示す必要な対応(例えば、原子炉3の冷却等)、当該必要な対応を実現するための措置(例えば、冷却水を原子炉(圧力容器)3に供給する等)、および当該措置を採るのに必要となる現場接点18の開閉条件の情報が対応モードの情報と関連付けられており、措置特定部83cが読み出し可能に保持されている。
措置特定部83cは、実行したい対応モードが選択されると、選択された対応モードと関連付けられている、必要な対応の情報、および当該必要な対応を実現するための措置の情報を取得することで、選択された対応モードに必要な対応を実現するための措置を特定する。
また、措置特定部83cは、対応モードと関連付けられている、当該対応モードに必要な対応を実現するための措置を採るのに必要となる現場接点18の開閉条件の情報と、現場接点18の導通状態(接点の開閉状態)を示す測定結果とに基づけば、選択された対応モードに必要な対応を実現するための措置を採るのに必要となる現場接点18の開閉回数を特定することができる。
ここで、措置を採るのに必要となる現場接点18の開閉回数については、当該対応モードに必要な対応を実現するための措置が複数個存在する場合、措置毎に特定される。従って、措置特定部83cは、選択された対応モードに必要な対応を実現するための措置のうち、現場接点18の開閉回数が最小となる措置を特定することができる。
また、プラント監視支援システム80では、措置特定部83cが特定した、対応モードに必要な対応を実現するための各措置の情報や、特定した、対応モードに必要な対応を実現するための措置を採るために必要となる現場接点18の開閉回数の情報が表示情報生成部83bに与えられ、与えられた情報を視覚的に示すための表示情報が生成される。
措置推奨度判定部83dは、措置特定部83cが特定する対応モードに必要な対応を実現するための措置の推奨度を判定する機能を有する。推奨度は、例えば、推奨(例えば、二重丸印:◎)、普通(例えば、丸印:○)、推奨できないが禁止ではない(例えば、三角印:△)、禁止(例えば、バツ印:×)の4段階等の複数の異なる段階で設定される。
プラント監視支援システム80では、現場接点18の開閉回数の情報と複数段階で設定される措置の推奨度の情報とが関連付けられており、措置推奨度判定部83dが読み出し可能に保持されている。
措置推奨度判定部83dは、例えば、措置特定部83cが特定した現場接点18の開閉回数の情報を得て、得られた現場接点18の開閉回数と関連付けられている措置の推奨度を特定することで、措置特定部83cが特定した対応モードに必要な対応を実現するための措置の推奨度を判定する。プラント監視支援システム80では、措置推奨度判定部83dの判定結果の情報が表示情報生成部83bに与えられ、対応モードに必要な対応を実現するための各措置に対して推奨度を視覚的に示すための表示情報が生成される。
弁開度推定部83eは、得られた弁の開度状態(開度0%〜100%:全閉から全開)を示す現場接点18(図3)に対して導通状態を検出した結果と当該弁の現場接点18が示す弁の開度状態とを比べることで、弁の開度を推定する機能を有する。
弁開度推定部83eは、1個の弁に対して、当該弁を識別する弁識別情報と、全閉か否かに応じて開閉する現場接点18、全開か否かに応じて開閉する現場接点18、および全閉から全開(開度0%〜100%)の間に設定される所定範囲の開度で開いているか否かに応じて開閉する接点を識別する接点識別情報と、各接点の開閉が示す状態とが関連付けられており、弁の各接点に対して導通状態を検出した結果と当該弁の各接点が示す弁の状態とを比べることで、当該弁の開度を推定する。
プラント監視支援システム80では、弁開度推定部83eの推定結果の情報、すなわち、弁の開度を推定した結果が表示情報生成部83bに与えられ、与えられた情報を視覚的に示すための表示情報が生成される。
通信部84は、外部機器との情報伝送機能を有する。プラント監視支援システム80では、少なくとも、プラント測定装置30が具備する無線通信部46から無線伝送されるデータを受信する機能を有する。
記憶部85は、データの読み出し(リード)および書き込み(ライト)が可能な記憶領域を備え、当該記憶領域にデータを保持する機能を有する。記憶部85は、演算部83(83a〜83e)がプラント1の監視を支援するための各種処理(演算)の実行に必要な情報が保持されており、演算実行時に必要に応じて読み出される。
プラント監視支援システム80では、例えば、プラント1の系統図の情報、プラント1の系統図内に表されているポンプや弁等の現場機器の接点(現場接点)18と電気的に接続される中継端子台6および当該中継端子台6における接点端子の端子番号の識別情報、現場接点18と当該現場接点18が検出する状態の情報、中継端子盤5および中継端子台6の配置を示すレイアウト情報、原子炉3の状態に応じた対応モードと当該対応モード時に関係する現場接点18および測定順番の情報等の情報が記憶部85に保持されており、演算部83が当該情報にアクセスすることで所望の処理が実行される。
また、記憶部85には、前記情報の他にも、対応モードが示す必要な対応(例えば、原子炉3の冷却等)、当該必要な対応を実現するための措置(例えば、冷却水を原子炉(圧力容器)3に供給する等)、および当該措置を採るのに必要となる現場接点18の開閉条件が対応モードと関連付けられて保持されたり、例えば、必要な対応を実現するための措置を採るのに必要となる弁(現場機器)の開閉数の多少等と、弁の開閉数の多少等考慮して決定される措置の推奨度とが関連付けられて保持されたりする場合等もある。
I/F部86は、外部機器とデータの授受が可能な状態に接続する機能を有しており、プラント監視支援システム80では、少なくとも、プラント測定装置30とデータ読み出し可能に接続でき、プラント測定装置30の記録部43に保持または記録される情報を読み出すことができる。
制御部87は、入力部81、出力部82、演算部83(83a〜83e)、通信部84、記憶部85、およびI/F部86を制御する機能を有する。制御部87は、入力部81から情報が入力されると、入力される情報を受け取り、受け取った情報に基づき、処理実行に必要な処理部へ指令を出して制御する。
続いて、プラント監視支援システム80(図7)によって実行されるプラント監視支援手順の一例について説明する。
図8は、プラント監視支援手順の処理ステップを例示する説明図(フローチャート)である。
図9、図10および図11は、プラント監視支援手順において、プラント監視支援システム80(図7)に表示される表示画像の一例であり、プラントの監視支援内容を示す第1,2,3の表示画像90A,90B,90Cの説明図である。
プラント監視支援手順(ステップS31〜ステップS38:図8)では、処理実行が開始されると(START)、出力部82は、選択可能な対応モードを出力部82としてのディスプレイ(表示手段)に表示する(ステップS31)。選択可能な対応モードは、例えば、選択可能な対応モードを列挙する対応モード表示領域91が設けられた第1の表示画像90A(図9)に表示される。
プラント監視支援システム80では、選択可能な対応モードとして、例えば、原子炉(圧力容器)冷却の対応を示す原子炉冷却モード、燃料プール冷却の対応を示す燃料プール冷却モード、および原子炉格納容器冷却の対応を示す格納容器冷却モード等が用意されており、第1の表示画像90Aの対応モード表示領域91には、例えば、原子炉冷却モードを選択するための原子炉冷却モードボタン91a、燃料プール冷却モードを選択するための燃料プール冷却モードボタン91b、および格納容器冷却モードを選択するための格納容器冷却モードボタン91c等の選択可能な対応モードを選択するためのボタンが表示されている。
プラント監視支援システム80は、選択可能な対応モードを表示することで、ユーザが実行したい対応モードの選択を受け付ける。実行したい対応モードの選択は、例えば、ポインタ93(図9)等を移動させ、対応モード表示領域91に表示される選択可能な対応モードから一つの対応モードを指定することで行われる。
例えば、入力部81(図7)等の入力手段を介して、選択可能な対応モードから一つの対応モードが選択されると、測定手順決定部83aが、選択された対応モードが示す必要な対応を実現するための措置、および当該措置と関連する現場接点18(図3)の導通状態を測定可能な中継端子台(中継端子盤)を抽出する(ステップS32)。
また、測定手順決定部83aは、現場接点18の導通状態が測定されているか否かを判定する(ステップS33)。現場接点18の導通状態の測定が済んでいない場合(ステップS33でNOの場合)、測定手順決定部83aは、中継端子台6(図3)の配置を示すレイアウト情報を参照し、参照した情報に基づき、ステップS32で抽出した中継端子台6(図3)が配置される場所を出力部82としてのディスプレイに表示する(ステップS34)。
現場接点18の導通状態の測定結果が得られると、続いて、表示情報生成部83bは、プラント1(図1)の系統構成を示すプラント系統図の情報に基づき、プラント1の系統構成を表示するための表示情報を生成する一方、取得した現場接点18の導通状態を示す表示情報を生成し、出力部82へ与える。出力部82は、表示情報生成部83bが生成した表示情報を表示画像90A,90B,90C(図9〜図11)等の視覚的な情報として表示する(ステップS35)。
なお、現場機器の状態を認識しやすい形で表示する観点から、現場機器の状態に応じて色を変えたり、点滅表示等のように点灯状態を変えたり等、適宜、強調表示を採用しても良い。
場接点18の導通状態を示す表示は、例えば、プラント1の現場機器の動作状態を表示するプラント状態表示領域92が設けられた第1の表示画像90A(図9)や第2の表示画像90B(図10)等に表示される。
第1の表示画像90A(図9)には、例えば、対応モード表示領域91と、プラント状態表示領域92とが設けられている。プラント状態表示領域92には、プラント1の系統図と、プラント1に配設される現場機器の動作状態とが表示される。
なお、プラント状態表示領域92には、プラント1に配設される現場機器ではないが、原子炉冷却等の必要とされる対応や措置と関連する機器が併せて表示されていても良い。例えば、給水車20は、水をラインL1またはラインL2を介して原子炉(圧力容器)3へ供給するための装置であり、プラント1に配設される配管、弁、およびポンプ等の現場機器と共にプラント状態表示領域92(図9,10)内に表示されていても良い。
表示情報生成部83bが生成した表示情報が表示されると、続いて、措置特定部83cが、選択された対応モードが示す必要な対応を実現するための措置を特定する(ステップS36)。特定された措置は、第2の表示画像90B(図10)に例示されるように、選択された対応モードと共に当該対応モードが示す必要な対応を実現するための措置が提示される。
第2の表示画像90B(図10)には、例えば、選択された対応モードを表示する表示領域94aと当該対応モードが示す必要な対応を実現するための措置を含む一覧表を表示する表示領域94bとを有する措置表示領域94と、プラント状態表示領域92とが設けられている。
第2の表示画像90B(図10)は、選択された対応モードが原子炉冷却モードである旨と(表示領域94a)、原子炉冷却モードが示す必要な対応としての原子炉冷却に必要な対応を実現するための二つの措置「ラインL1における弁V1および弁V2の開操作」と「ラインL2における弁V5の開操作」(表示領域94b)が表示されている。
措置特定部83cによって措置が特定されると(ステップS36)、続いて、措置推奨度判定部83dが、ステップS36で特定された措置の推奨度を判定する(ステップS37)。判定された措置の推奨度は、第2の表示画像90B(図10)に示されるように、例えば、推奨する措置であることを示す二重丸(図10に示される◎)印や推奨できないが禁止ではない措置であることを示す三角(図10に示される△)印等の推奨度の高低をユーザが判断しやすい形式で表示される。
続いて、プラント監視支援手順の終了要求が在れば(ステップS38でYESの場合)、プラント監視支援手順は終了する(END)。なお、プラント監視支援手順の終了要求が無ければ(ステップS38でNOの場合)、処理フローはステップS31へ戻り、ステップS31以降の処理ステップが実行される。
一方、測定手順決定部83aは、現場接点18の導通状態が測定済と判定した場合(ステップS33でYESの場合)、ステップS34はスキップされ、ステップS33に引き続いてステップS35が実行される。
なお、現場接点18の導通状態が測定済であるという前提であれば、プラント監視支援手順において、ステップS33,S34は、省略されていても良い。また、現場接点18の導通状態が未測定であるという前提であれば、プラント監視支援手順において、ステップS33は、省略されていても良い。
さらに、プラント監視支援手順において、対応モードに必要な対応を実現するための措置を提示するステップ(ステップS36)や、当該措置の推奨度を提示するステップ(ステップS37)は、必ずしも必要な処理ステップではなく、適宜省略されていても良い。すなわち、プラント監視支援手順では、少なくとも、プラント1の現状を出力部82に示すことができれば良い。
また、プラント監視支援手順のステップS35において、表示情報生成部83bが生成した表示情報に基づく表示画像が出力部82に表示されているが、表示される表示画像は、現場機器の種類に応じて切り替えることができる。例えば、現場機器が弁である場合には、第2の表示画面90B(図10)から弁開度一覧表96が表示される第3の表示画面90C(図11)に切り替えて表示されても良い。
表示画面の切り替えは、例えば、入力部81から与えられる表示画面の切替指令に基づいて表示情報生成部83bが表示画面の表示情報を生成し、生成した表示情報を出力部82へ与えることで行われる。
図11に例示される第3の表示画面90Cは、例えば、弁の開度を示すセンサ(現場機器)の接点(現場接点18:図3)の接点番号と、弁開度と、現場接点18の導通判定との項目が弁開度一覧表96に示されている。
なお、図11に例示される弁開度一覧表96における、接点番号の「#k−#k+1」(kは1以上9以下を満たす自然数)は、接点番号k,k+1(一次側接点と二次側接点の対)を有する現場接点18を示している。また、導通判定の「○」および「×」は、当該接点番号を持つ現場接点18の導通判定結果を示しており、それぞれ、「導通(接点が閉状態)」と「非導通(接点が開状態)」とを示している。さらに、弁開度一覧表96(図11)内の弁開度に示される白抜き箇所は、その弁開度を含まないことを示す一方、黒塗り箇所は、その弁開度を含むことを示している。
図11に例示される弁開度一覧表96では、ある1個の弁に対して、開度を検出する検出器4(図1)が5個設けられており、それぞれ、現場接点18(接点番号#1−#2)が閉じている場合に、全閉状態(弁開度:0%)を検出していることを示す検出器4と、現場接点18(接点番号#3−#4)が閉じている場合に、弁開度0%超30%以下の部分開状態を検出していることを示す検出器4と、現場接点18(接点番号#5−#6)が閉じている場合に、弁開度30%超70%以下の部分開状態を検出していることを示す検出器4と、現場接点18(接点番号#7−#8)が閉じている場合に、弁開度70%超100%未満の部分開状態を検出していることを示す検出器4と、現場接点18(接点番号#9−#10)が閉じている場合に、全開状態(弁開度:100%)を検出していることを示す検出器4を示している。
また、各現場接点18の導通判定の結果を示す導通判定の欄には、接点番号#7−#8を有する現場接点18については「○」(導通)が、接点番号#1−#2等残りの4個の現場接点18については「×」(非導通)が表示されている。従って、図11に示される例では、この弁の開度が70%超100%未満にあると推定できる。
以上、プラント測定装置30、プラント監視支援システム80、およびプラント測定方法によれば、例えば、プラント測定装置30のコネクタ部31を中継端子台6のコネクタ部6aへ装着する等の手法により、プラント測定装置30を現場接点18に電圧を印加可能な状態で取り付けることができ、現場接点18の導通状態を瞬時に測定できる。また、現場接点18の導通状態を測定後、プラント測定装置30を中継端子台6のコネクタ部6aから引き抜いたとしても、測定結果を保持することができる。
故に、プラント測定装置30、プラント監視支援システム80、およびプラント測定装置30を用いたプラント測定方法によれば、作業時間が限られている条件下や電源供給が困難な状況下において、短時間かつ省電力でプラント状態を把握することができる。
また、接地端子39が設けられたプラント測定装置30および当該プラント測定装置30を用いたプラント測定方法によれば、現場接点18の導通状態を測定する前に残留電荷を地中へ放電することによって、残留電荷の影響により生じ得る現場接点18の開閉状態の誤検知を回避し、精度良く現場接点18の開閉状態を検知する(誤検知発生の割合を抑制する)ことができる。
さらに、接地ラインGL上に接地状態切替用接点41を設け、接地状態切替用接点41の開閉操作が操作部33の入切操作と連動するように構成したプラント測定装置30および当該プラント測定装置30を用いたプラント測定方法では、測定前に残留電荷を地中へ放電した後に接地ラインGLを大地から切り離すことなく測定を開始してしまう事態を回避することができる。
表示灯34、接点35、および接点36を具備するプラント測定装置30および当該プラント測定装置30を用いたプラント測定方法によれば、プラント測定装置30を装着中(取り外す前)においても、第1の電路よりも電路長が短く閉じている第2の電路を電流が流れることができ、表示灯34の点灯状態の維持に必要となる電力(消費電力)をより小さく抑えることができる。
また、記録部43および日時管理部45を具備するプラント測定装置30および当該プラント測定装置30を用いたプラント測定方法によれば、例えば、現場接点18の導通状態を確認する測定を行った結果等の現場接点18の導通状態を示す情報を、当該測定を行った日時の情報と共にまたは関連付けて記録部43に記録することができるので、測定結果の内容だけでなく測定を行った日時についても把握することができる。
さらに、記録部43および無線通信部46を具備するプラント測定装置30および当該プラント測定装置30を用いたプラント測定方法によれば、外部電源19から電源供給があった場合に無線通信部46が、記録部43に保持または記録される情報を読み出し、読み出した情報を設定される外部機器へ無線で伝送することができる。また、無線通信部46の電源を電源部32とは別電源とすることで、測定以外の動作に必要な電力消費を最低限に抑えることができ、測定可能な時間をより長くすることができる。
プラント監視支援システム80によれば、実行したい対応モードが選択されると、測定手順決定部83aが実行したい対応モードに関係する現場接点18および測定順番の情報を読み出し、測定順番を決定することができる。
また、プラント監視支援システム80によれば、措置特定部83cが対応モードに必要な対応を実現するための措置を特定することができ、措置推奨度判定部83dが措置特定部83cによって特定された措置の推奨度を判定することができ、弁開度推定部83eが開度を調整可能な弁について開度を推定することができる。
さらに、プラント監視支援システム80によれば、表示情報生成部83bが、測定手順決定部83a、措置特定部83c、措置推奨度判定部83d、および弁開度推定部83eでの処理結果を視覚的に表示するための表示情報を生成することができ、例えば、生成した表示情報に基づく測定順番、選択された対応モード、当該対応モードが示す必要な対応、当該必要な対応を実現するための措置、当該措置を採るのに必要となる現場接点18の開閉回数、および当該措置の推奨度等の情報を、出力部82としてのディスプレイに表示することができる。
なお、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した実施例以外にも様々な形態で実施することが可能である。本発明は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、追加、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。