JP2016166588A - 移動体情報取得装置、サーバ装置、移動体情報取得方法、移動体情報取得プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

移動体情報取得装置、サーバ装置、移動体情報取得方法、移動体情報取得プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Tatsuya Fukuda
達也 福田
安士 光男
Mitsuo Yasushi
光男 安士
廣瀬 智博
Tomohiro Hirose
智博 廣瀬
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Abstract

【課題】移動体のエネルギー消費量を増減させる要因ごとに、この要因の原因となる移動体に関する情報を推定して、評価情報を精度よく提示する。【解決手段】移動体情報取得装置100は、移動体の走行に伴って消費される実エネルギー消費量と移動体の走行速度に関する情報を取得する現在情報取得部101と、特定道路区間を示す情報を取得する道路区間取得部102と、移動体が特定道路区間を走行する際に現在情報取得部101により取得された実エネルギー消費量、および走行速度に関する情報に基づいて、移動体のエネルギー消費量を増減させる要因ごとに、当該要因の原因となる移動体に関する情報を推定する推定部103と、推定部103によって推定された移動体に関する情報の、基準に対する変化量を要因ごとに算出する算出部104と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、移動体の状態を取得する移動体情報取得装置、サーバ装置、移動体情報取得方法、移動体情報取得プログラムおよび記録媒体に関する。ただし、この発明の利用は、移動体情報取得装置、サーバ装置、移動体情報取得方法、移動体情報取得プログラムおよび記録媒体に限らない。
従来、車両の走行に伴って消費される実際のエネルギー消費量と車両の速度および加速度を取得し、停車中、加減速中、および定速走行中のそれぞれの基準エネルギー消費量に対応する実際のエネルギー消費量の変化量に基づいて、車両の状態変化(タイヤの状態の変化、空気抵抗の変化、車両重量の変化など)の変化量を算出する移動体情報取得装置が開示されている(例えば、下記特許文献1参照。)。
特許第4926304号公報
しかしながら、車両の走行に伴って消費される実際のエネルギー消費量は、車両の状態変化だけでなく路面の傾斜や凸凹状況などにも依存して変化するため、従来技術では車両の状態の変化量を正確に診断することが困難という問題が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項の発明にかかる移動体情報取得装置は、移動体の走行に伴って消費されるエネルギー消費量(以下、「実エネルギー消費量」という)、前記移動体の走行速度に関する情報を取得する現在情報取得手段と、特定道路区間を示す情報を取得する道路区間取得手段と、前記移動体が前記特定道路区間を走行する際に前記現在情報取得手段により取得された前記実エネルギー消費量、および前記走行速度に関する情報に基づいて、前記移動体のエネルギー消費量を増減させる要因ごとに、当該要因の原因となる前記移動体に関する情報を推定する推定手段と、前記推定手段によって推定された前記移動体に関する情報の、基準に対する変化量を前記要因ごとに算出する算出手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項の発明にかかるサーバ装置は、移動体情報取得装置が搭載される移動体の外部に存在するサーバ装置であって、前記移動体の現在位置を含む所定範囲内に存在する道路区間のうち、全体が略平坦な道路区間を特定道路区間として抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記特定道路区間を示す情報を前記移動体情報取得装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項の発明にかかる移動体情報取得方法は、移動体の情報を取得する移動体情報取得装置における移動体情報取得方法であって、前記移動体の走行に伴って消費されるエネルギー消費量(以下、「実エネルギー消費量」という)、前記移動体の走行速度に関する情報を取得する現在情報取得工程と、特定道路区間を示す情報を取得する道路区間取得工程と、前記移動体が前記特定道路区間を走行する際に前記現在情報取得工程により取得された前記実エネルギー消費量、および前記走行速度に関する情報に基づいて、前記移動体のエネルギー消費量を増減させる要因ごとに、当該要因の原因となる前記移動体に関する情報を推定する推定工程と、前記推定工程によって推定された前記移動体に関する情報の、基準に対する変化量を前記要因ごとに算出する算出工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項11の発明にかかる移動体情報取得プログラムは、請求項10に記載の移動体情報取得方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項12の発明にかかる記録媒体は、請求項11に記載の移動体情報取得プログラムを記録したことを特徴とする。
図1は、実施の形態にかかる移動体情報取得装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。 図2は、実施の形態にかかる移動体情報取得装置による移動体情報取得処理の手順を示すフローチャートである。 図3は、実施例1にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図4は、実施例1にかかるナビゲーション装置による移動体情報取得処理の手順を示すフローチャートである。 図5は、実施例1にかかるナビゲーション装置による移動体情報取得処理の提示例を示す画面図である。 図6は、実施例2におけるシステム構成で用いるサーバの機能的構成を示すブロック図である。 図7は、実施例2におけるシステム構成で提示される車両の運行データの表示例を示す図である。
(実施の形態)
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる移動体情報取得装置、サーバ装置、移動体情報取得方法、移動体情報取得プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、実施の形態にかかる移動体情報取得装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。実施の形態にかかる移動体情報取得装置100は、現在情報取得部101と、道路区間取得部102と、推定部103と、算出部104と、を含む。また、提示部105を有してもよい。
現在情報取得部101は、移動体の走行に伴って消費されるエネルギー消費量(以下、「実エネルギー消費量」という)、および移動体の走行速度に関する情報を取得する。
道路区間取得部102は、特定道路区間を示す情報を取得する。例えば、この道路区間取得部102は、全体が略平坦な道路区間を特定道路区間として取得する。また、過去に走行した頻度が所定値以上の道路区間を特定道路区間として取得してもよい。また、現在の天気が所定の状態(例えば、雨や風が強い状態を除く晴れ)である地域に存在する道路区間を特定道路区間として取得してもよい。さらに、渋滞中または工事中の道路区間を含まない道路区間を特定道路区間として取得してもよい。このように、特定道路区間は、例えば、路面の傾斜や凸凹が少なく、車両状態の変化を検出するのに適した道路である。
推定部103は、移動体が特定道路区間を走行する際に現在情報取得部101により取得された、実エネルギー消費量、および走行速度に関する情報に基づいて、移動体のエネルギー消費量を増減させる要因ごとに、この要因の原因となる移動体に関する情報を推定する。
算出部104は、推定部によって推定された移動体に関する情報の、基準に対する変化量を要因ごとに算出する。算出部104は、移動体が過去に特定道路区間を走行した際に推定部103により推定された移動体に関する情報を基準として算出をおこなう。
提示部105は、現在情報取得部101により取得された、実エネルギー消費量、および走行速度に関する情報に基づいて、所定期間における移動体の車両に関する情報の変化に関する評価情報を提示する。また、提示部105は、所定期間において算出部104によって算出された移動体に関する情報の基準に対する変化量を、評価情報と関連付けて提示してもよい。提示部105は、例えば、文字表示や音声出力によりユーザに対し、省エネルギー運転に関する評価情報(および基準に対する変化量)を提示する。
上記構成の移動体情報取得装置100は、車両等の移動体に搭載される。この場合、道路区間取得部102は、移動体の外部に存在するサーバ装置110から通信を介して特定道路区間を示す情報を取得することができる。
このサーバ装置110は、記憶部111と、抽出部112と、送信部113と、を含む。記憶部111には道路区間の情報が例えば地図情報として記憶され、この道路区間として特定道路区間の情報を含み記憶する。抽出部112は、移動体(移動体情報取得装置100)の現在位置を含む所定範囲内に存在する道路区間のうち、全体が略平坦な道路区間を特定道路区間として抽出する。送信部113は、抽出部112により抽出された特定道路区間を示す情報を移動体情報取得装置100に送信する。
図2は、実施の形態にかかる移動体情報取得装置による移動体情報取得処理の手順を示すフローチャートである。移動体が特定道路区間を走行する際に移動体情報取得装置100が実行する処理を示す。はじめに、移動体情報取得装置100は、移動体の走行に伴って消費される実エネルギー消費量を取得し(ステップS201)、移動体の走行速度に関する情報を取得する(ステップS202)。
つぎに、移動体情報取得装置100は、特定道路区間を示す情報を取得する(ステップS203)。例えば、この道路区間取得部102は、上述したように、全体が略平坦な道路区間や、頻度が所定値以上の道路区間等であり、図2に示す移動体情報取得装置100がおこなう処理(例えば、省エネルギー診断)の精度を低下させる要因(道路の傾斜や凹凸)を含まない道路区間である。
つぎに、移動体情報取得装置100は、移動体が特定道路区間を走行する際に取得した実エネルギー消費量と、走行速度に関する情報に基づいて、移動体のエネルギー消費量を増減させる要因ごとに、この要因の原因となる移動体に関する情報を推定する(ステップS204)。
この後、移動体情報取得装置100は、推定された移動体に関する情報について、基準に対する変化量を要因ごとに算出する(ステップS205)。ここで、移動体が過去に特定道路区間を走行した際に推定された移動体に関する情報を基準として用いる。
そして、移動体情報取得装置100は、ステップS201で取得された、実エネルギー消費量、および走行速度に関する情報に基づいて、所定期間(特定道路区間走行時)における移動体の評価情報を提示部105上に提示する(ステップS206)。評価情報は、例えば、車両(移動体)状態の変化を示す情報であり、エネルギー消費量を増減させる要因ごとの変化の原因(例えば、タイヤ状態の変化、燃費効率の変化等)に関する情報である。また、所定期間において算出部104によって算出された移動体に関する情報の基準に対する変化量を、評価情報と関連付けて提示してもよい。
この実施の形態によれば、診断の精度を低下させる要因を含まない道路を走行した際のデータを利用して、車両の状態の変化量を算出するため、正確に車両の状態の診断をおこなうことができる。そして、移動体のエネルギー消費量を増減させる要因ごとに、この要因の原因となる移動体に関する情報を推定して、評価情報を精度よく提示できる。
ここで、実エネルギー消費量は、車両の状態変化だけではなく、道路の路面の傾斜や凹凸などにも依存して変化するが、実施の形態によれば、特定道路区間を用いて過去の基準と比較して移動体の状態の変化を算出するため、道路の路面の傾斜や凹凸などの影響を受けない状態で、これら道路の路面の傾斜や凹凸以外の原因について、車両の状態の変化を正確に診断できるようになる。
以下に、本発明の各実施例について説明する。はじめに、実施例1では、移動体(車両)に搭載されたナビゲーション装置300を移動体情報取得装置100として、本発明を適用した場合の一例について説明する。
(ナビゲーション装置300のハードウェア構成)
つぎに、ナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図3は、実施例1にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、ナビゲーション装置300は、CPU301、ROM302、RAM303、磁気ディスクドライブ304、磁気ディスク305、光ディスクドライブ306、光ディスク307、音声I/F(インターフェース)308、マイク309、スピーカ310、入力デバイス311、映像I/F312、ディスプレイ313、カメラ317、通信I/F314、GPSユニット315、および各種センサ316を備えている。各構成部301〜317は、バス320によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU301は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラム、データ更新プログラムなどのプログラムを記録している。また、RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。すなわち、CPU301は、RAM303をワークエリアとして使用しながら、ROM302に記録された各種プログラムを実行することによって、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。
磁気ディスクドライブ304は、CPU301の制御にしたがって磁気ディスク305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク305は、磁気ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク305としては、例えば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
また、光ディスクドライブ306は、CPU301の制御にしたがって光ディスク307に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク307は、光ディスクドライブ306の制御にしたがってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク307は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。着脱可能な記録媒体として、光ディスク307のほか、MO、メモリカードなどを用いることができる。
磁気ディスク305および光ディスク307に記録される情報の一例としては、地図データや車両に関する情報、車両の速度に関する情報、車両の走行に伴って消費されるエネルギー消費量(実エネルギー消費量)、基準となる時点の車両に関する情報に基づいて走行により消費されるエネルギー消費量(基準エネルギー消費量)、実エネルギー消費量に基づく係数kpnなどが挙げられる。地図データは、カーナビゲーションシステムにおいて車両情報取得処理により取得される車両の状態を報知する際に用いられ、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)をあらわす背景データ、道路の形状をリンクやノードなどであらわす道路形状データなどを含んでいる。
音声I/F308は、音声入力用のマイク309および音声出力用のスピーカ310に接続される。マイク309に受音された音声は、音声I/F308内でA/D変換される。マイク309は、例えば、車両のダッシュボード部などに設置され、その数は単数でも複数でもよい。スピーカ310からは、所定の音声信号を音声I/F308内でD/A変換した音声が出力される。
入力デバイス311は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、タッチパネルなどが挙げられる。入力デバイス311は、リモコン、キーボード、タッチパネルのうちいずれか1つの形態によって実現されてもよいが、複数の形態によって実現することも可能である。
映像I/F312は、ディスプレイ313に接続される。映像I/F312は、具体的には、例えば、ディスプレイ313全体を制御するグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいてディスプレイ313を制御する制御ICなどによって構成される。
ディスプレイ313には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。ディスプレイ313としては、例えば、TFT液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどを用いることができる。
カメラ317は、車両内部あるいは外部の映像を撮影する。映像は静止画あるいは動画のどちらでもよく、例えば、カメラ317によって車両外部を撮影し、撮影した画像をCPU301において画像解析したり、映像I/F312を介して磁気ディスク305や光ディスク307などの記録媒体に出力したりする。
通信I/F314は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300およびCPU301のインターフェースとして機能する。ネットワークとして機能する通信網には、公衆回線網や携帯電話網、DSRC(Dedicated Short Range Communication)、LAN、WANなどがある。通信I/F314は、例えば、公衆回線用接続モジュールやETC(ノンストップ自動料金支払いシステム、登録商標)ユニット、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System、登録商標)/ビーコンレシーバなどである。
GPSユニット315は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在位置を示す情報を出力する。GPSユニット315の出力情報は、後述する各種センサ316の出力値とともに、CPU301による車両の現在位置の算出に際して利用される。現在位置を示す情報は、例えば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサ316は、車速センサ、加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断するための情報を出力する。各種センサ316の出力値は、CPU301による車両の現在位置の算出や、速度や方位の変化量の算出に用いられる。
図1に示した移動体情報取得装置100の現在情報取得部101、推定部103、算出部104、は、図3のナビゲーション装置300におけるROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置300における各部を制御することによってその機能を実現する。また、図1に示した道路区間取得部102は、図3の通信I/F314によって機能を実現できる。また、図1に示した提示部105は、図3のディスプレイ313やスピーカ310によって機能を実現できる。
(サーバの構成例)
図1に示したサーバ装置110についても、図3と同様の構成を有する。なお、このサーバ装置110においては、図3に記載のGPSユニット315、各種センサ316、カメラ317等は不要である。図1に示したサーバ装置110は、図3に記載のROM302、RAM303、磁気ディスク305、光ディスク307などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU301が所定のプログラムを実行することによって、図1の抽出部112の機能を実現できる。また、図3の通信I/F314を用いて、図1の送信部113の機能を実現できる。また、図3の磁気ディスク305や光ディスク307等を用いて図1の記憶部111の機能を実現できる。
また、図1に示したサーバ装置110の機能を特定のナビゲーション装置300が有してもよい。この場合、上述したナビゲーション装置300がサーバ装置110の機能を実現するため、サーバ装置110を不要にすることができる。サーバ装置110の機能を有するナビゲーション装置300には、他の複数のナビゲーション装置300が通信接続される。
(ナビゲーション装置による車両の状態変化の算出処理)
つぎに、ナビゲーション装置300のCPU301が主に実行するエネルギー消費量の要因ごとの変化量の算出および評価の処理例について図1を用いて説明する。
図1に示した現在情報取得部101は、移動体の実エネルギー消費量、および移動体の走行速度に関する情報を取得する。具体的には、現在情報取得部101は、CAN(Controller Area Network)など通信プロトコルによって動作する車内通信ネットワークを介して、エレクトロニックコントロールユニット(ECU:Electronic Control Unit)によって管理されている実エネルギー消費量、および移動体の走行速度に関する情報を取得する。
実エネルギー消費量とは、単位時間あたりに車両で実際に消費されるエネルギー消費量であって、言い換えれば瞬間的な燃費に相当する情報である。走行速度に関する情報とは、例えば速度、加速度である。また、所定の時間内における平均速度、平均加速度であってもよい。所定の時間とは、一定間隔の時間の区切りであり、例えば単位時間あたりなどである。さらに、現在情報取得部101は、ナビゲーション装置300に搭載された3軸加速度センサから、車両の傾斜に関する情報、車両に加わった振動に関する情報を取得する。
また、現在情報取得部101は、実エネルギー消費量とともに、移動体の傾斜に関する情報を取得してもよい。傾斜に関する情報とは、例えば道路勾配を有する道路を走行中の移動体の、道路勾配がゼロに近い道路に対する傾きである。現在情報取得部101は、CANを介してECUによって管理されている速度に関する情報、傾斜に関する情報を取得してもよい。
道路区間取得部102は、ナビゲーション装置300の走行履歴データに基づいて、ナビゲーション装置300を搭載する車両が頻繁に走行する道路区間であって、かつ、当該道路区間の全体が概ね平坦路で構成される区間を、以下に説明する車両状態を検出するための区間(特定道路区間)として取得する。
実施例1では、ナビゲーション装置300がサーバ装置110に接続せずに特定道路区間の情報を取得する。
道路区間取得部102は、平坦路の判定について、ナビゲーション装置300が保持する地図データに基づいて判断してもよいし、現在情報取得部101により取得された車両の傾斜に関する情報、車両に加わった振動に関する情報が道路リンクと関連付けて走行履歴データとして記憶されるようにしておき、当該走行履歴データに基づいて判断してもよい。所定値以上の路面の勾配や、凸凹のある道路は特定道路区間から除外されるようにする。
また、道路区間取得部102は、頻繁に走行する道路区間を特定道路区間として設定することに代えて、ユーザが、診断に用いる区間を特定してもよい。頻繁に走る経路など(例えば通勤車両で同じ区間を走る場合)をあらかじめナビゲーション装置300に設定しておき、この経路を走行したデータを蓄積して特定道路区間の情報として用いてもよい。
推定部103は、現在情報取得部101によって取得された速度、加速度、実エネルギー消費量に基づいて、下記式(1)に示す消費エネルギー推定式を用いて、車両のエネルギー消費量を増減させる要因ごとに当該要因を構成する係数kpn(n=1,2,3)を推定する。a1,a2は、それぞれ車両状況に応じて設定される係数である。
Figure 2016166588
車両のエネルギー消費量を増減させる要因は、つぎに示す第一情報、第二情報、第三情報である。第一情報は、駆動源が可動した状態における移動体の停止時に消費されるエネルギーに関する情報である。駆動源が可動した状態における移動体の停止時とは、移動体のエンジンに負荷がかからない程度に、エンジンを低速で空回りさせた状態である。具体的には、駆動源が可動した状態における移動体の停止時とは、アイドリング時である。
具体的には、第一情報は、例えば、エンジンをかけたまま停車しているときや、信号などで停止しているときのエネルギー消費量である。つまり、第一情報は、移動体の走行に関係しない要因で消費されるエネルギー消費量である。より具体的には、第一情報は、移動体に備えられたエアコンやオーディオなどによるエネルギー消費量である。
第二情報は、移動体の加減速時に消費されるエネルギーに関する情報である。移動体の加減速時とは、移動体の速度が時間的に変化している走行状態である。具体的には、移動体の加減速時とは、所定の時間内において、移動体の速度が変化する走行状態である。
第三情報は、移動体の走行時に生じる抵抗によりに消費されるエネルギーに関する情報である。移動体の走行時とは、所定の時間内において、移動体の速度が一定である走行状態である。移動体の走行時に生じる抵抗とは、移動体の走行時に移動体の走行状態を変化させる要因である。具体的には、移動体の走行時に生じる抵抗とは、気象状況、道路状況、車両状況などにより移動体に生じる抵抗である。
気象状況により移動体に生じる抵抗とは、例えば雨、風などの気象変化による空気抵抗である。道路状況により移動体に生じる抵抗とは、道路勾配、路面の舗装状態などによる路面抵抗である。車両状況により移動体に生じる抵抗とは、タイヤの空気圧、乗車人数、積載重量などにより移動体にかかる負荷抵抗である。
具体的には、第三情報は、空気抵抗や路面抵抗、負荷抵抗を受けた状態で、移動体を一定速度で走行させたときのエネルギー消費量である。より具体的には、第三情報は、例えば向かい風により移動体に生じる空気抵抗や、舗装されていない道路から受ける路面抵抗などを、移動体が一定速度で走行するときに消費されるエネルギー消費量である。
上記(1)式において、右辺第1項は第一情報に対応し、右辺第2項は第二情報に対応し、右辺第3項は第三情報に対応する。また、上述した(1)式の右辺各項にそれぞれかかる係数kp1、係数kp2、係数kp3(以下、「係数kpn」という)は、車両情報に関連した情報に対応する。
車両情報とは、例えば、移動体の排気量、重量、車幅、車高、効率、空気抵抗、転がり抵抗などである。車両情報に関連した情報とは、例えば上述した車両情報のいずれか1つ以上の情報に基づいて算出される情報である。
具体的には、推定部103は、現在情報取得部101によって取得された速度、加速度に基づいて、現在の車両の走行状態が、停車中か、加減速中か、定速走行中かを判断し、その際に取得している実エネルギー消費量が、上記式(1)に示す消費エネルギー推定式の解となる係数kpnを、重回帰分析法や回帰分析法により推定する。
また、上記(1)式においては、時をあらわす単位として時間(h)および秒(s)が混在して用いられているが、これは、速度の単位として時速(km/h)を採用し、燃料消費量を推定する際の単位時間として秒(s)を採用したためである。これらの単位を揃えたい場合は、それぞれの数値に適宜演算をおこなえばよい。
算出部104は、特定道路区間を走行した際に、推定部により今回推定された係数kpnを、特定道路区間を過去に走行した際に推定された基準係数ksn(n=1,2,3)と比較する。そして、係数ksnに対する係数kpnの変化量をそれぞれ算出(ks1−kp1、ks2−kp2、ks3−kp3)するとともに、今回推定された係数kpnを記憶部(図3の磁気ディスク305等)に記憶させておく。
基準係数ksnは、前日や1年前に特定道路区間を走行した際に、推定部103により推定された係数であって、記憶部に基準係数として記憶されたものである。あるいは記憶部に記憶された基準係数であって、過去一カ月や一年間に特定道路区間を走行した際の係数の平均値や、現在走行時の時期と同じ時期(季節など)における過去の特定道路区間を走行した際の係数を、基準係数ksn(ks1,ks2,ks3)として比較してもよい。
上述したように、特定道路区間は、路面の傾斜や凸凹が少なく、車両状態の変化を検出するのに適した道路であるため、例えば上り坂での燃費の悪化などの影響がほとんど生じない。このため、比較する基準係数ksnは、同一ではない特定道路区間を過去に走行した際の係数であってよい。これにより同一道路を走行しない場合においても、車両状態の変化を比較することができる。また、同一の特定道路区間を過去に走行した際の係数と比較してもよい。この場合、路面の条件が一致するので、さらに精度よく車両状態の変化を比較することができる。
さらに算出部104は、今回推定された係数kpnを日時および特定道路区間と関連付けて、次回の基準係数ksnとして記憶部に記憶させてもよいし、過去一カ月や一年間に特定道路区間を走行した際の係数の平均値に反映させたうえで、基準係数ksnとして記憶部に記憶させてもよい。あるいは、推定した係数kpnを基準係数ksnとせずに基準係数ksn算出用に所定期間蓄積記憶させてもよい。
提示部105は、算出部104により算出された係数kpnの変化量に基づいて、車両状態の変化の原因を診断し、車両のユーザ(搭乗者)に提示する。車両状態の変化とは、例えばタイヤ状態の変化、空気抵抗の変化、効率の変化、車両重量の変化などである。
タイヤ状態が変化する原因としては、パンク、空気圧低下、スタッドレスなどのタイヤの種類やタイヤサイズの変更など、路面抵抗を変化させる状態が挙げられる。空気抵抗が変化する原因としては、例えばキャリアなど、車両本体の外側に取り付けられる付属装備による車両本体の外形の変化などが挙げられる。効率が変化する原因としては、例えばエアコンやオーディオなどの起動が挙げられる。車両重量が変化する原因としては、例えば荷物や乗車人数の増減が挙げられる。
具体的には、提示部105は、例えば、係数kp1の変化量が増加した場合、エアコン、オーディオの使用、エンジントラブルなどを主な原因として提示する。また、例えば、係数kp2の変化量が増加した場合、乗車人数、積載荷物などの増加による車両重量の増加などを主な原因として提示する。また、例えば、係数kp3の変化量が増加した場合、タイヤの空気圧低下などを主な原因として提示する。提示部105は、図3のディスプレイ313への表示やスピーカ310の音声出力によるガイダンスであってもよい。提示部105による提示のタイミングは、ユーザによる車両状態の診断結果を提示させるための操作を受付けた場合や、所定以上の変化量が検出された場合に、おこなってもよい。
図4は、実施例1にかかるナビゲーション装置による移動体情報取得処理の手順を示すフローチャートである。はじめに、図4(a)に示すように、ナビゲーション装置300は、車両の現在位置、速度、加速度、実エネルギー消費量を取得する(ステップS401)。
つぎに、ナビゲーション装置300は、現在の車両位置が特定道路区間上であるかを判断する(ステップS402)。特定道路区間上であれば(ステップS402:Yes)、ステップS403以下の処理を実行し、特定道路区間上でなければ(ステップS402:Noのループ)、特定道路区間となることを待つ(所定時間経過で処理終了としてもよい)。
そして、ナビゲーション装置300は、車両状態検出処理をおこない(ステップS403)、車両状態を基準と比較(係数kpnと基準係数ksnの比較)してユーザに提示し(ステップS404)、処理を終了する。
図4(b)は、図4(a)のステップS403に示した車両状態検出処理の詳細内容である。この処理は、ステップS401に示した特定道路区間上で実行されることになる。はじめに、ナビゲーション装置300は、車両が一定速度で走行中であるかを判断する(ステップS410)。
車両が一定速度で走行中であれば(ステップS410:Yes)、ナビゲーション装置300は、第三情報の係数kp3の変化を判断する処理をおこなう。まず、ナビゲーション装置300は、一定速度で有効な第三情報に対応する実エネルギー消費量を特定する(ステップS411)。そして、第三情報に対応する現在の車両情報(係数kp3)を推定し(ステップS412)、ステップS413に移行する。
車両が一定速度の走行中でなければ(ステップS410:No)、ナビゲーション装置300は、車両が加速または減速中であるかを判断する(ステップS415)。車両が加速または減速中であれば(ステップS415:Yes)、ナビゲーション装置300は、加速または減速中に有効な第二情報に対応する実エネルギー消費量を特定する(ステップS416)。そして、第二情報に対応する現在の車両情報(係数kp2)を推定し(ステップS417)、ステップS413に移行する。
また、ステップS415において、車両が加速または減速中でなければ(ステップS415:No)、ナビゲーション装置300は、停止中に有効な第一情報に対応する実エネルギー消費量を特定する(ステップS418)。そして、第一情報に対応する現在の車両情報(係数kp1)を推定し(ステップS419)、ステップS413に移行する。
ステップS413では、ナビゲーション装置300は、記憶部に記憶された基準係数ksn(ks1,ks2,ks3)を読み出し(ステップS413)、基準係数ksnに対応する現在の係数kpn(kp1,kp2,kp3)の変化量を算出する(ステップS414)。この後、ステップS404に移行する。
(車両状態の変化の提示例)
図5は、実施例1にかかるナビゲーション装置による移動体情報取得処理の提示例を示す画面図である。図5に示すように、例えば、ディスプレイ313の画面500上には、車両のアイドリング時のエネルギー消費量(基礎消費エネルギー)を表示する第1メータ501と、車両の加減速での走行によるエネルギー消費量(加減速消費エネルギー)を表示する第2メータ502と、車両の一定速度での走行によるエネルギー消費量(一定走行消費エネルギー)を表示する第3メータ503と、第一情報の変化量(kp1変化率)を表示する第4メータ504と、第二情報の変化量(kp2変化率)を表示する第5メータ505と、第三情報の変化量(kp3変化率)を表示する第6メータ506と、ユーザへの警告や指示などを表示するメッセージウインドウ520と、が表示されている。図4に示した処理に基づき表示がおこなわれた状態を示している。
具体的には、ナビゲーション装置300は、第n情報の変化量が変化した場合、例えば各メータ501〜506およびメッセージウインドウ520をディスプレイ313に表示する。または、ナビゲーション装置300は、各メータ501〜506およびメッセージウインドウ520を、地図データとともにディスプレイ313に継続して表示し続けてもよいし、ディスプレイ313に「閉じる」ボタン(不図示)を表示し、ユーザによって上記メータ等の画面500を閉じさせてもよい。
また、ナビゲーション装置300は、車両が信号待ちなどで停止したときにのみ、各メータ501〜506およびメッセージウインドウ520をディスプレイ313に表示してもよい。この場合、ナビゲーション装置300は、第n情報の変化量に関連付けて、例えばまだディスプレイ313に表示していないことを示すフラグなどを記録し、車両が停止したときに、フラグが立てられた変化量をまとめてディスプレイ313に表示してもよい。
以上説明した実施例1によれば、ナビゲーション装置は、基準となる時点の車両に関する情報に基づいて基準エネルギー消費量を推定し、実エネルギー消費量の基準エネルギー消費量に対する変化量を算出する。この際、基準となる特定道路区間の情報を用いて、正確に車両の状態変化を診断することができる。そして、実エネルギー消費量に基づく係数kpnを推定して、基準となる特定道路区間の係数ksnと比較することで、係数kpnの変化量が変化したことにより、車両の状態変化を要因別に提示できる。したがって、路面の傾斜や凸凹状況などの影響を受けずに車両の状態の変化量を正確に診断することができる。
実施例2では、実施例1同様の移動体(車両)に搭載されたナビゲーション装置300を移動体情報取得装置100として用い、このナビゲーション装置300がサーバ装置110に通信接続されるシステム構成例について説明する。実施例2では、サーバ装置110がナビゲーション装置300(車両)に特定道路区間を送信する等の処理をおこなう。
図6は、実施例2におけるシステム構成で用いるサーバの機能的構成を示すブロック図である。サーバ装置110は、通信部601と、特定道路区間選択部602と、地図データベース(DB)603、車両情報DB604とを含む。通信部601は図1の送信部113に相当し、特定道路区間選択部602は図1の抽出部112に相当し、地図DB603、車種情報DB604は図1の記憶部111に相当する。
このサーバ装置110は、例えば、ナビゲーション装置300のユーザにサービスを提供するサービス事業者が管理し、ナビゲーション装置300が搭載された車両の自車位置周辺の特定道路区間の情報を取得する。
そして、サーバ装置110の特定道路区間選択部602は、地図DB603に基づいて、自車位置周辺に存在し、道路区間の全体が概ね平坦路で構成される区間を特定道路区間として特定する。さらに、リアルタイムの天気情報などを天気情報サーバ610から取得する。これにより、特定道路区間のなかから、風の強さが所定値以上の地域の道路や、雨が降っている地域の道路、積雪がある地域の道路、気温が所定範囲外となっている地域の道路、凍結している可能性のある道路、渋滞中の道路、工事中の道路などを特定道路区間から除外する。
このようにして、サーバ装置110は、提供に適した特定道路区間の情報を、通信部601を介してナビゲーション装置300に送信する。これにより、ナビゲーション装置300は、天候、渋滞、工事などにより、車両状態の診断に一時的に適さない状態となっている道路を特定道路区間から除外できるため、より正確に車両状態の診断が可能となる。
また、サーバ装置110は、ナビゲーション装置300から、搭載車種の情報を受信してもよい。これにより、サーバ装置110は、ナビゲーション装置300がの搭載車両の車種に対応した車両情報を車種情報DB604上で検索し、車種情報に対応して設定された基準係数ksnを取得して、ナビゲーション装置300に送信できる。
ナビゲーション装置300では、サーバ装置110から受信したksnを記憶部に記憶し、特定道路区間を走行した際に、推定部103により推定された係数kpnを、サーバ装置110から受信した基準係数ksnと比較して変化量を算出する。これにより、ナビゲーション装置300は、車種に特有で標準的な基準と比較して現在の車両状態を診断することが可能となる。
また、サーバ装置110は、地図DB603に基づいて、道路区間の全体が概ね平坦路で構成される区間を特定道路区間として特定することに代えて、サーバ装置110に接続された複数の車両のナビゲーション装置300において設定された特定道路区間の情報を取得してもよい。この場合、サーバ装置110は、複数車両から取得した特定道路区間のうち、利用率が高い特定道路区間を統計的手法により解析して選択し、ナビゲーション装置300に選択した特定道路区間を送信することができる。
さらには、サーバ装置110は、複数の車両のナビゲーション装置300から、各車両の位置、速度、加速度、実エネルギー消費量、および車両のID(車両ナンバーなど)逐次を受信し、サーバ装置110側で設定した特定道路区間上に、現在の車両が存在する際の速度、加速度、実エネルギー消費量に基づいて、上記実施例1のナビゲーション装置300と同様な処理を実行することで、各車両ごとの車両状態の変化の原因を診断することもできる。
さらに、サーバ装置110は、ナビゲーション装置300が搭載された各車両の位置、速度、加速度、実エネルギー消費量、を基に、単位エネルギー量あたりの走行距離(すなわち燃費)を算出するとともに、公知の省エネルギー運転評価方法により省エネルギー運転度(例えば、標準燃費に対する相対的度合い(燃費がよい/悪い等))を算出してもよい。そして、サーバ装置110は、所定の単位時間(1時間、1日、一週間など)で、車両ごとに集計する。
この際、サーバ装置110は、所定の単位時間に対応する期間中の係数kpnの平均値を算出し、この平均値に基づいて算出した車両状態の診断結果を、燃費および省エネルギー運転度と関連付けて記憶してもよい。また、車両状態の診断結果に応じて、燃費および省エネルギー運転度を補正してもよい。このようにするのは、燃費や省エネルギー運転度は車両状態の変化(特に積載荷物による車両重量の増加や空気抵抗の悪化など)に依存するため、燃費および省エネルギー運転度は、そのときの車両状態と併せて確認されるのが好ましいからである。
このように車両ごとに集計された単位時間あたりの燃費、省エネルギー運転度および車両状態の診断結果は、車両ごとに設定された閲覧先(ナビゲーション装置300の車両以外に設置されたPC等)から閲覧することもできる。
図7は、実施例2におけるシステム構成で提示される車両の運行データの表示例を示す図である。横軸は各車両(トラック)であり、縦軸は、燃費、エコ運転度、車両診断結果、補正燃費、補正エコ運転度であり、ある月の運行データを示す。燃費とエコ運転度は公知の省エネルギー運転評価方法により求めることができる。車両診断結果は、上記実施例1,2で説明した車両状態の変化量に相当し、例えば、高い値ほど車両の積載荷物が少ないことを示す。補正燃費は、燃費と車両診断結果に対して求められた補正値であり、補正エコ運転度はこの補正燃費を用いて求められる。
図7に示す例では、運送会社の運転管理向けサービスなどに利用され、運送会社が管理するトラックごとの運行データをPC等に表示できる。サーバ装置110は、トラックごとに省エネルギー運転度および車両状態の診断結果の推移を月ごとに統計処理し、運送会社のPCに送信する。これにより、運送会社では、トラックごとの燃費、省エネルギー運転度の情報を車両診断結果とともに閲覧できるようになる。そして、トラックごとの積載荷物違いによる影響を考慮しつつ、ドライバーの運転技量などを把握することができるようになる。
以上説明した各実施例では、車両のエネルギー消費量を増減させる要因ごとに、実エネルギー消費量の変化量を算出して、この変化量に基づく車両の状態を取得する。また、車両のエネルギー消費量を増減させる要因ごとに変化量を算出するので、変化量が変化した要因ごとに、想定され得る主な車両の状態変化の原因や走行状態変化の原因を判断することができる。
また、ナビゲーション装置は、基準となる時点の車両に関する情報に基づいて基準エネルギー消費量を推定し、実エネルギー消費量の基準エネルギー消費量に対する変化量を算出する。この際、基準となる特定道路区間の情報を用いて、正確に車両の状態変化を診断することができる。実エネルギー消費量に基づく係数kpnを推定して、基準となる特定道路区間の係数ksnと比較することで、係数kpnの変化量が変化したことにより、車両の状態変化を要因別に提示できる。したがって、路面の傾斜や凸凹状況などの影響を受けずに車両の状態の変化量を正確に診断することができる。
また、上記の各実施例では、移動体情報取得装置の機能をナビゲーション装置を用いて構成したが、他の機器、例えば、スマートフォンやPC等などを用いる構成とすることもできる。
なお、本実施の形態で説明した移動体情報取得方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
100 移動体情報取得装置
101 現在情報取得部
102 道路区間取得部
103 推定部
104 算出部
105 提示部
110 サーバ装置
111 記憶部
112 抽出部
113 送信部
300 ナビゲーション装置
301 CPU
501〜506 各メータ
520 メッセージウインドウ
601 通信部
602 特定道路区間選択部
kpn(kp1〜kp3) 係数
ksn(ks1〜ks3) 基準係数

Claims (12)

  1. 移動体の走行に伴って消費されるエネルギー消費量(以下、「実エネルギー消費量」という)、前記移動体の走行速度に関する情報を取得する現在情報取得手段と、
    特定道路区間を示す情報を取得する道路区間取得手段と、
    前記移動体が前記特定道路区間を走行する際に前記現在情報取得手段により取得された前記実エネルギー消費量、および前記走行速度に関する情報に基づいて、前記移動体のエネルギー消費量を増減させる要因ごとに、当該要因の原因となる前記移動体に関する情報を推定する推定手段と、
    前記推定手段によって推定された前記移動体に関する情報の、基準に対する変化量を前記要因ごとに算出する算出手段と、
    を備えることを特徴とする移動体情報取得装置。
  2. 前記道路区間取得手段は、全体が略平坦な道路区間を前記特定道路区間として取得することを特徴とする請求項1に記載の移動体情報取得装置。
  3. 前記道路区間取得手段は、過去に走行した頻度が所定値以上の道路区間を前記特定道路区間として取得することを特徴とする請求項2に記載の移動体情報取得装置。
  4. 前記道路区間取得手段は、現在の天気が所定の状態である地域に存在する道路区間を前記特定道路区間として取得することを特徴とする請求項2または3に記載の移動体情報取得装置。
  5. 前記道路区間取得手段は、渋滞中または工事中の道路区間を含まない道路区間を前記特定道路区間として取得することを特徴とする請求項2〜4のいずれか一つに記載の移動体情報取得装置。
  6. 前記算出手段は、前記移動体が過去に前記特定道路区間を走行した際に前記推定手段により推定された前記移動体に関する情報を前記基準とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の移動体情報取得装置。
  7. 前記現在情報取得手段により取得された、前記実エネルギー消費量、および前記走行速度に関する情報に基づいて、所定期間における前記移動体の運転に関する評価情報を提示する提示手段を備え、
    前記提示手段は、前記所定期間において前記算出手段によって算出された前記移動体に関する情報の前記基準に対する変化量を、前記評価情報と関連付けて提示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の移動体情報取得装置。
  8. 前記移動体情報取得装置は、前記移動体に搭載され、
    前記道路区間取得手段は、前記移動体の外部に存在するサーバ装置から通信を介して前記特定道路区間を示す情報を取得することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の移動体情報取得装置。
  9. 移動体情報取得装置が搭載される移動体の外部に存在するサーバ装置であって、
    前記移動体の現在位置を含む所定範囲内に存在する道路区間のうち、全体が略平坦な道路区間を特定道路区間として抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された前記特定道路区間を示す情報を前記移動体情報取得装置に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  10. 移動体の情報を取得する移動体情報取得装置における移動体情報取得方法であって、
    前記移動体の走行に伴って消費されるエネルギー消費量(以下、「実エネルギー消費量」という)、前記移動体の走行速度に関する情報を取得する現在情報取得工程と、
    特定道路区間を示す情報を取得する道路区間取得工程と、
    前記移動体が前記特定道路区間を走行する際に前記現在情報取得工程により取得された前記実エネルギー消費量、および前記走行速度に関する情報に基づいて、前記移動体のエネルギー消費量を増減させる要因ごとに、当該要因の原因となる前記移動体に関する情報を推定する推定工程と、
    前記推定工程によって推定された前記移動体に関する情報の、基準に対する変化量を前記要因ごとに算出する算出工程と、
    を含むことを特徴とする移動体情報取得方法。
  11. 請求項10に記載の移動体情報取得方法をコンピュータに実行させることを特徴とする移動体情報取得プログラム。
  12. 請求項11に記載の移動体情報取得プログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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