JP2015102537A - 光干渉断層計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 測定範囲の広画角化と奥行き分解能の両立を達成できるOCTを提供すること。【解決手段】 出射する光の波長を変化させる光源部と、前記光源部からの光を物体へ照射する照射光と参照光とに分岐し、前記物体に照射された光の反射光と前記参照光による干渉光を発生させる干渉部と、前記干渉光を受光する光検出部と、前記干渉光の強度の時間波形に基づいて、前記物体の情報を取得する情報取得部と、を有する光干渉断層計であって、前記物体の形状に関する情報に基づいて、参照光の光路長または照射項の光路長の少なくともいずれか一方を制御する制御部を有すること、を特徴とする光干渉断層計。【選択図】 図1

Description

本発明は、光干渉断層計に関する。
従来の波長可変光源を用いた光干渉断層計(Optical CoherenceTomography、以下OCTと略す)では、物体へ光を照射し、照射光の波長を変化させ、参照光と物体の異なる深さから戻ってくる反射光とを干渉させる。そして干渉光の強度の時間波形(以下、干渉スペクトルと略す)に含まれる周波数成分を分析することによって物体の断層に関する情報、例えば断層像を得る(特許文献1)。周波数成分の分析は、干渉スペクトルをフーリエ変換することで行うが、歪みやノイズの少ない断層像を得るために、k−clockを用いて等周波数間隔で干渉スペクトルをサンプリングしてフーリエ変換する。一方、OCTでは、測定対象の物体の広範囲の断層に関する情報を取得することが望まれている。例えば、眼底検査では黄斑と視神経乳頭を含む後極部全体から、赤道部までを含む広い範囲が測定対象となるため、OCTにおいて、測定範囲を広くすることが望まれている。眼底の断層像の観察領域を広範囲とするために特許文献1のように、複数の断層像をつなぎ合わせて広範囲の断層像を構成することが提案されている。しかし、取得した複数の断層像を連続的につなぎ合わせるための画像処理に時間や手間がかかる。そのため、1回の走査で、広範囲にわたる断層に関する情報を取得することが好ましい。
特開2012−115578号公報
K.F.Kwong and D.Yankelevich,"400−Hz mechanical scanning optical delay line,"Optics Letters,vol.18,1993,pp.558−560.
しかし、1回の走査で、広範囲にわたる断層に関する情報を取得する場合、広画角で走査する必要があるが、測定対象の物体の形状によっては、参照光の光路長と、照射光の光路長と反射光の光路長を合わせた光路長との差が異なってくる。以下では、照射光の光路長と反射光の光路長を合わせた光路長を単に照射光の光路長と略す。
例えば、測定対象が眼底である場合、赤道部位付近を測定する場合と後極部付近を測定する場合とでは、先の光路長差が大きくなってしまう。
ここで、波長可変光源を用いたOCT(Swept Source OCT、以下SS−OCTと略ことがある)では、参照光の光路長と照射光の光路長との光路長差に応じて上記干渉スペクトルの波と波の間隔が変化する。具体的には、光路長差が大きくなると干渉スペクトルの波と波の間隔は狭くなり、光路長差が小さくなると干渉スペクトルの波と波の間隔は広くなる。その結果、サンプリングレートが一定の場合、奥行き分解能が低くなる。すなわち、サンプリングレートが一定の場合、測定範囲を広画角にしようとすると、奥行き分解能が低くなってしまうため、両者はトレードオフの関係にある。そのため、この両者を両立する手段が求められていた。
本発明に係る光干渉断層計は、出射する光の波長を変化させる光源部と、前記光源部からの光を物体へ照射する照射光と参照光とに分岐し、前記物体に照射された光の反射光と前記参照光による干渉光を発生させる干渉部と、前記干渉光を受光する光検出部と、前記干渉光の強度の時間波形に基づいて、前記物体の情報を取得する情報取得部と、を有する光干渉断層計であって、前記物体の形状に関する情報に基づいて、参照光の光路長または照射項の光路長の少なくともいずれか一方を制御する制御部を有すること、を特徴とする。
本発明に係る光干渉断層計によれば、広画角な測定範囲において、物体の形状に関する情報に基づいて、参照光の光路長または照射光の光路長の少なくともいずれか一方を制御する。それによって、両者の光路長差を小さくできるため、干渉スペクトルの波と波の間隔は広がらず、測定範囲を広画角にした場合でも、奥行き分解能が小さくならない。すなわち、測定範囲の広画角化と奥行き分解能の両立を達成できる。
本発明の実施形態に係るOCTの模式図。 本発明の実施形態における、A−scan角度とそれにより生じる光路長が変化することを示す図。 本発明の実施形態におけるB−scanの走査方法の一例を示す図。 本発明の実施形態および実施例1における断層像の画像化を説明するための図。 本発明の実施例1におけるOCTの模式図。 本発明の課題である、広画角の眼底を測定する場合において光路長差が生じることを示す図。
本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれに限られない。
(実施形態1)
(光干渉断層計)
本実施形態に係る光干渉断層計(OCT)は光源部101と、光を被検体側の参照光路とに分岐するファイバカップラ(干渉部)102と、光検出部としての差動検出器120と、情報取得部130と、を少なくとも有する構成である。また、本実施形態に係るOCTは、図1に示すように偏光を制御するための偏波コントローラ103、105を有していていもよい。
本実施形態に係るOCTは光源部101から出射された光Lがファイバカップラ102で照射光LAと参照光LBに分波される。照射光LAはコリメータレンズ141で平行光となり、走査ラー108で反射され、集光レンズ142を経て、物体(被検体)107に照射される。被検体107に照射されて反射した光LA’はカップラ102を経由して、カップラ104に入射する。一方、参照光LBは、コリメータレンズ143、ミラー145、146、集光レンズ144を経て光LB’としてカップラ104に入射する。
光LA’と光LB’とはカップラ104で干渉すると同時に分波され、生じた干渉光は差動検出器120に入射する。情報取得部130では、差動検出器120で受光した干渉光の強度の時間波形に基づいて被検体107の情報を取得する。具体的には情報取得部130でフーリエ変換など周波数分析が行われることで被検体107の情報を取得する。干渉光の強度の時間波形におけるサンプリングのタイミングは、光源部または光源部外に設けられるkトリガ発生部(不図示)の発信するk−clock信号に基づいて等周波数(等波数)間隔に行われる。
周波数分析の結果得られた被検体の断層に関する情報、例えば被検体の断層像を表示部150に表示する。以上は被検体107のある1点における断層に関する情報の取得のプロセスであり、このように被検体107の奥行き方向の断層に関する情報を取得することをA−scanと呼ぶ。また、A−scanと直交する方向で被検体の断層に関する情報、すなわち2次元画像を取得するための走査方向をB−scan、更にA−scan、及びB−scanのいずれの走査方向とも直交する方向に走査することをC−scanと呼ぶ。これは、3次元断層像を取得する際に眼底面内に2次元ラスタースキャンする場合、高速な走査方向がB−scan、B−scanをその直交方向に並べてスキャンする低速な走査方向をC−scanと呼ぶ。A−scan及びB−scanを行うことで2次元の断層像が得られ、A−scan、B−scan及びC−scanを行うことで、3次元の断層像を得ることができる。本実施形態に係るOCTは、被検体107の形状により、被検体107に対する照射光の照射位置が変わるにつれて、照射光の光路長が変わっても、照射光と参照光との光路長差が小さくなるように制御することで、奥行き分解能の低下を抑制できる。
以下では、上記課題が顕著となる広画角な眼底の断層像を取得するような場合について説明するが、それに限らず血管、歯、皮膚など生体を測定対象とする場合にも適用できる。
広画角な眼底の断層像を取得する場合、例えば照射光が赤道部付近で反射した光と眼軸上付近で反射した光とでは、光路長が異なる。そこで、照射光の光路もしくは参照光の光路の光路長を変化できる制御部(光路長変化部)113を用いて、眼底へ入射する光の位置の走査により生じる光路長変化量と同量の光路長だけ補償するように調整する。それによって、光路長差を生じさせないOCTとなる。
ここで、本発明の課題について詳細を説明する。図6に示すように眼球をおおよそ球体とし、瞳孔を通して光を入射しスキャンする軌跡を考える。瞳孔中心をスキャン中心とし、眼底の後極から眼球の赤道を越える範囲までスキャンすると、瞳孔中心から眼底部までの距離が大きく変化する(図6中のbが変化量に相当)。図6において、瞳孔中心から後極までの距離を一定とした場合の走査軌跡が破線で記し、眼底(眼球を示す実線)と走査軌跡との差が、各走査位置における距離変化量となる。これは、眼球の中心(眼球を示す球体の中心)とスキャン中心(瞳孔中心)とがずれているため必然である。
例えば、眼球が直径24mmの球体と仮定すると、眼球の赤道を越える範囲として200度(眼球の中心角)の走査範囲では、瞳孔中心から後極までの距離、及び200度の端部までの距離では、8.5mm程度、距離差が生じる。
なお、眼球の中心角の200度は、走査角度で考えると100度である。
SS−OCTでは、参照光と照射光の光路長差に応じて干渉スペクトルの波と波の間隔(干渉フリンジの間隔)が変化する。光路長差が大きくなると、干渉フリンジ間隔は狭くなり、光路長差が小さくなると干渉フリンジ間隔は広くなる。
上記8.5mmの距離差は、光路長差に換算するとおおよそ11.5mm(眼球内部の屈折率を1.35とした場合)となる。そのため広範囲の断層像を一括で取得するためには、光路長が11.5mm以上の奥行き方向の撮像レンジを、SS−OCTシステムが有する必要が生じる。ここで、光路長が11.5mm変化する場合、照射光の光路としては、往復23mmの光路長変化が生じていることとなる。
眼球の大きさ、及び、走査する範囲(角度)に応じて光路長は変化するが、眼底の広範囲、すなわち広画角な断層像を取得する際には、大きな光路長変化が存在する。
ここで、SS−OCTでは(周)波数軸で、干渉スペクトルをフーリエ変換することによって断層像を得るため、断層像の取得できる撮像レンジは、光周波数分解能が高いほど長くなる。このことは、SS−OCTにおいて撮像スピードと密接な関係を有している。SS−OCTでは、出射する光の波長を時間的に変化させる光源を用いており、これは時間的に光周波数が変化することに相当する。そのため、干渉スペクトルを取得する際に光周波数分解能を高めることは、時間的に密に信号を取得することになる。
ここで、患者がじっと固視できる時間には限界があり、1回の撮像でせいぜい2秒が限界と言われている。そのため、SS−OCTで用いる光源は、この2秒の間に広範囲での断層像を取得するために非常に短時間での広帯域な波長変化をさせることができるものである必要がある。通常、患者がじっと固視できる時間と言われる2秒の間に広範囲で撮像を行うために、高速な撮像スピード(A−scanレート、B−scanレート、C−scanレート)が必要となる。SS−OCTは時間的に変化する光周波数に応じた強度信号を取得するために、高速に信号をサンプリングできるAD変換器が必要となる。しかしながら、眼底断層像で求められる奥行き分解能と、広範囲で眼底を撮像するために必要な長い撮像レンジを両立することは、AD変換器の速度を固定した場合トレードオフの関係となる。
AD変換器の速度を、奥行き分解能の高さと広範囲な撮像を両立するまでに高速化するには、非常に高価なAD変換器が必要となり、SS−OCT全体のコストを大きく引き上げることにつながる。
ここで、一例としてAD変換器に求められる速度を計算した結果を示す。
使用する光源の中心波長を1075nmとして考える。このとき眼底断層像の奥行き分解能を現在市販されている一般的なSD−OCTの分解能と同等の6μmとする。6μmの奥行き分解能を実現するには、波長掃引幅はおおよそ90nmが必要となる。これを光周波数帯域で表わすと、おおよそ267THz〜291THzの範囲となり、周波数差で23.5THzとなる。
また、奥行き撮像レンジとして、眼球の広範囲を撮像するために11.5mmとする。1000×1000の画素で2次元走査を行うことを考え、2秒で1フレームの画像を取得することを考えると、1点あたり2μsecの時間で断層像を取得する必要がある。
ここで、11.5mmの撮像レンジを実現するためには、光周波数分解能はおおよそ13GHzとなる。
上記の値から考えると、1800点程度のサンプリングを2μsecの間に実現することが必要となり、AD変換器としては900MHz以上のサンプリングレートが必要となる。
実際に信号を取得する1800点のサンプリングだけでは、フーリエ変換で断層像を形成するために、ナイキスト周波数から900点の信号となり、11.5mmを900点で分割するために1画素の空間分解能は12um程度となり必要な分解能に足りなくなる。このように眼底を広範囲にわたって撮像するには、非常に高速なAD変換器が必要となり、SS−OCTシステムの高コスト化を引き起こすという課題が生じる。
次に、光路長差を調整する方法の例について詳細を、図2を用いて説明する。図2に眼球が球状であると仮定したときの、走査軌跡を示す。
まず、眼底の所望の位置、例えば、眼軸上の後極部にて眼底の断層像が取得できるよう、参照光の光路と照射光の光路の光路長差を調整する。ここでは、眼軸上の後極部の眼低表面で反射した場合の光路を照射光の光路としたときの光路長差を初期光路長差とするが、それに限定されない。例えば、赤道部の眼低表面で反射した場合や、後極部と赤道部の間の眼低表面で反射した場合の光路を照射光の光路としたときの光路長差を初期光路長差としてもよい。
光路長差を調整した後、眼球に入射する光を2次元的に走査、すなわちB−scanする。B−scanは図2(a)のように、スキャン角度を変えることで行う。図2(b)に、スキャン角度を変えていったときの照射光の光路長変化量、すなわち眼球の直径との差分を光路長変化量としたときの、スキャン角度との関係を示している。
図2(a)において照射光の照射位置がAのときに、図2(b)より光路長変化量A’は0であるため、光路長変化部113で変化させる光路長も0とする。また、照射光の照射位置がBのときに、光路長変化量がB’となる。この時は、光路長変化部113を用いて、参照光と照射光との光路長差が、初期光路長差となるように調整する。
また、照射光の照射位置がCの時、光路長変化量C’となり、この光路長変化量C’を補償するように光路長変化部113を用いて初期光路長差となるように調整する。
この光路長変化は眼底をスキャンする際に発生するため、光路長差を補償する光路長変化部113は眼底スキャンに同期して動作させるために、眼底への光の照射位置を変化させる走査ミラー108の動きと同期させる。
なお、B−scanのスキャンスピード、及び、B−scan位置と光路長変化量の関係が予めわかっている場合、B−scanに同期して光路長変化部106を動かすことで、初期光路長差を維持したままスキャン領域全面に渡って断層像を取得することができる。
例えばB−scan角度の時間依存性があり、眼底を走査する際に生じる光路長変化量とB−scan角度との対応関係がわかっていれば、光路長変化量の時間依存性を例えば演算部110にて演算できる。この演算した値を用いて、走査ミラー駆動部112の行うB−scanに同期して光路長変化部113を駆動すれば、初期光路長差を維持することができる。
このように、初期光路長差を維持したままB−scanを行うことができるため、スキャン中に大きな光路長差は生じないため、高速なサンプリングが不要となる。その結果、サンプリングレートを一定にしても、奥行き分解能の低下を抑制できる。このB−scanに同期させて光路長変化手段を用いて光路長を調整するのと同様に、C−scan方向にB−scanの走査線を移動した場合も初期光路長差を維持したまま断層像を取得することができる。
上記のように断層像を取得することで、広範囲の眼底を撮像する場合においても全ての領域で初期光路長差変化を抑制できるため、高速なサンプリングが可能なAD変換器を用いる必要がなくなる。
なお、ここまで記載した、サンプリングレート一定というのは波数軸にとって一定であるという意味である。
(制御部)
本実施形態における制御部は、物体(被検体)に関する情報に基づいて、参照光の光路長または照射項の光路長の少なくともいずれか一方を制御するものであれば特に限定されない。また、本実施形態における制御部は、参照光の光路長と前記照射光の光路長とが等しくなるように制御することが好ましいが、干渉スペクトルの波と波の間隔が大きくずれない程度に、光路長が若干ずれていてもよい。また、本実施形態における制御部は参照部106の光路長を変化させることが好ましく、例えば、参照ミラー145、146の少なくともいずれか一方の位置を制御することができる。なお、参照部106が図1とは異なり、参照ミラーに反射させ、戻った光と照射光とを干渉させる構成であっても同様に、参照ミラーの位置を制御して参照光の光路長を変えることができる。参照光の光路中に電気光学結晶が設けられている場合、制御部は電気光学結晶に印加する電圧を制御し、屈折率を変化させ、参照光の光路長を変化させることができる。
また、参照光の光路中に配置されるディレイラインや、照射光の光路中にディレイラインを設けることによって信号光の光路長を変化させても良い。また、タイムドメインOCTで用いられていた高速に参照光光路長を変化させる手段であるRSOD(Rapid−Scaning Optical Delay)を用いてもよい(非特許文献1)。さらに別方法として、テレセントリックfθレンズを用いたスキャン光学系を用いても良い。fθレンズとガルバノミラーの様なビームの入射角度を変化させる機構を用いることで、ミラーからfθレンズに入射するまでの光路長が入射角度によって変化するため光路長を変化するための手段として用いることができる。
これらの方法に限らず、光路長を変化させる機構であれば他のどのような方法を用いても良い。
(物体の形状に関する情報)
本実施形態において、制御部による光路長変化は、物体(被検体)の形状に基づいて行う。すなわち、本実施形態における制御部を用い眼底への光の照射位置を変化させる走査ミラー108の動きに同期して光路長を変化させる際に、光路長の変化量はあらかじめ決定しておくことが望ましい。
例えば、眼球の大きさに個人差が多少あったとしても大きな差ではないとし、眼底形状データをテーブルとして記憶部109に記憶させておき、そのデータに基づいて光路長変化量を制御することができる。具体的には、記憶させておいた眼底形状データを、演算部110で、光路長を変化させる量を決定しても良い。
(形状測定部)
本実施形態に係るOCTにおいて、物体(眼底)の形状に基づいて正確に光路長変化量を補正するために、眼底形状をあらかじめ計測する形状測定部を有することが好ましい。
この眼底形状をあらかじめ計測する手法として、共焦点光学系を用いた走査レーザー検眼鏡(Scaning Laser Ophthalmoscope、以下、SLOと略すことがある)を用いても良い。また、本実施形態に係るOCTがSLOを備えることで、SLO撮像に加えてSS−OCTでの断層像も広画角で撮像可能な検査装置とすることが可能となる。
また、形状測定部として眼底カメラを用いたステレオ撮像により眼底の形状を計測しても良い。
物体の形状を測定する別の方法として、本実施形態に係るSS−OCT自体を用いても良い。ただし、SS−OCTで広範囲の眼底形状を計測する場合、上述した問題が生じるため、以下のような方法を用いれば良い。
上述した課題は、広範囲にわたり高い奥行き分解能で取得するため、広帯域の光周波数帯域において光周波数分解能を細かくデータサンプリングを行う必要があった。しかしながら、眼底形状のみを取得することを目的とすることで、広い光周波数帯域で干渉信号を取得する必要がなく、上述した高速なAD変換器を用いずに眼底形状の計測を行える。
例えば、奥行き分解能が30μmでよいとするならば、上述した光周波数帯域よりも狭い276THz〜281THz程度あれば良い。したがって、上記11.5mmの光路長変化をカバーする13GHzの光周波数間隔でのデータ取得のために、200MHzのサンプリングレートのAD変換器を用いても、1000×1000の2次元画像を、2秒以内に取得することが可能である。ここで、光路長差A(m)(必要な撮像レンジ)、とすると必要な光周波数分解能はC/2A[Hz]となる。ここでCは光速である。そして、使用可能なAD変換器のサンプリング周波数がB[Hz]とし、形状取得に必要な2次元データ点数(画素数)Dと、画像取得時間E[sec]とする。そのとき、一つのA−scanあたりのデータ点数Nは、E・B/Dとなり、A−scanの光周波数幅はN・C/2A[Hz]となる。
また、波長可変光源の波長可変速度が律則する場合は、波長可変にかかる時間をF[sec]、とするとA−scanの光周波数幅は、F×B×C/2A[Hz]となる。
A−scanを律則する原因が、全体の画像取得時間および2次元データ点数から決まるか、波長可変光源の波長可変速度から決まるかによってどちらかの式を用いれば良い。
例えば、光路長差が11.5mm、サンプリング周波数が200[MHz]、画像取得時間が1sec以下、512×512点で2次元スキャンすると、9.95[THz]以下の光周波数幅の光源の光周波数掃引幅とすれば良い。
また、SS−OCTを用いて眼底形状を計測する場合は、光源から出射する光のコヒーレンス長が、物体(眼底)の情報を取得する際に生じる、参照光と照射光との光路長差の最大値よりも長いことが好ましい。
光路長差よりもコヒーレンス長が短いと、干渉信号の強度が小さくなるため断層像のS/N比が小さくなり眼底形状の正確な取得が困難、又は取得できないからである。光路長差とコヒーレンス長が同じであると、干渉信号の強度がおおよそ半分となるため、光路長変化量よりもコヒーレンス長が長いことが望まれる。
上記記憶部に記憶された眼底形状データのテーブル、もしくは形状測定部で取得した眼底形状データに基づいて、走査ミラー駆動部112と制御部113を同期部111を用いて同期させる。それによって、走査ミラーと制御部が同期することで、参照光の光路長と参照光の光路長との光路長差を補正することができる。
(走査の種類)
本実施形態における照射光の走査方法の種類について図3に示す。走査方法は、B−scan、C−scanが図3(a)(b)のようにラスタースキャンでもよいし、図3(c)のように、眼球の後極部を複数回通過する方法でも良い。
上記の他に、図3(d)に示すように眼球の後極部を中心としてらせん状にスキャンを行っても良い。
このようなスキャン方式で2次元走査を行うと、走査中に行う光路長変化部による光路長変化を、時間的に緩やかにすることができ光路長変化部への負担が軽減する。例えば、参照ミラー145、146の位置を制御することで参照光の光路長を変化させる場合は、参照ミラーを動かすスピードを緩やかにすることができる。具体的には、スキャン角度が100度の画角の断層像を取得する場合、光路長変化量が11.5mmとなるが2secで取得する場合、5.75mm/secのスピードで参照ミラーを動かせばよい。ラスタースキャンの場合、C−scan数が1000ラインある場合、2msecでB−scanの1ライン取得する必要があり、11.5mmの光路長変化量を1msecで動かす必要が生じ、11.5m/secのスピードが必要となる。
(表示部)
本実施形態に係るOCTは、情報取得部で取得した物体の情報が断層像であり、取得した断層像を表示する表示部を有していてもよい。
また、本実施形態における表示部は、物体(眼底)の形状に合わせて画像として表示してもよい。これについて図4を用いて詳細に説明する。まず、図4(a)のように、眼底の断層像を取得する場合を考える。
すなわち、初期光路長差を維持したまま眼底をスキャンし、取得した各A−scanの断層像は、光路長差が変化しないため撮像レンジ内で眼底表面が略同じ位置になる。各A−scan断層像をB−,C−scan方向に並べると、眼底の凹凸を反映しない2次元、3次元断層像となる(図4(b))。より眼底形状を反映した2次元、3次元断層像を形成するには、断層像取得時に光路長変化部にて補償した光路長の量のデータを利用して、各A−scanの断層像を並べれば良い。
例えば、光路長変化量が0mmであるA−scan位置p1を基準として、光路長変化量が0.5mmあるA−scan位置p2の断層像は、p1の断層像に対して0.5mmだけずらして並べればよい。同様に、各A−scan位置毎に、光路長変化量に応じて配置することで、眼底形状を反映した2次元、3次元断層像となる(図4(c))。ここでは、実際の光路長変化量と同じ量ずらしてA−scan断層像を並べる例を書いたが、最終的な2次元、3次元断層像が見やすくなるように、各A−scanのずらす量の相対関係が変わらないように光路長変化量にある比率を与えたずれ量で配置しても良い。
また、眼底が平滑な球面と仮定して、その平滑な面からのずれ量に応じてA−scan断層像を配置しても良い。
これらのA−scanデータの配置の仕方だけに限定されるものではなく、見やすくなるようにA−scanデータを配置すれば良い。例えば、眼底形状のデータを用いて各A−scan間の相対関係を表示する方法ならば、眼底の凹凸を反映した2次元、3次元断層像を形成することができる。
(焦点調整部)
本実施形態に係るOCTにおいて、物体(被検体)に照射する照射光のスポット径を調整する焦点調整部を有していてもよい。
広範囲で眼底を撮像する際に生じる大きな光路長差は、眼底に入射させる光のスポット径も大きく変化させる。眼底に入射させる光は、走査ミラー108などの光学系により眼底に光をスポット的に照明する。このスポット径がOCTの横方向分解能、すなわち奥行き分解能と垂直な平面方向の分解能を決める。大きな光路長差が生じることは、瞳孔中心から眼底までの距離が変化していることと同じで、眼底に光を当てる光学系の焦点から眼底の位置が大きくずれることになり、集光スポットがぼやけてしまい、横方向分解能を劣化させてしまう。そこで、照射位置の変化に伴う光路長変化に応じて、光学系も駆動し焦点を眼底に合わせ続けることが望ましい。例えば図1において不図示の焦点調整部によって集光ミラー142の焦点位置を調整し、これにより、広範囲の眼底撮像においても横方向分解能の劣化を抑制することができる。
(光源部)
本実施形態において、光源部101は光の波長を変化させる光源であれば特に限定されない。OCT装置を用いて物体107の情報を得るためには、この光源部から出る光の波長を連続的に変化させる必要がある。
本実施形態における光源部101として例えば、面発光レーザー、回折格子やプリズム等を用いた外部共振器型の波長掃引光源、共振器長可変のファブリペローチューナブルフィルタを用いる各種外部共振器型光源をもちいることができる。あるいは、サンプルドグレーティングを用いて波長を変化させるSSG−DBRや波長可変のMEMS−VCSELなどを用いることもできる。また、ファイバレーザーを用いることもできる。ファイバレーザーとしては、分散チューニング方式でもよく、フーリエドメインモードロック方式であってもよい。
回折格子やプリズム等を用いた外部共振器型の波長掃引光源としては、共振器に回折格子を設けて光を分光させ、ポリゴンミラーや、回転する円盤上にストライプ状の反射ミラーを設けたものを用いて出射させる波長を連続的に変え波長掃引光源などが挙げられる。
(光検出部)
本実施形態における光検出部について説明する。本実施形態における光検出部では、干渉光の強度を電圧などの電気の強度に変換するものであれば特に限定されない。干渉光の強度の時間波形の情報は、この光検出部で受光電圧の時間波形の情報へと変換される。受光電圧の時間波形の情報は、次に説明する情報取得部へと送られる。
(物体)
本実施形態において物体とは、本実施形態に係るOCT装置による測定の対象となるものであり種類は特に限定されない。例えば、眼球、皮膚、血管、歯などの生体が挙げられる。
(用途)
上記本実施形態に係るOCTは、眼底の断層像を得る等眼科撮影、皮膚撮影、血管造影、歯科撮影、などに用いることができる。
(実施例1)
図5を用いて、実施の形態で説明した本発明の具体的な実施例を挙げる。
本実施例のSS−OCTの概要を図5に示す。本実施例に係るSS−OCTは、光源部501、光源部501からの光を被検体に照射し被検体からの反射光を伝達させる検体測定部、光を参照ミラーに照射し参照ミラーからの反射光を伝達させる参照部、2つの反射光を干渉させる干渉部を有する。さらに本実施例に係るSS−OCTは、干渉部により得られた干渉光を検出する光検出部、光検出部で検出された光に基づいて画像処理を行う画像処理部で構成されている。
以下、各要素を説明する。
光源部501は、波長掃引光源と、それを制御する光源制御部を有して構成され、光源部501は光照射用の光ファイバを介してファイバカップラ502に接続されている。光源部501は、1020nm〜1110nmの波長の光を射出する。この光は図示していないファイバカップラにより、図示していない波数取得装置(k−clock)に接続される。この波数取得装置は、波長可変光源から出射される光の波長変化に対して一定波数間隔で、k−clock信号を発生させる装置である。
干渉部としてのファイバカップラ504は、光源部501の出射する波長帯域でシングルモードのもので構成し、3dBカップラで構成されている。ファイバカップラ502で分岐された一方の光は検体測定部へと接続されている。検体測定部は、検査光光路用ファイバ520、照射集光光学系、走査ミラー508により構成され、検査光光路用ファイバ520を通してファイバカップラ502に接続されている。走査ミラー508は、走査ミラー駆動部512によって駆動される。
ファイバカップラ502で分岐されたもう一方の光は、参照光光路へと接続されている。参照光光路は、参照光光路用光ファイバ523と参照光路長調整部と両者をつなぐ光学系から形成されており、参照光光路用光ファイバ523を通してファイバカップラ502に接続されている。
ファイバカップラ504では、被検体507の内部及び表面から発生した後方散乱光と、参照部からの戻り光とが干渉して干渉光となる。
光検出部としての差動検出器514は、ファイバカップラ504で生じる干渉光を受光する。演算部515は、差動検出器514で受光された光による干渉光と、波数取得装置からの信号より、スペクトル信号に変換され、さらにフーリエ変換を施すことで被検体の奥行き情報を取得する。ここで演算部515は、差動検出器514や波数取得装置からの信号をデータとして取り込むためにAD変換器が組み込まれている。本実施例ではこのAD変換器にかかるコスト抑えながら広範囲の断層像を取得できる。この取得された奥行き情報は、表示部516に断層画像として表示される。ここで、演算部515は、パーソナルコンピュータ等で構成することができ、表示部516は、パーソナルコンピュータの表示画面等で構成できる。
本実施例において参照光路調整部506は、走査ミラー駆動部512と同期をとるための同期部511と、標準的な人間の眼球形状をデータテーブルとして有している記憶部を有する。さらに、眼底形状とそれに応じて必要な光路長を演算する演算510と、参照光の光路長を変化させる制御部としての光路長変化部513とを有する。
検体測定部の走査ミラー508が動作することによって、被検体である眼底への光の照射位置を移動させる。眼底への照射光の照射位置に応じて、上述したように照射光の光路長が変化する。
この走査ミラー508を駆動する走査ミラー駆動部512に同期して参照光の光路長を制御することによって、初期光路長差を維持することで、光路長差を小さくし奥行き分解の低下を抑制する。
演算部510では、同期部511から得られた同期のタイミングに関する情報により、走査ミラー508で照射している眼底の位置を読み取る。同時に、記憶部509に記憶された眼底形状データから、その眼底位置での初期光路長差からの光路長変化量を計算し、必要な光路長調整量に関する情報を制御部としての光路長変化部513に送る。送られた情報に基づいて、参照光の光路長を変化させる。本実施例では、光路長変化機構として、非特許文献1に記載のRSODを用いている。光路長変化機構であるRSODは、ピッチpの回折格子530、焦点距離fのレンズ531、高速なガルバノミラー532からなっており、参照光路用光ファイバから出射した光は、レンズを通して回折格子に角度θで入射される。この光は、レンズを通してガルバノミラーで反射され参照光路用光ファイバに戻る。眼底をスキャンする間に生じる光路長変化量に応じて、ガルバノミラーによりミラーの傾きSを変化させることによって、光路長を変化させることができる。
これらの回折格子のピッチp、レンズの焦点距離f、回折格子への入射角度θ、ミラーの傾きSは、必要な光路長変化量を生じさせるのに必要な値を用いれば良い。
眼底形状−光路長演算装置では、このガルバノミラーの傾きSを照射位置走査用ミラー駆動装置に同期して演算して、光路長調整駆動装置に与えることとなる。
演算部515では、光路長変化機構を照射位置走査用ミラーと同期して動作させながら、眼底をスキャンして得られる断層像である各A−scan像をB−scan方向に並べることで2次元断層像を形成する。このとき、A−scan像をB−scan方向に単純に並べる場合は、眼底形状データテーブルにある眼底形状が平面であるような画像となる。実際の眼底形状にそって半円上の眼底断層像をえるためには、光路長変化機構にて変化させた光路長に合わせて、各A−scanをずらしてB−scan方向に並べれば良い。
眼底形状データテーブルでは、例えば、直径25mmの球状の眼底形状として実際に測定を行う被検体の眼球直径が23mmであったとする。眼底形状データテーブルに合わせて光路長変化機構をどうさせた場合、実際の被検体を測定する際に生じる最大光路長変化は、眼球の中心角200度の範囲を撮像する場合約2mmとなる。波長掃引光源の波長変化の繰り返し周波数が300kHzの速度であり90nmの波長掃引幅を有している。更に、眼底組織を観察するために必要な撮像レンジを2mmとする。
この様な前提条件を設けると、SS−OCTシステムでは4mm以上の撮像レンジを有していれば良く、その光周波数分解能はおおよそ37.5GHzとなり、1020nm〜1110nmの波長範囲である光周波数差はおおよそ23.4THzである。そのため、必要最低限のサンプリング数は、625点となる。そのためAD変換器に求められる必要最低限のサンプリング速度は、187.5MHzとなる。512×512のA−scan数で3次元断層像を撮像する場合、0.9sec前後で断層像の取得が可能となる。
それに対して、本発明を用いない場合は最大光路長変化量は約22.2mmとなり、同様な断層像を取得するためには、AD変換器のサンプリング速度は約1GHzとなってしまう。
このように、与えた眼底形状データに基づいて光路長変化機構を、照射位置走査用ミラーに同期して動作させることで、広範囲な眼底の断層像を奥行き分解能を落とすことなく、高コストなAD変換器を用いずにOCT像を得ることができる。
(実施例2)
本発明の実施例2に係るOCTについて説明するが、ここでは、実施例1と異なる点についてのみ述べ、共通する点については説明を省略する。
本実施例は、実施例1における予め要してある眼底形状テーブルの替わりに、眼底形状を測定し、実際の被検体の眼底形状データを取得することが特徴である。
本実施例では、眼底形状を実測して眼底形状データテーブルを作製することに特徴がある。更に、眼底形状を実測する方法にも特徴がある。
SS−OCTでは、眼底組織の詳細な断層像を観察することを目的とするため、上述した課題の様に眼底を広範囲に測定するためには、非常に高速なAD変換器が必要となる。
しかしながら発想を大きく転換し、本来のSS−OCTの利用目的から離れて、眼底形状を取得するためにSS−OCTを利用するならばその限りではないことを、筆者らは発見した。
実施例1と同様のAD変換器を用いる場合、1000×1000点のスキャンエリアにおいて2secで撮像するために、A−scanに用いることができる時間としては、2usecと短い。しかしながら、断層像を撮像するのではなく形状のみを取得するのであれば、波長掃引範囲を狭くすることができる。
眼球の直径はおおよそ25mm前後であり、大きな個人差は無い。この直径25mmの眼球の場合、中心角200度でスキャンする場合に生じる最大の光路長差はおおよそ24.2mmとなる。この光路長差以上の撮像レンジとするには、6.3GHz以上の光周波数分解能画必要となる。AD変換器のサンプリング速度が200MHz、500kHzの繰り返し波長掃引速度とすると、400点のサンプリング速度となる。ここから6GHzの光周波数分解能に400点サンプリングでは、2.4THzの光周波数幅の波長掃引を用いれば良い。これは、おおよそ1075nmを中心として18nm程度の波長掃引幅となる。
この波長掃引幅で、SS−OCTで眼底形状を測定するならば、奥行き分解能は30um前後に過ぎないが、眼底形状を測定するには十分な分解能と言える。
このようにSS−OCTを用いて眼底形状を測定するためには、眼底スキャン時に生じる最大光路長差以上のコヒーレンス長を光源が有していることが望ましい。
SS−OCTは干渉計測のため、コヒーレンス長(可干渉距離)を超える光路長差がある距離計測を行うと、干渉した光の強度が非常に弱くなりOCT信号のS/Nを劣化させる。一般的にコヒーレンス長は、OCT業界ではおおよそ光源の自己相関関数のパワーが0.5となる距離をコヒーレンス長と呼んでいる。
本実施例ではスキャン中に生じる最大の光路長差は24.2mmであり、さらに各点での撮像レンジを考えると30mm以上のコヒーレンス長があることが望ましい。繰り返し波長掃引速度が速く、コヒーレンス長が長い光源として、本実施例では波長可変VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:垂直共振器面発光レーザー)を用いる。VCSELは半導体結晶成長技術や成膜技術等を用いて非常に短い共振器を構成されるため、高速な駆動が可能となる。
高速に波長可変を行い、且つ、コヒーレンス長を長くするには一般的に共振器が短いことが望ましく、共振器が短いレーザーの典型としてのVCSELを利用することは望ましいことである。
眼底断層像を取得するには、一般的に水の透過率の高い波長帯(生体の窓と呼ばれる波長帯)を用い眼球内での光吸収の影響を小さくする。一般的に知られる水の透過率のグラフを図に示しておく。本実施例では、1020nm〜1110nmの波長帯域が発振可能で、コヒーレンス長が40mm以上ある波長可変VCSELを用いる。
このような光源を用いることで初めて、広範囲な眼底の形状測定をSS−OCTで計測することが可能となる。
このように本実施例に係るSS−OCTで眼底形状を測定することにより、眼底形状を測定するための専用の測定器を用いる必要がない。さらに、コストの増大を引き起こすことなく、広範囲な眼底の断層像、高コストなAD変換器を用いず、従来SS−OCTに用いているAD変換器により撮像することができる。
(実施例3)
本発明の実施例3に係るOCTについて説明するが、ここでは、実施例2と異なる点についてのみ述べ、共通する点については説明を省略する。
本実施例は、実施例2の眼底形状測定に利用したSS−OCTの代わり、SLOを用いた場合の実施例である。
眼底の検査には、網膜の剥がれなど断層像を見て診断を行うほかに、眼底表面の状態を観察することによっても診断を行う。断層像と表面状態の観察ともに診断に重要な検査内容であり、複数の診断装置がひとつとなったマルチモダリティの検査装置で検査できることは医療現場での時間短縮や症状の見落とし防止などに有用である。
眼底の断層像を取得するには、OCTが有用であるが表面状態の観察には検眼鏡(Ophthalmoscope)、特にSLO(Scaning Laser Ophthalmoscope)は、高分解能で表面状態の観察が行える。
このSLOは、共焦点光学系を用いて焦点位置を眼底に沿って移動させながら表面状態を撮像して眼底表面を高分解能で観察するため、焦点位置のデータから眼底形状の取得が可能となる。
SLOとSS−OCTを同一の検査装置とすることで、SLOにより表面状態の検査と同時に眼底形状データ得られ、この眼底計上データを用いて広範囲でのSS−OCT観察に必要な眼底形状の測定が行える。そのため、SLO検査終了後すぐにSS−OCTでの広範囲な眼底断層像の取得が可能となる。これにより、複数の画像診断をひとつの検査装置で行えるとともに、従来のOCTでは観察できなかった広範囲での眼底の断層像が撮像できる。
(実施例4)
上述した実施例において広範囲の眼底断層像を撮像できる実施例を記載してきた。この広範囲の眼底を撮像するにあたり大きな光路長差が生じることも説明しているが、この光路長差が生じることは、眼球の瞳位置から眼底までの距離が変化することも表している。
眼底に照射するSS−OCTの検査光は、光学系を通して眼底に集光スポットを形成しその領域での後方散乱光を用いて干渉信号を検出する。スキャン中に瞳から眼底までの距離が変化するため、焦点がずれるため眼底で集光されずスポット径が大きくぼやけてしまう。スポット径が大きくなることにより横方向分解能も大きく劣化し、断層像もスポット径の大きさで平均化された断層像となってしまう。
そこで常時眼底に集光スポット形成するために、B−scan、ならびに、C−scanに同期して眼底形状に沿って集光スポットを形成する光学系の焦点位置を変化させる。これは、上述の実施の形態・実施例に記載の眼底形状データに応じて、光路長変化を補償すると同時に焦点位置を変化させればよい。
これにより、広範囲の眼底断層像を取得する際に、常時集光スポット径を最適に維持することが可能となる。
また、眼球内部には屈折率の波長分散があり、瞳と眼底間の距離が変化することによってその影響を受ける量が変化する。これは、参照ミラーを動かして断層像を取得する従来のTD−OCTと同様である。そのため、広範囲にわたり眼底をスキャンする場合、SS−OCTシステム内で屈折率分散量を補償することが望ましい。
例えば、図のようなテレセントリックfθレンズを用いてスキャンミラーの角度を変化させることで光路長を変化させる光路長調整機構を用いた場合、fθレンズとミラーの間に分散媒質を設けることによって、光路長が変化する際に同時に屈折率分散も付与できる。この分散媒質の分散量や厚さは、眼底をスキャンする際に生じる光路長の変化量と、想定される人眼の分散量を考慮して決定すればよい。眼球内の光路長が長くなるに従い、光路長調整機構内の分散媒質の厚さも厚くするようにすればよい。この変化量は、用いる分散媒質の屈折率と屈折率分散、および、fθレンズへ光を入射させる角度による光路長変化量によって決定する。
このほかにも、検査光路中に眼底をスキャン中に生じる屈折率分散量の変化に応じて、逆向きの分散量を与え分散量を補償する機構を設けても良い。通常の媒質の屈折率分散とは逆向きに分散を有している実施例1のRSODと同様に回折格子を用いた光路長変化機構を検査光路中に設け、眼底スキャンに同期してRSODを動かせばよい。この場合、屈折率分散の補償と同時に光路長差がより大きくなる構成となる。そのため、このより大きくなった光路長差を補償する光路長変化機構を参照光路に用いる必要となる。
以上のように、眼底を広範囲にわたってスキャンし観察する際には、眼底のスキャンに同期して、光路長変化量を補償するのと同様に、屈折率分散量の変化分も補償させることが望ましい。
101 光源部
102 干渉部(カップラ)
107 被検体
113 制御部
120 光検出部(差動検出器)
130 情報取得部

Claims (16)

  1. 出射する光の波長を変化させる光源部と、
    前記光源部からの光を物体へ照射する照射光と参照光とに分岐し、前記物体に照射された光の反射光と前記参照光による干渉光を発生させる干渉部と、
    前記干渉光を受光する光検出部と、
    前記干渉光の強度の時間波形に基づいて、前記物体の情報を取得する情報取得部と、
    を有する光干渉断層計であって、
    前記物体の形状に関する情報に基づいて、参照光の光路長または照射光の光路長の少なくともいずれか一方を制御する制御部を有すること、
    を特徴とする光干渉断層計。
  2. 前記制御部は、前記参照光の光路長と前記照射光の光路長とが等しくなるように制御する請求項1に記載の光干渉断層計。
  3. 前記参照光の光路中に参照ミラーを有し、前記制御部は前記参照ミラーの位置を制御して前記参照光の光路長を変える請求項1または2に記載の光干渉断層計。
  4. 前記参照光の光路中に電気光学結晶が設けられ、前記制御部は、前記電気光学結晶の屈折率を変化させる請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  5. 前記光干渉断層計は、物体の形状に関する情報を記憶する記憶部を有し、
    前記制御部は、前記物体の形状に関する情報に基づいて、前記参照光の光路長または前記照射光の光路長の少なくともいずれか一方を制御する請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  6. 前記光干渉断層計は、前記物体の形状に関する情報を測定する形状測定部を有し、
    前記制御部は、前記形状測定部によって測定された前記物体の形状に関する情報に基づいて、前記参照光の光路長または前記照射光の光路長の少なくともいずれか一方を制御する請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  7. 前記形状測定部が、走査レーザー検眼鏡である請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  8. 前記形状測定部が、眼底カメラである請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  9. 前記物体が生体である請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  10. 前記生体は眼底である請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  11. 前記生体は血管である請求項1乃至10のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  12. 前記光源部から出る光のコヒーレンス長が、前記物体の情報を取得する際に生じる、前記参照光と前記照射光との光路長差の最大値よりも長い、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  13. 前記光源部のコヒーレンス長が23mmより長い請求項1乃至12のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  14. 前記物体に照射する照射光のスポット径を調整する焦点調整部を有している請求項1乃至13のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
  15. 前記情報取得部で取得した物体の情報が断層像であり、前記断層像を前記物体の形状に合わせて画像として表示する表示部を有することを特徴とする請求項1乃至14に記載の光干渉断層計。
  16. 前記光源部が面発光レーザーである請求項1乃至15のいずれか一項に記載の光干渉断層計。
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