JP2014524811A - 飲料製造方法及び飲料製造装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、粉挽きコーヒー等の抽出可能な製品から飲料を作製する方法、装置及びシステムを提供する。上記装置には、抽出可能な製品の入口と、抽出された飲料の出口3とを有するレセプタクル2が設けられている。上記方法は、以下のステップ、すなわち、抽出可能な製品をレセプタクル2内に準備するステップと、レセプタクル2の出口を完全に閉鎖するステップと、水及び/又は水蒸気等の加圧流体を、抽出可能な製品上の及び/又は抽出可能な製品内の入口を通じて提供するステップであって、それによって、抽出可能な製品を閉鎖したレセプタクル内で事前抽出するステップと、体積、圧力、又は時間に関連した閾値等の所定の閾値に達すると、出口3を開放するステップであって、それによって、抽出された飲料を得るステップとを含む。
【選択図】図4、図5
【選択図】図4、図5
Description
本発明は、抽出可能な製品、例えば粉挽きコーヒーから飲料を製造する飲料製造方法に関する。より詳細には、本発明は、飲料の作製に対して圧流が用いられる飲料製造方法に関する。本発明はまた、本発明の方法を用いるシステム及び飲料製造装置に関する。
抽出可能な製品を収容するレセプタクル内へ加圧流体を注入することによって飲料を作製する装置が、特にコーヒー又はコーヒー類飲料を製造する分野においてよく知られている。便宜上、コーヒーという用語は、飲料の作製中に加圧流体が用いられることにより得られる飲料、より詳細にはエスプレッソ及び「カフェクレマ(caffe crema)」を指すように用いられる。抽出プロセスの原理は、従来技術に記載されているように、以下のように概説することができる。すなわち、抽出可能な製品が、飲料製造装置のレセプタクルとも称される専用のチャンバーに挿入される。手動のエスプレッソコーヒーマシンの場合、抽出可能な製品をレセプタクルに直接準備することができる。抽出可能な製は、使用される装置に応じて、カプセル、ソフトポッド又はハードポッド内に封入して、レセプタクルに準備することもできる。飲料製造装置は、水等の加圧流体をレセプタクル内へ注入する少なくとも1つの流体注入手段を備える。提供された流体は、レセプタクル内に収容されている抽出可能な製品と相互作用する。レセプタクル内で行われる液体抽出/固体抽出の結果、飲料又は他の食品が製造される。
便宜上、最も消費されている抽出可能な製品であることから、粉挽きコーヒーに言及する。しかしながら、チョコレート又は乳製品等の他の食品成分を本発明の装置及び方法とともに用いることもできる。
既知の方法及び装置はいくつかの欠点を有する。主な欠点は、抽出用装置に導入される抽出可能な材料(粉挽きコーヒー)が完全には使用されないことである。原材料が完全には使用されないことによって、優れた味わいの飲料を得るために一回の抽出につき用いられる原材料の量が増加する。原材料が完全には使用されないことは、以下のように説明される。
全ての既知の飲料製造装置において、粉挽きコーヒー、及び使用可能な場合そのパッケージは、レセプタクルを通る加圧流体の通過に対する抵抗をもたらす。これは、粉挽きコーヒーの粉内に「チャネル」の形成をもたらす。この「チャネル」は、加圧水が通過しやすい経路を表し、加圧水は、レセプタクル内に存在する粉挽きコーヒー全体に接触することができない。その場合、レセプタクル内に位置する粉挽きコーヒーは、コーヒー飲料の作製に際して部分的にしか使用されない。これは結果として粉挽きコーヒーの多大な損失を生み、大量の無駄をもたらす。圧力下の液体は、粉挽きコーヒーの全ての物質の部分的な抽出しか達成しない。このことは、コーヒーの品質又は用いられるコーヒー粉の量のいずれかに悪影響を及ぼし、結果としてコーヒーの使用量が増加する。
更なる欠点は、結果として生成される飲料の品質のばらつきである。これは、粉挽きコーヒーがもたらす抵抗自体が、様々な可変パラメーターに依存することに起因する。上記パラメーターは、原材料(粉挽きコーヒー)の押し固め(compression)加減、原材料のブレンド加減、原材料の焙煎加減、及び原材料の挽き加減を含む。例えば、手動のエスプレッソ装置では、ユーザーはレセプタクルを粉挽きコーヒーで満たし、タンパーを用いて粉挽きコーヒーを押し固める。粉挽きコーヒーの押し固め具合はユーザーの身体的状態に依存する。ユーザーの身体的状態はユーザーによって変わるが、同じユーザーでも時間によって変わる。粉挽きコーヒーが、カプセル、ソフトポッド、又はハードポッド(pod)であるかにかかわらずパッケージ内に収容される場合、抵抗はコーヒーの挽き具合及び押し固め具合に依存する。
液体抽出/固体抽出中の、レセプタクル内に存在する固形物質全体の搾出(exploitation)を可能にし、それによってより良い品質を有する浸出液を提供するようにいくつかの試みがなされた。これらの試みは、エスプレッソマシンにおいて用いられる装置(パーコレーターカップ)を開示している、特許文献1、特許文献2、及び特許文献3に記載されている。
上述した装置には全て少なくとも1つのバネが設けられており、それらの装置は全て同じ原理に基づいている。上記バネは、圧縮状態になるように予荷重をかけられており、背圧を弁板に与えるものとして用いられる。レセプタクル内の圧力が、バネが弁/プレートに対して印加する圧力を超すと、浸出液はパーコレーターから流出することが可能になる。
これらの装置はまた、複雑な設計を有する等、いくつかの不利益を呈する。上記設計は、エスプレッソマシンにしか用いられず、他の飲料製造装置には適用することができない。起こり得るバネの損傷又は疲労は、浸出液が装置から流出することができる圧力閾値に影響を与える。さらに、これらの装置では、バネは抽出段階の終了時に弁/プレートを閉鎖する。浸出液の液滴が、レセプタクル内に及び/又は弁/プレートの頂部に依然として存在する可能性がある。これらの液滴は装置に残ったままとなる。これは衛生的ではなく、装置に汚れ及び悪臭をもたらす。上記液滴は、次回行われる抽出による抽出物の一部となる。これは一方では、得られる飲料の味わいを大きく落とし、他方では、消費者にとって健康的なものではない。
本発明の目的は、上述した不利益の少なくとも一部を克服する解決策を提供することである。本発明の方法及び装置は、飲料製造装置のレセプタクル内の圧力の完全な制御をもたらすことによって、均一な液体抽出/固体抽出をもたらすことを目的とする。本発明は特許請求の範囲に開示される。
第1の態様において、本発明は、飲料製造装置において粉挽きコーヒー等の抽出可能な製品から飲料を作製する方法を提供する。前記装置には、前記抽出可能な製品の入口と、前記抽出された飲料の出口とを有するレセプタクルが設けられている。該方法は、以下のステップ、すなわち、前記抽出可能な製品を前記レセプタクル内に準備するステップと、前記レセプタクルの前記出口を完全に閉鎖するステップと、水及び/又は水蒸気等の加圧流体を、前記抽出可能な製品上の及び/又は前記抽出可能な製品内の前記入口を通じて提供するステップであって、それによって、前記抽出可能な製品を前記閉鎖したレセプタクル内で事前抽出するステップと、体積、圧力、又は時間に関連した閾値等の所定の閾値に達すると、前記出口を開放するステップであって、それによって、前記抽出された飲料を得るステップとを含む。
好ましい実施形態において、前記出口の前記開放は完全にかつ瞬間的に行われる。好ましい実施形態において、前記出口は、抽出サイクルの終了時に開放したままである。
好ましい実施形態において、前記出口の前記開放及び/又は前記閉鎖は、手動で、電気的に、電子的に、機械的に、電子機械的に、又は油圧で制御される。
好ましい実施形態において、前記抽出可能な製品は、パウチ、カプセル、ポッド、又はパッド内に準備される、予め分配された投入量の粉挽きコーヒーである。
第2の態様において、本発明は、粉挽きコーヒー等の抽出可能な製品から飲料を作製する装置を提供する。該装置には、前記抽出可能な製品の入口と、前記抽出された飲料の出口とを有するレセプタクルと、加圧流体を、前記抽出可能な製品上の及び/又は前記抽出可能な製品内の前記レセプタクルの前記入口を通じて供給するのに適したポンプと、前記レセプタクルの前記出口を完全に開放又は閉鎖する手段であって、それによって、該手段が、体積、圧力、又は時間に関連した閾値等の所定の閾値によって制御可能である手段とが設けられている。好ましい実施形態において、レセプタクルの出口を完全に開放又は閉鎖する上記手段は、可動とすることができるゲート及び/又はプレートである。
好ましい実施形態において、前記レセプタクル出口は、少なくとも1つのチャネルであって、前記レセプタクルと流体接続する開口を一方の端に有し、少なくとも1つの送出ノズルを他方の端に有する、少なくとも1つのチャネルと、前記チャネルが前記レセプタクルと流体連通しない閉鎖位置と、前記チャネルが前記レセプタクルと流体連通する開放位置との間で可動であるゲートとを備える。
好ましい実施形態において、前記レセプタクルの高さ対幅比は、0.5〜2の間、好ましくは0.6〜1.5の間、最も好ましくは0.8〜1の間に含まれる。
好ましい実施形態において、レセプタクルには、上記レセプタクル内の圧力を測定する少なくとも1つのセンサーが設けられている。
第3の態様において、本発明は、抽出可能な製品から飲料を作製するシステムにおいて、本発明の装置と、パウチ、カプセル、又はパッド内に準備される、予め分配された投入量の粉挽きコーヒーである抽出可能な製品とを備えるシステムを提供する。前記抽出可能な製品は、前記装置の前記レセプタクル内にぴったりと嵌まるのに適している。
本発明による抽出は、レセプタクル内の制御された圧力によって影響を受ける。レセプタクルの高さ対幅比は、レセプタクル内の制御された圧力とともに、抽出された飲料の品質の向上をもたらす。それによって、本発明の方法及び装置は、レセプタクル内に導入される全ての粉挽きコーヒー粒子の十分な(deep)浸出を可能にし、これは、用いられる原材料の完全な搾出をもたらす。上記完全な搾出は非常に高レベルにあり、これは、優れた(high)感覚刺激的特性を有する飲料を提供する。
レセプタクルの高さ対幅比と、レセプタクルの出口を完全に開放又は閉鎖する手段(ゲート及び/又はプレート)との組合せは、結果として、従来技術のコーヒーマシンに比べて粉挽きコーヒーの使用量を少なくする。これは、得られる飲料の品質を低下させるものではない。本発明によって得られる飲料は、向上した味わい及び強い特徴を有する。実際に、粉挽きコーヒーの適合された粒度分布、及び/又はレセプタクルの寸法、及び/又は、ゲート及び/又はプレートの存在によって、水の通過及び圧力に対する抵抗が高くなる。液体抽出段階/固体抽出段階は、レセプタクルの高さ対幅比によってより長くなり、これは、粉挽きコーヒーに含有されている香りのよい脂肪性の物質を、加圧流体へより良好に移すことを可能にする。抽出サイクルにつき、より少量の抽出可能な製品を使用することは、より安価でありかつより環境に優しい。
本発明の方法及び装置はいくつかの利点を有する。本発明の方法及び装置は、レセプタクル内に存在する各コーヒー粒子の十分な浸出を可能にする。本装置のレセプタクルの出口を完全に開放又は閉鎖する手段(例えば、ゲート)は、レセプタクル及び/又はカプセル内の圧力が所定の値に達するとき、及び/又は所定の抽出時間後、及び/又は所定の体積の加圧流体が抽出可能な製品に送出された後にのみ、浸出液が本装置から流出することを可能にする。それによって、本発明は、コーヒーの押し固め具合及び/又はレセプタクル内に導入された粉挽きコーヒーの量等の他のパラメーターとは無関係に、安定した抽出状態を提供する。本発明は、安定した飲料品質レベルを提供する。本発明はまた、飲料製造装置内の抽出状態の完全な制御を提供する。本発明はまた、抽出可能な製品のより良好なエマルションをもたらし、これは、優れた品質、味わい、及びクレマを有する飲料(コーヒー)を提供する。
加えて、本発明の装置のゲート又はプレートは、各抽出サイクルの終了時に開放したままである。従来技術の装置の弁は圧力閾値において開放するが、圧力が上記閾値を下回るとすぐに弁は再び閉鎖する。本発明の装置のゲート又はプレートは、体積(V)及び/又は圧力(P)及び/又は時間(T)に関連した閾値等の所定の閾値に達すると開放し、次回の抽出サイクルまで開放したままである。したがって、抽出サイクルの終了時に流体は装置内に一切残らない。これは、装置の良好な衛生状態を保ち、消費者にとって健康的な飲料を提供するため有利である。ゲート又はプレートは、次回の抽出サイクルの開始時に再び閉鎖される。抽出サイクルは、飲料製造装置内への抽出可能な製品の導入によって開始し、飲料がカップ等の容器内に得られると終了する。
本発明の装置のゲート又はプレートは他の利点を呈する。或る装置の場合、ゲートは、ユーザーによって選択された(P)及び/又は(T)及び/又は(V)の値において開放して、製造された飲料を放出するように設定することができる。上記(P)及び/又は(T)及び/又は(V)の所定値は、用いられる原材料(コーヒーの種類、挽き方の種類、焙煎の種類等)に応じて、及び/又は所望の飲料完成形態(output)(多少「ルンゴ」のエスプレッソ、多少濃い目のコーヒー等)に応じて選択される。このオプションは、1つの圧力閾値の値において流体通過を可能にする弁が設けられている従来技術の装置には存在していない。加えて、本発明のゲート又はプレートは、開放位置又は閉鎖位置のいずれかにある単純なシステムであるため、破損しにくい。複雑なシステムであり、したがってより破損しやすい、従来技術に記載されている弁にはこれが該当しない。
本発明は、コーヒー等の抽出可能な製品から飲料を作製する方法、飲料製造装置、及びシステムに関する。
別途定義されない限り、本発明の開示において使用される技術用語及び科学用語を包含する全ての用語は、本発明が属する技術分野における当業者によって通常理解される意味を有する。更なる指標により、本発明の教示をよりよく理解するための用語の定義が包含される。
本明細書で使用される以下の用語は、以下の意味を有する。
本明細書で使用される数量を特定していない単数形("A","an", and "the")は、別途文脈により明確に指示されない限り、単数及び複数の両方の指示物を意味する。例えば、「区画(a compartment)」は1又は2以上の区画を意味する。
本明細書においてパラメーター、量、期間等の計測可能な値に対する言及で使用される「約(About)」は、規定値より±20%以下、好ましくは±10%以下、より好ましくは±5%以下、更に好ましくは±1%以下、そして更に好ましくは±0.1%以下の変動を包含することを意味し、そのような変動であれば開示される本発明を実施するのに適切である。しかしながら、修飾語句「約」が言及する値そのものは具体的に開示されることも理解される。
本明細書で使用される「含む、備える("Comprise," "comprising," and"comprises" and "comprised of")」は、「包含する、含有する("include", "including", "includes" or"contain", "containing", "contains")」と同義であり、例えば成分等のその後に続く語の存在を明示する総称又は無制限の用語であって、当該技術分野において既知又は本明細書に開示される追加の特定されていない成分、機能、因子、部材、工程の存在を排除又は除外するものではない。
端点による数値範囲の記述は、その範囲内に含まれる全ての数及び分数を包含し、同様に記述された端点も包含される。
本出願では複数の用語が用いられており、これらの用語に関する定義が以下に導入部として与えられる。
「抽出収率」は、抽出物の濃度を指し、レセプタクル内の出発コーヒー材料(例えば、焙煎して粉挽きされたコーヒー)の総重量によって除算された、液体抽出物内の全固形物の重量として定義される。この値は通常、パーセンテージとして表される。
「フロー時間」は、流体がコーヒーカップ内へ落ちていく最初の瞬間から、抽出物が所望の重量、濃度、及び特徴を有してカップ内へ送出されきった瞬間までの時間として定義される。
平均粒径「D4、3」は、Malvern(商標)光学機器と、粒子用分散剤としてのブタノールとを用いるレーザー回折法によって得られる、粉挽きコーヒーの平均体積直径を表す。
「微粉」は、Malvern(商標)レーザー回折法によって測定されるときに、88.91ミクロン未満の直径を有するコーヒー粒子と見なされる。
粉挽きコーヒーの「粒度分布」は、粉挽き後に得られるコーヒー粒子の平均粒径及び微粉の量(level)として定義される。
「重量%」(重量パーセント)の表現は、別途定義されない限りここ及び本明細書全体において、配合の全重量に基づく各成分の相対的重量を意味する。
「飲料製造装置」、「抽出マシン」、「コーヒーマシン」、及び「飲料製造装置」という用語は、本明細書において同義語として用いられる。
「電磁弁(electrovalve)」及び「ゲート」という用語は、本明細書において同義語として用いられる。
「第1の位置」、「第1の状態」、「レセプタクルの閉鎖状態」、「レセプタクルホルダーの閉鎖状態」、「閉鎖したレセプタクル」、「閉鎖したレセプタクルホルダー」、「閉鎖したゲート」、及び「閉鎖位置にあるゲート」という用語は、飲料製造装置の送出ノズルがレセプタクルと流体連通しておらず、流体が装置から流出することができない場合の飲料製造装置を指すように本明細書では用いられる。
「第2の位置」、「第2の状態」、「レセプタクルの開放状態」、「レセプタクルホルダーの開放状態」、「開放したレセプタクル」、「開放したレセプタクルホルダー」、「開放したゲート」、及び「開放位置にあるゲート」という用語は、飲料製造装置の送出ノズルがレセプタクルと流体連通しており、流体が装置から流出することができる場合の飲料製造装置を指すように本明細書では用いられる。
第1の態様において、本発明は、飲料製造装置において粉挽きコーヒー等の抽出可能な製品から飲料を作製する方法を提供する。この装置には、抽出可能な製品の入口と、抽出された飲料の出口とを有するレセプタクルが設けられている。この方法は、以下のステップ、すなわち、抽出可能な製品をレセプタクル内に準備するステップと、レセプタクルの出口を完全に閉鎖するステップと、水及び/又は水蒸気等の加圧流体を、抽出可能な製品上の及び/又は抽出可能な製品内の入口を通じて提供するステップであって、それによって、抽出可能な製品を閉鎖したレセプタクル内で事前抽出するステップと、体積及び/又は圧力及び/又は時間に関連した閾値等の所定の閾値に達すると、出口を開放するステップであって、それによって、抽出された飲料を得るステップとを含む。
好ましい実施形態において、レセプタクル出口は、抽出サイクルの終了時に開放したままであり、次回の抽出サイクルの開始時に閉鎖される。これは、前回の抽出サイクル中に使用された流体の総体積が装置から流出することを可能にし、これは、レセプタクル及び/又はチャネルが圧力降下とともに徐々に又は抽出の直後に閉鎖する状況に比べて、衛生的な問題を回避するため有利である。
好ましい実施形態において、上記レセプタクル出口の開放及び/又は閉鎖は、手動で、電気的に、電子的に、機械的に、電子機械的に、又は油圧で制御される。出口の開放及び/又は閉鎖は、圧力自体とは無関係であり、別のものである。最も好ましい実施形態は、レセプタクル出口の上記開放及び/又は閉鎖の電子制御である。好ましい実施形態において、レセプタクル出口の上記電子的開放及び/又は閉鎖は、体積(V)及び/又は圧力(P)及び/又は時間(T)に関連した閾値等の所定の閾値に依存する。従来技術の装置及び方法では、レセプタクルは概して、圧力及びバネ強度に依存して開放し、本発明のように測定値(P及び/又はT及び/又はV)の結果として開放するのではない。
好ましい実施形態において、レセプタクルの出口の開放は、測定された体積(V)、測定された圧力(P)及び測定された時間(T)の組合せである閾値に依存する。
好ましい実施形態において、レセプタクル出口は能動的に開放及び閉鎖される。レセプタクル出口の能動的な開放は、所定の閾値を測定及び/又は検出することと、レセプタクル出口を開放することとからなる2つのステップを含む。好ましい実施形態において、装置には、レセプタクル内の圧力(P)、及び/又は加圧流体が抽出可能な製品に提供される際にかかる時間(T)、及び/又は上記提供された加圧流体の体積を測定する、制御ユニットが設けられている。所定の(P)及び/又は(T)及び/又は(V)に達する、及び/又は所定の(P)及び/又は(T)及び/又は(V)を超えると、レセプタクル出口(ゲート及び/又はプレートである)が開放して、例えば、製造された飲料がレセプタクル及び装置から流出することが可能になる。
好ましい実施形態において、上記所定の体積(V)に関連した閾値は、抽出可能な製品上の及び/又は抽出可能な製品内のレセプタクルの入口を通じて提供される加圧流体の所定の体積である。上記(V)は、10ml〜30ml、好ましくは11ml〜29ml、より好ましくは12ml〜28ml、最も好ましくは13ml〜28ml、更に最も好ましくは14ml〜26ml、又はこれらの上述した範囲内に含まれる任意の値である。更なる好ましい実施形態において、上記(V)は、シングルコーヒー飲料に関しては約14mlであり、ダブルコーヒー飲料に関しては約26mlである。
好ましい実施形態において、上記所定の時間(T)に関連した閾値は、加圧流体がレセプタクルの入口を通じて提供される際にかかる所定の時間である。上記(T)は、0.5秒〜8秒、好ましくは1秒〜5秒である。
好ましい実施形態において、上記所定の圧力(P)に関連した閾値は、レセプタクル内の所定の圧力である。上記(P)は、1バール〜8バールの間、好ましくは3バール〜7バールの間、最も好ましくは4バール〜6バールの間に含まれる。
第2の態様において、本発明は、粉挽きコーヒー等の抽出可能な製品から飲料を作製する装置を提供する。この装置には、抽出可能な製品の入口と、抽出された飲料の出口とを有するレセプタクルと、加圧流体を、抽出可能な製品上の及び/又は抽出可能な製品内のレセプタクルの入口を通じて供給するのに適したポンプと、レセプタクルの出口を完全に開放又は閉鎖する手段であって、それによって、手段が、体積、圧力、又は時間に関連した閾値等の所定の閾値によって制御可能である手段とが設けられている。
好ましい実施形態において、レセプタクルのレセプタクル出口を完全に開放又は閉鎖する手段は、ゲート、プレート、又はレセプタクルを開放又は閉鎖するのに適した任意の他の手段とすることができる。
好ましい実施形態において、本発明のレセプタクル出口は、チャネルすなわち通路を備える。チャネルすなわち通路は、レセプタクルと流体連通する開口部を一方の端に有し、送出ノズルとも称されるノズルを他方の端に有する。上記ノズルは、抽出して製造された飲料が装置から流出することを可能にする。ゲートが使用される場合、ゲートは、例えばチャネルを閉鎖又は開放し、それによってレセプタクルを閉鎖又は開放するように位置決めされることが好ましい。上記ゲートは、チャネルがレセプタクルと流体連通しない閉鎖位置と、チャネルがレセプタクルと流体連通する開放位置との間で可動である。
プレートが使用される場合、プレートは、例えば流体がレセプタクルをチャネルに向けたままにしておくのを防止するように、レセプタクルの底部に位置決めされることが好ましい。
好ましい実施形態において、レセプタクルの高さ対幅比は、0.5〜2の間、好ましくは0.6〜1.5の間、最も好ましくは0.8〜1の間に含まれる。
従来技術の専門的機械の装置及び方法の抽出圧力は、最大で9バールの圧力である。従来技術では、その専門的機械によって効果的に印加される圧力は可変であり、またこの機械は、コーヒーのかたまり(pastille)(レセプタクル内の粉挽きコーヒー)の押し固め、ブレンド、焙煎及び/又は粉挽き等のより多くの作業要素に従って駆動される。本発明の装置及び方法を用いると、事前抽出段階中に約9バール、より好ましくは8バール、最も好ましくは6バールの圧力に達する。これは、粉挽きコーヒーの十分な浸出を確実にする。ゲートが開放されると圧力は降下し、事前抽出圧力に比べて、またゲート及び/又はプレートが開放する際の圧力に比べてより低い圧力において抽出が行われる。これは、より良好なエマルション及びより優れた味わいを有する飲料を提供するため有利である。好ましくは、抽出が行われる際の圧力は、1バール〜8バール、好ましくは3バール〜7バール、より好ましくは4バール〜6バールである。好ましい実施形態において、ゲート及び/又はプレートは、レセプタクル内の圧力が約6バールであるときに開放する。
圧力閾値(P)は抽出される製品に応じて変化することができることを理解されたい。例えば、(P)は専門的装置に関する先行の段落に記載されている通りであり、この場合、粉挽きコーヒーが用いられており、(P)は、8気圧〜15気圧の間、好ましくは9気圧〜13気圧の間、より好ましくは10気圧〜12気圧の間にあるか、又は飲料を作製するのにハードポッド又はカプセルが用いられる装置に関する上述の範囲内に含まれる任意の値である。
好ましい実施形態において、飲料製造装置のレセプタクルには、レセプタクル内の圧力を測定する少なくとも1つのセンサーが設けられている。センサーは、圧力センサーであることが好ましい。レセプタクル内で所定の圧力に達すると、その所定の圧力は上記センサーによって検出される。上記センサーは、閉鎖位置から開放位置へのゲート及び/又はプレート移動を作動及び開始させる。本装置には、所定の値(P)及び/又は(T)及び/又は(V)を検出するタイマー等の、当業者には既知である任意の道具を設けることもできる。
第3の態様において、本発明は、抽出可能な製品から飲料を作製するシステムにおいて、本発明の装置と、パウチ、又はパッド内に準備される、予め分配された投入量の粉挽きコーヒーである抽出可能な製品とを備えるシステムを提供する。抽出可能な製品は、装置のレセプタクル内にぴったりと嵌まるのに適している。上記抽出可能な製品がレセプタクルにぴったりと嵌まるということは、レセプタクル内への上記抽出可能な製品の導入後にレセプタクルの内壁とパウチ又はパッドとの間にはほとんど自由空間が残らないことを意味する。これは、加圧流体が、パウチ又はパッド内に収容されたコーヒーを通って流れずにそのパウチ又はパッドの周りを流れることを回避する。好ましくは、残された自由空間は、2mm未満、より好ましくは1mm未満、最も好ましく0.5mm未満である。上記自由空間は、レセプタクルの内壁と、レセプタクルの内壁に面するパウチ又はパッドの外膜との間の距離として定義される。
好ましい実施形態において、本システムは、本発明に記載されている装置と、所定の量の緩い粉挽きコーヒーとを備える。
好ましい実施形態において、本システムは本発明による方法を含む。
第4の態様において、本発明は、抽出可能な製品から飲料を作製する装置に取り付けるのに適したレセプタクルを提供する。このレセプタクルは、抽出可能な製品を導入するのに用いる入口と、抽出された飲料の出口と、レセプタクルの出口を完全に開放又は閉鎖する手段であって、それによって、この手段は、体積、圧力、及び/又は時間に関連した閾値等の所定の閾値によって制御可能である手段とを有する。上記レセプタクルにはハンドルを設けることができる。上記手段は、プレート及び/又はゲートを備える。このプレート及び/又はゲートは、事前抽出ステップを行う(carrying)ように上記出口を完全閉鎖するのに適している。好ましい実施形態において、本発明のレセプタクルには、レセプタクル内の圧力、及び/又は抽出可能な製品に提供される流体の体積、及び/又は流体を抽出可能な製品に送出する際にかかる時間を測定する少なくとも1つのセンサーが設けられている。レセプタクル及び/又はレセプタクルホルダーは、任意の既知の飲料製造装置に、また本発明の装置に取り付けるのに適している。
好ましい実施形態において、レセプタクル及び/又はレセプタクルホルダーは、出口の開放に関して自律式である。上記レセプタクル及び/又はレセプタクルホルダーには、体積及び/又は圧力及び/又は時間の所定の閾値に達するときに、出口の開放を制御するのに必要な電子機構(electronic arrangement)が設けられている。少なくとも1つのバッテリーをレセプタクル及び/又はレセプタクルホルダーに設けることによって、上記自律性をもたらすことができ、それにより、センサーの機能が確実になり、また出口の開放が確実になる。別の好ましい実施形態において、レセプタクル及び/又はレセプタクルホルダーが取り付けられる飲料製造装置は、出口及び/又はプレートの開放を制御する。上記開放は、電子的に制御されるのが好ましい。
好ましい実施形態において、本発明は、本発明の装置と、装置とともに用いるのに適した或る量の粉挽きコーヒーとを備える、コーヒー飲料を作製するシステムを提供する。粉挽きコーヒーは、以下の限度内の平均粒径(D4、3)に応じて、微粉の調整されたパーセンテージ(F)を有することを特徴とする:
Fは、D4、3が300ミクロン〜350ミクロンの間にあるときに16%未満であり、
Fは、D4、3が250ミクロン〜299ミクロンの間にあるときに18%未満であり、
Fは、D4、3が200ミクロン〜249ミクロンの間にあるときに21%未満であり、
Fは、D4、3が150ミクロン〜199ミクロンの間にあるときに28%未満である。
Fは、D4、3が300ミクロン〜350ミクロンの間にあるときに16%未満であり、
Fは、D4、3が250ミクロン〜299ミクロンの間にあるときに18%未満であり、
Fは、D4、3が200ミクロン〜249ミクロンの間にあるときに21%未満であり、
Fは、D4、3が150ミクロン〜199ミクロンの間にあるときに28%未満である。
用いられる粉挽きコーヒーの粒度分布は、微粉の量の減少とともに変わる。好ましくは、微粉のパーセンテージ(F)は、粒径(D4、3)の測定範囲に関連する。粒径が増大すると、微粉の量は通常反比例して減少する。コーヒーがより細かく挽かれるほど、より多くの微粉がもたらされる。本発明の1つの好ましい実施形態によれば、微粉のパーセンテージ(F)は、以下の好ましい限度内でD4、3に応じて決定される:
(F)は、D4、3が300ミクロン〜350ミクロンの間にあるときに12%〜16%の間にあり、
(F)は、D4、3が250ミクロン〜299ミクロンの間にあるときに14%〜18%の間にあり、
(F)は、D4、3が200ミクロン〜249ミクロンの間にあるときに17%〜21%の間にあり、
(F)は、D4、3が150ミクロン〜199ミクロンの間にあるときに22%〜28%の間にある。
(F)は、D4、3が300ミクロン〜350ミクロンの間にあるときに12%〜16%の間にあり、
(F)は、D4、3が250ミクロン〜299ミクロンの間にあるときに14%〜18%の間にあり、
(F)は、D4、3が200ミクロン〜249ミクロンの間にあるときに17%〜21%の間にあり、
(F)は、D4、3が150ミクロン〜199ミクロンの間にあるときに22%〜28%の間にある。
本発明の好ましい実施形態において、レセプタクルは、調整された粒径の粉挽きコーヒー及び少量の微粉によって充填されている。好ましい実施形態において、上記粉挽きコーヒーは、190ミクロン〜300ミクロンの間に含まれる平均粒径を有する。
本発明の装置とともに用いられる粉挽きコーヒーの粒度分布は非常に重要である。少量の微粉を有する粉挽きコーヒーを、本発明による装置のレセプタクルとともに用いることによって、レセプタクル内での粉挽きコーヒーの押し固めはもはや必要ではなくなる。レセプタクルへの加圧熱水の通過に対する抵抗は、レセプタクルを閉鎖又は開放する手段によって、また前述したレセプタクルの高さ対幅比によって確実になる。水は、粉挽きコーヒーを円滑に通過し、その結果、向上した固体抽出物/液体抽出物と、優れた品質、味わい、及び特徴を有するコーヒー飲料とがもたらされる。
好ましい実施形態において、用いられるコーヒーの粒度分布は、作製される所望の飲料に応じて(as afunction of)選択される。例えば、リストレットの場合、(F)は20%〜22%の間にあり、D4、3は260ミクロン〜280ミクロンの間にある。エスプレッソの場合、(F)は18%〜20%の間にあり、D4、3は280ミクロン〜300ミクロンの間にある。ルンゴの場合、(F)は14%〜16%の間にあり、D4、3は320ミクロン〜340ミクロンの間にある。
上述したように少量の微粉を伴う粒度分布は、ショートコーヒー抽出物の送出にかかるフロー時間の制御を可能にする。好ましい実施形態において、コーヒー抽出物の送出にかかるフロー時間は、6秒〜32秒、好ましくは8秒〜30秒、より好ましくは7秒〜28秒、最も好ましくは10秒〜20秒、更に最も好ましくは12秒〜18秒、又は上述された範囲のうちのいずれかに含まれる任意の値である。更なる好ましい実施形態において、得られたコーヒーは、15%〜30%の間、好ましくは18%〜28%の間、より好ましくは19%〜25%の間に含まれる抽出収率(Y)を有する。
好ましい実施形態において、レセプタクルに準備される粉挽きコーヒーの量は、一杯のコーヒーにつき、3グラム〜7グラムの間、好ましくは4.5グラム〜6.5グラムの間、より好ましくは4グラム〜6グラムの間、最も好ましくは5グラム〜6グラムの間に含まれる。
ここで、本発明の方法を用いることができる本発明による装置を、詳細にかつ図を参照して記載する。上記装置は、抽出可能な製品を装置のレセプタクルに直接供給する装置と、カプセル内に又はヒートシーリング濾過紙から作製される円形のピル形状のカートリッジ内に収容された抽出可能な製品を、予め分配された投入量でレセプタクルに供給する装置とを含む。
本発明は、緩い粉挽きコーヒー等の抽出可能な製品からコーヒーを作製する飲料製造装置を提供する。この装置は、抽出可能な製品の入口と抽出された飲料の出口とを有するレセプタクルを備える。図1a及び図1bは、手動コーヒーマシンにおいて用いられるレセプタクルホルダーを示す。上記レセプタクルホルダーは、上記粉挽きコーヒーを収容するレセプタクル3に一体的に取り付けられる直線状のハンドル10と、少なくとも1つのレセプタクル出口11(図2)とを備え、レセプタクル出口11によって、レセプタクル3は外部と連通する。飲料は、圧力下の熱水を粉挽きコーヒーに通過させることにより、その粉挽きコーヒーに含まれる風味を抽出することによって作製される。コーヒー飲料製造装置に対して又はコーヒー飲料製造装置内に連結されるレセプタクルは、浸出液チャンバーを形成する。浸出液チャンバーにおいて、フィルター内で押し固められた粉挽きコーヒーを通って流れる圧力下の熱水によって、粉挽きコーヒーに含まれる風味が抽出される。手動コーヒーマシンの場合、レセプタクルホルダーは、差込みカップリングによってコーヒー飲料製造装置に連結することができる。
図1cは、自動コーヒーマシン及びコーヒーベンディングマシンにおいて用いられるレセプタクル3を示しており、上記レセプタクルは、手動コーヒーマシンのレセプタクルと比較すると、ハンドルを有していない。飲料は、圧力下の熱水を粉挽きコーヒーに通過させることにより、その粉挽きコーヒーに含まれる風味を抽出することによって作製される。コーヒー飲料製造装置に対して又はコーヒー飲料製造装置内に連結されるレセプタクルは浸出液チャンバーを形成する。浸出液チャンバーにおいて、フィルター内で押し固められた粉挽きコーヒーを通って流れる圧力下の熱水及び/又は水蒸気によって、粉挽きコーヒーに含まれる風味が抽出される。
本発明の装置の構造及び動作モードは、全ての既知の飲料製造装置に適用することができ、この場合、緩い粉挽きコーヒーは装置のレセプタクル内に導入される。上記装置は、
「コーヒーベンディングマシン」:消費者によって通貨又はクレジットカードが挿入されると、コーヒーを消費者に自動的に分配する機械と、
「自動コーヒーマシン」:ボタンがひと押しされると、コーヒーを自動的に挽き、投入し、かつタンピングして、水を投入し、コーヒーを入れる機械と、
「手動コーヒーマシン」又は「エスプレッソコーヒーマシン」:コーヒー製造マシンに手動で取り付ける必要がある、粉挽きコーヒーのレセプタクルを有する機械と、
を含む。
「コーヒーベンディングマシン」:消費者によって通貨又はクレジットカードが挿入されると、コーヒーを消費者に自動的に分配する機械と、
「自動コーヒーマシン」:ボタンがひと押しされると、コーヒーを自動的に挽き、投入し、かつタンピングして、水を投入し、コーヒーを入れる機械と、
「手動コーヒーマシン」又は「エスプレッソコーヒーマシン」:コーヒー製造マシンに手動で取り付ける必要がある、粉挽きコーヒーのレセプタクルを有する機械と、
を含む。
本発明の実施形態による装置は、水及び/又は水蒸気等の加圧流体をレセプタクル3に提供する流体分配手段としての少なくとも1つのポンプを更に備える。本装置にはまた、お湯を沸かす(production of hot water)ボイラーが設けられており、冷水の外部水源によって従来通りにスチームが供給される。この水源は、ダクト及び油圧ポンプを介して水を流体分配手段に供給する。油圧ポンプは、電子駆動部によって作動するモーターポンプである。流体分配手段は、圧力下の水をレセプタクル3に吐出する供給ユニットを備える。
本発明の実施形態による装置は、レセプタクルの底部に配置される少なくとも1つのフィルター手段を更に備える。フィルター手段は、粉挽きコーヒーが流出する(coming out)のを防止するように、例えばレセプタクルの壁に接着することによってレセプタクルに連結される。レセプタクル内で形成された浸出液は、フィルターを通って流れて、上記レセプタクルのプレートに設けられた少なくとも1つの開口部を通ってレセプタクルを出る。ノズルは、レセプタクル及び/又はレセプタクルの出口の下流に位置する。
本発明の好ましい実施形態において、フィルター手段は、レセプタクルに取り外し可能に連結される。この実施形態では、フィルター手段は、レセプタクル内に嵌るバスケット形状を有する。この場合、異なる深さを有する少なくとも2つの異なるフィルター手段が本装置に設けられている。上記少なくとも2つのフィルター手段は、エスプレッソ又はドッピオ(doppio)コーヒーの作製に対応する、異なる量の粉挽きコーヒーを受け取るように設計される。これは手動コーヒーマシンにも適用することができる。
本発明の装置は、レセプタクル3の高さ(図2におけるH)対幅(図2におけるW)比が、0.5〜2の間、好ましくは0.6〜1.5の間、より好ましくは0.8〜1の間に含まれることを特徴とする。レセプタクル3の高さは、1cm〜10cmの間、好ましくは1.5cm〜8cmの間、より好ましくは2cm〜6cmの間に含まれる。レセプタクル3の幅は、1cm〜10cmの間、好ましくは1.5cm〜8cmの間、より好ましくは2cm〜6cmの間に含まれる。
本発明に記載されているような高さ対幅比を有するレセプタクル(図2)の使用は非常に有利である。実際に、レセプタクル3内に充填されている粉挽きコーヒーの大部分は、実質的な垂直方向の分布を有する。したがって、熱い加圧流体がレセプタクルの底部に達するまでに必要とされる時間は、高さよりも長い幅を有するレセプタクルが用いられる場合に必要とされる時間に比べて、より長い。同様に、熱い加圧流体がレセプタクル内で所与の圧力閾値に達するまでに必要とされる時間は、高さよりも長い幅を有するレセプタクルが用いられる場合に必要とされる時間に比べて、より長い。これは、より長い液体抽出段階/固体抽出段階をもたらし、これにより、より少量の粉挽きコーヒーを用いること、またそれと同時に優れた味わい及びクレマを有するコーヒーを得ることが可能になる。
好ましい実施形態において、飲料製造装置のレセプタクルは、円筒形、実質的に円筒形、円錐台形、及び逆円錐台形からなる群から選択される形状を有する。
好ましい実施形態において、レセプタクルは、抽出可能な製品の入口43(図15)と、抽出された飲料の出口とを有する。出口は少なくとも1つのチャネルを備える。少なくとも1つのチャネルは、レセプタクルと流体接続している開口を一方の端に有し、少なくとも1つの送出ノズルを他方の端に有する。レセプタクル出口は、チャネルがレセプタクルと流体連通していない第1の位置(=閉鎖位置)と、チャネルがレセプタクルと流体連通している第2の位置(=開放位置)との間で可動であるゲートを更に備える。レセプタクルはまた、フィルターとすることができるベースプレート40と、円周方向の直立壁41と、入口43とを備える。上記入口は、ベースプレート40(図15)の平面に対して平行である平面に含まれる。本発明のレセプタクルの高さ対幅比は、説明すると、高さがベースプレート40から入口43まで延びており、その一方で幅は、レセプタクルの入口43の幅及び/又は直径に対するベースプレート40の平均的な幅及び/又は直径であるようなものである。
好ましい実施形態において、レセプタクル入口43の幅及び/又は直径と、レセプタクルのベースプレート40の幅及び/又は直径との比は、0.5〜2の間、好ましくは0.6〜1.5の間、より好ましくは0.8〜1の間に含まれる。
好ましい実施形態において、レセプタクルのベースプレート40と円周方向の直立壁41との間の角度β(図15)は、20度〜160度の間、好ましくは30度〜150度の間、より好ましくは40度〜140度の間、最も好ましくは50度〜130度の間、更に最も好ましくは60度〜120度の間、又はそれらの間にある任意の値に含まれる。
レセプタクルホルダーの好ましい実施形態が図1a及び図1bに示されている。レセプタクルホルダーは、粉挽きコーヒーを収容するレセプタクル3に一体的に取り付けられる直線状のハンドル10を備える。図3aは、図1bの線B−Bに沿ったレセプタクルホルダーの断面を示す。レセプタクルの高さ対幅比は、0.5〜2の間、好ましくは0.6〜1.5の間、より好ましくは0.8〜1の間に含まれる。レセプタクル出口のチャネル8が、図3a、図3b、図4、及び図5に示されている。上記チャネル8は送出ノズル17に接続されている。飲料は、送出ノズル17を通って上記レセプタクルホルダーの下に位置するカップすなわち容器(receptacle)に流れ込む。
レセプタクルホルダーは、図3a、図3b、図4、及び図5に示されているような突起が設けられたプレート12を更に備える。これらの突起は、必要に応じて任意の形状、サイズ、及び個数を有することができる。これらの突起は、角錐形、ドーム形、円錐台形、細長いリブ、スパイク、又はブレードから選択される形状を有することができる。レセプタクルホルダーには、少なくとも1つのバネ13及び複数のネジ14(図3aに示されている)が更に設けられている。上記バネ及び上記ネジは、プレート12を実質的に水平に、好ましくは、流体及び/又はコーヒー粒子がレセプタクル3から流出し得ないような水平位置に維持している。上記レセプタクルには、プレート12と送出ノズルとの間に位置決めされたゲート7が更に設けられている。このゲート7は2つの位置間で可動である。図4に示されている第1の位置は、レセプタクル又はレセプタクルホルダーの閉鎖状態に相当する。閉鎖状態では、チャネル8はレセプタクル3と流体連通していない。この場合、送出ノズルはレセプタクルと流体連通しておらず、流体は装置から流出することができない。図5に示されている第2の位置は、レセプタクル又はレセプタクルホルダーの開放状態に相当する。開放状態では、チャネル8はレセプタクル3と流体連通している。この場合、送出ノズルはレセプタクルと流体連通しており、流体は装置から流出することができる。
動作モードにおいて、レセプタクル3は、粉挽きコーヒーによって充填され、飲料製造装置に配置される及び/又は取り付けられる。この段階において、レセプタクルは開放状態にあり、ゲート7は図5に示されている位置にある。ユーザーからの指示に従って、ゲート7は最初に、レセプタクルを図4に示されているその閉鎖状態にするように移動する。ユーザーからの指示によって、抽出マシンの外面にあるユーザーインターフェースに位置決めされているボタン(button)を押圧することができる。当業者には既知であるように、ユーザーインターフェースは、レセプタクルホルダーに電子的に接続することができ、ゲート7を開放するのに必要とされる動作を誘導する。レセプタクルがその閉鎖状態(図4)にあるとき、加圧流体はレセプタクル3に提供される。圧力は、レセプタクル3内で所定の圧力(P)に達するまで徐々に上昇する。(P)に達すると、ゲート7はレセプタクルの開放状態(図5)をもたらすように移動し、この場合、流体はレセプタクルから流出する。ゲート7の移動は、好ましくは回転運動である。任意選択的に、(P)に達すると、プレート12が僅かに移動し、それによって、コーヒーがレセプタクルのチャネル8へ流れることが可能になる。プレート12の移動は、下方移動、又はプレートを凸形状若しくは凹形状にするように導く屈曲運動とすることができる。ゲート7及び任意選択的にはプレート12が移動する際の圧力値(P)は、圧力センサーをレセプタクルホルダー内に、好ましくはレセプタクル3内に配置することによって検出及び/又は測定することができる。ゲートは、上記で詳述された所定の(P)及び/又は(T)及び/又は(V)において、レセプタクルを開放状態にするまで移動することを理解されたい。
好ましい実施形態において、ゲートの移動は完全なものでありかつ瞬間的である。これは、ゲート、したがってレセプタクルの出口の開放及び/又は閉鎖が徐々にではなく一度に行われることを意味する。ゲートは、開放位置及び閉鎖位置である2つの位置(バイナリ(binary)動作モード)間でのみ動作可能である(バイナリ(binary)動作モード)。ゲートの中間位置は存在しない。
レセプタクル内で(P)及び/又は(T)及び/又は(V)に達するのに必要とされる時間の間、またゲート7の開放に必要とされる時間の間、粉挽きコーヒーの事前抽出ステップが行われる。したがって、粉挽きコーヒーは、従来の抽出マシンに比べてより長い時間、流体と接触する。この場合、用いられる粉挽きコーヒーの全ての香味が抽出され、非常に高い品質を有するコーヒーがより少量の粉挽きコーヒーを用いて得られる。抽出時間の間に、また抽出の終了時まで、レセプタクル内の圧力は徐々に降下し、レセプタクルホルダーはその開放状態を保つ。この状態は次回の抽出サイクルの開始構成となる。
別の実施形態において、プレート12は可動である。この実施形態の動作モードにおいて、レセプタクル3は、粉挽きコーヒーによって充填され、抽出マシンに配置される及び/又は取り付けられる。この段階において、レセプタクルは開放状態にあり、レセプタクル3はプレート12によって完全に閉鎖されていない。ユーザーからの指示に従って、プレート12は最初に、レセプタクルをその閉鎖状態にするように閉鎖する。ユーザーからの指示によって、抽出マシンの外面にあるユーザーインターフェースに位置決めされているボタンを押圧することができる。当業者には既知であるように、ユーザーインターフェースは、レセプタクルホルダーに電子的に接続することができ、抽出操作に必要とされる機械的動作を誘導する。レセプタクルがその閉鎖状態にあるとき、加圧流体はレセプタクル3に提供される。圧力は、レセプタクル3内で所定の圧力(P)に達するまで徐々に上昇する。(P)に達すると、プレート12は、コーヒーがレセプタクル出口へ流れることを可能にするように僅かに移動し、それによってレセプタクルをその開放状態にする。プレート12の移動は、下方移動、又はプレートを凸形状若しくは凹形状にするように導く屈曲運動とすることができる。プレート12が移動する際の圧力値(P)は、圧力センサーをレセプタクルホルダー内に、好ましくはレセプタクル3内に配置することによって検出及び/又は測定することができる。ゲートは、上記で詳述された所定の(P)及び/又は(T)及び/又は(V)において、レセプタクルを開放状態にするまで移動することを理解されたい。
レセプタクル内で(P)に達するのに必要とされ、プレート12の開放に必要とされる時間の間、粉挽きコーヒーの事前抽出ステップ(a pre-brewing step or a pre-extraction step)が行われる。したがって、粉挽きコーヒーは、従来の抽出マシンに比べてより長い時間、流体と接触する。この場合、用いられる粉挽きコーヒーの全ての香味が抽出され、非常に高い品質を有するコーヒーがより少量の粉挽きコーヒーを用いて得られる。抽出時間の間、抽出の終了時まで、レセプタクル3内の圧力は徐々に降下し、レセプタクルホルダーはその開放状態を保つ。この状態は次回の抽出サイクルの開始構成となる。
図16に示されている別の実施形態において、レセプタクル3は、レセプタクル3とチャネル8との間に2つの重なり合ったプレート107、108を備える。各プレートには、一連の同様の開口部109、110が設けられている。各プレートの開口部109、110は、同じ形状、好ましくは丸い孔を有する。レセプタクルが使用されないとき、これらのプレートは、それぞれの開口部109、110が位置合わせされないような位置にある。レセプタクルが使用されるとき、かつ圧力が予め設定したレベルに達するとき、プレートは、双方のプレート107、108の開口部109、110が位置合わせされるように移動し、このため、コーヒーがレセプタクルの出口を通って流れて装置を出るのに用いられる通路が形成される。好ましい実施形態において、プレート107、108の移動は、所定の(P)及び/又は(V)及び/又は(T)に達すると行われる。2つのプレート107、108のうちのいずれか一方が移動することができて他方が固定されているか、又は代替的には、2つのプレートが可動であることを理解されたい。プレート107、108は、旋回運動(circular movement)に従って移動する。好ましくは、プレート107、108の移動が開始される際の圧力閾値は、8気圧〜15気圧の間、好ましくは9気圧〜13気圧の間、より好ましくは10気圧〜12気圧の間、又は上述の範囲内に含まれる任意の値に含まれる。
本発明は、予め分配された投入量の粉挽きコーヒーからコーヒーを作製する飲料製造装置を提供する。「予め分配された投入量」の粉挽きコーヒーとは、紙、プラスチック、アルミニウム、又はレセプタクルに提供される加圧水に粉挽きコーヒーを直接さらすような任意の他の材料に包まれる、予め分配された投入量の粉挽きコーヒーを意味する。「予め分配された投入量」の粉挽きコーヒーは、粉挽きコーヒーを収容するカプセル及びポッドを備える。ポッドとは、「パッド」とも称される「ソフトポッド」、及び「ハードポッド」を指す。「ソフトポッド」すなわち「パッド」は、押圧されていない6グラム〜14グラムの粉挽きコーヒーによって充填される。「ハードポッド」は、6.25グラム〜7.5グラムの押し固められた粉挽きコーヒーによって充填されている。充填されているポッドは、円形のピル形状を有し、ヒートシーリング濾過紙から作製される。カプセルをレセプタクル内に配置し、水の流入及びコーヒーの流出に備えてカプセルを「開放」させておく。そのようなカプセルは当業者によく知られている。
好ましい実施形態において、飲料製造装置は、可動する上側部分25と、取り外し可能な中間部分26と、固定した下側部分27とを備える。取り外し可能な中間部分26はレセプタクル3を備える。レセプタクル3は、濾過紙から作製されておりかつ抽出可能な製品を備えるポッドを収納するのに適している。レセプタクル3は、ボウル型の内部空間と、少なくとも1つの開口21を有する底部とを有する。少なくとも1つの開口21は、装置の送出ノズル17と流体接続する。レセプタクル出口はチャネル8を備える。チャネル8は、図6において示されているようにレセプタクルと連通する開口21を一方の端に有し、送出ノズル17(図8及び図9)を他方の端に有する。使用時、加圧流体は管23を通りレセプタクル3へ圧力下で給送され、流体がポッドの頂面からポッド内部に押し通され、ポッド内に含まれる製品が抽出される。形成された製品抽出物は、ポッドの底面及びチャネルの開口21(図6に示されている)を通り、チャネル8を通って流れ、送出ノズル17を介して装置を出る。本装置は、上記レセプタクル3と上記送出ノズル17との間にゲート7を備える。ゲート7は、レセプタクル3及び送出ノズル17が互いに対して流体接続していない閉鎖位置(図8に示されている)と、レセプタクル3及び送出ノズル17が互いに対して流体接続している開放位置(図9に示されている)との間で可動である。
好ましい実施形態において、レセプタクル3内で所定の圧力(P)に達すると、ゲート7は第1の位置から第2の位置へ移動する。上記(P)は、2バール〜5バールの間、好ましくは2.2バール〜4バールの間、より好ましくは概ね2.5バールに含まれる。本発明の装置及び方法は、一般的に使用されている装置に比べてより高い抽出圧力を印加することを可能にする。一般的に使用されている装置では、浸出液は概ね1.2バールの圧力において装置の外部への流出を開始する。上記で説明されたように、所定の(P)及び/又は(V)及び/又は(T)に達すると、第1の位置から第2の位置へのゲート7の移動が開始されることを理解されたい。
好ましい実施形態において、レセプタクル3の底部には複数の垂直方向のチャネル形状の突起28が設けられている。突起28は、ボウル型の内部空間の、チャネルの開口21に対する半径方向に位置決めされている(図6)。図7は、装置の固定部分27及び取り外し可能な中間部分26を示しており、中間部分26のレセプタクルは、コーヒーポッド29を収容している。
好ましい実施形態において、ゲート7の移動は、空気圧で及び/又は機械的に及び/又は電子的に及び/又は電気的に制御される。
好ましい実施形態において、ゲート7の移動は手動で制御される。本装置には、上記ゲートを開放又は閉鎖するのに用いるゲートハンドルが設けられている。図10〜図14は、ハードポッドが用いられる、本発明による装置の実施形態を示している。本装置にはゲートハンドル30が設けられている。ゲートハンドルはあらゆる飲料製造装置に適用することができることを理解されたい。ゲートハンドルは、ゲートの開放又は閉鎖を制御するあらゆる空気圧系統及び/又は機械系統及び/又は電子系統及び/又は電気系統によって置き換えるか又はそれらの系統に適合することができることを理解されたい。
図10は、手動飲料製造装置とともに用いられるレセプタクルホルダーの上面図を示す。レセプタクルホルダーは、ハードポッドを収容するのに適している。レセプタクルホルダーは、レセプタクル3と、ハンドル10と、送出ノズル17と、ゲートハンドル30とを備える。レセプタクルホルダー内でゲートを開放又は閉鎖する上記ゲートハンドル30は、手動式に可動である。図11は、ハードポッド31が導入されている、同じレセプタクルホルダーの上面図を示す。
図12A及び図12Bは、異なる線に沿ったレセプタクルホルダーの長手方向断面を示す。このレセプタクルはハードポッドを収容していない。チャネル8及びゲート7が設けられている。ゲート7は、図12A及び図12Bにおいて示されている位置では閉鎖している。
図13は、ハードポッドを収容するレセプタクルホルダーの長手方向断面を示す。レセプタクルホルダーは、抽出装置32に接続されている。本装置のゲート7は、ゲートハンドル30の位置のために閉鎖している。加圧流体が、抽出装置32の管33を通ってレセプタクルに提供される。レセプタクル3内の圧力が所定の値(P)に達すると、ゲートハンドル30は手動で動かされ、それによって、ゲート7は図14に示されている位置に配置される。この場合、浸出液は送出ノズル17を通ってレセプタクルホルダーの外へ流出することが可能になる。上記で説明したように、所定の(P)及び/又は(V)及び/又は(T)に達すると、ゲート7の移動が行われることを理解されたい。
好ましい実施形態において、飲料製造装置のレセプタクル3には、レセプタクル3内の圧力を検出する少なくとも1つのセンサーが設けられている。センサーは、圧力センサーであることが好ましい。レセプタクル3内の圧力は、所定の圧力(P)に達すると、上記センサーによって検出される。上記センサーは作動して、閉鎖位置から開放位置へのゲート7の移動を開始させる。
したがって、本発明によって提供される装置及び方法は、優れた品質を有する向上したコーヒー飲料を得ることと、調整された粒度分布を有する粉挽きコーヒー及び通常量未満の粉挽きコーヒーを用いることとを提供する。
本明細書において記載された本発明の好ましい実施形態は、本発明の範囲を制限するように意図されていない。この理由は、これらの実施形態が本発明のいくつかの好ましい態様の例示であるためである。あらゆる均等な実施形態が本発明の真の趣旨及び範囲内にあるように意図されている。実際に、本明細書において示され、かつ記載されている実施形態に加えて、本発明の種々の変更形態は、前述の詳細な記載から当業者には明らかとなるであろう。そのような変更形態も、添付の特許請求の範囲の範囲内に入るように意図されている。
3:レセプタクル
7:ゲート
8:チャネル
10:ハンドル
11:レセプタクル出口
12:プレート
13:バネ
14:ネジ
17:送出ノズル
21:開口
23:管
25:可動する上側部分
26:取り外し可能な中間部分
27:固定した下側部分
28:突起
29:コーヒーポッド
30:ゲートハンドル
31:ハードポッド
32:抽出装置
33:管
40:フィルターとすることができるベースプレート
41:円周方向の直立壁
43:入口
107、108:プレート
109,110:開口部
7:ゲート
8:チャネル
10:ハンドル
11:レセプタクル出口
12:プレート
13:バネ
14:ネジ
17:送出ノズル
21:開口
23:管
25:可動する上側部分
26:取り外し可能な中間部分
27:固定した下側部分
28:突起
29:コーヒーポッド
30:ゲートハンドル
31:ハードポッド
32:抽出装置
33:管
40:フィルターとすることができるベースプレート
41:円周方向の直立壁
43:入口
107、108:プレート
109,110:開口部
Claims (15)
- 飲料製造装置において粉挽きコーヒー等の抽出可能な製品から飲料を作製する方法であって、前記装置には、前記抽出可能な製品の入口と、抽出された前記飲料の出口とを有するレセプタクルが設けられており、該方法は、以下のステップ、すなわち、
前記抽出可能な製品を前記レセプタクル内に準備するステップと、
前記レセプタクルの前記出口を完全に閉鎖するステップと、
水及び/又は水蒸気等の加圧流体を、前記抽出可能な製品上の及び/又は前記抽出可能な製品内の前記入口を通じて提供するステップであって、それによって、前記抽出可能な製品を前記閉鎖したレセプタクル内で事前抽出するステップと、
体積、圧力、又は時間に関連した閾値等の所定の閾値に達すると、前記出口を開放するステップであって、それによって、前記抽出された飲料を得るステップと、
を含む、方法。 - 前記出口の前記開放は完全にかつ瞬間的に行われる、請求項1に記載の方法。
- 前記所定の体積に関連した閾値は、前記レセプタクルの前記入口を通じて提供される加圧流体の所定の体積であり、該所定の体積は10ml〜30mlである、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記所定の時間に関連した閾値は、前記加圧流体が前記レセプタクルの前記入口を通じて提供される際にかかる所定の時間であり、該所定の時間は1秒〜5秒である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
- 前記所定の圧力に関連した閾値は、前記レセプタクル内の所定の圧力であり、該所定の圧力は1バール〜7バールの間に含まれる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
- 前記出口は、抽出サイクルの終了時に開放したままである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
- 前記出口の前記開放及び前記閉鎖は、手動で、電気的に、電子的に、機械的に、電子機械的に、又は油圧で制御される、請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
- 前記抽出可能な製品は、パウチ、カプセル、ポッド、又はパッド内に準備される、予め分配された投入量のコーヒーである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- 粉挽きコーヒー等の抽出可能な製品から飲料を作製する装置であって、該装置には、
前記抽出可能な製品の入口と、抽出された前記飲料の出口とを有するレセプタクルと、
加圧流体を、前記抽出可能な製品上の及び/又は前記抽出可能な製品内の前記レセプタクルの前記入口を通じて供給するのに適したポンプと、
前記レセプタクルの前記出口を完全に開放又は閉鎖する手段であって、それによって、該手段が、体積、圧力、又は時間に関連した閾値等の所定の閾値によって制御可能である手段と、
が設けられている、装置。 - 前記レセプタクル出口は、
少なくとも1つのチャネルであって、前記レセプタクルと流体接続する開口を一方の端に有し、少なくとも1つの送出ノズルを他方の端に有する、少なくとも1つのチャネルと、
前記チャネルが前記レセプタクルと流体連通しない閉鎖位置と、前記チャネルが前記レセプタクルと流体連通する開放位置との間で可動であるゲートと、
を備える、請求項9に記載の装置。 - 前記レセプタクルの高さ対幅比は、0.5〜2の間、好ましくは0.6〜1.5の間、最も好ましくは0.8〜1の間に含まれる、請求項9又は10に記載の装置。
- 請求項9〜11のいずれか1項に記載の装置であって、該飲料製造装置の前記レセプタクルは、円筒形、実質的に円筒形、円錐台形、及び逆円錐台形からなる群から選択される形状を有する、装置。
- 抽出可能な製品から飲料を作製する装置に取り付けるのに適したレセプタクルであって、
前記抽出可能な製品を導入するのに用いる入口と、
抽出された前記飲料の出口と、
該レセプタクルの前記出口を完全に開放又は閉鎖する手段であって、それによって、該手段は、体積、圧力、又は時間に関連した閾値等の所定の閾値によって制御可能である手段と、
を有する、レセプタクル。 - 抽出可能な製品から飲料を作製するシステムにおいて、請求項9〜12のいずれか1項に記載の装置と、パウチ、カプセル、又はパッド内に準備される、予め分配された投入量のコーヒーである抽出可能な製品とを備えるシステムであって、前記抽出可能な製品は、前記装置の前記レセプタクル内にぴったりと嵌まるのに適している、システム。
- 前記抽出可能な製品は、前記レセプタクルに準備されるのに適した或る量の粉挽きコーヒーからなり、前記粉挽きコーヒーの前記量は、一杯のコーヒーにつき、4グラム〜6グラムの間に含まれる、請求項14に記載のシステム。
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