JP2014202484A - 光断層画像取得方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】対象物からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルに基づいて対象物の正確な光断層画像を取得することができる光断層画像取得方法を提供する。【解決手段】光学素子41は、一定の波数間隔で透過率のピークを有する。光学素子41の透過スペクトルを利用して、対象物2からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルに基づいて一定の波数間隔の複数の波数それぞれでの干渉光データを求め、これをフーリエ変換することにより対象物の正確な光断層画像を取得する。【選択図】図1
Description
本発明は、対象物からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルに基づいて対象物の光断層画像を取得する方法に関するものである。
対象物の光断層画像を取得するOCT(Optical CoherenceTomography)技術は、対象物の奥行き方向の構造を非侵襲かつ高分解能で検出することができることから、様々な分野で実用化されている。OCTの方式は、時間領域OCT(Time-Domain OCT、TD-OCT)とフーリエ領域OCT(Fourier-Domain OCT、FD-OCT)とに大別される。
TD-OCTでは、低コヒーレント光を対象物に照射したときの対象物からの反射光と参照光とによる干渉光の強度を、両光の間の光路長差を走査しながら求め、各光路長差における干渉光強度に基づいて対象物の光断層画像を求める。FD-OCTでは、対象物からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルに基づいて対象物の光断層画像を求める。FD-OCTは、TD-OCTと比べて短時間に光断層画像を取得することができることから、現在では主流となってきている。また、FD-OCTは、広帯域光源および分光器を用いる構成(Spectral-domain OCT)と、波長掃引型光源および単一または複数の検出器を用いる構成(Sweep-source OCT)とに分かれる。
FD-OCTでは、対象物からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルのうち一定間隔の複数の波数それぞれでの干渉光強度データに基づいて光断層画像を求める。特許文献1,2には、Sweep-source OCTにおいて、波長掃引型光源から波長が掃引されて出力された光のうち一部を、一定の波数間隔で透過率のピークを有する光学素子に入力させ、この光学素子からの透過光の強度がピークとなるタイミングで干渉光強度を求めることで、一定間隔の複数の波数それぞれでの干渉光強度データを求める発明が開示されている。
しかしながら、広帯域光源および分光器を用いるSpectral-domain OCTでは、分光器の波長分解能の制約により、精度良く一定間隔の複数の波数それぞれでの干渉光強度データを求めることができず、対象物の正確な光断層画像を取得することができない。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、対象物からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルに基づいて対象物の正確な光断層画像を取得することができる光断層画像取得方法を提供することを目的とする。
本発明の光断層画像取得方法は、対象物からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルを複数の画素を有する検出器により測定し、この干渉スペクトルに基づいて対象物の光断層画像を取得する方法であって、(1) 一定の波数間隔で透過率のピークを有する光学素子の透過光強度を検出器により透過スペクトルとして測定する透過スペクトル測定ステップと、(2) 透過スペクトルを周波数拡張する周波数拡張ステップと、(3) 複数の画素の各画素に対する初期の波数を複数の波数として決めるデータ初期配置ステップと、(4) 周波数拡張された透過スペクトルを補間して、等間隔の波数グリッド上の複数の波数における光強度データを求める波数補間ステップと、(5) 複数の波数それぞれでの光強度データに基づいてフーリエ変換を行い、このフーリエ変換結果に出現する複数のピークのうち何れか1つの特定ピークを窓関数により選択的に抽出し、その抽出した特定ピークに相当する振動成分の位相の波数に対する非線形性の大きさを評価する位相非線形性評価ステップと、(6) 位相非線形性評価ステップで得られた評価結果に基づいて複数の波数を更新するデータ更新配置ステップと、を備えることを特徴とする。
そして、本発明の光断層画像取得方法は、位相非線形性評価ステップで得られた評価結果に基づいて非線形性の大きさが基準値以下になるまで又は繰り返し回数が所定数になるまで、データ更新配置ステップ、波数補間ステップおよび位相非線形性評価ステップを繰り返し行って複数の波数を更新し、干渉スペクトルのうち最終更新後の複数の波数それぞれでの干渉光強度データに基づいて光断層画像を求めることを特徴とする。
本発明の光断層画像取得方法は、位相非線形性評価ステップにおいて、窓関数として、特定ピークの位置を含む一定範囲で値が非0であって他の範囲で値が0である矩形型関数を用いるのが好適であり、また、特定ピークの位置を中心とするガウシアン関数を用いるのも好適である。
また、本発明の光断層画像取得方法は、検出器が分光器を含み、データ初期配置ステップにおいて、分光器の設計に基づいて設定される複数の波数それぞれでの光強度データを求めるのが好適である。
本発明によれば、対象物からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルに基づいて対象物の正確な光断層画像を取得することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、OCT装置1の構成を示す図である。OCT装置1は、対象物2からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルに基づいて対象物2の光断層画像を取得する光断層画像取得装置である。OCT装置1は、光源11、光スイッチ12、光カプラ13、可変光減衰器21、光サーキュレータ22、参照光用レンズ23、ミラー24、可変光減衰器31、光サーキュレータ32、偏波コントローラ33、測定光用レンズ34、光学素子41、光カプラ42、光カプラ43および検出器44を備える。なお、これらの構成要素の間で光は光ファイバにより導波されるのが好適である。
Spectral-domain OCTでは、光源11として広帯域光源が用いられ、検出器44として例えばフォトダイオードアレイを含む分光器が用いられる。Sweep-source OCTでは、光源11として波長掃引型光源が用いられ、検出器44として例えばフォトダイオードを含む単一または複数の検出器が用いられる。
光スイッチ12は、光源11から出力された光を入力し、その光を光カプラ13および光学素子41の何れかへ出力する。光源11から出力される光が光スイッチ12を経て光カプラ13へ入力される場合、その光は光カプラ13により2分岐され、一方の分岐光は参照光として可変光減衰器21へ出力され、他方の分岐光は測定光として可変光減衰器31へ出力される。
光カプラ13から出力された参照光は、可変光減衰器21により強度が調整され、光サーキュレータ22を経て、参照光用レンズ23によりコリメートされてミラー24に入射される。ミラー24で反射された参照光は、参照光用レンズ23,光サーキュレータ22および光カプラ42を経て、光カプラ43に入力される。
光カプラ13から出力された測定光は、可変光減衰器31により強度が調整され、光サーキュレータ32を経て、偏波コントローラ33により偏波状態が調整され、測定光用レンズ34により集光されて対象物2に照射される。対象物2への測定光の照射によって対象物2の表面または内部で生じた反射光は、測定光用レンズ34,偏波コントローラ33および光サーキュレータ32を経て、光カプラ43に入力される。
ミラー24からの参照光と対象物2からの反射光とは光カプラ43に入力されて干渉し、その干渉光は検出器44に入力されて検出される。検出器44により、対象物2からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルが得られる。
一方、光源11から出力される光が光スイッチ12を経て光学素子41へ入力される場合、その光は、その波長および光学素子41の透過スペクトルに応じた透過率で光学素子41を透過する。光学素子41からの透過光は、光カプラ42および光カプラ43を経て、検出器44に入力されて検出される。光学素子41は、一定の波数間隔で透過率のピークを有する。検出器44により、光学素子41の透過スペクトルが得られる。
図2は、光学素子41の構成例を示す図である。同図に示される光学素子41Aは、図1に示されるOCT装置1における光学素子41として用いられ得るものであって、ビームスプリッタ51,52およびミラー53,54を備える。光学素子41Aは、入力光をビームスプリッタ51により2分岐し、第1分岐光をミラー53,54により反射させ、この第1分岐光と第2分岐光とをビームスプリッタ52により干渉させて出力する。
図3は、光学素子41の他の構成例を示す図である。同図に示される光学素子41Bは、図1に示されるOCT装置1における光学素子41として用いられ得るものであって、互いに平行な2つの主面55,56を有するエタロンである。光学素子41Bは、第1主面55に入力された光を主面55,56で多重反射させて、多重干渉光を第2主面56から出力する。
光学素子41の透過スペクトルI(ω)は、一般式として下記(1)式で表さる。ωは角周波数である。kは波数である。nは次数である。dは干渉を生じさせるための光路長差である。光学素子41A(図2)の場合、透過スペクトルI(ω)はn=1の成分のみを有する。光学素子41B(図3)の場合、透過スペクトルI(ω)はn>1の成分をも有する。光学素子41の透過スペクトルI(ω)は、一定の波数間隔でピークを有する。
図4は、検出器44の構成例を示す図である。同図に示される検出器44は、レンズ61、反射型回折格子62、レンズ63およびフォトダイオードアレイ64を含む分光器の構成を有する。この検出器44では、入力光は、レンズ61によりコリメートされ、回折格子62により波長分離され、レンズ63により波長に応じた位置に集光されて、フォトダイオードアレイ64により受光される。フォトダイオードアレイ64の各画素(各フォトダイオード)は、その位置に応じた波長の光を受光する。
フォトダイオードアレイ64の画素位置xと、当該画素が受光する光の波長λとの間の関係は、下記(2)式で表される。f1はレンズ61の焦点距離である。f2はレンズ63の焦点距離である。θinはレンズ61から回折格子62への光の入射角である。θoutは回折格子62からレンズ63への波長λの光の出射角である。λ0は中心波長である。Nは回折格子の本数である。Δxは光軸に対するセンサ位置のずれである。mは回折の次数である。フォトダイオードアレイ64の各画素は、波数順に並んでいるものの、波数に関して厳密に一定間隔で配置されているわけではない。
FD-OCTの原理から、波数に関して等間隔に並んだ干渉光強度データを得ることができれば、これをフーリエ変換することにより対象物の正確な光断層画像を取得することができる。しかし、検出器44としての分光器に含まれるフォトダイオードアレイ64においては、各画素位置に対応する波数は等間隔に分布していないので、対象物の正確な光断層画像を取得することができない。
本実施形態では、光学素子41の透過スペクトルを利用して、対象物2からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルに基づいて一定の波数間隔の複数の波数それぞれでの干渉光データを求め、これをフーリエ変換することにより対象物の正確な光断層画像を取得することができる。
図5は、本実施形態の光断層画像取得方法の手順を示す図である。本実施形態では、先ず、光学素子41の透過光強度のスペクトルを検出器44により測定し(透過スペクトル測定ステップS1)、この透過スペクトルを波数割り当てに基づいて等間隔の波数軸上に並べ直し、その後フーリエ変換によって断層像を得る。
一般に、検出器44としての分光器は、高速性が要求されることから、ラインカメラを内蔵している。そのデータ数(画素数)は、例えば512または1024であり、スペクトルデータとしては比較的少ない。データ数が少ない透過スペクトルに基づいて一定間隔の複数の波数それぞれでの光強度データを求めようとすると、補間誤差が大きくなる。
そこで、周波数拡張ステップS2としてデータ数を増加させるZero-paddingと呼ばれる手法を光学素子41の透過スペクトルに適用するのが好ましい。Zero-paddingでは、透過スペクトルをフーリエ変換し、そのフーリエ変換結果における周波数の範囲を定数倍に周波数拡張し、逆フーリエ変換をする。Zero-padding後の透過スペクトルには、元の透過スペクトルのデータが定数倍の周期で残っており、その間には滑らかに補間されたデータが並んでいる。
波数補間ステップS4では、このZero-padding後の透過スペクトルを等間隔の波長グリッド上に並べなおす。しかし、この時点では、透過スペクトルの各データの波数が不明である。そこで、データ初期配置ステップS3では、複数の波数それぞれを初期設定する。たとえば、分光器44の設計に基づいて設定される複数の波数それぞれでの光強度データを求めるのが好適である。又は、事前に波長可変光源を用いて測定した結果に基づいて各データ点の波数を特定するのも好適である。
ここで、各点の波数が真値からずれていると見かけのスペクトルがゆがんでしまう。そこで、各データ点の波数を特定する位相非線形性評価ステップS5において、複数の波数が一定間隔であると仮定して複数の波数それぞれでの光強度データに基づいてフーリエ変換を行い、このフーリエ変換結果に出現する複数のピークのうち何れか1つの特定ピークを窓関数により選択的に抽出し、その抽出した特定ピークに相当する振動成分の位相の波数に対する非線形性の大きさを評価する。
図6は、位相非線形性評価ステップの処理内容の一例を説明する図である。位相非線形性評価ステップS5では、Zero-padding後の透過スペクトルのうち複数の波数それぞれでの光強度データからなるスペクトルyを実部スペクトルRe(y)とし、スペクトルyをフーリエ変換してフーリエ変換結果F(y)を求める。下記(3)式で表される窓関数Hをフーリエ変換結果F(y)に乗じ、その乗じた結果を逆フーリエ変換して虚部スペクトルIm(y)を求める。そして、実部スペクトルRe(y)と虚部スペクトルIm(y)とから、位相と波数との関係を求める。
図7は、位相非線形性評価ステップの処理内容の他の一例を説明する図である。透過スペクトルyが高次の周波数成分を含んでいる場合、図6に示される処理を行うと高次の周波数成分が雑音となるので、図7に示される処理を行うのが好適である。すなわち、Zero-padding後の透過スペクトルのうち複数の波数それぞれでの光強度データからなるスペクトルyをフーリエ変換してフーリエ変換結果F(y)を求める。下記(4)式または(5)式で表される窓関数Hをフーリエ変換結果F(y)に乗じ、その乗じた結果を逆フーリエ変換して実部スペクトルRe(y)および虚部スペクトルIm(y)を求める(複素信号化)。そして、実部スペクトルRe(y)と虚部スペクトルIm(y)とから、位相と波数との関係を求める(位相抽出)。
(4)式または(5)式で表される窓関数Hは、フーリエ変換結果F(y)に出現する複数(図7では2個)のピークのうち何れか1つの特定ピークを選択的に抽出するものである。(4)式で表される窓関数Hsqは、特定ピークの位置を含む一定範囲で値が非0であって他の範囲で値が0である矩形型関数である。(5)式で表される窓関数Hgは、特定ピークの位置を中心とするガウシアン関数である。
図8は、位相非線形性評価ステップの処理内容の更に他の一例を説明する図である。同図に示されるように、透過スペクトルyが高次の強い周波数成分を含んでいる場合、窓関数Hは、フーリエ変換結果F(y)に現れる複数のピークのうち何れか1つの高次の周波数成分のピークを選択的に抽出するものであってもよい。光学素子41がエタロンである場合(図3)、エタロンの透過スペクトルは多重反射により周期的なピークを有する波形となるが、高次成分は次数分だけ位相が変化するので、一定波数間隔からの歪みを検出しやすい。
また、以上の何れかの2方法を組み合わせて、正負の双方でバンドパス特性を有し実部と虚部とで位相が互いに異なる窓関数(下記(6)式)を用いてもよい。Hbは、ω0を中心としてバンドパス特性を有する関数である。
位相非線形性評価ステップS5では、以上のようにして求めた位相と波数との関係に基づいて、波数に対する位相の非線形性の大きさを評価する。図9および図10は、位相非線形性評価ステップS5において波数に対する位相の非線形性の大きさを評価する方法を説明する図である。複数の波数が一定間隔である場合、図9に示されるように、波数に対して位相は線形である。これに対して、複数の波数が一定間隔でない場合、図10に示されるように、波数に対して位相は線形ではなく非線形性を有する。
したがって、波数に対する位相の非線形性の大きさを評価することによって、一定間隔の複数の波数に対する誤差の大きさを知ることができる。波数kに対する位相の非線形性の大きさΔφは、下記(7)式の多項式で表すことができる。ndは、波数に対して位相が線形である場合の当該線形特性の傾きであり、測定可能である。k0は位相差を0とする基準波数である。なお、多項式に替えて一意性のある他の関数を用いて位相の非線形性の大きさΔφを近似してもよい。
位相非線形性評価ステップS5に続くデータ更新配置ステップS6では、位相非線形性評価ステップS5で得られた評価結果に基づいて複数の波数を更新して、その更新後の複数の波数それぞれでの光強度データを求める。図11は、データ更新配置ステップの処理内容の一例を説明する図である。データ更新配置ステップS6では、波数kに対する位相の非線形性の大きさΔφを上記(7)式にフィッティングして(7)式中の係数anを求める。そして、この(7)式を用い、下記(8)式に従って、これまでの波数列{ki}を更新して新たな波数列{k'i}を求める。
点(k'i,Δφ(ki))は理想的な線形特性線上に位置するので、{k'i}を新しい波数の配置とすることで、波数に対する位相の非線形性を軽減することができる。途中で補間処理があることから、1回の更新で完全に補正することができない。しかし、非線形成分の二乗和が一定の基準値以下になるまで、又は、繰り返し回数が所定数になるまで、データ更新配置ステップS6および位相非線形性評価ステップS5を繰り返し行って波数{ki}を更新することにより、波数に対する位相の非線形性を極力0に近い状態にすることができる。
そして、対象物からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルのうち最終更新後の複数の波数それぞれでの干渉光強度データに基づいて、対象物の光断層画像を求める。このとき、干渉スペクトルに対してZero-paddingを行うのが好適である。このZero-padding後の干渉スペクトルに基づいて、一定の波数間隔の複数の波数(最終更新後の複数の波数)それぞれでの干渉光強度データをフーリエ変換することで、対象物の正確な光断層画像を求めることができる。
1…OCT装置、11…光源、12…光スイッチ、13…光カプラ、21…可変光減衰器、22…光サーキュレータ、23…参照光用レンズ、24…ミラー、31…可変光減衰器、32…光サーキュレータ、33…偏波コントローラ、34…測定光用レンズ、41…光学素子、42…光カプラ、43…光カプラ、44…検出器。
Claims (4)
- 対象物からの反射光と参照光とによる干渉スペクトルを複数の画素を有する検出器により測定し、この干渉スペクトルに基づいて前記対象物の光断層画像を取得する方法であって、
一定の波数間隔で透過率のピークを有する光学素子の透過光強度を前記検出器により透過スペクトルとして測定する透過スペクトル測定ステップと、
前記透過スペクトルを周波数拡張する周波数拡張ステップと、
前記複数の画素の各画素に対する初期の波数を複数の波数として決めるデータ初期配置ステップと、
前記周波数拡張された透過スペクトルを補間して、等間隔の波数グリッド上の複数の波数における光強度データを求める波数補間ステップと、
前記複数の波数それぞれでの光強度データに基づいてフーリエ変換を行い、このフーリエ変換結果に出現する複数のピークのうち何れか1つの特定ピークを窓関数により選択的に抽出し、その抽出した特定ピークに相当する振動成分の位相の波数に対する非線形性の大きさを評価する位相非線形性評価ステップと、
前記位相非線形性評価ステップで得られた評価結果に基づいて前記複数の波数を更新するデータ更新配置ステップと、
を備え、
前記位相非線形性評価ステップで得られた評価結果に基づいて前記非線形性の大きさが基準値以下になるまで又は繰り返し回数が所定数になるまで、前記データ更新配置ステップ、前記波数補間ステップおよび前記位相非線形性評価ステップを繰り返し行って前記複数の波数を更新し、
前記干渉スペクトルのうち最終更新後の複数の波数それぞれでの干渉光強度データに基づいて前記光断層画像を求める、
ことを特徴とする光断層画像取得方法。 - 前記位相非線形性評価ステップにおいて、前記窓関数として、前記特定ピークの位置を含む一定範囲で値が非0であって他の範囲で値が0である矩形型関数を用いる、
ことを特徴とする請求項1に記載の光断層画像取得方法。 - 前記位相非線形性評価ステップにおいて、前記窓関数として、前記特定ピークの位置を中心とするガウシアン関数を用いる、
ことを特徴とする請求項1に記載の光断層画像取得方法。 - 前記検出器が分光器を含み、
前記データ初期配置ステップにおいて、前記分光器の設計に基づいて設定される前記複数の波数それぞれでの光強度データを求める、
ことを特徴とする請求項1に記載の光断層画像取得方法。
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Cited By (1)
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WO2023153077A1 (ja) * | 2022-02-08 | 2023-08-17 | 古河電気工業株式会社 | 光干渉断層計 |
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WO2023153077A1 (ja) * | 2022-02-08 | 2023-08-17 | 古河電気工業株式会社 | 光干渉断層計 |
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