JP5250736B2 - 光周波数コムのビートスペクトルの基準付け - Google Patents

光周波数コムのビートスペクトルの基準付け Download PDF

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Description

本発明は、光周波数コム光源の基準付けに関する。より具体的には、本発明は、1つ以上の光周波数コム光源の干渉によって発生されるビートスペクトルの基準付けに関する。
分光法は、放射線と材料サンプルとの相互作用を使用して、スペクトル特徴付けを行なう。フーリエ変換分光法は、そのスペクトル精度およびエネルギ効率のため、多くの用途の中で環境モニタリングや法医学的分析において長い間使用された解析方法である。光周波数コム分光法は、解析のための幅広い周波数レンジを与える電磁パルスを使用する。光周波数コム分光法は、一般に、光周波数コムを生成するパルス光源を必要とする。
関連出願の相互参照
本出願は、その明細書が参照により本明細書に組み込まれる2007年6月26日に出願された米国仮特許出願第60/946,239号の優先権を主張する。
米国特許第5,748,309号では、2つの光周波数コムを組み合わせるフーリエ変換分光(FTS)方法が提案されている。提案された方法は、光学ドメイン内で、僅かに離調された繰り返し率frを有する2つの光周波数コム、すなわち、モードロックレーザを組み合わせて、無線周波数(RF)ドメインのビートスペクトル、すなわち、特徴付けられるべき光学ドメインスペクトルのRFビートレプリカを測定する。ビートスペクトルは、考慮されたRF帯域で光源干渉信号(インターフェログラム)の測定された時間応答のフーリエ変換を行なうことによって得られる。コム光源の安定性は、RFビートレプリカが全測定区間中に一定であることを保証するために重要である。frの小さな変化であっても、また、モードロックレーザのうちのいずれかのキャリアエンベロープオフセット(CEO)fOの小さな変化であっても、RFビートレプリカと光学ドメインスペクトルとの間のマッピングが変化し、したがって、インターフェログラムのフーリエ変換の精度が大幅に制限される。RFビートレプリカと光学ドメインスペクトルとの間のマッピングを一定に維持するためには、両方のモードロックレーザのキャリアエンベロープオフセット周波数の安定性および繰り返し率の安定性に対する制約が極めて高い。
I. Coddington, W. C. Newbury and N. R. Newbury, “Coherent multiheterodyne spectroscopy using stabilized optical frequency combs”, Physical Review Letters 100, 013902 (2008)は、2つの狭い連続波ファイバレーザに対して安定化されたモードロックファイバレーザを使用する高分解能複合分光法を報告している。この方法は、光周波数コムビート周波数で連続波レーザ安定性を変えるが、連続波レーザの任意の残りの不安定性にも影響される。
モードロックレーザの任意のラインの周波数は、レーザ繰り返し率frおよびキャリアエンベロープオフセット周波数f0によって十分に表わされる。光学的な基準付けは、frおよびf0の安定化された値に関して達成される。D. J. Jones, S. A. Diddams, J. K. Randa, A. Stentz, R. S. Windeler, J. L. Hall and S. T. Cundiff, “Carrier-Envelope Phase Control of Femtosecond Mode-Locked Lasers and Direct Optical Frequency Synthesis”, Science Vol. 288, pp. 635-639 (2000)では、少なくとも1オクターブのスペクトル範囲を有する光源のためのいわゆる1f−2f技術を使用するモードロック光周波数コムの自動基準付けが提案されている。1f−2f技術を使用すると、キャリアエンベロープオフセット周波数がキャンセルされ、また、繰り返し率も積極的にロックされる場合には、光コムの長期の安定性および基準付けが従来技術の精度で達成される。1f−2f技術の幾つかの制限は、モードロックレーザのアクティブフィードバックによって引き起こされる或いは残される短期不安定性、および、構造の全体的な複雑さである。
デュアルコムフーリエ変換技術に関して、国際公開第2007/045461A1号は、測定継続時間にわたる光源の安定性に依然として依存しつつ相互相関機能の所望の部分だけを走査するために、レーザのうちの1つの繰り返し率を定期的に変えることによって測定デューティサイクルを向上させるための方法を提供する。米国特許出願公開第2007/0182966A1号は、連続波レーザを用いた光周波数コムヘテロダイン分光法を行なうための装置および方法を提供する。この方法を用いると、RFビートレプリカと光学ドメインスペクトルとの間のマッピングを規定するために、3つ以上のパラメータが必要とされる可能性が高い。
米国特許第5,748,309号 国際公開第2007/045461A1号 米国特許出願公開第2007/0182966A1号
I. Coddington, W. C. Newbury and N. R. Newbury, "Coherent multiheterodyne spectroscopy using stabilized optical frequency combs", Physical Review Letters 100, 013902 (2008) D. J. Jones, S. A. Diddams, J. K. Randa, A. Stentz, R. S. Windeler, J. L. Hall and S. T. Cundiff, "Carrier-Envelope Phase Control of Femtosecond Mode-Locked Lasers and Direct Optical Frequency Synthesis", Science Vol. 288, pp. 635-639 (2000)
したがって、サンプルを解析するときの光周波数コム光源などの光源の安定性問題を扱う必要性がある。
光周波数コム光源の成分の干渉によって生成されるビートスペクトルを基準付けて補正するための方法が提供される。提案された方法は、光源とビートレプリカとの間のマッピングの変化の監視を可能にする。これは、その後、従来技術の精度および測定時間の限界を克服するために、フーリエ変換分光法または任意の他の干渉分光法用途において光源の小さな変化を補償するために使用できる。その結果、光源安定性に対する制約が減少される。
本明細書中で説明される基準付け・補正方法は、異なる一定の周波数付近の光源の狭帯域部分における平均ビート周波数の決定と、ビートスペクトルを光源スペクトルに関連付けるマッピングモデルにおけるこの知識の使用とに基づいている。
なお、明細書全体にわたって、表現「ビート周波数」は、ビート位相の経時的な分布が測定され或いは決定される時にそれによってビート周波数も検索されて測定され或いは決定されると見なされるように、ビート位相の経時的分布を含むことを意図していることに留意されたい。
第1の態様によれば、ビート干渉信号を補正するための方法が提供される。本方法は、1)周波数成分が光源スペクトルにおいて不均一に分布される光周波数コムを設けるステップと、2)周波数成分を干渉させて、ビート成分を伴うビートスペクトルを有するビート干渉信号を生成するステップであって、光周波数コムが少なくとも1つの可変光周波数コムパラメータを有するステップと、3)上記ビート成分間で少なくとも1つの基準ビート成分サブセットを分離するステップと、4)基準ビート成分サブセットの位相および周波数のうちの少なくとも一方を監視するステップであって、位相および周波数のうちの少なくとも一方が少なくとも1つの可変光周波数コムパラメータに関連付けられるステップと、5)位相および周波数のうちの少なくとも一方から、ビート干渉信号に適用されるべき補正関数を決定するステップであって、補正関数は、可変光周波数コムパラメータの変化を補正するステップと、6)ビート干渉信号を記録するステップと、7)補正関数を使用して、記録されたビート干渉信号を補正するステップとを含む。
第2の態様によれば、サンプル形跡を有するサンプルを解析するための干渉方法が提供される。本方法は、1)周波数成分が光源スペクトルにおいて不均一に分布される光周波数コムを設けるステップと、2)周波数成分を干渉させて、ビート成分を伴うビートスペクトルを有するビート干渉信号を生成するステップであって、ビートスペクトルの少なくとも一部が光源スペクトルの少なくとも一部との関連を有し、光周波数コムが少なくとも1つの可変光周波数コムパラメータを有し、少なくとも1つの光周波数コムパラメータの変化が関連の変化を引き起こすステップと、3)サンプル形跡を保持するサンプル干渉信号を与えるために、解析されるべきサンプルを用いて光周波数コムの少なくとも一部をフィルタ処理するステップと、4)サンプル干渉信号を記録するステップであって、サンプル干渉信号が、少なくとも1つの光周波数コムパラメータの変化に起因するエラーを示すステップと、5)上記ビート成分間で少なくとも1つの基準ビート成分サブセットを選択するステップと、6)基準ビート成分サブセットの位相および周波数のうちの少なくとも一方を監視するステップであって、位相および周波数のうちの少なくとも一方が少なくとも1つの光周波数コムパラメータに関連付けられるステップと、7)位相および周波数のうちの少なくとも一方から、サンプル干渉信号に適用されるべき補正関数を決定するステップであって、補正関数は、少なくとも1つの光周波数コムパラメータの変化を補正するステップと、8)補正関数を使用して、記録されたサンプル干渉信号を補正するステップとを含む。
第3の態様によれば、ビート干渉信号を補正するためのシステムが提供される。本システムは、1)周波数成分が光源スペクトルにおいて不均一に分布される光周波数コムを生成するための光源系であって、周波数成分を干渉させて、ビート成分を伴うビートスペクトルを有するビート干渉信号を生成し、ビートスペクトルの一部が光源スペクトルの一部との関連を有し、光周波数コムが少なくとも1つの可変光周波数コムパラメータを有する、光源系と、2)周波数成分間で周波数成分のサブセットを分離するために、光周波数コムを受けるとともに、光源スペクトルの既知の周波数通過帯域を有する少なくとも1つの狭帯域フィルタであって、周波数成分のサブセットが干渉して基準ビート成分サブセットを与える、少なくとも1つの狭帯域フィルタと、3)基準ビート成分サブセットの位相および周波数のうちの少なくとも一方を監視するための位相/周波数解析器と、4)ビート干渉信号に適用されるべき補正関数を決定するために位相および周波数のうちの少なくとも一方を受けるモデル計算機であって、補正関数が少なくとも1つの可変光周波数コムパラメータを補正する、モデル計算機と、5)ビート干渉信号を記録するための取得ユニットと、6)記録されたビート干渉信号を補正関数を使用して補正するために、記録されたビート干渉信号と補正関数とを受ける補正ユニットとを備える。
[図1A]二重光周波数コム光源の一例の光周波数スペクトルの一例を示すグラフである。[図1B]二重光周波数コム光源の一例の光周波数スペクトルの一例と対応するビートスペクトルを示すグラフである。 サンプルの分光特性を解析するとともに基準付け技術を使用して光周波数コム光源を基準付けるための光周波数コムフーリエ変換分光法(cFTS)システムの一例を示すブロック図である。 2つのモードロックレーザと共に使用される際の基準付け技術にしたがったオフセット効果およびスケール効果を示すグラフである。 光周波数コム光源のスケールファクタおよびオフセットパラメータの変化に関するインターフェログラムを補正するための処理ユニットを示すブロック図である。 [図5A]補正前のサンプルビートスペクトル(i)および2つの基準ビートスペクトル(ii)および(iii)を示す3つのグラフを含む。[図5B]補正後のサンプル光スペクトル(i)および2つの基準光スペクトル(ii)および(iii)を示す3つのグラフを含む。 均等目盛(上側のグラフ)および対数目盛(下側のグラフ)で与えられた2つの他の同様の測定値が重ね合わされた図5Bの補正されたサンプル光スペクトルを示す2つのグラフを含む。 図2のシステムの一般例に係る基準付け方法を使用する干渉システムを示すブロック図である。 図2のシステムに類似するがサンプルが反射で精査されるcFTSシステムを示すブロック図である。 図2のシステムに類似するが、反射で精査されるサンプルと共に差分分光方式が使用されるcFTSシステムを示すブロック図である。 図2のシステムに類似するが、複合分光で用いられるようになっており、サンプルが透過で精査される干渉システムを示すブロック図である。 図10のシステムに類似するがサンプルが反射で精査される干渉システムを示すブロック図である。 図2のシステムに類似するが、受動的な光学フィルタリングの代わりに能動的なフィルタリングを使用するcFTSシステムを示すブロック図である。
本明細書中で与えられる基準付け技術は、図1〜図6を参照して最初に説明される光周波数コムフーリエ変換分光法(cFTS)の例示的な実施例を考慮すれば最も良く理解されるが、基準付け技術を本明細書で説明される用途の域を超えて使用することもできることに留意されたい。例えば、本明細書中で説明される基準付け技術は、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)で使用されるべく適合させることができる。例えば、図11は、OCTに対して更に適合される構成を示している。本明細書中で具体的に説明されない他の干渉用途が基準付け技術から利益を享受してもよい。
本明細書中で説明される技術は、cFTSシステムで使用される光源に関する厳格な要件を緩和するために使用される。ビートスペクトルの直接的な測定は、光源の僅かな変化が許容される条件で行なわれる。RFビート周波数の結果として生じる変化を補正するため、本技術は、2つの既知の光周波数のビート変動を記録するとともに、この情報から、測定されたインターフェログラムのための新たなサンプリンググリッドおよび補正位相を決定する。
図1は、2つの僅かに離調された光周波数コム光源を干渉させることによって得られるcFTSビートスペクトル、および、光源スペクトルの光周波数成分とビートスペクトルのビート成分との間の瞬間的な関係を示している。各光周波数コムの周波数成分は、2つのパラメータ、すなわち、繰り返し率fとキャリアエンベロープオフセット周波数fとを用いて決定される。したがって、k番目のコムラインの周波数は、第1のコム光源におけるfk,1=f0,1+k・fr,1と第2のコム光源におけるfk,2=f0,2+k・fr,2とによって与えられる。完全光源は、図1(A)に示されるように両方のコムのインターリービングである。図1(A)において、実線は第1のコムからの成分を表わしており、また、点線は第2のコムからの成分を表わしている。この例示的な実施例において、fr,1=1、fr,2=1.02、f0,1=1000、および、f0,2=1000.1であり、また、直線的な振幅変化が選択される。考慮すべき事項のビート成分bは、図1(B)に与えられており、光源周波数成分fk,1およびfk,2のビーティングに対応する成分である。ビーティングプロセスにおける乗算に起因して、光源周波数成分の振幅が直線的に増大する場合には、ビート成分の振幅は二次である。ビート成分mの周波数はb=f+m・Δfによって与えられる。ここで、f=f0,2−f0,1(=0.1)およびΔf=fr,2−fr,1(=0.02)である。周波数fm1が単に第1のコム光源のm番目のラインである(fm1=f0,1+m・fr,1)という事実を使用すると、bとfm1との間のマッピング関数を決定することができ、また、このマッピングは簡単なアフィン関数である。すなわち、b=G・fm1+Oである。ここで、Gはスケールファクタであり、Oはオフセットである。他のビートサブセットが、例えば光源成分fk,2およびfk−1,1に対応する或いはfk,1およびfk−1,2を有するビート成分として使用されてもよい。繰り返し率差(|fr,1−fr,2|)の十分に小さい値を使用して、オフセット周波数(f0,1およびf0,2)を調整すると、ビート成分のサブセットと光源レンジ全体における光源ドメインとの間の有効なマッピング関数が確保される。適切な繰り返し率差Δfおよびオフセット周波数fを選択する際には、ビート周波数モジュロf/2がゼロに近いときに達する屈曲点を考慮すべきである。
ここで、図2は、サンプル216の分光特性を解析するための光周波数cFTSシステム200の一例を示している。cFTSシステム200は、第1のコム光源210と第2のコム光源212との間の周波数ドリフトに関して検出器Dで測定されたビート干渉信号を補正するために本明細書中で説明される技術を使用する。後述するように、2つの既知の光基準周波数f、fにおけるビート変動が記録され、この情報から、図4に示される後述するアルゴリズムを使用して、測定されたインターフェログラムのための新たなサンプリンググリッドおよび補正位相が決定される。図2のシステムにおいて、コム光源210、212は、僅かに異なる繰り返し率fを有する2つのオールファイバモードロックレーザに基づいている。両方のレーザの中心波長は約1550nmである。レーザは、増幅のためのエルビウム添加媒体を使用するオールファイバソリトンリングレーザ形態に基づいている。レーザの熱安定化だけが一般に使用される場合であって、与えられた基準付け技術を使用して、両方のレーザの繰り返し率の残存する緩慢な変動が補償される。
図2のcFTSシステム200において、2つのコム光源210、212は、光カプラ213を使用して干渉するように組み合わされる。2つのコム光源210、212は、無線周波数(RF)ビートスペクトルにおける両方のコムのモード間のビートスペクトルが光源スペクトルにおける光学ドメインスペクトルのレプリカとなるように(実際には、RFスペクトルが両方のコムスペクトルの乗算である)調整される2つの略同一周波数のコム光源である。それぞれのレーザ毎にここで考慮される主なパラメータは、繰り返し率fおよびキャリアエンベロープオフセット(CEO)周波数fである。
組み合わされた光源は、光カプラ213の出力で2つの光学経路214、215に分割される。光学経路214において、光信号は、試験用の所与のサンプル216を精査し、したがって、検出器Dに到達する前にスペクトルフィルタリングを受ける。結果として得られるインターフェログラムは、検出器Dsで測定されるとともに、RFドメインのビート信号D(t)を供給するために3チャンネル50MS/s取得システム250の第1のチャンネルを使用して取得される。
光学経路215で伝播する光信号の第2の部分は、1秒毎に、光カプラ220を使用して、2つの光基準付け経路222、224へと分割され、それぞれの光基準付け経路は、既知の光基準周波数f、fに対応する光信号の特定のビート成分を分離するために使用される狭帯域通過フィルタ226、232をそれぞれが備える。各帯域通過フィルタ226、232は、既知の光基準周波数f、fにそれぞれ中心付けられる狭帯域反射型ファイバブラッググレーティング(FBG)230、236と、反射FBGフィルタ230、236を狭帯域通過透過フィルタへと変換するための光サーキュレータ228、234とからなる。検出器DおよびDは、取得システム250の2つの残りのチャンネルを使用して取得される2つの基準信号D(t)、D(t)を測定するために使用される。ビート信号D(t)は、図4を参照して以下で更に説明される処理ユニット400で、2つの基準信号D(t)、D(t)を使用して補正される。
特定の実施形態によれば、光周波数領域が193.5THzに中心付けられ、fが約2.5THzであり、fが17.58MHzに近く、2つの光周波数コム間のf離調Δfが約0.3Hzであり、また、レーザ光学帯域幅と同等のRF帯域におけるビート帯域幅が0.5MHzであり、それにより、0.5〜8MHzの大きな動作範囲が可能になる。第1のFBGフィルタ230は50GHzの帯域幅においてλ=1555.55nmに中心付けられ、一方、第2のFBGフィルタ236は3.5GHzの帯域幅においてλ=1549.88nmに中心付けられる。この例示的な実施例において、サンプル216は、任意に、透過で使用され且つ1555.55nmの中心波長を有するFBGである。3つの光学経路の光路長は略等しく、そのため、補正方法の極僅かな性能低下が観察される。数十センチメートル未満の光学距離不一致が適切であることが分かった。パルスの全分散が自己相関器を使用して検出器位置で評価され、また、結果として生じるパルスの時間拡散が取得サンプリング間隔と比べて非常に小さく、したがって、この場合には無視できる。
本明細書中で説明される基準付け・補正技術を使用するcFTS測定は3つのインターフェログラム信号D(t)、D(t)、D(t)からなり、これらの信号は各経路毎に1つあって検出器D、D、Dで測定される。高速フーリエ変換(FFT)後に得られるスペクトルは、コム光源210、212の繰り返し率fすなわち約17MHzで且つその高調波(利用可能な帯域の25MHzで折り曲げられる)で非常に狭く強い成分を有するこれらの未加工のインターフェログラムに適用される。なお、2つの光周波数コム光源210、212間の対象のビート成分をマスキングする不必要な成分を減らすため、11MHzで6dB勾配の低域通過電気フィルタがデータ取得システム250の前に配置される。光源スペクトルの2つの鏡面関係のレプリカがf未満のRFドメインで予期され、また、電気的フィルタリングに起因して、f/2未満の1つだけが考慮される。
デュアルモードロックレーザがコム光源として使用されると、光源の周波数変化をパラメータG(t)およびO(t)の時間変化に関して表わすことができる。ここで、G(t)はスケールファクタ、O(t)はオフセットである。G(t)およびO(t)はレーザコム光源のf、fに関連付けられる。図3に示されるように、レーザの小さな時間的変化(すなわち、fおよびfの時間的変化)を考慮に入れると、周波数成分fとビート成分bとの間のマッピングの変化が予期され、この変化は、RFドメインのビートレプリカにおける帯域幅拡散およびシフトとして見ることができる。パラメータOの変化ΔOはマッピング関数においてオフセット効果(並進とも呼ばれる)をもたらし、また、この効果は、主に、モードロックレーザコム光源210、212のパラメータf0,1およびf0,2の変化に起因する。パラメータGの変化ΔGはマッピング関数においてスケール効果(相似移動とも呼ばれる)をもたらし、また、この効果は、主に、モードロックレーザコム光源210、212のパラメータfr,1およびfr,2の変化に起因する。フーリエ変換の観点において、並進は、時間依存性の位相寄与をもたらし、一方、相似移動は、取得されたインターフェログラムの時間遅延間隔を変える。折り曲げ問題が予期されない所与の光周波数レンジにおいては、ビートスペクトルb(f,t)を光源スペクトルの並進された相似移動として表わすことができる。
cFTSの特定の場合において、光学基準付け技術はGおよびOを決定することができる。前述した技術によれば、光源ドメインにおける2つの固定された別個の所定の光源基準周波数f、fが考慮される。光源基準周波数f、fは、システム200の選択された光学フィルタ226、232によって規定される。ビート成分サブセット、すなわち、RFドメインのこの場合ではビート周波数b(t)およびb(t)は、2つの固定された光源基準周波数f、fに関して測定され(tは測定時間)、また、ビート周波数は、検出器Dで測定されたインターフェログラムを補正するための基準として使用される。関数G(t)およびO(t)は、以下のように2つの基準ビート周波数b(t)およびb(t)の知識を用いて決定できる。

および
(t)およびO(t)を使用して、ビート成分のサブセット全体の基準付けがマッピング関数の反転によって達成される。
しかしながら、cFTSの場合においては、ビート周波数ではなくビート位相で表わされるビート成分と共に機能することが更に都合良い。経時的光周波数とビート周波数を結びつける関係を積分することにより、

が得られる。
この場合、Gφ(t)およびOφ(t)はそれぞれ以下のように規定される。

および
したがって、位相利得およびオフセットがそれらの周波数対応物として計算される。

および

ここで、φ(t)およびφ(t)はそれぞれ、光源基準周波数f、fに対応するビート位相である。
これは、以下の逆位相関係を使用して基準付けを行なうことができることを示している。
提供された技術のこの適用において、p(t)=Oφ(t)およびp(t)=Gφ(t)は、ビートスペクトルに対するコム光源変動の影響を探知して補正するために必要とされる2つの補正パラメータである。
cFTSの結果として生じる生成物は、補正されたインターフェログラムである。したがって、この場合では、モデルを厳格に反転させることが必要とされない。Gφ(t)およびOφ(t)は、補正されたインターフェログラムを直接に計算するためだけに使用される。
関数Gφ(t)の変化は、当初の信号が等距離位相グリッドに関してではなく等距離時間グリッドに関してサンプリングされたという事実を浮き彫りにする。定位相グリッドは、通常、干渉分光法、特にフーリエ変換分光法において望まれる。その結果、ビート干渉信号D(t)を補正するため、新たな位相等距離グリッドがGφ(t)の範囲で規定される。新たなグリッドに関するcFTSインターフェログラムの再補間を適用できる前に、補正位相関数e−jOφ(t)との乗算によってOφ(t)の寄与が除去される。これは、マッピング関数が存在する限り有効である。
図4は、処理ユニット400で一般に行われるこの基準付け技術を示している。処理ユニット400は、補正されるべきインターフェログラムのビート干渉信号D(t)と、図2のシステム200においてDおよびDで取得された基準信号D(t)、D(t)とを受ける。前述したように、2つの基準信号D(t)、D(t)は、特定のビート成分を分離するために既知の基準周波数f、f付近の狭帯域でフィルタ処理された光信号に対応する。ビート信号D(t)、基準信号D(t)、および、基準信号D(t)はそれぞれ、信号調整器410、第1の位相解析器412、および、第2の位相解析器414で受信される。モデル計算機416は、ビート干渉信号を補正するための補正ユニット420へ供給される利得GφパラメータおよびオフセットOφパラメータを計算するために2つの位相解析器412、414の出力に接続される。
信号調整器410では、ビート干渉信号D(t)から生じる解析的インターフェログラム信号S(t)を計算することができる。これは、ヒルベルト変換を使用して行なわれる。復調前に帯域通過フィルタ411を使用して何らかのフィルタリングが行なわれてもよい。
位相解析器412、414では、基準光周波数f、fに対応するビート位相φ(t)、φ(t)(または、ビート周波数b(t)、b(t))が基準信号D(t)、D(t)から決定される。これは、基本的に、ヒルベルト変換を使用して効率的に実施され得る位相(または、周波数)復調を伴う。復調前に関連する信号を良好に分離するため、帯域通過フィルタ413、415を使用して何らかのフィルタリングが行なわれてもよい。
モデル計算機416では、決定されたビート位相φ(t)、φ(t)から、先に与えられた物理モデルによって与えられる関係を使用して利得GφパラメータおよびオフセットOφパラメータが計算される。
計算されたパラメータGφ(t)およびOφ(t)は、インターフェログラム信号S(t)を補正するための補正ユニット420へ供給される。補正は、オフセット補正422と、その後の利得補正424とを含む。オフセット補正422は、e−jOφ(t)を乗じることによりオフセット位相Oφ(t)を解析的インターフェログラム信号S(t)から差し引くことによって行なわれる。利得補正424は、位相関係Gφ(t)を使用して、等距離位相グリッドに関して(または、等距離光学的時間遅延グリッドに関しても同様に)解析的インターフェログラム信号S(t)を再サンプリングする。結果は、補正された複合インターフェログラムS(φ)である。
補正された複合インターフェログラムS(φ)は、出力されるとともに、補正されたビートスペクトルを得るためにフーリエ変換することができる。計算されたパラメータGφ(t)、Oφ(t)も出力される。
なお、レーザのCEOがキャンセルされる場合など、光学ドメインとRFドメインとの間のマッピングが純粋な相似移動である(オフセット周波数ではない)cFTSシステムにおいては、利得関数Gφ(t)を与える信号基準ビート周波数b(f,t)が必要とされる。2つを超えるパラメータの補正が必要とされる用途においては、2つを超える基準ビート成分を使用して2つを超えるパラメータが補正されてもよい(図7参照)。
干渉パターンのフーリエ変換が必要とされない用途およびその局部位相(または、周波数)だけが対象である用途では、補正処理が図4に示される補正処理と若干異なる可能性があることに留意されたい。この場合、補正は、サンプル位相の微分が抽出されれば、再サンプリングを何ら伴うことなく行なわれてもよい。このとき、補正はモデルの直接的な反転であり、また、補正された位相(または、周波数)は、反転された周波数概算値を積分することにより再構成されてもよい。そのような手法を使用すると、分散ネットワークのモニタリング受動光ファイバセンサを速い速度で且つ大きな感度で達成することができる。
図5Aは、特徴付けられたサンプルに対応するビート干渉信号S(t)(i)および前述した図2の実施形態に係る両方の基準信号D(t)(ii)並びにD(t)(iii)の補正されていないスペクトル応答を示している。この測定値において、中心ビート周波数は約2MHzであり、帯域幅は約0.5MHzである。基準信号D(t)、D(t)の大きなスペクトル拡散は、コム光源210、212の変動に起因している。ビート干渉信号S(t)の精査されたサンプルに対応するスペクトル応答も予期されるような滑らかなレーザスペクトルとはかなり異なり、また、サンプルに起因する明確なフィルタ処理された帯域は認識できない。
その後、サンプル経路からインターフェログラムを補正するために必要とされるオフセットOφ(t)位相および利得Gφ(t)位相が前述のように計算され、ビート干渉信号S(t)が補正される。図5Bは、ビート干渉信号S(t)に対応する補正されたスペクトル応答(i)および基準信号D(t)(ii)およびD(t)(iii)に対応する補正されたスペクトル応答を示している。基準信号の補正されたスペクトル応答は、狭帯域であり、予期されるようにf、f付近に適切に位置づけられ、また、ビート干渉信号S(t)の補正されたスペクトル応答は明確であり、サンプルによってフィルタ処理された帯域を明確に認識できる。
図6は、均等目盛(上側)および対数目盛(下側)で与えられたビート干渉信号S(t)に対応する3つの補正されたスペクトル応答の重ね合わせを示している。予期されるように、補正されたスペクトルでは、1555.55nmでのサンプルに対応するグレーティングノッチフィルタリングが観察される。これらの測定値における標準的なFTSでの光路長差等価範囲は70mmよりも大きく、これより、0.15cm−1未満のスペクトル分解能が与えられる。
ここで、図7を参照すると、本明細書中で説明される基準付け技術は、必ずしも2つのモードロックレーザの組み合わせに基づかずに、様々なタイプの光周波数コム光源と共に様々な用途で用いるように一般化することができる。システム700は、図2のシステム200の一般化として理解され得る。
図7の干渉システム700は、サンプル716を解析するために使用される。図2のシステム200の場合と同様、システム700はコム光源710を有し、このコム光源710は、システム220の場合と同様に、それぞれが均一に分布された周波数成分を有する2つの光周波数コム光源の組み合わせであってもよく、それにより、周波数成分が不均一に分布されるコムがもたらされる。より一般的には、不均一に分布される周波数成分を有する光周波数コムを生成する任意のコム光源710が使用されてもよい。コム光源710は複数の経路712、713、714、715に分けられ、それらの経路のうちの1つ、すなわち、経路712は、サンプル716を精査するためのものであり、また、他の経路713、714、715はそれぞれ、中心周波数f、f、fをそれぞれ有する狭帯域フィルタ726、732、736に達する。フィルタ726、732、736は、既知の基準周波数f、f、fに対応する周波数成分のサブセットをそれぞれ分離することによって光周波数コムの特定のビート成分を分離するために使用される。検出器Dは、サンプル716の出力でビート干渉信号を検出し、一方、D、D、Dは、フィルタ726、732、736の出力で基準信号を測定するために使用される。検出されたビート干渉信号および基準信号は取得ユニット750を使用して取得される。
取得されたビート干渉信号および基準信号はそれぞれ信号調整器760およびモデル計算機766で受信される。モデル計算機766は、一般に、補正されたビート干渉信号を出力するため、ビート干渉信号を補正するための補正ユニット770へ供給されるパラメータp、p、pを計算する。
光周波数コムは、N個の別個の周波数成分f(nは1〜N、f<f+1)からなるものとして規定される。2つの異なるコム成分m、m(m<m)の干渉は、それらの周波数差のビート信号b(b=fm2−fm1)を生成する。基準付けは、以下の条件を満たすM個の連続的なビート周波数成分b(mは1〜M)のサブセットに関して適用できる。
1)b<bm+1
2)区間[f,f]でビート成分bを周波数fm1に対して関連付けるマッピング関数は、場合により所与の初期時間tでのマッピング関数の知識を用いて、一組のP個の周波数独立パラメータp(p〜p)を使用して表わすことができる。なお、図2に関連する本明細書中で説明される特定の実施例では、Pが2に等しく、2つのパラメータが利得p=Gおよびオフセットp=Oである。
3)所与の時間tのパラメータp(t)は、既知の別個の周波数f付近の光源の狭帯域のフィルタ処理されたバージョンのそれぞれにおける区間[b,b]での平均ビート周波数に対応する少なくともQ個のビート周波数B(B〜B)から決定することができる。なお、図2に関連する本明細書中で説明される特定の実施例では、Qが2に等しいことに留意されたい。
基準付けは、ビート周波数Bを測定して、パラメータpを計算する(場合により、tで初期のマッピングを測定する)とともに、最終的にマッピング関数を反転してビート周波数を光源周波数へ変換することによって得られる。
前述した特定の実施形態を発端として、様々な用途または異なるコム光源に関して幾つかの別の実施形態を記載することができる。
図8は、図2のシステム200に類似するがサンプル216が透過ではなく反射で精査されるcFTS適用システムを示している。サンプル216を精査するために光サーキュレータ840が使用される。単に説明を簡単にするため、図8では、図2の取得システム250および処理ユニット400が信号取得・処理ボックス850に組み込まれる。他の構成要素は、図2のシステム200から不変のままであり或いは等価であり、したがって、繰り返し説明しない。なお、自由空間反射サンプルにおいては逆反射方式を使用することもできることに留意されたい。
図9は、反射型サンプル216と共に使用される差分分光方式を示している。先と同様に、図9の方式は図2の方式に類似しており、そのため、類似または等価な構成要素および配置について繰り返し説明しない。図9のシステムでは、干渉ビート信号が2つの光学経路917、918に分割される。光学経路917はサンプル216を精査し、一方、光学経路918はフィルタ処理されないままである。平衡光検出器Dは、2つの光学経路917、918の終端で光信号の減算を行なう。これは、差動検出器への2つの経路917、918が可能な限り同一である場合には、サンプル応答の直接測定を可能にする。透過のサンプル216で同じ方式を使用することもできる。
光周波数コムを用いるフーリエ変換分光法に関する全ての議論は、コム光源のうちの1つが第2のコム光源との組み合わせ前にサンプルを精査する複合分光法にまで拡張させることができる。得られる干渉パターンは、組み合わされた光源とサンプルの複合インパルス応答との間のコンボリューションである。図10は、サンプル216が透過で精査される複合分光法のために使用され得る方式を示している。そのような形態において、サンプル216は、コム光源212によって生成される光周波数コムによってのみ精査される。光源210によって生成される他の光周波数コムは、サンプル216の出力の光周波数コムと組み合わされる前にフィルタ処理されないままである。結果として得られる組み合わされた光周波数コムは、検出器Dで検出される。方式の残りの部分は図2のシステムと比べて不変のままであり或いは等価であり、そのため、そのような同様の構成要素および配置について繰り返し説明しない。この方式を使用して、サンプル216の振幅および位相スペクトルが測定される。これは、サンプル216の複合透過率(吸光度および分散)を決定するために役立ち得る。
図11は、図10に示される手法に類似するが、光サーキュレータ840を使用してサンプル216を反射で精査する手法を示している。複合分光用途の他に、この実施形態は、サンプル216の深さに沿う空間位相および振幅プロファイルを検索するために使用できる。光学低コヒーレンス反射率測定法および光学コヒーレンストモグラフィは、伝統的なマイケルソン干渉計またはマッハ・ツェンダー干渉計を用いて具現化される類似の原理に基づく技術である。
図12は、本明細書中で説明される基準付け技術を使用する他の干渉システムを示している。図12のシステムは、図12のシステムの受動的なフィルタ226、232の代わりに能動的なフィルタリング技術を使用する。そのような能動的な技術は、連続波光源および電気的なフィルタリングを伴う。この場合、連続波光源1222、1224は、電気的なフィルタ1230、1232の帯域通過における各光周波数コムからの限られたラインをダウンコンバートするために使用される。
図1のシステム200と同様に、2つのコム光源210、212は、光カプラ1213を使用して干渉するように組み合わせられ、それにより、サンプル216を精査する光信号が検出器Dsで検出される前に得られる。
平行して、基準付けるため、コム光源210、212はそれぞれ、第1の連続波光源1222および第2の連続波光源1224とそれぞれ組み合わせられるように光学カプラ1218、1220をそれぞれ使用して分割される。第1のコム光源210と第1の連続波光源1222との組み合わせは検出器D1_1によって検出され、第2のコム光源212と第1の連続波光源1222との組み合わせは、検出器D1_2によって検出され、第1のコム光源210と第2の連続波光源1224との組み合わせは、検出器D2_1によって検出され、第2のコム光源212と第2の連続波光源1224との組み合わせは、検出器D2_2によって検出される。D1_1およびD1_2で検出された信号は、その後、乗算器1226を使用して干渉するように混合されるとともに、低域通過電気フィルタ1230を用いてフィルタ処理されて、1つの第1の基準ビート成分サブセットが分離される。同様に、D2_1およびD2_2で検出された信号は、乗算器1228を使用して干渉するように混合されるとともに、低域通過電気フィルタ1232を用いてフィルタ処理されて、1つの第2の基準ビート成分サブセットが分離される。連続波光源を使用するこの能動的なフィルタリングは、連続波光源1222または1224の周波数に対応する中心周波数を用いた狭帯域通過フィルタリングに相当する。
なお、図12の能動的なフィルタリング方式では、低域通過電気フィルタ1230、1232が、乗算器1226、1228の後ではなく前、すなわち、各検出器D1_1、D1_2、D2_1、D2_2の後に配置されてもよい。
他の実施形態では、コム光源が、1つ又はそれ以上の連続波レーザに置き換えられてもよい。その場合、幾つかのスペクトルモードは、非縮退ビートスペクトルを生成するように非等距離間隔を有し、そのような光源は、例えば米国特許出願公開第2007/0182966A1号において提供される。これは、例えば、レーザキャビティ内に大きな分散を伴って達成される。この場合、基準付け技術は、分散の特徴付け及びその時間的変化を許容する。
1つの不均一な光周波数コムまたは複数のコムは、例えばレーザキャビティ内の偏光多重またはパルス相互作用によって、単一モードロックレーザ光源を用いて生成されてもよい。この場合も依然として、基準付け技術は信頼できる光学基準付けをもたらす。
例えば、テラヘルツまたは音響コムなどの光とは異なる性質の光周波数コム光源を伴う実施形態も基準付け技術の利益を享受できる。全ての場合において、ビートスペクトルプロセスで起こるダウンコンバージョンは、ダウンコンバージョンファクタに比例する測定利得を与える。基準付け技術は、光周波数コム光源ではなくビート信号を基準付け、したがって、ダウンコンバージョン関連の特徴付けは、当初の光源ドメインの場合よりビートスペクトルドメインの方が正確である。
異なるデータ信号接続を介して互いに通信する別個の構成要素のグループとしてブロック図で示されているが、当業者であれば分かるように、好ましい実施形態がハードウェア要素とソフトウェア要素との組み合わせによって与えられてもよい。この場合、幾つかの要素は、ハードウェアシステムまたはソフトウェアシステムの所与の機能または動作によって実施され、また、例示されるデータ経路の多くは、コンピュータアプリケーションまたはオペレーティングシステム内のデータ通信によって実施される。したがって、例示される構造は、この好ましい実施形態の教示の効率のために与えられる。
前述した本発明の実施形態は単なる典型例である。したがって、本発明の範囲は、添付の請求項のみによって限定されるものである。

Claims (34)

  1. ビート干渉信号を補正するための方法であって、
    周波数成分が光源スペクトルにおいて不均一に分布される光周波数コムを設けるステップと、
    周波数成分を干渉させて、ビート成分を伴うビートスペクトルを有するビート干渉信号を生成するステップであって、光周波数コムが少なくとも1つの可変光周波数コムパラメータを有するステップと、
    前記ビート成分間で少なくとも1つの基準ビート成分サブセットを分離するステップと、
    基準ビート成分サブセットの位相および周波数のうちの少なくとも一方を監視するステップであって、位相および周波数のうちの少なくとも一方が少なくとも1つの可変光周波数コムパラメータに関連付けられるステップと、
    位相および周波数のうちの少なくとも一方から、ビート干渉信号に適用されるべき補正関数を決定するステップであって、補正関数は、可変光周波数コムパラメータの変化を補正するステップと、
    ビート干渉信号を記録するステップと、
    補正関数を使用して、記録されたビート干渉信号を補正するステップと、を含む方法。
  2. 光周波数コムを設ける前記ステップは、第1の光周波数コムと第2の光周波数コムとを組み合わせるステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 光周波数コムを設ける前記ステップは、第1のモードロックレーザを使用して第1の光周波数コムを生成するとともに、第2のモードロックレーザを使用して第2の光周波数コムを生成するステップを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 少なくとも1つの基準ビート成分サブセットを分離する前記ステップは、光周波数コムの光源スペクトルの一部をフィルタ処理するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 少なくとも1つの基準ビート成分サブセットのうちの少なくとも1つが単一の基準ビート成分を有し、光周波数コムの光源スペクトルの一部をフィルタ処理する前記ステップは、単一の基準ビート成分を分離するために光源スペクトルの一対の周波数成分を選択するフィルタリング帯域幅を使用するステップを含む、請求項4に記載の方法。
  6. 光周波数コムを設ける前記ステップは、第1の光周波数コム光源と第2の光周波数コム光源とを組み合わせるステップを含み、
    少なくとも1つの基準ビート成分サブセットを分離する前記ステップは、
    第1の光周波数コムの周波数成分間で第1の周波数成分サブセットをフィルタ処理するとともに、第2の光周波数コムの周波数成分間で第2の周波数成分サブセットをフィルタ処理し、第1の周波数成分サブセットおよび第2の周波数成分サブセットが光源スペクトルの既知の周波数帯域内に位置づけられるステップと、
    第1の周波数成分サブセットと第2の周波数成分サブセットとを干渉させて、分離されたビート成分サブセットを与えるステップと、を含む、請求項4に記載の方法。
  7. 第1の周波数成分サブセットをフィルタ処理するとともに、第2の周波数成分サブセットをフィルタ処理する前記ステップは、第1の周波数成分サブセットおよび第2の周波数成分サブセットをそれぞれ与えるために光源スペクトルの既知の周波数通過帯域を有する受動的な帯域通過フィルタを使用して第1の光周波数コムおよび第2の光周波数コムをフィルタ処理するステップであって、基準ビート成分サブセットを与えるために第1の周波数成分サブセットと第2の周波数成分サブセットとが干渉するステップを含み、
    監視する前記ステップは、ビートスペクトルの基準ビート信号を与えるために基準ビート成分サブセットを検出するステップと、基準ビート信号の位相および周波数のうちの少なくとも一方を監視するステップとを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 受動的な帯域通過フィルタを使用する前記ステップは、反射型のファイバブラッググレーティングフィルタを使用するステップを含む、請求項7に記載の方法。
  9. 少なくとも1つの基準ビート成分サブセットを分離する前記ステップは、光源スペクトルの既知の周波数通過帯域を有する能動フィルタを使用して光周波数コムの光源スペクトルの一部を能動的にフィルタ処理するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  10. 光周波数コムを設ける前記ステップは、第1の光周波数コムと第2の光周波数コムとを組み合わせるステップを含み、
    能動的にフィルタ処理する前記ステップは、
    第1の中間干渉信号を与えるために第1の光周波数コムを基準連続波光源と干渉させるステップと、
    ビート成分を有する第1の中間基準信号を与えるために第1の中間干渉信号を検出するステップと、
    第1の中間基準ビード成分サブセットを保持するために第1の中間基準信号のビート成分をフィルタ処理するステップと、
    第2の中間干渉信号を与えるために第2の光周波数コムを基準連続波光源と干渉させるステップと、
    ビート成分を有する第2の中間基準信号を与えるために第2の中間干渉信号を検出するステップと、
    第2の中間基準ビード成分サブセットを保持するために第2の中間基準信号のビート成分をフィルタ処理するステップと、
    第1の中間干渉信号と第2の中間干渉信号とを干渉させて、少なくとも1つの基準ビート成分サブセットを与えるステップと、を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 少なくとも1つの基準ビート成分サブセットが第1の基準ビート成分サブセットと第2の基準ビート成分サブセットとを備え、少なくとも1つの可変光周波数コムパラメータが周波数オフセットパラメータと周波数スケーリングパラメータとを備え、
    決定する前記ステップは、オフセット補正位相と補正利得とを含む補正パラメータを計算するステップを含み、
    ビート干渉信号を補正する前記ステップは、オフセット補正位相をビート干渉信号から差し引いて、補正利得を使用して等距離位相グリッドに関してビート干渉信号を再サンプリングするステップを含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記少なくとも1つの光周波数コムパラメータがP個の光周波数コムパラメータを備え、前記少なくとも1つの基準ビート成分サブセットがQ個の基準ビート成分を含み、Pの値が少なくとも1であり、Qの値が少なくとも1である、請求項1に記載の方法。
  13. 補正されたビート干渉信号を出力するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
  14. 補正関数が少なくとも1つの補正パラメータによって規定され、前記方法は、少なくとも1つの補正パラメータを出力するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
  15. ビート干渉信号を与えるために光周波数コムの少なくとも一部を用いてサンプルを精査するステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
  16. サンプル形跡を有するサンプルを解析するための干渉方法であって、
    周波数成分が光源スペクトルにおいて不均一に分布される光周波数コムを設けるステップと、
    周波数成分を干渉させて、ビート成分を伴うビートスペクトルを有するビート干渉信号を生成するステップであって、ビートスペクトルの少なくとも一部が光源スペクトルの少なくとも一部との関連を有し、光周波数コムが少なくとも1つの可変光周波数コムパラメータを有し、少なくとも1つの光周波数コムパラメータの変化が関連の変化を引き起こすステップと、
    サンプル形跡を保持するサンプル干渉信号を与えるために、解析されるべきサンプルを用いて光周波数コムの少なくとも一部をフィルタ処理するステップと、
    サンプル干渉信号を記録するステップであって、サンプル干渉信号が、少なくとも1つの光周波数コムパラメータの変化に起因するエラーを示すステップと、
    前記ビート成分間で少なくとも1つの基準ビート成分サブセットを選択するステップと、
    基準ビート成分サブセットの位相および周波数のうちの少なくとも一方を監視するステップであって、位相および周波数のうちの少なくとも一方が少なくとも1つの光周波数コムパラメータに関連付けられるステップと、
    位相および周波数のうちの少なくとも一方から、サンプル干渉信号に適用されるべき補正関数を決定するステップであって、補正関数は、少なくとも1つの光周波数コムパラメータの変化を補正するステップと、
    補正関数を使用して、記録されたサンプル干渉信号を補正するステップと、を含む干渉方法。
  17. 光周波数コムを設ける前記ステップは、第1の光周波数コムと第2の光周波数コムとを組み合わせるステップを含む、請求項16に記載の方法。
  18. 少なくとも1つの基準ビート成分サブセットを選択する前記ステップは、光周波数コムの光源スペクトルの一部をフィルタ処理するステップを含む、請求項16に記載の方法。
  19. 少なくとも1つの基準ビート成分サブセットのうちの少なくとも1つが単一のビート成分を含み、光周波数コムの光源スペクトルの一部をフィルタ処理する前記ステップは、単一の基準ビート成分を分離するために光源スペクトルの一対の周波数成分を選択するフィルタリング帯域幅を使用するステップを含む、請求項18に記載の方法。
  20. 光周波数コムを設ける前記ステップは、第1の光周波数コム光源と第2の光周波数コム光源とを組み合わせるステップを含み、
    少なくとも1つの基準ビート成分サブセットを選択する前記ステップは、
    第1の光周波数コムの周波数成分間で第1の周波数成分サブセットをフィルタ処理するとともに、第2の光周波数コムの周波数成分間で第2の周波数成分サブセットをフィルタ処理し、第1の周波数成分サブセットおよび第2の周波数成分サブセットが光源スペクトルの既知の周波数帯域内に位置づけられるステップと、
    第1の周波数成分サブセットと第2の周波数成分サブセットとを干渉させて、分離されたビート成分サブセットを与えるステップと、を含む、請求項18に記載の方法。
  21. 第1の周波数成分サブセットをフィルタ処理するとともに、第2の周波数成分サブセットをフィルタ処理する前記ステップは、第1の周波数成分サブセットおよび第2の周波数成分サブセットをそれぞれ与えるために光源スペクトルの既知の周波数通過帯域を有する受動的な帯域通過フィルタを使用して、第1の光周波数コムおよび第2の光周波数コムをフィルタ処理するステップであって、基準ビート成分サブセットを与えるために第1の周波数成分サブセットと第2の周波数成分サブセットとが干渉するステップを含み、
    監視する前記ステップは、ビートスペクトルの基準ビート信号を与えるために基準ビート成分サブセットを検出するステップと、基準ビート信号の位相および周波数のうちの少なくとも一方を監視するステップとを含む、請求項20に記載の方法。
  22. 少なくとも1つの基準ビート成分サブセットを分離する前記ステップは、光源スペクトルの既知の周波数通過帯域を有する能動フィルタを使用して光周波数コムの光源スペクトルの一部を能動的にフィルタ処理するステップを含む、請求項16に記載の方法。
  23. 少なくとも1つの基準ビート成分サブセットが第1の基準ビート成分サブセットと第2の基準ビート成分サブセットとを備え、少なくとも1つの可変光周波数コムパラメータが周波数オフセットパラメータと周波数スケーリングパラメータとを備え、
    決定する前記ステップは、オフセット補正位相と補正利得とを含む補正パラメータを計算するステップを含み、
    ビート干渉信号を補正する前記ステップは、オフセット補正位相をビート干渉信号から差し引いて、補正利得を使用して等距離位相グリッドに関してビート干渉信号を再サンプリングするステップを含む、請求項16に記載の方法。
  24. 補正されたビート干渉信号を出力するステップを更に含む、請求項16に記載の方法。
  25. 補正関数が少なくとも1つの補正パラメータによって規定され、少なくとも1つの補正パラメータを出力するステップを更に含む、請求項16に記載の方法。
  26. ビート干渉信号を生成する前記ステップは、フーリエ変換分光(FTS)インターフェログラムおよびその対応するスペクトルを生成するステップを含む、請求項16に記載の方法。
  27. 光学低コヒーレンス反射率測定法(OLCR)、光学コヒーレンス反射率測定法(OCR)、および、光検出・測距(LIDAR)のうちの少なくとも1つにしたがって補正されたサンプル干渉信号を解析するステップを更に含む、請求項16に記載の方法。
  28. ビート干渉信号を補正するためのシステムであって、
    周波数成分が光源スペクトルにおいて不均一に分布される光周波数コムを生成するための光源系であって、周波数成分を干渉させて、ビート成分を伴うビートスペクトルを有するビート干渉信号を生成し、ビートスペクトルの一部が光源スペクトルの一部との関連を有し、光周波数コムが少なくとも1つの可変光周波数コムパラメータを有する、光源系と、
    周波数成分間で周波数成分のサブセットを分離するために、光周波数コムを受けるとともに、光源スペクトルの既知の周波数通過帯域を有する少なくとも1つの狭帯域フィルタであって、周波数成分のサブセットが干渉して基準ビート成分サブセットを与える、少なくとも1つの狭帯域フィルタと、
    基準ビート成分サブセットの位相および周波数のうちの少なくとも一方を監視するための位相/周波数解析器と、
    ビート干渉信号に適用されるべき補正関数を決定するために位相および周波数のうちの少なくとも一方を受けるモデル計算機であって、補正関数が少なくとも1つの可変光周波数コムパラメータを補正する、モデル計算機と、
    ビート干渉信号を記録するための取得ユニットと、
    記録されたビート干渉信号を補正関数を使用して補正するために、記録されたビート干渉信号と補正関数とを受ける補正ユニットと、を備えるシステム。
  29. 光源系は、それぞれが不均一に分布される周波数成分を有し且つ光周波数コムを与えるために組み合わされる第1の光周波数コム光源と第2の光周波数コム光源とを備える、請求項28に記載のシステム。
  30. 第1の光周波数コム光源および第2の光周波数コム光源がそれぞれモードロックレーザを備える、請求項29に記載のシステム。
  31. 狭帯域フィルタは、基準ビート成分サブセットを与えるために光周波数コムを受けてフィルタ処理する受動的な帯域通過フィルタを備える、請求項28に記載のシステム。
  32. 前記受動的な帯域通過フィルタは、反射で使用されるファイバブラッググレーティングフィルタを備える、請求項31に記載のシステム。
  33. 狭帯域フィルタが能動フィルタを備える、請求項28に記載のシステム。
  34. 光源系は、それぞれが不均一に分布される周波数成分を有し且つ光周波数コムを与えるために組み合わされる第1の光周波数コム光源と第2の光周波数コム光源とを備え、
    能動フィルタは、
    基準連続波光源と、
    第1の中間干渉信号を与えるために基準連続波光源と第1の光周波数コムとを組み合わせて干渉させるコンバイナと、
    ビート成分を有する第1の中間基準信号を与えるために第1の中間干渉信号を検出するための第1の検出器と、
    第2の中間干渉信号を与えるために基準連続波光源と第2の光周波数コムとを組み合わせて干渉させるコンバイナと、
    ビート成分を有する第2の中間基準信号を与えるために第2の中間干渉信号を検出するための第2の検出器と、
    ビートスペクトルにおいて、第1の基準ビート成分サブセットを保持するために第1の中間基準信号のビート成分をフィルタ処理するとともに、第2の基準ビート成分サブセットを保持するために第2の中間基準信号のビート成分をフィルタ処理するフィルタであって、第1の基準ビート成分サブセットと第2の基準ビート成分サブセットとが干渉して基準ビート成分サブセットが与えられるフィルタと、を備える、請求項33に記載のシステム。
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