JP2011116047A - 無線通信デバイス及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents

無線通信デバイス及びその制御方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数のホスト装置で一つのデバイスを共有する無線USB環境下において、無線通信デバイスは、非優先ホストと通信中の場合であっても、優先ホストから要求されたジョブを即座に実行できるようにする。
【解決手段】優先ホストを登録する優先ホストリストを有し、優先ホストリストに登録されていないホストである非優先ホストと通信中に優先ホストからのジョブ要求を検知した場合には、非優先ホストとの通信を切断し、優先ホストと接続する。そして、優先ホストのジョブを即座に実行する。
【選択図】図6

Description

本発明は、無線通信が可能なプリンタ等の無線通信デバイス及びその制御方法、並びに前記制御方法を実現するためのプログラムに関するものである。
無線USB通信においては、パーソナルコンピュータ(以下、PCと記す)などの複数のホスト装置と、プリンタなどの1台のデバイスが同時に通信することはできない。1台のホスト装置(PC)と1台のデバイス(プリンタ)でのみ通信が行われる。これは無線USBの規格(Wireless USB Specification Rev. 1.0)で定められている。
従来、このような無線USB通信システムとしては、次のようなものがあった。
例えば特許文献1に記載された無線USB通信システムでは、複数PCで1台のデバイス(プリンタ)を共有するという環境下において、デバイスが処理する印刷ジョブの順番を複数ホスト装置からの印刷要求順に保って処理するように構成されている。また、処理する印刷ジョブの順番を入れ替えることも可能としている。これにより、現在処理している印刷データの処理が終わった後に優先的に接続するホスト装置を変更することができるようになっている。
ブルートゥースを有する装置において、データの通信を終了してもホスト装置との接続を切断しないケースが想定される。このようなシステムにおいて、他のホスト装置から接続要求が入力された場合に、他のホスト装置と接続できず、ジョブ処理が実行できないことがある。
そこで、特許文献2に記載された無線接続の技術では、他のホスト装置から接続要求が来た場合に、現在接続中のホスト装置との通信が終了していると確認できた場合には、現在接続中のホスト装置と切断する工程を実施する。これにより、他のホスト装置との接続を実現している。
特開2007−251851号公報 特開2004−328161号公報
しかしながら、ある特定ホスト装置から印刷を要求されたジョブは即座に実行する必要があるような無線USBシステムを想定した場合に、次のような問題があった。ここで、上記特定ホスト装置のようなホスト装置を以下、優先ホストと記すことにする。
優先ホストにおいてジョブを発生しビーコンを送出したときに、デバイスと他のホスト装置が通信中の場合には、その通信が終了するまでは、優先ホストがデバイスに接続することはできない。したがって、優先ホストのジョブの実行が待たされる事態となる。
上述した特許文献1の通信システムでは、優先的に接続するホスト装置の順番を入れ替えることを可能とするが、現在処理中の印刷ジョブがある場合には、現在処理中のジョブの実行が終了するまでは、優先ホストのジョブの実行は待たされてしまう。
また、上述した特許文献2の無線接続の技術においても、他のホスト装置とデバイスでジョブ処理中には、優先ホストのジョブの実行が待たされてしまう。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、次のような無線通信デバイス及びその制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。即ち、複数のホスト装置で一つのデバイスを共有する無線USB環境下において、無線通信デバイスは、非優先ホストと通信中の場合であっても、優先ホストから要求されたジョブを即座に実行できるようにする。
上記目的を達成するために、本発明は、ホスト装置と無線通信を行う無線通信デバイスにおいて、前記ホスト装置からのジョブ要求を検知する検知手段と、優先的に接続するホスト装置である優先ホストの識別情報を記憶する優先ホスト記憶手段と、前記優先ホスト記憶手段に記憶されている優先ホストからのジョブ要求を検知したときに、前記優先ホスト記憶手段に記憶されていないホスト装置である非優先ホストと通信している場合には、該非優先ホストとの通信を切断し、前記ジョブ要求を送信している優先ホストとの通信を開始する制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、無線通信デバイスは、非優先ホストと通信中の場合であっても、優先ホストから要求されたジョブを即座に実行することが可能になる。
第1の実施の形態における無線通信システムの構成を示す模式図である。 実施の形態のホスト装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るデバイスの構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態で用いる優先ホストリスト等を示す図である。 第1の実施形態における無線通信システムの処理シーケンスを示す図である。 第1の実施の形態における、優先ホストからビーコンを受信した場合のデバイスの動作を示すフローチャートである。 第2の実施の形態における、優先ホストからビーコンを受信した場合のデバイスの処理フローを示すフローチャートである。 第3の実施形態における無線通信システムの処理シーケンスを示すシーケンス図である。 第3の実施の形態における、優先ホストからビーコンを受信した場合のデバイスの処理フローを示すフローチャートである。 第4の実施の形態で用いる優先ホストリストを示す図である。 第4の実施の形態で用いるディスプレイ上の表示画面の一例を示す図である。 第4の実施の形態においてデバイスがビーコンを受信した場合に発生する割り込みの発生条件に関する割り込みテーブルを示す図である。 第4の実施形態における無線通信システムの処理シーケンスを示すシーケンス図である。 第4の実施の形態における、優先ホストからビーコンを受信した場合のデバイスの処理フローを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図♯面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
<無線システムの構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態における無線通信システムの構成を示す模式図である。
本実施の形態で使用する無線USB形式で接続される無線通信システムの構成は、例えば、複数のホストコンピュータ1〜3がプリンタ等から成る1台のデバイス20(無線通信デバイス)を共有するという環境が想定される。複数のホストコンピュータ1〜3は、パーソナルなどから成るホスト装置であり、以下単にホストと記す。
無線USBの通信制約により、複数のホスト1〜3と1台のデバイスが同時に通信することができないため、一対一の無線USB通信接続の確立が行われる。例えば、ホスト1はプリントジョブの処理要求としてビーコン(Beacon)BC1をデバイスへ送信し、無線通信接続を確立し、無線通信接続の確立後、印刷データをデバイスへ送信する。ホスト2,3も、ビーコンBC2,BC3を送信して同様に動作する。
なお、ビーコン内には、ホストに固有の識別情報であるホストIDと、デバイスに固有の識別情報であるデバイスIDが記述されている。
<ホスト装置PC10の構成>
図2は、本発明の実施の形態におけるホスト装置であるホスト1,2,3の構成を示すブロック図である。
ホスト1,2,3は、図2に示すように、ホストコントローラ100を有している。ホストコントローラ100は、ディスプレイ101や図示しないキーボードやマウスなどと接続し、ホスト用無線USBアンテナ11を介して無線USB通信の制御を行うコントローラである。ホストコントローラ100は、システムバス109上に、CPU102、ROM103、RAM104、HDD105、各種IO I/F107、及び無線通信制御部108を配置している。
CPU102は、システム全体を制御するコントローラであり、コントローラ内部で行われる各種処理について統括的に制御する。ROM103はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。RAM104は、CPU102が動作するためのシステムワークメモリであり、また、印刷データ等の画像データを一時記憶するための画像メモリとしても使用する。
HDD105は、ハードディスクドライブであり、システムソフトウェアや画像データを格納することを可能とする。表示制御部106は、ディスプレイ101に表示する画像データをディスプレイ101に対して出力する。各種IO I/F107は、図示しないキーボードやマウスなどの入出力I/Fの制御部であり、有線USBなどの制御部になる。また、図示しないLANなどの通信網などとの制御部でもある。無線通信制御部108は、外部に無線USB通信を行うデバイスがある場合に、ホスト用無線USBアンテナ11を介して無線USB通信の制御を行う。
<デバイスの構成>
図3は、本発明の実施の形態に係るデバイス20の構成を示すブロック図である。
デバイス20は、例えばプリンタで構成されているものとする。デバイス20は、プリンタコントローラ200、プリンタエンジン201、及び操作ユニット202などを備えている。
プリンタコントローラ200は、画像出力用デバイスであるプリンタエンジン201に接続され、一方ではデバイス用無線USBアンテナ21を介して無線USB通信の制御を行うコントローラである。CPU203は、システム全体を制御するコントローラである。ROM204は、ブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。RAM205は、CPU203が動作するためのシステムワークメモリであり、PC10から送られてきた印刷データなどの画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。
プリンタI/F206は、プリンタエンジン201に接続され、プリンタエンジン201のCPUと通信を行う。また、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。操作部I/F207は、操作ユニット202とのインターフェース部で、操作ユニット202に表示する画像データを操作ユニット202に対して出力する。また、操作ユニット202からユーザが入力した情報をCPU203に伝える役割をする。
無線通信制御部208は、外部に無線USB通信を行うホストがある場合に、デバイス用無線USBアンテナ21を介して無線USB通信の制御を行う。メモリカードリーダライタユニット211はメモリカード210の内容をリードライト制御するものである。メモリカード210には画像データ等のファイルを格納することを想定し、格納済みの画像をプリンタエンジン201で印刷することが可能である。また、無線通信制御部208を通じて接続したホストがファイルシステムとしてマウントしファイル操作を行うことも可能である。
<優先ホストリスト>
図4(a)は、第1の実施の形態で用いる優先ホストリストを示す図である。
この優先ホストリストは、デバイス20のRAM205などのメモリ内に設定される。この優先ホストリスト50に登録されているホストは、デバイス20において処理を優先すべきホスト(以下、優先ホストと記す)として扱われる。図4(a)の例では、ホスト1が優先ホストとして登録された場合の優先ホストリスト50(優先ホスト記憶手段)の状態を示している。また、ここでは優先ホストリストに登録される優先ホストをホスト1と記載しているが、明示的に分かり易くするためであり、詳細には、優先ホストであるホスト1のホストIDが登録される。
以下、この優先ホストリスト50に登録されているホストを優先ホストと呼び、優先ホストリスト50に登録されていないホストを非優先ホストと呼ぶ。
次に、優先ホストの登録方法について説明する。
図4(b)は、優先ホストを設定する場合に利用される、ホスト1のディスプレイ101の表示画面の一例を示す図である。
図4(b)中の501〜504は、デバイス20とアソシエーション済みのホストを示す。ユーザは図示しないキーボードやマウスを使用し、優先ホストに設定するホストを選択する。即ち、501〜504に示すホストの中から、優先ホストに設定したいホストに対応する図中のチェックボックスにマークをつけ、設定タブ505を押下すると、優先ホストが設定される。ここでは、ホスト1を優先ホストに設定している。本設定作業を実行すると、図4(a)で説明する優先ホストリスト50にホスト1が登録される。
なお、本実施の形態ではホスト1から設定した例を示したが、デバイス20の操作ユニット202からも同様の処理が可能である。
<割り込み発生条件>
図4(c)は、第1の実施の形態においてデバイス20がビーコンを受信した場合に発生する割り込みの発生条件に関する割り込みテーブルを示す図である。
図4(c)に示すように、デバイス20で処理中のホストがない場合に、デバイス20に非優先ホストからビーコンが入力されると、デバイス20のCPU203は非優先ホスト割り込み310を発生する。また、優先ホストからビーコンが入力されると、優先ホスト割り込み320を発生する。
デバイス20で処理中のホストが非優先ホストである場合に、非優先ホストからビーコンが入力されても何も割り込みは発生せず、優先ホストからビーコンが入力されると、優先ホスト割り込み320を発生する。デバイス20で処理中のホストが優先ホストの場合には、非優先ホスト及び優先ホストのどちらからビーコンが入力されても何も割り込みは発生しない。
処理中のホストの管理方法については、処理中のホストのホストIDを記憶しておき、そのホストIDが、図4(a)に示す優先ホストリスト50に登録されているホストIDと同じであるかで判断する。同じであれば、処理中のホストは優先ホストであり、違っていれば非優先ホストであると判断する。
また、入力されるビーコンの送信元であるホストが優先ホストかどうかを判断するには、ビーコンに含まれるホストIDと、優先ホストリスト50に登録されているホストIDとが同一か否かで判断している。同一であれば優先ホストからのビーコン受信であり、違っていれば非優先ホストからのビーコン受信であると判断する。
なお、上記の図4に示すような割り込みの発生条件は、図示しないハードウェアで実現しても良いし、ソフトウェアにより実現しても良い。
<第1の実施形態における処理シーケンス>
図5は、第1の実施形態における無線通信システムの処理シーケンスを示すシーケンス図である。即ち、デバイス20が非優先ホストであるホスト2の印刷データを受信中に、優先ホストであるホスト1からビーコンを受信した場合の処理を示している。
非優先ホストであるホスト2は、内部のアプリケーションによって印刷ジョブを作成する。そして、デバイス20に対して印刷要求を出したい場合、まず、ビーコンを無線USBアンテナ11から送信する(図5中のT300)。
この印刷要求であるビーコンを無線USBアンテナ21を介して受信したデバイス20は、通信を確立させるための一対一の接続処理を開始する。具体的には、まず、デバイス20は、ホスト2から受信したビーコン内のデバイスIDを読み、自身のデバイスIDと同じかどうかを確認する。デバイスIDが異なる場合は、自分宛のビーコンではないと判断し、ビーコンを破棄する。次に、デバイス20は、ビーコン内のホストIDを読み、アソシエーションによってデバイス20内に登録されているホストIDの一つと同じかどうかを確認する。ホストIDが登録されていない場合は、アソシエーション未設定のホストと判断し、ビーコンを破棄する。なお、ここで言うアソシエーションとは、無線USB機器を設置したときに必要な初期接続処理のことであり、購入時などに一度だけ行う。
デバイス20は、ホスト2から受信したビーコン内のデバイスIDが自身のデバイスIDと同じ、かつ、ホストIDが登録済みであると確認された場合には、ホスト2に対して接続要求を送信する(T301)。ホスト2は接続要求を許可すると、スプールしていた印刷データをデバイス20に対して送信する(T302)。ここで、ホスト2は、デバイス20に対して100ページ分の印刷データを送信するとする。
デバイス20は、非優先ホストであるホスト2から印刷データの受信を開始し、プリンタI/F206を介してプリンタエンジン201へ出力して、ホスト2の印刷ジョブを実行する(T322)。
デバイス20はホスト2の印刷データを30ページ処理したところで、優先ホストであるホスト1からビーコンを受信する(T310)。デバイス20は、優先ホストからのビーコン受信であると判断し、非優先ホストであるホスト2と通信中であるので、ホスト2に対し切断要求を送出しホスト2との無線USB通信を切断する(T303)。ホスト2と切断すると、ホスト1に対し接続要求を送出し(T311)、ホスト1から印刷データを受信する(T312)。
ホスト1の印刷データを全て受信し印刷終了すると、ホスト1に対して切断要求を送出する(T313)。
上記のT310からT313までの処理が、第1の実施形態における特徴的な処理となる。
ホスト2は、T303で切断要求を受信したときに、全ての印刷データを送信終了していないので、再度ビーコンを送出し続ける(T304)。デバイス20はT313の切断要求送出後、ホスト2からのビーコンを検知し、接続要求をホスト1に対して送出する(T305)。次に、ホスト2から印刷データを受信し(T306)、残りの印刷データを受信し、全て印刷を完了するとホスト2に対して切断要求を送出する(T307)。
<第1の実施の形態におけるデバイスの処理フロー>
次に、図5で説明した上記処理シーケンスを実現するためのデバイス20の処理フローについて、図6を参照して説明する。
図6は、第1の実施の形態における、優先ホストからビーコンを受信した場合のデバイス20の動作を示すフローチャートである。本フローは、図4(c)に示す優先ホスト割り込み発生時に実行されるフローである。
デバイス20が、非優先ホストであるホスト2の印刷データを受信中に、優先ホストであるホスト1からビーコンを受信した場合、デバイス20の動作は以下のようになる。
ステップS300において、デバイス20のCPU203は、優先ホストから送信されたビーコンの受信を検知する。その後、接続先決定フェーズとして、ステップS301からステップS303の処理を実行する。即ち、ステップS301では、CPU203は、現在、非優先ホスト2と通信中であるかを確認し、通信中であれば、ステップS302において非優先ホスト2に対し切断要求を送出し、さらにステップS303において優先ホストに接続要求を送出する。一方、前記ステップS301において、非優先ホスト2と通信中でなければ、そのままステップS303に移行し、優先ホスト1に接続要求を送出する。
その後、CPU203は、ジョブ処理と切断要求フェーズとして、ステップS304からステップS306までの処理を実行する。即ち、ステップS304において、CPU203は、優先ホスト1から印刷データを受信する。ステップS305において、全ての印刷データを印刷したかを判断し、全て印刷データを受信するまで印刷データの受信を繰り返す。全て印刷データを受信し、プリント終了すると、ステップS306において、優先ホスト1に切断要求を送出する。
<第1の実施の形態に係る利点>
本実施の形態によれば、複数のホストで一つのデバイスを共有する無線USB環境下において、優先ホストを登録する優先ホストリストを設ける。そして、デバイス20は、前記リストに登録されていないホスト(非優先ホスト)と通信中に優先ホストからのジョブ要求を検知した場合には、非優先ホストとの通信を切断し、優先ホストと接続し、優先ホストからのジョブを即座に実行する。
これにより、デバイス20が非優先ホストと通信中の場合であっても、優先ホストから要求されたジョブは即座に実行することができる。即ち、非優先ホストとデバイス20の通信が終了するまで優先ホストのジョブの実行が待たされてしまうといった不都合を回避することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では、図5に示した動作シーケンスを実現するためのデバイス20の処理フローの別の例について、図7を参照して説明する。
図7は、第2の実施の形態における、優先ホストからビーコンを受信した場合のデバイスの処理フローを示すフローチャートである。
第2の実施の形態では、動作シーケンスとしては、図5に示す動作シーケンスと同じであるが、接続先決定フェーズの処理内容に違いがある。以下に、第1の実施の形態の図6のフローチャートとの違いのみ説明する。
ステップS500からステップS501の処理は、それぞれ図6のステップS300からステップS301の処理と同じである。ステップS501において、CPU203は、現在、非優先ホスト2と通信中であるかを確認し、通信中であった場合に、第1の実施の形態の図6の例ではすぐに非優先ホスト2に対し切断要求を送出するが、本第2の実施の形態においては、次のような処理を行う。即ち、ステップS502において非優先ホスト2の実行中の印刷ジョブが中断可能かを判断する。すぐに中断できる場合には、ステップS503において非優先ホスト2に対し切断要求を送出する。中断できない場合には、ステップS502において、非優先ホスト2の実行中の印刷ジョブが中断できる条件になるまで非優先ホスト2の印刷ジョブを実行する。
ステップS503からステップS507までの処理は、図6のそれぞれステップS3002からステップS3006までの処理と同じである。
上記のステップS502において想定するケース、つまり、非優先ホスト2のジョブ実行中に、優先ホストからビーコンを受信した場合に、非優先ホスト2のジョブ処理を即座に中断できないケースとしては、両面印刷やNin1印刷などを想定している。なぜなら、1枚の紙でプリントアウトするのに複数ページの入力画像が必要である印刷ジョブに対し、1枚の紙を出力する分の画像が揃っていないうちに非優先ホスト2との接続を切断してしまうと、所望の印刷物をプリントアウトできないからである。また、当然、1ページのデータ受信中にページの最後まで受信していない場合なども同様のことが考えられる。
また、非優先ホスト2がデバイス20のメモリカード210をマウントしていた場合に、即座に接続を中断できないケースなども想定される。なぜなら、メモリカード210のアンマウント処理は、ホストにより実行されなければならないケースなどが想定されるからである。
その他、優先ホストからビーコンを受信した場合に、非優先ホスト2のジョブ処理を即座に中断しない場合の条件については、ソフトウェアにより製品に合わせた実装をすることを可能とし、上述した条件のみには限定しないものとする。
<第2の実施の形態に係る利点>
非優先ホスト2のジョブ実行中に優先ホストからビーコンを受信した場合に、非優先ホスト2のジョブ処理を即座に中断できないケース(例えば両面印刷やNin1印刷など)であっても、支障なく、上記第1の実施の形態と同様の利点を享受することができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では、デバイス20が優先ホストと通信中に、複数の非優先ホストからビーコンを受信した場合の処理ついて説明する。
なお、優先ホストリストについては、図4(a),(b)で説明したものと同じであり、割り込み発生条件についても図4(c)で説明したものと同じである。
<第3の実施形態における処理シーケンス>
図8は、本発明の第3の実施形態における無線通信システムの処理シーケンスを示すシーケンス図である。
まず、非優先ホスト2が印刷ジョブを作成してデバイス20に対してビーコンを送信すると、デバイス20のCPU203は、該ビーコンを受信し(T400)、非優先ホスト2に対し接続要求を送出する(T401)。ここで、非優先ホスト2は、デバイス20において100ページ分の印刷データを送信するとする。次に、デバイス20は非優先ホスト2から印刷データの受信を開始し、非優先ホスト2の印刷ジョブを実行する(T402)。デバイス20は非優先ホスト2の印刷データを30ページ処理したところで、ホスト1からビーコンを受信する(T410)。
デバイス20は、優先ホストからのビーコン受信であると判断し、非優先ホスト2と通信中であるので、非優先ホスト2に対し切断要求を送出する。そして、非優先ホスト2との無線USB通信を切断する前に、接続中断ホストリストに現在通信中であった非優先ホスト2を登録する。ここで、接続中断ホストリストとは、非優先ホストの印刷データを受信中に優先ホストからビーコンを受信したときに、接続していた非優先ホストのホストIDを記憶するためのリストであり、例えばRAM205内に設けられている。
その後、非優先ホスト2に対し切断要求を送出し無線USB通信を切断する(T403)。非優先ホスト2と切断すると、ホスト1に対し接続要求を送出し(T411)、ホスト1から印刷データを受信する(T412)。ホスト1の印刷データを全て受信し印刷終了すると、ホスト1に対して切断要求を送出する(T413)。非優先ホスト2は、T403で切断要求を受信したときに、全ての印刷データを送信終了していないので、再度ビーコンを送出し続ける(T404)。
また、ホスト1の印刷データ処理中に、他の非優先ホストであるホスト3からもビーコンが送出されている(T420)。T413において、優先ホスト1に切断要求が送出されたときには、非優先ホスト2と非優先ホスト3からビーコンが送出されている。デバイス20は、優先ホスト1に切断要求を出した後に、接続中断ホストリスト(中断ホスト記憶手段)から、次に接続する非優先ホストのリストを参照する。ここで、接続中断ホストリストには非優先ホスト2が登録されているので(T431)、デバイス20は優先的に非優先ホスト2と通信を再開するように、非優先ホスト2に接続要求を送出する(T405、通信再開手段)。
上記T410からT405までの処理が、第3の実施の形態における特徴的な処理となる。その後、非優先ホスト2から印刷データを受信し(T406)、非優先ホスト2の残りの印刷データ(70ページ分)を全て受信し、印刷終了すると、接続中断ホストリストに登録されていた非優先ホスト2のホストIDを削除する(T432)。そして、非優先ホスト2に対して切断要求を送出する(T407)。
非優先ホスト3はまだ印刷ジョブが残っているので、ビーコンを出力している。デバイス20は非優先ホスト3に接続要求を発行し(T421)、非優先ホスト3から印刷データを受信し(T422)、印刷データを全て受信し印刷終了すると、非優先ホスト3に対して切断要求を送出する(T423)。
<第3の実施の形態におけるデバイスの処理フロー>
次に、図8で説明した上記動作シーケンスを実現するためのデバイス20の動作フローについて、図9を参照して説明する。
図9は、第3の実施の形態における、優先ホストからビーコンを受信した場合のデバイス20の処理フローを示すフローチャートである。即ち、図8で説明した上記動作シーケンスおいて、T410からT413までの処理とT431、T405の処理を実現するためのデバイス20の動作フローを示している。本フローは、図4(c)に示す優先ホスト割り込み発生時に実行されるフローである。
図8のT410からT413までの処理、つまり非優先ホスト2の印刷データを受信中に、優先ホスト1からビーコンを受信し、優先ホスト1の印刷データ処理中に他の非優先ホスト3からもビーコンを受信した場合、デバイス20の動作は以下のようになる。
ステップS400において、デバイス20のCPU203は、優先ホスト1からのビーコン受信を検知し、次のステップS401では、現在、非優先ホストと通信中であるかを確認する。通信中であれば、ステップS402において接続中断ホストリストに現在通信中の非優先ホストのホストIDを登録する。ここでは、非優先ホスト2がステップS401において通信中であったので、非優先ホスト2のホストIDが接続中断ホストリストに登録される。
次に、CPU203は、ステップS403において非優先ホスト2に対し切断要求を送出し、続いてステップS404において優先ホスト1に接続要求を送出する。ステップS401において、非優先ホストと通信中でなければ、そのままステップS404に移行して、CPU203は、優先ホスト1に接続要求を送出し、次のステップS405において、優先ホスト1から印刷データを受信する。
続くステップS406において、CPU203は、全ての印刷データを印刷したかを判断し、全て印刷データを受信するまで印刷データの受信を繰り返す。全て印刷データを受信し、プリント終了すると、ステップS407において、優先ホスト1に切断要求を送出する。
次にステップS408において、CPU203は、接続中断ホストリストに登録されているホストがあるか確認する。登録されたホストがなければそのまま終了し、デバイス20はビーコン待ちの状態に戻る。一方、ステップS408において登録されているホストがある場合には、ステップS409において、CPU203は、接続中断ホストリストに登録されている非優先ホストからビーコンを受信しているかを確認する。ここでは、非優先ホスト2からビーコンを受信しているので、ステップS410において、接続中断ホストリストに登録されている非優先ホスト2に接続要求を送出する。つまり本例では、前記ステップS402において接続中断ホストリストに非優先ホスト2のホストIDを登録したので、ステップS410においては非優先ホスト2に対して接続要求を送出することになる。
次にステップS411において、CPU203は、優先ホストから印刷データを受信し、ステップS412において、全ての印刷データを印刷したかを判断し、全て印刷データを受信するまで印刷データの受信を繰り返す。全て印刷データを受信し、プリント終了すると、ステップS413において、非優先ホスト2に切断要求を送出する。そして次のステップS414において、接続中断ホストリストに登録されている非優先ホスト2のホストIDを削除する。
一方、ステップS409において、非優先ホストからビーコンを受信していない場合には、ステップS414に遷移し、接続中断ホストリストに登録されている非優先ホスト2のホストIDを削除する。これは、非優先ホスト2がデバイス20への印刷ジョブを中断した場合などを想定している。また、ステップS411とステップS412の間で非優先ホスト2の印刷データを処理中に再度、優先ホスト1からビーコンを受信した場合には、本フローの先頭に戻り、優先ホスト1の処理を行う。
<第3の実施の形態に係る利点>
上述したように、デバイス20が、非優先ホスト2の印刷データを受信中に優先ホスト1からビーコンを受信する。さらに優先ホスト1の印刷データ処理中に他の非優先ホスト3からもビーコンを受信したような場合においても、支障なく上記第1の実施の形態と同様の利点を享受することができる。
即ち、デバイス20は、非優先ホスト2の印刷データを受信中に、優先ホスト1からビーコンを受信したときは、優先ホスト1からのジョブを即座に実行する。さらに、その後の優先ホスト1の印刷データ処理中に他の非優先ホスト3からもビーコンを受信したときは、接続中断ホストリストを参照することにより、例えば非優先ホスト2と優先的に接続することができる。したがって、 非優先ホスト2,3の印刷データの処理も支障なく実行することができる。
[第4の実施の形態]
上記各実施の形態では、優先ホストを1台のみ設定した場合について説明したが、第4の実施の形態では、優先ホストを複数台設定する場合について説明する。
<優先ホストリスト>
本実施の形態における優先ホストリストには、複数台の優先ホストが登録される。この優先ホストリストは、デバイス20のRAM205などのメモリ内に設定される。
図10(a),(b)は、第4の実施の形態で用いる優先ホストリストを示す図であり、同図(a)は、優先順位を設定した場合の優先ホストリストを示し、同図(b)は優先順位を設定しない場合の優先ホストリストを示している。
この優先ホストリスト70は、優先ホストの優先順位を示す優先順位欄71と、設定された優先順位に対応する優先ホストを示す優先ホスト欄72で構成される。図10(a)に示す例は、後で示す図11(b)に示す状態で設定タブ704が押下された場合の優先ホストリスト70の状態を示している。即ち、優先ホストとしてホスト1とホスト3が設定され、ホスト3は優先順位が1に、ホスト1が優先順位2に設定されている。
図10(b)に示す例は、後で示す図11(b)において、優先順位なしのチェックボックス701がチェックされ、設定タブ704が押下された場合の優先ホストリスト70の状態を示している。即ち、優先ホストとしてホスト1とホスト3が設定され、優先順位はなしに設定された場合には、ホスト1とホスト3の両方が優先順位が1に設定されている。
次に、優先ホストリストの登録方法について説明する。
図11(a)は、優先ホストを複数設定する場合に利用される、ホスト1におけるディスプレイ101上の表示画面の一例を示す図である。
図11(a)中の601から604は、デバイス20とアソシエーション済みのホストを示している。ユーザは、図示しないキーボードやマウスを使用し、優先ホストに設定するホストを選択する(優先ホスト設定手段)。即ち、601〜604に示すホストの中から、優先ホストに設定したいホストに対応する図中のチェックボックスにマークをつけ、設定タブ605を押下すると、優先ホストが設定される。ここでは、ホスト1とホスト3を優先ホストに設定している。
優先ホストを複数設定した場合には、優先ホストの中で優先順位を付けることも可能である。優先度を設定する場合には、設定タブ605を押下すると、図11(b)に示す優先度を設定する表示に遷移する。
次に、優先ホストリストの優先順位の設定方法について説明する。
図11(b)は、優先ホストの優先度を設定する場合に利用される、ホスト1におけるディスプレイ101の表示画面の一例を示す図である。
図11(b)中の701は、優先ホストに設定されているホストに優先度を付けない場合に使用するチェックボックスである。702は優先ホストに設定されているホストを示す優先ホスト欄である。703は優先ホストのそれぞれの優先順位を設定する優先順位設定欄である。
「優先順位なし」のチェックボックス701がチェックされない場合には、優先順位設定欄703を設定する必要がある。設定タブ704を押下すると、優先ホストの優先順位が設定される。図11(b)の例では、ホスト1の優先順位を2に、ホスト3の優先順位を1に設定している例を示している。優先順位設定欄703に設定する値は、優先順位が高い方に小さい値を設定する。したがって、ホスト3が最も優先順位の高い優先ホストに設定された例を示している。図11(a)及び図11(b)の例に示す設定作業を実行すると、図10(a)及び図10(b)で説明した優先ホストリスト70にホスト1及びホスト3が登録される。
なお、図11(a)及び図11(b)の例では、ホスト1から設定した例を示したが、デバイス20の操作ユニット202からも同様の処理が可能である。
<割り込み発生条件>
図12は、第4の実施の形態においてデバイス20がビーコンを受信した場合に発生する割り込みの発生条件に関する割り込みテーブルを示す図である。
図12において、デバイス20で処理中のホストがない場合、及び処理中のホストが非優先ホストである場合は、図4(c)の例で説明したものと同じである。また、処理中のホストが優先ホストである場合に、非優先ホストからビーコンが入力されても何も割り込みは発生しないことも、図4(c)の例で説明したものと同じである。
新たに追加しているのは、処理中のホストが優先ホストの場合に、現在処理中の優先ホストより優先順位の高い優先ホストからのビーコンを受信したときは、ハイ優先ホスト割り込み430を発生させる点である。
デバイス20が処理中のホストの管理方法については、処理中のホストのホストIDを記憶しておき、そのホストIDが、図10(a),(b)に示す優先ホストリスト70の優先ホスト欄72に登録されているホストIDのどれかと一致するかを判断する。一致するものがあれば、処理中のホストは優先ホストであり、一致するものがなければ非優先ホストであると判断する。
また、入力されるビーコンの送信元であるホストが優先ホストかどうかを判断するには、ビーコンに含まれるホストIDと、優先ホストリスト70に登録されているホストIDとが一致するか否かで判断する。一致するものがあれば優先ホストからのビーコン受信であり、一致するものがなければ非優先ホストからのビーコン受信であると判断する。
また、受信したビーコンを発生した優先ホストの優先順位が高いかを判断するには、優先ホストリスト70を参照して、現在処理中の優先ホストに対応する優先ホストの優先順位と、ビーコンを受信した優先ホストの優先順位との比較を行うことで実現する。
なお、本実施の形態における割り込み発生条件に示す割り込みの発生は、図示しないハードウェアで実現しても良いし、ソフトウェアにより実現しても良い。
<第4の実施形態における処理シーケンス>
図13は、第4の実施形態における無線通信システムの処理シーケンスを示すシーケンス図である。即ち、デバイス20が優先ホストであるホスト1からビーコンを受信しホスト1の印刷データ処理中に、ホスト1より優先順位の高い優先ホストであるホスト3からビーコンを受信した場合の処理を示している。
T500からT512までの処理は、図5のT300からT312までの処理と同じであるので、その説明は省略する。以下、T512以降について説明する。
デバイス20は優先ホスト1の印刷データを30ページ処理したところで、優先ホスト3からビーコンを受信する(T520)。デバイス20は、現在処理中の優先ホストであるホスト1よりも優先順位の高い優先ホストであるホスト3からのビーコン受信であると判断し、優先ホスト(低)1に対して切断要求を送出する(T513)。優先ホスト(低)1と切断すると、優先ホスト(高)3に対し接続要求を送出し(T521)、優先ホスト(高)から印刷データを受信する(T522)。上記T520、T513、T521の処理が第4の実施の形態における特徴的なフローとなる。
優先ホスト(高)3の印刷データを全て受信し印刷終了すると、優先ホスト(高)3に対して切断要求を送出する(T523)。優先ホスト(低)1は、T513で切断要求を受信したときに、全ての印刷データを送信終了していないので、再度ビーコンを送出し続ける(T514)。
デバイス20は、T523の切断要求の送出後、非優先ホスト2と優先ホスト(低)2からビーコンが送出されている状態である。デバイス20は、優先ホスト(低)1に対し、接続要求を送出する(T515)。次に、優先ホスト(低)1から印刷データを受信し(T516)、残りの印刷データを受信し、全て印刷を完了すると優先ホスト(低)1に対して切断要求を送出する(T517)。
次に、非優先ホスト2からビーコンが送出されているので、非優先ホスト2に対し、接続要求を送出する(T505)。次に、非優先ホスト2から印刷データを受信し(T506)、残りの印刷データを受信し、全て印刷を完了すると非優先ホスト2に対して切断要求を送出する(T507)。
<第4の実施の形態におけるデバイスの処理フロー>
次に、図13で説明した上記シーケンスを実現するためのデバイス20の処理フローについて、図14を参照して説明する。
図14は、第4の実施の形態における、優先ホストからビーコンを受信した場合のデバイス20の処理フローを示すフローチャートである。本フローは、図12に示す優先ホスト割り込み320の発生時に実行されるフローであり、最も特徴的であるのは、ステップS604において、図12に示すハイ優先ホスト割り込み430の割り込み発生を検知することを可能とした点である。
ここでは、図13のシーケンス図にあるように、非優先ホスト2の印刷データを処理中に、優先ホスト1からビーコンを受信し、優先ホスト1の印刷データ処理中にさらに優先順位の高い優先ホスト3からビーコンを受信した場合を例に説明する。
まずステップS600において、デバイス20のCPU203は、優先ホスト1からのビーコン受信を検知する。次のステップS601では、CPU203は、現在、非優先ホストと通信中であるかを確認し、通信中であれば、ステップS602において非優先ホストに対し切断要求を送出し、ステップS603において優先ホスト1に接続要求を送出する。このとき、非優先ホストであるホスト2と通信中であるので、ステップS602で非優先ホスト2に切断要求を送出し、さらにステップS603で優先ホスト1に接続要求を送出し、優先ホスト1と接続する。
次にステップS604において、CPU203は、現在処理中の優先ホスト1よりも優先順位の高い優先ホスト(例えば優先ホスト3)からビーコン受信がないかを確認する。具体的には、図12で示したハイ優先ホスト割り込み430の発生を検知する。このステップS604において、優先ホスト処理中に、優先順位の高い優先ホストである優先ホストからのビーコンを受信しなければステップS607でそのまま非優先ホスト1の印刷データを受信する。
そして次のステップS608において、CPU203は、全ての印刷データを印刷したかを判断し、全て印刷データを受信するまで印刷データの受信を繰り返す。つまり、ステップS604、ステップS607、ステップS608で、現在処理中の優先ホスト1の印刷が終了するか、優先ホスト1の印刷処理中に優先順位の高い優先ホストからビーコンを受信したかを判断している。
ステップS608において、CPU203は、優先ホスト1の印刷データを全て印刷終了したと判断すると、ステップS609において、現在接続中の優先ホスト1に対し切断要求を送出し、無線USB接続を切断する。
一方、前記ステップS604において、CPU203が優先ホスト1よりも優先順位の高い優先ホスト3からのビーコンの受信を検知すると、ステップS605において、現在接続中の優先ホスト1に対し切断要求を送出し、さらに優先ホスト(高)3に接続する。
本実施の形態では、ステップS604において優先ホスト1より優先順位の高い優先ホスト3からのビーコン受信を検知する。そしてステップS605において優先ホスト1に切断要求を送出して通信を切断し、ステップS606において優先ホスト(高)3に接続要求を送出し接続する。この場合、ステップS607、S608においては優先ホスト(高)3の印刷データの印刷を実行する。印刷データを全て印刷終了すると、ステップS609において、現在接続中の優先ホスト(高)3に対し切断要求を送出し、無線USB接続を切断する。
<第4の実施の形態に係る利点>
優先ホストを複数台設定する場合であっても、優先順位が最も高いホストのジョブの処理を最優先して実行することができ、複数のホストのジョブの処理を優先順位に従って実行することができる。
[他の実施の形態]
なお、本発明の実施の形態は、ネットワーク又は各種記憶媒体を介して取得したソフトウェア(プログラム)をパーソナルコンピュータ(CPU,プロセッサ)にて実行することでも実現できる。
1,2,3 ホスト
20 デバイス(プリンタ)
21 デバイス用無線USBアンテナ
50 優先ホストリスト
60 接続中断ホストリスト
200 プリンタコントローラ
203 CPU
204 ROM
205 RAM

Claims (10)

  1. ホスト装置と無線通信を行う無線通信デバイスにおいて、
    前記ホスト装置からのジョブ要求を検知する検知手段と、
    優先的に接続するホスト装置である優先ホストの識別情報を記憶する優先ホスト記憶手段と、
    前記優先ホスト記憶手段に記憶されている優先ホストからのジョブ要求を検知したときに、前記優先ホスト記憶手段に記憶されていないホスト装置である非優先ホストと通信している場合には、該非優先ホストとの通信を切断し、前記ジョブ要求を送信している優先ホストとの通信を開始する制御手段と
    を有することを特徴とする無線通信デバイス。
  2. 通信中の前記優先ホストとの通信を切断した後、前記制御手段によって通信が切断された非優先ホストとの通信を優先的に再開する通信再開手段を有することを特徴とする請求項1に記載の無線通信デバイス。
  3. 前記通信再開手段は、
    前記制御手段によって通信が切断された非優先ホストの識別情報を記憶する中断ホスト記憶手段と、
    通信中の前記優先ホストとの通信を切断した後、前記中断ホスト記憶手段に記憶されている非優先ホストと優先的に通信を再開する手段とを有することを特徴とする請求項2に記載の無線通信デバイス。
  4. 前記優先ホスト記憶手段に記憶されていない非優先ホストと通信中において、前記優先ホスト記憶手段に記憶されている優先ホストからのジョブ要求を受信した場合に、該非優先ホストとの通信の中断が可能であるか否かを判断し、該通信の中断が可能であると判断された場合に前記非優先ホストとの通信を中断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の無線通信デバイス。
  5. 前記優先ホスト記憶手段に記憶する優先ホストを設定する優先ホスト設定手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の無線通信デバイス。
  6. 前記優先ホスト設定手段は、前記優先ホスト記憶手段に複数の優先ホストを設定する手段を有する特徴とする請求項5に記載の無線通信デバイス。
  7. 前記優先ホスト記憶手段に複数設定された優先ホストに対して、優先的に接続するための優先順位を付ける優先順位設定手段を有することを特徴とする請求項6に記載の無線通信デバイス。
  8. 前記優先ホストと通信中に、前記優先順位設定手段によって設定されている、該通信中の優先ホストよりも優先順位の高いハイ優先ホストからのジョブ要求を検知する手段と、
    前記ハイ優先ホストからのジョブ要求を検知した場合には、現在通信中の優先ホストとの通信を切断し、該ハイ優先ホストとの通信を開始する手段を有することを特徴とする請求項7に記載の無線通信デバイス。
  9. ホスト装置と無線通信を行う無線通信デバイスの制御方法であって、
    前記ホスト装置からのジョブ要求を検知する検知工程と、
    優先的に接続するホスト装置である優先ホストの識別情報を記憶手段に記憶する優先ホスト記憶工程と、
    前記記憶手段に記憶されている優先ホストからのジョブ要求を検知したときに、前記記憶手段に記憶されていないホスト装置である非優先ホストと通信している場合には、該非優先ホストとの通信を切断し、前記ジョブ要求を送信している優先ホストとの通信を開始する制御工程と
    を有することを特徴とする無線通信デバイスの制御方法。
  10. ホスト装置と無線通信を行う無線通信デバイスの制御方法を実行するための、コンピュータで読み取り可能なプログラムであって、
    前記ホスト装置からのジョブ要求を検知する検知ステップと、
    優先的に接続するホスト装置である優先ホストの識別情報を記憶手段に記憶する優先ホスト記憶ステップと、
    前記記憶手段に記憶されている優先ホストからのジョブ要求を検知したときに、前記記憶手段に記憶されていないホスト装置である非優先ホストと通信している場合には、該非優先ホストとの通信を切断し、前記ジョブ要求を送信している優先ホストとの通信を開始する制御ステップと
    を有することを特徴とするプログラム。
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