本発明に係る情報通信端末の実施形態について、添付図面を参照しながら説明する。本発明に係る情報通信端末として、ユーザが指などで画面を触れることよりデータを入力することができるディスプレイ(タッチスクリーン)を備え、このディスプレイを介した入力に基づいてユーザ操作の起点となるホーム画面を生成して表示する機能を備えた情報通信端末1を例に挙げて説明する。
図1は、情報通信端末1を示す斜視図である。情報通信端末1は、図1に示すように、矩形の板状の筐体10を備えている。筐体10の一方の面には、データを表示するとともに接触によりデータを入力するタッチスクリーン11、音声を出力するためのスピーカ12及び音声を入力するためのマイクロフォン13が設けられている。
タッチスクリーン11は、画面データを表示する表示機能、及び、ユーザが指や専用のペンで画面に触れた際にこの接触位置を検知することにより指示を入力する入力機能の双方の機能を備えたディスプレイである。タッチスクリーン11は、例えばディスプレイの上に、表面に接触を検知するための素子が複数配置され、さらにその上に透明なスクリーンが積層されることにより形成されている。タッチスクリーン11の接触を感知する方法は、圧力の変化を感知する感圧式であっても、静電気による電気信号を感知する静電式であっても、その他の方法であっても良い。
図2は、情報通信端末1の機能を示すブロック図である。情報通信端末1は、図3に示すように、主制御部20、電源回路部21、操作入力制御部22、表示制御部23、音声制御部24、通信制御部25及び記憶部26がバスによって相互に通信可能に接続されて構成されている。
主制御部20は、CPU(Central Processing Unit)を具備し、情報通信端末1の総括的な制御を行うとともに、後述するホーム画面表示処理、その他の様々な演算処理や制御処理などを行う。電源回路部21は、電源供給源(バッテリ等)を備え、例えば所定のタッチスクリーン11を介した入力に基づいて情報通信端末1の電源のON/OFF状態を切り替え、電源がON状態の場合に電力供給源から各部に対して電力を供給して、情報通信端末1を動作可能にする。
操作入力制御部22はタッチスクリーン11に対する入力インタフェースを備えていて、タッチスクリーン11に接触があったことを検知すると、その接触があった位置を示す信号を生成して主制御部20に伝送する。信号を受信した主制御部20は、この信号に基づいて様々な処理を行う。表示制御部23はタッチスクリーン11に対する表示インタフェースを備え、主制御部20の制御に基づいて、画面表示用データを生成してタッチスクリーン11に表示させる。
音声制御部24は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン13で集音された音声からアナログ音声信号を生成し、このアナログ音声信号をデジタル音声信号に変換する。また音声制御部24は、デジタル音声信号を取得すると、主制御部20の制御に基づいて、このデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し、スピーカ12から音声として出力する。
通信制御部25はアンテナ25aを備えていて、主制御部20の制御に基づいて、基地局からアンテナ25aを介して受信した受信信号をスペクトラム逆拡散処理してデータを復元する。このデータは、主制御部20の指示により、音声制御部24に伝送されてスピーカ12から出力されたり、表示制御部23に伝送されてタッチスクリーン11に表示されたり、または記憶部26に記録されたりする。また通信制御部25は、主制御部20の制御に基づいて、マイクロフォン13で集音された音声データや、タッチスクリーン11を介して入力されたデータや記憶部26に記憶されたデータを取得すると、これらのデータに対してスペクトラム拡散処理を行い、基地局に対してアンテナ25aを介して送信する。
記憶部26は、主制御部20が行う処理について、処理プログラムや処理に必要なデータ等を格納するROM(Read Only Memory)やハードディスク、不揮発性メモリ、主制御部20が処理を行う際に使用されるデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等から構成される。また、主制御部20が後述するホーム画面表示処理を行う際の処理プログラムは、例えばROMに記憶されているものとする。
また、記憶部26は、アドレス帳に登録されているコンタクト情報26a、情報通信端末1で実行されるアプリケーションプログラムを識別するためのアイコンを示すアプリアイコン情報26b、ホーム画面を生成するための各種情報を示すホーム画面情報26c、ユーザによる情報通信端末1の操作内容の履歴を示すユーザ操作履歴情報26d、及びユーザに推奨すべき情報(レコメンド情報)がリスト化されたレコメンドリスト情報26eを記憶している。
コンタクト情報26aは、アドレス帳情報であり、氏名とその人の顔写真、電話番号、メールアドレス、Web(ブログなど)アクセス先URLとの組み合わせ情報である。
アプリアイコン情報26bは、例えば各々のアプリケーションプログラム31の識別情報に対して、アイコン情報が対応付けられた情報である。電話機能のアプリケーションプログラム31やメール機能のアプリケーションプログラム31などの各々のアプリケーションプログラム31に対してアイコンが対応付けられている。
ホーム画面情報26cは、例えばホーム画面において使用されるウェブページのアイコンなどの情報である。ウェブページのアイコンは、ウェブ機能によってアクセスされる様々なURLに対して対応付けられたアイコンである。情報通信端末1からウェブページにアクセスするタイミングで生成されて記憶部26cに記憶されても良いし、ホーム画面を生成するタイミングで生成されて記憶部26cに記憶されても良い。また、ウェブページのアイコンは、任意のURLに対して使用されるデフォルトのアイコンを含んでいる。
操作履歴情報26dは、例えば操作内容、日時が対応付けられた情報である。ユーザにより情報通信端末1が操作される毎に記録される情報である。操作内容は、例えばカメラ機能のアプリケーションプログラム31の起動、ウェブブラウザによるウェブページの閲覧、動画再生機能のアプリケーションプログラム31の起動、記憶部26に記憶されているテキストや画像などのファイルの閲覧や加工、電話発信や電話受信、メール送信やメール受信などである。電話発信や電話受信、メール送信やメール受信の場合は、発信先番号やメール発信アドレスを操作に対応する情報として含む場合がある。
レコメンドリスト情報26eは、ホーム画面において推奨情報(レコメンド情報)として表示するための情報であり、レコメンドアプリ・ファイルリスト26f、レコメンドウェブアクセスリスト26g、レコメンドコンタクトリスト26hを含んでいる。レコメンドアプリ・ファイルリスト26fは、推奨するアプリケーションプログラムやファイルのリストである。レコメンドウェブアクセスリスト26gは、推奨するウェブサイトのリストである。レコメンドコンタクトリストhは、推奨する通信処理のリストであり、通信相手と通信処理との組が羅列されたリストである。
情報通信端末1は、例えば電源が起動された場合や画面非表示モード(省電力のためにタッチスクリーン11の表示が停止されているモード)から通常モード(タッチスクリーン11の表示が行われているモード)に復帰する場合に、タッチスクリーン11の表示を開始させるとともに、ホーム画面を生成してタッチスクリーン11に表示させる機能を備えている。ホーム画面はユーザ操作の起点となる画面であり、様々なアプリケーションプログラム31のショートカットボタンが配置された画面である。
図3は、情報通信端末1がこのホーム画面表示処理を行うためのソフトウェア構成を示すブロック図である。図3に示すように、情報通信端末1は、ホーム画面を生成して表示するためのアプリケーションプログラムであるホーム画面表示アプリ30や、その他の電話機能、メール機能、ウェブ機能などを実現するための様々なアプリケーションプログラム31を備えている。情報通信端末1は、主制御部20がこれらのアプリケーションプログラム30、31を実行することにより、各種機能を実現している。
また情報通信端末1は、アプリイベント生成部32を備えている。アプリイベント生成部32は、タッチスクリーン11を介してデータが入力されると、イベントを生成して、アプリケーションプログラム30、31に対してイベントを通知する。イベントを受け取ったホーム画面表示アプリ30やその他のアプリケーションプログラム31は、このイベントに対応する処理を行う。
また情報通信端末1は、ホーム画面表示アプリ30の制御に基づいてユーザに対して推奨すべき情報(レコメンド情報)を選別してホーム画面表示アプリ30に通知するレコメンド情報生成部33を備えている。さらにレコメンド情報生成部33は、操作情報記録部34、レコメンドエンジン35を備えている。
操作情報記録部34は、ユーザにより通話機能やメール機能、ウェブ閲覧機能、カメラ機能、ゲーム機能などのアプリケーションプログラム30、31が操作された際、各々のアプリケーションプログラム30、31からそのユーザ操作の内容を取得して、ユーザ操作履歴情報26dとして記憶部26に記憶する。
レコメンドエンジン35は、周期タイマ38から所定時間の経過毎に通知を受け取ると、ユーザ操作履歴情報26dに基づいてレコメンドリスト情報26eを生成して更新する。その際、レコメンドリスト情報26eを生成するにあたり、現在時刻を計時している時計部36から現在時刻を取得したり、あるいは位置情報取得部37から情報通信端末1の位置を取得したりして、これらの一部あるいは全部の情報から、そのとき、その位置でユーザに提示すべき情報を選定する。
また、レコメンドエンジン35は、ホーム画面表示アプリ30からの指示により、記憶部26からレコメンドリスト情報26eを取得し、ホーム画面表示アプリ30に伝送する。ホーム画面表示アプリ30は、レコメンドエンジン35から取得した情報に基づいてホーム画面を生成して、タッチスクリーン11に表示させる。
そして、ホーム画面表示アプリ30は、情報通信端末1が起動されたときや画面非表示モード(省電力モード)から画面表示モード(通常モード)へと遷移したときに、タッチスクリーン11に画面を表示する際、レコメンドエンジン35から最新のレコメンドリスト情報26eを取得するとともに、記憶部26からコンタクト情報26a、アプリアイコン情報26b、ホーム画面情報26cを取得してホーム画面を生成して、タッチスクリーン11に表示させる。このように、レコメンドエンジン35が定期的にレコメンド情報を更新しておき、ホーム画面表示アプリ30がレコメンドエンジン35からレコメンド情報を取得してホーム画面を生成することにより、ホーム画面の描写時間を短縮することができる。
まず、主制御部20が、レコメンドエンジン35の制御に基づいて、定期的にレコメンドリスト情報26eを生成して更新するレコメンドリスト生成処理を行う際の手順について、図4乃至図7に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、周期タイマ38はレコメンドエンジン35に対して、一定時間毎に周期タイマの満了を通知するものとする。
主制御部20は、電源OFFが指示されたか否かを判断する(S101)。この際、例えばタッチスクリーン11において所定の操作がされた場合などに、電源OFFが指示されたものと判断される。電源OFFが指示された場合(S101のYes)は、主制御部20は情報通信端末1の電源をOFFに設定する(S102)。
電源OFFが指示されていない場合(S101のNo)は、主制御部20は、ユーザ操作情報26dが更新されたか否か、あるいは周期タイマが満了したか否かを判断する(S103)。ユーザ操作情報26dが更新されておらず、かつ周期タイマが満了していない場合(S103のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
ユーザ操作情報26dが更新された、あるいは周期タイマが満了した場合(S103のYes)は、主制御部20は、レコメンドアプリ・ファイルリスト26fを生成して更新する(S105)。主制御部20がこのアプリ・ファイルリスト生成処理を行う際の手順について、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず主制御部20は、記憶部26に記憶されているユーザ操作履歴情報26dから、使用頻度の高いアプリケーションプログラムまたはファイルのリストを取得する(S201)。そして主制御部20は、ステップS201にて取得したリストを基にレコメンドアプリ・ファイルリスト26fとして記憶部26に記憶させる(S203)。このとき、レコメンドアプリ・ファイルリスト26fは、ステップS201にて取得したリストそのものでもよいし、時計部36、位置情報取得部37から取得したデータを用いて、並べ替えたり、取捨選択したりしたリストであっても良い。
次に主制御部20は、レコメンドウェブリスト26gを生成して更新する(S107)。主制御部20がこのウェブリスト生成処理を行う際の手順について、図6に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず主制御部20は、記憶部26に記憶されているユーザ操作履歴情報26dから、アクセス頻度の高いURLのリストを取得する(S301)。そして主制御部20は、ステップS301にて取得したリストをレコメンドアプリ・ファイルリスト26fとして記憶部26に記憶させる(S303)。このとき、レコメンドウェブリスト26gは、ステップS301にて取得したリストそのものでもよいし、時計部36、位置情報取得部37から取得したデータを用いて、並べ替えたり、取捨選択したりしたリストであっても良い。
次に主制御部20は、レコメンドコンタクトリスト26hを生成して更新する(S109)。主制御部20がこのコンタクトリスト生成処理を行う際の手順について、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず主制御部20は、記憶部26に記憶されているユーザ操作履歴情報26dから、通信頻度の高い電話番号、メールアドレス、ウェブアクセス先のリストを取得する(S401)。そして主制御部20は、ステップS401にて取得した電話番号、メールアドレス、ウェブアクセス先を、コンタクト情報26aと照らし合わせ、各々に通信相手の情報を組み合わせた情報を、レコメンドコンタクトリスト26hとして記憶部26に記憶させる(S403)。このとき、レコメンドコンタクトリスト26hは、ステップS403の出力結果そのものでもよいが、更に、時計部36、位置情報取得部37から取得したデータを用いて、並べ替えたり、取捨選択したりしたリストであっても良い。
このようにして情報通信端末1は、ステップS101乃至S109の処理を繰り返すことにより、レコメンドリスト情報26eを定期的に更新する。そして情報通信端末1は、非表示モードから表示モードに遷移した際に、レコメンドリスト情報26eを用いてホーム画面を生成してタッチスクリーン11に表示させる。
情報通信端末1がこのホーム画面表示処理を行う際の手順について、図8に示すフローチャート、図9に示す画面遷移図に基づいて説明する。主制御部20は、ホーム画面表示アプリ30の制御に基づいてホーム画面表示処理を行う。なお、始めにタッチスクリーン11には画面が表示されていないものとする。
主制御部20は、画面表示が指示されたか否かを判断する(S501)。この際、例えばタッチスクリーン11の表示が停止している状態で、ユーザがタッチスクリーン11に触れた場合などに、画面表示が指示されたものと判断される。画面表示が指示されていない場合(S501のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
画面表示が指示された場合(S501のYes)は、主制御部20は、ユーザ設定エリアを生成する(S503)。図9(A)は、ホーム画面の一例を示す画面図である。図9(A)に示すように、タッチスクリーン11の表示画面40には、ユーザ設定エリア41が配置される。ユーザ設定エリア41は、ユーザにより予め設定されたアプリケーションプログラム31を起動するためのショートカットボタンを備えたエリアであり、ユーザ設定エリア41には、例えばメール機能やウェブ閲覧機能を備えたアプリケーションプログラム31へのショートカットボタンであるアプリショートカットボタン41a、検索エンジンウィジェット41b、RSS(RDF Site Summary)リーダ41c、SNS(Social Networking Service)ウィジェット41dなどが配置されている。ユーザ設定エリア41のデフォルト配置は、出荷時に予め設定されていてもよい。
主制御部20は、レコメンドアプリ・ファイルリスト26fを取得して、このリストに基づいてレコメンドアプリ・ファイルエリア42を生成する(S505)。この際、主制御部20は、リストに含まれるアプリケーションプログラムまたはファイルに対応するアイコンをアプリアイコン情報26bから取得して、レコメンドアプリ・ファイルエリア42に、各々のアプリケーションプログラムまたはファイルを起動するためのショートカットボタンをアイコンで配置させる。
主制御部20は、レコメンドウェブリスト26gを取得して、このリストに基づいてレコメンドウェブエリア43を生成する(S507)。この際、主制御部20は、リストに含まれるURLに対応するアイコンをホーム画面情報26cから取得して、レコメンドウェブエリア43に、各々のURLにアクセスするためのショートカットボタンをアイコンで配置させる。なお、ホーム画面情報26cに、そのURLに対応するアイコンが含まれていない場合、ホーム画面情報26cからデフォルトのアイコンを取得して、このアイコンを配置させる。
主制御部20は、レコメンドコンタクトリスト26hを取得して、このリストに基づいてレコメンドコンタクトエリア44を生成する(S509)。この際、主制御部20は、リストに含まれる通信相手に対応するアイコン(例えば通信相手を識別するための画像からなるアイコン)をコンタクト情報26aから取得するとともに、電話、メール、ウェブアクセスの各々を示すアイコンをアプリアイコン情報26bから取得して、レコメンドコンタクトエリア44に、各々の通信内容を開始するためのショートカットボタンとして、通信相手を示すアイコンと通信内容を示すアイコンとが組み合わせられてなるアイコンを配置させる。なお、電話、メールの通信相手、ウェブサイトの提供元がコンタクト情報26aに含まれていない場合は、この通信処理についてのショートカットボタンをレコメンドコンタクトエリア44に配置させないようにすると良い。
主制御部20は、図9(A)に示すように、ステップS503にて生成されたユーザ設定エリア41、ステップS505にて生成されたレコメンドアプリ・ファイルエリア41、S507にて生成されたレコメンドウェブエリア43、S509にて生成されたレコメンドコンタクトエリア44をそれぞれホーム画面に配置して、タッチスクリーン11の表示画面40に表示させる(S511)。
また、図9(A)に示すように、タッチスクリーン11の表示画面40には、全機能表示ボタン45が配置されていて、ユーザにより全機能表示ボタン45が選択されると、全機能表示画面46が表示される。図9(B)は、全機能表示画面46の一例を示す画面図である。図9(B)に示すように、全機能表示画面46は、カメラ機能、メール機能などの情報通信端末1が有する全ての機能に対して、各々の機能を起動するためのショートカットボタン46aが配列されている。
主制御部20は、ステップS507にて、デフォルトのアイコンを使用した場合には、ホーム画面の各種エリアの表示を完了した後に、そのデフォルトのアイコンが使用されたURLにアクセスして、このウェブサイトに対応するウェブアイコンを取得して、ホーム画面情報26cとして記憶部26に記憶させる(S513)。これにより、次回にこのURLにアクセスするためのショートカットボタンを表示する際に、ステップS513にて記憶されたアイコンを使用することができる。
なお、レコメンドエリアに表示される各々の項目を使用頻度に基づいて抽出する例に付いて説明したが、これに限定されず、最近使用された項目が優先されて抽出されるようにしても良く、また、リコメンドエンジン35から取得したリストそのものでも良いし、時計部36、位置情報取得部37から取得したデータを用いて、並べ替えられたり、取捨選択されたりしたリストであっても良い。
情報通信端末1がタッチスクリーン11にホーム画面を表示する際に、ホーム画面の一部としてレコメンドエリアを表示する例について説明したが、これに限定されず、ホーム画面にはユーザ設定エリア41及びレコメンドエリア42、43、44を表示させるためのレコメンドボタン47を表示して、ユーザによりレコメンドボタン47が選択された場合に、レコメンドエリア42、43、44を表示するようにしても良い。以下、レコメンドアプリ・ファイルエリア42、レコメンドウェブエリア43、レコメンドコンタクトエリア44を総称してレコメンドエリアと呼ぶ。
情報通信端末1が、ユーザのレコメンドボタン47等による指示に基づいてレコメンドエリアをホーム画面に配置してこのホーム画面を表示するホーム画面表示処理の手順について、図10に示すフローチャート、図11(A)乃至図11(D)に示す画面遷移図に基づいて説明する。
始めに、図11(A)に示すように、タッチスクリーン11の表示エリア40にはユーザ設定エリア41が表示されているものとする。主制御部20は、レコメンドボタン47されたか否かを判断する(S601)。レコメンドボタン47が選択されていない場合(S601のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
レコメンドボタン47が選択された場合(S601のYes)は、主制御部20は、第1のレコメンドエリアを生成する(S603)。第1のレコメンドエリアは、いずれかのレコメンドエリアであり、予め設定されているものであっても使用頻度が高いものが選定されても良い。ここでは第1のレコメンドエリアがレコメンドアプリ・ファイルエリア42であるものとする。この際、レコメンドアプリ・ファイルエリア42はステップS505にて示した方法、レコメンドウェブエリア43はステップS507にて示した、レコメンドコンタクトエリア44はステップS509にて示した方法で生成される。
主制御部20は、ステップS603にて生成されたレコメンドエリアをタッチスクリーン11の表示画面40に表示させる(S605)。例えば図11(B)に示すように、タッチスクリーン11の表示エリア40にはレコメンドアプリ・ファイルエリア42が表示される。
主制御部20は、ユーザによりエリア切り替えが指示されたか否かを判断する(S607)。この際、主制御部20は、ユーザによる所定の操作により切り替えが指示され、例えばタッチスクリーン11の画面上を所定長さ以上撫でられた場合に、エリア切り替えが指示されたものと判断する。エリア切り替えが指示されていない場合(S607のNo)は、主制御部20はそのまま待機する。
エリア切り替えが指示された場合(S607のYes)は、主制御部20は、第2のレコメンドエリアを生成する(S609)。第2のレコメンドエリアは、第1のレコメンドエリアとは異なるいずれかのレコメンドエリアである。ここでは第2のレコメンドエリアは、例えばレコメンドウェブエリア43またはレコメンドコンタクトエリア44である。この際、レコメンドアプリ・ファイルエリア42はステップS505にて示した方法、レコメンドウェブエリア43はステップS507にて示した、レコメンドコンタクトエリア44はステップS509にて示した方法で生成される。
主制御部20は、ステップS609にて生成されたレコメンドエリアをタッチスクリーン11の表示画面40に表示させる(S611)。第2のレコメンドエリアが例えばレコメンドウェブエリア43であった場合には、図11(C)に示すように、タッチスクリーン11の表示エリア40にはレコメンドウェブエリア43が表示される。また、第2のレコメンドエリアが例えばレコメンドコンタクトエリア44であった場合には、図11(D)に示すように、タッチスクリーン11の表示エリア40にはレコメンドコンタクトエリア44が表示される。
このようにして情報通信端末1は、画面表示タイミング(情報通信端末1の起動時や画面非表示モードからの復帰時)で、最新のレコメンドエンジン出力を読み込み、レコメンドエンジン出力に基づいた最新のアプリ・ファイル、コンタクト情報付き電話発信・メール作成・ウェブブラウジング、ウェブサイト情報をアイコンとしてタッチスクリーン11の画面上に配置する。
同時に、従来の使い勝手の維持に配慮し、ユーザにより予め設定されたアイコンを表示するためのユーザ設定エリア41、情報通信端末1が有する全ての機能に関連付けられた全機能表示画面へのリンクアイコン(全機能表示ボタン45)を設けつつ、レコメンド出力によるショートカット自動配置エリア(レコメンドエリア42、43、44)を設けた。
また、実際の使い勝手を考慮し、レコメンドエリアは、レコメンドアプリ・ファイルエリア42、レコメンドウェブエリア43、レコメンドコンタクトエリア44のように、目的別に区切られている。これらの各エリアは、ウィジェットとして実現しても良い。また、各レコメンドエリアの配置はユーザにより設定可能とすると良い。各々のレコメンドエリアにおいて、ユーザが画面上を指でスクロールすることにより、推奨度が比較的低いショートカットボタンも表示されるようにすると良い。
本発明に係る情報通信端末1によると、画面表示が開始されるタイミングで最新のレコメンド情報を取得して画面に表示させることにより、ユーザ操作性に優れたホーム画面を表示させることが可能となる。
本発明の説明として、情報通信端末1について説明したが、これに限らず、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistants)、MID(Mobile Internet Device)、携帯音楽プレイヤー、携帯ビデオカメラ、携帯ゲーム機等、ホーム画面を表示する機能を備えている情報通信端末であれば、任意の情報通信端末であっても良い。