JP2010158362A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部当選確率が変動する遊技機において、確率変動状態であるか否かの遊技者側からの判断を困難にして遊技意欲が低下するおそれを抑制できると共に、確率変動状態の恩恵の度合いを遊技者が把握できるように構成したことで遊技の興趣を高めた優れた特性の遊技機を提供すること。
【解決手段】遊技機1は、内部当選確率が変動可能な内部抽選手段41と、ゲームの実行回数に対する大当たり状態の発生回数の割合を示す大当たり確率を所定期間について算出する大当たり確率算出手段471と、内部抽選手段41に設定された内部当選確率の平均値である平均確率を所定期間について算出する平均確率算出手段472と、大当たり確率及び平均確率を遊技者に対して表示する表示手段7と、を備えている。
【選択図】図4

Description

本発明は、内部当選確率を変動させて遊技者側の有利度合いを変化させる遊技機に関する。
従来より、例えば、ボーナス役の内部当選確率を通常状態よりも高めた確率変動状態を発生するスロットマシン等の遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような遊技機の遊技において、確率変動状態が発生あるいは終了する条件は様々である。
スロットマシンの場合、一般的には、ボーナスゲームが終了したときや特定の小役が入賞したとき等のタイミングで確率変動状態が発生し、予め定められたゲーム数を消化したときやボーナスが内部当選したとき等のタイミングで確率変動状態が終了する。このように確率変動状態は、発生してから所定の期間が経過したときに終了する設定が一般的であり、その期間中は遊技者にとって期待感の高まる期間となり得る。さらに、確率変動状態が発生しているのか否かを外見からは判別できないようにすることで、確率変動状態の発生に対する期待感、緊張感を高めようとした遊技機の提案もある。
しかしながら、前記従来の遊技機では、次のような問題がある。確率変動状態が未発生の期間では遊技者が期待感を高く維持することができず、遊技意欲を低下させる原因となるおそれがある。一方、確率変動状態の発生期間が把握できないとゲーム毎の内部当選確率を把握しにくくなり、遊技結果としての実際の大当たり確率との対比により自分が確率変動状態の恩恵をどの程度受けることができたのか、自分の引き(抽選運)が強かったのか弱かったのかを判断するという遊技者の楽しみが奪われてしまうおそれがある。
特開2007−244559号公報
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、内部当選確率が変動する遊技機において、確率変動状態であるか否かの遊技者側からの判断を困難にして遊技意欲の低下を抑制しつつ、確率変動状態の恩恵の度合いを遊技者が把握できるように構成したことで遊技の興趣を高めた優れた特性の遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、ゲームの開始に応じて大当たりの当否を判定するための内部抽選を予め設定された内部当選確率に基づいて実行する内部抽選手段と、
該内部抽選手段による抽選結果を表示する抽選結果表示手段と、
該抽選結果表示手段により表示された抽選結果が大当たりであった場合に大当たりが入賞し、遊技者にとって有利な大当たり状態を発生させる大当たり発生手段と、を備え、
前記内部当選手段に設定される前記内部当選確率が変動可能な遊技機であって、
前記ゲームの実行回数に対する前記大当たり状態の発生回数の割合を示す大当たり確率を所定期間について算出する大当たり確率算出手段と、
前記内部抽選手段に設定された前記内部当選確率の平均値である平均確率を前記所定期間について算出する平均確率算出手段と、
前記大当たり確率及び前記平均確率を遊技者に対して表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする遊技機にある(請求項1)。
本発明の遊技機における内部抽選手段は、大当たりの当否を判定するための内部抽選の際の前記内部当選確率を変動可能である。前記遊技機の遊技では、前記内部当選確率が変動した旨の報知がなければ、遊技中の前記内部当選確率を遊技者が精度高く把握することが困難である。遊技者にあっては、実際の遊技による遊技結果としての大当たりの確率をある程度、把握できるものの、前記遊技機側における前記内部当選確率の恩恵を受けることができたか否かの判断や、自分の引き(抽選運)が良いのか悪いかの判断を下すことが難しくなるおそれがある。
これに対して、本発明の遊技機は、前記所定期間について前記大当たり確率を算出する前記大当たり確率算出手段、及び前記所定期間について前記平均確率を算出する前記平均確率算出手段のほか、当該大当たり確率及び当該平均確率を表示する前記表示手段を備えている。前記大当たり確率は、実際の遊技におけるゲームの実行回数に対する前記大当たり状態の発生回数の割合である。一方、前記平均確率は、前記遊技機に設定された前記内部当選確率の平均値であり、大当たりが当選し得る理論上の確率を意味している。
前記表示手段が表示する前記大当たり確率と前記平均確率とを対比すれば、遊技者は、自分が前記内部当選確率の変動による恩恵をどの程度受けることができたのか、自分の引き(抽選運)が強かったのか弱かったのかを判断しながら遊技を楽しむことができる。例えば、前記大当たり確率が良好だった場合、前記平均確率が当該大当たり確率と同程度であれば前記内部当選確率の変動による恩恵を十分に受けたことになり遊技者は満足感を味わうことができる。一方、前記平均確率が前記大当たり確率よりも低い場合には、前記内部当選確率の変動による恩恵を受けた訳ではなく偶然に自分の引きが強かったということになる。この場合には、前記内部当選確率の変動の恩恵を受けた訳ではないので、前者の場合に比べると満足感はさほど高くはないと言える。
以上のように、本発明の遊技機は、内部当選確率が変動する遊技機であって、前記内部当選確率の変動による恩恵の度合いを遊技者が把握できるという優れた特性の遊技機である。この遊技機では、前記内部当選確率が変動した旨を報知する必要もないため、報知に応じて遊技意欲が低下してしまうようなおそれを未然に回避できる。
本発明の遊技機としては、内部抽選機能を有するスロットマシンや、内部抽選機能を備えた、いわゆるデジタル機と呼ばれるパチンコ機等がある。さらに、スロットマシンとしては、メダルやコインを遊技媒体とした狭義のスロットマシンのほか、パチンコ玉を遊技媒体としたパロット(R)などであっても良い。
また、複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示すると共に、前記複数の図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せにより前記抽選結果を表示するように構成された前記抽選結果表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記抽選結果表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて前記抽選結果表示手段による図柄の変動表示を開始させると共に、前記停止操作手段の操作に応じて内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記抽選結果表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備え、
前記内部抽選手段は、前記大当たりに対応する大当たり役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行することが好ましい(請求項2)。
この場合には、前記内部当選確率を変動させる対象の役として、前記大当たり役のほか、リプレイや小役等、他の役を設定することも良い。遊技者側に有利な役の内部当選確率を変動させれば、内部当選確率の変動に対する遊技者の期待感を高めることができ、本発明の作用効果を実現できる。
また、前記内部抽選手段は、前記ゲーム開始操作手段の操作時点であるゲーム開始操作時点に応じてゲーム毎に異なる前記内部当選確率が設定され得ることが好ましい(請求項3)。
この場合には、前記内部当選確率がゲーム毎に変動し得るため、前記所定期間内の平均的な内部当選確率の推定が一層、困難となる。それ故、前記平均確率を表示することの効果が一層、顕著になり得る。
実施例1における、スロットマシンの外観を示す正面図。 実施例1における、リールの外周に配置された図柄の配列を展開して示す展開図。 実施例1における、スロットマシンの役、入賞図柄、利益を示す説明図。 実施例1における、スロットマシンの電気的な構成を示すブロック図。 実施例1における、内部当選役を抽選するための内部抽選テーブルを例示する説明図。 実施例1における、状態移行抽選のための第1の状態移行抽選テーブルを例示する説明図。 実施例1における、状態移行抽選のための第2の状態移行抽選テーブルを例示する説明図。 実施例1における、ウェイト時間及び非ウェイト時間を説明する説明図。 実施例1における、平均確率算出手段が算出する平均確率を例示する説明図。 実施例1における、操作タイミング報知画面を示す正面図。 実施例1における、データ表示画面を示す正面図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、内部当選確率の変動機能を備えたスロットマシン1(遊技機)に関する例である。この内容について、図1〜図11を用いて説明する。
まず、本例のスロットマシン1の外観的な構成について、図1を参照して説明する。スロットマシン1では、遊技者に対面する前面部分が、略矩形状の図柄表示窓11を略中央に設けた前面枠体10によって形成されている。前面枠体10は、図柄表示窓11の上側に、液晶表示部53、左右一対のスピーカ520及び装飾ランプ部56を配置してなる。図柄表示窓11の下側には、スロットマシン1の基部をなすベース部100が形成されている。図柄表示窓11の右側には、メダル払出数を表示する払出数表示部551、及びクレジット数を表示するクレジット数表示部552が配置されている。
ベース部100は、遊技者から奥まって位置する図柄表示窓11に対して相対的に張り出すように形成されている。ベース部100は、図柄表示窓11に隣り合う上端部にテーブル状の操作面14を有し、メダル(遊技媒体)を払い出すメダル受け皿15を下端部に有し、操作面14とメダル受け皿15との間に操作パネル13を有している。
操作面14には、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダルを投入するためのベットボタン64と、クレジットされたメダルを払い出させるための精算ボタン65と、メダルを直接投入するためのメダル投入口630とが配置されている。操作パネル13には、リール21の図柄変動を開始させるためのスタートレバー62(ゲーム開始操作手段)と、図柄変動を停止させるためのストップボタン61(停止操作手段)と、遊技データを表示させるためのデータ表示ボタン67と、が配置されている。
ベットボタン64は、クレジットされたメダルの中から3枚のメダルを投入するためのボタンである。ベットボタン64は、投入数3を表す3ベット信号を発生する。ただし、残りのクレジットが2又は1である場合には、2ベット信号又は1ベット信号を発生し、クレジットがゼロの場合は、ベット信号を発生しない。
スタートレバー62は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号であるゲーム開始信号を発生する操作レバーである。スロットマシン1では、メダルの直接投入、あるいはベットボタン64の操作によるメダルの投入を前提としてスタートレバー62が有効状態に設定される。なお、リプレイが入賞した場合には、メダルの直接投入、あるいはベット操作がされなくても自動的にメダルが投入された状態、すなわち次のゲームを開始可能な状態が設定され得る。また、本例のスロットマシン1では、前回のゲームの開始、すなわちリール21の始動後、規制時間である4.1秒が経過するまでのウェイト期間(待機期間)内にゲーム開始操作が行われた場合には、ウェイト期間の満了を待ってリール21が始動するようになっている。
ストップボタン61は、遊技者の操作に応じてリール21の制御信号である変動停止信号を発生する操作ボタンである。本例のストップボタン61は、左リール21Lに対応する左ストップボタン61L、中リール21Cに対応する中ストップボタン61C、及び右リール21Rに対応する右ストップボタン61Rを組み合わせてなる。
図柄表示窓11は、図1に示すごとく、図柄表示領域110L、C、Rを含む表示窓である。各図柄表示領域110L、C、Rは、いずれも3図柄分の図柄表示領域である。図柄表示窓11全体では、3行3列よりなる2次元マトリクス状に配置された9図柄分の図柄表示領域が形成されている。図柄表示窓11は、遊技者側から図柄20が見えるように、窓全体が透明な樹脂プレートにより形成されている。
2次元マトリクス状に9個の図柄20が配置される図柄表示領域においては、入賞の対象となる入賞図柄の並び方向である入賞ライン211〜215が設定されている。本例の入賞ラインは、水平方向の入賞ライン211〜213と、対角方向の入賞ライン214、215とにより構成されている。
各図柄表示領域110L、C、Rの裏側には、抽選結果表示手段2を構成するリール21L、C、Rがそれぞれ配置されている。リール21L、C、Rは、図2に示すごとく、円柱形状をなし、その外周面に略一定の間隔を空けて21個の図柄20が配置された回転式のリールである。なお、リール21としては、本例の回転式のリールに代えて、液晶ディスプレイに図柄を変動表示する画像式のリールを採用することもできる。
スピーカ520及び装飾ランプ部56は、図1に示すごとく、音あるいは光により遊技を演出するための演出手段である。
払出数表示部551は、入賞時のメダル払出数を表示する表示部である。
クレジット数表示部552は、クレジット機能によりクレジット(貯留)されたメダル数を表示する表示部である。
液晶表示部53は、液晶ディスプレイよりなる。液晶表示部53は、データ表示画面70(図11)等の遊技データの表示画面や、遊技者側に有利となるスタートレバー62の操作タイミングを報知する操作タイミング報知画面531(図10)等の演出画面を表示可能である。なお、データ表示画面70、操作タイミング報知画面531の内容については後で説明する。
次に、本例のスロットマシン1の役、遊技性、図柄配列を説明する。
スロットマシン1では、図3に示すごとく役、内部当選役、入賞役が設定されている。役としては、3種類の大当たり役であるボーナス役(BIG1、BIG2、REG)のほか、10枚役、2枚役等の小役、リプレイが設定されている。同図では、左列に各役の名称を、各役に対応する図柄20の組合せである入賞図柄を中列に、入賞に応じて遊技者に付与される利益を右列に示してある。
スロットマシン1では、内部抽選手段41により内部当選した役が内部当選役になる。そして、内部当選役に対応する入賞図柄が入賞ラインに沿って成立したとき、その役が入賞役となる。スロットマシン1の遊技では、ボーナス役の入賞に応じてボーナス状態(大当たり状態)が発生し得る。BIG1、BIG2を契機としたBIGボーナス状態は、メダルの払出数が365枚を超えた時点で終了する最も有利なボーナス状態である。REGを契機としたREGボーナス状態は、メダルの払出数が120枚を超えた時点で終了するボーナス状態である。
このスロットマシン1の遊技では、非ボーナス状態として、通常状態、第1特別状態、第2特別状態が発生し得る。第1特別状態及び第2特別状態は、スタートレバー62の操作時点であるゲーム開始操作時点に応じて内部当選確率が高くなる確変ゲームが発生し得る状態である。さらに、第1特別状態及び第2特別状態としては、確変ゲームを発生させ得るゲーム開始操作タイミングが報知される状態と、報知されない状態とがある。通常状態から第1特別状態及び第2特別状態への状態移行は、通常状態における2枚役(特定小役)の内部当選に応じて発生する可能性がある。第1特別状態及び第2特別状態から通常状態への状態移行は、第1特別状態・第2特別状態における10枚役(特定小役)の内部当選に応じて発生する可能性がある。
なお、本例のスロットマシン1では、第1特別状態に対応する特1フラグ及び第2特別状態に対応する特2フラグが遊技状態フラグとして設定され、ボーナス状態に対応するボーナス状態フラグが遊技状態フラグとして設定されている。さらに、ゲーム開始操作タイミングの報知有りに対応する状態報知フラグが設定されている。
次に、本例のスロットマシン1の電気的な構成について、図4を参照して説明する。スロットマシン1の全体動作を制御する制御部3に対しては、既出の構成のほか、メダル投入口630を介して直接投入されたメダルを検知する投入メダル検知部63、リール21と共に抽選結果表示手段2を構成するリール駆動部22、リール21の回転位置を検知する基準位置検知部66、メダルを払い出すメダル払出部54、前記払出数表示部551やクレジット数表示部552を含む各種表示部55、遊技者の有利度合いを表す設定値を設定するための設定値操作部68、及びスピーカ520を制御する音声出力部52等が電気的に接続されている。
投入メダル検知部63は、メダル投入口630から直接投入されたメダルの検知部である。投入メダル検知部63は、メダル投入口630からメダルが投入される毎にインサート信号を出力する。なお、本例のスロットマシン1では、メダルの直接投入、ベットボタン64の操作、あるいはリプレイの入賞に応じて3枚のメダルが投入された際、スタートレバー62が有効な状態に設定され、新たなゲームを開始可能な状態となる。
リール駆動部22は、ステップ単位で制御可能なステッピングモータ(図示略)を含み、このステッピングモータの回転駆動力によりリール21を回転駆動する手段である。
基準位置検知部66は、各リール21L、C、Rについて基準位置片の通過を検知し、検知信号を出力する検知部である。
メダル払出部54は、入賞に応じて所定数(図3参照。)のメダルをメダル受け皿15に払い出す払出部である。
設定値操作部68は、設定キー680を利用して、ボーナス役等の当選確率が異なる6段階の設定値を変更するための操作部である。
制御部3は、図4に示すごとく、CPU31と、メモリ手段であるROM33、RAM34と、入出力インターフェースとしてのI/O部32と、乱数を発生する乱数発生部350と、内部抽選用の乱数を抽出する乱数抽出部35と、を有している。CPU31は、ROM33から読み込みしたソフトウェアプログラムを実行することにより、内部当選役を抽選する内部抽選手段41、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御するフラグ制御手段42、リール21を制御する表示制御手段43、入賞図柄を判定する入賞判定手段44、入賞に応じて利益を付与する利益付与手段45、ボーナス状態を発生させる大当たり発生手段46、遊技データを計数するデータ計数手段470、ボーナス役が実際に入賞した入賞確率であるボーナス確率(大当たり確率)を算出する大当たり確率算出手段471、内部抽選手段41に設定されたボーナス役の内部当選確率の平均値である平均確率を算出する平均確率算出手段472、第1特別状態・第2特別状態を発生させる特別状態発生手段481、通常状態から特別状態への状態移行抽選等を実行する状態移行抽選手段482、所定期間内のゲーム開始を規制するゲーム規制手段49としての各機能を実現する。
メモリ手段であるROM33は、内部当選役の抽選に利用される内部抽選テーブル、状態移行抽選に利用される状態移行抽選テーブル、及び表示制御手段43がリール21の停止制御に用いる図示しないリール制御テーブルを記憶している。
内部抽選テーブルとしては、図5に示すごとく、非ボーナス状態下のゲームで参照される2種類のテーブルと、ボーナス状態で参照される1種類のテーブルとがある。非ボーナス状態用の内部抽選テーブルとしては、通常状態を含む通常の内部当選確率での低確率ゲームに適用される低確率テーブルと、内部当選確率が高くなる確変ゲームである高確率ゲームに適用される高確率テーブルとがある。ボーナス状態用の内部抽選テーブルとしては、ボーナステーブルがある。なお、内部抽選テーブルは、1〜6の設定値毎にそれぞれ設定されている。
各内部抽選テーブルは、0〜65535の抽選用乱数のうち、各役の当選乱数の範囲が規定されたデータテーブルである。各内部抽選テーブルにおける各役の当選乱数の個数及び内部当選確率は、図5に示すようになっている。なお、同図中の確率の欄には、各内部当選確率の分母(例えば、1/xにおけるx。)を示してある。同図から知られるように、高確率テーブルによるボーナス役の内部当選確率は低確率ゲームの6倍であり、高確率テーブルによるリプレイの内部当選確率は低確率ゲームの1.5倍となっている。また、通常状態と特別状態との間の状態移行の契機となる特定小役である2枚役及び10枚役については、高確率テーブルと低確率テーブルとの間で違いを設けていない。
前記状態移行抽選テーブルとしては、通常状態から特別状態への第1の状態移行抽選テーブル(図6)と、特別状態から通常状態への第2の状態移行抽選テーブル(図7)とがある。第1の状態移行抽選テーブルは、内部抽選テーブルにおける2枚役の当選乱数と照合でき2枚役の内部当選を発生させた抽選用乱数を、さらに照合するための抽選テーブルである。第2の状態移行抽選テーブルは、内部抽選テーブルにおける10枚役の当選乱数と照合できた抽選用乱数を、さらに照合するための抽選テーブルである。
前記第1の状態移行抽選テーブルでは、図6に示すごとく、通常状態(図中「通」。)から第1特別状態(図中「特1」。)への状態移行を発生させる特1乱数、第2特別状態(図中「特2」。)への状態移行を発生させる特2乱数、及び状態移行を発生させないその他の乱数の範囲が規定されている。特1乱数及び特2乱数としては、ゲーム開始操作タイミングの報知有りの状態(図中、添字「A」。)に対応する乱数と、報知無しの状態(図中、添字「B」。)に対応する乱数とが設定されている。本例のスロットマシン1では、特定小役である2枚役の1000個の当選乱数が下記の5種類の乱数に分類されている。
・第1の状態移行抽選テーブルにおいて規定された乱数の種類
(1)通常状態から第1特別状態(ゲーム開始操作タイミングの報知有り)への移行の当選乱数。この報知有りの特1乱数の個数は125個。
(2)通常状態から第1特別状態(ゲーム開始操作タイミングの報知無し)への移行の当選乱数。この報知無しの特1乱数の個数は125個。
(3)通常状態から第2特別状態(ゲーム開始操作タイミングの報知有り)への移行の当選乱数。この報知有りの特2乱数の個数は125個。
(4)通常状態から第2特別状態(ゲーム開始操作タイミングの報知無し)への移行の当選乱数。この報知無しの特2乱数の個数は125個。
(5)通常状態から特別状態への移行を伴わないハズレ乱数。このハズレ乱数の個数は500個。
前記第2の状態移行抽選テーブルでは、図7に示すごとく、特別状態から通常状態への状態移行を発生させる通常乱数、及び状態移行を発生させないその他の乱数の範囲が規定されている。本例のスロットマシン1では、特定小役である10枚役の8500個の当選乱数が下記の2種類の乱数に分類されている。なお、同図では、通常状態を「通」、第1特別状態を「特1」、第2特別状態を「特2」により表している。
・第2の状態移行抽選テーブルにおいて規定された乱数の種類
(1)第1特別状態及び第2特別状態から通常状態への移行の当選乱数。この通常乱数の個数は1500個。
(2)特別状態から通常状態への移行を伴わないハズレ乱数。このハズレ乱数の個数は7000個。
乱数発生部350は、図4に示すごとく、所定の整数範囲に属する乱数を発生する部分である。乱数発生部350が発生する乱数としては、内部当選役を抽選するための0〜65535の整数範囲の乱数がある。
乱数抽出部35は、抽選用乱数を抽出する部分である。乱数抽出部35は、乱数発生部350が発生する乱数の中から抽選用乱数を抽出する。乱数抽出部35が抽出する抽選用乱数としては、内部当選役の抽選あるいは状態移行抽選のための0〜65535の範囲の乱数がある。乱数抽出部35は、スタートレバー62の操作に応じたゲーム開始信号を契機として内部当選役の抽選等に利用される抽選用乱数を抽出する。
内部抽選手段41は、内部抽選により内部当選役を決定する手段である。内部抽選手段41は、内部抽選テーブル(図5)に規定された各役の当選乱数に対して前記抽選用乱数を照合し、内部当選役を決定する。内部抽選手段41は、ボーナス状態下ではボーナステーブルを参照し、非ボーナス状態下では高確率テーブル(確変ゲーム)あるいは低確率テーブルを参照する。
フラグ制御手段42は、内部当選役に対応する内部当選フラグを制御する手段である。フラグ制御手段42は、内部抽選手段41が決定した内部当選役に対応する内部当選フラグをオン状態に設定する。ボーナス役以外の他の役の内部当選フラグについては、当該内部当選フラグが初めて成立したゲームで入賞したか否かに関わらず次のゲームを開始するまでにオフ状態(ゼロ)にリセットする。したがって、ボーナス役以外の各役が内部当選したゲームで入賞しなかった場合、全て取りこぼしとなる。一方、ボーナス役の内部当選フラグであるボーナスフラグについては、入賞するまで内部当選フラグの成立状態が次回のゲームに順次、持ち越され、入賞に応じてオフ状態にリセットされる。
状態移行抽選手段482は、特定小役である2枚役又は10枚役が内部当選した際、通常状態と特別状態との間の状態移行を発生させるか否かの抽選を実行する手段である。状態移行抽選手段482は、通常状態下で抽出された抽選用乱数が2枚役の当選乱数と照合できた際(すなわち、2枚役が内部当選した際)、その抽選用乱数を前記第1の状態移行抽選テーブル(図6参照。)と照合して特別状態への移行抽選を実行する。また、状態移行抽選手段482は、特別状態下で抽出された抽選用乱数が10枚役の当選乱数と照合できた際(すなわち、10枚役が内部当選した際)、その抽選用乱数を前記第2の状態移行抽選テーブル(図7参照。)と照合して通常状態への移行抽選を実行する。
状態移行抽選手段482は、抽選用乱数が前記第1の状態移行抽選テーブルの前記特1乱数(特2乱数)と照合できたとき特1フラグ(特2フラグ)をオン状態に設定する。さらに、抽選用乱数が報知有りの特1乱数(特2乱数)と照合できたときには、状態報知フラグをオン状態に設定する。また、抽選用乱数が前記第2の状態移行抽選テーブルの通常乱数と照合できたとき、特1フラグ、特2フラグ及び状態報知フラグを全てリセットする。
表示制御手段43は、ゲーム開始信号に応じてリール21の図柄変動を開始すると共に、変動停止信号に応じてリール21の図柄変動を停止させる手段である。表示制御手段43は、リール駆動部22を構成するステッピングモータに制御パルスを入力し、1パルス毎に1ステップずつステッピングモータを回転させる。表示制御手段43は、リール駆動部22に入力した制御パルス数、すなわちステッピングモータが回転したステップ数をカウントする。特に、本例の表示制御手段43は、各リール21の基準位置片の検知信号を取り込むごとにステップ数をゼロリセットすることで、直近の検知信号の後に生じたステップ数をカウントしている。
表示制御手段43は、規則(遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則)等が定める所定の引込範囲内の図柄を入賞ライン上に停止させる、いわゆる引込制御を実行する手段である。本例では、前記のごとく、引込範囲として4図柄分に相当する範囲が設定されている。表示制御手段43は、変動停止信号を取り込みした際のステップ数をリール制御テーブルと照合し停止位置を決定する。表示制御手段43は、決定した停止位置に当たる図柄を引き込んでリール21を停止させる。
入賞判定手段44は、3基のリール21L、C、Rが停止表示する図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する手段である。具体的には、入賞判定手段44は、3基のリール21L、C、Rを横断するように設定された入賞ライン211〜215上に停止した図柄の組合せに応じて入賞役を判定する。入賞判定手段44は、各リール21L、C、Rが停止した後、各リール21L、C、Rに対応する各ステッピングモータ(リール駆動部22)のステップ数を取り込む。入賞判定手段44は、このステップ数を基にして入賞ライン211〜215上に停止した図柄20の種類を求め、その図柄20の組合せについて入賞役が成立するか否かを判定する。
利益付与手段45は、入賞判定手段44により判定された入賞役に応じた利益を付与する手段である。例えば、ボーナス役であるBIG1、BIG2が入賞役である場合、利益付与手段45は、BIGボーナス状態の発生という利益を付与する。10枚役が入賞役である場合には、10枚のメダルの払い出しという利益を付与する。リプレイが入賞役である場合には、リプレイゲームの発生という利益を付与する。
ゲーム規制手段49は、所定のゲーム開始操作タイミングに応じたゲーム開始を規制する手段である。本例のスロットマシン1では、図8に示すごとく、リール21の始動に応じた図柄の変動開始によりゲームが開始された後、4.1秒間の規制時間が設定されている。ゲーム規制手段49は、この規制時間が経過するまでのウェイト期間(待機期間)内にスタートレバー62が操作されても直ちにリール21を始動せず、ウェイト期間の満了を待ってリール21の始動を許可する。例えば、ウェイト期間内のゲーム開始操作時点Aでスタートレバー62が操作された場合には、ウェイト期間の満了と共にリール21が始動しゲームが開始される。
一方、非ウェイト期間(非待機期間)内のゲーム開始操作時点Bでスタートレバー62が操作された場合には、直ちにリール21が始動しゲームが開始される。なお、ウェイト期間は、ゲーム開始後、規制時間が経過する前に全てのリール21を停止されゲームが終了した場合に発生し得る期間である。なお、本例のスロットマシン1では、ウェイト期間に対応するウェイトフラグが設定されている。
特別状態発生手段481は、第1特別状態及び第2特別状態を発生させる手段である。特別状態発生手段481は、例えば、通常状態下で前記報知有りの特1乱数により2枚役が内部当選した際、ゲーム開始操作タイミングの報知有りの第1特別状態を発生させる。また、例えば、第1特別状態及び第2特別状態下で前記通常乱数により10枚役が内部当選した際、特別状態を終了して通常状態に復帰させる。
第1特別状態では、ゲーム開始操作時点がウェイト期間内に属する場合に低確率テーブルがそのゲームに適用され、非ウェイト期間内に属する場合に高確率テーブルがそのゲームに適用され確変ゲームが発生する。一方、第2特別状態では、ゲーム開始操作時点がウェイト期間内に属する場合に高確率テーブルがそのゲームに適用されて確変ゲームが発生し、非ウェイト期間内に属する場合に低確率テーブルがそのゲームに適用される。つまり、第1特別状態では、非ウェイト期間内のスタートレバー62の操作が有利となる一方、第2特別状態では、ウェイト期間内のスタートレバー62の操作が有利となる。なお、ウェイト期間内にスタートレバー62を操作した場合には、そのウェイト期間の満了を待ってリール21が始動しゲームが開始される。
データ計数手段470は、スロットマシン1の遊技データを計数する手段である。データ計数手段470が計数するデータとしては、以下の各遊技データがある。データ計数手段470は、当日の営業開始後その時点までの所定期間について各遊技データを計数する。
累計ゲーム数:非ボーナス状態下で消化された累計のゲーム数
低確率ゲーム数:累計ゲーム数のうち低確率ゲームのゲーム数
高確率ゲーム数:累計ゲーム数のうち高確率ゲームのゲーム数
BIG回数:BIG1及びBIG2の入賞回数(BIGボーナス状態の発生回数)
REG回数:REGの入賞回数(REGボーナス状態の発生回数)
累計差メダル数:(メダルの累計払出数)−(メダルの累計投入数)
大当たり確率算出手段471は、当日の営業開始後その時点までの所定期間について、実際にボーナス役が入賞した入賞確率、すなわちボーナス役の入賞に応じてボーナス状態が発生した確率を示すボーナス確率を算出する手段である。ここで、前述した通りボーナスフラグは、対応するボーナス役が入賞するまで次のゲームに持ち越される。ボーナス役が内部当選したゲームで必ず入賞するという前提があれば内部当選確率と入賞確率とが等しくなり得る一方、通常の遊技では内部当選したゲームで必ず入賞するとは限らないため、ボーナス役が内部当選した確率よりも入賞確率の方が若干小さくなる。
ボーナス確率としては、BIG1及びBIG2の入賞確率であるBB確率、REGの入賞確率であるREG確率、及びボーナス役(BIG1、BIG2、REG)の入賞確率であるボーナス確率がある。大当たり確率算出手段471は、以下の算出式により各ボーナス確率を算出する。
BB確率=BIG回数÷累計ゲーム数
REG確率=REG回数÷累計ゲーム数
ボーナス確率=(BIG回数+REG回数)÷累計ゲーム数
平均確率算出手段472は、当日の営業開始後その時点までの所定期間について、内部抽選手段41に設定されたボーナス役の内部当選確率の平均値である平均確率を算出する手段である。ここで、内部当選確率とは、ゲームで参照された内部抽選テーブルにおいて規定される理論上の確率である。平均確率としては、BIG1、BIG2の平均確率である平均BIG確率、REGの平均確率である平均REG確率、及びボーナス役(BIG1、BIG2、REG)の平均確率である平均合成確率がある。平均確率算出手段472は、以下の算出式により平均確率を算出する。
ここで、低確率ゲームにおけるBIG1又はBIG2の内部当選確率である低BIG当選確率=100/65536であり、高確率ゲームにおける高BIG当選確率=600/65536である。また、低確率ゲームにおけるREGの内部当選確率である低REG当選確率=50/65536であり、高確率ゲームにおける高REG当選確率=300/65536である。さらに、低確率ゲームにおけるボーナス役(BIG1、BIG2、REG)の内部当選確率である低ボーナス当選確率=150/65536であり、高確率ゲームにおける高ボーナス当選確率=900/65536である(図5参照。)。
平均BIG確率=(低確率ゲーム数×低BIG当選確率+高確率ゲーム数×高BIG当選確率)÷累計ゲーム数
平均REG確率=(低確率ゲーム数×低REG当選確率+高確率ゲーム数×高REG当選確率)÷累計ゲーム数
平均合成確率=(低確率ゲーム数×低ボーナス当選確率+高確率ゲーム数×高ボーナス当選確率)÷累計ゲーム数
平均確率算出手段472によれば、例えば、図9に示すごとく各平均確率が算出される。なお、同図では、確率の分母(例えば、1/xにおけるx。)により各平均確率を示してある。
次に、液晶表示部53による表示される前記操作タイミング報知画面531について、図10を用いて説明する。操作タイミング報知画面531は、前記特1フラグあるいは前記特2フラグがオン状態であって、かつ、前記状態報知フラグがオン状態である場合に表示される画面である。
操作タイミング報知画面531は、特別状態であって確変ゲーム(内部当選確率が高い高確率ゲーム)が発生するチャンスである旨を表す状態表示欄531Aと、確変ゲームを発生させるゲーム開始操作タイミングであるか否かを報知するタイミング報知欄531Bとを配置した画面である。図10(A)に例示する操作タイミング報知画面531のタイミング報知欄531Bは、今、スタートレバー62を操作しても確変が発生しない旨を「STOP!」の文字列により報知している。同図(B)に例示する操作タイミング報知画面531のタイミング報知欄531Bは、今、スタートレバー62を操作すれば確変が発生し得る旨を「START!」の文字列により報知している。
図10(A)の操作タイミング報知画面531は、第1特別状態におけるウェイト期間において表示される画面である。同図(B)の操作タイミング報知画面531は、第1特別状態における非ウェイト期間、及び第2特別状態におけるウェイト期間において表示される画面である。
次に、液晶表示部53に表示されるデータ表示画面70について、図11を用いて説明する。データ表示画面70は、前記データ表示ボタン67の操作に応じて表示手段7が表示する画面である。データ表示画面70は、ゲーム数表示欄701、BIG表示欄702、REG表示欄703、及びボーナス表示欄704を4段表示してなる。各表示欄701〜704は、それぞれ、3箇所のデータ表示枠A〜Cを有している。
ゲーム数表示欄701の各表示枠701A、B、Cは、累計ゲーム数、低確率ゲーム数、高確率ゲーム数の表示枠である。BIG表示欄702の各表示枠702A、B、Cは、BIG回数、BB確率、平均BIG確率の表示枠である。REG表示欄703の各表示枠703A、B、Cは、REG回数、REG確率、平均REG確率の表示枠である。ボーナス表示欄704の各表示枠704A、B、Cは、BIG回数とREG回数との合計回数であるボーナス回数、ボーナス確率、平均合成確率の表示枠である。
なお、表示手段7は、累計ゲーム数が6000ゲームに到達しているか、あるいは累計差メダル数が3000枚に到達していることを前提として、図10に例示するデータ表示画面70を表示する。これは、平均BIG確率等の平均確率の表示により、スロットマシン1の設定値が早い段階で判別されてしまうおそれを未然に回避するためである。なお、低確率ゲーム数及び高確率ゲーム数については、上記のような前提条件が成立する前に表示することも良い。前提条件が成立する前の早い段階では、例えば、図10における表示枠702C〜704Cが空欄に設定されたデータ表示画面70を表示することも良い。
本例のスロットマシン1の遊技者は、BB確率等の大当たり確率と、平均BIG確率等の平均確率との対比により、自分が内部当選確率の変動による恩恵をどの程度受けることができたのか、自分の引き(抽選運)が強かったのか弱かったのかを判断しながら遊技を楽しむことができる。例えば、BB確率が良好だった場合、平均BIG確率がそのBB確率と同程度であれば内部当選確率の変動による恩恵を十分に受けたことになり遊技者は満足感を味わうことができる。一方、平均BIG確率がBB確率よりも低い場合には、内部当選確率の変動による恩恵を受けた訳ではなく偶然に自分の引きが強かったということになる。この場合には、内部当選確率の変動の恩恵を受けた訳ではないのでので、前者の場合に比べると満足感はさほど高くはないと言える。
以上のように、本例のスロットマシン1は、内部当選確率の変動による恩恵の度合いを遊技者が把握できるという優れた特性のスロットマシンである。このスロットマシン1では、内部当選確率が変動した旨を報知する必要もないため、報知に応じて遊技意欲が低下してしまうようなおそれを未然に回避できる。
本例は、ゲーム毎に内部当選確率が変動する可能性がある特別状態が発生するスロットマシン1に関する例であるが、これに代えて、所定条件の成立に応じて、内部当選確率が高くなる確率変動状態が複数のゲーム期間に渡って発生するスロットマシンについて本発明を適用することもできる。この場合には、確率変動状態の発生期間ではない旨が判明した場合の遊技者の落胆が大きくなる可能性が高く、確率変動状態ではないことが判明すると遊技意欲が損なわれてしまうおそれが高くなる。それ故、確率変動状態である旨等を報知することなく、確率変動状態の恩恵の度合いを遊技者に知らしめることができるという本発明の作用効果が有効となる。
なお、本例は、ボーナス役の内部当選確率が変動するスロットマシンに関する例であるが、これに代えて、通常状態における小役の内部当選確率が変動するスロットマシンに本発明を適用することもできる。この場合には、小役の実際の入賞確率と、小役の内部当選確率の平均値である平均確率とを算出して表示すると良い。
なお、本例のスロットマシン1が発生する特別状態では、内部当選確率が高くなる確変ゲームが毎回発生するチャンスがある。第1特別状態においては、非ウェイト期間内のゲーム開始操作に応じて確変ゲームが発生し得るため、比較的ゆっくりとしたペースでゲームを繰り返すことで遊技者側の有利度合いを向上できる。一方、第2特別状態においては、ウェイト期間内のゲーム開始操作に応じて確変ゲームが生じる得るため、速いペースでゲームを消化することで遊技者側の有利度合いを向上できる。
スロットマシン1では、スタートレバー62の操作タイミングに応じて確変ゲームが発生し得るため、確変ゲームの発生に対して遊技者が積極的に関与でき、戦略的に遊技できる。さらに、確変ゲームが生じ得るゲーム開始操作タイミングが報知される場合と報知されない場合があり、報知されない場合には、特別状態の種類を予測するという楽しみもある。
一般的なスロットマシンの遊技ではゲームの進行ペースが一定になりがちである一方、本例のスロットマシン1の遊技では意図的に進行ペースを速くしたり遅くしたりする動機付けがなされるため、ゲームの単調化が抑制される。
なお、スロットマシン1では、低確率テーブルと高確率テーブルとでリプレイの内部当選確率が異なるように設定したので、ゲーム開始操作タイミングが報知されない場合には、リプレイの入賞状況に応じて高確率テーブルが参照されるゲーム開始操作タイミングを推測することが可能である。
また、第1特別状態及び第2特別状態においてゲーム開始操作タイミングを報知しない場合は、いずれかの特別状態が発生している旨のみを報知し、いずれの特別状態であるかを遊技者自らが推測するように仕向けることが望ましい。
また、BIG1及びBIG2の内部当選回数、REGの内部当選回数を計数して表示することも良い。これらの内部当選回数を表示するに当たっては、本例のBIG1及びBIG2の入賞回数、REGの入賞回数に代えて表示することも良く、これらの入賞回数と共に上記の内部当選回数を表示することも良い。
なお、本例は、第1特別状態における有利なゲーム開始操作期間として前記非ウェイト期間を設定し、第2特別状態において有利なゲーム開始操作期間として前記ウェイト期間を設定した例である。これに代えて、前回のゲーム開始後の経過時間に応じて第1特別状態下の有利な期間、及び第2特別状態下の有利な期間が交互に発生するように構成しても良い。例えば、前回のゲーム開始後の経過時間が3秒〜4秒、5秒〜6秒、7秒〜8秒の各期間を第1特別状態下の有利な期間とする一方、残りの期間を第2特別状態下の有利な期間に設定することができる。
なお、本例では、特定小役である2枚役及び10枚役を内部当選させた抽選用乱数を利用して状態移行抽選を行ったが、これに代えて、特定小役の内部当選に応じて状態移行抽選用の乱数を別途、抽出することも良い。
また、本例では、特定小役の内部当選に応じて状態移行抽選を行ったが、これに代えて、特定小役の入賞に応じて状態移行抽選を実行することもできる。さらに、特定小役の内部当選等とは無関係に状態移行抽選を実行することも良い。
なお、本例では、特別状態に適用する内部抽選テーブルとして低確率テーブルと高確率テーブルとの2種類を設定した例であるが、これに代えて、3種類以上の内部抽選テーブルを設定することも良い。
また、本例は、スロットマシンに本発明を適用した例であるが、内部抽選機能を備えていると共に内部当選確率が変動する、いわゆる確率変動機能を備えたパチンコ機に本発明を適用することもできる。
さらに、本例は、データ表示画面70を表示する表示手段7を組み込んだスロットマシンの例であるが、台ランプ等の周辺機器に表示手段70を組み込むこともできる。
以上、実施例1のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形あるいは変更した技術を包含している。
1 スロットマシン
11 図柄表示窓
110 図柄表示領域
2 抽選結果表示手段
3 制御部
35 乱数抽出部
41 内部抽選手段
42 フラグ制御手段
43 表示制御手段
44 入賞判定手段
45 利益付与手段
46 大当たり発生手段
470 データ計数手段
471 大当たり確率算出手段
472 平均確率算出手段
481 特別状態発生手段
482 状態移行抽選手段
49 ゲーム規制手段
53 液晶表示部
531 操作タイミング報知画面
61 ストップボタン(停止操作手段)
62 スタートレバー(ゲーム開始操作手段)
7 表示手段
70 データ表示画面

Claims (3)

  1. ゲームの開始に応じて大当たりの当否を判定するための内部抽選を予め設定された内部当選確率に基づいて実行する内部抽選手段と、
    該内部抽選手段による抽選結果を表示する抽選結果表示手段と、
    該抽選結果表示手段により表示された抽選結果が大当たりであった場合に大当たりが入賞し、遊技者にとって有利な大当たり状態を発生させる大当たり発生手段と、を備え、
    前記内部当選手段に設定される前記内部当選確率が変動可能な遊技機であって、
    前記ゲームの実行回数に対する前記大当たり状態の発生回数の割合を示す大当たり確率を所定期間について算出する大当たり確率算出手段と、
    前記内部抽選手段に設定された前記内部当選確率の平均値である平均確率を前記所定期間について算出する平均確率算出手段と、
    前記大当たり確率及び前記平均確率を遊技者に対して表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列に従って変動表示すると共に、前記複数の図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せにより前記抽選結果を表示するように構成された前記抽選結果表示手段と、
    遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
    前記抽選結果表示手段による図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
    前記ゲーム開始操作手段の操作に応じて前記抽選結果表示手段による図柄の変動表示を開始させると共に、前記停止操作手段の操作に応じて内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引き込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
    前記抽選結果表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組合せに基づいて入賞が発生したか否かを判定する入賞判定手段と、
    前記入賞判定手段により入賞が発生したと判定されたときに、当該入賞に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、を備え、
    前記内部抽選手段は、前記大当たりに対応する大当たり役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記内部抽選手段は、前記ゲーム開始操作手段の操作時点であるゲーム開始操作時点に応じてゲーム毎に異なる前記内部当選確率が設定され得るように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
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