JP2010036699A - 運転環境設定システム、車載装置、及び携帯装置。 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】車載装置は、自車両のドアの開錠を検知すると(S210:Yes)、現在の曜日及び時間帯を特定すると共に、乗車したユーザが所持する携帯装置から受信したユーザIDを特定する(S215)。そして、現在の曜日及び時間帯と、乗車したユーザのユーザIDと、履歴情報テーブルとに基づき運転を行うユーザのユーザIDを推定し(S230)、このユーザIDと共に携帯装置から受信した運転環境情報に基づき、運転環境を設定する(S235)。
【選択図】図4
Description
また、運転を行う曜日や時間帯により、運転を行うユーザがおよそ決まっている場合を想定することができる。
また、運転開始時期に対し、さらに自車両に乗車するユーザの組み合わせを加味して運転を行うユーザを推定しても良い。
また、過去に自車両に乗車したユーザの履歴や、ドライバとして乗車したユーザの履歴に基づき、運転を行うユーザを推定しても良い。
また、車載装置は、過去に行われた自車両への乗車についての詳細な条件に合致するユーザIDを、運転を行うユーザが所持する携帯装置から送信されたユーザIDとして推定しても良い。
すなわち、請求項7に記載されているように、車載装置は、自車両の運転を行うユーザを特定可能な情報であるドライバ情報を取得するドライバ情報取得手段と、ドライバ情報取得手段により取得されたドライバ情報に基づき、運転を行うユーザが所持する携帯装置から送信された前記ユーザIDを特定するユーザID特定手段とをさらに備えていても良い。また、車載装置は、乗車時期特定手段により特定された乗車時期と、ユーザID特定手段により特定された運転を行うユーザのユーザIDと、ユーザID受信手段が受信した複数のユーザIDとを用いて履歴情報を更新する履歴情報更新手段をさらに備えていても良い。
すなわち、請求項8に記載されているように、ドライバ情報取得手段は、運転を行うユーザの生体データを取得することにより、運転を行うユーザを特定可能な情報であるドライバ情報を取得しても良い。
こうすることにより、運転を行うユーザを正確に特定することができる。
すなわち、請求項9に記載の運転環境設定システムでは、ドライバ情報取得手段は、運転を行うユーザから入力された、運転を行うユーザを特定可能な情報を取得することにより、ドライバ情報を取得しても良い。
ところで、履歴情報に基づき運転を行うユーザを推定する場合において、過去に自車両を運転したユーザの運転の履歴が十分に蓄積されていない場合には、運転を行うユーザを精度良く推定することは困難である。
図1は、運転環境設定システム1の構成を示すブロック図である。運転環境設定システム1は、A携帯装置10aと、B携帯装置10bと、C携帯装置10cと、車載装置20とから構成されている。これらの携帯装置は、車載装置20と無線通信を行うことができる。尚、本実施形態の運転環境設定システム1は、3台の携帯装置を有しているが、2台の携帯装置を有していても良いし、4台以上の携帯装置を有していても良い。これらの携帯装置は、例えば、スマートキーシステムにおける携帯機器であっても良いし、携帯電話等であっても良い。また、これらの携帯装置と車載装置20とは、例えば、Bluetooth(登録商標)により無線通信を行っても良い。
通信部12は、無線アンテナ11を介して、車載装置20と無線通信による情報の送受信を行う部位である。
通信部22は、無線アンテナ21を介して、携帯装置10と無線通信による情報の送受信を行う部位である。
HMI26は、人間と装置とのコミュニケーションのためのインターフェース(Human Machine Interface)を提供する部位である。具体的には、操作ボタンやLCDやスピーカ等から構成される。
次に、運転環境設定システム1の動作について説明する。
(1)履歴情報テーブルについて
車載装置20が備える記憶部23には、履歴情報テーブルが記憶されている。ここでは、履歴情報テーブルについて説明する。図3に記載の表は、履歴情報テーブルの構成を示している。尚、図3の表における‘A’,‘B’,‘C’とは、A携帯装置10a,B携帯装置10b,C携帯装置10cから送信されたユーザIDを示している。また、A携帯装置10aを所持するユーザをAユーザ、B携帯装置10bを所持するユーザをBユーザ、C携帯装置10cを所持するユーザをCユーザとする。
また、図3に記載の表には、「金曜」及び「16:00〜18:00」に対応する第一の乗車情報200が記載されている。また、この表には、「日曜」及び「18:00〜20:00」に対応する第二の乗車情報210が記載されている。
次に、車載装置20が運転を行うユーザを推定し、このユーザに応じた運転環境を設定する処理である運転環境設定処理について、図4に記載のフローチャートを用いて説明する。車載装置20は、自車両の運転が終了した後、所定の時間が過ぎると、ユーザIDや運転環境情報等の送信を要求する旨の指示を携帯装置10に対して定期的に送信する。この指示を受信した携帯装置10は、車載装置20に対してユーザIDと、運転環境情報と、生体データとを送信する。本処理は、車載装置20が、A携帯装置10a〜C携帯装置10cのうちのいずれかの携帯装置(単に携帯装置10とも記載)からの無線通信の受信を開始した際に起動される。
本実施形態における運転環境設定システム1の車載装置20では、自車両のドアが開錠された際に、現在の曜日及び時間帯と、自車両に乗車したユーザのユーザIDを特定し(S215)、特定した現在の曜日及び時間帯と、自車両に乗車したユーザのユーザIDと、履歴情報テーブルとに基づき、運転を行うユーザのユーザIDとして推定している(S230)。そして、車載装置20は、推定した運転を行うユーザのユーザIDと共に携帯装置10から受信した運転環境情報に基づき、運転環境を設定している(S235)。このため、車載装置20は、運転を行うユーザの身体的特徴を検知する等といった、運転を行うユーザを特定するための処理を行うことなく、このユーザに応じた運転環境を整えるための処理を開始することができ、運転を行うユーザが自車両に乗車する前に、このユーザに応じた運転環境を整えるための処理を開始することができる。したがって、運転を行うユーザが自車両に乗車後、運転環境が整うまで待つ時間を低減させることや、運転を行うユーザが自車両に乗車する前にこのユーザに応じた運転環境を整えることが可能となり、運転環境設定システム1の利便性を良くすることができる。
(1)車載装置20は、運転環境設定処理におけるS225において、履歴情報テーブルは、ドライバの推定を精度良く行なうために十分な情報を有しているか否かを判定している。そして、車載装置20は、履歴情報テーブルがドライバの推定を行うための十分な情報を有していない場合、ドライバの推定を行うことなくドライバの生体データの取得等を行っている。しかし、車載装置20は、履歴情報テーブルがドライバの推定を行うための十分な情報を有していない場合、次のようにしてドライバを推定しても良い。
上記実施形態の説明で用いた用語と、特許請求の範囲の記載に用いた用語との対応を示す。
また、車載装置20が備える通信部22が、ユーザID受信手段,運転環境情報取得手段に相当し、記憶部23が、履歴情報記憶手段にし、制御部24が、ドライバ推定手段,ユーザID特定手段,履歴情報更新手段に相当する。また、制御部24が有する時計機能が、乗車時期特定手段に相当する。また、車内LAN通信部25が、ドライバ情報取得手段に相当する。また、制御部24及び車内LAN通信部25が、指示手段に相当する。
また、運転環境設定処理のS220,S230の処理における条件が、乗車時の条件に相当する。
Claims (13)
- 車載装置と複数の携帯装置とから構成される運転環境設定システムであって、
前記携帯装置は、前記車載装置に対してユーザIDを送信するユーザID送信手段を備え、
前記車載装置は、
複数のユーザが自車両に乗車する際に、乗車するそれぞれの前記ユーザが所持する前記携帯装置から送信された前記ユーザIDを受信するユーザID受信手段と、
前記ユーザID受信手段が複数の前記携帯装置から前記ユーザIDを受信すると、受信された複数の前記ユーザIDの中から、乗車時の条件に合致する前記ユーザIDを判定し、前記乗車時の条件に合致すると判定された前記ユーザIDを、運転を行う前記ユーザが所持する前記携帯装置から送信された前記ユーザIDとして推定するドライバ推定手段と、
前記ドライバ推定手段により推定された運転を行う前記ユーザが所持する前記携帯装置から送信された前記ユーザIDに対応する運転環境情報を取得する運転環境情報取得手段と、
前記運転環境情報取得手段により取得された前記運転環境情報に基づき、運転環境を制御する装置に対して運転環境の設定を指示する指示手段と、
を備えること、
を特徴とする運転環境設定システム。 - 請求項1に記載の運転環境設定システムにおいて、
前記乗車時の条件とは、前記乗車に係る複数の前記ユーザの組み合わせであるユーザ構成に関する条件であって、
前記ドライバ推定手段は、前記ユーザID受信手段が複数の前記携帯装置から前記ユーザIDを受信すると、受信された複数の前記ユーザIDから構成される前記ユーザIDの組み合わせに基づき、受信された複数の前記ユーザIDの中から、前記乗車時の条件に合致する前記ユーザIDを判定すること、
を特徴とする運転環境設定システム。 - 請求項1に記載の運転環境設定システムにおいて、
前記乗車時の条件とは、前記乗車が行われた時期である乗車時期に関する条件であって、
前記車載装置は、前記乗車時期を特定する乗車時期特定手段をさらに備え、
前記ドライバ推定手段は、前記ユーザID受信手段が複数の前記携帯装置から前記ユーザIDを受信すると、前記乗車時期特定手段により特定された前記乗車時期に基づき、受信された複数の前記ユーザIDの中から、前記乗車時の条件に合致する前記ユーザIDを判定すること、
を特徴とする運転環境設定システム。 - 請求項3に記載の運転環境設定システムにおいて、
前記乗車時の条件とは、前記乗車が行われた時期である前記乗車時期と、前記乗車に係る複数の前記ユーザの組み合わせである前記ユーザ構成とに関する条件であって、
前記ドライバ推定手段は、前記ユーザID受信手段が複数の前記携帯装置から前記ユーザIDを受信すると、前記乗車時期特定手段により特定された前記乗車時期と、受信された複数の前記ユーザIDから構成される前記ユーザIDの組み合わせとに基づき、受信された複数の前記ユーザIDの中から、前記乗車時の条件に合致する前記ユーザIDを判定すること、
を特徴とする運転環境設定システム。 - 請求項1に記載の運転環境設定システムにおいて、
前記乗車時の条件とは、新たに前記乗車が行われた時期である乗車時期と過去の同一時期に行われた前記乗車であって、新たに行われた前記乗車についての前記ユーザ構成と同一の前記ユーザ構成により行われた前記乗車に関する条件であって、
前記車載装置は、
前記乗車時期を特定する乗車時期特定手段と、
過去に行われた前記乗車についての前記乗車時期と、この乗車時期における前記乗車に係る前記ユーザのうち、運転を行う前記ユーザが所持していた前記携帯装置から送信された前記ユーザIDであるドライバのユーザIDと、当該乗車時期における前記乗車が行われた際に、前記ユーザID受信手段が受信した前記ユーザIDの組み合わせである乗車したユーザのユーザIDと、当該乗車時期における前記乗車であって、前記ドライバのユーザIDが同一であり、なおかつ、前記乗車したユーザのユーザIDが同一である前記乗車が行われた回数を示す乗車回数と、を特定可能な情報である履歴情報を記憶している履歴情報記憶手段と、
をさらに備え、
前記ドライバ推定手段は、前記ユーザID受信手段が複数の前記携帯装置から前記ユーザIDを受信すると、前記乗車時期特定手段により特定された前記乗車時期と、受信された複数の前記ユーザIDから構成される前記ユーザIDの組み合わせと、前記履歴情報記憶手段に記憶されている前記履歴情報とに基づき、受信された複数の前記ユーザIDのうち、前記乗車時の条件に合致する前記ユーザIDを判定すること、
を特徴とする運転環境設定システム。 - 請求項5に記載の運転環境設定システムにおいて、
前記乗車時の条件とは、新たに行われた前記乗車についての前記乗車時期と過去の同一時期に行われた前記乗車であって、新たに行われた前記乗車についての前記ユーザ構成と同一の前記ユーザ構成により行われた前記乗車において、同一の前記ユーザがドライバとして乗車した回数に関する条件であること、
を特徴とする運転環境設定システム。 - 請求項5または請求項6に記載の運転環境設定システムにおいて、
前記車載装置は、
自車両の運転を行う前記ユーザを特定可能な情報であるドライバ情報を取得するドライバ情報取得手段と、
前記ドライバ情報取得手段により取得された前記ドライバ情報に基づき、運転を行う前記ユーザが所持する前記携帯装置から送信された前記ユーザIDを特定するユーザID特定手段と、
前記乗車時期特定手段により特定された前記乗車時期と、前記ユーザID特定手段により特定された運転を行う前記ユーザの前記ユーザIDと、前記ユーザID受信手段が受信した複数の前記ユーザIDとを用いて前記履歴情報を更新する履歴情報更新手段と、
をさらに備えること、
を特徴とする運転環境設定システム。 - 請求項7に記載の運転環境設定システムにおいて、
前記ドライバ情報取得手段は、運転を行う前記ユーザの生体データを取得することにより、運転を行う前記ユーザを特定可能な情報である前記ドライバ情報を取得すること、
を特徴とする運転環境設定システム。 - 請求項7に記載の運転環境設定システムにおいて、
前記ドライバ情報取得手段は、運転を行う前記ユーザから入力された、運転を行う前記ユーザを特定可能な情報を取得することにより、前記ドライバ情報を取得すること、
を特徴とする運転環境設定システム。 - 請求項5から請求項9のいずれかに記載の運転環境設定システムにおいて、
前記指示手段は、前記履歴情報記憶手段に記憶されている前記履歴情報により特定される前記乗車時期のうち、前記乗車時期特定手段により特定された前記乗車時期と一致する前記乗車時期に対応する前記乗車回数であって、前記ユーザID受信手段が受信した前記ユーザIDの組み合わせと同一である前記乗車したユーザのユーザIDに対応する前記乗車回数が所定の回数を上回った場合に、前記運転環境情報取得手段により取得された前記運転環境情報に基づき、運転環境を制御する装置に対して運転環境の設定を指示すること、
を特徴とする運転環境設定システム。 - 請求項5から請求項9のいずれかに記載の運転環境設定システムにおいて、
前記ドライバ推定手段は、
前記履歴情報記憶手段に記憶されている前記履歴情報により特定される前記乗車時期のうち、前記乗車時期特定手段により特定された前記乗車時期と一致する前記乗車時期に対応する前記乗車回数であって、前記ユーザID受信手段が受信した前記ユーザIDの組み合わせと同一である前記乗車したユーザのユーザIDに対応する前記乗車回数が所定の回数を下回った場合に、前記ユーザID受信手段が複数の前記携帯装置から前記ユーザIDを受信すると、前記履歴情報記憶手段に記憶されている前記履歴情報に基づき、受信した前記ユーザIDを示す前記ドライバのユーザIDを特定し、
さらに、受信したぞれぞれの前記ユーザIDについて、特定した前記ドライバのユーザIDに対応する前記乗車回数の総和を算出し、
前記乗車時の条件に合致すると判定される前記ユーザIDに替えて、対応する前記乗車回数の総和が最も多い前記ユーザIDを、運転を行う前記ユーザが所持する前記携帯装置から送信された前記ユーザIDとして推定すること、
を特徴とする運転環境設定システム。 - 請求項1から請求項11のいずれかに記載の運転環境設定システムにおける前記車載装置について記載した構成を備えることを特徴とする車載装置。
- 請求項1から請求項11のいずれかに記載の運転環境設定システムにおける前記携帯装置について記載した構成を備えることを特徴とする携帯装置。
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