JP2007320827A - 骨材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 製錬の際に副生成物として得られるスラグ微粒砂を用いて、セメントなどのバインダーによる結合力よりも強固な組織を持つ塊を得ることのできる骨材の製造方法を提供する。
【解決手段】 製錬の際に副生成物として得られる、化学成分が、SiO:30〜70重量%、FeO:5〜15重量%、Al:0.1〜5重量%、MgO:10〜40重量%からなるスラグ微粒砂を原料として、加熱炉で焼結させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、道路用、土木用等の骨材の製造方法に関するものである。
従来からの骨材としては、微粒砂を塊とし、石炭灰を混和剤とし、セメントをバインダーとして造粒した道路用又は土木用の骨材がある。しかしながら、このような骨材は、骨材自体の軽量化には好都合であるが、近年のコンクリート構造物のプレキャスト化の増加に伴い、高強度軽量化を目的とした骨材への関心が高まっている現状を鑑みれば、必要に応じた強度を有することは困難であり、用途的にはかなり限定されてしまう。
また、アルミナを含有させることにより、一般の人工骨材と比べて密度が高く高強度とされる人工骨材が報告されている(例えば、特許文献1及び2参照。)。しかしながら、これらの骨材の製造においては、アルミナ含有原料を焼結助材として用い、複数の原料を混合し成分調整を行い、一定組成となるよう焼成炉に原料を投入しなければならず、各原料の供給設備、および混合設備などを要し、多大な設備投資が要求される。
しかも、アルミナ系原料は、それ自体が高融点であることから、焼結助材の役割を果たすためには、焼成温度が高温である必要がある。そのため、1400℃以下の焼成温度では、比重にバラツキが出やすく空隙率も増し、強度も不安定となってしまい、安定的な品質が得られない。一方、焼成温度を高温とする場合には、燃料コスト増が懸念される。
さらに、これらの焼成骨材は、主たる目的を軽量化としているため、普通コンクリートに用いるための普通骨材とした場合、前述したように、高融点原料であるがゆえに、普通骨材に適合するように高密度化するには、長い時間の高温焼成が必要となり、さらなるコストの増加につながり、人工骨材を使用するメリットが無くなり、現実的な骨材とは言えない。
したがって、これらの従来技術は、骨材の性能及び質、コストを目的としたものではなく、むしろフライアッシュやアルミドロスなどの産業廃棄物の有効利用を主目的とした焼成骨材の製造方法である。
特開平10−251048号公報 特開2005−281075号公報
本発明は、上記従来の造粒方法の問題点に鑑み、製錬の際に副生成物として得られるスラグ微粒砂を用いて、セメントなどのバインダーによる結合力よりも強固な組織を持つ塊を得ることのできる骨材の製造方法を提供することを目的としている。
発明者らは、上記課題を解決するために、種々の条件で酸化物を焼結して得られた焼結塊について検討を重ねた結果、特定の化学組成を有するスラグ微粒砂を焼結させることにより、良好な強度を有する骨材を製造し得ることを見い出した。したがって、本発明の骨材の製造方法は、製錬の際に副生成物として得られる、化学成分が、SiO:30〜70重量%、FeO:5〜15重量%、Al:0.1〜5重量%、MgO:10〜40重量%からなるスラグ微粒砂を原料として、加熱炉で焼結させることを特徴としている。
本発明によれば、製錬の際に副生成物として得られる特定の化学組成を有するスラグ微粒砂を加熱炉で焼結させることにより、天然砂と同等以上の強度が発揮され、具体的には、JIS A 1121に準じたすりへり減耗率が18%以下である、MgO・SiOパイロキシンの粒子が、(Mg,Ca,Fe)O・SiOオージャイト及びCaO−SiO−Al−MgO−FeO系相によって結合された骨材を製造することができる。また、近年、環境保護などの観点から、天然砂の入手が困難となってきているが、本発明によれば、製錬の際の副産物を利用することができることから、地球環境保全に大きく寄与するものでもある。
なお、JIS A 1121に準じたすりへり減耗率とは、原料をペレット状に成型し、これを加熱炉に装入し、800〜1500℃にて焼成した焼結塊に対して、ロサンゼルス試験機によりすりへり試験を行い、1.7mmの網篩を通過した重量の割合であり、本発明においては、天然砂のすりへり減耗率が18%以下であることから、18%以下のものを良好として評価した。
本発明の骨材の製造方法は、特定のスラグ微粒砂を加熱炉で焼結させるものであるが、このスラグ微粒砂は、化学成分が、SiO:30〜70重量%、FeO:5〜15重量%、Al:0.1〜5重量%、MgO:10〜40重量%からなるものであり、さらには、CaOをさらに含み、その含有量が10重量%以下であることがより好ましい。また、このような化学成分を有するスラグ微粒砂としては、例えば、フェロニッケルスラグ微粒砂が挙げられる。以下、このスラグ微粒砂の各成分について説明する。
1.スラグ微粒子
SiOは、焼結塊の骨格であるMgO・SiOパイロキシンを形成するために必要な成分であると同時に、焼成温度において液体である(Mg,Ca,Fe)O・SiOオージャイト及びCaO−SiO−Al−MgO−FeO系相を構成するためにも必要な成分である。このSiOの含有量が30重量%未満では、十分な液体を得ることが出来ず、良好な強度が得られず、すりへり減耗率も18%を超えてしまう。一方、この含有量が70重量%を超えて高いと、十分な量のMgO・SiOパイロキシンが得られなくなるため、良好な強度が得られず、すりへり減耗率も18%を超えてしまう。そのため、本願発明におけるSiOの含有量を30〜70重量%に規定した。
FeOは、焼成温度において液体である(Mg,Ca,Fe)O・SiOオージャイト及びCaO−SiO−Al−MgO−FeO系相を構成するために有効な成分であり、FeOの含有量が最低5重量%以上は必要となる。逆に、この含有量が15重量%を超えると、(Mg,Fe)O・(Cr,Al)スピネルが増加し、強度の低下を招く。特にスピネルが20体積%を超えると、強度の低下が著しい。(Mg,Fe)O・(Cr,Al)スピネルが強度の低下を招く理由は、結晶が析出するとき、体積収縮するので、晶出部周辺に空隙部ができるためと考えられる。そのため、本願発明におけるFeOの含有量を5〜15重量%に規定した。
Alは、焼成温度において液体であるCaO−SiO−Al−MgO−FeO系相を形成するために有効な成分であり、Alの含有量が0.1重量%以上は必要である。逆に、この含有量が5重量%を超えて高くなると、この相が多くなり液相率が40体積%を越えてしまう。ひいては、加熱炉内にて原料の付着現象が生じ、生産性を著しく低下させる。そのため、本願発明におけるAlの含有量を0.1〜5重量%に規定した。また、この含有量は0.5〜3重量%であることがより好ましい。
本発明に用いられるスラグ微粒砂の化学成分においては、CaOをさらに含み、その含有量が10重量%以下であることがより好ましい。CaOは、本発明の製造方法において重要な役割を果たす成分である。CaOを多く含むことで、焼成温度において液体である(Mg,Ca,Fe)O・SiOオージャイト及びCaO−SiO−Al−MgO−FeO系相が活発に形成されるようになる。すなわち、SiO、Al、MgO、FeOのみでは、形成される液体の割合は比較的少ないので、CaOの存在によって、液体の割合をより拡大することができる。そのため、CaOの含有量は、10重量%以下程度まではあった方が好ましい。しかしながら、この含有量が10重量%を超えて高すぎると、液相率が40体積%を越えてしまい、ひいては、加熱炉内にて原料の付着現象が生じ、生産性を著しく低下させる。したがって、本願発明におけるCaOの含有量を10重量%以下に規定した。また、この含有量は、好ましくは1〜10重量%であり、より好ましくは2〜7重量%であり、さらに好ましくは2〜5重量%である。
MgOは、焼結塊の骨格であるMgO・SiOパイロキシンを形成するために必要な成分であり、MgOの含有量が10重量%以上は必要である。もともと、MgOは融点が2800℃と著しく高融点な酸化物であるため、含有量が40重量%を超えると、液相が形成されにくくなる。具体的には、40重量%を超えると、液相率が10体積%を下回って低くなり、十分な強度を持つ焼結塊が得られない。そのため、本願発明におけるMgOの含有量を10〜40重量%に規定した。
さらに、本発明におけるスラグ微粒砂の化学成分においては、MgO/SiOが0.45〜0.60であることが好ましく、0.47〜0.59であることがより好ましく、0.48〜0.58であることがさらに好ましい。MgO/SiOの比率は、原料の融点を間接的に表す重要な指標である。すなわち、この比率が0.45より低すぎると、融点が低下し加熱炉内への付着問題を起こす。逆に、この比率が0.60を超えて高いと、融点が高くなり、焼結塊の強度が確保できず、アルカリシリカ反応を引き起こす原因にもなる。
また、本発明におけるスラグ微粒砂は、粒子径が0.2mm以下であることが好ましく、より好ましくは、粒子径が0.2mm以下であり、かつ、その90%以上が0.1mm以下である。この粒子径が0.2mmを超えて大きすぎると、体積に対する表面積の割合が小さくなるため、焼結が進行しにくくなり、18%以下のすりへり減耗率が得られなかった。また、粒子径が0.2mmを超えて大きい場合には、バインダーを使わないと焼成できないことも分かり、焼成の観点からも、本発明におけるスラグ微粒砂の粒子径は、0.2mm以下であることが好ましい。
さらに、本発明におけるスラグ微粒砂は、加熱炉へ装入する際には、ペレットとすることが好ましく、ペレットが加熱炉内部にて十分な強度を保つためには、水分含有量が10〜25%であることが好ましい。この水分含有量が10%未満又は25%超のいずれにおいてもペレットが崩壊してしまう。また、ペレットサイズは、生産性を保ちながら、製造される骨材が減耗率18%以下の十分な強度を発揮するためには、5〜30mmの塊状とすることが好ましい。
2.骨材の製造条件
本発明においては、焼成温度が1200〜1350℃であることが好ましい。焼成温度が1200℃よりも低いと、十分な量の液相が形成せず、十分な強度を持つ焼結塊が得られない。一方、焼成温度が1350℃を超えて高いと、液相が増加しすぎて加熱炉への原料付着問題を起こす。
また、本発明においては、加熱炉がロータリーキルンであることが好ましい。回転されたロータリーキルン内で焼成することにより、スラグ微粒砂が均一に加熱され、焼成塊が強固に焼結される。また、塊状で転動されることにより、塊が圧密され、空隙による強度の低下が削減される。
さらに、本発明においては、焼成後に、炉外で焼結塊を空冷することが好ましい。このような空冷によれば、空隙が少なく、十分な強度を確保することができるためである。これに対し、強制的な水冷では、焼結塊中に空隙が多くなり、強度が得られない。また、本発明においては、焼結後から室温までの冷却時間は1〜10時間であることが好ましい。この冷却時間が長すぎると、骨材の液層組織内にスピネル、オージャイトなどの晶出が増加し、結晶の発生に伴う組織の収縮により、晶出部周辺に空隙部ができる。結晶量の増加により空隙量も増加し、骨材の強度は低下する。
3.製造される骨材の特徴
本発明により製造された骨材は、図1に示すように、MgO・SiOパイロキシンの粒子1を、(Mg,Ca,Fe)O・SiOオージャイト2及びCaO−SiO−Al−MgO−FeO系相3を介して結合させたミクロ組織を有する。なお、符号4は、(Mg,Fe)O・(Cr,Al)スピネルを示したものである。
このようなミクロ組織は、平衡状態図などを参照すると、以下のように形成されたものと推測される。(Mg,Ca,Fe)O・SiOオージャイト及びCaO−SiO−Al−MgO−FeO系相は、焼成温度においては液体であり、適正な量の液相を形成することにより、骨格であるMgO・SiOパイロキシンの粒子を取り囲み、この液体部分が凝固する際にそれぞれの相が形成される。そのため、パイロキシン粒子の周囲に形成されたオージャイトによって、パイロキシン粒子の結合力が高められ、天然砂と同等以上の強度が発揮される。なお、ここで言う液相とは、オージャイトとCaO−SiO−Al−MgO−FeO系相の和である。
また、パイロキシンは骨材の骨格を成す鉱物相であり、本発明においては、パイロキシンの体積率が60体積%以上であることが好ましく、65体積%以上であることがより好ましい。体積率が60%未満では、十分な強度を確保できない。
さらに、MgO・SiOパイロキシン中の不純物元素としては、FeO、CaO、Al、Crが含まれ、この不純物元素の合計は15重量%以下であることが好ましい。パイロキシンは、それ単体では融点が1557℃と高いが、不純物元素が混入すると融点が下がり、骨格が崩れてしまい、ひいては、強度の低下を引き起こすので、15重量%以下とした。
また、本発明においては、(Mg,Ca,Fe)O・SiOオージャイト及びCaO−SiO−Al−MgO−FeO系相の体積率は、10〜40体積%であることが好ましい。これら2つの相は、焼成温度において、液体として存在し、パイロキシンの結晶を結合して強度を確保する役割を持つ。そのため、結合強度の観点から、10体積%以上の体積率が必要である。しかしながら、体積率が40体積%を超えると、加熱炉内にて原料の付着現象が生じ、生産性を著しく低下してしまうため好ましくない。
さらに、CaO−SiO−Al−MgO−FeO系相の各構成成分については、CaO:3〜15mass%、SiO:40〜70mass%、Al:10〜30mass%、MgO:0.3〜7mass%、FeO:3〜15mass%であることが好ましい。これらの範囲は、相の融点と流動性の観点から規定したものであり、この範囲においては、融点が1000〜1300℃付近となって焼結に有効に作用するとともに、パイロキシンの結晶間に、効果的に充填するに足る十分な流動性を有する。また、本発明の製造条件においては、CaO−SiO−Al−MgO−FeO系相はガラス相になる確率が高いが、ガラス相の形成がなくてもよい。
次に、本発明の製造例を用いて、本発明の効果を説明する。
1.骨材の製造
<製造例1>
表1に示すような篩目0.075mm以下100重量%のフェロニッケルスラグ細骨材と、バインダーであるセメントとを、表2に示すように、重量比で85:15で混合し、この混合物を造粒し、乾燥させて、従来の製造方法による粒度5〜15mmの骨材を製造した。
Figure 2007320827
Figure 2007320827
<製造例2〜8>
表3に示した条件で、フェロニッケルスラグ微粒砂をペレットに成型し、これを、内径0.45m、長さ8.34m、回転数126rphのロータリーキルンに装入し、焼成して、本発明の製造方法による粒度5〜15mmの骨材を製造した。なお、表3に示した化学成分については、蛍光X線分析装置により測定した値であり、スラグ微粒砂の粒子径については、骨材のふるい分け試験方法JIS A 1102に基づき測定した。
Figure 2007320827
2.評価
上記のようにして製造された製造例1〜8の骨材について、ロサンゼルス試験機を用いたすりへり減耗率を測定し、それぞれの強度を評価した。なお、このすりへり減耗率は、上述したJIS A 1121に準じたすりへり減耗率であり、天然砂のすりへり減耗率(18%以下)を基準として評価した。
次いで、製造例2〜8の骨材について、走査電子顕微鏡及びエネルギー分散型分析装置を用いて、パイロキシン、オージャイト及びCaO−SiO−Al−MgO−FeO系相の面積率を測定し、この面積率から液相率(オージャイト及びCaO−SiO−Al−MgO−FeO系相の体積率)を算出した。さらに、これらの骨材について、表乾密度及び吸水率を、細骨材の密度および吸水率試験方法JIS A 1109、粗骨材の密度および吸水率試験方法JIS A 1110に基づき測定した。また、アルカリシリカ反応性については、JIS A 5308の附属書8(モルタルバー法)により評価したものである。これらの結果は表1及び2に示した。
表2から明らかなように、従来の製造方法による製造例1の骨材は、すりへり減耗率が40.2%と高く、天然砂に比べて強度が非常に劣るものであった。これに対して、本発明の製造方法による製造例2〜8の骨材は、すりへり減耗率が13.6〜25.6%と低く、良好な強度を有することが示された。なお、製造例5〜8の骨材については、スラグ微粒砂の化学成分及び粒子径が本発明の好適な範囲を逸脱したため、やや強度が劣っていた。
表3から明らかなように、製造例5は、粒子径の大きなスラグ微粒砂が含まれたため、また、製造例7及び8は、MgO/SiOが高すぎたため、すりへり減耗率が19.6〜25.6%とやや高くなることが示された。さらに、製造例6は、MgO/SiOが低すぎたため、液相率が高すぎ、融点が低下し、キルンへの付着が見られた。これに対し、スラグ微粒砂の化学成分及び粒子径が好適な範囲である製造例2〜4では、すりへり減耗率が13.6〜16.1%と低く、天然砂と同等以上の強度を有することが示された。
また、表乾密度及び吸水率についても、本発明のより好適な態様である製造例2〜4において良好であることが示された。さらに、アルカリシリカ反応性については、MgO/SiOが高すぎた製造例7及び8において有害であることが示された。
本発明により製造された骨材の走査電子顕微鏡写真を模式的に示した図である。
符号の説明
1…パイロキシン、2…オージャイト、
3…CaO−SiO−Al−MgO−FeO系相、4…スピネル。

Claims (6)

  1. 製錬の際に副生成物として得られる、化学成分が、SiO:30〜70重量%、FeO:5〜15重量%、Al:0.1〜5重量%、MgO:10〜40重量%からなるスラグ微粒砂を原料として、加熱炉で焼結させることを特徴とする骨材の製造方法。
  2. 前記スラグは、フェロニッケルスラグであることを特徴とする請求項1に記載の骨材の製造方法。
  3. 前記化学成分は、CaOをさらに含み、その含有量が10重量%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の骨材の製造方法。
  4. 前記焼結は、加熱温度が1200〜1350℃であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の骨材の製造方法。
  5. 前記焼結の後に、炉外で焼結塊を空冷することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の骨材の製造方法。
  6. 前記スラグ微粒砂は、水分含有率が10〜25%であり、粒径が30mm以下の塊の状態で加熱炉内へ装入し、加熱、乾燥、焼結を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の骨材の製造方法。
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