JP2007204498A - 長期安定化製剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期の保存にもより安定で、かつG−CSFのメチオニン残基の酸化体生成率の低いG−CSF製剤を提供すること。
【解決手段】リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、トレオニン、アスパラギンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸と、フェニルアラニン、トリプトファン及びロイシンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸、及びメチオニンを含む安定なG−CSF製剤であって、25℃−3ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、40℃−2ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、50℃−1ヶ月間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であり、かつ50℃−1ヶ月間の加速試験後又は60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSFのメチオニン残基酸化体生成率が1%以下である、前記G−CSF製剤。
【選択図】図1

Description

本発明はG−CSF(顆粒球コロニー刺激因子)製剤に関し、特に長期保存した後も活性成分の損失が少なく、かつG−CSFのメチオニン残基の酸化体生成率の低い、安定化させたG−CSF製剤に関する。
G−CSFは、好中球の前駆細胞に作用し、その増殖ならびに分化成熟を促進する分子量約2万の糖タンパク質である。
本出願人によって、口腔底癌患者の腫瘍細胞から採取した細胞株を培養することにより高純度のヒトG−CSFが精製されて以来、これを契機に、ヒトG−CSF遺伝子のクローニングに成功し、現在では遺伝子工学的方法によって微生物や動物細胞で組換えヒトG−CSFを大量に生産することが可能になった。また、本願出願人はこの精製したG−CSFの製剤化に成功し、これを感染防御剤として市場に製品を供給している(特許文献1:特許第2116515号)。
G−CSFは極めて微量で使用され、通常成人一人当たり、0.1〜1000μg(好ましくは5〜500μg)のG−CSFを含有する製剤を1〜7回/週の割合で投与する。しかしながら、このG−CSFは例えば注射用アンプル、注射器等の器壁に対し吸着性を示す。また、G−CSFは不安定で、外的因子の影響を受けやすく、温度、湿度、酸素、紫外線等に起因して会合、重合あるいは酸化等の物理的、化学的変化を生じ、結果として大きな活性の低下を招く。
そこで安定なG−CSF製剤を市場に供給するために種々の処方設計がなされている。例えば、(a)トレオニン、トリプトファン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニン、システイン、シスチン、メチオニンから選ばれる少なくとも1種のアミノ酸;(b)少なくとも1種の含硫還元剤;又は(c)少なくとも1種の酸化防止剤;からなる群から選ばれる少なくとも1種を含む製剤(特許文献2:特許第2577744号)等が提案されている。また、安定化剤としてポリソルベートなどの界面活性剤を含むG−CSF製剤がある(特許文献3:特開昭63−146826号)。
また、容器への付着を少なくし、化学的変化を押さえるという観点からは、凍結乾燥製剤とすることが有利であり、マルトース、ラフィノース、スクロース、トレハロース又はアミノ糖を含有したG−CSF凍結乾燥製剤も報告されている(特許文献4:特表平8−504784号)。
現在市場に供給されている製品には、これら化学的、物理的変化を抑制するために、安定化剤として一般的に使用されているヒト血清アルブミンあるいは精製ゼラチンなどのタンパク質が添加されているものがある。しかしながら、タンパク質を安定化剤として添加することに関しては、ウィルスのコンタミを除去する等のために非常に煩雑な工程を必要とする等の問題があった。
しかしながら、このようなタンパク質を添加しない場合には、G−CSFのメチオニン残基の酸化体の生成が多くなり、品質劣化をもたらすというという問題があった。
特許第2116515号 特許第2577744号 特開昭63−146826号 特表平8−504784号
本発明の目的は、長期の保存にもより安定で、かつG−CSFのメチオニン残基の酸化体生成率の低いG−CSF製剤を提供することである。
上記目的を達成するために鋭意研究した結果、本発明者らは安定化剤として特定アミノ酸を組み合わせて添加することによって、長期保存後でもG−CSF残存率が高く、かつG−CSFのメチオニン残基の酸化体生成率の低いG−CSF製剤となしうることを見いだし本発明を完成した。
すなわち、本発明は、25℃−3ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、40℃−2ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、50℃−1ヶ月間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であり、かつ50℃−1ヶ月間の加速試験後又は60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSFのメチオニン残基酸化体生成率が1%以下である、安定なG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、トレオニン、アスパラギンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸と、疎水性アミノ酸から選ばれる一種以上のアミノ酸、及びメチオニンを含む前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、疎水性アミノ酸がフェニルアラニン、トリプトファン及びロイシンから選択される前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸から成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸と、フェニルアラニン、トリプトファン及びロイシンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸、及びメチオニンを含む前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、フェニルアラニン、アルギニン及びメチオニンを含む前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、安定化剤として、実質的にタンパク質を含まない前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、凍結乾燥製剤である前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、マンニトールをさらに含む前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、界面活性剤をさらに含む前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、界面活性剤がポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステルである前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、界面活性剤がポリソルベート20及び/又は80である前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、pHが5〜7である前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、pHが5.5〜6.8である前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、pHが6.5である前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、G−CSFがCHO細胞から産生されたG−CSFである前記のG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、トレオニン、アスパラギンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸と、疎水性アミノ酸から選ばれる一種以上のアミノ酸を含み、pHが5〜7であることを特徴とする、25℃−3ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、40℃−2ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、50℃−1ヶ月間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上である、安定なG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸から成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸と、フェニルアラニン、トリプトファン及びロイシンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸を含み、pHが5〜7であることを特徴とする、25℃−3ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、40℃−2ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、50℃−1ヶ月間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上である、安定なG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、pHが6.5である前記いずれかのG−CSF製剤を提供する。
本発明はさらに、メチオニンを、メチオニン残基を有する生理活性タンパク質含有組成物に添加することを特徴とする、該タンパク質のメチオニン残基酸化体生成の抑制方法を提供する。
本発明はさらに、生理活性タンパク質が、サイトカインまたは生理活性ペプチドである前記の方法を提供する。
本発明はさらに、生理活性タンパク質が、コロニー刺激因子またはPTHである前記の方法を提供する。
本発明はさらに、生理活性タンパク質が、G−CSF、エリスロポエチンまたはPTHである前記の方法を提供する。
本発明はさらに、安定化剤として他のタンパク質を含まないことを特徴とする前記の方法を提供する。
本発明はさらに、メチオニン残基を有する生理活性タンパク質含有組成物が、凍結乾燥されているかまたは溶液状態であることを特徴とする前記の方法を提供する。
本発明はさらに、メチオニンと他の一種以上のアミノ酸を含む、メチオニン残基を有する生理活性タンパク質含有安定化組成物を提供する。
本発明はさらに、アミノ酸が、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、フェニルアラニン、トリプトファン、ロイシン、イソロイシン、バリン、アラニン、プロリン、グリシン、セリン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン及びチロシンから成る群より選ばれる1種または2種以上である、前記メチオニン残基を有する生理活性タンパク質含有安定化組成物を提供する。
本発明はさらに、安定化剤として他のタンパク質を含まないことを特徴とする前記メチオニン残基を有する生理活性タンパク質含有安定化組成物を提供する。
本発明の製剤に使用するG−CSFは高純度に精製されたヒトG−CSFであれば全て使用できる。具体的には、哺乳動物、特にヒトのG−CSFと実質的に同じ生物学的活性を有するものであり、天然由来のもの、および遺伝子組換え法によって得られたものを含む。遺伝子組換え法によって得られるG−CSFには天然のG−CSFとアミノ酸配列が同じであるもの、あるいは該アミノ酸配列の1または複数を欠失、置換、付加したもので前記生物学的活性を有するものを含む。本発明におけるG−CSFは、いかなる方法で製造されたものでもよく、ヒト腫瘍細胞の細胞株を培養し、これから種々の方法で抽出し分離精製したもの、あるいは遺伝子工学的手法により大腸菌などの細菌類;イースト菌;チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、C127細胞などの動物由来の培養細胞などに産生せしめ、種々の方法で抽出し分離精製したものが用いられる。好ましくは大腸菌、イースト菌又はCHO細胞によって遺伝子組換え法を用いて生産されたものである。最も好ましくはCHO細胞によって遺伝子組換え法を用いて生産されたものである。
本発明のG−CSF製剤には好ましくは安定化剤としてヒト血清アルブミンや精製ゼラチンなどのタンパク質を実質的に含まない。
本発明のG−CSF製剤は、25℃−3ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上、好ましくは95%以上であるか、40℃−2ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上、好ましくは95%以上であるか、50℃−1ヶ月間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上、好ましくは95%以上であるか、60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上、好ましくは95%以上であり、かつ50℃−1ヶ月間の加速試験後又は60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSFのメチオニン残基酸化体生成率が1%以下、好ましくは検出限界以下であり、従来知られているG−CSF製剤に比べて極めて安定な製剤である。
本発明のG−CSF製剤の一例は、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、トレオニン、アスパラギンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸、好ましくはリジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸から成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸と、疎水性アミノ酸から選ばれる一種以上のアミノ酸、好ましくはフェニルアラニン、トリプトファン及びロイシンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸、及びメチオニンを含むG−CSF製剤である。
さらに、本発明のG−CSF製剤の一例としては、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、トレオニン、アスパラギンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸、好ましくはリジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸から成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸と、疎水性アミノ酸から選ばれる一種以上のアミノ酸、好ましくはフェニルアラニン、トリプトファン及びロイシンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸、及びメチオニンを含み、pHが5〜7であることを特徴とする、25℃−3ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、40℃−2ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、50℃−1ヶ月間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であり、かつ50℃−1ヶ月間の加速試験後又は60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSFのメチオニン残基酸化体生成率が1%以下である、安定なG−CSF製剤である。
本発明で用いるアミノ酸は、遊離のアミノ酸ならびにそのナトリウム塩、カリウム塩、塩酸塩などの塩を含む。本発明の製剤には、これらのアミノ酸のD−、L−およびDL−体を含み、より好ましいのはL−体ならびにその塩である。
本発明の製剤に添加するアミノ酸の添加量は使用するアミノ酸の種類により、後述する試験方法を用いて好ましい範囲を定めることができる。一般には最終投与量として、0.001〜50mg/mlである。例えば、フェニルアラニンでは好ましくは0.1〜25mg/ml、さらに好ましくは1〜20mg/mlであり、アルギニンでは好ましくは0.1〜25mg/ml、さらに好ましくは1〜20mg/mlであり、メチオニンでは好ましくは0.001〜5mg/ml、さらに好ましくは0.01〜4mg/mlである。
本発明の製剤には等張化剤として、ポリエチレングリコール;デキストラン、マンニトール、ソルビトール、イノシトール、グルコース、フラクトース、ラクトース、キシロース、マンノース、マルトース、シュークロース、ラフィノースなどの糖類を用いることができる。マンニトールが特に好ましい。マンニトールの添加量は製剤中に1〜100mg/ml、さらに好ましくは5〜60mg/mlである。
本発明の製剤には界面活性剤をさらに含むことができる。界面活性剤としては、非イオン界面活性剤、例えばソルビタンモノカプリレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート等のソルビタン脂肪酸エステル;グリセリンモノカプリレート、グリセリンモノミリテート、グリセリンモノステアレート等のグリセリン脂肪酸エステル;デカグリセリルモノステアレート、デカグリセリルジステアレート、デカグリセリルモノリノレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンソルビットテトラステアレート、ポリオキシエチレンソルビットテトラオレエート等のポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;ポリオキシエチレングリセリルモノステアレート等のポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;ポリエチレングリコールジステアレート等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンプロピルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンセチルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル;ポリオキシエチエレンノニルフェニルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル;ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン水素ヒマシ油)等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;ポリオキシエチレンソルビットミツロウ等のポリオキシエチレンミツロウ誘導体;ポリオキシエチレンラノリン等のポリオキシエチレンラノリン誘導体;ポリオキシエチレンステアリン酸アミド等のポリオキシエチレン脂肪酸アミド等のHLB6〜18を有するもの;陰イオン界面活性剤、例えばセチル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウム等の炭素原子数10〜18のアルキル基を有するアルキル硫酸塩;ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム等の、エチレンオキシドの平均付加モル数が2〜4でアルキル基の炭素原子数が10〜18であるポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩;ラウリルスルホコハク酸エステルナトリウム等の、アルキル基の炭素原子数が8〜18のアルキルスルホコハク酸エステル塩;天然系の界面活性剤、例えばレシチン、グリセロリン脂質;スフィンゴミエリン等のフィンゴリン脂質;炭素原子数12〜18の脂肪酸のショ糖脂肪酸エステル等を典型的例として挙げることができる。本発明の製剤には、これらの界面活性剤の1種または2種以上を組み合わせて添加することができる。
好ましい界面活性剤はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであり、特に好ましいのはポリソルベート20、21、40、60、65、80、81、85であり、最も好ましいのはポリソルベート20及び80である。
本発明のG−CSF含有製剤に添加する界面活性剤の添加量は、一般にはG−CSF1重量部に対して0.0001〜10重量部であり、好ましくはG−CSF1重量部に対して0.01〜5重量部であり、最も好ましくはG−CSF1重量部に対して0.2〜2重量部である。
本発明のG−CSF製剤のpHは好ましくは5〜7であり、さらに好ましくはpHが5.5〜6.8であり、さらに好ましくはpHが6〜6.7であり、最も好ましくはpHが6.5である。
本発明のG−CSF製剤には、所望によりさらに希釈剤、溶解補助剤、賦形剤、pH調整剤、無痛化剤、緩衝剤、含硫還元剤、酸化防止剤等を含有してもよい。例えば、含硫還元剤としては、N−アセチルシステイン、N−アセチルホモシステイン、チオクト酸、チオジグリコール、チオエタノールアミン、チオグリセロール、チオソルビトール、チオグリコール酸及びその塩、チオ硫酸ナトリウム、グルタチオン、並びに炭素原子数1〜7のチオアルカン酸等のスルフヒドリル基を有するもの等が挙げられる。また、酸化防止剤としては、エリソルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、L−アスコルビン酸及びその塩、L−アスコルビン酸パルミテート、L−アスコルビン酸ステアレート、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、没食子酸トリアミル、没食子酸プロピルあるいはエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム(EDTA)、ピロリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム等のキレート剤が挙げられる。さらには、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩;クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、酢酸ナトリウムなどの有機塩などの通常添加される成分を含んでいてよい。
本発明のG−CSF製剤は溶液製剤、凍結乾燥製剤、噴霧乾燥製剤などを含む。最も好ましくは凍結乾燥製剤である。
本発明の製剤は、これらの成分をリン酸緩衝液(好ましくはリン酸一水素ナトリウム−リン酸二水素ナトリウム系)及び/又はクエン酸緩衝液(好ましくはクエン酸ナトリウムの緩衝液)などの溶液製剤の分野で公知の水性緩衝液に溶解することによって溶液製剤を調製し、あるいはこのようにして調製された溶液製剤を定法により凍結乾燥、又は噴霧乾燥することによって製造できる。
本発明の安定化されたG−CSF含有製剤は通常非経口投与経路で、例えば注射剤(皮下注、静注、筋注など)、経皮、経粘膜、経鼻、経肺などで投与されるが、経口投与も可能である。
本発明のG−CSF製剤は、通常密封、滅菌されたプラスチックまたはガラス容器中に収納されており、使用時に純水(注射用滅菌水)に溶解して使用する。
本発明の製剤中に含まれるG−CSFの量は、治療すべき疾患の種類、疾患の重症度、患者の年齢などに応じて決定できるが、一般には最終投与濃度で1〜1000μg/ml、好ましくは10〜800μg/ml、さらに好ましくは50〜500μg/mlである。
本発明の製剤は、感染症や癌の化学治療において、抗生物質、抗菌剤、抗癌剤などの薬剤を投与する際に同時投与すると、患者の抵抗力、活性などといった免疫応答力に基づいた防御機能を改善することが判明しており、臨床上極めて有用である。従って、本発明の製剤はこれらの薬剤と併用投与することができる。
本発明のG−CSF製剤は後述の実施例に示すように、25℃−3ヶ月長期保存試験又は40℃−2ヶ月長期保存試験を行った後にも、あるいは50℃−1ヶ月間の加速試験又は60℃−2週間の加速試験を行った後にも、極めて良好なG−CSF残存率を示す。また、50℃−1ヶ月間の加速試験後又は60℃−2週間の加速試験を行った後にも、G−CSFのメチオニン残基酸化体生成率がほとんど観察されなかった。本発明のG−CSF製剤は25℃−3ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上、好ましくは95%以上であるか、40℃−2ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上、好ましくは95%以上であるか、50℃−1ヶ月間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上、好ましくは95%以上であるか、60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上、好ましくは95%以上であり、かつ50℃−1ヶ月間の加速試験後又は60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSFのメチオニン残基酸化体生成率が1%以下、好ましくは検出限界以下である。
本発明の製剤では、後述する実施例の結果から、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、トレオニン、アスパラギンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸と、疎水性アミノ酸から選ばれる一種以上のアミノ酸を添加することにより特に常温における長期保存後のG−CSF残存率を増加することができ、またメチオニンを添加することにより、G−CSFのメチオニン残基酸化体生成率を検出限界以下にすることが観察された。本発明者らは、特定の理論に拘束されるつもりはないが、G−CSFのメチオニン残基に代えて、添加されたメチオニンが酸化されることにより、G−CSFのメチオニン残基酸化体生成率を低くすると推測した。
さらに本発明によれば、特に、メチオニン残基の酸化体生成に、より影響を受けやすく、微量で生理活性を有する、メチオニン残基を有する生理活性タンパク質の組成物にメチオニンを添加することにより、該生理活性タンパク質のメチオニン残基の酸化体生成を防止することができる。特に、該生理活性タンパク質組成物中に、安定化剤として他のタンパク質を含まない場合、タンパク質組成物が凍結乾燥されている場合、あるいはタンパク質組成物が溶液状態の場合には、タンパク質のメチオニン残基酸化体が生成しやすいことから、メチオニンの添加は有効であると考える。
さらに本発明の組成物に、その他の一種以上のアミノ酸を添加することにより、メチオニン残基の酸化体生成を抑制し、且つ、生理活性タンパク質の分解、凝集等を抑えた、安定化された、メチオニン残基を有する生理活性タンパク質含有組成物を製造することができる。
このとき添加するアミノ酸としては、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、フェニルアラニン、トリプトファン、ロイシン、イソロイシン、バリン、アラニン、プロリン、グリシン、セリン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン、チロシン等が挙げられ、好ましくは、ヒスチジン、アルギニン、フェニルアラニンである。
本発明の生理活性タンパク質としては、例えば、
サイトカイン;インターロイキン(IL−1〜IL−13など)、コロニー刺激因子(顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、マクロファージコロニー刺激因子(M−CSF)、顆粒球/マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、エリスロポエチン(EPO)等)、インターフェロン(IFN−α、β、γ等)、腫瘍壊死因子(TNF−α、TNF−β等)、Transforming growth factor (TGF)、platelet-derived growth factor(PDGF)、LIF(leukemia inhibitory factor)、oncostation M (OSM)、migration inhibitory factor (MIF)、ケモカイン、IL−8、LD78、MCP−1など、
生理活性ペプチド;インシュリン、グルカゴン、パラサイロイドホルモン(PTH)、ガストリン、セレクチン、コレシストキニン、ガシトリック・インヒビトリー、ポリペプチド、サブスタンスP、モチリン、脾ポリペプチド、ニューロテンシン、エンテログルカゴン、ガストリン放出ペプチド、ソマトスタチン−28、ダイノルフィン、ガラニン、バロニン、パンクレオスタチン、ゼオプシンなど
生体酵素;メチオニン残基が活性中心に存在する酵素(例えば、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ等)など、
または、それらの変異体が挙げられる。
本発明の生理活性タンパク質としては、好ましくは、サイトカインまたは生理活性ペプチドであり、より好ましくは、G−CSF、エリスロポエチン等のコロニー刺激因子またはPTHを示し、さらに好ましくは、G−CSF、エリスロポエチンまたはPTHを示す。
本発明を以下の実施例によってさらに詳しく説明するが、本発明の範囲はこれに限定されない。本発明の記載に基づき種々の変更、修飾が当業者には可能であり、これらの変更、修飾も本発明に含まれる。
試験方法
バイアルあたりの各原料の添加量が下記の表1及び表2となるように各調剤液を調製し、無菌濾過を行った後、無菌的に各バイアルに1mLずつ正確に充填し、凍結乾燥に供した。凍結乾燥終了後、完全打栓し、G−CSF凍結乾燥製剤を製造した。
Figure 2007204498
Figure 2007204498
このように無菌的に調製したG−CSF含有凍結乾燥製剤を、60℃の恒温槽内で2週間及び1ヶ月;50℃の恒温槽内で1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月;40℃の恒温槽内で2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月;並びに25℃の恒温槽内で3ヶ月、6ヶ月静置した。
加速品製剤、及び未加速品製剤は、1mLの純水で正確に溶解し、下記の方法の試験試料とした。
バイアル中のG−CSF含有量(残存率)を下記の方法1に基づき測定した。また、バイアル中のG−CSFメチオニン残基酸化体生成率を下記の方法2に基づき測定した。
方法1
試料は、C4逆相カラム(4.6mmx250mm、300オングストローム)を用い、純水、アセトニトリル、トリフルオロ酢酸を移動相に用いた逆相系高速液体クロマトグラフィー法によりG−CSF含量を測定した。G−CSFとして5μg相当量を注入し、アセトニトリルのグラジエントによりG−CSFを溶出させ、215nmの波長で分光学的に検出した。
本方法で測定したG−CSF含量を用い、下記の式に基づき、60℃−2週間、及び50℃−1ヶ月間加速後及び60℃で2週間及び1ヶ月;50℃で1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月;40℃で2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月;並びに25℃で3ヶ月、6ヶ月保存したときのG−CSF残存率を残存率(%)を算出した。
Figure 2007204498
方法2
試料は、C4逆相カラム(4.6mmx250mm、300オングストローム)を用い、純水、アセトニトリル、トリフルオロ酢酸を移動相に用いた逆相系高速液体クロマトグラフィー法によりG−CSF未変化体及び、G−CSF Met残基酸化体を測定した。アセトニトリルのグラジエントによりG−CSFを溶出させ、215nmの波長で分光学的に検出した。
本方法で測定したG−CSF未変化体及びG−CSF Met残基酸化体にピーク面積を用い、下記の式に基づき、60℃−2週間、及び50℃−1ヶ月間加速後のG−CSF Met残基酸化体生成率(%)を算出した。
Figure 2007204498
実施例1:各種pHのG−CSF残存率に及ぼす効果
表1に記載の各種pHで調製した試料1及び試料2を、60℃−2週、及び50℃−1ヶ月間加速試験を行った後のG−CSF残存率を方法1に記載の式により算出した。得られた結果を表3に示す。
Figure 2007204498
pH7.4処方に比べて、pH6.5において、同等あるいはそれ以上の安定性を示した。
実施例2:各種アミノ酸のG−CSF残存率に及ぼす効果(1)
表1に記載の各種アミノ酸を添加して調製した試料3〜6(G−CSF含量100μg)、並びに試料7〜10(G−CSF含量250μg)を、60℃−2週間、及び50℃−1ヶ月間加速試験を行った後のG−CSF残存率を方法1に記載の式により算出した。得られた結果を表4及び表5に示す。
Figure 2007204498
Figure 2007204498
いずれのG−CSF含量においても、アミノ酸無添加処方に比べて、フェニルアラニンを単独添加、あるいはアルギニンを単独添加した製剤では安定性が向上しているが、十分ではない。フェニルアラニンとアルギニンを併用することで安定性の顕著な向上が認められた。
実施例3:各種アミノ酸のG−CSF残存率に及ぼす効果(2)
表1に記載の各種アミノ酸を添加して調製した試料11〜20(アミノ酸1としてフェニルアラニンを、アミノ酸2としてリジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、トレオニン、チロシン、アスパラギン及びグルタミンのいずれかを添加)、並びに試料21〜33(アミノ酸1としてアルギニンを、アミノ酸2としてアラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、トリプトファン、フェニルアラニン、プロリン、グリシン、セリン、トレオニン、アスパラギン及びグルタミンのいずれかを添加)を、60℃−2週間、及び50℃−1ヶ月間加速試験を行った後のG−CSF残存率を方法1に記載の式により算出した。得られた結果を表6及び表7に示す。
Figure 2007204498
Figure 2007204498
フェニルアラニンとリジン、フェニルアラニンとヒスチジン、フェニルアラニンとアルギニン、フェニルアラニンとアスパラギン酸、フェニルアラニンとグルタミン酸、フェニルアラニンとトレオニン、フェニルアラニンとアスパラギンの組み合わせ、並びにアルギニンとロイシン、アルギニンとトリプトファン、アルギニンとフェニルアラニンの組み合わせにおいてそれぞれ顕著な長期保存安定性が観察された。
実施例4:長期保存試験
フェニルアラニン10mg、アルギニン10mg、メチオニン1mgを含み、G−CSF含量が100μg及び250μgの試料について、60℃で2週間及び1ヶ月;50℃で1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月;40℃で2ヶ月、4ヶ月、6ヶ月;並びに25℃で3ヶ月、6ヶ月保存したときのG−CSF残存率を方法1に記載の式により算出した。得られた結果を表8に示す。
Figure 2007204498
いずれも優れたG−CSF残存率を示した。
実施例5:アミノ酸添加のG−CSF Met残基酸化体生成率に及ぼす効果
表2に記載の各量のメチオニンを添加して調製した試料34〜36(フェニルアラニンとアルギニンの量は一定でメチオニン添加量がそれぞれ0mg,0.1mg、1mg)を、60℃−2週間加速試験を行った後に上記方法2で実施したクロマトグラムの1例を図1に、調製直後及び50℃−1ヶ月加速試験を行った後に上記方法2で実施したクロマトグラムの1例を図2に示す。
メチオニン無添加試料(試料34)では調製直後並びに50℃−1ヶ月保存後のいずれにおいてもG−CSF Met残基酸化体の生成が観察されたが、0.1mg以上のメチオニンの添加により、長期保存後にもG-CSF Met残基酸化体の生成を完全に抑制することができた。
また、G−CSF Met残基酸化体生成率を方法2に記載の式により算出した結果を表9に示す。
Figure 2007204498
このように、0.1mg以上のメチオニンの添加により、G-CSF Met残基酸化体の生成を完全に抑制することができた。
実施例6:パラサイロイドホルモン溶液製剤へのメチオニン添加による、メチオニン残基酸化抑制作用
1〜84残基を有するパラサイロイドホルモン(以下PTHと略記)(WO9014415に記載の方法で製造)を200μg/mLを含み、バイアル当たりの各原料の添加量が下記の表10になるよう、試料37〜試料39の各調剤液を調整し、無菌濾過を行った後、無菌的に各バイアルに1mLずつ正確に充填し、完全打栓し、PTH溶液製剤を製造した。
Figure 2007204498
このように無菌的に調整したPTH含有溶液製剤を、50℃の恒温槽内に3日間、静置した。
試料は、C18逆相カラム(4.6mmх250mm、300オングストローム)を用い、純水、アセトニトリル、トリフルオロ酢酸を移動相に用いた逆相系高速液体クロマトグラフィー法によりPTH含量を測定した。PTHとして、10μg相当量を注入し、アセトニトリルのグラジエントによりPTHを溶出させ、215nmの波長で分光学的に検出した。
本試験系では、PTH未変化体の直前に、図3に示したとおり、8番目のメチオニン残基が酸化されたPTH,18番目のメチオニン残基が酸化されたPTHが検出される。このクロマトグラムに示すとおり、PTH中の8番目のメチオニン残基における酸化、および、PTH中の18番目のメチオニン残基における酸化が、製剤中へのメチオニンの添加に伴い抑制可能であることが示されている。さらに、製剤中へのメチオニンの添加は、メチオニン残基以外の化学分解反応には影響を及ぼしてはいないこともわかる。すなわち、製剤中へのメチオニン添加により、他の化学分解反応には影響を与えず、タンパク質中のメチオニン残基酸化体生成抑制のみを特異的に改善することが可能であることを示している。
本発明のG−CSF製剤は、長期保存後においてもG−CSFの残存率が極めて高く、またG−CSFのメチオニン残基酸化体生成率をほぼ完全に抑制することのできる安定な製剤である。
試料34及び36を、60℃−2週間加速試験を行った後に、方法2に記載する方法で実施したクロマトグラムを示す。 試料34〜36を、調製直後及び50℃−1ヶ月加速試験を行った後に方法2で実施したクロマトグラムを示す。 パラサイドホルモン溶液製剤を、実施例6で示す方法(50℃−3日間保存)で実施した、メチオニンの添加によるメチオニン残基酸化抑制作用を示したHPLCクロマトグラムである。なお、図中、中央の最も大きいピークがPTH未変化体であり、Met−8ピーク、Met−18ピークがそれぞれ、8番目のメチオニン残基が酸化されたPTH,18番目のメチオニン残基が酸化されたPTHである。

Claims (26)

  1. リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、トレオニン、アスパラギンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸と、フェニルアラニン、トリプトファン及びロイシンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸、及びメチオニンを含む安定なG−CSF製剤であって、25℃−3ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、40℃−2ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、50℃−1ヶ月間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であり、かつ50℃−1ヶ月間の加速試験後又は60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSFのメチオニン残基酸化体生成率が1%以下である、前記G−CSF製剤。
  2. リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸から成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸と、フェニルアラニン、トリプトファン及びロイシンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸、及びメチオニンを含む請求項1記載のG−CSF製剤。
  3. フェニルアラニン、アルギニン及びメチオニンを含む請求項1記載のG−CSF製剤。
  4. 安定化剤として、他のタンパク質を含まない請求項1〜3のいずれかに記載のG−CSF製剤。
  5. 凍結乾燥製剤である請求項1〜4のいずれかに記載のG−CSF製剤。
  6. マンニトールをさらに含む請求項1〜5のいずれかに記載のG−CSF製剤。
  7. 界面活性剤をさらに含む請求項1〜6のいずれかに記載のG−CSF製剤。
  8. 界面活性剤がポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステルである請求項7記載のG−CSF製剤。
  9. 界面活性剤がポリソルベート20及び/又は80である請求項8記載のG−CSF製剤。
  10. pHが5〜7である請求項1〜9のいずれかに記載のG−CSF製剤。
  11. pHが5.5〜6.8である請求項10記載のG−CSF製剤。
  12. pHが6.5である請求項11記載のG−CSF製剤。
  13. G−CSFがCHO細胞から産生されたG−CSFである請求項1〜12のいずれかに記載のG−CSF製剤。
  14. リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、トレオニン、アスパラギンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸と、フェニルアラニン、トリプトファン及びロイシンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸を含み、pHが5〜7であることを特徴とする、25℃−3ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、40℃−2ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、50℃−1ヶ月間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上である、安定なG−CSF製剤。
  15. リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸から成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸と、フェニルアラニン、トリプトファン及びロイシンから成る群より選ばれる一種以上のアミノ酸を含み、pHが5〜7であることを特徴とする、25℃−3ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、40℃−2ヶ月長期保存試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、50℃−1ヶ月間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上であるか、60℃−2週間の加速試験後におけるG−CSF残存率が90%以上である、安定なG−CSF製剤。
  16. pHが6.5である請求項14又は15記載のG−CSF製剤。
  17. メチオニンと他の一種以上のアミノ酸を含み、メチオニン酸化体が検出されない、G−CSF安定化製剤。
  18. 安定化剤として、他のタンパク質を含まない請求項17記載のG−CSF安定化製剤。
  19. メチオニンを、メチオニン残基を有する生理活性タンパク質含有組成物に添加することを特徴とする、該タンパク質のメチオニン残基酸化体生成の抑制方法であって、生理活性タンパク質がサイトカインまたは生理活性ペプチドであり、メチオニン残基を有する生理活性タンパク質含有組成物が凍結乾燥されている、前記方法。
  20. 生理活性タンパク質が、インターロイキン、コロニー刺激因子、インターフェロン、腫瘍壊死因子、Transforming growth factor (TGF)、platelet-derived growth factor(PDGF)、LIF(leukemia inhibitory factor)、oncostation M (OSM)、migration inhibitory factor (MIF)、ケモカイン、IL−8、LD78及びMCP−1から成る群より選ばれるサイトカイン、または
    インシュリン、グルカゴン、パラサイロイドホルモン、ガストリン、セレクチン、コレシストキニン、ガシトリック・インヒビトリー、ポリペプチド、サブスタンスP、モチリン、脾ポリペプチド、ニューロテンシン、エンテログルカゴン、ガストリン放出ペプチド、ソマトスタチン−28、ダイノルフィン、ガラニン、バロニン、パンクレオスタチン、ゼオプシンから成る群から選ばれる生理活性ペプチドである、請求項19記載の方法。
  21. 生理活性タンパク質が、コロニー刺激因子またはパラサイロイドホルモンである請求項19または20記載の方法。
  22. 生理活性タンパク質が、G−CSF、エリスロポエチンまたはパラサイロイドホルモンである請求項19記載の方法。
  23. 安定化剤として他のタンパク質を含まないことを特徴とする請求項19〜22のいずれかに記載の方法。
  24. メチオニンと他の一種以上のアミノ酸を含む、メチオニン残基を有する生理活性タンパク質含有安定化組成物であって、生理活性タンパク質が、G−CSF、エリスロポエチンまたはパラサイロイドホルモンである、前記組成物。
  25. アミノ酸が、リジン、ヒスチジン、アルギニン、アスパラギン酸、グルタミン酸、フェニルアラニン、トリプトファン、ロイシン、イソロイシン、バリン、アラニン、プロリン、グリシン、セリン、トレオニン、アスパラギン、グルタミン及びチロシンから成る群より選ばれる1種または2種以上である請求項24記載の組成物。
  26. 安定化剤として他のタンパク質を含まないことを特徴とする請求項24または25記載の組成物。
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