JP2006515214A - 長さ調整可能なカテーテル - Google Patents
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Abstract
長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンを備えたカテーテルであって、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンがカテーテルの遠位端に位置する治療装置又は薬剤の近位に位置しているカテーテルが提供される。長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンの長さは、医師により制御され、オーバー・ザ・ワイヤ及び迅速交換システムの利点が一つのカテーテルで実現できる。長さ調整可能部には、軸方向圧縮下でコルゲーションする薄肉チューブが設けられている。このチューブは、必要に応じて予めコルゲーション状態にしてもよいし、又は軸方向圧縮下で非均一にコルゲーションすることもできる。カテーテル長さは、例えば完全軸方向圧縮と完全軸方向延びの間でその最初の長さの100%を超えて変更できる。
Description
本発明は、ガイドワイヤとともに使用するカテーテルの分野に関し、より詳細には治療薬又は装置の供給用のそのようなカテーテルに関する。
種々の異なる治療が、カテーテル装置により、ヒトの身体内に供給できる。治療装置、例えば拡張バルーン、ステント及び塞栓フィルター及び治療薬、例えば薬剤及び放射線源を、カテーテルの遠位端又はその付近に位置させ、身体内の所望の位置に供給できる。カテーテルの近位端は、医師により操作される身体の外側にとどまる端部であるとみなす。
身体内にカテーテルの遠位端を配置しやすくするために、典型的にはガイドワイヤの遠位端を最初に治療領域にナビゲーションする。ガイドワイヤを配置した後、ワイヤを使用して、カテーテルの遠位端を所定の位置に導くことができる。さらに、ガイドカテーテルを使用して、ガイドワイヤ及び/又は供給カテーテルの配置を容易にすることができる。医師が、ガイドワイヤの経路に沿ってカテーテルの遠位端を容易にトラッキングする必要があるので、ガイドワイヤとカテーテルとの間の相互作用が極めて重要である。相互作用上の問題が多数生じ、それらには、例えば複数の人員が必要なこと、長いワイヤを使用する必要があること、カテーテルの前進がワイヤの位置に影響すること、カテーテルは、曲がりくねった組織を介してワイヤをトラッキングすることができないこと、カテーテルとワイヤとの間に過剰の摩擦が生じること、カテーテルの近位端に加えた軸方向の動きの量と、カテーテルの遠位端での軸方向の動きの量との間に差があることなどがあるが、これらには限定されない。
これらの問題を解決するための種々の試みにおいて、ガイドワイヤとカテーテルとの間の相互作用を規定した多数のカテーテルの設計が導入された。カテーテルシステムの主要な用途の2つは、経皮経腔的経血管冠状血管形成(PTCA)及び冠動脈ステント供給である。2つの主要な種類のカテーテル設計であるオーバー・ザ・ワイヤ(OTW)及び迅速交換(RX)が、これらの用途の中心である。これらの設計の各々は、利点と欠点の両方がある。OTWカテーテルは、ガイドワイヤ上の全長上をトラッキングし、それらがワイヤを容易に追従し、ガイドワイヤ上を長手方向の力が直接伝導することができる。さらに、これらのカテーテルにより、カテーテルが所定の位置に進行すると、ガイドワイヤを交換できる。このことは、異なるガイドワイヤ特性(例えば、先端湾曲又は放射線不透過マーカー)を必要とするときに望ましいことがある。しかしながら、これらのシステムでは、長いガイドワイヤの使用を必要とし(例えば、長さ300cm)、一人によって効果的に操作できない。
RXカテーテルでは、典型的にはカテーテルが単一の医師により操作できるより短いガイドワイヤ(例えば、長さ180cm)を使用する。医師は、一方の手でガイドカテーテルとガイドワイヤを保持し、他方の手を用いてガイドワイヤに沿ってカテーテルを進行又は後退させることができる。しかしながら、RXカテーテルの全長が、ガイドワイヤ上をスライドしないので、ガイドワイヤの経路に沿って長手方向の力が直接伝導することが危うくなることがあり、近位カテーテルガイドワイヤポートを患者内に進行させた後にワイヤ交換を実施できないことがある。
ステント供給用の種々のカテーテル設計には、米国特許第5,534,007号(St.Germain等)により教示されているシステムが含まれる。このシステムは、チューブ状外部スリーブを備えている。チューブ状外部スリーブは、長さ調整可能部を有し、軸方向の圧縮下で、コルゲーションにより短縮して、カテーテルの遠位端で別のスリーブが、近位方向で引っ込んで、ステントを解放する。カテーテルの全長は、外部スリーブの軸方向圧縮中は同じままであり、特にガイドワイヤルーメンの長さは、調整可能ではない。
本発明は、カテーテルの遠位端に配置された治療装置又は治療薬の近位に長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンを備えているカテーテルに関する。長さ調整可能なルーメンの長さは、医師により制御されて、OTW及びRXシステムの利点が一つのカテーテルにおいて得られる。
長さ調整可能なカテーテルガイドワイヤルーメンは、導管又はカテーテル又はチューブ又は空間であり、ガイドワイヤを収容するか、又はガイドワイヤの通路のための空間が設けられる。この空間は、後述するように、長さを調整できる。
長さ調整可能とは、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンの長さは、容易に適用されるマニュアル軸方向力をかけることにより変更できることを意味する。軸方向に延びるか、又は完全に延ばした状態で、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンは、軸方向に圧縮された完全短縮状態のときよりも少なくとも10%長い。より好ましくは、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンは、少なくとも約20%、又は少なくとも約30%、又は少なくとも約40%、又は少なくとも約50%、又は少なくとも約75%、又は少なくとも約100%、又は少なくとも約200%、又は少なくとも約400%、又は少なくとも約1000%、又は少なくとも約2000%の量で調整可能である。
長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンは、スクランチ可能であることにより長さが調整可能である。このことは、このチューブ状コンポーネントは、軸方向力下で、例えばオーバーラップした同心チューブ状部を順次スライドすることにより、順次はめこむことなく長さを容易に短縮化されることを意味する。長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンとして使用するためのスクランチ可能なチューブを設ける種々の手段としては、コルゲーション(すなわち、ひだ又はアコーディオンプリーツ又は折り曲げ)を設けること、又は総ボイドスペースの減少により軸方向に圧縮する多孔質チューブの使用などがある。これらについて、さらに以下で説明する。
本発明のカテーテルアセンブリは、長さ調整可能なカテーテルガイドワイヤルーメンと同一の広がりを有する固定長さガイドワイヤカテーテルを備えることができる。このことは、ガイドワイヤカテーテル及び長さ調整可能なカテーテルガイドワイヤルーメンがいっしょに、ガイドワイヤのために連続通路を形成する。好ましくは、ガイドワイヤカテーテルも長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンも、どちらかの外部までガイドワイヤを通過するのに使用するか、他の機能的な目的のために使用できる、どちらかの壁を介して開口又はポートを備えていない。
本発明では、OTWとRXシステムの多数の欠点を解決する。患者の体内でのカテーテルの全長がガイドワイヤにより完全に支持でき、医師が短いガイドワイヤを使用しながら、独立して(援助なしで)カテーテルシステムを操作できる。薄肉(例えば、肉厚約0.20mm未満、より好ましくは約0.10mm未満)長さ調整可能なコンポーネントをカテーテルに組み込むことにより、OTWシステムとRXシステムの好ましい特性が、単一のカテーテルシステムで得ることができる。
さらに、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンは、特に可撓性である。優れた可撓性は、隣接して設置され、且つ実質的に平行な付帯的関係でガイドワイヤ及び他のチューブ(すなわち、膨張ルーメン)を備えることから得られ、固有的により剛い同軸構成よりも大きな可撓性が得られる。通常の固定長さの比較的剛いガイドワイヤカテーテルを必要としないので、可撓性は高まる。遠位に配置された治療装置(例えば、バルーン)を含むカテーテルの遠位先端部分は、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンよりも優先的に可撓性が小さい、したがって可撓性がより小さい同軸構成を備えている。
本発明の目的には、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンと膨張性ルーメン等のカテーテルの他のコンポーネントとの付帯的関係とは、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンが、他のコンポーネントと実質的に平行であり、その結果、他のコンポーネントと同軸であることを意味する。
また、カテーテルの遠位部分を所定の位置とした状態で、医師は、例えば異なる先端の可撓性又は放射線不透過性マーカーを有する別のガイドワイヤと交換することを選択できる。長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンの遠位接続部(例えば、ファンネル接続部)を遠位先端部分の同軸構成にテーパーをつけることにより、ガイドワイヤを、近位ガイドワイヤポートから前進させ、カテーテルを介して遠位ガイドワイヤポートから出るようにすることができる。
さらに、カテーテルシステムには、小さな近位の3つの出口ポートフィッティング(実際には、膨張シリンジを結合して遠位配置バルーンを膨張できるハブコンポーネントと組み合わせたyフィッティングである)を備えることができる。この3つの出口ポートフィッティングを、ガイドカテーテルの近位端に隣接するか、又はガイドカテーテルに結合した止血バルブに隣接して配置することにより、医師は、ガイドカテーテルと近位の3つの出口ポートフィッティングの両方を保持し、一つの位置からカテーテルの機能の全てを制御することができる。さらに、ループ状膨張ルーメン(以下に説明する)を使用することにより、患者の外側のカテーテルの部分の汚染の危険を最小にする。
好ましい実施態様によれば、近位の3つの出口ポートフィッティングは、医師により、カテーテルの膨張ルーメンに沿ってセットロケーションに固定できる。近位の3つの出口ポートフィッティングの軸方向位置を固定する一つの方法として、圧縮可能弾性Oリングを組み込む止血バルブを使用することがある。Oリングに圧縮力をかけることにより、膨張ルーメンに対して3つの出口ポートフィッティングの位置を固定することができる。長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンをその完全圧縮(すなわち、完全短縮化)形態の状態で、3つの出口ポートフィッティングを膨張ルーメンに固定することにより、カテーテルアセンブリ全体を、ガイドワイヤの近位端から容易且つ迅速に除去できる。
さらに、yフィッティングが膨張ルーメンの周囲に回転できないように設計することにより、ワイヤのねじれ及び結合を防止することができる。一つの好適な手法に、「D」形状断面を有する膨張ルーメンと、対応フラット表面を組み込んだハブを設けて、膨張ルーメンに対する回転を防止することがある。
別法として、本発明のシステムには、コンポーネントを同軸関係として、通常の円形の横断面を有するカテーテルの固定長さ部分上にルーメンを備えることができる。これらの円形断面により、いずれかの方向に曲げたときに同様の可撓性を有するカテーテルが得られる。
長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンで、遠位先端部分(バルーンを有する)と、yフィッティング又は3つの出口ポートフィッティング(医師が、膨張ルーメン等のプッシュできる要素を押すか、又は引っ張ることにより、カテーテルの前進及び後退を制御する場合)との間にカテーテルの全長を支持することにより、通常のPTCAカテーテル膨張ルーメンで典型的に必要とする剛い金属ハイポチューブは必要としない。他の材料、例えばブレード又はコイル強化材を有するか、又は有しない熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂を使用してもよい。
ガイドワイヤのカテーテルを介してのスレッディングを容易にするために、固定長さチューブを使用できる。これらのチューブは、好ましくは薄壁(例えば、肉厚約0.2mm未満)であり、固定長さチューブの一端でカテーテルに永久固定してもよいし、又はガイドワイヤがカテーテルを介してスレッディングされた後、除去されるようにすることができる。このスレッディングチューブを固定する場合、好ましくはその近位端でスライドハブに結合される。その遠位端に、これを、部分的又は完全に、ガイドワイヤルーメンの遠位部分の固定長さ部分にか、又はそれを通してスライドできる。このことは、長さ調整可能なルーメンを延ばしたら、このスレッディングチューブがカテーテルの遠位部分から分離することにより、可撓性に悪影響を及ぼすのを回避できることから好ましい。カテーテルを前進させた後、長さ調整可能なカテーテルガイドワイヤルーメンを短くすることにより、スレッディングチューブの遠位端が、ガイドワイヤ上、そして最終的にガイドワイヤルーメンの遠位部分の固定長さ部分にか、又はそれを介してトラックバックする。
スライド可能yフィッティングの遠位の長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン内にガイドワイヤの長さの部分を含むガイドワイヤを格納することによりカテーテルが十分に支持されるので、ガイドワイヤルーメン(バルーン及びカテーテル遠位先端を含む)の遠位固定長さ部は、極めて短くてよい。長さ調整可能なルーメンが完全に圧縮された(短縮された)状態で、yフィッティングは、カテーテルの遠位先端に極めて近接している。この短い距離では、ガイドワイヤのワイヤの近位端の短い長さが患者の外側に露出されることだけが必要である。この短いスレッディング長さにより、迅速にスレッディングが容易にできるとともに、ワイヤからカテーテルを除去できる。
長さ調整可能なルーメンに好適な材料には、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド、又は他の熱可塑性又は熱硬化性ポリマー、又は他のこのような比較的非弾性な材料などがある。別法として、弾性材料を長さ調整可能なルーメンに使用できる。この材料は、延び軸方向力をかけることにより延びる。用語「弾性」は、必ずしも同じ程度の伸び及び/又は回復ではないけれども、ポリマーがエラストマーに類似した伸び及び回復性を示す状態を説明するのに用いられる。
本発明によれば、OTWとRXカテーテルシステムの欠点が解決できる。患者の体内でのカテーテルの全長がガイドワイヤにより完全に支持でき、医師が短いガイドワイヤを使用しながら、独立してカテーテルシステム操作できる。カテーテルの薄壁長さ調整可能なコンポーネントを組み込むことにより、本発明のカテーテルシステムにより、OTWシステム及びRXシステムの両方の好ましい特性が得られる。
図1Aは、本発明のカテーテル10の縦断面図であり、近位端16にスライド可能yフィッティング12及びハブ14を備え、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18をさらに備え、その軸方向に圧縮された又は短縮化状態を示す。バルーン20の近位端と長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18の遠位端との間に位置するカテーテル10の部分の拡大した状態が、図1Bの縦断面図により説明されている。図1Cは、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18を軸方向にその全長まで延ばした状態の同じカテーテル10の縦断面図である。長さ調整可能部18は、コルゲーション、弾性長さ回復又は種々の他の手段により軸方向圧縮を調整できる薄チューブ状材料を使用することにより得られる。カテーテル10は、ガイドワイヤ19上にその全長に沿ってスライド可能であり、この長さ調整可能部18の全長に沿ってガイドワイヤ19により支持される。
実際に、ガイドカテーテルの近位端に結合したTouhy−Borstバルブ等の止血バルブを用いて、医師は、遠位端17に位置しているバルーン20を患者の脈管構造に進行するにつれて、長さ調整可能なガイドワイヤルーメン18、yアーム12及びガイドワイヤ19の近位端16の軸方向位置を固定することができる。本発明の目的のためには、ここで言及される止血バルブの数多くのものは、流体コントロールバルブとしてよりは機械的グリッピング装置として使用される。この長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18も、カテーテルのチューブ状部分が横断面が実質的に円形のままとすることにより、横に非対称なコンポーネントがカテーテル10がガイドワイヤ19の経路に追従するのに及ぼす悪影響を回避することができる。
yフィッティング12(好ましくは、両方の出口ポートに止血バルブを備えている)は、通常の方法で膨張ルーメン22の長さに沿ってスライド可能である。プッシュ可能要素、例えば膨張ルーメン22は、典型的には、膨張ルーメン22の近位端、又は膨張ルーメン22の近位端16に位置するハブ14を引っ張るか、又は押すことにより、患者の身体へのカテーテル10の入り口に対して固定位置にあるyフィッティング12を保持することにより、yフィッティング12に対して動かすことができる。プッシュ可能要素(例えば、ハブ14又は膨張ルーメン22)を押すことにより、膨張ルーメン22は、yフィッティング12を介して遠位にスライドし、カテーテル(収縮した状態で示されているバルーン20及び必要に応じて設けられるステント21を含む)の遠位端17が患者の身体を通して移動し、同時に長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18が延びる。
長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18は、種々の薄可撓性ポリマー材料、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート等から作製できる。薄非多孔質コーティングを必要に応じて備えた多孔質ポリマーは、それらが優れた可撓性があるので有利に使用できる。長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18は、好ましくは熱可塑性フルオロポリマー、好ましくはフッ素化エチレンプロピレン(FEP)の多孔質又は非多孔質コーティングを備えた多孔質延伸PTFE(ePTFE)フィルムから作製する。ePTFEフィルムは、一般的に米国特許第3,953,566号及び米国特許第4,187,390号(Gore)により教示されるように作製される。ePTFEフィルム及びFEPコーティングを施したePTFEフィルムから作製した薄らせんラッピングチューブの構成、及びePTFEフィルム上にコーティングを設ける方法が、米国特許第6,159,565号(Campbell等)により教示されている。
長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンが必要な軸方向圧縮性に加えて、2つの方法のどちらでも十分な可撓性が得られる。第一に、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンとして使用される十分な可撓性のチューブは、管腔空間を占める対象なしにフラット表面上に配置したとき、及び完全に軸方向に延びたときに、自重下で、その高さ(フラット表面から垂直に測定するとき)は、その幅の90%以下に等しいところまで平らになる。別法として、ある長さの好適なチュービングを、フラット表面上に配置する。この場合、長さが表面に平行であり、ここでも管腔空間が占有されていない状態であり、チューブが完全に軸方向に延びた状態である。チューブの長さ2cmを、フラット表面の縁上に押して、もはや表面により支持されないようにする。長さ2cmの先端(すなわち、チューブの最後の端縁の最低点)が、少なくとも1mmだけフラット表面のレベルよりも低くなる場合、チューブは可撓性であるとみなされる。
薄肉チューブは、好ましくはFEPコーティングを施したePTFEフィルムから作製され、それをテープ状に切断し(幅、例えば12.7mm)、マンドレル上にらせんラッピングし、FEPコーティングをラッピングの外部に配置する。次に、らせんラッピングチューブを、オーブンに、好適な時間(例えば、320℃の温度で設定されたオーブンに8分間)配置して、らせんラッピングのオーバーラップした縁を熱接着することにより、コヒーレントチューブを形成する。オーブンから除去し、冷却した後、得られたチューブをマンドレルから取り出し、本発明のカテーテルにおいて長さ調整可能なルーメンコンポーネントとして使用できる。隣接するコンポーネント上にチューブ端をオーバーラップし、オーバーラップ領域を接着剤、例えばシアノアクリレート(例えば、Loctite401;コネチカット州ロッキーヒル)又は紫外線接着剤(例えば、Loctite3311)で接着により、このチューブの端部を、隣接するコンポーネントに接合できる。別法として、チューブを、裏返してFEPコーティングをルーメンの方向に向け、十分な熱源を使用して、FEPコーティングを、カテーテルコンポーネント、例えば金属ハイポチューブに溶融接着できる。
カテーテルの長さ調整可能なルーメンチューブ状コンポーネントとして使用するために、ePTFEチューブに、US3,105,492(Jeckel)及びUS6,016,848(Egres,Jr)により教示されているような種々の方法でコルゲーション(例えば、アコーディオンプリーツ又はフォールド)を備えることができる。別法として、完全に延びた長さから短縮し完全に圧縮した長さに軸方向に圧縮中、チューブに、非均一ではあるが、カテーテル10の長さ調整可能なルーメン部分18として使用するのに完全に好適な方法でひだができ、コルゲーションするとき、薄壁チューブに予備成形したコルゲーションを設ける必要がない。別の方法では、エラストマーを、ガイドワイヤ上にローディングする前に緩和した状態にあり、カテーテルの遠位端を進行させると延びて張力がかけられた状態とする、長さ調整可能部分18に使用できる。
長手方向に押出し且つ延伸したPTFEチューブ、すなわち、シームレスePTFEチューブを、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンとして薄壁形態で使用できる。軸方向圧縮下で、ePTFEのノード・アンド・フィブリル微細構造の相互接続フィブリルは、次第に曲がり且つおり曲がる。これにより、チューブ状材料が実質的に均一な方法で軸方向に圧縮でき、コルゲーションすることなく、チューブ壁の長手方向の均一性を保持(巨視的に)できる。この軸方向の圧縮中にePTFEチューブの壁の微細構造内のフィブリルの曲げについては、米国特許第4,877,661号(House等)に記載されている。圧縮性長さを最大にするのには、より長い平均フィブリル長さチューブ(例えば、平均フィブリル長さが約50μm以上のePTFEチューブ)が好ましい。
図2は、膨張ルーメン22の近位端16上にハブ14を備えている、yフィッティング12のないカテーテル10の基本的実施態様の縦断面図である。チューブ状スライダー24を、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18の近位端の結合及び制御のためのハブ14の遠位に、yフィッティング12の代わりに使用する。カテーテル10は、さらに長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18を備えている(その軸方向に圧縮又は短縮した状態で図示されている)。チューブ状スライダー24は、ガイドワイヤがカテーテルをでることができるようになっていてもよいし、出ることができなくてもよい。図に示すように、チューブ状スライダー24は、カテーテルの外部に開口しており、ガイドワイヤ19の近位端がカテーテルからでることができる。別法として、スライダー24の内径と膨張ルーメン22の外径との間のクリアランスは小さくてもよい。互いにガイドワイヤ19をピンチする2つの同軸エラストマーOリングを備えたこのスライダー24を設計することにより、一旦ガイドワイヤ19をスライダー24に挿入し且つ係合すると、スライダー24の位置を使用して、ガイドワイヤ19の位置を制御できる。したがって、ガイドワイヤ19の近位端は、カテーテル内に完全にとどまることができる。
図3Aは、ガイドワイヤ19と同軸のスレッディングチューブ26を付加した図1Aのカテーテルに類似のカテーテル10の縦断面図である。バルーン20の近位端と、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18の遠位端との間に位置するカテーテル10の部分が拡大された状態を、図3Bの縦断面図に示す。長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18が図3Aに示すように圧縮されるか、又は短縮化された形態で、スレッディングチューブ26は、スレッディングチューブ26の長さの一部分について膨張ルーメン22と同軸であり、その長さの残りについて膨張ルーメン22に隣接させることができる。長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18が軸方向に圧縮した状態で、ガイドワイヤ19は、カテーテル10の遠位先端から、ガイドワイヤルーメンを貫通してスレッディングして、yフィッティング12のサイドアームからでるようにすることが必要なことがある。スレッディングチューブ26は、ガイドワイヤ19をカテーテル10の長さ調整可能部分18を介して導いて、ガイドワイヤ19の近位先端が、短縮された調整可能長さルーメン18のコルゲーションに捕捉されないようにしやすくする。図3Aに示すように、スレッディングチューブ26がカテーテルにおける位置から延び、ガイドワイヤ及び膨張ルーメンが、同軸から隣接する関係に近位端に移行し、ガイドワイヤ19がyフィッティング12の近位端16からでるところを超えて延び続ける。このチューブ26は、好ましくは内径が、ガイドワイヤ19の外径よりもわずかに大きい。例えば、外径0.36mmのガイドワイヤ19とともに使用する場合、所望のスレッディングチューブ26は、内径が0.37mmでよい。好適なチューブは、内径0.37mm、公称肉厚0.03mmのポリイミドチューブである(部品番号145;フロリダ州タンパにあるMicroLumen社製)。ガイドワイヤルーメンの遠位部が、最小内径0.43mmである場合、このポリイミドスレッディングチューブ26は、ガイドワイヤ経路全体を通して、カテーテルの遠位先端から、バルーン20及び長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18を介して、スライド可能止血yフィッティング12のサイドアームまで挿入できる。この固定長さスレッディングチューブ26は、ガイドワイヤルーメンの遠位部に、例えば熱プロセスによるか、又は接着剤により永久的に接着してもよいし、又は摩擦単独で固定してもよい。これにより、長さ調整可能なルーメン18がその完全短縮状態に軸方向に圧縮したときに、ガイドワイヤ19がカテーテル10の遠位先端からyフィッティング12のサイドアームから出るように容易にスレッディングできる。最初にガイドワイヤ19をスレッディングした後、スレッディングチューブ26が除去可能である場合には、除去して捨ててもよい。別法として、スレッディングチューブ26の遠位端が永久固定されている場合には、その近位端は、長さ調整可能なルーメン18が延びたときに、長さ調整可能なルーメン18内を完全に進行する。長さ調整可能なルーメン18が軸方向圧縮により再び短縮化されるとき、ガイドワイヤ19は、スレッディングチューブ26を再スレッディングしてyフィッティング12のサイドアームに戻る。
図4は、yフィッティング12を備えたカテーテル10の縦断面図である。yフィッティング12の遠位端にチューブ状延び部28を備え、圧縮された長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18(軸方向に圧縮されるか、又は短縮された状態で図示されている)をガイドワイヤ19から保護する。チューブ状延び部28は、yフィッティング12の一体部として作製してもよいし、又はyフィッティング12に別に結合してもよい。このチューブ状延び部28により、ガイドワイヤのスレッディングが容易になる。カテーテルの遠位部分を進行させると、このチューブ状延び部それ自体がカテーテルの遠位部分から遠ざかり、カテーテルの遠位部分の可撓性を妨害しない。
図5A及び5Bは、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18の別の横断面図である。図5Aは、好ましい実施態様を示す。この実施態様では、ガイドワイヤ19と膨張ルーメン22が、長さ調整可能なルーメン18内を同軸で延びている。別法として、図5Bに示すように、長さ調整可能なルーメン18は、ガイドワイヤ19及び膨張ルーメン22について、隣り合って並ぶようにして個々のルーメンを設けることができる。両方の実施態様では、コルゲーションを予め形成してもよいし、又は圧縮下で非均一にコルゲーションすることもできる。
図6Aは、2つの異なる長さの部分を備えたカテーテルガイドワイヤの縦断面図であり、それらの部分には別々に高摩擦コーティングが設けられ、デジタル圧を用いてオペレータがコーティングを施した部分内のカテーテル及びいずれかのコンポーネントをつかんで、保持手に対してそれぞれ軸方向に動くことを防止する。図6B及び6Cは、図6Aのカテーテルの異なる部分の横断面図である。遠位に配置したバルーン20の近位のカテーテル10の全長には、その外部に長さ調整可能なルーメン18を含んでいてよい。この長さ調整可能なルーメン18の端部は、好ましくはカテーテル10の残部に対して近位と遠位の両方に固定する。図示した実施態様によれば、長さ調整可能なルーメンは、「8の字」状断面を有している。ルーメンの一つには、膨張ルーメン22が収容されており、他のルーメンには、ガイドワイヤ19が収容されている。可視マーカー60により、長さ調整可能なルーメン18の近位長さに対する遠位長さを明確にすることができる。遠位長さについて(図6B)、ガイドワイヤルーメンの内部に、高摩擦係数材料64(例えば、シリコーン)をコーティングし、一方、近位長さについて(図6C)、他のルーメン(すなわち、膨張ルーメンを収容している)の内部に、高摩擦材料64をコーティングしている。次に、医師は、両手を用いて、可視マーカー60の反対側上にカテーテル及びワイヤを把持する。長さ調整可能なルーメン18を介してデジタル圧力をかけることにより、医師は、ガイドワイヤ19に対して膨張ルーメン22を移動させて、カテーテルを前進させるか、又は後退させることができる。カテーテルは、カテーテルの操作中にガイドワイヤの近位部分を完全に収容するのに十分な長さとなるように設計して、ガイドワイヤが感染する危険を最小限とすることができる。
図7は、2つの長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18d及び18pを備えたカテーテルの縦断面である(遠位の長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18dは軸方向に圧縮されるか、又は短縮された状態で図示され、一方、近位の長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18pは完全に延びた状態で図示されている)。これらは、ガイドワイヤ19と膨張ルーメン22の外部の周囲に位置したガイドワイヤグリッピングコンポーネント72により分離されている。使用に際して、遠位の長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18dが圧縮状態にあるとき、近位の長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18pが延ばされ、逆の場合も同様である。グリッピングコンポーネント72を作動させて、膨張ルーメン22から独立してガイドワイヤ19を把持してもよい。グリッピングコンポーネント72内に、膨張ルーメンの周囲に剛性ハイポチューブ73が設けられる。このハイポチューブ73は、グリッピングコンポーネント72の一方の側のルーメンに固定する。グリッピングコンポーネント72を作動して、カテーテルの近位長さに沿っていずれかの位置を把持して、弾性Oリングを圧縮し、ハイポチューブ73の外面に対してガイドワイヤ19を固定することができる。これは、作動したときに、ガイドワイヤ19を把持するが、ハイポチューブ73が膨張ルーメン22上を自由にスライドすることができるように設計する。長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18d及び18pは薄く、且つ膨張ルーメン22の外径(例えば、約1.0mm)が、ガイドワイヤ19の直径(例えば、約0.4mm)よりも顕著に大きいので、膨張ルーメン22は、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18d及び18pのどちらかの壁を介して容易に把持される。
グリッピングコンポーネント72は、種々の方法で作製して、所望のグリッピング作用を得ることができる。図7は、一つの構成を示す。この構成では、クリンピングコンポーネント72は、2つの端部72a及び72bを備えており、これらをOリング74に対していっしょに圧縮することにより、Oリング74を圧縮し、それがガイドワイヤ19強制的に把持するようにすることができる。別法として、グリッピングコンポーネント72は、インライン止血バルブ(例えば、インラインTouhy Borstフィッティング(例えば、ニューヨーク州EdgewoodにあるQosina社より入手できるP/N80352))であることができる。
図8は、長さ調整可能な膨張ルーメン80内に位置した長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18を備えたカテーテル10の縦断面図である(これらのルーメン18及び19の両方が、軸方向に圧縮又は短縮された状態で図示されている)。これらのルーメン18及び80の両方の長さは、押したり又は引っ張ったりできる伸長手段、例えばワイヤを使用することにより変更する。長さ調整可能な膨張ルーメン80は、カテーテル10の遠位端17上のバルーン20と流体連通している。図示されているように、この実施態様は、内膨張ルーメン80と外ガイドワイヤルーメン18の両方の長さが調整できること以外は、通常のオーバー・ザ・ワイヤシステムと同様である。プッシャーワイヤ82を使用して、カテーテル10の遠位先端の前進及び後退を制御する。バルーンを膨らませる前に、yフィッティング12の近位端上の止血バルブ12aを閉じて、この近位ポートからの漏れが最小となるようにする必要がある。必要に応じて、プッシャーワイヤ82の代わりに、内部ルーメン圧力を使用して、カテーテル10の先端を前進させることができる。しかしながら、プッシャー82を使用すると、制御をよりよくできることが予測される。
図9Aは、ガイドワイヤクランプ90を備えた長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンを備えたカテーテルの縦断面図である。図9Bは、カテーテル10上で使用する図9Aのガイドワイヤクランプ90の横断面図である。クランプ90は、医師により締めつけてガイドワイヤ19を把持し、膨張ルーメンに対してガイドワイヤ19を正確に移動できる。
図10A〜図10Hに示すように、ガイドワイヤの近位先端にまでミシン目を入れるように設計された薄壁同軸ルーメン102を、膨張ルーメン22の周囲に同軸的に配置できる。ガイドワイヤ19をガイドワイヤルーメンの遠位部を介して、薄壁同軸ルーメンに供給した後、医師は、ガイドワイヤ19を備えたルーメン102にミシン目を入れる、薄壁ルーメン102の長さに沿った所望の位置を選択できる。この方法では、医師は、好ましいガイドワイヤルーメンの長さを選択できる。
図10Aは、破裂可能なガイドワイヤルーメンカバー102を備えたカテーテル10の縦断面図であり、図10Bは、ガイドワイヤ19とともに使用される図10Aのカテーテルの縦断面図であり、ガイドワイヤが破裂可能なガイドワイヤルーメンカバー102を破裂させた状態を示している。図10C及び10Dは、それぞれ、図10Bのカテーテルの横断面図であり、ガイドワイヤ19が破裂可能部102の内部にある状態、及び外部にある状態を示す。
図10Eは、図10A及び図10Bに示す設計の変更態様を示すカテーテルの縦断面図であり、ガイドワイヤは、カテーテルのルーメンの外壁に設けられたスロット104中で動作する。破裂可能材料102は、このスロット部分上にのみ設けることができ、内カテーテルの全周を包囲する必要がないことは明らかである。図10F、10G及び10Hは、図10Eで示したカテーテルの長さに沿った3つの異なる位置の横断面図である。
図11Aは、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18を備えたカテーテル10の側面図である(軸方向に圧縮されたか、又は短縮された状態で図示されている)。膨張ルーメン22の長さは、ループ110状に形成されたyフィッティング12を超えて近位に延びており、膨張ルーメン22のハブ14がyフィッティング12に固定されて3つの出口ポートフィッティングを形成している。図11Bは、図11Aのカテーテル10の側面図であるが、但し、ここでは、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18が、その軸方向に延長された状態にある。膨張ルーメン22の長さが、yフィッティング12を超えて近位に延びてループ110状となっており、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18の延びの量だけ図11Aに示すループ110より長さが減少している。ハブ14をyフィッティング12に結合することにより得られるループ110を使用することにより、カテーテル10を一人の医師により操作できる簡単な手段が実現できる。これらの2つのコンポーネントを結合することにより、3つの出口ポートフィッティングが形成される。この結合は、例えばシアノアクリレート接着剤を用いておこなうことができる。別法として、ハブ14とyフィッティング12を、単一の一体型3出口ポートフィッティングとして成形してもよい。ループ110は、制御が容易であり、カテーテル10の近位端が手続きテーブルからはずれる危険を最小限とする。この形態は、有利なことにカテーテルの全ての機能が一つの位置で制御できる。これらの機能には、ガイドワイヤ位置の維持、カテーテルの前進及び後退、バルーンの膨張及び収縮、並びにガイドカテーテルの位置の微調整などがある。さらに、止血フィッティングを、yフィッティング12のガイドワイヤ出口アームに結合して、医師がガイドワイヤ位置をyフィッティング12に対して固定することができる。
図12A及び図12Bは、外部の長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18を備えたバルーンカテーテルの縦断面図である。図12Aは、外部の長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18が軸方向に圧縮され、短縮された状態を示し、図12Bは、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18が完全に伸長し延びた状態を示す。ガイドワイヤルーメンは、バルーン20の内部を通って連続的に延びており、膨張ルーメン22から出て、膨張ルーメン22の外部に延びて、固定クリップアセンブリ122で終端している。膨張ルーメン22の外部のガイドワイヤルーメンは、近位端上のシール128に延びている長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18である。長さ調整可能部分18の遠位のガイドワイヤルーメン(バルーン20を介してガイドワイヤ遠位ポート123に延びている)は、固定長さ部分120である。
使用に際して、ガイドワイヤ19を、遠位ガイドワイヤポートに挿入し、ガイドワイヤ19の近位先端が、固定クリップアセンブリ122のすぐ遠位に位置するまで連続ガイドワイヤルーメンを通す。次に、ガイドワイヤクランプ126を、手動で締めつけることにより解放し、ガイドワイヤ19をさらに、ガイドワイヤルーメンの近位端上に位置するシール128に挿入する。次に、ガイドワイヤクランプ126を、解放してガイドワイヤ19を固定クリップアセンブリ122に固定する。好ましくは、固定クリップアセンブリ122の少なくとも一部分が透明であり、ガイドワイヤ19の位置が確認できる。さらに、シール128は、好ましくはシリコーン等の弾性材料から作製して、ガイドワイヤ19の手動グリッピングを可能とする。固定クランプアセンブリ122は、一体型支持スリーブ121を備えていて、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18を、その軸方向に圧縮短縮化した状態のときに、収容する。支持スリーブ121は、ガイドワイヤ19が挿入中にガイドワイヤルーメンに追従するよう促し、また、輸送中の軸方向に圧縮した長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18を収容する。
バルーン20は、一方の手で膨張ルーメンクランプ124を締めつけることにより脈管構造に入れそこを前進させ、一方、他方の手で膨張ルーメン22を前進させる。バルーン20が前進すると、図12Bに示すように、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18が延びた状態となる。バルーン20を所望の部位に配置して、膨張ルーメンクランプ124を解放し、ガイドワイヤ19の位置を膨張ルーメン22に対して固定する。次に、固定クランプアセンブリ122を、必要に応じて患者に固定し、医師の両手を自由にしてバルーン20を膨らますことができる。
ガイドワイヤルーメンの固定長さ部120(長さ調整可能部分18の遠位)は、好ましくは非多孔質PTFEチューブであり、長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメン18は、好ましくは上記したようにePTFEから作製する。固定長さ部分120のチューブを、図示するように、バルーン20の近位端の膨張ルーメン22の壁における適切なサイズのホールに挿入できる。固定長さ部分チューブ120を、次にカテーテル遠位先端及び膨張ルーメン壁におけるホールに対してシールすることができる。
極薄肉厚(例えば、0.03mm)シース材料を用いて、カテーテルを構成した。シース材料は、小折り曲げ部でコルゲーションを形成するのに十分な薄さであり、圧縮して小振幅折り曲げ部とすることにより、シースの長さを、その最初の長さの50%未満まで減少させることができる。一方の側に非多孔質FEPコーティングを備えた厚さ0.01mmのePTFE膜を、シース材料に選択した。この膜は、幅6.4mmに細長く切ることにより、テープを形成した。
内径約1.6mm、肉厚約0.13mmのePTFEチューブを、長さ約180cm、直径1.6mmのステンレス鋼マンドレル上に嵌めた。次に、幅6.4mmのテープを、ePTFEチューブの外面の周囲にらせん状に、50%の重なりで巻いて、テープを2層にカバーしたらせんラッピングチューブを得た。次に、得られたアセンブリを、320℃に設定した空気対流オーブンに入れ、8分間保持した。その後、オーブンから取り出し、周囲環境で放冷した。
冷却後、チューブからマンドレルを取り出すことにより、らせんラッピングチューブをマンドレルから取り出した。らせんラッピングしなかった押出しチューブの端部を、万力にクランプした。万力に最も近接しているらせんラッピングの端部を、両手の親指と人指し指を用いて、チューブの反対側に同時に挟み、らせんラッピングを、下に位置するePTFEチューブから、万力からそれを引き離しながら、らせんラッピングチューブを裏返すことにより取り去った。
薄肉チューブは、肉厚が約0.03mm(Mitutoyo Snap Gauge、モデル#1D−C112EBSを用いて測定)であり、内径が約1.7mm(公認マイナスピンゲージ(許容差0.01mm)を用いて測定)であった。このチューブを、直径1.2mmのマンドレルにローディングしたとき、軽いデジタル圧を用いてその最初の長さの約5%まで容易に圧縮できた。
カテーテルアセンブリを継続し、次に、このシースを、バルーンに近位の最大外径が約0.040”(1.02mm)未満の通常のPercutaneous Transluminal Coronary Angioplasty(PTCA)カテーテル上に同軸で取り付けた。使用するPTCAカテーテルは、そのハブの顕著に遠位の位置に近位ガイドワイヤ出口ポートを備えた迅速交換型であった。シースを取り付ける前に、9Fr(3.0ミリ)内径止血yアームバルブ(P/N80348;ニューヨーク州EdgewoodにあるQosina社製)を、カテーテルの遠位端(カテーテルの先端から遠くに向けた止血バルブ)からカテーテル上にスライドした。次に、雌ルアー(P/N65206;ニューヨーク州EdgewoodにあるQosina社製)を、カテーテル上にスライドし、これらの2つのコンポーネントのルアー接続を係合した。次に、内径2.0mm×外径2.1mmの304ステンレス鋼チューブ(マサチューセッツ州MedwayにあるMicrogroup製)を、内径約1.4mm×外径約1.6mmまでスエージングダウンした後、長さ約19mmにトリミングした。
このチューブを、カテーテル上に同軸スライドし、雌ルアーの遠位端に、シアノアクリレート接着剤(Loctite401;コネチカット州ロッキーヒルにあるLoctite社製)を用いて約6mmのオーバーラップで接着した。次に、上記したらせんラッピングシースを、カテーテルの遠位先端及びその近位端上にスライドし、それをハイポチューブの露出端上にスライドすることにより結合した。これらのオーバーラップした表面を、シアノアクリレート接着剤を用いて接着し、その後、内径2.3mmのポリオレフィン収縮比2:1シュリンクチュービングを、接合部に嵌め合わせ、加熱して接合部の表面に追従させた。次に、シースの遠位端を、カテーテルの所望の動作長さ(即ち、カテーテルの遠位先端からカテーテルのハブ上の張力緩和の遠位端までの長さ)に等しい約135cmの長さまでトリミングした。次に、シースの遠位端を、PTCAカテーテルの壁における近位ガイドワイヤポートの約2mm遠位の位置に結合した。この結合は、シースとカテーテルとの間にシアノアクリレート接着剤を用いておこなった後、この結合点を、シアノアクリレート接着剤及び直径0.13mmePTFE縫合糸(CV−8;アリゾナ州フラッグスタッフにあるWL Gore and Associates社製)でオーバーラップさせた。
カテーテルを完成させるために、止血yフィッティングを、最初のPTCAカテーテルの近位ホールのすぐ近位まで、カテーテル上を遠位にスライドさせた。これにより、シースが、その最初の長さ約135mmの約15%まで圧縮された。次に、ガイドワイヤをカテーテルの遠位先端に供給し、シースコンポーネントを含むカテーテルを介して注意深くスレッディングし、yフィッティングのサイドアームを介してカテーテルの近位端から出した。
ガイドワイヤを挿入した状態で、ユーザーは、カテーテルの遠位先端をガイドワイヤに対して進めながら、ガイドワイヤ及び止血yフィッティングを固定位置に保持することができた。近位ガイドワイヤ側ポートを近位ハブの遠位に固定した状態の標準カテーテルと比較して、本発明のカテーテルにより、止血yフィッティングに遠位のカテーテルのセクションがガイドワイヤをトラッキングする能力が顕著に向上し、カテーテルシャフトの近位部分に加えたプッシングフォースがカテーテルの遠位端に直接移行できる。
本発明の原理は、本明細書での具体的実施態様において明確にされたが、当業者には、本発明の実施に使用される構造、配置、割合、要素、材料及びコンポーネントに対して種々に修正が可能であることが明らかであろう。これらの種々の修正は、添付の請求の範囲の精神及び範囲から逸脱しない限りは、本発明の範囲内である。
Claims (37)
- カテーテルアセンブリであって、
プッシュ可能な要素と、
前記プッシュ可能要素と並んで配置され、スクランチ可能な材料から形成されたガイドワイヤカテーテルルーメンと、
を備え、
これにより、前記ガイドワイヤカテーテルルーメンの少なくとも一部分の長さの少なくとも10パーセントの量が調整可能である、
カテーテルアセンブリ。 - 前記ガイドワイヤカテーテルルーメンの長さの少なくとも20パーセントの量が調整可能である、請求項1に記載のカテーテル。
- 前記ガイドワイヤカテーテルルーメンの長さの少なくとも30パーセントの量が調整可能である、請求項1に記載のカテーテル。
- 前記ガイドワイヤカテーテルルーメンの長さの少なくとも50パーセントの量が調整可能である、請求項1に記載のカテーテル。
- 前記ガイドワイヤカテーテルルーメンの長さの少なくとも75パーセントの量が調整可能である、請求項1に記載のカテーテル。
- 前記ガイドワイヤカテーテルルーメンの長さの少なくとも100パーセントの量が調整可能である、請求項1に記載のカテーテル。
- 前記ガイドワイヤカテーテルルーメンの長さの少なくとも200パーセントの量が調整可能である、請求項1に記載のカテーテル。
- 前記ガイドワイヤカテーテルルーメンの長さの少なくとも400パーセントの量が調整可能である、請求項1に記載のカテーテル。
- 前記スクランチ可能な材料がフルオロポリマーを含む、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記フルオロポリマーが、ポリテトラフルオロエチレンを含む、請求項9に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記フルオロポリマー材料が、多孔質ポリテトラフルオロエチレンを含む、請求項10に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記スクランチ可能な材料が熱可塑性樹脂を含む、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記スクランチ可能な材料がポリエチレンテレフタレートを含む、請求項12に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記ガイドワイヤカテーテルルーメンが、少なくとも2つの部分を有しており、各部分が長さ調整可能なガイドワイヤカテーテル部分を有する、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記少なくとも2つの部分がお互いに協同で長さが変化して、全操作範囲にわたって、ガイドワイヤカテーテルの全長を実質的に一定に維持する、請求項14に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記プッシュ可能な要素が膨張チューブである、請求項1に記載カテーテルアセンブリ。
- 前記プッシュ可能な要素がプッシュワイヤである、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記スクランチ可能な材料の厚さが、約0.20mm未満である、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記スクランチ可能な材料が非弾性である、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- バルーンを含む、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記カテーテルアセンブリの外部に開いている開口を有しない壁を有しているガイドワイヤカテーテルを備えている、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記ガイドワイヤカテーテルが、ガイドワイヤに沿って前記カテーテルアセンブリが円滑にプッシュされることができるガイドワイヤ用チャンネルを提供する、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記ガイドワイヤカテーテルルーメンが、コルゲーションにより長さ調整可能である、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- スレッディングチューブを備えている、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- ガイドワイヤを備えている、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記ガイドワイヤは、前記カテーテルアセンブリの壁に設けられた開口を通って前記カテーテルアセンブリの外部に至ることはない、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記ガイドワイヤは、前記長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンの壁に設けられた開口を通過して前記長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンの外部に至ることはない、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記スクランチ可能な材料の厚さが、約0.2mm未満である、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記スクランチ可能な材料が、可撓性材料である、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記ガイドワイヤカテーテルルーメンを、ガイドワイヤにより破裂させることができる、請求項1に記載のカテーテルアセンブリ。
- カテーテルアセンブリであって、
プッシュ可能な要素と、
前記プッシュ可能要素と並んで配置され、スクランチ可能な材料から形成されたガイドワイヤカテーテルルーメンと、
前記ガイドワイヤカテーテルルーメンと同一の広がりを有するガイドワイヤカテーテルと、を備え、前記ガイドワイヤカテーテルと前記長さ調整可能なガイドワイヤカテーテルルーメンの壁には、前記カテーテルアセンブリの外部に開いている開口が設けられておらず、
これにより、前記ガイドワイヤカテーテルルーメンの少なくとも一部分の長さの少なくとも10パーセントの量が調整可能である、
カテーテルアセンブリ。 - カテーテルアセンブリであって、
ある長さの膨張ルーメンと、
前記カテーテルアセンブリの遠位部分と近位部分との間の長さに沿って位置しているスライド可能なyフィッティングと、を備え、
近位部分が、ある長さを有し、かつ、前記スライド可能なyフィッティングで終結しているループ状に形成されている、
カテーテルアセンブリ。 - 前記ループが、前記yフィッティングに固定されているハブコンポーネントで終結している、請求項32に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記yフィッティングに固定された前記ハブコンポーネントが、3出口ポートフィッティングを備えている、請求項33に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記遠位部分が、長さを調整したときに前記ループの長さを変更する長さ調整可能なルーメンである、請求項32に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記遠位部分が、長さを調整したときに前記ループの長さを変更する長さ調整可能なルーメンである、請求項33に記載のカテーテルアセンブリ。
- 前記遠位部分が、長さを調整したときに前記ループの長さを変更する長さ調整可能なルーメンである、請求項34に記載のカテーテルアセンブリ。
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