JP2006323559A - データ処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 データ処理システムにおいて、記憶システム内の記憶領域に対するアクセスを中断させることなく、コピーペアを構成する記憶領域を他の記憶領域に変更することを可能とする。
【解決手段】 データ処理システムは、少なくとも1つの第1の記憶システムと、第1の記憶システムに接続された少なくとも1つの第2の記憶システムと、を備える。第2の記憶システムは、対象コピーペアのコピー先記憶領域を少なくとも1つの第2の記憶システムの他の記憶領域に変更する変更処理における変更前後のコピー先記憶領域を特定する変更情報を受領し、対象コピーペアにおけるコピー元記憶領域を有する第1の記憶システムに変更情報を送信し、変更前後のコピー先記憶領域間のデータのコピーを行うために、コピー情報を転送する。
【選択図】 図15

Description

本発明は、データ処理システムに関し、特に、データ処理システムの有する複数の記憶システム間でデータのコピーを行う技術に関する。
ホストコンピュータと記憶領域を有する記憶システム(例えばストレージシステム)とを備えるデータ処理システムにおいて、リモートコピーを行う技術が知られている(例えば特許文献1)。リモートコピー技術とは、データ処理システム内の1つの記憶システムに含まれる記憶領域に格納されたデータを、他の記憶システムに含まれる記憶領域にコピーする技術である。このリモートコピー技術を用いれば、1つの記憶システムに障害が発生した場合にも、他の記憶システムに格納されたデータを使用することにより、データ処理システムにおける業務の続行が可能である。
特開2004−13367号公報
リモートコピーを行う場合には、それぞれ異なる記憶システムに含まれる2つの記憶領域から構成されたコピーペアが設定される。ホストコンピュータからの書き込み要求に従ってコピーペアの一方の記憶領域にデータが書き込まれると、書き込まれたデータのコピーが他方の記憶領域を有する記憶システムに送られ、当該他方の記憶領域にも同じデータが書き込まれる。
リモートコピーを行っているデータ処理システムにおいて、コピーペアを構成する一方の記憶領域を、他の記憶領域に変更する場合がある。コピーペアを構成する記憶領域の変更の際には、変更前のコピーペアを解除し、変更後のコピーペアを再定義し、変更後のコピーペアを構成する記憶領域間で初期コピーを実行する必要がある。従来は、このような変更操作の期間中、ホストコンピュータによる記憶システム内の記憶領域に対するアクセスが中断されていた。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、データ処理システムにおいて、記憶システム内の記憶領域に対するアクセスを中断させることなく、コピーペアを構成する記憶領域を他の記憶領域に変更することを可能とする技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明のデータ処理システムは、
少なくとも1つの第1の記憶システムと、前記第1の記憶システムに接続された少なくとも1つの第2の記憶システムと、を備え、前記第1の記憶システムの有するコピー元としての1つの記憶領域と前記第2の記憶システムの有するコピー先としての1つの記憶領域とで構成されたコピーペアにおけるデータのコピーを行うデータ処理システムであって、
前記第2の記憶システムは、
前記第1の記憶システムからコピー元記憶領域に格納されたデータのコピーを受領し、前記受領したデータのコピーをコピー元記憶領域における格納順序と整合した順序でコピー先記憶領域に格納するコピー処理部と、
コピーペアの1つである対象コピーペアのコピー先記憶領域を前記少なくとも1つの第2の記憶システムの有する他の記憶領域に変更する変更処理における、変更前後のコピー先記憶領域を特定する変更情報を受領する変更情報受領部と、
前記対象コピーペアにおけるコピー元記憶領域を有する前記第1の記憶システムに前記変更情報を送信する変更情報送信部と、
前記変更処理に伴う変更前後のコピー先記憶領域間のデータのコピーを行うために、変更前のコピー先記憶領域に格納されたデータを含むコピー情報を転送するコピー情報転送部と、
転送された前記コピー情報を用いて、前記変更処理に伴う変更前後のコピー先記憶領域間のデータのコピーを行う変更コピー処理部と、を有し、
前記第1の記憶システムは、
コピーペアにおけるコピー元記憶領域とコピー先記憶領域とを特定するペア情報を参照して、コピーペアにおけるコピー元記憶領域に格納されたデータのコピーをコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムに送信するコピー送信部と、
前記第2の記憶システムから受領した前記変更情報に基づき、前記ペア情報を更新するペア情報更新部と、を有する。
このデータ処理システムでは、第2の記憶システムが受領した変更情報が第1の記憶システムに送信され、第1の記憶システムによってペア情報が更新される。また、第2の記憶システムにおいて、コピー情報が転送され、変更処理に伴う変更前後のコピー先記憶領域間のデータのコピーが行われる。そのため、このデータ処理システムでは、記憶システム内の記憶領域に対するアクセスを中断させることなく、コピーペアを構成する記憶領域を他の記憶領域に変更することができる。
上記データ処理システムにおいて、複数の前記第2の記憶システムを備え、
前記対象コピーペアにおける変更前後のコピー先記憶領域は、それぞれ、異なる前記第2の記憶システムに含まれるとしてもよい。
このようにすれば、記憶システムの増設に伴うコピー先記憶領域の変更や、記憶システムの負荷分散のためのコピー先記憶領域の変更を実行することができる。
また、上記データ処理システムにおいて、さらに、
前記第2の記憶システムに接続された計算機を備え、
前記計算機は、前記変更処理の実行を指示する変更要求を、前記変更情報を付加して、前記第2の記憶システムに対して発行する変更要求発行部を有するとしてもよい。
また、上記データ処理システムにおいて、前記計算機は、さらに、コピーペアに対する前記変更処理の要否を判定する変更要否判定部を有し、
前記計算機の前記変更要求発行部は、前記変更要否判定部が前記変更処理が必要と判定したときに前記変更要求を発行するとしてもよい。
このようにすれば、計算機が、変更処理の要否を判定し、変更処理が必要と判定されたときに変更要求を発行するため、変更処理の自動化を図ることができる。
また、上記データ処理システムにおいて、前記計算機の前記変更要否判定部は、新たに前記第2の記憶システムが増設された場合と、コピーペアにおけるコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムの負荷が所定の閾値より大きい場合と、コピーペアにおけるコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムとコピー元記憶領域を有する前記第1の記憶システムとの間の通信速度が所定の閾値より小さい場合と、の内の少なくとも1つの場合に、前記変更処理が必要と判定するとしてもよい。
このようにすれば、記憶システムの増設に伴うコピー先記憶領域の変更や、記憶システムの負荷分散のためのコピー先記憶領域の変更を、自動的に実行することができる。
また、上記データ処理システムにおいて、前記第1の記憶システムは、さらに、コピー元記憶領域に格納されたデータのコピーと当該データのコピー元記憶領域への格納順序を示す情報とを含む更新情報を格納する更新情報格納領域を有し、
前記第2の記憶システムの前記変更情報送信部は、前記第1の記憶システムに対して前記更新情報の送信を要求する更新情報要求を発行する更新情報要求発行部を含むと共に、前記変更情報を前記更新情報要求に付加して送信し、
前記第1の記憶システムの前記コピー送信部は、前記更新情報要求を受領すると、前記更新情報格納領域に格納された前記更新情報を、前記データのコピーとして送信するとしてもよい。
このようにすれば、コピーペアにおけるコピー処理を行うための更新情報要求発行処理を通じて、変更情報を第1の記憶システムへと送ることができる。
また、上記データ処理システムにおいて、前記コピー情報は、前記対象コピーペアにおける変更前のコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムが受領した、前記対象コピーペアに関する前記更新情報を含むとしてもよい。
このようにすれば、第2の記憶システムにおいて、転送れたコピー情報を用いて、変更処理に伴う変更前後のコピー先記憶領域間のデータのコピーを行うことができる。
また、上記データ処理システムにおいて、複数のコピーペアに含まれる複数のコピー先記憶領域へのデータの格納順序が、当該複数のコピーペアに含まれる複数のコピー元記憶領域における格納順序と整合するような複数のコピーペアの集合であるコピーグループが設定されており、
前記計算機は、さらに、1つのコピーグループに属する複数のコピーペアにおけるコピー先記憶領域が複数の前記第2の記憶システムにまたがって配置されている記憶システム横断コピーグループの有無を判定する判定部を有し、
前記計算機の前記変更要求発行部は、前記判定部が記憶システム横断コピーグループが有ると判定した場合に、記憶システム横断コピーグループに属する複数のコピーペアにおけるコピー先記憶領域が1つの前記第2の記憶システムに配置されるような前記変更処理の実行を要求する前記変更要求を発行するとしてもよい。
このようにすれば、同一コピーグループに属するコピーペアのコピー先記憶領域が1つの記憶システムに配置されるような変更処理を実行することができ、コピーグループにおけるコピーの効率化を図るための変更処理を自動的に行うことができる。
また、上記データ処理システムにおいて、前記計算機の前記変更要求発行部は、前記変更要求を、前記対象コピーペアにおける変更前のコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムに対して発行し、
前記第2の記憶システムの前記変更要求受領部は、受領した前記変更要求を、前記対象コピーペアにおける変更後のコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムに対して転送するとしてもよい。
このようにすれば、変更要求を、対象コピーペアにおける変更前のコピー先記憶領域を有する第2の記憶システムが先に受領することとなる。そのため、変更後のコピー先記憶領域を有する第2の記憶システムが更新情報要求を送信した後に、変更前のコピー先記憶領域を有する第2の記憶システムが更新情報要求を送信することを回避することができ、変更処理を円滑に行うことができる。
また、上記データ処理システムにおいて、さらに、
前記第1の記憶システムに接続された第3の記憶システムを備え、
前記第1の記憶システムの有する前記対象コピーペアにおけるコピー元記憶領域は、前記第3の記憶システムの有する1つの記憶領域と共に構成する他のコピーペアにおけるコピー先記憶領域であるとしてもよい。
このようにすれば、対象コピーペアのコピー元記憶領域が、他のコピーペアのコピー先記憶領域である場合にも、記憶システム内の記憶領域に対するアクセスを中断させることなく、対象コピーペアを構成する記憶領域を他の記憶領域に変更することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、データ処理システム、記憶システム、計算機、計算機システム、データ処理方法、記憶領域変更処理方法、これらの方法、装置またはシステムの機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータプログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号、等の形態で実現することができる。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A−1.データ処理システムの構成:
A−2.データ処理システムにおけるリモートコピーの概要:
A−3.副ボリューム変更処理:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.第5実施例:
F.第6実施例:
G.変形例:
A.第1実施例:
A−1.データ処理システムの構成:
図1は、本発明の第1実施例としてのデータ処理システム10の構成を概略的に示す説明図である。第1実施例のデータ処理システム10は、2台のホストコンピュータ100(100P、100S)と、3台の記憶システム200(200P、200S1、200S2)と、を備えている。
ホストコンピュータ100Pと記憶システム200Pとは、正サイトに設置されている。一方、ホストコンピュータ100Sと記憶システム200S1および200S2とは、副サイトに設置されている。ここで、「正サイト」は、主にデータ処理活動を行うサイトであり、「副サイト」は、主に正サイトのデータ処理活動に用いられるデータのコピーを保持するサイトである。なお、正サイトと副サイトとの関係は、逆転可能である。
本明細書では、データ処理システム10の各構成要素や各種の情報およびプログラムを表す符号の末尾に、それが存するサイトを識別する符号を付加している。すなわち、各構成要素等を表す符号の末尾に、正サイトに存するものには「P」の符号を、副サイトに存するものには「S」の符号を、それぞれ付加している。さらに、同一サイトに複数の同じ構成要素等が存在する場合には、サイトを示す符号の後に、連番を付加している。例えば、副サイトには記憶システム200が2つ存在しているため、副サイトの一方の記憶システム200を「記憶システム200S1」と表し、他方の記憶システムを「記憶システム200S2」と表している。なお、同じ構成要素等を個々に区別する必要のないときは、符号の末尾に付加したサイトを識別する符号と連番とを、適宜省略する。
正サイトのホストコンピュータ(以下「正ホストコンピュータ」または「正ホスト」と呼ぶ)100Pは、正サイトの記憶システム(以下「正記憶システム」と呼ぶ)200Pと接続されている。また、副サイトのホストコンピュータ(以下「副ホストコンピュータ」または「副ホスト」と呼ぶ)100Sは、副サイトの記憶システム(以下「副記憶システム」と呼ぶ)200S1および200S2のそれぞれと接続されている。また、正記憶システム200Pは、副記憶システム200S1および200S2のそれぞれと接続されている。さらに、副記憶システム200S1および200S2は、互いに接続されている。
ホストコンピュータ100は、CPU110と、メモリ120と、入力装置130と、表示装置140と、記憶システム200との接続のためのインターフェイス(I/F)152および154と、を有している。
記憶システム200は、記憶制御装置210と、ディスクアレイ270と、を有している。記憶制御装置210は、記憶システム200の制御を行う装置であり、CPU220と、メモリ230と、キャッシュメモリ240と、ホストコンピュータ100との接続のためのインターフェイス(I/F)252と、ディスクアレイ270との接続のためのインターフェイス(I/F)258と、他の記憶システム200との接続のためのインターフェイス(I/F)254および256と、を有している。
記憶システム200のディスクアレイ270は、ディスク装置を複数用いた記憶装置であり、少なくとも1つのボリューム272を有している。ボリューム272は、ホストコンピュータ100のデータ処理業務に用いられるデータ等を格納する論理的な記憶領域である。通常は、1つのボリューム272は、複数のディスク装置により形成される1つの論理的な記憶領域を、論理的に分割して形成される。
本実施例のデータ処理システム10では、正ホスト100Pが、正記憶システム200Pにアクセスしつつデータ処理業務を実行する。また、本実施例のデータ処理システム10では、正記憶システム200Pのボリューム272Pに格納されたデータのコピーを副記憶システム200Sのボリューム272Sに格納するリモートコピーを実行可能である。このリモートコピーによって、複数のサイトに設置された記憶システム200おいて、同一のデータを保持することが可能となり、データの信頼性を高めることができる。リモートコピーの詳細については、後述する。
図2は、ホストコンピュータ100のメモリ120(図1)の内部構成を概略的に示す説明図である。ホストコンピュータ100のメモリ120には、記憶システム管理プログラム122と、ペア情報121と、が格納されている。ホストコンピュータ100のCPU110(図1)は、記憶システム管理プログラム122をメモリ120から読み出して実行することにより、リモートコピーの設定・管理を含む記憶システム200の各種設定・管理を行う。記憶システム管理プログラム122は、変更要求発行部123としての機能を含んでいる。この機能の詳細については、後述する。なお、変更要求発行部123としての機能は、副ホスト100S(図1)の記憶システム管理プログラム122にのみ含まれるとしてもよい。
図3は、ペア情報121(図2)の内容の一例を示す説明図である。ペア情報121は、データ処理システム10内に設定されたすべてのコピーペアを定義するための情報を含んでいる。ここで、コピーペアとは、ボリューム272(図1)に格納されたデータのコピーが行われる2つのボリューム272の組み合わせを意味している。すなわち、コピーペアを構成する一方のボリューム(「正ボリューム」と呼ぶ)272に格納されたデータは、他方のボリューム(「副ボリューム」と呼ぶ)272にコピーされる。
コピーペアは、図3に示すように、正ボリュームと副ボリュームとを、記憶システム200を特定する記憶システム識別子とボリューム272を特定するボリューム識別子とによって特定することにより、定義される。図3の例では、記憶システム識別子が「P1」である記憶システム200内のボリューム識別子が「VOL1」であるボリューム272を正ボリュームとし、記憶システム識別子が「S1」である記憶システム200内のボリューム識別子が「VOL1」であるボリューム272を副ボリュームとするコピーペアが定義されていることとなる。なお、図3の例では、記憶システム識別子が「P1」である記憶システム200は、正記憶システム200P(図1)を表しており、記憶システム識別子が「S1」である記憶システム200は、副記憶システム200S1(図1)を表しているものとする。
また、ペア情報121は、図3に示すように、コピーペアが属するコピーグループを示す情報を含んでいる。コピーグループは、グループ識別子によって特定される。コピーグループについては、後に詳述する。
なお、ペア情報121において、正ボリュームおよび副ボリュームを、記憶システム200の記憶制御装置210(図1)を特定する記憶制御装置識別子とボリューム識別子とによって特定するとしてもよい。また、コピーペアは、2つの記憶システム200に分かれて配置された2つのボリューム272から構成されることも可能であり、1つの記憶システム200内の2つのボリューム272から構成されることも可能である。
図4は、正記憶システム200Pのメモリ230P(図1)の内部構成を概略的に示す説明図である。正記憶システム200Pのメモリ230Pには、コピー処理プログラム235Pと、ペア情報231Pと、ボリューム情報232Pと、グループ情報233Pと、が格納されている。正記憶システム200PのCPU220P(図1)は、コピー処理プログラム235Pをメモリ230Pから読み出して実行することにより、コピーペアにおけるデータのコピーに伴う各種処理を行う。コピー処理プログラム235Pは、ペア情報更新部236Pとしての機能を含んでいる。この機能の詳細については、後述する。
正記憶システム200Pのメモリ230Pに格納されたペア情報231Pは、図3に示したホストコンピュータ100のメモリ120に格納されたペア情報121と同様の内容である。
図5は、ボリューム情報232P(図4)の内容の一例を示す説明図である。ボリューム情報232Pは、正記憶システム200Pが有する各ボリューム272に設定された属性を示す情報である。ボリューム272は、ボリューム識別子によって特定される。また、本実施例では、ボリューム272の属性として、「データ」と、「ジャーナル(「JNL」とも表す)」と、「コマンド」と、「フリー」と、の4種類の属性の内の1つが設定される。ボリューム272の属性の内、「データ」は、当該ボリューム272がホストコンピュータ100のデータ処理業務に用いられるデータを格納するボリュームであることを表す。同様に、「ジャーナル」は、後述のジャーナルを格納するボリュームであることを、「コマンド」は、記憶システム200に対する制御要求を格納するボリュームであることを、「フリー」は、上記3つの属性以外の属性のボリュームであることを、それぞれ表す。なお、以下の説明では、属性が「データ」と設定されたボリューム272を「データボリューム」とも呼ぶ。同様に、属性が「ジャーナル」と設定されたボリューム272を「ジャーナルボリューム」と、属性が「フリー」と設定されたボリューム272を「フリーボリューム」とも呼ぶ。
図6は、グループ情報233P(図4)の内容の一例を示す説明図である。本実施例では、後述するように、各記憶システム200に、コピーグループ毎に1つ以上のジャーナルボリュームが準備される。グループ情報233Pは、コピーグループと当該コピーグループ用のジャーナルボリュームとの対応を示す情報である。コピーグループは、グループ識別子によって特定され、ジャーナルボリュームは、ボリューム識別子によって特定される。
図7は、副記憶システム200Sのメモリ230S(図1)の内部構成を概略的に示す説明図である。副記憶システム200Sのメモリ230Sには、コピー処理プログラム235Sと、ペア情報231Sと、ボリューム情報232Sと、グループ情報233Sと、が格納されている。副記憶システム200SのCPU220S(図1)は、コピー処理プログラム235Sをメモリ230Sから読み出して実行することにより、コピーペアにおけるデータのコピーに伴う各種処理を行う。コピー処理プログラム235Sは、副ボリューム変更処理部237Sとしての機能を含んでいる。この機能の詳細については、後述する。
副記憶システム200Sのメモリ230Sに格納されたペア情報231Sは、図3に示したホストコンピュータ100のメモリ120に格納されたペア情報121と同様の内容である。また、ボリューム情報232Sおよびグループ情報233Sは、図5および図6に示した正記憶システム200Pのメモリ230Pに格納されたボリューム情報232Pおよびグループ情報233Pと同様の内容である。
また、副記憶システム200Sのメモリ230Sには、後述の副ボリューム変更処理の過程で、変更情報234Sが格納される。図8は、変更情報234Sの内容の一例を示す説明図である。変更情報234Sは、副ボリューム変更処理における変更前後の副ボリュームを特定するための情報である。変更情報234Sには、変更前後の副ボリュームが、記憶システム識別子とボリューム識別子とによって特定されている。図8の例では、副ボリューム変更処理の対象となるコピーペアの副ボリュームが、記憶システム識別子が「S1」である記憶システム200の有するボリューム識別子が「VOL2」であるボリューム272から、記憶システム識別子が「S2」である記憶システム200の有するボリューム識別子が「VOL1」であるボリューム272へと変更されることを示している。なお、図8の例では、記憶システム識別子が「S1」である記憶システム200は、副記憶システム200S1(図1)を表しており、記憶システム識別子が「S2」である記憶システム200は、副記憶システム200S2(図1)を表しているものとする。
また、変更情報234Sは、図8に示すように、副ボリューム変更処理の対象となるコピーペアが属するコピーグループを特定するグループ識別子を含んでいる。
A−2.データ処理システムにおけるリモートコピーの概要:
図9は、第1実施例のデータ処理システム10におけるリモートコピーの概要を示す説明図である。リモートコピーは、正ホスト100Pの指示に従って正記憶システム200Pのボリューム272Pに格納されたデータのコピーを副記憶システム200Sのボリューム272Sにコピーする処理である。
なお、以下の説明では、例えば、記憶システム識別子が「P1」である記憶システム200の有するボリューム識別子が「VOL1」であるデータボリュームを、「データボリュームVOL1−P1」と呼ぶ。他のデータボリュームやジャーナルボリュームについても、同様である。
図9の例では、正記憶システム200Pと副記憶システム200S1とは、それぞれ2つのデータボリューム(VOL1およびVOL2)を有している。また、図9の例では、正記憶システム200PのデータボリュームVOL1−P1と副記憶システム200S1のデータボリュームVOL1−S1とで1つのコピーペア(「コピーペアPr1」と呼ぶ)が構成されている。同様に、データボリュームVOL2−P1とデータボリュームVOL2−S1とで1つのコピーペア(「コピーペアPr2」)が構成されている(図3参照)。図9には、2つのコピーペアPr1およびPr2を一点鎖線で囲んで示している。図3に例示したように、この2つのコピーペアは、同一のコピーグループ(GRP1)に属しているものとする。
ここで、コピーグループは、1つ以上のコピーペアの集合である。同一コピーグループに属するすべてのコピーペアを構成する副ボリュームに対するデータの格納は、当該すべてのコピーペアを構成する正ボリュームに対するデータの格納順序と整合するような順序で実行される。
上述したように、各記憶システム200には、コピーグループ毎に1つ以上のジャーナルボリュームが準備される。図9の例では、正記憶システム200Pおよび副記憶システム200S1のそれぞれにおいて、ジャーナルボリューム(VOL3−P1およびVOL3−S1)が準備されている(図6参照)。なお、図9には、ジャーナルボリュームを判別しやすくするために、ジャーナルボリュームの一部分にハッチングを付して示している。
正ホスト100Pから正記憶システム200Pにデータの書き込み命令が発行されると、正記憶システム200Pのコピー処理プログラム235P(図4)は、書き込み命令をキャッシュメモリ240P(図1)に一旦格納し、その後、書き込み命令に含まれるデータを、指定されたデータボリュームに格納する。
データの書き込みが、コピーペアを構成しているデータボリューム(正ボリューム)に対して行われた場合には、コピー処理プログラム235Pは、当該書き込みに対応したジャーナルを作成し、当該コピーペアが属するコピーグループに対応するジャーナルボリュームに格納する。
ここで、ジャーナルは、正ボリュームに対するデータの書き込み履歴を表す情報であり、正ボリュームに対する書き込みが行われる度に作成される。ジャーナルは、正ボリュームに格納されたデータのコピーである書き込みデータと、書き込み情報280と、を含んでいる。図10は、ジャーナルに含まれる書き込み情報280の内容の一例を示す説明図である。書き込み情報280は、正記憶システム200Pの書き込み命令受信時刻と、コピーグループを特定するグループ識別子と、シーケンス番号と、書き込みが行われた正ボリュームを示す正ボリューム識別子と、書き込みデータサイズと、を含んでいる。シーケンス番号は、同一コピーグループに属するすべてのコピーペアを構成する正ボリュームに対する書き込み中における、当該ジャーナルに対応した書き込みの順序を示す番号である。
副ボリュームを有する副記憶システム200S1(図9)のコピー処理プログラム235S(図7)は、任意のタイミングで、ジャーナルの送信を要求するジャーナルリード命令を、正ボリュームを有する正記憶システム200Pに対して発行する。このジャーナルリード命令は、命令を発行した副記憶システム200Sを特定する記憶システム識別子と、コピーグループを特定するグループ識別子と、を含んでいる。また、ジャーナルリード命令は、受信済最大シーケンス番号を含んでいてもよい。ここで、受信済最大シーケンス番号とは、既に受信したジャーナルのシーケンス番号の内、最大の番号である。
ジャーナルリード命令を受信した正記憶システム200P(図9)のコピー処理プログラム235P(図4)は、ジャーナルリード命令に含まれるグループ識別子と、コピーグループとジャーナルボリュームとを対応付けるグループ情報233P(図6)と、に基づき、当該ジャーナルリード命令に対応するジャーナルボリュームを特定する。さらに、コピー処理プログラム235Pは、ジャーナルリード命令に含まれる記憶システム識別子と、コピーペアを定義するペア情報(図3)と、に基づき、ジャーナルリード命令発行元の副記憶システム200Sの副ボリュームとコピーペアを構成する正ボリュームを特定する。そして、書き込み情報280(図10)を参照して、ジャーナルボリュームに格納されたジャーナルの内、特定された正ボリュームに対応するジャーナルを、副記憶システム200S1に送信する。なお、ジャーナルリード命令に、受信済最大シーケンス番号が含まれている場合は、コピー処理プログラム235Pは、ジャーナルボリュームに格納されたジャーナルの内、シーケンス番号が受信済最大シーケンス番号より小さいジャーナルを削除するとしてもよい。
副記憶システム200S1(図9)のコピー処理プログラム235S(図7)は、正記憶システム200Pから送信されたジャーナルを受領し、ジャーナルボリュームに格納する。その後、コピー処理プログラム235Sは、任意のタイミングで、ジャーナルに含まれる書き込みデータを、データボリュームに格納する。このデータの書き込みは、同一グループ内では、ジャーナルに含まれる書き込み情報280のシーケンス番号順に実行される。なお、ジャーナルに含まれる書き込みデータのデータボリュームへの格納を、「ジャーナルの反映」とも呼ぶ。
以上説明した処理によって、リモートコピーが実行され、正記憶システム200Pの正ボリュームに格納されたデータと同じデータが、正ボリュームへの格納順序と整合した順序で、副ボリュームにも格納される。
A−3.副ボリューム変更処理:
図11〜図14は、第1実施例における副ボリューム変更処理の流れを示すフローチャートである。図11は、副ボリューム変更処理における副ホスト100Sの処理を示している。同様に、図12は副記憶システム200Sの処理を、図13は正記憶システム200Pの処理を、図14は正ホスト100Pの処理を、それぞれ示している。また、図15は、副ボリューム変更処理の概要を示す説明図である。
副ボリューム変更処理は、データ処理システム10内の1つのコピーペア(「対象コピーペアOPr」と呼ぶ)における副ボリュームを他のボリューム272に変更する処理である。図15の例では、正記憶システム200PのデータボリュームVOL2−P1と副記憶システム200S1のデータボリュームVOL2−S1とで構成されたコピーペアPr2が、対象コピーペアOPrとして設定される。そして、副ボリューム変更処理によって、対象コピーペアOPrの副ボリューム(VOL2−S1)が、副記憶システム200S2のデータボリュームVOL1−S2へと変更されるものとする。図15では、変更前の対象コピーペアOPrを破線で囲んで示しており、変更後の対象コピーペアOPrを二点鎖線で囲んで示している。
ステップS110(図11)では、副ホスト100Sの記憶システム管理プログラム122(図2)が、副ボリューム変更設定を行う。具体的には、記憶システム管理プログラム122は、ユーザの指示に従い、対象コピーペアOPrと、対象コピーペアOPrにおける副ボリュームの変更先(「変更後副ボリューム」と呼ぶ)と、を設定し、変更情報234S(図8)を生成する。なお、変更後副ボリュームは、副記憶システム200Sの有するボリューム情報232(図5)において、属性が「フリー」に設定されているフリーボリュームの中から選択される。
ステップS120(図11)では、副ホスト100Sの変更要求発行部123(図2)が、変更情報234Sを含む副ボリューム変更要求を発行する(図15の(1)参照)。副ボリューム変更要求は、対象コピーペアOPrにおける変更前の副ボリューム(「変更前副ボリューム」と呼ぶ)を有する記憶システム(「変更前副記憶システム200S」と呼ぶ)に対して発行される。図15の例では、副ボリューム変更要求は、変更前副記憶システム200Sである副記憶システム200S1に対して発行される。
ステップS130(図11)では、副ホスト100Sの記憶システム管理プログラム122(図2)が、対象コピーペアOPrにおける変更後副ボリュームを有する記憶システム(「変更後副記憶システム200S」と呼ぶ)の有するペア情報231Sの更新を監視する。後述の処理によって変更後副記憶システム200Sの有するペア情報231S(図7)が更新されたことが確認されたら、処理はステップS140に進み、記憶システム管理プログラム122が、副ホスト100Sが有するペア情報121(図2)を、変更情報234Sに基づき更新する。
次に、図12を用いて、副ボリューム変更処理における副記憶システム200Sの処理を説明する。図12の左側には、変更前副記憶システム200Sの処理を示しており、右側には、変更後副記憶システム200Sの処理を示している。なお、図15の例では、変更前副記憶システム200Sは、副記憶システム200S1であり、変更後副記憶システム200Sは、副記憶システム200S2である。
ステップS210(図12)では、変更前副記憶システム200S1の副ボリューム変更処理部237S(図7)が、副ホスト100Sから発行された副ボリューム変更要求(図11のステップS120参照)を受信する。このとき、受信した副ボリューム変更要求に含まれる変更情報234Sが副記憶システム200S1のメモリ230S1に格納される(図7参照)。副記憶システム200S1のコピー処理プログラム235S(図7)は、上述したように、ジャーナルリード命令発行等のリモートコピーに関する処理を行っているが、副ボリューム変更要求受信の後は、変更前副ボリュームを含むコピーペアが属するコピーグループについてのジャーナルリード命令発行を中止する。
ステップS220では、副ボリューム変更処理部237Sが、受信した副ボリューム変更要求を、変更後副記憶システム200Sである副記憶システム200S2に送信(転送)する(図15の(2)参照)。
ステップS230では、副ボリューム変更処理部237Sが、変更前副ボリューム(図15の例ではVOL2−S1)に対する未反映のジャーナルが、ジャーナルボリュームに残っているか否かを判定する。未反映のジャーナルが残っていると判定された場合には、ステップS240に進み、副ボリューム変更処理部237Sが、未反映のジャーナルが反映されるまで待つ(図15の(3)参照)。一方、未反映のジャーナルが残っていないと判定された場合には、処理はステップS250に進む。
ステップS250では、副ボリューム変更処理部237Sが、変更前副ボリュームのデータのコピーを、変更後副記憶システム200Sに送信する(図15の(4)参照)。ステップS260では、副ボリューム変更処理部237Sが、受信済ジャーナルの最大シーケンス番号を、変更後副記憶システム200Sに送信する(図15の(5)参照)。受信済ジャーナルの最大シーケンス番号は、副記憶システム200S1が受領した変更前副ボリュームを含むコピーペアが属するコピーグループに対応したジャーナルのシーケンス番号(図10参照)の内、最大の番号である。
ステップS270では、副ボリューム変更処理部237Sが、副記憶システム200S1が有するペア情報231S(図7)を、変更情報234Sに基づき更新する。
一方、ステップS310では、変更後副記憶システム200S2の副ボリューム変更処理部237S(図7)が、変更前副記憶システム200S1から送信された副ボリューム変更要求(ステップS220参照)を受信する。このとき、副ボリューム変更要求に含まれる変更情報234Sが副記憶システム200S2のメモリ230S2に格納される。
ステップS320では、副ボリューム変更処理部237Sが、副記憶システム200S2が有するペア情報231S(図7)を、変更情報234Sに基づき更新する。このとき副ボリューム変更処理部237Sは、変更情報234Sの更新に伴って副記憶システム200S2内に新たなコピーグループに属するコピーペアが存在することとなった場合には、当該コピーグループ用のジャーナルボリュームを設定し、ボリューム情報232(図7)およびグループ情報233を更新する。ジャーナルボリュームの設定は、ユーザからの指示に基づき行う。図15の例では、ジャーナルボリュームVOL3−S2が準備されている。
ステップS330では、副ボリューム変更処理部237Sが、変更前副記憶システム200S1から送信された変更前副ボリュームに格納されたデータ(ステップS250参照)を受信する。ステップS340では、副ボリューム変更処理部237Sが、変更前副記憶システム200S1から送信された最大シーケンス番号(ステップS260参照)を受信する。受信した変更前副ボリュームのデータおよび最大シーケンス番号は、キャッシュメモリ240S2(図1)に一時的に格納される。
ステップS350では、副記憶システム200S2のコピー処理プログラム235S(図7)が、対象コピーペアOPrにおける正ボリュームを有する正記憶システム200Pに、ジャーナルリード命令を発行する(図15の(6)参照)。このとき、ジャーナルリード命令には、変更情報234Sと最大シーケンス番号とが添付される。
ステップS360では、副記憶システム200S2の副ボリューム変更処理部237Sが、変更前副ボリュームのデータを、変更後副ボリュームに格納する。これにより、変更前副ボリュームと変更後副ボリュームとの間の初期コピーが完了する。
ステップS370では、副記憶システム200S2のコピー処理プログラム235Sが、ステップS350で発行したジャーナルリード命令に応じて正記憶システム200Pより送信されたジャーナルを受領する(図15の(7)参照)。ステップS380では、コピー処理プログラム235Sが、ジャーナルの反映処理を行う。ステップS370以降の処理は、通常のリモートコピーの処理である。
次に、図13を用いて、副ボリューム変更処理における正記憶システム200Pの処理を説明する。ステップS410では、正記憶システム200Pのコピー処理プログラム235P(図4)が、副記憶システム200Sからジャーナルリード命令を受信する。
ステップS420では、コピー処理プログラム235Pが、ジャーナルリード命令に最大シーケンス番号が付加されているか否かを判定する。最大シーケンス番号が付加されていると判定された場合には、処理はステップS430に進み、コピー処理プログラム235Pが、シーケンス番号が最大シーケンス番号以下のジャーナルを、ジャーナルボリュームから削除する。最大シーケンス番号が付加されていないと判定された場合には、処理はステップS440に進む。
ステップS440では、コピー処理プログラム235Pが、ジャーナルリード命令に変更情報234が付加されているか否かを判定する。変更情報234が付加されていると判定された場合には、処理はステップS450に進み、ペア情報更新部236P(図4)が、変更情報234に基づき、正記憶システム200Pが有するペア情報231P(図4)を更新する。これにより、対象コピーペアOPrに対応したジャーナルの送り先が、変更後副記憶システムである副記憶システム200S2に変更される。
変更情報234が付加されていないと判定された場合には、処理はステップS460に進む。ステップS460では、コピー処理プログラム235Pが、ペア情報231Pに基づき、ジャーナルを副記憶システム200Sに送信する。
次に、図14を用いて、副ボリューム変更処理における正ホスト100Pの処理を説明する。ステップS510では、正ホスト100Pの記憶システム管理プログラム122(図2)が、正記憶システム200Pの有するペア情報231P(図4)の更新を監視する。ペア情報231Pの更新を確認した場合には、記憶システム管理プログラム122が、正ホスト100Pが有するペア情報121(図2)を、正記憶システム200Pの有するペア情報231Pと整合するように更新する(ステップS520)。
以上説明したように、本実施例のデータ処理システム10における副ボリューム変更処理では、変更前副記憶システム200S1が、副ボリューム変更要求を受信すると、変更前副ボリュームに対応するジャーナルを要求するジャーナルリード命令の発行を中止する。そのため、以降は、変更前副ボリュームに対応するジャーナルが、変更前副記憶システム200S1に送信されることはなくなる。副ボリューム変更要求は、変更前副記憶システム200S1から変更後副記憶システム200S2に転送される。その後、変更前副ボリュームから変更後副ボリュームへの初期コピーが実行されると共に、変更後副記憶システム200S2から変更情報234付きのリードジャーナル命令が正記憶システム200Pに発行される。正記憶システム200Pは、変更情報234に基づきペア情報121を更新し、更新後のペア情報121に従って、変更後副記憶システム200S2に対しジャーナルを送信する。このように、本実施例のデータ処理システム10における副ボリューム変更処理では、記憶システム200のボリューム272に対するアクセスを中断させることなく、コピーペアを構成する副ボリュームを他のボリューム272に変更することができる。
また、本実施例のデータ処理システム10における副ボリューム変更処理では、変更後副記憶システム200S2が、変更後副ボリュームに対する初期コピー(図12のステップS360)とは独立して、正記憶システム200Pに対してジャーナルリード命令を発行することができる。そのため、正記憶システム200Pは、変更後副記憶システム200S2における初期コピーの完了を待たずに、変更後副記憶システム200S2に対してジャーナルを送信することができる。
また、本実施例のデータ処理システム10における副ボリューム変更処理では、対象コピーペアOPrの副ボリュームを異なる副記憶システム200Sに含まれるボリューム272へと変更することができるため、記憶システム200の増設に伴う副ボリュームの変更や、変更前副記憶システム200S1の負荷分散のための副ボリュームの変更を実行することができる。
また、本実施例のデータ処理システム10における副ボリューム変更処理では、変更後副記憶システム200S2から発行されるジャーナルリード命令に変更情報234を付加することによって、変更情報234を正記憶システム200Pへと転送することができる。このため、通常のリモートコピー処理において実行される処理を通じて、変更情報234を正記憶システム200Pへと送ることができる。
また、本実施例のデータ処理システム10における副ボリューム変更処理では、副ボリューム変更命令が、副ホスト100Sから変更前副記憶システム200S1に対して発行され、変更前副記憶システム200S1から変更後副記憶システム200Sへと転送される。そして、変更前副記憶システム200S1は、副ボリューム変更命令を受信するとジャーナルリード命令の発行を中止する。そのため、変更後副記憶システム200S2が正記憶システム200Pに対してジャーナルリード命令を発行した後に、変更前副記憶システム200S1からもジャーナルリード命令が発行される事態を回避することができる。従って、リモートコピーにおける副ボリューム変更処理を円滑に行うことができる。
また、本実施例のデータ処理システム10では、コピーグループが設定され、リモートコピーの効率化が図られている。このように、本実施例のデータ処理システム10における副ボリューム変更処理では、コピーグループが設定されている場合にも、コピーペアを構成する副ボリュームを他のボリューム272に変更することができる。
B.第2実施例:
図16は、第2実施例のデータ処理システム10における副ホスト100Sのメモリ120S(図1)の内部構成を概略的に示す説明図である。図2に示した第1実施例との違いは、第2実施例の副ホスト100Sのメモリ120Sに格納されている記憶システム管理プログラム122が、変更要否判定部124としての機能を含んでいることである。
図17は、第2実施例の副ボリューム変更処理における副ホスト100Sの処理の流れを示すフローチャートである。図11に示した第1実施例との違いは、第2実施例では、副ホスト100Sが、副ボリューム変更要求の発行の要否を判定し、発行要と判定されたときに副ボリューム変更要求を発行する点である。
ステップS610(図17)では、副ホスト100Sの変更要否判定部124(図16)が、副記憶システム200Sが増設され副ボリュームの変更が要求されているか否かを判定する。条件に該当する場合には、処理はステップS660に進む。条件に該当しない場合には、処理はステップS620に進む。
ステップS620では、記憶システム管理プログラム122(図16)が、副記憶システム200S(図1)の状態情報を取得する。本実施例では、副記憶システム200Sの状態情報は、少なくとも、副記憶システム200Sのキャッシュメモリ240S(図1)の負荷と、副記憶システム200Sと正記憶システム200Pとの間のパスの転送速度と、ジャーナルボリュームの使用率と、を含んでいる。
ステップS630では、変更要否判定部124が、状態情報に含まれるキャッシュメモリ240Sの負荷が、所定の閾値よりも大きいか否かを判定する。負荷が大きいと判定された場合には、処理はステップS660に進む。
一方、負荷が大きくないと判定された場合には、処理はステップS640に進み、変更要否判定部124が、状態情報に含まれる転送速度が、所定の閾値よりも小さいか否かを判定する。転送速度が小さいと判定された場合には、処理はステップS660に進む。
一方、転送速度が小さくないと判定された場合には、処理はステップS650に進み、変更要否判定部124が、状態情報に含まれるジャーナルボリューム使用率が、所定の閾値より大きいか否かを判定する。ジャーナルボリューム使用率が大きいと判定された場合には、処理はステップS660に進む。ジャーナルボリューム使用率が大きくないと判定された場合には、ステップS610に戻り、上述の処理を繰り返す。
ステップS660では、記憶システム管理プログラム122が、ボリューム情報232(図5)を参照して、副記憶システム200S内のボリューム272の中からフリーボリュームを検索する。
フリーボリュームが検出された場合には(ステップS670:Yes)、処理はステップS680に進み、変更要求発行部123(図16)が、副ボリューム変更要求を発行する。以降の処理は、図11に示した第1実施例と同様である。一方、フリーボリュームが検出されなかった場合には(ステップS670:No)、ステップS610に戻り、上述の処理を繰り返す。
なお、ステップS670で、フリーボリュームが検出された場合に、変更要否判定部124は、検出されたフリーボリュームを表示装置140S(図1)に表示し、副ボリューム変更要求発行要否と変更後副ボリュームの指定とをユーザから受領し、その後ステップS680において副ボリューム変更要求を発行するとしてもよい。
以上説明したように、第2実施例のデータ処理システム10では、副ホスト100Sが、副ボリューム変更要求発行の要否を判定し、発行要と判定された場合に副ボリューム変更要求を発行する。そのため、記憶システムの増設に伴う副ボリュームの変更や、変更前副記憶システム200Sの負荷分散のための副ボリュームの変更を、自動的に実行することができる。
C.第3実施例:
図18は、第3実施例としてのデータ処理システム10aの構成を概略的に示す説明図である。図1に示した第1実施例との違いは、データ処理システム10aの備える記憶システム200の数である。すなわち、第3実施例のデータ処理システム10aは、2台の正記憶システム200P(200P1、200P2)と、1台の副記憶システム200Sと、を備えている。
第3実施例では、データ処理システム10aにおいて、対象コピーペアOPrを構成する正ボリュームを他のボリューム272に変更するボリューム変更処理を行う。図19は、第3実施例のボリューム変更処理におけるホストコンピュータ100の処理の流れを示すフローチャートである。図19の左側には、副ホスト100Sの処理を示しており、右側には、正ホスト100Pの処理を示している。また、図20は、第3実施例のボリューム変更処理の概要を示す説明図である。
ステップS810では、正ホスト100Pの記憶システム管理プログラム122(図2)が、コピー中断要求を発行する(図20の(1)参照)。コピー中断要求は、データ処理システム10a内のコピーペアにおけるコピーの中断を要求する命令である。ステップS820では、正ホスト100Pの記憶システム管理プログラム122が、データ処理システム10a内のコピーペアにおいて、逆向きのコピーが開始されたかを監視しつつ開始されるまで待機する。
一方、ステップS710では、副ホスト100Sの記憶システム管理プログラム122(図2)が、正ホスト100Pから発行されたコピー中断要求を受信する。ステップS720では、副ホスト100Sの記憶システム管理プログラム122が、正ホスト100Pが実行していた業務を引き継ぐ(図20の(2)参照)。ステップS730では、副ホスト100Sの記憶システム管理プログラム122が、データ処理システム10a内のコピーペアにおいて逆向きのコピーを開始する(図20の(3)参照)。この時点で、正サイトと副サイトとが入れ替わり、データ処理システム10aは、図1に示した第1実施例のデータ処理システム10の状態と同じ状態となる。
ステップS830では、この時点で副ホストとして機能しているホスト100Pの変更要求発行部123(図2)が、ボリューム変更要求を発行する(図20の(4)参照)。以降は、第1実施例と同様の処理により、対象コピーペアOPrにおけるボリューム変更処理が実行される(図20の(5)〜(10)参照)。
ステップS740およびS840では、ホスト100Sおよびホスト100Pの記憶システム管理プログラム122が、ボリューム変更処理が完了したかを監視しつつ、完了を待つ。ボリューム変更処理の完了が確認されたら、処理はステップS750およびS850に進む。
ステップS750では、この時点で正ホストとして機能しているホスト100Sの記憶システム管理プログラム122が、ホスト100Pから引き継いだ業務を中断する(図20の(11)参照)。ステップS760では、ホスト100Sの記憶システム管理プログラム122が、コピーペアにおけるコピーを中断する(図20の(12)参照)。
ステップS850では、ホスト100Pの記憶システム管理プログラム122が、ホスト100Sから業務を再度引き継ぐ(図20の(13)参照)。ステップS860では、ホスト100Pの記憶システム管理プログラム122が、コピーペアにおける逆向きのコピーを開始する(図20の(14)参照)。
以上説明したように、第3実施例のデータ処理システム10aでは、正ホスト100Pから副ホスト100Sにデータ処理業務が一旦引き継がれ、ボリューム変更処理が行われた後に、副ホスト100Sから正ホスト100Pにデータ処理業務が再度引き継がれる。第3実施例では、このようにして、データ処理システム10aにおいて、記憶システム200のボリューム272に対するアクセスを中断させることなく、対象コピーペアOPrを構成する正ボリュームを他のボリューム272に変更するボリューム変更処理を行うことができる。
D.第4実施例:
図21は、第4実施例としてのデータ処理システム10bにおける副ボリューム変更処理の概要を示す説明図である。図15に示した第1実施例との違いは、第4実施例では、正記憶システム200Pが記憶システム200P3を介して正ホスト100Pと接続されている点である。また、記憶システム200P3は正サイトにあり、正記憶システム200Pは中間サイトにあり、副記憶システム(S1およびS2)は遠隔サイトにある。
第4実施例のデータ処理システム10bでは、記憶システム200P3のデータボリュームVOL1−P3と記憶システム200PのデータボリュームVOL2−P1とでコピーペアPr3が構成されている。正ホスト100Pによって記憶システム200P3のデータボリュームVOL1−P3にデータが格納されると、コピーペアPr3におけるリモートコピーによって、データのコピーが記憶システム200PのデータボリュームVOL2−P1に格納される。さらに、コピーペアPr2におけるリモートコピーによって、データのコピーが記憶システム200S1のデータボリュームVOL2−S1に格納される。
第4実施例のデータ処理システム10bにおけるボリューム変更処理では、第1実施例と同様に、コピーペアPr2が対象コピーペアOPrに設定される。この対象コピーペアOPrにおける副ボリュームが、副記憶システム200S2のデータボリュームVOL1−S2へと変更される。第4実施例のボリューム変更処理は、第1実施例のボリューム変更処理と同様に実行される。
第4実施例のデータ処理システム10bにおけるボリューム変更処理では、対象コピーペアOPrの正ボリュームが、他のコピーペアの副ボリュームである場合にも、記憶システム200のボリューム272に対するアクセスを中断させることなく、対象コピーペアを構成する副ボリュームを他のボリューム272に変更することができる。
E.第5実施例:
図22は、第5実施例としてのデータ処理システム10cにおける副ボリューム変更処理の流れを示すフローチャートである。図22には、副ボリューム変更処理における副記憶システム200Sの処理を示している。また、図23は、第5実施例としてのデータ処理システム10cにおける副ボリューム変更処理の概要を示す説明図である。
図23に示すように、第5実施例の副ボリューム変更処理では、図15に示した第1実施例の副ボリューム変更処理とは逆に、正記憶システム200PのデータボリュームVOL2−P1と副記憶システム200S2のデータボリュームVOL1−S2とで構成されたコピーペアPr2が対象コピーペアOPrとして設定され、対象コピーペアOPrにおける副ボリュームが、副記憶システム200S1のデータボリュームVOL2−S1へと変更される。
第5実施例のデータ処理システム10cでは、第1実施例と同様に、正記憶システム200PのデータボリュームVOL1−P1と副記憶システム200S1のデータボリュームVOL1−S1とでコピーペアPr1が構成されている。そして、コピーペアPr1と対象コピーペアOPrであるコピーペアPr2とは、同一コピーグループに属するものとする。従って、第5実施例の副ボリューム変更処理は、同一コピーグループに属する2つのコピーペアの副ボリュームを、同一の副記憶システム200Sに含まれるボリューム272に集約する処理となる。
第5実施例の副ボリューム変更処理におけるステップS210およびステップS220(図22)の処理は、図12に示した第1実施例と同じ処理である。ただし、変更前副記憶システム200S(副記憶システム200S2)と変更後副記憶システム200S(副記憶システム200S1)とが逆になっている(図23の(1)および(2)参照)。
ステップS222(図22)では、変更前副記憶システム200S2の副ボリューム変更処理部237S(図7)が、他の副記憶システム200Sに、対象コピーペアOPrと同一コピーグループに属する他のコピーペアの副ボリュームが有るか否かを判定する。判定は、ペア情報231S(図7)に基づき行う。ステップS222で「無い」と判定された場合には、処理はステップS230に進み、以降の処理は第1実施例と同じ処理となる。一方、ステップS222で「有る」と判定された場合には、処理はステップS231に進む。
ステップS231では、変更前副記憶システム200S2の副ボリューム変更処理部237Sが、対象コピーペアOPrにおける副ボリュームを有する副記憶システム200Sが、副記憶システム200S2から副記憶システム200S1へと変更されることを、ステップS222における他の副記憶システム200Sに通知する。ステップS232では、副ボリューム変更処理部237Sが、対象コピーペアOPrの副ボリュームに対応するジャーナルボリュームVOL3−S2(図23)内のジャーナルを検索し、シーケンス番号の番号抜け(非連続)の有無を判定する。ステップS232で、番号抜けが無いと判定された場合には、処理はステップS240に進み、以降の処理は第1実施例と同じ処理となる。一方、ステップS232で、番号抜けが有ると判定された場合には、処理はステップS234に進む。
ステップS234では、副ボリューム変更処理部237Sが、最も番号が小さい側の番号抜け部分よりシーケンス番号の小さいジャーナルの反映が完了するのを待つ(図23の(3)参照)。番号抜け部分のジャーナルは、他の副記憶システム200Sに送信されたジャーナルである。そのため、本実施例では、ステップS234で、番号抜け部分よりシーケンス番号の小さいジャーナルのみの反映を行い、残りのジャーナルについては、変更後副記憶システム側で反映を行うことによって、コピーグループ内のジャーナル反映順序の整合を維持している。
ステップS236では、副ボリューム変更処理部237Sが、残りのジャーナル、すなわち、番号抜け部分よりシーケンス番号の大きいジャーナルを、変更後副記憶システム200S1に送信する(図23の(4)参照)。ステップS250以降の処理は、第1実施例と同じ処理である(図23の(5)〜(8)参照)。
一方、変更後副記憶システム200S1のステップS310およびS320の処理は、図12に示した第1実施例の処理と同じである。ステップS322では、変更後副記憶システム200S1のコピー処理プログラム235S(図7)が、変更前副記憶システム200S2から送信された残りジャーナルを受信する。ステップS330以降の処理は、第1実施例と同じ処理である。なお、ステップS322で受信した残りジャーナルの反映処理は、ステップS380の反映処理内で行う。残りジャーナルの反映処理は、ステップS360のボリュームデータコピー処理以降に独立して行うとしてもよい。
図24は、第5実施例の副ボリューム変更処理における副ホストコンピュータ100Sの処理の流れを示すフローチャートである。第5実施例では、副ホスト100Sが、副記憶システムを統合するために、副ボリューム変更要求を発行するものとしている。ここで、副記憶システムの統合とは、あるコピーグループに属するコピーペアの副ボリュームを、同一の副記憶システム200Sに含まれるボリューム272に集約し、当該コピーグループに属するコピーペアにおけるリモートコピー処理を実行する副記憶システム200Sを統合することを意味している。
ステップS710では、副ホスト100Sの記憶システム管理プログラム122(図2)が、ユーザから副記憶システム統合指示を受領する。この統合指示には、対象となるコピーグループを特定するグループ識別子が含まれる。ステップS720では、記憶システム管理プログラム122が、対象となるコピーグループに属するコピーペアの副ボリュームが複数の副記憶システム200Sに分散して配置されているか否かを判定する。ステップS720で、分散して配置されていないと判定された場合には、処理はステップS770に進む。一方、ステップS720で、分散して配置されていると判定された場合には、処理はステップS730に進む。
ステップS730では、副ホスト100Sの記憶システム管理プログラム122が、副記憶システム200Sのボリューム情報232を参照して、フリーボリュームを検索する。ステップS740では、記憶システム管理プログラム122が、検出されたフリーボリュームを表示装置140(図1)に表示する。なお、このとき、ユーザによる変更後副ボリュームの選択を支援するために、各フリーボリュームを有する各副記憶システム200Sの状態(例えばキャッシュメモリ240の負荷等)を併せて表示するとしてもよい。
ステップS750では、副ホスト100Sの記憶システム管理プログラム122が、ユーザから、副ボリューム変更の設定指示を受領する。副ボリューム変更の設定指示は、対象コピーペアOPrの設定指示と変更後副ボリュームの設定指示とを含む。
ステップS760では、受領した副ボリューム変更設定に従って、副ボリューム変更要求を変更前副記憶システム200Sに発行する。以降は、記憶システム200において図22等に示した副ボリューム変更処理が実行される。ステップS770では、副ボリューム変更処理の完了を受けて、副記憶システム統合の完了をユーザに報告する。
以上説明したように、第5実施例の副ボリューム変更処理では、同一コピーグループに属するコピーペアの副ボリュームを、同一の副記憶システム200Sに含まれるボリューム272に集約することによって、副記憶システムの統合を実現することができる。そのため、第5実施例の副ボリューム変更処理を行うことによって、ジャーナル反映時の副記憶システム200S間における通信が不要となり、リモートコピーの効率化を図ることができる。
F.第6実施例:
図25は、第6実施例としてのデータ処理システム10dにおける副ボリューム変更処理の流れを示すフローチャートである。図25には、副ボリューム変更処理における正記憶システム200Pと副記憶システム200Sとの処理を示している。また、図26は、第6実施例としてのデータ処理システム10dにおける副ボリューム変更処理の概要を示す説明図である。
第6実施例のデータ処理システム10dでは、リモートコピーを行う方法が第1実施例とは異なっている。すなわち、第1実施例のデータ処理システム10におけるリモートコピーでは、図9に示すように、正記憶システム200Pが、副記憶システム200Sから受信したジャーナルリード命令に応じてジャーナルを副記憶システム200Sに送信することによって、正ボリュームへの書き込みデータが副記憶システム200Sに送られていた。これに対し、第6実施例のデータ処理システム10dにおけるリモートコピーでは、正記憶システム200Pが、自主的に、正ボリュームへの書き込みデータを副記憶システム200Sに送信する。副記憶システム200Sは、正記憶システム200Pから受領した書き込みデータを副ボリュームに格納する。第6実施例の副ボリューム変更処理は、このようなリモートコピーを行うデータ処理システム10dにおいて、対象コピーペアOPrの副ボリュームの変更を行う処理である。
図25の左側には正記憶システム200Pの処理を、中央には変更前副記憶システム200S(副記憶システム200S1)の処理を、右側には変更後副記憶システム200S(副記憶システム200S2)の処理を、それぞれ示している。なお、図25において、第1実施例の副ボリューム変更処理における各ステップ(図12および図13)と同じ符号で表現されたステップは、第1実施例の各ステップと同じ処理内容である。
ステップS402では、正記憶システム200Pのコピー処理プログラム235P(図2)が、状態情報取得命令を変更前副記憶システム200S1に送信し、ステップS242では、変更前副記憶システム200S1のコピー処理プログラム235P(図7)が、状態情報取得命令を受信する。ここで、状態情報とは、副記憶システム200Sの負荷等を示す情報である。
ステップS244では、変更前副記憶システム200S1のコピー処理プログラム235Sが、状態情報を、変更情報234(図8)を付加して返信する。ステップS404では、正記憶システム200Pのコピー処理プログラム235Pが、状態情報を受信する。ステップS450では、第1実施例と同様に、正記憶システム200Pのペア情報更新部236Pが、ペア情報231Pを更新する。ペア情報231Pの更新以降は、正記憶システム200Pから副記憶システム200Sへの書き込みデータは、変更後副記憶システム200S2に対して送られる(ステップS452)。
ステップS382では、変更後副記憶システム200S2のコピー処理プログラム235S(図7)が、正記憶システム200Pから送信された書き込みデータを受信する。ステップS384では、変更後副記憶システム200S2の副ボリューム変更処理部237Sが、書き込みデータを受信したことを変更前副記憶システム200S1に通知し、ステップS262では、変更前副記憶システム200S1のコピー処理プログラム235Sが、当該通知を受信する。
ステップS264では、変更前副記憶システム200S1のコピー処理プログラム235Sが、未格納書き込みデータを、変更後副記憶システム200S2に送信する。変更前副記憶システム200S1は、ステップS210における副ボリューム変更要求受信の後は、正記憶システム200Pから書き込みデータを受信しても、データボリュームに格納せず、キャッシュメモリ240に保持している。未格納書き込みデータとは、このように、変更前副記憶システム200S1が、データボリュームに格納せずに保持しているデータを意味している。ステップS264の時点では、変更後副記憶システム200S2が書き込みデータを受信しているので(ステップS384参照)、以後、変更前副記憶システム200S1に書き込みデータが送信されることはない。
ステップS386では、変更後副記憶システム200S2の副ボリューム変更処理部237Sが、未格納書き込みデータを受信する。ステップS388では、副ボリューム変更処理部237Sが、未格納書き込みデータとステップS382で受信した書き込みデータとをデータボリュームに格納する。以降は、正記憶システム200Pは、書き込みデータを変更後副記憶システム200S2に送信し、変更後副記憶システム200S2においてデータの書き込みが行われる。
以上説明したように、第6実施例の副ボリューム変更処理では、正記憶システム200Pが自主的に正ボリュームへの書き込みデータを副記憶システム200Sに送信してリモートコピーを行うデータ処理システム10dにおいて、コピーペアの副ボリュームの変更を行うことができる。
G.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
G1.変形例1:
上記各実施例のデータ処理システム10の構成は、あくまで一例であり、データ処理システム10を他の構成とすることも可能である。例えば、上記各実施例では、データ処理システム10は、正サイトおよび副サイトの2つのサイトから構成されているが、データ処理システム10は、1つのサイト内に構成されてもよいし、3つ以上のサイトから構成されるとすることも可能である。また、上記各実施例において、各サイトに設置された記憶システム200の数は、任意に変更可能である。
G2.変形例2:
上記各実施例のペア情報121(図3)等の各種情報の内容は、あくまで一例であり、各種情報は他の内容を含むとしたり、上記各実施例中に示した各種情報の内容の一部を含まないとしたりすることも可能である。例えば、データ処理システム10内にコピーグループが設定されていない場合には、ペア情報121等に含まれるコピーグループ識別子を省略してもよい。
G3.変形例3:
上記各実施例では、変更前副ボリュームと変更後副ボリュームとは、異なる副記憶システム200Sに含まれるボリューム272であるが、変更前副ボリュームと変更後副ボリュームとが、同一の副記憶システム200Sに含まれるボリューム272であるとしてもよい。
G4.変形例4:
上記各実施例における、変更前副ボリュームと変更後副ボリュームとの間での初期コピーを行う方法は、あくまで一例であり、他の方法を採用することも可能である。すなわち、上記各実施例では、変更前副記憶システム200Sが、変更前副ボリュームにおいて未反映のジャーナルを反映してから、変更前副ボリュームのデータを変更後副記憶システム200Sに転送しているが(図12のステップS230〜S250)、例えば、変更前副記憶システム200Sが未反映のジャーナルの反映を実行せずに、変更前副ボリュームのデータと未反映のジャーナルとを変更後副記憶システム200Sに転送し、変更後副記憶システム200Sにおいて、未反映のジャーナルの反映を実行してもよい。また、変更前副記憶システム200Sが、変更前副ボリュームのデータと反映済みジャーナルの最大シーケンス番号とを変更後副記憶システム200Sに転送し、変更後副記憶システム200Sが、反映済みジャーナルの最大シーケンス番号を付加してジャーナルリード命令を正記憶システム200Pに発行してジャーナルを取得し、反映を実行するとしてもよい。また、同様に、変更前副記憶システム200Sが、反映済みジャーナルの最大シーケンス番号を変更後副記憶システム200Sに転送し、変更後副記憶システム200Sが、正記憶システム200Pのジャーナルボリュームに残っているすべてのジャーナルを受領し、反映済みジャーナルの最大シーケンス番号を参照して、反映すべきジャーナルの反映を実行するとしてもよい。
G5.変形例5:
上記各実施例では、副記憶システム200Sから正記憶システム200Pへの変更情報234の送付は、通常のリモートコピーにおいて実行される処理を通じて行っているが、変更情報234の正記憶システム200Pへの送付を独立した処理として行うとしてもよい。
本発明の第1実施例としてのデータ処理システムの構成を概略的に示す説明図。 ホストコンピュータのメモリの内部構成を概略的に示す説明図。 ペア情報の内容の一例を示す説明図。 正記憶システムのメモリの内部構成を概略的に示す説明図。 ボリューム情報の内容の一例を示す説明図。 グループ情報の内容の一例を示す説明図。 副記憶システムのメモリの内部構成を概略的に示す説明図。 変更情報の内容の一例を示す説明図。 第1実施例のデータ処理システムにおけるリモートコピーの概要を示す説明図。 ジャーナルに含まれる書き込み情報の内容の一例を示す説明図。 第1実施例における副ボリューム変更処理の流れを示すフローチャート。 第1実施例における副ボリューム変更処理の流れを示すフローチャート。 第1実施例における副ボリューム変更処理の流れを示すフローチャート。 第1実施例における副ボリューム変更処理の流れを示すフローチャート。 副ボリューム変更処理の概要を示す説明図。 第2実施例のデータ処理システムにおける副ホストのメモリの内部構成を概略的に示す説明図。 第2実施例の副ボリューム変更処理における副ホストの処理の流れを示すフローチャート。 第3実施例としてのデータ処理システムの構成を概略的に示す説明図。 第3実施例のボリューム変更処理におけるホストコンピュータの処理の流れを示すフローチャート。 第3実施例のボリューム変更処理の概要を示す説明図。 第4実施例としてのデータ処理システムにおける副ボリューム変更処理の概要を示す説明図。 第5実施例としてのデータ処理システムにおける副ボリューム変更処理の流れを示すフローチャート。 第5実施例としてのデータ処理システムにおける副ボリューム変更処理の概要を示す説明図。 第5実施例の副ボリューム変更処理における副ホストコンピュータの処理の流れを示すフローチャート。 第6実施例としてのデータ処理システムにおける副ボリューム変更処理の流れを示すフローチャート。 第6実施例としてのデータ処理システムにおける副ボリューム変更処理の概要を示す説明図。
符号の説明
10...データ処理システム
100...ホストコンピュータ
110...CPU
120...メモリ
121...ペア情報
122...記憶システム管理プログラム
123...変更要求発行部
124...変更要否判定部
130...入力装置
140...表示装置
200...記憶システム
210...記憶制御装置
220...CPU
230...メモリ
231...ペア情報
232...ボリューム情報
233...グループ情報
234...変更情報
235...コピー処理プログラム
236...ペア情報更新部
237...副ボリューム変更処理部
240...キャッシュメモリ
270...ディスクアレイ
272...ボリューム
280...書き込み情報

Claims (13)

  1. 少なくとも1つの第1の記憶システムと、前記第1の記憶システムに接続された少なくとも1つの第2の記憶システムと、を備え、前記第1の記憶システムの有するコピー元としての1つの記憶領域と前記第2の記憶システムの有するコピー先としての1つの記憶領域とで構成されたコピーペアにおけるデータのコピーを行うデータ処理システムであって、
    前記第2の記憶システムは、
    前記第1の記憶システムからコピー元記憶領域に格納されたデータのコピーを受領し、前記受領したデータのコピーをコピー元記憶領域における格納順序と整合した順序でコピー先記憶領域に格納するコピー処理部と、
    コピーペアの1つである対象コピーペアのコピー先記憶領域を前記少なくとも1つの第2の記憶システムの有する他の記憶領域に変更する変更処理における、変更前後のコピー先記憶領域を特定する変更情報を受領する変更情報受領部と、
    前記対象コピーペアにおけるコピー元記憶領域を有する前記第1の記憶システムに前記変更情報を送信する変更情報送信部と、
    前記変更処理に伴う変更前後のコピー先記憶領域間のデータのコピーを行うために、変更前のコピー先記憶領域に格納されたデータを含むコピー情報を転送するコピー情報転送部と、
    転送された前記コピー情報を用いて、前記変更処理に伴う変更前後のコピー先記憶領域間のデータのコピーを行う変更コピー処理部と、を有し、
    前記第1の記憶システムは、
    コピーペアにおけるコピー元記憶領域とコピー先記憶領域とを特定するペア情報を参照して、コピーペアにおけるコピー元記憶領域に格納されたデータのコピーをコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムに送信するコピー送信部と、
    前記第2の記憶システムから受領した前記変更情報に基づき、前記ペア情報を更新するペア情報更新部と、を有する、データ処理システム。
  2. 請求項1記載のデータ処理システムであって、
    複数の前記第2の記憶システムを備え、
    前記対象コピーペアにおける変更前後のコピー先記憶領域は、それぞれ、異なる前記第2の記憶システムに含まれる、データ処理システム。
  3. 請求項2記載のデータ処理システムであって、さらに、
    前記第2の記憶システムに接続された計算機を備え、
    前記計算機は、前記変更処理の実行を指示する変更要求を、前記変更情報を付加して、前記第2の記憶システムに対して発行する変更要求発行部を有する、データ処理システム。
  4. 請求項3記載のデータ処理システムであって、
    前記計算機は、さらに、コピーペアに対する前記変更処理の要否を判定する変更要否判定部を有し、
    前記計算機の前記変更要求発行部は、前記変更要否判定部が前記変更処理が必要と判定したときに前記変更要求を発行する、データ処理システム。
  5. 請求項4記載のデータ処理システムであって、
    前記計算機の前記変更要否判定部は、新たに前記第2の記憶システムが増設された場合と、コピーペアにおけるコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムの負荷が所定の閾値より大きい場合と、コピーペアにおけるコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムとコピー元記憶領域を有する前記第1の記憶システムとの間の通信速度が所定の閾値より小さい場合と、の内の少なくとも1つの場合に、前記変更処理が必要と判定する、データ処理システム。
  6. 請求項3記載のデータ処理システムであって、
    前記第1の記憶システムは、さらに、コピー元記憶領域に格納されたデータのコピーと当該データのコピー元記憶領域への格納順序を示す情報とを含む更新情報を格納する更新情報格納領域を有し、
    前記第2の記憶システムの前記変更情報送信部は、前記第1の記憶システムに対して前記更新情報の送信を要求する更新情報要求を発行する更新情報要求発行部を含むと共に、前記変更情報を前記更新情報要求に付加して送信し、
    前記第1の記憶システムの前記コピー送信部は、前記更新情報要求を受領すると、前記更新情報格納領域に格納された前記更新情報を、前記データのコピーとして送信する、データ処理システム。
  7. 請求項6記載のデータ処理システムであって、
    前記コピー情報は、前記対象コピーペアにおける変更前のコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムが受領した、前記対象コピーペアに関する前記更新情報を含む、データ処理システム。
  8. 請求項6記載のデータ処理システムであって、
    複数のコピーペアに含まれる複数のコピー先記憶領域へのデータの格納順序が、当該複数のコピーペアに含まれる複数のコピー元記憶領域における格納順序と整合するような複数のコピーペアの集合であるコピーグループが設定されており、
    前記計算機は、さらに、1つのコピーグループに属する複数のコピーペアにおけるコピー先記憶領域が複数の前記第2の記憶システムにまたがって配置されている記憶システム横断コピーグループの有無を判定する判定部を有し、
    前記計算機の前記変更要求発行部は、前記判定部が記憶システム横断コピーグループが有ると判定した場合に、記憶システム横断コピーグループに属する複数のコピーペアにおけるコピー先記憶領域が1つの前記第2の記憶システムに配置されるような前記変更処理の実行を要求する前記変更要求を発行する、データ処理システム。
  9. 請求項6記載のデータ処理システムであって、
    前記計算機の前記変更要求発行部は、前記変更要求を、前記対象コピーペアにおける変更前のコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムに対して発行し、
    前記第2の記憶システムの前記変更要求受領部は、受領した前記変更要求を、前記対象コピーペアにおける変更後のコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムに対して転送する、データ処理システム。
  10. 請求項1記載のデータ処理システムであって、さらに、
    前記第1の記憶システムに接続された第3の記憶システムを備え、
    前記第1の記憶システムの有する前記対象コピーペアにおけるコピー元記憶領域は、前記第3の記憶システムの有する1つの記憶領域と共に構成する他のコピーペアにおけるコピー先記憶領域である、データ処理システム。
  11. 記憶領域を有する記憶システムであって、
    前記記憶システムの有するコピー先としての1つの記憶領域と第1の他の記憶システムの有するコピー元としての1つの記憶領域とで構成されたコピーペアにおいて、前記第1の他の記憶システムのコピー元記憶領域に格納されたデータのコピーを前記第1の他の記憶システムから受領し、前記受領したデータのコピーをコピー元記憶領域における格納順序と整合した順序でコピー先記憶領域に格納するコピー処理部と、
    コピーペアの1つである対象コピーペアのコピー先記憶領域を第2の他の記憶システムの有する1つの記憶領域に変更する変更処理における変更前後のコピー先記憶領域を特定する変更情報を受領する変更情報受領部と、
    前記対象コピーペアにおけるコピー元記憶領域を有する前記第1の他の記憶システムに前記変更情報を送信する変更情報送信部と、
    前記変更処理に伴う変更前後のコピー先記憶領域間のデータのコピーを行うために、変更前のコピー先記憶領域に格納されたデータを含むコピー情報を転送するコピー情報転送部と、を備える、記憶システム。
  12. 少なくとも1つの第1の記憶システムと、前記第1の記憶システムに接続された少なくとも1つの第2の記憶システムと、を備え、前記第1の記憶システムの有するコピー元としての1つの記憶領域と前記第2の記憶システムの有するコピー先としての1つの記憶領域とで構成されたコピーペアにおけるデータのコピーを行うデータ処理システムにおいて、コピーペアの1つである対象コピーペアのコピー先記憶領域を前記少なくとも1つの第2の記憶システムの有する他の記憶領域に変更するための記憶領域変更処理方法であって、
    (a)前記第2の記憶システムが、前記第1の記憶システムからコピー元記憶領域に格納されたデータのコピーを受領し、前記受領したデータのコピーをコピー元記憶領域における格納順序と整合した順序でコピー先記憶領域に格納する工程と、
    (b)前記第2の記憶システムが、前記記憶領域変更処理における変更前後のコピー先記憶領域を特定する変更情報を受領する工程と、
    (c)前記第2の記憶システムが、前記対象コピーペアにおけるコピー元記憶領域を有する前記第1の記憶システムに前記変更情報を送信する工程と、
    (d)前記第2の記憶システムが、前記記憶領域変更処理に伴う変更前後のコピー先記憶領域間のデータのコピーを行うために、変更前のコピー先記憶領域に格納されたデータを含むコピー情報を転送する工程と、
    (e)前記第2の記憶システムが、転送された前記コピー情報を用いて、前記記憶領域変更処理に伴う変更前後のコピー先記憶領域間のデータのコピーを行う工程と、
    (f)前記第1の記憶システムが、コピーペアにおけるコピー元記憶領域とコピー先記憶領域とを特定するペア情報を参照して、コピーペアにおけるコピー元記憶領域に格納されたデータのコピーをコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムに送信する工程と、
    (g)前記第1の記憶システムが、前記第2の記憶システムから受領した前記変更情報に基づき、前記ペア情報を更新する工程と、を備える、記憶領域変更処理方法。
  13. 少なくとも1つの第1の記憶システムと、前記第1の記憶システムに接続された少なくとも1つの第2の記憶システムと、を備え、前記第1の記憶システムの有するコピー元としての1つの記憶領域と前記第2の記憶システムの有するコピー先としての1つの記憶領域とで構成されたコピーペアにおけるデータのコピーを行うデータ処理システムにおいて、コピーペアの1つである対象コピーペアのコピー先記憶領域を前記少なくとも1つの第2の記憶システムの有する他の記憶領域に変更するための記憶領域変更処理プログラムであって、
    前記第1の記憶システムからコピー元記憶領域に格納されたデータのコピーを受領し、前記受領したデータのコピーをコピー元記憶領域における格納順序と整合した順序でコピー先記憶領域に格納する機能と、
    前記記憶領域変更処理における変更前後のコピー先記憶領域を特定する変更情報を受領する機能と、
    前記対象コピーペアにおけるコピー元記憶領域を有する前記第1の記憶システムに前記変更情報を送信する機能と、
    前記記憶領域変更処理に伴う変更前後のコピー先記憶領域間のデータのコピーを行うために、変更前のコピー先記憶領域に格納されたデータを含むコピー情報を転送する機能と、
    転送された前記コピー情報を用いて、前記記憶領域変更処理に伴う変更前後のコピー先記憶領域間のデータのコピーを行う機能と、を、前記第2の記憶システムに実現させると共に、
    コピーペアにおけるコピー元記憶領域とコピー先記憶領域とを特定するペア情報を参照して、コピーペアにおけるコピー元記憶領域に格納されたデータのコピーをコピー先記憶領域を有する前記第2の記憶システムに送信する機能と、
    前記第2の記憶システムから受領した前記変更情報に基づき、前記ペア情報を更新する機能と、を、前記第1の記憶システムに実現させる、記憶領域変更処理プログラム。
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