JP2006304993A - 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2006304993A
JP2006304993A JP2005130229A JP2005130229A JP2006304993A JP 2006304993 A JP2006304993 A JP 2006304993A JP 2005130229 A JP2005130229 A JP 2005130229A JP 2005130229 A JP2005130229 A JP 2005130229A JP 2006304993 A JP2006304993 A JP 2006304993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
bleeding
hemorrhagic
area
evaluation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005130229A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4832794B2 (ja
Inventor
Ryoko Inoue
涼子 井上
Tetsuo Nonami
徹緒 野波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Medical Systems Corp
Original Assignee
Olympus Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2005130229A priority Critical patent/JP4832794B2/ja
Application filed by Olympus Medical Systems Corp filed Critical Olympus Medical Systems Corp
Priority to KR1020077024775A priority patent/KR100943367B1/ko
Priority to US11/630,934 priority patent/US7907775B2/en
Priority to PCT/JP2006/305024 priority patent/WO2006117932A1/ja
Priority to EP06729058A priority patent/EP1875855B1/en
Priority to EP10006302A priority patent/EP2224400B1/en
Priority to CN2006800140335A priority patent/CN101166456B/zh
Publication of JP2006304993A publication Critical patent/JP2006304993A/ja
Priority to US12/859,628 priority patent/US8204287B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4832794B2 publication Critical patent/JP4832794B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

【課題】出血性エッジにおける色信号の変化量を用いて出血性エッジか否かを相対的に判断し、出血性エッジに囲まれた出血性領域を検出することが可能な、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】被写体を撮像した複数の色信号からなる画像を複数の小領域に分割し、一の小領域を出血性評価領域として設定し、また、出血性評価領域の近傍の複数の小領域を評価対象領域として設定する評価領域設定手段と、評価対象領域における色信号の変動に基づき、評価対象領域から出血性エッジ候補領域を抽出し、出血性評価領域が出血性候補領域か否かを判定する出血性候補領域判定手段と、出血性エッジ候補領域における2つ以上の前記色信号の変動に基づき出血性エッジ候補領域から出血性領域の輪郭部を抽出し、前記出血性候補領域が出血性領域か否かを判定する出血性領域判定手段とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、内視鏡装置などにより得られる医用画像を基に出血性エッジを抽出する、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムに関する。
医療分野においては、X線、CT、MRI、超音波観測装置、内視鏡装置等の画像撮像機能を有する医療機器を用いた体腔内臓器の観察及び診断が広く行われている。例えば内視鏡装置は、細長の挿入部を体腔内に挿入し、その挿入部の先端部に設けられた対物光学系により取り込んだ体腔内臓器像を固体撮像素子等の撮像手段により撮像し、その撮像信号を基にモニタ画面に体腔内臓器の内視鏡画像を表示させ、そのモニタ画面に表示された内視鏡画像から術者が観察及び診断を行っている。内視鏡装置は、消化管粘膜像を直接的に撮像することが可能であることから、粘膜の色調、病変形状、粘膜表面の微細な構造等の様々な所見を総合的に観察することが可能となっている。
近年、この内視鏡装置と同様に有用性が期待できる新しい画像撮像機能を有する医療機器として、カプセル型内視鏡装置が開発されている。カプセル型内視鏡装置は、被検者がカプセル型内視鏡を経口的に飲み込んでから体外に排出されるまでの間、体腔内を撮像し、その撮像した撮像信号を体外に設けられたレシーバに送信する。カプセル型内視鏡を被検者が飲み込んでから体腔内の食道、胃、十二指腸、小腸、及び大腸の各消化管を通過して体外に排出されるまでには数時間を要する。
例えば、毎秒2枚(フレーム)の画像を撮像して体外のレシーバに送信するとし、カプセル型内視鏡を飲み込んでから体外に排出するまで6時間かかったとすると、カプセル型内視鏡が体腔内を進行する間に撮像される画像数は、43200枚と膨大な量となる。この膨大な数の画像を観察装置に表示して観察及び診断する場合、例えば、毎秒10枚の画像を表示したとしても全画像数を表示するには72分間と比較的長時間要する。この長時間にわたり表示される撮像画像を術者が観察することになるが、術者にとって時間的負荷が多大であるということが大きな問題になっている。
また、カプセル内視鏡や通常の内視鏡装置を用いた内視鏡検査における最終的な診断は、医師の主観に依存している部分が多大であり、診断の品質がばらつくという問題もあった。このため、画像診断の品質の向上と内視鏡画像の読影時間の短縮とを目的とし、出血、発赤、異常血管、ポリープなどの病巣の存在を、内視鏡画像から自動的に検出するコンピュータ診断支援(CAD)の実現が望まれていた。
コンピュータ診断支援(CAD)は、内視鏡診断支援装置により実現される。内視鏡診断支援装置は、画像内における関心領域(ROI)から算出された様々な特徴量を用い、閾値処理あるいは統計的・非統計的識別器を用いて診断対象とする画像がそのような所見に分類されるのかを医師に提示することにより、客観的・数値的な診断の支援を行うものである。また、病変が疑われる画像を選択して提示することで、医師の読影負担を軽減するものである。
一方、出血には様々な病理学的な理由が考えられるため、出血の検出についてはいくつかのアプローチが用いられてきた。その中の一つのアプローチとして、上述した内視鏡診断支援装置を用い、内視鏡画像における観察対象領域の色相、彩度、明度に基づいて、出血を自動的に検出する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
PCT WO 02/073507 A2 号公報
しかし、特許文献1に記載された手法は、観察対象領域の色相、彩度、明度の値を、あらかじめ内視鏡診断支援装置に設定されている、通常粘膜の色相、彩度、明度のサンプル値、及び出血部の色相、彩度、明度のサンプル値と比較し、サンプル値からの距離によって、観察対象領域が通常粘膜であるか出血部であるかを判別する。このため、判別結果が内視鏡診断支援装置に設定されたサンプル値に依存してしまうという問題があった。
そこで、本発明においては、出血性領域の輪郭部( 以下、出血性エッジと示す)における色信号の変化量を用いて出血性エッジか否かを相対的に判断し、出血性エッジに囲まれた出血性領域を検出することが可能な、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを提供することを目的とする。
本発明の画像処理装置は、被写体を撮像した複数の色信号からなる画像を複数の小領域に分割し、一の前記小領域を出血性評価領域として設定し、また、前記出血性評価領域の近傍の複数の前記小領域を評価対象領域として設定する評価領域設定手段と、前記評価対象領域における前記色信号の変動に基づき、前記評価対象領域から出血性エッジ候補領域を抽出し、前記評価対象領域に対する前記出血性エッジ候補領域の割合から前記出血性評価領域が出血性候補領域か否かを判定する出血性候補領域判定手段と、前記出血性エッジ候補領域における2つ以上の前記色信号の変動に基づき、前記出血性エッジ候補領域から出血性領域の輪郭部を抽出し、前記出血性エッジ候補領域に対する前記出血性領域の前記輪郭部の割合から前記出血性候補領域が前記出血性領域か否かを判定する出血性領域判定手段とを備えている。
出血性エッジにおける色信号の変化量を用いて出血性エッジか否かを相対的に判断し、出血性エッジに囲まれた出血性領域を検出することが可能な、画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラムを実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
出血性領域としては、粘膜から実際に出血が生じている領域である出血部や、粘膜表面が充血などによって赤くなっている領域である発赤部などがあげられる。本実施の形態においては、例えば出血部を検出する場合について説明する。まず、図1に基づき、本発明の第1の実施の形態に係わる画像処理装置1の関連システムとのネットワーク構成について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる画像処理装置1と関連システムとのネットワーク構成を概略的に示した図である。図1に示すように、各種画像処理や情報処理を行う画像処理装置1は、TCP/IPを通信プロトコルとするLAN2に接続されている。一方、生体内を撮像して画像信号を出力する内視鏡観察装置3も、内視鏡ファイリング装置4を介してLAN2に接続されている。内視鏡ファイリング装置4は、内視鏡観察装置3から画像信号を受信して画像データを生成するとともに、生成された画像データを蓄積する。すなわち、画像処理装置1は、内視鏡バッファリング装置4に蓄積されている画像データを、LAN2経由で取得する。
次に、画像処理装置1の全体構成について説明する。画像処理装置1は、図2に示すように、汎用のパーソナルコンピュータ11を中心に構成されており、キーボードとマウスとからなる操作装置12と、ハードディスクからなる記憶装置13と、CRTからなる表示装置14とを備えている。図2は、画像処理装置1の全体構成を概略的に示した図である。操作装置12、記憶装置13、及び表示装置14は、それぞれパーソナルコンピュータ11と電気的に接続されている。処理対象となる画像データの指定、指定された画像データの取得表示、処理実行の指示は、操作装置12から入力される。また、画像処理装置1で行われる各種処理の結果は表示装置14に表示される。
パーソナルコンピュータ11は、各種プログラムの実行処理や制御を行うCPU21と、各種処理プログラムやデータを記憶するメモリ22と、記憶装置13との間で情報の読み書きを行う外部記憶I/F23と、外部機器との間で情報の通信を行うネットワークカード24と、操作装置12から入力された操作信号を受信して必要なデータ処理を行う操作I/F25と、表示装置14へビデオ信号を出力するグラフィックボード26とを有しており、それぞれバス27と電気的に接続されている。従って、パーソナルコンピュータ11の各部位は、バス27を介して相互に情報の送受信を行うことができる。
ネットワークカード24は、LAN2と電気的に接続されており、同じくLAN2に接続されている内視鏡ファイリング装置4との間で情報を送受信する。
外部記憶I/F23は、記憶装置13に格納されている画像処理プログラム28を読み込んでメモリ22に記憶させる。尚、画像処理プログラム28は、画像解析処理を実行するプログラムであって、複数の実行ファイル、又は動的リンクライブラリファイル、又は設定ファイルから構成される。メモリ22に記憶された画像処理プログラム28が実行されることで、CPU21が動作する。CPU21は、内視鏡ファイリング装置4から取得した画像データに対し、画像解析処理を行う。CPU21における各処理によって取得、生成される解析データ29は、メモリ22に記憶される。この解析データ29には、内視鏡ファイリング装置4から取得した画像データである原画像31が含まれる。更に、解析データ29には、後述する各種処理によって生成されるエッジ画像32と、出血部候補画像33と、出血部画像34とが含まれる。
上述のように構成された、画像処理装置1の作用について説明する。本実施の形態においては、例えば出血部領域を検出する場合について、図3のフローチャートを用いて説明する。
図3は、画像処理プログラム28による画像解析処理の手順を説明するフローチャートである。まず、ステップS1の原画像取得ステップにおいて、操作装置12から指定された画像データを、画像ファイリング装置4から取得し、原画像31としてメモリ22に記憶させる。原画像31は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3プレーンからなるカラー画像であり、各プレーンの画素の階調数は、8bit、すなわち0〜255の値をとるものとする。次に、ステップS2の画像解析処理ステップにおいて、ステップS1で取得した原画像31に各種処理を施し、出血部候補画像33と、エッジ画像32と、出血部画像34とを生成する。この画像解析処理ステップ(ステップS2)は、原画像31からエッジ画像32を生成する、エッジ抽出処理(ステップS10)と、原画像31から出血部候補画像33を生成する出血部候補抽出処理(ステップS20)と、エッジ画像32と出血部候補画像33とから出血部画像34を生成する出血部決定処理(ステップS40)とから構成される、この順番で各処理が実行される。画像解析処理ステップ(ステップS2)における上述の各処理について、処理順序に従って説明する。
最初に、エッジ抽出処理について、図4を用いて説明する。図4は、エッジ抽出処理の手順を説明するフローチャートである。まず、ステップS11において、原画像31をN×N個の小領域に分割する。本発明の実施の形態においては、例えばN=36に設定している。尚、ステップS11の前処理として、原画像31に対する逆ガンマ補正やシェーディング補正を追加してもよい。この場合、これらの補正処理が行われた補正画像を小領域に分割して、以降の処理を行う。次に、ステップS12において、解析対象となる分割された小領域(以下、分割領域と示す)を特定する番号を示すiを1に初期化する。尚、分割領域41を特定する番号iは、1以上、N×N以下の整数値を取る。
次に、ステップS13において、i番目の分割領域41におけるG信号の値の変動(以下、G変動と示す)を算出する。G変動は、分割領域41における特定の画素のG信号の値(G1)と、同じ分割領域41における別の特定の画素のG信号の値(G2)とから算出され、具体的には、G変動=log(G2)−log(G1)で計算される。本実施の形態では、図5に示すように、分割領域41における上下左右方向及び対角線方向の八つの方向について、それぞれG変動を算出している。図5(a)〜(h)は、G変動の算出方法を説明する図である。
第1のG変動は、図5(a)に示すように上方向へのG変動であり、中央下部の画素のG信号の値をG1、中央上部の画素のG信号の値をG2として算出する。第2のG変動は、図5(b)に示すように対角線右上方向へのG変動であり、左下部の画素のG信号の値をG1、右上部の画素のG信号の値をG2として算出する。第3のG変動は、図5(c)に示すように右方向へのG変動であり、左中央部の画素のG信号の値をG1、右中央部の画素のG信号の値をG2として算出する。第4のG変動は、図5(d)に示すように対角線右下方向へのG変動であり、左上部の画素のG信号の値をG1、右下部の画素のG信号の値をG2として算出する。第5のG変動は、図5(e)に示すように下方向へのG変動であり、中央上部の画素のG信号の値をG1、中央下部の画素のG信号の値をG2として算出する。第6のG変動は、図5(f)に示すように対角線左下方向へのG変動であり、右上部の画素のG信号の値をG1、左下部の画素のG信号の値をG2として算出する。第7のG変動は、図5(g)に示すように左方向へのG変動であり、右中央部の画素のG信号の値をG1、左中央部の画素のG信号の値をG2として算出する。第8のG変動は、図5(h)に示すように対角線左上方向へのG変動であり、右下部の画素のG信号の値をG1、左上部の画素のG信号の値をG2として算出する。
次に、ステップS14において、ステップS13で算出した第1〜第8のG変動における最大値をA1とし、G変動が最大となる方向をD1とする。例えば、第4のG変動が最大である場合、方向D1は図5(d)に示すように対角線右下方向となる。尚、G変動の最大値A1と方向D1との二つの特徴量を包括して、エッジ特徴量と呼ぶ。
次に、ステップS15において、i番目の分割領域41がエッジであるか否かを判定する。具体的には、G変動の最大値A1が、A1>Th1であればi番目の分割領域41はエッジであると判定する。ここで、Th1は閾値であり、本発明の実施の形態においては、例えばTh1=0.3に設定している。A1>Th1の場合、ステップS16において、i番目の分割領域41はエッジであると判定し、ステップS18へ進む。A1≦Th1の場合、ステップS17において、i番目の分割領域41はエッジでないと判定し、ステップS18へ進む。
ステップS18においては、全ての分割領域41についてエッジ判定を行ったか否かを判定する。具体的には、i<N×Nである場合、ステップS19において、分割領域41を特定する番号iに1を加算(i=i+1)してステップS13へ戻り、残りの分割領域41に対してエッジ判定を行う。i=N×Nである場合、処理を終了して続く出血部候補抽出処理へと移行する。
次に、出血部候補抽出処理について、図6を用いて説明する。図6は、出血部候補抽出処理の手順を説明するフローチャートである。出血部候補抽出処理では、エッジ抽出処理において抽出されたエッジの配置に基づき出血部候補と出血部エッジ候補とを抽出する。
まず、評価領域設定手段としてのステップS21〜ステップS23を実行し、出血性評価領域としてのi番目の分割領域41に関し、評価対象領域としての周辺領域43を設定する。ここでは、周辺領域43は、i番目の分割領域41の外周を取り囲む閉曲線上に設定される。ステップS21においては、解析対象となる分割領域41を特定する番号を示すiを1に初期化する。尚、分割領域41を特定する番号iは、1以上、N×N以下の整数値を取る。次に、ステップS22において、図7(a)に示すように、i番目の分割領域41を中心とするM×M個の分割領域41を、i番目の分割領域41における配置評価領域42として取得する。図7は出血部候補抽出処理を説明する図である。本実施の形態においては、例えばM=5とした。続いて、ステップS23において、ステップS22において取得した配置評価領域42において、当該領域の外郭に接する分割領域41を周辺領域43(斜線部)として取得する。本実施の形態においては、図7(a)に示すように、i番目の分割領域41に関する周辺領域43の個数C1は16個となる。
次に、出血性候補領域判定手段としてのステップS24〜ステップS32を実行する。まず、ステップS24において、解析対象となる周辺領域43を特定する番号を示すjを1に、周辺領域43における出血部エッジ候補領域数をカウントするカウンタCnt1を0に、それぞれ初期化する。尚、周辺領域43を特定する番号jとカウンタCnt1とは、1以上、C1以下の整数値を取る。続いて、ステップS25において、j番目の周辺領域43からi番目の分割領域41に向かう方向をD2ijとする。次に、ステップS26において、j番目の周辺領域43において八方向のG変動を算出し、G変動が最大となる方向をD3ijとする。ステップS26におけるG変動の算出方法は、ステップS13におけるG変動の算出方法と同様である。
続いて、ステップS27において、ステップS25において取得した方向D2ijと、ステップS26において取得した方向D3ijとの成す角度θijを求める(図7(b)参照)。次に、ステップS28において、j番目の周辺領域43が出血部エッジ候補であるか否かを判定する。具体的には、ステップS27において算出した角度θijが、θij≦Th2であるか否かを判定する。ここで、Th2は閾値であり、本発明の実施の形態においては、例えばTh2=45(度)に設定している。尚、ステップS28における出血部エッジ候補判定は仮の判定であり、後述する処理によってi番目の分割領域41が出血部候補領域であると判定された場合に、初めて本ステップにおける判定結果が採用される。θij≦Th2の場合、j番目の周辺領域43は出血部エッジ候補であると判定し、ステップS29においてCnt1に1を加え、ステップS30へ進む。θij>Th2の場合、ステップS28において、j番目の周辺領域43は出血部エッジ候補でないと判定し、ステップS30へ進む。
ステップS30においては、i番目の分割領域41に関する全ての周辺領域43について出血部エッジ候補判定を行ったか否かを判定する。具体的には、j<C1である場合、ステップS31において、周辺領域43を特定する番号jに1を加算(j=j+1)してステップS25へ戻り、残りの周辺領域43に対して出血部エッジ候補判定を行う。j=C1である場合、処理を終了し、ステップS32へ進む。
ステップS32においては、i番目の分割領域41が出血部候補であるか否かを判定する。具体的には、周辺領域43の個数C1に対する出血部エッジ候補領域数Cnt1の割合を算出し、Cnt1/C1>Th3であるか否かを判定する。ここで、Th3は閾値であり、本発明の実施の形態においては、例えばTh3=0.7に設定している。図8に示すように、Cnt1/C1>Th3の場合、ステップS33においてi番目の分割領域41は出血部候補であると判定する。また、ステップS28において、出血部エッジ候補であると仮判定された周辺領域43、すなわち、i番目の分割領域41に関する周辺領域43であって、θij≦Th2である周辺領域43を、出血部エッジ候補であると正式に判定する。図8は、出血部候補の判定方法を説明する図である。
図8においては、例えばi番目の分割領域41に関する16個の周辺領域43のうち、周辺領域43の中にエッジ特徴量である方向D1を矢印で記載した14個の周辺領域43がエッジであると判定されている。更に、エッジと判定された14個の周辺領域のうちの12個が、θij≦Th2を満たしているため、Cnt1/C1は0.75となる。Cnt1/C1の値がTh3として設定されている0.7以上であるため、i番目の分割領域41は出血部候補と判定され、θij≦Th2を満たす12個の周辺領域43は出血部エッジ候補と判定される。(図8において網掛けされている周辺領域43が、出血部エッジ候補と判定された領域である。)ステップS33が終了すると、ステップS34へ進む。Cnt1/C1≦Th3の場合、i番目の分割領域41は出血部候補でないと判定し、ステップS34へ進む。
ステップS34においては、全ての分割領域41について、出血部候補判定を行ったか否かを判定する。具体的には、i<N×Nである場合、ステップS35において、分割領域41を特定する番号iに1を加算(i=i+1)してステップS22へ戻り、残りの分割領域41に対して出血部候補判定を行う。i=N×Nである場合、処理を終了し、続く出血部決定処理へと移行する。
次に、出血性領域判定手段としての出血部決定処理について、図9を用いて説明する。図9は、出血部決定処理の手順を説明するフローチャートである。出血部決定処理では、出血部候補抽出処理において抽出された出血部エッジ候補の周辺領域43について、R信号、G信号、B信号のうちの2つ以上の色信号の変動の比に基づくカラーエッジ特徴量を算出し、カラーエッジ特徴量に基づき出血部エッジか否かを判定する。更に、抽出された出血部エッジ領域を基に、出血部領域を決定する。
まず、ステップS41において、出血部候補抽出処理において出血部候補であると判定された分割領域41を取得する。また、出血部候補である分割領域41の個数をHとする。次に、ステップS42において、解析対象となる分割領域41を特定する番号を示すkを1に初期化する。尚、解析対象となる分割領域41は、ステップS41で取得した出血部候補であるH個の分割領域41である。従って、分割領域41を特定する番号kは、1以上、H以下の整数値を取る。
続いて、ステップS43において、出血部候補抽出処理において、k番目の分割領域41における出血部エッジ候補であると判定された周辺領域43を取得する。また、出血部エッジ候補である周辺領域43の個数をC2とする。次に、ステップS44において、解析対象となる周辺領域43を特定する番号を示すlを1に、周辺領域43における出血部エッジ領域数をカウントするカウンタCnt2を0に、それぞれ初期化する。尚、周辺領域43を特定する番号lとカウンタCnt2とは、1以上、C2以下の整数値を取る。
次に、ステップS45において、l番目の周辺領域43におけるR信号の値の変動(以下、R変動と示す)と、G信号の値の変動(以下、G変動と示す)とを算出する。R変動は、周辺領域43における特定の画素P1のR信号の値(R1)と、同じ周辺領域43における別の特定の画素P2のR信号の値(R2)とから算出され、具体的には、R変動=log(R2)−log(R1)で計算される。また、G変動は、R変動を算出する際に用いた画素P1のG信号の値(G1)と、画素P2のG信号の値(G2)とから算出され、具体的には、G変動=log(G2)−log(G1)で計算される。本実施の形態では、図10に示すように、周辺領域43における上下左右方向及び対角線方向の八つの方向について、それぞれR変動とG変動とを算出している。図10(a)〜(h)は、R変動及びG変動の算出方法を説明する図である。図10(a)〜(h)に示す、第1〜第8のG変動の算出方法は、ステップS13において算出した、図5(a)〜(h)に示す第1〜第8のG変動の算出方法と同様であるので、詳細な説明は省略する。図10(a)〜(h)に示す、第1〜第8のR変動の算出方法は、第1〜第8のG変動を算出する際に用いた画素と同じ画素を用いており、G信号の値であるG1、G2を、それぞれR信号の値であるR1、R2と置き換えれば、第1〜第8のG変動の算出方法と同様であるので、詳細な説明は省略する。
次に、ステップS46において、第1〜第8のG変動をそれぞれ第1〜第8のR変動で割り、第1〜第8の変動比を求める。更に、ステップS26において算出した、l番目の周辺領域43においてG変動が最大となる方向D3klにおける、R変動に対するG変動の変動比の値をカラーエッジ特徴量B1とする。周辺粘膜と出血部との境界領域付近、すなわち、出血部エッジ付近は、一般的に、R信号やB信号の変化に比べてG信号の変化が大きい。従って、G変動/R変動の最大値をカラーエッジ特徴量とする。尚、カラーエッジ特徴量は、G変動/B変動の最大値を用いてもよい。
次に、ステップS47において、l番目の周辺領域43が出血部エッジであるか否かを判定する。具体的には、カラーエッジ特徴量B1が、B1>Th4であればl番目の周辺領域43は出血部エッジであると判定する。尚、ステップS47における出血部エッジ判定は仮の判定であり、後述する処理によってk番目の分割領域41が出血部領域であると判定された場合に、初めて本ステップにおける判定結果が採用される。ここで、Th4は閾値であり、本発明の実施の形態においては、例えばTh4=1.0に設定している。B1>Th4の場合、l番目の周辺領域43は出血部エッジであると判定し、ステップS48においてCnt2に1を加え、ステップS49へ進む。B1≦Th4の場合、l番目の周辺領域43は出血部エッジでないと判定し、ステップS49へ進む。
ステップS49においては、k番目の分割領域41に関する全ての周辺領域43について出血部エッジ判定を行ったか否かを判定する。具体的には、l<C2である場合、ステップS50において、周辺領域43を特定する番号lに1を加算(l=l+1)してステップS45へ戻り、残りの周辺領域43に対して出血部エッジ判定を行う。j=C2である場合、処理を終了し、ステップS51へ進む。
ステップS51においては、k番目の分割領域41が出血部であるか否かを判定する。具体的には、周辺領域43の個数C2に対する出血部エッジ領域数Cnt2の割合を算出し、Cnt2/C2>Th5であるか否かを判定する。ここで、Th5は閾値であり、本発明の実施の形態においては、例えばTh5=0.7に設定している。Cnt2/C2>Th5の場合、ステップS52において、k番目の分割領域41は出血部であると判定する。また、ステップS47において、出血部エッジであると仮判定された周辺領域43、すなわち、k番目の分割領域41に関する周辺領域43であって、B1>Th4である周辺領域43を、出血部エッジであると正式に判定する。ステップS52が終了すると、ステップS53へ進む。Cnt2/C2≦Th5の場合、k番目の分割領域41は出血部でないと判定し、ステップS53へ進む。
ステップS53においては、出血部候補である全ての分割領域41について、出血部判定を行ったか否かを判定する。具体的には、k<Hである場合、ステップS54において、分割領域41を特定する番号kに1を加算(k=k+1)してステップS43へ戻り、残りの出血部候補である分割領域41に対して出血部判定を行う。k=Hである場合、処理を終了する。
このように、本実施の形態の画像処理装置1では、出血部エッジ候補の配置に基づき出血部候補を抽出し、更に、出血部エッジ候補において異なる色信号の変化量比(カラーエッジ特徴量)に基づき出血部エッジか否かを相対的に判断し、出血部エッジに囲まれた領域を出血部として検出するため、小面積の出血部も精度よく検出することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態を説明する。上述した第1の実施の形態では、配置評価領域42の外郭に接する分割領域41を周辺領域43としたが、本実施の形態では、配置評価領域42の内部にも周辺領域43を設け、出血性エッジ候補の評価対象領域に幅を持たせている。これにより、より多様な形状の出血部を検出することが可能になる。
画像処理装置1の全体構成は、画像処理プログラム51の処理内容が異なる点を除き、第1の実施の形態と同一であるため、ここでは、特徴となる作用についてのみ説明し、同じ構成要素については同じ符号を付して説明は省略する。また、本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、例えば出血部を検出する場合について説明する。
本実施の形態における画像解析処理は、出血部候補抽出処理のステップS23〜ステップS31、すなわち出血部エッジ候補判定の処理内容が異なる点を除き、第1の実施の形態と同一である。本実施の形態における出血部エッジ候補判定処理を、図11のフローチャートを用いて説明する。図11は、第2の実施の形態における出血部エッジ候補判定処理の手順を説明するフローチャートである。ステップS1において原画像31を取得し、ステップS10におけるエッジ抽出処理を終了した後、ステップS21〜S22においてi番目の分割領域41における配置評価領域42を取得すると、引き続き、図11に示す出血部エッジ候補判定処理が実行される。
出血部エッジ候補判定処理では、まず、ステップS123において、ステップS22において取得した配置評価領域42において、外郭部からZ個内側の分割領域41の個数を周辺領域43の個数C3とする。本実施の形態においては、例えば配置評価領域42として5×5=25個の分割領域41を取得し、周辺領域43の幅に相当するZをZ=2と設定した。この場合、図12に示すように、周辺領域43の個数C3は8個となる。図12は、第2の実施の形態における周辺領域43の設定位置を説明する図である。
次に、ステップS124において、解析対象となる周辺領域43を特定する番号を示すmを1に、周辺領域43における出血部エッジ候補領域数をカウントするカウンタCnt3を0に、それぞれ初期化する。尚、周辺領域43を特定する番号mとカウンタCnt3とは、1以上、C3以下の整数値を取る。続いて、ステップS125において、m番目の周辺領域43に含まれる分割領域41を取得する。具体的には、配置評価領域42の中心に位置するi番目の分割領域41から、配置評価領域42の外郭からZ個分内側に位置する分割領域41を通って配置評価領域42の外郭まで達する半直線を引き、半直線上に位置する分割領域41を周辺領域43として取得する(図12参照)。本実施の形態の場合、Z=2と設定しているため、1つの周辺領域43に含まれる分割領域41は2個となる。すなわち、図12において、線分で連結されている2個の分割領域41は、同じ周辺領域43に属する。
続いて、ステップS126において、m番目の周辺領域43における分割領域41を特定する番号を示すnを1に初期化する。尚、分割領域41を特定する番号nは、1以上、Z以下の整数値を取る。次に、ステップS127において、m番目の周辺領域43におけるn番目の分割領域41からi番目の分割領域41に向かう方向をD4imnとする。続いて、ステップS128において、ステップS14において取得した、m番目の周辺領域43におけるn番目の分割領域41のエッジ特徴量の方向D1imnと、ステップS127において取得した方向をD4imnとの成す角度θimnを求める。
続いて、ステップS129において、m番目の周辺領域43が出血部エッジ候補であるか否かを判定する。具体的には、ステップS128において算出した角度θimnが、θimn≦Th6であるか否かを判定する。ここで、Th6は閾値であり、本発明の実施の形態においては、例えばTh6=45(度)に設定している。尚、第1の実施の形態におけるステップS28と同様に、ステップS129における出血部エッジ候補判定は仮の判定であり、後述する処理によってi番目の分割領域41が出血部候補領域であると判定された場合に、初めて本ステップにおける判定結果が採用される。θimn≦Th6の場合、m番目の周辺領域43は出血部エッジ候補であると判定し、ステップS130においてCnt3に1を加え、ステップS133へ進む。
θimn>Th6の場合、ステップS131において、m番目の周辺領域43に含まれる全ての分割領域41について出血部エッジ候補判定を行ったか否かを判定する。具体的には、n<Zである場合、ステップS132において、m番目の周辺領域43における分割領域41を特定する番号nに1を加算(n=n+1)してステップS127へ戻り、残りの分割領域41に対して出血部エッジ候補判定を行う。n=Zである場合、m番目の周辺領域43は出血部エッジ候補でないと判定し、ステップS133へ進む。すなわち、m番目の周辺領域に含まれるZ個の分割領域41のうち、1つでも出血部エッジ候補の判定条件であるθimn≦Th6を満たす領域があれば、m番目の周辺領域は出血部エッジ候補であると判定する。ステップS133においては、i番目の分割領域41に関する全ての周辺領域43について出血部エッジ候補判定を行ったか否かを判定する。具体的には、m<C3である場合、ステップS134において、周辺領域43を特定する番号mに1を加算(m=m+1)してステップS125へ戻り、残りの周辺領域43に対して出血部エッジ候補判定を行う。m=C3である場合、処理を終了し、ステップS32へ進む。ステップS32以降の処理は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
ステップS34において出血部候補判定処理が終了すると、例えば図13に示すように出血部候補が抽出される。図13は、出血部候補判定処理を説明する図である。図13においては、例えばi番目の分割領域41に関する8個の周辺領域43のうち、分割領域41の中にエッジ特徴量である方向D1imnを矢印で記載した8個の周辺領域43がエッジであると判定されている。更に、エッジと判定された8個の周辺領域43全てが、θimn≦Th6を満たしているため、Cnt3/C3は1となる。Cnt3/C3の値がTh3として設定されている0.7以上であるため、i番目の分割領域41は出血部候補と判定され、θimn≦Th6を満たす8個の周辺領域43は出血部エッジ候補と判定される。
以上のようにして抽出した出血部候補に関する出血部決定処理では、第1の実施の形態と同様に、出血部エッジ候補のカラーエッジ特徴量を基に出血部の判定が行われる。
このように、本実施の形態の画像処理装置1では、出血部エッジ候補の評価対象となる周辺領域43に幅を持たせているので、小面積の出血部に加えて楕円形やアメーバ形状など多様な形状を有する出血部も検出することができ、出血部の検出精度が更に向上する。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態を説明する。上述した第1の実施の形態では、配置評価領域42の外郭の全周方向に接する分割領域41を周辺領域43としたが、本実施の形態では、配置評価領域42の外郭の対向する2辺、及び、対角線を挟んで対向する2直線上に配置される分割領域41を周辺領域43としている。これにより、出血部が帯状であって、内視鏡画像に出血部の一部のみが映し出されている場合にも、出血部を検出することが可能になる。
画像処理装置1の全体構成は、画像処理プログラム61の処理内容が異なる点を除き、第1の実施の形態と同一であるため、ここでは、特徴となる作用についてのみ説明し、同じ構成要素については同じ符号を付して説明は省略する。また、本実施の形態においては、第1の実施の形態と同様に、例えば出血部を検出する場合について説明する。
本実施の形態における画像解析処理は、出血部候補抽出処理のステップS23において設定する周辺領域43の位置が異なることと、1つの分割領域41に対して設定する周辺領域43の配置パターンが、図14(a)〜(d)に示すように、複数設けられている点を第1の実施の形態と同一である。
すなわち、ステップS23において、図14(a)に示すように、ステップS22において取得した配置評価領域42において、上下方向に対向する外郭の2辺に接する分割領域41を周辺領域43として取得し、ステップS24〜ステップS33の出血部エッジ候補判定及び出血部候補判定処理を行う。ステップS33が終了するとステップS23に戻り、図14(b)に示すように、配置評価領域42において、左右方向に対向する外郭の2辺に接する分割領域41を周辺領域43として取得し、出血部エッジ候補判定及び出血部候補判定処理を行う。同様に、図14(c)に示すように、左上から右下方向の対角線を挟む2直線上に位置する分割領域41を周辺領域43とするパターン、図15(d)に示すように、右上から左下方向対角線を挟む2直線上に位置する分割領域41を周辺領域43とするパターンについても出血部エッジ候補判定及び出血部候補判定処理を行う。全ての周辺領域43配置パターンについて出血部エッジ候補判定及び出血部候補判定処理を行った後、ステップS34へ進み、以降の処理を行う。
以上のようにして抽出した出血部候補に関する出血部決定処理では、第1の実施の形態と同様に、出血部エッジ候補のカラーエッジ特徴量を基に出血部の判定が行われる。
このように、本実施の形態の画像処理装置1では、出血部候補の評価対象となる分割領域41を挟んで対向する2直線上に配置された分割領域41を、出血部エッジ候補の評価対象となる周辺領域43として用いたので、出血部が帯状であって、内視鏡画像に出血部の一部のみが映し出されている場合にも、出血部を検出することができ、出血部の検出精度が更に向上する。
以上のように、上記3つの実施の形態では、出血性領域として出血部を抽出する場合を例にとって説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。例えば粘膜表面の発赤部を抽出する場合にも適用可能である。
以上の実施の形態から、次の付記項に記載の点に特徴がある。
(付記項1)生体粘膜表面画像を撮像した複数枚の医用画像を入力するステップと、
前記医用画像の少なくとも1つの色信号から色調に基づき出血性の変化を示す領域を抽出するステップと、前記複数枚の医用画像から、出血性の変化を示す領域が存在する画像を対象観察画像として選択するステップと、
を含むことを特徴とする医用画像処理方法。
(付記項2)前記医用画像の少なくとも1つの前記色信号から色調に基づき前記出血性の変化を示す領域を抽出するステップが、前記医用画像における1つの前記色信号の変化量に基づきエッジを抽出するステップと、前記抽出したエッジの配置に基づき出血性エッジに囲まれた出血性変化を示す領域を抽出するステップとを含むことを特徴とする、付記項1に記載の医用画像処理方法。
(付記項3)前記医用画像の少なくとも1つの前記色信号から色調に基づき前記出血性の変化を示す領域を抽出するステップが、前記抽出した出血性変化を示す領域を更に限定するステップを含むことを特徴とする、付記項1叉は付記項2に記載の医用画像処理方法。
(付記項4)前記抽出した出血性変化を示す領域を更に限定するステップが、カラーエッジに基づき出血性変化を示す領域を限定するステップを含むことを特徴とする、付記項3に記載の医用画像処理方法。
(付記項5)前記カラーエッジに基づき前記出血性変化を示す領域を限定するステップが、前記医用画像の2つ以上の前記色信号の変化量に基づき前記出血性変化を示す領域を限定することを特徴とする、付記項4に記載の医用画像処理方法。
(付記項6)抽出した前記出血性変化を示す領域が、出血部であることを特徴とする、付記項1から付記項5のいずれかに記載の医用画像処理方法。
(付記項7)抽出した前記出血性変化を示す領域が、発赤部であることを特徴とする、付記項1から付記項5のいずれかに記載の医用画像処理方法。
本発明の第1の実施の形態に係わる画像処理装置1と関連システムとのネットワーク構成を概略的に示した図である。 画像処理装置1の全体構成を概略的に示した図である。 画像処理プログラム28による画像解析処理の手順を説明するフローチャートである。 エッジ抽出処理の手順を説明するフローチャートである。 G変動の算出方法を説明する図である。 出血部候補抽出処理の手順を説明するフローチャートである。 出血部候補抽出処理を説明する図である。 出血部候補の判定方法を説明する図である。 出血部決定処理の手順を説明するフローチャートである。 R変動及びG変動の算出方法を説明する図である。 第2の実施の形態における出血部エッジ候補判定処理の手順を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態における周辺領域43の設定位置を説明する図である。 第2の実施の形態における出血部候補判定処理を説明する図である。 第3の実施の形態における周辺領域43の配置パターンを説明する図である。
符号の説明
1…画像処理装置、11…パーソナルコンピュータ、28…画像処理プログラム、29…解析データ、31…原画像、34…出血部画像

Claims (6)

  1. 被写体を撮像した複数の色信号からなる画像を複数の小領域に分割し、一の前記小領域を出血性評価領域として設定し、また、前記出血性評価領域の近傍の複数の前記小領域を評価対象領域として設定する評価領域設定手段と、
    前記評価対象領域における前記色信号の変動に基づき、前記評価対象領域から出血性エッジ候補領域を抽出し、前記評価対象領域に対する前記出血性エッジ候補領域の割合から前記出血性評価領域が出血性候補領域か否かを判定する出血性候補領域判定手段と、
    前記出血性エッジ候補領域における2つ以上の前記色信号の変動に基づき、前記出血性エッジ候補領域から出血性領域の輪郭部を抽出し、前記出血性エッジ候補領域に対する前記出血性領域の前記輪郭部の割合から前記出血性候補領域が前記出血性領域か否かを判定する出血性領域判定手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記評価領域設定手段において、前記評価対象領域が前記出血性評価領域の外周を取り囲む閉曲線上に設定されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記出血性評価領域の外周を取り囲む前記閉曲線は、前記小領域複数個分の幅を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記評価領域設定手段において、前記評価対象領域が前記出血性評価領域を挟んで対向する2つの直線上に設定されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 被写体を撮像した複数の色信号からなる画像を複数の小領域に分割し、一の前記小領域を出血性評価領域として設定し、また、前記出血性評価領域の近傍の複数の小領域を評価対象領域として設定する評価領域設定工程と、
    前記評価対象領域における前記色信号の変動に基づき、前記評価対象領域から出血性エッジ候補領域を抽出し、前記評価対象領域に対する前記出血性エッジ候補領域の割合から前記出血性評価領域が出血性候補領域か否かを判定する出血性候補領域判定工程と、
    前記出血性エッジ候補領域における2つ以上の前記色信号の変動に基づき、前記出血性エッジ候補領域から出血性領域の輪郭部を抽出し、前記出血性エッジ候補領域に対する前記出血性領域の前記輪郭部の割合から前記出血性候補領域が前記出血性領域か否かを判定する出血性領域判定工程と、
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  6. コンピュータに、
    被写体を撮像した複数の色信号からなる画像を複数の小領域に分割し、一の前記小領域を出血性評価領域として設定し、また、前記出血性評価領域の近傍の複数の小領域を評価対象領域として設定する評価領域設定手順と、
    前記評価対象領域における前記色信号の変動に基づき、前記評価対象領域から出血性エッジ候補領域を抽出し、前記評価対象領域に対する前記出血性エッジ候補領域の割合から前記出血性評価領域が出血性候補領域か否かを判定する出血性候補領域判定手順と、
    前記出血性エッジ候補領域における2つ以上の前記色信号の変動に基づき、前記出血性エッジ候補領域から出血性領域の輪郭部を抽出し、前記出血性エッジ候補領域に対する前記出血性領域の前記輪郭部の割合から前記出血性候補領域が前記出血性領域か否かを判定する出血性領域判定手順と、
    を実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
JP2005130229A 2005-04-27 2005-04-27 画像処理装置及び画像処理プログラム Expired - Fee Related JP4832794B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005130229A JP4832794B2 (ja) 2005-04-27 2005-04-27 画像処理装置及び画像処理プログラム
US11/630,934 US7907775B2 (en) 2005-04-27 2006-03-14 Image processing apparatus, image processing method and image processing program
PCT/JP2006/305024 WO2006117932A1 (ja) 2005-04-27 2006-03-14 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
EP06729058A EP1875855B1 (en) 2005-04-27 2006-03-14 Image processing apparatus, image processing method, and image processing program
KR1020077024775A KR100943367B1 (ko) 2005-04-27 2006-03-14 화상 처리 장치, 화상 처리 방법, 및 화상 처리 프로그램을 기록한 기록 매체
EP10006302A EP2224400B1 (en) 2005-04-27 2006-03-14 Image processing apparatus, image processing method and image processing program
CN2006800140335A CN101166456B (zh) 2005-04-27 2006-03-14 图像处理装置
US12/859,628 US8204287B2 (en) 2005-04-27 2010-08-19 Image processing apparatus, image processing method and image processing program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005130229A JP4832794B2 (ja) 2005-04-27 2005-04-27 画像処理装置及び画像処理プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006304993A true JP2006304993A (ja) 2006-11-09
JP4832794B2 JP4832794B2 (ja) 2011-12-07

Family

ID=37472575

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005130229A Expired - Fee Related JP4832794B2 (ja) 2005-04-27 2005-04-27 画像処理装置及び画像処理プログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4832794B2 (ja)
CN (1) CN101166456B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008093172A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Olympus Corp 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
EP2499956A1 (en) * 2009-11-13 2012-09-19 Olympus Corporation Image processing device, electronic apparatus, endoscope system, and program
JP2016016103A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 キヤノン株式会社 眼科装置及びその制御方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6124518B2 (ja) * 2012-06-28 2017-05-10 オリンパス株式会社 画像処理装置、画像処理装置の作動方法、及び画像処理プログラム
EP3045104A4 (en) * 2013-09-13 2017-04-26 Olympus Corporation Image processing device, method, and program
CN113038868A (zh) * 2018-11-14 2021-06-25 富士胶片株式会社 医疗图像处理系统
CN112274115A (zh) * 2020-07-03 2021-01-29 母宗军 集成化胃部环境探测平台及方法
CN116506995B (zh) * 2023-04-24 2024-04-02 深圳市计量质量检测研究院(国家高新技术计量站、国家数字电子产品质量监督检验中心) 电子内窥镜测试图像的采集方法、装置及智能终端

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05210736A (ja) * 1992-01-31 1993-08-20 Olympus Optical Co Ltd 画像輪郭抽出方法
JPH0660182A (ja) * 1992-08-04 1994-03-04 Komatsu Ltd テクスチャ解析を用いた領域分割方法及び装置
JPH0737056A (ja) * 1993-07-19 1995-02-07 Toshiba Corp 医用診断支援装置
JP2004337596A (ja) * 2003-04-25 2004-12-02 Olympus Corp 画像表示装置、画像表示方法および画像表示プログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05210736A (ja) * 1992-01-31 1993-08-20 Olympus Optical Co Ltd 画像輪郭抽出方法
JPH0660182A (ja) * 1992-08-04 1994-03-04 Komatsu Ltd テクスチャ解析を用いた領域分割方法及び装置
JPH0737056A (ja) * 1993-07-19 1995-02-07 Toshiba Corp 医用診断支援装置
JP2004337596A (ja) * 2003-04-25 2004-12-02 Olympus Corp 画像表示装置、画像表示方法および画像表示プログラム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008093172A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Olympus Corp 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム
US8594396B2 (en) 2006-10-11 2013-11-26 Olympus Corporation Image processing apparatus, image processing method, and computer program product
US8917920B2 (en) 2006-10-11 2014-12-23 Olympus Corporation Image processing apparatus, image processing method, and computer program product
EP2499956A1 (en) * 2009-11-13 2012-09-19 Olympus Corporation Image processing device, electronic apparatus, endoscope system, and program
EP2499956A4 (en) * 2009-11-13 2015-03-04 Olympus Corp IMAGE PROCESSING DEVICE, ELECTRONIC APPARATUS, ENDOSCOPE SYSTEM, AND PROGRAM
US9503692B2 (en) 2009-11-13 2016-11-22 Olympus Corporation Image processing device, electronic apparatus, endoscope system, information storage device, and method of controlling image processing device
JP2016016103A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 キヤノン株式会社 眼科装置及びその制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN101166456A (zh) 2008-04-23
JP4832794B2 (ja) 2011-12-07
CN101166456B (zh) 2011-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7907775B2 (en) Image processing apparatus, image processing method and image processing program
JP4767591B2 (ja) 内視鏡診断支援方法、内視鏡診断支援装置および内視鏡診断支援プログラム
JP4832794B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理プログラム
JP5972865B2 (ja) 生体内画像の部分を表示するシステム及びその作動方法
JP5094036B2 (ja) 内視鏡挿入方向検出装置
EP1849402B1 (en) Medical image processing device, lumen image processing device, lumen image processing method, and programs for them
JP5374135B2 (ja) 画像処理装置、画像処理装置の作動方法および画像処理プログラム
US8502861B2 (en) Image display apparatus
JP5281826B2 (ja) 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法
JP5005032B2 (ja) 画像表示装置および画像表示プログラム
US11302092B2 (en) Inspection support device, endoscope device, inspection support method, and inspection support program
US20220172828A1 (en) Endoscopic image display method, apparatus, computer device, and storage medium
WO2009104316A1 (ja) 画像処理装置および画像処理プログラム
JP4855709B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及び画像処理プログラム
KR102095730B1 (ko) 딥러닝 기반의 대장 병변 검출 방법
GB2456487A (en) Image processing using RGB local mean and mapping of candidate colour components onto a possible dynamic range
JP2007075157A (ja) 画像表示装置
CN112488979A (zh) 内窥镜图像识别方法
KR20240079994A (ko) 민감도 설정이 가능한 인공지능 기반의 병변 검출 방법 및 장치
Neofytou et al. Color based texture-Classification of hysteroscopy images of the endometrium
CN117854705A (zh) 上消化道多病变多任务智能诊断方法、装置、设备及介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110606

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110829

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110913

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110921

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4832794

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140930

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees