JP2006242429A - 空調機シミュレーター、空調機シミュレーションシステムおよび空調機シミュレーションプログラム - Google Patents

空調機シミュレーター、空調機シミュレーションシステムおよび空調機シミュレーションプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 実物が無い場合であっても空調機の動作を把握することが可能な空調機シミュレーター、空調機シミュレーションシステムおよび空調機シミュレーションプログラムを提供する。
【解決手段】 運転状態を変更させた場合における空調機1の動作を把握するための空調機シミュレーター100であって、入力部10と、データベース60と、表示部70と、制御部30とを備えている。入力部10は、運転状態を定める設定入力条件を受け付ける。データベース60は、設定入力条件に応じた空調機1の動作制御を行うための制御条件データを格納している。表示部70は、空調機1の動作に関する表示データを出力する。制御部30は、データベース60に格納されている制御条件データの中から設定入力条件に対応する対応制御条件データを選択して、設定入力条件と対応制御条件データとに基づいて空調機1の動作手順が反映されたシミュレーションプログラムを実行し、得られた実行結果を表示データとして表示部70に出力させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空調機シミュレーター、空調機シミュレーションシステムおよび空調機シミュレーションプログラム、特に、運転状態を変更させた場合における空調機の動作を把握するための空調機シミュレーター、空調機シミュレーションシステムおよび空調機シミュレーションプログラムに関する。
従来から、空調業者は、空調機の機能や動作の様子等をユーザーに理解してもらうために、空調機の機能や操作方法について詳細に記載された取り扱い説明書を作成している。ところが、最近の空調機は、多機能化や動作の複雑化がすすんでおり、文章によって説明すると煩雑となってしまうことが多い。
これに対して、空調業者は、空調機の有する機能や各部の動作等の説明を視覚的によりわかりやすくすることができるように、空調機およびリモコンにそれぞれマイコンを内蔵させた説明用のモデルを作成することがある。これにより、空調機のユーザーは、リモコンからの命令に応じて動作する空調機の様子や機能等を容易に把握できるようになっている。また、例えば、空調業者は、このようなリモコンからの空調機の動作等に関する命令を、リモコンの表示部に同時に表示させることで、機能等の把握がより容易になるように工夫している(例えば、以下に示す特許文献1参照)。
特開2002−081728号公報
このように、従来の模擬的なモデルによる空調機能等の説明方法では、機能や動作の説明を行う現地まで、空調機およびリモコンのモデルを持っていく必要がある。このため、持ち運びが容易になるように、コンパクト化したり実物の機能の一部を省略したりして、運搬し易い大きさの、実物とは異なるモデルを新たに作成している。
ところが、このように実物とは異なるモデルを新たに作成するには、コストおよび制作時間が別途必要となる。また、モデルのコンパクト化にも限度があり、空調業者が現地まで運搬する際の手間は残ってしまう。
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、実物が無い場合であっても空調機の動作を把握することが可能な空調機シミュレーター、空調機シミュレーションシステムおよび空調機シミュレーションプログラムを提供することにある。
第1発明に係る空調機シミュレーターは、運転状態を変更させた場合における空調機の動作を把握するための空調機シミュレーターであって、入力手段と、データ記憶手段と、表示手段と、制御手段とを備えている。入力手段は、運転状態を定める設定入力条件を受け付ける。データ記憶手段は、設定入力条件に応じた空調機の動作制御を行うための制御条件データを格納している。表示手段は、空調機の動作に関する表示データを出力する。制御手段は、データ記憶手段に格納されている制御条件データの中から設定入力条件に対応する対応制御条件データを選択して、空調機の動作手順が反映されたシミュレーションプログラムを設定入力条件と対応制御条件データとに基づいて実行し、得られた実行結果を表示データとして表示手段に出力させる。
従来の空調機の機能等の説明は、実物とは異なる説明用のモデルを新たに作成して、現地まで持ち運んで説明している。このため、モデル作成コストおよび制作時間が別途必要になったり、運搬する際の手間が掛かったりしてしまう。
これに対して第1発明の空調機シミュレーターでは、制御手段は、設定入力条件とこれに対応するデータ記憶手段の制御条件データとに基づいて、空調機の動作手順についてシミュレーションを行うことができる。また、制御手段は、シミュレーションによって得られた表示データを表示手段に出力することができる。このため、空調機の設定入力条件に応じた動作等を知りたい者は、実物の空調機を実際に駆動させることなく、その設定入力条件において行われる空調機の動作を視覚的に把握することが可能になる。このため、空調機の実物や模擬的なモデルが無くても、空調機の設定入力条件に応じた動作を視覚的に把握することができるようになる。
なお、この空調機シミュレーターは、上述したように、入力手段、データ記憶手段、表示手段、制御手段を備えたコンパクトな装置によってシミュレーション結果を表示できるので、従来のように、大きな空調機の模擬的なモデルを説明のために持ち運ぶ等の手間を省くことができるようになる。
第2発明に係る空調機シミュレーターは、第1発明の空調機シミュレーターであって、設定入力条件として、温度条件、湿度条件、風量条件、外気温度条件、外気湿度条件、冷房運転と暖房運転と加湿運転と除湿運転と超音波運転と癒し運転とを含む運転モード条件のいずれか1つの条件を少なくとも含んでいる条件を想定している。そして、データ記憶手段は、設定入力条件に対応した、空調機を構成する熱交換器や吐出管やフィンや吹出し温度の温度制御条件データと、空調機を構成する各パーツの動作異常を示すための異常制御条件データとの少なくともいずれか1つの制御条件データを格納している。
ここでは、シミュレーターに、温度条件、湿度条件、風量条件、外気温度条件、外気湿度条件、冷房運転と暖房運転と加湿運転と除湿運転と超音波運転と癒し運転とを含む運転モード条件等の設定入力条件が入力された場合において、データ記憶手段には、対応する制御条件データが記憶されている。ここでは、例えば、設定入力条件に対応した、空調機を構成する熱交換器や吐出管やフィンや吹出し温度の温度制御条件データと、空調機を構成する各パーツの動作異常を示すための異常制御条件データとの少なくともいずれか一方が記憶されている。このため、設定入力条件に応じた温度制御によるシミュレーション、もしくは、設定入力条件に応じた異常制御によるシミュレーションが可能となる。なお、異常制御によるシミュレーションでは、実際に空調機の異常を体験したことが無い者であっても、シミュレーションによって容易に異常状態を想定させ、把握させることができるようになる。
第3発明に係る空調機シミュレーターは、第1発明または第2発明の空調機シミュレーターであって、データ記憶手段が記憶している制御条件データには、第1空調機の第1制御条件データと、第2空調機の第2制御条件データが含まれている。
ここでは、データ記憶手段に、第1空調機と第2空調機とについての異なる制御条件データが設けられており、制御手段が、設定入力条件に応じて第1制御条件データもしくは第2制御データに基づいたシミュレーションを行うことができる。このため、1台のシミュレーターによって、制御条件データが相違する複数の機種の空調機についてのシミュレーションを行うことができるようになる。
なお、1台のシミュレーターによって、データ記憶手段に複数の機種の制御条件データを格納させている場合には、例えば、機種毎の空調機やリモコン等のモデルが不要となるため、同時に複数の機種の空調機能について説明しようとする場合に、空調業者は、空調機の模擬的なモデルを複数持ち運ぶ必要が無くなるため、よりいっそう手間を省くことが可能になる。また、例えば、店頭販売において、空調機の実物や模擬的なモデルを配置するためのスペースが売り場の都合上制限されるような場合であっても、この空調機シミュレーターによると、省スペースによって、複数種類の空調機種の説明が可能になり、営業販促についても向上させることが可能になる。
第4発明に係る空調機シミュレーターは、第1発明から第3発明のいずれかの空調機シミュレーターであって、シミュレーションプログラムは、シミュレーションの対象となる空調機のマイコン制御プログラムと、シミュレーションの対象となるコントローラーのマイコン制御プログラムとを流用したプログラムである。そして、シミュレーションプログラムの処理手順には、空調機と前記コントローラーとのデータ通信に用いられるプロトコルに対応した処理手順が含まれている。
このシミュレーターによって実行されるシミュレーションプログラムには、シミュレーションの対象となる空調機のマイコン制御プログラムと、シミュレーションの対象となるコントローラーのマイコン制御プログラムとが流用されている。シミュレーションで表現しようとする空調機およびコントローラーの全体が既に完成している場合に限らず、その処理手順を定めたマイコンソフトのみができあがっている程度であっても、単にこれらのマイコンに内蔵されているプログラム流用するだけで、実物の動作に対応したリアルなシミュレーションを行うためのプログラムを容易に作成することができる。しかも、ここでのシミュレーションプログラムの処理手順には、空調機とそのコントローラーとのデータ通信に用いられるプロトコルに対応した処理手順が含まれている。ここでの通信プロトコルについても、実物の空調機とコントローラーの間の通信に用いられているプロトコルをそのまま流用してもよい。これにより、空調機とコントローラーとの処理手順が相互に関係した所定の手順で行うことができる。したがって、シミュレーションで表現しようとする空調機およびコントローラーの処理手順を定めたマイコンソフトができあがっている場合において、これらの通信手順を定めることで、リアルなシミュレーションを実現できるシミュレーションを容易に作成して、実行することができる。
なお、従来の説明方法においては、模擬的なモデルを用いて空調機能をする際に、コスト面等から一部の空調機能や動作が省略されていることがあり、このため、空調機能等の全体を把握できない場合がある。しかし、上記第4発明においては、空調機やコントローラーのマイコン制御プログラムをそのまま流用するだけでよく、従来のような空調機能等の省略を無くすることができる。この場合には、従来の説明用モデルよりも、第4発明の空調機シミュレーターのほうが、空調機の機能や動作の説明をより詳細にもれなく行うことができる。
また、本第4発明を上述した第2,3発明と両立させた場合には、制御条件別や機種別のマイコン制御プログラムに基づいたシミュレーションプログラムを作成することも可能になる。
第5発明に係る空調機シミュレーターは、第1発明から第4発明のいずれかの空調機シミュレーターであって、データ記憶手段は、空調機の動作制御の様子を示す三次元グラフィックスデータをさらに格納している。制御手段は、対応制御条件データに対応した空調機の動作制御の様子を示す三次元グラフィックスデータを、シミュレーションプログラム実行結果の出力を行うタイミングと合わせて、表示手段に出力させる。なお、ここでの三次元グラフィックスデータは、静止画像であっても動画であってもよい。
ここでは、空調機やコントローラーの実物が無い場合であっても、制御手段は、空調機の動作制御の様子を示す三次元グラフィックスデータを、シミュレーションプログラム実行結果の出力タイミングに合わせて、表示手段に出力することができる。このため、空調機の機能や動作のシミュレーションの様子を視覚によってより把握し易くなる。
また、従来のようにコスト面から一部省略された疑似的なモデルを使う場合と比較して、この空調機シミュレーターによると、三次元グラフィックスデータの表示は安価に実現できるため、よりリアルな動きを説明することができるようになる。例えば、従来の空調機モデルでは高価な部材等は省略されて作成されていない場合があるが、シミュレーターにおける三次元グラフィックスデータの作成に関しては、空調機の部材の価格は関係なく、例え高価な部材であっても同様にグラフィックスデータを作成することができる。このため、擬似的なモデルによる説明と比較して、空調機シミュレーターによる空調機能や動作の説明のほうが、より詳細にすることができるようになる。
また、仮に空調機の各部材やコントローラーを製造に際して三次元CADデータが作成されている場合には、その三次元CADデータを用いることで、三次元グラフィックスデータをより容易かつ安価に作成することができる。
第6発明に係る空調機シミュレーターは、第1発明から第5発明のいずれかの空調機シミュレーターであって、データ記憶手段は、空調機の動作制御の内容に対応した空気質をイメージ化させたイメージデータをさらに格納している。制御手段は、対応制御条件データに対応した空気質を示すイメージデータを、シミュレーションプログラム実行結果の出力を行うタイミングと合わせて、表示手段に出力させる。
ここでは、視覚によって把握することが困難な空気質を図形や文字によってイメージ化して表現したイメージデータについても、シミュレーションの実行結果の出力に合わせて表示することができる。これより、機能が省略された模擬的なモデルでは説明できない空調機能を、より容易に視覚的に説明することができるようになる。また、実物を用いた空調機能の説明においても説明が困難となるような内容であっても、イメージによって説明し易くなる。例えば、この空調機シミュレーターでは、空調機の有する機能として酸素を発生させる機能がある場合に、室内機の吹出し口から「O2」と記載された丸いイメージ図形が複数吹き出されているようにして表現したり、加湿モードの場合に「水滴」のイメージ図形が吹き出されているように表現したりすることで、視覚的に説明することが可能になる。
第7発明に係る空調機シミュレーターは、第1発明から第6発明のいずれかの空調機シミュレーターであって、データ記憶手段は、制御条件データに対応して制御に要する所要時間に関する所要時間データを格納している。入力手段は、所要時間におけるシミュレーションの実行を短縮または省略させるための短縮設定入力を受け付ける。制御手段は、入力手段が短縮設定入力を受け付けた場合に、対応する制御条件データに基づいてシミュレーションプログラムを実行する際に、対応する所要時間データに基づいて所要時間に実行されるシミュレーションを短縮(早送り)または省略する。
従来の空調機能の説明では、空調機の実物や模擬的なモデルが用いられているため、機能説明のために実物を実際に駆動させる場合、目標とする機能を説明するために、対象となる機能の動作が機動し始めるまで待たなければならないことがある。例えば、運転立ち上げ時においては、運転開始まで所定の時間を要してしまう。
これに対して、第7発明のシミュレーターでは、予め、データ記憶手段において、所要時間を要する制御動作について所要時間データを制御条件と対応させて格納している。このため、実物を駆動させて説明しようとする場合には所定時間の間待機しなければならない種類の制御動作であっても、短縮設定入力を受け付けた制御部が、待機時間の間のシミュレーションを短縮、省略させることができる。このため、機能等の説明のための待機時間を短縮したり無くしたりすることが可能になり、より迅速に機能等の説明ができ、操作性を向上させることができる。
第8発明に係る空調機シミュレーターは、第1発明から第7発明のいずれかの空調機シミュレーターであって、データ記憶手段は、設定入力条件および/または空調機の動作制御の内容を表示する表示部を有するコントローラーのグラフィックスデータをさらに格納している。制御手段は、対応制御条件データに対応した前記コントローラーのグラフィックスデータを、シミュレーションプログラム実行結果の出力を行うタイミングと合わせて、表示手段に出力させる。なお、ここでのコントローラーとしては、有線によって空調機を接続されるコントローラーだけでなく、リモートコントローラーも含まれる。また、ここでのコントローラーの表示部は、液晶表示やLED発光による表示等が含まれる。
ここでは、シミュレーターのデータ記憶手段が、コントローラーのグラフィックスデータをさらに格納している。そして、このコントローラーのグラフィックスには、設定入力条件および/または空調機の動作制御の内容を表示する表示部が含まれている。これにより、空調機シミュレーターは、コントローラーからの設定入力条件に従って空調機が駆動するというシミュレーションにおいて、空調機のシミュレーション動作だけでなく表示部付きのコントローラー自体についても、制御手段によって表示手段に表示させることができる。このため、この空調機シミュレーターでは、コントローラーの表示部における実際に入力した設定入力条件や運転モード等を視覚で把握しながら、このコントローラーの表示部に表示されている条件やモードに従った空調機のシミュレーション動作を把握することができるようになるため、コントローラーの表示部における表示と空調機の動作との相関を容易に把握することができるようになる。
第9発明に係る空調機シミュレーターは、運転状態を変更させた場合における空調機の動作を把握するための空調機シミュレーターであって、読み取り手段と、データ記憶手段と、表示手段と、制御手段とを備えている。読み取り手段は、空調機の運転状態を定めるために空調機に対して設定入力条件信号を送信するコントローラーから、設定入力条件信号を読み取る。データ記憶手段は、設定入力条件に応じた空調機の動作制御を行うための制御条件データを格納している。表示手段は、空調機の動作に関する表示データを出力する。制御手段は、データ記憶装置に格納されている制御条件データの中から設定入力条件に対応する対応制御条件データを選択して、空調機の動作手順が反映されたシミュレーションプログラムを設定入力条件と対応制御条件データとに基づいて実行し、得られた実行結果を表示データとして表示手段に出力させる。なお、ここでのコントローラーとしては、空調機に対して有線の通信線によって接続されたものであってもよいし、赤外線等の無線を利用して空調機との通信が可能なリモートコントローラーであってもよい。また、読み取り手段としては、コントローラーと有線を介して接続するためのプラグの差込口であってもよいし、リモートコントローラーからの赤外線信号を受信するための受信部であってもよい。
従来の空調機の機能等の説明は、実物とは異なる説明用のモデルを新たに作成して、現地まで持ち運んで説明している。このため、モデル作成コストおよび制作時間が別途必要になったり、運搬する際の手間が掛かったりしてしまう。
これに対して第9発明の空調機シミュレーターでは、読み取り手段が、シミュレーションを行おうとする空調機をコントロールするためのコントローラーから送信される設定入力条件信号を読み取ることができる。そして、制御手段は、設定入力条件とこれに対応するデータ記憶手段の制御条件データとに基づいて、空調機の動作手順についてシミュレーションを行うことができる。また、制御手段は、シミュレーションによって得られた表示データを表示手段に出力することができる。このため、空調機の設定入力条件に応じた動作等を知りたい者は、実物の空調機を実際に駆動させることなく、その設定入力条件において行われる空調機の動作を視覚的に把握することが可能になる。このため、空調機の実物や模擬的なモデルや設定条件を入力するボタン等が無くても、空調機の設定入力条件に応じた動作を視覚的に把握することができるようになる。また、実際にシミュレーションを行おうとする空調機のシミュレーションについて、対応する実物のコントローラーを操作しながら把握することができるようになり、空調機の機能や操作設定等を容易に把握することができるようになる。
なお、この空調機シミュレーターは、上述したように、読み取り手段、データ記憶手段、表示手段、制御手段を備えたコンパクトな装置によってシミュレーション結果を表示できるので、従来のように、大きな空調機の模擬的なモデルを説明のために持ち運ぶ等の手間を省くことができるようになる。
なお、上記シミュレーションプログラムは、コントローラーのマイコン制御プログラムは流用していないものであって、シミュレーションの対象となる空調機のマイコン制御プログラムのみを流用したプログラムとした場合には、シミュレーターにおいて実行されるプログラムを簡素化させることができる。
第10発明に係る空調機シミュレーションシステムは、運転状態を変更させた場合における空調機の動作を把握するための空調機シミュレーションシステムであって、入力装置と、データ記憶装置と、プログラム記憶装置と、表示装置と、制御装置とを備えている。入力装置は、運転状態を定める設定入力条件を入力するための装置である。データ記憶装置は、設定入力条件に応じた空調機の動作制御を行うための制御条件データを格納している。プログラム記憶装置は、空調機の動作手順が反映されたシミュレーションプログラムを格納している。表示装置は、空調機の動作に関する表示データを出力する。制御装置は、データ記憶装置に格納されている制御条件データの中から設定入力条件に対応する対応制御条件データを選択して、シミュレーションプログラムを設定入力条件と対応制御条件データとに基づいて実行し、得られた実行結果を表示データとして表示装置に出力させる。
従来の空調機の機能等の説明は、実物とは異なる説明用のモデルを新たに作成して、現地まで持ち運んで説明している。このため、モデル作成コストおよび制作時間が別途必要になったり、運搬する際の手間が掛かったりしてしまう。
これに対して第10発明の空調機シミュレーションシステムでは、制御装置は、設定入力条件とこれに対応するデータ記憶装置の制御条件データとに基づいて、プログラム記憶装置のシミュレーションプログラムを実行させることで、空調機の動作手順についてシミュレーションを行うことができる。また、制御装置は、シミュレーションによって得られた表示データを表示装置に出力させることができる。このため、空調機の設定入力条件に応じた動作等を知りたい者は、実物の空調機を実際に駆動させることなく、その設定入力条件において行われる空調機の動作を視覚的に把握することが可能になる。このため、空調機の実物や模擬的なモデルが無くても、空調機の設定入力条件に応じた動作を視覚的に把握することができるようになる。
なお、この空調機シミュレーションシステムは、上述したように、入力装置、データ記憶装置、プログラム記憶装置、表示装置、制御装置を備えた簡易なシステムによってシミュレーション結果を表示できるので、従来のように、大きな空調機の模擬的なモデルを説明のために持ち運ぶ等の手間を省くことができるようになる。
第11発明に係る空調機シミュレーションプログラムは、運転状態を変更させた場合における空調機の動作を把握するための空調機シミュレーションプログラムであって、設定入力条件に応じた空調機の動作制御を行うための制御条件データを格納しているデータ記憶手段と、空調機の動作に関する表示データを出力する表示手段とを備えたコンピュータにおいて、以下のステップを実行させるためのプログラムである。すなわち、この空調機シミュレーションプログラムは、上記コンピュータに、運転状態を定める設定入力条件を受け付けるステップを実行させ、データ記憶手段に格納されている制御条件データの中から設定入力条件に対応する対応制御条件データを選択するステップを実行させ、設定入力条件と対応制御条件データとに基づいて空調機の動作手順に従ったシミュレーションを実行させ、得られた実行結果を表示データとして表示手段に出力させる。
従来の空調機の機能等の説明は、実物とは異なる説明用のモデルを新たに作成して、現地まで持ち運んで説明している。このため、モデル作成コストおよび制作時間が別途必要になったり、運搬する際の手間が掛かったりしてしまう。
これに対して第11発明の空調機シミュレーションプログラムでは、コンピュータに読み込まれて以下の各ステップを実行させることができる。すなわち、空調機シミュレーションプログラムは、データ記憶手段に格納されている制御条件データの中から設定入力条件に対応する対応制御条件データを選択するステップを上記コンピュータに実行させることができる。また、空調機シミュレーションプログラムは、設定入力条件と対応制御条件データとに基づいて空調機の動作手順に従ったシミュレーションを上記コンピュータに実行させ、得られた表示データを上記コンピュータの備える表示手段に出力させることができる。このため、空調機の設定入力条件に応じた動作等を知りたい者は、実物の空調機を実際に駆動させることなく、その設定入力条件において行われる空調機の動作を上記コンピュータの表示手段を介して視覚的に把握することが可能になる。このため、空調機の実物や模擬的なモデルが無くても、空調機の設定入力条件に応じた動作を視覚的に把握するための表示データを作成することができるようになる。
第1発明に係る空調機シミュレーターでは、空調機の実物や模擬的なモデルが無くても、空調機の設定入力条件に応じた動作を視覚的に把握することができるようになる。
第2発明に係る空調機シミュレーターでは、設定入力条件に応じた温度制御によるシミュレーション、もしくは、設定入力条件に応じた異常検知通報制御によるシミュレーションが可能となる。
第3発明に係る空調機シミュレーターでは、1台のシミュレーターによって、制御条件データが相違する複数の機種の空調機についてのシミュレーションを行うことができるようになる。
第4発明に係る空調機シミュレーターでは、シミュレーションで表現しようとする空調機およびコントローラーの処理手順を定めたマイコンソフトができあがっている場合において、これらの通信手順を定めることで、リアルなシミュレーションを実現できるシミュレーションを容易に作成して、実行することができる。
第5発明に係る空調機シミュレーターでは、空調機の機能や動作のシミュレーションの様子を視覚によってより把握し易くなる。
第6発明に係る空調機シミュレーターでは、視覚によって把握することが困難な空気質を図形や文字によってイメージ化して表現したイメージデータについても、シミュレーションの実行結果の出力に合わせて表示することができる。
第7発明に係る空調機シミュレーターでは、機能等の説明のための待機時間を短縮したり無くしたりすることが可能になり、より迅速に機能等の説明ができ、操作性を向上させることができる。
第8発明に係る空調機シミュレーターでは、コントローラーの表示部における実際に入力した設定入力条件や運転モード等を視覚で把握しながら、このコントローラーの表示部に表示されている条件やモードに従った空調機のシミュレーション動作を把握することができるようになるため、コントローラーの表示部における表示と空調機の動作の相関を容易に把握することができるようになる。
第9発明に係る空調機シミュレーターでは、空調機の実物や模擬的なモデルが無くても、コントローラーの実際の操作と関連して、空調機の設定入力条件に応じた動作を視覚的に把握することができるようになる。
第10発明に係る空調機シミュレーションシステムでは、空調機の実物や模擬的なモデルが無くても、空調機の設定入力条件に応じた動作を視覚的に把握することができるようになる。
第11発明に係る空調機シミュレーションプログラムは、実行されることにより、空調機の実物や模擬的なモデルが無くても、空調機の設定入力条件に応じた動作を視覚的に把握するための表示データを作成することができるようになる。
<発明の概略>
本発明は、運転状態を変更させた場合における空調機の動作を把握するための空調機シミュレーター等を提供する。本発明の空調機シミュレーターには、入力される運転条件に対応する制御条件データや空調機に関するグラフィックスデータが格納されているデータベースや、シミュレーション結果を表示するための表示部が設けられている。また、この空調機シミュレーターには、運転条件および対応する制御条件に従ってシミュレーションプログラムを実行して、得られた結果をグラフィック出力と同期させて表示部に出力する制御部が設けられている。以上の構成において、シミュレーションを実行しようとする者が、運転条件を入力すると、制御部は、データベースから運転条件に対応する制御条件データを選択し、運転条件と制御条件とに基づいて空調機のシミュレーションを実行する。そして、制御部は、シミュレーション結果を表示部に出力する。このように本発明のシミュレーターによると、空調機の実物や模擬的な空調機モデルが無い場合であっても、空調機の説明等のために実物モデルを作成することなく、空調機の操作や機能について容易に説明できるという点に特徴がある。
また、図1のイメージ図に示すように、実際にシミュレーションを実行しようとする対象の空調機1(室外機2、室内機3)、リモコン4のマイコン制御プログラム2P、3P、4Pが既に作成されている場合には、空調機の実物が完成していない段階であっても、室外機2、室内機3、リモコン4の各マイコン制御プログラム2P、3P、4Pをそのまま流用することで、シミュレーションプログラム40を簡単に作成することができるという点にも特徴がある。さらには、室内機3とリモコン4との通信において用いられる通信プロトコルについても流用することで、シミュレーションプログラム40の作成がよりいっそう簡単になる。また、空調機の制御条件データ5に関して、複数の機種の制御条件データ5Dをデータベース60に記憶させておくことで、1台の空調機シミュレーター100によって、機種の異なる空調機の機能や動作を把握することができるようになる。さらには、例えば、空調機を構成する給排気切換ダンパ6、水平羽根7等の各部材を製造するために三次元CADデータ6D、7Dが作成されている場合には、これらのデータを利用して作成される各部材の動画像データ6G、7Gをデータベース60に記憶させておくことができる。これにより、空調機シミュレーター100による空調機能や動作のシミュレーションの実行と同期させて、各部材の動画像を表示することが可能になり、より視覚的に各部材の様子を把握することができるようになるという点にも特徴がある。
<空調機シミュレーターの概略構成>
図2に、本発明の一実施形態が採用された空調機シミュレーター100のブロック構成概略図を示す。
空調機シミュレーター100は、図2に示すように、入力部10と、PC20と、表示部70等から構成されている。この空調機シミュレーター100は、入力部10によってシミュレーションを行う空調機についての設定入力条件が入力されると、PC20が、入力条件に沿ってシミュレーションを行い、表示部70がシミュレーション結果を出力するという仕組みになっている。
ここでの入力部10によって入力する設定入力データとしては、例えば、シミュレーションを実行する空調機1の機種の特定さらにはその部材の特定、運転モード、設定温度条件、空調機1の各センサーが検知するべき温度の条件、時短モード、異常運転モード等を指定するためのデータがある。この入力部10としては、例えば、キーボードやマウス等がある。入力部10としてのマウスを用いた設定入力条件の入力としては、図4に示すように、リモコン4が表示されている画面において、リモコン4のボタン部分にカーソルを移動させてクリックすることで、あたかも実際にリモコン入力しているかのように、温度条件や、湿度条件や、風量条件や、冷房運転、暖房運転、加湿運転、除湿運転、超音波運転、癒し運転等を含む運転モード条件等を入力することができる。また、この空調機シミュレーターでは、図5に示すように、表示部70に設定条件の入力用の画面を表示させて、入力部10としてのマウスを用いて、各種条件の自動設定をするためのアイコン(季節毎に予め設定された制御条件を入力するために表示されているアイコン)をクリックすることで入力したり、数値バーのカーソルを移動させて設定入力することができる。また、シミュレーション結果については、図5に示すように、表示部70に「室内機」、「室外機」等、ツリー状に表示されている複数の項目のうち、ユーザーが希望する項目を入力部10としてのマウスでクリックして入力することで、制御部30は、各部材の状況や制御動作を表示させることができる。なお、空調機シミュレーター100は、上述したように、入力部10、PC20、表示部70を備えた程度のコンパクトな装置であるため、従来のように、空調機能の説明のために大きな空調機の模擬モデルを持ち運ぶ等の手間を省くことができる。
PC20には、制御部30、シミュレーションプログラム40、メモリ50、データベース60等が備えられている。
シミュレーションプログラム40は、シミュレーションの対象となる空調機1の室外機2の室外機マイコン制御プログラム2Pと、室内機3の室内機マイコン制御プログラム3Pと、空調機1のリモコン4のマイコン制御プログラム4Pとのそれぞれを流用して、プログラムの処理手順の一部としている。これらのプログラム言語は、全て同一であり、例えば、C言語(Visual C++等)によって統一されている。なお、ここでのシミュレーションプログラム40は、空調機1およびリモコン4の全体が既に完成している場合に限らず、処理手順を定めたマイコン制御プログラムのみが完成している程度の段階であっても、単に内蔵プログラム流用することにより作成される。これにより、実物の動作に対応したリアルなシミュレーションが可能なシミュレーションプログラムを容易に作成できる。
さらに、シミュレーションプログラム40の処理手順には、空調機1とリモコン4との実際のデータ通信に用いられるプロトコルに対応した処理手順が流用されている。これにより、空調機1とリモコン4との処理をよりスムーズに行うことができる。
なお、従来の空調機能の説明方法においては、模擬的なモデルを用いて空調機能を説明する際に、コスト面等から一部の空調機能や動作が省略されたモデルが作成されることがある。このため、空調機能等の全体を十分に把握できない場合がある。しかし、このシミュレーターでは、空調機1やリモコン4のマイコン制御プログラムをそのまま流用するだけで作成でき、しかも、従来のような空調機能等の省略を無くすることができ、より実物に近いシミュレーションを再現することができるようになっている。
データベース60には、シミュレーションを実行するために必要となるデータとして、機種別制御条件データ61、動画像データ62、空気質データ63、ガードタイマーデータ64等が格納されている。
機種別制御条件データ61は、空調機1の機種別に分けられ、入力部10から入力される設定入力条件に対応した制御条件に沿うような各種パラメータに関する運転条件データを有している。機種毎の制御条件としては、例えば、空調機1を構成する熱交換器や吐出管やフィンや吹出し温度の温度制御条等が含まれている。また、空調機1に関する異常状態を説明するための異常制御条件等も含まれている。この異常制御条件に沿ったシミュレーションが実行されることで、空調機1に関する異常を経験したことが無い者であっても様々な態様の異常状態を容易に把握することができる。
動画像データ62は、空調機1の各部材やリモコン4を製造する際に作成された三次元CADデータを利用して得られるグラフィックスデータである。ここでのグラフィックスデータ(CGデータ等)は、シミュレーションの時間進行に伴って動く動画データである。例えば、図4に示すように、室内機3の概観を表すことができる。図5では、水平羽根7の動きの様子を示している。また、図6では、クロスフローファンの動きの様子を示している。図8では、圧縮機の動きの様子を示している。図9では、給排気切換ダンパ6を示している。なお、動画像データ62は、これらの製造時における三次元CADデータを利用することにより、容易かつ安価に作成される。
空気質データ63は、空調機1の空調機能の説明のために空気質の変化等をイメージ化して作成したグラフィックスデータである。この空調機シミュレーター100では、空気質のグラフィックスデータについても、シミュレーションに伴って動く動画として出力されるようになっている。例えば、空気質データ63は、図7に示すように、ある機種の空調機1が酸素発生機能を有している場合に、室内機3の吹出し口から「O2」と記載された丸いイメージ図形が複数吹き出されているイメージ画像データ等がある。また、加湿機能を有している空調機1において加湿モードによる運転が設定された場合に「水滴」のイメージ図形が室内機3の吹出し口から吹き出されているイメージ画像データ等がある。これにより、空調機能に基づいて実現される空気質を視覚的に説明できるようになる。
ガードタイマーデータ64は、空調機1の制御内容のうち、制御を実行するのに所要時間を要する制御動作について、その所要時間データと制御内容とを対応させて格納されているデータである。このデータが格納されていることで、空調機シミュレーター100は、空調機1の実物を駆動させて説明する場合に所要時間の待機が必要となる制御動作であっても、制御部30が入力部10から時短モードについての入力を受け付けることにより、待機時間の間のシミュレーションを短縮(早送り)、省略させるシミュレーション制御を行うことが可能になる。これにより、不要なシミュレーション部分を省略して、より迅速に空調機能等の説明ができ、空調機シミュレーター100の操作性を向上させている。ここでのガードタイマーは、例えば、デフロスト運転や運転停止後の所定の時間における再起動を禁止する圧縮機保護制御等のシミュレーション時において実物通りの動きを再現させる際に利用される。例えば、実物においては、空調機1の運転が開始されても、コンプレッサー等を保護するために、すぐに空調が実行されるとは限らない。しかし、空調機シミュレーター100では、ガードタイマーデータ64に基づいて、制御部30は、不要な所要時間を省略、早送りすることができる。
制御部30は、設定条件データの入力を入力部10から受け付けた場合に、データベース60を参照して対応機種および設定条件を選択しつつ必要なデータおよびシミュレーションプログラム40を読み出して、メモリ50においてシミュレーションを実行する。そして、制御部30は、シミュレーションの実行結果を、動画像データ等と同期させながら、表示部70に表示させる。ここでの制御部30がデータベース60から読み出す必要なデータとしては、例えば、設定入力データに対応する機種別制御条件データ61や、入力設定データに対応する動画像データ62や、空気質データ63やガードタイマーデータ64等がある。ここで、空気質データ63は、設定入力データが、空調機1に空気質を変更させるような運転についてのシミュレーションを実行させる内容であった場合に、制御部30によって読み出されて、シミュレーションと同期して空気質のイメージを表現するためのデータである。また、ガードタイマーデータ64は、上述したように、空調機1の実行開始まで所要時間要するような制御のシミュレーションであって、制御部30によって時短モードの受け付けがあった場合に、シミュレーションの一部を省略するためのデータである。
なお、制御部30は、図4に示すように、表示部70における表示に際して、データベース60の動画像データ62からデータを読み出して、リモコン4の画像データを表示することができる。これにより、上述したように、入力部10からの設定条件データの入力方法として、画面表示されているリモコン4の操作ボタンにマウスでカーソルを合わせてクリックするという入力を行うことができる。そして、あたかも実際にリモコン4を操作して空調機1をコントロールしているかのように、空調機シミュレーター100のシミュレーションを実行させることができる。
<シミュレーションのフローチャート>
図3に、本実施形態の空調機シミュレーター100によるシミュレーションの実行フローチャートを示す。
ステップS10では、制御部30が、入力部10から、設定入力データを受け付ける。例えば、図4に示すように、表示部70に表示されているリモコン4の操作ボタンに対してマウス等でカーソルを合わせて設定条件データが入力される。もしくは、図5に示すように、「センサー入力」の画面表示を選択し、各センサーにおいて検知される温度等の値を定めることで設定条件データが入力される。
ステップS20では、制御部30は、受け付けた設定入力データに基づいて、シミュレーションの対象となる空調機1の機種(部品等が指定されている場合にはその部品)を特定する。
ステップS30では、制御部30は、受け付けた設定入力データに基づいて、ステップS20で特定した空調機1の機種について、運転モード、設定温度条件等、異常運転モードを把握する。例えば、図6に示すように、「エラー入力」の画面表示を選択し、「コンプレッサーロック」の異常状態を選択した場合には、コンプレッサーがロックした場合に生じうる異常の様子についてのシミュレーションを行うことができる。この場合において、「配管系統図」の画面表示を選択した場合には、図7に示すように、コンプレッサーがロックした場合に配管系統において生じうる異常について冷媒の流れの様子と共に異常を把握することができる。また、「グラフ」の画面表示を選択すると、ユーザーは、図8に示すように、上述した運転モード、設定温度条件等においてシミュレーションを実行した場合に、想定される室内温度、吐出管温度等をシミュレーションによって把握することができる。
ステップS40では、ステップS20で特定した空調機1の機種についての、ステップS30で把握した運転条件に沿った制御条件データを、制御部30が、データベース60の機種別制御条件データ61から読み出す。そして、ステップS20で特定した空調機1の機種についての動画像データを、制御部30が、データベース60の動画像データ62から読み出す。
ステップS50では、ステップS30で把握した運転条件に沿った制御データに基づいて、制御部30が、空気質の変更を伴う運転か否か判断する。ここで、空気質の変更を伴う運転であると制御部30が判断した場合には、ステップS60に移行する。また、ここで、空気質の変更を伴わない運転であると制御部30が判断した場合には、ステップS70に移行する。
ステップS60では、制御部30が、ステップS30で把握した運転条件に沿った制御データに基づいて、データベース60の空気質データ63から該当するデータを読み出してステップS70に移行する。例えば、「マイナスイオン」を発生させる運転モードが選択された場合には、図9に示すように、対応するデータベース60の動画像データ62から対応するイメージ画像が読み出され、「−」と表示されたイメージ画像や、「O2」と表示されたイメージ画像が表示されることになる。
ステップS70では、入力部10からの時短モードの命令を受け付けたか否かを、制御部30が判断する。ここで、時短モードの命令を受け付けていると制御部30が判断した場合には、ステップS80に移行する。また、ここで、時短モードの命令を受け付けていないと制御部30が判断した場合には、ステップS90に移行する。
ステップS80では、制御部30が、ステップS70で受け付けた時短モードについて、データベース60のガードタイマーデータ64から対応する制御の短縮時間データを読み出して、当該短縮時間におけるシミュレーションを省略させる処理もしくは早送りさせる処理を行ってステップS90に移行する。例えば、図9に示すように、マイナスイオンを発生させるシミュレーションでは、実際には、マイナスイオンの発生までにしばらく時間を要するので、マウスを用いて画面上の「時短」にカーソルを合わせてクリックしてチェックを入れることにより(ステップS70で判断)、発生までの所要時間におけるシミュレーションを省略することができる。また、図13に示すように、圧縮機の動作シミュレーションについても、同様である。
ステップS90では、制御部30は、シミュレーションプログラム40をメモリ50に読み出して、上記ステップS40で読み出した制御条件データを反映させて、ステップS30で把握した条件の下にシミュレーションを実行する。
ステップS100では、制御部30は、ステップS50において実行したシミュレーション結果を、ステップS40で読み出した動画像データもしくはステップS60で読み出した空気質データと同期させて、計測数値が変動していく様子、空調機1の部材が稼働する様子、配管系統における冷媒の流れの様子等を表示部70に表示させる。
なお、ここで、シミュレーション実行時における空調機1の各部材の動作等を把握するためには、各部材の画面表示を選択することで、例えば、図10に示す「水平羽根」や、図11に示す「給排気切換ダンパ」や、図12に示す「クロスフローフィン」や、図13に示す「圧縮機」等のように機能や動きを把握することができる。
<本実施形態の空調気シミュレーターの特徴>
(1)
従来、空調機の機能等の説明は、実物とは異なる説明用のモデルを新たに作成して、現地まで持ち運んで行われている。このため、モデル作成コストおよび制作時間が別途必要になったり、運搬する際の手間が掛かったりしてしまう。
これに対して、上記実施形態における空調機シミュレーター100によると、空調機の実物や説明用の模擬的な空調機モデルを用意する必要が無くなる。すなわち、このような模擬モデルが無い場合であっても、実物と同様の制御動作を再現させるシミュレーションを実行でき、空調機1の空調機能や動作について視覚的に容易に説明することができるようになる。
また、上記実施形態における空調機シミュレーター100では、1台の空調機シミュレーター100によって、データベース60に複数の機種別制御条件データ61を格納させているため、空調機1の機種毎の実物や模擬モデルが不要となり、同時に複数の機種の空調機能について説明しようとする場合に、これらの実物や模擬モデルを複数持ち運ぶ必要が無いため、よりいっそう手間を省くことが可能になる。また、例えば、店頭販売において、売り場の都合上、空調機1の実物や模擬モデルを配置するためのスペースが制限されるような場合であっても、これらの実物や模擬モデルを複数設置する必要がないため、複数機種の空調機の説明を省スペースによって実現することができ、営業販促についても向上させることが可能になる。
また、実際にシミュレーションを実行しようとする対象の空調機1(室外機2、室内機3)、リモコン4のマイコン制御プログラム2P、3P、4Pが既に作成されている場合には、空調機1の実物全体が完成していない段階であっても、図1のイメージ図に示すように、室外機2、室内機3、リモコン4の各マイコン制御プログラム2P、3P、4Pと、室内機3とリモコン4との間で利用される通信プロトコルとをそのまま流用することで、実物の制御動作が反映されたシミュレーションプログラム40を簡単に作成することができる。
また、空調機1の各部材についての動画像データ62をデータベース60に記憶させておくことで、制御部30が、空調機シミュレーター100による空調機能や動作のシミュレーションの実行と同期させて、各部材の動画像を表示部70に表示することが可能になり、より視覚的に各部材の様子を把握できるようになる。
(2)
上記実施形態における空調機シミュレーター100では、実物を用いた場合であっても視覚的に説明することが困難なマイナスイオンや酸素発生等の機能についても、図9に示すように、イメージ図形を用いて表現することができる。ここでは、予め、機能に対応するイメージデータをデータベース60の空気質データ63として格納しておくことで、制御部30が、シミュレーション実行に際して、制御条件や運転モードに対応する空気質のイメージデータを選択して表示することができる。
本来、空調機の実物を稼働させることで体感して把握できるような機能等に関しては、空調機の実物を用いた説明においても視覚的な説明は困難となりがちである。しかし、上記実施形態の空調機シミュレーター100によると、このような空調機の実物を稼働させた場合であっても視覚的に把握することが困難な空調機能についても、イメージ図形を表示することで、このような機能や動作等を視覚的に把握させることができるようになる。
<他の実施形態>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態の空調機シミュレーター100では、シミュレーションを行う対象となる空調機1とコントローラー4との両方のマイコン制御プログラムが備えられて、それぞれシミュレーションできるようになっている。
しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、空調機シミュレーター200としては、図14に示すように、本体側シミュレーションプログラム240と、空調機のリモコン4と通信可能に接続するための通信部210を備えたものであってもよい。
変形例(A)に係る空調機シミュレーター200の本体側シミュレーションプログラム240としては、図14に示すように、シミュレーションの対象となる空調機1の室外機2の室外機マイコン制御プログラム2Pと、室内機3の室内機マイコン制御プログラム3Pとを流用してプログラムの処理手順の一部としたプログラムであって、空調機1のリモコン4のマイコン制御プログラム4Pを流用していないものであってもよい。
また、通信部210は、空調機1のリモコン4からの制御信号を受信できる構成であればよく、例えば、外部接続インターフェイスや、赤外線受信素子等であってもよい。通信部210が外部接続インターフェイス等の場合には、リモコン4と有線を介して接続されることになる。また、通信部210が赤外線受信素子等の場合には、あたかもリモコン4からの制御信号を室内機3が受信するかの様に、リモコン4からの赤外線制御信号を受信できる構成とすることができる。
このように、変形例(A)に係る空調機シミュレーター200では、リモコン4と通信可能に接続できる通信部210が設けられているため、上記実施形態と同様のシミュレーションを実行することができる。さらに、ユーザーは、実際にリモコン4に設けられている表示部を見ながらリモコンを操作してシミュレーションを実行させることができるため、空調機1およびリモコン4の操作および機能についてより理解し易くなる。
また、空調機シミュレーター200では、上記実施形態の空調機シミュレーター100におけるリモコン4のマイコン制御プログラムだけでなく、入力部10についても不要とする構成を採用することができ、全体として構成を簡素化させることができる。
(B)
上記実施形態の空調機シミュレーター100では、図2のブロック構成図に示すように、入力部10や、データベース60、制御部30等の各構成を全て備えたシミュレーターについて、例に挙げて説明した。
しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、入力部10、データベース60、表示部70、制御部30とは、それぞれ別個の独立した装置であって、互いに通信可能に接続されてシミュレーションシステムを構成するようにしてもよい。
例えば、インターネット等を介した通信機能を備えたシミュレーターであれば、シミュレーションプログラム40や制御条件データ61等を有していなくても、外部の情報センター等から、シミュレーションプログラム40や制御条件データ61をダウンロードして、シミュレーションを実行することができる。
(C)
上記実施形態の空調機シミュレーター100では、図4等において示すように、シミュレーションの設定入力条件や、実行結果が日本語により表示される場合を例に挙げて説明した。
しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、日本語の設定入力条件や実行結果に対する複数種類の外国語訳のデータをデータベースに格納させておき、表示シミュレーションプログラム40の実行ステップの初期段階で、これらの言語の種類を選択できる手順を設けてもよい。
これにより、変形例(C)に係る空調機シミュレーター100では、海外において空調機能の説明を行う場合に、空調機等の実物を配達する手間を無くして、日本の通信端末から海外の現地通信端末にネットワークを介してシミュレーションプログラム40やデータベース60の内容を送信し、現地の人に言語を選択させるだけで、海外人に対しても空調機能や動作を簡易かつ容易に説明できるようになる。
当然ながら、国内においても、通信端末を用いてネットワークを介してシミュレーションプログラム40やデータベース60の内容を送信するだけ、その場所においてシミュレーションを実行することができるようになる。
なお、上述したシミュレーションプログラム40やデータベース60の内容の送信は、ネットワークを介した通信による送信に限られず、シミュレーションプログラム40やデータベース60を記録した記録媒体を送信することにより行ってもよい。
(D)
上記実施形態の空調機シミュレーター100では、シミュレーションプログラム40を基本プログラムとして、データベース60に格納されている機種毎のデータによって、シミュレーションプログラム40をアレンジしながらシミュレーションを実行する場合について例に挙げて説明した。
しかし、本発明は、これに限定されるものではなく、例えば、シミュレーションプログラム40としては、シミュレーションの対象となる空調機全ての機種毎に対応したシミュレーションが可能なプログラムを予め有しているものであってもよい。この場合、機種毎のシミュレーションプログラムは、機種毎における制御条件の違いが予め反映されたプログラムであってもよい。
本発明によれば、実物が無い場合であっても空調機の動作を把握することができるようになるため、運転状態を変更させた場合における空調機の動作を把握するための空調機シミュレーター等への適用が特に有用である。
本発明のシミュレーターの概略イメージ図。 シミュレーターのブロック構成図。 シミュレーションの実行フローチャート。 リモコンイメージを利用した設定入力条件の入力を示す図。 設定入力条件のセンサー入力を示す図。 エラーシミュレーションにおけるエラー状態の選択図。 シミュレーションにおける配管系統の様子の一例を示す図。 シミュレーションにおける状態グラフの様子の一例を示す図。 シミュレーションにおける空気質のイメージ表示の一例を示す図。 シミュレーションにおける水平羽根の動画像の一例を示す図。 シミュレーションにおける給排気切換ダンパの動画像の一例を示す図。 シミュレーションにおけるクロスフローフィンの動画像の一例を示す図。 シミュレーションにおける圧縮機の動画像の一例を示す図。 変形例(A)に係るシミュレーターのブロック構成図。
符号の説明
10 入力部
20 PC
30 制御部
40 シミュレーションプログラム
50 メモリ
60 データベース
61 機種別制御条件データベース
62 動画像データ
63 空気質データ
64 ガードタイマーデータ
70 表示部
100 シミュレーター

Claims (11)

  1. 運転状態を変更させた場合における空調機の動作を把握するための空調機シミュレーター(100)であって、
    前記運転状態を定める設定入力条件を受け付ける入力手段(10)と、
    前記設定入力条件に応じた前記空調機の動作制御を行うための制御条件データ(61)を格納しているデータ記憶手段(60)と、
    前記空調機の動作に関する表示データを出力する表示手段(70)と、
    前記データ記憶手段(60)に格納されている制御条件データ(61)の中から前記設定入力条件に対応する対応制御条件データ(5D)を選択して、前記空調機の動作手順が反映されたシミュレーションプログラム(40)を前記設定入力条件と前記対応制御条件データ(5D)とに基づいて実行し、得られた実行結果を前記表示データとして前記表示手段(70)に出力させる制御手段(30)と、
    を備えた空調機シミュレーター(100)。
  2. 前記データ記憶手段(60)は、温度条件、湿度条件、風量条件、外気温度条件、外気湿度条件、冷房運転と暖房運転と加湿運転と除湿運転と超音波運転と癒し運転とを含む運転モード条件のいずれか1つの条件を少なくとも含んでいる前記設定入力条件に対応した、前記空調機を構成する熱交換器や吐出管やフィンや吹出し温度の温度制御条件データ(61)と、前記空調機を構成する各パーツ動作の異常を判断するための異常検知通報制御条件データ(61)との少なくともいずれか1つの前記制御条件データ(61)を格納している、
    請求項1に記載の空調機シミュレーター(100)。
  3. 前記データ記憶手段(60)が記憶している制御条件データ(61)には、第1空調機の第1制御条件データと、第2空調機の第2制御条件データが含まれている、
    請求項1に記載の空調機シミュレーター(100)。
  4. 前記シミュレーションプログラム(40)は、シミュレーションの対象となる前記空調機のマイコン制御プログラム(2P、3P)と、シミュレーションの対象となるコントローラーのマイコン制御プログラム(4P)とを流用したプログラムであり、
    前記シミュレーションプログラム(40)の処理手順は、前記空調機と前記コントローラーとのデータ通信に用いられるプロトコルに対応した処理手順を含んでいる、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の空調機シミュレーター(100)。
  5. 前記データ記憶手段(60)は、前記空調機の動作制御の様子を示す三次元グラフィックスデータ(62)をさらに格納しており、
    前記制御手段(30)は、前記対応制御条件データ(5D)に対応した前記空調機の動作制御の様子を示す三次元グラフィックスデータ(62)を、前記シミュレーションプログラム(40)実行結果の出力を行うタイミングと合わせて、前記表示手段(70)に出力させる、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の空調機シミュレーター(100)。
  6. 前記データ記憶手段(60)は、前記空調機の動作制御の内容に対応した空気質をイメージ化させたイメージデータ(63)をさらに格納しており、
    前記制御手段(30)は、前記対応制御条件データ(5D)に対応した空気質を示すイメージデータ(63)を、前記シミュレーションプログラム(40)実行結果の出力を行うタイミングと合わせて、前記表示手段(70)に出力させる、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の空調機シミュレーター(100)。
  7. 前記データ記憶手段(60)は、前記制御条件データ(5D)に対応して制御に要する所要時間に関する所要時間データ(64)を格納しており、
    前記入力手段(10)は、前記所要時間におけるシミュレーションの実行を短縮または省略させるための短縮設定入力を受け付け、
    前記制御手段(30)は、前記入力手段(10)が前記短縮設定入力を受け付けた場合に、対応する制御条件データ(5D)に基づいて前記シミュレーションプログラム(40)を実行する際に、対応する所要時間データ(64)に基づいて前記所要時間に実行されるシミュレーションを短縮または省略する、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の空調機シミュレーター(100)。
  8. 前記データ記憶手段(60)は、前記設定入力条件および/または前記空調機の動作制御の内容を表示する表示部を有するコントローラーのグラフィックスデータ(65)をさらに格納しており、
    前記制御手段(30)は、前記対応制御条件データ(5D)に対応した前記コントローラーのグラフィックスデータ(65)を、前記シミュレーションプログラム(40)実行結果の出力を行うタイミングと合わせて、前記表示手段(70)に出力させる、
    請求項1から7のいずれか1項に記載の空調機シミュレーター(100)。
  9. 運転状態を変更させた場合における空調機の動作を把握するための空調機シミュレーター(200)であって、
    前記空調機の運転状態を定めるために前記空調機に対して設定入力条件信号を送信するコントローラー(3)から、前記設定入力条件信号を読み取る読み取り手段(210)と、
    前記設定入力条件に応じた前記空調機の動作制御を行うための制御条件データ(61)を格納しているデータ記憶手段(60)と、
    前記空調機の動作に関する表示データを出力する表示手段(70)と、
    前記データ記憶装置に格納されている制御条件データ(61)の中から前記設定入力条件に対応する対応制御条件データ(5D)を選択して、前記設定入力条件と前記対応制御条件データ(5D)とに基づいて前記空調機の動作手順が反映されたシミュレーションプログラム(240)を実行し、得られた実行結果を前記表示データとして前記表示手段(70)に出力させる制御手段(30)と、
    を備えた空調機シミュレーター(200)。
  10. 運転状態を変更させた場合における空調機の動作を把握するための空調機シミュレーションシステムであって、
    前記運転状態を定める設定入力条件を入力するための入力装置(10)と、
    前記設定入力条件に応じた前記空調機の動作制御を行うための制御条件データ(61)を格納しているデータ記憶装置(60)と、
    前記空調機の動作手順が反映されたシミュレーションプログラム(40)を格納しているプログラム記憶装置と、
    前記空調機の動作に関する表示データを出力する表示装置(70)と、
    前記データ記憶装置に格納されている制御条件データ(61)の中から前記設定入力条件に対応する対応制御条件データ(5D)を選択して、前記シミュレーションプログラム(40)を前記設定入力条件と前記対応制御条件データ(5D)とに基づいて実行し、得られた実行結果を前記表示データとして前記表示装置(70)に出力させる制御装置(30)と、
    を備えた空調機シミュレーションシステム。
  11. 運転状態を変更させた場合における空調機の動作を把握するための空調機シミュレーションプログラム(40)であって、
    前記設定入力条件に応じた前記空調機の動作制御を行うための制御条件データ(61)を格納しているデータ記憶手段(60)と、前記空調機の動作に関する表示データを出力する表示手段(70)とを備えたコンピュータ(20)に、
    前記運転状態を定める設定入力条件を受け付けるステップと、
    前記データ記憶手段(60)に格納されている制御条件データ(61)の中から前記設定入力条件に対応する対応制御条件データ(5D)を選択するステップと、
    前記空調機の動作手順に従ったシミュレーションを前記設定入力条件と前記対応制御条件データ(5D)とに基づいて実行し、得られた実行結果を前記表示データとして前記表示手段(70)に出力させるステップと、
    を実行させるための空調機シミュレーションプログラム(40)。
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