JP2006201087A - オプティカル・コヒーレント・トモグラフィ装置 - Google Patents

オプティカル・コヒーレント・トモグラフィ装置 Download PDF

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Ryoko Yoshimura
了行 吉村
Hiroyuki Ishii
啓之 石井
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Abstract

【課題】 折り返し像の影響を除去して測定範囲を拡大することができるオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置を提供する。
【解決手段】 第三のカプラ16で合波された出力光の強度から、波数に対して余弦関数となる第一の強度の測定と、波数に対して正弦関数又はその逆符号関数となる第二の強度の測定とを作動アンプ17,18及び演算制御装置21等で可能にさせる光位相変調器14を備え、前記演算制御装置21が、作動アンプ17,18等で測定された光位相変調器14による出力光の第一の強度の集合及び第二の強度の集合に基づくことにより、折り返し像の発生を抑制しつつ、測定対象での測定光の照射方向に対する当該測定光の反射又は後方散乱位置と反射強度又は後方散乱強度とを特定できるようにした。
【選択図】 図1

Description

この発明は、オプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置に関するものである。即ち、この発明は、塗装膜等の各種構造物や生体の断層像を光の干渉現象を利用して測定する装置及びその光源に関するものである。
(1)先行技術(OFDR−OCT法)
オプティカル・コヒーレント・トモグラフィー法(OCT法)は、光の干渉現象を利用した塗装膜等の構造物や生体の断層像撮影法である(非特許文献1)。OCTは医療分野で既に実用化されているが、十数μmという高い分解能を生かして専ら網膜等の微細領域の断層像撮影に用いられてきた。これは、分解能が高いという積極的な理由からだけではなく、測定系に機械的駆動部分が存在するため高速測定には不向きであり、このため生体が静止可能な短時間の間に測定可能な範囲が深さ方向で高々1〜2mmの狭い領域に限られるという消極的理由にもある。
本発明者等は、この問題を解決す新しいOCT法を開発している(非特許文献2)。この方法は、光源として可変波長光源を用いた全く新しい方法であり、機械的駆動部分が存在しないため、極めて高速な測定が可能となる。本発明者等は、この方法をOFDR−OCT法(Optical-frequency-domain-reflectometory)と呼んでいる。以下に、この方法について説明する。なお、従来のOCT法は、OCDR−OCT法(Optical-coherence-domain-reflectometory)と呼ばれている。
(2)OFDR−OCT装置の構成
図7は、本発明者等が開発したOFDR−OCT法による前眼部の断層像撮影装置である。
超周期構造回折格子分布反射半導体レーザ光発生装置(非特許文献3)のような、波長を変化させながら光を出射できる可変波長光発生手段である可変波長光発生装置11の先出射口は、光を二分割(例えば90:10)する方向性縮合器等からなる第一のカプラ12の光受入口に光学的に接続している。第一のカプラ12の一方側(分割割合90%側)の光送出は、光を二分割(例えば70:30)する方向性結合器等からなる第二のカプラ13の光受入口に光学的に接続している。
前記第二のカプラ13の一方側(分割割合70%側)の光送出口は、オプティカルサーキュレータ15の光受入口に光学的に接続している。第二のカプラ13の他方側(分割割合30%側)の光送出口は、光を二分割(例えば50:50)する方向性結合器等からなる第三のカプラ16の光受入口に光学的に接続している。上記オプティカルサーキュレータ15は、上記第三のカプラ16の光受入口に光学的に接続すると共に、図8に示すような測定ヘッド40に接続している。
図8に示すように、前記測定ヘッド40は、光ファイバを通ってきた測定光を平行ビームに整形するコリメートレンズ42と、この平行ビームを前眼部に集光するフォーカシングレンズ44と、測定光を水平方向に走査するガルバノミラー43とを備えている。この測定ヘッド40は、細隙灯顕微鏡60からスリット光(細隙光)照射系を外して空いた空間に配設される。細隙灯顕微鏡60の位置合わせ機能を利用することによって、被検者の眼100の所望の位置近くに測定光を誘導することができる。
図7に示すように、前記第三のカプラ16の一方側及び他方側の光送出口は、光検出機能を有する第一の差動アンプ17の光受入口に光学的に接続している。第一の差動アンプ17のLog出力部は、入力された信号強度の変動を補正演算する第二の差動アンプ18の入力部に電気的に接続している。他方、前記第一のカプラ12の他方側(分割割合10%側)の光送出口は、光検出器19の光受入口に光学的に接続している。光検出器19の出力部は、Logアンプ20の入力部に電気的に接続している。Logアンプ20のLog出力部は、前記第二の差動アンプ18の入力部に電気的に接続している。
前記第二の差動アンプ18の出力部は、コヒーレンス干渉波形、即ち、反射又は後方散乱強度分布を合成する演算制御装置21の入力部に図示しないアナログ/デジタル変換機を介して電気的に接続している。演算制御装置21の出力部は、演算結果を表示するモニタやプリンタ等の表示装置22の入力部に電気的に接続している。この演算制御装置21は、入力された情報に基づいて前記可変波長光発生装置11を制御することができるようになっている。
(3)OFDR−OCT法の測定原理
測定対象である前眼部によって反射又は後方散乱された信号光は、第三のカプラ16によって参照光(第二のカプラ13で30%に分割されたレーザ光)と合波され干渉する。合波された光は、直流成分と干渉成分との和であるが、第一の差動アンプ17は、この干渉成分のみを抽出する。下記式(1)は、図9に示すように、測定対象が反射面101を一つだけ有するとした場合に、差動増幅器17によって検知される干渉成分Id(ki)の大きさを表したものである。
Figure 2006201087
ここで、2Lは第二のカプラ13で分波されて第三のカプラ16で合波されるまでに第一の分割光(分割比70%)が走行した光路長Lsと第二の分割光(分割比30%)、即ち、参照光が走行した光路長Lrとの差であり、kiは可変波長光発生装置11が第i番目に放射する光の波数(=2π/λ、(λは波長))、Is及びIrはそれぞれ測定対象によって反射又は後方散乱された光(信号光)の強度及び参照光の強度である。
第一の差動増幅器17は、上記干渉成分Id(ki)に比例した出力を生成し、第二の差助アンプ18は、可変波長光発生装置11の出力の揺らぎを補正する。
図9は、2L=0となる位置から距離Dだけ離れた位置に、反射面101が存在する場合を示している。反射面101で反射された光が2L=0の位置まで戻るまでに走行する距離は2Dになので、反射面101の位置では2L=2Dとなる。従って、反射面101の位置に対応するLの値はDである。
断層像は、演算制御装置21で干渉成分Id(ki)をフーリエ変換することによって合成される。以下に、断層像が構築される過程を説明する。
まず、干渉成分Id(ki)について下記の式(2),(3)に示すようなフーリエ余弦変換及びフーリエ正弦変換を行う。
Figure 2006201087
ここで、zは位置座標であり、Nは可変波長光発生装置11が出射する波数の総数であり、波数間隔をΔk、波数走査の起点をk0+Δkとすると、kiは下記の式(4)で表される。なお、i=1,2,・・・,Nである。
Figure 2006201087
次に、算出したYc(z)及びYs(z)から下記の式(5)に基づいてYt(Z)を求める。
Figure 2006201087
このYt 2(Z)又はその平方根を取ったYt(Z)が、測定対象の深さ方向に対する反射面(又は散乱面)の反射強度(又は後方散乱強度)の分布を表す。反射面が一つである本例の場合は、下記の式(6)で表される反射分布強度が得られる。
Figure 2006201087
ここで、B(z)は、下記の式(7)で表され、ノイズフロアーを形成する。
Figure 2006201087
式(6)の第一項で、x=((z−2L)/2)・Δkとおくと、第一項は、((sin(N・x)/sinx)2となる。この式は、x=0、即ち、z=2Lで大きな値N2になり、z=2Lから離れると、急激にゼロに近づく。同様に、第2項は、z=−2Lで大きな値N2になり、z=−2Lから離れると、急激にゼロに近づく。この項は折り返し像を生成する。従って、x=(z/2)を横軸にとり、縦軸yにYt 2(2x)をプロットすることにより、x=±Lで、y=N2・Ir・Isとなり、それ以外の位置では略ゼロとなる。即ち、xに対してYt 2(2x)をプロットすることにより反射(又は後方散乱)強度の分布を得ることができる。
陳 健培,「臨床応用へ向けた光コヒーレンストモグラフィによる顕微診断」,オプトロニクス,株式会社オプトロニクス社,平成14年7月10日,第247号,p.179−183 T.Amano,H.Hiro-oka,D.Choi,H.Furukawa,F.Kano,M.takeda,M.nakanishi,K.Shimizu,K.obayashi,proceeding of SPIE,Vol.5531,p.375,2004 吉國 裕三,「波長可変レーザーの開発動向とそのシステム応用への期待」,応用物理,応用物理学会,2002年,第71巻,第11号,p.1362−1366
前記式(6)の第一項及び第二項は、zについての周期関数であり、その周期は2π/Δkである。従って、前記式(6)を深さ方向の座標、即ち、xの関数に直すと、π/Δkの周期を持った周期関数となる。
前記式(6)の第二項の影響を無視すれば、この周期内に存在する測定対象の像は、正しい位置に構築されるので、この周期がOFDR−OCT法の測定可能範囲といえなくもない(実際の測定ではこの周期より深い位置にも生体組織等は当然存在するが、反射光(又は後方散乱光)の強度が深さ方向に対して急激に弱くなるので測定の妨げにはならない。)。
しかし、本発明者等が先に提案したOFDR−OCT法では、図10に示すように、正規な像201以外にも、上記第二項の存在により、x=−L及びx=(π/Δk)−Lにも像202が現れる。Lが小さいうちは問題がないが、π/(2Δk)より大きくなると、図11に示すように、前記第一項による正規の像201は、π/Δkの半分、即ち、π/(2Δk)より大きな位置に現れるのに対して、前記第二項による折り返し像202がπ/(2Δk)より小さい位置に現れてしまう。即ち、正規の像201と折り返し像の位置202がクロスしてしまう。このため、OFDR−OCTで正しい位置に像を構築ができるのは、測定光を反射(又は後方散乱)する面が0<x<π/(2Δk)に存在する場合に限られる。
以上のように、OFDR−OCTには、測定可能な範囲が第一項の周期π/Δkから期待される値の半分になってしまうという折り返し像202の問題がある。
本発明の課題は、以上のような折り返し像の影響を除去してOFDR−OCTの測定範囲を拡大することにある。
前述した課題を解決するための、第一番目の発明は、可変波長光発生手段と、前記可変波長光発生手段から出力された光を測定光と参照光とに分波する分波手段と、前記測定光を測定対象に照射する照射手段と、前記測定対象によって反射又は後方散乱された信号光を捕捉する捕捉手段と、前記信号光と前記参照光とを合波する合波手段と、前記合波手段で合波された出力光の強度を前記可変波長光発生手段の波数毎に測定する測定手段と、波数毎に測定された前記出力光の強度の集合に基づいて、前記測定対象での前記測定光の照射方向に対する当該測定光の反射又は後方散乱位置と反射強度又は後方散乱強度とを特定する特定手段とを備えるオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置において、前記合波手段で合波された前記出力光の強度から、前記波数に対して余弦関数となる第一の強度の測定と、前記波数に対して正弦関数又はその逆符号関数となる第二の強度の測定とを前記測定手段で可能にさせる位相シフト手段を備え、前記特定手段が、前記測定手段で測定された前記位相シフト手段による前記出力光の前記第一の強度の集合及び前記第二の強度の集合に基づくことにより、折り返し像の発生を抑制しつつ、前記測定対象での前記測定光の照射方向に対する当該測定光の反射又は後方散乱位置と反射強度又は後方散乱強度とを特定するものであることを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置である。
第二番目の発明は、第一番目の発明において、前記特定手段が、一つの反射面によってのみ前記測定対象が構成されているときに、前記第一の強度及び前記第二の強度から、前記可変波長光発生手段から出力された前記光の波数k毎の、k(z−2L)又はk(z+2L)の値(ただし、zは変数、2Lは測定光の光路長と信号光の光路長との和から参照光の光路長を差し引いた値)に対して、余弦を取った関数及び正弦を取った関数の少なくとも一方を算出した後、当該関数に対して比例する比例関数を求めて、前記波数k毎に算出した当該比例関数の総和を求めるものであることを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置である。
第三番目の発明は、第一番目又は第二番目の発明において、前記特定手段が、前記第一の強度の集合に対して、第一のフーリエ余弦変換及び第一のフーリエ正弦変換を行うと共に、前記第二の強度が正弦関数として変化する場合には、前記第二の強度成分の集合に対して、符号をそのままにして、第二のフーリエ余弦変換及び第二のフーリエ正弦変換を行い、前記第二の強度が正弦関数の逆符号関数である場合には、前記第二の強度成分の集合に対して、符号を逆転して、第二のフーリエ余弦変換及び第二のフーリエ正弦変換を行うものであることを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置である。
第四番目の発明は、第三番目の発明において、前記特定手段が、前記第一のフーリエ余弦変換と前記第二のフーリエ正弦変換との和を求めると共に、前記第一のフーリエ正弦変換と前記第二のフーリエ余弦変換との差を求めて、前記和の二乗と前記差の二乗との和を求めるものであることを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置である。
第五番目の発明は、第三番目の発明において、前記特定手段が、前記第一のフーリエ余弦変換と前記第二のフーリエ正弦変換との差を求めると共に、前記第一のフーリエ正弦変換と前記第二のフーリエ余弦変換との和を求めて、前記和の二乗と前記差の二乗との和を求めるものであることを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置である。
第六番目の発明は、第三番目の発明において、前記特定手段が、前記第一のフーリエ余弦変換と前記第二のフーリエ正弦変換との和を求めて、当該和の高周波成分を除去することを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置である。
第七番目の発明は、第三番目の発明において、前記特定手段が、前記第一のフーリエ余弦変換と前記第二のフーリエ正弦変換との差を求めて、当該差の高周波成分を除去することを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置である。
第八番目の発明は、第一番目から第七番目の発明のいずれかにおいて、前記位相シフト手段が、前記測定光、前記参照光、前記信号光のうちのいずれかの光路に配設された光位相変調器であることを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置である。
第九番目の発明は、第一番目から第八番目の発明のいずれかにおいて、前記分波手段と前記合波手段とが兼用されていることを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置である。
第十番目の発明は、第一番目から第九番目の発明のいずれかにおいて、前記照射手段と前記捕捉手段とが兼用されていることを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置である。
本発明に係るオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置によれば、光周波数領域における干渉信号をフーリエ変換して断層像を得るOCT装置において、折り返しのない断層像を構築することができる。また、フーリエ変換に伴って生じるノイズフロアーを低減することもできる。
本発明に係るオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置の実施形態を図面に基づいて以下に説明するが、本発明に係るオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置は、以下の実施形態に限定されるものではない。
[課題の原因]
まず、前記課題を解決するにあたっては、前記(6)式の第二項がなぜ発生するか明らかにすることが重要である。
前記式(6)は、前記式(5)に前記式(2)及び前記式(3)を代入することによって得られる。前記式(2)及び前記式(3)は、差動増幅器17による測定値Id(ki)に基づいて算出される。Id(ki)は、前記式(1)で表されるので、前記式(1)を前記式(2)及び前記式(3)に代入すると以下の通りとなる。
Figure 2006201087
以上の式の計算には、下記に示す式(9’)を用いた。なお、jは虚数単位である。
Figure 2006201087
前記式(8)を観察すると明らかなように、折り返し像を発生する前記式(6)の右辺の第二項は、前記式(8)の第三番目の式の項cos(2L・ki)×cos(ki・Z)を展開した際に、cos{ki×(Z−2L)}と同時に生じるcos{ki×(Z+2L)}、及び同じく式(9)で第三番目の式の項cos(2L・ki)×sin(ki・Z)を展開した際に、sin{ki×(Z−2L)}と同時に生じるsin{ki×(Z+2L)}の両項に起因する。
[本発明の原理]
〈1〉断層像の構築
従って、折り返し像を除去するためには、cos{ki(Z+2L)}及びsin{ki(Z+2L)}の発生を防止すればよいことが分かる。
例えば、前記式(8)及び前記式(9)の第四番目の式の第一項に相当する以下のような関数で表わされる式(10)及び式(11)が、測定値から合成できればよいと考えられる。
Figure 2006201087
まず、どうすれば前記式(10)が合成できるかを考えてみる。
前記式(10)の右辺のcos{ki×(Z−2L)}を分解すると、下記の式(12)のようになる。
Figure 2006201087
前記式(12)の第三番目の式を構成する各成分のうち、cos(ki・Z)及びsin(ki・Z)は、波数kiから直接求められる量であり、測定対象に関する情報(Is及びL)を含む項である2(Irs1/2×cos(ki・2L)及び2(Irs1/2×sin(ki・2L)は、測定により求められるべきものである。このうち、2(Irs1/2×cos(ki・2L)は、本発明者等が既に提案しているOFDR−OCTにおいて測定される干渉成分である。従って、2(Irs1/2×sin(ki・2L)を求めることができれば、前記式(10)を合成することが可能になる。
同様に、前記式(11)も下記に示す式(13)と表わすことができるので、sin(ki・2L)を求めることができれば、前記式(11)も合成することが可能になる。
Figure 2006201087
このようにしてYc’(Z)及びYs’(Z)を求めることができたならば、以下のようにしてYt2(Z)=Yc2(Z)+Ys2(Z)を計算することによって折り返しのない断層像を構築することができる。
まず、Yc’(Z)及びYs’(Z)を計算すると、下記の式(14),(15)のようになる。
Figure 2006201087
前記式(14)の具体的な導出過程は、以下の通りである。
前記式(14)を計算する際には、以下の式(16)及び式(17)を利用すると便利である。ここで、jは虚数単位である。
Figure 2006201087
なお、前記式(17)は、既に示した式(9’)と同じである。
まず、前記式(14)の第二番目の式において、α=ki×(Z−2L)と置き、前記式(16)に基づいて、cosαをejα、e-jαで展開する。Σejiγ、Σe-jiγの計算には前記式(17)を用いる。この際、γ=Δk×(Z−2L)と置き、下記に示す関係式を利用する。
Figure 2006201087
Σejiγ、Σe-jiγを計算した後、最後に前記式(16)を再度用いると、前記式(14)になる。また、前記式(15)も同様にして算出することができる。
前記式(14)及び前記式(15)に基づいて、Yt2(Z)=Yc2(Z)+Ys2(Z)を計算すると、下記の式(18)を得ることができる。
Figure 2006201087
この式を観察すると明らかなように、前記式(6)には存在していた折り返し像を発生させる第二項が存在せず、正規の像を表わす第一項のみからなっている。即ち、前記式(12)及び前記式(13)の第三番目の式に基づいて、Yc’(Z)及びYs’(Z)が計算できれば、折り返しのない断層像が得られることになる。また、OFDR−OCT法では発生するノイズフロアーB(z)も発生しない。
〈2〉必要なデータの取得法
前記式(12)及び前記式(13)で計算するために測定しなければならない値は、2(Irs1/2×cos(ki・2L)及び2(Irs1/2×sin(ki・2L)である。既に述べたように、2(Irs1/2×cos(ki・2L)は、本発明者等が既に提案しているOFDR−OCTにおいても測定されるものなので、2(Irs1/2×sin(ki・2L)を求めることができれば折り返しのない断層像が構築できる。
図1に2(Irs1/2×sin(ki・2L)を測定するための装置構成を示す。図7に示したOFDR−OCT装置との主な相違点は、干渉光の位相をシフトする位相シフト手段である光位相変調器14を参照光の光路に設けたことである。このような装置構成によれば、参照光に位相変調φを与えることにより、差動増幅器17による出力を下記の式(19)のようにすることができる(下記式(19)で表される理由は後述する。)。
Figure 2006201087
つまり、前記式(19)から明らかなように、位相変調量φを制御することによって、φ=0(rad)の場合には、従来のOFDR−OCTで用いていた値2(Irs1/2×cos(ki・2L)が得られ、φ=−π/2(rad)の場合には、新たに求めなければならない2(Irs1/2×sin(ki・2L)を得ることができる。従って、図1に示すような装置を用いれば、折り返しのない断層像を構築することが可能になる。
〈3〉式(19)の導出
干渉信号に位相変化を与えるためには、干渉計で二分割された光路の一方に光位相変調器を設ければよい。干渉信号に位相差がもたらされる過程及びその値は、干渉計の構造や、光位相変調器がどちら側の光路に挿入されるか等によって異なる。
ここで、合波器及び分波器に方向性結合器を用いたマッハツェンダ干渉計について説明する。
図3は、方向性結合器の作用説明図である。第一の光導波路71及び第二の光導波路72を伝播する光A,Bに関する振幅強度のz方向依存性を表す式A(z)及びB(z)は、下記の式(20),(21)で表すことができる。なお、時間依存項ejωtは省略した。
Figure 2006201087
ここで、A0及びB0はA(z),B(z)の初期値であり、第一,二の光導波路71,72のそれぞれの伝播定数をβ1,β2とし、モード結合定数をκとすると、下記の式(22),(23)が成り立つ。
Figure 2006201087
方向性結合器では、通常、Δ=0であるため、γ=κとなる。従って、前記式(20)及び前記式(21)は、下記の式(24),(25)となる。
Figure 2006201087
まず、図1において、方向性結合器からなる第二のカプラ13によって分波される測定光及び参照光の位相差について検討する。第二のカプラ13には、入力端の一方に可変波長光発生装置11からの光が入力され、他方の入力端には何も入射されない。従って、可変波長光発生装置11からの光をB0とすると、A0=0となり、前記式(24)及び前記式(25)は下記の式(26),(27)のようになる。
Figure 2006201087
前記式(26)及び前記式(27)を観察すると、第二の光導波路72から出力される光B(z)は、第一の光導波路71から出力される光A(z)より位相がπ/2進んでいることが分かる。従って、図1において、方向性結合器からなる第三のカプラ13に入力する光の初期値A0’,B0’は、下記の式(28),(29)で求められる値となる。
Figure 2006201087
次に、第三のカプラ13の入出力特性を求める。第三のカプラ13は、方向性結合器からなる3dBカプラである。方向性結合器では、出力端がZ=π/4κとなるようにすることにより3dBカプラを実現している。従って、第一,二の光導波路71,72の出力は、A×(π/4κ),B×(π/4κ)となるので、第三のカプラ13の入出力特性は、下記の式(30),(31)で求められる値となる。
Figure 2006201087
これらの式を導くためには、前記式(20)及び前記式(21)において、z=π/4κとすればよい。従って、図1において、第一の差動アンプ17の入力が検知する光強度(I+,I-)は、下記の式(32),(33)で求められる値となる(比例定数は省略、以下同じ。)。
Figure 2006201087
なお、*は複素共役を表わしている。
従って、第一の差動アンプ17の出力は、下記の式(34)で求められる値となる。
Figure 2006201087
なお、図1に示した装置では、第一の差動アンプ17の出力は1ogをとっているが、これは可変波長光発生装置11の出力変動を第二の差動アンプ18によって補正するためである(詳細は後述する。)。
最後に、前記式(34)に前記式(28)及び前記式(29)を代入すると、下記の式(35)が求められる。
Figure 2006201087
ここで、Ls−Lr=2Lなので、波数kiにおける第一の差動アンプ17の出力I(ki,φ)は下記の式(36)で求められる値となる。
Figure 2006201087
この式(36)は、前記式(19)と一致する。
[実施例]
〈装置構成〉
図1,2は、本発明に係るオプティカル・コヒーレント・トモグラフィ装置を断層撮影装置に適用した場合の実施形態の概略構成図である。測定対象は、従来技術で述べたOFDR−OCT装置と同様に人の前眼部である。
図1に示すように、例えば、超周期構造回折格子分布反射半導体レーザ光発生装置(例えば非特許文献3等参照)のような、波長を変化させながら光を出射できる可変波長光発生手段である可変波長光発生装置11の光出射口は、光を二分割(例えば90:10)する方向性結合器等からなる第一のカプラ12の光受入口に光学的に接続している。この第一のカプラ12の一方側(分割割合90%側)の光送出口は、光を二分割(例えば70:30)する方向性結合器等からなる分波手段である第二のカプラ13の光受入口に光学的に接続している。
前記第二のカプラ13の一方側(分割割合70%側)の光送出口は、オプティカルサーキュレータ15の光受入口に光学的に接続している。この第二のカプラ13の他方側(分割割合30%側)の光送出口は、位相シフト手段である光位相変調器14の光受入口に光学的に接続している。この光位相変調器14の光送出口は、光を二分割(例えば50:50)する方向性結合器等からなる合波手段である第三のカプラ16の一方の光受入口に光学的に接続している。なお、光位相変調器14としては、例えば、LN位相変調器とその制御装置からなるものが適用可能である。
前記オプティカルサーキュレータ15は、上記第三のカプラ16の他方の光受入口に光学的に接続すると共に、測定ヘッド40に接続している。この測定ヘッド40は、支持具50に設けられた可動ステージ51に取り付けられると共に、図2に示すような構造となっている。
図2に示すように、上記測定ヘッド40は、前記支持アーム50の前記可動ステージ51に支持されて先端側の周壁の一部に入出光窓41aを形成した本体筒41と、上記本体筒41の内部の基端側に配設されて前記オプティカルサーキュレータ15と光学的に接続されたコリメートレンズ42と、上記本体筒41の内部の先端側に配設されてその配向方向を変更できる走査移動可能なガルバノミラー43と、上記本体筒41の内部の上記コリメートレンズ42と上記ガルバノミラー43との間に配設されたフォーカシングレンズ44とを備えている。また、前記支持具50には、被験者の眼100を水平方向に向けたままの状態で被験者の顔を座位で固定支持する支持アーム52,53が設けられると共に、細隙灯顕微鏡60が取り付けられており、測定ヘッド40は、細隙灯顕微鏡60からのスリット光(細隙光)照射系を外して空いた空間に取り付けられて、細隙灯顕微鏡60の位置合わせ機能を利用することによって、被検者の眼100の所望の位置近くに測定光を誘導することができるようになっている。
つまり、オプティカルサーキュレータ15から測定ヘッド40の本体筒41内部のコリメートレンズ42に入射した測定光は、平行ビームに成形されてフォーカシングレンズ44で集光された後、ガルバノミラー43を介して本体筒41の前記入出光窓41aから出射し、眼100に照射されて反射(又は後方散乱)した信号光は、本体筒41の入出光窓41aから内部に入射し、ガルバノミラー43で反射してフォーカシングレンズ44及びコリメートレンズ42を介して本体筒41の基端側から前記オプティカルサーキュレータ15に入射するようになっているのである。
このような本実施形態においては、オプティカルサーキュレータ15、測定ヘッド40等により、測定対象である眼100に測定光を照射すると共に、眼100によって反射又は後方散乱された信号光を捕捉することができるようにした、測定光の照射手段と信号光の捕捉手段とを兼用する照射・捕捉手段を構成している。
図1に示すように、前記第三のカプラ16の一方側及び他方側の光送出口は、光検出機能を有する第一の差動アンプ17の光受入口に光学的に接続している。第一の差動アンプ17のLog出力部は、入力された信号強度の変動を補正演算する第二の差動アンプ18の一方の入力部に電気的に接続している。他方、前記第一のカプラ12の他方側(分割割合10%側)の光送出口は、光検出器19の光受入口に光学的に接続している。光検出器19の出力部は、Logアンプ20の入力部に電気的に接続している。Logアンプ20のLog出力部は、前記第二の差動アンプ18の他方の入力部に電気的に接続している。
前記第二の差動アンプ18の出力部は、コヒーレンス干渉波形、即ち、後方散乱強度分布を合成する演算制御装置21の入力部に図示しないアナログ/デジタル変換機を介して電気的に接続している。この演算制御装置21の出力部は、前記可変波長光発生装置11、前記光位相変調器14及び演算結果を表示するモニタやプリンタ等の表示装置22の入力部に電気的に接続すると共に、前記測定ヘッド40にも電気的に接続しており(図示省略)、当該演算制御装置21は、入力された情報に基づいて、前記可変波長光発生装置11、前記光位相変調器14、前記測定ヘッド40のガルバノミラー43等を制御することができるようになっている。
なお、本実施形態では、第一の差動アンプ17、第二の差動アンプ18、光検出器19、Logアンプ20、演算制御装置21、表示装置22等により、測定手段及び特定手段を構成している。
前記第一の差動アンプ17の出力は、前述の「本発明の原理」で導出した式(36)のLogをとったものとなる。一方、Logアンプ20の出力は、logIrに比例した値となるので、第二の差動アンプ18の出力は、下記の式(37)で求められる値となる(定数項は省略)。
Figure 2006201087
なお、式(37)において、logの中は、「発明の原理」で説明したように、反射面101が一つの場合であるが、説明を簡単にするために、以後も反射面101が一つの場合について考える。
〈操作方法〉
まず、前記演算制御装置21は、図4の下方側に示すように、可変波長光発生装置11から時間に対して波数を階段状に切り替えながら光を出射させる。演算制御装置21は、可変波長光発生装置11の波数走査の制御と同時に、光位相変調器14も制御する。光位相変調器14は、演算制御装置21からの信号に基づいて、可変波長光発生装置11の波数切り替えに同期して、図4の上方側に示すように、参照光の位相を0(rad)と−π/2(rad)との間で交互に変調する。即ち、波数保持期間の前半分の期間は0(rad)、後半部の期間は−π/2(rad)だけ参照光を位相変調する。
第二の差動増幅器18は、各波数kiの保持時間の前半において、下記の式(38’)に比例した信号を出力し、後半において、下記式(39’)に比例した信号を出力する。
Figure 2006201087
前記式(38’),(39’)でlogを外すと、下記の式(38),(39)となる。
Figure 2006201087
即ち、Ii(ki,0)は、波数に対して余弦関数となり、Ii(ki,−π/2)は、波数に対して正弦関数となる。なお、上記Ii(ki,0)のように、反射面101が一つだけの場合にその強度が波数に対して余弦関数となる出力光の強度を「第一の強度」とし、上記Ii(ki,−π/2)のように、反射面101が一つだけの場合にその強度が正弦関数(又はその逆符号関数)となる出力光の強度を「第二の強度」とする。
そして、上記出力光の強度をアナログ/デジタル変換機でデジタル信号に変換し、演算制御装置21に送信される。演算制御装置21は、この値をki及びφ=0,−π/2と関連付けて記憶する。次に、演算制御装置21は、ガルバノミラー43を制御し、測定対象の眼100の表面上での可変波長光の照射位置を水平方向の一直線上で僅かに移動させる。新たな照射位置に対しても、上述と同様な測定を行う。
以上の操作を繰り返し行うことによって、断層像の構築に必要なデータを収集する(水平方向での走査点の数は、例えば100点である。)。測定終了後、演算制御装置21は、収集したデータに基づいて、下記の式(40)〜(42)に従って、各測定点ごとの深さ方向の反射強度又は後方散乱強度の分布YD2(z)を算出し、この分布に基づいて、断層像を構築する。
Figure 2006201087
前記式(40)〜(42)は、前記式(12),(13),(18),(38),(39)を比較することにより容易に導くことができる。なお、前記式(40)の右辺の第一項は、波数に対して余弦関数となる出力光の強度(第一の強度)をフーリエ余弦変換するものであり、第二項は、波数に対して正弦関数となる出力光の強度(第二の強度)をフーリエ正弦変換するものである。また、前記式(41)の右辺の第一項は、波数に対して余弦関数となる出力光の強度(第一の強度)をフーリエ正弦変換するものであり、第二項は、波数に対して正弦関数となる出力光の強度(第二の強度)をフーリエ余弦変換するものである。
反射面又は後方散乱体が一つの場合、Yt2(z)が反射又は後方散乱強度の分布を表すことは、式(12)〜(18)より明らかである。即ち、下記の式となる。
Figure 2006201087
従って、以上の操作により折り返しのない断層像が得られる。
なお、反射面(又は散乱体)が複数ある場合には、複数の反射面(又は散乱体)からの信号に対応した下記に示す項と無視できる程度に小さな項との和になる。ここで、2Liはi番目の反射面に対する光路長差、Nは反射面の数である。このことは、簡単な計算によって導き出せる。従って、反射面(又は散乱体)が複数存在する場合であっても、折り返しのない断層像を得ることができる。
Figure 2006201087
上述した例では、断層像を構築するため、Yt2(z)を求めているが、Yc”(z)のみを求めて、その高周波成分を求めるようにすることも可能である。前記式(14)から明らかなように、Yc”(z)は、高周波成分k0+(Δk(N+1))/2を持っている。高周波成分を除去するためには、高周波成分を除去しようとしている位置zを中心として一定の範囲内において、Yc”(z)、又は、Ys”(z)を平均化すればよい。平均化するzの範囲は、下記の値の数倍程度であればよい。なお、本節の最後に示すmc”(z)、又は、ms”(z)(式(45)又は式(46))を求めて、その高周波成分を求めるようにすることも可能である。
Figure 2006201087
図5は、可変波長範囲を1533.17〜1574.14nm(波数幅1.07×10-1μm)とし、波数の走査数を400とし、1ステップ当たりの波数保持時間を1μsとして、厚さ6mmのガラスを測定した場合の反射強度又は後方散乱強度の分布Yt2(z)を算出したものである。波数間隔は2.67×10-4μmであり、この波数間隔Δkから決まる測定範囲は12mm(=π/Δk)である。
観察された2つの反射面は、ガラスの表面及び裏面に対応する。観察された反射面は2つだけであり、折り返し像が発生していないことが分かる。対比のためOFDR−OCT法でも測定してみたが、この場合には、図6に示すように、折り返しを生じて反射面が4つ観測された。
上述した例では、φ=−π/2として断層像を得るためにYt2(z)を算出しているが、φ=π/2としても折り返しのない断層像を構築することができる。即ち、前記式(40)及び前記式(41)の右辺の第二項の前にある「+」又は「−」を逆にすればよいのである。また、φ1=2nπ±π/2(ただし、n=±1,±2・・・)であってもよいことは明らかである。
なお、φ1=(2n+1)・π、及び、φ2=(2n+1)・π±π/2(ただし、n=0,±1,±2・・・)となるような二種類の位相変調を施し、以上の例とは逆符号の出力を得るようにすることも可能である。その場合には、出力の符号を逆転してから信号処理をすればよいのであって、符号が反転していない場合と何ら本質的な相違はない。このようなものも、本発明の一実施形態である。即ち、全ての出力の符号が反転するような上述の場合も、正負の符号の逆転はあるが、出力光の強度が余弦関数又は正弦関数となる場合に含まれる。また、双方の出力の符号を逆転してからフーリエ余弦変換及びフーリエ正弦変換することも、フーリエ余弦変換及びフーリエ正弦変換することに含まれる。
なお、断層像を構築するために、Yt2(z)=Yc2(z)+Ys2(z)を算出する場合、出力の符号を逆転してから信号処理をする必要はない。
本実施形態では、光位相変調器14を参照光の光路(第二の光路)に配設したが、信号光や測定光の光路(第一の光路)に配設することも可能である。その場合には、前記式(19)は、下記に示す式となるので、前記式(40)〜(41)を用いる場合、即ち、正弦関数となる出力光の強度を利用する場合には、例えば、φ=π/2とする。また、φ=π/2として、正弦関数を逆符号にした出力光の強度を利用する場合には、式(40),(41)の右辺の第二項の前にある「+」又は「−」を逆にすればよい。
Figure 2006201087
また、信号光や測定光の光路(第一の光路)と参照光の光路(第二の光路)との双方に光位相変調器14をそれぞれ配置することも可能である。この場合には、各光位相変調器14による位相変調量をφ1及びφ2とすると、Id(ki)=2(Irs1/2cos(2L・ki+φ2−φ1)となるので、φ1及びφ2を適宜選定することにより、所望の位相差を得ることができる。
また、前記式(40)〜(42)に対応する複素数表示を用いても断層像を構築することができる。即ち、収集したデータから下記に示す式(43)を算出して、その絶対値を求めるようにすることも可能である。
Figure 2006201087
つまり、反射面が一つの場合には、下記に示す式(43’)となり、下記に示す式(44)の関係となるのである。
Figure 2006201087
なお、前記式(43),(44)は、三角関数を用いた前述の計算過程と表現方法が異なるだけであって本質的に異なることはなく、前記式(43),(44)を計算しようとすると、前記式(40)〜(42)と同じ計算をすることになる。
上述した例では、前記式(10)及び前記式(11)のように、ki×(z−2L)に対する余弦関数及び正弦関数の総和を求めることによって、断層像に折り返しが発生することを防止したが、ki×(z+2L)に対する余弦関数及び正弦関数の総和を求めてもよいことは明らかである。ただし、この場合、得られる像は、原点に対する鏡像となる。なお、前記式(40)及び前記式(41)に対応する式は、下記の式(45),(46)となる。
Figure 2006201087
本実施形態では、波数の1ステップの中で位相を変化させるようにしたが、位相を固定し、波数走査を一回行った後に位相を変化させて、再度同じ波数走査を行うことも可能である。
本実施形態では、波数の走査を階段状に行うようにしたが、走査の順番は必ずしも階段状である必要はなく、所定の時間内に必要な波数を全て走査するようにすればよい。例えば、波数が階段状に漸次増加するものだけでなく、漸次減少するものや、断層像の構築に必要な波数をランダムに全て走査するものであってもよい。
本実施形態では、可変波長光発生装置11において、波数を一定時間保持するように時間に対して不連続的(離散的)に変化させて各保持時間毎に干渉光の強度を測定するようにしたが、波数を連続的に変化させて所定の波数になるごとに干渉光の強度を測定するようにすることも可能である。
本実施形態では、干渉計としてマッハツェンダ干渉計を用いるようにしたが、使用可能な干渉計は、このようなタイプに限られるものではなく、例えば、マイケルソン干渉計等のようなその他の干渉計も使用可能である。なお、マイケルソン干渉計を用いた場合には、可変波長光を分波する手段と信号光及び参照光を合波する手段とが同一となる。
本実施形態では、オプティカルサーキュレータ15を用いることにより、測定光の出射案内と信号光の入射案内とを同一の光路で実施できる測定ヘッド40を適用するようにしたが、例えば、オプティカルサーキュレータを省略して、測定ヘッドの本体筐体の内部に二本の光ファイバを並列に設けて、一方の光ファイバで測定光の出射を案内し、他方の光ファイバで信号光の入射を案内できるようにすることも可能である。
本実施形態では、光位相変調器14により参照光の位相を動的に変化させるようにしたが、例えば、参照光の光路を二分割して、位相を静的にシフトさせる位相シフト手段(例えば、位相を固定した位相変調器)を一方の光路に配設するようにすることも可能である。なお、この場合には、二分割した参照光を信号光とそれぞれ合波する必要があるため、信号光も二分割して、分割した参照光と信号光とをそれぞれ1対1で合波するようにする。このとき、分割した参照光の双方の光路長を等しくすると共に分割した信号光の双方の光路長を等しくしておく。このようにすると、波数に対して余弦関数となる干渉信号と波数に対して正弦関数となる干渉信号とを同時に得ることができる。シフトさせる位相は、例えばπ/2である。ここで、上記光を分割する手段として方向性結合器を適用した場合には、分割直後の光の間に位相差π/2を生じるので、この影響を考慮して信号処理を行う必要がある。ただし、合波の仕方によらず、二つの干渉光は、一方が余弦関数となり、他方が正弦関数となる(符合が逆の場合も含めて。)。
また、位相シフト手段として、例えば、方向性結合器等のように、分割後の光に位相差π/2を生じさせる光学部品等を適用することも可能である。このような光学部品等を信号光の光路や参照光の光路に適宜設けることにより、合波された光の位相差を例えばπ/2とすることができ、波数に対して余弦関数及び正弦関数として変化する干渉光を得ることができる。
本発明に係るオプティカル・コヒーレント・トモグラフィ装置は、これを生産することによって精密機器等の製造業において利用されるものである。
本発明に係るオプティカル・コヒーレント・トモグラフィ装置の実施形態の全体概略構成図である。 図1のオプティカル・コヒーレント・トモグラフィ装置の測定ヘッドの概略構成図である。 方向性結合器の作用説明図である。 可変波長光発生装置からの出射光の波数と参照光の位相変調とのタイムチャートである。 本発明に係るオプティカル・コヒーレント・トモグラフィ装置を用いた場合の観測結果を表わすグラフである。 従来のOFDR−OCT法での観測結果を表わすグラフである。 従来のオプティカル・コヒーレント・トモグラフィ装置(OFDR−OCT)の一例の全体概略構成図である。 図7のオプティカル・コヒーレント・トモグラフィ装置(OFDR−OCT)の測定ヘッドの概略構成図である。 従来のOFDR−OCT法の測定原理の説明図である。 従来のOFDR−OCT法での観測結果を表わすグラフである。 従来のOFDR−OCT法での観測結果を表わす他のグラフである。
符号の説明
11 可変波長光発生装置
12 第一のカプラ
13 第二のカプラ
14 光位相変調器
15 オプティカルサーキュレータ
16 第三のカプラ
17 第一の差動アンプ
18 第二の差動アンプ
19 光検出器
20 Logアンプ
21 演算制御装置
22 表示装置
40 測定ヘッド
41 本体筒
41a 入出光窓
42 コリメートレンズ
43 ガルバノミラー
44 フォーカシングレンズ
50 支持具
51 可動ステージ
52,53 支持アーム
60 細隙灯顕微鏡
100 眼

Claims (10)

  1. 可変波長光発生手段と、
    前記可変波長光発生手段から出力された光を測定光と参照光とに分波する分波手段と、
    前記測定光を測定対象に照射する照射手段と、
    前記測定対象によって反射又は後方散乱された信号光を捕捉する捕捉手段と、
    前記信号光と前記参照光とを合波する合波手段と、
    前記合波手段で合波された出力光の強度を前記可変波長光発生手段の波数毎に測定する測定手段と、
    波数毎に測定された前記出力光の強度の集合に基づいて、前記測定対象での前記測定光の照射方向に対する当該測定光の反射又は後方散乱位置と反射強度又は後方散乱強度とを特定する特定手段と
    を備えるオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置において、
    前記合波手段で合波された前記出力光の強度から、前記波数に対して余弦関数となる第一の強度の測定と、前記波数に対して正弦関数又はその逆符号関数となる第二の強度の測定とを前記測定手段で可能にさせる位相シフト手段を備え、
    前記特定手段が、前記測定手段で測定された前記位相シフト手段による前記出力光の前記第一の強度の集合及び前記第二の強度の集合に基づくことにより、折り返し像の発生を抑制しつつ、前記測定対象での前記測定光の照射方向に対する当該測定光の反射又は後方散乱位置と反射強度又は後方散乱強度とを特定するものである
    ことを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置。
  2. 請求項1において、
    前記特定手段が、一つの反射面によってのみ前記測定対象が構成されているときに、前記第一の強度及び前記第二の強度から、前記可変波長光発生手段から出力された前記光の波数k毎の、k×(z−2L)又はk×(z+2L)の値(ただし、zは変数、2Lは測定光の光路長と信号光の光路長との和から参照光の光路長を差し引いた値)に対して、余弦を取った関数及び正弦を取った関数の少なくとも一方を算出した後、当該関数に対して比例する比例関数を求めて、前記波数k毎に算出した当該比例関数の総和を求めるものである
    ことを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記特定手段が、前記第一の強度の集合に対して、第一のフーリエ余弦変換及び第一のフーリエ正弦変換を行うと共に、前記第二の強度が正弦関数として変化する場合には、前記第二の強度成分の集合に対して、符号をそのままにして、第二のフーリエ余弦変換及び第二のフーリエ正弦変換を行い、前記第二の強度が正弦関数の逆符号関数である場合には、前記第二の強度の集合に対して、符号を逆転して、第二のフーリエ余弦変換及び第二のフーリエ正弦変換を行うものである
    ことを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置。
  4. 請求項3において、
    前記特定手段が、前記第一のフーリエ余弦変換と前記第二のフーリエ正弦変換との和を求めると共に、前記第一のフーリエ正弦変換と前記第二のフーリエ余弦変換との差を求めて、前記和の二乗と前記差の二乗との和を求めるものである
    ことを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置。
  5. 請求項3において、
    前記特定手段が、前記第一のフーリエ余弦変換と前記第二のフーリエ正弦変換との差を求めると共に、前記第一のフーリエ正弦変換と前記第二のフーリエ余弦変換との和を求めて、前記和の二乗と前記差の二乗との和を求めるものである
    ことを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置。
  6. 請求項3において、
    前記特定手段が、前記第一のフーリエ余弦変換と前記第二のフーリエ正弦変換との和を求めて、当該和の高周波成分を除去する
    ことを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置。
  7. 請求項3において、
    前記特定手段が、前記第一のフーリエ余弦変換と前記第二のフーリエ正弦変換との差を求めて、当該差の高周波成分を除去する
    ことを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれかにおいて、
    前記位相シフト手段が、前記測定光、前記参照光、前記信号光のうちのいずれかの光路に配設された光位相変調器である
    ことを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかにおいて、
    前記分波手段と前記合波手段とが兼用されている
    ことを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかにおいて、
    前記照射手段と前記捕捉手段とが兼用されている
    ことを特徴とするオプティカル・コヒーレント・トモグラフィー装置。
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