JP2006197357A - 制御装置および方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】IEEE1394ケーブルを介して接続される複数の機器を連携させることによって、複数の処理を並行して行わせることができるようにする。
【解決手段】 ディジタルチューナユニット3により、放送中の番組の表示、またはPC1に記録されている番組の再生が行われ、ディジタルチューナユニット7により、記録する番組の受信が行われる。ディジタルチューナユニット7により受信された番組のデータがPC1に供給され、その記録が行われているときに、その番組の記録済みの部分の再生がユーザにより指示されたとき、記録済みのデータがPC1からディジタルチューナユニット3に供給され、記録済みの番組の再生が行われる。本発明は、IEEE1394ケーブルを介して複数の機器と接続され、それらの機器を制御可能な機器に適用することができる。
【選択図】図2
【解決手段】 ディジタルチューナユニット3により、放送中の番組の表示、またはPC1に記録されている番組の再生が行われ、ディジタルチューナユニット7により、記録する番組の受信が行われる。ディジタルチューナユニット7により受信された番組のデータがPC1に供給され、その記録が行われているときに、その番組の記録済みの部分の再生がユーザにより指示されたとき、記録済みのデータがPC1からディジタルチューナユニット3に供給され、記録済みの番組の再生が行われる。本発明は、IEEE1394ケーブルを介して複数の機器と接続され、それらの機器を制御可能な機器に適用することができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、制御装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ケーブルを介して接続される複数の機器を連携させることによって、複数の処理を並行して行わせることができるようにする制御装置および方法、並びにプログラムに関する。
近年、テレビジョン番組の記録に対応したPC(Personal Computer)に搭載されるHDD(Hard Disk Drive)の大容量化が進んでいることから、BS/CS(Broadcasting Satellite/Communications Satellite)ディジタル放送、地上ディジタル放送に対応した別筐体のチューナユニットで受信された番組を、高画質、高音質のまま、PCに記録しておきたいというニーズが高まってきている。
そこで、そのようなニーズに対応して、5C-DTCP(5C-Digital Transmission Content Protection)方式のIEEE1394接続が可能な機器が各種販売され始めている。5C-DTCP方式のIEEE1394接続とは、著作権を保護しつつ、機器間でのコンテンツのディジタル伝送を可能にするIEEE1394接続のことであり、本出願人のソニー株式会社を含む5社(5C)により提案されたものである。
ここで、図1を参照して、5C-DTCP方式のIEEE1394ケーブルを介して行われるデータの送受信について簡単に説明する。
図1の記録・再生システムにおいては、PC1とディジタルチューナユニット3が5C IEEE1394ケーブル2(5C-DTCP方式のIEEE1394ケーブル)を介して接続されている。ディジタルチューナユニット3には、AV(Audio Visual)ケーブル4を介してモニタ5が接続される他、図示せぬアンテナからの信号線も接続されている。
PC1は、ディジタルチューナユニット3により受信され、取得された番組のデータが5C IEEE1394ケーブル2を介して供給されてきたとき、それを内蔵するHDDに記録する。また、記録済みの番組の再生がユーザにより指示されたとき、PC1は、番組のデータをHDDから読み出し、それをディジタルチューナユニット3に出力して再生させる。
ディジタルチューナユニット3は、番組の記録を開始することがPC1から通知されてきたとき、アンテナから供給されてきた信号に基づいてその番組のデータを取得し、取得した番組のデータを5C IEEE1394ケーブル2を介してPC1に出力する。また、ディジタルチューナユニット3は、番組の再生を開始することがPC1通知され、5C IEEE1394ケーブル2を介して番組のデータが供給されてきたとき、それを再生し、得られた番組の画像をモニタ5に表示させる(このとき、音声もモニタ5から出力される)。
5C IEEE1394ケーブル2を介して接続されるPC1とディジタルチューナユニット3間では、このようなデータの送受信を行う前に、認証が行われ、認証が成功したとき、鍵の受け渡しが行われる。
ディジタル放送の番組には通常、何かしらのコピーの制限がかけられており、例えば、「Copy One Generation」(1世代のみコピー可)の番組を記録するときには、その鍵を用いてディジタルチューナユニット3により暗号化された番組のデータがPC1に供給され、PC1において、鍵を用いて復号された後、内蔵のHDDに記録される。記録する番組が「Copy One Generation」の番組である場合、番組のデータに付加されるCCI(Copy Control Information)が、それ以降のコピーが不可であることを表す「Copy Never」に書き換えられる。
一方、記録済みの番組の再生時も同様に、PC1により鍵を用いて暗号化されたデータがディジタルチューナユニット3に供給され、ディジタルチューナユニット3において復号された後、デコード等が行われる。
DTCP方式のIEEE1394ケーブルで接続される機器間でディジタル放送のコンテンツを扱う場合、以上のように、CCIに従ってコピーが制御されるとともに、認証が成功した機器間で鍵が共有され、他方の機器にデータを送信する際には暗号化が施された状態でそれが行われることによって、コンテンツの著作権の保護が図られている。
番組の記録と並行して、その番組の記録済みの部分を再生する技術については特許文献1に開示されている。
特開平11−39850号公報
ところで、DTCP方式のIEEE1394ケーブルを用いた機器の接続形態は、図1に示すような1対1の形態が基本であることから、このように1対1で機器が接続されている場合、複数の処理を時間的に並行して行わせることができないという課題があった。
例えば、図1のディジタルチューナユニット3からPC1に番組のデータを出力させ、記録を行わせているときには、それと並行して、記録済みの番組のデータをPC1からディジタルチューナユニット3に出力させ、番組を再生させることができない。
反対に、PC1からディジタルチューナユニット3に記録済みの番組のデータを出力させ、番組を再生させているときには、それと並行して、ディジタルチューナユニット3からPC1に番組のデータを出力させ、新たな番組のデータの記録を行わせることができない。
従って、図1に示すような接続形態では、例えば、特許文献1に開示されているようにして、アナログ放送の番組の場合には可能であった、番組の記録中に、記録済みの番組の部分を再生するいわゆるスリップ再生などの特殊な再生ができない。
これは、サブユニット(IEEE1394ケーブルを介して行われるデータの送受信を管理する論理的なもの)間の信号の流れの方向が常に1方向であり、あるタイミングでは、PC1のサブユニット(Tape Subunit(ディジタルチューナを搭載した機器からは、例えば、PCはTape Subunitとして認識される))からディジタルチューナユニット3のサブユニット(Tuner Subunit)の方向に信号を送るか、または、ディジタルチューナユニット3のサブユニットからPC1のサブユニットの方向に信号を送るかしかできないことによるものである。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、IEEE1394ケーブルを介して接続される複数の機器を連携させることによって、複数の処理を並行して行わせることができるようにするものである。
本発明の制御装置は、ディジタル放送により放送される番組のデータを処理可能な第1、および第2の装置のそれぞれとIEEE1394ケーブルを介して接続される制御装置であって、第1の装置に番組の受信を開始させ、第1の装置から供給されてきた番組のデータを記録媒体に記録する記録制御手段と、記録制御手段による番組のデータの記録と並行して、記録媒体に記録済みの番組のデータを第2の装置に供給し、再生を開始させる再生制御手段とを備えることを特徴とする。
記録制御手段は、第2の装置が用いられて行われている番組の視聴の停止がユーザから指示されたとき、視聴されていた番組の受信を第1の装置に開始させて、第1の装置から供給されてきた番組のデータを記録媒体に記録し、再生制御手段は、視聴の停止の解除がユーザから指示されたとき、記録媒体に記録済みの番組のデータを第2の装置に供給し、再生を開始させるようにすることができる。
記録制御手段と再生制御手段は、AV/Cユニットである制御装置自身に用意される複数のサブユニットにより実現されるようにすることができる。
本発明の制御方法は、ディジタル放送により放送される番組のデータを処理可能な第1、および第2の装置のそれぞれとIEEE1394ケーブルを介して接続される制御装置の制御方法であって、第1の装置に番組の受信を開始させ、第1の装置から供給されてきた番組のデータを記録媒体に記録する記録制御ステップと、記録制御ステップの処理による番組のデータの記録と並行して、記録媒体に記録済みの番組のデータを第2の装置に供給し、再生を開始させる再生制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明のプログラムは、ディジタル放送により放送される番組のデータを処理可能な第1、および第2の装置のそれぞれをIEEE1394ケーブルを介して制御する処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、第1の装置に番組の受信を開始させ、第1の装置から供給されてきた番組のデータを記録媒体に記録する記録制御ステップと、記録制御ステップの処理による番組のデータの記録と並行して、記録媒体に記録済みの番組のデータを第2の装置に供給し、再生を開始させる再生制御ステップとを含むことを特徴とする。
本発明の制御装置および方法、並びにプログラムにおいては、第1の装置により番組の受信が開始され、第1の装置から供給されてきた番組のデータが記録媒体に記録される。また、番組のデータの記録と並行して、記録媒体に記録済みの番組のデータが第2の装置に供給され、再生が開始される。
本発明によれば、IEEE1394ケーブルを介して接続される複数の機器を連携させることによって、複数の処理を並行して行わせることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の制御装置は、ディジタル放送により放送される番組のデータを処理可能な第1、および第2の装置(例えば、図2のディジタルチューナユニット7,3)のそれぞれとIEEE1394ケーブルを介して接続される制御装置(例えば、図2のPC1)であって、前記第1の装置に番組の受信を開始させ、前記第1の装置から供給されてきた番組のデータを記録媒体(例えば、図3のHDD13)に記録する記録制御手段(例えば、図3のTape Subunit11)と、前記記録制御手段による番組のデータの記録と並行して、前記記録媒体に記録済みの番組のデータを前記第2の装置に供給し、再生を開始させる再生制御手段(例えば、図3のTape Subunit12)とを備えることを特徴とする。
請求項4に記載の制御方法は、ディジタル放送により放送される番組のデータを処理可能な第1、および第2の装置(例えば、図2のディジタルチューナユニット7,3)のそれぞれとIEEE1394ケーブルを介して接続される制御装置(例えば、図2のPC1)の制御方法であって、前記第1の装置に番組の受信を開始させ、前記第1の装置から供給されてきた番組のデータを記録媒体(例えば、図3のHDD13)に記録する記録制御ステップ(例えば、図5のステップS4)と、前記記録制御ステップの処理による番組のデータの記録と並行して、前記記録媒体に記録済みの番組のデータを前記第2の装置に供給し、再生を開始させる再生制御ステップ(例えば、図5のステップS7)とを含むことを特徴とする。
請求項5に記載のプログラムにおいても、各ステップが対応する実施の形態(但し一例)は、請求項4に記載の制御方法と同様である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図2は、本発明を適用した記録・再生システムの構成例を示すブロック図である。図1に示したものと同じ構成には同じ符号を付してある。
図2に示す記録・再生システムは、PC1、ディジタルチューナユニット3、モニタ5、およびディジタルチューナユニット7から構成されている。PC1とディジタルチューナユニット3は5C IEEE1394ケーブル2を介して接続され、ディジタルチューナユニット3とモニタ5はAVケーブル4を介して接続されている。また、PC1は、5C IEEE1394ケーブル6を介して、ディジタルチューナユニット7とも接続されている。ディジタルチューナユニット3とディジタルチューナユニット7のそれぞれには、図示せぬアンテナからの信号線も接続されている。
すなわち、図2の例においては、PC1は、自分自身がコントローラとなり、ディジタルチューナユニット3だけでなく、ディジタルチューナユニット7をもターゲットとして、AV/C(Audio-Video/Control)コマンドにより制御することができるようになされている。図2の実線矢印はそのことを表している。
例えば、PC1は、ディジタルチューナユニット3に所定の番組を受信させ、受信した番組の画像をモニタ5に表示させたり、自分自身が内蔵するHDDに記録されている番組のデータを5C IEEE1394ケーブル2を介してディジタルチューナユニット3に出力し、それを再生させて、番組の画像をモニタ5に表示させたりする。
また、PC1は、ディジタルチューナユニット7に所定の番組を受信させ、番組のデータが5C IEEE1394ケーブル6を介してディジタルチューナユニット7から供給されてきたとき、それを内蔵するHDDに記録する。
PC1は、このように、ディジタルチューナユニット7に所定の番組を受信させ、供給されてきた番組のデータを記録することと、記録済みの番組のデータをディジタルチューナユニット3に出力し、再生させることとを、時間的に並行して行わせることができる。
すなわち、PC1には、IEEE1394ケーブルを介して接続される2つの機器(ディジタルチューナユニット3とディジタルチューナユニット7)を制御することができるように、ディジタルチューナユニット3を制御するためのサブユニットと、ディジタルチューナユニット7を制御するためのサブユニットとの2つのサブユニットが用意されている。
図3は、PC1、ディジタルチューナユニット3、ディジタルチューナユニット7のそれぞれに用意されるサブユニットの例を示す図である。なお、サブユニット(Subunit)は、それが用意される機器(AV/Cユニット)の機能を実現する論理的なものである。
PC1にはTape Subunit11とTape Subunit12が用意される。Tape Subunit11のプラグは、ディジタルチューナユニット7に用意されるTuner Subunit31のプラグと接続され、Tape Subunit12のプラグは、ディジタルチューナユニット3に用意されるTuner Subunit21のプラグと接続される。プラグ(Plug)は、サブユニット間の信号の出入り口である。
Tape Subunit11は、Tuner Subunit31により実現されるチューナ機能を制御することによって所定の番組を受信させ、受信させた番組のデータがTuner Subunit31から供給されてきたとき、それをHDD13に記録させる。なお、5C IEEE1394ケーブルを介して供給されてくるデータには暗号化が施されているから、Tape Subunit11は、例えば、Tuner Subunit31から暗号化された状態で供給されてきたデータを復号し、復号して得られたデータを、Tape Subunit12が復号可能な鍵を用いて暗号化してからHDD13に記録させる。
Tape Subunit12は、HDD13に記録されている番組のデータをTuner Subunit21に出力し、Tuner Subunit21により実現される再生機能を制御することによって、その番組の再生を行わせる。Tuner Subunit21により再生された番組の画像は、ディジタルチューナユニット3に接続されたモニタ5に表示される。なお、HDD13に記録されているデータにはTape Subunit11により暗号化が施されているから、Tape Subunit12は、例えば、HDD13から暗号化された状態で読み出したデータを復号し、復号して得られたデータを、Tape Subunit21が復号可能な鍵を用いて暗号化してからTape Subunit21に出力する
このように、PC1は、2つのサブユニットを用いることによって、番組のデータの記録と、記録済みの番組のデータの再生を並行して行わせることができる。従って、PC1は、番組の記録中に、その番組のうちの記録済みの部分を再生し、モニタ5に番組の画像を表示させるような、いわゆるスリップ再生などの特殊な再生を行うことができる。
例えば、スリップ再生は、ディジタルチューナユニット7のTuner Subunit31から供給されてきた番組のデータのTape Subunit11による記録中に、Tape Subunit12が、HDD13に記録済みのデータをディジタルチューナユニット3のTuner Subunit21に出力し、再生させることによって実現される。スリップ再生などの特殊な再生を行うPC1の処理についてはフローチャートを参照して後述する。
図3のTuner Subunit21は、PC1のTape Subunit12からの指示に応じて、自分自身が受信した番組の画像をモニタ5に表示させたり、Tape Subunit12から供給されてきた番組のデータを再生し、得られた番組の画像をモニタ5に表示させたりする。このように、図2の記録・再生システムにおいては、ディジタルチューナユニット3(Tuner Subunit21)は、視聴する番組の受信用、或いは、記録済みの番組の再生用のユニットとして機能する。
図3のTuner Subunit31は、PC1のTape Subunit11からの指示に応じて所定の番組を受信し、受信した番組のデータをTape Subunit11に出力する。このように、図2の記録・再生システムにおいては、ディジタルチューナユニット7(Tuner Subunit31)は、記録する番組の受信専用のユニットとして機能する。
図4は、図2のPC1のハードウエア構成例を示すブロック図である。
CPU(Central Processing Unit)41は、ROM(Read Only Memory)42に記憶されているプログラム、または、HDD13からRAM(Random Access Memory)43にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM43にはまた、CPU41が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。
CPU41、ROM42、およびRAM43は、内部バス44を介して相互に接続されている。この内部バス44にはまた、バスブリッジ45を介してPCI(Peripheral Component Interconnect)バス46も接続されている。
PCIバス46には、5C IEEE1394ボード47、HDD13、入力部48、通信部49、およびドライブ50が接続される。
5C IEEE1394ボード47にはIEEE1394ケーブルのコネクタが設けられており、このコネクタに、図2の5C IEEE1394ケーブル2と5C IEEE1394ケーブル6が接続される。番組のデータを記録する場合、5C IEEE1394ボード47は、ディジタルチューナユニット7から供給されてきた番組のデータをPCIバス46を介してHDD13に出力し、記録させる。また、記録済みの番組のデータを再生する場合、5C IEEE1394ボード47は、PCIバス46を介してHDD13から供給されてきた番組のデータをディジタルチューナユニット3に出力する。
HDD13は、CPU41により実行されるアプリケーションなどを記録するとともに、5C IEEE1394ボード47からPCIバス46を介して供給されてきた番組のデータを記録する。また、HDD13は、適宜、記録している番組のデータを、PCIバス46を介して5C IEEE1394ボード47に出力する。
入力部48は、キーボード、マウス、リモートコントローラからの信号の受光部などよりなり、ユーザ操作に対応した信号を、例えば、PCIバス46、バスブリッジ45、および内部バス44を介してCPU41に出力する。通信部49は、ネットワークを介しての通信処理を行う。
ドライブ50には、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア51が適宜装着され、それから読み出されたコンピュータプログラムが必要に応じてHDD13にインストールされる。
次に、以上のような構成を有するPC1を含む、各機器の処理について説明する。
始めに、図5のフローチャートを参照して、スリップ再生の機能を実現するPC1の記録・再生処理について説明する。
ステップS1で番組の記録を開始することがユーザにより指示されたとき、ステップS2において、PC1のTape Subunit11は、ディジタルチューナユニット7のTuner Subunit31に対して、番組の記録を開始することを通知する。この通知には、記録する番組を放送するチャンネル、記録する番組の識別情報なども含まれている。
ディジタルチューナユニット7においては、PC1からの通知に含まれる情報により識別される番組の受信が開始され、得られた番組のデータがPC1に出力される。出力されるデータには、PC1が復号可能な鍵により暗号化が施されている。PC1(Tape Subunit11)からの通知に応じてディジタルチューナユニット7により行われる処理については図6のフローチャートを参照して後述する。
ステップS3において、Tape Subunit11は、ディジタルチューナユニット7から送信されてきた番組のデータを受信し、施されている暗号化を復号して、番組のデータを取得する。
ステップS4において、Tape Subunit11は、取得した番組のデータをTape Subunit12が復号可能な鍵で暗号化してHDD13に記録させる。ステップS3とS4の処理は、例えば、ユーザにより記録の停止が指示されるまで繰り返し行われ、記録の停止が指示されたとき、処理が終了される。
一方、ステップS1で番組の記録の開始が指示された後のタイミングであるステップS5において、記録中の番組のうちの記録済みの部分を再生することがユーザにより指示されたとき、ステップS6において、Tape Subunit12は、記録済みのデータをHDD13から読み出し、施されている暗号化を復号して番組のデータを取得する。
ステップS7において、Tape Subunit12は、ディジタルチューナユニット3のTuner Subunit21に対して番組の再生を開始することを通知する。
ステップS8において、Tape Subunit12は、ステップS6で取得した番組のデータに暗号化を施し、暗号化された状態の番組のデータをディジタルチューナユニット3のTuner Subunit21に送信する。
ディジタルチューナユニット3においては、PC1から供給されてきたデータに施されている暗号化が復号され、得られたデータの再生が行われる。PC1(Tape Subunit12)からの通知に応じてディジタルチューナユニット3により行われる処理については図7のフローチャートを参照して後述する。
次に、図6のフローチャートを参照して、PC1からの通知に応じて行われる、ディジタルチューナユニット7の送信処理について説明する。
ステップS21において、ディジタルチューナユニット7のTuner Subunit31は、PC1のTape Subunit11から番組の記録を開始することが通知されてきたか否かを判定し、通知されてきたと判定するまで待機する。Tuner Subunit31は、ステップS21において、番組の記録を開始することが通知されてきたと判定した場合、ステップS22に進む。
ステップS22において、Tuner Subunit31は、Tape Subunit11からの通知に含まれる情報により識別される番組の受信を開始し、得られた番組のデータを、暗号化を施した状態でPC1に送信する。Tuner Subunit31から送信されてきたデータに基づいて、PC1においては、図5のステップS3以降の処理が行われる。PC1のTape Subunit11から番組の記録を停止することが通知されてくるまで、以上の処理が繰り返される。
次に、図7のフローチャートを参照して、PC1からの通知に応じて行われる、ディジタルチューナユニット3の再生処理について説明する。
ステップS31において、ディジタルチューナユニット3のTuner Subunit21は、PC1のTape Subunit12から番組の再生を開始することが通知されてきたか否かを判定し、通知されてきたと判定するまで待機する。Tuner Subunit21は、ステップS31において、番組の再生を開始することが通知されてきたと判定した場合、ステップS32に進む。
ステップS32において、Tuner Subunit21は、PC1のTape Subunit12から送信されてきたデータを受信し、施されている暗号化を復号して番組のデータを取得する。また、Tuner Subunit21は、ステップS33において、取得した番組のデータを再生し、番組の画像をモニタ5に表示させる。
以上の一連の処理によって、PC11により、記録する番組を受信するユニットとして機能するようにディジタルチューナユニット7が制御され、記録済みの番組を再生するユニットとして機能するようにディジタルチューナユニット3が制御される。これにより、1つのチューナユニットを制御するだけでは実現することのできない、番組の記録中に、記録済みの部分を再生するスリップ再生を実現することができる。
なお、以上においては、番組の記録中に、その番組の記録済みの部分を再生するスリップ再生機能を実現する場合について説明したが、2つのサブユニットによりディジタルチューナユニット3とディジタルチューナユニット7がそれぞれ制御されることにより、例えば、放送されている番組の視聴中に、番組の画像の表示を一時的に停止させ、解除したときにその続きを視聴することができるようにする、いわゆるライブポーズの機能を実現することもできる。
この場合、ディジタルチューナユニット3は、ライブポーズがユーザにより指示されるまで、放送されている番組を受信し、モニタ5に番組の画像を表示させる視聴用のユニットとして機能するように制御され、ライブポーズの解除が指示されたとき、PC1に記録されている、記録済みのデータを再生するユニットとして機能するように制御される。
また、ディジタルチューナユニット7は、ライブポーズがユーザにより指示されたとき、それまでユーザが視聴していた番組を受信し、データをPC1に出力する、記録する番組を受信するユニットとして機能するように制御される。
次に、図8のフローチャートを参照して、ライブポーズの機能を実現するPC1の記録・再生処理について説明する。
ステップS41において、ある番組の視聴を開始することがユーザにより指示されたとき、ステップS42において、PC1のTape Subunit12は、ディジタルチューナユニット3のTuner Subunit21に対して、番組の表示を開始することを通知する。この通知には、チャンネル、番組の識別情報も含まれている。
PC1からの通知に応じて、ディジタルチューナユニット3においては、ユーザにより指示された番組の受信が開始され、受信された番組の画像がモニタ5に表示される。これにより、ユーザは、いま放送中の番組を視聴することができる。
番組の視聴中のステップS43において、ユーザによりライブポーズが指示されたとき、ステップS44に進み、Tape Subunit12は、ディジタルチューナユニット3のTuner Subunit21に対して、番組の表示の停止を通知する。この通知に応じて、ディジタルチューナユニット3においては番組の受信が停止され、画面の表示が保持される。
ディジタルチューナユニット3による番組の受信が停止されたとき、Tape Subunit11は、ステップS45において、ディジタルチューナユニット7のTuner Subunit31に対して番組の記録を開始することを通知する。この通知には、ユーザからのライブポーズの指示があるまでディジタルチューナユニット3により受信されていた番組の識別情報も含まれている。
PC1からの通知に応じて、ディジタルチューナユニット7においては、通知に含まれる情報により識別される番組の受信が開始され、得られた番組のデータが、暗号化が施された状態でPC1に出力される。
ステップS46において、Tape Subunit11は、ディジタルチューナユニット7から送信されてきた番組のデータを受信し、施されている暗号化を復号して番組のデータを取得する。
ステップS47において、Tape Subunit11は、取得した番組のデータに暗号化を施し、暗号化されたデータをHDD13に記録させる。ステップS46とS47の処理は、ユーザによりライブポーズの解除が指示されるまで繰り返し行われる。
ステップS48でポーズの解除が指示されたとき、ステップS49において、Tape Subunit12は、記録済みのデータをHDD13から読み出し、施されている暗号化を復号して番組のデータを取得する。HDD13からは、ライブポーズが指示されたとき以降に放送され、ディジタルチューナユニット7により受信された番組のデータが順次読み出される。
ステップS50において、Tape Subunit12は、ディジタルチューナユニット3のTuner Subunit21に対して、番組の再生を開始することを通知し、ステップS51に進み、番組のデータに暗号化を施し、暗号化された番組のデータをTuner Subunit21に送信する。
ディジタルチューナユニット3においては、Tape Subunit12から供給されてきたデータに施されている暗号化が復号され、得られた番組のデータが再生される。
これにより、ユーザがライブポーズを指示したとき以降に放送された番組が順次再生されることになり、ライブポーズの機能が実現される。なお、ディジタルチューナユニット7とディジタルチューナユニット3においては、PC1からの通知に応じて、適宜、図6と図7を参照して説明したものと同様の処理が行われる。
以上においては、例えば、図2に示すように、チューナユニットを制御する機器、2つのチューナユニット、およびモニタの4つの機器により記録・再生システムが構成されるものとしたが、ディジタル放送により放送される番組を処理可能なチューナが、PCに内蔵されたり、テレビジョン受像機に内蔵されるようにしてもよい。
図9は、本発明を適用した記録・再生システムの他の構成例を示すブロック図である。
図9の記録・再生システムは、PC101とDTV(Digital Television)102が5C IEEE1394ケーブル103を介して接続されることによって構成されている。PC101は、図2のPC1と同じ機能を有する情報処理部112と、ディジタルチューナユニット7と同じ機能を有するディジタルチューナボード111を内蔵している。また、DTV102は、図2のディジタルチューナユニット3と同じ機能を有するディジタルチューナ113と、モニタ5と同じ機能を有するモニタ114を内蔵している。
このような構成によっても、スリップ再生やライブポーズなどの機能を実現することが可能になる。例えば、情報処理部112により図5の処理が、ディジタルチューナボード111により図6の処理が、ディジタルチューナ113により図7の処理がそれぞれ行われることにより、図2の構成の場合と同様にスリップ再生の機能が実現される。
なお、図2のPC1とディジタルチューナユニット7と図9のDTV102の組合せ、或いは、図2のディジタルチューナユニット3とモニタ5と図9のPC101の組合せからなるように、機器の組合せは適宜変更可能である。
また、以上においては、5C IEEE1394ケーブルを介してPC1に接続されるチューナユニットの数が2つである場合について主に説明したが、3つ以上のユニットが接続され、それらの動作がPC1により連携されることによって、各種の機能が実現されるようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば、汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図4に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(登録商標)(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア51により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM42や、HDD13に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、各ステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表わすものである。
1 PC, 2 5C IEEE1394ケーブル, 3 ディジタルチューナユニット, 4 AVケーブル, 5 モニタ, 6 5C IEEE1394ケーブル, 7 ディジタルチューナユニット, 11,12 Tape Subunit, 13 HDD, 21,31 Tuner Subunit, 47 5C IEEE1394ボード
Claims (5)
- ディジタル放送により放送される番組のデータを処理可能な第1、および第2の装置のそれぞれとIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ケーブルを介して接続される制御装置において、
前記第1の装置に番組の受信を開始させ、前記第1の装置から供給されてきた番組のデータを記録媒体に記録する記録制御手段と、
前記記録制御手段による番組のデータの記録と並行して、前記記録媒体に記録済みの番組のデータを前記第2の装置に供給し、再生を開始させる再生制御手段と
を備えることを特徴とする制御装置。 - 前記記録制御手段は、前記第2の装置が用いられて行われている番組の視聴の停止がユーザから指示されたとき、視聴されていた番組の受信を前記第1の装置に開始させて、前記第1の装置から供給されてきた番組のデータを記録媒体に記録し、
前記再生制御手段は、視聴の停止の解除がユーザから指示されたとき、前記記録媒体に記録済みの番組のデータを前記第2の装置に供給し、再生を開始させる
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - 前記記録制御手段と前記再生制御手段は、AV/C(Audio-Video/Control)ユニットである制御装置自身に用意される複数のサブユニットにより実現される
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。 - ディジタル放送により放送される番組のデータを処理可能な第1、および第2の装置のそれぞれとIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ケーブルを介して接続される制御装置の制御方法において、
前記第1の装置に番組の受信を開始させ、前記第1の装置から供給されてきた番組のデータを記録媒体に記録する記録制御ステップと、
前記記録制御ステップの処理による番組のデータの記録と並行して、前記記録媒体に記録済みの番組のデータを前記第2の装置に供給し、再生を開始させる再生制御ステップと
を含むことを特徴とする制御方法。 - ディジタル放送により放送される番組のデータを処理可能な第1、および第2の装置のそれぞれをIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ケーブルを介して制御する処理をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記第1の装置に番組の受信を開始させ、前記第1の装置から供給されてきた番組のデータを記録媒体に記録する記録制御ステップと、
前記記録制御ステップの処理による番組のデータの記録と並行して、前記記録媒体に記録済みの番組のデータを前記第2の装置に供給し、再生を開始させる再生制御ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005007916A JP2006197357A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 制御装置および方法、並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005007916A JP2006197357A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 制御装置および方法、並びにプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006197357A true JP2006197357A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36803057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005007916A Withdrawn JP2006197357A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 制御装置および方法、並びにプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006197357A (ja) |
-
2005
- 2005-01-14 JP JP2005007916A patent/JP2006197357A/ja not_active Withdrawn
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