JP2006183657A - インジェクタ - Google Patents

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洋之 金子
Norihiko Kiritani
範彦 桐谷
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隆太 山口
Takafumi Fukumoto
貴文 福本
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Abstract

【課題】燃料の昇温性能のよいインジェクタを提供する。
【解決手段】マイクロノズル110に設けられた外部取出電極に電圧を印加すると、マイクロノズル110を構成する半導体基板が発熱するため、半導体基板に設けられた貫通孔を通過する燃料に半導体基板からの熱が伝わりやすく、燃料の昇温時間を短縮することができる。またインジェクタ100の針弁105の下流側に、燃料を昇温させるマイクロノズル110を配置し、毎回噴射に用いられる少量の燃料のみを昇温するため、噴射に使われることのない燃料まで昇温することがなく、昇温のためのエネルギー効率が高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、高温高圧の流体を噴射するインジェクタに関し、たとえば燃料を高温高圧の状態で内燃機関燃焼室に噴射するのに適したインジェクタに関する。
従来、インジェクタによって燃料を高温高圧状態の液体状態または超臨界状態にして内燃機関の燃焼室に噴射することによって、燃焼室内に噴射した燃料の微粒化および気化を促進したり、燃焼を良好にしたりするといったことが行われていた。
このようなインジェクタとして、たとえば特開平10−141170号公報に記載のものがある。
これはインジェクタ内部にヒータを備え、インジェクタに供給された燃料をヒータによって過熱し、加熱後の燃料を噴射量の制御を行う可動弁を通過させて適正量に調整した後、燃焼室内に噴射するものである。
特開平10−141170号公報
しかしながら、このような従来のインジェクタにおいては、ヒータによって加熱する燃料は毎回の噴射に必要な量だけでなく、余分な燃料もあらかじめ昇温するといった構成であるため、ヒータ等の昇温部が比較的大きなものとなり、また多くの燃料を昇温させるため、燃料を高温状態にするまでに時間がかかってしまっていた。
そのため、自動車の始動時や始動直後には高温状態の燃料を燃焼室内に噴射することができず、その間の微粒化性能、気化性能が低下し、燃焼状態を良好に制御することができないといった問題があった。
そこで本発明はこのような問題点に鑑み、燃料の昇温性能のよいインジェクタを提供することを目的とする。
本発明は、ケーシング内に設けられた油圧室に所定の圧力が印加された燃料が供給され、弁によって油圧室内の燃料を流量調節孔から噴出し、該燃料を、エネルギー供給部からエネルギーが供給される加熱手段と、少なくとも1つ以上の貫通孔とより構成されるマイクロノズルの貫通孔を通過させ、エネルギー供給部から供給されるエネルギーによって貫通孔を通過する燃料の昇温を行うものとした。
本発明によれば、エネルギー供給部から供給されるエネルギーによってマイクロノズルを構成する加熱手段が発熱するため、貫通孔を通過する燃料に加熱手段からの熱が伝わりやすく、燃料の昇温時間を短縮することができる。また弁の下流側に、燃料を昇温させるマイクロノズルを配置したことにより、毎回噴射に用いられる少量の燃料のみが昇温され、噴射に使われることのない燃料まで昇温することがなく、昇温のためのエネルギー効率が高い。
次に本発明の実施の形態を実施例により説明する。
まず第1の実施例について説明する。
図1に、本実施例におけるインジェクタの燃料噴射部近傍の断面を示す。
図示しない燃料ポンプによって加圧された燃料が、燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタ100に供給される。
インジェクタ100は、特に燃料噴射部分においてケーシング101によって外周が囲まれている。
ケーシング101の内部には、燃料ポンプによって加圧された燃料を蓄える油圧室103が形成され、ケーシング101の燃料噴射側(図1中の下方側)には油圧室103と連通する流量調節孔104が形成されている。
油圧室103には図1中の上下方向に移動可能な針弁105が備えられ、上下に移動させることにより針弁105の先端によって流量調節孔104を塞いだり、開口させたりすることができる。
この針弁105を上下に移動させることによって、油圧室103内から流量調節孔104を通って噴出される燃料の流量を制御することができる。
ケーシング101の燃料噴射側には、流量調節孔104を覆うようにして保持具102が取り付けられる。
また保持具102において、流量調節孔104の開口と対向する位置にはマイクロノズル110が取り付けられている。
また保持具102は、マイクロノズル110から伸びる電極112を外部に引き出す。
マイクロノズル110は、自身に設けられた貫通孔を通過する燃料を昇温しながら燃焼室内(図1中におけるインジェクタ100の下方側)に噴射するものである。
このように、油圧室103に供給された燃料は、針弁105の動作によって流量調節孔104から噴出される流量が制御され、流量調節孔104から噴出された燃料はマイクロノズル110によって昇温されて燃焼室内に噴射される。
次に、マイクロノズル110の詳細について説明する。
図2は、マイクロノズルの一部破断図である。
マイクロノズル110は主として円柱形状に形成されたSi等の半導体基板200によって構成され、半導体基板200には円柱形状軸方向両端面(以下、表裏面と呼ぶ)をつなぐ複数の貫通孔204が設けられている。
この貫通孔204は、保持具102に保持された状態で流量調節孔104側と燃焼室側とを連通させている。
次にマイクロノズル110の詳細について説明する。
図3は、図2における領域Aの拡大図であり、図4は、マイクロノズルの上面図である。なお図4は、貫通孔204の配置を示すためのものであり、保護膜203や外部取出電極201、高濃度不純物層205を省略して図示する。
貫通孔204が形成された半導体基板200の表裏面には、高濃度不純物層205が設けられ、さらに高濃度不純物層205の上から外部取出電極201が形成されている。
この外部取出電極201と、保持具102に設けられた電極112とが接続されている。
また貫通孔204の燃料噴射側(図3の下方側)の開口は、内径が絞られて噴出孔207が形成されている。
さらに、燃料と接する貫通孔204の内周面および半導体基板200の表裏面は、燃料による腐食を防ぐために保護膜203によって覆われている。保護膜203としては、たとえばSiO2等、燃料と化学反応を起こし難い材料を用いる。
外部取出電極201に電圧を印加すると、すべての貫通孔204に沿って平行に電流が流れ、ジュール熱により半導体基板200全体が発熱する。
燃料は図3の上方から圧送されてくるが、貫通孔204には内径が絞られた噴出孔207が形成されているため、燃料の流速を適度に設定することが可能となり、貫通孔204の内周面によって燃料の温度を瞬時に昇温させて、噴出孔207から燃焼室内へ高温高圧状態の燃料を噴射することができる。
次に、マイクロノズル110の製造方法について説明する。
図5の(a)〜(c)に、マイクロノズルの製造工程を示す。
図5の(a)に示すように、Si等によって形成された円柱形状の半導体基板の表裏面に、高濃度不純物層205を形成することにより、低抵抗のオーミックコンタクト層が形成される。
次に図5の(b)に示すように、半導体基板200の表裏面において、高濃度不純物層205の上に金属の外部取出電極201を設ける。外部取出電極201としては、アルミニウムやニッケル、クロム等を用いることができ、高温に耐えることができる金属が好ましい。なお、外部取出電極201の所定位置には複数の穴が設けられている。この穴が後に貫通孔204の一部となる。
さらに、Deep RIE等の異方向エッチングにより、後に燃料を噴出する噴出孔207となる凹部210を形成する。
この凹部210は、高濃度不純物層205を貫通し半導体基板200の一部を削り取っている。
なお凹部210は、半導体基板200の図5の(b)の下面側から見た場合に、円形となっている。
次に図5の(c)に示すように、図5の(c)の上方側(燃料の流入する側)から凹部210に向かってDeep RIE等の異方向エッチングにより大径孔220を形成する。
この大径孔220の内径は、凹部210よりも大径に形成する。
このように大径孔220と凹部210とによって、噴出孔207を有する貫通孔204が形成される。
その後、外部取出電極201と高濃度不純物層205とが積層された半導体基板200の表裏面、および貫通孔204の内周面に保護膜203を形成することによってマイクロノズル110が形成される。
なお本実施例において、針弁105が本発明における弁を構成し、半導体基板200が本発明における導電性基板を構成する。
本実施例は以上のように構成され、外部取出電極201に電圧を印加すると半導体基板200が発熱するため、半導体基板200に設けられた貫通孔204を通過する燃料に半導体基板200からの熱が伝わりやすく、燃料の昇温時間を短縮することができる。
またインジェクタ100の針弁105の下流側に、燃料を昇温させるマイクロノズル110を配置し、毎回噴射に用いられる少量の燃料のみを昇温するため、噴射に使われることのない燃料まで昇温することがなく、昇温のためのエネルギー効率が高い。
また、マイクロノズル110によって昇温された高温高圧状態の燃料を直接燃焼室内に噴射することが可能なため、燃料の高温状態が維持され、燃焼室内での燃料の微粒化、気化を大幅に促進することができ、燃焼状態を良好にすることが可能となる。
針弁105によって流量が調節された後の燃料をマイクロノズル110によって昇温させるため、昇温後の燃料がたとえば針弁105等の可動部を通過することがなく、機械的な信頼性を向上させることができる。
次に第2の実施例について説明する。
なお本実施例におけるマイクロノズルのインジェクタへの取り付け位置は、第1の実施例と同じであり説明を省略する。
図6は、本実施例におけるマイクロノズルの断面図である。図7は、図6におけるB−B部断面図であり、図8は、図6におけるC−C部断面図である。また図9は、図7におけるD−D部断面図である。
なお図6は、図7におけるE−E部断面図である。さらに図7および図8はは、保護膜203Aを省略して図示してある。
マイクロノズル110Aは主として円柱形状に形成されたSi等の半導体基板200Aによって構成されている。
半導体基板200Aは、貫通孔204Aが形成される貫通孔形成部251と、該貫通孔形成部251の外周に配置された円筒形状の基板外周部250とより構成される。
貫通孔204Aには、燃料噴出側(図6中、下方側)の開口部の内径を絞ることによって噴出孔207Aが形成されている。
貫通孔形成部251は、特に図8、9に示されるように貫通孔204Aを形成する円筒部252と、隣接する円筒部252同士を連結する連結部253とより構成される。また連結部253は基板外周部250とも連結している。
円筒部252と連結部253とによって、または円筒部252と連結部253と基板外周部250とによって囲まれる空間を図7、8に示すように熱分離孔255とする。
半導体基板200Aの表裏面に、オーミックコンタクトをとるために高濃度不純物層205Aが形成される。
基板外周部250の軸方向側の一方の面(図6における上側)には、基板外周部250と逆の導電型を持つ不純物層206が形成されている。
不純物層206が形成された状態で、半導体基板200Aの表裏面には高濃度不純物層205Aが形成される。これにより図6に示すように、不純物層206が形成された基板外周部250の表裏面と、貫通孔形成部251の円筒部252および連結部253の表裏面とに高濃度不純物層205Aが形成される。
なお高濃度不純物層205Aは、不純物層206と逆の導電型を持つものとする。
また半導体基板200A、高濃度不純物層205Aおよび不純物層206の導電型としては、たとえば、半導体基板200Aと高濃度不純物層205Aとをn型を選択した場合には、不純物層206としてp型を選択する。
半導体基板200Aの表裏面には、高濃度不純物層205Aの上にリング形状の外部取出電極201Aが備えられている。
半導体基板200Aは酸化膜等の電気絶縁体300によって囲まれ、さらに熱分離孔255にも電気絶縁体300が充満している。ただし、円筒部252の内径側、すなわち貫通孔204A内には電気絶縁体300は充満させず、また外部取出電極201Aも電気絶縁体300によって覆わない。
一般に酸化膜のような電気抵抗の高い物質は熱抵抗も高く、電気絶縁と熱絶縁が同時になされることになる。したがって上記のような電気絶縁体300の配置とすることにより、貫通孔形成部251で発生した熱は基板外周部250へと伝達されない。また表裏面に備えられた外部取出電極201Aから高濃度不純物層205Aに外部から電位差を与えても、基板外周部250においては逆接続のダイオードとしての高濃度不純物層205Aと不純物層206とが形成されているため、基板外周部250には電流が流れない。
それぞれの貫通孔204Aの周囲には、同一の導電型しか存在しないため、すべての貫通孔204Aを形成する円筒部252にほぼ平行に電流が流れ、ジュール熱により円筒部252が発熱する。
次に、マイクロノズル110Aの製造方法について説明する。
図10の(a)〜(c)、図11の(a)〜(b)に、マイクロノズルの製造工程を示す。
図10の(a)に示すように、Si等によって形成された円柱形状の半導体基板200Aの外周部(基板外周部250)の表面に不純物層206を形成し、不純物層206が形成された半導体基板200Aの表裏面に高濃度不純物層205Aを形成する。
これらの層は、一般的な、イオン注入と熱拡散とによって形成される。
その後、基板外周部250の内径側の貫通孔形成部251に、後に熱絶縁領域となる熱分離孔255を形成する。
次に図10の(b)に示すように、半導体基板200A全体を電気絶縁体300によって被覆する。なお電気絶縁体300は、熱分離孔255内を充填しながら、半導体基板200Aの周囲に熱酸化もしくはCVD法等により形成される。
次に図10の(c)に示されるように、半導体基板200Aの貫通孔形成部251に、裏面(図中、下側)から、電気絶縁体300および高濃度不純物層205Aを貫通する凹部210Aを形成する。凹部210Aが、後に燃料を噴出する噴出孔207Aとなる。
なお凹部210Aは、Deep RIE等の異方向エッチングにより形成される。
また凹部210Aは、半導体基板200Aの下面側から見た場合に、円形となっている。
続いて図11の(a)に示すように、貫通孔形成部251に図11の(a)の上方側(燃料の流入する側)から大径孔220Aを形成する。なおDeep RIE等の異方向エッチングにより大径孔220Aを形成する。
この大径孔220Aの内径は、凹部210Aよりも大径に形成する。
このように大径孔220Aと凹部210Aとによって、噴出孔207Aを有する貫通孔204Aが形成される。
次に図11の(b)に示すように、酸化膜等の保護膜203Aを、熱酸化もしくはCVD法等により貫通孔204Aの内周面および半導体基板200Aの表裏面に形成する。
次に図6に示すように基板外周部250の外周側の表裏面に、リング形状の外部取出電極201Aを形成する。
外部取出電極201Aの一面は高濃度不純物層205Aに接し、他方の面は、保護膜203に覆われることなく、露出している。
なお本実施例において、半導体基板200Aが本発明における導電性基板を構成し、電気絶縁体300が本発明における断熱材を構成する。また、不純物層206が本発明における第1の不純物層を構成し、高濃度不純物層205が本発明における第2の不純物層を構成する。さらに、円筒部252が本発明における貫通孔を形成した部分を構成する。
本実施例は以上のように構成され、半導体基板200Aの外周部(基板外周部250)の表裏面には逆接続の高濃度不純物層205Aと不純物層206とを形成したことにより、マイクロノズル110Aの基板外周部250には熱が発生せず、マイクロノズル110Aの内径側の貫通孔形成部251のみが発熱する。また、電気絶縁体300によって貫通孔形成部251と基板外周部250とは熱絶縁が行われているため、貫通孔形成部251が発熱した場合にも基板外周部250の熱上昇を抑えることができる。
よって、外部への電極の取り出しのために基板外周部250に備えられた外部取出電極201Aの近傍が高温になることがなく、信頼性の高い電気的接続および機械的接続が可能となる。
外部取出電極201A以外のすべてのマイクロノズル110Aの表面は、保護膜203によって被覆されているので、高温高圧の燃料による腐食を防ぐことができる。
次に第3の実施例について説明する。
なお本実施例におけるマイクロノズルのインジェクタへの取り付け位置は、第1の実施例と同じであり説明を省略する。
本実施例におけるマイクロノズル110Bは、第1の実施例における半導体基板200とマイクロノズルの高濃度不純物層205の構成を変更したものである。
図12は、本実施例におけるマイクロノズルの断面図である。
電気絶縁性基板400に、表裏面を貫通する貫通孔204Bが設けられている。
また貫通孔204Bには、燃料噴出側の開口部の内径を絞ることによって噴出孔207Bが形成されている。
電気絶縁性基板400の表裏面と、貫通孔204Bの内周面には、導電性薄膜401によって覆われている。
導電性薄膜401は、無電解メッキ等で形成する。また無電解メッキで良好な厚み、特性が得られ難い場合には、無電解メッキの後、電解メッキを施す。
電気絶縁性基板400の表裏面には、導電性薄膜401で覆われた上から外部取出電極201が形成される。
この外部取出電極201によって、各貫通孔204Bの内周面に形成された導電性薄膜401に均等に電流が流れ、均一に発熱する。
燃料が流れる貫通孔204Bの内周面および電気絶縁性基板400の表裏面には、燃料による腐食を防ぐため保護膜203Bによって被覆されている。
なおマイクロノズル110Bの製造方法については、上記第1、第2の実施例において説明したマイクロノズルの製造方法の変形であり容易に推測できるため、説明を省略する。
本実施例において、電気絶縁性基板400が本発明における絶縁性基板を構成する。
本実施例は以上のように構成され、電気絶縁性基板400の表裏面に形成された外部取出電極201に電位差を与えると、各貫通孔204Bの内周面に形成されている導電性薄膜401に電流が流れる。この状態で各貫通孔204Bに燃料を流すとジュール熱によって燃料温度が上昇する。また、貫通孔204Bの燃料噴出側に内径を一部絞った噴出孔207Bが形成されていることにより、貫通孔204Bの出口付近で燃料を所望の高温高圧状態にすることができ、超臨界状態の燃料を直接燃焼室に噴出することができる。
また電気絶縁性基板400自体の熱抵抗が高いため、導電性薄膜401から発生した熱は有効に燃料に伝達され、エネルギーロスが少なく、また燃料の昇温時間も短縮することができる。
さらに電気絶縁性基板400自体の熱抵抗が高いため、導電性薄膜401から発生した熱はマイクロノズル110Bの周囲に伝わることが無く、マイクロノズル110Bをインジェクタ先端に実装する際に、マイクロノズル110Bと接触する部分において耐高温部材を使用する必要が無くなり、信頼性を向上させることができる。
次に、第4の実施例について説明する。
図13に、燃料噴射部近傍の断面を示す。
図示しない燃料ポンプによって加圧された燃料が、燃焼室内に燃料を噴射するインジェクタ100Aに供給される。
インジェクタ100Aを構成するケーシング101の燃料噴射側には、流量調節孔104を覆うようにして保持具102Aが取り付けられる。
また保持具102Aにおいて、流量調節孔104の開口と対向する位置には熱分離構造体501を介してマイクロノズル500が取り付けられている。
熱分離構造体501は、セラミックスや石英などの熱伝導率の小さい材料によって構成されている。
また保持具102Aは、マイクロノズル500から伸びる電極112A、112Bを外部に引き出す。
マイクロノズル500は、自身に設けられた貫通孔を通過する燃料を昇温しながら燃焼室内(図13中におけるインジェクタ100Aの下方側)に噴射するものである。
インジェクタ100Aの他の構成は、第1の実施例と同じであり、同一番号を付して説明を省略する。
針弁105は駆動部502によって駆動され、図13中の上下方向に移動して流量調節孔104を開閉する。
マイクロノズル500を加熱するための電力源、および針弁105を駆動するための電力源となる電源504が、コントローラ503を介して電極112A、112Bおよび駆動部502に接続される。
コントローラ503は、電極112A、112Bに電力を供給するかどうか、および駆動部502を制御することによって針弁105を開口させるかどうかを制御する。
次に、マイクロノズル500の詳細について説明する。
図14は、マイクロノズルの断面図であり、図15は、マイクロノズルの各部を示す分解斜視図である。なお図15は、上側構造体515、ヒータ520、下側構造体510のみを示す。
マイクロノズル500は、燃料を昇温させるためのヒータ520と、該ヒータ520の上下面を覆う上側構造体515、下側構造体510とより構成される。
ヒータ520は熱伝導率が大きく導電性を有する材料(たとえば金属、Si)によって構成され、上側構造体515、下側構造体510は熱伝導率が小さく電気的絶縁性を有する材料(たとえば非金属)によって構成されている。
ヒータ520と上側構造体515の間、ヒータ520と下側構造体510の間はそれぞれ接合されている。
ヒータ520は、円柱形状のヒータ部521と、ヒータ部521の外周から外方に向けて延びる延設部522A、522Bとより構成される。
ヒータ部521には、下側構造体510と接合される面と、上側構造体515と接合される面とをつなぐ複数の貫通孔524、525が形成される。
貫通孔524は断面が円形状の孔であり、該孔を燃料が通過する。貫通孔525は断面が四角形状の孔であり、該貫通孔525は熱絶縁部518(詳しくは後述する)が充満している。
下側構造体510、上側構造体515には、ヒータ520と接合されたときに貫通孔524と対応する位置に、それぞれ貫通孔511、516が形成されている。
これにより上側構造体515の貫通孔516が、ヒータ520に燃料を引き込む流路となり、下側構造体510の貫通孔511がヒータ520で昇温された燃料を内燃機関側へ供給する流路となる。
なお下側構造体510、上側構造体515の貫通孔525と対応する位置は開口しておらず、貫通孔525は下側構造体510、上側構造体515によって密閉される。
延設部522A、522Bの上側構造体515側の面には、それぞれ電極523A、523Bが形成されている。
また上側構造体515には、ヒータ520に上側構造体515が接合されたときに電極523A、523Bと対応する位置にそれぞれ電極孔517A、517Bが設けられている。
上側構造体515、ヒータ520、下側構造体510とが接合された状態で、上側構造体515、下側構造体510の外周部近傍は、たとえばセラミックスや石英などの熱伝導率の小さい材料で形成された熱分離構造体501によって囲まれている。
熱分離構造体501は、マイクロノズル500が嵌め込まれた状態で、上側構造体515の電極孔517A、517Bと対応する位置にそれぞれ電極孔505A、505Bが形成されている。
電極孔505A、電極孔517Aには、一端が電極523Aと接続され、他端側が熱分離構造体501から露出して、図13に示す電極112Aが接続される取出電極519Aが備えられている。
同様に、電極孔505B、電極孔517Bには、一端が電極523Bと接続され、他端側が熱分離構造体501から露出して、図13に示す電極112Bと接続される取出電極519Bが備えられている。
この取出電極519A、519Bに電圧を印加することにより、図14中の左右方向に電流が流れる。
マイクロノズル500が熱分離構造体501に嵌め込まれた状態で、ヒータ520の外周面と熱分離構造体501の間には、ヒータ520よりも熱抵抗の高い熱絶縁部518が充填されている。
また貫通孔525内にも熱絶縁部518が充填されている。
貫通孔525に熱絶縁部518が充填されることにより、熱的に絶縁領域となり、ヒータ520に電流を流したときに貫通孔524の近傍のみを発熱させることができる。
電極112A、112Bに電圧を印加することにより、ヒータ520がジュール加熱される。これにより、針弁105から送られた燃料は、上側構造体515の貫通孔516を通ってヒータ520の貫通孔524において急速加熱され、下側構造体510の貫通孔511を通って高温、高圧の状態で燃焼室内へ向けて噴射される。
またコントローラ503は、電極112A、112Bに印加する電圧、および駆動部502を制御し、針弁105が開くタイミングで電極112A、112Bに電圧を印加してヒータ520を加熱させる。
これにより、ヒータ520の貫通孔524に燃料が流れるときにのみ、ヒータ520に電力が供給される。
次に、マイクロノズル500の製造方法について説明する。
図16は、マイクロノズル500の組み付け手順を示す断面図である。
あらかじめ、上側構造体515、下側構造体510に、それぞれ穴あけ加工によって貫通孔516、511を形成しておく。
なお、穴あけ加工はドリル加工、放電加工、エッチング、抜き打ち等の方法を用いることができる。
ヒータ520においても、あらかじめ燃料の流路となる貫通孔524、熱的に絶縁領域となる貫通孔525を設けておく。
ここで、ヒータ520の材料がSiである場合には、Deep RIEを用いて貫通孔524、525を設けることもできる。
ヒータ520の上側構造体515と接合される側の面にW、Ni、Ptなどの金属電極を蒸着し、パターニングすることによって延設部522A、522Bの上にのみ、それぞれ電極523A、523Bを形成する。
上側構造体515において、ヒータ520と接合したときに電極523A、523
と対応する位置に電極孔517A、517Bを機械加工等によって設ける。
すべての貫通孔511、516、524、525、電極孔517A、517Bが形成された後、燃料の流路が確保できるように、貫通孔516、524、511の位置合わせをして、上側構造体515、ヒータ520、下側構造体510を接合する。
なおこの接合は、拡散接合や摩擦圧接を用いる。
また、拡散接合の場合には、真空雰囲気あるいはアルゴンガス雰囲気、N2雰囲気を用いて行い、温度、圧力をできるだけ高くし、密着性を上げる。ここで、真空雰囲気中で拡散接合することにより、ヒータ520の貫通孔525内が真空状態となり、熱的に絶縁される。なお、本実施例においてこの貫通孔525内の真空状態が熱絶縁部518となっている。
上側構造体515、ヒータ520、下側構造体510を接合してマイクロノズル500を形成した後、マイクロノズル500の外周側に熱分離構造体501を設ける。
このときも真空状態で熱分離構造体501をマイクロノズル500の外周に形成することにより、ヒータ部521と熱分離構造体501の間の空間が熱的に絶縁された真空状態となる。
なお、本実施例においてこのヒータ部521と熱分離構造体501の間の真空状態が熱絶縁部518となっている。
本実施例において、針弁105が本発明における弁を構成し、ヒータ520が本発明における加熱手段、導電性材料を構成する。またコントローラ503が本発明におけるエネルギー供給部を構成し、熱絶縁部518が本発明における熱絶縁手段を構成する。
本実施例は以上のように構成され、燃料が流れる貫通孔524の周囲に、熱絶縁部518を配置することにより、ヒータ520の熱容量を著しく低下させることができ、ヒータ520を加熱させて貫通孔524を通過する燃料の昇温時間を大幅に短くすることができる。
また、燃料が流れる貫通孔524の近傍にのみヒータ520があり、その貫通孔524の近傍のヒータ520の周囲を熱絶縁部518で囲むことにより、貫通孔524の周囲のヒータ520が熱的に絶縁されて熱損失を小さくすることができ、貫通孔524を通過する燃料の昇温時のエネルギー効率が向上する。
またコントローラ503は、針弁105が開くタイミングで電極112A、112Bに電圧を印加してヒータ520を加熱させることにより、貫通孔524に燃料が流れるときにのみ、ヒータ520に電力が供給されることとなり、燃料を昇温させるためのエネルギー効率を向上させることができる。
ヒータ520の燃料噴射側の面に、熱伝導率の小さい下側構造体510を接合したことにより、マイクロノズル500から噴射した燃料が跳ね返ってマイクロノズル500の燃料噴射側の面に付着したとしても、付着した燃料によってヒータ520の熱容量が大きくなってしまうことを防止することができる。したがって効率よくヒータ520を通過する燃料を昇温することができる。
本実施例では、ヒータ520において図14の横方向に電流を流してヒータ520を昇温させるものとしたが、これに限定されず、上記各実施例と同様に、図14中、上面から下面へ向けて、または下面から上面へ向けて電流を流すこともできる。
熱絶縁部518を、真空状態によって形成するものとしたが、これに限定されず、熱低効率の高い他の材料を用いることもできる。
次に第4の実施例におけるマイクロノズルの製造方法の変形例について説明する。
図17に、マイクロノズル500の製造方法を示す。
ヒータ520に貫通孔525のみを形成する。
電極孔517A、517Bのみが形成された上側構造体515と、貫通孔525のみが形成されたヒータ520と、穴あけ加工がされていない下側構造体510とを拡散接合によって接合する。
この拡散接合を真空雰囲気中で行うことにより、貫通孔525内が熱絶縁部518(真空状態)で充満される。
次に、上側構造体515、ヒータ520、下側構造体510とが一体となった構造体に、ドリル550を用いて穴あけ加工によってそれぞれ貫通孔516、524、511を形成する。
この穴あけ加工は、ドリル550を用いた加工に限らず、放電加工、エッチング、打ち抜き等の方法を用いることができる。
このように、一体となった上側構造体515、ヒータ520、下側構造体510のそれぞれに貫通孔516、524、511を一度に形成することにより、それぞれの貫通孔516、524、511の位置ずれが防止され、燃料が通過する油路を容易に形成することができる。
次に、第4の実施例におけるヒータの変形例について説明する。
図18の(a)に、本変形例におけるマイクロノズル500Aの上面を示し、図18の(b)に、図18の(a)におけるF−F部断面を示す。図19は、ヒータ520Aの斜視図である。
1本の帯状の部材にスリット状に貫通孔524を形成し、略ウェーブ状に折り曲げることによってヒータ520Aが形成される。
ヒータ520Aは、貫通孔516Aを有する上側構造体515Aと、貫通孔511Aを有する下側構造体510Aとによって挟まれて接合されている。
このとき、上側構造体515Aに設けられた貫通孔516Aと、ヒータ520Aに設けられた貫通孔524Aと、下側構造体510Aに設けられた貫通孔511Aとが連通した状態となっている。
この貫通孔516A、524A、511Aは、第4の実施例と同様の方法を用いて形成することができる。
ヒータ520Aの端部において、上側構造体515Aと接合される側の面に電極530A、530Bがパターニングより形成される。
上側構造体515Aには、ヒータ520Aと接合したときに電極530A、530Bと対応する位置に、それぞれ電極孔506A、506Bが形成されている。
電極孔506A、506Bには、第4の実施例における取出電極519A、519Bと同様に取出電極531A、531Bが配置され、取出電極531A、531Bの差込方向先端側が電極530A、530Bと接続され、他端側がヒータ520Aに電力を供給するための図示しない電極に接続される。
マイクロノズル500Aの外周部は、第4の実施例と同様に図示しない熱分離構造体によって囲まれている。
これにより、上側構造体515A、下側構造体510A、熱分離構造体とで囲まれる空間が密閉され、第4の実施例と同様に熱絶縁部518Aが形成される。
取出電極531A、531Bを介して電極530A、530Bに電圧が印加されると、ヒータ520A内において電極530A側から電極530B側へ向けて、または電極530B側から電極530A側へ向けて電流が流れる。
したがってヒータ520Aに形成されたすべての貫通孔524Aに対して均等に電流を流すことができ、ヒータ520Aの温度分布を均一化させることができる。
なお本変形例においては、ヒータ520Aを略ウェーブ状に折り曲げるものとしたが、これ以外にもたとえば、帯状のヒータ部材を渦巻き型に形成するなど種々の形状に形成することもできる。
なお、第4の実施例において、針弁が開くタイミングでヒータに電力を供給する構成としたが、上記他の実施例、変形例においても、針弁の開閉に同期してヒータに通電を行って燃料を加熱するようにしてもよい。
第1の実施例における燃料噴射部近傍の断面図である。 マイクロノズルの一部破断図である。 図2における領域Aの拡大断面図である。 マイクロノズルの上面図である。 マイクロノズルの製造工程を示す図である。 第2の実施例におけるマイクロノズルの断面図である。 図6におけるB−B部断面図である。 図6におけるC−C部断面図である。 図7におけるD−D部断面図である。 第2の実施例におけるマイクロノズルの製造工程を示す図である。 第2の実施例におけるマイクロノズルの製造工程を示す図である。 第3の実施例におけるマイクロノズルの断面図である。 第4の実施例における燃料噴射部近傍の断面図である。 マイクロノズルの断面図である。 マイクロノズルの分解斜視図である。 マイクロノズルの製造方法を示す図である。 マイクロノズルの製造方法の変形例を示す図である。 第4の実施例の変形例におけるマイクロノズルを示す図である。 第4の実施例の変形例におけるヒータを示す図である。
符号の説明
100、100A インジェクタ
101 ケーシング
102 保持具
103 油圧室
104 流量調節孔
105 針弁
110、110A、110B、500、500A マイクロノズル
112、112A、112B、 電極
200、200A 半導体基板
201、201A 外部取出電極
204、204A、204B 貫通孔
205、205A 高濃度不純物層
206 不純物層
207、207A、207B 噴出孔
220 大径孔
250 基板外周部
251 貫通孔形成部
252 円筒部
253 連結部
255 熱分離孔
300 電気絶縁体
501 熱分離構造体
502 駆動部
503 コントローラ
504 電源
505A、505B、506A、506B、517A、517B 電極孔
510、510A 下側構造体
511、511A、516、516A、524、525 貫通孔
515、515A 上側構造体
518、518A 熱絶縁部
519A、519B、531A、531B 取出電極
520、520A ヒータ
521 ヒータ部
523A、523B、530A、530B 電極

Claims (12)

  1. 燃焼室に燃料を噴射するインジェクタにおいて、
    所定の圧力が印加された燃料が供給される油圧室を備えたケーシングと、
    該油圧室内の燃料を噴出する流量調節孔と、
    該流量調節孔の開閉を行う弁と、
    該弁の下流側に設けられたマイクロノズルと、
    該マイクロノズルにエネルギーを供給するエネルギー供給部と、を備え、
    該マイクロノズルは、
    少なくとも1つ以上の貫通孔と、
    該貫通孔を通過する燃料を加熱するための加熱手段とより構成され、
    前記エネルギー供給部から前記加熱手段にエネルギーを供給することによって、前記加熱手段が熱を発生し、前記流量調節孔から噴出されて前記貫通孔を通過する燃料を昇温可能としたことを特徴とするインジェクタ。
  2. 前記エネルギー供給部は、前記貫通孔を燃料が通過するタイミングで、前記加熱手段にエネルギーを供給することを特徴とする請求項1に記載のインジェクタ。
  3. 前記エネルギーは電力であり、前記加熱手段は通電されることによって熱を発生することを特徴とする請求項1または2に記載のインジェクタ。
  4. 前記電力は、前記マイクロノズルの表面から裏面へ、または裏面から表面へ向けて流れることを特徴とする請求項3に記載のインジェクタ。
  5. 前記マイクロノズルは、
    前記貫通孔を備え、前記加熱手段を構成する導電性基板と、
    該導電性基板の表裏面のそれぞれに設けられた外部取出電極とを有し、
    前記電力を前記外部取出電極に印加することによって、前記導電性基板に電流が流れ、前記流量調節孔から噴出されて前記貫通孔を通過する燃料を昇温可能としたことを特徴とする請求項4に記載のインジェクタ。
  6. 前記マイクロノズルは、
    基板外周部と、該基板外周部に囲まれて前記貫通孔が形成される貫通孔形成部とで構成され、前記加熱手段を構成する導電性基板と、
    前記貫通孔形成部において前記貫通孔を形成した部分の周囲に配置された断熱材と、
    前記基板外周部において前記導電性基板の表裏面のうち一方側の面を覆う第1の不純物層と、
    該第1の不純物層が設けられた状態で、前記導電性基板の表裏面のそれぞれを覆う第2の不純物層と、
    前記基板外周部の表裏面のそれぞれを覆う前記第2の不純物層に形成された外部取出電極とを有し、
    前記第1の不純物層と第2の不純物層とは互いに反対の導電型を持ち、
    前記貫通孔が複数設けられている場合に、前記貫通孔形成部の表裏面において前記貫通孔の周囲に形成された前記第2の不純物層は、各面において互いに一部を連結し、
    該外部取出電極に電圧を印加することによって、前記第2の不純物層から前記貫通孔形成部へ電流が流れ、前記流量調節孔から噴出されて前記貫通孔を通過する燃料を昇温可能としたことを特徴とする請求項4に記載のインジェクタ。
  7. 前記マイクロノズルは、
    前記貫通孔を備えた絶縁性基板と、
    該絶縁性基板の表裏面および前記貫通孔の内周面とを被覆し、前記加熱手段を構成する導電性薄膜と、
    前記絶縁性基板の周囲に設けられた外部取出電極とを有し、
    前記電力を前記外部取出電極に印加することによって、前記導電性薄膜に電流が流れ、前記流量調節孔から噴出されて前記貫通孔を通過する燃料を昇温可能としたことを特徴とする請求項4に記載のインジェクタ。
  8. 前記マイクロノズルは、前記燃料と触れる部位に保護膜が形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1に記載のインジェクタ。
  9. 前記導電性基板は、半導体材料であることを特徴とする請求項1から6、8に記載のインジェクタ。
  10. 前記マイクロノズルは、
    前記貫通孔を備え、前記加熱手段を構成する導電性材料と、
    前記導電性材料における前記貫通孔の周囲に配置された熱絶縁手段とより構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載のインジェクタ。
  11. 前記熱絶縁手段は、空気、または真空によって構成されていることを特徴とする請求項10に記載のインジェクタ。
  12. 前記導電性材料は、金属によって構成されていることを特徴とする請求項10または11に記載のインジェクタ。
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