JP2006048300A - ディスクアレイ装置群およびそのコピー処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数世代の差分データ群間のデータの整合性を維持しつつ、ローカル側ストレージで管理する複数世代の差分データ群をリモート側ストレージにリモートコピーして管理するための処理に適用可能なディスクアレイ装置群のコピー処理技術を提供する。
【解決手段】 ローカルサイトのディスクアレイ装置1aと、リモートサイトのディスクアレイ装置1bとを有するシステムにおいて、ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aの複数の副ボリューム211〜21nのデータを、リモートサイト側のディスクアレイ装置1bの正ボリューム251にリモートコピーするように制御し、このリモートコピーの際に、正ボリューム201と副ボリューム211〜21nとの間のペア状態とペア解除を制御することができ、さらに、各副ボリューム261〜26nを生成する際に、前の副ボリュームのデータとの差分データを生成して当該の副ボリュームに格納する。
【選択図】 図5
【解決手段】 ローカルサイトのディスクアレイ装置1aと、リモートサイトのディスクアレイ装置1bとを有するシステムにおいて、ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aの複数の副ボリューム211〜21nのデータを、リモートサイト側のディスクアレイ装置1bの正ボリューム251にリモートコピーするように制御し、このリモートコピーの際に、正ボリューム201と副ボリューム211〜21nとの間のペア状態とペア解除を制御することができ、さらに、各副ボリューム261〜26nを生成する際に、前の副ボリュームのデータとの差分データを生成して当該の副ボリュームに格納する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、ディスクアレイ装置群のコピー処理技術に関し、特に、複数世代の差分データ群間のデータの整合性を維持しつつ、ローカル側ストレージで管理する複数世代の差分データ群をリモート側ストレージにリモートコピーして管理するための処理に適用して有効な技術に関する。
本発明者が検討したところによれば、従来のディスクアレイ装置群のコピー処理技術に関しては、以下のような技術が考えられる。
通常、ディスクアレイ装置群のコピー処理技術において、リモートバックアップでは、プライマリサイトのデータをプライマリサイトから異なった地理的エリアに存在するセカンダリサイトでミラーされるバックアップデータの多重生成を行うことができる。このバックアップデータの多重生成では、元のデータを記憶した記憶ボリュームと複製データを記憶した記憶ボリュームとの間で、ある時点での整合性を保ち、ある時点の後に元のデータが更新されたとしても、ある時点の元のデータを参照できるようにするスナップショットと呼ばれる技術が用いられる。
たとえば、特許文献1には、ローカルサイトに存在するプライマリストレージデバイスのデータを、リモートサイトに存在するセカンダリストレージデバイスにミラーし、それぞれプライマリストレージデバイスおよびセカンダリストレージデバイスのスナップショットをとり、プライマリストレージデバイスのスナップショットをローカルサイトのスナップショットボリュームに保存し、セカンダリストレージデバイスのスナップショットをリモートサイトのスナップショットボリュームに保存し、以上の処理を繰り返して、スナップショットの複数世代保存を行う技術が開示されている。
特開2003−242011号公報
ところで、前記のような本発明者が検討した従来のディスクアレイ装置群のコピー処理技術に関して、本発明者が検討した結果、以下のようなことが明らかとなった。
たとえば、前記特許文献1では、プライマリストレージデバイスのデータをセカンダリストレージデバイスにミラーし、プライマリストレージデバイスのスナップショットをローカルサイトのスナップショットボリュームに保存し、セカンダリストレージデバイスのスナップショットをリモートサイトのスナップショットボリュームに保存するため、必要な記憶容量が大きくなる上、ホストI/Oの負荷が大きくなり、その結果、高速回路を使用する必要がある。
そこで、本発明の目的は、前述の課題を解決し、複数世代の差分データ群間のデータの整合性を維持しつつ、ローカル側ストレージで管理する複数世代の差分データ群をリモート側ストレージにリモートコピーして管理するための処理に適用可能なディスクアレイ装置群のコピー処理技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、第1のロケーションに存在する第1のディスクアレイ装置と、第2のロケーションに存在する第2のディスクアレイ装置とを有し、第1のディスクアレイ装置から第2のディスクアレイ装置へリモートコピーが行われるディスクアレイ装置群、およびそのコピー処理方法に適用され、以下のような特徴を有するものである。
すなわち、本発明においては、第1のディスクアレイ装置と第2のディスクアレイ装置とのうち少なくとも一方が、上位装置に接続され、上位装置からデータを受ける上位インターフェースと、この上位インターフェースに接続され、上位装置との間でやり取りされるデータ、および上位装置との間でやり取りされるデータに関する制御情報を保存するメモリと、このメモリに接続され、上位装置との間でやり取りされるデータを、メモリに読み書きするように制御するディスクインターフェースと、このディスクインターフェースに接続され、ディスクインターフェースの制御のもとに、上位装置から送られたデータが格納される複数のディスクドライブと、この複数のディスクドライブの記憶領域を用いて生成される第1の論理ボリュームへのデータの読み書きを制御し、第1の論理ボリュームに格納された過去のデータを世代毎の差分データとして第2の論理ボリュームに書き込むように制御し、第2の論理ボリュームに格納されている世代毎の差分データの関係を管理するスナップショット管理テーブルをメモリの領域に設けることによって差分データを管理する制御プロセッサとを有し、スナップショット管理テーブルにより、少なくとも、第1の世代のデータを格納する第1の仮想論理ボリュームと、第2の世代のデータを格納する第2の仮想論理ボリュームとを生成する機能を有するものである。
具体的に、本発明の第1の技術は、第1のディスクアレイ装置が、上位インターフェース、メモリ、ディスクインターフェース、複数のディスクドライブ、制御プロセッサを有し、第1の仮想論理ボリュームと第2の仮想論理ボリュームとを生成する機能を有する構成において、第1のディスクアレイ装置の制御プロセッサが、第1の仮想論理ボリュームのデータを第2のディスクアレイ装置の第3の論理ボリュームにリモートコピーするために転送するように制御し、第2の仮想論理ボリュームのデータを第2のディスクアレイ装置の第4の論理ボリュームにリモートコピーするために転送するように制御する機能を有するものである。さらに、リモートコピーのために転送している際に、第1の論理ボリュームと第1の仮想論理ボリュームとの間、および第1の論理ボリュームと第2の仮想論理ボリュームとの間のペアの生成および分割を制御し、一方がペア状態の時は他方をペア解除するものである。さらに、各仮想論理ボリュームを生成する際に、前の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して仮想論理ボリュームに格納するものである。
また、本発明の第2の技術は、第2のディスクアレイ装置が、上位インターフェース、メモリ、ディスクインターフェース、複数のディスクドライブ、制御プロセッサを有し、第1の仮想論理ボリュームと第2の仮想論理ボリュームとを生成する機能を有する構成において、第2のディスクアレイ装置の制御プロセッサが、第1のディスクアレイ装置からリモートコピーするために転送されてきたデータを第5の論理ボリュームに格納し、第5の論理ボリュームから、第1の仮想論理ボリュームと第2の仮想論理ボリュームとを生成するように制御する機能を有するものである。さらに、リモートコピーのために転送されている際に、第5の論理ボリュームと第1の仮想論理ボリュームとの間、および第5の論理ボリュームと第2の仮想論理ボリュームとの間のペアの生成および分割を制御し、一方がペア状態の時は他方をペア解除するものである。さらに、各仮想論理ボリュームを生成する際に、前の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して仮想論理ボリュームに格納するものである。
また、本発明の第3の技術は、第1のディスクアレイ装置および第2のディスクアレイ装置が、それぞれ、上位インターフェース、メモリ、ディスクインターフェース、複数のディスクドライブ、制御プロセッサを有し、第1の仮想論理ボリュームと第2の仮想論理ボリュームとを生成する機能を有する構成において、第1のディスクアレイ装置の制御プロセッサが、第1のディスクアレイ装置の第1の仮想論理ボリュームおよび第2の仮想論理ボリュームのデータを第2のディスクアレイ装置の第6の論理ボリュームにリモートコピーするために転送するように制御する機能を有し、第2のディスクアレイ装置の制御プロセッサが、第1のディスクアレイ装置からリモートコピーするために転送されてきたデータを第6の論理ボリュームに格納し、第6の論理ボリュームから、第2のディスクアレイ装置の第1の仮想論理ボリュームと第2の仮想論理ボリュームとを生成するように制御する機能を有するものである。さらに、第1のディスクアレイ装置において、リモートコピーのために転送している際に、第1の論理ボリュームと第1の仮想論理ボリュームとの間、および第1の論理ボリュームと第2の仮想論理ボリュームとの間のペアの生成および分割を制御し、一方がペア状態の時は他方をペア解除するものである。さらに、第2の仮想論理ボリュームを生成する際に、第1の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して第2の仮想論理ボリュームに格納するものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
本発明によれば、複数世代の差分データ群間のデータの整合性を維持しつつ、ローカル側ストレージで管理する複数世代の差分データ群をリモート側ストレージにリモートコピーして管理することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<本発明の概要>
本発明は、第1のロケーションのローカルサイトに存在する第1のディスクアレイ装置と、第2のロケーションのリモートサイトに存在する第2のディスクアレイ装置とを有し、第1のディスクアレイ装置から第2のディスクアレイ装置へリモートコピーが行われるディスクアレイ装置群、およびそのコピー処理方法に適用される。
本発明は、第1のロケーションのローカルサイトに存在する第1のディスクアレイ装置と、第2のロケーションのリモートサイトに存在する第2のディスクアレイ装置とを有し、第1のディスクアレイ装置から第2のディスクアレイ装置へリモートコピーが行われるディスクアレイ装置群、およびそのコピー処理方法に適用される。
第1のディスクアレイ装置、第2のディスクアレイ装置は、ホスト(上位装置)に接続され、ホストからデータを受けるフロントエンド(上位)インターフェースと、このフロントエンドインターフェースに接続され、ホストとの間でやり取りされるデータおよびデータに関する制御情報を保存するメモリと、このメモリに接続され、ホストとの間でやり取りされるデータをメモリに読み書きするように制御するバックエンド(ディスク)インターフェースと、このバックエンドインターフェースに接続され、バックエンドインターフェースの制御のもとに、ホストから送られたデータが格納される複数のディスク(ディスクドライブ)と、この複数のディスクの記憶領域を用いて生成される正ボリューム(第1の論理ボリューム)へのデータの読み書きを制御し、正ボリュームに格納された過去のデータを世代毎の差分データとしてプールボリューム(第2の論理ボリューム)に書き込むように制御し、プールボリュームに格納されている世代毎の差分データの関係を管理するスナップショット管理テーブルをメモリの領域に設けることによって差分データを管理する制御プログラムを実行するCPU(制御プロセッサ)とを有し、スナップショット管理テーブルにより、少なくとも、第1の世代のデータを格納する副ボリューム1(第1の仮想論理ボリューム)と、第2の世代のデータを格納する副ボリューム2(第2の仮想論理ボリューム)とを生成する機能を有する。
<ディスクアレイ装置を含むシステムの構成>
図1により、本実施の形態に係るディスクアレイ装置を含むシステムの構成の一例を説明する。図1はディスクアレイ装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
図1により、本実施の形態に係るディスクアレイ装置を含むシステムの構成の一例を説明する。図1はディスクアレイ装置を含むシステムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態に係るディスクアレイ装置1は、ディスクアレイコントローラ10およびディスク20を含んで構成される。また、ディスクアレイ装置1は、SAN(Storage Area Network)2を介して複数のホスト3に接続され、LAN(Local Area Network)4を介して管理用端末装置5に接続されている。
ディスクアレイコントローラ10は、制御プログラム103の動作によって、ディスク20に対するデータの入出力を制御する。また、ディスク20によってRAID(Redundant Array of Independent Disks)が構成されており、記憶されるデータに冗長性を持たせている。このため、ディスク20の一部に障害が生じても、記憶されたデータが消失しないようになっている。
さらに、ディスクアレイコントローラ10には、CPU101、メモリ102、データ転送コントローラ104、フロントエンドインターフェース105、バックエンドインターフェース106、キャッシュメモリ107、およびLANインターフェース108が設けられている。
メモリ102には、制御プログラム103(図2参照)が記憶されており、CPU101が制御プログラム103を呼び出して実行することによって各種処理が行われる。データ転送コントローラ104は、CPU101、フロントエンドインターフェース105、バックエンドインターフェース106、およびキャッシュメモリ107の間でデータを転送する。
フロントエンドインターフェース105は、SAN2に対するインターフェースであって、たとえばファイバチャネルプロトコルによって、ホスト3との間でデータや制御信号を送受信する。バックエンドインターフェース106は、ディスク20に対するインターフェースであって、たとえばファイバチャネルプロトコルによって、ディスク20との間でデータや制御信号を送受信する。
キャッシュメモリ107には、フロントエンドインターフェース105とバックエンドインターフェース106との間で送受信されるデータが一時的に記憶されるキャッシュが設けられている。すなわち、データ転送コントローラ104は、SAN4を介してディスク20に読み書きされるデータをフロントエンドインターフェース105、バックエンドインターフェース106間で転送する。さらに、これらのディスク20に読み書きされるデータをキャッシュメモリ107に転送する。
LANインターフェース108は、LAN4に対するインターフェースであって、たとえばTCP/IPプロトコルによって、管理用端末装置5との間でデータや制御信号を送受信することができる。SAN2は、たとえばファイバチャネルプロトコルのような、データの転送に適するプロトコルで通信可能なネットワークである。
ホスト3は、CPU、メモリ、記憶装置、インターフェース、入力装置、および表示装置が備わるコンピュータ装置であり、ディスクアレイ装置1から提供されるデータを利用して、データベースサービスやウェブサービスなどを利用可能にする。LAN4は、ディスクアレイ装置1の管理用に用いられるもので、たとえばTCP/IPプロトコルによって、コンピュータ間でデータや制御情報を通信可能であり、たとえばイーサネット(登録商標)が用いられる。
管理用端末装置5は、CPU、メモリ、記憶装置、インターフェース、入力装置、および表示装置が備わるコンピュータ装置である。管理用端末装置5では、管理プログラムが動作しており、この管理プログラムによってディスクアレイ装置1の動作状態を把握し、ディスクアレイ装置1の動作を制御する。なお、管理用端末装置5では、Webブラウザなどのクライアントプログラムが動作しており、ディスクアレイ装置1からCGI(Common Gateway Interface)などによって供給される管理プログラムによってディスクアレイ装置1の動作を制御してもよい。
<制御プログラムの構成>
図2により、本実施の形態に係るディスクアレイ装置を含むシステムにおいて、制御プログラムの構成の一例を説明する。図2は制御プログラムの構成を示す説明図である。
図2により、本実施の形態に係るディスクアレイ装置を含むシステムにおいて、制御プログラムの構成の一例を説明する。図2は制御プログラムの構成を示す説明図である。
ホスト3の通常I/O処理プログラム301から送られたデータ入出力要求は、ディスクアレイ装置1の制御プログラム103のR/Wコマンド解析プログラム111によって解析され、スナップジョブプログラム121に送られる。スナップジョブプログラム121は、正ボリュームに対するデータ書き込み要求を受信すると、正ボリュームへのライト時に正ボリューム内の更新前のデータを、その格納領域であるプールボリュームに複写し、この複写後に正ボリュームの内容を更新する。
さらに、スナップジョブプログラム121は、データが更新された正ボリューム内のブロックに対応する仮想ボリューム内のブロックを、スナップショット生成要求の受信時点で正ボリュームのデータ(すなわち更新前のデータ)が格納されているプールボリューム上のブロックと対応付けるようにスナップショット管理テーブル(差分情報管理ブロック)を更新する。
また、スナップリストアジョブプログラム122は、スナップショットの副ボリュームから正ボリュームへリストア処理を行う。
このようにして、ディスクアレイ装置1はスナップショットイメージを提供することが可能になる。そして、ホスト3が、通常I/O処理プログラム301によって、仮想ボリュームにアクセスすることによって、スナップショット生成要求発行時点での正ボリューム内の情報を利用することができる。
また、通常I/O処理プログラム301から送られた制御コマンドは、その他コマンド解析プログラム112によって解析され、構成情報制御プログラム140に送られる。構成情報制御プログラム140のペア情報管理プログラム141は、スナップショット生成要求を受信すると、まずスナップショット管理テーブルに新しい仮想ボリュームの識別情報を登録する。この仮想ボリュームのブロックは、最初はスナップショット管理テーブルによって、正ボリュームのブロックと一対一で対応付けられている。
プールボリューム管理プログラム142は、後述するように、プール領域に登録されたボリュームの追加および削除を管理する。プール管理プログラム150は、プールボリューム管理プログラム142に従ってプールそのものの管理を行う。また、WEBプログラム160は、ジョブをWEB上に展開するためのものである。
さらに、 ディスクアレイ装置1の制御プログラム103に設けられるRAIDマネージャプログラム131は、ホスト3のRAIDマネージャプログラム302と通信可能に接続されている。このRAIDマネージャプログラム131,302によって、スナップショットの生成やリモートコピーの生成、ペア状態の変更などを行うことができる。
また、DAMPインターフェースプログラム132は、管理用端末装置5のDAMPプログラム501と通信可能に接続されており、このDAMPインターフェースプログラム132によって、管理用端末装置5のDAMPプログラム501との通信が行われて、ディスクアレイ装置1のRAIDの構成を管理することができる。
<リモートコピーの第1の例>
図3により、ディスクアレイ装置群におけるディスクアレイ装置間のリモートコピーの第1の例を説明する。図3はリモートコピーの第1の例を示す説明図である。
図3により、ディスクアレイ装置群におけるディスクアレイ装置間のリモートコピーの第1の例を説明する。図3はリモートコピーの第1の例を示す説明図である。
図3に示すシステムにおいては、前記図1および2に示したようなディスクアレイ装置1が複数からなるディスクアレイ装置群として構成され、ホスト3に接続されるローカルサイトのディスクアレイ装置1aから、このディスクアレイ装置1aに接続されるリモートサイトの別のディスクアレイ装置1bに対してリモートコピーが定期的に繰り返して実行される。
ローカルサイトに設けられたディスクアレイ装置1aには、論理ボリュームである正ボリューム201と、クイックシャドーによる仮想論理ボリュームである複数の副ボリューム211,212,・・・,21nが設けられている。そして、これらの複数の副ボリューム211〜21nに対して、それぞれ、リモートサイトのディスクアレイ装置1bに論理ボリュームである複数の正ボリューム251,252,・・・,25nが設けられ、これらの複数の正ボリューム251〜25nにリモートコピーが行われる。
この際に、ローカルサイトのディスクアレイ装置1aには、正ボリューム201へのデータの読み書きを制御し、正ボリューム201に格納された過去のデータを世代毎の差分データとしてプールボリュームに書き込むように制御し、プールボリュームに格納されている世代毎の差分データの関係を管理するスナップショット管理テーブルをメモリ102の領域に設けることによって差分データを管理する制御プログラム103を実行するCPU101を有することで、スナップショット管理テーブルにより、各世代のデータを格納する副ボリューム211〜21nを生成することができる。たとえば、各世代のデータとしては、曜日毎の各曜日のデータとすることができ、副ボリューム211は月曜日、副ボリューム212は火曜日、・・・、というように、各副ボリュームに各曜日のデータが格納される。
そして、ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aの制御プログラム103を実行するCPU101が、副ボリューム211〜21nのデータをリモートサイト側のディスクアレイ装置1bの正ボリューム251〜25nにリモートコピーするために転送するように制御する。さらに、リモートコピーのために転送している際に、正ボリューム201と副ボリューム211〜21nとの間のペアの生成(ペアクリエイト)および分割(ペアスプリット)を制御し、一つのパスがペア状態の時は他のパスをペア解除することができる。さらに、各副ボリューム211〜21nを生成する際に、前の週の該当曜日の副ボリュームのデータとの差分データを生成して各副ボリュームに格納する。
このリモートコピーの第1の例は、従来のシステムにおける以下の問題を解決したものである。すなわち、従来のシステムにおいては、ローカルサイトのディスクアレイ装置側で1つの副ボリュームしか作成できないため、リモートサイトのディスクアレイ装置へリモートコピー中の場合はペアスプリットができない。そのため、次にペアスプリットするには、リモートコピーの完了を待たねばならない。たとえば、差分量の多い副ボリュームをリモートコピーした場合、転送するデータ量が膨大となり、リモートコピーに多くの時間を要し、ペアスプリット不可の状態が多くなる。
そこで、本実施の形態によるリモートコピーの第1の例では、ローカルサイトのディスクアレイ装置1aにて複数の副ボリューム211〜21nを作成可能とすることにより、1つの副ボリュームがリモートコピー中でもペアスプリットを可能とするものである。この際に、ローカルサイトに作成した副ボリューム211〜21nをリモートコピーする場合、それぞれ、リモートサイトの正ボリューム251〜25nにコピーする。この結果、ローカルサイトで複数の副ボリュームを作成可能とすることにより、1つの副ボリュームがリモートコピー中であってもペアスプリットが可能となる。
たとえば、月曜日から金曜日までの各曜日のデータをリモートコピーする場合は、(1)月曜日のデータの差分をリモートサイト側へリモートコピーする(リモートサイト側の月曜日のデータ(先週の月曜日のデータ)との差分データ)。(2)火曜日のデータの差分をリモートサイト側へリモートコピーする(リモートサイト側の火曜日のデータ(先週の火曜日のデータ)との差分データ)。以降同様に、水曜日、木曜日、金曜日のデータの差分をリモートサイト側へリモートコピーして、月曜日から金曜日まで毎日、1週間分の差分データをローカルサイトからリモートサイトへ送る。
なお、具体的な動作は、この第1の例と後述する第2の例とを組み合わせた第3の例で後述する。さらに、クイックシャドー、リモートコピーの動作、スナップショットの動作、スナップショットのペア生成・解除、差分コピーの処理についても、後述する図8〜図20を用いて詳細に説明する。
これにより、リモートコピーの第1の例によれば、ローカルサイトでクイックシャドーにより各世代の差分データを副ボリューム211〜21nに格納することで、ローカルサイト側で必要とされる記憶容量が減少できる。また、ローカルサイトからリモートサイトに対してリモートコピーが定期的に繰り返して実行されるので、ローカルサイト側およびリモートサイト側の各々で管理される複数世代の差分データ群の間のデータの整合性が維持できる。さらに、ローカルサイトにて複数の副ボリューム211〜21nを作成し、1つの副ボリュームがリモートコピー中でもペアスプリットを可能とすることで、ローカルサイト側からリモートサイト側へのリモートコピー処理が終わっていない世代が存在していた場合であっても、ローカルサイト内での他の世代の差分コピー処理を実行できる。さらに、ローカルサイトに作成した副ボリューム211〜21nをリモートコピーすることで、ローカルサイト側からリモートサイト側へのリモートコピーの転送量が減少できる。
<リモートコピーの第2の例>
図4により、ディスクアレイ装置群におけるディスクアレイ装置間のリモートコピーの第2の例を説明する。図4はリモートコピーの第2の例を示す説明図である。
図4により、ディスクアレイ装置群におけるディスクアレイ装置間のリモートコピーの第2の例を説明する。図4はリモートコピーの第2の例を示す説明図である。
図4に示すシステムにおいては、前記図3のシステムに対して、ローカルサイト側ではなく、リモートコピー先のリモートサイト側で、クイックシャドーによる仮想論理ボリュームを生成することが特徴となっており、この点が第1の例と異なる。
すなわち、図4に示すシステムでは、ローカルサイトに設けられたディスクアレイ装置1aに、論理ボリュームである正ボリューム201と仮想論理ボリュームである1つの副ボリューム211が設けられ、この副ボリューム211に対して、リモートサイトのディスクアレイ装置1bに論理ボリュームである1つの正ボリューム251と、クイックシャドーによる仮想論理ボリュームである複数の副ボリューム261,262,・・・,26nが設けられ、このローカルサイト側の副ボリューム211からリモートサイト側の正ボリューム251にリモートコピーが行われる。
この際に、リモートサイト側のディスクアレイ装置1bの制御プログラム103を実行するCPU101が、ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aからリモートコピーするために転送されてきたデータを論理ボリュームである正ボリューム251に格納し、正ボリューム251から、複数の仮想論理ボリュームである副ボリューム261〜26nを生成するように制御する。さらに、リモートコピーのために転送されている際に、正ボリューム251と副ボリューム261〜26nとの間のペアクリエイトおよびペアスプリットを制御し、一つのパスがペア状態の時は他のパスをペア解除することができる。さらに、各副ボリューム261〜26nを生成する際に、前の週の該当曜日の副ボリュームのデータとの差分データを生成して各副ボリュームに格納する。
このリモートコピーの第2の例は、従来のシステムにおける以下の問題を解決したものである。すなわち、従来のシステムにおいては、リモートサイトのディスクアレイ装置側でクイックシャドー機能をサポートしていないため、差分管理ができない。そのため、正ボリュームだけのデータ管理では、容量を多大に必要とし、管理・運用上効率的ではない。
そこで、本実施の形態によるリモートコピーの第2の例では、リモートサイト側でクイックシャドー機能をサポートし、複数の副ボリュームの作成を可能にするものである。この結果、リモートサイト側でクイックシャドー機能をサポートし、複数の副ボリュームの作成を可能にすることにより、差分管理が可能になる。
たとえば、月曜日から金曜日までの各曜日のデータをリモートコピーする場合は、(1)月曜日のデータの差分をリモートサイト側の元データへリモートコピーする(前日のデータ(先週の金曜日のデータ)との差分データ)。(2)リモートサイト側において、月曜日の副ボリュームを見せる(実データはプール領域)。(3)火曜日のデータ(ローカルサイト側の月曜日のデータ(前日のデータ)との差分データ)は前データのリモートコピー後にリモートサイトにリモートコピーする。以降同様に、水曜日、木曜日、金曜日のデータは前データのリモートコピー後にリモートサイトにリモートコピーする。
なお、具体的な動作は、この第2の例と前述した第1の例とを組み合わせた第3の例で後述する。さらに、クイックシャドー、リモートコピーの動作、スナップショットの動作、スナップショットのペア生成・解除、差分コピーの処理についても、後述する図8〜図20を用いて詳細に説明する。
これにより、リモートコピーの第2の例によれば、ローカルサイトで1つの副ボリューム211しか作成しないため、ローカルサイト側で必要とされる記憶容量が減少できる。また、ローカルサイトからリモートサイトに対してリモートコピーが定期的に繰り返して実行されるので、ローカルサイト側およびリモートサイト側の各々で管理される複数世代の差分データ群の間のデータの整合性が維持できる。さらに、ローカルサイトに作成した1つの副ボリューム211をリモートコピーすることで、ローカルサイト側からリモートサイト側へのリモートコピーの転送量が減少できる。また、リモートサイトでクイックシャドーにより各世代の差分データを副ボリューム261〜26nに格納することで、リモートサイト側で必要とされる記憶容量が減少できる。
<リモートコピーの第3の例>
図5〜図7により、ディスクアレイ装置群におけるディスクアレイ装置間のリモートコピーの第3の例を説明する。図5はリモートコピーの第3の例を示す説明図である。図6は曜日毎のスナップショットを示す説明図である。図7はスナップショットを示すフロー図である。
図5〜図7により、ディスクアレイ装置群におけるディスクアレイ装置間のリモートコピーの第3の例を説明する。図5はリモートコピーの第3の例を示す説明図である。図6は曜日毎のスナップショットを示す説明図である。図7はスナップショットを示すフロー図である。
図5に示すシステムにおいては、前記図3および図4のシステムに対して、前記図3のシステムの特徴と前記図4のシステムの特徴とを組み合わせたことが特徴となっており、この点が第1および第2の例と異なる。
すなわち、図5に示すシステムでは、ローカルサイトに設けられたディスクアレイ装置1aに、論理ボリュームである正ボリューム201と、クイックシャドーによる仮想論理ボリュームである複数の副ボリューム211,212,・・・,21nが設けられ、これらの複数の副ボリューム211に対して、リモートサイトのディスクアレイ装置1bに論理ボリュームである1つの正ボリューム251と、クイックシャドーによる仮想論理ボリュームである複数の副ボリューム261,262,・・・,26nが設けられ、このローカルサイト側の複数の副ボリューム211からリモートサイト側の1つの正ボリューム251にリモートコピーが行われる。
この際に、ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aの制御プログラム103を実行するCPU101が、複数の副ボリューム211〜21nのデータをリモートサイト側のディスクアレイ装置1bの正ボリューム251にリモートコピーするために転送するように制御し、リモートサイト側のディスクアレイ装置1bの制御プログラム103を実行するCPU101が、ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aからリモートコピーするために転送されてきたデータを正ボリューム251に格納し、この正ボリューム251から、複数の副ボリューム261〜26nを生成するように制御する。さらに、ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aにおいて、リモートコピーのために転送している際に、正ボリューム201と複数の副ボリューム211〜21nとの間のペアクリエイトおよびペアスプリットを制御し、一つのパスがペア状態の時は他のパスをペア解除することができる。さらに、各副ボリューム261〜26nを生成する際に、前の副ボリュームのデータとの差分データを生成して当該の副ボリュームに格納する。
このリモートコピーの第3の例は、従来のシステムにおける以下の問題を解決したものである。すなわち、従来のシステムにおいては、ローカルサイトのディスクアレイ装置側にてクイックシャドーを行い、複数の仮想論理ボリュームを作成し、それぞれの差分データを管理する。現状では、それぞれが前回リモートコピーしたデータからの差分をリモートコピーするため、リモートサイトのディスクアレイ装置側では膨大な量のデータが格納される。そのため、リモートサイト側でのディスク容量が多く必要になり、効率的な管理・運用が困難になる。
そこで、本実施の形態によるリモートコピーの第3の例では、ローカルサイトのディスクアレイ装置1a側にて複数の副ボリューム211〜21nを作成する場合、差分データをそれぞれの副ボリュームが前回リモートコピーしたデータからの差分ではなく、前データ(1つ前の副ボリューム)からの差分とすることで、膨大な量のデータをリモートコピーすることはなく、差分管理が可能になる。
このリモートコピーの第3の例において、副ボリュームの作成、この副ボリュームのリモートコピーの処理手順は、具体的には以下のようになる。
(1)ホスト3から、ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aの正ボリューム201に第1データ(丸付き数字1)を受領する。これを受領したディスクアレイ装置1aは、第1データと正ボリューム201との差分チェックを行い、プール領域に退避していないデータはプール領域に退避する。
(2)ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aは、正ボリューム201と副ボリューム(1)211との間のパスのペアスプリットを行い、副ボリューム(1)211を作成する。最初のペアスプリットでは、第1データがまるまる差分データとなり、副ボリューム(1)211に第1データが格納される。
(3)ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aは、作成した副ボリューム(1)211を、リモートサイト側のディスクアレイ装置1bの正ボリューム251へリモートコピーする。このリモートコピー中でも、ローカルサイトのディスクアレイ装置1aではペアスプリットが可能である。
(4)前記(1)と同様に、ホスト3から、ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aの正ボリューム201に第4データ(丸付き数字4)を受領する。
(5)前記(2)と同様に、ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aは、正ボリューム201と副ボリューム(2)212との間のパスのペアスプリットを行い、副ボリューム(2)212を作成する。この際に、前記(3)のリモートコピー中でもペアスプリットは可能である。副ボリューム(2)212は、副ボリューム(1)211との差分であり、この副ボリューム(2)212には副ボリューム(1)211との差分データが格納される。
(6)前記(3)と同様に、ローカルサイト側のディスクアレイ装置1aは、作成した副ボリューム(2)212(副ボリューム(1)211との差分データ)を、リモートサイト側のディスクアレイ装置1bの正ボリューム251へリモートコピーする。
(7)以降のデータについても同様に、ホスト3から受領した第7データ(丸付き数字7),・・・は正ボリューム201に格納し、副ボリュームでは、前の副ボリュームとの差分を算出して当該の副ボリュームを作成して、この副ボリュームをリモートサイト側の正ボリュームへリモートコピーする。
この結果、複数の副ボリュームを作成することにより、リモートコピー中でのペアスプリットが可能になる。このペアスプリット時に、前の副ボリュームとの差分を算出して副ボリュームを作成することにより、前の副ボリュームとの差分データだけをリモートコピーする。これにより、データ転送量が削減でき、リモートサイト側での容量も削減可能となる。また、リモートサイト側での差分管理が可能となる。
たとえば、月曜日から金曜日までの各曜日のデータをリモートコピーする場合は、(1)月曜日のデータの差分をリモートサイト側の元データへリモートコピーする(ローカルサイト側の金曜日のデータ(先週の金曜日のデータ)との差分データ)。(2)リモートサイト側において、月曜日の副ボリュームを見せる(実データはプール領域)。(3)火曜日のデータの差分をリモートサイト側の元データへリモートコピーする(ローカルサイト側の月曜日のデータ(前日のデータ)との差分データ)。(4)リモートサイト側において、火曜日の副ボリュームを見せる(実データはプール領域)。以降同様に、水曜日、木曜日、金曜日のデータの差分をリモートサイト側の元データへリモートコピーする。
このリモートコピーの第3の例においては、ローカルサイト側でのリモートコピーのペアを複数設定する必要がある。ただし、リモートサイト側では共通の正ボリュームをリモートコピーの対象とする。ローカルサイト側のクイックシャドーの正ボリュームとリモートサイト側の正ボリュームが共通の場合に差分管理を共通化する。
ここで、図6のように、月曜日、火曜日のみに着目した例で説明すると、月曜日、火曜日毎にスナップショットを行い、前のリモートコピーデータとの差分を算出する。火曜日にスナップショットする場合、第3スナップショットデータ(丸付き数字3)は月曜日の第1スナップショットデータ(丸付き数字1)との差分である(スナップショット時に差分算出する)。また、火曜日の第4リモートコピーデータ(丸付き数字4)は、月曜日にリモートコピーした第2リモートコピーデータ(丸付き数字2)と火曜日の第3スナップショットデータとの差分である。このとき、火曜日のデータは月曜日のデータとの差分をリモートコピーするために、月曜日にリモートコピーした第2リモートコピーデータと火曜日にスナップショットした第3スナップショットデータとの差分を火曜日のリモートコピーデータとする。
また、月曜日のリモートコピーが中断した場合、リモートコピーしていない未転送データを火曜日のスナップショット時に算出し、火曜日の第3スナップショットデータとする。月曜日のリモートコピー中に火曜日のスナップショットする場合も同様に、火曜日のスナップショット時に月曜日のリモートコピーデータとの差分を算出し、火曜日のリモートコピーデータとする。
具体的には、図7に示すように、まず、ローカルサイトにおいて、曜日毎にスナップショットのスプリットを実行し(S1)、対象となる副ボリュームがリモートサイト側と同じで、かつホスト側の論理ボリュームと同じ場合に(S2)、通常のスナップショット処理を実行する(S3)。
続いて、月曜日のデータのリモートコピーを実行中であるか否かを判定し(S4)、実行中である場合(YES)には、実行中のリモートコピーの副ボリューム(月曜日のデータ)をチェックし(S5)、月曜日のデータと火曜日のデータとの差分を算出する(S6)。この算出した値をAとする。さらに、リモートコピーの未実行の差分を算出する(S7)。この算出した値をBとする。
そして、算出した上記2つの値AとBを加算したデータを差分データとしてセットする(S8)。そして、ローカルサイトからリモートサイトへ、差分データのリモートコピーを実行する(S9)。
一方、S4における判定の結果が、実行中でない場合(NO)は、月曜日のデータ(前回コピーしたデータ)をチェックし(S10)、月曜日のデータと火曜日のデータとの差分を算出する(S11)。この算出したデータを火曜日のリモートコピーの差分としてセットする(S12)。そして、ローカルサイトからリモートサイトへ、差分データのリモートコピーを実行する(S13)。
なお、以上においては、月曜日、火曜日のみに着目した例を説明したが、月曜日から金曜日までの各曜日のデータをリモートコピーする場合、さらに土曜日、日曜日も含め、月曜日から日曜日までの各曜日のデータをリモートコピーする場合においても、同様の処理により、複数世代のボリュームによる共通差分管理を行うことができる。
これにより、リモートコピーの第3の例によれば、前記第1の例と前記第2の例の効果を併せ持ち、第1、第2の例と同様に、ローカルサイト側で必要とされる記憶容量が減少でき、またローカルサイト側およびリモートサイト側の各々で管理される複数世代の差分データ群の間のデータの整合性が維持でき、さらにローカルサイト側からリモートサイト側へのリモートコピー処理が終わっていない世代が存在していた場合であっても、ローカルサイト内での他の世代の差分コピー処理を実行でき、さらにローカルサイト側からリモートサイト側へのリモートコピーの転送量が減少でき、またリモートサイト側で必要とされる記憶容量が減少できる。
<クイックシャドーからリモートコピーへの動作>
図8により、クイックシャドーからリモートコピーへの動作の一例を説明する。図8はクイックシャドーからリモートコピーへの動作を示す説明図である。
図8により、クイックシャドーからリモートコピーへの動作の一例を説明する。図8はクイックシャドーからリモートコピーへの動作を示す説明図である。
ディスクアレイ装置内におけるクイックシャドー、他のディスクアレイ装置へのリモートコピーにおける実際的な動作は、まず、正ボリューム201の書き込みが行われると、書き込み以前のデータがプールボリューム205に転記されると共に、その情報がスナップショットデータの記憶部206に記憶される。このスプリット状態から、正ボリューム201と副ボリュームである仮想ボリューム211がペア状態にされると、仮想ボリューム211に、正ボリューム201とプールボリューム205の対応関係の情報が記憶される。そして、リモートコピーの作成時には、仮想ボリューム211の情報に基づいて、リモートコピー先の論理ボリュームである正ボリューム251へのデータのリモートコピーが行われる。
<スナップショットの動作>
正ボリューム201は、通常の運用に供され、ホスト3からのデータ入出力の対象となる論理ユニット(P−VOL:Primary Volume)である。この正ボリューム201に対する書き込みが行われるときに、スナップショット管理テーブルを参照することによって、更新前データをプールボリューム205にコピーする必要があるかを判定することができる。すなわち、スナップショット生成時のデータが既にプールボリューム205に書き込まれている場合は、正ボリューム201のデータをプールボリューム205にコピーする必要がない。
正ボリューム201は、通常の運用に供され、ホスト3からのデータ入出力の対象となる論理ユニット(P−VOL:Primary Volume)である。この正ボリューム201に対する書き込みが行われるときに、スナップショット管理テーブルを参照することによって、更新前データをプールボリューム205にコピーする必要があるかを判定することができる。すなわち、スナップショット生成時のデータが既にプールボリューム205に書き込まれている場合は、正ボリューム201のデータをプールボリューム205にコピーする必要がない。
スナップショット管理テーブルの差分情報管理ブロックは、プールボリューム205と一対一で割り当てられており、メモリ102の管理領域に設けられている。差分情報管理ブロックは、プールボリューム205のブロック(例えば、64kバイト/ブロック)毎に区切られて、その各々にテーブルが設けられている。このテーブルには、プールボリューム205のブロックに対応する位置に記録された差分データがどの世代のスナップショットのデータであるかが記録されたアドレスをたどることによって、複数世代の差分データを参照することができる。
プールボリューム205は、プール領域に登録されたボリュームによって構成される。このプールボリューム205によって、スナップショット作成時点における正ボリューム201のデータが論理的に複写されているように見せている。そして、プールボリューム205のデータがどの世代の差分データかは差分情報管理ブロックによって知ることができる。
よって、正ボリューム201にデータを書き込むときは、まず、スナップショット管理テーブルを参照して、更新前データをプールボリューム205にコピーする必要があるかを判定する。そして、更新前データをプールボリューム205にコピーする必要がないと判定した場合は、正ボリューム201にデータを書き込む。一方、更新前データをプールボリューム205にコピーする必要があると判定した場合は、更新前データをプールボリューム205にコピーした後に、正ボリューム201にデータを書き込む。
また、仮想ボリューム(V−VOL:Virtual Volume)211にアクセスするときには、正ボリュームアドレステーブルを参照して、アクセス対象となる仮想ボリュームのブロックアドレス(正ボリュームのブロックアドレスに等しい)によって差分情報管理ブロックのアドレスを特定して、差分情報管理ブロックの当該アドレスによって、アクセス対象の世代の差分データがあるかを特定する。
そして、所望の世代の差分データがあれば、当該差分情報管理ブロックのアドレスに対応するプールボリューム205のアドレスから差分データを読み出して、仮想ボリューム211のイメージを提供する。一方、所望の世代の差分データでなければ、他の差分データに対するリンクアドレスを参照して、所望の世代の差分データを探す。そして、いずれの差分データも所望の世代のものでなければ、現在、正ボリューム201に記録されているデータを仮想ボリューム211のデータとして提供する。
さらに、上述の構成では、スナップショット機能により作成された仮想ボリューム211の実際のデータは、スナップショットの正ボリューム201と差分データを格納するプールボリューム205に存在する。そのため、仮想ボリューム211からのリモートコピーを実現する場合、リモートコピーの実行時に、正ボリューム201とプールボリューム205を選択することでコピーを行うことができる。
<スナップショットのペア生成・解除>
図9〜図12により、スナップショットのペア生成・解除の動作の一例を説明する。図9はスナップショットペア世代登録シーケンスを示す説明図である。図10はスナップショットのペア生成の表示を示す説明図である。図11はスナップショットペア解除シーケンスを示す説明図である。図12は退避データ削除ジョブプログラムの動作を示す説明図である。
図9〜図12により、スナップショットのペア生成・解除の動作の一例を説明する。図9はスナップショットペア世代登録シーケンスを示す説明図である。図10はスナップショットのペア生成の表示を示す説明図である。図11はスナップショットペア解除シーケンスを示す説明図である。図12は退避データ削除ジョブプログラムの動作を示す説明図である。
スナップショットのペア生成・解除機能は、(1)スナップショットのペア生成と、(2)スナップショットのペア解除から構成される。
(1)スナップショットのペア生成
スナップショットのペア生成では、世代情報の生成・登録を行い、このスナップショットペア世代登録シーケンスは、図9に示すように、RAIDマネージャプログラム131とプールボリューム管理プログラム142との間で行われる。スナップショットペアの世代登録にあたり、プールボリューム管理プログラム142は登録可否のチェック関数を提供する。このチェック内容は、世代ビットマップ作成における使用可能ビットの有無である。
スナップショットのペア生成では、世代情報の生成・登録を行い、このスナップショットペア世代登録シーケンスは、図9に示すように、RAIDマネージャプログラム131とプールボリューム管理プログラム142との間で行われる。スナップショットペアの世代登録にあたり、プールボリューム管理プログラム142は登録可否のチェック関数を提供する。このチェック内容は、世代ビットマップ作成における使用可能ビットの有無である。
まず、RAIDマネージャプログラム131は、プールボリューム管理プログラム142に対して、世代登録可否のチェック(正Vol(ボリューム)、副Vol)を要求する。これを受けて、プールボリューム管理プログラム142は、世代情報の生成・チェックを行い、登録可能であれば、RAIDマネージャプログラム131に対して可能と応答する。
続いて、RAIDマネージャプログラム131は、プールボリューム管理プログラム142に対して、世代登録(正Vol、副Vol)を要求する。これを受けて、プールボリューム管理プログラム142は、世代情報の生成・登録を行い、この生成・登録後に、RAIDマネージャプログラム131に対してOKを応答する。これにより、世代情報の生成・登録が完了する。
このスナップショットのペア生成における入力および出力結果の例は、図10の通りである。すなわち、ペア状態の表示コマンド(Pairdisplay)では、Group、PairVol(L/R)、(Port#,TID,LU)、Seq#、LDEV#.P/S、Status、Fence、Seq#、P−LDEV#、M、などを入力し、またこの出力結果を表示する。
(2)スナップショットのペア解除
スナップショットのペア解除では、このペアが解除される要因として、・ユーザ指定によるスナップショットペア解除、・プールボリューム使用量がしきい値を越えたとき、空き容量を確保するために実行されるスナップショットペア解除、が挙げられる。ペア解除時、プールボリューム管理プログラム142は、・解除対象ペアの世代情報削除、解除対象ペアの退避データ削除、・差分情報管理ブロックの回収、を行う。
スナップショットのペア解除では、このペアが解除される要因として、・ユーザ指定によるスナップショットペア解除、・プールボリューム使用量がしきい値を越えたとき、空き容量を確保するために実行されるスナップショットペア解除、が挙げられる。ペア解除時、プールボリューム管理プログラム142は、・解除対象ペアの世代情報削除、解除対象ペアの退避データ削除、・差分情報管理ブロックの回収、を行う。
スナップショットペア解除において、退避データ削除は正ボリュームアドレステーブルの各退避データキューを走査し、該当する差分情報管理ブロックを空き差分情報管理ブロックキューに戻すという処理を行うため、即座に完了しないと予想される。退避データの削除は、・退避データ削除処理はデータ削除ジョブプログラムを生成し、このジョブプログラムに行わせる方法、・削除指定したペア1つにつき、削除ジョブプログラムを1つ割り当てる方法、で行う。
指定したスナップショットのペア削除のシーケンスは、図11に示すように、RAIDマネージャプログラム131、プールボリューム管理プログラム142、ペア情報管理プログラム141、退避データ削除ジョブプログラム、正Volアドレステーブル、退避データキュー、DDCB(差分情報管理ブロック)、空DDCBキュー、などの間で行われる。
解除するスナップショットペアを指定すると、プールボリューム管理プログラム142は、このペアに該当する世代情報の状態を削除中にする。その後、退避データの削除ジョブプログラムを生成する。この削除ジョブプログラムは、・該当する正Volアドレステーブルを走査する、・退避データキューが見つかると削除対象の世代データに対応するDDCBを探してこの退避データキューをたどる、・退避データキューの中に対応するDDCBが見つからない場合は次の退避データキューを探して副Volアドレステーブルの走査を継続する、・退避データキューの中に対応するDDCBが存在する場合、削除データの世代にあたる値をDDCBの世代Bitmapから削除する、・世代Bitmapが空になった時はこのDDCBを空DDCBキューに移す、・確保しようとする退避データキューがLock状態(他ジョブ使用中)にある時は解放されるまで削除処理を停止する、などの動作を行う。
すなわち、退避データ削除ジョブプログラムは、図12に示すように、
for 退避データキュー in 該当正Volアドレステーブル:
while1:
if 退避データキュー is lock:
wait
else:
break
for DDCB in 退避データキュー:
if DDCB is 削除対象世代:
DDCB.世代Bitmap情報から削除対象世代Bitを削除
if DDCB.世代Bitmap情報 is Empty:
DDCBを空DDCBキューに移す
を実行する。具体的なシーケンスは、図11の通りである。
for 退避データキュー in 該当正Volアドレステーブル:
while1:
if 退避データキュー is lock:
wait
else:
break
for DDCB in 退避データキュー:
if DDCB is 削除対象世代:
DDCB.世代Bitmap情報から削除対象世代Bitを削除
if DDCB.世代Bitmap情報 is Empty:
DDCBを空DDCBキューに移す
を実行する。具体的なシーケンスは、図11の通りである。
まず、RAIDマネージャプログラム131は、プールボリューム管理プログラム142に対して、解除を指定するスナップショットペアの削除(正LU(論理ユニット)番号、副LU番号)を要求する。これを受けて、プールボリューム管理プログラム142は、世代情報を削除し、データ削除ジョブプログラムの生成、データ削除ジョブプログラム登録の生成を行い、この生成後に、RAIDマネージャプログラム131に対してOKを応答する。
そして、退避データ削除ジョブプログラムは、正ボリュームアドレステーブルの決定(正LU番号)、空DDCBキューの決定、を行う。空DDCBキューの決定は、ペア情報管理プログラム141に対して、Div(デバイス)番号取得(正LU番号))を要求し、Div番号を取得する。さらに、退避データ削除ジョブプログラムは、ペア情報管理プログラム141に対して、世代Bitmap値の取得(副LU番号)を要求し、Bitmap値を取得する。
続いて、退避データ削除ジョブプログラムは、以下の処理を退避データ数分繰り返して実行する。すなわち、・正Volアドレステーブルとの間の次の退避データキューの取得、・退避データキューとの間の該当世代のDDCB番号の取得、・DDCBとの間の指定世代Bitmap値の削除、・退避データキューとの間のDDCBの取り外し、空DDCBキューとの間のDDCBの接続、を退避データの数だけ繰り返して行う。
そして、退避データ削除ジョブプログラムは、プールボリューム管理プログラム142に対して、スナップショットイメージのデータ削除ジョブプログラム登録の削除を行い、削除完了を応答する。
<差分コピーの処理>
図13〜図20により、差分コピーの処理動作の一例を説明する。図13はペア形成(1個目)処理シーケンスを示す説明図である。図14はペア形成(2個目以降)処理シーケンスを示す説明図である。図15は副VOL削除処理シーケンスを示す説明図である。図16はペア解除処理シーケンスを示す説明図である。図17はペア再同期処理シーケンスを示す説明図である。図18はプール解除処理シーケンスを示す説明図である。図19は副VOL作成処理シーケンスを示す説明図である。図20はプール定義処理シーケンスを示す説明図である。
図13〜図20により、差分コピーの処理動作の一例を説明する。図13はペア形成(1個目)処理シーケンスを示す説明図である。図14はペア形成(2個目以降)処理シーケンスを示す説明図である。図15は副VOL削除処理シーケンスを示す説明図である。図16はペア解除処理シーケンスを示す説明図である。図17はペア再同期処理シーケンスを示す説明図である。図18はプール解除処理シーケンスを示す説明図である。図19は副VOL作成処理シーケンスを示す説明図である。図20はプール定義処理シーケンスを示す説明図である。
差分コピーにおいては、(1)ペア形成(1個目)、(2)ペア形成(2個目以降)、(3)副VOL削除、(4)ペア解除、(5)ペア再同期、(6)プール解除、(7)副VOL作成、(8)プール定義、などの処理が実行される。これらの処理シーケンスは、モードセレクト(MODE SELECT)コマンド主導で制御し、よって、ペア登録などの構成情報制御プログラム140のコールはプール管理プログラム150からではなく、モードセレクトのRAIDマネージャプログラム131が行う。ただし、世代登録処理は、プール管理プログラム150が制御している処理なので、プール管理プログラム150がコールする。
これらの処理シーケンスは、図13〜図20に示すように、RAIDマネージャプログラム131、プール管理プログラム150、構成情報制御プログラム140の間で行われる。
(1)ペア形成(1個目)
ペア形成(1個目)処理は、図13のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、1個目のペア形成時、プール管理情報を作成する必要があるため、プール管理プログラム150をコールする。
ペア形成(1個目)処理は、図13のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、1個目のペア形成時、プール管理情報を作成する必要があるため、プール管理プログラム150をコールする。
まず、RAIDマネージャプログラム131は、ホスト3からのコマンドを受領すると、プール管理プログラム150に対して、対象LUのペア状態チェック、プール管理チェックを要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、割り付け可能か否かを判定し、可能な場合にはその旨をRAIDマネージャプログラム131に対して応答し、差分ビットを初期化する。
そして、RAIDマネージャプログラム131は、プール管理プログラム150に対して、プール管理登録を要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、構成情報制御プログラム140に対して、世代登録処理を要求する。さらに、これを受けて、構成情報制御プログラム140は、世代登録を行う。この登録完了後、構成情報制御プログラム140は、プール管理プログラム150を経由して、RAIDマネージャプログラム131に対して、登録完了を応答する。
続いて、RAIDマネージャプログラム131は、構成情報制御プログラム140に対して、構成変更を要求する。これを受けて、構成情報制御プログラム140は、ペア登録、ペア情報登録を行う。この登録完了後、構成情報制御プログラム140は、RAIDマネージャプログラム131に対して、登録完了を応答する。
そして、RAIDマネージャプログラム131は、引継ライト、ステータス、ジョブ消滅を実行する。
(2)ペア形成(2個目以降)
ペア形成(2個目以降)処理は、図14のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、2個目以降のペア形成は、プール管理処理として、世代登録のみでよい。
ペア形成(2個目以降)処理は、図14のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、2個目以降のペア形成は、プール管理処理として、世代登録のみでよい。
まず、RAIDマネージャプログラム131は、ホスト3からのコマンドを受領すると、プール管理プログラム150に対して、対象LUのペア状態チェック、プール管理登録(世代登録)を要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、構成情報制御プログラム140に対して、世代登録処理(世代一杯ならNG)を要求する。さらに、これを受けて、構成情報制御プログラム140は、世代登録を行う。この登録完了後、構成情報制御プログラム140は、プール管理プログラム150を経由して、RAIDマネージャプログラム131に対して、登録完了を応答する。以降は、前述した1個目のペア形成処理と同様である。
(3)副VOL削除
副VOL削除処理は、図15のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、他正VOLあり、かつ当該正VOLに対し最終副VOLの場合、正VOLアドレステーブルを削除する。その他の場合は、構成変更のみとする。
副VOL削除処理は、図15のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、他正VOLあり、かつ当該正VOLに対し最終副VOLの場合、正VOLアドレステーブルを削除する。その他の場合は、構成変更のみとする。
まず、RAIDマネージャプログラム131は、ホスト3からのコマンドを受領すると、プール管理プログラム150に対して、プール管理削除を要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、正VOLアドレステーブル情報削除を行う。この削除完了後、プール管理プログラム150は、RAIDマネージャプログラム131に対して、削除完了を応答する。
そして、RAIDマネージャプログラム131は、構成情報制御プログラム140に対して、構成変更を要求する。これを受けて、構成情報制御プログラム140は、副VOL削除を行う。この削除完了後、構成情報制御プログラム140は、RAIDマネージャプログラム131に対して、削除完了を応答する。
なお、世代登録解除は、プール管理情報削除ジョブプログラムが終了した時点で、プール管理プログラム150より構成情報制御プログラム140をコールする。
(4)ペア解除
ペア解除処理は、図16のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、旧データの削除には時間がかかるため、削除処理はモードセレクトの延長で行わず、アフター動作で実現する。
ペア解除処理は、図16のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、旧データの削除には時間がかかるため、削除処理はモードセレクトの延長で行わず、アフター動作で実現する。
まず、RAIDマネージャプログラム131は、ホスト3からのコマンドを受領すると、プール管理プログラム150に対して、対象LUのペア状態チェックを要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、可能か否かを判定し、可能な場合にはその旨をRAIDマネージャプログラム131に対して応答する。
続いて、RAIDマネージャプログラム131は、プール管理プログラム150に対して、プール管理削除を要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、RAIDマネージャプログラム131に対して、プールキュー削除ジョブプログラムの生成要求を行う。
そして、RAIDマネージャプログラム131は、構成情報制御プログラム140に対して、構成変更を要求する。これを受けて、構成情報制御プログラム140は、ペア解除を行う。この解除完了後、構成情報制御プログラム140は、RAIDマネージャプログラム131に対して、解除完了を応答する。
なお、世代登録解除は、プール管理情報削除ジョブプログラムが終了した時点で、プール管理プログラム150より構成情報制御プログラム140をコールする。
(5)ペア再同期
ペア再同期処理は、図17のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、旧データの削除には時間がかかるため、実際には、新しい世代を割り付けることで実現する。
ペア再同期処理は、図17のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、旧データの削除には時間がかかるため、実際には、新しい世代を割り付けることで実現する。
まず、RAIDマネージャプログラム131は、ホスト3からのコマンドを受領すると、プール管理プログラム150に対して、対象LUのペア状態チェック、プール管理判定を要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、世代登録可能か否かを判定し、可能な場合にはその旨をRAIDマネージャプログラム131に対して応答する。
続いて、RAIDマネージャプログラム131は、プール管理プログラム150に対して、プール管理登録を要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、構成情報制御プログラム140に対して、世代登録処理を要求する。さらに、これを受けて、構成情報制御プログラム140は、世代登録を行う。この登録完了後、構成情報制御プログラム140は、プール管理プログラム150に対して、登録完了を応答する。これを受けて、プール管理プログラム150は、RAIDマネージャプログラム131に対して、プールキュー削除ジョブプログラムの生成要求を行う。
そして、RAIDマネージャプログラム131は、構成情報制御プログラム140に対して、構成変更を要求する。これを受けて、構成情報制御プログラム140は、ペア再同期、情報退避を行う。この再同期、退避完了後、構成情報制御プログラム140は、RAIDマネージャプログラム131に対して、再同期、退避完了を応答する。
(6)プール解除
プール解除処理は、図18のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、プール解除された段階で、プール情報をクリアする。
プール解除処理は、図18のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、プール解除された段階で、プール情報をクリアする。
まず、RAIDマネージャプログラム131は、ホスト3からのコマンドを受領すると、プール管理プログラム150に対して、対象LUのペア状態チェック、プール管理変更を要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、プール情報クリアを行い、クリア完了後に、RAIDマネージャプログラム131に対して、クリア完了を応答する。
そして、RAIDマネージャプログラム131は、構成情報制御プログラム140に対して、構成変更を要求する。これを受けて、構成情報制御プログラム140は、情報更新を行う。この更新完了後、構成情報制御プログラム140は、RAIDマネージャプログラム131に対して、更新完了を応答する。
(7)副VOL作成
副VOL作成処理は、図19のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、対象正VOLに対し1個目の副VOL作成を行い、正VOLアドレステーブル情報を生成する。2個目以降は正VOLアドレステーブル作成は不要となる。
副VOL作成処理は、図19のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、対象正VOLに対し1個目の副VOL作成を行い、正VOLアドレステーブル情報を生成する。2個目以降は正VOLアドレステーブル作成は不要となる。
まず、RAIDマネージャプログラム131は、ホスト3からのコマンドを受領すると、プール管理プログラム150に対して、対象LUのペア状態チェック、プール管理チェックを要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、割り付け可能か否かを判定し、可能な場合にはその旨をRAIDマネージャプログラム131に対して応答する。
続いて、RAIDマネージャプログラム131は、プール管理プログラム150に対して、プール管理登録を要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、正VOLアドレステーブル作成を行う。この作成完了後、プール管理プログラム150は、RAIDマネージャプログラム131に対して、作成完了を応答する。
そして、RAIDマネージャプログラム131は、構成情報制御プログラム140に対して、構成変更を要求する。これを受けて、構成情報制御プログラム140は、副VOL登録、副VOL情報登録を行う。この登録完了後、構成情報制御プログラム140は、RAIDマネージャプログラム131に対して、登録完了を応答する。
(8)プール定義
プール定義処理は、図20のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、プール資源を作成する。時間がかかるので、アフター処理とする。
プール定義処理は、図20のシーケンスに基づいて実行される。この処理では、プール資源を作成する。時間がかかるので、アフター処理とする。
まず、RAIDマネージャプログラム131は、ホスト3からのコマンドを受領すると、プール管理プログラム150に対して、対象LUのペア状態チェック、プール管理チェックを要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、割り付け可能か否かを判定し、可能な場合にはその旨をRAIDマネージャプログラム131に対して応答する。
続いて、RAIDマネージャプログラム131は、プール管理プログラム150に対して、プール管理登録を要求する。これを受けて、プール管理プログラム150は、プール資源作成ジョブプログラム生成を行う。この生成完了後、プール管理プログラム150は、RAIDマネージャプログラム131に対して、生成完了を応答する。
そして、RAIDマネージャプログラム131は、構成情報制御プログラム140に対して、構成変更を要求する。これを受けて、構成情報制御プログラム140は、プール登録、プール情報登録を行う。この登録完了後、構成情報制御プログラム140は、RAIDマネージャプログラム131に対して、登録完了を応答する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1,1a,1b…ディスクアレイ装置、2…SAN、3…ホスト、4…LAN、5…管理用端末装置、10…ディスクアレイコントローラ、20…ディスク、101…CPU、102…メモリ、103…制御プログラム、104…データ転送コントローラ、105…フロントエンドインターフェース、106…バックエンドインターフェース、107…キャッシュメモリ、108…LANインターフェース、111…R/Wコマンド解析プログラム、112…その他コマンド解析プログラム、121…スナップジョブプログラム、122…スナップリストアジョブプログラム、131…RAIDマネージャプログラム、132…DAMPインターフェースプログラム、140…構成情報制御プログラム、141…ペア情報管理プログラム、142…プールボリューム管理プログラム、150…プール管理プログラム、160…WEBプログラム、201,251〜25n…正ボリューム、211〜21n,261〜26n…副ボリューム、301…通常I/O処理プログラム、302…RAIDマネージャプログラム、501…DAMPプログラム。
Claims (20)
- 第1のロケーションに存在する第1のディスクアレイ装置と、第2のロケーションに存在する第2のディスクアレイ装置とを有し、前記第1のディスクアレイ装置から前記第2のディスクアレイ装置へリモートコピーが行われるディスクアレイ装置群であって、
前記第1のディスクアレイ装置と前記第2のディスクアレイ装置とのうち少なくとも一方は、
上位装置に接続され、前記上位装置からデータを受ける上位インターフェースと、
前記上位インターフェースに接続され、前記上位装置との間でやり取りされるデータ、および前記上位装置との間でやり取りされるデータに関する制御情報を保存するメモリと、
前記メモリに接続され、前記上位装置との間でやり取りされるデータを、前記メモリに読み書きするように制御するディスクインターフェースと、
前記ディスクインターフェースに接続され、前記ディスクインターフェースの制御のもとに、前記上位装置から送られたデータが格納される複数のディスクドライブと、
前記複数のディスクドライブの記憶領域を用いて生成される第1の論理ボリュームへのデータの読み書きを制御し、前記第1の論理ボリュームに格納された過去のデータを世代毎の差分データとして第2の論理ボリュームに書き込むように制御し、前記第2の論理ボリュームに格納されている前記世代毎の差分データの関係を管理するスナップショット管理テーブルを前記メモリの領域に設けることによって前記差分データを管理する制御プロセッサとを有し、
前記スナップショット管理テーブルにより、少なくとも、第1の世代のデータを格納する第1の仮想論理ボリュームと、第2の世代のデータを格納する第2の仮想論理ボリュームとを生成する機能を有することを特徴とするディスクアレイ装置群。 - 請求項1記載のディスクアレイ装置群において、
前記第1のディスクアレイ装置は、前記上位インターフェースと、前記メモリと、前記ディスクインターフェースと、前記複数のディスクドライブと、前記制御プロセッサとを有し、前記第1の仮想論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとを生成する機能を有し、
前記第1のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1の仮想論理ボリュームのデータを前記第2のディスクアレイ装置の第3の論理ボリュームにリモートコピーするために転送するように制御し、前記第2の仮想論理ボリュームのデータを前記第2のディスクアレイ装置の第4の論理ボリュームにリモートコピーするために転送するように制御する機能を有することを特徴とするディスクアレイ装置群。 - 請求項2記載のディスクアレイ装置群において、
前記第1のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第2のディスクアレイ装置にリモートコピーするために転送している際に、前記第1の論理ボリュームと前記第1の仮想論理ボリュームとの間、および前記第1の論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとの間のペアの生成および分割を制御する機能を有することを特徴とするディスクアレイ装置群。 - 請求項2記載のディスクアレイ装置群において、
前記第1のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1の仮想論理ボリュームおよび前記第2の仮想論理ボリュームを生成する際に、それぞれ、前の前記第1の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して前記第1の仮想論理ボリュームに格納し、前の前記第2の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して前記第2の仮想論理ボリュームに格納する機能を有することを特徴とするディスクアレイ装置群。 - 請求項1記載のディスクアレイ装置群において、
前記第2のディスクアレイ装置は、前記上位インターフェースと、前記メモリと、前記ディスクインターフェースと、前記複数のディスクドライブと、前記制御プロセッサとを有し、前記第1の仮想論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとを生成する機能を有し、
前記第2のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1のディスクアレイ装置からリモートコピーするために転送されてきたデータを第5の論理ボリュームに格納し、前記第5の論理ボリュームから、前記第1の仮想論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとを生成するように制御する機能を有することを特徴とするディスクアレイ装置群。 - 請求項5記載のディスクアレイ装置群において、
前記第2のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1のディスクアレイ装置からリモートコピーするために転送されている際に、前記第5の論理ボリュームと前記第1の仮想論理ボリュームとの間、および前記第5の論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとの間のペアの生成および分割を制御する機能を有することを特徴とするディスクアレイ装置群。 - 請求項5記載のディスクアレイ装置群において、
前記第2のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1の仮想論理ボリュームおよび前記第2の仮想論理ボリュームを生成する際に、それぞれ、前の前記第1の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して前記第1の仮想論理ボリュームに格納し、前の前記第2の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して前記第2の仮想論理ボリュームに格納する機能を有することを特徴とするディスクアレイ装置群。 - 請求項1記載のディスクアレイ装置群において、
前記第1のディスクアレイ装置および前記第2のディスクアレイ装置は、それぞれ、前記上位インターフェースと、前記メモリと、前記ディスクインターフェースと、前記複数のディスクドライブと、前記制御プロセッサとを有し、前記第1の仮想論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとを生成する機能を有し、
前記第1のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1のディスクアレイ装置の前記第1の仮想論理ボリュームおよび前記第2の仮想論理ボリュームのデータを前記第2のディスクアレイ装置の第6の論理ボリュームにリモートコピーするために転送するように制御する機能を有し、
前記第2のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1のディスクアレイ装置からリモートコピーするために転送されてきたデータを前記第6の論理ボリュームに格納し、前記第6の論理ボリュームから、前記第2のディスクアレイ装置の前記第1の仮想論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとを生成するように制御する機能を有することを特徴とするディスクアレイ装置群。 - 請求項8記載のディスクアレイ装置群において、
前記第1のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第2のディスクアレイ装置にリモートコピーするために転送している際に、前記第1の論理ボリュームと前記第1の仮想論理ボリュームとの間、および前記第1の論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとの間のペアの生成および分割を制御する機能を有することを特徴とするディスクアレイ装置群。 - 請求項8記載のディスクアレイ装置群において、
前記第1のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第2の仮想論理ボリュームを生成する際に、前記第1の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して前記第2の仮想論理ボリュームに格納する機能を有することを特徴とするディスクアレイ装置群。 - 第1のロケーションに存在する第1のディスクアレイ装置と、第2のロケーションに存在する第2のディスクアレイ装置とを有し、前記第1のディスクアレイ装置から前記第2のディスクアレイ装置へリモートコピーが行われるディスクアレイ装置群のコピー処理方法であって、
前記第1のディスクアレイ装置と前記第2のディスクアレイ装置とのうち少なくとも一方は、
上位装置に接続され、前記上位装置からデータを受ける上位インターフェースと、
前記上位インターフェースに接続され、前記上位装置との間でやり取りされるデータ、および前記上位装置との間でやり取りされるデータに関する制御情報を保存するメモリと、
前記メモリに接続され、前記上位装置との間でやり取りされるデータを、前記メモリに読み書きするように制御するディスクインターフェースと、
前記ディスクインターフェースに接続され、前記ディスクインターフェースの制御のもとに、前記上位装置から送られたデータが格納される複数のディスクドライブと、
前記複数のディスクドライブの記憶領域を用いて生成される第1の論理ボリュームへのデータの読み書きを制御し、前記第1の論理ボリュームに格納された過去のデータを世代毎の差分データとして第2の論理ボリュームに書き込むように制御し、前記第2の論理ボリュームに格納されている前記世代毎の差分データの関係を管理するスナップショット管理テーブルを前記メモリの領域に設けることによって前記差分データを管理する制御プロセッサとを有し、
前記スナップショット管理テーブルにより、少なくとも、第1の世代のデータを格納する第1の仮想論理ボリュームと、第2の世代のデータを格納する第2の仮想論理ボリュームとを生成することを特徴とするディスクアレイ装置群のコピー処理方法。 - 請求項11記載のディスクアレイ装置群のコピー処理方法において、
前記第1のディスクアレイ装置は、前記上位インターフェースと、前記メモリと、前記ディスクインターフェースと、前記複数のディスクドライブと、前記制御プロセッサとを有し、前記第1の仮想論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとを生成する機能を有し、
前記第1のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1の仮想論理ボリュームのデータを前記第2のディスクアレイ装置の第3の論理ボリュームにリモートコピーするために転送するように制御し、前記第2の仮想論理ボリュームのデータを前記第2のディスクアレイ装置の第4の論理ボリュームにリモートコピーするために転送するように制御することを特徴とするディスクアレイ装置群のコピー処理方法。 - 請求項12記載のディスクアレイ装置群のコピー処理方法において、
前記第1のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第2のディスクアレイ装置にリモートコピーするために転送している際に、前記第1の論理ボリュームと前記第1の仮想論理ボリュームとの間、および前記第1の論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとの間のペアの生成および分割を制御することを特徴とするディスクアレイ装置群のコピー処理方法。 - 請求項12記載のディスクアレイ装置群のコピー処理方法において、
前記第1のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1の仮想論理ボリュームおよび前記第2の仮想論理ボリュームを生成する際に、それぞれ、前の前記第1の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して前記第1の仮想論理ボリュームに格納し、前の前記第2の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して前記第2の仮想論理ボリュームに格納することを特徴とするディスクアレイ装置群のコピー処理方法。 - 請求項11記載のディスクアレイ装置群のコピー処理方法において、
前記第2のディスクアレイ装置は、前記上位インターフェースと、前記メモリと、前記ディスクインターフェースと、前記複数のディスクドライブと、前記制御プロセッサとを有し、前記第1の仮想論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとを生成する機能を有し、
前記第2のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1のディスクアレイ装置からリモートコピーするために転送されてきたデータを第5の論理ボリュームに格納し、前記第5の論理ボリュームから、前記第1の仮想論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとを生成するように制御することを特徴とするディスクアレイ装置群のコピー処理方法。 - 請求項15記載のディスクアレイ装置群のコピー処理方法において、
前記第2のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1のディスクアレイ装置からリモートコピーするために転送されている際に、前記第5の論理ボリュームと前記第1の仮想論理ボリュームとの間、および前記第5の論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとの間のペアの生成および分割を制御することを特徴とするディスクアレイ装置群のコピー処理方法。 - 請求項15記載のディスクアレイ装置群のコピー処理方法において、
前記第2のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1の仮想論理ボリュームおよび前記第2の仮想論理ボリュームを生成する際に、それぞれ、前の前記第1の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して前記第1の仮想論理ボリュームに格納し、前の前記第2の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して前記第2の仮想論理ボリュームに格納することを特徴とするディスクアレイ装置群のコピー処理方法。 - 請求項11記載のディスクアレイ装置群のコピー処理方法において、
前記第1のディスクアレイ装置および前記第2のディスクアレイ装置は、それぞれ、前記上位インターフェースと、前記メモリと、前記ディスクインターフェースと、前記複数のディスクドライブと、前記制御プロセッサとを有し、前記第1の仮想論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとを生成する機能を有し、
前記第1のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1のディスクアレイ装置の前記第1の仮想論理ボリュームおよび前記第2の仮想論理ボリュームのデータを前記第2のディスクアレイ装置の第6の論理ボリュームにリモートコピーするために転送するように制御し、
前記第2のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第1のディスクアレイ装置からリモートコピーするために転送されてきたデータを前記第6の論理ボリュームに格納し、前記第6の論理ボリュームから、前記第2のディスクアレイ装置の前記第1の仮想論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとを生成するように制御することを特徴とするディスクアレイ装置群のコピー処理方法。 - 請求項18記載のディスクアレイ装置群のコピー処理方法において、
前記第1のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第2のディスクアレイ装置にリモートコピーするために転送している際に、前記第1の論理ボリュームと前記第1の仮想論理ボリュームとの間、および前記第1の論理ボリュームと前記第2の仮想論理ボリュームとの間のペアの生成および分割を制御することを特徴とするディスクアレイ装置群のコピー処理方法。 - 請求項18記載のディスクアレイ装置群のコピー処理方法において、
前記第1のディスクアレイ装置の前記制御プロセッサは、前記第2の仮想論理ボリュームを生成する際に、前記第1の仮想論理ボリュームのデータとの差分データを生成して前記第2の仮想論理ボリュームに格納することを特徴とするディスクアレイ装置群のコピー処理方法。
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