JP2005274991A - 楽曲データ格納装置および重複楽曲削除方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】同じ内容の楽曲が、複数個、品質が異なっていたり、時間軸のずれたりしている状態で、楽曲データ格納部に格納されていたとしても、確実にそれらの重複する楽曲を検出して楽曲データ格納部から削除できる。
【解決手段】複数の楽曲のデータを、楽曲の識別情報と対応付けて格納する楽曲データ格納部を備える。楽曲特徴量算出手段で楽曲特徴量を算出し、算出した楽曲特徴量を、楽曲の識別情報と対応して楽曲特徴量記憶部に記憶する。楽曲類似性判定手段は、楽曲特徴量記憶部に記憶されている前記楽曲特徴量に基づいて、前記楽曲特徴量が類似する複数の楽曲を判定する。楽曲類似性判定手段で類似しているとされた複数の楽曲のうちの、一つの楽曲のデータを残して、他の楽曲のデータを楽曲データ格納部から削除する。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば大容量の楽曲データ格納部に記憶されている多数の楽曲データの中から、重複して格納されている同じ内容の楽曲のデータを自動的に削除することができるようにする楽曲データ格納装置および重複楽曲削除方法に関する。
最近、ハードディスク装置の記憶容量の大容量化が進んだことに伴い、このハードディスク装置を楽曲データ格納部として用い、当該楽曲データ格納部に、例えば数千曲以上というような大量の楽曲のデータを記憶し、ユーザの再生指示に従ってユーザが選択した楽曲のデータを、前記楽曲データ格納部から読み出して再生することができる楽曲データ格納装置が提供されている。この種の楽曲データ格納装置としては、パーソナルコンピュータからなるものや、ハードディスク装置の小型化に伴い、コンパクトな形状の携帯型装置とが提供されている。
ユーザは、この楽曲データ格納装置には、CD(Compact Disc)に記憶されている楽曲のデータ、Web配信される楽曲のデータ、ラジオ放送される楽曲のデータなど、種々のソースの楽曲を格納することが可能である。
この場合に、楽曲データ格納装置へデータが格納される楽曲数が多くなるにしたがい、重複して格納されてしまう楽曲が増加する。これは、ユーザが既に格納されていることを失念して、再度、同じ楽曲を格納してしまうことや、ラジオ放送番組を録音する態様のときには、同一の楽曲が繰り返し放送されることに起因して、重複して同じ楽曲を楽曲データ格納装置に格納してしまうことなどが原因となって生じる。
このように、楽曲データ格納装置に、同じ内容の楽曲データが重複して格納されてしまった場合、例えば、CDから取り込んだ楽曲や、Web配信により取り込んだ楽曲の場合であって、楽曲についてISRC(International Standard Recording Code)などの国際的に統一された楽曲識別情報が付加されていて、当該楽曲識別情報に対応つけられて格納されている場合には、前記楽曲識別情報が同一のものを検索することにより、容易に重複する楽曲を検出することができる。
しかしながら、楽曲データ格納部に楽曲データを格納する際には、ISRCなどの識別情報に対応付けて楽曲を格納できるとは限らない。特に、ラジオ放送番組において放送された楽曲のデータを、楽曲データ格納装置に格納する場合には、楽曲ごとに区切って格納したとしても、当該楽曲のデータは、楽曲データ格納装置には、ISRCなどの統一的な楽曲識別情報に対応付けられて格納されるわけでない。
このため、一般的には、ユーザは、楽曲を再生して視聴することにより、類似する複数個の楽曲を見つけ出し、それら類似する複数個の楽曲のうちの不要な楽曲のデータを削除するようにする。
しかしながら、楽曲を再生して視聴することにより、類似する複数個の楽曲を見つけ出す作業は非常に厄介であり、面倒であるので、ユーザは、削除するのをあきらめて、実際的には、殆ど重複して格納されたままの状態としてしまうことが予想される。しかし、それでは、楽曲データ格納装置の記憶容量が無駄に消費されてしまっていることになり、好ましくない。
また、重複して格納されている楽曲に、品質の良いものと悪いものとが含まれる場合に、必ずしも、品質の良いものが選択されるという保証は無く、最悪の場合、良品質のものが他にあるにもかかわらず、品質の悪い楽曲しか再生対象としないと言う事態も生じる可能性がある。
以上のような不具合を解消するものとして、データ格納装置に多数のコンテンツが記録されているときに、重複する同一の信号を自動的に削除する方法が、特許文献1(特開2003−52005号公報)に記載されている。
すなわち、この特許文献1に記載の発明は、データ格納部から所定時間分の信号を読み出して候補信号とすると共に、候補信号とは異なる所定時間分の信号をデータ格納部から読み出して比較信号とし、候補信号として読み出す信号の信号読み出し位置と比較信号として読み出す信号の信号読み出し位置とを切り換えながら、候補信号と比較信号を順次比較して、その比較結果に基づき、データ格納部から内容が等しいコンテンツの信号を検出する。そして、内容が等しいコンテンツの信号と判別されたときには、候補信号を候補信号格納部に格納すると共に、候補信号と内容が等しいコンテンツの信号を、データ格納部から削除するようにするものである。
したがって、この発明を用いれば、楽曲データ格納装置に格納されている重複する複数の楽曲データのうちの一つを残して、不必要な楽曲データを自動的に削除することが可能である。
上記の特許文献は、次の通りである。
特開2003−52005号公報
しかしながら、特許文献1の発明における重複データの検出方法は、データ格納部での格納アドレス位置の異なる信号同士を比較することにより、同じ内容であるかどうかを判定するようにしているため、実際は、同じ内容であっても、一方がノイズの多い信号であったり、一方の時間軸がずれたりしている場合には、同一の内容の信号であるとして判定できないおそれがある。
一方、上述のように、楽曲データ格納部に格納される楽曲のデータは、種々のソースからの楽曲のデータとなることを考慮すると、ラジオ放送信号から取り込んだ楽曲のデータと、CDやWebから取り込んだ楽曲のデータとでは、ノイズの点や、時間軸のずれなどの点で、同じ楽曲であっても、データ自身は異なっていることが多い。また、同じラジオ放送信号から取り込んだ楽曲のデータであっても、受信条件がよいときと、悪いときとでは、楽曲のデータについて、ノイズや時間軸のずれなどの点で、データとしては異なったものとして検出されてしまうおそれがある。
このため、特許文献1の発明を用いても、効率良く、重複する楽曲を削除することができないおそれがある。また、特許文献1の発明の場合には、データ格納部の任意の所定時間分の信号を候補信号として、当該候補信号は、常に残して、比較信号をデータ格納部から削除するようにする方法であるため、候補信号よりも、比較信号の方が品質の良いデータであったとしても、品質の良い比較信号の方を残すように削除をすることができないという問題もあった。
この発明は、以上の点にかんがみ、同じ内容の楽曲が、複数個、品質が異なっていたり、時間軸のずれたりしている状態で、楽曲データ格納部に格納されていたとしても、確実にそれらの重複する楽曲を検出でき、楽曲データ格納部から適切に削除することを可能にした楽曲データ格納装置および重複楽曲削除方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明による楽曲データ格納装置は、
複数の楽曲のデータを、楽曲の識別情報と対応付けて格納する楽曲データ格納部と、
前記楽曲の楽曲特徴量を算出する楽曲特徴量算出手段と、
前記楽曲特徴量算出手段で算出された前記楽曲特徴量のそれぞれを、前記楽曲の識別情報と対応して記憶する楽曲特徴量記憶部と、
前記楽曲特徴量記憶部に記憶されている前記楽曲特徴量に基づいて、前記楽曲特徴量が類似する複数の楽曲を判定する楽曲類似性判定手段と、
前記楽曲類似性判定手段で類似しているとされた前記複数の楽曲のうちの、一つの楽曲のデータを残して、他の楽曲のデータを前記楽曲データ格納部から削除する削除手段と、
を備えることを特徴とする。
この請求項1の発明においては、楽曲の楽曲特徴量が算出されると共に、当該楽曲特徴量が楽曲ごとに比較されて、楽曲データ格納部に格納されている楽曲が類似しているかどうかが判定され、その判定結果に応じて、複数個の類似している楽曲のうち、一つが残され、その他の楽曲のデータが楽曲データ格納部から削除される。
この請求項1の発明によれば、楽曲の楽曲特徴量の比較により楽曲の類似性を判定するものであるので、楽曲データのノイズの有無や、時間軸ずれなどがあっても、それらに関係なく類似判定がなされ、確実に同じ内容の重複する楽曲が検出されて、不要な楽曲のデータが削除されるものである。
そして、請求項2の発明は、請求項1に記載の楽曲データ格納装置において、
前記楽曲のデータの品質を測定する楽曲品質測定手段と、
前記楽曲品質測定手段で測定された前記楽曲のデータの品質の情報を、前記楽曲の識別情報に対応付けて記憶する楽曲品質記憶部と
を備え、
前記削除手段は、前記楽曲類似性判定手段で類似しているとされた前記複数の楽曲のデータの品質を、前記楽曲品質記憶部を参照して判別し、その判別結果に基づいて、前記楽曲品質測定手段で測定された前記楽曲のデータの品質が最も高い楽曲を残して、他の楽曲のデータを、前記楽曲データ格納部から削除する
ことを特徴とする。
この請求項2の発明においては、楽曲のデータの品質が測定され、楽曲データ格納部に重複して格納されているとして検出された複数の楽曲のうちの、最も品質の良い楽曲のデータのみを残して、他の楽曲データを削除する。したがって、常に、高品質の楽曲データのみが楽曲データ格納部に残ることになる。
この発明によれば、楽曲の楽曲特徴量の比較により楽曲の類似性を判定するものであるので、楽曲データのノイズの有無や、時間軸ずれなどに関係なく、的確に類似判定され、確実に同じ内容の重複する楽曲が検出されて、削除されるものである。
また、楽曲のデータの品質が測定され、楽曲データ格納部に重複して格納されているとして検出された複数の楽曲のうちの、最も品質の良い楽曲のデータのみが残されて、他の楽曲データが削除されるので、常に、高品質の楽曲データのみが楽曲データ格納部に残るという効果がある。
以下、この発明による楽曲データ格納装置および重複楽曲削除方法の実施形態を、図を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態は、携帯型の楽曲格納再生装置に、楽曲データ格納装置を適用した場合である。
[楽曲格納再生装置のハードウエア構成例]
図1は、楽曲格納再生装置のハードウエア構成例を示すブロック図である。この実施形態の楽曲格納再生装置は、システムバス100に対して、CPU(Central Processing Unit)101と、プログラムROM(Read Only Memory)102と、ワークエリア用RAM(Random Access Memory)103とが接続されて成るマイクロコンピュータにより、処理動作が制御される構成とされている。
そして、この実施形態の楽曲格納再生装置は、ラジオ放送の受信再生機能と、ラジオ放送番組を記録してデータ格納部に格納する機能と、外部入力されたオーディオ信号を音響再生出力する機能と、外部入力された楽曲のデータを記録して楽曲データ格納部に格納する機能と、記録された楽曲のデータを再生し音響再生出力する機能と、楽曲データ格納部に重複して格納されている同じ内容の楽曲について、不要な楽曲のデータを削除する重複楽曲削除機能とを備え、これらの機能を実現するための構成部分を備えている。
すなわち、システムバス100には、操作部11が操作部インターフェース104を通じて接続されている。操作部11は、ラジオ放送受信のための選局用のキーや、ラジオ放送受信モードと、記録データの再生モードと、外部入力モードなどを切り替えるためのモード切り替えキーと、重複楽曲削除キーなどを含む。
なお、操作部11の代わりに、リモコン送信機(リモートコマンダ)と、リモコン受信部を設け、リモートコマンダに上述した操作部11と同様のキーを設けるようにしてもよい。
また、操作キーは、ディスプレイ20をタッチパネルの構成とし、ディスプレイ20にアイコンボタンとして表示するようにしてもよい。また、ディスプレイ20に表示されたアイコンボタンと、操作部11に設けられた当該アイコンボタンを操作するようにする手段とからなるソフトウエアキーであってもよい。
また、楽曲格納再生装置は、外部入力端子として、パーソナルコンピュータやCDプレーヤなどの外部機器と通信するための通信用端子12を備える。この通信用端子12は、外部入力インターフェース105を通じてシステムバス100に接続されている。通信用端子12は、この例では、USB(Universal Serial Bus)端子とされ、外部入力インターフェース105は、USBインターフェースを備えている。
また、この実施形態の楽曲格納再生装置は、ラジオ放送記録再生機能およびオーディオ信号の音響再生出力機能を実現するために、アンテナ14と、ラジオ放送受信部15と、復調部16と、D/A(Digital−to−Analog)変換器17と、オーディオ出力アンプ18と、スピーカ19とを備える。
ラジオ放送受信部15には、I/Oポート106を通じて、操作部11を通じたユーザの選局入力に応じた番組選局制御信号が供給される。このラジオ放送受信部15では、アンテナ14にて受信された放送信号から、前記番組選局制御信号に基づいて、ユーザが操作部11を通じて指定した放送チャンネルの番組の信号が選択される。
ラジオ放送受信部15からの信号は復調部16に供給されて復調され、オーディオ信号インターフェース107においてデジタル信号とされて、システムバス100に供給される。
そして、後述するように、ラジオ放送受信モードのときには、システムバス100に入力されたデジタルオーディオ信号は、I/Oポート109を通じてD/A変換器17に供給されてアナログオーディオ信号に戻される。そして、D/A変換器17からのオーディオ信号がアンプ18を通じてスピーカ19に供給され、音響再生される。
なお、ラジオ放送番組の音響再生出力のための構成としては、復調部16からのオーディオ信号を、アンプ18を通じてスピーカ19に供給するようにしてもよい。その場合には、オーディオ信号処理装置1には、モード切り替えキーの操作に応じて発生するモード切り替え信号により、ラジオ放送受信モードのときには、復調部16からのオーディオ信号を選択し、その他のモードのときには、D/A変換器17からのオーディオ信号を選択するように制御される選択回路を設けるようにされる。
ラジオ放送信号や、パーソナルコンピュータなどの外部機器からのオーディオデータの記録機能および記録されたデータの再生機能のために、例えばハードディスク装置からなる記録データ格納部110がシステムバス100に接続されると共に、記録エンコード/再生デコード部111がシステムバス100に接続される。記録データ格納部110には、記録データが、その識別情報(以下、記録IDという)と対応付けられて格納される。
記録エンコード/再生デコード部111は、ラジオ放送信号や外部機器からのオーディオデータを、データ格納部110に格納するための形式の信号に変換するためのものである。この場合に、記録エンコード処理において、オーディオデータをデータ圧縮してデータ格納部110に格納し、再生デコード処理において、圧縮されているデータを伸長デコードするようにしても良い。
I/Oポート109、D/A変換器17、アンプ18およびスピーカ19の部分は、音響再生出力するための機能部分であり、記録データ格納部110に格納されている楽曲のデータが読み出されて、音響再生される場合にも用いられるものである。
データ格納部110に格納されているオーディオデータの再生時には、記録データ格納部110に格納されている楽曲のオーディオデータの中から、操作部11を通じてユーザにより選択指示された楽曲の記録オーディオデータを読み出し、記録エンコード/再生デコード部111で、再生デコードし、I/Oポート109を通じてD/A変換器17に送出するようにする。これにより、データ格納部110に記憶されていた楽曲のオーディオ信号が、スピーカ19を通じて音響再生出力される。
また、ラジオ放送受信モードにおいて、記録ボタンがオンとされると、復調部16からオーディオ信号インターフェース107を通じてシステムバス100に入力されたデジタルオーディオ信号は、記録エンコード/再生デコード部111で、データ格納部110に格納される形式のデータに変更されて、データ格納部110に格納される。
この実施形態の楽曲格納再生装置においては、ラジオ放送信号を記録するときには、ラジオ放送番組のオーディオ信号をそのままデータ格納部110に記録する通常記録モードと、楽曲切り出し部112で、楽曲部分を切り出して、楽曲部分のみをデータ格納部110に記録する楽曲切り出し記録モードとを選択できる。
ラジオ放送信号中から、楽曲部分のみを切り出して記録することができるようにするため、例えばDSP(Digital Signal Processor)で構成される楽曲切り出し部112がシステムバス100に接続されている。
楽曲切り出し部112では、ラジオ放送番組におけるアナウンサーや解説者などの音声信号部分と、楽曲部分とを分離して、楽曲部分のみを抽出する処理を行なう。この楽曲切り出し処理は、例えば、オーディオ信号をスペクトル分析し、人声信号の周波数成分や周波数分布の特徴と、楽曲の周波数成分や周波数分布の特徴との違い検出することにより行なうことができる。
楽曲切り出し部112は、ラジオ放送信号から楽曲部分を切り出して、楽曲部分のみをデータ格納部110に記録する際に、楽曲切り出し処理の遅れによって楽曲部分の先頭の部分が記録されなくなるという、いわゆる頭切れを防止するため、バッファメモリに、ラジオ放送信号を蓄積しながら、楽曲部分の切り出し処理を行ない、データ格納部への楽曲データの格納を行なうようにする。
通常記録モードの時には、記録データ格納部110に格納される形式に変換されたラジオ放送信号が、例えば、放送チャンネルや放送時刻などからなる情報からなる記録IDに対応付けられて、記録データ格納部110に格納される。
一方、楽曲切り出し記録モードの時には、楽曲切り出し部112で、切り出された楽曲単位で、記録IDが付与されて、当該楽曲単位で、記録データ格納部110に格納される。このときの楽曲単位の記録IDは、例えば、前述の放送チャンネルや放送時刻などからなる情報に加えて、切り出された順番の番号が含められる。なお、放送チャンネルや放送時刻の情報を含めず、記録データ格納部110において、一意となる番号を、切り出された楽曲それぞれについての記録IDとするようにすることもできる。
記録データ格納部110には、通信用端子12を通じて、外部機器例えばパーソナルコンピュータやCDプレーヤから入力されて取り込まれる楽曲のデジタルデータも格納される。この場合には、楽曲のみのオーディオデータが取り込まれるが、ラジオ放送信号の記録の場合と同様にして、楽曲切り出し部112で、例えば無音部分が検出されることにより、楽曲部分が検出され、検出された楽曲部分ごとに記録IDが一意に付与される。この場合には、例えば、外部入力である旨の情報と番号情報等とにより記録IDが生成される。
なお、パーソナルコンピュータなどから取り込まれる楽曲のデジタルデータには、ISRCなどの識別情報が付加されている場合もあるが、その場合には、記録データ格納部110には、当該付加されている識別情報をそのまま記録IDとして用いて、前記楽曲のデジタルデータに対応付けて格納することもできる。
なお、パーソナルコンピュータなどの外部機器からの楽曲のデータが、既に、記録データ格納部110に格納可能の形式のデータとされているときには、記録エンコード/再生デコード部111を介することなく、外部機器からの楽曲のデータは、データ格納部110に格納される。
なお、タイマー回路108は、タイマー録音時の予約タイマー時間の計測や、その他の処理時間タイマーを計測するために用いられるもので、年、月、日、時、分、秒を計測する時計部を備える。タイマー回路108の時計部は、ディスプレイ20に表示する現在時刻をも提供する。この実施形態の楽曲格納再生装置は、タイマー録音機能により、特定の時刻から特定の時刻までの放送番組を記録することができる。このタイマー録音時にも、通常記録モードと、楽曲切り出し記録モードとのいずれかを選択することが可能である。
また、この実施形態の楽曲格納再生装置においては、楽曲切り出し記録モードのときに、記録データ格納部110に格納される楽曲毎の楽曲特徴量を算出する楽曲特徴量算出部113と、楽曲特徴量記憶部114とがシステムバス100に接続される。
この楽曲特徴量算出部113は、例えばDSPで構成されるもので、楽曲切り出し部112で切り出された楽曲部分のオーディオデータが、処理用バッファメモリに書き込まれ、楽曲特徴量算出部113で当該処理用バッファメモリの楽曲部分のオーディオデータから、楽曲特徴量の算出が行なわれる。そして、算出された各楽曲部分についての楽曲特徴量は、楽曲特徴量記憶部114に、当該楽曲部分のデータが記録データ格納部110に格納される際に用いられるのと同じ記録IDに対応付けられて格納される。
楽曲特徴量算出部113は、この実施形態では、MFCC(Mel−Frequency Cepstrum Coefficient;メル周波数ケプストラム係数)を用いて、楽曲の特徴量を求める。ここで、Mel−Frequency(メル周波数)は、「人間が音を聴く感度」に合わせて作られた値であり、その音がどれくらい人間の耳によく聴こえるのかを表わすときに使われる。
また、Cepstrum(ケプストラム)とは、原波形のパワースペクトルの対数を波形と見なして行なわれる逆フーリエ変換の結果である。
・音声波形のデータの「一定時間毎の振幅」をとり、
・ハミング窓を利用して必要な部分のみを切り出し、
・離散フーリエ変換を行なう
・その離散フーリエ変換の結果を対数表現に変換し、
・その対数表現に変換したものを逆離散フーリエ変換する
・逆フーリエ変換でできた波形を一定時間毎に取り出す
という処理を行ない、取り出したデータの順番を1次元、2次元、3次元・・・と数えてゆくものがMFCCである。
そして、この実施形態では、時間軸上で音楽信号から抽出される特徴量としてのMFCCは、時間軸に沿って変化するため、長時間の信号では膨大な特徴量が発生するので、楽曲特徴量算出部113は、混合正規分布モデル(GSM(Gaussian Mixture Modelling)で、MFCCを用いる特徴量を時間軸方向に圧縮したものを、楽曲特徴量として出力するようにしている。
また、この実施形態の楽曲格納再生装置においては、楽曲品質測定部115および楽曲品質記憶部116がシステムバス100に接続される。この楽曲品質測定部115も、この例では、DSPで構成され、楽曲切り出し部112で切り出された楽曲部分の品質を測定する。そして、この楽曲品質測定部115で測定された楽曲品質の情報は、対応する楽曲の記録IDに対応付けられて楽曲品質記憶部116に記憶される。
なお、外部入力インターフェース105を通じて入力されて記録データ格納部110に格納されたパーソナルコンピュータからのオーディオデータについては、この例では、楽曲品質記憶部116には、高品質である旨の情報が、その識別情報(記録IDとなる)に対応付けられて記憶される。
楽曲切り出し部112と、楽曲特徴量算出部113と、楽曲品質測定部115とのそれぞれは、それぞれにおける処理を行なうためにバッファメモリを用いる。当該バッファメモリは、ワークエリア用のRAM103のメモリ領域を利用することもできるし、別個に設けるようにしてもよい。
また、楽曲切り出し部112の機能と、楽曲特徴量算出部113の機能と、楽曲品質測定部115の機能とは、CPU101が、プログラムROM102のプログラムにしたがって、ワークエリア用RAM103を用いて行なうソフトウエア処理によって実現することもできる。
さらに、この実施形態の楽曲格納再生装置においては、重複楽曲の削除機能を実現するために、システムバス100には、楽曲類似性判定部117と、削除楽曲判定部118とが接続されて設けられる。なお、これら楽曲類似性判定部117および削除楽曲判定部118は、CPU101が、プログラムROM102のプログラムにしたがって、ワークエリア用RAM103を用いて行なうソフトウエア処理によって実現することもできる。
楽曲類似性判定部117は、この例では、操作部11の重複楽曲削除キーの操作に基づいて、起動されて、楽曲特徴量記憶部114に記憶されている全ての楽曲の楽曲特徴量を比較参照し、類似性を判定する。そして、この類似性の判定の結果、互いに類似すると判定された複数の楽曲があるときには、それらの類似する楽曲群ごとに、その記録IDをグループ化し、その類似楽曲群の記録IDのグループ化情報を、削除楽曲判定部118に送る。
削除楽曲判定部118は、それぞれの類似楽曲群の記録IDのグループ化情報ごとに、楽曲品質記憶部116を参照し、当該類似楽曲群の中で、最も品質の良い楽曲の記録IDを判定する。そして、各類似楽曲群ごとに、最も品質の良い楽曲の記録ID以外の記録IDの楽曲を、削除楽曲と判定し、その判定結果をシステムバス100に出力する。
CPU101は、当該削除楽曲として判定された記録IDの楽曲データを、記録データ格納部110から削除する処理を実行する。
さらに、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなるディスプレイ20が、ディスプレイインターフェース119を通じてシステムバス100に接続されている。
[楽曲格納再生装置の動作説明]
図2〜図6は、この実施形態の楽曲格納再生装置における記録再生動作および重複楽曲の削除処理動作を説明するためのフローチャートである。
以下に説明する例においては、この実施形態の楽曲格納再生装置は、電源投入時には、ラジオ放送受信モードとなるようにされているものとする。すなわち、この実施形態の楽曲格納再生装置に電源が投入すると、図2のスタートから処理が開始する。なお、以下の説明において、各ステップは、CPU101が、ROM102のプログラムにしたがって、RAM103をワークエリアとして使用することにより実行されるものである。
電源が投入されると、CPU101は、楽曲格納再生装置をラジオ放送受信モードとすると共に、ラストチャンネルメモリ(図1では省略)に記憶されている前回の電源オンのときに最後に選局していた放送チャンネルを選択するように、ラジオ放送受信部15を制御し、当該放送チャンネルの放送信号を受信再生する状態とする(ステップS1)。
そして、CPU101は、操作部11を通じた他の放送チャンネルへの変更入力を受け付けたか否か判別し(ステップS2)、チャンネル変更入力を受け付けたと判別したときには、チャンネル変更入力により指定された放送チャンネルを受信するようにラジオ放送受信部15を制御するようにする(ステップS3)。そして、ステップS2に戻る。
ステップS2で、チャンネル変更入力を受け付けてはいないと判別したときには、CPU101は、操作部11を通じた記録ボタンのオン操作(記録開始操作)を受け付けたか否か判別する(ステップS4)。
ステップS4で、記録ボタンのオン操作がなされたと判別したときには、CPU101は、楽曲切り出しモードであるか否か判別し(ステップS5)、楽曲切り出しモードではないと判別したときには、通常記録モードとして、受信中のラジオ放送チャンネルと、受信時刻とに基づいた記録IDを設定し(ステップS6)、受信中のラジオ放送番組のオーディオ信号を記録データ格納部110に格納する(ステップS7)。
次に、CPU101は、操作部11を通じた記録停止操作(ストップボタンの操作入力)を受け付けたか否か判別し(ステップS8)、ストップボタンの操作入力を受け付けてはいないと判別したときには、ステップS7に戻り、記録データ格納部110へのラジオ放送番組のオーディオ信号の格納を継続する。また、ステップS8で、ストップボタンの操作入力を受け付けたと判別したときには、CPU101は、ラジオ放送番組のオーディオ信号のデータ格納部110への書き込みを停止する(ステップS9)。そして、ステップS2に戻る。
ステップS4で、記録ボタンがオンとされていないと判別したときには、CPU101は、重複楽曲の削除の操作入力を受け付けたか否か判別し(ステップS10)、受け付けたと判別したときには、後述する、記録データ格納部110からの重複する楽曲の削除処理ルーチンを実行する(ステップS11)。そして、ステップS2に戻る。
また、ステップS5で、楽曲切り出し記録モードであると判別したときには、CPU101は、楽曲切り出し部112を制御して、受信中のラジオ放送信号から、楽曲部分の切り出しを実行させるようにする(図3のステップS21)。
そして、CPU101は、楽曲切り出し部112からの楽曲部分検出出力を監視して、楽曲部分の先頭が検出されるのを待ち(ステップS22)、楽曲部分の先頭を検出したことを確認すると、楽曲切り出し部112で切り出された楽曲部分に、一意の記録IDを付与すると共に、当該記録IDに対応付けて切り出された楽曲部分のデータを、記録データ格納部110に格納する(ステップS23)。
そして、CPU101は、楽曲切り出し部112で切り出された楽曲のオーディオデータを楽曲特徴量算出部113に転送し、当該楽曲特徴量算出部113において、楽曲特徴量の算出を行なわせる(ステップS24)。また、CPU101は、楽曲切り出し部112で切り出された楽曲のオーディオデータを楽曲品質測定部115に転送し、当該楽曲品質測定部115において、楽曲品質の測定を行なわせる(ステップS24)。
そして、CPU101は、楽曲切り出し部112の楽曲部分検出出力を監視し、楽曲部分が終了したか否か判別する(ステップS26)。楽曲部分が終了したと判別したときには、CPU101は、記録データ格納部110への楽曲データの格納を停止する(ステップS27)。また、楽曲特徴量算出部113で算出された楽曲特徴量を、ステップS23で設定された記録IDに対応付けて楽曲特徴量記憶部114に書き込み、楽曲特徴量算出部113の楽曲特徴量算出動作を停止する(ステップS28)。また、CPU101は、楽曲品質測定部115で測定された楽曲の品質のデータを、ステップS23で設定された記録IDに対応付けて楽曲品質記憶部116に書き込み、楽曲品質測定部115の楽曲品質の測定を停止する(ステップS29)。
次に、CPU101は、操作部11を通じた記録停止操作を受け付けたか否か判別し(ステップS30)、記録停止操作を受け付けていないと判別したときには、ステップS22に戻り、上述したステップS22以降の受信中のラジオ放送信号中の楽曲部分の検出および記録、楽曲特徴量の算出および書き込み、楽曲品質の測定および書き込みの処理を繰り返す。
また、ステップS30で、記録停止操作を受け付けたと判別したときには、CPU101は、ラジオ放送信号の記録モードを終了して、楽曲データの記録データ格納部110への書き込みを停止し(ステップS31)、ステップS2に戻る。
また、ステップS26で、楽曲部分が終了してはいないと判別したときには、CPU101は、操作部11を通じた記録停止操作を受け付けたか否か判別し(ステップS32)、記録停止操作を受け付けていないと判別したときには、ステップS26に戻り、楽曲部分の終了を監視する。
また、ステップS32で、記録停止操作を受け付けたと判別したときには、CPU101は、ラジオ放送信号の記録モードを終了し、楽曲の途中で記録が停止され(ステップS33)、切り出し中の楽曲の記録が中途半端であることから、記録データ格納部110から当該切り出し中の楽曲の途中までの楽曲データを削除する(ステップS34)。そして、ステップS2に戻る。
ステップS4で、記録ボタンのオン操作を受け付けてはいないと判別したときには、CPU101は、記録楽曲の再生モードへの変更操作を受け付けたか否か判別し(図4のステップS41)、記録楽曲の再生モードへの変更操作を受け付けたと判別したときには、前回の記録楽曲の再生モードにおける再生の続きの所から、データ格納部110に格納されている楽曲のオーディオデータを読み出して、再生を開始する(ステップS42)。これにより、ユーザは、データ格納部110から読み出された楽曲のオーディオ信号の音響再生出力音を聴取する。
そして、CPU101は、再生する記録楽曲の変更操作入力を受け付けたか否か判別し(ステップS43)、再生する記録楽曲の変更操作入力を受け付けたと判別したときには、変更指定された記録楽曲のデータをデータ格納装置110から読み出して再生する(ステップS44)。そして、ステップS43に戻る。
また、ステップS43で再生する記録楽曲の変更入力を受け付けてはいないと判別したときには、CPU101は、外部入力モードへの変更操作入力を受け付けたか否か判別する(ステップS45)。ステップS45で、外部入力モードへの変更操作入力を受け付けてはいないと判別したときには、CPU101は、ラジオ放送受信モードへの変更操作入力を受け付けたか否か判別する(ステップS46)。
ステップS46で、ラジオ放送受信モードへの変更操作入力を受け付けたと判別したときには、図2のステップS1に戻る。また、ステップS46で、ラジオ放送受信モードへの変更操作入力を受け付けてはいないと判別したときには、CPU101は、重複楽曲削除の操作入力を受け付けたか否か判別し(ステップS47)、重複楽曲削除の操作入力を受け付けてはいないと判別したときには、記録楽曲の再生モードを継続し(ステップS48)、ステップS43に戻る。
また、ステップS47で、重複楽曲削除の操作入力を受け付けたと判別したときには、CPU101は、再生中に、重複楽曲削除の処理ルーチンを実行する(ステップS49)。その後、ステップS43に戻る。
また、ステップS41で記録楽曲の再生モードへの変更操作入力を受け付けてはいないと判別したときには、CPU101は、外部入力モードへの変更操作入力を受け付けたか否か判別し(ステップS50)、外部入力モードへの変更操作入力を受け付けてはいないと判別したときには、図2のステップS2に戻る。
ステップS50で、あるいはステップS45で、外部入力モードへの変更操作入力を受け付けたと判別したときには、CPU101は、外部入力インターフェース105を通じて外部入力された、例えばパーソナルコンピュータやCDプレーヤからのデジタルオーディオ信号を、I/Oポート109を通じて取り込む(図5のステップS61)。このとき、I/Oポート109を通じて入力されるデジタルオーディオ信号は、楽曲毎の場合もあるが、無音区間を介して複数個の楽曲が連続して入力される場合もある。
この実施形態では、無音区間を介して複数個の楽曲が連続して入力される場合を想定して、CPU101は、I/Oポート109から取り込んだオーディオデータを楽曲切り出し部112に転送し、楽曲部分の切り出しを実行させるようにする(ステップS62)。そして、CPU101は、楽曲切り出し部112からの楽曲部分検出出力を監視して、楽曲部分の先頭が検出されるのを待ち(ステップS63)、楽曲部分の先頭を検出したことを確認すると、楽曲切り出し部112で切り出された楽曲部分に一意の記録IDを付与すると共に、当該記録IDに対応付けて切り出された楽曲部分のデータを、記録データ格納部110に格納する(ステップS64)。
そして、CPU101は、楽曲切り出し部112で切り出された楽曲のオーディオデータを楽曲特徴量算出部113に転送し、当該楽曲特徴量算出部113において、楽曲特徴量の算出を行なわせる(ステップS65)。
また、CPU101は、楽曲切り出し部112で切り出された楽曲のオーディオデータを楽曲品質測定部115に転送し、当該楽曲品質測定部115において、楽曲特徴量の算出を行なわせる(ステップS66)。
そして、CPU101は、楽曲切り出し部112の楽曲部分検出出力を監視し、楽曲部分が終了したか否か判別する(ステップS67)。楽曲部分が終了したと判別したときには、CPU101は、記録データ格納部110への楽曲データの格納を停止する(ステップS68)。
また、楽曲特徴量算出部113で算出された楽曲特徴量を、ステップS64で設定された記録IDに対応付けて楽曲特徴量記憶部114に書き込み、楽曲特徴量算出部113の楽曲特徴量算出動作を停止する(ステップS69)。
また、CPU101は、楽曲品質測定部115で測定された楽曲の品質のデータを、ステップS64で設定された記録IDに対応付けて楽曲品質記憶部116に書き込み、楽曲品質測定部115の楽曲品質の測定を停止する(ステップS70)。
次に、CPU101は、他のモードへの変更操作がなされたことにより外部入力モードが終了したか否か判別し(ステップS71)、外部入力モードが終了していないと判別したときには、ステップS63に戻り、上述したステップS63以降の外部入力オーディオ信号中の楽曲部分の検出および記録、楽曲特徴量の算出および書き込み、楽曲品質の測定および書き込みの処理を繰り返す。
また、ステップS71で、外部入力モードが終了したと判別したときには、ラジオ放送受信モードまたは記録楽曲再生モードのいずれが選択されたか判別し、ラジオ放送受信モードが選択されたと判別したときには、図2のステップS1に戻り、記録楽曲再生モードが選択されたと判別したときには、図4のステップS42に戻る。
次に、ステップS11、ステップS49における重複する楽曲を削除する処理ルーチンの例を図6のフローチャートを参照して説明する。
先ず、CPU101は、楽曲類似性判定部117を起動して、楽曲特徴量記憶部114に記憶されている全ての楽曲特徴量を参照して、記録データ格納部110に格納されている楽曲について、互いに類似する楽曲特徴量となっている楽曲を判定する(ステップS81)。
この楽曲類似判定においては、この例では、図7に示すように、記録データ格納部110に格納されている楽曲のうちで、楽曲特徴量が類似する楽曲を、その記録IDを用いてひとまとめにすることにより、類似楽曲群ごとに分ける。類似楽曲群の楽曲は、図7に示すように、各類似楽曲群ごとに、別々のフォルダに格納するようにしておく。
次に、CPU101は、ステップS81での楽曲類似性判定の結果、類似する楽曲が検出されたか否か判別し(ステップS82)、類似する楽曲が無いと判別されたときには、そのままこの重複楽曲削除処理ルーチンを終了する。
ステップ82で、類似する楽曲が検出されたと判別したときには、CPU101は、削除楽曲判定部118を起動して、それぞれの類似楽曲群について、その記録IDを用いて、楽曲品質記憶部116を参照して、最も楽曲品質の高い楽曲を判定し(図8(A)において、太線で示す楽曲が高品質)、当該高品質の楽曲以外を、削除対象楽曲と判定する(ステップS83)。
次に、CPU101は、各類似楽曲群について、高品質の楽曲のみを残して、削除対象楽曲(図8(B)において×印を付したもの)のデータを、記録データ格納部110から削除する(ステップS84)。このとき、残された高品質の楽曲は類似楽曲群のフォルダと入れ替えることにより、図8(C)に示すように、類似楽曲群のフォルダが消えて、類似楽曲群の中の高品質の楽曲のデータのみが、記録データ格納部110に残ることになる。
次に、CPU101は、削除対象楽曲の記録IDを用いて、楽曲特徴量記憶部114から、削除対象楽曲の楽曲特徴量を削除する(ステップS85)。また、CPU101は、削除対象楽曲の記録IDを用いて、楽曲品質記憶部116から、削除対象楽曲の楽曲品質のデータを削除する(ステップS86)。以上で、重複楽曲の削除処理ルーチンは終了となる。
以上のようにして、この実施形態によれば、ユーザは、重複楽曲の削除指示をするだけで、記録データ格納部110から、重複して記録されている同じ内容の楽曲のうちの、不必要な楽曲のデータが自動的に削除される。このとき、この実施形態においては、複数個の重複楽曲のうちの、高品質の楽曲のみが残されるので、ユーザは安心して重複楽曲の削除指示をすることができる。
[他の実施形態および変形例]
なお、以上の例では、ラジオ放送信号や外部入力信号から、楽曲部分を切り出しながら、記録IDを設定して、楽曲部分のデータを記録データ格納部に格納するようにしたが、インターネットなどを通じたWeb配信により、楽曲のデータを受信し、当該受信した楽曲のデータを記録データ格納部に格納する場合であっても同様に適用できる。また、CDから楽曲単位で取り込んだ楽曲コンテンツの場合にも、適用可能である。これらの場合には、楽曲部分の切り出しは、不要である。
また、記録データ格納部に格納される楽曲の識別情報の全てがISRCなどの公に用いられる共通の識別情報である場合には、当該、ISRCを用いて重複楽曲を検出することができるので、この発明を適用しなくても、重複楽曲の削除をすることができる。換言すれば、この発明は、記録データ格納部に格納される楽曲の識別情報の全てがISRCなどの公の共通の識別情報で無い全ての場合に適用可能である。特に、例えば、当該楽曲データ格納装置においてのみ、有効であるような任意の識別情報を用いて、種々のソースの楽曲データのそれぞれを格納する楽曲データ格納装置の場合に好適に適用される。
また、上述の実施形態では、外部入力される信号は、デジタルオーディオ信号の状態とされていたが、パーソナルコンピュータからハードディスク装置に格納されて形式のデータのまま、楽曲格納再生装置の記録データ格納部に転送することもできる。その場合には、楽曲特徴量や楽曲品質は、楽曲データの書き込み時には算出せず、その楽曲データの再生時に、楽曲特徴量や楽曲品質が記憶されているかどうかを調べ、記憶されていないときには、再生しながら楽曲特徴量や楽曲品質を算出あるいは測定するようにすればよい。
そして、楽曲品質に関しては、外部入力は、ラジオ放送受信信号よりも高品質であることが保証されていれば、常に高品質とするようにして、外部入力についての楽曲品質の測定は、省略するようにしてもよい。
なお、以上の例では、重複する楽曲の削除処理ルーチンは、操作部11を通じて重複削除キーを押下するなどの重複削除指示がなされたことに起因して起動されるようにしたが、タイマー回路108を用いて、例えば1週間ごと、1ヶ月ごと、というような周期で、重複する楽曲の削除処理ルーチンを、自動的に起動させるようにしてもよい。また、重複削除キーによる起動と、タイマー回路108による自動の起動の両者を併用するようにしてもよい。
また、以上の実施形態では、楽曲切り出し記録モードにおいて、受信したラジオ放送信号について、楽曲切り出し部で楽曲部分を切り出しながら、楽曲データを記録データ格納部110に格納する場合のみの説明であったが、通常記録モードで、記録して記録データ格納部110に格納したオーディオデータを、後で、再生しながら、楽曲部分を切り出して、記録データ格納部110に再格納するようにすることもできる。
その場合には、切り出された各楽曲については、上述のようにして、新たな記録IDが付加されて、新楽曲データとして記録データ格納部110に格納される。そして、再生しながらの記録の際に、楽曲特徴量および楽曲の品質の測定を行なうようにする。この場合に、通常記録モードで記録されて格納されているデータは、そのまま記録データ格納部110に残るようにすることができる。
なお、上述の説明においては、楽曲特徴量は、MFCCを用いたが、これに限らないことは言うまでもない。
この発明による楽曲データ格納装置の実施形態のブロック図である。 図1の実施形態の楽曲データ格納装置における動作説明のためのフローチャートの一部である。 図1の実施形態の楽曲データ格納装置における動作説明のためのフローチャートの一部である。 図1の実施形態の楽曲データ格納装置における動作説明のためのフローチャートの一部である。 図1の実施形態の楽曲データ格納装置における動作説明のためのフローチャートの一部である。 図1の実施形態の楽曲データ格納装置における要部の動作説明のためのフローチャートである。 図1の実施形態の楽曲データ格納装置における要部の動作説明に用いる図である。 図1の実施形態の楽曲データ格納装置における要部の動作説明に用いる図である。
符号の説明
110…記録データ格納部、112…楽曲切り出し部、113…楽曲特徴量算出部、114…楽曲特徴量記憶部、115…楽曲品質測定部、116…楽曲品質記憶部、楽曲類似性判定部、118…削除楽曲判定部

Claims (8)

  1. 複数の楽曲のデータを、楽曲の識別情報と対応付けて格納する楽曲データ格納部と、
    前記楽曲の楽曲特徴量を算出する楽曲特徴量算出手段と、
    前記楽曲特徴量算出手段で算出された前記楽曲特徴量のそれぞれを、前記楽曲の識別情報と対応して記憶する楽曲特徴量記憶部と、
    前記楽曲特徴量記憶部に記憶されている前記楽曲特徴量に基づいて、前記楽曲特徴量が類似する複数の楽曲を判定する楽曲類似性判定手段と、
    前記楽曲類似性判定手段で類似しているとされた前記複数の楽曲のうちの、一つの楽曲のデータを残して、他の楽曲のデータを前記楽曲データ格納部から削除する削除手段と、
    を備える楽曲データ格納装置。
  2. 請求項1に記載の楽曲データ格納装置において、
    前記楽曲のデータの品質を測定する楽曲品質測定手段と、
    前記楽曲品質測定手段で測定された前記楽曲のデータの品質の情報を、前記楽曲の識別情報に対応付けて記憶する楽曲品質記憶部と
    を備え、
    前記削除手段は、前記楽曲類似性判定手段で類似しているとされた前記複数の楽曲のデータの品質を、前記楽曲品質記憶部の記憶内容を参照して判別し、その判別結果に基づいて、前記楽曲品質測定手段で測定された前記楽曲のデータの品質が最も高い楽曲を残して、他の楽曲のデータを、前記楽曲データ格納部から削除する
    ことを特徴とする楽曲データ格納装置。
  3. 請求項1に記載の楽曲データ格納装置において、
    取り込んだ信号から楽曲部分を切り出す楽曲切り出し手段を備え、
    前記楽曲切り出し手段で切り出された楽曲部分ごとに前記識別情報が付与されると共に、
    前記楽曲切り出し手段で切り出された楽曲部分について、前記楽曲特徴量算出部において前記楽曲特徴量が算出され、当該算出された前記楽曲特徴量が前記識別情報に対応付けられて前記楽曲特徴量記憶部に記憶される
    ことを特徴とする楽曲データ格納装置。
  4. 請求項1に記載の楽曲データ格納装置において、
    前記楽曲類似性判定手段および前記削除手段は、ユーザによる重複削除指示入力が検出されたときに起動される
    ことを特徴とする楽曲データ格納装置。
  5. 請求項1に記載の楽曲データ格納装置において、
    前記楽曲類似性判定手段および前記削除手段は、予め定められたタイミング時点で起動される
    ことを特徴とする楽曲データ格納装置。
  6. 複数の楽曲のデータが、楽曲の識別情報と対応付けられて格納されている楽曲データ格納部から、重複する前記楽曲のデータを削除する方法であって、
    前記楽曲の楽曲特徴量を算出する楽曲特徴量算出工程と、
    前記楽曲特徴量算出工程で算出された前記楽曲特徴量のそれぞれを、前記楽曲の識別情報と対応して楽曲特徴量記憶部に記憶する楽曲特徴量記憶工程と、
    前記楽曲特徴量記憶部に記憶されている前記楽曲特徴量に基づいて、前記楽曲特徴量が類似する複数の楽曲を判定する楽曲類似性判定工程と、
    前記楽曲類似性判定工程で類似しているとされた前記複数の楽曲のデータの一つを残して、他の楽曲のデータを前記楽曲データ格納部から削除する削除工程と、
    を備える重複楽曲削除方法。
  7. 請求項6に記載の重複楽曲削除方法において、
    前記楽曲のデータの品質を測定する楽曲品質測定工程と、
    前記楽曲品質測定工程で測定された前記楽曲のデータの品質の情報を、前記楽曲の識別情報に対応付けて楽曲品質記憶部に記憶する工程と
    を備え、
    前記削除工程では、前記楽曲類似性判定工程で類似しているとされた前記複数の楽曲のデータの品質を、前記楽曲品質記憶部の記憶内容を参照して判別し、その判別結果に基づいて、前記楽曲品質測定手段で測定された前記楽曲のデータの品質が最も高い楽曲を残して、他の楽曲のデータを、前記楽曲データ格納部から削除する
    ことを特徴とする重複楽曲削除方法。
  8. 請求項6に記載の重複楽曲削除方法において、
    取り込んだ信号から楽曲部分を切り出す楽曲切り出し工程を備え、
    前記楽曲切り出し工程で切り出された楽曲部分ごとに前記識別情報を付与すると共に、
    前記楽曲特徴量算出工程においては、前記楽曲切り出し工程で切り出された楽曲部分について前記楽曲特徴量を算出し、
    前記楽曲特徴量記憶工程においては、前記算出された前記楽曲特徴量を前記識別情報に対応付けて前記楽曲特徴量記憶部に記憶する
    ことを特徴とする重複楽曲削除方法。
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