JP2005142762A - 番組情報表示方法、放送受信装置、および記録装置 - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザに判りやすい作業が可能な番組情報表示を行なう。
【解決手段】１以上の番組枠のうちの少なくとも１つ（例えば番組Ｅ）が視認できるように表示される。ここで、表示された番組枠の放送予定時間（例えば１０：００〜１１：００）と必ずしも一致しないがこの放送予定時間と重なる予約時間帯（Ｔ１〜Ｔ２）が、さらに視認できるように表示される。
【選択図】 図１

Description

この発明は、ＥＰＧ（Electric Program Guide）に代表される番組情報の表示方法、この番組情報を利用した放送受信装置、およびこの番組情報を利用して番組を予約録画できる記録装置（ハードディスクおよび／または記録可能光ディスクを利用したデジタルビデオレコーダなど）に関する。

とくに、録画予約が頻繁に行われるデジタルビデオレコーダにおいて、電子番組表（ＥＰＧ）を外部モニタ（ＴＶ）に表示し、この表示からユーザが所望の番組を選択し、選択した番組の放送時間あるいはその放送時間と重なる所望の時間帯の録画予約を、ユーザが容易に行えるようにする方法および装置に関する。

近年、デジタル放送の開始に伴い、放送番組の電子情報（ＥＰＧ）が放送局から送られるようになっている。さらには、インターネットのＥＰＧサイトから最新の電子番組表（ＥＰＧ）を容易に入手できる環境ができている。この電子番組表を用いれば、ユーザは放送番組の録画予約（あるいは視聴予約）を簡単に行なうことができる。

電子番組表を用いる録画予約方法の従来技術としては、例えば下記特許文献１に記載されたものがある：
特開平１０−２１６０１号公報。

デジタルビデオレコーダなどでＥＰＧを用いた番組録画予約、予約状況確認、予約修正、あるいは予約削除を行なう場合、例えば以下のように行なわれる。

＜番組を予約する場合＞
・ＥＰＧ画面を表示し、番組単位でフォーカスされるカーソルを予約したい番組上にリモコン操作で移動後、選択ボタンをオンし、その番組を予約する。

＜予約状況を確認する場合＞
・予約一覧画面にて、予約を一覧表示する；
・ＥＰＧ画面にて、番組単位で番組名等の色や背景模様を変えて表示する。

＜予約の内容を修正または削除する場合＞
・予約一覧画面にて、カーソルで予約された番組を選択し、修正または削除する。

この場合、以下のような問題がある。すなわち、
予約の一部分に重なりがある場合、ユーザは一方の予約を短くしたり、予約削除・再放送の予約へと切り替える必要が出てくる。また番組の前後にコマーシャル等があり、実際には番組そのものには重なりの影響とならない場合もある。この様な場合、ユーザは予約をそのままにしておく場合もある。

上記の判断には、予約状況・重なり状況の判断と、その結果によっては予約削除、再予約が必要となる。

この場合、従来の方法では、
・重なり状況がわかり辛い；
・予約をする画面と修正または削除する画面が異なり、予約修正の内容によってはこれらの画面を交互に行き来する必要がある；
・あるいは、番組単位＋予約済み領域部も考慮した複雑な（ユーザに判り難い）カーソル移動や制御が必要となる、
といった問題があった。

この発明は、上記事情に鑑みなされたもので、その目的は、ユーザに判りやすい作業が可能な番組情報表示方法、放送受信装置、および記録装置を提供することである。

この発明の一実施の形態に係る番組情報表示方法では、１以上の番組枠のうちの少なくとも１つが視認できるように表示される。ここで、前記表示された番組枠の放送予定時間と必ずしも一致しないがこの放送予定時間と重なる予約時間帯が、視認できるように表示される。

この発明によれば、ＥＰＧ画面を用いた録画予約等の作業がユーザに判りやすくなる。

以下、図面を参照して、この発明の実施の形態に係る番組情報表示方法、放送受信装置、および記録装置を説明する。

図１は、この発明の一実施の形態に係る番組情報表示方法が利用される装置１０とこの装置１０によるＥＰＧ画面表示２００の一例を説明する図である。この装置１０は、デジタル放送局あるいはＥＰＧサーバなどの電子番組供給元から電子番組表（ＥＰＧ）の情報を受信する受信部１０２と；この受信部１０２で受信したＥＰＧ情報を処理し、処理結果を記憶し、記憶した処理結果に応じて、適宜録画予約や視聴予約を制御する処理部／制御部１０４と；処理部／制御部１０４からの電子番組情報（ＥＰＧ画像）を映像機器本体部分１００からの映像出力にオンスクリーン合成するＯＳＤ処理部１０６と；リモートコントローラＲＣからのユーザ操作を本体部分１００および／または処理部／制御部１０４に伝えるリモートコントローラ受信部１０８とを含んで構成されている。

ＥＰＧ画像（電子番組表）２１０を含むＯＳＤ処理部１０６からの画像出力は、表示画面２００に表示される。この表示画面２００には、リモートコントローラＲＣのカーソルキー操作によりＥＰＧ画像２１０上を移動するカーソルＣがあり、このカーソルＣによりＥＰＧ画像２１０上の各番組枠を選択できるようになっている。この表示例では、放送局４ｃｈで今日の１０：００から１１：００まで放送される予定の番組Ｅが、カーソルＣで選択されている。

カーソルＣが番組Ｅのところにあるときに、何もせずそのままリモートコントローラＲＣの決定キー（図２のＲＣ０４）をオンすると、１０：００から１１：００までの時間帯がデフォルトで予約される。この予約の時間帯の開始時間Ｔ１（１０：００）および／または終了時間Ｔ２（１１：００）は、ユーザの希望に応じて、前後に変更可能となっている。図１の表示例では、放送予定時間が１０：００から１１：００までの番組Ｅに対して、予約開始時間Ｔ１が６分早めの９：５４に変更され、予約終了時間Ｔ２が１５分遅めの１１：１５に変更されている。

図１の例において、先行番組Ｄの全体を予約録画するつもりはないが、番組Ｄの最後の５〜６分に放送される懸賞応募先・応募方法など僅かな放映分を番組Ｅと一緒に予約録画したいときは、このＴ１の変更方法が使える。また、番組Ｅがスポーツの生放送であり放送延長が最大１５分あることが分かっているときは、このＴ２の変更方法が使える。

Ｔ１およびＴ２は例えば図２のリモートコントローラキーＲＣ０３Ｌ、ＲＣ０３Ｒにより１分単位で増減できるようになっており、その増減結果は表示フレーム２１２および２１４で表示できる。このＴ１の増減に対応してカーソルＣのフレーム左側の斜線領域表示が左右に動き、またＴ２の増減に対応してカーソルＣのフレーム右側の斜線領域表示が左右に動くように構成されている。これらの処理は、処理部／制御部１０４とＯＳＤ処理部１０６により実行できる。

図１の例では、ユーザが変更した予約時間帯（番組Ｅと重なるＴ１〜Ｔ２の斜線領域）は、一目でそれと分かるように、その時間帯の番組枠の色、模様、および／または凹凸感を、周囲の番組枠から変えている。例えば、画面２００がグレーバックであり番組表２１０が黒線（番組枠内は灰色）で描かれているときは、カーソルＣは（目立つように）太い赤線で描くことができる。また、ユーザが変更した予約時間帯（Ｔ１〜Ｔ２の斜線領域）は、視認性を上げるために、凹んで見える青色枠とすることができる。その際、予約済みの番組（例えば別の番組Ｊ）が既にあるときは、その番組Ｊの番組枠は別の色（例えば緑）または別の模様（この模様は、図１０のように番組枠内に予約済みを示す時計マークＲＭがある場合も含む）としてもよい。

なお、予約時間帯の変更がない場合（番組ＥではＴ１＝１０：００、Ｔ２＝１１：００のまま）は、上記例にならえば、カーソルＣ内の番組枠は「凹んで見える青色」として表示される。

番組Ｅが予約されたあと（このとき時計マークＲＭを番組Ｅの枠内に表示してもよい）カーソルが別の番組枠に移動されると、番組Ｅの番組枠は、番組Ｊと同様に、例えば緑に色替えされる。

図１の実施の形態（予約時間帯を視認性の上で優先的に表示するの例）では、番組表にて予約を設定するとき、任意に設定した時間帯（Ｔ１〜Ｔ２の斜線領域）の予約に対して、指定の時間帯（番組Ｅでは１０：００〜１１：００）を他の色や他の塗模様などで、番組表に表示を可能となっている。

なお、番組単位の予約の場合には、番組Ｊのように番組の開始時間〜終了時間で表示される番組帯部に対して、予約が設定されていることを特別な色や模様等で明示する方法がある。これに対し、図1の番組Ｄ-Ｅ-Ｆを含む時間帯を指定した予約の場合でも、その予約時間帯を特別な色や模様等で他と区別可能に表示している。

図２は、図１の装置に利用可能なリモートコントローラＲＣの一例を説明する図である。図１の番組表２１０は、ＥＰＧキーＲＣ０１をオンすることで画面２００上に出すことができる。番組表２１０上のカーソルＣは、カーソルキーＲＣ０２ＬとＲＣ０２Ｒの操作により番組枠単位で左右移動でき、またカーソルキーＲＣ０２ＵとＲＣ０２Ｄの操作により番組枠単位で上下移動できる。カーソルＣ下の番組Ｅを録画予約等のために選択する場合は、決定キーＲＣ０４をオンすればよい。

ところで、番組Ｅの放送予定時間はデフォルトで１０：００〜１１：００であるが、この放送予定時間と異なる時間（Ｔ１〜Ｔ２）で録画予約をしたい場合は、次のようにすればよい。すなわち、開始時間Ｔ１を１０：００から変えたい場合は、ＥＰＧ画面表示下において、左キーＲＣ０３Ｌの右端あるいは左端をシーソー状に押す。こうすることで、カーソルＣのフレーム左側を、左右に、例えば１分単位で移動させることができる（図１はカーソルフレーム左側を左向きに６分移動させてＴ１＝９：５４とした場合を例示している）。同様に、終了時間Ｔ２を１１：００から変えたい場合は、ＥＰＧ画面表示下において、右キーＲＣ０３Ｒの右端あるいは左端をシーソー状に押す。こうすることで、カーソルＣのフレーム右側を、左右に、例えば１分単位で移動させることができる（図１はカーソルフレーム右側を右向きに１５分移動させてＴ２＝１１：１５とした場合を例示している）。これにより、デフォルトでは番組Ｅを１時間予約録画（または予約視聴）するところを、９：５４から１１：１５までの１時間２１分間、予約録画（または予約視聴）することができる。

上記操作で予約録画時間を変更した場合（あるいは変更しなくても）、現在予約録画に使用しようとしているディスクの残量が予約時間に対して足りているか心配になることがある。そのようなときのため、リモートコントローラＲＣには残量表示キーＲＣ０７が付いている。このキーＲＣ０７を押すと、予約時間（Ｔ１〜Ｔ２）と同じＥＰＧ画面に録画可能残り時間（図１の２１８）が表示されるため、上記不安が払拭される。もし１時間２１分間の予約に対してディスクの残量が例えば１時間１９分しかないときは、そして別の予備ディスクがユーザの手元にないときは、予約時間を変更し、例えばＴ１＝９：５６とするか、Ｔ２＝１１：１３とするか、Ｔ１＝９：５５かつＴ２＝１１：１４と設定し直せばよい。（このようなきめ細かな予約時間の設定操作は、ＥＰＧ画面上の番組枠をカーソル選択するだけの方法では実現できない。）
なお、図２のリモートコントローラＲＣは予約時間帯の開始時間Ｔ１および終了時間Ｔ２を変更する専用キー（ＲＣ０３Ｌ、ＲＣ０３Ｒ）を備えているが、このような専用キーのないリモートコントローラでも本願発明の実施に利用できる。具体的には、例えば、左右キーＲＣ０２Ｌ／ＲＣ０２Ｒとその下の“Ａ”キーとのキーコンビネーション（“Ａ”キーを押したまま左右キーの何れかを押す）により予約開始時間Ｔ１を分単位で増減させ、左右キーＲＣ０２Ｌ／ＲＣ０２Ｒとその下の“Ｂ”キーとのキーコンビネーション（“Ｂ”キーを押したまま左右キーの何れかを押す）により予約終了時間Ｔ２を分単位で増減させるユーザ操作が可能である。あるいは、“Ａ”キーと左右キーＲＣ０２Ｌ／ＲＣ０２Ｒとのキーコンビネーションにより開始時間Ｔ１を増減させ、“Ａ”キーと上下キーＲＣ０２Ｕ／ＲＣ０２Ｄとのキーコンビネーションにより終了時間Ｔ２を増減さる方法も可能である。

図３は、この発明の一実施の形態に係る番組予約処理の一例を説明するフローチャート図である。この処理はファームウエアとして図１の処理部／制御部１０４内のＲＯＭ（図示せず）に書き込まれており、このファームウエアは処理部／制御部１０４内のマイクロコンピュータ（図示せず）により実行できる。図３の処理へは、例えば図２のリモートコントローラＲＣのＥＰＧキーＲＣ０１をオンすることにより入ることができる（ステップＳＴ１０のＹ）。もう一度ＥＰＧキーＲＣ０１をオンすれば（ステップＳＴ１０のＮ）、図３の処理から抜け出ることができる。

図３の処理にエンターすると（ステップＳＴ１０のＹ）図１の表示画面２００に例示されるように、電子番組表（ＥＰＧ）２１０とカーソルＣが表示される（図１では表示スペースが制約される関係で番組表の抜粋が表示されている）。この表示状態でリモートコントローラＲＣのカーソルキーが操作されると（ステップＳＴ１４のＹ）、このキー操作に応じてＥＰＧ上をカーソルＣが移動する（ステップＳＴ１６）。例えば、最初、番組Ａの枠にカーソルＣがあったとして右キーＲＣ０２Ｒと下キーＲＣ０２Ｄが１度づつ押されると、カーソルは番組Ｅの枠に移動する。

この番組Ｅの放送予定時間（デフォルトで決まっている１０：００〜１１：００）とは異なる時間で番組Ｅを含む予約をしたいときは、図２のリモートコントローラＲＣの専用キーＲＣ０３Ｌの操作により（ステップＳＴ１８のＹ）、カーソルＣのフレーム左側が左右に移動する（ステップＳＴ２０）。図１の例では、ステップＳＴ２０の処理により、予約開始時間Ｔ１が６分、左に移動する。この状態は、例えば周囲と異なる色の予約枠の左側部分が移動することで、ユーザは容易に視認することができる。同様に、リモートコントローラＲＣの専用キーＲＣ０３Ｒの操作により（ステップＳＴ２２のＹ）、カーソルＣのフレーム右側が左右に移動する（ステップＳＴ２４）。図１の例では、ステップＳＴ２４の処理により、予約終了時間Ｔ２が１５分、右に移動する。この状態は、例えば周囲と異なる色の予約枠の右側部分が移動することで、ユーザは容易に視認することができる。

上記のように変更された予約時間帯（Ｔ１＝９：５４〜Ｔ２＝１１：１５）で良ければ、ユーザはリモートコントローラＲＣの決定キーＲＣ０４をオンする（ステップＳＴ２６イエス）。すると、この予約時間帯（Ｔ１＝９：５４〜Ｔ２＝１１：１５）で予約が確定した旨をユーザが視認できるように、番組Ｅの枠内に、例えば予約済みマーク（図１０の時計マークＲＭなど）を表示したり、あるいは番組Ｅの枠を予約済みが分かるような色や凹凸感に適宜変更する（ステップＳＴ２８）。

その後（あるいはステップＳＴ２８の実行前に）、図４を参照して後述する重複予約の処理を実行し（ステップＳＴ３０）、確定した予約情報を、図１の処理部／制御部１０４内のメモリ（図示せず）に書き込む（ステップＳＴ３２）。こうして１度の予約設定が済むが、図３のステップＳＴ１２〜ＳＴ３２を反復することで複数の予約設定を行なうことができる。

なお、ステップＳＴ１８〜ＳＴ２４の処理をスキップして決定キーＲＣ０４がオンされたときは、そのときのカーソルＣがある番組枠のデフォルト放送予定時間（番組Ｅなら１０：００〜１１：００）が、予約設定される。

図４は、図３の重複予約処理の一部（ステップＳＴ３０）の中身の一例を説明するフローチャート図である。また、図５は、図４の処理の一部（ステップＳＴ３０４、ＳＴ３０８、ＳＴ３１２、ＳＴ３１４）に対応した表示例（予約重複の警告・選択メッセージを含むダイアログボックスの一例）を説明する図である。

ここで、重複予約とは、既に予約済みの番組があり、これから予約しようとする番組の予約時間帯が予約済み番組の予約時間帯と部分的あるいは全面的に重なる場合をいう。（なお、予約済みの２以上の番組各々の予約時間帯が部分的あるいは全面的に重なっている場合も“重複予約”に含めて考える。）この予約重複には幾つかのパターンがあるので、図４では、それらのパターンに応じた処理を行っている。

＜１＞すなわち、予約時間に重複があるときは（ステップＳＴ３００のＹ）、まず同一番組の重複予約か否かがチェックされる（ステップＳＴ３０２）。例えば図１において番組Ｅが既に予約されていたのに、再度、カーソル下の番組Ｅが予約されようとしたときは（ステップＳＴ３０２のＹ）、図１の画面２００上に、図５（ａ）に示すような警告・選択メッセージを含むダイアログボックス３０４が出画される（ステップＳＴ３０４）。

ユーザが番組Ｅの予約をそのまま実行したいと思うなら、リモートコントローラＲＣのキー操作によりダイアログボックス３０４中のメッセージ３０４ａを選択し、決定キーＲＣ０４をオンする（ステップＳＴ３１６）。すると、番組Ｅが、図３のステップＳＴ３２で再設定される。その予約をしないなら、ダイアログボックス３０４中のメッセージ３０４ｂを選択し、決定キーＲＣ０４をオンする（ステップＳＴ３１６）。

＜２＞同一番組の重複予約でない（重複予約の番組が２つ以上）場合（ステップＳＴ３０２のＮ）、重複予約の番組が２つあるか否かチェックされる（ステップＳＴ３０６）。例えば図１において番組Ｅが既に予約されており、今回、番組Ｅの放送予定時間帯（１０：００〜１１：００）に重複する時間帯（９：５４〜１１：１５）が新たに予約されようとしたときは（ステップＳＴ３０６のＹ）、図１の画面２００上に、図５（ｂ）に示すような警告・選択メッセージを含むダイアログボックス３０８が出画される（ステップＳＴ３０８）。

ユーザがカーソル下の番組Ｅの予約を生かしたいと思うなら、リモートコントローラＲＣのキー操作によりダイアログボックス３０８中のメッセージ３０８ａを選択し、決定キーＲＣ０４をオンする（ステップＳＴ３１６）。すると、番組Ｅが、図３のステップＳＴ３２で再設定される。そうでなく、新たに指定した「番組Ｅを含む時間帯（９：５４〜１１：１５）の予約」を生かしたいと思うなら、ダイアログボックス３０８中のメッセージ３０８ｂを選択し、決定キーＲＣ０４をオンする（ステップＳＴ３１６）。この場合は、番組Ｅを含む新たな時間帯（９：５４〜１１：１５）が図３のステップＳＴ３２で予約設定される。

＜３＞重複予約の番組が３つ以上の場合（ステップＳＴ３０６のＮ）、重複予約の番組が３つあるか否かチェックされる（ステップＳＴ３１０）。例えば図６の「既予約６」の“カーソル位置Ｂでエンター”を例にとれば、図１の画面２００上に、図５（ｃ）に示すような警告・選択メッセージを含むダイアログボックス３１２が出画される（ステップＳＴ３１２）。

ユーザがカーソル下の番組Ｅの予約を生かしたいと思うなら、リモートコントローラＲＣのキー操作によりダイアログボックス３１２中のメッセージ３１２ａを選択し、決定キーＲＣ０４をオンする（ステップＳＴ３１６）。すると、番組Ｅが、図３のステップＳＴ３２で設定される。この場合、番組Ｄと番組Ｆの予約は有効なものとして残しておくことができる（番組Ｄと番組Ｆの予約が不要であれば別操作でそれらの予約をキャンセルすればよい）。

＜４＞実使用上では発生頻度が比較的低いかも知れないが、重複予約の番組が４つ以上の場合（ステップＳＴ３１０のＮ）は、図１の画面２００上に、図５（ｄ）に示すような警告・選択メッセージを含むダイアログボックス３１４が出画される（ステップＳＴ３１４）。

なお４つ目以降の選択候補は、別途予約設定リスト（図示せず）を作成し、そちらで、ユーザに、重複しないよう予約の変更を促すができる。

図３〜図５を参照して説明した処理は、番組表上のカーソル遷移が番組単位で移動する表示システムを持ち、録画予約の時間重複を許容し、さらに、番組表上に該当録画予約を表示可能とする番組表表示機能を搭載する装置（ＤＶＤレコーダなど）に適用できる。このような装置おいて、番組表を使用し録画予約を設定しようとするとき、番組単位での予約を行う場合と時間指定で予約を行う場合がある。本願実施の形態は、どちらの予約方法にも対応できる。

図６は、予約重複の代表的なパターン（６パターン）と各パターンに対応したメッセージパターンの組み合わせ例（番組表の表示例）をまとめた図である。

番組表を用いてある予約設定に移行するときに、特定番組（図６の例では番組Ａ、Ｂ、Ｃ）が既に設定された録画予約と時間的に重複している場合がある。これを図１の例示に当てはめてみると、４ｃｈの番組Ｄ、Ｅ、Ｆにおいて、番組Ｅを含む予約時間帯Ｔ１〜Ｔ２が番組Ｄと番組Ｆに時間的に部分重複している場合などが該当する。この場合、図１の番組Ｄ、Ｅ、Ｆを図６の番組Ａ、Ｂ、Ｃに置き換えてみれば、番組Ｅの左側の重複は図６の既予約パターン６の破線フレーム［６］（予約［６］）に対応し、番組Ｅの右側の重複は図６の既予約パターン６の破線フレーム［７］（予約［７］）に対応する。

上記「特定番組（番組Ａ、Ｂ、Ｃ）が既に設定された録画予約と時間的に重複している場合」には、予約設定（図３のＳＴ３２）に移行する前に、どの番組またはどの予約に対して予約作業を実施させたいかの選択を可能とするため、例えば図４の処理に従って選択メッセージ（図５のようなメッセージ）が表示される。以下、その具体例の幾つかを、図６のパターンを参照して、実際の動作に即して説明する。

いま、同一チャンネルに連続した番組Ａ、Ｂ、Ｃが番組表上に表示され、かつ、番組ＡとＢを含む時間に設定された予約［６］と番組ＢとＣを含む時間に設定された予約［７］があるとする。

この時、番組枠Ａの位置でカーソル選択する場合には、カーソル下の番組Ａを指定したい場合と、番組Ａにかかる予約［６］を選択したい場合がある。そこで、この実施の形態では、番組Ａそのものを選択するか、すでに予約されている予約［６］を選択するかのメッセージ（図５（ｂ）など）を表示して、選択を可能とする機能を持たせる。

この場合は、図６の［カーソル位置ＡでＥｎｔｅｒ］欄に表示のとおり、重複予約は1つであるので、図５（ｂ）のＮｏ．２の表示方法にのっとり、この番組＝番組Ａとし、この番組を含む予約＝予約［６］としてメッセージを表示する。なお、例えば番組Ｂ（番組表の番組単位）と同等の設定時間を持つ予約［２］が既に設定されている場合は、図６のパターン2に示されるように既に予約済の予約Ｂを表示することもできる。

さらに、既にある予約と時間が重複する予約が新たに設定された場合で録画装置がこれを許可しない場合には、重複し予約実行が不可の時間帯について番組表上に明示的に示すことが望ましい。そのため、予約が実行されない部分の表示を変化させてもよい（例えば後述する図７の番組Ｆのように目立つ下線ＲＸを付加する）。

図７は、予約重複があるときの表示例を説明する図である。ここでは、一例として、番組表に既に予約された予約［９］と予約［１０］があり、さらに予約［９］と予約［１０］の設定に時間的な重複がある。図示するように、予約［９］の予約時間帯１１：００〜１２：００と予約［１０］の予約時間帯１１：００〜１２：００が重複している場合には、録画可能時間帯（番組Ｉの予約時間）と重複している録画不可時間帯（番組Ｆの予約時間）の表示を変化させて（太い赤線マークＲＸを引くなど）、録画不可時間をユーザが視認できるように表示する。また予約［１０］のように「予約が他と重複しているが録画可能なものとして扱われる優先予約の時間帯」は、通常以外の表示（色や模様を特別なものとする）を行い、予約が重複している時間帯を明示的に示す。これにより、予約が重複した優先予約番組Ｉは予約録画されても、優先されない番組Ｆの予約録画は失敗することを、ユーザに通知することが可能となる。

図８は、カーソル位置の番組枠（番組Ｅ）の開始時間（Ｔ１）と終了時間（Ｔ２）が、ユーザ操作により、番組Ｅの元の放送予定時間（１０：００〜１１：００）から変更された場合の一例を説明する図である。図１ではカーソル下の番組Ｅの予約録画に関係する情報（２１２〜２１８）を番組表２１０の表示エリア以外に表示している。しかし、この関係情報はユーザが今現在注目しているカーソルＣの近くにあった方が視認しやすいので、図８では、これらの情報を、カーソルＣの周辺にＯＳＤ表示している。

なお、図１の表示と図８の表示との切り替えは、例えば図２のリモートコントローラＲＣの表示キーＲＣ０６により行なうことができる。すなわち、図１の表示が行われているときに表示キーＲＣ０６を一度押すと図８の表示に切り替わり、もう一度表示キーＲＣ０６を押すと図１の表示に戻る。

図９は、カーソル位置の番組枠（番組Ｅ）の開始時間（Ｔ１）と終了時間（Ｔ２）が、ユーザ操作により、番組Ｅの元の放送予定時間（１０：００〜１１：００）から変更された場合の他例を説明する図である。この例では、予約録画に用いるディスク（ＤＶＤ−ＲＡＭディスク）の残り時間が４５分しかないときに、番組Ｅの美味しいところだけディスクに録画されるよう、予約開始時間Ｔ１と予約終了時間Ｔ２が番組Ｅの放送時間枠内で適宜調整された様子を示している。

なお、残り時間がどれくらいあるかは、録画に用いる個々のＤＶＤディスク（ＤＶＤ−ＲＡＭ、ＤＶＤ−ＲＷ、ＤＶＤ−Ｒなど）の管理情報に書き込まれているので、それを呼んでエリア２１８にＯＳＤ表示することができる。

図１０は、この発明の一実施の形態に係る番組情報の表示の一例（全チャネル２時間分表示の例）を説明する図である。ここでは既に録画予約済みの番組に、その旨を示すマーク（例えば時計マークＲＭ）が付加されている。この画面表示（番組ナビ）は、例えば図２のリモートコントローラＲＣの見るナビキーＲＣ１３を押すことで出画させることができる。

図１１は、この発明の一実施の形態に係る番組情報の表示の他例（全チャネル８時間分表示の例）を説明する図である。このように表示情報量を増やすと、各番組枠内の番組タイトル文字は殆ど出なくなるが、その番組タイトルは、該当番組枠上にカーソルＣを持ってくることで、画面下側の表示エリアに、余裕をもって出画させることができる。

図１２は、予約時間帯の開始時間（Ｔ１）および終了時間（Ｔ２）が表示される番組予約画面の一例を説明する図である。図１、図８、あるいは図９では、予約時間帯の開始時間Ｔ１および終了時間Ｔ２が番組表２１０と同一画面に出ているが、これらの時間情報（Ｔ１、Ｔ２等）は他の画面に出すこともできる。すなわち、図１２では、録画予約した各番組の番組詳細を一覧表示しているが、その中で、ユーザは個別に設定された開始時間Ｔ１および終了時間Ｔ２を確認できるようになっている。

＜実施の形態のまとめ＞
１． 予約時間を変更したら、その結果に合わせて、番組枠に関係なく、ＥＰＧ画面上に予約時間帯部を他色や他模様等で表示する（図１の番組Ｅの斜線部参照）；
→ 予約時間帯枠優先表示。

２．ＥＰＧ画面上において、予約が重なった場合は、優先予約部分の重複時間帯部に異なる色や模様を表示する（図７の番組Ｉのハッチング部参照）；
→ 重なっていて録れない他の予約があることを示す。

３．ＥＰＧ画面上において、予約が重なった場合は、非優先予約の時間帯部はアンダーバー、アッパーバー、異なる色、および／または特殊な模様などで表示する（図７の番組Ｆの太線ＲＸ参照）；
→ 一部または全部が録れない予約であることを示す。

４．ＥＰＧ画面上において、番組枠（図１の番組Ｅ参照）と予約時間帯表示部（図１のＴ１〜Ｔ２参照）が重なっていた所にカーソルがあり、そこで選択キーが押された場合は、「既存予約自体（Ｔ１〜Ｔ２）が選択されたのか、新たな予約候補としての番組（番組Ｅ）が選択されたのか」の選択候補を表示し（図５（ｂ）参照）、ユーザに選択させる；
→ 番組枠単位でカーソルを動かすだけで、番組（番組Ｅ等）や予約済み時間帯（Ｔ１〜Ｔ２）を選択できる。

＜実施の形態に応じた効果のまとめ＞
この発明の一実施の形態では、ＥＰＧ表示上の番組選択をするためのカーソル移動を番組単位としつつ、番組選択（予約）画面と予約状況確認画面、予約削除・修正画面を同一にしている。こうすることで、「予約の一部分に重なりがある場合、重なり状況がわかり辛い；予約をする画面と修正または削除する画面が異なり、予約修正の内容によっては画面を交互に行き来する必要がある；番組単位＋予約済み領域部も考慮した複雑なカーソル移動、制御が必要となる」といった問題を解決できる。

あるいは、この発明の一実施の形態によれば、ＥＰＧ画面を用いた録画予約において、ユーザに判りやすく、また制御しやすい番組単位のカーソル移動を踏襲しつつ、番組選択（予約）画面と予約状況確認画面、予約修正・削除画面を同一にすることで、１画面にてシームレスな番組予約、確認、修正、削除の作業が可能となる。

なお、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その実施の段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々な変形・変更が可能である。また、各実施の形態は可能な限り適宜組み合わせて実施されてもよく、その場合組み合わせによる効果が得られる。

さらに、上記実施の形態には種々な段階の発明が含まれており、この出願で開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。たとえば、実施の形態に示される全構成要件から１または複数の構成要件が削除されても、この発明の効果あるいはこの発明の実施に伴う効果のうち少なくとも１つが得られるときは、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得るものである。

具体的には、この発明の一実施の形態に係る表示方法を用いる装置は、その表示を行なうモニタ画面のハードウエアを備えていてもよいが（ＴＶの場合）、外部モニタに表示出力を送出するに止まりモニタ画面のハードウエアを備えていなくてもよい（チューナやレコーダの単体機器の場合）。

この発明の一実施の形態に係る番組情報表示方法およびこの方法を用いる装置（映像機器）を説明する図である。 図１の装置に利用可能なリモートコントローラの一例を説明する図である。 この発明の一実施の形態に係る番組予約処理の一例を説明するフローチャート図である。 図３の処理の一部（ステップＳＴ３０）の中身の一例を説明するフローチャート図である。 図４の処理の一部（ステップＳＴ３０４、ＳＴ３０８、ＳＴ３１２、ＳＴ３１４）に対応した表示例（予約重複の警告・選択メッセージを含むダイアログボックスの例）を説明する図である。 予約重複の代表的なパターン（６パターン）と各パターンに対応したメッセージパターンの組み合わせ例を説明する図である。 予約重複があるときの表示例を説明する図である。 カーソル位置の番組枠（番組Ｅ）の開始時間（Ｔ１）と終了時間（Ｔ２）が、ユーザ操作により、番組Ｅの元の放送予定時間（１０：００〜１１：００）から変更された場合の一例を説明する図である。 カーソル位置の番組枠（番組Ｅ）の開始時間（Ｔ１）と終了時間（Ｔ２）が、ユーザ操作により、番組Ｅの元の放送予定時間（１０：００〜１１：００）から変更された場合の他例を説明する図である。 この発明の一実施の形態に係る番組情報の表示の一例（全チャネル２時間分表示の例）を説明する図である。 この発明の一実施の形態に係る番組情報の表示の他例（全チャネル８時間分表示の例）を説明する図である。 予約時間帯の開始時間（Ｔ１）および終了時間（Ｔ２）が表示される番組予約画面の一例を説明する図である。

符号の説明

１０…電子番組情報表示を行なう装置；１００…映像機器本体部分（ＥＰＧを利用するデジタルビデオレコーダ、デジタルチューナ、デジタルテレビジョン等）；１０２…ＥＰＧ受信部；１０４、１０６…ＥＰＧ表示処理部；１０８…リモートコントローラ受信部；ＲＣ…リモートコントローラ；２００…表示画面；２１０…画面表示された電子番組表；Ｔ１…予約時間帯の開始時間（ユーザが変更するカーソルフレームの左側）； Ｔ２…予約時間帯の終了時間（ユーザが変更するカーソルフレームの右側）；３０４、３０８、３１２、３１４…予約重複の警告・選択メッセージを含むダイアログボックス；ＲＸ…予約録画ができない時間帯のマーキング例；Ｒ０１、Ｒ０２…予約済み時間帯の見え方の一例（色、模様、凹凸感などが非予約済み時間帯と異なる）；Ｒ１１…優先予約済み時間帯のうち、ＲＸの時間帯と重なっている部分の見え方の一例（色、模様、凹凸感などが他と異なる）。

Claims (11)

1. １以上の番組枠を含む電子番組表を表示する方法であって、
   前記１以上の番組枠のうちの少なくとも１つを視認できるように表示し、
   前記表示された番組枠の放送予定時間と必ずしも一致しないがこの放送予定時間と重なる予約時間帯を視認できるように表示する表示方法。
2. 前記予約時間帯の開始時間および前記予約時間帯の終了時間の少なくとも一方を、所定の画面に表示する請求項１に記載の方法。
3. 前記１以上の番組枠のうちの１つを所定のカーソルにより目立つように表示し、
   前記予約時間帯の開始時間および前記予約時間帯の終了時間の少なくとも一方を、前記カーソルの近傍、あるいは前記カーソルと同一視野に表示する請求項１に記載の方法。
4. 前記電子番組表は複数の番組枠を含み、これらの番組枠が１以上予約できるように構成された方法において、
   ある番組枠の予約と前記予約時間帯の予約とが重複するときは、重複した予約のどれを選択するかをユーザに促す表示を行なう請求項１に記載の方法。
5. １以上の番組枠を含む電子番組表と、前記番組枠の放送予定時間と必ずしも一致しないがこの放送予定時間と重なる予約時間帯と、前記番組枠の単位で前記電子番組表上を移動できるカーソルとを用いる方法であって、
   前記番組枠と前記予約時間帯とが重なっているところに前記カーソルがあるときは、前記カーソルがある位置の番組枠を選択するのか、あるいは前記カーソルがある位置の予約時間帯を選択するのかの選択候補を表示する表示方法。
6. 請求項５の方法を用いた前記選択候補の表示から選択された前記番組枠の放送予定時間または前記予約時間帯を予約する方法。
7. 前記電子番組表は複数の番組枠を含み、これらの番組枠が２以上予約できるように構成された方法において、
   ２以上の前記番組枠の予約時間帯に重複があり、これらの番組枠の１つが他の番組枠より優先して予約設定されるときは、前記他の番組枠の表示位置に、その予約が実行されない旨の表示が行われる請求項１または請求項５に記載の方法。
8. 前記電子番組表は複数の番組枠を含み、これらの番組枠が２以上予約できるように構成された方法において、
   ２以上の前記番組枠の予約時間帯に重複があり、これらの番組枠の１つが他の番組枠より優先して予約設定されるときは、前記優先して予約設定される番組枠の見え方が、この優先予約設定以前から変化する請求項１または請求項５に記載の方法。
9. 前記番組枠の予約時間が変更されたときは、変更後の予約時間帯の見え方が、この変更以前から変化する請求項１または請求項５に記載の方法。
10. １以上の番組枠を含む電子番組表を受信する受信部と、
    前記１以上の番組枠のうちの少なくとも１つを表示処理するとともに、この表示処理された番組枠の放送予定時間と必ずしも一致しないがこの放送予定時間と重なる予約時間帯を表示処理する処理部と、
    前記表示処理された番組枠の放送予定時間または前記予約時間帯に放送される番組を受信する構成を備えた放送受信装置。
11. １以上の番組枠を含む電子番組表を受信する受信部と、
    前記１以上の番組枠のうちの少なくとも１つを表示処理するとともに、この表示処理された番組枠の放送予定時間と必ずしも一致しないがこの放送予定時間と重なる予約時間帯を表示処理する処理部と、
    前記表示処理された番組枠の放送予定時間または前記予約時間帯に放送される番組を録画する構成を備えた記録装置。

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