JP2005070944A - Pad for pen type input device, and information input system comprised of the pad - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、パッドの表面に記載された文字や図形などの手書き情報を、携帯電話やPDA、あるいはパソコンなどの電子機器に送信することが可能なペン型入力装置用のパッド、および該パッドとペン型入力装置を構成要素とする情報入力システムに関する。 The present invention relates to a pad for a pen-type input device capable of transmitting handwritten information such as characters and figures written on the surface of a pad to an electronic device such as a mobile phone, a PDA, or a personal computer, and the pad The present invention relates to an information input system including a pen-type input device as a constituent element.
特許文献1には、専用のアタッチメントをA4などの用紙に取り付けたうえで、専用ペンで用紙上に文字等を記入すると、ペンが発信する超音波に基づいてアタッチメントがペン位置を計算して用紙上に書かれた文字等を読み取り、読み取られた文字等に係る筆記情報をデジタルデータとしてパソコン等に随時に送信できる情報入力システムが記載されている。但しこのシステムは、リアルタイムでしか手書きした情報をパソコンに出力できない。すなわち、予め専用ペンでホワイトボードに書いた文字類の筆記情報は、あとからアタッチメントをボードに取り付けてもパソコンへ出力することができない点に不利がある。
In
特許文献2には、ペン型入力装置を用いた情報入力システムが示されている。かかる情報入力システムは、文字類を書き込むための筆記部、赤外線照射能を有するカメラ部、記憶部からなる記憶部、およびBluetoothトランシーバーまたはUSBポートなどからなる通信部を備えるペン型入力装置と、該ペン型入力装置に筆記内容を入力するためのボードとを構成要素とする。ここでのボードは、ホワイトボードやボード上に貼り付けられるプラスチックフィルムなどであり、その表面に多数独立の微少なドットからなる検出用パターンが印刷されている。そして、ペン型入力装置の筆記部を使ってボードやフィルム上に文字や図形などを書き込むと、カメラ部が検出用マーカーに基づいて筆記内容を特定し、これを記憶部内に格納する。記憶部内の筆記情報は、通信部を介してパソコンなどの他の電子機器へ適宜に送り込むことができる。
特許文献3ないし5には、筆記した文字などの位置や筆記方向などの筆記内容をペン型入力装置のカメラ部で検出するための検出用マーカーが印刷された用紙が示されている。
上記特許文献2に記載の情報入力システムでは、ボード等に筆記された情報の全てをペン型入力装置内に記憶させておいてから、一括してパソコンへ情報を送り込むことができるため、パソコン等への出力がリアルタイムに限られない点、およびパソコン等とペン型入力装置とを常時接続しておく必要がない点で、上述の特許文献1に係る情報入力システムに比べて実用利便性に優れている。また、特許文献3ないし5のごとく、検出用マーカーが印刷された用紙をペン型入力装置の筆記対象とする形態では、これら用紙は使い捨てのために繰り返しの使用ができず、ランニングコストが非常に高く付くのに対し、特許文献2のようにプラスチック製のボードやフィルムを筆記対象とする形態では、ボードやフィルムの繰り返しての使用が可能で、ランニングコストが安価に済む点でも有利である。
In the information input system described in
但し、前述のように検出用マーカーをボードやフィルムの表面に設ける場合、ペン型入力装置のカメラによる検出感度が良好に担保されることが重要となる。このため上記文献2においては、黒色または濃青色の検出用マーカーをボード等の表面に設けて、該ドットによる赤外線吸収をペン型入力装置のカメラで検知することでペンの位置、さらに筆記内容を特定しているが、黒色等の検出用マーカーが異常に目立って、筆記者に大きな違和感を与えている点に問題がある(特許文献2、段落番号0088参照)。
However, when the detection marker is provided on the surface of the board or film as described above, it is important that the detection sensitivity of the pen-type input device camera is ensured. For this reason, in the above-mentioned
加えて、この種のボード等の表面にペンで筆記すると、イレイザーで文字等を消去した際にインキかすが生じることは避けられない。このため、カメラ部がインキかすをドットと誤って判別し、筆記内容を正確に特定できなくなる場合がある。最悪の場合には読み取りエラーを生じるおそれがある。 In addition, when writing with a pen on the surface of this type of board or the like, it is inevitable that ink bleed will occur when characters and the like are erased with an eraser. For this reason, the camera unit may mistakenly identify the ink residue as a dot, and the written content may not be accurately specified. In the worst case, a read error may occur.
本発明の目的は、強靭な可撓性に乏しいプラスチック製のボードを主体とするペン型入力装置用のパッド、および該パッドを構成要素とする情報入力システムにおいて、パッドの表面に形成された検出用マーカーを、ペン型入力装置で正確に検出できるものでありながら、目立たないようにすることにある。本発明の目的は、カメラ部がインキかすをドットと誤って判別することがなく、従って筆記内容を正確に特定、読み取ることができる情報入力システムを提供することにある。 An object of the present invention is to provide a pad for a pen-type input device mainly composed of a tough and flexible plastic board, and a detection formed on the surface of the pad in an information input system using the pad as a component. The purpose of the present invention is to make the marker for use inconspicuous while it can be accurately detected with a pen-type input device. SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to provide an information input system in which a camera unit does not mistakenly distinguish ink residue as a dot, and therefore, the written content can be accurately specified and read.
本発明は、図1に示すようなペン型入力装置P(図3参照)に筆記内容を入力するためのパッド11を対象とする。図2に示すごとく、このパッド11は、強靭な可撓性に乏しいプラスチック製のボード17を備えるものであり、該ボード17の表面には、図3に示すようなペン型入力装置Pのカメラ部4で筆記内容を検出するための検出用マーカー14が形成されている。そして、この検出用マーカー14が、赤外線吸収染顔料を含むインキで印刷されており、下記の数式1によって算出される、前記インキによる印刷部分(検出用マーカー14)と非印刷部分15とのL* a* b* 表色系に基づく色差ΔE* ab(p−p)が、60以下であることを特徴とする。
[数式1]
The present invention is directed to a
[Formula 1]
本発明において、「赤外線吸収染顔料」とは、赤外線吸収能を備える染料又は顔料を意味する。「ボード表面には、ペン型入力装置のカメラ部で筆記内容を検出するための検出用マーカーが形成されている」とは、ボード17自身の表面に検出用マーカー14が印刷された形態のみならず、図2に示すごとく、ボード17の表面に検出用マーカー14が印刷されたフィルム18が貼り付けられた形態をも含む概念である。
In the present invention, the “infrared absorbing dye / pigment” means a dye or pigment having infrared absorbing ability. “The detection marker for detecting the written content by the camera unit of the pen-type input device is formed on the surface of the board” only if the
ペン型入力装置Pの具体例としては、スウェーデンのアノト社が開発したデジタルペンを挙げることができる。図1に示すごとく、検出用マーカー14は、多数個独立のドット12からなるものであり、ボード上の筆記可能な範囲内に分散して配置される。これらドット12は、予め定めた規則に従って配置されており、この配置関係からパッド11上での位置(座標)が特定される。つまり、パッド11上の位置を示すためのパターンにドット12は形成される。かかるドットパターンの具体例としては、アノト社の規格による所謂アノト・パターンを挙げることができる。検出用マーカー14の形成方法としては、例えばオフセット印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷などの各種印刷方法を挙げることができる。なお、図1では、検出用マーカー14を構成するドット12はマトリクス状に配置されているが、これはアノト・パターンを模式的に示したものであり、実際のパターン配設はこれとは若干異なる。
A specific example of the pen-type input device P is a digital pen developed by Anoto, Sweden. As shown in FIG. 1, the
赤外線吸収染顔料の具体例としては、シアニン系やフタロシアニン系の染料、顔料などを挙げることができる。この種の染顔料を含むインキは、それを薄めて印刷した場合でも充分な検出S/N比が得られるため、パッド11の製作コストの低減化を図るうえで有利である。これら染顔料は優れた赤外線吸収能を備えるものであるため、パッド11の表面に多少の汚れが付いた場合でも、ペン型入力装置による検出感度を良好に保つことができ、その点でも有利である。
Specific examples of the infrared absorbing dye / pigment include cyanine and phthalocyanine dyes and pigments. An ink containing this type of dye / pigment is advantageous in reducing the manufacturing cost of the
ボード17を構成する樹脂やその厚み寸法は、当該ボード17が強靭で可撓性に乏しいものとなるものであればよく、樹脂種類や寸法等は問わない。ボード17やフィルム18の色調は、白色系が好適であるがそれに限られない。フィルム18は、無色透明や有色透明にすることができる。ボード17やフィルム18の長さおよび幅寸法は、例えばA5などの規格寸法とすることができる。
The resin constituting the
また本発明は、図3に示すような筆記部2、カメラ部4、記憶部6および通信部7を備えるペン型入力装置Pと、図1および図2に示すようなペン型入力装置Pに筆記内容を入力するためのパッド11とを構成要素とし、前記筆記部2により前記パッド11の表面に書かれた筆記内容をカメラ部4で特定して記憶部6に記憶し、該記憶部6に記憶されている筆記内容にかかる電子情報を通信部7を介して他の電子機器に送り込むことができる情報入力システムを対象とする。前記パッド11は、強靭な可撓性に乏しいプラスチック製のボード17を備えるものであり、該ボード17の表面には、ペン型入力装置Pのカメラ部4で筆記内容を検出するための検出用マーカー14が形成されている。そして、前記ペン型入力装置Pが、ボード11の表面に文字等を書くためのペンインキを備えており、このペンインキに含まれる染料の最大吸収波長と、前記検出用マーカー14を形成するインキに含まれる赤外線吸収染顔料の最大吸収波長との差が、80nm以上であることを特徴とする。なお、ここで「他の電子機器」とは、パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDAなどを意味する。
The present invention also includes a pen-type input device P having a
また、下記の数式1によって算出される、前記パッド11の前記インキによる印刷部分(検出用マーカー14)と非印刷部分15とのL* a* b* 表色系に基づく色差ΔE* ab(p−p)が、60以下であることが好ましい。
[数式1]
Further, the color difference ΔE * ab (p) based on the L * a * b * color system between the printed portion (detection marker 14) of the
[Formula 1]
本発明においては、パッド11を構成するボード17の表面に印刷された検出用マーカー14を、従前の黒色又は濃青色のインキに代えて、ペン型入力装置Pのカメラ部4による良好な感度(S/N比)を持つ赤外線吸収染顔料を含むインキを用いて形成している。従って、赤外線吸収染顔料自身の色調や濃度を調整して、検出用マーカー14を目立たないようにしておけば、ペン型入力装置Pによる良好な検出感度を担保しながら、従前の黒色等の検出用マーカーでは不可避であった、該マーカーが異常に目立つことに起因する筆記者が受ける感覚的な違和感を最小限に抑えることができる。
In the present invention, the
すなわち、従前の黒色又は濃青色のインキからなる検出用マーカーを備える形態では、ボード17上の非印刷部分15と検出用マーカー14との明度差に基づくS/N比から、マーカー14を検知していたため、該マーカー14を形成するインキは黒色系でなくてはならず、それが目立つことは避けられなかった。これに対して本発明に係る情報入力システムのパッド11では、検出用マーカー14を形成するインキに赤外線吸収染顔料を含ませ、パッド11の非印刷部分15とマーカー14との赤外線吸収量差に基づくS/N比から、カメラ部4による検知が行われるようにしたため、マーカー14を形成するインキは黒色等でなくてもよい。従って、赤外線吸収染顔料自身の色調や濃度を調整し、インキの色調をボード17やフィルム18の色調に合わせて適宜変更して、検出用マーカー14を目立たないようにすることができる。具体的には、例えばボード17が白色を呈するものである場合に、検出用マーカー14を白色系、黄色系、緑色系インキや透明インキで形成しておけば、該マーカー14が目立たないようにすることができる。また、インキの色調に関係なく、ペン型入力装置のカメラ部4による良好な検出感度を担保できる点でも有利である。尤も、インキの色調はインキ厚みや坪量などにより左右されるものであるため、本発明においてインキ自身の色調は上記のものに限定されない。
In other words, in the embodiment provided with the detection marker made of the conventional black or dark blue ink, the
L* a* b* 表色系を用いて印刷部分(検出用マーカー14のドット12部分)と非印刷部分15との色差ΔE* ab(p−p)を数値化してあると、元来筆記者の趣味感(主感)により左右される、ボード17上の検出用マーカー14の存在により筆記者が受ける感覚的な違和感を定量的に規定できる。具体的には色差ΔE* ab(p−p)が60以下であれば、インキにより形成された検出用マーカー14のドット12を一様に目立たなくして、筆記者が受ける違和感を小さくできる。つまり、色差ΔE* ab(p−p)が60以下であれば、筆記者は違和感を感じることなく、不都合なく使用できる。色差ΔE* ab(p−p)が40程度となると、検出用マーカー14のドット12を視認すること自体が難しくなり、筆記者の受ける違和感は皆無となる。さらに、色差ΔE* ab(p−p)が20程度となると、検出用マーカー14のドット12は肉眼では見えなくなり、筆記者は検出用マーカー14の存在すら認識しない。一方、色差ΔE* ab(p−p)が60を超えると、検出用マーカー14が異常に目立ち、筆記対象として使用するのに躊躇を覚える。以上より、色差ΔE* ab(p−p)は60以下であることが好ましく、より好ましくは40以下、さらに20以下であると最適である。なお、色差ΔE* ab(p−p)の下限値は零であり、これはドット12部分とボード17の地部分とが完全同色であることを意味する。
If the color difference ΔE * ab (pp) between the printed portion (dot 12 portion of the detection marker 14) and the
なお、検出用マーカー14を構成する各ドット12の大きさは数μmであり、当該ドット12自体を色差計を用いて測定することは不可能に近い。このため実際には、図1に示すごとく検出用マーカー14を構成するインキでベタ印刷部13を形成したうえで、当該ベタ印刷部13の色差計による測定値を、検出用マーカー14に係る印刷部の明度および色度としている。尤も、ドット12のインキ厚みと、ベタ印刷部13のそれとが、完全に一致するようにしてあることは言うまでもない。また、ベタ印刷部13は、ドット12部分の色調を測定するために便宜上設けたものであり、かかるベタ印刷部13が発明の必須の構成要素でないことは言うまでもない。
The size of each dot 12 constituting the
ボード17上にペン型入力装置で筆記してから、イレイザーで筆記した文字等を消去すると、ペンの「インキかす」がパッド11の表面に残存しやすい。そして、このように「インキかす」が残存する状態で、再度同じ場所に文字等を記入すると、ペン型入力装置のカメラ部4が「インキかす」をドット12と認識して、筆記内容を誤って特定するおそれがある。最悪の場合には読み取りエラーを生じる。そこで本発明のように、ペン型入力装置の筆記部2に含まれるペンインキの主成分である染料と、検出用マーカー14を形成するインキに含まれる赤外線吸収染顔料との最大吸収波長の差を80nm以上としてあると、「インキかす」をドット12と誤認することを防ぐことができるため、筆記内容の誤認や読み取りエラーが生じることを確実に防ぐことができる。
When writing on the
図1および図2は本発明に係るペン型入力装置用のパッドを、図3はペン型入力装置を示す。図3に示すようにペン型入力装置Pは、一般的なペンと同様の外形を有するケース1と、ケース1の先端部分に設けた筆記用のペンなどを備える筆記部2と、ケース1の先端に設けた開口3を介して筆記部2の先端に臨むカメラ部4と、カメラ部4からの検出データ値などに基づいて筆記部2での筆跡を判断するプロセッサ5と、筆跡データなどを記憶するメモリからなる記憶部6と、外部機器(他の電子機器)と通信する通信部7と、電源としての電池8などを備えている。電池8は、小型のリチウムイオン電池などが該当する。外部機器は、携帯情報端末(PDA)やコンピュータや携帯電話などが該当する。
1 and 2 show a pad for a pen-type input device according to the present invention, and FIG. 3 shows a pen-type input device. As shown in FIG. 3, the pen-type input device P includes a
筆記部2は、ペンインキを含むペン先を備えるものであり、これで図1に示すようなパッド11上に文字や図形等を筆記できる。筆記部2は、ペン圧を検出する加圧センサを備えており、このペン圧データをプロセッサ5に出力する。図1に示すごとく、パッド11の表面には、カメラ部4で検出される検出用マーカー14が印刷されている。
The
カメラ部4は、パッド11に向けて赤外線光を照射するLEDを備える発光部9と、パッド11からの反射光を受けるCCDやCMOSセンサなどの撮像素子10とを備えており、パッド11上に筆記している際に、筆記部2のペン先周辺に位置する検出用マーカー14を検出する。通信部7は、電波や赤外線などで外部機器と通信するものであり、具体的にはBluetoothトランシーバーである。プロセッサ5は、カメラ部4での撮影画面を赤外線の吸収レベルに基づいて二値化する。
The camera unit 4 includes a light emitting unit 9 including an LED that irradiates infrared light toward the
図2に示すごとく、パッド11は、検出用マーカー14が印刷された可撓性のある薄手の樹脂製フィルム18と、このフィルム18の下面に貼り合わされた、強靭で可撓性に乏しい肉厚のボード17とからなる。具体的には、ボード17は、硬質塩化ビニル樹脂、ポリカーボネートなどの各種樹脂を素材とする、1〜20mm程度の厚み寸法を有する平板状の成形品であり、その材質と厚み寸法とが相俟って、良好な剛性を発揮する。フィルム18は、軟質塩化ビニル樹脂、PETフィルム、シリコンゴムなどの各種樹脂を素材とする、50〜200μmの程度の厚み寸法を有するものであり、ボード17への貼り付けに先立って、予め検出用マーカー14が印刷される。以上のような形態としてあると、ボード17で下支えされた姿勢でフィルム18上に文字等を書き込むことができるため、パッド11および情報入力システムは実用利便性に優れたものとなる。
As shown in FIG. 2, the
検出用マーカー14は、独立多数のドット12からなり、パッド11の筆記可能な範囲内、本実施形態ではフィルム18の筆記可能な範囲内に分散して配置される。各ドット12は、ペン型入力装置の製造メーカであるアノト社により定められたパターン(アノト・パターン)に従って配置されており、これらドット12の配置関係からパッド11上での位置(座標)が特定される。つまり、検出用マーカー14は、パッド11における位置を特定するためのパターンに形成される。なお、各ドット12の径寸法は8μm程度である。
The
検出用マーカー14は、赤外線吸収染顔料を含むインキ、すなわち、赤外線吸収能を有する染料及び/又は顔料を含むインキで印刷される。インキに赤外線吸収染顔料を含めること、およびその配合割合を最適化することで、検出マーカー14のカメラ部4に対する良好な感度(S/N比)を担保できる。また、特に白色系、黄色系、無色系の染顔料を用いることで、パッド11の地色(非印刷部分15)と検出用マーカー14との色差を小さくして、当該マーカー14を目立たなくできるので、筆記者が感じる違和感を可及的に小さく抑えることができる。
The
具体的には、上記数式1を用いて得られる、マーカー14と非印刷部分15における色差ΔE* ab(p−p)が60以下となるように設定してある。当該値以下であると、検出用マーカー14を目立たなくして、見た目の違和感を比較的小さくできる。色差ΔE* ab(p−p)が40以下ならば違和感無く使用でき、20以下ならば略全くその存在を認識しない。一方、色差ΔE* ab(p−p)が60を超えると、筆記対象として使用するのに一定の躊躇を覚える。
Specifically, the color difference ΔE * ab (pp) between the
ペン型入力装置の筆記部2に含まれるペンインキの染料の最大吸収波長と、検出用マーカー14を形成するインキに含まれる赤外線吸収染顔料の最大吸収波長とは、少なくとも80nm以上の差異があるものとしている。このように両者の赤外線の最大吸収波長が80nm以上であると、カメラ部4がインキかすをドット12と判別して、筆記内容を誤って認識したり、読み取りエラーを起こすことを確実に防ぐことができる。
There is a difference of at least 80 nm or more between the maximum absorption wavelength of the dye of the pen ink contained in the
パッド11は、図4に示すような所謂タブレット型とすることができる。詳しくは、図4においてボード17は、フィルム18が貼り付けられる平板状の底面部と、該底面部の周縁に形成された枠部とからなるものであり、中央部が凹んだ段付きの四角皿型を呈している。この形態のパッド11は、先の図1に示したような平板状のパッド11に比べて、意匠性、携帯性などに優れ、その点で有利である。なお、かかる形態においても、フィルム18を廃して、ボード17の底面部の表面に露出する部位に、検出用マーカー14を直接印刷してもよいことは言うまでもない。
The
次に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。但し、本発明はこれら実施例に限られるものではない。 EXAMPLES Next, an Example is given and this invention is demonstrated in detail. However, the present invention is not limited to these examples.
〈実施例1〉
(パッドの作製) 山本化成社製の赤外線吸収顔料YKR−5010(最大吸収波長850nm)と印刷用ワニスとを二本ロールで分散し、この顔料を25重量%含むオフセット用インキを作った。さらにこのインキにUV硬化型の印刷用樹脂(メジウムS、T&K
TOKA社製)を加えて、顔料が1.3重量%になるように調整してUV硬化型のインキを作成した。かかるインキを軟質塩化ビニル製のフィルム18(A5サイズ)にオフセット印刷して、このフィルム18上に検出用マーカー14を形成した。検出用マーカー14を構成するドット12の配列パターンは、アノト社指定のものとした。同時に、かかるインキを用いてフィルム上の余白部分に2cm×2cmのベタ印刷部分13を形成した。ドット12およびベタ印刷部13のインキ厚みは約1μmとした。印刷後、UVランプ(USHIO社製、UVH−800H)でインキを255nmの波長の紫外線で硬化させた。ドット12を印刷したフィルム18を、厚さ2mmでA5サイズの硬質塩化ビニル製のボード17の表面に貼り合わせて、パッド11を作製した。
<Example 1>
(Preparation of pad) Infrared absorbing pigment YKR-5010 (maximum absorption wavelength 850 nm) manufactured by Yamamoto Kasei Co., Ltd. and a printing varnish were dispersed with two rolls, and an offset ink containing 25% by weight of this pigment was prepared. In addition to this ink, UV curable printing resin (Medium S, T & K
TOKA) was added to adjust the pigment to 1.3% by weight to prepare a UV curable ink. This ink was offset printed on a soft vinyl chloride film 18 (A5 size), and a
(ペン型入力装置の作成) 大日本インキ化学工業社製のBX132顔料(最大吸収波長700nm)をイソプロパノールに分散させ、この顔料を50重量%含むペンインキを作成した。このペンインキを用いて、図3に示すようなペン型入力装置Pを作成した。かかるペン型入力装置Pのカメラ部4は、アノト社の規格に準じて製造された米国ロジテック社のパーソナル・デジタルペンのカメラ部(パーツNO.965102−0100−2)を備えるものであり、その発光部9の最大波長は850nmである。 (Preparation of pen-type input device) A BX132 pigment (maximum absorption wavelength 700 nm) manufactured by Dainippon Ink & Chemicals, Inc. was dispersed in isopropanol, and a pen ink containing 50% by weight of this pigment was prepared. Using this pen ink, a pen-type input device P as shown in FIG. 3 was created. The camera unit 4 of the pen-type input device P includes a camera unit (part No. 965102-2-0100-2) of a personal digital pen manufactured by US Logitech Co., manufactured in accordance with the standard of Anoto. The maximum wavelength of the light emitting unit 9 is 850 nm.
〈実施例2〉
実施例1で使用した赤外線吸収有機材料YKR−5010の顔料濃度を5重量%としたこと以外は、全て実施例1と同様にしてパッド11とペン型入力装置Pを作製した。
<Example 2>
A
〈実施例3〉
実施例1で使用した赤外線吸収有機材料YKR−5010の顔料濃度を10重量%としたこと以外は、全て実施例1と同様にしてパッド11とペン型入力装置Pを作製した。
<Example 3>
A
〈比較例1〉
一般的に「墨」と呼ばれる黒色のUV硬化型のオフセット用インキ(東洋インキ社製、F・DカルトンP墨ロ)を用いて、これを実施例1と同様に軟質塩化ビニル製のフィルムにオフセット印刷して、検出用マーカー14およびベタ印刷部13を形成した。それ以外は実施例1と同様にして、比較例1に係るパッド11とペン型入力装置Pを得た。
<Comparative example 1>
Using a black UV curable offset ink (“Toyo Ink Co., Ltd., FD Carton P Black)” generally called “black”, this is applied to a soft vinyl chloride film in the same manner as in Example 1. The offset
〈比較例2〉
比較例1で用いた黒色のUV硬化型インキ60重量部に対し、UV硬化型の印刷用樹脂(メジウムS、T&K TOKA社製)を40重量部加えてインキを作製した。以下、実施例1と同様にして、比較例2に係るパッド11とペン型入力装置Pを得た。
<Comparative example 2>
40 parts by weight of UV curable printing resin (Medium S, manufactured by T & K TOKA) was added to 60 parts by weight of the black UV curable ink used in Comparative Example 1 to prepare an ink. Thereafter, in the same manner as in Example 1, the
〈比較例3〉
比較例1で用いた黒色のUV硬化型インキ80重量部に対し、UV硬化型の印刷用樹脂(メジウムS、T&K TOKA社製)を20重量部加えてインキを作製した。以下、実施例1と同様にして、比較例3に係るパッド11とペン型入力装置Pを得た。
<Comparative Example 3>
20 parts by weight of UV curable printing resin (Medium S, manufactured by T & K TOKA) was added to 80 parts by weight of the black UV curable ink used in Comparative Example 1 to prepare an ink. Thereafter, in the same manner as in Example 1, the
以上の実施例および比較例で作製したパッド11上のベタ印刷部分13、および検出用マーカー14の無い非印刷部分15の色を独国BYK社製色差計Gardner680Uにより測定して、これら部分をL* a* b* 表色系に基づいて規定した。また、両部分の色差ΔE* ab(p−p)を、上述の数式1を使って算出した。
The colors of the solid printed
実施例、比較例ともに、パッド11に書いた文字は、ティッシュなどで容易に消すことができた。そこで、筆記文字をイレイザーで消してから、パッド11上の文字を消した部分に再度文字を書き込んで、ペン型入力装置Pによる筆記文字の特定・読み取りが可能であるかを調べた。この作業を数回繰り返して、何回目から読み取りエラーが生じるかを調べた。以上の測定結果、色差値および試験結果を表1に示す。
In both the example and the comparative example, the characters written on the
実施例1ないし3の形態では、パッド11上において検出用マーカー14は殆ど視認されず、感覚的な違和感も殆ど感じなかった。これは、上記数式1より得られるインキによる印刷部分(検出用マーカー14)と非印刷部分15との色差(ΔE* ab(p−p))が60以下であると好適であるとした、本発明の数値意義(請求項1、3参照)とも完全に一致している。これに対して比較例1ないし3の形態では、パッド11上における検出用マーカー14が異常に目立ち、違和感を感じるものであった。これは、インキによる印刷部分(検出用マーカー14)と非印刷部分15との色差(ΔE* ab(p−p))が60を超えると、不適であるとした、本発明の数値意義(請求項2、請求項4参照)とも完全に一致している。
In the forms of Examples 1 to 3, the
表1に示すように、比較例1ないし3の形態では、5回目から読取エラーが生じた。これはパッド11上に残ったペンインキのかすがドット12と間違えて認識されたものと考える。
As shown in Table 1, in the forms of Comparative Examples 1 to 3, a reading error occurred from the fifth time. It is considered that the pen ink residue remaining on the
2 筆記部
4 カメラ部
6 記憶部
7 通信部
11 パッド
12 ドット
14 検出用マーカー
15 非印刷部分
17 ボード
18 フィルム
2 Writing part 4
Claims (3)
このパッドは、強靭な可撓性に乏しいプラスチック製のボードを備えるものであり、該ボードの表面には、ペン型入力装置のカメラ部で筆記内容を検出するための検出用マーカーが形成されており、
前記検出用マーカーが、赤外線吸収染顔料を含むインキで印刷されており、
下記の数式1によって算出される、前記インキによる印刷部分と非印刷部分とのL* a* b* 表色系に基づく色差ΔE* ab(p−p)が、60以下であることを特徴とするペン型入力装置用のパッド。
[数式1]
A pad for inputting writing content to a pen-type input device,
This pad is provided with a tough and flexible plastic board, and on the surface of the board is formed a detection marker for detecting written contents with the camera part of the pen-type input device. And
The detection marker is printed with an ink containing an infrared absorbing dye / pigment,
The color difference ΔE * ab (pp) based on the L * a * b * color system between the printed part and the non-printed part of the ink calculated by the following mathematical formula 1 is 60 or less. Pad for pen-type input device.
[Formula 1]
前記筆記部により前記パッドの表面に書かれた筆記内容をカメラ部で特定して記憶部に記憶し、該記憶部に記憶されている筆記内容にかかる電子情報を通信部を介して他の電子機器に送り込むことができる情報入力システムであって、
前記パッドは、強靭な可撓性に乏しい樹脂製のボードを備えるものであり、該ボードの表面には、ペン型入力装置のカメラ部で筆記内容を検出するための検出用マーカーが形成されており、
前記ペン型入力装置は、ボードの表面に文字等を書くためのペンインキを備えており、
このペンインキに含まれる染料の最大吸収波長と、前記検出用マーカーを形成するインキに含まれる赤外線吸収染顔料の最大吸収波長との差が、80nm以上であることを特徴とする情報入力システム。 A pen-type input device including a writing unit, a camera unit, a storage unit, and a communication unit, and a pad for inputting writing content to the pen-type input device are constituent elements,
The writing content written on the surface of the pad by the writing unit is specified by the camera unit and stored in the storage unit, and the electronic information related to the writing content stored in the storage unit is transmitted to another electronic device via the communication unit. An information input system that can be sent to a device,
The pad is provided with a tough and flexible resin board, and on the surface of the board is formed a detection marker for detecting written contents with a camera unit of a pen-type input device. And
The pen-type input device includes pen ink for writing characters on the surface of the board,
An information input system, wherein a difference between a maximum absorption wavelength of a dye contained in the pen ink and a maximum absorption wavelength of an infrared absorbing dye / pigment contained in the ink forming the detection marker is 80 nm or more.
[数式1]
The color difference ΔE * ab (pp) based on the L * a * b * color system between the printed portion of the pad and the non-printed portion of the pad, calculated by the following formula 1, is 60 or less. Item 3. The information input system according to Item 2.
[Formula 1]
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003297408A JP2005070944A (en) | 2003-08-21 | 2003-08-21 | Pad for pen type input device, and information input system comprised of the pad |
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JP2003297408A Withdrawn JP2005070944A (en) | 2003-08-21 | 2003-08-21 | Pad for pen type input device, and information input system comprised of the pad |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2003
- 2003-08-21 JP JP2003297408A patent/JP2005070944A/en not_active Withdrawn
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