JP2005043966A - データ検索装置及び方法、ナビゲーション装置及び方法、データ検索用のデータセット並びにコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】
【解決する手段】データ検索装置(200)は、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データ(211)と、元データを基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データ(212)とを含む全データリストから所望の地点を示す対象地点データを検索するデータ検索装置であって、元データより少なくとも一つの元地点データを取得する第1取得手段(201)と、差分データより更新地点データを取得する第2取得手段(202)と、第1取得手段が取得した元地点データに、第2取得手段が取得した更新地点データを組み合わせて対象地点データとして出力するデータ出力手段(203)とを備える。
【選択図】 図1
【解決する手段】データ検索装置(200)は、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データ(211)と、元データを基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データ(212)とを含む全データリストから所望の地点を示す対象地点データを検索するデータ検索装置であって、元データより少なくとも一つの元地点データを取得する第1取得手段(201)と、差分データより更新地点データを取得する第2取得手段(202)と、第1取得手段が取得した元地点データに、第2取得手段が取得した更新地点データを組み合わせて対象地点データとして出力するデータ出力手段(203)とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ検索装置及び方法、ナビゲーション装置及び方法、データ検索用のデータセット並びにコンピュータプログラムの技術分野に属する
【0002】
【従来技術】
従来、電子情報データを記録する媒体として、例えばCD−ROMやDVD−ROM等の光記録媒体や、ハードディスク等の磁気記録媒体等が広く一般的に知られている。そして、技術の発展に伴い、これら記録媒体の記録容量は増加の一途をたどっており、単一の記録媒体であっても例えばギガバイト単位にも及ぶ大容量のコンテンツデータを記録することが可能となっている。
【0003】
より具体的には、例えば車両用ナビゲーション装置においては、係る記録媒体に記録された地図データを用いて、例えば自車等のナビゲーションの対象物の現在位置を、ディスプレイ等の表示装置に表示し、経路誘導等の各種機能を提供する。係る地図データには、例えば道路を示す道路データや、該道路沿線に存在する施設や観光スポット等の地点に関する情報を示す地点データや、或いはその他ナビゲーション処理に必要な各種データが含まれている。そして、これら地図データは、ナビゲーション処理の高度化に伴い、例えば3次元道路コンテンツデータや、画像情報をも含み、例えば数ギガバイトもの情報量を有することもある。
【0004】
一方、画像データの変更部分の情報を含んだ差分情報(例えば、地図上に表示させる観光地等を示すシンボル画像のうち新しい画像)を、当該画像データ(例えば、地図画像)に重ね合わせることで、比較的容易に変更を加えた画像データを利用可能な技術が提供されている(例えば特許文献1)。又、例えば法律等の改正が頻繁に行われる文書データについても、改正前の法律と改正毎の法律との差分を取得することで、比較的容易に改正法令集を作成することが可能な技術も提供されている(例えば特許文献2)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−16469号公報
【特許文献2】
特開平7−334574号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のナビゲーション装置に利用される地図データにおいては、次のような問題点を有している。例えば道路地図の変更や新しい観光スポットの出現に伴う地図データの更新は、地図データ全体を書き換える或いは作成し直すことによって実現される。しかしながら、例えば地図データの一部に変更がある場合であっても、地図データ全体を作り直さなければならないという技術的な問題点を有している。特に、地点データは、例えば日本全国の施設や観光スポット等を網羅しているがゆえに、そのデータ量は膨大なものとなる。このため、データ更新に係る各種コスト(処理コストや金銭コスト等)も膨れ上がるという問題点を有している。
【0007】
係る問題点を解決するために、特許文献1等に用いられているような差分データを利用する方法が考えられる。しかしながら、例えば地点データは、追加のみならず削除や修正等による変更も頻繁に生ずるものであるが、例えば差分データ(即ち、新しい画像データ)を地図データに重ね合わせることによっても係る変更を適切に反映することができないという技術的な問題点を有している。
【0008】
本発明は、例えば上述の問題点に鑑みなされたものであり、例えば地点データ等を含んでなる地図データ全体を更新しなくとも、例えば最新の道路状況等が反映された地図データを比較的容易に且つ適切に利用することを可能とならしめるデータ検索装置及び方法、並びに当該データ検索装置を用いて効率的で且つ正常なナビゲーション用の所定処理を行うことを可能とならしめるナビゲーション装置及び方法、並びに当該データ検索装置に用いられるデータセット、並びにコンピュータをこのようなデータ検索装置として機能させるコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載のデータ検索装置は、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データと、前記元データを基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データとを含む全データリストから所望の地点を示す対象地点データを検索するデータ検索装置であって、前記元データより、前記対象地点データを取得する第1取得手段と、前記差分データより、前記更新地点データを取得する第2取得手段と、前記第1取得手段が取得した前記対象地点データに、前記第2取得手段が取得した前記更新地点データを組み合わせて出力するデータ出力手段とを備える。
【0010】
上記課題を解決するために、請求項13に記載のデータ検索方法は、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データと、前記元データを基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データとを含む全データリストから所望の地点を示す対象地点データを検索するデータ検索方法であって、前記元データより、前記対象地点データを取得する第1取得工程と、前記差分データより、前記更新地点データを取得する第2取得工程と、前記第1取得工程において取得された前記対象地点データに、前記第2取得工程において取得された前記更新地点データを組み合わせて出力するデータ出力工程とを備える。
【0011】
上記課題を解決するために、請求項14に記載のナビゲーション装置は、請求項1から12のいずれか一項に記載のデータ検索装置を備えたナビゲーション装置であって、前記データ出力手段により出力された前記対象地点データが示す地点までの経路を探索する経路探索手段と、前記経路を表示する表示出力手段とを備える。
【0012】
上記課題を解決するために、請求項15に記載のナビゲーション方法は、請求項1から12のいずれか一項に記載のデータ検索装置を備えたナビゲーション装置に係るナビゲーション方法であって、前記データ出力手段により出力された前記対象地点データが示す地点までの経路を探索する経路探索工程と、前記経路を表示する表示出力工程とを備える。
【0013】
上記課題を解決するために、請求項16に記載のデータセットは、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データと、前記元データを基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データとを含む。
【0014】
上記課題を解決するために、請求項17に記載のデータ検索用のコンピュータプログラムは、請求項1から13のいずれか一項に記載のデータ検索装置に備えられたコンピュータを制御するデータ検索用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記第1取得手段、前記第2取得手段及び前記データ出力手段の少なくとも一部として機能させる。
【0015】
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされよう。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について以下に説明する。
【0017】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態(即ち、データ検索装置200)によれば、図1に示すように、第1取得手段201と、第2取得手段202と、データ出力手段203とを備えている。第1取得手段201は、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データ211より、少なくとも一つの元地点データを取得可能に構成されている。第2取得手段202は、元データ211を基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データ212より、更新地点データを取得可能に構成されている。そして、データ出力手段203は、第1取得手段201が取得した少なくとも一つの元地点データに、第2取得手段202が取得した更新地点データを組み合わせて、対象更新地点データとして出力可能に構成されている。
【0018】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態によれば、元データ211に加えて差分データ212を利用することで、例えば元データ211を更新することなく、比較的容易に且つ効率的に最新の地点データに基づいて地点等の検索を行うことが可能となる。ここに、本発明における「地点を示すデータ(即ち、元地点データ、更新地点データ及び対象地点データ)」は、例えば、市町村等の行政区画(の名称)、地点に位置する道路、橋、建造物、不動産等(の固有名称や一般名称)の他、地点に存在する施設の固有名称や一般名称を示すデータでもよく、各地点或いは各施設の緯度経度等の位置情報、各地点或いは施設における詳細な情報など、より一般には地点に関する或いは地点に依存する何らかの情報を示すデータを含んだ広い趣旨である。
【0019】
より具体的には、第1取得手段201が元データ211中に含まれる複数の元地点データのうち少なくとも一つの元地点データを取得する。係る少なくとも一つの元地点データは、検索の対象となる対象地点データと同一或いは同一視しうる程度の関連性を有する元地点データであることが好ましい。ここに、「元データ」とは、所定の時点において作成されたデータであって、該所定の時点における最新の地点データを含んでいる。尚、例えば新しく追加された地点が検索の対象となっている場合等のように、対象地点データに該当する元地点データが元データ211内に存在しない場合には、第1取得手段201は元データ211より対象地点データに相当する元地点データを取得しなくともよい。
【0020】
そして、第1取得手段201の動作に付随して或いは合わせて、第2取得手段202が差分データ212中に含まれる更新地点データを取得する。ここに、本発明に係る「差分データ」とは、元データ211が作成された所定の時点を基準として、該元データ211に変更が加えられた地点データを含んでなる。この場合、第2取得手段202は、対象地点データに対応する更新地点データを取得することが好ましい。即ち、対象地点データに該当する元地点データ(即ち、該元地点データが示す地点)の更新を示している更新地点データを取得することが好ましい。尚、対象地点データに該当する元地点データの更新を示している更新地点データが差分データ212内に存在しなければ(即ち、該当する元地点データが更新されていなければ)、第2取得手段202は差分データ212より更新地点データを取得しなくてもよい。但し、例えば更新されていないことを示す更新地点データを取得してもよい。
【0021】
その後、データ出力手段203は、第1取得手段201が取得した元地点データに、第2取得手段202が取得した更新地点データを組み合わせて(或いは、マージして)、検索結果たる所望の地点を示す対象地点データとして出力することとなる。係る更新地点データの組み合わせは、例えば第2取得手段202が取得した更新地点データをそのまま組み合わせてもよいし、或いは第2取得手段202が取得した更新地点データに所定の演算や情報の加工等を施して導き出せるデータを組み合わせてもよい。
【0022】
尚、元データ211及び差分データ212は、テキスト形式で地点データが格納されているデータ形式であってもよいし、或いは後述の如く階層構造のデータ形式であってもよい。或いは、所定の地点を特定可能であれば、これらの形式に限られることなく、所定の形式を有する元データ211及び差分データ212を利用可能である。
【0023】
又、元地点データ或いは更新地点データには、所定の地点を特定可能なデータが含まれており、例えば該地点の名称や緯度・経度等の情報等を含んでいてもよいし、更新地点データであれば、削除、追加或いは修正等を示す情報(例えば、後述のフラグ)等を含んでいてもよい。或いは後述の如く階層構造のデータ形式であれば、他のデータとの対応付けを示す情報(例えば、後述のオフセット情報)等を含んでいてもよい。但し、地点データの取得及び元地点データと更新地点データとの組み合わせが容易であるという観点からは、元データ211及び差分データ212は同一の形式(データフォーマット)を有していることがより好ましい。
【0024】
以上の結果、本発明のデータ検索装置に係る実施形態によれば、元データ211を更新することなく、最新の地点に関する情報が反映されている元データ211に基づいて、例えば地点検索等のデータ検索を行うことが可能となる。このため、例えば本実施形態に係るデータ検索装置200を備えたナビゲーション装置においては、最新の道路状況等が反映されている地図データ等を用いて、より適切な経路探索等のナビゲーション処理が可能となると共に、例えば地図データの更新に伴うユーザが行う作業負担を低減することが可能となる。加えて、例えば地図データのオーサリング業者等においても、元データ211の更新に係る費用的コスト或いは時間的コストを低減することが可能となる。
【0025】
尚、本実施形態では、図1に示すように入力手段204を更に備えていてもよい。係る入力手段204を用いて、例えば本実施形態に係るデータ検索装置のユーザが、検索の対象たる対象地点データを検索する旨の指示(例えば、検索対象の指定等)を入力することが可能となる。
【0026】
尚、本実施形態では検索するデータは地点データに限られることなく、例えば所定のテキストデータであっても、上述したデータ検索装置200の動作により、比較的容易に且つ効率的にデータの検索を行うことが可能である。そして、元データ211及び差分データ212のうち少なくとも一方は、ハードディスクやDVD−ROM等の情報記録媒体或いはメモリースティックやPCカード等のリムーバル型の情報記録媒体から取得してもよいし、或いはネットワークを介してダウンロードすることにより取得してもよい。
【0027】
加えて、データ出力手段が出力する対象地点データは、所望の地点を示す単一の対象地点データに限られず、該所望の地点に関連した地点をも含んだ複数の対象地点データとして出力してもよい。
【0028】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態の一の態様では、差分データ212は、更新地点データとして、追加された地点を示す差分追加データを含んでなる。そして、第2取得手段202が差分追加データを取得した場合には、データ出力手段203は、追加された地点を示す元地点データを、第1取得手段201が取得した元地点データに追加して対象地点データとして出力する
この態様によれば、差分追加データにより、新しく追加された地点を元データ211に比較的容易に反映させることが可能となる。従って、本実施形態に係るデータ検索装置200は、元データ211に対して新しく追加された地点であっても、該当する地点を適切に検索することが可能となる。尚、差分追加データは、所定の地点が追加されたことを示すことが可能であればよく、例えばフラグ等により該追加を示していてもよい。
【0029】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態の他の態様では、差分データ212は、更新地点データとして、更新された地点が地図上より削除されていることを示す差分削除データを含んでいる。そして、第2取得手段202が差分削除データを取得した場合には、データ出力手段203は、削除された地点を示す元地点データを、第1取得手段201が取得した元地点データから削除して、対象地点データとして出力可能に構成されている。
【0030】
この態様によれば、差分削除データにより、例えば、施設の廃止等により削除された地点を元データ211に比較的容易に反映させることが可能となる。従って、本実施形態に係るデータ検索装置200によれば、本来元データ211から削除されている地点を誤って検索するといった不都合を解消することが可能となる。即ち、最新の地図に基づく地点検索を比較的容易に行うことが可能となる。尚、差分削除データは、所定の地点が削除されたことを示すことが可能であればよく、例えばフラグ等により該削除を示していてもよい。
【0031】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態の他の態様では、差分データ212は、更新地点データとして、更新された地点に修正が加えられたことを示す差分修正データを含んでいる。そして、第2取得手段202が差分修正データを取得した場合には、データ出力手段203は、第1取得手段201が取得した元地点データのうち前記修正が加えられた地点を示す元地点データに対して、差分修正データに基づいた修正を加えて対象地点データとして出力する可能に構成されている。
【0032】
この態様によれば、差分修正データにより、変更された地点に関する情報を、比較的容易に元データ211に対して反映させることが可能となる。従って、本実施形態に係るデータ検索装置200によれば、例えば対象地点データに関する古い地点データを検索して出力するといった不都合を解消することが可能となる。即ち、最新の地図に基づく地点検索を比較的容易に行うことが可能となる。
【0033】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態の他の態様では、差分データ212は、前記更新地点データを複数含んでいる。加えて、複数の元地点データのうち一の元地点データは、複数の元地点データのうち少なくとも一つの他の元地点データに対応付けられており、且つ該他の元地点データとの対応付けを示すオフセット情報を含んでなる階層構造のデータ形式を有している。更に、複数の更新地点データのうち一の更新地点データは、複数の更新地点データのうち少なくとも一つの他の更新地点データに対応付けられており、且つ該他の更新地点データとの対応付けを示すオフセット情報を含んでなる階層構造のデータ形式を有している。そして、第1取得手段201は、オフセット情報を参照することで元地点データを取得可能に構成されている。加えて、第2取得手段202は、オフセット情報を参照することで、更新地点データを取得可能に構成されている
この態様によれば、例えば2階層、3階層或いはそれ以上の階層数を有する階層構造のデータ形式を有する元データ211或いは差分データ212を用いて、より効率的にデータ検索を行うことが可能となる。この場合、隣り合う階層間において、オフセット情報により、複数の元地点データの夫々或いは複数の更新地点データの夫々が対応付けられていることが好ましい。そして、係るオフセット情報を参照することで、これらの元地点データ或いは更新地点データを比較的容易に且つ適切に取得することが可能となる。
【0034】
尚、係る階層構造においては、複数の元地点データ及び複数の更新地点データの夫々は、適切に分類されている階層構造を採ることが好ましい。即ち、例えば地点の上位概念的分類(例えば、地点の大きなジャンルによる分類や、該地点の都道府県別の分類等)から、より下位概念的な分類(例えば、地点のより細かなジャンルによる分類や、該地点の市区町村別の分類等)へと適切に分類されていることが好ましい。
【0035】
上述の如く階層構造のデータ形式を有する元データ211及び差分データ212よりデータを検索するデータ検索装置の態様では、一の元地点データ及び一の更新地点データの夫々は、当該一の元地点データ又は当該一の更新地点データの階層構造における相対的な階層位置を示す階層情報を含んでいる。そして、一の更新地点データが、一の元地点データが更新されていることを示している場合には、一の元地点データと一の更新地点データとは同一の階層情報を有しているように構成してもよい。
【0036】
このように構成すれば、階層情報を参照することで、元地点データ(或いは、対象地点データ)と更新地点データと対応付けを適切に認識することが可能となる。即ち、元地点データが更新されているか否かを判断するために、同一の階層情報を有する更新地点データを選択して取得することで足りる。従って、必要最小限の更新地点データを取得することで所望の地点検索が可能となるため、検索に要する処理コストを低減可能という大きな利点を有することとなる。
【0037】
上述の如く、階層情報を含んでなるデータ検索装置の態様では、一の更新地点データは、一の更新地点データと同一の階層情報を含む一の元地点データと、オフセット情報によって対応付けられる他の元地点データが変更されていることを示す変更フラグを含んでいる。そして、第2取得手段202は、変更フラグが他の元地点データが変更されていることを示している場合に、当該他の元地点データと同一の階層情報を有する他の更新地点データを取得し、且つ変更フラグが他の元地点データが変更されていないことを示している場合に、当該他の元地点データと同一の階層情報を有する他の更新地点データを取得しないように構成してもよい。
【0038】
このように構成すれば、変更フラグを参照することで、より効率的にデータ検索(地点検索)を行うことが可能となる。即ち、変更フラグにより他の元地点データが変更されていないことが示されていれば、差分データ212からこれらの元地点データの変更を示す更新地点データを取得することなく、元データ211から元地点データを取得することで適切に所望の地点を検索することが可能となる。一方、変更フラグにより他の元地点データが変更されていることが示されていれば、差分データ212から当該他の元地点データの変更を示す更新地点データを取得することで適切に所望の地点を検索することが可能となる。従って、変更フラグを参照することで、差分データ212へのアクセス(或いは、差分データ212からの更新地点データの取得)を必要最小限に抑えることが可能となる。従って、データ検索に係る処理コストを低減することが可能となるという大きな利点を有することとなる。
【0039】
尚、変更フラグは、一の元地点データに対応付けられる他の元地点データ(即ち、一の元地点データに直接的に対応付けられている元地点データ)の変更を示すことに加えて、該他の元地点データに更に対応付けられる元地点データ(即ち、一の元地点データに間接的に対応付けられている元地点データ)の変更を示していることがより好ましい。
【0040】
上述の如く、変更フラグを含んでなる差分データ212を用いてデータ検索を行うデータ検索装置の態様では、第1取得手段201は、変更フラグが他の元地点データが変更されていることを示している場合には、他の更新地点データと同一の階層情報を有する他の元地点データを取得しないように構成してもよい。
【0041】
このように構成すれば、データ検索(例えば、地点検索)に係る処理負担を低減することが可能となる。即ち、変更フラグによって他の元地点データが変更されていることが示されていれば、差分データ212から最新の地点に係る情報を示す更新地点データを取得すれば、適切な地点検索を行うことができる。即ち、元データ211より他の元地点データを取得せずとも適切な地点検索が可能となるため、元データ211からの元地点データの取得に係る処理コストを低減することが可能となる。
【0042】
尚、この態様では、更新地点データは、元地点データと概ね同様の情報を示していることが好ましい。即ち、更新地点データは、例えば元地点データが変更されていることを示すことに加えて、該更新された地点に関する情報を特定可能であることが好ましい。
【0043】
上述の如く階層構造のデータ形式を有する元データ211及び差分データ212よりデータを検索するデータ検索装置の態様では、複数の元地点データ及び複数の更新地点データの夫々は、地点のジャンル、種別及び位置のうち少なくとも一つを示す地点コードを含んでなるように構成してもよい。
【0044】
このように構成すれば、夫々の元地点データ或いは更新地点データが示す地点の情報をより容易に且つ適切に示すことが可能となる。ここに、本発明に係る「地点のジャンル」とは、夫々の地点を共通の性質を有する大きな範囲で分類分けした場合のその分類の性質を示すものであり、例えば“スポーツに関する地点”、“グルメに関する地点”、“ファッションに関する地点”等を意味するものである。又、本発明に係る「地点の種別」とは、共通の性質を有する地点を夫々識別或いは区別可能な程度の分類付け(より具体的には、例えば上述したジャンルによる分類を更に細分化して分類した場合のその細分化された名称等)を示すものであり、例えば、ジャンルが“スポーツ”であれば、“サッカー場”や“球場”、“プール”等を意味するものである。又、本発明に係る「地点の位置」とは、文字通り当該地点の位置による分類付けをいい、例えば“都道府県”、“市区町村”、“大字小字や番地等(即ち、町長目)”等を意味するものである。
【0045】
尚、元データ211或いは差分データ212は、元地点データ或いは更新地点データが示す地点のジャンル、種別或いは位置毎に適切に分類された階層構造を有するデータ形式であることがより好ましい。これにより、地点コードを参照することで、夫々の地点(即ち、元地点データ或いは更新地点データ)の階層構造における相対的な階層位置を比較的容易に認識することが可能となる。そして、この態様においても、上述した階層情報の如き情報を有していてもよい。
【0046】
上述の如く、地点データを含んでなる元データ211及び差分データ212を用いてデータ検索を行うデータ検索装置の態様では、第2取得手段202は、第1取得手段201が取得する元地点データと同一の地点コードを含む更新地点データが差分データ212に含まれている場合に、係る同一の地点コードを含む更新地点データを取得可能に構成してもよい。又、データ出力手段203は、第1取得手段201が取得した元地点データを、第2取得手段202が取得した更新地点データと置き換えて対象地点データとして出力可能に構成してもよい。
【0047】
このように構成すれば、地点コードを参照することで、比較的容易に元地点データ(或いは、対象地点データ)が更新されているか否かを判断することが可能となる。この場合、対象地点データに該当する元地点データに変更が加えられていれば、該元地点データと同一の地点コードを含む更新地点データ(即ち、対象地点データが更新されたことを示す更新地点データ)が差分データ212に含まれていることが好ましい。
【0048】
尚、第2取得手段202は、オフセット情報により複数の元地点データが対象地点データに該当する元地点データと直接或いは間接的に対応付けられている場合には、該対応付けられている元地点データの夫々が有する地点コードとも同一の地点コードを有する更新地点データを取得することが好ましい。
【0049】
上述の如く、地点コードを含んでなる元データ211及び差分データ212を用いてデータ検索を行うデータ検索装置の態様では、複数の更新地点データの夫々は、該夫々の更新地点データが示す地点の名称を示す名称コードを含んでいる。そして、複数の元地点データのうち少なくとも一つが変更されている場合には、該少なくとも一つの元地点データと同一の地点コードを含む更新地点データの名称コードが空白状態となっているように構成されている。又、元データに追加する更新地点データがある場合には、該追加される更新地点データの名称コードは非空白状態となっているように構成されている。
【0050】
このように構成すれば、名称コードを参照することで、元地点データに変更が加えられているか(特に、元地点データに追加の地点が存在するか)否かを比較的容易に認識することが可能となる。具体的には、第1取得手段が取得した対象地点データ(或いは、元地点データ)と同一の地点コードを有する更新地点データの名称コードが空白状態であるとする。この場合、例えば当該対象地点データ(或いは、対象地点データに該当する元地点データに対応付けられている他の元地点データ)に変更が加えられていることを比較的容易に認識することが可能となる。又、第2取得手段が、非空白状態にある名称コードを含む更新地点データを取得した場合には、該更新地点データを追加する地点として取り扱うことができる。従って、データ出力手段は、第1取得手段が取得した対象地点データに、該追加する更新地点データを組み合わせて取得することとなる。ここに、本発明に係る「空白状態」とは、該名称コードとして所定の名称を示す情報が記録されていない状態を示す趣旨である。係る「空白状態」は、例えば名称コードが情報(データ)を格納していないことにより示されてもよいし、或いはフラグ等により「空白状態」にある旨を示していてもよい。又、本発明に係る「非空白状態」とは、該名称コードとして所定の名称を示す情報が記録されている状態を示す趣旨である。
【0051】
加えて、更新地点データの名称コードを空白状態(特に、名称を示す情報を有していない状態)にすることで、差分データ212全体のデータ容量を削減可能という大きな利点を有することとなる。更に、データ容量の増加を抑えることが可能であるため、特に差分データ212の検索に係る処理コストを低減することが可能である。
【0052】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態の他の態様では、更新地点データは、当該更新地点データを前記元地点データに組み合わせる方法を示す組合せ情報を含んでいる。そして、データ出力手段203は、組合せ情報に基づいて対象地点データを出力可能に構成されている。
【0053】
この態様によれば、差分データ212に含まれる更新地点データを元データ211に含まれる元地点データに適切に組み合わせることが可能となる。例えば、上述の如く差分追加データを含んでいる場合であっても、該差分追加データにより追加される更新地点データが適切に組み合わされた(例えば、適切にソート或いはリスト化された)対象地点データとして出力することが可能となる。
【0054】
係る組合せ情報は、例えば更新地点データが示す地点の名称、位置、種別等であってもよいし、識別番号等の情報を有していてもよい。
【0055】
本発明のデータ検索方法に係る実施形態は、第1取得工程と、第2取得工程と、データ出力工程とを備えている。第1取得工程においては、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データ211より、少なくとも一つの元地点データを取得可能に構成されている。特に、所望の地点を示す対象地点データに該当する元地点データを取得可能に構成されていることが好ましい。第2取得工程においては、元データ211を基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データ212より、更新地点データを取得可能に構成されている。そして、データ出力工程においては、第1取得工程において取得された元地点データに、第2取得工程において取得された更新地点データを組み合わせて対象地点データとして出力可能に構成されている。
【0056】
本発明のデータ検索方法に係る実施形態の態様によれば、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態と同様に、差分データ212を用いることで、元データ211を更新することなく、最新の地点に関する情報が反映されている元データ211に基づいて、例えば地点検索等のデータ検索を行うことが可能となる。従って、例えば元データ211の更新に伴うユーザが行う作業負担を低減することが可能となる。加えて、例えば元データ211のオーサリング業者等においても、元データ211の更新に係る費用的コスト或いは時間的コストを低減することが可能となる。
【0057】
尚、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態の各種態様に対応して、本発明のデータ検索方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能となる。
【0058】
本発明のナビゲーション装置に係る実施形態は、図2に示すように、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態(即ち、データ検索装置200)を備えたナビゲーション装置(即ち、ナビゲーション装置300)であって、経路探索手段301と、表示出力手段302とを備える。経路探索手段301は、データ出力手段203により出力された対象地点データが示す地点までの経路を探索可能に構成されている。表示出力手段302は、経路探索手段301により探索された経路を表示可能に構成されている。加えて、ナビゲーション装置300を備える移動体の現在位置を検出可能な現在位置検出手段を更に備えていてもよい。
【0059】
本発明のナビゲーション装置に係る実施形態によれば、その動作時には、現在位置検出手段303の一例たる例えばGPSを用いて算出されるナビゲーションの対象物の緯度或いは経度によって示される対象物の現在位置を把握する。これに加えて或いは代えて、例えば、現在位置検出手段の他の一例たる加速度センサ、角速度センサ或いは速度センサ等を用いて対象物の方向、移動速度或いは移動加速度等から対象物の現在位置を把握する。そして、例えばDVD−ROMやハードディスク等の記録媒体に格納された或いはネットワークを介してダウンロードされた、ナビゲーション用の地図データ等(例えば、元データ211及び差分データ212)と関連付けることで対象物の地図上での現在位置を示すことが可能となる。
【0060】
本実施形態では特に、差分データ212を用いることで、最新の地図データを用いて経路探索等のナビゲーション処理を行うことが可能となる。即ち、例えば地図データ(即ち、例えば地点データを含む元データ211)が更新された場合であっても、該更新に係る地図データ(即ち、差分データ212)を利用することで、例えば地図データ全体を入れ替えることなく、適切に地点検索を行い、且つ経路探索等のナビゲーション処理が可能となる。
【0061】
以上の結果、本発明のナビゲーション装置に係る実施形態によれば、元データ211を更新することなく、最新の道路状況等が反映された地図データ(或いは、地点データ)を用いて、経路探索等のナビゲーション処理が可能となる。加えて、例えば地図データの更新に伴うユーザが行う作業負担を低減することが可能となる。更に、例えば地図データのオーサリング業者等においても、元データ211の更新に係る費用的コスト或いは時間的コストを低減することが可能となる。
【0062】
尚、当該ナビゲーション装置においては、例えば最新の地図を表示し、所定の地点までの経路を探索するという目的からは、現在位置検出手段303を有していなくともよい。但し、現在位置検出手段303を有していることで、リアルタイムにその位置を特定でき、ユーザの利便性を向上したナビゲーション装置の実現が可能となる。
【0063】
尚、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態の各種態様に対応して、本発明のナビゲーション装置に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0064】
本発明のナビゲーション方法に係る実施形態は、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態を備えたナビゲーション装置におけるナビゲーション方法であって、経路探索工程と、表示出力工程とを備える。経路探索工程においては、データ出力手段203により出力された対象地点データが示す地点までの経路を探索可能に構成されている。表示出力工程においては、経路探索工程において探索された経路を表示可能に構成されている。
【0065】
本発明のナビゲーション方法に係る実施形態によれば、上述した本発明のナビゲーション装置に係る実施形態と同様に、元データ211を更新することなく、最新の道路状況等が反映された地図データ(或いは、地点データ)を用いて、経路探索等のナビゲーション処理が可能となる。
【0066】
尚、上述した本発明のナビゲーション装置に係る実施形態の各種態様に対応して、本発明のナビゲーション方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0067】
本発明のデータセットに係る実施形態は、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データ211と、前記元データ211を基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データ212とを含んでいる。
【0068】
本発明のデータセットに係る実施形態によれば、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態と同様に、差分データ212を用いることで、元データ211を更新しなくとも、最新の地点に関する情報が反映されている元データ211に基づいて、例えば地点検索等のデータ検索を行うことが可能となる。
【0069】
尚、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態の各種態様において検索に用いられる元データ211及び差分データ212の各種態様に対応して、本発明のデータセットに係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0070】
本発明のデータ検索用のコンピュータプログラムに係る実施形態は、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態に備えられたコンピュータを制御するデータ検索用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、第1取得手段201、第2取得手段202及びデータ出力手段203の少なくとも一部として機能させる。
【0071】
本発明のデータ検索用のコンピュータプログラムに係る実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
【0072】
尚、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のデータ検索用のコンピュータプログラムに係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0073】
本実施形態におけるこのような作用、及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
【0074】
以上説明したように、本発明のデータ検索装置に係る実施形態によれば、第1取得手段201、第2取得手段202及びデータ出力手段203を備える。又、本発明のデータ検索方法に係る実施形態によれば、第1取得工程、第2取得工程及びデータ出力工程を備える。これにより、元データ211を更新することなく、最新の地点に関する情報が反映されている元データ211に基づいて、例えば地点検索等のデータ検索を行うことが可能となる。又、本発明のナビゲーション装置に係る実施形態によれば、経路探索手段301及び表示出力手段302を備える。又、本発明のナビゲーション方法に係る実施形態によれば、経路探索工程及び表示出力工程を備える。これにより、例えば地図データ全体を更新しなくとも、最新の地図データを用いて経路探索等のナビゲーション処理を行うことが可能となる。
【0075】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明のデータ検索装置を備えたナビゲーション装置に係る実施例について説明する。
【0076】
(基本構成)
先ず、図3を参照して、本発明のデータ検索装置を備えたナビゲーション装置に係る実施例の基本構成について説明する。ここに、図3は、本実施例に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【0077】
図3に示すように、ナビゲーション装置1は、センサ部10と、GPS受信部18と、システムコントローラ20と、データバス30と、CD−ROMドライブ31と、DVD−ROMドライブ32と、ハードディスク36と、映像出力部40と、音声出力部50と、入力装置60と、通信装置38とを備えて構成されている。
【0078】
センサ部10は、ナビゲーションの対象物自体の移動に関する情報を検知するものであり、加速度センサ11と、角速度センサ12と、速度センサ13とを備えて構成されている。加速度センサ11は、対象物の加速度を検知するものであり、検知した加速度から速度を算出することも可能である。角速度センサ12は、対象物の角速度を検知するものである。速度センサ13は、対象物の移動速度を検知するものである。
【0079】
GPS受信部18は、例えば受信機等を用いて、GPS用衛星との間で電波19により情報を送受信することで、ナビゲーションの対象物の現在位置を特定することが可能である。
【0080】
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU22、ROM23及びRAM24から構成されており、ナビゲーション装置全体の制御を行う。インタフェース21は、センサ部10及びGPS受信部18との間でデータの送受信を行い、当該受信したデータをCPU22に出力する。CPU22は、インタフェース21より入力されるデータにより、ナビゲーション対象物の現在位置を特定する。CPU22は、演算処理により、ナビゲーション装置全体を制御する。又、CPU22は、CD−ROMドライブ31、DVD−ROMドライブ32或いはハードディスク36を後に詳述するように制御し、CD−ROM33、DVD−ROM34或いはハードディスク36内に含まれる地図データ(例えば、元データ或いは差分データ等)を読み込み、或いは、通信装置38が受信した地図データに基づいて、ナビゲーション処理を行う。ROM23は、マイクロプログラム等が記録されており、システムコントローラ20の動作を規定している。RAM24は、例えばDRAM或いはSDRAM等の揮発性半導体メモリを含んで構成されており、CPU22の処理の際にデータを記録する記憶媒体として用いられる。
【0081】
本実施例では特に、システムコントローラ20の動作により、上述したデータ検索装置が構成されている。即ち、例えばCPU22上で動作するプログラムにより、或いは例えばICチップ等のハードワイヤード回路により、データ検索装置が実現されている。尚、その詳細な動作については後述する(図4等参照)。
【0082】
データバス30は、制御部20、CD−ROMドライブ31、DVD−ROMドライブ32、ハードディスク36、映像出力部40、音声出力部50、入力装置60及びインタフェース37の夫々の間でのデータ伝送の際に使用される。
【0083】
CD−ROMドライブ31或いはDVD−ROMドライブ32は、元データや差分データを含んでなる地図データを格納するCD−ROM33或いはDVD−ROM34を読込むための装置である。
【0084】
ハードディスク36は、前述のCD−ROM33或いはDVD−ROM34に代えて、地図データを格納し、或いはCPU22の制御の下で、必要に応じて読み出す。
【0085】
映像出力部40は、グラフィックコントローラ41、バッファメモリ42、表示制御部43及びディスプレイ44を含んで構成されており、制御部20の制御の下に、ナビゲーション処理に応じて、道路状況或いは経路案内等を表示したり、或いは、入力装置60を用いて外部からの指示を入力するための画面を表示したりする。グラフィックコントローラ41は、例えばマイコン等を含んでなり、表示処理全体を制御するものである。バッファメモリ42は、例えばDRAM等の半導体メモリを含んでなり、表示処理される映像データを格納し、グラフィックコントローラ41の入出力指示に従って、映像データを入力或いは出力する。表示制御部43は、グラフィックコントローラ41の制御に従い、ディスプレイ44を制御し、表示処理を行う。ディスプレイ44は、例えば液晶表示デバイス或いはCRTディスプレイ等を含んでなり、実際に映像データを映し出す。
【0086】
音声出力部50は、デジタル/アナログ変換機51、アンプ52及びスピーカ53を含んで構成されており、システムコントローラ20の制御の下に、ナビゲーション処理に応じて、音声を出力する。デジタル/アナログ変換機51は、ナビゲーション装置内で出力されるデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換する。アンプ52は、変換されたアナログ音声信号を増幅し、その出力レベルを制御する。スピーカ53は、アンプ52より出力される増幅されたアナログ音声信号を音声に変換し、音声を出力する。
【0087】
入力装置60は、例えば、リモコン、コントローラ或いはタッチパネル等を含んでなり、外部からナビゲーション装置への指示を受け付ける。
【0088】
インタフェース37は、通信装置38がデータセンタとデータ伝送により送受信するデータと各種機器との入出力を制御する。
【0089】
通信装置38は、有線或いは無線の形態を採る通信回線を介して情報を送受信可能な送受信機等を含んでなり、例えば、データセンタ等との間でデータ伝送を行い、必要な情報を送受信する。
【0090】
(ナビゲーション装置の動作原理)
次に図4から図7を参照して、本発明のデータ検索装置を備えるナビゲーション装置に係る実施例の動作原理を説明する。
【0091】
(1)動作例
先ず、図4及び図5を参照して、本実施例に係るナビゲーション装置の動作原理を説明する。ここに、図4は、本実施例に係るナビゲーション装置が備える地図データの一部である元データ及び差分データを概念的に示す模式図であり、図5は、図4に示す元データ及び差分データを用いて行う地点データの検索に係る動作を示すフローチャートである。
【0092】
図4に示すように、本実施例に係るナビゲーション装置1においては、元データ101及び差分データ102が、例えばハードディスク36に記録されている。
【0093】
元データ101は、ナビゲーション処理に用いられる所定の地点を示す地点データを含んでなる。特に、例えば所定の地点の名称を示すテキストデータを検索することにより、所定の地点データを取得可能に構成されていることが好ましい。例えば図4における元データでは、「東京」なるテキストデータにより元データを検索することで、「東京タワー」、「東京ドーム」、「東京駅」、…を示す地点データ(例えば、各施設の固有名称や一般名称を示すテキスト情報や、それらの緯度・経度情報等を示す位置情報等)を取得可能に構成されていることが好ましい。或いは、「東京タワー」なるテキストデータにより元データを検索することで、「東京タワー」を示す地点データ(例えば、緯度・経度情報等を示す位置情報、或いは開館時間や入場料等を示す観光情報等)を取得可能に構成されていることが好ましい。
【0094】
差分データ102は、元データの作成時点を基準時とした場合に、該基準時と比較して、更新された地点データを含んでなる。例えば、基準時後にできた新しい地点に関する情報を含んでなることが好ましい。更に、差分データ102は、元データ101と同一のデータ形式(フォーマット)を有していることが好ましい。
【0095】
続いて、図4に示した元データ101及び差分データ102を用いた地点データの検索に係るナビゲーション装置に動作について、図5を参照しながら説明する。尚、図5においては、通常のナビゲーション処理(例えば、経路探索或いは経路誘導)が行われている際に、例えばユーザが所望の地点を目的地として設定する場合の、該所定の地点を選択する場合の動作について説明する。
【0096】
図5に示すように、システムコントローラ20の制御の下で、例えばハードディスク36に記録されている元データ101内において、所定の地点データを検索する(ステップS11)。この場合、例えば入力装置60より入力される、ナビゲーション装置1のユーザの要求(即ち、検索の指示)に応じて検索することが好ましい。より具体的には、ユーザが「東京」というテキストデータをキーワードとして検索する旨の指示を入力した場合には、該「東京」というテキストデータを含んだ地点データを、元データ101内において検索することが好ましい。
【0097】
そして、ステップS11における元データの検索と同時に或いは並行して、差分データ102内において、所定の地点データを検索する(ステップS12)。この場合においても、ステップS11と同様に、ユーザの要求に応じて検索することが好ましい。
【0098】
このとき、ユーザがキーワードを一文字入力或いは削除する毎に、該キーワードを含む地点データをリアルタイムに増減して表示出力してもよい。
【0099】
その後、システムコントローラ20の制御の下で、ステップS11における検索結果とステップS12における検索結果とを組み合わせて、例えばディスプレイ44に表示出力する(ステップS13)。例えば、図4における元データ101及び差分データ102を対象として、上述の如く「東京」をキーワードに検索した場合には、元データ101に含まれる「東京駅」、「東京タワー」、「東京ディズニーランド」、「東京ドーム」及び「東京ヒルトンホテル」を夫々示す地点データと差分データ102に含まれる「東京ディズニーシー」を示す地点データとが、一覧となって表示出力される。或いは、ユーザが「東京ディズニー」をキーワードに検索すれば、元データ101に含まれる「東京ディズニーランド」を示す地点データと差分データ102に含まれる「東京ディズニーシー」を示す地点データとが一覧となって表示出力される。或いは、ユーザが「六本木ヒルズ」をキーワードに検索すれば、差分データ102に含まれる「六本木ヒルズ」を示す地点データが表示出力される。
【0100】
従って、ユーザは、ユーザ自身が指定したキーワードを含む最新の地点データを確認できることとなる。このとき、差分データ102を用いることで、元データ101を、例えばオーサリングしなくとも、最新の地点データを検索することが可能となる。
【0101】
これにより、例えば元データ101の作成後に新しくできた地点であっても、差分データ102を用いることで比較的容易に、元データ101の地点データと同様に扱うことが可能となる。そして、差分データ102を入手すれば、元データ101全体を新しく書き変えることなく、最新の地点データを検索可能という利便性をも有している。他方、例えば地点データのオーサリングを行うオーサ側においても、新しくできた地点を追加するために元データ101を新しく作成し直す必要がないため、比較的容易に且つ低コストで新しい地点データの反映が可能となる。
【0102】
(2)変形例
続いて、図6及び図7を参照して、本実施例に係るナビゲーション装置の変形例について説明する。ここに、図6は、本実施例に係るナビゲーション装置が備える地図データの一部である元データ、差分追加データ、差分削除データ及び差分修正データを概念的に示す模式図であり、図7は、図6に示す元データ、差分追加データ、差分削除データ及び差分修正データを用いて行う地点データの検索に係る動作を示すフローチャートである。尚、図6及び図7においては、例えばユーザにより検索用のキーワードとして入力された電話番号に基づいて、該電話番号が特定する所定の地点(地点データ)を検索する態様について説明する。但し、当該変形例は、電話番号より地点を検索する構成に限らず、所定の地点を検索する際においても利用可能である。
【0103】
図6に示すように、ハードディスク36には、元データ101、差分追加データ103、差分削除データ104及び差分修正データ105が記録されている。
【0104】
元データ101は、地点データを特定するための電話番号が記録されている。そして、該電話番号より、所定の地点データを特定可能に構成されている。
【0105】
差分追加データ103は、元データの作成時点を基準時とすると、該基準時と比較して、例えば基準時後にできた新しい地点等を示す追加された地点データを含んでなる。具体的には、基準時後にできた新しい地点を特定する電話番号が記録されている。
【0106】
差分削除データ104は、基準時と比較して、例えば基準時後になくなった地点や合併により消滅した市町村等を示す、元データ101より削除された地点データを含んでなる。具体的には、元データ101に含まれている地点データのうち、基準時後に削除される地点データを特定する電話番号が記録されている。
【0107】
差分修正データ105は、基準時と比較して、例えば基準時後に生じた市町村の合併や住所の変更等を示す、元データ101の内容が修正された地点データを含んでなる。具体的には、元データ101に含まれている地点データのうち、基準時後に何らかの変更があった地点データを特定し、且つ該変更後の地点データを特定可能な電話番号が記録されている。
【0108】
続いて、電話番号から所定の地点データを検索する場合において、図6に示した各種データを用いた動作例について、図7を参照して説明する。
【0109】
図7に示すように、システムコントローラ20の制御の下で、元データ101を検索し、例えば入力装置60により、ユーザによって入力された電話番号が存在するか否かを判定する(ステップS21)。
【0110】
ステップS21における判定の結果、ユーザにより入力された電話番号が元データ101内に存在しない場合には(ステップS21:No)、差分追加データ103を検索し、ユーザより入力された電話番号が存在するか否かを判定する(ステップS22)。
【0111】
ステップS22における判定の結果、差分追加データ103に存在しなければ(ステップS22:No)、例えばシステムコントローラ20は、入力された電話番号により特定される地点データは存在しないものと判断する。従って、該当地点データは存在しないものとして、その旨を例えばディスプレイ44に表示出力する(ステップS26)。
【0112】
他方、ステップS22における判定の結果、差分追加データ103に存在すれば(ステップS22:Yes)、例えばシステムコントローラ20は、入力された電話番号により特定される地点データは、新しく追加された地点データであると判断する。従って、差分追加データ103内の電話番号が特定する地点データを取得して、該地点データが示す情報をディスプレイ44に表示出力する(ステップS25)。
【0113】
他方、ステップS21における判定の結果、ユーザにより入力された電話番号が元データ101に存在する場合には(ステップS21:Yes)、更に該入力された電話番号が差分削除データ104に存在するか否かを判定する(ステップS23)。
【0114】
ステップS23における判定の結果、差分削除データ104に存在する場合には(ステップS23:Yes)、例えばシステムコントローラ20は、入力された電話番号により特定される地点データは削除されたものと判断する。従って、該当地点データは存在しないものとして、その旨を例えばディスプレイ44に表示出力する(ステップS26)。
【0115】
他方、ステップS23における判定の結果、差分削除データ104に存在しない場合には(ステップS23:No)、入力された電話番号が差分修正データ105に存在するか否かを判定する(ステップS24)。
【0116】
ステップS24における判定の結果、差分修正データ105に存在する場合には(ステップS24:Yes)、例えばシステムコントローラ20は、入力された電話番号により特定される地点データは、修正されていると判断する。従って、差分修正データ105内の電話番号が特定する地点データを取得して、該地点データが示す情報をディスプレイ44に表示出力する(ステップS27)。
【0117】
他方、ステップS24における判定の結果、差分修正データ105に存在しない場合には(ステップS24:No)、例えばシステムコントローラ20は、入力された電話番号により特定される地点データは、削除も修正もされていないものと判断する。従って、元データ101内の電話番号が特定する地点データを取得して、該地点データが示す情報をディスプレイ44に表示出力する(ステップS28)。
【0118】
より具体的には、例えば、ユーザにより入力された電話番号が、「03−5687−3940」であれば、元データ101に存在し、且つ差分削除データ104及び差分修正データ105にも存在しない。従って、本実施例のナビゲーション装置1は、元データ101により特定される地点データを最新の地点データとして利用する。
【0119】
例えば、ユーザにより入力された電話番号が、「03−3987−2349」であれば、元データ101に存在し、且つ差分削除データ104にも存在する。従って、本実施例のナビゲーション装置1は、元データ101により特定される地点データは削除された地点データとして判断し、ナビゲーション処理において利用することはない。
【0120】
例えば、ユーザにより入力された電話番号が、「03−5765−9876」であれば、元データ101に存在し、且つ差分修正データ105にも存在する。従って、本実施例のナビゲーション装置1は、元データ101により特定される地点データには修正が加えられていると判断し、差分修正データ105により特定される地点データを最新の地点データとして利用する。
【0121】
例えば、ユーザにより入力された電話番号が、「052−789−1123」であれば、元データ101には存在せず、差分追加データ103に存在している。従って、本実施例のナビゲーション装置1は、元データ101に新たに地点データが追加されていると判断し、差分追加データ103により特定される地点データを最新の地点データとして利用する。
【0122】
これにより、元データ101に変更を加えることなく、或いは元データ101をオーサリングし直さなくとも、元データ101作成後の実際の地理的変更により生じた地点データの変更を、比較的容易に反映することが可能となる。加えて、元データ101を規準として、地点データの追加、削除或いは修正を適切に反映することが可能という大きな利点を有することとなる。
【0123】
以上の結果、本発明のデータ検索装置を備えた例えば元データ101の作成後に新しくできた地点であっても、差分データ102(或いは、差分追加データ103、差分削除データ104、差分修正データ105)を用いることで比較的容易に、元データ101の地点データと同様に扱うことが可能となる。そして、差分データ102を入手すれば、元データ101全体を新しく書き変えることなく、最新の地点データを検索可能という利便性をも有している。他方、例えば地点データのオーサリングを行うオーサ側においても、新しくできた地点を追加するために元データ101を新しく作成し直す必要がないため、比較的容易に且つ低コストで新しい地点データの反映が可能となる。
【0124】
(ナビゲーション装置の具体的動作例)
続いて、図8から図19を参照して、本実施例に係るナビゲーション装置のより具体的な動作について詳細に説明する。尚、以下の説明では、上述した実施例及び変形例と同様の構成については同様の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0125】
(第1具体例)
先ず、図8から図10を参照して、第1具体例を説明する。ここに、図8は、第1具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データを概念的に示す図であり、図9は、第1具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データを概念的に示す図であり、図10は図8及び図9に示す元データ及び差分データを用いて地点データを検索する動作を示すフローチャートである。尚、第1具体例は、例えば夫々の地点を、例えばジャンルや地域等の共通の性質を有する地点別に階層構造で分類し、該階層構造に基づいて、上位の階層における地点データより順に下位の階層における地点データを検索するものである。
【0126】
図8に示すように、ハードディスク36には元データ101aが記録されている。第1具体例では、元データ101として、図8に示すような階層構造の地点データが記録されている。
【0127】
具体的には、「選択肢名称」、「次段データ種別」、「オフセット情報」及び「次段データのサイズ」により示される4つのレコードを含んで一つの地点データが構成され、該地点データが複数集合して、元データ101aが構成されている。第1階層の地点データとして、地点の大きな種類を示すジャンルデータが記録されている。そして、ジャンルデータの下の階層に該当する第2階層の地点データとして、地点のより詳細な種類を示す種別データが記録されている。例えば、第1階層のスポーツスポットなるジャンルデータの下には、「サッカー場」、「野球場」及び「プール」の種別データが記録されている。そして、種別データの下の階層に該当する第3階層の地点データとして、地点の存在する場所(例えば、都道府県別の場所)を示すエリアデータが記録されている。例えば、第2階層のサッカー場なる種別データの下には、「埼玉県」及び「東京都」のエリアデータが記録されている。尚、ここでの階層の名称は、固定的なものではなく、又例えば、種別データを第1階層とし、エリアデータを第2階層とし、コンテンツデータを第3階層とする等、相対的に変動するものであってもよい。そして、夫々の地点データは、いずれの階層における地点データであるかを示す階層情報を有していることが好ましい。
【0128】
以上説明したジャンルデータ、種別データ、エリアデータ及びコンテンツデータは、夫々オフセット情報110によって対応付けられている。オフセット情報110は、例えば一の地点データに関連付けられる一又は複数の他の地点データの位置を特定するものであって、例えば他の地点データの記録位置や記録アドレス等を示している。
【0129】
加えて、地点データは夫々、「選択肢名称」、「次段データ種別」、「次段データのサイズ」を示す情報を有している。「選択肢名称」は、地点データの名称を示している。「次段データ種別」は、当該地点データの下の階層(即ち、次の階層)のデータの種類を示している。例えば、「次段データ種別」が「カテゴリーデータ」を示していれば、次段の地点データは、地点データの分類を示していることとなる。或いは、「次段データ種別」が、「POI(Position Of Information)」を示していれば、次段の地点データは、地点データの詳細な情報を示していることとなる。尚、該POIが示す地点データの詳細な情報には、例えば地点の位置(例えば緯度・経度情報)等が記録されていることが好ましい。「次段データのサイズ」は、当該地点データの下の階層のデータのデータサイズを示している。
【0130】
尚、地点データの階層的構造は論理的なデータの構成であって、物理フォーマットとしてこのような構成で記録されていなくともよい。即ち、オフセット情報110により係る階層構造が実現されれば、例えばハードディスク36のいずれのアドレス位置に記録されてもよいし、複数のハードディスク36、CD−ROM33或いはDVD−ROM34に記録されていてもよい。
【0131】
又、図9に示すように、差分データ102aも元データ101aと同様に階層構造のデータ形式を有している。即ち、ジャンルデータ、種別データ、エリアデータ及びコンテンツデータの夫々がオフセット情報110によって関連付けられて記録されている。
【0132】
差分データ102aでは特に、夫々の地点データは、削除フラグ111、追加フラグ112及び変更フラグ113を含んでなる。
【0133】
削除フラグ111は、該当地点データが元データ101aより削除されていることを示す。例えば、削除フラグ111が有効になっている第1階層の「プレイスポット」を示す地点データは、ナビゲーション装置1により、元データ101aから削除されていると判断されることとなる。
【0134】
追加フラグ112は、該当地点データが元データ101aに新しく追加されたことを示す。例えば、追加フラグ112が有効になっている第4階層の「浦和駒場スタジアム」を示す地点データは、ナビゲーション装置1により、元データ101aに新しく追加されていると判断されることとなる。
【0135】
変更フラグ113は、オフセット情報110により関連付けられる次の階層の一又は複数の地点データ(或いは、該次の階層の地点データに対応付けられる更に次の階層の一又は複数の地点データ)に変更が加えられていることを示す。例えば、変更フラグ113が有効になっている第1階層の「スポーツスポット」を示す地点データは、該スポーツスポットに関連付けられている次の階層に含まれている少なくとも一つの地点データに変更が加えられていると、ナビゲーション装置1により判断されることとなる。
【0136】
そして、差分データ102aには、元データ101aと比較して、削除、追加或いはその下の階層の地点データに変更等がなされていない地点データは記録されていないことが好ましい。但し、係る地点データが記録されていても、本実施例に係る利益を相応に享受することは可能である。
【0137】
続いて、図8に示す元データ101a及び図9に示す差分データ102aを用いてナビゲーション処理の際に行う地点検索の動作例について、図10を参照して説明する。尚、第1具体例から第4具体例においては、例えばスクロールメニュー等により、選択肢的に地点データを検索可能に構成されている。
【0138】
先ず、システムコントローラ20の制御の下で、同一階層の元データ101a及び差分データ102aを読み込む(ステップS31)。この場合、例えば読み込んだ地点データを、例えばRAM24上に格納する構成であってもよい。又、読み込む階層は、入力装置60によるユーザの指示に基づいて指定してもよいし、或いは、デフォルトで最初に読み込む階層を定めておいてもよい。そして、差分データ102aを参照して、削除フラグ111が有効か否かを判定する(ステップS32)。即ち、削除フラグ111が有効になっている地点データが存在するか否かを判定する。
【0139】
ステップS32における判定の結果、削除フラグ111が有効であると判定された場合には(ステップS32:Yes)、該有効な削除フラグ111を有する地点データは元データ101aより削除されたものとして扱う(ステップS33)。この場合、例えばシステムコントローラ20が、例えばRAM24上に読み込まれた元データ101aの地点データより該当地点データを削除するように構成であってもよい。その後、ステップS34に進む。
【0140】
他方、ステップS32における判定の結果、削除フラグ111が有効でないと判定された場合には(ステップS32:No)、例えばシステムコントローラ20は、係る階層において読み込まれた地点データに削除された地点データは存在しないと判断し、ステップS34に進む。
【0141】
次に、差分データ102aを参照して、追加フラグ112が有効か否かを判定する(ステップS34)。即ち、追加フラグ112が有効になっている各種データが存在するか否かを判定する。
【0142】
ステップS34における判定の結果、追加フラグ112が有効であると判定された場合には(ステップS34:Yes)、該有効な追加フラグ112を有するデータは元データ101aに新しく追加された地点データとして扱う(ステップS35)。この場合、例えばRAM24上に読み込まれた元データ101aに、該追加された地点データを追加して記録してもよい。その後、ステップS36に進む。
【0143】
他方、ステップS34における判定の結果、追加フラグ112が有効でないと判定された場合には(ステップS34:No)、例えばシステムコントローラ20は、係る階層において新しく追加される地点データは存在しないと判断し、ステップS36へ進む。
【0144】
そして、元データ101aに対して上述の追加及び削除が反映された地点データをディスプレイ44に表示出力する(ステップS36)。このとき、例えばRAM24上における地点データを表示出力する構成であってもよい。例えば、元データ101a及び差分データ102aによれば、ディスプレイ44には、「スポーツスポット」と「グルメスポット」が選択可能に表示出力され、削除フラグを有する「プレイスポット」は表示出力されない。そして、ナビゲーション装置1はユーザの次の指示を待つ。
【0145】
その後、ユーザが次の指示を出した場合には、即ち次の地点データを選択した場合には、ステップS31にて読み込んだ差分データ102aを参照して、例えばユーザにより選択された次の地点データの変更フラグ113が有効か否かを判定する(ステップS37)。
【0146】
ステップS37における判定の結果、変更フラグ113が有効でないと判定された場合には(ステップS37:No)、例えばシステムコントローラ20は、これ以降の階層において元データ101aに地点データの削除或いは追加はなされていないと判断し、ステップS38へ進む。例えば、ユーザが「グルメスポット」を選択した場合には、変更フラグ113が有効になっていないため、「グルメスポット」に関連付けられた下の階層のデータは、元データ101aを最新の地点データとして扱えばよい。
【0147】
その後、システムコントローラ20は、ユーザの指示或いは選択により、所望の地点データ(例えば、次段データ種別が「POI」を示している地点データ)を検索するまで、元データ101aに記録されている地点データを用いて地点検索を行う(ステップS38)。
【0148】
他方、ステップS37における判定の結果、変更フラグ113が有効であると判定された場合には(ステップS37:Yes)、該有効な変更フラグ113を有する地点データが含まれている階層の次の階層の地点データを差分データ102aより読み込む(ステップS39)。このとき、元データ101aについても同様に、次の階層の地点データを読み込む。例えば、ユーザが「スポーツスポット」を選択した場合には、変更フラグ113が有効であるため、元データ101aの第2階層と差分データ102aの第2階層とを読み込む。そして、ステップS39で読み込んだ元データ101a及び差分データ102aについてもステップS31からステップS37までの処理を繰り返す。
【0149】
具体的には、例えばユーザにより変更フラグ113が有効な「サッカー場」を示す地点データが選択された場合には、更に第3階層の元データ101aと差分データ102aを読み込む。このとき、ディスプレイ44には、「埼玉県」と「東京都」と追加フラグ112が有効な「茨城県」が選択可能に表示出力されている。そして、ユーザが変更フラグ113の有効な「埼玉県」を選択した場合には、第4階層の元データ101aと差分データ102aを読み込む。このとき、ディスプレイ44には、「埼玉スタジアム2002」と追加フラグ112が有効な「浦和駒場スタジアム」とが選択可能に表示出力され、削除フラグ111が有効な「大宮サッカー場」は表示出力されない。そして、例えばユーザが「埼玉スタジアム2002」を選択すれば、「埼玉スタジアム2002」を示す地点データの「次段データ種別」が示す「POI」より、該地点データの詳細な情報(例えば、緯度・経度情報等)を取得することとなる。
【0150】
以上の結果、第1具体例によれば、削除フラグ111、追加フラグ112及び変更フラグ114を参照することで、差分データ102aを用いて比較的容易に最新の地点データを用いて地点検索を行うことが可能となる。加えて、元データ101aと概ね同様のデータ形式を有する差分データ102aを用いることで、ナビゲーション処理の動作に影響を与えることなく、適切に最新の地点データを用いて地点検索を行うことが可能となる。
【0151】
(第2具体例)
続いて、図11から図13を参照して、第2具体例を説明する。ここに、図11は、第2具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データを概念的に示す図であり、図12は、第2具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データを概念的に示す図であり、図13は図11及び図12に示す元データ及び差分データを用いて地点データを検索する動作を示すフローチャートである。尚、第2具体例は、上述した第1具体例と同様に、例えば夫々の地点を例えばジャンルや地域等の共通の性質を有する地点別に階層構造で分類し、該階層構造に基づいて、上位の階層における地点データより順に下位の階層における地点データを検索するものである。
【0152】
図11に示すように、第2具体例における元データ101bは、第1具体例と概ね同様のデータ構造を有している。第2具体例における地点データは特に、本発明に係る「地点コード」の一例である、シグネチャ121、種別コード122及びエリアコード123を含んでなる。
【0153】
シグネチャ121は、ジャンルデータを相互に識別するために、各ジャンルデータ別に固有に割り当てられる識別子を示す。例えば、スポーツスポットには「SPRT」なるシグネチャ121が割り当てられてもよいし、グルメスポットには「GRME」なるシグネチャ121が割り当てられてもよい。但し、他のジャンルデータと識別可能であれば、係る態様に限られず、所定の数字、文字或いは記号等を用いてシグネチャ121として利用可能である。そして、係るシグネチャ121を参照することにより、例えばシステムコントローラ20は、ジャンルデータがスポーツスポットであるか、或いはグルメスポットであるか等を認識することが可能となる。
【0154】
種別コード122は、種別データを相互に識別するために、各種別データ別に固有に割り当てられる識別子を示す。
【0155】
エリアコード123は、エリアデータを相互に識別するために、各エリアデータ別に固有に割り当てられる識別子を示す。係るエリアコード123は、例えば都道府県別に割り当てられていてもよい。
【0156】
又、図12に示すように、差分データ102bについても元データ101bと同様に、種別コード122及びエリアコード123を含んでいる。尚、差分データ102bがジャンルデータをも含む場合には、元データ101bと同様にシグネチャ121を含んでいてもよい。
【0157】
更に、第2具体例における差分データ102bは、最終階層における地点データの変更を反映可能な地点データが記録されている。例えば、図12における差分データ102bは、最終階層であるコンテンツデータの地点データ全体と、該コンテンツデータに関連付けられた種別データ(即ち、「サッカー場」を示す地点データ)及びエリアデータ(即ち「埼玉県」を示す地点データ)とが記録されている。そして、後述の如く、エリアコード123及び種別コード122より差分データ102bを特定し、元データ101bに反映させることとなる(図13参照)。
【0158】
続いて、図11に示す元データ101b及び図12に示す差分データ102bを用いてナビゲーション処理の際に行う地点検索の動作例について、図13を参照して説明する。
【0159】
先ず、システムコントローラ20の制御の下で、元データ101bの所定の階層を読み込む(ステップS41)。そして、該読み込んだ階層にシグネチャ121、種別コード122或いはエリアコード123が含まれていれば、該コードを例えばRAM24等に記録しておき(ステップS42)、後述の如く差分データ102bの検索の際に利用する。そして、ステップS41にて読み込んだ階層が最終階層であるか否かを判定する(ステップS43)。ここで、最終階層か否かの判断は、例えばステップS41にて読み込んだ地点データの「次段データ種別」が「POI」であるか否かによって判断してもよい。即ち、当該地点データの次の階層がPOIであれば最終階層と判断し、POIでなければ最終階層でないと判断してもよい。
【0160】
ステップS43における判定の結果、最終階層でないと判定されれば(ステップS43:No)、元データ101bの次の階層の地点データを読み込む(ステップS44)。その後、再びステップS42及びステップS43における動作を繰り返す。
【0161】
他方、ステップS43における判定の結果、最終階層であると判定された場合には(ステップS43:Yes)、差分データ101bを読み込む(ステップS45)。そして、差分データ101b内に、ステップS42にて記録したシグネチャ121、種別コード122及びエリアコード123と同一のコードを有する地点データが存在するか否かを判定する(ステップS46)。即ち、ステップS42にて記録したシグネチャ121、種別コード122及びエリアコード123によって特定される地点データが差分データ102b内に存在するか否かを判断する。
【0162】
ステップS46における判定の結果、同一コードを有する地点データが差分データ102b内に存在していると判定された場合には(ステップS46:Yes)、その地点データを取得し、該取得した地点データを元データ101bの同一階層における地点データと置き換えて取り扱う(ステップS47)。
【0163】
具体的には、例えば元データ101bにて、「スポーツスポット」→「サッカー場」→「埼玉県」の順にユーザが選択したとすると、“シグネチャA”と“種別コード01”と“エリアコード01”とが、ステップS42にて記録されている。従って、差分データ102bを参照すると、同一のエリアコード123及び種別コード122を有している地点データ(即ち、差分データ102bのコンテンツデータ)が存在することが判明する。従って、差分データ102bのコンテンツデータ全体を、元データ101bのコンテンツデータ全体と置き換える。そして、ディスプレイ44には、「駒場スタジアム」、「大宮サッカー場」及び「埼玉スタジアム2002」が選択可能に表示出力されることとなる。
【0164】
他方、ステップS46における判定の結果、同一コードを有する地点データが差分データ102b内に存在していないと判定された場合には(ステップS46:No)、そのまま元データ101bを利用して地点検索を行う。
【0165】
以上の結果、第2具体例によれば、第1具体例と同様に、差分データ102bを用いて比較的容易に最新の地点データを用いて地点検索を行うことが可能となる。第2具体例では特に、例えばあるジャンルの特定のエリアにおける地点データを優先的に選択して変更することが可能である。従って、差分データ102bに記録される地点データの容量が少なくなると共に、差分データ102bへのデータ読取処理を比較的容易に且つ迅速に行うことができるという大きな利点を有する。
【0166】
(第3具体例)
続いて、図14から図16を参照して、第3具体例を説明する。ここに、図14は、第3具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データを概念的に示す図であり、図15は、第3具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データを概念的に示す図であり、図16は図14及び図15に示す元データ及び差分データを用いて地点データを検索する動作を示すフローチャートである。尚、第3具体例は、上述した第1及び第2具体例と同様に、例えば夫々の地点を例えばジャンルや地域等の共通の性質を有する地点別に階層構造で分類し、該階層構造に基づいて、上位の階層における地点データより順に下位の階層における地点データを検索するものである。
【0167】
図14に示すように、第3具体例における元データ101cは、第2具体例における元データ101bと同様のデータ構造を有している。
【0168】
図15に示すように、第3具体例における差分データ102cも、第2具体例における差分データ102bと同様のデータ構造を有している。第3具体例では特に、「選択肢名称」が空白の領域となっている地点データを有している。係る「選択肢名称」が空白の領域となっている地点データは、当該地点データの下の階層の地点データに変更が加えられていることを示している。又、「選択肢名称」に地点の名称が記載されている地点データは、新しく追加されたデータを示している。このように、追加された地点データの名称のみを記載し、下の階層の地点データに変更が加えられている地点データの名称を空白とすることで、差分データ102cのデータ容量を小さくすることが可能となる。
【0169】
続いて、図14に示す元データ101c及び図15に示す差分データ102cを用いたナビゲーション処理の際に行う地点検索の動作例について、図16を参照して説明する。
【0170】
先ず、システムコントローラ20の制御の下で、同一階層の元データ101c及び差分データ102cを読み込む(ステップS51)。
【0171】
そして、ステップS51にて読み込まれた差分データ102cを参照して、該読み込んだ階層に追加する地点データが存在するか否かを判定する(ステップS52)。この場合、例えば、「選択肢名称」が空白でなく、ある地点の名称等が記載されている地点データが存在すれば、追加する地点データが存在すると判定する。
【0172】
ステップS52における判定の結果、追加する地点データが存在しないと判定された場合には(ステップS52:No)、ステップS54へ進む。
【0173】
他方、ステップS52における判定の結果、追加する地点データが存在すると判定された場合には(ステップS52:Yes)、該当地点データは元データ101cに新しく追加されたものとして扱う(ステップS53)。尚、追加された地点データの次の階層を読み込む場合には、元データ101cを読み込むことなく、差分更新データ102cより、当該追加された地点に関連付けられた地点データを読み込むことが好ましい。
【0174】
その後、例えばユーザの選択によって地点データが選択された場合には、当該選択された地点データのシグネチャ121(或いは、種別コード122やエリアコード123)と同一の地点データが、差分データ102cに含まれているか否かを判定する(ステップS54)。
【0175】
ステップS54における判定の結果、差分データ102cに含まれていないと判定された場合には(ステップS54:No)、システムコントローラ20は、当該地点データより下の階層における地点データに変更は加えられていないと判断する。従って、以降、元データ101cの地点データを利用して、地点検索等のナビゲーション処理を行う(ステップS55)。
【0176】
他方、ステップS54における判定の結果、差分データ102cに含まれていると判定された場合には(ステップS54:Yes)、更に、当該地点データの「選択肢名称」が空白領域となっているか否かを判定する(ステップS56)。
【0177】
ステップS56における判定の結果、「選択肢名称」が空白領域となっていると判定された場合には、システムコントローラ20は、当該地点データより下の階層における地点データに何らかの変更が加えられていると判断する。従って、元データ101c及び差分データ102cの次の階層の地点データを読み込む(ステップS57)。そして、再度ステップS52からステップS54までの処理を行い、例えば最終階層まで読み込むことで、地点検索等のナビゲーション処理を行う。
【0178】
より具体的には、図14における元データ101cにおいて、元データ101c及び差分データ102cの夫々の地点データが読み込まれる。第1階層においては、差分データ102cに「選択肢名称」が空白以外の地点データが存在しないため、追加される地点データが存在しないと判断される。そして、ディスプレイ44には、「スポーツスポット」、「グルメスポット」及び「プレイスポット」が選択可能に表示出力されている。
【0179】
ここで、仮にユーザが「プレイスポット」を選択したとする。この場合、当該「プレイスポット」を示す元データ101cにおける地点データのシグネチャ121である「シグネチャC」と同一のシグネチャ121を含んでいる地点データは、差分データ102cには存在していない。従って、システムコントローラ20は、「プレイスポット」より下の階層の地点データには変更が加えられていないと判断し、以降元データ101cに基づいて地点検索等のナビゲーション処理を行う。
【0180】
一方、仮にユーザが「スポーツスポット」を選択したとする。この場合、当該「スポーツスポット」を示す元データ101cにおける地点データのシグネチャ121である「シグネチャA」と同一のシグネチャ121を含んでいる地点データが、差分データ102cに存在し、且つその「選択肢名称」は空白となっている。従って、システムコントローラ20は、「スポーツスポット」より下の階層の地点データに何らかの変更が加えられていると判断する。そして、元データ101cの第2階層における地点データと差分データ102cの第2階層における地点データとが読み込まれる。ここで、仮にユーザが「サッカー場」を選択したとすると、上述した処理と同様に、元データ101cの第3階層における地点データと差分データ102cの第3階層における地点データとが読み込まれる。
【0181】
ここで、差分データ102cの第3階層には、「選択肢名称」が「栃木県」を示している地点データが存在する。従って、システムコントローラ20は、「栃木県」を示す地点データが追加されたものと判断し、ディスプレイ44には、「埼玉県」、「東京都」及び「栃木県」が選択可能に表示出力される。
【0182】
その後、仮にユーザが「埼玉県」を選択したとすると、元データ101cの第4階層における地点データと差分データ102cの第4階層における地点データとが読み込まれる。差分データ102cから読み込まれた地点データには、「選択肢名称」が「駒場スタジアム」を示す地点データが存在するため、当該地点データは追加されたものとして扱われる。従って、ディスプレイ44には「大宮サッカー場」、「埼玉スタジアム2002」及び「駒場スタジアム」が選択可能に表示出力されることなる。
【0183】
以上の結果、第3具体例によれば、第1具体例と同様に、差分データ102cを用いて比較的容易に最新の地点データを用いて地点検索を行うことが可能となる。第3具体例では特に、差分データ102cには、追加された地点データを特定するためのシグネチャ121、種別コード122及びエリアコード123が記録されていればよい。従って、「選択肢名称」に記録すべき地点の名称を省略することができるため、差分データ102cのデータ容量を小さくすることが可能という大きな利点を有することとなる。
【0184】
(第4具体例)
続いて、図17から図19を参照して、第4具体例を説明する。ここに、図17は、第4具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データを概念的に示す図であり、図18は、第4具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データを概念的に示す図であり、図19は図17及び図18に示す元データ及び差分データを用いて地点データを検索する動作を示すフローチャートである。尚、第4具体例は、例えば夫々の地点を、その地点の住所に従って階層構造で分類し、該階層構造に基づいて、上位の階層における地点データより順に下位の階層における地点データを検索するものである。
【0185】
図17に示すように、第4具体例における元データ101dは、第1から第3具体例における元データと概ね同様のデータ構造を有している。第4具体例では特に、第1階層における地点データとして、都道府県別のエリアデータを有しており、第2階層における地点データとして、市区町村別のサブエリアデータを有しており、第3階層における地点データとして、町名別の町長目エリアデータを有している。
【0186】
図18に示すように、第4具体例における差分データ102dは、第1から第3具体例における差分データと概ね同様のデータ構造を有している。第4具体例では特に、夫々の地点データは削除/追加フラグ114を有している。削除/追加フラグ114は、当該地点データが元データ101dより削除されているか、或いは元データ101dに追加されているかを示しており、例えば2ビットのバイナリコードにより示されてもよい。即ち、例えば削除/追加フラグ114が“01b”を示していれば、地点データの削除を示し、削除/追加フラグ114が“10b”を示していれば、地点データの追加を示すように構成してもよい。
【0187】
尚、削除/追加フラグ114は、一つのフラグ情報として構成しなくとも、第1具体例における削除フラグ111及び追加フラグ112と同様に、二つのフラグ情報として構成してもよい。
【0188】
続いて、図17に示す元データ101d及び図18に示す差分データ102dを用いたナビゲーション処理の際に行う地点検索の動作例について、図19を参照して説明する。
【0189】
先ず、システムコントローラ20の制御の下で、同一階層の元データ101d及び差分データ102dを読み込む(ステップS61)。そして、差分データ102aに含まれる削除/追加フラグ114を参照することで、削除フラグが有効か否かを判定する(ステップS62)。即ち、削除/追加フラグ114が、当該地点データを元データ101dより削除する旨を示しているか否かを判定する。
【0190】
ステップS62における判定の結果、削除フラグが有効でなければ(ステップS62:No)、ステップS64に進む。
【0191】
他方、ステップS62における判定の結果、削除フラグが有効であれば(ステップS62:Yes)、当該地点データを元データ101dより削除して取り扱う(ステップS63)。例えば、ステップS61において、図18に示す差分データ102dを読み込んだ場合には、第2階層におけるサブエリアデータである「大宮市」、「浦和市」及び「与野市」を夫々示す地点データの削除フラグが有効であるため、元データ101dより当該3つの地点データは削除されたものとして取り扱う。
【0192】
そして、差分データ102aに含まれる削除/追加フラグ114を参照することで、追加フラグが有効か否かを判定する(ステップS64)。即ち、元データ101dに追加される地点データが存在するか否かを判定する。
【0193】
ステップS64における判定の結果、追加フラグが有効でないと判定されれば(ステップS64:No)、ステップS66へ進む。
【0194】
他方、ステップS64における判定の結果、追加フラグが有効であると判定されれば(ステップS64:Yes)、当該地点データを元データ101dに追加して取り扱う(ステップS65)。例えば、ステップS61において、図18に示す差分データ102dを読み込んだ場合には、第2階層のエリアデータとして「さいたま市」を示す地点データが追加されることとなる。
【0195】
その後、ステップS61にて読み込んだ階層が最終階層か否かを判定する(ステップS66)。この場合、例えば上述したように地点データの「次段データ種別」が「POI」であるか否かにより判定してもよいし、或いはユーザの指示により最終階層であると判定してもよい。
【0196】
ステップS66における判定の結果、最終階層であると判定された場合には(ステップS66:Yes)、その後元データ101d及び差分データ102dにおいて新たな地点データを読み込むことなく、当該階層における地点データ(或いは、当該地点データに関連付けられているPOI)を用いてナビゲーション処理を行う。
【0197】
他方、ステップS66における判定の結果、最終階層でないと判定された場合には(ステップS66:No)、例えばユーザの指示により更に下の階層の地点データを読み込むこととなる。そして、次に読み込む地点データがステップS65にて追加された地点データであるか否かを判定する(ステップS67)。
【0198】
ステップS67における判定の結果、追加された地点データでないと判定された場合には(ステップS67:No)、元データ101dを対象として次の階層の地点データを読み込む(ステップS69)。そして、該読み込んだ地点データに対して、再度ステップS62からステップS66までの処理を行う。
【0199】
他方、ステップS67における判定の結果、追加された地点データであると判定された場合には(ステップS67:Yes)、差分データ102dを対象として次の階層の地点データを読み込む(ステップS68)。即ち、ステップS65にて追加扱いされた差分データ102dの地点データのオフセット情報110が示す、次の階層の地点データを読み込む。そして、該読み込んだ地点データに対して、再度ステップS62からステップS66までの処理を行う。
【0200】
より具体的には、ステップS61にて、元データ101dのエリアデータと差分データ102dのエリアデータを読み込む。このとき、差分データ102dにおけるエリアデータの削除/変更フラグ114は有効となっていないため、元データ101dの地点データがディスプレイ44に表示出力される。ここで、ユーザが「埼玉県」を示す地点データを選択した場合、元データ101d及び差分データ102dの夫々における第2階層のサブエリアデータの読込を更に行う。ここで、差分データ102dの追加/削除フラグ114は、「大宮市」、「浦和市」及び「与野市」を夫々示す地点データが削除されていることを示し、且つ「さいたま市」を示す地点データが追加されていることを示している。従って、ディスプレイ44には、「さいたま市」が選択可能に表示出力される。その後、ユーザが「さいたま市」を選択した場合には、差分データ102dの第3階層の地点データである町長目エリアデータを読み込み、該町長目エリアデータを表示出力することとなる。
【0201】
尚、町長目エリアデータにより分類される住所より更に細分化された地点データ(例えば番地別や部屋番号別の地点データ等)を有していてもよいし、或いはエリアデータより更に広い範囲での分類がなされた地点データ(例えば、地方別や国別の地点データ等)を有していてもよい。このように構成しても、上述した第4具体例と同様の動作が可能である。
【0202】
以上の結果、第4具体例によれば、第1具体例と同様に、差分データ102dを用いて比較的容易に最新の地点データを用いて地点検索を行うことが可能となる。加えて、第4具体例では特に、例えば市区町村の合併等による住所変更を即座に且つ適切に反映させることができる。
【0203】
以上説明したように、本発明のデータ検索装置を備えるナビゲーション装置に係る実施例によれば、データ容量の小さな差分データを用いて、比較的容易に最新の地点を用いたナビゲーション処理(特に、地点検索)を行うことが可能となる。従って、例えば元データ全体を更新(或いは、再構築)したり、或いはハードディスクを取替えたりすることなく、最新の地図データを用いたナビゲーション処理が可能となる。加えて、地図データの製作業者をして、地図データの更新に係る処理コストや金銭的コストを低減することが可能になるという利点をも有することとなる。
【0204】
尚、上述した実施例において、元データ101と差分データ102(或いは、差分追加データ、差分削除データ、差分修正データ)とは、データ形式(フォーマット)を同じくしていることが好ましい。係るデータ形式としては、例えばKIWIフォーマットを用いてもよい。これにより、差分データ102を元データ101に組み合わせて使用しても、通常のナビゲーション処理によって適切に地点検索を行うことが可能となる。
【0205】
又、上述した差分データ102は、例えばDVD−ROM34やCD−ROM33等の記録媒体により入手してもよいし、或いは通信装置38の動作によりネットワークを介して入手してもよい。いずれにせよ、所定の時点において作成された元データ101を基準として更新された差分データ102を入手し、該差分データを用いてナビゲーション処理を行うことで、上述した各種利益を享受することが可能となる。
【0206】
加えて、本実施例では、地点データの検索について説明したが、これに限られることなく、例えばテキストデータの検索、或いはテキストデータをキーワードとした各種データの検索等に用いてもよい。これによっても、上述した各種利益を相応に享受することが可能である。
【0207】
更に本発明のナビゲーション装置は、上述の各実施形態或いは各実施例の如く車載用ではなく、航空機、船舶、二輪車等の各種の移動体用や更に携帯情報端末や携帯電話等を利用した歩行者用、動物用等の各種ナビゲーション装置に適用することも可能である。
【0208】
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うナビゲーション装置及び方法、並びにナビゲーション用のコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ検索装置に係る実施形態の基本構成を概念的に示すブロック図である。
【図2】本発明のナビゲーション装置に係る実施形態の基本構成を概念的に示すブロック図である。
【図3】本発明の実施例に係るナビゲーション装置の基本構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例に係るナビゲーション装置が利用する元データ及び差分データを概念的に示す模式図である。
【図5】図4に示す元データ及び差分データを用いて、所望の地点データを検索する動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例に係るナビゲーション装置が利用する元データ、差分追加データ、差分削除データ及び差分修正データを概念的に示す模式図である。
【図7】図6に示す元データ、差分追加データ、差分削除データ及び差分修正データを用いて、所望の地点データを検索する動作を示すフローチャートである。
【図8】第1具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図9】第1具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図10】図8及び図9に示す元データ及び差分データを用いて、所望の地点データを検索する動作を示すフローチャートである。
【図11】第2具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図12】第2具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図13】図11及び図12に示す元データ及び差分データを用いて、所望の地点データを検索する動作を示すフローチャートである。
【図14】第3具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図15】第3具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図16】図14及び図15に示す元データ及び差分データを用いて、所望の地点データを検索する動作を示すフローチャートである。
【図17】第4具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図18】第4具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図19】図17及び図18に示す元データ及び差分データを用いて、所望の地点データを検索する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・ナビゲーション装置
20・・・システムコントローラ
22・・・CPU
23・・・RAM
24・・・ROM
31・・・CD−ROMドライブ
32・・・DVD−ROMドライブ
36・・・ハードディスク
101、101a、101b、101c、101d・・・元データ
102、102a、102b、102c、102d・・・差分データ
103・・・差分追加データ
104・・・差分削除データ
105・・・差分修正データ
110・・・オフセット情報
111・・・削除フラグ
112・・・追加フラグ
113・・・変更フラグ
114・・・削除/追加フラグ
121・・・シグネチャ
122・・・種別コード
123・・・エリアコード
200・・・データ検索装置
201・・・第1取得手段
202・・・第2取得手段
203・・・データ出力手段
211・・・元データ
212・・・差分データ
300・・・ナビゲーション装置
301・・・経路探索手段
302・・・表示出力手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ検索装置及び方法、ナビゲーション装置及び方法、データ検索用のデータセット並びにコンピュータプログラムの技術分野に属する
【0002】
【従来技術】
従来、電子情報データを記録する媒体として、例えばCD−ROMやDVD−ROM等の光記録媒体や、ハードディスク等の磁気記録媒体等が広く一般的に知られている。そして、技術の発展に伴い、これら記録媒体の記録容量は増加の一途をたどっており、単一の記録媒体であっても例えばギガバイト単位にも及ぶ大容量のコンテンツデータを記録することが可能となっている。
【0003】
より具体的には、例えば車両用ナビゲーション装置においては、係る記録媒体に記録された地図データを用いて、例えば自車等のナビゲーションの対象物の現在位置を、ディスプレイ等の表示装置に表示し、経路誘導等の各種機能を提供する。係る地図データには、例えば道路を示す道路データや、該道路沿線に存在する施設や観光スポット等の地点に関する情報を示す地点データや、或いはその他ナビゲーション処理に必要な各種データが含まれている。そして、これら地図データは、ナビゲーション処理の高度化に伴い、例えば3次元道路コンテンツデータや、画像情報をも含み、例えば数ギガバイトもの情報量を有することもある。
【0004】
一方、画像データの変更部分の情報を含んだ差分情報(例えば、地図上に表示させる観光地等を示すシンボル画像のうち新しい画像)を、当該画像データ(例えば、地図画像)に重ね合わせることで、比較的容易に変更を加えた画像データを利用可能な技術が提供されている(例えば特許文献1)。又、例えば法律等の改正が頻繁に行われる文書データについても、改正前の法律と改正毎の法律との差分を取得することで、比較的容易に改正法令集を作成することが可能な技術も提供されている(例えば特許文献2)。
【0005】
【特許文献1】
特開2003−16469号公報
【特許文献2】
特開平7−334574号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のナビゲーション装置に利用される地図データにおいては、次のような問題点を有している。例えば道路地図の変更や新しい観光スポットの出現に伴う地図データの更新は、地図データ全体を書き換える或いは作成し直すことによって実現される。しかしながら、例えば地図データの一部に変更がある場合であっても、地図データ全体を作り直さなければならないという技術的な問題点を有している。特に、地点データは、例えば日本全国の施設や観光スポット等を網羅しているがゆえに、そのデータ量は膨大なものとなる。このため、データ更新に係る各種コスト(処理コストや金銭コスト等)も膨れ上がるという問題点を有している。
【0007】
係る問題点を解決するために、特許文献1等に用いられているような差分データを利用する方法が考えられる。しかしながら、例えば地点データは、追加のみならず削除や修正等による変更も頻繁に生ずるものであるが、例えば差分データ(即ち、新しい画像データ)を地図データに重ね合わせることによっても係る変更を適切に反映することができないという技術的な問題点を有している。
【0008】
本発明は、例えば上述の問題点に鑑みなされたものであり、例えば地点データ等を含んでなる地図データ全体を更新しなくとも、例えば最新の道路状況等が反映された地図データを比較的容易に且つ適切に利用することを可能とならしめるデータ検索装置及び方法、並びに当該データ検索装置を用いて効率的で且つ正常なナビゲーション用の所定処理を行うことを可能とならしめるナビゲーション装置及び方法、並びに当該データ検索装置に用いられるデータセット、並びにコンピュータをこのようなデータ検索装置として機能させるコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載のデータ検索装置は、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データと、前記元データを基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データとを含む全データリストから所望の地点を示す対象地点データを検索するデータ検索装置であって、前記元データより、前記対象地点データを取得する第1取得手段と、前記差分データより、前記更新地点データを取得する第2取得手段と、前記第1取得手段が取得した前記対象地点データに、前記第2取得手段が取得した前記更新地点データを組み合わせて出力するデータ出力手段とを備える。
【0010】
上記課題を解決するために、請求項13に記載のデータ検索方法は、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データと、前記元データを基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データとを含む全データリストから所望の地点を示す対象地点データを検索するデータ検索方法であって、前記元データより、前記対象地点データを取得する第1取得工程と、前記差分データより、前記更新地点データを取得する第2取得工程と、前記第1取得工程において取得された前記対象地点データに、前記第2取得工程において取得された前記更新地点データを組み合わせて出力するデータ出力工程とを備える。
【0011】
上記課題を解決するために、請求項14に記載のナビゲーション装置は、請求項1から12のいずれか一項に記載のデータ検索装置を備えたナビゲーション装置であって、前記データ出力手段により出力された前記対象地点データが示す地点までの経路を探索する経路探索手段と、前記経路を表示する表示出力手段とを備える。
【0012】
上記課題を解決するために、請求項15に記載のナビゲーション方法は、請求項1から12のいずれか一項に記載のデータ検索装置を備えたナビゲーション装置に係るナビゲーション方法であって、前記データ出力手段により出力された前記対象地点データが示す地点までの経路を探索する経路探索工程と、前記経路を表示する表示出力工程とを備える。
【0013】
上記課題を解決するために、請求項16に記載のデータセットは、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データと、前記元データを基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データとを含む。
【0014】
上記課題を解決するために、請求項17に記載のデータ検索用のコンピュータプログラムは、請求項1から13のいずれか一項に記載のデータ検索装置に備えられたコンピュータを制御するデータ検索用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記第1取得手段、前記第2取得手段及び前記データ出力手段の少なくとも一部として機能させる。
【0015】
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされよう。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について以下に説明する。
【0017】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態(即ち、データ検索装置200)によれば、図1に示すように、第1取得手段201と、第2取得手段202と、データ出力手段203とを備えている。第1取得手段201は、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データ211より、少なくとも一つの元地点データを取得可能に構成されている。第2取得手段202は、元データ211を基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データ212より、更新地点データを取得可能に構成されている。そして、データ出力手段203は、第1取得手段201が取得した少なくとも一つの元地点データに、第2取得手段202が取得した更新地点データを組み合わせて、対象更新地点データとして出力可能に構成されている。
【0018】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態によれば、元データ211に加えて差分データ212を利用することで、例えば元データ211を更新することなく、比較的容易に且つ効率的に最新の地点データに基づいて地点等の検索を行うことが可能となる。ここに、本発明における「地点を示すデータ(即ち、元地点データ、更新地点データ及び対象地点データ)」は、例えば、市町村等の行政区画(の名称)、地点に位置する道路、橋、建造物、不動産等(の固有名称や一般名称)の他、地点に存在する施設の固有名称や一般名称を示すデータでもよく、各地点或いは各施設の緯度経度等の位置情報、各地点或いは施設における詳細な情報など、より一般には地点に関する或いは地点に依存する何らかの情報を示すデータを含んだ広い趣旨である。
【0019】
より具体的には、第1取得手段201が元データ211中に含まれる複数の元地点データのうち少なくとも一つの元地点データを取得する。係る少なくとも一つの元地点データは、検索の対象となる対象地点データと同一或いは同一視しうる程度の関連性を有する元地点データであることが好ましい。ここに、「元データ」とは、所定の時点において作成されたデータであって、該所定の時点における最新の地点データを含んでいる。尚、例えば新しく追加された地点が検索の対象となっている場合等のように、対象地点データに該当する元地点データが元データ211内に存在しない場合には、第1取得手段201は元データ211より対象地点データに相当する元地点データを取得しなくともよい。
【0020】
そして、第1取得手段201の動作に付随して或いは合わせて、第2取得手段202が差分データ212中に含まれる更新地点データを取得する。ここに、本発明に係る「差分データ」とは、元データ211が作成された所定の時点を基準として、該元データ211に変更が加えられた地点データを含んでなる。この場合、第2取得手段202は、対象地点データに対応する更新地点データを取得することが好ましい。即ち、対象地点データに該当する元地点データ(即ち、該元地点データが示す地点)の更新を示している更新地点データを取得することが好ましい。尚、対象地点データに該当する元地点データの更新を示している更新地点データが差分データ212内に存在しなければ(即ち、該当する元地点データが更新されていなければ)、第2取得手段202は差分データ212より更新地点データを取得しなくてもよい。但し、例えば更新されていないことを示す更新地点データを取得してもよい。
【0021】
その後、データ出力手段203は、第1取得手段201が取得した元地点データに、第2取得手段202が取得した更新地点データを組み合わせて(或いは、マージして)、検索結果たる所望の地点を示す対象地点データとして出力することとなる。係る更新地点データの組み合わせは、例えば第2取得手段202が取得した更新地点データをそのまま組み合わせてもよいし、或いは第2取得手段202が取得した更新地点データに所定の演算や情報の加工等を施して導き出せるデータを組み合わせてもよい。
【0022】
尚、元データ211及び差分データ212は、テキスト形式で地点データが格納されているデータ形式であってもよいし、或いは後述の如く階層構造のデータ形式であってもよい。或いは、所定の地点を特定可能であれば、これらの形式に限られることなく、所定の形式を有する元データ211及び差分データ212を利用可能である。
【0023】
又、元地点データ或いは更新地点データには、所定の地点を特定可能なデータが含まれており、例えば該地点の名称や緯度・経度等の情報等を含んでいてもよいし、更新地点データであれば、削除、追加或いは修正等を示す情報(例えば、後述のフラグ)等を含んでいてもよい。或いは後述の如く階層構造のデータ形式であれば、他のデータとの対応付けを示す情報(例えば、後述のオフセット情報)等を含んでいてもよい。但し、地点データの取得及び元地点データと更新地点データとの組み合わせが容易であるという観点からは、元データ211及び差分データ212は同一の形式(データフォーマット)を有していることがより好ましい。
【0024】
以上の結果、本発明のデータ検索装置に係る実施形態によれば、元データ211を更新することなく、最新の地点に関する情報が反映されている元データ211に基づいて、例えば地点検索等のデータ検索を行うことが可能となる。このため、例えば本実施形態に係るデータ検索装置200を備えたナビゲーション装置においては、最新の道路状況等が反映されている地図データ等を用いて、より適切な経路探索等のナビゲーション処理が可能となると共に、例えば地図データの更新に伴うユーザが行う作業負担を低減することが可能となる。加えて、例えば地図データのオーサリング業者等においても、元データ211の更新に係る費用的コスト或いは時間的コストを低減することが可能となる。
【0025】
尚、本実施形態では、図1に示すように入力手段204を更に備えていてもよい。係る入力手段204を用いて、例えば本実施形態に係るデータ検索装置のユーザが、検索の対象たる対象地点データを検索する旨の指示(例えば、検索対象の指定等)を入力することが可能となる。
【0026】
尚、本実施形態では検索するデータは地点データに限られることなく、例えば所定のテキストデータであっても、上述したデータ検索装置200の動作により、比較的容易に且つ効率的にデータの検索を行うことが可能である。そして、元データ211及び差分データ212のうち少なくとも一方は、ハードディスクやDVD−ROM等の情報記録媒体或いはメモリースティックやPCカード等のリムーバル型の情報記録媒体から取得してもよいし、或いはネットワークを介してダウンロードすることにより取得してもよい。
【0027】
加えて、データ出力手段が出力する対象地点データは、所望の地点を示す単一の対象地点データに限られず、該所望の地点に関連した地点をも含んだ複数の対象地点データとして出力してもよい。
【0028】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態の一の態様では、差分データ212は、更新地点データとして、追加された地点を示す差分追加データを含んでなる。そして、第2取得手段202が差分追加データを取得した場合には、データ出力手段203は、追加された地点を示す元地点データを、第1取得手段201が取得した元地点データに追加して対象地点データとして出力する
この態様によれば、差分追加データにより、新しく追加された地点を元データ211に比較的容易に反映させることが可能となる。従って、本実施形態に係るデータ検索装置200は、元データ211に対して新しく追加された地点であっても、該当する地点を適切に検索することが可能となる。尚、差分追加データは、所定の地点が追加されたことを示すことが可能であればよく、例えばフラグ等により該追加を示していてもよい。
【0029】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態の他の態様では、差分データ212は、更新地点データとして、更新された地点が地図上より削除されていることを示す差分削除データを含んでいる。そして、第2取得手段202が差分削除データを取得した場合には、データ出力手段203は、削除された地点を示す元地点データを、第1取得手段201が取得した元地点データから削除して、対象地点データとして出力可能に構成されている。
【0030】
この態様によれば、差分削除データにより、例えば、施設の廃止等により削除された地点を元データ211に比較的容易に反映させることが可能となる。従って、本実施形態に係るデータ検索装置200によれば、本来元データ211から削除されている地点を誤って検索するといった不都合を解消することが可能となる。即ち、最新の地図に基づく地点検索を比較的容易に行うことが可能となる。尚、差分削除データは、所定の地点が削除されたことを示すことが可能であればよく、例えばフラグ等により該削除を示していてもよい。
【0031】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態の他の態様では、差分データ212は、更新地点データとして、更新された地点に修正が加えられたことを示す差分修正データを含んでいる。そして、第2取得手段202が差分修正データを取得した場合には、データ出力手段203は、第1取得手段201が取得した元地点データのうち前記修正が加えられた地点を示す元地点データに対して、差分修正データに基づいた修正を加えて対象地点データとして出力する可能に構成されている。
【0032】
この態様によれば、差分修正データにより、変更された地点に関する情報を、比較的容易に元データ211に対して反映させることが可能となる。従って、本実施形態に係るデータ検索装置200によれば、例えば対象地点データに関する古い地点データを検索して出力するといった不都合を解消することが可能となる。即ち、最新の地図に基づく地点検索を比較的容易に行うことが可能となる。
【0033】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態の他の態様では、差分データ212は、前記更新地点データを複数含んでいる。加えて、複数の元地点データのうち一の元地点データは、複数の元地点データのうち少なくとも一つの他の元地点データに対応付けられており、且つ該他の元地点データとの対応付けを示すオフセット情報を含んでなる階層構造のデータ形式を有している。更に、複数の更新地点データのうち一の更新地点データは、複数の更新地点データのうち少なくとも一つの他の更新地点データに対応付けられており、且つ該他の更新地点データとの対応付けを示すオフセット情報を含んでなる階層構造のデータ形式を有している。そして、第1取得手段201は、オフセット情報を参照することで元地点データを取得可能に構成されている。加えて、第2取得手段202は、オフセット情報を参照することで、更新地点データを取得可能に構成されている
この態様によれば、例えば2階層、3階層或いはそれ以上の階層数を有する階層構造のデータ形式を有する元データ211或いは差分データ212を用いて、より効率的にデータ検索を行うことが可能となる。この場合、隣り合う階層間において、オフセット情報により、複数の元地点データの夫々或いは複数の更新地点データの夫々が対応付けられていることが好ましい。そして、係るオフセット情報を参照することで、これらの元地点データ或いは更新地点データを比較的容易に且つ適切に取得することが可能となる。
【0034】
尚、係る階層構造においては、複数の元地点データ及び複数の更新地点データの夫々は、適切に分類されている階層構造を採ることが好ましい。即ち、例えば地点の上位概念的分類(例えば、地点の大きなジャンルによる分類や、該地点の都道府県別の分類等)から、より下位概念的な分類(例えば、地点のより細かなジャンルによる分類や、該地点の市区町村別の分類等)へと適切に分類されていることが好ましい。
【0035】
上述の如く階層構造のデータ形式を有する元データ211及び差分データ212よりデータを検索するデータ検索装置の態様では、一の元地点データ及び一の更新地点データの夫々は、当該一の元地点データ又は当該一の更新地点データの階層構造における相対的な階層位置を示す階層情報を含んでいる。そして、一の更新地点データが、一の元地点データが更新されていることを示している場合には、一の元地点データと一の更新地点データとは同一の階層情報を有しているように構成してもよい。
【0036】
このように構成すれば、階層情報を参照することで、元地点データ(或いは、対象地点データ)と更新地点データと対応付けを適切に認識することが可能となる。即ち、元地点データが更新されているか否かを判断するために、同一の階層情報を有する更新地点データを選択して取得することで足りる。従って、必要最小限の更新地点データを取得することで所望の地点検索が可能となるため、検索に要する処理コストを低減可能という大きな利点を有することとなる。
【0037】
上述の如く、階層情報を含んでなるデータ検索装置の態様では、一の更新地点データは、一の更新地点データと同一の階層情報を含む一の元地点データと、オフセット情報によって対応付けられる他の元地点データが変更されていることを示す変更フラグを含んでいる。そして、第2取得手段202は、変更フラグが他の元地点データが変更されていることを示している場合に、当該他の元地点データと同一の階層情報を有する他の更新地点データを取得し、且つ変更フラグが他の元地点データが変更されていないことを示している場合に、当該他の元地点データと同一の階層情報を有する他の更新地点データを取得しないように構成してもよい。
【0038】
このように構成すれば、変更フラグを参照することで、より効率的にデータ検索(地点検索)を行うことが可能となる。即ち、変更フラグにより他の元地点データが変更されていないことが示されていれば、差分データ212からこれらの元地点データの変更を示す更新地点データを取得することなく、元データ211から元地点データを取得することで適切に所望の地点を検索することが可能となる。一方、変更フラグにより他の元地点データが変更されていることが示されていれば、差分データ212から当該他の元地点データの変更を示す更新地点データを取得することで適切に所望の地点を検索することが可能となる。従って、変更フラグを参照することで、差分データ212へのアクセス(或いは、差分データ212からの更新地点データの取得)を必要最小限に抑えることが可能となる。従って、データ検索に係る処理コストを低減することが可能となるという大きな利点を有することとなる。
【0039】
尚、変更フラグは、一の元地点データに対応付けられる他の元地点データ(即ち、一の元地点データに直接的に対応付けられている元地点データ)の変更を示すことに加えて、該他の元地点データに更に対応付けられる元地点データ(即ち、一の元地点データに間接的に対応付けられている元地点データ)の変更を示していることがより好ましい。
【0040】
上述の如く、変更フラグを含んでなる差分データ212を用いてデータ検索を行うデータ検索装置の態様では、第1取得手段201は、変更フラグが他の元地点データが変更されていることを示している場合には、他の更新地点データと同一の階層情報を有する他の元地点データを取得しないように構成してもよい。
【0041】
このように構成すれば、データ検索(例えば、地点検索)に係る処理負担を低減することが可能となる。即ち、変更フラグによって他の元地点データが変更されていることが示されていれば、差分データ212から最新の地点に係る情報を示す更新地点データを取得すれば、適切な地点検索を行うことができる。即ち、元データ211より他の元地点データを取得せずとも適切な地点検索が可能となるため、元データ211からの元地点データの取得に係る処理コストを低減することが可能となる。
【0042】
尚、この態様では、更新地点データは、元地点データと概ね同様の情報を示していることが好ましい。即ち、更新地点データは、例えば元地点データが変更されていることを示すことに加えて、該更新された地点に関する情報を特定可能であることが好ましい。
【0043】
上述の如く階層構造のデータ形式を有する元データ211及び差分データ212よりデータを検索するデータ検索装置の態様では、複数の元地点データ及び複数の更新地点データの夫々は、地点のジャンル、種別及び位置のうち少なくとも一つを示す地点コードを含んでなるように構成してもよい。
【0044】
このように構成すれば、夫々の元地点データ或いは更新地点データが示す地点の情報をより容易に且つ適切に示すことが可能となる。ここに、本発明に係る「地点のジャンル」とは、夫々の地点を共通の性質を有する大きな範囲で分類分けした場合のその分類の性質を示すものであり、例えば“スポーツに関する地点”、“グルメに関する地点”、“ファッションに関する地点”等を意味するものである。又、本発明に係る「地点の種別」とは、共通の性質を有する地点を夫々識別或いは区別可能な程度の分類付け(より具体的には、例えば上述したジャンルによる分類を更に細分化して分類した場合のその細分化された名称等)を示すものであり、例えば、ジャンルが“スポーツ”であれば、“サッカー場”や“球場”、“プール”等を意味するものである。又、本発明に係る「地点の位置」とは、文字通り当該地点の位置による分類付けをいい、例えば“都道府県”、“市区町村”、“大字小字や番地等(即ち、町長目)”等を意味するものである。
【0045】
尚、元データ211或いは差分データ212は、元地点データ或いは更新地点データが示す地点のジャンル、種別或いは位置毎に適切に分類された階層構造を有するデータ形式であることがより好ましい。これにより、地点コードを参照することで、夫々の地点(即ち、元地点データ或いは更新地点データ)の階層構造における相対的な階層位置を比較的容易に認識することが可能となる。そして、この態様においても、上述した階層情報の如き情報を有していてもよい。
【0046】
上述の如く、地点データを含んでなる元データ211及び差分データ212を用いてデータ検索を行うデータ検索装置の態様では、第2取得手段202は、第1取得手段201が取得する元地点データと同一の地点コードを含む更新地点データが差分データ212に含まれている場合に、係る同一の地点コードを含む更新地点データを取得可能に構成してもよい。又、データ出力手段203は、第1取得手段201が取得した元地点データを、第2取得手段202が取得した更新地点データと置き換えて対象地点データとして出力可能に構成してもよい。
【0047】
このように構成すれば、地点コードを参照することで、比較的容易に元地点データ(或いは、対象地点データ)が更新されているか否かを判断することが可能となる。この場合、対象地点データに該当する元地点データに変更が加えられていれば、該元地点データと同一の地点コードを含む更新地点データ(即ち、対象地点データが更新されたことを示す更新地点データ)が差分データ212に含まれていることが好ましい。
【0048】
尚、第2取得手段202は、オフセット情報により複数の元地点データが対象地点データに該当する元地点データと直接或いは間接的に対応付けられている場合には、該対応付けられている元地点データの夫々が有する地点コードとも同一の地点コードを有する更新地点データを取得することが好ましい。
【0049】
上述の如く、地点コードを含んでなる元データ211及び差分データ212を用いてデータ検索を行うデータ検索装置の態様では、複数の更新地点データの夫々は、該夫々の更新地点データが示す地点の名称を示す名称コードを含んでいる。そして、複数の元地点データのうち少なくとも一つが変更されている場合には、該少なくとも一つの元地点データと同一の地点コードを含む更新地点データの名称コードが空白状態となっているように構成されている。又、元データに追加する更新地点データがある場合には、該追加される更新地点データの名称コードは非空白状態となっているように構成されている。
【0050】
このように構成すれば、名称コードを参照することで、元地点データに変更が加えられているか(特に、元地点データに追加の地点が存在するか)否かを比較的容易に認識することが可能となる。具体的には、第1取得手段が取得した対象地点データ(或いは、元地点データ)と同一の地点コードを有する更新地点データの名称コードが空白状態であるとする。この場合、例えば当該対象地点データ(或いは、対象地点データに該当する元地点データに対応付けられている他の元地点データ)に変更が加えられていることを比較的容易に認識することが可能となる。又、第2取得手段が、非空白状態にある名称コードを含む更新地点データを取得した場合には、該更新地点データを追加する地点として取り扱うことができる。従って、データ出力手段は、第1取得手段が取得した対象地点データに、該追加する更新地点データを組み合わせて取得することとなる。ここに、本発明に係る「空白状態」とは、該名称コードとして所定の名称を示す情報が記録されていない状態を示す趣旨である。係る「空白状態」は、例えば名称コードが情報(データ)を格納していないことにより示されてもよいし、或いはフラグ等により「空白状態」にある旨を示していてもよい。又、本発明に係る「非空白状態」とは、該名称コードとして所定の名称を示す情報が記録されている状態を示す趣旨である。
【0051】
加えて、更新地点データの名称コードを空白状態(特に、名称を示す情報を有していない状態)にすることで、差分データ212全体のデータ容量を削減可能という大きな利点を有することとなる。更に、データ容量の増加を抑えることが可能であるため、特に差分データ212の検索に係る処理コストを低減することが可能である。
【0052】
本発明のデータ検索装置に係る実施形態の他の態様では、更新地点データは、当該更新地点データを前記元地点データに組み合わせる方法を示す組合せ情報を含んでいる。そして、データ出力手段203は、組合せ情報に基づいて対象地点データを出力可能に構成されている。
【0053】
この態様によれば、差分データ212に含まれる更新地点データを元データ211に含まれる元地点データに適切に組み合わせることが可能となる。例えば、上述の如く差分追加データを含んでいる場合であっても、該差分追加データにより追加される更新地点データが適切に組み合わされた(例えば、適切にソート或いはリスト化された)対象地点データとして出力することが可能となる。
【0054】
係る組合せ情報は、例えば更新地点データが示す地点の名称、位置、種別等であってもよいし、識別番号等の情報を有していてもよい。
【0055】
本発明のデータ検索方法に係る実施形態は、第1取得工程と、第2取得工程と、データ出力工程とを備えている。第1取得工程においては、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データ211より、少なくとも一つの元地点データを取得可能に構成されている。特に、所望の地点を示す対象地点データに該当する元地点データを取得可能に構成されていることが好ましい。第2取得工程においては、元データ211を基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データ212より、更新地点データを取得可能に構成されている。そして、データ出力工程においては、第1取得工程において取得された元地点データに、第2取得工程において取得された更新地点データを組み合わせて対象地点データとして出力可能に構成されている。
【0056】
本発明のデータ検索方法に係る実施形態の態様によれば、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態と同様に、差分データ212を用いることで、元データ211を更新することなく、最新の地点に関する情報が反映されている元データ211に基づいて、例えば地点検索等のデータ検索を行うことが可能となる。従って、例えば元データ211の更新に伴うユーザが行う作業負担を低減することが可能となる。加えて、例えば元データ211のオーサリング業者等においても、元データ211の更新に係る費用的コスト或いは時間的コストを低減することが可能となる。
【0057】
尚、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態の各種態様に対応して、本発明のデータ検索方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能となる。
【0058】
本発明のナビゲーション装置に係る実施形態は、図2に示すように、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態(即ち、データ検索装置200)を備えたナビゲーション装置(即ち、ナビゲーション装置300)であって、経路探索手段301と、表示出力手段302とを備える。経路探索手段301は、データ出力手段203により出力された対象地点データが示す地点までの経路を探索可能に構成されている。表示出力手段302は、経路探索手段301により探索された経路を表示可能に構成されている。加えて、ナビゲーション装置300を備える移動体の現在位置を検出可能な現在位置検出手段を更に備えていてもよい。
【0059】
本発明のナビゲーション装置に係る実施形態によれば、その動作時には、現在位置検出手段303の一例たる例えばGPSを用いて算出されるナビゲーションの対象物の緯度或いは経度によって示される対象物の現在位置を把握する。これに加えて或いは代えて、例えば、現在位置検出手段の他の一例たる加速度センサ、角速度センサ或いは速度センサ等を用いて対象物の方向、移動速度或いは移動加速度等から対象物の現在位置を把握する。そして、例えばDVD−ROMやハードディスク等の記録媒体に格納された或いはネットワークを介してダウンロードされた、ナビゲーション用の地図データ等(例えば、元データ211及び差分データ212)と関連付けることで対象物の地図上での現在位置を示すことが可能となる。
【0060】
本実施形態では特に、差分データ212を用いることで、最新の地図データを用いて経路探索等のナビゲーション処理を行うことが可能となる。即ち、例えば地図データ(即ち、例えば地点データを含む元データ211)が更新された場合であっても、該更新に係る地図データ(即ち、差分データ212)を利用することで、例えば地図データ全体を入れ替えることなく、適切に地点検索を行い、且つ経路探索等のナビゲーション処理が可能となる。
【0061】
以上の結果、本発明のナビゲーション装置に係る実施形態によれば、元データ211を更新することなく、最新の道路状況等が反映された地図データ(或いは、地点データ)を用いて、経路探索等のナビゲーション処理が可能となる。加えて、例えば地図データの更新に伴うユーザが行う作業負担を低減することが可能となる。更に、例えば地図データのオーサリング業者等においても、元データ211の更新に係る費用的コスト或いは時間的コストを低減することが可能となる。
【0062】
尚、当該ナビゲーション装置においては、例えば最新の地図を表示し、所定の地点までの経路を探索するという目的からは、現在位置検出手段303を有していなくともよい。但し、現在位置検出手段303を有していることで、リアルタイムにその位置を特定でき、ユーザの利便性を向上したナビゲーション装置の実現が可能となる。
【0063】
尚、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態の各種態様に対応して、本発明のナビゲーション装置に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0064】
本発明のナビゲーション方法に係る実施形態は、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態を備えたナビゲーション装置におけるナビゲーション方法であって、経路探索工程と、表示出力工程とを備える。経路探索工程においては、データ出力手段203により出力された対象地点データが示す地点までの経路を探索可能に構成されている。表示出力工程においては、経路探索工程において探索された経路を表示可能に構成されている。
【0065】
本発明のナビゲーション方法に係る実施形態によれば、上述した本発明のナビゲーション装置に係る実施形態と同様に、元データ211を更新することなく、最新の道路状況等が反映された地図データ(或いは、地点データ)を用いて、経路探索等のナビゲーション処理が可能となる。
【0066】
尚、上述した本発明のナビゲーション装置に係る実施形態の各種態様に対応して、本発明のナビゲーション方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0067】
本発明のデータセットに係る実施形態は、地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データ211と、前記元データ211を基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データ212とを含んでいる。
【0068】
本発明のデータセットに係る実施形態によれば、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態と同様に、差分データ212を用いることで、元データ211を更新しなくとも、最新の地点に関する情報が反映されている元データ211に基づいて、例えば地点検索等のデータ検索を行うことが可能となる。
【0069】
尚、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態の各種態様において検索に用いられる元データ211及び差分データ212の各種態様に対応して、本発明のデータセットに係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0070】
本発明のデータ検索用のコンピュータプログラムに係る実施形態は、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態に備えられたコンピュータを制御するデータ検索用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、第1取得手段201、第2取得手段202及びデータ出力手段203の少なくとも一部として機能させる。
【0071】
本発明のデータ検索用のコンピュータプログラムに係る実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
【0072】
尚、上述した本発明のデータ検索装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のデータ検索用のコンピュータプログラムに係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
【0073】
本実施形態におけるこのような作用、及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされる。
【0074】
以上説明したように、本発明のデータ検索装置に係る実施形態によれば、第1取得手段201、第2取得手段202及びデータ出力手段203を備える。又、本発明のデータ検索方法に係る実施形態によれば、第1取得工程、第2取得工程及びデータ出力工程を備える。これにより、元データ211を更新することなく、最新の地点に関する情報が反映されている元データ211に基づいて、例えば地点検索等のデータ検索を行うことが可能となる。又、本発明のナビゲーション装置に係る実施形態によれば、経路探索手段301及び表示出力手段302を備える。又、本発明のナビゲーション方法に係る実施形態によれば、経路探索工程及び表示出力工程を備える。これにより、例えば地図データ全体を更新しなくとも、最新の地図データを用いて経路探索等のナビゲーション処理を行うことが可能となる。
【0075】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明のデータ検索装置を備えたナビゲーション装置に係る実施例について説明する。
【0076】
(基本構成)
先ず、図3を参照して、本発明のデータ検索装置を備えたナビゲーション装置に係る実施例の基本構成について説明する。ここに、図3は、本実施例に係るナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【0077】
図3に示すように、ナビゲーション装置1は、センサ部10と、GPS受信部18と、システムコントローラ20と、データバス30と、CD−ROMドライブ31と、DVD−ROMドライブ32と、ハードディスク36と、映像出力部40と、音声出力部50と、入力装置60と、通信装置38とを備えて構成されている。
【0078】
センサ部10は、ナビゲーションの対象物自体の移動に関する情報を検知するものであり、加速度センサ11と、角速度センサ12と、速度センサ13とを備えて構成されている。加速度センサ11は、対象物の加速度を検知するものであり、検知した加速度から速度を算出することも可能である。角速度センサ12は、対象物の角速度を検知するものである。速度センサ13は、対象物の移動速度を検知するものである。
【0079】
GPS受信部18は、例えば受信機等を用いて、GPS用衛星との間で電波19により情報を送受信することで、ナビゲーションの対象物の現在位置を特定することが可能である。
【0080】
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU22、ROM23及びRAM24から構成されており、ナビゲーション装置全体の制御を行う。インタフェース21は、センサ部10及びGPS受信部18との間でデータの送受信を行い、当該受信したデータをCPU22に出力する。CPU22は、インタフェース21より入力されるデータにより、ナビゲーション対象物の現在位置を特定する。CPU22は、演算処理により、ナビゲーション装置全体を制御する。又、CPU22は、CD−ROMドライブ31、DVD−ROMドライブ32或いはハードディスク36を後に詳述するように制御し、CD−ROM33、DVD−ROM34或いはハードディスク36内に含まれる地図データ(例えば、元データ或いは差分データ等)を読み込み、或いは、通信装置38が受信した地図データに基づいて、ナビゲーション処理を行う。ROM23は、マイクロプログラム等が記録されており、システムコントローラ20の動作を規定している。RAM24は、例えばDRAM或いはSDRAM等の揮発性半導体メモリを含んで構成されており、CPU22の処理の際にデータを記録する記憶媒体として用いられる。
【0081】
本実施例では特に、システムコントローラ20の動作により、上述したデータ検索装置が構成されている。即ち、例えばCPU22上で動作するプログラムにより、或いは例えばICチップ等のハードワイヤード回路により、データ検索装置が実現されている。尚、その詳細な動作については後述する(図4等参照)。
【0082】
データバス30は、制御部20、CD−ROMドライブ31、DVD−ROMドライブ32、ハードディスク36、映像出力部40、音声出力部50、入力装置60及びインタフェース37の夫々の間でのデータ伝送の際に使用される。
【0083】
CD−ROMドライブ31或いはDVD−ROMドライブ32は、元データや差分データを含んでなる地図データを格納するCD−ROM33或いはDVD−ROM34を読込むための装置である。
【0084】
ハードディスク36は、前述のCD−ROM33或いはDVD−ROM34に代えて、地図データを格納し、或いはCPU22の制御の下で、必要に応じて読み出す。
【0085】
映像出力部40は、グラフィックコントローラ41、バッファメモリ42、表示制御部43及びディスプレイ44を含んで構成されており、制御部20の制御の下に、ナビゲーション処理に応じて、道路状況或いは経路案内等を表示したり、或いは、入力装置60を用いて外部からの指示を入力するための画面を表示したりする。グラフィックコントローラ41は、例えばマイコン等を含んでなり、表示処理全体を制御するものである。バッファメモリ42は、例えばDRAM等の半導体メモリを含んでなり、表示処理される映像データを格納し、グラフィックコントローラ41の入出力指示に従って、映像データを入力或いは出力する。表示制御部43は、グラフィックコントローラ41の制御に従い、ディスプレイ44を制御し、表示処理を行う。ディスプレイ44は、例えば液晶表示デバイス或いはCRTディスプレイ等を含んでなり、実際に映像データを映し出す。
【0086】
音声出力部50は、デジタル/アナログ変換機51、アンプ52及びスピーカ53を含んで構成されており、システムコントローラ20の制御の下に、ナビゲーション処理に応じて、音声を出力する。デジタル/アナログ変換機51は、ナビゲーション装置内で出力されるデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換する。アンプ52は、変換されたアナログ音声信号を増幅し、その出力レベルを制御する。スピーカ53は、アンプ52より出力される増幅されたアナログ音声信号を音声に変換し、音声を出力する。
【0087】
入力装置60は、例えば、リモコン、コントローラ或いはタッチパネル等を含んでなり、外部からナビゲーション装置への指示を受け付ける。
【0088】
インタフェース37は、通信装置38がデータセンタとデータ伝送により送受信するデータと各種機器との入出力を制御する。
【0089】
通信装置38は、有線或いは無線の形態を採る通信回線を介して情報を送受信可能な送受信機等を含んでなり、例えば、データセンタ等との間でデータ伝送を行い、必要な情報を送受信する。
【0090】
(ナビゲーション装置の動作原理)
次に図4から図7を参照して、本発明のデータ検索装置を備えるナビゲーション装置に係る実施例の動作原理を説明する。
【0091】
(1)動作例
先ず、図4及び図5を参照して、本実施例に係るナビゲーション装置の動作原理を説明する。ここに、図4は、本実施例に係るナビゲーション装置が備える地図データの一部である元データ及び差分データを概念的に示す模式図であり、図5は、図4に示す元データ及び差分データを用いて行う地点データの検索に係る動作を示すフローチャートである。
【0092】
図4に示すように、本実施例に係るナビゲーション装置1においては、元データ101及び差分データ102が、例えばハードディスク36に記録されている。
【0093】
元データ101は、ナビゲーション処理に用いられる所定の地点を示す地点データを含んでなる。特に、例えば所定の地点の名称を示すテキストデータを検索することにより、所定の地点データを取得可能に構成されていることが好ましい。例えば図4における元データでは、「東京」なるテキストデータにより元データを検索することで、「東京タワー」、「東京ドーム」、「東京駅」、…を示す地点データ(例えば、各施設の固有名称や一般名称を示すテキスト情報や、それらの緯度・経度情報等を示す位置情報等)を取得可能に構成されていることが好ましい。或いは、「東京タワー」なるテキストデータにより元データを検索することで、「東京タワー」を示す地点データ(例えば、緯度・経度情報等を示す位置情報、或いは開館時間や入場料等を示す観光情報等)を取得可能に構成されていることが好ましい。
【0094】
差分データ102は、元データの作成時点を基準時とした場合に、該基準時と比較して、更新された地点データを含んでなる。例えば、基準時後にできた新しい地点に関する情報を含んでなることが好ましい。更に、差分データ102は、元データ101と同一のデータ形式(フォーマット)を有していることが好ましい。
【0095】
続いて、図4に示した元データ101及び差分データ102を用いた地点データの検索に係るナビゲーション装置に動作について、図5を参照しながら説明する。尚、図5においては、通常のナビゲーション処理(例えば、経路探索或いは経路誘導)が行われている際に、例えばユーザが所望の地点を目的地として設定する場合の、該所定の地点を選択する場合の動作について説明する。
【0096】
図5に示すように、システムコントローラ20の制御の下で、例えばハードディスク36に記録されている元データ101内において、所定の地点データを検索する(ステップS11)。この場合、例えば入力装置60より入力される、ナビゲーション装置1のユーザの要求(即ち、検索の指示)に応じて検索することが好ましい。より具体的には、ユーザが「東京」というテキストデータをキーワードとして検索する旨の指示を入力した場合には、該「東京」というテキストデータを含んだ地点データを、元データ101内において検索することが好ましい。
【0097】
そして、ステップS11における元データの検索と同時に或いは並行して、差分データ102内において、所定の地点データを検索する(ステップS12)。この場合においても、ステップS11と同様に、ユーザの要求に応じて検索することが好ましい。
【0098】
このとき、ユーザがキーワードを一文字入力或いは削除する毎に、該キーワードを含む地点データをリアルタイムに増減して表示出力してもよい。
【0099】
その後、システムコントローラ20の制御の下で、ステップS11における検索結果とステップS12における検索結果とを組み合わせて、例えばディスプレイ44に表示出力する(ステップS13)。例えば、図4における元データ101及び差分データ102を対象として、上述の如く「東京」をキーワードに検索した場合には、元データ101に含まれる「東京駅」、「東京タワー」、「東京ディズニーランド」、「東京ドーム」及び「東京ヒルトンホテル」を夫々示す地点データと差分データ102に含まれる「東京ディズニーシー」を示す地点データとが、一覧となって表示出力される。或いは、ユーザが「東京ディズニー」をキーワードに検索すれば、元データ101に含まれる「東京ディズニーランド」を示す地点データと差分データ102に含まれる「東京ディズニーシー」を示す地点データとが一覧となって表示出力される。或いは、ユーザが「六本木ヒルズ」をキーワードに検索すれば、差分データ102に含まれる「六本木ヒルズ」を示す地点データが表示出力される。
【0100】
従って、ユーザは、ユーザ自身が指定したキーワードを含む最新の地点データを確認できることとなる。このとき、差分データ102を用いることで、元データ101を、例えばオーサリングしなくとも、最新の地点データを検索することが可能となる。
【0101】
これにより、例えば元データ101の作成後に新しくできた地点であっても、差分データ102を用いることで比較的容易に、元データ101の地点データと同様に扱うことが可能となる。そして、差分データ102を入手すれば、元データ101全体を新しく書き変えることなく、最新の地点データを検索可能という利便性をも有している。他方、例えば地点データのオーサリングを行うオーサ側においても、新しくできた地点を追加するために元データ101を新しく作成し直す必要がないため、比較的容易に且つ低コストで新しい地点データの反映が可能となる。
【0102】
(2)変形例
続いて、図6及び図7を参照して、本実施例に係るナビゲーション装置の変形例について説明する。ここに、図6は、本実施例に係るナビゲーション装置が備える地図データの一部である元データ、差分追加データ、差分削除データ及び差分修正データを概念的に示す模式図であり、図7は、図6に示す元データ、差分追加データ、差分削除データ及び差分修正データを用いて行う地点データの検索に係る動作を示すフローチャートである。尚、図6及び図7においては、例えばユーザにより検索用のキーワードとして入力された電話番号に基づいて、該電話番号が特定する所定の地点(地点データ)を検索する態様について説明する。但し、当該変形例は、電話番号より地点を検索する構成に限らず、所定の地点を検索する際においても利用可能である。
【0103】
図6に示すように、ハードディスク36には、元データ101、差分追加データ103、差分削除データ104及び差分修正データ105が記録されている。
【0104】
元データ101は、地点データを特定するための電話番号が記録されている。そして、該電話番号より、所定の地点データを特定可能に構成されている。
【0105】
差分追加データ103は、元データの作成時点を基準時とすると、該基準時と比較して、例えば基準時後にできた新しい地点等を示す追加された地点データを含んでなる。具体的には、基準時後にできた新しい地点を特定する電話番号が記録されている。
【0106】
差分削除データ104は、基準時と比較して、例えば基準時後になくなった地点や合併により消滅した市町村等を示す、元データ101より削除された地点データを含んでなる。具体的には、元データ101に含まれている地点データのうち、基準時後に削除される地点データを特定する電話番号が記録されている。
【0107】
差分修正データ105は、基準時と比較して、例えば基準時後に生じた市町村の合併や住所の変更等を示す、元データ101の内容が修正された地点データを含んでなる。具体的には、元データ101に含まれている地点データのうち、基準時後に何らかの変更があった地点データを特定し、且つ該変更後の地点データを特定可能な電話番号が記録されている。
【0108】
続いて、電話番号から所定の地点データを検索する場合において、図6に示した各種データを用いた動作例について、図7を参照して説明する。
【0109】
図7に示すように、システムコントローラ20の制御の下で、元データ101を検索し、例えば入力装置60により、ユーザによって入力された電話番号が存在するか否かを判定する(ステップS21)。
【0110】
ステップS21における判定の結果、ユーザにより入力された電話番号が元データ101内に存在しない場合には(ステップS21:No)、差分追加データ103を検索し、ユーザより入力された電話番号が存在するか否かを判定する(ステップS22)。
【0111】
ステップS22における判定の結果、差分追加データ103に存在しなければ(ステップS22:No)、例えばシステムコントローラ20は、入力された電話番号により特定される地点データは存在しないものと判断する。従って、該当地点データは存在しないものとして、その旨を例えばディスプレイ44に表示出力する(ステップS26)。
【0112】
他方、ステップS22における判定の結果、差分追加データ103に存在すれば(ステップS22:Yes)、例えばシステムコントローラ20は、入力された電話番号により特定される地点データは、新しく追加された地点データであると判断する。従って、差分追加データ103内の電話番号が特定する地点データを取得して、該地点データが示す情報をディスプレイ44に表示出力する(ステップS25)。
【0113】
他方、ステップS21における判定の結果、ユーザにより入力された電話番号が元データ101に存在する場合には(ステップS21:Yes)、更に該入力された電話番号が差分削除データ104に存在するか否かを判定する(ステップS23)。
【0114】
ステップS23における判定の結果、差分削除データ104に存在する場合には(ステップS23:Yes)、例えばシステムコントローラ20は、入力された電話番号により特定される地点データは削除されたものと判断する。従って、該当地点データは存在しないものとして、その旨を例えばディスプレイ44に表示出力する(ステップS26)。
【0115】
他方、ステップS23における判定の結果、差分削除データ104に存在しない場合には(ステップS23:No)、入力された電話番号が差分修正データ105に存在するか否かを判定する(ステップS24)。
【0116】
ステップS24における判定の結果、差分修正データ105に存在する場合には(ステップS24:Yes)、例えばシステムコントローラ20は、入力された電話番号により特定される地点データは、修正されていると判断する。従って、差分修正データ105内の電話番号が特定する地点データを取得して、該地点データが示す情報をディスプレイ44に表示出力する(ステップS27)。
【0117】
他方、ステップS24における判定の結果、差分修正データ105に存在しない場合には(ステップS24:No)、例えばシステムコントローラ20は、入力された電話番号により特定される地点データは、削除も修正もされていないものと判断する。従って、元データ101内の電話番号が特定する地点データを取得して、該地点データが示す情報をディスプレイ44に表示出力する(ステップS28)。
【0118】
より具体的には、例えば、ユーザにより入力された電話番号が、「03−5687−3940」であれば、元データ101に存在し、且つ差分削除データ104及び差分修正データ105にも存在しない。従って、本実施例のナビゲーション装置1は、元データ101により特定される地点データを最新の地点データとして利用する。
【0119】
例えば、ユーザにより入力された電話番号が、「03−3987−2349」であれば、元データ101に存在し、且つ差分削除データ104にも存在する。従って、本実施例のナビゲーション装置1は、元データ101により特定される地点データは削除された地点データとして判断し、ナビゲーション処理において利用することはない。
【0120】
例えば、ユーザにより入力された電話番号が、「03−5765−9876」であれば、元データ101に存在し、且つ差分修正データ105にも存在する。従って、本実施例のナビゲーション装置1は、元データ101により特定される地点データには修正が加えられていると判断し、差分修正データ105により特定される地点データを最新の地点データとして利用する。
【0121】
例えば、ユーザにより入力された電話番号が、「052−789−1123」であれば、元データ101には存在せず、差分追加データ103に存在している。従って、本実施例のナビゲーション装置1は、元データ101に新たに地点データが追加されていると判断し、差分追加データ103により特定される地点データを最新の地点データとして利用する。
【0122】
これにより、元データ101に変更を加えることなく、或いは元データ101をオーサリングし直さなくとも、元データ101作成後の実際の地理的変更により生じた地点データの変更を、比較的容易に反映することが可能となる。加えて、元データ101を規準として、地点データの追加、削除或いは修正を適切に反映することが可能という大きな利点を有することとなる。
【0123】
以上の結果、本発明のデータ検索装置を備えた例えば元データ101の作成後に新しくできた地点であっても、差分データ102(或いは、差分追加データ103、差分削除データ104、差分修正データ105)を用いることで比較的容易に、元データ101の地点データと同様に扱うことが可能となる。そして、差分データ102を入手すれば、元データ101全体を新しく書き変えることなく、最新の地点データを検索可能という利便性をも有している。他方、例えば地点データのオーサリングを行うオーサ側においても、新しくできた地点を追加するために元データ101を新しく作成し直す必要がないため、比較的容易に且つ低コストで新しい地点データの反映が可能となる。
【0124】
(ナビゲーション装置の具体的動作例)
続いて、図8から図19を参照して、本実施例に係るナビゲーション装置のより具体的な動作について詳細に説明する。尚、以下の説明では、上述した実施例及び変形例と同様の構成については同様の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0125】
(第1具体例)
先ず、図8から図10を参照して、第1具体例を説明する。ここに、図8は、第1具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データを概念的に示す図であり、図9は、第1具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データを概念的に示す図であり、図10は図8及び図9に示す元データ及び差分データを用いて地点データを検索する動作を示すフローチャートである。尚、第1具体例は、例えば夫々の地点を、例えばジャンルや地域等の共通の性質を有する地点別に階層構造で分類し、該階層構造に基づいて、上位の階層における地点データより順に下位の階層における地点データを検索するものである。
【0126】
図8に示すように、ハードディスク36には元データ101aが記録されている。第1具体例では、元データ101として、図8に示すような階層構造の地点データが記録されている。
【0127】
具体的には、「選択肢名称」、「次段データ種別」、「オフセット情報」及び「次段データのサイズ」により示される4つのレコードを含んで一つの地点データが構成され、該地点データが複数集合して、元データ101aが構成されている。第1階層の地点データとして、地点の大きな種類を示すジャンルデータが記録されている。そして、ジャンルデータの下の階層に該当する第2階層の地点データとして、地点のより詳細な種類を示す種別データが記録されている。例えば、第1階層のスポーツスポットなるジャンルデータの下には、「サッカー場」、「野球場」及び「プール」の種別データが記録されている。そして、種別データの下の階層に該当する第3階層の地点データとして、地点の存在する場所(例えば、都道府県別の場所)を示すエリアデータが記録されている。例えば、第2階層のサッカー場なる種別データの下には、「埼玉県」及び「東京都」のエリアデータが記録されている。尚、ここでの階層の名称は、固定的なものではなく、又例えば、種別データを第1階層とし、エリアデータを第2階層とし、コンテンツデータを第3階層とする等、相対的に変動するものであってもよい。そして、夫々の地点データは、いずれの階層における地点データであるかを示す階層情報を有していることが好ましい。
【0128】
以上説明したジャンルデータ、種別データ、エリアデータ及びコンテンツデータは、夫々オフセット情報110によって対応付けられている。オフセット情報110は、例えば一の地点データに関連付けられる一又は複数の他の地点データの位置を特定するものであって、例えば他の地点データの記録位置や記録アドレス等を示している。
【0129】
加えて、地点データは夫々、「選択肢名称」、「次段データ種別」、「次段データのサイズ」を示す情報を有している。「選択肢名称」は、地点データの名称を示している。「次段データ種別」は、当該地点データの下の階層(即ち、次の階層)のデータの種類を示している。例えば、「次段データ種別」が「カテゴリーデータ」を示していれば、次段の地点データは、地点データの分類を示していることとなる。或いは、「次段データ種別」が、「POI(Position Of Information)」を示していれば、次段の地点データは、地点データの詳細な情報を示していることとなる。尚、該POIが示す地点データの詳細な情報には、例えば地点の位置(例えば緯度・経度情報)等が記録されていることが好ましい。「次段データのサイズ」は、当該地点データの下の階層のデータのデータサイズを示している。
【0130】
尚、地点データの階層的構造は論理的なデータの構成であって、物理フォーマットとしてこのような構成で記録されていなくともよい。即ち、オフセット情報110により係る階層構造が実現されれば、例えばハードディスク36のいずれのアドレス位置に記録されてもよいし、複数のハードディスク36、CD−ROM33或いはDVD−ROM34に記録されていてもよい。
【0131】
又、図9に示すように、差分データ102aも元データ101aと同様に階層構造のデータ形式を有している。即ち、ジャンルデータ、種別データ、エリアデータ及びコンテンツデータの夫々がオフセット情報110によって関連付けられて記録されている。
【0132】
差分データ102aでは特に、夫々の地点データは、削除フラグ111、追加フラグ112及び変更フラグ113を含んでなる。
【0133】
削除フラグ111は、該当地点データが元データ101aより削除されていることを示す。例えば、削除フラグ111が有効になっている第1階層の「プレイスポット」を示す地点データは、ナビゲーション装置1により、元データ101aから削除されていると判断されることとなる。
【0134】
追加フラグ112は、該当地点データが元データ101aに新しく追加されたことを示す。例えば、追加フラグ112が有効になっている第4階層の「浦和駒場スタジアム」を示す地点データは、ナビゲーション装置1により、元データ101aに新しく追加されていると判断されることとなる。
【0135】
変更フラグ113は、オフセット情報110により関連付けられる次の階層の一又は複数の地点データ(或いは、該次の階層の地点データに対応付けられる更に次の階層の一又は複数の地点データ)に変更が加えられていることを示す。例えば、変更フラグ113が有効になっている第1階層の「スポーツスポット」を示す地点データは、該スポーツスポットに関連付けられている次の階層に含まれている少なくとも一つの地点データに変更が加えられていると、ナビゲーション装置1により判断されることとなる。
【0136】
そして、差分データ102aには、元データ101aと比較して、削除、追加或いはその下の階層の地点データに変更等がなされていない地点データは記録されていないことが好ましい。但し、係る地点データが記録されていても、本実施例に係る利益を相応に享受することは可能である。
【0137】
続いて、図8に示す元データ101a及び図9に示す差分データ102aを用いてナビゲーション処理の際に行う地点検索の動作例について、図10を参照して説明する。尚、第1具体例から第4具体例においては、例えばスクロールメニュー等により、選択肢的に地点データを検索可能に構成されている。
【0138】
先ず、システムコントローラ20の制御の下で、同一階層の元データ101a及び差分データ102aを読み込む(ステップS31)。この場合、例えば読み込んだ地点データを、例えばRAM24上に格納する構成であってもよい。又、読み込む階層は、入力装置60によるユーザの指示に基づいて指定してもよいし、或いは、デフォルトで最初に読み込む階層を定めておいてもよい。そして、差分データ102aを参照して、削除フラグ111が有効か否かを判定する(ステップS32)。即ち、削除フラグ111が有効になっている地点データが存在するか否かを判定する。
【0139】
ステップS32における判定の結果、削除フラグ111が有効であると判定された場合には(ステップS32:Yes)、該有効な削除フラグ111を有する地点データは元データ101aより削除されたものとして扱う(ステップS33)。この場合、例えばシステムコントローラ20が、例えばRAM24上に読み込まれた元データ101aの地点データより該当地点データを削除するように構成であってもよい。その後、ステップS34に進む。
【0140】
他方、ステップS32における判定の結果、削除フラグ111が有効でないと判定された場合には(ステップS32:No)、例えばシステムコントローラ20は、係る階層において読み込まれた地点データに削除された地点データは存在しないと判断し、ステップS34に進む。
【0141】
次に、差分データ102aを参照して、追加フラグ112が有効か否かを判定する(ステップS34)。即ち、追加フラグ112が有効になっている各種データが存在するか否かを判定する。
【0142】
ステップS34における判定の結果、追加フラグ112が有効であると判定された場合には(ステップS34:Yes)、該有効な追加フラグ112を有するデータは元データ101aに新しく追加された地点データとして扱う(ステップS35)。この場合、例えばRAM24上に読み込まれた元データ101aに、該追加された地点データを追加して記録してもよい。その後、ステップS36に進む。
【0143】
他方、ステップS34における判定の結果、追加フラグ112が有効でないと判定された場合には(ステップS34:No)、例えばシステムコントローラ20は、係る階層において新しく追加される地点データは存在しないと判断し、ステップS36へ進む。
【0144】
そして、元データ101aに対して上述の追加及び削除が反映された地点データをディスプレイ44に表示出力する(ステップS36)。このとき、例えばRAM24上における地点データを表示出力する構成であってもよい。例えば、元データ101a及び差分データ102aによれば、ディスプレイ44には、「スポーツスポット」と「グルメスポット」が選択可能に表示出力され、削除フラグを有する「プレイスポット」は表示出力されない。そして、ナビゲーション装置1はユーザの次の指示を待つ。
【0145】
その後、ユーザが次の指示を出した場合には、即ち次の地点データを選択した場合には、ステップS31にて読み込んだ差分データ102aを参照して、例えばユーザにより選択された次の地点データの変更フラグ113が有効か否かを判定する(ステップS37)。
【0146】
ステップS37における判定の結果、変更フラグ113が有効でないと判定された場合には(ステップS37:No)、例えばシステムコントローラ20は、これ以降の階層において元データ101aに地点データの削除或いは追加はなされていないと判断し、ステップS38へ進む。例えば、ユーザが「グルメスポット」を選択した場合には、変更フラグ113が有効になっていないため、「グルメスポット」に関連付けられた下の階層のデータは、元データ101aを最新の地点データとして扱えばよい。
【0147】
その後、システムコントローラ20は、ユーザの指示或いは選択により、所望の地点データ(例えば、次段データ種別が「POI」を示している地点データ)を検索するまで、元データ101aに記録されている地点データを用いて地点検索を行う(ステップS38)。
【0148】
他方、ステップS37における判定の結果、変更フラグ113が有効であると判定された場合には(ステップS37:Yes)、該有効な変更フラグ113を有する地点データが含まれている階層の次の階層の地点データを差分データ102aより読み込む(ステップS39)。このとき、元データ101aについても同様に、次の階層の地点データを読み込む。例えば、ユーザが「スポーツスポット」を選択した場合には、変更フラグ113が有効であるため、元データ101aの第2階層と差分データ102aの第2階層とを読み込む。そして、ステップS39で読み込んだ元データ101a及び差分データ102aについてもステップS31からステップS37までの処理を繰り返す。
【0149】
具体的には、例えばユーザにより変更フラグ113が有効な「サッカー場」を示す地点データが選択された場合には、更に第3階層の元データ101aと差分データ102aを読み込む。このとき、ディスプレイ44には、「埼玉県」と「東京都」と追加フラグ112が有効な「茨城県」が選択可能に表示出力されている。そして、ユーザが変更フラグ113の有効な「埼玉県」を選択した場合には、第4階層の元データ101aと差分データ102aを読み込む。このとき、ディスプレイ44には、「埼玉スタジアム2002」と追加フラグ112が有効な「浦和駒場スタジアム」とが選択可能に表示出力され、削除フラグ111が有効な「大宮サッカー場」は表示出力されない。そして、例えばユーザが「埼玉スタジアム2002」を選択すれば、「埼玉スタジアム2002」を示す地点データの「次段データ種別」が示す「POI」より、該地点データの詳細な情報(例えば、緯度・経度情報等)を取得することとなる。
【0150】
以上の結果、第1具体例によれば、削除フラグ111、追加フラグ112及び変更フラグ114を参照することで、差分データ102aを用いて比較的容易に最新の地点データを用いて地点検索を行うことが可能となる。加えて、元データ101aと概ね同様のデータ形式を有する差分データ102aを用いることで、ナビゲーション処理の動作に影響を与えることなく、適切に最新の地点データを用いて地点検索を行うことが可能となる。
【0151】
(第2具体例)
続いて、図11から図13を参照して、第2具体例を説明する。ここに、図11は、第2具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データを概念的に示す図であり、図12は、第2具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データを概念的に示す図であり、図13は図11及び図12に示す元データ及び差分データを用いて地点データを検索する動作を示すフローチャートである。尚、第2具体例は、上述した第1具体例と同様に、例えば夫々の地点を例えばジャンルや地域等の共通の性質を有する地点別に階層構造で分類し、該階層構造に基づいて、上位の階層における地点データより順に下位の階層における地点データを検索するものである。
【0152】
図11に示すように、第2具体例における元データ101bは、第1具体例と概ね同様のデータ構造を有している。第2具体例における地点データは特に、本発明に係る「地点コード」の一例である、シグネチャ121、種別コード122及びエリアコード123を含んでなる。
【0153】
シグネチャ121は、ジャンルデータを相互に識別するために、各ジャンルデータ別に固有に割り当てられる識別子を示す。例えば、スポーツスポットには「SPRT」なるシグネチャ121が割り当てられてもよいし、グルメスポットには「GRME」なるシグネチャ121が割り当てられてもよい。但し、他のジャンルデータと識別可能であれば、係る態様に限られず、所定の数字、文字或いは記号等を用いてシグネチャ121として利用可能である。そして、係るシグネチャ121を参照することにより、例えばシステムコントローラ20は、ジャンルデータがスポーツスポットであるか、或いはグルメスポットであるか等を認識することが可能となる。
【0154】
種別コード122は、種別データを相互に識別するために、各種別データ別に固有に割り当てられる識別子を示す。
【0155】
エリアコード123は、エリアデータを相互に識別するために、各エリアデータ別に固有に割り当てられる識別子を示す。係るエリアコード123は、例えば都道府県別に割り当てられていてもよい。
【0156】
又、図12に示すように、差分データ102bについても元データ101bと同様に、種別コード122及びエリアコード123を含んでいる。尚、差分データ102bがジャンルデータをも含む場合には、元データ101bと同様にシグネチャ121を含んでいてもよい。
【0157】
更に、第2具体例における差分データ102bは、最終階層における地点データの変更を反映可能な地点データが記録されている。例えば、図12における差分データ102bは、最終階層であるコンテンツデータの地点データ全体と、該コンテンツデータに関連付けられた種別データ(即ち、「サッカー場」を示す地点データ)及びエリアデータ(即ち「埼玉県」を示す地点データ)とが記録されている。そして、後述の如く、エリアコード123及び種別コード122より差分データ102bを特定し、元データ101bに反映させることとなる(図13参照)。
【0158】
続いて、図11に示す元データ101b及び図12に示す差分データ102bを用いてナビゲーション処理の際に行う地点検索の動作例について、図13を参照して説明する。
【0159】
先ず、システムコントローラ20の制御の下で、元データ101bの所定の階層を読み込む(ステップS41)。そして、該読み込んだ階層にシグネチャ121、種別コード122或いはエリアコード123が含まれていれば、該コードを例えばRAM24等に記録しておき(ステップS42)、後述の如く差分データ102bの検索の際に利用する。そして、ステップS41にて読み込んだ階層が最終階層であるか否かを判定する(ステップS43)。ここで、最終階層か否かの判断は、例えばステップS41にて読み込んだ地点データの「次段データ種別」が「POI」であるか否かによって判断してもよい。即ち、当該地点データの次の階層がPOIであれば最終階層と判断し、POIでなければ最終階層でないと判断してもよい。
【0160】
ステップS43における判定の結果、最終階層でないと判定されれば(ステップS43:No)、元データ101bの次の階層の地点データを読み込む(ステップS44)。その後、再びステップS42及びステップS43における動作を繰り返す。
【0161】
他方、ステップS43における判定の結果、最終階層であると判定された場合には(ステップS43:Yes)、差分データ101bを読み込む(ステップS45)。そして、差分データ101b内に、ステップS42にて記録したシグネチャ121、種別コード122及びエリアコード123と同一のコードを有する地点データが存在するか否かを判定する(ステップS46)。即ち、ステップS42にて記録したシグネチャ121、種別コード122及びエリアコード123によって特定される地点データが差分データ102b内に存在するか否かを判断する。
【0162】
ステップS46における判定の結果、同一コードを有する地点データが差分データ102b内に存在していると判定された場合には(ステップS46:Yes)、その地点データを取得し、該取得した地点データを元データ101bの同一階層における地点データと置き換えて取り扱う(ステップS47)。
【0163】
具体的には、例えば元データ101bにて、「スポーツスポット」→「サッカー場」→「埼玉県」の順にユーザが選択したとすると、“シグネチャA”と“種別コード01”と“エリアコード01”とが、ステップS42にて記録されている。従って、差分データ102bを参照すると、同一のエリアコード123及び種別コード122を有している地点データ(即ち、差分データ102bのコンテンツデータ)が存在することが判明する。従って、差分データ102bのコンテンツデータ全体を、元データ101bのコンテンツデータ全体と置き換える。そして、ディスプレイ44には、「駒場スタジアム」、「大宮サッカー場」及び「埼玉スタジアム2002」が選択可能に表示出力されることとなる。
【0164】
他方、ステップS46における判定の結果、同一コードを有する地点データが差分データ102b内に存在していないと判定された場合には(ステップS46:No)、そのまま元データ101bを利用して地点検索を行う。
【0165】
以上の結果、第2具体例によれば、第1具体例と同様に、差分データ102bを用いて比較的容易に最新の地点データを用いて地点検索を行うことが可能となる。第2具体例では特に、例えばあるジャンルの特定のエリアにおける地点データを優先的に選択して変更することが可能である。従って、差分データ102bに記録される地点データの容量が少なくなると共に、差分データ102bへのデータ読取処理を比較的容易に且つ迅速に行うことができるという大きな利点を有する。
【0166】
(第3具体例)
続いて、図14から図16を参照して、第3具体例を説明する。ここに、図14は、第3具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データを概念的に示す図であり、図15は、第3具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データを概念的に示す図であり、図16は図14及び図15に示す元データ及び差分データを用いて地点データを検索する動作を示すフローチャートである。尚、第3具体例は、上述した第1及び第2具体例と同様に、例えば夫々の地点を例えばジャンルや地域等の共通の性質を有する地点別に階層構造で分類し、該階層構造に基づいて、上位の階層における地点データより順に下位の階層における地点データを検索するものである。
【0167】
図14に示すように、第3具体例における元データ101cは、第2具体例における元データ101bと同様のデータ構造を有している。
【0168】
図15に示すように、第3具体例における差分データ102cも、第2具体例における差分データ102bと同様のデータ構造を有している。第3具体例では特に、「選択肢名称」が空白の領域となっている地点データを有している。係る「選択肢名称」が空白の領域となっている地点データは、当該地点データの下の階層の地点データに変更が加えられていることを示している。又、「選択肢名称」に地点の名称が記載されている地点データは、新しく追加されたデータを示している。このように、追加された地点データの名称のみを記載し、下の階層の地点データに変更が加えられている地点データの名称を空白とすることで、差分データ102cのデータ容量を小さくすることが可能となる。
【0169】
続いて、図14に示す元データ101c及び図15に示す差分データ102cを用いたナビゲーション処理の際に行う地点検索の動作例について、図16を参照して説明する。
【0170】
先ず、システムコントローラ20の制御の下で、同一階層の元データ101c及び差分データ102cを読み込む(ステップS51)。
【0171】
そして、ステップS51にて読み込まれた差分データ102cを参照して、該読み込んだ階層に追加する地点データが存在するか否かを判定する(ステップS52)。この場合、例えば、「選択肢名称」が空白でなく、ある地点の名称等が記載されている地点データが存在すれば、追加する地点データが存在すると判定する。
【0172】
ステップS52における判定の結果、追加する地点データが存在しないと判定された場合には(ステップS52:No)、ステップS54へ進む。
【0173】
他方、ステップS52における判定の結果、追加する地点データが存在すると判定された場合には(ステップS52:Yes)、該当地点データは元データ101cに新しく追加されたものとして扱う(ステップS53)。尚、追加された地点データの次の階層を読み込む場合には、元データ101cを読み込むことなく、差分更新データ102cより、当該追加された地点に関連付けられた地点データを読み込むことが好ましい。
【0174】
その後、例えばユーザの選択によって地点データが選択された場合には、当該選択された地点データのシグネチャ121(或いは、種別コード122やエリアコード123)と同一の地点データが、差分データ102cに含まれているか否かを判定する(ステップS54)。
【0175】
ステップS54における判定の結果、差分データ102cに含まれていないと判定された場合には(ステップS54:No)、システムコントローラ20は、当該地点データより下の階層における地点データに変更は加えられていないと判断する。従って、以降、元データ101cの地点データを利用して、地点検索等のナビゲーション処理を行う(ステップS55)。
【0176】
他方、ステップS54における判定の結果、差分データ102cに含まれていると判定された場合には(ステップS54:Yes)、更に、当該地点データの「選択肢名称」が空白領域となっているか否かを判定する(ステップS56)。
【0177】
ステップS56における判定の結果、「選択肢名称」が空白領域となっていると判定された場合には、システムコントローラ20は、当該地点データより下の階層における地点データに何らかの変更が加えられていると判断する。従って、元データ101c及び差分データ102cの次の階層の地点データを読み込む(ステップS57)。そして、再度ステップS52からステップS54までの処理を行い、例えば最終階層まで読み込むことで、地点検索等のナビゲーション処理を行う。
【0178】
より具体的には、図14における元データ101cにおいて、元データ101c及び差分データ102cの夫々の地点データが読み込まれる。第1階層においては、差分データ102cに「選択肢名称」が空白以外の地点データが存在しないため、追加される地点データが存在しないと判断される。そして、ディスプレイ44には、「スポーツスポット」、「グルメスポット」及び「プレイスポット」が選択可能に表示出力されている。
【0179】
ここで、仮にユーザが「プレイスポット」を選択したとする。この場合、当該「プレイスポット」を示す元データ101cにおける地点データのシグネチャ121である「シグネチャC」と同一のシグネチャ121を含んでいる地点データは、差分データ102cには存在していない。従って、システムコントローラ20は、「プレイスポット」より下の階層の地点データには変更が加えられていないと判断し、以降元データ101cに基づいて地点検索等のナビゲーション処理を行う。
【0180】
一方、仮にユーザが「スポーツスポット」を選択したとする。この場合、当該「スポーツスポット」を示す元データ101cにおける地点データのシグネチャ121である「シグネチャA」と同一のシグネチャ121を含んでいる地点データが、差分データ102cに存在し、且つその「選択肢名称」は空白となっている。従って、システムコントローラ20は、「スポーツスポット」より下の階層の地点データに何らかの変更が加えられていると判断する。そして、元データ101cの第2階層における地点データと差分データ102cの第2階層における地点データとが読み込まれる。ここで、仮にユーザが「サッカー場」を選択したとすると、上述した処理と同様に、元データ101cの第3階層における地点データと差分データ102cの第3階層における地点データとが読み込まれる。
【0181】
ここで、差分データ102cの第3階層には、「選択肢名称」が「栃木県」を示している地点データが存在する。従って、システムコントローラ20は、「栃木県」を示す地点データが追加されたものと判断し、ディスプレイ44には、「埼玉県」、「東京都」及び「栃木県」が選択可能に表示出力される。
【0182】
その後、仮にユーザが「埼玉県」を選択したとすると、元データ101cの第4階層における地点データと差分データ102cの第4階層における地点データとが読み込まれる。差分データ102cから読み込まれた地点データには、「選択肢名称」が「駒場スタジアム」を示す地点データが存在するため、当該地点データは追加されたものとして扱われる。従って、ディスプレイ44には「大宮サッカー場」、「埼玉スタジアム2002」及び「駒場スタジアム」が選択可能に表示出力されることなる。
【0183】
以上の結果、第3具体例によれば、第1具体例と同様に、差分データ102cを用いて比較的容易に最新の地点データを用いて地点検索を行うことが可能となる。第3具体例では特に、差分データ102cには、追加された地点データを特定するためのシグネチャ121、種別コード122及びエリアコード123が記録されていればよい。従って、「選択肢名称」に記録すべき地点の名称を省略することができるため、差分データ102cのデータ容量を小さくすることが可能という大きな利点を有することとなる。
【0184】
(第4具体例)
続いて、図17から図19を参照して、第4具体例を説明する。ここに、図17は、第4具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データを概念的に示す図であり、図18は、第4具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データを概念的に示す図であり、図19は図17及び図18に示す元データ及び差分データを用いて地点データを検索する動作を示すフローチャートである。尚、第4具体例は、例えば夫々の地点を、その地点の住所に従って階層構造で分類し、該階層構造に基づいて、上位の階層における地点データより順に下位の階層における地点データを検索するものである。
【0185】
図17に示すように、第4具体例における元データ101dは、第1から第3具体例における元データと概ね同様のデータ構造を有している。第4具体例では特に、第1階層における地点データとして、都道府県別のエリアデータを有しており、第2階層における地点データとして、市区町村別のサブエリアデータを有しており、第3階層における地点データとして、町名別の町長目エリアデータを有している。
【0186】
図18に示すように、第4具体例における差分データ102dは、第1から第3具体例における差分データと概ね同様のデータ構造を有している。第4具体例では特に、夫々の地点データは削除/追加フラグ114を有している。削除/追加フラグ114は、当該地点データが元データ101dより削除されているか、或いは元データ101dに追加されているかを示しており、例えば2ビットのバイナリコードにより示されてもよい。即ち、例えば削除/追加フラグ114が“01b”を示していれば、地点データの削除を示し、削除/追加フラグ114が“10b”を示していれば、地点データの追加を示すように構成してもよい。
【0187】
尚、削除/追加フラグ114は、一つのフラグ情報として構成しなくとも、第1具体例における削除フラグ111及び追加フラグ112と同様に、二つのフラグ情報として構成してもよい。
【0188】
続いて、図17に示す元データ101d及び図18に示す差分データ102dを用いたナビゲーション処理の際に行う地点検索の動作例について、図19を参照して説明する。
【0189】
先ず、システムコントローラ20の制御の下で、同一階層の元データ101d及び差分データ102dを読み込む(ステップS61)。そして、差分データ102aに含まれる削除/追加フラグ114を参照することで、削除フラグが有効か否かを判定する(ステップS62)。即ち、削除/追加フラグ114が、当該地点データを元データ101dより削除する旨を示しているか否かを判定する。
【0190】
ステップS62における判定の結果、削除フラグが有効でなければ(ステップS62:No)、ステップS64に進む。
【0191】
他方、ステップS62における判定の結果、削除フラグが有効であれば(ステップS62:Yes)、当該地点データを元データ101dより削除して取り扱う(ステップS63)。例えば、ステップS61において、図18に示す差分データ102dを読み込んだ場合には、第2階層におけるサブエリアデータである「大宮市」、「浦和市」及び「与野市」を夫々示す地点データの削除フラグが有効であるため、元データ101dより当該3つの地点データは削除されたものとして取り扱う。
【0192】
そして、差分データ102aに含まれる削除/追加フラグ114を参照することで、追加フラグが有効か否かを判定する(ステップS64)。即ち、元データ101dに追加される地点データが存在するか否かを判定する。
【0193】
ステップS64における判定の結果、追加フラグが有効でないと判定されれば(ステップS64:No)、ステップS66へ進む。
【0194】
他方、ステップS64における判定の結果、追加フラグが有効であると判定されれば(ステップS64:Yes)、当該地点データを元データ101dに追加して取り扱う(ステップS65)。例えば、ステップS61において、図18に示す差分データ102dを読み込んだ場合には、第2階層のエリアデータとして「さいたま市」を示す地点データが追加されることとなる。
【0195】
その後、ステップS61にて読み込んだ階層が最終階層か否かを判定する(ステップS66)。この場合、例えば上述したように地点データの「次段データ種別」が「POI」であるか否かにより判定してもよいし、或いはユーザの指示により最終階層であると判定してもよい。
【0196】
ステップS66における判定の結果、最終階層であると判定された場合には(ステップS66:Yes)、その後元データ101d及び差分データ102dにおいて新たな地点データを読み込むことなく、当該階層における地点データ(或いは、当該地点データに関連付けられているPOI)を用いてナビゲーション処理を行う。
【0197】
他方、ステップS66における判定の結果、最終階層でないと判定された場合には(ステップS66:No)、例えばユーザの指示により更に下の階層の地点データを読み込むこととなる。そして、次に読み込む地点データがステップS65にて追加された地点データであるか否かを判定する(ステップS67)。
【0198】
ステップS67における判定の結果、追加された地点データでないと判定された場合には(ステップS67:No)、元データ101dを対象として次の階層の地点データを読み込む(ステップS69)。そして、該読み込んだ地点データに対して、再度ステップS62からステップS66までの処理を行う。
【0199】
他方、ステップS67における判定の結果、追加された地点データであると判定された場合には(ステップS67:Yes)、差分データ102dを対象として次の階層の地点データを読み込む(ステップS68)。即ち、ステップS65にて追加扱いされた差分データ102dの地点データのオフセット情報110が示す、次の階層の地点データを読み込む。そして、該読み込んだ地点データに対して、再度ステップS62からステップS66までの処理を行う。
【0200】
より具体的には、ステップS61にて、元データ101dのエリアデータと差分データ102dのエリアデータを読み込む。このとき、差分データ102dにおけるエリアデータの削除/変更フラグ114は有効となっていないため、元データ101dの地点データがディスプレイ44に表示出力される。ここで、ユーザが「埼玉県」を示す地点データを選択した場合、元データ101d及び差分データ102dの夫々における第2階層のサブエリアデータの読込を更に行う。ここで、差分データ102dの追加/削除フラグ114は、「大宮市」、「浦和市」及び「与野市」を夫々示す地点データが削除されていることを示し、且つ「さいたま市」を示す地点データが追加されていることを示している。従って、ディスプレイ44には、「さいたま市」が選択可能に表示出力される。その後、ユーザが「さいたま市」を選択した場合には、差分データ102dの第3階層の地点データである町長目エリアデータを読み込み、該町長目エリアデータを表示出力することとなる。
【0201】
尚、町長目エリアデータにより分類される住所より更に細分化された地点データ(例えば番地別や部屋番号別の地点データ等)を有していてもよいし、或いはエリアデータより更に広い範囲での分類がなされた地点データ(例えば、地方別や国別の地点データ等)を有していてもよい。このように構成しても、上述した第4具体例と同様の動作が可能である。
【0202】
以上の結果、第4具体例によれば、第1具体例と同様に、差分データ102dを用いて比較的容易に最新の地点データを用いて地点検索を行うことが可能となる。加えて、第4具体例では特に、例えば市区町村の合併等による住所変更を即座に且つ適切に反映させることができる。
【0203】
以上説明したように、本発明のデータ検索装置を備えるナビゲーション装置に係る実施例によれば、データ容量の小さな差分データを用いて、比較的容易に最新の地点を用いたナビゲーション処理(特に、地点検索)を行うことが可能となる。従って、例えば元データ全体を更新(或いは、再構築)したり、或いはハードディスクを取替えたりすることなく、最新の地図データを用いたナビゲーション処理が可能となる。加えて、地図データの製作業者をして、地図データの更新に係る処理コストや金銭的コストを低減することが可能になるという利点をも有することとなる。
【0204】
尚、上述した実施例において、元データ101と差分データ102(或いは、差分追加データ、差分削除データ、差分修正データ)とは、データ形式(フォーマット)を同じくしていることが好ましい。係るデータ形式としては、例えばKIWIフォーマットを用いてもよい。これにより、差分データ102を元データ101に組み合わせて使用しても、通常のナビゲーション処理によって適切に地点検索を行うことが可能となる。
【0205】
又、上述した差分データ102は、例えばDVD−ROM34やCD−ROM33等の記録媒体により入手してもよいし、或いは通信装置38の動作によりネットワークを介して入手してもよい。いずれにせよ、所定の時点において作成された元データ101を基準として更新された差分データ102を入手し、該差分データを用いてナビゲーション処理を行うことで、上述した各種利益を享受することが可能となる。
【0206】
加えて、本実施例では、地点データの検索について説明したが、これに限られることなく、例えばテキストデータの検索、或いはテキストデータをキーワードとした各種データの検索等に用いてもよい。これによっても、上述した各種利益を相応に享受することが可能である。
【0207】
更に本発明のナビゲーション装置は、上述の各実施形態或いは各実施例の如く車載用ではなく、航空機、船舶、二輪車等の各種の移動体用や更に携帯情報端末や携帯電話等を利用した歩行者用、動物用等の各種ナビゲーション装置に適用することも可能である。
【0208】
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うナビゲーション装置及び方法、並びにナビゲーション用のコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデータ検索装置に係る実施形態の基本構成を概念的に示すブロック図である。
【図2】本発明のナビゲーション装置に係る実施形態の基本構成を概念的に示すブロック図である。
【図3】本発明の実施例に係るナビゲーション装置の基本構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例に係るナビゲーション装置が利用する元データ及び差分データを概念的に示す模式図である。
【図5】図4に示す元データ及び差分データを用いて、所望の地点データを検索する動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施例に係るナビゲーション装置が利用する元データ、差分追加データ、差分削除データ及び差分修正データを概念的に示す模式図である。
【図7】図6に示す元データ、差分追加データ、差分削除データ及び差分修正データを用いて、所望の地点データを検索する動作を示すフローチャートである。
【図8】第1具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図9】第1具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図10】図8及び図9に示す元データ及び差分データを用いて、所望の地点データを検索する動作を示すフローチャートである。
【図11】第2具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図12】第2具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図13】図11及び図12に示す元データ及び差分データを用いて、所望の地点データを検索する動作を示すフローチャートである。
【図14】第3具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図15】第3具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図16】図14及び図15に示す元データ及び差分データを用いて、所望の地点データを検索する動作を示すフローチャートである。
【図17】第4具体例におけるナビゲーション装置が利用する元データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図18】第4具体例におけるナビゲーション装置が利用する差分データのデータ構造を概念的に示す図である。
【図19】図17及び図18に示す元データ及び差分データを用いて、所望の地点データを検索する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・ナビゲーション装置
20・・・システムコントローラ
22・・・CPU
23・・・RAM
24・・・ROM
31・・・CD−ROMドライブ
32・・・DVD−ROMドライブ
36・・・ハードディスク
101、101a、101b、101c、101d・・・元データ
102、102a、102b、102c、102d・・・差分データ
103・・・差分追加データ
104・・・差分削除データ
105・・・差分修正データ
110・・・オフセット情報
111・・・削除フラグ
112・・・追加フラグ
113・・・変更フラグ
114・・・削除/追加フラグ
121・・・シグネチャ
122・・・種別コード
123・・・エリアコード
200・・・データ検索装置
201・・・第1取得手段
202・・・第2取得手段
203・・・データ出力手段
211・・・元データ
212・・・差分データ
300・・・ナビゲーション装置
301・・・経路探索手段
302・・・表示出力手段
Claims (17)
- 地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データと、
前記元データを基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データと
を含む全データリストから所望の地点を示す対象地点データを検索するデータ検索装置であって、
前記元データより、前記複数の元地点データのうち少なくとも一つを取得する第1取得手段と、
前記差分データより、前記更新地点データを取得する第2取得手段と、
前記第1取得手段が取得した前記元地点データに、前記第2取得手段が取得した前記更新地点データを組み合わせて、前記対象地点データとして出力するデータ出力手段と
を備えたことを特徴とするデータ検索装置。 - 前記差分データは、前記更新地点データとして、追加された地点を示す差分追加データを含んでなり、
前記第2取得手段が前記差分追加データを取得した場合には、前記データ出力手段は、前記追加された地点を示す元地点データを、前記第1取得手段が取得した前記元地点データに追加して前記対象地点データとして出力することを特徴とする請求項1に記載のデータ検索装置。 - 前記差分データは、前記更新地点データとして、前記更新された地点が前記地図上より削除されていることを示す差分削除データを含んでなり、
前記第2取得手段が前記差分削除データを取得した場合には、前記データ出力手段は、前記削除された地点を示す元地点データを、前記第1取得手段が取得した前記元地点データから削除して前記対象地点データとして出力することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ検索装置。 - 前記差分データは、前記更新地点データとして、前記更新された地点に修正が加えられたことを示す差分修正データを含んでなり、
前記第2取得手段が前記差分修正データを取得した場合には、前記データ出力手段は、前記第1取得手段が取得した前記元地点データのうち前記修正が加えられた地点を示す元地点データに対して、前記差分修正データに基づいた修正を加えて前記対象地点データとして出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のデータ検索装置。 - 前記差分データは、前記更新地点データを複数含んでなり、
前記複数の元地点データのうち一の元地点データは、前記複数の元地点データのうち少なくとも一つの他の元地点データに対応付けられており、且つ該他の元地点データとの対応付けを示すオフセット情報を含んでなる階層構造のデータ形式を有しており、
前記複数の更新地点データのうち一の更新地点データは、前記複数の更新地点データのうち少なくとも一つの他の更新地点データに対応付けられており、且つ該他の更新地点データとの対応付けを示す前記オフセット情報を含んでなる階層構造のデータ形式を有しており、
前記第1取得手段は、前記オフセット情報を参照することで、前記元地点データを取得し、
前記第2取得手段は、前記オフセット情報を参照することで、前記更新地点データを取得することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のデータ検索装置。 - 前記一の元地点データ及び前記一の更新地点データの夫々は、当該一の元地点データ又は当該一の更新地点データの前記階層構造における相対的な階層位置を示す階層情報を含んでなり、
前記一の更新地点データが前記一の元地点データが更新されていることを示している場合には、前記一の元地点データと前記一の更新地点データとは同一の前記階層情報を有していることを特徴とする請求項5に記載のデータ検索装置。 - 前記一の更新地点データは、該一の更新地点データと同一の前記階層情報を含む前記一の元地点データと前記オフセット情報によって対応付けられる前記他の元地点データが変更されているか否かを示す変更フラグを含んでなり、
前記第2取得手段は、前記変更フラグが前記他の元地点データが変更されていることを示している場合に、前記他の元地点データと同一の前記階層情報を有する前記他の更新地点データを取得し、且つ前記変更フラグが前記他の元地点データが変更されていないことを示している場合に前記他の更新地点データを取得しないことを特徴とする請求項6に記載のデータ検索装置。 - 前記第1取得手段は、前記変更フラグが前記他の元地点データが変更されていることを示している場合には、前記他の更新地点データと同一の前記階層情報を有する前記他の元地点データを取得しないことを特徴とする請求項7に記載のデータ検索装置。
- 前記複数の元地点データ及び前記複数の更新地点データの夫々は、前記地点のジャンル、種別及び位置のうち少なくとも一つを示す地点コードを含んでなることを特徴とする請求項5に記載のデータ検索装置。
- 前記複数の更新地点データのうち少なくとも一つは、該少なくとも一つの更新地点データと同一の前記地点コードを含む前記複数の元地点データのうち少なくとも一つが変更されていることを示し、
前記第2取得手段は、前記複数の更新地点データのうち前記第1取得手段が取得する前記元地点データと同一の前記地点コードを含む更新地点データ取得し、前記データ出力手段は、前記第1取得手段が取得した前記元地点データを、前記第2取得手段が取得した更新地点データと置き換えて出力することを特徴とする請求項9に記載のデータ検索装置。 - 前記複数の更新地点データの夫々は、該夫々の更新地点データが示す前記地点の名称を示す名称コードを含んでなり、
前記複数の元地点データのうち少なくとも一つが変更されている場合には、該少なくとも一つの元地点データと同一の前記地点コードを含む更新地点データの前記名称コードが空白状態となっており、
前記元データに追加する前記更新地点データがある場合には、該追加される更新地点データの名称コードは非空白状態となっていることを特徴とする請求項9に記載のデータ検索装置。 - 前記更新地点データは、当該更新地点データを前記元地点データに組み合わせる方法を示す組合せ情報を含んでなり、
前記データ出力手段は、前記組合せ情報に基づいて前記対象地点データを出力することを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のデータ検索装置。 - 地図上における地点を夫々示し、且つ所定フォーマット形式にて夫々作成された複数の元地点データを含んでなる元データと、
前記元データを基準として更新された地点を示し、且つ前記所定フォーマット形式にて作成された少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データとを含む全データリストから所望の地点を示す対象地点データを検索するデータ検索方法であって、
前記元データより、前記複数の元地点データのうち少なくとも一つを取得する第1取得工程と、
前記差分データより、前記更新地点データを取得する第2取得工程と、
前記第1取得工程において取得された前記元地点データに、前記第2取得工程において取得された前記更新地点データを組み合わせて前記対象地点データとして出力するデータ出力工程と
を備えたことを特徴とするデータ検索方法。 - 請求項1から12のいずれか一項に記載のデータ検索装置を備えたナビゲーション装置であって、
前記データ出力手段により出力された前記対象地点データが示す地点までの経路を探索する経路探索手段と、
前記経路を表示する表示出力手段と
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。 - 請求項1から12のいずれか一項に記載のデータ検索装置を備えたナビゲーション装置に係るナビゲーション方法であって、
前記データ出力手段により出力された前記対象地点データが示す地点までの経路を探索する経路探索工程と、
前記経路を表示する表示出力工程と
を備えたことを特徴とするナビゲーション方法。 - 地図上における地点を夫々示す複数の元地点データを含んでなる元データと、
前記元データを基準として更新された地点を示す少なくとも一つの更新地点データを含んでなる差分データと
を含んだことを特徴とするデータセット。 - 請求項1から12のいずれか一項に記載のデータ検索装置に備えられたコンピュータを制御するデータ検索用のコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記第1取得手段、前記第2取得手段及び前記データ出力手段の少なくとも一部として機能させることを特徴とするデータ検索用のコンピュータプログラム。
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