JP2004192363A - Information processor and method, recording medium, and program - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、電子機器のネットワーク機能を試用し、使用感を得ることができるようにした情報処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子機器、音楽、または映像などの商品の製品情報をユーザに伝達する方法として、店頭展示、広告、宣伝、商品カタログなどが存在するが、広告または商品カタログなどに記載されている製品情報は限られている。
【0003】
一方、ユーザは、店頭で実際に電子機器を見て、試したり、音楽、映像を視聴することにより、広告または商品カタログに記載されている以上の製品情報を得ることができる。ただし、近くに店舗がない場合や、実際の商品が店頭展示されていない場合は、実際に商品を試すことは困難である。また、店舗に行って、展示されている商品があったとしても、その商品が人気商品の場合は、ゆっくりと商品を試すことができない場合がある。
【0004】
これに対応して、特許文献1には、インタネット上のオンラインショッピングにおいて、複数のアイテム情報および空間情報を予め登録しておき、ユーザの購入したいアイテムを、アイテム提示空間において、複数組み合わせたり、配置を試すことができるデータ配信システムが開示されている。
【0005】
さらに、例えば、特許文献2に記載のデータ配信システムにおいては、店頭に行かなくても、インタネットを利用して、ユーザが購入しようとする曲を前もって視聴することができる。
【0006】
以上のように、インタネットなどのネットワークを利用することにより、広告または商品カタログに記載されている以上の製品情報を得ることができる。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−331698号公報
【特許文献2】
特開2002―182661号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムにおいては、ネットワークを利用し、複数の商品の組み合わせ方や配置の仕方を試すことができても、実際に商品を試すことができないため、実際の商品を使った使用感がわからないことがある。また、特許文献2に記載のシステムは、音楽や映像などのコンテンツには有効であるが、実際の商品(有体物の商品)に適用することができない。以上の理由により、店頭に行かなければ、実際の商品の使用を体験することができないことがあり、ネットワークを利用しても、その商品の使用感がわからない課題があった。
【0009】
さらに、商品の使用感に対するコメントは、店頭に行き、実際に商品の使用を試したユーザ以外から求めることができないため、多くのユーザのニーズに合わせた商品を、効率よく企画、開発することが困難である課題があった。
【0010】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、電子機器のネットワーク機能を試用することができるようにするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報処理装置は、ユーザからの操作に基づいて、ネットワークに接続される電子機器に対するデータを入力する入力手段と、入力手段により入力されたデータに対応して電子機器が提供する機能を提供することにより、電子機器の存在を偽装する第1の偽装手段とを備えることを特徴とする。
【0012】
第1の偽装手段は、電子機器の機能の一部を、ネットワークを介して取得するようにすることができる。
【0013】
電子機器から提供されない付加機能を提供する付加機能提供手段をさらに備えるようにすることができる。
【0014】
付加機能提供手段は、電子機器から提供されない付加機能を、ネットワークを介して取得するようにすることができる。
【0015】
第1の偽装手段は、電子機器の存在を偽装し、ネットワークに接続される他の電子機器と通信するようにすることができる。
【0016】
入力手段により入力されたデータに対応して他の電子機器が提供する機能を提供することにより、他の電子機器の存在を偽装する第2の偽装手段をさらに備え、第1の偽装手段は、電子機器の存在を偽装し、第2の偽装手段により偽装された他の電子機器の存在と通信するようにすることができる。
【0017】
第1の偽装手段は、電子機器がデータに対応して出力する情報を生成し、第1の偽装手段が生成する情報を出力する出力手段をさらに備えるようにすることができる。
【0018】
第1の偽装手段は、電子機器がデータに対応して出力するコンテンツを取得し、第1の偽装手段が取得するコンテンツを出力する出力手段をさらに備えるようにすることができる。
【0019】
本発明の情報処理方法は、ユーザからの操作に基づいて、ネットワークに接続される電子機器に対するデータを入力する入力ステップと、入力ステップの処理により入力されたデータに対応して電子機器が提供する機能を提供することにより、電子機器の存在を偽装する偽装ステップとを含むことを特徴とする。
【0020】
本発明の記録媒体のプログラムは、ユーザからの操作に基づいて、ネットワークに接続される電子機器に対するデータを入力する入力ステップと、入力ステップの処理により入力されたデータに対応して電子機器が提供する機能を提供することにより、電子機器の存在を偽装する偽装ステップとを含むことを特徴とする。
【0021】
本発明のプログラムは、ユーザからの操作に基づいて、ネットワークに接続される電子機器に対するデータを入力する入力ステップと、入力ステップの処理により入力されたデータに対応して電子機器が提供する機能を提供することにより、電子機器の存在を偽装する偽装ステップとを含むことを特徴とする。
【0022】
本発明においては、ユーザからの操作に基づいて、ネットワークに接続される電子機器に対するデータが入力され、入力されたデータに対応して電子機器が提供する機能を提供することにより、電子機器の存在が偽装される。
【0023】
ネットワークとは、少なくとも2つの装置が接続され、ある装置から、他の装置に対して、情報の伝達をできるようにした仕組みをいう。ネットワークを介して通信する装置は、独立した装置どうしであってもよいし、1つの装置を構成している内部ブロックどうしであってもよい。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0025】
図1は、本発明を適用した情報処理システムとしての仮想空間遠隔操作システムの構成例を示している。この仮想空間遠隔操作システムとは、携帯型ユーザ端末の画面に、各ユーザが自分専用の仮想的な空間(以下、仮想宅と記述する)をCG(Computer Graphic)として表示させることができ、仮想宅内に設けられるパーソナルコンピュータアイコンやテレビジョン受像機アイコンを操作することにより、ユーザの実際の部屋に実在するパーソナルコンピュータ(以下、PCと記述する)やテレビジョン受像機(以下、TVと記述する)、またはオーディオ機器、その他のAV機器や各種電子機器を制御できるようにするものである。
【0026】
この仮想空間遠隔操作システムは、ユーザ側の機器とサービス提供者側の機器に分類できる。
【0027】
はじめに、ユーザ側の機器について説明する。携帯型ユーザ端末1は、例えば、PC、PDA(Personal Digital assistant)、携帯電話機などから成り、基地局4およびインタネット5を介して任意のサーバ等に接続する。さらに、携帯型ユーザ端末1は、図2を参照して後述するように、内蔵されたCPU31が仮想宅ビューアプログラム51を実行することにより、以下に述べる動作を実現する。
【0028】
ユーザAによって使用される携帯型ユーザ端末1は、基地局4およびインタネット5を介して、サービス提供者側の仮想宅DBサーバ21などに接続し、ユーザAの仮想宅の情報を取得して、その画像を画面上に表示する。この仮想宅の画像には、ユーザAの実際の家(以下、ユーザA宅と記述する)に実在するPC12やHDDビデオ13にそれぞれ対応するPCアイコンやオーディオアイコンが表示される。このHDDビデオ13とは、HDD(Hard Disk Drive)を内蔵したビデオレコーダのことである。
【0029】
さらに、仮想宅の画像には、ユーザA宅には実在しない仮想TV、仮想HDDオーディオおよび仮想インタネットラジオに対応する仮想TVアイコン、仮想オーディオアイコンおよび仮想インタネットラジオアイコンが表示される。このHDDオーディオとは、HDDを内蔵したオーディオ機器のことである。なお、ここで、仮想TVおよび仮想HDDオーディオは、実機器であるTVおよびHDDオーディオに対応する仮想機器であるが、仮想インタネットラジオは、もともと、対応するプログラムを実行することにより実現されるだけのものであり、実機器に対応しない仮想機器である。
【0030】
また、携帯型ユーザ端末1は、画面上に表示される仮想宅のPCアイコンやビデオアイコンに対するユーザの操作に対応し、基地局4およびインタネット5を介して、ユーザA宅の宅内ネットワーク2を構成するホームサーバ11に接続し、PC12やHDDビデオ13を制御するための制御信号を送信する。
【0031】
さらに、携帯型ユーザ端末1は、画面上に表示される仮想TVアイコンに対するユーザAの操作に対応し、図3を参照して後述するように、内蔵されたCPU31が仮想TV52のプログラムを実行することにより、実際のTVがユーザA宅に実在する場合(いまの場合、実在しない)、携帯ユーザ端末1からの制御信号(コマンド)または入力データに対応してTVが実行するTVの擬似的な処理(TVの存在を偽装する仮想TV52の処理)を実行する。
【0032】
例えば、携帯型ユーザ端末1は、実際のTVが出力するステータス情報に対応する、現在の仮想TV52のステータス情報(チャンネル情報または音量情報)を擬似的に生成し、それを表示する。携帯型ユーザ端末1は、仮想TV52のステータス情報におけるチャンネル情報によって特定されるテレビジョン放送番組のEPG情報を、基地局4およびインタネット5を介して、サービス提供者側のEPG(Electronic Program Guide)サーバ24に要求する。また、携帯型ユーザ端末1は、仮想TV52のステータス情報におけるチャンネル情報によって特定されるテレビジョン放送番組に対応する映像ストリームを、サービス提供者側の映像ストリーミングサーバ25に、基地局4およびインタネット5を介して要求する。
【0033】
さらに、携帯型ユーザ端末1は、映像ストリーミングサーバ25から提供された映像ストリームを、ユーザA宅に実在するHDDビデオ13に録画させる制御信号を送信する。以上のように、ユーザAは、実機器であるTVが、実際に宅内ネットワーク2に接続されていなくても、そのTVをネットワークを介して制御する場合と同様な機能を擬似的に体験できる。
【0034】
また、携帯型ユーザ端末1は、仮想TVアイコンと同様に、画面上に表示される仮想オーディオアイコンに対するユーザAの操作に対応し、図3を参照して後述するように、内蔵されたCPU31が仮想HDDオーディオ53のプログラムを実行することにより、実際のHDDオーディオがユーザA宅に実在する場合(いまの場合、実在しない)、携帯ユーザ端末1からの制御信号(コマンド)または入力データに対応してHDDオーディオが実行するHDDオーディオの擬似的な処理(HDDオーディオの存在を偽装する仮想HDDオーディオ53の処理)を実行する。
【0035】
例えば、携帯型ユーザ端末1は、実際のHDDオーディオが出力するステータス情報に対応する、現在の仮想HDDオーディオ53のステータス情報(例えば、録音状態または音量情報)を擬似的に生成し、それを表示する。また、携帯型ユーザ端末1は、仮想インタネットラジオ54を同時に実行することにより、音声ストリーミングサーバ26からインタネット5を介して取得された音声ストリームを録音する。すなわち、携帯型ユーザ端末1は、仮想インタネットラジオ54により取得された音声ストリームを、HDDオーディオの存在を偽装し、HDDオーディオに録音する処理を擬似的に実行する。以上のように、ユーザAは、実機器であるHDDオーディオが、実際に宅内ネットワーク2に接続されていなくても、そのHDDオーディオをネットワークを介して制御する場合と同様な機能を擬似的に体験できる。
【0036】
以上のように、携帯ユーザ端末1は、仮想宅に表示される仮想TVアイコンまたは仮想オーディオアイコンなどの実機器に対応する仮想機器アイコンを用いて、携帯ユーザ端末1からインタネット5に代表されるネットワークを介して制御する(間接的に利用する)ことができる電子機器(ネットワーク対応機器)の擬似的な処理を実行する。
【0037】
また、携帯型ユーザ端末1は、画面上に表示される仮想インタネットラジオアイコンに対するユーザAの操作に対応し、図3を参照して後述するように、内蔵されたCPU31が仮想インタネットラジオ54のプログラムを実行することにより、携帯ユーザ端末1からの制御信号または入力データに対応して、仮想インタネットラジオ54の処理を実行する。なお、仮想インタネットラジオ54は、上述した仮想TV52および仮想HDDオーディオ53と異なり、実機器に対応していない。携帯型ユーザ端末1は、ユーザAの操作に対応して、インタネット5を介して音声ストリーミングサーバ26から音声ストリームを取得する処理を実行する。
【0038】
ユーザA宅には、ホームサーバ11を中心とする宅内ネットワーク2が設けられている。ホームサーバ11は、グローバルIP(Internet Protocol)アドレスを有している。したがって、ホームサーバ11に対しては、携帯型ユーザ端末1などによって、インタネット5を介してアクセスすることができる。ホームサーバ11は、携帯型ユーザ端末1からインタネット5を介して送信されたPC12やHDDビデオ13を制御するための制御信号を受信し、UPnP等のミドルウェアを実行することにより、PC12やHDDビデオ13を制御するための制御信号を、データバス14を介してPC12やHDDビデオ13に中継する。
【0039】
ユーザA宅のPC12は、携帯型ユーザ端末1と同様に、インタネット5を介して、サービス提供者側の仮想宅DBサーバ21などに接続し、ユーザAの仮想宅を画面上に表示する。また、PC12は、表示される仮想宅のPCアイコンやオーディオアイコンに対するユーザの操作に対応して、ホームサーバ11に接続されているHDDビデオ13等を制御するための制御信号を送信する。また、PC12は、画面上に表示される仮想TVアイコンまたは仮想HDDオーディオアイコンに対するユーザAの操作に対応し、実際のTVまたはHDDオーディオがユーザA宅に実在する場合、TVまたはHDDオーディオが実行するTVまたはHDDオーディオの擬似的な処理を実行する。
【0040】
ユーザBによって使用されるPC3は、携帯型ユーザ端末1と同様に、インタネット5を介して、サービス提供者側の仮想宅DBサーバ21などに接続し、ユーザBの仮想宅を画面上に表示する。また、PC3は、表示される仮想宅のPCアイコンやHDDビデオアイコンに対するユーザの操作に対応し、インタネット5を介して、ユーザB宅のホームサーバに接続し、ホームサーバに接続されているPC(いずれも不図示)等を制御するための制御信号を送信する。
【0041】
なお、ユーザ側の機器としては、ユーザA,B以外のユーザが操作する携帯型ユーザ端末やPCが存在し、ユーザA,B以外のユーザ宅にも、それぞれホームサーバが配置されているが、それらの図示は省略する。
【0042】
次にサービス提供者側の機器について説明する。仮想宅DBサーバ21は、各ユーザによって任意に設定される仮想宅のレイアウト情報(仮想宅の外観、仮想宅内の壁の模様、床の材質、仮想宅内の各種アイコンの配置などの情報を含む)や、各ユーザのイベント情報(ユーザ宛にメッセージが届いていることを示す情報、他のユーザからチャットの申し込みがあることを示す情報など)を記憶しており、インタネット5を介して接続してきた携帯型ユーザ端末1などに対して、仮想宅の情報やイベント情報を供給する。
【0043】
認証サーバ22は、インタネット5を介してサービス提供者側の装置に接続してきた携帯型ユーザ端末1などに対する認証処理を実行する。具体的には、携帯型ユーザ端末1に、サービス提供者側の装置に対するアクセス権を供給するとともに、仮想宅DB(Database)サーバ21、またはユーザ情報保持サーバ23に送信されるアクセス権の有効/無効を判別する。
【0044】
ユーザ情報保持サーバ23は、各ユーザの個人データ、すなわち、イベント情報に対するイベント詳細情報(ユーザ宛のメールやメッセージのテキストデータ等)、メモ帳機能を利用してユーザが書き込んだテキストデータ、他のユーザに共有させるための画像データなどを記憶する。
【0045】
EPG(Electronic Program Guide)サーバ24は、インタネット5を介して接続してきた携帯型ユーザ端末1などからの要求に対応して、テレビジョン放送番組の番組表および各番組の情報を含むEPG情報を供給する。
【0046】
映像ストリーミングサーバ25は、インタネット5を介して接続してきた携帯型ユーザ端末1(仮想TV52)などからの要求に対応して、テレビジョン放送番組に対応するストリーミングを供給する。なお、このストリーミングは、擬似的に生成されたものであってもよい。
【0047】
音声ストリーミングサーバ26は、仮想インタネットラジオ54の放送サーバであり、インタネット5を介して接続してきた携帯型ユーザ端末1などからの要求に対応して、音声ストリームデータを供給する。
【0048】
なお、サービス提供者側の仮想宅DBサーバ21乃至音声ストリーミングサーバ26は、必ずしも、図示されたようにそれぞれ別個に設けなくてもよく、仮想宅DBサーバ21乃至音声ストリーミングサーバ26のうちのいくつかを、適宜、統合してもよい。
【0049】
図2は、携帯型ユーザ端末1の構成例を示している。携帯型ユーザ端末1は、CPU(Central Processing Unit)31を内蔵している。CPU31にはバス34を介して、入出力インタフェース35が接続されている。バス34には、ROM(Read Only Memory)32およびRAM(Random Access Memory)33が接続されている。
【0050】
入出力インタフェース35には、音声などを出力する出力部36、ユーザAが操作コマンドを入力するキーボード、タッチパネルなどの入力デバイスよりなる操作入力部37、仮想宅などの映像を表示するCRT(Cathode Ray Tube)またはLCD(Liquid Crystal Display)等よりなる表示部38、各種のプログラムおよび各種のやデータを収納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部39、並びに基地局4およびインタネット5を介して通信を行う通信部40が接続されている。また、入出力インタフェース35には、磁気ディスク42、光ディスク43、光磁気ディスク44、および半導体メモリ45などの記録媒体に対してデータを読み書きするドライブ41が接続されている。
【0051】
CPU31は、磁気ディスク42乃至半導体メモリ45から読み出されて記憶部39に記憶され、記憶部39からRAM33にロードされた仮想宅ビューア51のプログラム、仮想TV52のプログラム、仮想HDDオーディオ53のプログラム、仮想インタネットラジオ54のプログラムに従って後述する各種の処理を実行する。
【0052】
仮想TV52のプログラムまたは仮想HDDオーディオ53のプログラムは、実際のTVまたはHDDオーディオを仮想的に実現する(偽装する)仮想機器のプログラムであり、実際のTVまたはHDDオーディオの製品紹介を行うサーバなどから、インタネット5等のネットワークを介して配布されてもよいし、実際のTVまたはHDDオーディオの製品カタログに添付された各種記憶媒体を用いて配布されてもよい。また、これらの仮想機器プログラムは、実際の機器(以下、実機器とも称する)との格差を付けるために、有効期限を付加するようにしてもよい。
【0053】
これに対して、仮想インタネットラジオ54のプログラムは、インタネット5を介して音声ストリーミングサーバ26から音声ストリームを取得するための実機器に対応しない仮想機器のプログラムである。なお、仮想インタネットラジオ54のプログラムも、仮想TV52のプログラムまたは仮想HDDオーディオ53のプログラムと同様に、インタネット5等のネットワークを介して配布されてもよいし、仮想インタネットラジオ54とともに使用することができるHDDオーディオなどの製品カタログに添付された各種記憶媒体を用いて配布されてもよい。
【0054】
図3は、CPU31により、磁気ディスク42乃至半導体メモリ45から読み出されて記憶部39に記憶され、記憶部39からRAM33にロードされた仮想TV52のプログラムを実行した場合の仮想TV52の処理に対応する機能ブロック図である。
【0055】
仮想TV52は、制御部61、制御情報入力部62、実機器偽装部63、機器状態出力部64、コンテンツ出力部65および付加機能提供部66により構成される。制御部61は、仮想TV52の各部を接続し、ユーザAにより入力された制御情報入力部62からの制御信号を、実機器偽装部63または付加機能提供部66に出力する。また、制御部61は、実機器偽装部63または付加機能提供部66からの情報およびコンテンツを、機器状態出力部64またはコンテンツ出力部65に出力する。
【0056】
制御情報入力部62は、図13を参照して後述するように、画面に表示されるコントロールパネル106の各種ボタン(タッチパネル)などにより構成され、ユーザAの操作に基づいて、仮想TV52に対する制御信号または入力データを入力する。実機器偽装部63は、実際のTVと通信するふり(TVの存在の偽装)をする。すなわち、実機器偽装部63は、実際のTVの機能に対応する類似機能を実行し、また、実機器偽装部63だけでは、実際のTVのふりができない機能については、基地局4およびインタネット5を介して、擬似機能を提供する擬似機能サーバ(例えば、映像ストリーミングサーバ25)などから、その機能の提供を受ける。
【0057】
具体的には、実機器偽装部63は、実際のTVが出力するステータス情報に対応する、現在の仮想TV52のステータス情報(チャンネル情報または音量情報)を擬似的に生成する。また、TVからは、現在、受信、放映中のTV番組の映像ストリームを受信できるが、仮想TV52からは、映像ストリームを出力できない。したがって、実機器偽装部63は、現在のステータス情報におけるチャンネル情報によって特定されるテレビジョン放送番組に対応する映像ストリームを、サービス提供者側の映像ストリーミングサーバ25に、基地局4およびインタネット5を介して要求し、受信する。
【0058】
機器状態出力部64は、実機器偽装部63により生成された現在の仮想TV52のステータス情報を表示部38に表示する。コンテンツ出力部65は、実機器偽装部63により受信された映像ストリーム、または、付加機能提供部66からの情報およびコンテンツを表示部38に表示する。
【0059】
付加機能提供部66は、実際のTVから得られない付加機能を生成したり、また、基地局4およびインタネット5を介して付加機能を提供する付加機能サーバ(例えば、テレビジョン放送番組のEPG情報を提供するEPGサーバ24)などから受信する。
【0060】
なお、CPU31により、磁気ディスク42乃至半導体メモリ45から読み出されて記憶部39に記憶され、記憶部39からRAM33にロードされた仮想HDDオーディオ53のプログラムを実行した場合の仮想HDDオーディオ53の機能ブロック図も同様の構成であるので、以下の説明では、図3の仮想TV52の構成は、仮想HDDオーディオ53の構成としても引用される。
【0061】
したがって、仮想HDDオーディオ53のプログラムが実行された場合、制御情報入力部62は、画面に表示されるコントロールパネルの各種ボタン(タッチパネル)などにより構成され、ユーザAの操作に基づいて、仮想HDDオーディオ53に対する制御信号または入力データを入力する。実機器偽装部63は、実際のHDDオーディオと通信するふり(HDDオーディオの存在の偽装)をする。すなわち、実機器偽装部63は、実際のHDDオーディオの機能に対応する類似機能を実行し、また、実機器偽装部63だけでは、実際のHDDオーディオのふりができない機能については、基地局4およびインタネット5を介して、擬似機能を提供する擬似機能サーバなどから、その機能の提供を受ける。
【0062】
具体的には、実機器偽装部63は、実際のHDDオーディオが出力するステータス情報に対応する、現在の仮想HDDオーディオ53のステータス情報(受信周波数情報または音量情報)を擬似的に生成する。また、実機器偽装部63は、仮想インタネットラジオ54からの録音の制御信号を受け取り、音声ストリーミングサーバ26からの音声ストリームを受信し、録音する。
【0063】
機器状態出力部64は、実機器偽装部63により生成された現在の仮想HDDオーディオ53のステータス情報を表示部38に表示する。コンテンツ出力部65は、実機器偽装部63により受信されたコンテンツ、または、付加機能提供部66からの情報およびコンテンツを、出力部36に出力し、また、表示部38に表示する。
【0064】
付加機能提供部66は、実際のHDDオーディオから得られない付加機能を生成したり、または、基地局4およびインタネット5を介して付加機能を提供する付加機能サーバなどから受信する。
【0065】
図4は、PC12の構成例を示している。PC12は、CPU71を内蔵している。CPU71にはバス74を介して、入出力インタフェース75が接続されている。バス74には、ROM72およびRAM73が接続されている。
【0066】
入出力インタフェース75には、音声などを出力する出力部76、ユーザAが操作コマンドを入力するキーボード、マウスなどの入力デバイスよりなる操作入力部77、仮想宅などの映像を表示するCRTまたはLCD等よりなる表示部78、各種のプログラムおよび各種のデータを収納するハードディスクドライブなどよりなる記憶部79、並びにホームサーバ11との通信や、ホームサーバ11およびインタネット5を介した通信を行う通信部80が接続されている。
【0067】
また、入出力インタフェース75には、磁気ディスク84、光ディスク85、光磁気ディスク86、および半導体メモリ87などの記録媒体に対してデータを読み書きするドライブ83、並びに、テレビジョン放送等のAV信号をエンコードし、またデコードするビデオエンコーダ/デコーダ81が接続されている。ビデオエンコーダ/デコーダ81には、テレビジョン放送を受信するチューナ82が内蔵されている。
【0068】
CPU61は、磁気ディスク84乃至半導体メモリ87から読み出されて記憶部79に記憶され、記憶部79からRAM73にロードされた仮想宅ビューア91のプログラム、仮想TV92のプログラム、仮想HDDオーディオ93のプログラム、および仮想インタネットラジオ94のプログラムをそれぞれ実行することにより、仮想宅ビューア91、仮想TV92、仮想HDDオーディオ93および仮想インタネットラジオ94を実現する。
【0069】
なお、仮想宅ビューア91、仮想TV92、仮想HDDオーディオ93および仮想インタネットラジオ94は、上述した仮想宅ビューア51、仮想HDDオーディオ93および仮想インタネットラジオ94と同様の処理を実行するため、その説明を省略する。また、上述したように、上記各プログラムは各種記憶媒体を用いて配布されてもよいし、インタネット5等のネットワークを介して配布されてもよい。
【0070】
なお、PC3の構成例は、図2に示された携帯型ユーザ端末1の構成例、または図4に示されたPC12の構成例と同様であるので、その説明は省略する。
【0071】
また、ホームサーバ11、仮想宅DBサーバ21、認証サーバ22およびユーザ情報保持サーバ23も、図4に示されたPC12の構成例と同様に構成されるので、それぞれの構成例の説明は省略する。ホームサーバ11、仮想宅DBサーバ21、認証サーバ22およびユーザ情報保持サーバ23は、それぞれに内蔵されるCPUが所定のプログラムを実行することにより、後述する各種の処理を実行する。
【0072】
次に、図5は、携帯型ユーザ端末1などの画面に表示される仮想宅ビューアウィンドウの一例を示している。
【0073】
この仮想宅ビューアウィンドウ101の上部には、仮想宅ビューアウィンドウ101を閉じるとき押下される「終了」ボタン102、仮想宅ビューアウィンドウ101のサイズを最大化するとき、または仮想宅ビューアウィンドウ101のサイズを最大化の状態から元のサイズに戻すとき押下される「最大化」ボタン103、および仮想宅ビューアウィンドウ101を最小化するとき押下される「最小化」ボタン104が設けられている。
【0074】
仮想宅ビューアウィンドウ101は、仮想宅の画像が表示されるメインパネル105、メインパネル105に表示されている複数のアイコンのうち、ユーザによって選択されているアイコンに関連する情報などが表示されるコントロールパネル106、およびチャットやメールのテキストや時事ニュースなどが表示されるコミュニケーションパネル107に区分されている。
【0075】
メインパネル105に表示される仮想宅について、図6を参照して説明する。仮想宅の室内(適宜、仮想部屋とも記述する)には、室内で自律的に行動したり、ユーザの代理として他のユーザの仮想宅に訪問したりするマスコット121が存在する。
【0076】
ここで、マスコットとは、現在表示されている場所に訪れているという印象を喚起する機能、仮想宅ビューアプログラムの状態が変化したことについてユーザの注意を喚起する機能、他ユーザが自分の仮想宅を訪問していることを視認できるようにする機能、他人の仮想宅を訪問する際にアイコンを運搬する機能を有する。また、マスコットとは、ユーザの処理を何らかの形で代行する機能を有する。ただし、このユーザの処理を代行する機能は必ずしも有していなくてもかまわない。
【0077】
仮想部屋には、マスコット121を他のユーザ宅に訪問させるとき押下されるドアアイコン122、ユーザA宛のメールを受信するとき押下されるポストアイコン123、他のユーザと通話するとき(ただし、実際にはチャットするとき)などに押下される電話アイコン124、ユーザA宅に実在するPC12を制御するとき押下されるPCアイコン125、およびユーザA宅に実在するHDDビデオ13を制御するとき押下されるビデオアイコン126が設けられている。
【0078】
仮想TVアイコン127は、ユーザA宅には実在しないが、実際のTVに対応する仮想TVの処理(ネットワークを介して制御されるTVの処理に対応する擬似的なネットワーク処理)を実行するとき押下されるアイコンである。仮想TVオーディオアイコン128は、仮想TVアイコン127と同様に、ユーザA宅には実在しないが、実際のHDDオーディオに対応する仮想HDDオーディオの処理(ネットワークを介して制御されるHDDオーディオの処理に対応する擬似的なネットワーク処理)を実行するとき押下されるアイコンである。
【0079】
この仮想TVアイコン127および仮想オーディオアイコン128は、他のユーザからのプレゼントとして、インタネット5を介して他のPCからメールなどに添付されて届けられたり、または、宣伝として、対応する実機器のメーカなどのサーバから、インタネット5を介して届けられる。
【0080】
また、仮想インタネットラジオアイコン129は、インタネット5を介して、音声ストリーミングサーバ26から、音声ストリーミングを取得するとき押下されるアイコンである。
【0081】
さらに、仮想部屋には、家具に相当するソファアイコン130、およびテーブルアイコン131、並びに室内装飾品や小型物品(以下、アイテムと記述する)などに相当する植物アイコン132、およびゴミ箱アイコン133が設けられている。
【0082】
PCアイコン125乃至ゴミ箱アイコン133は、ユーザが任意の場所に配置することが可能である。また、植物アイコン132などのアイテムアイコンは、自己の仮想部屋から持ち出して、他のユーザにプレゼントすることができる。
【0083】
さらに、仮想部屋には、植物アイコン132などのアイテムアイコンを収納したり(画面上から消去したり)、収納していたアイテムアイコンを仮想部屋に戻したりするとき押下されるクローゼットアイコン134が設けられている。
【0084】
また、各アイコンのデザイン、仮想部屋の壁紙の模様、床の材質なども、予め用意されている複数の選択肢の中から、ユーザが任意に選択することが可能である。
【0085】
次に、携帯型ユーザ端末1のCPU31がRAM33にロードされた仮想宅ビューアプログラム51を実行したときに行われる一連の処理について説明する。なお、以降の処理は、PC12においても同様に実行される。また、以下、携帯型ユーザ端末1の動作の主語を、仮想宅ビューア51と記述する。
【0086】
始めに、サービス提供者側の機器に対してログイン処理が行われる。このログイン処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
【0087】
仮想宅ビューア51が起動されると、画面上のメインパネル105には、図8に示すように、ユーザAの仮想宅の外側が表示される。この画像の表示には、前回ログインしていたときに仮想宅DBサーバ21から供給され、記憶部39などにキャッシュされていた(保持されていた)レイアウト情報が用いられる。コントロールパネル106には、パスワード入力欄108、および「家の中」ボタン109が表示される。
【0088】
ユーザAにより、パスワード入力欄108にログイン用のパスワードが入力され、「家の中」ボタン109が押下されたことに対応し、ステップS1において、仮想宅ビューア51は、基地局4およびインタネット5を介して、仮想宅DBサーバ21にアクセスし、ログイン要求を送信する。
【0089】
このログイン要求に対応し、ステップS11において、仮想宅DBサーバ21は、インタネット5および基地局4を介して、仮想宅ビューア51に認証サーバ22のURL(Uniform Resource Locator)を通知する。
【0090】
ステップS2において、仮想宅ビューア51は、基地局4およびインタネット5を介して、認証サーバ22にアクセスし、ユーザAによって入力されたパスワードおよびID(予めユーザAに対して設定されている個人ID、または携帯型ユーザ端末1に対して設定されている機器ID)を、認証要求とともに送信する。
【0091】
この認証要求に対応し、ステップS21において、認証サーバ22は、パスワードおよびIDの有効性を確認した後、インタネット5および基地局4を介して、仮想宅ビューア51にサービス提供者側の全ての機器に対するアクセス権を供給する。
【0092】
ステップS3において、仮想宅ビューア51は、基地局4およびインタネット5を介して、取得したアクセス権を仮想宅DBサーバ21に通知する。ステップS12において、仮想宅DBサーバ21は、仮想宅ビューア51に対応するアクセス権の確認を、認証サーバ22に要求する。ステップS22において、認証サーバ22は、アクセス権の真偽を確認し、その確認結果を仮想宅DBサーバ21に通知する。
【0093】
ステップS13において、仮想宅DBサーバ21は、認証サーバ22から通知された確認結果が、アクセス権が本物であることを示している場合、ログインが成功したことを、インタネット5および基地局4を介して、仮想宅ビューア51に通知する。
【0094】
このログイン成功の通知を受領したことにより、仮想宅ビューア51は、これ以降の処理を継続できることになる。
【0095】
次に、メインパネル105に仮想部屋を表示するためにレイアウト情報を取得する処理が行われる。このレイアウト情報取得処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
【0096】
ステップS31において、仮想宅ビューア51は、基地局4およびインタネット5を介して、仮想宅DBサーバ23に、ユーザAの仮想宅のレイアウト情報を要求する。この要求に対応し、ステップS41において、仮想宅DBサーバ23は、自己が記憶しているユーザAの仮想宅の最新のレイアウト情報を、インタネット5および基地局4を介して、仮想宅ビューア51に供給する。
【0097】
ステップS32において、仮想宅ビューア51は、取得した最新のレイアウト情報と、記憶部39などにキャッシュされていたレイアウト情報とを比較し、例えば、キャッシュされていたレイアウト情報には存在せず、最新のレイアウト情報には存在しているアイコンの画像データ等のような、更新された分のデータを、基地局4およびインタネット5を介して、仮想宅DBサーバ21に要求する。
【0098】
この要求に対応し、ステップS42において、仮想宅DBサーバ21は、要求されたアイコンの画像データ等などの更新された分のデータを、インタネット5および基地局4を介して、仮想宅ビューア51に供給する。この後、ステップS33において、仮想宅ビューア51は、図10に示すように、メインパネル105に仮想部屋の画像を表示する。このとき、仮想部屋のいずれのアイコンもユーザによって選択されていないので、コントロールパネル106には、仮想部屋の状態(築日数、累計ログイン時間、壁の種類、床の種類など)が表示される。
【0099】
次に、ユーザAのイベント情報を取得する処理が行われる。ユーザAのイベント情報取得処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。ここで、イベント情報とは、仮想宅DBサーバ21に記憶されているものであって、他のユーザからのユーザAに対する何らかの動作(例えば、ユーザA宛にメールが届いていること、ユーザA宛に留守番電話メッセージが録音されていることなど)を示すものである。
【0100】
ステップS51において、仮想宅ビューア51は、基地局4およびインタネット5を介して、仮想宅DBサーバ21に、ユーザAのイベント情報を要求する。この要求に対応し、ステップS61において、仮想宅DBサーバ21は、インタネット5および基地局4を介して、ユーザAのイベント情報を仮想宅ビューア51に供給する。
【0101】
ステップS52において、仮想宅ビューア51は、仮想宅DBサーバ21から供給されたユーザAのイベント情報に基づき、基地局4およびインタネット5を介して、ユーザ情報保持サーバ23にアクセスし、イベント情報に対応するイベント詳細情報を要求する。ここで、イベント詳細情報とは、例えば、ユーザA宛のメールやメッセージの具体的な内容であるテキストデータを指す。
【0102】
ただし、いまの場合、ログイン後の初めてのユーザ情報保持サーバ23に対する接続であるので、イベント情報に対応するイベント詳細情報を要求する前に、上述したログイン処理におけるステップS3,S12,S22の処理と同様、仮想宅ビューア51が、認証サーバ22から取得したアクセス権をユーザ情報保持サーバ23に通知し、ユーザ情報保持サーバ23が、仮想宅ビューア51から通知されたアクセス権の確認を、認証サーバ22に要求し、認証サーバ22が、アクセス権の真偽を確認し、その確認結果をユーザ情報保持サーバ23に通知する処理が行われる。
【0103】
ステップS71において、ユーザ情報保持サーバ23は、インタネット5および基地局4を介して、仮想宅ビューア51に、要求されたイベント詳細情報を供給する。
【0104】
なお、このイベント情報取得処理は、これ以降、所定のタイミングで周期的に実行される。すなわち、ポーリング(polling)方式で実行される。
【0105】
次に、仮想宅ビューア51は、仮想部屋に、ユーザA宅の宅内ネットワーク2を構成している機器を反映させる。そこで、仮想宅ビューア51は、ユーザA宅の宅内ネットワーク2を構成している機器の状態を把握するために、宅内ネットワーク情報取得処理が行われる。この宅内ネットワーク情報取得処理について、図12のフローチャートを参照して説明する。
【0106】
ステップS81において、仮想宅ビューア51は、基地局4およびインタネット5を介して、ユーザA宅のホームサーバ11にアクセスし、宅内ネットワーク2の検索を要求する。この要求に対応し、ステップS91において、ホームサーバ11は、宅内ネットワーク2の検索を実行する。具体的には、データバス14を介して自己に接続している全ての機器に対し、応答を要求する。
【0107】
この要求に対応し、ステップS101において、HDDビデオ13は、データバス14を介してホームサーバ11に、自己を特定する情報を応答する。なお、図示は省略するが、データバス14を介してホームサーバ11に接続されているPC12も同様の処理を実行する。これ以降においても、PC12は、HDDビデオ13と同様の処理を実行するが、その説明は省略する。
【0108】
ステップS92において、ホームサーバ11は、データバス14に接続されたHDDビデオ13、PC12からの応答に基づき、宅内ネットワーク2を構成する機器の一覧を示す宅内ネットワーク内サービス一覧を作成し、インタネット5および基地局4を介して、仮想宅ビューア51に通知する。
【0109】
ホームサーバ11から通知された宅内ネットワーク内サービス一覧に基づき、ステップS82において、仮想宅ビューア51は、基地局4およびインタネット5を介してホームサーバ11に、宅内ネットワーク2を構成する機器(ネットワーク機器とも記述する)の詳細情報を要求する。ここで、ネットワーク機器の詳細情報とは、仮想宅ビューア51から制御できる項目(HDDビデオ13の場合、電源のオン/オフ、録音の指示、再生の指示などである)、ネットワーク機器を制御する時にコントロールパネル106に表示する操作ボタンの情報などを含むものである。
【0110】
この要求に対応し、ステップS93において、ホームサーバ11は、宅内ネットワーク2を構成するHDDビデオ13に詳細情報を要求する。
【0111】
この要求に対応し、ステップS102において、HDDビデオ13は、ホームサーバ11に、自己の詳細情報を通知する。ステップS94において、ホームサーバ11は、各ネットワーク機器からの詳細情報を、インタネット5および基地局4を介して、仮想宅ビューア51に通知する。
【0112】
ステップS83において、仮想宅ビューア51は、基地局4およびインタネット5を介してホームサーバ11に、ネットワーク機器の現在ステータス情報を要求する。この要求に対応し、ステップS95において、ホームサーバ11は、HDDビデオ13に現在ステータス情報を要求する。
【0113】
この要求に対応し、ステップS103において、HDDビデオ13は、ホームサーバ11に、自己の現在ステータス情報を通知する。HDDビデオ13の現在ステータス情報とは、例えば、電源のオン/オフ状態、録音、再生のモード情報などである。ステップS96において、ホームサーバ11は、各ネットワーク機器からの現在ステータス情報を、インタネット5および基地局4を介して、仮想宅ビューア51に通知する。
【0114】
なお、仮想宅ビューア51は、以上のようにして取得した各ネットワーク機器の現在ステータス情報に基づき、メインパネル105に表示されている仮想部屋内のネットワーク機器に対応するアイコンの表示を変化させる。例えば、ユーザ宅AのHDDビデオ13が映像ストリームを録音中である場合、ビデオアイコン126の点滅表示させる。
【0115】
以上のようにして、宅内ネットワーク2を構成するネットワーク機器の詳細情報、ステータス情報が取得されるので、仮想部屋に設置されたPCアイコン125またはビデオアイコン126を押下し、ユーザA宅に実在するPC12またはHDDビデオ13を制御することができる。
【0116】
次に、仮想部屋に設置された仮想アイコンを用いて実行される処理について説明する。
【0117】
図13は、メインパネル105の仮想部屋において、仮想TVアイコン127がユーザによって選択された状態を示している。仮想TVアイコン127が選択されたことにより、携帯型ユーザ端末1のCPU31は、磁気ディスク42乃至半導体メモリ45から読み出されて記憶部39に記憶され、記憶部39からRAM33にロードされた仮想TV52のプログラムを実行する。これにより、仮想TV52は処理を実行し、コントロールパネル106には、仮想TVアイコン127のプロパティとして、仮想TV52の状態(現在、仮想TV52はオフであるので何も表示されていない)を表示するステータスパネル221と情報表示パネル222と、仮想TV52を制御するためのボタン、すなわち、電源をオン/オフさせるとき押下される「POWER」ボタン211、仮想TV52の受信チャンネルを指定するとき押下される「数字」ボタン212、音量を増減させるとき押下される「音量」ボタン213などが表示される。
【0118】
ユーザAは、これらのボタンを押下し、仮想TV52の制御情報入力部62に制御信号または入力データを入力する。
【0119】
次に、図14および図15のフローチャートを参照して、仮想TV52の処理を説明する。なお、以下、携帯型ユーザ端末1の動作の主語を、仮想TV52とも記述する。
【0120】
もし、ユーザA宅にTVが実在し、宅内ネットワーク2に接続されている場合、ユーザによって実在するTVに対応するコントロールパネル106の「POWER」ボタン211が押下されると、仮想宅ビューア51は、TVの電源をオンとするように指示する制御信号を、ホームサーバ11を介して仮想宅Aに実在するTVに出力する。仮想宅Aに実在するTVは、携帯型ユーザ端末1からの制御信号に応答し、電源をオンとして現在設定されているチャンネルの受信を開始する。そして、TVからの応答に対応して、携帯型ユーザ端末1は、TVアイコンの画面の画像を変更させ、コントロールパネル106に、TVアイコンのプロパティとして、TVが受信中のチャンネルと、その番組に関する情報を表示させる。
【0121】
しかしながら、いまの場合、ユーザA宅にTVが実在せず、この仮想TVアイコン127は、他のユーザからのプレゼント、または、宣伝として届けられ、仮想部屋に設置されている。図14のステップS101において、仮想TV25の制御部61は、仮想TV25の電源がONされるまで待機している。ユーザAにより、仮想TVアイコン127に対応する「POWER」ボタン211が押下された場合、その制御信号は、制御情報入力部62を介して、制御部61に入力される。
【0122】
これに対応して、ステップS101において、制御部61は、仮想TV52の電源がON状態になったと判断し、ステップS102において、実機器偽装部63は、記憶部39などにキャッシュされている(保持されている)前回の仮想TV52が電源OFFされる前に設定されていたステータス情報などを読み出し、それに基づいて、現在の仮想TV52のステータス情報を生成する。ステップS103において、機器状態出力部64は、実機器偽装部63により生成された仮想TV52のステータス情報を、コントロールパネル106のステータスパネル221に表示させる。この仮想TV52のステータス情報とは、設定されているチャンネル(例えば、10ch)、音量の設定値、現在の日時などである。これにより、ユーザAは、あたかも実際のTVからのステータス情報を取得したような使用感を得ることができる。また、同時に、機器状態出力部64は、実機器偽装部63により生成された仮想TV52のステータス情報に基づいて、メインパネル105の仮想TVアイコン127を電源オンの状態に変化させる。具体的には、仮想TV52が電源OFFの場合に、何も表示されていなかったメインパネル105の仮想TVアイコン127の、図16を参照して後述する画面223には、設定されているチャンネルに対応する画像が表示される。
【0123】
ステップS104において、付加機能提供部66は、実機器偽装部63により生成された仮想TV52のステータス情報のうちの、チャンネル情報とともに、そのチャンネルで現在放送中の番組に関するEPG情報の要求を、基地局4およびインタネット5を介して、EPGサーバ24に送信する。この要求に対応し、ステップS131において、EPGサーバ24は、インタネット5および基地局4を介して、仮想宅TV52に、現在放送中の番組に関するEPG情報を供給する。なお、このEPG情報の要求は、EPG情報が実際のTVにより取得されるものであれば、実機器偽装部63により実行されるようにしてもよい。
【0124】
ステップS105において、コンテンツ出力部65は、付加機能提供部62からのEPGサーバ24より取得された現在放送中の番組に関するEPG情報を、コントロールパネル106の情報表示パネル222に表示させる。
【0125】
ステップS106において、実機器偽装部63は、自分では映像ストリームを生成できない(生成できたとしても負荷のかかる処理である)ので、仮想TV52のステータス情報のうちの、チャンネル情報を、そのチャンネルで現在放送中の番組のストリームの要求とともに、基地局4およびインタネット5を介して、映像ストリーミングサーバ25に送信する。この要求に対応し、ステップS141において、映像ストリーミングサーバ25は、インタネット5および基地局4を介して、仮想TV52に、現在放送中の番組の映像ストリームを供給する。なお、このとき、実際のTVとの格差を付けるために、映像ストリーミングサーバ25から供給される映像ストリームは、擬似的に生成された映像ストリームとしてもよい。
【0126】
ステップS107において、コンテンツ出力部65は、映像ストリーミングサーバ25より供給された現在放送中の番組の映像ストリームを、内蔵するビデオデコーダ(図示せず)により再生させ、メインパネル105の仮想テレビアイコン127の画面223に、画像を表示させる。これにより、ユーザAは、あたかも実際のTVからの映像ストリームを取得したような使用感を得ることができる。
【0127】
以上のようにして、図16に示されるように、機器状態出力部64は、例えば、仮想TVアイコン127の画面223に、設定されているチャンネルに対応する画像を表示させるなど、仮想TVアイコン127を電源オンの状態に変化させる。また、機器状態出力部64は、仮想TVアイコン127のプロパティとして、ステータスパネル221に、仮想TV52のステータス情報を表示する。コンテンツ出力部65は、情報表示パネル222に、そのチャンネルにおいて現在放送中の番組に関する情報(EPG情報)を表示する。また、コンテンツ出力部65は、仮想TVアイコン127の画面223に、映像ストリーミングサーバ25から配信された映像ストリームの画像を表示する。
【0128】
なお、図16の例の場合、ステータスパネル221には、現在、「02,3,30FRI」(2002年3月30日 金曜日)であり、「13:50」(13時50分)であり、現在の仮想TV52の設定チャンネルが「10ch」であり、現在、仮想TV52で設定されている音量が示されている。情報表示パネル222には、現在の設定チャンネルで放送中の番組名が「ワードスタート」であり、その番組の内容が「ニュース、スポーツなど」であることが示されている。また、仮想TVアイコン127の画面223には、現在の設定チャンネルで放送中の「ワードスタート」の番組の画像が表示されている。
【0129】
図15のステップS108において、制御部61は、ユーザAによりチャンネルが切り替えられるまで待機しており、ユーザAにより、例えば、8chの受信を指示する「数字」ボタン212−8が押下された場合、その制御信号が、制御情報入力部62を介して、制御部61に入力される。ステップS108において、制御部61は、仮想TV52のチャンネルが切り替えられたと判断すると、ステップS109において、実機器偽装部63は、仮想TVのステータス情報を8chに変更する。ステップS110において、機器状態出力部64は、仮想TVのステータス情報に基づいて、図17に示されるように、ステータスパネル221の表示を「8ch」に変更する。また、同時に、機器状態出力部64は、仮想TV52のステータス情報に基づいて、メインパネル105の仮想TVアイコン127の状態を変化させる。例えば、図17に示されるように、メインパネル105の仮想テレビアイコン127の画面223の画像が、「天気予報」の番組の画像に変更される。
【0130】
ステップS111乃至S114、ステップS132およびS142の処理は、上述したステップS104乃至S107、ステップS131およびS141の処理と同様の処理であり、繰り返しになるので、その詳細な説明を省略する。
【0131】
ステップS111において、付加機能提供部66は、チャンネル情報とともに、そのチャンネルで現在放送中の番組に関するEPG情報の要求をEPGサーバ24に送信する。この要求に対応し、ステップS132において、EPGサーバ24より現在放送中の番組に関するEPG情報が供給されるので、ステップS112において、コンテンツ出力部65は、そのEPG情報に基づいて、図17に示されるように、コントロールパネル106の情報表示パネル222の表示を「天気予報」に変更する。
【0132】
ステップS113において、実機器偽装部63は、チャンネル情報を、そのチャンネルで現在放送中の番組のストリームの要求とともに、映像ストリーミングサーバ25に送信する。この要求に対応し、ステップS142において、映像ストリーミングサーバ25より、現在放送中の番組の映像ストリームが供給されるので、ステップS114において、コンテンツ出力部65は、その映像ストリームを、内蔵するビデオデコーダ(図示せず)により再生させる。
【0133】
なお、例えば、ユーザAにより、この画面223を2度押下(ダブルクリック)されることにより、図18に示されるように、メインパネル105全体に、番組の映像ストリームの画像が表示されるようにしてもよい。ユーザAは、「閉じる」ボタン231を押下することで、図17のメインパネル105に戻すことができる。
【0134】
ステップS115において、制御部61は、ユーザAから仮想TV52の電源がOFFされるまで待機しており、ユーザAにより、「POWER」ボタン211が押下された場合、ステップS115において、制御部61は、仮想TV52の電源がOFF状態になったと判断し、ステップS116において、実機器偽装部63は、電源OFF前の仮想TV52のステータス情報を記憶部39に記憶させ、ステップS117において、仮想TV52のステータス情報を電源OFFにする
。
【0135】
ステップS118において、現在の仮想TV52のステータス情報に基づいて、コンテンツ出力部65は、映像ストリームの再生を終了する。同時に、機器状態出力部64は、現在の仮想TV52のステータス情報に基づいて、ステータスパネル221および情報表示パネル222を何も表示されていない状態にし、メインパネル105の仮想TVアイコン127を電源OFFの状態に変化させる。
【0136】
以上のように、ユーザAは、仮想部屋に設置された仮想機器アイコン(いまの場合、仮想TVアイコン127)を用いることにより、ユーザA宅の宅内ネットワーク2にTVが接続されている場合に、ネットワークを介して制御することのできるTVのネットワーク機能(例えば、宅内ネットワーク2にTVからのストリームを受信し、再生させる)を擬似的に体験することができる。
【0137】
これにより、実際のTVの購入を検討していたユーザは、この仮想TV52により、このTVのネットワーク機能を試すことができ、使い勝手がわからず、このTVの購入を迷っていたユーザの購買意欲を促進させることができる。逆に、使い勝手がわからず、気に入らなかったユーザは、実際にTVを購入していないにもかかわらず、商品開発側に機能改善のフィードバックを返すことができる。これにより、商品開発側において、商品の機能改善、商品開発の向上が図れる。
【0138】
なお、上述した説明は、携帯型ユーザ端末1において説明したが、PC12においても実行される。
【0139】
また、上記説明においては、仮想宅ビューア51上から、仮想TVアイコンを用いて仮想TV52のプログラムを起動することを説明したが、仮想TV52のプログラム単独でも起動される。
【0140】
また、以上においては、例えば、ユーザAがTVの購入を検討している時に対応する仮想TV52を入手、試用して、その使用感を体験するというように、実機器に対応する仮想機器単体を使用する例を説明したが、実機器に対応する仮想機器と実機器の接続使用を実行することもできる。すなわち、ユーザAがある機器Aの購入を検討しており、それと接続することで、機能向上や価値増幅が見込める他の機器Bを所有している場合に、ユーザAは、機器Aに対応する仮想機器を入手し、機器Aに対応する仮想機器と実機器Bをネットワーク経由で接続し、その使用感や機能向上の成果を体験することもできる。
【0141】
この実機器に対応する仮想機器と実機器の接続使用を、仮想TV52を用いて、図19および図20のフローチャートを参照して説明する。なお、この処理は、携帯型ユーザ端末1のCPU31がRAM33にロードされた仮想TV52のプログラムを実行したときに行われる。以下、携帯型ユーザ端末1の動作の主語を、仮想TV52と記述する。
【0142】
ユーザの操作入力部37の操作に基づいて、仮想TV52が起動されると、表示部38には、図21に示されるような画面301が表示される。この画面301は、仮想TV52の動作を制御するためのコントロールパネル311、仮想TV52の状態(設定されているステータス情報)を表示するステータス表示パネル312、仮想TV52により受信された映像ストリームなどを表示するためのコンテンツ表示パネル313、および、仮想TV52により受信されたEPG情報などを表示するためのサブコンテンツ表示パネル314により構成される。なお、現在、仮想TV52はオフであるので、ステータス表示パネル312、コンテンツ表示パネル313およびサブコンテンツ表示パネル314には、何も表示されていない。
【0143】
コントロールパネル311には、図13を参照して上述したコントロールパネル106と同様に、仮想TV52を制御するためのボタン、すなわち、電源をオン/オフさせるとき押下される「POWER」ボタン211、仮想TV52の受信チャンネルを指定するとき押下される「数字」ボタン212、音量を増減させるとき押下される「音量」ボタン213、受信している映像ストリームを他の装置に録音させるときに押下される「録音」ボタン331をなどが表示される。ユーザAによりこれらのボタンが押下されることにより、制御情報入力部62に制御信号が入力される。
【0144】
図19のステップS201において、仮想TV52の制御部61は、「POWER」ボタン211が押下されるまで待機しており、ユーザAにより、コントロールパネル311の「POWER」ボタン211が押下された場合、その制御信号が、制御情報入力部62を介して、制御部61に入力される。ステップS201において、制御部61が電源がON状態になったと判断すると、ステップS202において、実機器偽装部63は、記憶部39などにキャッシュされている(保持されている)前回のステータス情報を読み出し、それに基づいて、仮想TV52の現在のステータス情報を生成する。
【0145】
ステップS203乃至S207、ステップS221およびS231の処理は、上述した図14のステップS103乃至S107、ステップS131およびS141の処理と同様の処理であり、繰り返しになるので、その詳細な説明を省略する。
【0146】
ステップS203において、機器状態出力部64は、実機器偽装部63により生成された現在のステータス情報を、図22に示されるように、ステータス表示パネル312に表示させる。ステップS204において、付加機能提供部66は、チャンネル情報とともに、そのチャンネルで現在放送中の番組に関するEPG情報の要求をEPGサーバ24に送信する。この要求に対応し、ステップS221において、EPGサーバ24より現在放送中の番組に関するEPG情報が供給されるので、ステップS205において、コンテンツ出力部65は、そのEPG情報に基づいて、図22に示されるように、サブコンテンツ表示パネル314の表示を「天気予報」に変更する。
【0147】
ステップS206において、実機器偽装部63は、チャンネル情報を、そのチャンネルで現在放送中の番組のストリームの要求とともに、映像ストリーミングサーバ25に送信する。この要求に対応し、ステップS231において、映像ストリーミングサーバ25より、現在放送中の番組の映像ストリームが供給されるので、ステップS207において、コンテンツ出力部65は、その映像ストリームを、内蔵するビデオデコーダ(図示せず)により再生させる。
【0148】
図22は、仮想TV52が電源オンの状態の画面301を示す。図22の例の場合、ステータス表示パネル312には、現在、「02,3,30FRI」(2002年3月30日 金曜日)であり、「13:50」(13時50分)であり、現在の仮想TV52の設定チャンネルが「8ch」であり、現在、仮想TV52で設定されている音量が示されている。コンテンツ表示パネル313には、映像ストリーミングサーバ25から配信された映像ストリーム(「天気予報」の番組)の画像が示されている。サブコンテンツ表示パネル314には、現在の設定チャンネルで放送中の番組の内容が「天気予報」であることが示されている。
【0149】
以上のようにして、ユーザAにより、コントロールパネル311のいずれかのボタンが操作されるまで、映像ストリーミングサーバ25より供給された映像ストリームが、表示部38に出力される。
【0150】
次に、ユーザAは、現在再生中の映像ストリームを録画するために、コントロールパネル311の録画ボタン331を押下した場合、その制御信号が、制御情報入力部62を介して、制御部61に入力される。これに対応して、ステップS208において、実機器偽装部63は、現在のステータス情報を録画可能機器の検索に変更し、ステップS209において、実機器偽装部63は、その映像ストリームを録画する録画可能機器の検索要求を、基地局4およびインタネット5を介して、ホームサーバ11に送信する。この要求に対応して、ステップS251において、ホームサーバ11は、宅内ネットワーク2の検索を実行する。具体的には、ホームサーバ11は、データバス14を介して接続している全ての機器に対し、録画可能であるかという応答を要求する。
【0151】
この要求に対応し、ステップS271において、HDDビデオ13は、データバス14を介してホームサーバ11に、自己の録画可能情報を応答する。なお、図示は省略するが、データバス14を介してホームサーバ11に接続されているPC12も、映像ストリームが録画可能であるため、同様の処理を実行する。これ以降においても、PC12は、HDDビデオ13と同様の処理を実行するが、その説明は省略する。
【0152】
ステップS252において、ホームサーバ11は、データバス14に接続されたHDDビデオ13、PC12からの応答に基づき、宅内ネットワーク2を構成し、映像ストリームが録画可能である機器の一覧を示す録音可能機器一覧を作成し、インタネット5および基地局4を介して、仮想TV52に通知する。
【0153】
ステップS210において、機器状態出力部64は、ホームサーバ11から通知された録画可能機器の一覧を、実機器偽装部63から受信し、図23に示されるように、コントロールパネル311に表示する。
【0154】
図23は、コントロールパネル311に、録画可能機器の一覧が表示された状態の画面301を示す。図23の例の場合、コントロールパネル311には、ホームサーバ11から通知された録画可能機器の一覧として、HDDビデオ13を選択するためのボタン351、およびPC12を選択するための352が表示されている。HDDビデオを選択するためのボタン351が選択された場合、その下には、録画するモードを、標準モード、高画質モード、または、長時間モードに設定する録画モードボタン353が表示され、さらに、その下には、HDDビデオ13を制御するための、録画開始ボタン354、停止ボタン355、および、この録画先一覧画面を閉じて、図22に示される仮想TV52を制御するためのコントロールパネル311を表示させるための閉じるボタン356が表示されている。
【0155】
ユーザAは、コントロールパネル311に表示されたHDDビデオを選択するためのボタン351を選択し、さらに、録画開始ボタン354を押下し、HDDビデオ13への録音を指示する。その制御信号が、制御情報入力部62を介して、制御部61に入力される。これに対応して、ステップS211において、実機器偽装部63は、現在のステータス情報を、HDDビデオ13への録音開始に変更する。ステップS212において、実機器偽装部63は、HDDビデオ13に録画要求とともに、現在受信中の映像ストリームを提供する映像ストリーミングサーバ25の位置情報(URL)を基地局4およびインタネット5を介して、ホームサーバ11に送信する。
【0156】
この要求に対応し、ステップS253において、ホームサーバ11は、HDDビデオ13に、受信中の映像ストリームを提供する映像ストリーミングサーバ25の位置情報を供給し、その映像ストリームの録画を要求する。この要求に対応し、ステップS272において、HDDビデオ13は、ホームサーバ11に、録画開始を通知する。ステップS254において、ホームサーバ11は、HDDビデオ13からの録画開始情報を、インタネット5および基地局4を介して、仮想TV52に通知する。
【0157】
ステップS213において、実機器偽装部63は、現在のステータス情報を、HDDビデオ13への録画中に変更する。ステップS214において、実機器偽装部63により変更された現在のステータス情報に基づいて、機器状態出力部64は、ステータスパネル312を変更する。
【0158】
一方、ステップS272において録画開始を通知したHDDビデオ13は、ステップS273において、ホームサーバ11に、映像ストリーミングサーバ25の位置情報、要求するストリームのチャンネル情報とともに、映像ストリーミングサーバ25に対してのストリーム配信の要求を送信する。ステップS255において、ホームサーバ11は、映像ストリーミングサーバ25の位置情報に基づいて、インタネット5を介して、要求するストリームのチャンネル情報とともにストリーム配信の要求を映像ストリーミングサーバ25に送信する。
【0159】
この要求に対応して、ステップS232において、映像ストリーミングサーバ25は、要求された映像ストリームを、インタネット5を介して、ホームサーバ11に配信する。ステップS256において、ホームサーバ11は、配信された映像ストリームを、データバス14を介して、HDDビデオ13に供給する。ステップS274において、HDDビデオ13は、この映像ストリームを受信し、内蔵するHDDなどに録画する。
【0160】
以上のようにして、仮想TV52の機能と実在するHDDビデオ13の機能を組み合わせることにより、実際にユーザAがTVを購入した場合に、実在するHDDビデオ13と同時に使用することにより、機能アップする機能および使用感を試すことができる。これにより、ユーザAの購入意欲が向上し、TVなどのネットワーク対応機器の販売促進を図ることができる。
【0161】
なお、上記説明においては、実機器に対応する仮想機器と実機器を組み合わせた処理を説明したが、実機器(例えば、HDDオーディオ)に対応する仮想機器(例えば、仮想HDDオーディオ53)と、実機器に対応しない仮想機器(例えば、仮想インタネットラジオ54)を組み合わせた処理を、再び、仮想宅ビューア51を用いて説明する。
【0162】
図24は、メインパネル105の仮想部屋において、仮想インタネットラジオアイコン129がユーザAによって選択された状態を示している。ユーザAは、仮想インタネットラジオアイコン129を押下することにより、インタネット5を介して、音声ストリーミングサーバ26から音声ストリーミングを受ける。
【0163】
仮想インタネットラジオアイコン129が選択されたことにより、携帯型ユーザ端末1のCPU31は、磁気ディスク42乃至半導体メモリ45から読み出されて記憶部39に記憶され、記憶部39からRAM33にロードされた仮想インタネットラジオ54のプログラムを実行する。これにより、仮想インタネットラジオ54は処理を実行し、コントロールパネル106には、仮想インタネットラジオ54のプロパティとして、仮想インタネットラジオ54の状態(現在、仮想インタネットラジオ54はオフであるので何も表示されていない)を表示するステータスパネル221と情報表示パネル222と、仮想インタネットラジオ54を制御するためのボタン、すなわち、電源をオン/オフさせるとき押下される「POWER」ボタン411、仮想インタネットラジオ54の受信周波数を指定するとき押下される「チャンネル」ボタン412、音量を増減させるとき押下される「音量」ボタン413などが表示される。
【0164】
ユーザAは、これらのボタンを押下し、仮想インタネットラジオ54に制御信号または入力データを入力する。
【0165】
次に、図25および図26のフローチャートを参照して、仮想インタネットラジオ54の処理を説明する。なお、以下、携帯型ユーザ端末1の動作の主語を、仮想インタネットラジオ54とも記述する。
【0166】
仮想インタネットラジオ54は、図25のステップS301において、「POWER」ボタン411が押下されるまで待機しており、ユーザAにより、コントロールパネル106の「POWER」ボタン411が押下された場合、ステップS301において、電源がON状態になったと判断すると、ステップS302において、記憶部39などにキャッシュされている(保持されている)前回のステータス情報を読み出し、それに基づいて、仮想インタネットラジオ54の現在のステータス情報を生成する。
【0167】
ステップS303において、仮想インタネットラジオ54は、生成した現在のステータス情報を、図27に示されるように、ステータス表示パネル221に表示させる。このステータス情報とは、仮想インタネットラジオ54の場合、設定されている受信周波数、音量、日時などであり、図27の例の場合、ステータス表示パネル221には、現在の受信周波数「99.9MHz」と現在の音量が示されている。
【0168】
ステップS304において、仮想インタネットラジオ54は、現在のステータス情報のうちの受信周波数を、その受信周波数において現在放送中の番組のストリームの要求とともに、基地局4およびインタネット5を介して、音声ストリーミングサーバ26に送信する。この要求に対応し、ステップS331において、音声ストリーミングサーバ26は、インタネット5および基地局4を介して、仮想インタネットラジオ54に、現在放送中の番組の音声ストリームを供給する。なお、このとき、図27に示されるように、コンテンツ表示パネル222に、音声ストリームと同様にして音声ストリーミングサーバ26から配信されたラジオ番組情報や交通情報などの文字コンテンツなどを表示させてもよい。
【0169】
ステップS305において、仮想インタネットラジオ54は、音声ストリーミングサーバ26より供給された現在放送中の番組の音声ストリームを、内蔵するオーディオデコーダ(図示せず)により再生させ、出力部36に出力する。これにより、ユーザAは、音声ストリーミングサーバ26からの音声ストリームを聞くことができる。
【0170】
以上のようにして、携帯型ユーザ端末1においては、ユーザAにより、コントロールパネル311のいずれかのボタンが操作されるまで、音声ストリーミングサーバ26より供給された音声ストリームが、出力部36に出力される。
【0171】
次に、ユーザAは、購入を検討している仮想HDDオーディオ53に対応する仮想オーディオアイコン128に、現在出力中の音声ストリームを録音するために、メインパネル105の仮想インタネットラジオアイコン129をドラッグアンドドロップし、仮想オーディオアイコン128の上に重ねる。これに対応して、ステップS306において、仮想インタネットラジオ54は、仮想HDDオーディオ53に対して録音要求を送信する。
【0172】
ユーザAの、仮想インタネットラジオアイコン129を仮想オーディオアイコン128の上に重ねる操作に基づいて、仮想HDDオーディオ53が起動されると同時に、仮想HDDオーディオ53の制御部61は、電源がON状態になったと判断し、ステップS351において、仮想HDDオーディオ53の実機器偽装部63は、記憶部39などにキャッシュされている(保持されている)前回のステータス情報を読み出し、それに基づいて、仮想HDDオーディオ53の現在のステータス情報を生成する。ステップS352において、実機器偽装部63は、生成したステータス情報に基づいて、現在、録音可能を示す情報を、仮想インタネットラジオ54に送信する。
【0173】
図25のステップS307において、仮想インタネットラジオ54は、仮想HDDオーディオ53から送信された情報に基づいて、図28に示されるような録音先情報の表示をコントロールパネル106の下部に表示させる。
【0174】
図28の例の場合、コントロールパネル106の出力先情報表示部421には、出力先が仮想HDDオーディオ53であること、仮想HDDオーディオ53の録音指示ボタン431および停止ボタン432が表示されている。
【0175】
ユーザAが、この録音指示ボタン431を押下することにより、ステップS308において、仮想インタネットラジオ54は、仮想HDDオーディオ53に対して、現在受信中の音声ストリームおよび音声ストリームを提供する音声ストリーミングサーバ26の位置情報を供給し、その音声ストリームの録音開始を要求する。これに対応して、ステップS352において、仮想HDDオーディオ53の実機器偽装部63は、現在のステータス情報を録音開始に変更し、録音開始の通知を、仮想インタネットラジオ54に送信する。仮想インタネットラジオ54は、ステップS309において、ステータス情報を録音中に変更し、ステップS310において、ステータスパネル221または情報表示パネル222を録音中に変更する。
【0176】
一方、ステップS353において録音開始を通知した仮想HDDオーディオ53の実機器偽装部63は、ステップS354において、音声ストリーミングサーバ26の位置情報に基づいて、インタネット5を介して、要求するストリームの受信周波数とともにストリーム配信の要求を音声ストリーミングサーバ26に送信する。
【0177】
この要求に対応して、ステップS332において、音声ストリーミングサーバ26は、要求された音声ストリームを、インタネット5を介して、仮想HDDオーディオ53に配信する。ステップS256において、仮想HDDオーディオ53の実機器偽装部63は、この音声ストリームを受信し、記憶部39を構成するHDDなどに録音する。
【0178】
以上のようにして、実機器に対応しない仮想インタネットラジオ54の機能と実際のHDDオーディオに対応する仮想HDDオーディオ53の機能を組み合わせることにより、実際にユーザAがHDDオーディオを購入した場合に、仮想インタネットラジオ54を使用して、機能アップする機能および使用感を試すことができる。これにより、ユーザAの購入意欲が向上し、HDDオーディオなどのネットワーク対応機器の販売促進を図ることができる。
【0179】
なお、上記説明においては、実機器に対応する仮想機器と実機器を組み合わせた処理、および、実機器に対応しない仮想機器と実機器に対応する仮想機器を組み合わせた処理を説明したが、例えば、相互に接続することで機能アップする実機器Cと実機器Dの購入を検討している場合、実機器Cに対応する仮想機器と、実機器Dに対応する仮想機器を入手し、それらの仮想機器同士を接続して、実機器Cと実機器Dを接続したときの機能アップの効果を体験するようにしてもよい。
【0180】
次に、図29および図30を参照して、実機器とそれに対応する本発明の仮想機器の相違点について詳しく説明する。
【0181】
図29に示されるように、近くで直接操作すること、および、遠隔地からネットワーク501経由で利用することのできる実機器A502がある。なお、このネットワーク501は、インタネットまたはローカルネットワークなどにより構成される。この実機器A502を遠隔地からネットワーク経由501で利用する場合には、ユーザAは、実機器A502を遠隔地からネットワーク経由501で利用するための実機器接続用クライアント503を用いて利用する。この実機器接続用クライアント503は、遠隔地から実機器A502に、ネットワーク501を介して制御コマンドまたは入力データ(実機器A502に対するデータ)を送信し、実機器A502からのコマンド応答または出力データを受信し、それを表示(出力)する。これにより、ユーザAは、実機器A502が目の前に存在しなくても、実機器A502を間接的に操作することができる。なお、この実機器接続用クライアント503は、専用端末としてもよいし、携帯型ユーザ端末1上のクライアントソフトウエアとしてもよい。
【0182】
図30の例においては、携帯型ユーザ端末1は、この実機器A502のクライアント503と同等の機能を有する仮想機器511のプログラムを有する。携帯型ユーザ端末1では、内蔵されたCPU31が仮想機器511のプログラムのプログラムを実行することにより、仮想機器511を実行する。
【0183】
仮想機器511は、実機器接続用クライアント503が提供するのと同一のユーザインタフェースをユーザAに提供するとともに、実機器A502が提供する機能を提供し、これにより実機器A502の存在を偽装する。すなわち、例えば、実機器接続用クライアント503では、実機器A502の電源をユーザが操作した場合、その操作に対応する制御コマンドがネットワーク501を介して実機器A502に送信される。実機器A502は、その制御コマンドに対応して電源をOFFにし、電源がOFFであるというステータス情報を、実機器接続用クライアント503に送信する。これにより、実機器接続用クライアント503では、実機器A502の電源がOFFであるというステータス情報が表示される。
【0184】
一方、仮想機器511は、ユーザAが実機器A502の電源をOFFにする操作を行うと、自分自身が実機器A502のふりをし、実機器A502が提供する機能を提供、すなわち、いまの場合、電源がOFFであるというステータス情報を生成する。そして、仮想機器511は、自身が生成したステータス情報を表示する。したがって、仮想機器511によれば、ユーザAは、実機器A502が実際にネットワーク501に接続されていなくても、実機器接続用クライアント503によって実機器A502の電源をOFFにするのと同様の操作感覚を体験することができる。
【0185】
電源OFF以外にも、実機器A502が、例えば、TVの場合には、図14および図15のフローチャートを参照して上述したように、仮想機器511は、チャンネルを切り替え、現在受信、放映中のTV番組情報を出力するなど、実機器A502が提供する様々な機能を提供する。なお、仮想機器511は、実機器A502の機能のうち、自分自身だけでは提供することができない機能については、擬似機能サーバ521にネットワーク501を介して接続し、その機能の提供をうける。例えば、仮想機器511が偽装する実機器A502がTVである場合、仮想機器511が現在放送中のTV番組を出力(表示)するのは困難であるため、仮想機器511は、TV番組のコンテンツを提供する擬似サーバ521にアクセスし、TV番組のコンテンツを取得して出力する。この場合、擬似機能サーバ521は、実機器A502の一部の機能を仮想機器511に提供しているということができ、さらに、仮想機器511と擬似機能サーバ521の両方によって、実機器A502の存在が偽装されているということができる。
【0186】
以上のように、この仮想機器511を使用することにより、実機器A502を所有していなくても、実機器A502とその実機器接続用クライアント503の使用感を体験できる。
【0187】
図31を用いて、図29の実機器接続用クライアント503の機能の詳細を説明する。
【0188】
図31の例においては、実機器接続用クライアント503は、インタネット501−1およびローカルネットワーク501−2を介して実機器A502と接続される。インタネット501−1には、実機器A502から得ることができない付加機能を提供する付加機能サーバ601が接続される。ローカルネットワーク501−2には、実機器A502と連結し、お互いに機能をアップすることのできる実機器B602も接続されている。
【0189】
実機器接続用クライアント503は、実機器A502を遠隔地からネットワーク経由501で利用するための端末であり、制御部611、制御情報入力部612、実機器通信部613、機器状態出力部614、コンテンツ出力部615および付加機能提供部616により構成される。
【0190】
制御部611は、実機器接続用クライアント503の各部を相互に接続し、制御情報入力部612からの制御コマンドまたは入力データを受けて、実機器通信部613および付加機能提供部616に出力する。また、制御部611は、実機器通信部613および付加機能提供部616から受信した応答またはコンテンツを、機器状態出力部614またはコンテンツ出力部615に出力する。
【0191】
実機器通信部613は、制御部611からの制御コマンドまたは入力データをインタネット501−1およびローカルネットワーク501−2を介して実機器A502や実機器B602に送信する。また、実機器通信部613は、実機器A502や実機器B602からのコマンド応答または出力データを受信し、機器状態出力部614またはコンテンツ出力部615に出力する。付加機能提供部616は、実機器だけでは得られない付加機能を提供する。付加機能提供部616は、実機器が生成しない情報を生成し、または、インタネット501−1を介して付加機能サーバ601から受信し、機器状態出力部614またはコンテンツ出力部615に出力する。付加機能提供部616が提供する付加機能としての情報とは、例えば、実機器がTVの場合、現在受信、放映中のTV番組のEPG情報などである。
【0192】
制御情報入力部612、機器状態出力部614、およびコンテンツ出力部615は、ユーザAに対するインタフェースである。制御情報入力部612は、リモートコントローラ、タッチパネルまたはタブレットなどにより構成され、ユーザAにより実機器A502に対する操作が入力される。機器状態出力部614は、実機器A502に対する現在のステータス情報を表示する。コンテンツ出力部615は、実機器A502からのコンテンツを出力(表示)する。機器状態出力部614およびコンテンツ出力部615は、LCD(Liquid Crystal Display)などにより構成される。なお、機器状態出力部614とコンテンツ出力部615とは、同一のディスプレイなどで兼用することが可能である。
【0193】
図31の例において、ローカルネットワーク501−2に接続される実機器A502および実機器B602を連結する場合、ユーザAは、制御情報入力部614を介して、その制御コマンドを入力する。制御部611は、ユーザAの制御コマンドを、実機器通信部613を介してインタネット501−1およびローカルネットワーク501−2を介して実機器A502に送信する。実機器A502は、制御コマンドを受けて、実機器B602と連結する。すなわち、例えば、実機器A502と実機器B602が、それぞれ、TVとHDDビデオレコーダである場合、そのTVとHDDビデオレコーダが連結することにより、TVで受信した番組を、HDDビデオレコーダで録画することが可能となる。
【0194】
図32は、仮想機器511の構成例を示している。なお、図中、図30または図31における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は適宜省略する。
【0195】
図32の実施の形態では、ローカルネットワーク501−2に、実機器A502が存在しないが、仮想機器511は、その存在しない実機器A502の存在を偽装する。
【0196】
すなわち、図31の実機器接続用クライアント503においては、実機器通信部613が、インタネット501−1およびローカルネットワーク501−2を介して実機器A502や実機器B602と通信するが、図32の仮想機器511は、実機器偽装部711がローカルネットワーク501−2に存在しない実機器A502と通信するふりをするところが実機器接続用クライアント503と異なる。実機器偽装部711は、実機器A502と同一機能または類似機能を有する。また、実機器偽装部711だけでは、実機器A502のふりができない機能については、インタネット501−1を介して擬似機能サーバ701から、その機能の提供を受ける。
【0197】
したがって、実機器偽装部711は、制御情報入力部612から入力された制御コマンドまたは入力データを、制御部611を介して受けて、実機器A502のふりをして、実機器A502から得られるであろうステータス情報を擬似的に生成し、機器状態出力部614またはコンテンツ出力部615に出力する。また、実機器偽装部711は、例えば、実機器A502がTVの場合、そのTVにおいて、受信、出力されるTV番組のコンテンツを、その内部で生成するのは困難であるため、インタネット501−1を介してTV番組の映像ストリームなどを提供する擬似機能サーバ701にアクセスすることにより、現在受信、放映中のTV番組などのコンテンツを取得し、コンテンツ出力部615から出力(表示)する。
【0198】
以上のように、本発明においては、ユーザAは、仮想機器511を使用することにより、実機器接続用クライアント503を使用して、実機器A502を利用したときの使用感と同様の使用感を得ることができる。したがって、特に、ネットワーク経由の外部接続について興味のあるユーザにとっては、機器を購入する前にリアリティの高い使用感を体験できる。
【0199】
これにより、使い勝手がわからずに、購入を迷っていたユーザの購入を促すことができる。また、逆に使い勝手が気に入らなかったユーザからは実際に機器を購入していないにもかかわらず、商品開発側に機能改善のフィードバックを返すようにすることもできる。すなわち、仮想機器により、実機器の販売促進と同時に、潜在ユーザのニーズの把握を容易にすることができる。
【0200】
上述した仮想機器のネットワークを介して制御できる機能としては、例えば、監視カメラにおける宅外から映像の確認を実行する機能、ビデオレコーダにおける宅外から録画予約、機器内コンテンツを利用する機能、ゲーム機器における宅外からゲームの続きを実行する機能、PCにおける宅外からインストールされた実用ソフトを使用する機能、または、ペット型ロボットにおける宅外からロボットの様子を監視する機能などにも適用できる。また、以上の機器における、機器の現在ステータス(例えば、電源のON/OFF状態、稼動状況、電池の残量など)を宅外から確認する機能にも適用される。
【0201】
本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0202】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0203】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、電子機器のネットワーク機能を試用し、使用感を得ることができ、その結果、例えば、ユーザの購買意欲を促進することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の情報処理システムの構成例を示す図である。
【図2】図1の携帯型ユーザ端末の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の携帯型ユーザ端末の機能ブロックを示す図である。
【図4】図1のPCの構成例を示すブロック図である。
【図5】仮想宅ビューアウィンドウの表示例を示す図である。
【図6】仮想部屋に配置されたアイコンについて説明するための図である。
【図7】ログイン処理を説明するフローチャートである。
【図8】ログイン時の仮想宅ビューアウィンドウの表示例を示す図である。
【図9】レイアウト情報取得処理を説明するフローチャートである。
【図10】仮想部屋の表示例を示す図である。
【図11】イベント情報取得処理を説明するフローチャートである。
【図12】宅内ネットワーク情報取得処理を説明するフローチャートである。
【図13】仮想TVアイコンが選択されたときの表示例を示す図である。
【図14】仮想TVの処理を説明するフローチャートである。
【図15】仮想TVの処理を説明するフローチャートである。
【図16】仮想TVが電源をONされたときの表示例を示す図である。
【図17】仮想TVのチャンネルが切り替えられたときの表示例を示す図である。
【図18】仮想ビューアのメインパネルが切り替えられたときの表示例を示す図である。
【図19】仮想TVの処理の他の例を説明するフローチャートである。
【図20】仮想TVの処理の他の例を説明するフローチャートである。
【図21】仮想TVの表示例を示す図である。
【図22】仮想TVが電源をONされたときの表示例を示す図である。
【図23】仮想TVが録画指示されたときの表示例を示す図である。
【図24】仮想インタネットラジオアイコンが選択されたときの表示例を示す図である。
【図25】仮想インタネットラジオの処理を説明するフローチャートである。
【図26】仮想インタネットラジオの処理を説明するフローチャートである。
【図27】仮想インタネットラジオが電源をONされたときの表示例を示す図である。
【図28】仮想インタネットラジオが録音指示されたときの表示例を示す図である。
【図29】実機器とそれに対応する本発明の仮想機器の相違点を説明する図である。
【図30】実機器とそれに対応する本発明の仮想機器の相違点を説明する図である。
【図31】図23の実機器接続用クライアントの構成例を示すブロック図である。
【図32】図24の仮想機器の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 携帯型ユーザ端末,2 宅内ネットワーク,3 PC,5 インタネット,11 ホームサーバ,12 PC,13 HDDビデオ,21 仮想宅DBサーバ,24 EPGサーバ,25 映像ストリーミングサーバ,26 音声ストリーミングサーバ,45 半導体メモリ, 51 仮想宅ビューア,52 仮想TV,53 仮想HDDオーディオ,54 仮想インタネットラジオ,61 制御部,62 制御情報入力部,63 実機器偽装部,64 機器状態出力部,65コンテンツ出力部,66 付加機能提供部 ,501 ネットワーク,511仮想機器,521 擬似機能サーバ,602 付加機能サーバ,611 制御部,612 制御情報入力部,614 機器状態出力部,615 コンテンツ出力部,616 付加機能提供部 ,711 実機器偽装部[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an information processing apparatus and method, a recording medium, and a program, and more particularly, to an information processing apparatus and method, a recording medium, and a program that can use a network function of an electronic device to obtain a feeling of use. .
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as a method of transmitting product information of a product such as an electronic device, music, or a video to a user, an over-the-counter display, an advertisement, a publicity, a product catalog, and the like exist. Is limited.
[0003]
On the other hand, the user can obtain more product information than described in an advertisement or a product catalog by actually looking at the electronic device at a store, trying it out, or viewing music and video. However, when there is no store nearby, or when actual products are not on display at stores, it is difficult to actually try the products. Also, even if there is a product displayed at a store, if the product is a popular product, it may not be possible to try the product slowly.
[0004]
In response to this, in Patent Literature 1, in online shopping on the Internet, a plurality of item information and space information are registered in advance, and a plurality of items that the user wants to purchase are combined or arranged in the item presentation space. Is disclosed.
[0005]
Further, for example, in the data distribution system described in
[0006]
As described above, by using a network such as the Internet, it is possible to obtain more product information described in an advertisement or a product catalog.
[0007]
[Patent Document 1]
JP 2001-331698 A
[Patent Document 2]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 2002-182661
[0008]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the system described in Patent Literature 1, although a network can be used to test how to combine and arrange a plurality of products, it is not possible to actually try the products, so that the actual products are used. You may not understand the feeling of use. Further, the system described in
[0009]
Furthermore, comments on the feeling of use of products cannot be requested from users other than those who have actually tried using the products, so it is possible to efficiently plan and develop products that meet the needs of many users. There were challenges that were difficult.
[0010]
The present invention has been made in view of such a situation, and it is an object of the present invention to be able to try a network function of an electronic device.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
An information processing apparatus according to the present invention has an input unit for inputting data to an electronic device connected to a network based on an operation from a user, and a function provided by the electronic device corresponding to the data input by the input unit. A first disguise means for disguising the existence of the electronic device by providing the electronic device.
[0012]
The first impersonation means may acquire a part of the function of the electronic device via a network.
[0013]
An additional function providing means for providing an additional function not provided by the electronic device may be further provided.
[0014]
The additional function providing means can acquire, via a network, additional functions not provided by the electronic device.
[0015]
The first disguise means can disguise the presence of the electronic device and communicate with another electronic device connected to the network.
[0016]
Providing a function provided by the other electronic device in response to the data input by the input device, further comprising a second impersonating device for impersonating the presence of the other electronic device, wherein the first impersonating device includes: It is possible to disguise the presence of the electronic device and communicate with the presence of another electronic device impersonated by the second disguise means.
[0017]
The first disguise means may generate information output by the electronic device corresponding to the data, and may further include an output means for outputting the information generated by the first disguise means.
[0018]
The first disguise means may further include output means for acquiring the content output by the electronic device in response to the data and outputting the content acquired by the first disguise means.
[0019]
According to an information processing method of the present invention, an input step of inputting data to an electronic device connected to a network based on an operation from a user, and the electronic device provides the data corresponding to the data input in the processing of the input step. Impersonating the presence of the electronic device by providing a function.
[0020]
The program of the recording medium according to the present invention provides an input step of inputting data to an electronic device connected to a network based on an operation from a user, and an electronic device corresponding to the data input by the processing of the input step. Providing a function of disguising the presence of the electronic device by providing a function of disguising the presence of the electronic device.
[0021]
The program of the present invention includes an input step of inputting data to an electronic device connected to a network based on an operation from a user, and a function provided by the electronic device in accordance with the data input in the processing of the input step. Providing an electronic device by impersonating the presence of the electronic device.
[0022]
According to the present invention, data for an electronic device connected to a network is input based on an operation from a user, and a function provided by the electronic device in accordance with the input data is provided. Is disguised.
[0023]
A network refers to a mechanism in which at least two devices are connected and information can be transmitted from one device to another device. The devices that communicate via the network may be independent devices or internal blocks that constitute one device.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0025]
FIG. 1 shows a configuration example of a virtual space remote operation system as an information processing system to which the present invention is applied. This virtual space remote control system allows each user to display his / her own virtual space (hereinafter referred to as a virtual house) as a CG (Computer Graphic) on a screen of a portable user terminal. By operating a personal computer icon or a television receiver icon provided in the house, a personal computer (hereinafter, referred to as a PC) or a television receiver (hereinafter, referred to as a TV) existing in a user's actual room. Or an audio device, other AV devices, and various electronic devices.
[0026]
This virtual space remote operation system can be classified into a device on the user side and a device on the service provider side.
[0027]
First, a device on the user side will be described. The mobile user terminal 1 is composed of, for example, a PC, a PDA (Personal Digital Assistant), a mobile phone, or the like, and is connected to an arbitrary server or the like via the
[0028]
The portable user terminal 1 used by the user A connects to the service provider side virtual
[0029]
Further, in the image of the virtual house, a virtual TV icon, a virtual audio icon, and a virtual Internet radio icon corresponding to a virtual TV, a virtual HDD audio, and a virtual Internet radio that do not actually exist in the user A's home are displayed. The HDD audio is audio equipment having a built-in HDD. Here, the virtual TV and the virtual HDD audio are virtual devices corresponding to the TV and HDD audio that are the real devices, but the virtual Internet radio is originally realized only by executing the corresponding program. This is a virtual device that does not correspond to a real device.
[0030]
In addition, the portable user terminal 1 configures the
[0031]
Further, the portable user terminal 1 corresponds to the operation of the user A on the virtual TV icon displayed on the screen, and the built-in
[0032]
For example, the portable user terminal 1 simulates the status information (channel information or volume information) of the current
[0033]
Further, the portable user terminal 1 transmits a control signal for recording the video stream provided from the
[0034]
In addition, the portable user terminal 1 supports the operation of the user A with respect to the virtual audio icon displayed on the screen, similarly to the virtual TV icon, and has a built-in
[0035]
For example, the portable user terminal 1 generates pseudo status information (for example, recording state or volume information) of the current
[0036]
As described above, the mobile user terminal 1 uses the virtual device icon corresponding to the real device, such as the virtual TV icon or the virtual audio icon displayed in the virtual home, to connect the mobile user terminal 1 to the network represented by the
[0037]
Further, the portable user terminal 1 corresponds to the operation of the user A with respect to the virtual Internet radio icon displayed on the screen, and the built-in
[0038]
The
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
As devices on the user side, there are portable user terminals and PCs operated by users other than the users A and B, and home servers are arranged in user houses other than the users A and B, respectively. Their illustration is omitted.
[0042]
Next, the device on the service provider side will be described. The virtual
[0043]
The
[0044]
The user
[0045]
An EPG (Electronic Program Guide) server 24 supplies EPG information including a program table of television broadcast programs and information of each program in response to a request from the portable user terminal 1 or the like connected via the
[0046]
The
[0047]
The
[0048]
The virtual
[0049]
FIG. 2 shows a configuration example of the portable user terminal 1. The portable user terminal 1 has a built-in CPU (Central Processing Unit) 31. An input /
[0050]
The input /
[0051]
The
[0052]
The program of the
[0053]
On the other hand, the program of the virtual Internet radio 54 is a program of a virtual device that does not correspond to a real device for obtaining an audio stream from the
[0054]
FIG. 3 corresponds to the processing of the
[0055]
The
[0056]
The control
[0057]
Specifically, the real
[0058]
The device
[0059]
The additional
[0060]
The function of the
[0061]
Therefore, when the program of the
[0062]
Specifically, the real
[0063]
The device
[0064]
The additional
[0065]
FIG. 4 shows a configuration example of the
[0066]
The input /
[0067]
The input /
[0068]
The
[0069]
The virtual home viewer 91, the
[0070]
The configuration example of the
[0071]
Further, the
[0072]
Next, FIG. 5 shows an example of a virtual home viewer window displayed on a screen of the portable user terminal 1 or the like.
[0073]
At the top of the virtual
[0074]
The virtual
[0075]
The virtual home displayed on the
[0076]
Here, the mascot is a function for calling out the impression that the user is visiting the currently displayed place, a function for calling the user's attention about a change in the state of the virtual home viewer program, And a function of transporting icons when visiting another person's virtual home. Also, the mascot has a function of acting in some form for the user's processing. However, it is not always necessary to have the function of acting for this user's processing.
[0077]
In the virtual room, a door icon 122 that is pressed when the mascot 121 is visited by another user's home, a post icon 123 that is pressed when receiving a mail addressed to the user A, and a call with another user (however, Phone icon 124 that is pressed when chatting, etc., the PC icon 125 that is pressed when controlling the
[0078]
The
[0079]
The
[0080]
The virtual
[0081]
Further, the virtual room is provided with a sofa icon 130 and a
[0082]
The user can place the PC icon 125 to the
[0083]
Further, the virtual room is provided with a closet icon 134 which is pressed when storing an item icon such as the plant icon 132 (erasing the icon from the screen) or returning the stored item icon to the virtual room. ing.
[0084]
The user can also arbitrarily select the design of each icon, the pattern of the wallpaper of the virtual room, the material of the floor, and the like from a plurality of options prepared in advance.
[0085]
Next, a series of processes performed when the
[0086]
First, a log-in process is performed on a device on the service provider side. This login process will be described with reference to the flowchart in FIG.
[0087]
When the
[0088]
In response to the user A inputting the login password in the
[0089]
In response to the login request, in step S11, the virtual
[0090]
In step S2, the
[0091]
In response to the authentication request, in step S21, the
[0092]
In step S3, the
[0093]
In step S13, if the confirmation result notified from the
[0094]
By receiving the notification of the successful login, the
[0095]
Next, a process of acquiring layout information to display a virtual room on the
[0096]
In step S31, the
[0097]
In step S32, the
[0098]
In response to this request, in step S42, the virtual
[0099]
Next, a process of acquiring the event information of the user A is performed. The event information acquisition process of the user A will be described with reference to the flowchart in FIG. Here, the event information is stored in the virtual
[0100]
In step S51, the
[0101]
In step S52, the
[0102]
However, in this case, since this is the first connection to the user
[0103]
In step S71, the user
[0104]
The event information acquisition process is periodically executed at a predetermined timing thereafter. That is, it is executed by a polling method.
[0105]
Next, the
[0106]
In step S81, the
[0107]
In response to this request, in step S101, the
[0108]
In step S92, the
[0109]
Based on the list of services in the home network notified from the
[0110]
In response to this request, in step S93, the
[0111]
In response to this request, in step S102, the
[0112]
In step S83, the
[0113]
In response to this request, in step S103, the
[0114]
The
[0115]
As described above, the detailed information and the status information of the network devices constituting the
[0116]
Next, a process performed using a virtual icon installed in a virtual room will be described.
[0117]
FIG. 13 shows a state where the
[0118]
The user A presses these buttons and inputs a control signal or input data to the control
[0119]
Next, the processing of the
[0120]
If a TV actually exists in the user A's home and is connected to the
[0121]
However, in this case, the TV does not actually exist in the home of the user A, and the
[0122]
In response, in step S101, the
[0123]
In step S104, the additional
[0124]
In step S105, the
[0125]
In step S106, the real
[0126]
In step S107, the
[0127]
As described above, as shown in FIG. 16, the device
[0128]
In the case of the example of FIG. 16, the
[0129]
In step S108 in FIG. 15, the
[0130]
The processing of steps S111 to S114, steps S132 and S142 is the same as the processing of steps S104 to S107, steps S131 and S141 described above, and will not be described in detail.
[0131]
In step S111, the additional
[0132]
In step S113, the real
[0133]
For example, by pressing (double-clicking) the
[0134]
In step S115, the
.
[0135]
In step S118, the
[0136]
As described above, by using the virtual device icon (in this case, the virtual TV icon 127) installed in the virtual room, the user A can use the TV connected to the
[0137]
Thus, a user who is considering purchasing an actual TV can use the
[0138]
Note that the above description has been given for the portable user terminal 1, but is also executed for the
[0139]
Also, in the above description, the
[0140]
Further, in the above description, for example, when the user A is considering purchasing a TV, the
[0141]
The connection use of the virtual device and the real device corresponding to the real device will be described using the
[0142]
When the
[0143]
Like the
[0144]
In step S201 of FIG. 19, the
[0145]
The processing of steps S203 to S207, steps S221 and S231 is the same as the processing of steps S103 to S107, steps S131 and S141 of FIG. 14 described above, and will not be described in detail here.
[0146]
In step S203, the device
[0147]
In step S206, the real
[0148]
FIG. 22 shows a
[0149]
As described above, the video stream supplied from the
[0150]
Next, when the user A presses the
[0151]
In response to this request, in step S271, the
[0152]
In step S252, the
[0153]
In step S210, the device
[0154]
FIG. 23 shows a
[0155]
The user A selects a
[0156]
In response to this request, in step S253, the
[0157]
In step S213, the real
[0158]
On the other hand, the
[0159]
In response to this request, in step S232, the
[0160]
As described above, by combining the function of the
[0161]
In the above description, the processing in which the virtual device corresponding to the real device and the real device are combined has been described. However, the virtual device (for example, the virtual HDD audio 53) corresponding to the real device (for example, the HDD audio) is The process of combining virtual devices that do not correspond to the device (for example, virtual Internet radio 54) will be described again using the
[0162]
FIG. 24 shows a state where the virtual
[0163]
When the virtual
[0164]
The user A presses these buttons and inputs a control signal or input data to the virtual Internet radio 54.
[0165]
Next, the processing of the virtual Internet radio 54 will be described with reference to the flowcharts of FIGS. Hereinafter, the subject of the operation of the portable user terminal 1 is also described as a virtual Internet radio 54.
[0166]
The virtual Internet radio 54 waits until the “POWER”
[0167]
In step S303, the virtual Internet radio 54 displays the generated current status information on the
[0168]
In step S304, the virtual Internet radio 54 sends the reception frequency of the current status information together with the request for the stream of the program currently being broadcast at the reception frequency to the
[0169]
In step S305, the virtual Internet radio 54 reproduces the audio stream of the program currently being broadcast supplied from the
[0170]
As described above, in the portable user terminal 1, the audio stream supplied from the
[0171]
Next, the user A drags and drags the virtual
[0172]
When the
[0173]
In step S307 of FIG. 25, the virtual Internet radio 54 displays the recording destination information as shown in FIG. 28 on the lower part of the
[0174]
In the example of FIG. 28, the output destination
[0175]
When the user A presses the
[0176]
On the other hand, the real
[0177]
In response to this request, in step S332, the
[0178]
As described above, by combining the function of the virtual Internet radio 54 not corresponding to the actual device and the function of the
[0179]
In the above description, the process of combining the virtual device corresponding to the real device and the real device, and the process of combining the virtual device not corresponding to the real device and the virtual device corresponding to the real device have been described. If you are considering purchasing a real device C and a real device D whose functions are improved by connecting to each other, obtain a virtual device corresponding to the real device C and a virtual device corresponding to the real device D, and obtain those virtual devices. The devices may be connected to each other so that the user can experience the function-up effect when the real device C and the real device D are connected.
[0180]
Next, with reference to FIG. 29 and FIG. 30, the difference between the real device and the corresponding virtual device of the present invention will be described in detail.
[0181]
As shown in FIG. 29, there is a real device A502 that can be directly operated nearby and can be used from a remote location via a
[0182]
In the example of FIG. 30, the portable user terminal 1 has a program of the
[0183]
The
[0184]
On the other hand, when the user A performs an operation of turning off the power of the real device A502, the
[0185]
In addition to the power OFF, when the
[0186]
As described above, by using the
[0187]
The function of the actual
[0188]
In the example of FIG. 31, the real
[0189]
The real
[0190]
The
[0191]
The real
[0192]
The control
[0193]
In the example of FIG. 31, when connecting the
[0194]
FIG. 32 illustrates a configuration example of the
[0195]
In the embodiment of FIG. 32, the real device A502 does not exist in the local network 501-2, but the
[0196]
That is, in the real
[0197]
Therefore, the real
[0198]
As described above, in the present invention, by using the
[0199]
As a result, it is possible to prompt the purchase of the user who has lost the purchase without knowing the usability. Conversely, a user who does not like usability may return feedback on the improvement of the function to the product development side even though the user has not actually purchased the device. That is, the virtual device facilitates understanding of the needs of potential users while promoting sales of the real device.
[0200]
The functions that can be controlled via the network of the virtual device described above include, for example, a function of executing a video check from outside the home in a surveillance camera, a recording reservation from outside the home in a video recorder, a function of using content in the device, and a game device. The function can be applied to a function for executing a continuation of the game from outside the home, a function for using practical software installed from outside the home on the PC, or a function for monitoring the state of the robot from outside the home for the pet type robot. In addition, the present invention is also applied to a function of checking the current status (for example, the power ON / OFF state, the operation status, the remaining battery level, and the like) of the above-described devices from outside the home.
[0201]
In the present specification, steps to describe a program recorded on a recording medium are not only performed in chronological order according to the described order, but are not necessarily performed in chronological order, but are executed in parallel or individually. The processing also includes the following processing.
[0202]
Also, in this specification, a system refers to an entire device including a plurality of devices.
[0203]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to try the network function of an electronic device and obtain a feeling of use, and as a result, for example, it is possible to promote the user's willingness to purchase.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration example of an information processing system according to the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating a configuration example of a portable user terminal of FIG. 1;
FIG. 3 is a diagram showing functional blocks of the portable user terminal shown in FIG. 2;
FIG. 4 is a block diagram illustrating a configuration example of a PC in FIG. 1;
FIG. 5 is a diagram illustrating a display example of a virtual home viewer window.
FIG. 6 is a diagram for explaining icons arranged in a virtual room.
FIG. 7 is a flowchart illustrating a login process.
FIG. 8 is a diagram showing a display example of a virtual home viewer window at the time of login.
FIG. 9 is a flowchart illustrating a layout information acquisition process.
FIG. 10 is a diagram illustrating a display example of a virtual room.
FIG. 11 is a flowchart illustrating event information acquisition processing.
FIG. 12 is a flowchart illustrating a home network information acquisition process.
FIG. 13 is a diagram illustrating a display example when a virtual TV icon is selected.
FIG. 14 is a flowchart illustrating processing of a virtual TV.
FIG. 15 is a flowchart illustrating processing of a virtual TV.
FIG. 16 is a diagram illustrating a display example when a virtual TV is powered on.
FIG. 17 is a diagram illustrating a display example when a virtual TV channel is switched.
FIG. 18 is a diagram illustrating a display example when the main panel of the virtual viewer is switched.
FIG. 19 is a flowchart illustrating another example of virtual TV processing.
FIG. 20 is a flowchart illustrating another example of virtual TV processing.
FIG. 21 is a diagram illustrating a display example of a virtual TV.
FIG. 22 is a diagram illustrating a display example when a virtual TV is powered on.
FIG. 23 is a diagram illustrating a display example when a recording instruction is given to a virtual TV.
FIG. 24 is a diagram illustrating a display example when a virtual Internet radio icon is selected.
FIG. 25 is a flowchart illustrating processing of virtual Internet radio.
FIG. 26 is a flowchart illustrating processing of virtual Internet radio.
FIG. 27 is a diagram illustrating a display example when a virtual Internet radio is powered on.
FIG. 28 is a diagram illustrating a display example when a recording instruction is given to a virtual Internet radio.
FIG. 29 is a diagram for explaining differences between a real device and a corresponding virtual device of the present invention.
FIG. 30 is a diagram for explaining differences between a real device and a corresponding virtual device of the present invention.
31 is a block diagram illustrating a configuration example of a real device connection client of FIG. 23.
FIG. 32 is a block diagram illustrating a configuration example of the virtual device in FIG. 24.
[Explanation of symbols]
1 portable user terminal, 2 home network, 3 PC, 5 Internet, 11 home server, 12 PC, 13 HDD video, 21 virtual home DB server, 24 EPG server, 25 video streaming server, 26 audio streaming server, 45 semiconductor memory , 51 virtual home viewer, 52 virtual TV, 53 virtual HDD audio, 54 virtual Internet radio, 61 control unit, 62 control information input unit, 63 real device impersonation unit, 64 device status output unit, 65 content output unit, 66 additional functions Providing unit, 501 network, 511 virtual device, 521 pseudo function server, 602 additional function server, 611 control unit, 612 control information input unit, 614 device status output unit, 615 content output unit, 616 additional function providing unit, 711 real device Camouflage department
Claims (11)
前記入力手段により入力された前記データに対応して前記電子機器が提供する機能を提供することにより、前記電子機器の存在を偽装する第1の偽装手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。Input means for inputting data to an electronic device connected to the network based on an operation from a user;
An information processing apparatus, comprising: first disguise means for disguising the presence of the electronic device by providing a function provided by the electronic device in response to the data input by the input unit. .
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。2. The information processing apparatus according to claim 1, wherein the first impersonation unit acquires a part of the function of the electronic device via the network.
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。2. The information processing apparatus according to claim 1, further comprising an additional function providing unit that provides an additional function not provided by the electronic device.
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。The information processing apparatus according to claim 3, wherein the additional function providing unit acquires an additional function not provided by the electronic device via the network.
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。2. The information processing apparatus according to claim 1, wherein the first impersonating unit impersonates the presence of the electronic device and communicates with another electronic device connected to the network.
前記第1の偽装手段は、前記電子機器の存在を偽装し、前記第2の偽装手段により偽装された前記他の電子機器の存在と通信する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。A second disguise unit that disguises the presence of the other electronic device by providing a function provided by the other electronic device in response to the data input by the input unit;
2. The information processing apparatus according to claim 1, wherein the first disguise unit disguises the presence of the electronic device and communicates with the presence of the other electronic device disguised by the second disguise unit. 3. apparatus.
前記第1の偽装手段が生成する情報を出力する出力手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。The first disguise means generates information that the electronic device outputs corresponding to the data,
The information processing apparatus according to claim 1, further comprising an output unit that outputs information generated by the first impersonation unit.
前記第1の偽装手段が取得するコンテンツを出力する出力手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。The first disguise means acquires the content output by the electronic device in accordance with the data,
The information processing apparatus according to claim 1, further comprising an output unit that outputs a content acquired by the first impersonation unit.
前記入力ステップの処理により入力された前記データに対応して前記電子機器が提供する機能を提供することにより、前記電子機器の存在を偽装する偽装ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。An input step of inputting data for an electronic device connected to the network based on an operation from a user;
A disguise step of disguising the presence of the electronic device by providing a function provided by the electronic device in response to the data input in the processing of the input step.
前記入力ステップの処理により入力された前記データに対応して前記電子機器が提供する機能を提供することにより、前記電子機器の存在を偽装する偽装ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。An input step of inputting data for an electronic device connected to the network based on an operation from a user;
Providing a function provided by the electronic device in response to the data input in the processing of the inputting step, thereby disguising the presence of the electronic device. Media on which various programs are recorded.
前記入力ステップの処理により入力された前記データに対応して前記電子機器が提供する機能を提供することにより、前記電子機器の存在を偽装する偽装ステップと
を含むことを特徴とするプログラム。An input step of inputting data for an electronic device connected to the network based on an operation from a user;
A program for providing a function provided by the electronic device in accordance with the data input in the processing of the input step, thereby disguising the presence of the electronic device.
Priority Applications (1)
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009020794A (en) * | 2007-07-13 | 2009-01-29 | Teijin Pharma Ltd | Home medical support system |
-
2002
- 2002-12-12 JP JP2002360078A patent/JP2004192363A/en not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009020794A (en) * | 2007-07-13 | 2009-01-29 | Teijin Pharma Ltd | Home medical support system |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060307 |