【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、独居高齢者等の見守り対象者を対象として見守り対象者の異変を判定する生活見守りシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
高齢社会が到来し、独居高齢者等（以下、見守り対象者）のケアが問題化しており、常日頃から見守り対象者の健康状態を把握しておくことが重要となっている。
【０００３】
このような視点から、見守り対象者の生活を見守るシステムが公表されている（例えば、特許文献１参照。）。
それによれば、見守り対象者宅内に見守り対象者の滞在を検出するセンサが設けられており、センサが見守り対象者の滞在を継続的に検出しない時間を計測する。この時間の長さに係数を乗じた時間が所定時間に達したときは、見守り対象者に異変が起きたと判定する。この係数は、計測が行われる時間帯ごとに異なっており、活動が活発になるべき朝の時間帯では係数が大きく、就寝しているべき深夜の時間帯では係数が小さく設定されている。これによって、見守り関係者は、見守り対象者の生活実態に即して見守り対象者の行動を見守ることができる。
【０００４】
【特許文献１】
特開平５−２８２５８０号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報のシステムでは、見守り対象者が動けなくなったときに素早く対応するためのものであり、そのような重い症状になる前に体調悪化などを察知して対策を講じることは困難であるという課題があった。
また、上記公報のシステムは、所定長の時間帯ごとに異変の判定基準を制御することが困難なため、所定の時間帯に見守り対象者が通常とは異なる行動を取ることが予め判明しているときでも、異変発生と判定する恐れがあるという課題があった。
【０００６】
そこで本発明は、前記課題に鑑み、所定の時間帯ごとに見守り対象者の異変判定の基準を制御することができる生活見守りシステムを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項１に記載の発明は、見守り対象者宅内の所定場所における見守り対象者の滞在時間を検知した情報を受信して表示する生活見守りシステムであって、所定長の時間帯において、見守り対象者の予定滞在時間を予め設定しておき、前記予定滞在時間と実際の見守り対象者の滞在時間との過不足時間を表示することを特徴とする生活見守りシステムとしている。
【０００８】
これによって、見守り関係者は、見守り対象者の滞在時間を基に見守り対象者の行動の度合いを把握することができる。
【０００９】
請求項２に記載の発明は、前記所定長の時間帯において、前記過不足時間の絶対値が所定時間以上になったとき、前記所定時間以上になったことを見守り関係者に通知することを特徴とする請求項１に記載の生活見守りシステムとしている。
これによって、見守り関係者は、見守り対象者の生活に合わせて見守り対象者を見守ることができる。
【００１０】
請求項３に記載の発明は、前記予定滞在時間は、一定の時間幅を有することを特徴とする請求項１又は２に記載の生活見守りシステムとしている。
これによって、見守り関係者は、見守り対象者に想定される異変を把握することができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第１の実施形態を図面を参照して説明する。
なお、本明細書全体を通じて、時間帯とは、１日のうちのある時刻からある時刻までの一定の幅の時間を示したものを指す。
図１は、見守り対象者の生活を遠隔で見守るテレケアシステムＳを示したものである。テレケアシステムＳは、見守り対象者宅１内に備えられた見守り主装置１１と、ホストコンピュータ３とが通信ネットワーク２で接続されている。
【００１２】
見守り主装置１１には複数のセンサ１２ａ〜１２ｃが接続されており、各センサ１２ａ〜１２ｃは見守り対象者宅１内の居間、トイレ、寝室に１つずつ配置されている。これらのセンサ１２ａ〜１２ｃは、人体から発せられる赤外線に感応する赤外線センサで構成され、センサ配置場所での見守り対象者の滞在を検知する。センサの検知期間は限定せず、可能な限り永続的に行なう。
【００１３】
見守り主装置１１は、見守り対象者宅１内に配置されたセンサ１２ａ〜１２ｃからの出力に基づいて、各時間帯ごとにセンサ配置場所で検知した見守り対象者の滞在時間の合計を算出し、算出結果をホストコンピュータ３に出力する。ホストコンピュータ３は、算出された滞在時間の合計から、予め設定された予定滞在時間を差し引いた過不足時間を算出する。
算出された各時間帯ごとの過不足時間はホストコンピュータ３の蓄積機能によって逐次蓄積される。
【００１４】
見守り主装置１１は、見守り対象者の滞在時間の合計を算出した後、その時間帯での滞在時間をリセットする。そして次の時間帯での見守り対象者の滞在時間の合計を算出する。
【００１５】
見守り関係者は、端末４からホストコンピュータ３にアクセス信号を発信する。アクセス信号は通信ネットワーク２を介してホストコンピュータに送信され、ホストコンピュータ３は、このアクセス信号に応答して、蓄積された各時間帯ごとの過不足時間等の表示内容を作成する。さらにホストコンピュータ３は、作成した表示内容を通信ネットワーク回線２を介して見守り関係者の端末４に配信する。
このように、見守り関係者は、端末４からホストコンピュータ３にアクセスすることによって、見守り対象者の滞在時間の過不足時間を閲覧することができる。
【００１６】
端末４は、所定長の時間帯ごとの見守り対象者の滞在時間と予定滞在時間との過不足時間を表示する。
表示する方法は特に限定されないが、本実施の形態では、表形式を用いた見守り対象者の滞在時間と予定滞在時間との過不足時間の表示について説明する。
【００１７】
図２に端末４の表示画面４０の表示例を示す。
図２の表示画面４０には、見守り対象者の氏名４１、表示画面の日付４２、滞在時間の日周期グラフ４３、各時間帯ごとの滞在時間一覧表４４が表示されている。
日周期グラフ４３には、各時間帯ごとの見守り対象者の滞在時間の合計が数直線上に異なる大きさの円で表示されている。
【００１８】
図２の日周期グラフ４３には、時刻軸４３１上に、各時間帯での滞在時間の長さに応じた大きさの円が表示される。この円の大きさは、各時間帯での見守り対象者の滞在時間の合計を示しており、滞在時間の合計が長いほど大きな円形のプロットが表示される。
また、時刻軸には１時間ごとに目盛りが設けられ、この目盛りの上に円形のプロットが表示されている。なお、図２の日周期グラフ４３において、時刻軸４３１が２４時間表示で「０８」を示す時刻上に表示される円は、午前８時台における見守り対象者の滞在時間を示している。なお、午前８時台とは、午前８時００分００秒から午前８時５９分５９秒までの６０分間を示し、以後、同様に表現する。
【００１９】
滞在時間一覧表４４には、時間帯表示欄４４０、滞在時間表示欄４４１、予定滞在時間設定欄４４２及び過不足時間表示欄４４３が各時間帯ごとに設けられている。
予定滞在時間設定欄４４２には、各時間帯ごとの見守り対象者の予定滞在時間を設定できる欄が設けられている。設定前の予定滞在時間設定欄４４２には空欄が表示されており、見守り関係者が数値を入力することによって見守り対象者の予定滞在時間がホストコンピュータ３に設定される。また、過不足時間表示欄４４３には、実際の滞在時間と予定滞在時間との過不足時間が表示される。
【００２０】
以下に、過不足時間の算出から算出結果の表示までの流れを説明する。
例えば、１時間の時間幅のある時間帯において、見守り対象者の予定滞在時間を１５分と設定する。ここで、居間のセンサ１２ａ、トイレのセンサ１２ｂ、寝室のセンサ１２ｃが、それぞれ見守り対象者の滞在を１２分間、３分間、３分間ずつ検知したとする。このとき、見守り主装置１１は、見守り対象者の実際の滞在時間を１８分間と算出する。引き続いて見守り主装置１１は、実際の滞在時間（１８分間）から予定滞在時間（１５分間）を差し引いて、過不足時間を「プラス３分間」と算出する。算出された過不足時間はホストコンピュータに随時蓄積されると共に、表示画面４０の過不足時間表示欄４４３には「＋３」と表示される。
同様に、算出された過不足時間が「マイナス５」と算出されたとき、表示画面４０の過不足時間表示欄４４３には「−５」と表示される。
【００２１】
最新の滞在時間との過不足時間を表示するとき、現在時刻での見守り対象者の滞在時間と予定滞在時間との過不足時間が表示される。また、日周期グラフ４３には現在及び過去の時間帯の滞在時間を示す円が表示されており、現在以降の時間帯を示す数直線上には円が表示されない。なお、数直線の時刻軸４３１や滞在時間一覧表４４での現在以降の時間帯を示す表示は、端末４が表示できる情報量に応じて表示されなくてもよい。
【００２２】
日周期グラフ４３及び滞在時間一覧表４４は、表示する時間帯を２４時間分に限らず広い範囲で任意に選択できるようになっていてもよい。表示する情報量が多くて同一の画面にすべての情報を表示できない場合には、表示画面４０をスクロールして滞在時間一覧表５１の全体を表示できるようになっているのが望ましい。
また、予定滞在時間は、ホストコンピュータ３に蓄積された各時間帯ごとの滞在時間に基づいて各時間帯ごとに自動的に設定されるのが望ましい。
【００２３】
次に、本発明の第２の実施形態を、図面を参照して説明する。
なお、以下の実施形態において、先行して説明した実施形態と同様の構成に関しては図面に同一符号を付して説明を省略する。
見守り対象者の滞在時間の合計が予定滞在時間と異なるとき、ホストコンピュータ３は見守り対象者に異変が発生したと判定し、見守り関係者に判定結果を通知する。
【００２４】
図３の滞在時間一覧表４４には、予定滞在時間の上限時間設定欄４４４と下限時間設定欄４４５が設けられており、見守り関係者は、上限時間設定欄４４４と下限時間設定欄４４５に数値を入力することによってホストコンピュータ３に見守り対象者の予定滞在時間の上限時間と下限時間を設定する。
【００２５】
ホストコンピュータ３は、見守り主装置１１が算出した見守り対象者の滞在時間の合計を基にして、「異変なし」と「異変発生」の２通りの判定を行う。なお、算出された滞在時間の合計が予定滞在時間の上限時間と下限時間の範囲内に入っているとき、ホストコンピュータ３は「異変なし」と判定し、引き続いて次の時間帯での見守り対象者の異変判定を行う。算出された滞在時間の合計が予め設定された予定滞在時間の範囲外のとき、ホストコンピュータ３は「異変発生」と判定し、見守り関係者の端末４に異変発生の判定結果を送信する。
【００２６】
見守り主装置１１が行う異変判定について、具体例を挙げて説明する。
例えば、見守り関係者は、端末４からホストコンピュータ３に、午後４時台における見守り対象者の滞在時間の上限時間を５０分間と設定し、同様に下限時間を２０分間と設定したとする。
このように設定した場合、午後２時台における滞在時間の合計が４０分間だったとする。このとき、この滞在時間の合計がホストコンピュータ３に設定した予定滞在時間の範囲内なので、ホストコンピュータ３は「異変なし」と判定する。また、同様に、午後２時台における実際の滞在時間の合計が予定滞在時間の範囲外である５分間のとき、ホストコンピュータ３は「異変発生」と判定する。この「異変発生」の判定結果は通信ネットワーク２を通じて見守り関係者の端末４に速やかに配信される。
【００２７】
ホストコンピュータ３が「異変発生」と判定したとき、この判定結果は、見守り関係者の端末４に配信されると共に、病院などの医療機関に同時に配信されるのが望ましい。
また、ホストコンピュータ３が異変判定を行う際、２つ以上の連続した時間帯を基準とした異変判定を行ってもよい。すなわち、２つ以上の連続した時間帯において、それぞれの時間帯で見守り対象者の滞在時間の合計が予定滞在時間の範囲外のとき、ホストコンピュータ３は「異変発生」と判定する。このように判定することによって、見守り対象者の異変判定の精度がより高くなる。
【００２８】
次に、本発明の第３の実施形態を、図面を参照して説明する。
第３の実施形態は、各時間帯ごとの見守り対象者の滞在時間の変化量が所定時間以上のとき、ホストコンピュータ３は、見守り対象者の滞在時間に大きな変化が発生したと判定し、見守り関係者に判定結果を通知する。
【００２９】
図４に示すように、端末４の表示画面４０には予定変化量設定欄４４６が設けられている。見守り関係者は、予定変化量設定欄４４６に数値を入力することによって、ホストコンピュータ３に見守り対象者の滞在時間の予定変化量を設定する。
見守り主装置１１は、見守り対象者宅１内に配置されたセンサからの出力に基づいて見守り対象者の滞在時間を算出し、算出結果をホストコンピュータ３に出力する。ホストコンピュータ３は、出力された算出結果を蓄積すると共に、見守り対象者の滞在時間の変化量を算出し変化量表示欄４４７に表示される。また、ホストコンピュータ３は算出された滞在時間の変化量を判定する。
なお、滞在時間の変化量とは、蓄積された滞在時間のうち、最新の時間帯とその直前の時間帯における滞在時間の差の絶対値を意味する。
【００３０】
ホストコンピュータ３は、算出された滞在時間の変化量に対して、「通常」及び「変化発生」の２通りの判定を行う。
算出された滞在時間の変化量が所定時間未満のとき、ホストコンピュータ３は「通常」と判定し、引き続いて次の時間帯での滞在時間の変化量を判定する。また、滞在時間の変化量が所定時間以上のとき、ホストコンピュータ３は「変化発生」と判定し、見守り関係者の端末４に判定結果を通知する。
【００３１】
見守り主装置１１が行う判定について、具体例を挙げて説明する。
例えば、見守り関係者は、午前８時台と午前９時台との滞在時間の予定変化量を３０分と設定したとする。
ここで、午前８時台における滞在時間が２０分間で、午前９時台における滞在時間が３０分だったとする。このとき、ホストコンピュータ３は、午前８時台から午前９時台の滞在時間の変化量の絶対値を１０分と算出する。算出された滞在時間の変化量の絶対値（１０分）は、ホストコンピュータ３に設定された予定変化量（３０分）未満なので、ホストコンピュータ３は「通常」と判定する。
【００３２】
また、同様に、午後８時台と午後９時台との滞在時間の予定変化量を２０分と設定しておき、午後８時台における滞在時間が１０分間で、午後９時台における滞在時間が５０分だったとする。このとき、ホストコンピュータ３は滞在時間の変化量の絶対値を４０分と算出する。ここで、算出された滞在時間の変化量の絶対値（４０分）は予定変化量（３０分）以上のため、ホストコンピュータ３は「変化発生」と判定する。この「変化発生」の判定結果は通信ネットワーク２を通じて見守り関係者の端末４に速やかに配信される。
【００３３】
このように見守り対象者の滞在時間の長さが変化したことが見守り関係者の端末４に配信されることを利用して、見守り関係者は、独居高齢者の生活を見守るだけでなく、子供が昼寝から起き出したことを把握するのに活用することができる。この場合、子供が寝付いた時間などの任意の時間で滞在時間をリセットし、リセットした時間からの滞在時間を算出するのが望ましい。
【００３４】
また、ホストコンピュータ３が行う判定は、「通常」と「変化発生」の２種に限られず、滞在時間の変化量に応じて、「通常」、「滞在時間増加」及び「滞在時間減少」などと３種以上の判定を行うのが望ましい。このようにホストコンピュータ３が行う判定の種類が多いほうがより詳細に見守り対象者の滞在時間を把握することができる。
【００３５】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の改変を行うことができる。
例えば、ホストコンピュータ３の機能を見守り主装置１１に設けて、見守り主装置１１が見守り対象者の滞在時間を判定し、端末４に配信してもよい。
【００３６】
時間帯表示欄４４０に示される時間帯の時間幅は１時間のみに限られず、必要に応じて時間帯表示欄４４０に示される時間幅をを設定してもよい。例えば、夜間の時間帯の時間幅を３時間とし、昼間の時間帯の時間幅を２０分と設定してもよい。
【００３７】
ホストコンピュータ３は、「異変発生」及び「変化発生」などの見守り対象者に異常が発生したと判定したときのみに見守り関係者の端末４に配信するのではなく、「異変なし」及び「通常」などと判定したときにも判定結果を配信するようにしてもよい。
【００３８】
見守り対象者の予定滞在時間を設定する際、上限時間及び下限時間のいずれか一方のみを設定してもよい。また、判定結果を各時間帯ごとに表示するかどうかを設定できるようにしてもよい。
予定滞在時間設定欄、上限時間設定欄、下限時間設定欄及び予定変化量設定欄などの設定を行う欄に空欄を入力してもよい。このとき、ホストコンピュータは空欄が入力された時間帯では滞在時間の判定を行わなくてもよい。
【００３９】
センサの配置場所や配置数は特に限定されず、任意の場所に任意の個数のセンサを配置してもよい。
見守り対象者の予定滞在時間と実際の滞在時間の差を表示するには、表形式を用いた表示のみに限られず、文字列などを用いた表示を行ってもよい。
【００４０】
通信ネットワーク２は特に限定されず、有線、無線を問わず、ＩＳＤＮ網、ＩＰ網、アナログ電話網などの情報通信ネットワークであれば良い。
また、ホストコンピュータ３が行う判定の結果を通知する方法は特に限定されず、この表示内容を直接配信するだけでなく、この表示内容を表示するＷｅｂのアドレスを配信したり、電子メールで配信しても構わない。さらに、定期的に判定結果を端末４に配信するようにしてもよい。
【００４１】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、各時間帯ごとにおける見守り対象者の滞在時間と予定滞在時間との差が表示されるので、見守り関係者は見守り対象者の宅内での行動の概要を把握することができる。
さらに、各時間帯ごとに見守り対象者の予定滞在時間を設定することができるので、見守り関係者は、見守り対象者の生活に合わせて見守り対象者を見守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施形態に係る生活見守りシステムの概略構成図である。
【図２】上記見守りシステムにおける端末の表示内容の一例の図である。
【図３】本発明の第２の実施形態に係る端末の表示内容の一例の図である。
【図４】本発明の第３の実施形態に係る端末の表示内容の一例の図である。
【符号の説明】
Ｓ テレケアシステム
１ 見守り対象者宅
１１ 見守り主装置
１２ａ〜１２ｃ 人感センサ
２ 通信ネットワーク
３ ホストコンピュータ
４ 端末
４０ 表示画面
４４１ 滞在時間表示欄
４４２ 予定滞在時間設定欄
４４３ 過不足時間表示欄
４４４ 上限時間設定欄
４４５ 下限時間設定欄
４４６ 変化量表示欄
４４７ 予定変化量設定欄[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a life watching system for a watching target, such as a solitary elderly person, that determines an abnormality of the watching target.
[0002]
[Prior art]
With the arrival of an aging society, care for elderly people living alone and so on (hereinafter referred to as “watching target”) has become a problem, and it is important to keep track of the health status of watching target people on a regular basis.
[0003]
From such a viewpoint, a system for watching the life of the watching target person has been disclosed (for example, see Patent Document 1).
According to this, a sensor for detecting the stay of the watching target person is provided in the watching target person's house, and the sensor measures the time during which the monitoring target person's stay is not continuously detected. When the time obtained by multiplying the length of this time by the coefficient reaches a predetermined time, it is determined that an abnormality has occurred in the watching target person. This coefficient is different for each time zone in which the measurement is performed. The coefficient is set to be large in the morning time zone where the activity is to be active, and to be small in the late night time zone when the user is going to sleep. This allows the watching-related person to watch the behavior of the watching target person in accordance with the life situation of the watching target person.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-5-282580 [0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the system disclosed in the above publication is intended to quickly respond when the watching target person becomes unable to move, and it is difficult to detect a physical condition deterioration and take measures before such severe symptoms occur. There was a problem.
In addition, since the system disclosed in the above publication is difficult to control the criterion of anomaly for each time period of a predetermined length, it has been found in advance that the target person watches over the predetermined time period and takes an unusual action. However, there is a problem that even when there is a risk, it may be determined that an accident has occurred.
[0006]
In view of the above problem, an object of the present invention is to provide a life watching system that can control a reference for determining whether or not an abnormality has occurred in a watching target at each predetermined time zone.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to claim 1 is a life watching system that receives and displays information that detects a staying time of a watching target person at a predetermined location in a watching target person's house, In a time zone, a planned staying time of the watching target is set in advance, and an excess / shortage time between the planned staying time and the actual staying time of the watching target is displayed as a life watching system.
[0008]
Thereby, the watching-related person can grasp the degree of the behavior of the watching target based on the staying time of the watching target.
[0009]
In the invention according to claim 2, when the absolute value of the excess / deficiency time is equal to or longer than a predetermined time in the predetermined time period, it is monitored that the absolute time is equal to or longer than the predetermined time and notified to a related person. A life watching system according to claim 1 is provided.
Thereby, the watching-related person can watch the watching target in accordance with the life of the watching target.
[0010]
The invention according to claim 3 is the life watching system according to claim 1 or 2, wherein the scheduled stay time has a fixed time width.
Thereby, the watching-related person can grasp the abnormalities assumed for the watching target person.
[0011]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
It should be noted that throughout the present specification, a time zone refers to a time period having a certain width from a certain time to a certain time in a day.
FIG. 1 shows a telecare system S for remotely watching the life of a watching target person. In the telecare system S, a watching main apparatus 11 provided in a watching target person's house 1 and a host computer 3 are connected by a communication network 2.
[0012]
A plurality of sensors 12a to 12c are connected to the watching main apparatus 11, and each of the sensors 12a to 12c is arranged in a living room, a toilet, and a bedroom in the watching target person's house 1. These sensors 12a to 12c are constituted by infrared sensors that respond to infrared rays emitted from the human body, and detect the stay of the watching target person at the sensor arrangement location. The detection period of the sensor is not limited, and is performed as permanently as possible.
[0013]
The watching main apparatus 11 calculates the total staying time of the watching target person detected at the sensor arrangement location for each time zone based on the outputs from the sensors 12a to 12c arranged in the watching target person's house 1, The calculation result is output to the host computer 3. The host computer 3 calculates excess / short time obtained by subtracting a preset planned stay time from the calculated total stay time.
The calculated excess / short time for each time zone is sequentially accumulated by the accumulation function of the host computer 3.
[0014]
The watching main apparatus 11 calculates the total stay time of the watching target person, and then resets the stay time in the time zone. Then, the total stay time of the watching target person in the next time zone is calculated.
[0015]
The watching party sends an access signal from the terminal 4 to the host computer 3. The access signal is transmitted to the host computer via the communication network 2, and the host computer 3 responds to the access signal to create display contents such as the excess and deficiency time for each accumulated time zone. Further, the host computer 3 distributes the created display contents to the terminal 4 of the watching party via the communication network line 2.
In this way, the watching party can access the host computer 3 from the terminal 4 to view the excess or deficiency of the staying time of the watching target person.
[0016]
The terminal 4 displays the excess and deficiency time between the stay time of the watching target person and the scheduled stay time for each predetermined time period.
Although the display method is not particularly limited, in the present embodiment, a description will be given of the display of the excess / short time between the staying time of the watching target person and the planned staying time in a table format.
[0017]
FIG. 2 shows a display example of the display screen 40 of the terminal 4.
The display screen 40 of FIG. 2 displays the name 41 of the watching target person, the date 42 of the display screen, the daily cycle graph 43 of the stay time, and the stay time list 44 for each time zone.
In the circadian graph 43, the total staying time of the watching target person in each time zone is displayed on a number line as circles of different sizes.
[0018]
In the circadian graph 43 of FIG. 2, a circle having a size corresponding to the length of stay in each time zone is displayed on the time axis 431. The size of the circle indicates the total stay time of the watching target person in each time zone, and a larger circular plot is displayed as the total stay time is longer.
A scale is provided on the time axis every hour, and a circular plot is displayed on the scale. In addition, in the circadian graph 43 of FIG. 2, a circle in which the time axis 431 is displayed on the 24-hour display indicating “08” indicates the staying time of the watching target person at the 8:00 am level. The 8:00 am range indicates a period of time from 8:00:00 am to 8:59:59 am for 60 minutes, and will be similarly expressed hereinafter.
[0019]
In the stay time list 44, a time zone display field 440, a stay time display field 441, a planned stay time setting field 442, and an excess / short time display field 443 are provided for each time zone.
The scheduled stay time setting column 442 has a column in which the scheduled stay time of the watching target person for each time zone can be set. A blank space is displayed in the scheduled stay time setting column 442 before the setting, and the watch stay target person's scheduled stay time is set in the host computer 3 by a watching-related person inputting a numerical value. The excess / shortage time display field 443 displays the excess / shortage time between the actual stay time and the planned stay time.
[0020]
Hereinafter, a flow from the calculation of the excess / deficiency time to the display of the calculation result will be described.
For example, in a time zone having a time width of one hour, the scheduled stay time of the watching target person is set to 15 minutes. Here, it is assumed that the living room sensor 12a, the toilet sensor 12b, and the bedroom sensor 12c detect the stay of the watching target person for 12 minutes, 3 minutes, and 3 minutes, respectively. At this time, the watching main apparatus 11 calculates the actual staying time of the watching target person as 18 minutes. Subsequently, the watching main device 11 subtracts the scheduled stay time (15 minutes) from the actual stay time (18 minutes), and calculates the excess / short time as “plus 3 minutes”. The calculated excess / short time is accumulated in the host computer as needed, and “+3” is displayed in the excess / short time display column 443 of the display screen 40.
Similarly, when the calculated excess / shortage time is calculated as “minus 5”, “−5” is displayed in the excess / shortage time display column 443 of the display screen 40.
[0021]
When displaying the excess or deficiency time with the latest stay time, the excess or deficiency time between the stay time of the watching target person at the current time and the scheduled stay time is displayed. Further, in the circadian graph 43, circles indicating stay times in the present and past time zones are displayed, and no circle is displayed on a number line indicating a time zone after the present. The display indicating the time zone after the present on the time axis 431 of the number line or the stay time list 44 need not be displayed according to the amount of information that the terminal 4 can display.
[0022]
The daily cycle graph 43 and the stay time list 44 may be configured so that the time zone to be displayed is not limited to 24 hours and can be arbitrarily selected in a wide range. When the amount of information to be displayed is large and not all information can be displayed on the same screen, it is desirable to scroll the display screen 40 to display the entire stay time list 51.
It is preferable that the scheduled stay time is automatically set for each time zone based on the stay time for each time zone stored in the host computer 3.
[0023]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
In the following embodiments, the same components as those in the previously described embodiment are denoted by the same reference numerals and the description thereof will be omitted.
When the total stay time of the watching target is different from the scheduled stay time, the host computer 3 determines that an abnormality has occurred in the watching target, and notifies the watching related person of the determination result.
[0024]
The stay time list 44 of FIG. 3 includes an upper limit time setting column 444 and a lower limit time setting column 445 of the planned stay time, and the watching-related person enters numerical values in the upper limit time setting column 444 and the lower limit time setting column 445. Is input, the upper limit time and the lower limit time of the planned stay time of the watching target person are set in the host computer 3.
[0025]
The host computer 3 performs two kinds of determinations, “no change” and “occurrence”, based on the total staying time of the watching target calculated by the watching main device 11. When the calculated total stay time is within the range between the upper limit time and the lower limit time of the planned stay time, the host computer 3 determines that there is “no change”, and subsequently, the monitoring target in the next time zone Judge the abnormal of the person. When the calculated total staying time is out of the range of the preset scheduled staying time, the host computer 3 determines that “occurrence has occurred” and transmits the determination result of the occurrence of abnormality to the terminal 4 of the watching party.
[0026]
The abnormality judgment performed by the watching main apparatus 11 will be described with a specific example.
For example, it is assumed that the watching-related person sets the upper limit time of the watching target person's staying time at the 4:00 pm range from the terminal 4 to the host computer 3 to 50 minutes, and similarly sets the lower limit time to 20 minutes.
In this case, it is assumed that the total stay time at the 2:00 pm level is 40 minutes. At this time, since the total stay time is within the range of the scheduled stay time set in the host computer 3, the host computer 3 determines that there is no abnormality. Similarly, when the total of the actual stay times at the 2 o'clock pm is out of the range of the planned stay time, that is, 5 minutes, the host computer 3 determines that “abnormality has occurred”. The result of the determination of “occurrence” is promptly distributed to the terminal 4 of the watching party via the communication network 2.
[0027]
When the host computer 3 determines that “abnormality has occurred”, it is desirable that this determination result be delivered to the terminal 4 of the watching party and simultaneously delivered to a medical institution such as a hospital.
Further, when the host computer 3 performs the abnormality determination, the host computer 3 may perform the abnormality determination based on two or more continuous time zones. In other words, in two or more consecutive time zones, when the total stay time of the watching target person in each time zone is out of the range of the scheduled stay time, the host computer 3 determines that “occurrence has occurred”. By making the determination in this way, the accuracy of the determination of the watching target person for the unusual change becomes higher.
[0028]
Next, a third embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
In the third embodiment, when the amount of change in the staying time of the watching target in each time zone is equal to or longer than a predetermined time, the host computer 3 determines that a significant change has occurred in the staying time of the watching target, and Notify the relevant person of the determination result.
[0029]
As shown in FIG. 4, the display screen 40 of the terminal 4 is provided with a scheduled change amount setting column 446. The watching-related person sets a scheduled change amount of the staying time of the watching target person in the host computer 3 by inputting a numerical value in the scheduled change amount setting column 446.
The watching main device 11 calculates the staying time of the watching target person based on the output from the sensor arranged in the watching target person's house 1, and outputs the calculation result to the host computer 3. The host computer 3 accumulates the output calculation results, calculates the change amount of the staying time of the watching target person, and displays the calculated change amount in the change amount display column 447. Further, the host computer 3 determines the change amount of the calculated stay time.
Note that the change amount of the stay time means an absolute value of a difference between the stay time in the latest time zone and the time zone immediately before the latest stay time among the accumulated stay times.
[0030]
The host computer 3 performs two determinations, “normal” and “occurrence of change”, on the calculated change amount of the stay time.
When the calculated amount of change in the stay time is less than the predetermined time, the host computer 3 determines that it is “normal”, and subsequently determines the amount of change in the stay time in the next time zone. When the amount of change in the stay time is equal to or longer than the predetermined time, the host computer 3 determines that “change has occurred” and notifies the terminal 4 of the watching party to the determination result.
[0031]
The judgment performed by the watching main apparatus 11 will be described with a specific example.
For example, it is assumed that the watching-related person has set the scheduled change amount of the stay time between the 8:00 am and the 9:00 am to 30 minutes.
Here, it is assumed that the stay time at the 8:00 am range is 20 minutes and the stay time at the 9:00 am range is 30 minutes. At this time, the host computer 3 calculates the absolute value of the change amount of the stay time from 8:00 am to 9:00 am as 10 minutes. Since the calculated absolute value (10 minutes) of the change in the stay time is less than the scheduled change (30 minutes) set in the host computer 3, the host computer 3 determines that it is "normal".
[0032]
Similarly, the scheduled change amount of the stay time between the 8:00 pm and the 9:00 pm is set to 20 minutes, the stay time at the 8:00 pm is 10 minutes, and the stay time at the 9:00 pm Assume that it was 50 minutes. At this time, the host computer 3 calculates the absolute value of the change amount of the stay time as 40 minutes. Here, the absolute value (40 minutes) of the calculated change amount of the stay time is equal to or greater than the planned change amount (30 minutes), so the host computer 3 determines that “change has occurred”. The determination result of “change occurred” is promptly distributed to the terminal 4 of the watching party via the communication network 2.
[0033]
By utilizing the fact that the length of staying time of the watching target person has been changed and being delivered to the terminal 4 of the watching related person, the watching related person can not only watch the life of the elderly living alone, but also Can be used to understand that the person got up from a nap. In this case, it is desirable to reset the stay time at an arbitrary time such as the time when the child falls asleep, and calculate the stay time from the reset time.
[0034]
The determinations made by the host computer 3 are not limited to two types, “normal” and “occurrence of change”. Depending on the amount of change in stay time, “normal”, “increase in stay time”, “decrease in stay time”, etc. It is desirable to make three or more determinations. In this way, the more types of determinations made by the host computer 3, the more watched the target person's staying time can be grasped.
[0035]
The present invention is not limited to the above embodiment, and various modifications can be made.
For example, the function of the host computer 3 may be provided in the watching main device 11, and the watching main device 11 may determine the staying time of the watching target person and distribute it to the terminal 4.
[0036]
The time width of the time zone shown in the time zone display field 440 is not limited to one hour, and the time width shown in the time zone display field 440 may be set as needed. For example, the time width of the night time zone may be set to 3 hours, and the time width of the day time zone may be set to 20 minutes.
[0037]
The host computer 3 does not distribute to the terminal 4 of the watching-related person only when it is determined that an abnormality has occurred in the watching target such as “occurrence of occurrence” and “change of occurrence”. The determination result may be distributed also when it is determined as "."
[0038]
When setting the scheduled stay time of the watching target, only one of the upper limit time and the lower limit time may be set. Further, it may be possible to set whether or not to display the determination result for each time zone.
A blank may be input in a column for setting such as a scheduled stay time setting column, an upper limit time setting column, a lower limit time setting column, and a scheduled change amount setting column. At this time, the host computer does not have to perform the stay time determination in the time period in which the blank is input.
[0039]
The location and number of sensors are not particularly limited, and an arbitrary number of sensors may be located at arbitrary locations.
In order to display the difference between the planned staying time of the watching target person and the actual staying time, not only the display using the table format but also a display using a character string or the like may be performed.
[0040]
The communication network 2 is not particularly limited, and may be any information communication network such as a wired or wireless network, such as an ISDN network, an IP network, and an analog telephone network.
The method of notifying the result of the determination performed by the host computer 3 is not particularly limited. Not only is this display content directly delivered, but also a Web address for displaying this display content or an e-mail delivery. It does not matter. Further, the determination result may be periodically delivered to the terminal 4.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, since the difference between the staying time of the watching target person and the scheduled stay time in each time zone is displayed, the watching related person is able to summarize the behavior of the watching target person in the house. Can be grasped.
Furthermore, since the scheduled stay time of the watching target can be set for each time zone, the watching related person can watch the watching target in accordance with the life of the watching target.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a life watching system according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing an example of display contents of a terminal in the watching system.
FIG. 3 is a diagram illustrating an example of display contents of a terminal according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a diagram illustrating an example of display contents of a terminal according to a third embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
S Telecare system 1 Watching target person's house 11 Watching main device 12a to 12c Human sensor 2 Communication network 3 Host computer 4 Terminal 40 Display screen 441 Stay time display field 442 Planned stay time setting field 443 Excess or shortage time display field 444 Upper limit time Setting column 445 Lower limit time setting column 446 Change amount display column 447 Scheduled change amount setting column
