JP2004072718A - デジタルカメラ用メモリーカード - Google Patents
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Abstract
【課題】汎用のデジタルカメラで撮影した画像でも認証センターにおける認証を可能にすることができるデジタルカメラ用メモリーカードを提供する。
【解決手段】認証システム70では、デジタルカメラ10によって撮影された画像データがメモリーカード42に記録される。メモリーカード42は、画像データをメモリーカード42に固有の暗号鍵で暗号化して記録する。メモリーカード42に記録された暗号化された画像データは、ユーザコンピュータ61によって読み取られ認証センター62へ送信される。認証センター62は、ユーザコンピュータ61から送信された画像データを、メモリーカード42に対応する復号鍵で復号化し、復号化された画像データを登録する。認証要求側64から認証要求された場合には、認証要求側64から送信された画像データと登録された画像データとを比較し、比較結果を認証要求側64へ通知する。
【選択図】 図1
【解決手段】認証システム70では、デジタルカメラ10によって撮影された画像データがメモリーカード42に記録される。メモリーカード42は、画像データをメモリーカード42に固有の暗号鍵で暗号化して記録する。メモリーカード42に記録された暗号化された画像データは、ユーザコンピュータ61によって読み取られ認証センター62へ送信される。認証センター62は、ユーザコンピュータ61から送信された画像データを、メモリーカード42に対応する復号鍵で復号化し、復号化された画像データを登録する。認証要求側64から認証要求された場合には、認証要求側64から送信された画像データと登録された画像データとを比較し、比較結果を認証要求側64へ通知する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ用メモリーカードに係り、より詳しくは、デジタルカメラで撮影された画像の画像データを記録するためのデジタルカメラ用メモリーカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CCD等の撮像素子を備えたデジタルカメラが数多く流通している。このようなデジタルカメラでは、撮影時には、CCDの受光面に被写体像が結像され、CCDの各センサで入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。そして、CCDに蓄積された信号電荷を画素毎に読み取って画像データに変換し、この画像データをメモリーカードなどの記録媒体に記録している。また、CCDの小型化等により、デジタルカメラを搭載した携帯電話等も従来から提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このようなデジタルカメラでは、撮影画像の画像データを銀塩カメラと比較して容易に得ることができる一方、その加工も容易に行うことができる。このため、例えば事件現場や事故現場等をデジタルカメラで撮影した撮影画像を証拠として利用しようとしても、その画像データが改ざんされている場合もあり得るため、証拠として利用するのは困難であった。
【0004】
この問題を解決するため、デジタルカメラに暗号化機能を備え、撮影した画像を暗号化して認証センターへ送信し、これを認証センターにて登録すると共に、画像データの認証要求が認証センターになされた場合には、認証センターが登録した画像データに基づいて、認証要求された画像データを認証することにより、デジタルカメラで撮影された画像を証拠として利用できるようにした認証システムが提案されている。
【0005】
このようなシステムを図9に示す。図9に示す認証システム300では、デジタルカメラ302は、撮影した画像(例えば事件現場や事故現場等の画像)の画像データを暗号化する機能を備えている。デジタルカメラ302で撮影された画像は暗号化され、例えばデジタルカメラ302のユーザが所有するパソコン304に取り込まれ、このパソコン304により、ネットワークを介して認証センター306へ送信される。
【0006】
また、デジタルカメラ302で撮影された画像データは、例えばパソコン304によりフレキシブルディスクやCD−R等の記録媒体308に記録され、必要に応じて認証要求側310へ提供される。ここで、認証要求側310としては、例えば事件現場等の撮影画像を裁判の資料として用いる裁判所や、事故現場等の撮影画像を保険適用の判断資料として用いる保険会社等がある。
【0007】
認証センター306は、デジタルカメラ302で暗号化された画像データを復号化できる機能を有しており、送信された画像データを復号化して登録する。そして、認証要求側310から画像データが提供され、認証要求がなされた場合には、登録された画像データと比較し、一致すれば認証要求された画像データがオリジナルの画像データであることを認証結果として認証要求側310へ通知し、一致しない場合にはオリジナルの画像データでないことを認証結果として認証要求側310へ通知する。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−233020号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、デジタルカメラに暗号化機能が必要となるため、専用のデジタルカメラで撮影した画像でなければ認証を行うことができない、という問題があった。
【0010】
本発明は、上記事実に鑑みて成されたものであり、汎用のデジタルカメラで撮影した画像でも認証センターにおける認証を可能にすることができるデジタルカメラ用メモリーカードを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、デジタルカメラで撮影された画像データを記録するためのデジタルカメラ用メモリーカードであって、前記画像データを、予め定めたアルゴリズムで暗号化する暗号化手段と、前記暗号化手段により暗号化された画像データを記憶する記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、暗号化手段は、デジタルカメラの撮像手段により被写体を撮像した画像の画像データを、予め定めたアルゴリズムで暗号化する。なお、デジタルカメラは、画像データを一時記憶するためのメモリに一旦記憶した後に直接メモリーカードに送信する。送信のタイミングは、撮像後すぐでもよいし、ある程度時間が経過してからでもよい。このように、デジタルカメラは、画像データを直接メモリーカードに送信するため、メモリーカードに画像データが記録される前に外部へ取り出されることはなく、改ざんされることはない。
【0013】
そして、記憶手段は、暗号化手段で暗号化された画像データを記憶する。
【0014】
このように、デジタルカメラで撮像した画像を直接受信して暗号化して記憶するため、その画像を容易に改ざんされるのを防ぐことができるため、撮像した画像を各種証拠として利用する場合に、信頼性を高くすることができる。また、暗号化機能を備えない汎用のデジタルカメラで撮影した画像も各種証拠として利用することが可能となる。
【0015】
暗号化手段は、例えば請求項2に記載したように、提供された画像データを登録し且つ認証要求側から認証要求された画像データと前記登録された画像データとの比較結果を前記認証要求側へ提供する認証センターで復号可能な暗号で暗号化する。これにより、記憶手段に記憶された画像データは、認証センターによって復号化されて登録される。
【0016】
そして、認証要求側から認証要求された場合には、認証要求に係る画像データと登録された画像データとを比較し、例えば画像データが一致するか否か等の比較結果を含む情報を認証要求側へ提供する。
【0017】
このように、認証センターによって復号可能な暗号で暗号化することにより、認証センターでは、認証対象の画像データを復号することができる。
【0018】
また、この場合、請求項3に記載したように、前記暗号化手段は、前記デジタルカメラ用メモリーカードに固有の暗号鍵によって前記画像データを暗号化し、前記認証センターは、前記暗号鍵に対応する復号鍵によって前記画像データを復号することが好ましい。これにより、より画像データの秘匿性を向上させることができる。
【0019】
請求項4記載の発明は、デジタルカメラで撮影された画像データを記録するためのデジタルカメラ用メモリーカードであって、前記画像データを、予め定めたアルゴリズムで暗号化する暗号化プログラムを予め記憶した暗号化プログラム記憶手段と、前記デジタルカメラからの要求により、前記暗号化プログラムを前記デジタルカメラへ送信すると共に、前記デジタルカメラにより暗号化された画像データを受信する送受信手段と、前記暗号化された画像データを記憶する画像データ記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、暗号化プログラム記憶手段に画像データを予め定めたアルゴリズムで暗号化する暗号化プログラムが予め記憶されている。そして、デジタルカメラから暗号化プログラムを送信するように要求された場合には、送受信手段により暗号化プログラムがデジタルカメラへ送信される。これにより、デジタルカメラでは、撮影画像の画像データを、受信した暗号化プログラムを用いて暗号化し、デジタルカメラ用メモリーカードへ送信する。デジタルカメラから送信された暗号化された画像データは、送受信手段によって受信され、画像データ記憶手段に記憶される。
【0021】
このように、暗号化プログラムをデジタルカメラへ送信してデジタルカメラ側で画像データの暗号化処理を行わせるため、暗号化手段を省略することができ、簡単且つ安価な構成とすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態はデジタルカメラに本発明を適用したものである。
【0023】
(第1実施形態)
図1には、本実施形態に係る認証システムの概略構成を概念的に示した。図1に示す認証システム70では、デジタルカメラ10によって撮影された画像データは、メモリーカード42に記録される。
【0024】
メモリーカード42は、詳細は後述するが、例えばデジタルカメラ10から送られた画像データをこのメモリーカード42に固有の暗号鍵、例えばメモリーカード42の製造番号毎に割り当てられた暗号鍵で暗号化する機能を備えている。メモリーカード42に記録された暗号化された画像データは、デジタルカメラ10及びメモリーカード42のユーザに属するユーザコンピュータ61によって読み取ることが可能である。
【0025】
ユーザコンピュータ61は、メモリーカード42から読み取った画像データを認証センター62へ送信することができる。認証センター62は、ユーザコンピュータ61から送信された画像データを、メモリーカード42に対応する復号鍵で復号化し、復号化された画像データを登録する。そして、登録が終了したことをユーザコンピュータ61に通知する。
【0026】
なお、暗号化及び復号化の方式については、例えば共通鍵方式や公開鍵方式を用いることができ、電子署名等を用いるようにしてもよい。
【0027】
そして、ユーザが撮影画像の画像データを証拠として利用したい場合には、画像データを認証要求側64へ提供する。認証要求側64では、提供された画像データが信頼性のあるものであるか否かを確認したい場合には、提供された画像データを認証センター62へ送信し、認証要求を行う。
【0028】
認証センター62では、認証要求側64から送信された画像データと登録された画像データとを比較し、比較結果、すなわち認証要求側64から送信された画像データがオリジナルの画像データであるか否か等の情報を認証結果として認証要求側64へ通知する。これにより、認証要求側64では、デジタルカメラ10のユーザから提供された画像データが証拠としての信頼性があるか否かについて容易に判断することができる。
【0029】
このように、メモリーカード42側に暗号化機能を備えているため、汎用のデジタルカメラを用いた場合でも、撮影画像を認証用として利用することが可能となり、証拠性を持たせることが可能となる。
【0030】
図2には、認証システム70が適用されるネットワークシステム80の概略構成を模式的に示した。本実施の形態では、ネットワークシステム80は、通信媒体として、インターネットやその他のネットワークとしてのLAN(Local Area
Network)で代表されるネットワーク82を含んで構成される。
【0031】
インターネットで代表されるネットワーク82には、認証センター62に属する認証センター側コンピュータ90、認証要求側64に属する認証要求側コンピュータ92、及びデジタルカメラ10及びメモリーカード42のユーザに属するユーザコンピュータ61が、それぞれモデム、ルータ、TA(ターミナル・アダプタ:Terminal Adapter)等の接続装置を介して接続されている。これらのコンピュータは、ネットワーク82を介して、相互通信により情報授受が可能な構成である。
【0032】
ネットワーク82では、モデムやルータ等の接続装置を経由して相互接続が可能であり、このようなネットワーク上のコンピュータ同士は、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの所定の通信プロトコルに従って相互アクセスが可能である。
【0033】
図3には、デジタルカメラ10のブロック図を示した。このデジタルカメラ10の撮影光学系12は撮影レンズ14及び絞り16を含んでいる。撮影レンズ14は1枚又は複数枚のレンズで構成され、例えば単一の焦点距離(固定焦点)のレンズで構成される。
【0034】
撮影光学系12を介してCCD18の受光面に結像された被写体像は、各センサで入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。このようにして蓄積された信号電荷は、CCD駆動回路20から加えられるCCD駆動パルスによって読み出され、信号電荷に応じた電圧信号(アナログ画像信号)として順次CCD18から出力される。
【0035】
CCD18には、シャッターゲートを介してシャッタードレインが設けられており、シャッターゲートをシャッターゲートパルスによって駆動することにより、蓄積した信号電荷をシャッタードレインに掃き出すことができる。すなわち、CCD18は、シャッターゲートパルスによって各センサに蓄積される電荷の蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0036】
CCD18から読み出された信号は、CDS回路22において相関二重サンプリング(CDS)処理されるとともに、R,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整が行われる。
【0037】
これら所定のアナログ信号処理を経た画像信号は、A/D変換器24に加えられ、該A/D変換器24によりR,G,Bのデジタル信号に変換された後、メモリ26に一時的に格納される。
【0038】
タイミング信号発生回路(TG)28は、CPU30からのコマンドに応じてCCD駆動回路20、CDS回路22及びA/D変換器24に対して適宜のタイミング信号を与えており、各回路はタイミング信号発生回路28から加えられるタイミング信号により同期して駆動されるようになっている。
【0039】
CPU30は、デジタルカメラ10の各回路を統括制御する制御部であり、バス32を介してゲイン調整回路34、ガンマ補正回路36、輝度・色差信号処理回路(YC処理回路という。)38、圧縮伸張回路40、メモリーカード42のカードインターフェース44、表示部46を駆動する表示用ドライバー48、及び通信部59等と接続されている。
【0040】
CPU30は操作部50からの入力信号に基づいて対応する回路ブロックを制御するとともに、撮影レンズ14のズーミング動作や自動焦点調節(AF)動作の制御、並びに自動露出調節(AE)の制御等を行う。
【0041】
操作部50には、画像の記録開始の指示を与えるレリーズボタン、カメラのモード選択手段、ズーム操作手段、その他の各種の入力手段が含まれる。これら入力手段は、スイッチボタン、ダイヤル、スライド式ツマミなど種々の形態があり、タッチパネルや液晶モニタ表示部の画面上において設定メニューや選択項目を表示してカーソルで所望の項目を選択する態様もある。操作部50はカメラ本体に配設されていてもよいし、リモコン送信機としてカメラ本体と分離した構成にすることも可能である。
【0042】
CPU30は、CCD18から出力される画像信号に基づいて、焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算に基づいて、撮影レンズ14及び絞り16の駆動手段(例えば、AFモータやアイリスモータ等)52を制御してフォーカスレンズを合焦位置に移動させるとともに、絞り16を適正絞り値に設定する。
【0043】
例えば、AF制御には、G信号の高周波成分が最大になるようにフォーカスレンズを移動させるコントラストAF方式が採用される。AE制御には、1フレームのR、G、B信号を積算した積算値に基づいて被写体輝度(撮影EV)を求め、この撮影EVに基づいて絞り値とシャッタースピードを決定し、駆動手段52を介して絞り16を駆動するとともに、決定したシャッタースピードとなるように電子シャッターによってCCD18の電荷の蓄積時間を制御する。したがって、デジタルカメラ10の撮影レンズ14を被写体に向けるだけで、最適な露出調整が行われるとともに、ピント合わせが自動的に行われる。
【0044】
撮影記録時においては、レリーズボタンの「半押し」時に上述した測光動作を複数回繰り返して正確な撮影EVを求め、この撮影EVに基づいて撮影時の絞り値とシャッタースピードを最終的に決定する。そして、レリーズボタンの「全押し」時に前記最終的に決定した絞り値になるように絞り16を駆動し、また、決定したシャッタースピードとなるように電子シャッターによって電荷の蓄積時間を制御する。なお、AE、AFはCCD18から取得される画像信号に基づいて制御する方法の他、周知の測光センサやAF投光/受光センサからなる測距センサ等を用いてもよい。
【0045】
また、デジタルカメラ10はストロボ発光装置54と、調光用の受光素子56を有し、操作部50に含まれるストロボモード設定ボタンの操作に応じて、低輝度時にストロボ発光装置54を自動的に発光させる「低輝度自動発光モード」、被写体輝度にかかわらずストロボ発光装置54を発光させる「強制発光モード」、又はストロボ発光装置54の発光を禁止させる「発光禁止モード」等に設定される。
【0046】
CPU30は、ユーザが選択したストロボモードに応じて、ストロボ発光装置54のメインコンデンサの充電制御や、発光管(例えば、キセノン管)への放電(発光)タイミングを制御するとともに、受光素子56からの測定結果に基づいて発光停止の制御を行う。受光素子56はストロボの発光によって照らされる被写体からの反射光を受光し、受光量に応じた電気信号に変換する。受光素子56の信号は図示せぬ積分回路により積算され、積算受光量が所定の適正受光量に達した時にストロボの発光が停止される。
【0047】
A/D変換器24から出力されたデータは前記メモリ26に格納されるとともに、積算回路60に加えられる。積算回路60は、撮影画面を複数のブロック(例えば、8×8の64個のブロック)に分割し、各ブロック毎に受入したG信号の積算演算を行う。なお、R、G、Bのデータから輝度信号(Y信号)を生成して、輝度信号の積算演算を行ってもよい。また、積算回路60はAE演算回路で兼用することもできる。積算回路60で得られた積算値の情報(演算結果)はCPU30に入力される。
【0048】
CPU30は積算回路60からの情報に基づき、所定のアルゴリズムに従って撮影画面の評価値Eを算出し、求めた評価値Eを用いてゲイン調整回路34におけるゲイン値(増幅率)を決定する。CPU30は決定したゲイン値に従ってゲイン調整回路34におけるゲイン量を制御する。
【0049】
メモリ26に記憶されたR、G、Bの画像データはゲイン調整回路34に送られ、ここで増幅処理される。増幅処理された画像データは、ガンマ補正回路36において、ガンマ補正処理が施された後、YC処理回路38へ送られ、RGBデータから輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb信号)に変換される。
【0050】
なお、CPU30は、必要に応じてホワイトバランス処理なども行うことができる。
【0051】
YC処理回路38において生成された輝度・色差信号(YC信号と略記する)は、メモリ26に書き戻される。メモリ26に記憶されたYC信号は表示用ドライバー48に供給され、所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換されて表示部46に出力される。表示部46には液晶ディスプレイその他のカラー表示可能な表示装置が用いられる。なお、表示部46はYC信号入力対応のタイプのものを適用してもよいし、RGB信号入力タイプのものを適用してもよく、表示装置に対応したドライバーが適用される。
【0052】
CCD18から出力される画像信号によって画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が表示部46に供給されることにより、CCD18が捉える画像がリアルタイムに動画像(ライブ画像)として、又はリアルタイムではないが、ほぼ連続した画像として表示部46に表示される。
【0053】
表示部46は電子ビューファインダーとして利用でき、撮影者は表示部46の表示画像又は図示せぬ光学ファインダーによって撮影画角を確認することができる。レリーズボタンの押下操作など所定の記録指示(撮影開始指示)操作に呼応して、記録用の画像データの取り込みが開始される。
【0054】
撮影者が操作部50から撮影記録の指示を入力すると、CPU30は必要に応じて圧縮伸張回路40にコマンドを送り、これにより圧縮伸張回路40はメモリ26上のYCデータをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮する。圧縮された画像データはカードインターフェース44を介してメモリーカード42に記録される。
【0055】
非圧縮の画像データを記録するモード(非圧縮モード)が選択されている場合には、前記圧縮伸張回路40による圧縮処理を実施せずに、非圧縮のまま画像データがメモリーカード42に記録される。
【0056】
なお、メモリ26は、一時的に画像データを記憶するものであって、メモリ26から直接外部へ画像データを取り出すことはできない。従って、メモリ26に記憶された画像データは、外部へ取り出されることなくメモリーカード42に直接記憶される。これにより、画像データがメモリーカード42側で暗号化される前に改ざんされることはない。
【0057】
本実施の形態のデジタルカメラ10は、画像データを保存する手段としてメモリーカード42が用いられている。具体的には、例えばスマートメディア等の記録メディアが適用される。記録メディアの形態は上記のものに限らず、PCカード、マイクロドライブ、マルチメディアカード(MMC)、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティックなど種々の形態が可能であり、使用される媒体に応じた信号処理手段とインターフェースが適用される。
【0058】
また、再生モード時にはメモリーカード42から読み出された画像データが圧縮伸張回路40によって伸張処理され、表示用ドライバー48を介して表示部46に出力される。
【0059】
図4には、メモリーカード42の概略ブロック図を示した。図4に示すように、メモリーカード42は、制御部42A、暗号化部42B、メモリ42C、及びインターフェース(I/F)42Dで構成されている。
【0060】
制御部42Aは、暗号化部42B、メモリ42C、及びインターフェース42Dを統括制御する。制御部42Aは、インターフェース42Dを介して取り込まれたデジタルカメラ10で撮影された画像の画像データを暗号化部42Bに出力する。これにより、暗号化部42Bは、メモリーカード42に固有の暗号によって画像データを暗号化する。暗号化された画像データは、メモリ42Cに記憶される。
【0061】
また、詳細は後述するが、メモリ42Cには、予め製造番号が記憶されており、認証センター側62には、画像データと共にこの製造番号が提供される。これにより、認証センター側62において、製造番号に対応する復号鍵で画像データを復号することが可能となる。
【0062】
なお、暗号化部42Bは本発明の暗号化手段に相当し、メモリ42Cは本発明の記憶手段に相当する。
【0063】
図5には、認証センター側コンピュータ90の概略構成が示されている。認証センター側コンピュータ90は、CPU90A、ROM90B、RAM90C、入出力ポート(I/O)90Dを備え、これらはアドレスバス、データバス、制御バス等のバスを介して互いに接続されている。
【0064】
入出力ポート90Dには、通信装置90E、各種の入出力機器として、ポインティング・デバイスであるマウス90F、キーボード90G、CRTやLCDから成るディスプレイ90H、記憶媒体に対してデータやコマンドの読み出し及び書き出しの少なくとも一方を行う記録装置(R/W)90J、後述する各種データやデータベースを記憶するハードディスク装置等の記憶装置90Kが各々接続されている。
【0065】
記憶装置90Kには、後述する処理ルーチン等の処理プログラムを記憶したファイル94、登録された画像データを記憶した画像情報データベース96、メモリーカード42の復号鍵の情報を記憶した復号鍵情報データベース98が含まれている。復号鍵情報データベース98には、メモリーカード42の製造番号毎に割り当てられた復号鍵の情報が記憶されている。
【0066】
通信装置90Eは、他のコンピュータと相互通信による情報授受を可能とするためにネットワーク82に接続されている。この通信装置90Eには、例えば、電話回線やインターネットに接続するためのモデム、ルータ、TA(ターミナル・アダプタ:Terminal Adapter)等の接続装置がある。
【0067】
上記記録装置90Jには、記録媒体としてのフレキシブルディスクが挿抜可能なフレキシブルディスクユニット(FDU)がある。なお、後述する処理ルーチン等は、FDUを用いてフレキシブルディスクに対して読み書き可能である。従って、後述する処理ルーチンは、ROM90Bに記憶することなく、予めフレキシブルディスクに記録しておき、FDUを介してフレキシブルディスクに記録された処理プログラムを実行してもよい。本実施の形態では、認証センター側コンピュータ90に装備したハードディスク装置等の大容量の記憶装置90Kに、フレキシブルディスク等の記憶媒体に記録された処理プログラムを格納(インストール)して該当する処理を実行する。なお、記録媒体としては、CD−ROM,MD,MO,DVD等のディスクやDAT等の磁気テープがあり、これらを用いるときには、上記FDUに代えてまたはさらにCD−ROM装置、MD装置、MO装置、DVD装置、DAT装置等を用いればよい。
【0068】
なお、認証要求側コンピュータ92及びユーザコンピュータ61の基本的な構成は、認証センター側コンピュータ90と略同様の構成であり、汎用的かつ一般的なハードウェア構成であるため、詳細な説明を省略する。
【0069】
次に、本実施の形態の作用として、デジタルカメラ10で実行される制御ルーチン、メモリーカード42で実行される制御ルーチン、及び認証センター側コンピュータ90で実行される制御ルーチンについて、図6〜8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0070】
図6に示す制御ルーチンは、レリーズボタンが半押しされた場合に実行される。すなわち、レリーズボタンが半押しされ、前述したAE制御やAF制御により絞り値やシャッタースピードが決定された状態で実行される。
【0071】
デジタルカメラ10は、図6に示すステップ100において、レリーズボタンが全押しされたか否かを判断する。そして、レリーズボタンが全押しされていない場合には、ステップ100の判断が否定され、本ルーチンを終了する。
【0072】
一方、レリーズボタンが全押しされた場合には、ステップ100の判断が肯定され、ステップ102へ移行する。
【0073】
ステップ102では、前述した撮像処理が行われ、メモリ26に画像データが一時的に記憶される。
【0074】
ステップ104では、書き込み要求信号をメモリーカード42へ出力し、ステップ106において、メモリーカード42から書き込みを許可する旨を表す書き込み許可信号を受信したか否かを判断する。許可信号を受信していない場合には、ステップ106の判断が否定され、許可信号を受信するまで待機する。なお、所定時間待機しても受信しない場合は、タイムアウトとして本ルーチンを強制終了してもよい。
【0075】
一方、許可信号を受信した場合には、ステップ106の判断が肯定され、次のステップ108において、メモリ26に一時記憶された画像データをカードインターフェース44を介してメモリーカード42へ出力する。前述したように、メモリ26から直接外部へ画像データを取り出すことはできず、メモリ26に記憶された画像データは、メモリーカード42に直接記憶されるため、画像データがメモリーカード42に記録される前に改ざんされることはない。
【0076】
次に、メモリーカード42の制御部42Aで実行される制御ルーチンについて、図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この制御ルーチンは、所定時間毎に実行される。
【0077】
メモリーカード42側では、図7に示すステップ150において、デジタルカメラ10からの書き込み要求信号を受信したか否かを判断する。そして、書き込み要求信号を受信していない場合には、ステップ150の判断が否定され、本ルーチンを終了する。
【0078】
一方、書き込み要求信号を受信した場合には、ステップ150の判断が肯定され、ステップ152へ移行する。
【0079】
ステップ152では、メモリ42Cへの書き込みに必要な準備処理を行い、書き込み許可信号をデジタルカメラ10へ出力する。これにより、デジタルカメラ10から画像データがインターフェース42Dを介してメモリ42Cに一時的に記憶される。
【0080】
次のステップ154では、画像データの入力が終了したか否かを判断し、画像データの入力が終了した場合には、ステップ154の判断が肯定され、ステップ156へ移行する。
【0081】
ステップ156では、メモリ42Cに一時記憶された画像データを暗号化部42Bへ出力する。これにより、暗号化部42Bによって画像データが暗号化される。暗号化部42Bでは、このメモリーカード42に固有の暗号鍵によって画像データを暗号化する。これにより、暗号化した画像データを第三者が解読するのは困難となる。
【0082】
そして、ステップ158において、暗号化部42Bで暗号化された画像データをメモリ42Cに記録する。
【0083】
このように、メモリーカード42内に画像データを暗号化する機能を備えているため、その画像データを容易に改ざんされるのを防ぐことができる。これにより、撮像した画像を各種証拠として利用する場合の信頼性を高くすることができる。また、暗号化機能を備えない汎用のデジタルカメラで撮影した画像も各種証拠として利用することが可能となる。
【0084】
このようにしてメモリーカード42に記録された暗号化された画像データ及び製造番号は、ユーザの操作によってユーザコンピュータ61に取り込まれ、ネットワーク82を介して認証センター側コンピュータ90へ送信される。
【0085】
次に、認証センター側コンピュータ90で実行される制御ルーチンについて図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図8に示す制御ルーチンは、所定時間毎に実行される。
【0086】
認証センター側コンピュータ90では、図8に示すステップ200において、ユーザコンピュータ61から登録要求がなされたか否か、すなわち、画像データ及び製造番号を受信したか否かを判断する。
【0087】
そして、画像データ及び製造番号を受信していない場合には、ステップ200の判断が否定され、ステップ208へ移行する。一方、画像データ及び製造番号を受信した場合には、ステップ200の判断が肯定され、ステップ202へ移行する。
【0088】
ステップ202では、受信した画像データを復号する。具体的には、受信した画像データに対応する復号鍵、すなわち、受信した製造番号に対応する復号鍵を復号鍵情報データベース98から取得し、取得した復号鍵で受信した画像データを復号する。
【0089】
そして、次のステップ204において、復号した画像データを画像情報データベース96に登録する。
【0090】
ステップ206では、登録が完了した旨をユーザコンピュータ61に通知するべく、登録完了信号をユーザコンピュータ61に送信する。これにより、ユーザ側において、登録が完了したことを把握することができる。
【0091】
ステップ208では、認証要求側コンピュータ92から認証要求が成されたか否か、すなわち、認証要求用の画像データを受信したか否かを判断する。そして、認証要求用の画像データを受信していない場合には、ステップ208の判断が否定され、本ルーチンを終了する。一方、認証要求用の画像データを受信した場合には、ステップ208の判断が肯定され、ステップ210へ移行する。
【0092】
ステップ210では、受信した画像データの認証処理を行う。具体的には、まず画像情報データベース96に登録された画像データの中から受信した画像データに対応する画像データを特定する。これは、例えばファイル名などが一致するか否か等から判断することができる。
【0093】
そして、例えば登録された画像データと、認証要求側コンピュータ92から送信された画像データとを比較する。そして、一致する場合には、認証要求側コンピュータ92から送信された画像データがオリジナルの画像データであることを示す情報を認証要求側コンピュータ92へ送信する認証結果情報に含め、一致しない場合には、認証要求側コンピュータ92から送信された画像データがオリジナルの画像データでないことを示す情報を認証結果情報に含める。
【0094】
そして、ステップ210では、認証結果情報を認証要求側コンピュータ92へ送信する。これにより、認証要求側64において、画像データがオリジナルの画像データであるか否か、すなわち画像データが改ざんされていないかどうか等について容易に把握することができる。従って、認証要求側64では、提供された画像データが証拠として利用できる程度の信頼性を有するか否かを容易に判断することができる。
【0095】
このように、本実施形態では、メモリーカード42にメモリーカード42内に画像データを暗号化する機能を備えているため、その画像データを容易に改ざんされるのを防ぐことができる。これにより、撮像した画像を各種証拠として利用する場合の信頼性を高くすることができる。また、暗号化機能を備えない汎用のデジタルカメラで撮影した画像も各種証拠として利用することが可能となる。
【0096】
なお、本実施の形態では、画像を撮像する手段としてデジタルカメラを用いた場合について説明したが、これに限らず、デジタルカメラ付きの携帯電話を用いた場合にも本発明を適用可能であることはいうまでもない。
【0097】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、暗号化処理をメモリーカードではなくデジタルカメラで行う場合について説明する。なお、第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0098】
図10には、本実施形態に係る認証システムの概略構成を概念的に示した。図10に示す認証システム71では、デジタルカメラ72によって撮影された画像データは、メモリーカード73に記録される。
【0099】
メモリーカード73は、詳細は後述するが、デジタルカメラ72で撮影された撮影画像の画像データを暗号化するための暗号化プログラム及び例えばメモリーカード73の製造番号毎に割り当てられた暗号鍵等の暗号化に必要なパラメータを含む暗号化パラメータを予め記憶しており、デジタルカメラ72に装着されてデジタルカメラ72から暗号化プログラムの送信を要求された場合には、暗号化プログラムをデジタルカメラ72へ送信する。デジタルカメラ72では、メモリーカード73から送信された暗号化プログラムを用いて、撮影画像の画像データを暗号化し、メモリーカード73へ送信する。メモリーカード73に記録された暗号化された画像データの認証については第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
【0100】
図11には、メモリーカード73の概略ブロック図を示した。図11に示すように、メモリーカード73は、暗号化プログラム用メモリ73A、画像データ用メモリ73B、及びインターフェース(I/F)73Cで構成されている。
【0101】
暗号化プログラム用メモリ73Aは、画像データを暗号化するための暗号化プログラム及びメモリーカード73の製造番号毎に割り当てられた暗号鍵等の暗号化に必要なパラメータを含む暗号化パラメータ、画像データ認証用のメモリーカードであることを表すカード種情報等が予め記憶されている。また、メモリ73Cには、予め製造番号が記憶されており、認証センター側62には、画像データと共にこの製造番号が提供される。これにより、認証センター側62において、製造番号に対応する復号鍵で画像データを復号することが可能となる。
【0102】
画像データ用メモリ73Bには、デジタルカメラ72から送信された暗号化された画像データが記憶される。
【0103】
I/F73Cは、デジタルカメラ72から要求があった場合には、暗号化プログラム用メモリ73Aに記憶された暗号化プログラム及び暗号化パラメータをデジタルカメラ72へ送信する。また、デジタルカメラ72からの暗号化された画像データを受信した場合には、受信した画像データを画像データ用メモリ73Bに記憶する。
【0104】
なお、暗号化プログラム用メモリ73Aは本発明の暗号化プログラム記憶手段に相当し、画像データ用メモリ73Bは本発明の画像データ記憶手段に相当し、I/F73Cは本発明の送受信手段に相当する。
【0105】
次に、本実施の形態の作用として、デジタルカメラ72で実行される制御ルーチン、メモリーカード73で実行される制御ルーチンについて、図12〜14に示すフローチャートを参照して説明する。なお、認証センターで実行される制御ルーチンは第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
【0106】
図12に示す制御ルーチンは、メモリーカード73がデジタルカメラ72に装着された場合に実行される。
【0107】
ステップ400では、メモリーカード73がどのような種類のメモリーカードであるかを認識する。メモリーカードの認識は、例えばメモリーカード73に予め記憶されたメモリーカードの種類を表すカード種情報を読み取ることにより行うことができる。
【0108】
ステップ402では、認識したメモリーカードが画像データ認証用であるか否かを判断し、画像データ認証用でない場合にはステップ402の判断が否定され、本ルーチンを終了する。
【0109】
一方、画像データ認証用であった場合には、ステップ402の判断が肯定され、ステップ404において、暗号化プログラム及び暗号化パラメータを要求するための要求信号をメモリーカード73へ送信する。
【0110】
ステップ406では、暗号化プログラム及び暗号化パラメータを受信したか否かを判断し、受信していない場合にはステップ406の判断が否定され、暗号化プログラム及び暗号化パラメータを受信するまで待機する。なお、所定時間待機しても受信されない場合には、タイムアウトとして本ルーチンを強制終了するようにしてもよい。
【0111】
一方、暗号化プログラム及び暗号化パラメータを受信した場合には、ステップ406の判断が肯定され、ステップ408において、受信した暗号化プログラム及び暗号化パラメータを例えばメモリ26に記憶する。なお、メモリ26に記憶された暗号化プログラム及び暗号化パラメータは、例えばデジタルカメラ72の電源がオフされた場合に消去されるようにしてもよい。
【0112】
図13には、画像データの書き込みルーチンのフローチャートを示した。なお、図6と同様の処理を行うステップについては同一符号を付している。図13に示す制御ルーチンは、図6に示す制御ルーチンと略同様であるが、ステップ107の処理のみが異なる。すなわち、本実施形態では、デジタルカメラ72は、撮影画像の画像データをメモリーカード73へ出力する前に、事前にメモリーカード73から送信されメモリ26に記憶された暗号化プログラム及び暗号化パラメータを用いて画像データを暗号化する。従って、ステップ108では、暗号化された画像データがメモリーカード73へ送信される。その他の処理は図6と同様であるので説明は省略する。
【0113】
次に、メモリーカード73のI/F73Cで実行される制御ルーチンについて、図14に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この制御ルーチンは、所定時間毎に実行される。また、図7と同様の処理を行うステップについては同一符号を付している。
【0114】
メモリーカード73側では、図14に示すステップ140において、デジタルカメラ72から、暗号化プログラム及び暗号化パラメータの送信を要求するための要求信号を受信したか否かが判断される。そして、要求信号を受信していない場合には、ステップ140の判断が否定され、ステップ150へ移行する。
【0115】
一方、要求信号を受信した場合には、ステップ140の判断が肯定され、ステップ142において、暗号化プログラム用メモリ73Aに記憶された暗号化プログラム及び暗号化パラメータを読み出してデジタルカメラ72へ送信する。これにより、デジタルカメラ72側で画像データの暗号化が行われる。このため、図14に示すように、図7のステップ156で行っていた画像データの暗号化処理が省略されている。その他のステップの処理については図7と同様であるので説明は省略する。
【0116】
このように、本実施形態では、画像データの暗号化をメモリーカード73側で行うのではなく、暗号化プログラム及び暗号化パラメータをデジタルカメラ72へ送信することによりデジタルカメラ72側で行わせる。このため、メモリーカード73側に画像データの暗号化処理を行う機能を備える必要がなく、メモリーカード73を簡単かつ安価な構成とすることができる。
【0117】
なお、本実施形態では、暗号化プログラム及び暗号化パラメータをデジタルカメラ側に送信する場合を例に説明したが、これに限らず、例えば暗号化プログラム自体がメモリーカード毎に固有であれば、暗号化プログラムのみをデジタルカメラ側へ送信するようにしてもよい。この場合、認証センター側に各々の暗号化プログラムに対応した復号化プログラムを用意すればよい。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、汎用のデジタルカメラで撮影した画像でも認証センターにおける認証を可能にすることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る認証システムの概略構成図である。
【図2】第1実施形態に係る認証システムが適用されたネットワークシステムの概略構成図である。
【図3】第1実施形態に係るデジタルカメラのブロック図である。
【図4】第1実施形態に係る認証センター側コンピュータのブロック図である。
【図5】第1実施形態に係るメモリーカードの概略ブロック図である。
【図6】第1実施形態に係るデジタルカメラで実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】第1実施形態に係るメモリーカードで実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】第1実施形態に係る認証センター側コンピュータで実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】従来における認証システムの概略構成図である。
【図10】第2実施形態に係る認証システムの概略構成図である。
【図11】第2実施形態に係るメモリーカードの概略ブロック図である。
【図12】第2実施形態に係るデジタルカメラで実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図13】第2実施形態に係るデジタルカメラで実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図14】第2実施形態に係るメモリーカードで実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10、72 デジタルカメラ
42、73 メモリーカード
62 認証センター
64 認証要求側
70、71 認証システム
80 ネットワークシステム
90 認証センター側コンピュータ
92 認証要求側コンピュータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラ用メモリーカードに係り、より詳しくは、デジタルカメラで撮影された画像の画像データを記録するためのデジタルカメラ用メモリーカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CCD等の撮像素子を備えたデジタルカメラが数多く流通している。このようなデジタルカメラでは、撮影時には、CCDの受光面に被写体像が結像され、CCDの各センサで入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。そして、CCDに蓄積された信号電荷を画素毎に読み取って画像データに変換し、この画像データをメモリーカードなどの記録媒体に記録している。また、CCDの小型化等により、デジタルカメラを搭載した携帯電話等も従来から提案されている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
このようなデジタルカメラでは、撮影画像の画像データを銀塩カメラと比較して容易に得ることができる一方、その加工も容易に行うことができる。このため、例えば事件現場や事故現場等をデジタルカメラで撮影した撮影画像を証拠として利用しようとしても、その画像データが改ざんされている場合もあり得るため、証拠として利用するのは困難であった。
【0004】
この問題を解決するため、デジタルカメラに暗号化機能を備え、撮影した画像を暗号化して認証センターへ送信し、これを認証センターにて登録すると共に、画像データの認証要求が認証センターになされた場合には、認証センターが登録した画像データに基づいて、認証要求された画像データを認証することにより、デジタルカメラで撮影された画像を証拠として利用できるようにした認証システムが提案されている。
【0005】
このようなシステムを図9に示す。図9に示す認証システム300では、デジタルカメラ302は、撮影した画像(例えば事件現場や事故現場等の画像)の画像データを暗号化する機能を備えている。デジタルカメラ302で撮影された画像は暗号化され、例えばデジタルカメラ302のユーザが所有するパソコン304に取り込まれ、このパソコン304により、ネットワークを介して認証センター306へ送信される。
【0006】
また、デジタルカメラ302で撮影された画像データは、例えばパソコン304によりフレキシブルディスクやCD−R等の記録媒体308に記録され、必要に応じて認証要求側310へ提供される。ここで、認証要求側310としては、例えば事件現場等の撮影画像を裁判の資料として用いる裁判所や、事故現場等の撮影画像を保険適用の判断資料として用いる保険会社等がある。
【0007】
認証センター306は、デジタルカメラ302で暗号化された画像データを復号化できる機能を有しており、送信された画像データを復号化して登録する。そして、認証要求側310から画像データが提供され、認証要求がなされた場合には、登録された画像データと比較し、一致すれば認証要求された画像データがオリジナルの画像データであることを認証結果として認証要求側310へ通知し、一致しない場合にはオリジナルの画像データでないことを認証結果として認証要求側310へ通知する。
【0008】
【特許文献1】
特開平6−233020号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、デジタルカメラに暗号化機能が必要となるため、専用のデジタルカメラで撮影した画像でなければ認証を行うことができない、という問題があった。
【0010】
本発明は、上記事実に鑑みて成されたものであり、汎用のデジタルカメラで撮影した画像でも認証センターにおける認証を可能にすることができるデジタルカメラ用メモリーカードを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、デジタルカメラで撮影された画像データを記録するためのデジタルカメラ用メモリーカードであって、前記画像データを、予め定めたアルゴリズムで暗号化する暗号化手段と、前記暗号化手段により暗号化された画像データを記憶する記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
この発明によれば、暗号化手段は、デジタルカメラの撮像手段により被写体を撮像した画像の画像データを、予め定めたアルゴリズムで暗号化する。なお、デジタルカメラは、画像データを一時記憶するためのメモリに一旦記憶した後に直接メモリーカードに送信する。送信のタイミングは、撮像後すぐでもよいし、ある程度時間が経過してからでもよい。このように、デジタルカメラは、画像データを直接メモリーカードに送信するため、メモリーカードに画像データが記録される前に外部へ取り出されることはなく、改ざんされることはない。
【0013】
そして、記憶手段は、暗号化手段で暗号化された画像データを記憶する。
【0014】
このように、デジタルカメラで撮像した画像を直接受信して暗号化して記憶するため、その画像を容易に改ざんされるのを防ぐことができるため、撮像した画像を各種証拠として利用する場合に、信頼性を高くすることができる。また、暗号化機能を備えない汎用のデジタルカメラで撮影した画像も各種証拠として利用することが可能となる。
【0015】
暗号化手段は、例えば請求項2に記載したように、提供された画像データを登録し且つ認証要求側から認証要求された画像データと前記登録された画像データとの比較結果を前記認証要求側へ提供する認証センターで復号可能な暗号で暗号化する。これにより、記憶手段に記憶された画像データは、認証センターによって復号化されて登録される。
【0016】
そして、認証要求側から認証要求された場合には、認証要求に係る画像データと登録された画像データとを比較し、例えば画像データが一致するか否か等の比較結果を含む情報を認証要求側へ提供する。
【0017】
このように、認証センターによって復号可能な暗号で暗号化することにより、認証センターでは、認証対象の画像データを復号することができる。
【0018】
また、この場合、請求項3に記載したように、前記暗号化手段は、前記デジタルカメラ用メモリーカードに固有の暗号鍵によって前記画像データを暗号化し、前記認証センターは、前記暗号鍵に対応する復号鍵によって前記画像データを復号することが好ましい。これにより、より画像データの秘匿性を向上させることができる。
【0019】
請求項4記載の発明は、デジタルカメラで撮影された画像データを記録するためのデジタルカメラ用メモリーカードであって、前記画像データを、予め定めたアルゴリズムで暗号化する暗号化プログラムを予め記憶した暗号化プログラム記憶手段と、前記デジタルカメラからの要求により、前記暗号化プログラムを前記デジタルカメラへ送信すると共に、前記デジタルカメラにより暗号化された画像データを受信する送受信手段と、前記暗号化された画像データを記憶する画像データ記憶手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、暗号化プログラム記憶手段に画像データを予め定めたアルゴリズムで暗号化する暗号化プログラムが予め記憶されている。そして、デジタルカメラから暗号化プログラムを送信するように要求された場合には、送受信手段により暗号化プログラムがデジタルカメラへ送信される。これにより、デジタルカメラでは、撮影画像の画像データを、受信した暗号化プログラムを用いて暗号化し、デジタルカメラ用メモリーカードへ送信する。デジタルカメラから送信された暗号化された画像データは、送受信手段によって受信され、画像データ記憶手段に記憶される。
【0021】
このように、暗号化プログラムをデジタルカメラへ送信してデジタルカメラ側で画像データの暗号化処理を行わせるため、暗号化手段を省略することができ、簡単且つ安価な構成とすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態はデジタルカメラに本発明を適用したものである。
【0023】
(第1実施形態)
図1には、本実施形態に係る認証システムの概略構成を概念的に示した。図1に示す認証システム70では、デジタルカメラ10によって撮影された画像データは、メモリーカード42に記録される。
【0024】
メモリーカード42は、詳細は後述するが、例えばデジタルカメラ10から送られた画像データをこのメモリーカード42に固有の暗号鍵、例えばメモリーカード42の製造番号毎に割り当てられた暗号鍵で暗号化する機能を備えている。メモリーカード42に記録された暗号化された画像データは、デジタルカメラ10及びメモリーカード42のユーザに属するユーザコンピュータ61によって読み取ることが可能である。
【0025】
ユーザコンピュータ61は、メモリーカード42から読み取った画像データを認証センター62へ送信することができる。認証センター62は、ユーザコンピュータ61から送信された画像データを、メモリーカード42に対応する復号鍵で復号化し、復号化された画像データを登録する。そして、登録が終了したことをユーザコンピュータ61に通知する。
【0026】
なお、暗号化及び復号化の方式については、例えば共通鍵方式や公開鍵方式を用いることができ、電子署名等を用いるようにしてもよい。
【0027】
そして、ユーザが撮影画像の画像データを証拠として利用したい場合には、画像データを認証要求側64へ提供する。認証要求側64では、提供された画像データが信頼性のあるものであるか否かを確認したい場合には、提供された画像データを認証センター62へ送信し、認証要求を行う。
【0028】
認証センター62では、認証要求側64から送信された画像データと登録された画像データとを比較し、比較結果、すなわち認証要求側64から送信された画像データがオリジナルの画像データであるか否か等の情報を認証結果として認証要求側64へ通知する。これにより、認証要求側64では、デジタルカメラ10のユーザから提供された画像データが証拠としての信頼性があるか否かについて容易に判断することができる。
【0029】
このように、メモリーカード42側に暗号化機能を備えているため、汎用のデジタルカメラを用いた場合でも、撮影画像を認証用として利用することが可能となり、証拠性を持たせることが可能となる。
【0030】
図2には、認証システム70が適用されるネットワークシステム80の概略構成を模式的に示した。本実施の形態では、ネットワークシステム80は、通信媒体として、インターネットやその他のネットワークとしてのLAN(Local Area
Network)で代表されるネットワーク82を含んで構成される。
【0031】
インターネットで代表されるネットワーク82には、認証センター62に属する認証センター側コンピュータ90、認証要求側64に属する認証要求側コンピュータ92、及びデジタルカメラ10及びメモリーカード42のユーザに属するユーザコンピュータ61が、それぞれモデム、ルータ、TA(ターミナル・アダプタ:Terminal Adapter)等の接続装置を介して接続されている。これらのコンピュータは、ネットワーク82を介して、相互通信により情報授受が可能な構成である。
【0032】
ネットワーク82では、モデムやルータ等の接続装置を経由して相互接続が可能であり、このようなネットワーク上のコンピュータ同士は、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などの所定の通信プロトコルに従って相互アクセスが可能である。
【0033】
図3には、デジタルカメラ10のブロック図を示した。このデジタルカメラ10の撮影光学系12は撮影レンズ14及び絞り16を含んでいる。撮影レンズ14は1枚又は複数枚のレンズで構成され、例えば単一の焦点距離(固定焦点)のレンズで構成される。
【0034】
撮影光学系12を介してCCD18の受光面に結像された被写体像は、各センサで入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。このようにして蓄積された信号電荷は、CCD駆動回路20から加えられるCCD駆動パルスによって読み出され、信号電荷に応じた電圧信号(アナログ画像信号)として順次CCD18から出力される。
【0035】
CCD18には、シャッターゲートを介してシャッタードレインが設けられており、シャッターゲートをシャッターゲートパルスによって駆動することにより、蓄積した信号電荷をシャッタードレインに掃き出すことができる。すなわち、CCD18は、シャッターゲートパルスによって各センサに蓄積される電荷の蓄積時間(シャッタースピード)を制御する、いわゆる電子シャッター機能を有している。
【0036】
CCD18から読み出された信号は、CDS回路22において相関二重サンプリング(CDS)処理されるとともに、R,G,Bの各色信号に色分離処理され、各色信号の信号レベルの調整が行われる。
【0037】
これら所定のアナログ信号処理を経た画像信号は、A/D変換器24に加えられ、該A/D変換器24によりR,G,Bのデジタル信号に変換された後、メモリ26に一時的に格納される。
【0038】
タイミング信号発生回路(TG)28は、CPU30からのコマンドに応じてCCD駆動回路20、CDS回路22及びA/D変換器24に対して適宜のタイミング信号を与えており、各回路はタイミング信号発生回路28から加えられるタイミング信号により同期して駆動されるようになっている。
【0039】
CPU30は、デジタルカメラ10の各回路を統括制御する制御部であり、バス32を介してゲイン調整回路34、ガンマ補正回路36、輝度・色差信号処理回路(YC処理回路という。)38、圧縮伸張回路40、メモリーカード42のカードインターフェース44、表示部46を駆動する表示用ドライバー48、及び通信部59等と接続されている。
【0040】
CPU30は操作部50からの入力信号に基づいて対応する回路ブロックを制御するとともに、撮影レンズ14のズーミング動作や自動焦点調節(AF)動作の制御、並びに自動露出調節(AE)の制御等を行う。
【0041】
操作部50には、画像の記録開始の指示を与えるレリーズボタン、カメラのモード選択手段、ズーム操作手段、その他の各種の入力手段が含まれる。これら入力手段は、スイッチボタン、ダイヤル、スライド式ツマミなど種々の形態があり、タッチパネルや液晶モニタ表示部の画面上において設定メニューや選択項目を表示してカーソルで所望の項目を選択する態様もある。操作部50はカメラ本体に配設されていてもよいし、リモコン送信機としてカメラ本体と分離した構成にすることも可能である。
【0042】
CPU30は、CCD18から出力される画像信号に基づいて、焦点評価演算やAE演算などの各種演算を行い、その演算に基づいて、撮影レンズ14及び絞り16の駆動手段(例えば、AFモータやアイリスモータ等)52を制御してフォーカスレンズを合焦位置に移動させるとともに、絞り16を適正絞り値に設定する。
【0043】
例えば、AF制御には、G信号の高周波成分が最大になるようにフォーカスレンズを移動させるコントラストAF方式が採用される。AE制御には、1フレームのR、G、B信号を積算した積算値に基づいて被写体輝度(撮影EV)を求め、この撮影EVに基づいて絞り値とシャッタースピードを決定し、駆動手段52を介して絞り16を駆動するとともに、決定したシャッタースピードとなるように電子シャッターによってCCD18の電荷の蓄積時間を制御する。したがって、デジタルカメラ10の撮影レンズ14を被写体に向けるだけで、最適な露出調整が行われるとともに、ピント合わせが自動的に行われる。
【0044】
撮影記録時においては、レリーズボタンの「半押し」時に上述した測光動作を複数回繰り返して正確な撮影EVを求め、この撮影EVに基づいて撮影時の絞り値とシャッタースピードを最終的に決定する。そして、レリーズボタンの「全押し」時に前記最終的に決定した絞り値になるように絞り16を駆動し、また、決定したシャッタースピードとなるように電子シャッターによって電荷の蓄積時間を制御する。なお、AE、AFはCCD18から取得される画像信号に基づいて制御する方法の他、周知の測光センサやAF投光/受光センサからなる測距センサ等を用いてもよい。
【0045】
また、デジタルカメラ10はストロボ発光装置54と、調光用の受光素子56を有し、操作部50に含まれるストロボモード設定ボタンの操作に応じて、低輝度時にストロボ発光装置54を自動的に発光させる「低輝度自動発光モード」、被写体輝度にかかわらずストロボ発光装置54を発光させる「強制発光モード」、又はストロボ発光装置54の発光を禁止させる「発光禁止モード」等に設定される。
【0046】
CPU30は、ユーザが選択したストロボモードに応じて、ストロボ発光装置54のメインコンデンサの充電制御や、発光管(例えば、キセノン管)への放電(発光)タイミングを制御するとともに、受光素子56からの測定結果に基づいて発光停止の制御を行う。受光素子56はストロボの発光によって照らされる被写体からの反射光を受光し、受光量に応じた電気信号に変換する。受光素子56の信号は図示せぬ積分回路により積算され、積算受光量が所定の適正受光量に達した時にストロボの発光が停止される。
【0047】
A/D変換器24から出力されたデータは前記メモリ26に格納されるとともに、積算回路60に加えられる。積算回路60は、撮影画面を複数のブロック(例えば、8×8の64個のブロック)に分割し、各ブロック毎に受入したG信号の積算演算を行う。なお、R、G、Bのデータから輝度信号(Y信号)を生成して、輝度信号の積算演算を行ってもよい。また、積算回路60はAE演算回路で兼用することもできる。積算回路60で得られた積算値の情報(演算結果)はCPU30に入力される。
【0048】
CPU30は積算回路60からの情報に基づき、所定のアルゴリズムに従って撮影画面の評価値Eを算出し、求めた評価値Eを用いてゲイン調整回路34におけるゲイン値(増幅率)を決定する。CPU30は決定したゲイン値に従ってゲイン調整回路34におけるゲイン量を制御する。
【0049】
メモリ26に記憶されたR、G、Bの画像データはゲイン調整回路34に送られ、ここで増幅処理される。増幅処理された画像データは、ガンマ補正回路36において、ガンマ補正処理が施された後、YC処理回路38へ送られ、RGBデータから輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr,Cb信号)に変換される。
【0050】
なお、CPU30は、必要に応じてホワイトバランス処理なども行うことができる。
【0051】
YC処理回路38において生成された輝度・色差信号(YC信号と略記する)は、メモリ26に書き戻される。メモリ26に記憶されたYC信号は表示用ドライバー48に供給され、所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換されて表示部46に出力される。表示部46には液晶ディスプレイその他のカラー表示可能な表示装置が用いられる。なお、表示部46はYC信号入力対応のタイプのものを適用してもよいし、RGB信号入力タイプのものを適用してもよく、表示装置に対応したドライバーが適用される。
【0052】
CCD18から出力される画像信号によって画像データが定期的に書き換えられ、その画像データから生成される映像信号が表示部46に供給されることにより、CCD18が捉える画像がリアルタイムに動画像(ライブ画像)として、又はリアルタイムではないが、ほぼ連続した画像として表示部46に表示される。
【0053】
表示部46は電子ビューファインダーとして利用でき、撮影者は表示部46の表示画像又は図示せぬ光学ファインダーによって撮影画角を確認することができる。レリーズボタンの押下操作など所定の記録指示(撮影開始指示)操作に呼応して、記録用の画像データの取り込みが開始される。
【0054】
撮影者が操作部50から撮影記録の指示を入力すると、CPU30は必要に応じて圧縮伸張回路40にコマンドを送り、これにより圧縮伸張回路40はメモリ26上のYCデータをJPEGその他の所定の形式に従って圧縮する。圧縮された画像データはカードインターフェース44を介してメモリーカード42に記録される。
【0055】
非圧縮の画像データを記録するモード(非圧縮モード)が選択されている場合には、前記圧縮伸張回路40による圧縮処理を実施せずに、非圧縮のまま画像データがメモリーカード42に記録される。
【0056】
なお、メモリ26は、一時的に画像データを記憶するものであって、メモリ26から直接外部へ画像データを取り出すことはできない。従って、メモリ26に記憶された画像データは、外部へ取り出されることなくメモリーカード42に直接記憶される。これにより、画像データがメモリーカード42側で暗号化される前に改ざんされることはない。
【0057】
本実施の形態のデジタルカメラ10は、画像データを保存する手段としてメモリーカード42が用いられている。具体的には、例えばスマートメディア等の記録メディアが適用される。記録メディアの形態は上記のものに限らず、PCカード、マイクロドライブ、マルチメディアカード(MMC)、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティックなど種々の形態が可能であり、使用される媒体に応じた信号処理手段とインターフェースが適用される。
【0058】
また、再生モード時にはメモリーカード42から読み出された画像データが圧縮伸張回路40によって伸張処理され、表示用ドライバー48を介して表示部46に出力される。
【0059】
図4には、メモリーカード42の概略ブロック図を示した。図4に示すように、メモリーカード42は、制御部42A、暗号化部42B、メモリ42C、及びインターフェース(I/F)42Dで構成されている。
【0060】
制御部42Aは、暗号化部42B、メモリ42C、及びインターフェース42Dを統括制御する。制御部42Aは、インターフェース42Dを介して取り込まれたデジタルカメラ10で撮影された画像の画像データを暗号化部42Bに出力する。これにより、暗号化部42Bは、メモリーカード42に固有の暗号によって画像データを暗号化する。暗号化された画像データは、メモリ42Cに記憶される。
【0061】
また、詳細は後述するが、メモリ42Cには、予め製造番号が記憶されており、認証センター側62には、画像データと共にこの製造番号が提供される。これにより、認証センター側62において、製造番号に対応する復号鍵で画像データを復号することが可能となる。
【0062】
なお、暗号化部42Bは本発明の暗号化手段に相当し、メモリ42Cは本発明の記憶手段に相当する。
【0063】
図5には、認証センター側コンピュータ90の概略構成が示されている。認証センター側コンピュータ90は、CPU90A、ROM90B、RAM90C、入出力ポート(I/O)90Dを備え、これらはアドレスバス、データバス、制御バス等のバスを介して互いに接続されている。
【0064】
入出力ポート90Dには、通信装置90E、各種の入出力機器として、ポインティング・デバイスであるマウス90F、キーボード90G、CRTやLCDから成るディスプレイ90H、記憶媒体に対してデータやコマンドの読み出し及び書き出しの少なくとも一方を行う記録装置(R/W)90J、後述する各種データやデータベースを記憶するハードディスク装置等の記憶装置90Kが各々接続されている。
【0065】
記憶装置90Kには、後述する処理ルーチン等の処理プログラムを記憶したファイル94、登録された画像データを記憶した画像情報データベース96、メモリーカード42の復号鍵の情報を記憶した復号鍵情報データベース98が含まれている。復号鍵情報データベース98には、メモリーカード42の製造番号毎に割り当てられた復号鍵の情報が記憶されている。
【0066】
通信装置90Eは、他のコンピュータと相互通信による情報授受を可能とするためにネットワーク82に接続されている。この通信装置90Eには、例えば、電話回線やインターネットに接続するためのモデム、ルータ、TA(ターミナル・アダプタ:Terminal Adapter)等の接続装置がある。
【0067】
上記記録装置90Jには、記録媒体としてのフレキシブルディスクが挿抜可能なフレキシブルディスクユニット(FDU)がある。なお、後述する処理ルーチン等は、FDUを用いてフレキシブルディスクに対して読み書き可能である。従って、後述する処理ルーチンは、ROM90Bに記憶することなく、予めフレキシブルディスクに記録しておき、FDUを介してフレキシブルディスクに記録された処理プログラムを実行してもよい。本実施の形態では、認証センター側コンピュータ90に装備したハードディスク装置等の大容量の記憶装置90Kに、フレキシブルディスク等の記憶媒体に記録された処理プログラムを格納(インストール)して該当する処理を実行する。なお、記録媒体としては、CD−ROM,MD,MO,DVD等のディスクやDAT等の磁気テープがあり、これらを用いるときには、上記FDUに代えてまたはさらにCD−ROM装置、MD装置、MO装置、DVD装置、DAT装置等を用いればよい。
【0068】
なお、認証要求側コンピュータ92及びユーザコンピュータ61の基本的な構成は、認証センター側コンピュータ90と略同様の構成であり、汎用的かつ一般的なハードウェア構成であるため、詳細な説明を省略する。
【0069】
次に、本実施の形態の作用として、デジタルカメラ10で実行される制御ルーチン、メモリーカード42で実行される制御ルーチン、及び認証センター側コンピュータ90で実行される制御ルーチンについて、図6〜8に示すフローチャートを参照して説明する。
【0070】
図6に示す制御ルーチンは、レリーズボタンが半押しされた場合に実行される。すなわち、レリーズボタンが半押しされ、前述したAE制御やAF制御により絞り値やシャッタースピードが決定された状態で実行される。
【0071】
デジタルカメラ10は、図6に示すステップ100において、レリーズボタンが全押しされたか否かを判断する。そして、レリーズボタンが全押しされていない場合には、ステップ100の判断が否定され、本ルーチンを終了する。
【0072】
一方、レリーズボタンが全押しされた場合には、ステップ100の判断が肯定され、ステップ102へ移行する。
【0073】
ステップ102では、前述した撮像処理が行われ、メモリ26に画像データが一時的に記憶される。
【0074】
ステップ104では、書き込み要求信号をメモリーカード42へ出力し、ステップ106において、メモリーカード42から書き込みを許可する旨を表す書き込み許可信号を受信したか否かを判断する。許可信号を受信していない場合には、ステップ106の判断が否定され、許可信号を受信するまで待機する。なお、所定時間待機しても受信しない場合は、タイムアウトとして本ルーチンを強制終了してもよい。
【0075】
一方、許可信号を受信した場合には、ステップ106の判断が肯定され、次のステップ108において、メモリ26に一時記憶された画像データをカードインターフェース44を介してメモリーカード42へ出力する。前述したように、メモリ26から直接外部へ画像データを取り出すことはできず、メモリ26に記憶された画像データは、メモリーカード42に直接記憶されるため、画像データがメモリーカード42に記録される前に改ざんされることはない。
【0076】
次に、メモリーカード42の制御部42Aで実行される制御ルーチンについて、図7に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この制御ルーチンは、所定時間毎に実行される。
【0077】
メモリーカード42側では、図7に示すステップ150において、デジタルカメラ10からの書き込み要求信号を受信したか否かを判断する。そして、書き込み要求信号を受信していない場合には、ステップ150の判断が否定され、本ルーチンを終了する。
【0078】
一方、書き込み要求信号を受信した場合には、ステップ150の判断が肯定され、ステップ152へ移行する。
【0079】
ステップ152では、メモリ42Cへの書き込みに必要な準備処理を行い、書き込み許可信号をデジタルカメラ10へ出力する。これにより、デジタルカメラ10から画像データがインターフェース42Dを介してメモリ42Cに一時的に記憶される。
【0080】
次のステップ154では、画像データの入力が終了したか否かを判断し、画像データの入力が終了した場合には、ステップ154の判断が肯定され、ステップ156へ移行する。
【0081】
ステップ156では、メモリ42Cに一時記憶された画像データを暗号化部42Bへ出力する。これにより、暗号化部42Bによって画像データが暗号化される。暗号化部42Bでは、このメモリーカード42に固有の暗号鍵によって画像データを暗号化する。これにより、暗号化した画像データを第三者が解読するのは困難となる。
【0082】
そして、ステップ158において、暗号化部42Bで暗号化された画像データをメモリ42Cに記録する。
【0083】
このように、メモリーカード42内に画像データを暗号化する機能を備えているため、その画像データを容易に改ざんされるのを防ぐことができる。これにより、撮像した画像を各種証拠として利用する場合の信頼性を高くすることができる。また、暗号化機能を備えない汎用のデジタルカメラで撮影した画像も各種証拠として利用することが可能となる。
【0084】
このようにしてメモリーカード42に記録された暗号化された画像データ及び製造番号は、ユーザの操作によってユーザコンピュータ61に取り込まれ、ネットワーク82を介して認証センター側コンピュータ90へ送信される。
【0085】
次に、認証センター側コンピュータ90で実行される制御ルーチンについて図8に示すフローチャートを参照して説明する。なお、図8に示す制御ルーチンは、所定時間毎に実行される。
【0086】
認証センター側コンピュータ90では、図8に示すステップ200において、ユーザコンピュータ61から登録要求がなされたか否か、すなわち、画像データ及び製造番号を受信したか否かを判断する。
【0087】
そして、画像データ及び製造番号を受信していない場合には、ステップ200の判断が否定され、ステップ208へ移行する。一方、画像データ及び製造番号を受信した場合には、ステップ200の判断が肯定され、ステップ202へ移行する。
【0088】
ステップ202では、受信した画像データを復号する。具体的には、受信した画像データに対応する復号鍵、すなわち、受信した製造番号に対応する復号鍵を復号鍵情報データベース98から取得し、取得した復号鍵で受信した画像データを復号する。
【0089】
そして、次のステップ204において、復号した画像データを画像情報データベース96に登録する。
【0090】
ステップ206では、登録が完了した旨をユーザコンピュータ61に通知するべく、登録完了信号をユーザコンピュータ61に送信する。これにより、ユーザ側において、登録が完了したことを把握することができる。
【0091】
ステップ208では、認証要求側コンピュータ92から認証要求が成されたか否か、すなわち、認証要求用の画像データを受信したか否かを判断する。そして、認証要求用の画像データを受信していない場合には、ステップ208の判断が否定され、本ルーチンを終了する。一方、認証要求用の画像データを受信した場合には、ステップ208の判断が肯定され、ステップ210へ移行する。
【0092】
ステップ210では、受信した画像データの認証処理を行う。具体的には、まず画像情報データベース96に登録された画像データの中から受信した画像データに対応する画像データを特定する。これは、例えばファイル名などが一致するか否か等から判断することができる。
【0093】
そして、例えば登録された画像データと、認証要求側コンピュータ92から送信された画像データとを比較する。そして、一致する場合には、認証要求側コンピュータ92から送信された画像データがオリジナルの画像データであることを示す情報を認証要求側コンピュータ92へ送信する認証結果情報に含め、一致しない場合には、認証要求側コンピュータ92から送信された画像データがオリジナルの画像データでないことを示す情報を認証結果情報に含める。
【0094】
そして、ステップ210では、認証結果情報を認証要求側コンピュータ92へ送信する。これにより、認証要求側64において、画像データがオリジナルの画像データであるか否か、すなわち画像データが改ざんされていないかどうか等について容易に把握することができる。従って、認証要求側64では、提供された画像データが証拠として利用できる程度の信頼性を有するか否かを容易に判断することができる。
【0095】
このように、本実施形態では、メモリーカード42にメモリーカード42内に画像データを暗号化する機能を備えているため、その画像データを容易に改ざんされるのを防ぐことができる。これにより、撮像した画像を各種証拠として利用する場合の信頼性を高くすることができる。また、暗号化機能を備えない汎用のデジタルカメラで撮影した画像も各種証拠として利用することが可能となる。
【0096】
なお、本実施の形態では、画像を撮像する手段としてデジタルカメラを用いた場合について説明したが、これに限らず、デジタルカメラ付きの携帯電話を用いた場合にも本発明を適用可能であることはいうまでもない。
【0097】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、暗号化処理をメモリーカードではなくデジタルカメラで行う場合について説明する。なお、第1実施形態と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0098】
図10には、本実施形態に係る認証システムの概略構成を概念的に示した。図10に示す認証システム71では、デジタルカメラ72によって撮影された画像データは、メモリーカード73に記録される。
【0099】
メモリーカード73は、詳細は後述するが、デジタルカメラ72で撮影された撮影画像の画像データを暗号化するための暗号化プログラム及び例えばメモリーカード73の製造番号毎に割り当てられた暗号鍵等の暗号化に必要なパラメータを含む暗号化パラメータを予め記憶しており、デジタルカメラ72に装着されてデジタルカメラ72から暗号化プログラムの送信を要求された場合には、暗号化プログラムをデジタルカメラ72へ送信する。デジタルカメラ72では、メモリーカード73から送信された暗号化プログラムを用いて、撮影画像の画像データを暗号化し、メモリーカード73へ送信する。メモリーカード73に記録された暗号化された画像データの認証については第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
【0100】
図11には、メモリーカード73の概略ブロック図を示した。図11に示すように、メモリーカード73は、暗号化プログラム用メモリ73A、画像データ用メモリ73B、及びインターフェース(I/F)73Cで構成されている。
【0101】
暗号化プログラム用メモリ73Aは、画像データを暗号化するための暗号化プログラム及びメモリーカード73の製造番号毎に割り当てられた暗号鍵等の暗号化に必要なパラメータを含む暗号化パラメータ、画像データ認証用のメモリーカードであることを表すカード種情報等が予め記憶されている。また、メモリ73Cには、予め製造番号が記憶されており、認証センター側62には、画像データと共にこの製造番号が提供される。これにより、認証センター側62において、製造番号に対応する復号鍵で画像データを復号することが可能となる。
【0102】
画像データ用メモリ73Bには、デジタルカメラ72から送信された暗号化された画像データが記憶される。
【0103】
I/F73Cは、デジタルカメラ72から要求があった場合には、暗号化プログラム用メモリ73Aに記憶された暗号化プログラム及び暗号化パラメータをデジタルカメラ72へ送信する。また、デジタルカメラ72からの暗号化された画像データを受信した場合には、受信した画像データを画像データ用メモリ73Bに記憶する。
【0104】
なお、暗号化プログラム用メモリ73Aは本発明の暗号化プログラム記憶手段に相当し、画像データ用メモリ73Bは本発明の画像データ記憶手段に相当し、I/F73Cは本発明の送受信手段に相当する。
【0105】
次に、本実施の形態の作用として、デジタルカメラ72で実行される制御ルーチン、メモリーカード73で実行される制御ルーチンについて、図12〜14に示すフローチャートを参照して説明する。なお、認証センターで実行される制御ルーチンは第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
【0106】
図12に示す制御ルーチンは、メモリーカード73がデジタルカメラ72に装着された場合に実行される。
【0107】
ステップ400では、メモリーカード73がどのような種類のメモリーカードであるかを認識する。メモリーカードの認識は、例えばメモリーカード73に予め記憶されたメモリーカードの種類を表すカード種情報を読み取ることにより行うことができる。
【0108】
ステップ402では、認識したメモリーカードが画像データ認証用であるか否かを判断し、画像データ認証用でない場合にはステップ402の判断が否定され、本ルーチンを終了する。
【0109】
一方、画像データ認証用であった場合には、ステップ402の判断が肯定され、ステップ404において、暗号化プログラム及び暗号化パラメータを要求するための要求信号をメモリーカード73へ送信する。
【0110】
ステップ406では、暗号化プログラム及び暗号化パラメータを受信したか否かを判断し、受信していない場合にはステップ406の判断が否定され、暗号化プログラム及び暗号化パラメータを受信するまで待機する。なお、所定時間待機しても受信されない場合には、タイムアウトとして本ルーチンを強制終了するようにしてもよい。
【0111】
一方、暗号化プログラム及び暗号化パラメータを受信した場合には、ステップ406の判断が肯定され、ステップ408において、受信した暗号化プログラム及び暗号化パラメータを例えばメモリ26に記憶する。なお、メモリ26に記憶された暗号化プログラム及び暗号化パラメータは、例えばデジタルカメラ72の電源がオフされた場合に消去されるようにしてもよい。
【0112】
図13には、画像データの書き込みルーチンのフローチャートを示した。なお、図6と同様の処理を行うステップについては同一符号を付している。図13に示す制御ルーチンは、図6に示す制御ルーチンと略同様であるが、ステップ107の処理のみが異なる。すなわち、本実施形態では、デジタルカメラ72は、撮影画像の画像データをメモリーカード73へ出力する前に、事前にメモリーカード73から送信されメモリ26に記憶された暗号化プログラム及び暗号化パラメータを用いて画像データを暗号化する。従って、ステップ108では、暗号化された画像データがメモリーカード73へ送信される。その他の処理は図6と同様であるので説明は省略する。
【0113】
次に、メモリーカード73のI/F73Cで実行される制御ルーチンについて、図14に示すフローチャートを参照して説明する。なお、この制御ルーチンは、所定時間毎に実行される。また、図7と同様の処理を行うステップについては同一符号を付している。
【0114】
メモリーカード73側では、図14に示すステップ140において、デジタルカメラ72から、暗号化プログラム及び暗号化パラメータの送信を要求するための要求信号を受信したか否かが判断される。そして、要求信号を受信していない場合には、ステップ140の判断が否定され、ステップ150へ移行する。
【0115】
一方、要求信号を受信した場合には、ステップ140の判断が肯定され、ステップ142において、暗号化プログラム用メモリ73Aに記憶された暗号化プログラム及び暗号化パラメータを読み出してデジタルカメラ72へ送信する。これにより、デジタルカメラ72側で画像データの暗号化が行われる。このため、図14に示すように、図7のステップ156で行っていた画像データの暗号化処理が省略されている。その他のステップの処理については図7と同様であるので説明は省略する。
【0116】
このように、本実施形態では、画像データの暗号化をメモリーカード73側で行うのではなく、暗号化プログラム及び暗号化パラメータをデジタルカメラ72へ送信することによりデジタルカメラ72側で行わせる。このため、メモリーカード73側に画像データの暗号化処理を行う機能を備える必要がなく、メモリーカード73を簡単かつ安価な構成とすることができる。
【0117】
なお、本実施形態では、暗号化プログラム及び暗号化パラメータをデジタルカメラ側に送信する場合を例に説明したが、これに限らず、例えば暗号化プログラム自体がメモリーカード毎に固有であれば、暗号化プログラムのみをデジタルカメラ側へ送信するようにしてもよい。この場合、認証センター側に各々の暗号化プログラムに対応した復号化プログラムを用意すればよい。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、汎用のデジタルカメラで撮影した画像でも認証センターにおける認証を可能にすることができる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る認証システムの概略構成図である。
【図2】第1実施形態に係る認証システムが適用されたネットワークシステムの概略構成図である。
【図3】第1実施形態に係るデジタルカメラのブロック図である。
【図4】第1実施形態に係る認証センター側コンピュータのブロック図である。
【図5】第1実施形態に係るメモリーカードの概略ブロック図である。
【図6】第1実施形態に係るデジタルカメラで実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図7】第1実施形態に係るメモリーカードで実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図8】第1実施形態に係る認証センター側コンピュータで実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図9】従来における認証システムの概略構成図である。
【図10】第2実施形態に係る認証システムの概略構成図である。
【図11】第2実施形態に係るメモリーカードの概略ブロック図である。
【図12】第2実施形態に係るデジタルカメラで実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図13】第2実施形態に係るデジタルカメラで実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【図14】第2実施形態に係るメモリーカードで実行される処理ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
10、72 デジタルカメラ
42、73 メモリーカード
62 認証センター
64 認証要求側
70、71 認証システム
80 ネットワークシステム
90 認証センター側コンピュータ
92 認証要求側コンピュータ
Claims (4)
- デジタルカメラで撮影された画像データを記録するためのデジタルカメラ用メモリーカードであって、
前記画像データを、予め定めたアルゴリズムで暗号化する暗号化手段と、
前記暗号化手段により暗号化された画像データを記憶する記憶手段と、
を備えたデジタルカメラ用メモリーカード。 - 前記暗号化手段は、提供された画像データを登録し且つ認証要求側から認証要求された画像データと前記登録された画像データとの比較結果を前記認証要求側へ提供する認証センターで復号可能な暗号で暗号化することを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ用メモリーカード。
- 前記暗号化手段は、前記デジタルカメラ用メモリーカードに固有の暗号鍵によって前記画像データを暗号化し、前記認証センターは、前記暗号鍵に対応する復号鍵によって前記画像データを復号することを特徴とする請求項2記載のデジタルカメラ用メモリーカード。
- デジタルカメラで撮影された画像データを記録するためのデジタルカメラ用メモリーカードであって、
前記画像データを、予め定めたアルゴリズムで暗号化する暗号化プログラムを予め記憶した暗号化プログラム記憶手段と、
前記デジタルカメラからの要求により、前記暗号化プログラムを前記デジタルカメラへ送信すると共に、前記デジタルカメラにより暗号化された画像データを受信する送受信手段と、
前記暗号化された画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
を備えたデジタルカメラ用メモリーカード。
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