JP2004005199A - 共有情報管理方法、移動通信端末及び共有情報管理システム - Google Patents

共有情報管理方法、移動通信端末及び共有情報管理システム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の情報機器の一つに障害が発生した場合でも共有情報の管理を継続して確実に行なうことができるとともに、任意の情報機器に共有情報のマスターを格納して共有情報の管理ができる共有情報管理方法、移動通信端末及び共有情報管理システムを提供する。
【解決手段】共有情報(メール情報)の管理対象単位ごとに、複数の情報機器(携帯電話機60、パソコン61、メールサーバ51)のうちいずれか一つの情報機器に共有情報の全データを有するマスターを格納するとともに、他の情報機器の少なくとも一つに共有情報のマスターの少なくとも一部が複製された共有情報のレプリカを格納し、共有情報のレプリカの一つをマスターに切り換えるとき、共有情報の元のマスターをレプリカに切り換える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信ネットワークを介して通信可能な携帯電話機等の移動通信端末を含む複数の情報機器の間で共有される共有情報を管理する共有情報管理方法、該方法に使用する移動通信端末及び共有情報管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の共有情報管理方法としては、クライアント・サーバ型の管理方法が知られている。この管理方法では、共有情報のマスターが情報機器の一つであるサーバー(例えばメールサーバやファイルサーバ)に格納されて管理される。そして、このサーバに対して他の情報機器であるクライアント装置(例えばパソコンや携帯電話機等の移動通信端末)から任意のタイミングでアクセスする。このクライアント装置は、サーバ内の共有情報のすべてのデータ又は位置のデータを複製してダウンロードし、共有情報のレプリカとして利用する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の共有情報管理方法では、各サーバ及びクライアント装置の役割は固定的なものであり、共有情報の管理がサーバで一元的に行なわれる。例えば、通信ネットワークを介した携帯電話機等を用いた電子メールサービスにおいては、携帯電話機側がサーバになることはなく、各情報機器の役割は固定的なものであった。従って、例えば何かの原因でサーバに障害が発生すると、共有情報のマスターが存在しないことになり、共有情報の管理ができなくなってしまうという問題点があった。また、利用者によっては共有情報のマスターを常にサーバに格納しておくのではなく、自宅のパソコンや携帯電話機にマスターを格納して共有情報を管理したい場合がある。しかしながら、上記従来の共有情報管理方法では、共有情報の管理がサーバで一元的に行なわれるため、他の情報機器であるパソコンや携帯電話機にマスターを格納して共有情報の管理を行なうことができないという問題点もあった。
【0004】
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものである。その目的は、各情報機器に格納される共有情報のマスター及びレプリカを動的に切り換えることにより、複数の情報機器の一つに障害が発生した場合でも共有情報の管理を継続して確実に行なうことができるとともに、任意の情報機器に共有情報のマスターを格納して共有情報の管理ができるようになる共有情報管理方法、該方法に用いる移動通信端末及び共有情報管理システムを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、通信ネットワークを介して通信可能な移動通信端末を含む複数の情報機器の間で共有される共有情報を管理する共有情報管理方法であって、該共有情報の管理対象単位ごとに、複数の情報機器のうちいずれか一つの情報機器に該共有情報の全データを有するマスターを格納するとともに、他の情報機器の少なくとも一つに該共有情報のマスターの少なくとも一部が複製された該共有情報のレプリカを格納し、該共有情報のレプリカの一つをマスターに切り換えるとき、該共有情報の元のマスターをレプリカに切り換えることを特徴とするものである。
なお、上記「移動通信端末」には、PDC(Personal Degital Cellular)方式、GSM(Global System for Mobile Communication)方式、TIA(Telecommunications Industry Association)方式等の携帯電話機、IMT(International Mobile Telecommunications)−2000で標準化された携帯電話機、PHS(Personal Handyphone Service)、自動車電話等の電話機のほか、携帯電話モジュールを付加した移動通信端末も含まれる。
請求項1の共有情報管理方法では、移動通信端末を含む複数の情報機器のうちいずれか一つの情報機器に共有情報ののマスターが格納される。そして、共有情報のレプリカの一つをマスターに切り換えるときに、共有情報の元のマスターをレプリカに切り換えることにより、各情報機器のサーバーとしての役割とクライアント機器としての役割と動的に切り換えることができる。従って、複数の情報機器のうちいずれか一つに障害が発生したとしても、共有情報の管理を継続して確実に行なうことができるとともに、任意の情報機器に共有情報のマスターを格納して共有情報の管理ができる。
請求項2の発明は、請求項1の共有情報管理方法において、上記共有情報のマスターが削除されたとき又は利用不可になったとき、該共有情報のレプリカの一つをマスターに切り換えることを特徴とするものである。
請求項2の共有情報管理方法では、共有情報のマスターが削除されたとき又は利用不可になったときに、共有情報のマスターが存在しないという事態を回避できるので、共有情報管理の確実性を更に高めることができる。
請求項3の発明は、請求項1の共有情報管理方法において、上記共有情報のレプリカの一つにデータの修正又は追加があったとき、該レプリカをマスターに切り換え、該共有情報の元のマスターをレプリカに切り換えることを特徴とするものである。
請求項3の共有情報管理方法では、データの修正又は追加があった最新状態の共有情報を単一のマスターとして管理することができる。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3の共有情報管理方法において、上記共有情報の管理対象単位ごとに、上記マスター及び上記レプリカを識別するための管理データを付加しておき、上記共有情報の管理種別をマスターとレプリカとの間で切り換えるときに該管理データ内のデータを更新することを特徴とするものである。
請求項4の共有情報管理方法では、各情報機器に格納される共有情報の管理対象単位ごとに付加された管理データ内のデータを参照することにより、各共有情報がマスター及びレプリカのいずれであるかを動的に確認することができる。
【0006】
請求項5の発明は、通信ネットワークを介して他の情報機器と通信して情報を共有することができる移動通信端末であって、該通信ネットワークを介して他の情報機器との間で共有情報を送受信するための共有情報送受信手段と、該共有情報を管理対象単位ごとにマスター又はレプリカとして記憶する共有情報記憶手段と、該共有情報の管理種別をマスターとレプリカとの間で切り換えるように、該共有情報に付加されている管理データを更新する管理データ処理手段とを備えたことを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項5の移動通信端末と、該移動通信端末との間で情報を共有可能な情報機器と、該移動通信端末と該情報機器との間の通信に用いる通信ネットワークとを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を携帯電話機を用いた電子メールサービスにおける共有情報管理方法に適用した実施形態について説明する。
図1(a)及び(b)は、本実施形態に係るメール情報管理方法の一例を示す説明図である。このメール情報管理方法における共有情報は、メールサーバ51の利用者Aさんのメールアドレス宛に届いた電子メールの1件を管理対象単位としたメール情報である。そして、このメール情報が、複数の情報機器としての携帯電話機(移動通信端末)60と、自宅又は勤務先にあるパソコン61と、インターネット30上のメールサーバ51との間で共有される。そして、メール情報のレプリカは任意のタイミングでマスターに切り換えることができる。携帯電話機60及びパソコン61内のメール情報のレプリカの一つをマスターに切り換えたときに、メール情報の元のマスターをレプリカに切り換える。
例えば、図1(a)において、メールサーバ51が利用者Aさんのメールアドレス宛の電子メール(X,Y,Z)を受信すると、各メール情報のマスター(電子メールX:m,Y:m,Z:m)がメールサーバ51に格納される。そして、利用者Aさんの携帯電話機60が電子メールの配信通知を受け、電子メールXについてのみメール本文をメールサーバ51からダウンロードすると、電子メールXのメール情報がマスター(電子メールX:m)として携帯電話機60内に格納される。これに伴って、メールサーバ51内の電子メールXのメール情報はレプリカに降格される。
次に、利用者Aさんがパソコン61を操作して電子メールY,Zのメール本文をメールサーバ51からダウンロードすると、電子メールY,Zのメール情報がマスター(電子メールY:m,Z:m)としてパソコン61内に格納される。
次に、図1(b)に示すように、携帯電話機60とパソコン61とをケーブルや無線のインターフェースで接続してメール情報の同期処理を行うと、電子メールXのメール情報がマスター(電子メールX:m)としてパソコン61内に格納される。これに伴って、携帯電話機60内の電子メールXのメール情報はレプリカに降格される。また、携帯電話機60内になかった電子メールY,Zのメール情報がパソコン61から携帯電話機60に複写され、レプリカ(電子メールY:r,Z:r)として携帯電話機60内に格納される。
なお、上記図1(a)及び(b)の例では、メール情報のレプリカを、メール情報のダウンロード処理や同期処理と同時にマスターに切り換えているが、他の任意のタイミングでマスターに切り換えてもよい。
【0008】
図2は、同メール情報管理方法に用いる情報管理システムの一例を示す概略構成図である。メールサーバ51は、インターネットサービスプロバイダ(以下「ISP」という)によって管理運営されている。このISPは、メールサーバで電子メールの送受信・保存・検索等の処理を行なうとともに、パソコン61や携帯電話機60で使用するメーラーのソフトウェアをレンタルしたりするアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)でもある。
また、上記携帯電話機60の通信に使用される移動通信システム70は、携帯電話通信事業者によって管理運営されている。この移動通信システム70は、予め設定された所定半径のセルごとに設置された基地局や携帯電話通信網内の通信を制御する情報転送装置としての交換機(回線交換機、パケット交換機等)からなる携帯電話通信網、各携帯電話機が位置しているセルの情報を管理する位置情報管理サーバ等により構成されている。
【0009】
図3は及び図4はそれぞれ、上記インターネット30上のメールサーバ51の概略構成図及び機能ブロック図である。
メールサーバ51は、図3に示すように、システムバス100、CPU101、RAM102やROM103等からなる内部記憶装置、ハードディスクドライブ(HDD)や光ディスクドライブ等からなる外部記憶装置104を備えている。更に、メールサーバ51は、マウスやキーボード等からなる入力装置105、ディスプレイやプリンタ等からなる出力装置106、携帯電話用通信装置107及びインターネット用通信装置108を備えている。携帯電話用通信装置107は、移動通信システム70と通信するためのものであり、インターネット用通信装置108は、インターネット上の各種サーバや利用者のパソコンと通信するためのものである。
メールサーバ51のCPU101やRAM102等の構成要素はお互いに、システムバス100を介して、データやプログラムの命令等のやり取りを行っている。このメールサーバ51を所定の手順に従って動作させるためのプログラムはROM103や外部記憶装置104に記憶されており、必要に応じてCPU101やRAM102上の作業エリアに呼び出されて実行される。
また、上記メールサーバ51は1台のコンピュータシステムで構成してもいいし、複数のサーバ機能をそれぞれ受け持つ複数台のコンピュータをネットワークで結んで構成してもよい。
【0010】
本メールサーバ51は、図3に示したハードウェア上で所定のプログラムを実行することにより、図4に示す共有情報送受信手段501、共有情報記憶手段502及び共有情報処理手段503の各機能を実現している。上記プログラムとしては、移動通信システム70に対するモバイル用MTA(Message Transfer Agent)及びMTA(Mail Retrieval Agent)、インターネット30に対して有線系のMTA及びMTA、電子メールの管理を行うポストオフィス等のソフトウェアが用いられる。また、このメールサーバ51と携帯電話機60及びパソコン61との間のメール情報の送受信には、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、POP(Post Office Protocol)、IMAP(Internet Message Access Protocol)等のプロトコルが使用される。
【0011】
上記共有情報送受信手段501は、上記メールサーバ51のCPU101、RAM102、携帯電話用通信装置107、インターネット用通信装置108等により構成されている。そして、この共有情報送受信手段501は、インターネット30を介して他のメールサーバとの間でメール情報を送受信したり、インターネット30を介して利用者のパソコン61との間で共有情報としてのメール情報を送受信したりする。
【0012】
また、共有情報送受信手段501は、携帯電話機60の利用者のメールアドレス宛の電子メールを受信したときに、電子メールが配信されてきた旨を通知する配信通知情報に転送用情報を付加し、その配信通知情報を移動通信システム70に向けて送信する機能も有している。共有情報送受信手段501の中には、携帯電話機60の利用者のメールアドレスの情報と、転送用情報とを関連付けて利用者データベースとして格納している。上記転送用情報は、上記配信通知情報などを移動通信システム70内で携帯電話機60に転送するための情報である。この転送用情報としては、携帯電話番号や、携帯電話通信事業者に予め申請しておいた利用者ID等を用いることができる。
また、共有情報送受信手段501は、利用者の携帯電話機60やパソコン61等から送信されてきたメール本文の取得、メールのリスト情報の取得、メール削除等のためのメール処理要求指令を受信する機能も有している。このメール処理要求指令に基づいてメール本文を抽出したり、メールリストを作成したり、特定のメールを削除したりする。上記メールのリストは、メール処理要求指令に含まれる検索条件に基づいてメールを検索して作成してもよい。上記抽出されたメール本文や作成されたメールリスト情報は、上記配信通知情報の場合と同様に転送用情報が付加されて移動通信システム70に向けて送信される。
【0013】
上記共有情報記憶手段502は、上記メールサーバ51の外部記憶装置104等を用いて構成され、共有情報としてのメール情報を電子メール1件(管理対象単位)ごとにマスター又はレプリカとして記憶する。各電子メールを識別するための識別情報(識別コード)としては、例えば、電子メールのヘッダー部分に記録されるMessage−ID(メール毎のユニークなID番号)を利用することができる。この識別情報(識別コード)を参照することにより、携帯電話機60とパソコン61とメールサーバ51との間での各電子メールの一意識別が可能になる。
【0014】
上記共有情報処理手段503は、上記メールサーバ51のCPU101、RAM102等により構成されている。そして、この共有情報処理手段503は、メール情報のマスターとレプリカとを切り換えるように、メール情報に管理データを付与する。例えば、メールヘッダに拡張データ項目として、管理データを付与するための「SyncFlag」を設定しておく。このメールヘッダ内の「SyncFlag」内の管理データが「M」であるときは、そのメール情報がマスターであることを意味する。また、「SyncFlag」内の管理データが「R」であるときは、そのメール情報がレプリカであることを意味する。そして、この「SyncFlag」内の管理データを書き換えることでマスタートークン(token)の受け渡し処理が行われたことになり、メール情報のマスターとレプリカとの切り換えが行なわれる。
【0015】
なお、上記移動通信システム70と上記メールサーバ51との間の通信は、専用回線を介して行ってもいいし、公衆回線を介して行ってもよい。また、移動通信システム70とメールサーバ51との間の通信は、両者間に構築されたプライベートネットワークを介して行ってもいいし、オープンネットワークであるインターネットを介して行ってもよい。
【0016】
図5及び図6はそれぞれ、本実施形態の共有情報管理方法に用いることができる携帯電話機60の概略構成図及び機能ブロック図である。
この携帯電話機60は、図5に示すように、システムバス200、CPU201、RAM202やROM203等からなる内部記憶装置、マイクや各種入力ボタン等からなる入力装置204、液晶ディスプレイ(LCD)やプリンタ等からなる出力装置205を備えている。また携帯電話機60は、携帯電話通信網を含む移動体通信システム70を介して上記メールサーバ51と通信するための携帯電話用通信装置207を備えている。更に、携帯電話機60は、有線又は無線のインターフェースを介してパソコン61等と通信するための外部接続インターフェース部208を備えている。CPU201やRAM202等の構成要素はお互いに、システムバス200を介して、データやプログラムの命令等のやり取りを行っている。この携帯電話機60を所定の手順に従って動作させるためのプログラムはROM203に記憶されており、必要に応じてCPU201やRAM202上の作業エリアに呼び出されて実行される。
【0017】
上記携帯電話機60は、図5に示したハードウェア上で所定のプログラムを実行することにより、図6に示す共有情報送受信手段601、共有情報記憶手段602、共有情報処理手段603の各機能を実現している。
上記共有情報送受信手段601は、携帯電話機のCPU201、RAM202、携帯電話通信網用通信装置207、外部接続インターフェース部208等により構成されている。そして、この共有情報送受信手段601は、携帯電話通信網を含む移動通信システム70を介してメールサーバ51やパソコン61等の他の情報機器との間でメール情報(共有情報)を送受信する機能を有している。また、この共有情報送受信手段601は、メールサーバ51から移動通信システム70を介して送られてきた配信通知情報を受信する機能も有している。
【0018】
上記共有情報記憶手段602は、携帯電話機のCPU201、RAM(不揮発型RAM)202等により構成され、メール情報を管理対象単位ごとにマスター又はレプリカとして記憶する機能を有している。
【0019】
上記共有情報処理手段603は、携帯電話機のCPU201、RAM202等により構成され、メール情報のマスターとレプリカとを切り換えるように、メール情報に管理データを付与する機能を有している。
【0020】
図7は、本実施形態のメール情報管理方法におけるメールサーバ51、移動通信システム70、携帯電話機60、自宅等に固定設置したパソコン61等の間における情報処理及びメール情報(共有情報)の送受信のより具体的な手順の一例を示すシーケンス図である。
また、表1は、Bさんからの電子メールXに関するメールサーバ51、携帯電話機60及びパソコン61におけるメール情報(共有情報)の状態遷移を表わしている。
【表1】
Figure 2004005199
【0021】
以下、この図7及び表1と前出の図1とを参照しながら、インターネット30を介してBさん等からAさん宛に電子メールが送られてきたときの手順について説明する。
まず、Bさん(メールアドレス:B@X.net)のパソコン81からAさんのメールアドレス(A@X.net)宛に送られてきた電子メールXは、インターネット30上のメールサーバ51によって受信される。この電子メールXは、メールサーバ51の共有情報記憶手段(メールボックス)に「マスター」として格納される。
【0022】
上記電子メールXを受信したメールサーバ51は、送信先のAさんのメールアドレス(A@X.net)の情報に基づいて利用者データベースを参照する。そして、電子メールXを受信した旨をAさんに通知するための配信通知情報にAさんの転送用情報を付与し、その配信通知情報を移動通信システム70に向けて送信する。この配信通知情報を図示しないゲートウェイ装置を介して受信した移動通信システム70内の情報転送装置は、配信通知情報に付加されている転送用情報に基づいて、受信した配信通知情報をAさんの携帯電話機60に向けて転送する。この配信通知情報を受信したAさんの携帯電話機60は、予め設定された所定の配信通知用の表示をディスプレイ上に出力したり、所定の配信通知用の音をスピーカから出力したりする。この携帯電話機60上の表示や音により、Aさんは、インターネット上のメールサーバ51が自分宛の電子メールを受信したことを知ることができる。
【0023】
上記配信通知を受けたAさんは、携帯電話機60を操作し、電子メールXのメール本文を取得するためのメール処理要求指令をメールサーバ51に向けて送信する。このメール処理要求指令は、移動通信システム70内の情報転送装置及びインターネット30等を介してメールサーバ51に到達する。メール処理要求指令を受信したメールサーバ51は、受信したメール処理要求指令に基づいて、上記共有情報記憶手段に格納されているメール情報から該当するメール本文を抽出する。そして、このメール本文を含むメール情報に、Aさんの携帯電話機60に転送するための転送用情報と、マスターであることを表わす管理データ(メールヘッダの拡張データ項目「SyncFlag」の「M」)とを付与し、そのメール情報を移動通信システム70に向けて送信する。このとき、メールサーバ51内のメールボックスに格納されている電子メールXのメール情報の管理データが、「マスター」から「レプリカ」に切り換えられる。
上記メール情報を図示しないゲートウェイ装置を介して受信した移動通信システム70内の情報転送装置は、メール情報に付加されている転送用情報に基づいて、受信したメール情報をAさんの携帯電話機60に向けて転送する。このメール情報を受信した携帯電話機60は、受信したメール情報を「マスター」としてメモリ内に格納する。そして、Aさんが携帯電話機60を操作することにより、電子メールXのメール本文をディスプレイ上に表示することができる。
【0024】
次に、Bさん以外の他の友人からAさんのメールアドレス(A@X.net)宛に電子メールY、Zが送信されると、その電子メールが上記インターネット30上のメールサーバ51で受信され、メールボックスに「マスター」として格納される。
Aさんは、自宅や勤務先に戻ってパソコン61を操作し、上記メールサーバ51にアクセスし、メーラーを用いてメール情報の同期処理を行う。この同期処理により、新規受信の電子メールY,Zのメール情報に、マスターであることを表わす管理データ(メールヘッダの拡張データ項目「SyncFlag」の「M」)が付加され、そのメール情報がパソコン61に送信される。また、メールサーバ51内のメールボックスに格納されている電子メールY,Zのメール情報の属性は、「マスター」から「レプリカ」に切り換えられる。
一方、上記同期処理により、メールサーバ51から受信した電子メールY,Zのメール情報はそれぞれ「マスター」としてパソコン61に格納される。
【0025】
次に、Aさんは、自分宛の電子メールX,Y,Zをパソコン61で一元管理するために、携帯電話機60とパソコン61とをケーブルなどで接続し、メール情報の同期処理を行う。この同期処理により、携帯電話機60内に格納されていたBさんからの電子メールXが複製されてパソコン61に送信され、パソコン61内に「マスター」として格納される。また、携帯電話機60内にに格納されている電子メールXのメール情報の管理データは、「マスター」から「レプリカ」に切り換えられる。
その後、携帯電話機60とメールサーバ51とに格納されている各電子メールのレプリカは削除される。
【0026】
以上、本実施形態によれば、管理対象単位である各電子メール1件ごとに、携帯電話機60、パソコン61及びメールサーバ51のうちいずれか一つに必ず共有情報管理の中心となる単一の「マスター」が存在する。そして、携帯電話機60とパソコン61とメールサーバ51との間で、メール情報のサーバーとしての役割とクライアント機器としての役割と動的に切り換えてメール情報を管理できる。従って、携帯電話機60、パソコン61及びメールサーバ51のうちいずれか一つに障害が発生したとしても共有情報であるメール情報の管理を継続して確実に行なうことができる。更に、上記複数の情報機器から選択した任意の情報機器(メールサーバ51、携帯電話機60又はパソコン61)にメール情報のマスターを格納してメール情報管理ができる。
【0027】
なお、上記実施形態におけるメール情報のマスターとレプリカとの切り換えは、上記表1に示したものに限定されるものではない。
例えば、表2に示すように、携帯電話機60が電子メールXのメール本文を取得したときに、メールサーバ51内の電子メールXのメール情報を削除するようにしてもよい。
また、表3に示すように、携帯電話機60が電子メールXのメール本文を取得したときに、メールサーバ51内の電子メールXのメール情報をマスターのままにし、携帯電話機60にダウンロードした電子メールXのメール情報をレプリカとしてもよい。この場合は、パソコン61がメールサーバ51から電子メールXのメール本文を取得し、電子メールXのメール情報をパソコン61にマスターとして保存したときに、メールサーバ51内の電子メールXのメール情報が削除される。
【表2】
Figure 2004005199
【表3】
Figure 2004005199
【0028】
上記実施形態では、所定のタイミングで携帯電話機60とパソコン61とメールサーバ51との間における電子メールの共有状況を確認して同期処理を実行するようにしてもよい。そして、例えば、上記パソコン61に格納されている不要な電子メールの「マスター」を削除したときに、他の携帯電話機60及びメールサーバ51に格納されている当該電子メールの「レプリカ」も一緒に削除するように処理してもよい。また、パソコン61に格納されている必要な電子メールが誤って削除されたとき又は利用不可になったときは、携帯電話機60やメールサーバ51に格納されている各電子メールの「レプリカ」を「マスター」に切り換えるようにしてもよい。
【0029】
また、上記実施形態では、携帯電話機とパソコンとメールサーバとの間でメール情報を共有する場合について説明したが、本発明は、携帯電話機とパソコン等との間で住所録情報、名刺情報、スケジュール情報等を共有する場合にも適用できるものである。また、携帯電話機とパソコン等との間で、ウェブページを閲覧するブラウザに関連した「お気に入り」情報、Cookie情報、ログイン・パスワード情報、passport等の認証情報、等を共有する場合にも適用できるものである。更に、本発明は、携帯電話機等の移動通信端末とオフィス機器や家電機器とを通信ネットワークで結んでリモート情報収集やリモート操作等を行う場合にも適用できるものである。この場合、移動通信端末と各機器との間で共有される共有情報としては、各機器のプロファイル情報、各機器で収集された情報等が挙げられる。
【0030】
【発明の効果】
請求項1乃至6の発明によれば、各情報機器に格納される共有情報のマスター及びレプリカを動的に切り換えることができるので、複数の情報機器のうちいずれか一つに障害が発生したとしても共有情報の管理を継続して確実に行なうことができるとともに、任意の情報機器に共有情報のマスターを格納して共有情報の管理ができるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の実施形態に係るメール情報管理方法の一例を示す説明図。
【図2】同メール情報管理方法が適用可能なシステム全体の概略構成図。
【図3】同共有情報管理方法に用いるメールサーバの概略構成図。
【図4】同メールサーバの機能ブロック図。
【図5】同共有情報管理方法に用いる携帯電話機の概略構成図。
【図6】同携帯電話機の機能ブロック図。
【図7】同メール情報管理方法のシーケンス図。
【符号の説明】
30  インターネット(通信ネットワーク)
51  メールサーバ(情報機器)
60  携帯電話機(移動通信端末、情報機器)
61  パソコン(情報機器)
70  移動通信システム(通信ネットワーク)
100 システムバス
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 外部記憶装置
105 入力装置
106 出力装置
107 携帯電話用通信装置
108 インターネット用通信装置
200 システムバス
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 入力装置
205 出力装置
207 携帯電話用通信装置
208 外部接続インターフェース装置
501、601 共有情報送受信手段
502、602 共有情報記憶手段
503、603 共有情報処理手段

Claims (6)

  1. 通信ネットワークを介して通信可能な移動通信端末を含む複数の情報機器の間で共有される共有情報を管理する共有情報管理方法であって、
    該共有情報の管理対象単位ごとに、複数の情報機器のうちいずれか一つの情報機器に該共有情報の全データを有するマスターを格納するとともに、他の情報機器の少なくとも一つに該共有情報のマスターの少なくとも一部が複製された該共有情報のレプリカを格納し、
    該共有情報のレプリカの一つをマスターに切り換えるとき、該共有情報の元のマスターをレプリカに切り換えることを特徴とする共有情報管理方法。
  2. 請求項1の共有情報管理方法において、
    上記共有情報のマスターが削除されたとき又は利用不可になったとき、該共有情報のレプリカの一つをマスターに切り換えることを特徴とする共有情報管理方法。
  3. 請求項1の共有情報管理方法において、
    上記共有情報のレプリカの一つにデータの修正又は追加があったとき、該レプリカをマスターに切り換え、該共有情報の元のマスターをレプリカに切り換えることを特徴とする共有情報管理方法。
  4. 請求項1、2又は3の共有情報管理方法において、
    上記共有情報の管理対象単位ごとに、上記マスター及び上記レプリカを識別するための管理データを付加しておき、
    上記共有情報の管理種別をマスターとレプリカとの間で切り換えるときに該管理データ内のデータを更新することを特徴とする共有情報管理方法。
  5. 通信ネットワークを介して他の情報機器と通信して情報を共有することができる移動通信端末であって、
    該通信ネットワークを介して他の情報機器との間で共有情報を送受信するための共有情報送受信手段と、
    該共有情報を管理対象単位ごとにマスター又はレプリカとして記憶する共有情報記憶手段と、
    該共有情報のマスターとレプリカとを切り換えるように、該共有情報に管理データを付与する共有情報処理手段とを備えたことを特徴とする移動通信端末。
  6. 請求項5の移動通信端末と、該移動通信端末との間で情報を共有可能な情報機器と、該移動通信端末と該情報機器との間の通信に用いる通信ネットワークとを備えたことを特徴とする共有情報管理システム。
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