JP2003500749A - 会話型プリンタ・プロバイダ - Google Patents

会話型プリンタ・プロバイダ

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JP2003500749A JP2000620524A JP2000620524A JP2003500749A JP 2003500749 A JP2003500749 A JP 2003500749A JP 2000620524 A JP2000620524 A JP 2000620524A JP 2000620524 A JP2000620524 A JP 2000620524A JP 2003500749 A JP2003500749 A JP 2003500749A
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Abstract

(57)【要約】 ユーザが遠隔地のソースから会話タイプの印刷情報を入手できるようにするための、オンデマンドのコンピュータをベースとするシステム。該システムは、ユーザを上記ソースにインターフェースするための、第1の関係者がユーザに供給するプリンタ・モジュールを含む。上記モジュールは、広告主からの広告と一緒に、上記第1の情報をユーザに表示する第1の印刷したページを生成するために、ソースから第1の情報を要求しているユーザに応じる。上記モジュールは、ユーザが識別子を指定すると、結果として、ユーザにもう1つの広告を表示する第2の印刷したページを生成するように、上記第1の印刷ページにある識別子を供給するための識別手段を含む。ある実施形態の場合には、広告主が第1の関係者に対して行う支払いを決定するために、上記モジュールに応答する会計サーバを使用する。他の実施形態の場合には、会計サーバは、広告主が他の関係者に対して行う支払いを決定し、その後で、上記他の関係者から第1の関係者に対して行われる第2の支払いを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、概して、コンピュータと会話するためのシステム、装置、デバイス
および方法に関し、特に、ユーザに印刷情報を供給するためのシステムおよび方
法に関する。
【0002】 本発明は、主として、多数の分散しているユーザが、印刷物および光学的セン
サを通してネットワーク上の情報と会話することができるようにし、それにより
、高速ネットワークで結ばれているカラー・プリンタにより、オンデマンドで会
話型印刷物を入手することができるようにするために開発されたものである。本
明細書においては、主として、本発明を、上記の場合の使用法に関連して説明す
るが、本発明は、この分野での使用だけに限定されないことを理解されたい。
【0003】 <同時係属出願> 本発明に関する種々の方法、システムおよび装置は、本願と同時に、本発明の
出願人または譲受人が出願した下記の同時係属出願に開示されている。 PCT/AU00/00518、PCT/AU00/00519、PCT/A
U00/00520、PCT/AU00/00521、PCT/AU00/00
523、PCT/AU00/00524、PCT/AU00/00525、PC
T/AU00/00526、PCT/AU00/00527、PCT/AU00
/00528、PCT/AU00/00529、PCT/AU00/00530
、PCT/AU00/00531、PCT/AU00/00532、PCT/A
U00/00533、PCT/AU00/00534、PCT/AU00/00
535、PCT/AU00/00536、PCT/AU00/00537、PC
T/AU00/00538、PCT/AU00/00539、PCT/AU00
/00540、PCT/AU00/00541、PCT/AU00/00542
、PCT/AU00/00543、PCT/AU00/00544、PCT/A
U00/00545、PCT/AU00/00547、PCT/AU00/00
546、PCT/AU00/00554、PCT/AU00/00556、PC
T/AU00/00557、PCT/AU00/00558、PCT/AU00
/00559、PCT/AU00/00560、PCT/AU00/00561
、PCT/AU00/00562、PCT/AU00/00563、PCT/A
U00/00564、PCT/AU00/00566、PCT/AU00/00
567、PCT/AU00/00568、PCT/AU00/00569、PC
T/AU00/00570、PCT/AU00/00571、PCT/AU00
/00572、PCT/AU00/00573、PCT/AU00/00574
、PCT/AU00/00575、PCT/AU00/00576、PCT/A
U00/00577、PCT/AU00/00578、PCT/AU00/00
579、PCT/AU00/00581、PCT/AU00/00580、PC
T/AU00/00582、PCT/AU00/00587、PCT/AU00
/00588、PCT/AU00/00589、PCT/AU00/00583
、PCT/AU00/00593、PCT/AU00/00590、PCT/A
U00/00591、PCT/AU00/00592、PCT/AU00/00
594、PCT/AU00/00595、PCT/AU00/00596、PC
T/AU00/00597、PCT/AU00/00598、PCT/AU00
/00516、およびPCT/AU00/00517。 上記同時係属出願の開示は、相互参照によって本明細書の記載に援用する。
【0004】 (発明の背景) 情報を表示し、記録するために、紙が広く使用されている。印刷した情報は、
コンピュータのスクリーン上に表示される情報より読みやすい。コンピュータの
キーボードおよびマウスによる入力と比較すると、手で描いたものおよび手で書
いたものの方が、表現力が豊かである。さらに、紙はバッテリーを必要としない
し、明るい光の中でも読むことができるし、コーヒーをこぼした場合にも故障す
ることがなく、持ち運べるし、使い捨てにすることができる。
【0005】 従来の紙をベースとする出版物と比較すると、オンライン出版物は多くの利点
を持つ。消費者の視点から見た場合、情報をオンデマンドで入手することができ
るし、ハイパーテキスト・リンクを通して情報をナビゲートすることができるし
、探索して、自動的に自分専用にすることができる。
【0006】 出版業者の視点から見た場合、オンライン出版物の場合には、印刷および物理
的配布のコストが掛からないし、金を支払う広告主にとっては魅力的なものであ
る。何故なら、特定の対象に的を絞ることでき、製品サイトにリンクさせること
ができるからである。
【0007】 オンライン出版物は、またいくつかの欠点も持つ。コンピュータ・スクリーン
は紙と比較すると劣っている。雑誌のページと同じ品質の場合、SVGAコンピ
ュータ・スクリーンは、約1/5の量の情報しか表示できない。CRTもLCD
も、輝度およびコントラストに問題があり、周囲が明るい場合には、特に問題に
なる。一方、紙に印刷されたインキは、光を放射するのではなく、反射するので
、周囲が明るくてもハッキリとまたクッキリと見える。
【0008】 (発明の概要) 本発明の1つの目的、少なくとも本発明の好適な実施形態の1つの目的は、従
来技術の上記欠点の中の1つまたはそれ以上を解決または実質的に改善するか、
または有益な代わりのものを提供することである。
【0009】 第1の観点から見た場合、本発明は、ユーザに遠隔地のソースから入手した印
刷情報を供給するためのシステムを提供する。該システムは、 第2の関係者からの第2の情報と一緒に第1の情報をユーザに表示する第1の
印刷媒体を生成するために、ソースから第1の情報を要求しているユーザに応答
して、ユーザにソースをインターフェースするための、第1の関係者がユーザに
供給するユーザ・モジュールと、 ユーザが識別子を指定すると、結果として、モジュールが、ユーザに第3の情
報を表示する第2の印刷媒体を生成するように第1の印刷媒体にある識別子を供
給するための識別手段と、 第1の関係者に対して、第2の関係者が行う支払いを決定するために、モジュ
ールに応答する計算手段とを含む。
【0010】 好適には、上記システムは、計算手段が、第1の情報、第2の情報、および第
3の情報のうちの1つを表示する生成印刷媒体の部数に応答する場合に、対応す
るユーザに関連する複数のモジュールを含むことが好ましい。より好適には、計
算手段は、第1の情報、第2の情報および第3の情報のうちの2つまたはそれ以
上を表示する生成印刷媒体の部数に応答することが好ましい。
【0011】 また、好適には、システムは、第2の関係者からの支払いを受領し、この支払
いを第1の関係者に供給する会計手段を含むことが好ましい。より好適には、第
2の関係者からの支払いは、所定の期間に対する一定の金額であることが好まし
い。
【0012】 好適な形態の場合には、第2の関係者は、製品および/またはサービスの供給
業者であり、第2の情報または第3の情報により、ユーザは、それぞれの所定の
購入価格で、上記製品および/またはサービスを購入することができる。より好
適には、計算手段は、支払いを決定するために、ユーザが全額支払った購入品の
金額に応答することが好ましい。さらに、より好適には、支払いが、各購入品に
対する定額料金、購入した製品および/またはサービスに対する購入価格の一定
の割合、購入する製品および/またはサービスの購入価格の割合のうちの1つま
たは組合わせであることが好ましい。この場合、上記購入価格の割合は、特定の
製品および/またはサービスにより異なる。
【0013】 好適には、複数の第2の関係者がいて、その各支払いの特定の金額が、第2の
関係者の下記の特徴、すなわち、地理的位置、所与の期間内に全額支払った購入
品の数量、およびユーザに関連する相対的地理的位置の1つまたはそれ以上によ
り異なることが好ましい。
【0014】 また、好適には、識別子は、タグであることが好ましい。しかし、より好適に
は、識別子は、各印刷媒体上に間隔を置いて印刷されている複数のタグであるこ
とが好ましい。しかし、他の実施形態の場合には、識別子は、第3の情報を入手
するために、ユーザがモジュールに供給する文字列である。好適には、上記文字
列は、モジュール内に手動でキー入力する一連の数字であることが好ましい。他
の実施形態の場合には、文字列は、ユーザが手動で操作するセンサ手段により走
査される。
【0015】 好適な形態の場合、会計手段は、第2の関係者が支払い可能と計算した金額が
、所定の期間内に支払われなかった場合には、機能停止信号を発生し、機能停止
信号が発生すると、モジュールは第1または第2の情報を入手できなくなる。
【0016】 好適には、第2の情報は、製品および/またはサービスを広告し、識別子は、
ユーザが第2の情報を指定した場合、識別子が指定されるようにその情報と関連
を持ち、識別子が指定されると、確実に、第3の情報が、製品および/またはサ
ービスについてのもう1つの情報、またはユーザの、そのような製品および/ま
たはサービスの購入方法の指定のいずれか、または両方を含むように、その情報
に関連することが好ましい。
【0017】 また、好適には、第2の関係者は、 ユーザが第2の情報を指定した回数、 ユーザの第2の情報の指定により達成する販売の数量および/または金額、お
よび 店頭での小売りと比較した場合の、オンライン販売によるコストの削減のうち
の1つまたはそれ以上を監視することにより宣伝の成果を入手することが好まし
い。
【0018】 好適な実施形態の場合には、第2の情報は、第3の関係者へのリンクであり、
識別子は、ユーザが第2の情報を指定すると、識別子が指定され、識別子が指定
されると、確実に、第3の情報が、第3の関係者による使用および/または販売
に対して提供している製品および/またはサービスについてのもう1つの情報、
またはユーザが、第3の関係者のそのような製品および/またはサービスの使用
および/または購入方法についての指定のいずれか、または両方を含むように、
その情報に対して関連することが好ましい。より好適には、第2の関係者が、ユ
ーザのクリックスルーの選択の回数または割合、ユーザによる第3の関係者の製
品および/またはサービスの購入または使用の回数または割合のうちの1つまた
はそれ以上を監視することによりリンクの成果を入手することが好ましい。
【0019】 また、好適には、上記監視により、第2の関係者が、宣伝により達成したコス
ト/利益を正確に推定することができることが好ましい。 好適には、第1の情報は、計算手段が、第3の関係者が、第1の関係者に対し
て行う支払いの金額を決定する場合に、第3の関係者からの広告を含むことが好
ましい。ある実施形態の場合には、この宣伝は、ユーザが請求し、他の実施形態
の場合には、ユーザは上記宣伝を請求しない。
【0020】 好適な実施形態の場合には、プリンタ・プロバイダとしての第1の関係者は、
ユーザへの宣伝の優先的な表示により収入の流れを入手する。 好適には、ユーザ・モジュールは、印刷媒体を生成するためのプリンタ・ユニ
ットを含むことが好ましい。別な方法としては、印刷媒体は、遠隔地のプリンタ
で選択的に生成され、その後で、閲覧のためにユーザに供給される。
【0021】 第2の観点から見た場合、本発明は、ユーザに遠隔地のコンピュータ・ソース
から入手した印刷情報を供給するシステムを提供する。該システムは、第2の関
係者からの第2の情報と一緒に第1の情報をユーザに表示する第1の印刷媒体を
生成するために、ソースから第1の情報を要求しているユーザに応答して、ユー
ザにソースをインターフェースするための、第1の関係者がユーザに対して供給
するユーザ・プリンタ・モジュールと、 ユーザが識別子を指定すると、結果として、モジュールが、ユーザに第3の情
報を表示する第2の印刷媒体を生成するように、第1の印刷媒体にある識別子を
供給するための識別子デバイスと、 第1の関係者に対して第2の関係者が行う支払いを決定するために、モジュー
ルおよび/または遠隔地のコンピュータ・ソースに応答する会計コンピュータと
を含む。
【0022】 好適には、ユーザ・プリンタ・モジュールおよび識別子デバイスは、1つのハ
ウジング内に収容することが好ましい。より好適には、識別子デバイスが、プリ
ンタ・モジュールにより媒体が作成される場合に、媒体の表面に識別子を供給す
ることが好ましい。また、好適には、識別子は、媒体上に印刷されることが好ま
しい。
【0023】 好適には、識別子は、可視光線スペクトル内で光をほとんど反射しないインキ
で印刷することが好ましい。 第3の観点から見た場合、本発明は、ユーザに遠隔地のソースから入手した印
刷情報を供給するための方法を提供する。該方法は、 第2の関係者からの第2の情報と一緒に、上記第1の情報をユーザに表示する
第1の印刷媒体を生成するために、ソースから第1の情報を要求しているユーザ
に応じて、第1の関係者がユーザに供給するユーザ・モジュールを通してユーザ
にソースをインターフェースするステップと、 ユーザが識別子を指定すると、結果として、モジュールが、ユーザに第3の情
報を表示する第2の印刷媒体を生成するように、識別手段により第1の印刷媒体
に識別子を供給するステップと、 第1の関係者に対して、第2の関係者が行う支払いを決定するために、計算手
段によりモジュールに応答するステップとを含む。
【0024】 好適には、上記方法は、計算手段が、第1の情報、第2の情報、および第3の
情報のうちの1つを表示する生成印刷媒体の部数に応答するもう1つのステップ
を含む、対応するユーザに関連する複数のモジュールを使用するステップを含む
ことが好ましい。
【0025】 他の観点から見た場合、本発明は、ユーザに遠隔地のコンピュータ・ソースか
ら入手した印刷情報を供給する方法を提供する。該方法は、 第2の関係者からの第2の情報と一緒に、上記第1の情報をユーザに表示する
第1の印刷媒体を生成するために、ソースから第1の情報を要求しているユーザ
に応じて、第1の関係者がユーザに供給するユーザ・プリンタ・モジュールを通
してユーザにソースをインターフェースするステップと、 ユーザが識別子を指定すると、結果として、モジュールが、ユーザに第3の情
報を表示する第2の印刷媒体を生成するように、識別子デバイスにより第1の印
刷媒体にある識別子を供給するステップと、 第1の関係者に対して第2の関係者が行う支払いを決定するために、会計コン
ピュータにより、モジュールおよび/または遠隔地のコンピュータ・ソースに対
応するステップとを含む。 以下において、添付図面を参照して非限定的な実施例としてのみ、本発明の好
適実施例および他の実施例を記述する。
【0026】 (好適実施例および他の実施例の詳細な説明) 注意:Memjet(登録商標)は、オーストラリアのSilverbroo
k Research Pty社の登録商標である。
【0027】 好適実施例において本発明はネットページネットワーク化コンピュータ・シス
テムと共に作動すべく配置構成されるが、その詳細な概観は以下に示される。必
ずしも全ての実施方式が、基本システムに関して以下で論じられる特定詳細およ
び拡張の全てもしくは殆どを具現するものでないことは理解される。但し、本発
明の好適実施例および特徴が機能する状況を理解する上で他の文献の必要性を減
少すべく、上記システムは殆ど完全な形態で記述される。
【0028】 簡潔にまとめると、ネットページ・システムの好適形態は、マップ化表面、す
なわち、コンピュータ・システム内に保持された表面用マップに対する標点を含
む物理的表面の形態のコンピュータ・インタフェースを採用する。上記マップ標
点(map reference)は、適切な検知デバイスにより照会され得る
。特定の実施方式に依存して上記マップ標点は、視認可能にもしくは視認不能に
コード化され得るとともに、マップ化表面上で局部的照会を行うと当該マップ内
および別の各マップ内の両者において明瞭なマップ標点が得られる如く定義され
得る。上記コンピュータ・システムは上記マップ化表面上の特定形状(feat
ure)に関する情報を含み得ると共に、斯かる情報は、上記マップ化表面と共
に使用される検知デバイスにより供給されるマップ標点に基づき検索読取りされ
得る。この様に検索読取りされた情報は、表面の上記各特定形状に対する操作者
の相互作用に応じるべく該操作に代わり上記コンピュータ・システムにより開始
されるアクションの形態を取り得る。
【0029】 上記ネットページ・システムはその好適形態において、ネットページの作成、
および、ネットページに対するユーザの対話(interaction)に依存
する。これらは通常の用紙上に印刷されたテキスト、グラフィックおよび画像の
ページであるが、それらはインタラクティブ・ウェブ・ページの如く作用する。
情報は、人間の裸眼では実質的に視認不能なインクを使用して各ページ上にコー
ド化される。但し上記インクは、故に上記コード化データは、光学的作像ペンに
より検知されてネットページ・システムへと送信される。
【0030】 好適形態においては各ページ上の各アクティブ・ボタンおよび各ハイパーリン
クが上記ペンによりクリックされ、上記ネットワークからの情報を要求し、また
は、ネットワーク・サーバに対して選好性(preference)を信号通知
し得る。一実施例において、ネットページ上に手書きされたテキストは上記ネッ
トページ・システムにおいて自動的に認識されてコンピュータ用テキストに変換
されることから、フォームへと記入され得る。他の実施例においては、ネットペ
ージ上に記録された署名が自動的に照合されることから、電子商取引(e−co
mmerce)のトランザクションが安全に許可される。
【0031】 図1に示された如く印刷されたネットページ1はインタラクティブ・フォーム
を表し得るが、該フォームはユーザにより、印刷済ページ上で物理的に、且つ、
ペンとネットページ・システムとの間の通信により“電子的”に記入され得る。
上記の例は、氏名および住所フィールドと提出ボタンとを含む“リクエスト”フ
ォームを示している。上記ネットページは、視認可能インクを使用して印刷され
たグラフィック・データ2と、視認不能インクを使用してタグ4の集合として印
刷されたコード化データ3とから成る。上記ネットページネットワーク上に記憶
された対応ページ記述5は、上記ネットページの個々の要素を記述する。特に上
記ページ記述は、各インタラクティブエレメント(すなわち、上記例におけるテ
キストフィールドおよびボタン)の種類および空間的範囲を記述することから、
上記ネットページ・システムは上記ネットページを介した入力を正しく解読し得
る。提出ボタン6はたとえば、対応グラフィック8の空間的範囲に対応する区域
7を有する。
【0032】 図2に示された如く、その好適形態が図8および図9に示されると共に以下で
更に詳述されるネットページ・ペン101はネットページ・プリンタ601と協
働するが、該プリンタは、家庭用、オフィスもしくはモバイル用にインターネッ
ト接続された印刷機器である。上記ペンは無線式であり、且つ、短距離無線回線
9を介して上記ネットページ・プリンタと安全に通信する。
【0033】 その好適形態が図11乃至図13に示されると共に以下で更に詳述されるネッ
トページ・プリンタ601は、全てがインタラクティブ・ネットページとして高
品質で印刷される個人用新聞、雑誌、カタログ、パンフレットおよび他の刊行物
を定期的にもしくはオンデマンドで配布し得る。パーソナルコンピュータとは異
なり上記ネットページ・プリンタはたとえば、ユーザの台所内、朝食用テーブル
上、または、家庭内の日常的な出口箇所などの様に、早朝のニュースが最初に使
われる場所の近傍で壁部に取付けられ得る機器である。上記プリンタはまた、卓
上、デスクトップ、携帯および縮小版ともされる。
【0034】 必要な箇所にて印刷されたネットページは、用紙の簡便性と、インタラクティ
ブ媒体の適時性および対話性とを組合せている。 図2に示された如く、ネットページ・ペン101は印刷されたネットページ1
上の上記コード化データと対話し、この対話を短距離無線回線9を介してネット
ページ・プリンタへと通信する。プリンタ601はこの対話を、解読のために適
切なネットページ・ページサーバ10へと送信する。適切な環境において上記ペ
ージサーバは、ネットページ・アプリケーション・サーバ13上で動作している
アプリケーション・コンピュータ・ソフトウェアへと対応メッセージを送信する
。その結果として、上記アプリケーション・サーバは元のプリンタ上で印刷され
るべき応答を送信しても良い。
【0035】 上記ネットページ・システムは好適実施例においては、高速の超小型電子機械
的システム(MEMS)に基づくインクジェット(Memjet(登録商標))
プリンタとともに使用されることにより更に好都合とされる。この技術の好適形
態にては、消費者に対し比較的に高速で高品質の印刷が提供され得る。その好適
形態においてネットページ刊行物は、両面にフルカラーで印刷されると共に容易
な索行および快適な操作の為に相互に綴じられた一群のレターサイズの光沢ペー
ジなどの、習用の時事雑誌の物理的特性を有する。
【0036】 上記ネットページ・プリンタは、普及しつつあるブロードバンドによるインタ
ーネットへのアクセスを活用する。ケーブル・サービスは合衆国では95%の家
庭が利用し、ブロードバンドによるインターネットへのアクセスを提供するケー
ブル・モデム・サービスは既にその20%が利用できる。上記ネットページ・プ
リンタは更に低速な接続によっても作動し得るが、配布時間は更に長くなり且つ
画像品質は更に低くなる。実際、上記ネットページ・システムは既存の消費者用
インクジェットおよびレーザ・プリンタにより使用可能とされ得るが、上記シス
テムの作動は更に低速となり、消費者の観点からは容認し得なくなる。他の実施
例において上記ネットページ・システムは、構内のイントラネット上で運営され
る。更なる他の実施例において上記ネットページ・システムは、単一コンピュー
タ上で、または、プリンタなどのコンピュータ使用可能デバイス上で運営される
【0037】 上記ネットページネットワーク上のネットページ発行サーバ14は、各ネット
ページ・プリンタに対して印刷品質刊行物を配布すべく配置構成される。加入し
ている各ネットページ・プリンタに対しては、ポイントキャスト(pointc
ast)もしくはマルチキャスト(multicast)インターネット・プロ
トコルにより定期的刊行物が自動的に配信される。個人用刊行物は、個々のユー
ザ・プロフィルに従いフィルタリングおよびフォーマットされる。
【0038】 ネットページ・プリンタは任意の個数のペンをサポートすべく配置構成され得
ると共に、ペンは任意の台数のネットページ・プリンタと協働し得る。好適実施
方式において、各ネットページ・ペンは一意的IDを有する。ひとつの家庭は、
家族の各々に1本ずつ割当てられた色付ネットページ・ペンの集合を有し得る。
これにより各ユーザは、ネットページ発行サーバもしくはアプリケーション・サ
ーバに関して別個のプロフィルを維持し得る。
【0039】 ネットページ・ペンはまた、ネットページ登録サーバ11に登録され得ると共
に、ひとつ以上の支払カード口座にリンクされ得る。これにより、上記ネットペ
ージ・ペンを使用して電子商取引の支払いが安全に許可され得る。上記ネットペ
ージ登録サーバは上記ネットページ・ペンにより捕捉された署名を先行登録署名
と比較することから、該ネットページ登録サーバはユーザのIDを電子商取引サ
ーバに対して認証し得る。IDを照合する上では、他の生体測定値(biome
tric)も使用され得る。ネットページ・ペンの変形例は、上記ネットページ
登録サーバにより同様に照合される指紋スキャンを含む。
【0040】 ネットページ・プリンタはユーザの介在なしで朝刊などの定期刊行物を配布し
得るが、求められないジャンク・メールなどを配布するようには配置構成され得
ない。その好適形態において上記プリンタは、予約購読されたもしくは権限付与
された供給源からの定期刊行物のみを配布する。この点に関して上記ネットペー
ジ・プリンタは、電話番号もしくは電子メール・アドレスを知った一切のジャン
ク・メーラ(junk mailer)から見えるFAX機もしくは電子メール
・アカウントとは異なるものである。
【0041】 1. ネットページ・システムのアーキテクチャ 上記システムにおける各オブジェクト・モデルは、統一モデル言語(Unif
ied Modeling Language)(UML)のクラス概念図を使
用して記述される。ひとつのクラス概念図は、リレーションシップにより接続さ
れた一群のオブジェクト・クラスからなり、此処では2種類のリレーションシッ
プが重要である:結合(association)および一般化(genera
lization)である。結合とは、オブジェクト間の、すなわち各クラスの
各インスタンス間の一定種類のリレーションシップを表す。一般化は実際の各ク
ラスに関連すると共に、次の様に理解され得る:もしひとつのクラスがそのクラ
スの全てのオブジェクトの集合であると考えられ且つクラスAがクラスBの一般
化であるとすれば、Bは単にAの部分集合である。上記UMLは、二次的モデリ
ング、すなわちクラスのクラスを直接的にはサポートしない。
【0042】 各クラスは、そのクラスの名称により名称表示された矩形として描かれる。そ
れは、水平線により名称から分離されたクラスの各属性のリストと、水平線によ
り上記属性リストから分離されたそのクラスの作用のリストとを含む。但し、以
下の各クラス概念図において、各動作はモデル化されない。
【0043】 結合は2個のクラスを結ぶラインとして描かれ、いずれかの端部にて選択的に
結合の重複性により名称表示される。既定の重複性は1(one)である。アス
タリスク(*)は、“多(many)”すなわちゼロ以上の重複性を示す。各結
合はその名称により選択的に名称表示されると共に、いずれかの端部にて対応ク
ラスの役割により選択的に名称表示される。白抜き菱形は、集合的結合(agg
regation association)(“の一部である”)を表し、且
つ、結合ラインのアグレゲータ(aggregator)端部に描かれている。
【0044】 一般化リレーションシップ(“である”)は、2つのクラスを結ぶ実線として
描かれ、一般化端部には(白抜き三角形の形態の)矢印が付されている。 クラス概念図が複数の概念図に分解された場合、複製される任意のクラスは、
それを定義する主要概念図以外においては点線外枠により示される。クラスは、
該クラスが定義される箇所においてのみ属性と共に示される。
【0045】 1.1 ネットページ ネットページは、ネットページネットワークが構築される基礎である。ネット
ページは、発行された情報およびインタラクティブ・サービスに対する用紙的ユ
ーザインタフェースを提供する。
【0046】 ネットページは、そのページのオンライン記述に関して視認不能にタグ付けさ
れた印刷済ページ(もしくは他の表面領域範囲)から成る。オンライン・ページ
記述は、ネットページ・ページサーバにより永続的に維持される。上記ページ記
述は、テキスト、グラフィックおよび画像などの、そのページの視認可能なレイ
アウトおよび内容を記述する。それはまた、ボタン、ハイパーリンクおよび入力
フィールドなどのページ上の入力用エレメントも記述する。ネットページによれ
ば、上記ネットページ・システムにより同時に捕捉かつ処理されるべきマーキン
グがネットページ・ペンにより当該ネットページ上に行われ得る。
【0047】 複数のネットページが同一のページ記述を共有し得る。但し、その他の点では
同一な各ページを介した入力が区別され得るべく、各ネットページには一意的ペ
ージIDが割当てられる。このページIDは、相当に多数のネットページを区別
し得るに十分な精度を有する。
【0048】 上記ページ記述への参照は、印刷済タグ内にコード化される。このタグは該タ
グが現れる一意的ページを同定することにより、ページ記述を間接的に同定する
。タグはまた、ページ上における該タグ自身の位置も同定する。各タグの特性は
以下において更に詳述される。
【0049】 各タグは、通常の用紙などの赤外線反射的な任意の物質上に赤外線吸収インク
で印刷される。近赤外線波長は人間の目には視認不能であるが、適切なフィルタ
を備えた半導体画像センサにより容易に検知される。
【0050】 タグはネットページ・ペン内の領域画像センサにより検知され、且つ、タグ・
データは最も近くに在るネットページ・プリンタを介して上記ネットページ・シ
ステムに送信される。上記ペンは無線により、短距離無線回線を介して上記ネッ
トページ・プリンタと通信する。各タグは十分に小寸であると共に、ペンがペー
ジ上を一回クリックしただけで少なくとも一個のタグを確実に作像し得る如く稠
密に配置される。ページに対して対話を行う毎にページIDおよび位置をペンが
認識することは重要である、と言うのも、上記対話はステートレス(state
less)だからである。各タグは、表面損傷に対して部分的に耐性を有すべく
、エラー補正可能にコード化される。
【0051】 上記ネットページ・ページサーバは各印刷済ネットページに対する一意的ペー
ジIDを維持することにより、各印刷済ネットページに対するページ記述におけ
る各入力フィールドに対してユーザが供給した値の別個の群を維持し得る。
【0052】 図4には、ページ記述、ページインスタンスおよび印刷済ネットページの関係
が示されている。ページインスタンスは、それが印刷されたネットページ・プリ
ンタと、もし認識されるならば、それを要求したネットページ・ユーザとの両者
に対して関連付けられる。
【0053】 1.2 ネットページ・タグ 1.2.1 タグ・データ内容 好適形態において各タグは、それが現れる領域範囲と、その領域範囲内におけ
るそのタグの設定位置(location)とを同定する。タグはまた、全体と
してその領域範囲に関連し、または、そのタグに関連する各フラグも含み得る。
一個以上のフラグ・ビットはたとえばタグ検知デバイスに対し、領域範囲の記述
を検知デバイスが参照すること無く、そのタグの即時領域(immediate
area)に関連する機能を表すフィードバックを提供することを信号通知し
得る。ネットページ・ペンはたとえば、ハイパーリンクの区域内に在るときに、
“アクティブ領域(active area)”を照射し得る。
【0054】 以下において更に明瞭に説明される如く好適実施例において各タグは容易に認
識される不変の構造を含むが、該構造は、初期検出を助力すると共に、表面によ
り誘起された一切の撓みに起因するまたは検知プロセスに起因する影響を最小化
するのを助ける。各タグは好適にはページ全体を敷設(tile)すると共に、
各タグは十分に小寸であり且つペンがページ上を一回クリックしただけで少なく
とも一個のタグを確実に作像し得る如く稠密に配置される。ページに対して対話
を行う毎にページIDおよび位置をペンが認識することは重要である、と言うの
も、上記対話はステートレスだからである。
【0055】 好適実施例においてタグが参照する領域範囲はページ全体と一致することから
、上記タグ内にコード化された領域範囲IDは、そのタグが現れるページのペー
ジIDと同義である。他の実施例においては、タグが参照する領域範囲はページ
もしくは他の表面の任意の部分的領域範囲とされ得る。たとえばそれは、インタ
ラクティブエレメントの区域と一致し得るが、その場合に領域範囲IDはそのイ
ンタラクティブエレメントを直接的に同定し得る。
【0056】
【表1】 各タグは、典型的には表1に示された如く割当てられた120ビットの情報を
含む。1平方インチ当たりで64個の最大タグ密度とすると、16ビット・タグ
IDは1024平方インチまでの領域範囲サイズをサポートする。相互に当接す
る領域範囲およびマップを使用すれば、更に大きな領域範囲がタグID精度を増
加すること無く連続的にマップ化され得る。100ビットの領域範囲IDに依れ
ば、2100 (≒1030すなわち百万×1兆×1兆)の異なる領域範囲が一意的に
識別され得る。
【0057】 1.2.2 タグ・データのコード化 上記120ビットのタグ・データは、(15,5)リード・ソロモン符号を使
用して冗長的にコード化される。これによれば、各々が15個の4ビット記号か
ら成る6個の符号語(codeword)から成る360個のコード化ビットが
得られる。上記(15,5)コードによれば1符号語当たり5個の記号エラーが
補正され得るものであり、すなわち、符号語当たり33%までの記号エラー率の
耐性が在る。
【0058】 各4ビット記号はタグ内において空間的に密着した手法で表され、且つ、6個
の符号語の各記号はタグ内において空間的にインターリーブされる。これによれ
ば確実に、バースト・エラー(空間的に近傍の複数のビットに影響するエラー)
が全体として破損する記号の個数が最小となりかつ任意の符号語において破損す
る記号の個数が最小とされることから、バースト・エラーが完全に補正される可
能性が最大となる。
【0059】 1.2.3 物理的タグ構造 図5に示されたタグの物理的表現は、固定ターゲット構造15、16、17お
よび可変データ領域18を含む。上記固定ターゲット構造によれば、ネットペー
ジ・ペンなどの検知デバイスは、タグを検出すると共に、当該センサに対するタ
グの3次元配向を推定し得る。データ領域は、コード化タグ・データの個々のビ
ットの表現を含む。
【0060】 適切なタグ再現を行うために、タグは256×256ドットの解像度にて描か
れる。1,600ドット/インチで印刷された場合、これは約4mmの直径のタ
グを生成する。この解像度にてタグは、16ドット半径の“空白領域(quie
t area)”により囲繞されるべく設計される。上記空白領域は近傍の各タ
グによっても寄与されることから、そのタグの実効直径に対して16ドットを付
加するのみである。
【0061】 上記タグは6個のターゲット構造を含む:1個の検出リング15;1個の配向
軸ターゲット16;および4個の配景ターゲット構造17である。 検出リング15に依れば検知デバイスは先ず、タグ4を検出し得る。上記リン
グの検出は容易である、と言うのも、該リングは回転的に不変であり且つその縦
横比を補正するだけで配景的歪曲(perspective distorti
n)の影響の殆どは除去されるからである。配向軸心16に依れば検知デバイス
は、センサのヨーに依りタグの近似的平面配向を決定し得る。上記配向軸心は、
一意的配向を提供すべく傾斜される。4個の配景ターゲット17に依れば検知デ
バイスは、タグの正確な2次元配景変換(two−dimensional p
espective transform)を推定し得ることから、センサに対
するタグの正確な3次元位置および配向を推定し得る。
【0062】 全てのターゲット構造は、ノイズに対する耐性を改善すべく、冗長的に大寸で
ある。 タグ形状全体は円形である。これは特に、不整な三角形格子上における最適タ
グ充填をサポートする。これは、円形検出リング15と組合され、タグ内におけ
るデータ・ビットの円形配置構成を最適とする。そのサイズを最大化すべく各デ
ータ・ビットは、2本の径方向ラインおよび2本の同心円形弧により境界付けら
れた領域の形態を有する径方向くさび部により表される。各くさび部は1,60
0dpiにて8ドットの最小寸法を有し、且つ、その基部(すなわちその内側弧
)が少なくともこの最小寸法と等しい様に設計される。くさび部の径方向高さは
、常に上記最小寸法と等しい。各4ビット・データ記号は2×2個のくさび部の
配列により表される。
【0063】 6個の符号語の各々の15個の4ビット・データ記号は、インターリーブされ
た態様で4個の同心的記号リング18a乃至18dに対して割当てられる。記号
は、タグの回りにおいて円形に進展すべく交互に割当てられる。
【0064】 上記インターリーブは、同一の符号語の任意の2個の記号間の平均的空間距離
を最大化すべく設計される。 検知デバイスを介してタグ付け領域範囲に対する“シングル・クリック”での
対話をサポートすべく、上記検知デバイスは、領域範囲の何処に位置されるかま
たはどの配向で位置されるかに関わりなく、当該検知デバイスの視野内に少なく
とも一個のタグの全体を視認し得ねばならない。故に、上記検知デバイスの視野
の必要直径は、各タグのサイズおよび間隔の関数である。 円形タグ形状を仮定すると、センサ視野の最小直径は、図6に示された如く各
タグが正三角形格子上に敷設されたときに求められる。
【0065】 1.2.4 タグ画像の処理および復号化 図7には、ネットページ・ペンなどの検知デバイスにより実施されるタグ画像
の処理および復号化が示されている。捕捉された画像が上記画像センサから獲得
されている間、画像のダイナミック・レンジは(20にて)決定される。レンジ
の中心はそのとき、画像21に対する2進閾値として選択される。上記画像は次
に(22にて)結合されたピクセル領域範囲(すなわち形状23)へと閾値演算
処理されてセグメント化される。タグ・ターゲット構造を表すには小さ過ぎる形
状は廃棄される。各形状のサイズおよび重心も算出される。
【0066】 次に、各形状に対してはバイナリ形状モーメント25が(24にて)算出され
ることにより、引き続きターゲット構造を位置決めする為の基礎が提供される。
中心の形状モーメントはそれらの不変位置の性質に依るものであり、且つ、規模
、縦横比および回転に関して容易に不変とされ得る。
【0067】 リング状ターゲット構造15は(26にて)位置決めされるべき第1のもので
ある。リングは、配景的に歪曲されたときでも極めて良好に挙動するという利点
を有する。各形状のモーメントを縦横正規化かつ回転正規化することにより、整
合が行われる。リングの二次モーメントが正規化されたなら、配景的歪曲が相当
であってもリングは容易に認識される。リングの元の縦横および回転27は協働
して、上記配景変換の有用な近似を提供する。
【0068】 軸ターゲット構造16は、(28にて)次に位置決めされるべきものである。
上記リングの正規化を各形状のモーメントに適用すると共に、結果的な各モーメ
ントを回転正規化することにより、整合が進展される。その二次モーメントが正
規化されたなら、上記軸ターゲットは容易に認識される。尚、上記軸の2通りの
可能的配向を明確化すべく、ひとつの三次モーメントが必要なことを銘記された
い。これを可能とすべく、上記形状は一側へと故意に傾斜される。また、上記軸
ターゲットにリングの正規化が適用された後でのみ上記軸ターゲットを回転正規
化することが可能なことを銘記されたい、と言うのも、上記配景的歪曲は上記軸
ターゲットの軸心を隠蔽し得るからである。上記軸ターゲットの元の回転は、ペ
ンのヨー29に依るタグの回転の有用近似を提供する。
【0069】 4個の配景ターゲット構造17は、(30にて)最後に位置決めされるべきも
のである。それらの位置の良好な評価は、リングおよび各軸ターゲットに対する
各配景ターゲット構造の既知の空間的関係と、上記リングの縦横および回転と、
上記軸心の回転とに基づき算出される。リングの正規化を各形状の各モーメント
に適用することにより整合が進展する。それらの二次モーメントが正規化された
なら、上記各円形配景ターゲットは容易に認識され、評価された各位置に最も近
いターゲットが匹敵物として採用される。次に、4個の上記配景ターゲットの元
の各重心がタグ空間内における既知サイズの正方形の配景的に歪曲された角部3
1であるとして採用され、且つ、(32においては)上記4個のタグ空間および
画像空間の点対に関して良好に理解される方程式を解くことで8自由度配景変換
33が推定される。
【0070】 推定されたタグ空間から画像空間への配景変換は、タグ空間内における各既知
データ・ビット位置を画像空間内に投影すべく使用され、その場合、実値化され
た位置は入力画像における4個の適切な近傍ピクセルを双線形的に補間すべく使
用される。予め算出された画像閾値21は、結果を閾値演算処理して最終ビット
値37を生成すべく使用される。
【0071】 この様にして全ての360個のデータ・ビット37が獲得されたなら、6個の
60ビット・リード・ソロモン符号の各々は(38にて)復号化され、20組の
復号化済ビット39、すなわち合計で120個の復号化済ビットが得られる。上
記符号語の各記号は符号語の順番でサンプリングされることから、サンプリング
・プロセスの間に各符号語は暗黙的にインターリーブされることを銘記されたい
【0072】 リングターゲット15は上記画像の部分的領域内においてのみ発見されること
から、その画像に対する該リングターゲット15の関係により、もし発見されれ
ばリングは完全タグの一部であることが保証される。完全タグが発見されずに好
首尾に復号化されたとしても、現在フレームに対するペン位置は記録されない。
適切な処理能力および理想的には非最小視野193が与えられれば、代替的な方
策としては現在タグにおける別のタグを探す段階が含まれる。
【0073】 獲得されたタグ・データは、そのタグを含む領域範囲のIDと、該領域範囲内
におけるそのタグの位置とを表す。その後(34にては)、上記領域範囲内にお
けるペン先の正確な位置35ならびにペンの全体的配向35が、そのタグ上で観
察された配景変換33と、ペンの物理的軸心とペンの光学軸との間の既知空間関
係とから推定される。
【0074】 1.2.5 タグ・マップ タグを復号化すると、領域範囲ID、タグIDおよび対タグ・ペン変換(ta
g−relative pen transform)に帰着する。上記タグI
Dおよび対タグ・ペン設定位置(tag−relative pen loca
tion)が上記タグ付け領域範囲内の絶対設定位置へと変換され得る前に、上
記領域範囲内の上記タグの設定位置が既知とされねばならない。これはタグ・マ
ップにより与えられるが、該タグ・マップの機能は、タグ付け領域範囲内におけ
る各タグIDを対応設定位置へとマッピングすることである。タグ・マップ・ク
ラス概念図は、ネットページ・プリンタ・クラス概念図の一部として図22に示
されている。
【0075】 タグ・マップは各タグにより表面領域範囲を敷設すべく使用された方式を反映
し、且つ、これは表面の種類に依り変化し得る。複数のタグ付け領域範囲が同一
の敷設方式および同一のタグ番号付け方式を共有する場合、これらの複数のタグ
付け領域範囲は同一のタグ・マップも共有し得る。
【0076】 領域範囲に対するタグ・マップは、領域範囲IDにより検索読取り可能とされ
ねばならない。故に、領域範囲ID、タグIDおよびペン変換が与えられれば、
タグ・マップが検索読取り可能であり、タグIDはその領域範囲内における絶対
的タグ設定位置へと変換可能であり、且つ、対タグ・ペン設定位置がタグ設定位
置に加算されて上記領域範囲内における絶対的ペン設定位置が求められ得る。
【0077】 1.2.6 タグ付け方式 2通りの別個の表面コード化方式が重要であり、そのいずれもが、本節にて上
述されたタグ構造を使用する。好適なコード化方式は、既に論じた“設定位置表
示”タグを使用する。代替的なコード化方式は、オブジェクト表示タグを使用す
る。
【0078】 設定位置表示タグはタグIDを含むが、該タグIDは、タグ付け領域範囲に関
連するタグ・マップを介して変換されたとき、その領域範囲内における一意的タ
グ設定位置を生成する。このタグ設定位置に対してはペンの対タグ設定位置が加
算され、上記領域範囲内のペンの設定位置を生成する。この設定位置は、上記領
域範囲に関連するページ記述内のユーザインタフェースエレメントに対するペン
の設定位置を決定すべく使用される。ユーザインタフェースエレメント自体が同
定されるだけでなく、ユーザインタフェースエレメントに対する設定位置も同定
される。故に設定位置表示タグは、特定のユーザインタフェースエレメントの区
域内における絶対的ペン経路の捕捉を自明的にサポートする。
【0079】 オブジェクト表示タグは、領域範囲に関連するページ記述内のユーザインタフ
ェースエレメントを直接的に同定するタグIDを含む。上記ユーザインタフェー
スエレメントの区域内における全てのタグはそのユーザインタフェースエレメン
トを同定することから、これらの全てのタグが同一になり区別不能となる。故に
オブジェクト表示タグは、絶対的ペン経路の捕捉をサポートしない。但しこれら
のタグは、相対的ペン経路をサポートする。遭遇するタグ頻度に対して位置サン
プリング周波数が2倍を超える限り、ひとつのストローク内においてサンプリン
グされたひとつのペン位置から次の位置までの変位は明確に決定され得る。
【0080】 いずれのタグ付け方式に依っても、各タグはネットページ上で関連する視覚的
要素と協働してユーザインタフェースエレメントとして機能する、と言うのも、
ユーザはタグ・データが適切な検知デバイスにより読み取られると共にネットペ
ージ・システムにおいて適切な応答が生成されるべく検知デバイスを使用して印
刷済ページと対話し得るからである。
【0081】 1.3 ドキュメントおよびページ記述 図25および図26には、ドキュメントおよびページ記述クラス概念図の好適
実施例が示されている。 上記ネットページ・システムにおいてドキュメントは3つのレベルで記述され
る。最も抽象的なレベルにてドキュメント836は階層構造を有するが、該階層
構造の端末エレメント839は、テキストオブジェクト、テキスト・スタイルオ
ブジェクト、画像オブジェクトなどのコンテンツオブジェクト840と関連付け
られる。上記ドキュメントが特定のページ・サイズに依り且つユーザの縮尺係数
選好性に従いプリンタで印刷されたなら、そのドキュメントはページ付けされる
かフォーマットされる。フォーマットされた端末エレメント835は、一定の場
合において、特にコンテンツオブジェクトがスタイル関連である場合、対応する
端末エレメントに関連付けられたコンテンツオブジェクトとは異なるコンテンツ
オブジェクトに関連付けられる。ドキュメントおよびページの各印刷済インスタ
ンスもまた別個に記述されることから、特定のページインスタンス830を介し
て捕捉された入力は、同一のページ記述の他のインスタンスを介して捕捉された
入力から分離して記録され得る。
【0082】 上記ページサーバ上には最抽象的ドキュメント記述が存在することから、ユー
ザは、ソース・ドキュメントの特定フォーマットの受け入れを強制されずに、ド
キュメントのコピーを要求し得る。たとえばユーザは、異なるページ・サイズに
よるコピーをプリンタに対して要求し得る。逆に、ページサーバ上にはフォーマ
ット済ドキュメント記述が存在することから、ページサーバは特定の印刷済ペー
ジ上におけるユーザのアクションを効率的に解釈し得る。
【0083】 フォーマット済ドキュメント834は、各々が一群のフォーマット済端末エレ
メント835から成る一群のフォーマット済ページ記述5から成る。各フォーマ
ット済エレメントは、ページ上に空間的範囲もしくは区域58を有する。これは
、ハイパーリンクおよび入力フィールドなどの入力用エレメントのアクティブ領
域を定義する。
【0084】 ドキュメントインスタンス831は、フォーマット済ドキュメント834に対
応する。それは一群のページインスタンス830から成り、その各々は上記フォ
ーマット済ドキュメントのページ記述5に対応する。各ページインスタンス83
0は単一で一意的な印刷済ネットページ1を記述し、且つ、そのネットページの
ページID50を記録する。ページインスタンスは、もしそれが単独で要求され
たページのコピーを表すなら、ドキュメントインスタンスの一部ではない。
【0085】 ページインスタンスは、一群の端末エレメントインスタンス832から成る。
エレメントインスタンスは、もしそれがインスタンス特有情報を記録するときに
のみ存在する。故に、ハイパーリンクインスタンスはページインスタンスに特有
のトランザクションID55を記録することからハイパーリンクエレメントに対
して存在し、且つ、フィールドインスタンスはページインスタンスに特有の入力
を記録することからフィールドエレメントに対して存在する。但し、テキストフ
ローなどのスタティックエレメントに対してエレメントインスタンスは存在しな
い。
【0086】 図27に示された如く、端末エレメントはスタティックエレメント843、ハ
イパーリンクエレメント844、フィールドエレメント845もしくはページサ
ーバコマンドエレメント846とされ得る。また、図28に示された如くスタテ
ィックエレメント843は、スタイルオブジェクト854が関連付けられたスタ
イルエレメント847、スタイル化テキストオブジェクト855が関連付けられ
たテキストフローエレメント848、画像エレメント856が関連付けられた画
像エレメント849、グラフィックオブジェクト857が関連付けられたグラフ
ィックエレメント850、ビデオクリップオブジェクト858が関連付けられた
ビデオクリップエレメント851、オーディオクリップオブジェクト859が関
連付けられたオーディオクリップエレメント852、または、スクリプトオブジ
ェクト860が関連付けられたスクリプトエレメント853とされ得る。
【0087】 ページインスタンスは、ページ上で捕捉され乍らも特定の入力用エレメントに
適用されない一切のデジタルインク(digital ink)を記録すべく使
用される背景フィールド833を有する。
【0088】 本発明の好適形態において、タグ・マップ811には各ページインスタンスが
関連付けられることから、ページ上の各タグはそのページ上の各設定位置へと変
換され得る。
【0089】 1.4 ネットページネットワーク 図3に示された如く好適実施例においてネットページネットワークは、インタ
ーネットなどのネットワーク19を介して接続されたネットページ・ページサー
バ10、ネットページ登録サーバ11、ネットページIDサーバ12、ネットペ
ージ・アプリケーション・サーバ13、ネットページ発行サーバ14およびネッ
トページ・プリンタ601の、分散群から成る。
【0090】 ネットページ登録サーバ11は、ユーザ、ペン、プリンタ、アプリケーション
および刊行物の間のリレーションシップを記録することにより種々のネットワー
ク作用を許可するサーバである。該サーバはユーザを認証すると共に、アプリケ
ーション・トランザクションにおいて認証済ユーザに代わる署名代理人(sig
ning proxy)として作用する。該サーバはまた、筆跡認識サービスも
提供する。上述の如くネットページ・ページサーバ10は、ページ記述およびペ
ージインスタンスに関する永続的な情報を維持する。上記ネットページネットワ
ークは、各々がページインスタンスの部分集合を取扱う任意個数のページサーバ
を含む。ページサーバは各ページインスタンスに対するユーザ入力値も維持する
ことから、ネットページ・プリンタなどのクライアントはネットページ入力を適
切なページサーバに対して直接的に送信する。そのページサーバは、斯かる入力
の一切を、対応ページの記述に対して解釈する。
【0091】 ネットページIDサーバ12はドキュメントID51をオンデマンドで割当て
、且つ、そのID割当て方式により各ページサーバの負荷平衡化を提供する。 ネットページ・プリンタはインターネット式の分散名称システム(DNS)な
どを使用し、ネットページ・ページID50を、対応するページインスタンスを
取扱うネットページ・ページサーバのネットワーク・アドレスへと変換する。
【0092】 ネットページ・アプリケーション・サーバ13は、インタラクティブ・ネット
ページ・アプリケーションを運営するサーバである。ネットページ発行サーバ1
4は、各ネットページ・プリンタに対してネットページ・ドキュメントを発行す
るアプリケーション・サーバである。これらは、第2節にて詳述される。
【0093】 ネットワーク・サーバは、IBM、Hewlett−PackardおよびS
unなどの製造業者からの種々のネットワーク・サーバ・プラットフォーム上で
運営され得る。単一のホスト上で複数のネットワーク・サーバが動作し得ると共
に、単一のサーバが多数のホストに亙り分布され得る。各ネットワーク・サーバ
により提供される機能性、特に、IDサーバおよびページサーバにより提供され
る機能性の幾つかもしくは全てもまた、コンピュータ・ワークステーション内も
しくはローカル・ネットワーク上におけるネットページ・プリンタなどのネット
ページ・アプリケーションにおいて直接的に提供され得る。
【0094】 1.5 ネットページ・プリンタ ネットページ・プリンタ601は、上記ネットページ・システムにより登録さ
れた機器であってオンデマンドにかつ予約購読によりネットページ・ドキュメン
トを印刷する機器である。各プリンタは一意的プリンタID62を有すると共に
、理想的にはブロードバンド接続を介してインターネットなどのネットワークを
介して上記ネットページネットワークに接続される。
【0095】 不揮発メモリにおけるIDおよびセキュリティの設定は別として、上記ネット
ページ・プリンタは永続的な記憶を含まない。ユーザに関する限り、“ネットワ
ークがコンピュータである”。各ネットページは、特定のネットページ・プリン
タから独立して、分散された各ネットページ・ページサーバ10の助力により空
間かつ時間に亙りインタラクティブに機能する。
【0096】 ネットページ・プリンタは、各ネットページ発行サーバ14から予約購読ネッ
トページ・ドキュメントを受信する。各ドキュメントは2つの部分として配布さ
れる:ページ・レイアウト、ならびに、ページに載置された実際のテキストおよ
び画像オブジェクトである。個人化の故に、ページ・レイアウトは典型的には特
定の加入者(subscriber)に対して特有であり、その故に、適切なペ
ージサーバを介して加入者のプリンタへとポイントキャストされる。一方、テキ
ストおよび画像オブジェクトは典型的には他の加入者と共有されることから、全
ての加入者のプリンタおよび適切なページサーバへとマルチキャストされる。
【0097】 上記ネットページ発行サーバはポイントキャストおよびマルチキャストに対す
るドキュメント・コンテンツのセグメント化を最適化する。ドキュメントのペー
ジ・レイアウトのポイントキャストを受信した後でプリンタは、もし在るならば
、どのマルチキャストを傾聴すべきかを認識する。
【0098】 印刷されるべきドキュメントを定義する完全なページ・レイアウトおよび各オ
ブジェクトをプリンタが受信したなら、プリンタはそのドキュメントを印刷し得
る。
【0099】 プリンタは、シートの両面において同時に奇数および偶数ページをラスタ化し
て印刷する。該プリンタはこの目的の為に、二重化印刷エンジン制御装置760
と、Memjet(登録商標)印刷ヘッド350を利用する印刷エンジンとを含
む。
【0100】 印刷プロセスは2つの別個の段階から成る:ページ記述のラスタ化と、ページ
画像の展開および印刷である。ラスタ画像プロセッサ(RIP)は、並列に動作
する一個以上の標準DSP757から成る。二重化された上記各印刷エンジン制
御装置は、各印刷エンジンにおける各印刷ヘッドの動作と同期されてリアルタイ
ムでページ画像を展開し、ディザリングして印刷するカスタム・プロセッサから
成る。
【0101】 IR印刷が可能でないプリンタはIR吸収性の黒インクを使用してタグを印刷
する選択肢を有するが、この場合に各タグはページの空き領域内へと制限される
。斯かるページはIR印刷ページよりも機能性が更に限定されるが、依然として
ネットページとして分類される。
【0102】 通常のネットページ・プリンタは、薄寸用紙上にネットページを印刷する。更
に特化されたネットページ・プリンタは、球体などの更に特化された表面上に印
刷し得る。各プリンタは少なくとも一種類の表面種類をサポートすると共に、各
表面種類に対して少なくとも一種類のタグ敷設方式をサポートし、故にタグ・マ
ップをサポートする。ドキュメントを印刷すべく実際に使用されるタグ敷設方式
を記述するタグ・マップ811はそのドキュメントに関連付けられることから、
そのドキュメントの各タグは正しく解釈され得る。
【0103】 図2は、上記ネットページネットワーク上で登録サーバ11により維持される
プリンタ関連情報を反映するネットページ・プリンタ・クラス概念図を示してい
る。 ネットページ・プリンタの好適実施例は、図11乃至図16に関して以下の第
6節で更に詳述される。
【0104】 1.5.1 Memjet(登録商標)印刷ヘッド 上記ネットページ・システムは、サーマル・インクジェット、圧電インクジェ
ット、レーザ電子写真などの広範なデジタル印刷技術により作成されたプリンタ
を使用して作動し得る。但し、広範な消費者に受け入れられるためには、上記ネ
ットページ・プリンタは次の特性を有するのが望ましい: ・写真品質カラー印刷 ・高品質テキスト印刷 ・高い信頼性 ・低いプリンタ・コスト ・低いインク・コスト ・低い用紙コスト ・簡単な動作 ・殆ど無音の印刷 ・高速度の印刷 ・同時両面印刷 ・コンパクトな形状要因 ・低い電力消費 これらの特性の全てを有すべく商的に利用可能な印刷技術は無い。
【0105】 これらの特性を有するプリンタの製造を可能とすべく、本出願人はMemje
t(登録商標)技術と称される新たな印刷技術を発明した。Memjet(登録
商標)は、超小型電子機械的システム(MEMS)技術を使用して作製されたペ
ージ幅の印刷ヘッドを取り入れたドロップ・オンデマンド(drop−on−d
emand)のインクジェット技術である。図17は、Memjet(登録商標
)印刷ヘッドの単一の印刷要素300を示している。上記壁掛型ネットページ・
プリンタは、1600dpiページ幅二重化プリンタを形成すべく、168,9
60個の印刷要素300を取り入れる。このプリンタは、シアン、マゼンタ、イ
ェロー、ブラック、および、赤外線インク、ならびに、用紙調整剤およびインク
定着剤を同時に印刷する。
【0106】 印刷要素300は、約110ミクロン長および32ミクロン幅である。これら
の印刷要素の配列は、(不図示の)CMOSロジック、データ転送、タイミング
、および駆動回路を取り入れたシリコンウェハ301上に形成される。
【0107】 印刷要素300の主要要素は、ノズル302、ノズル縁部303、ノズルチャ
ンバ304、流体式シール305、インクチャネル縁部306、レバーアーム3
07、能動的アクチュエータビーム対308、受動的アクチュエータビーム対3
09、能動的アクチュエータアンカ310、受動的アクチュエータアンカ311
、および、インク取入口312である。
【0108】 能動的アクチュエータビーム対308は、接合部319にて受動的アクチュエ
ータビーム対309に機械的に接合される。両ビーム対は、夫々のアンカ点31
0および311にて繋止される。要素308、309、310、311および3
19の組合せにより、カンチレバー式電熱屈曲アクチュエータ320が形成され
る。
【0109】 図18は、印刷要素300の断面315を含む、印刷要素300の配列の小部
分を示している。シリコンウェハ301を貫通するインク取入口312を明確に
示すため、断面315はインクなしで示されている。
【0110】 図19(a)、図19(b)および図19(c)はMemjet(登録商標)
印刷要素300の動作サイクルを示している。 図19(a)は、インク液滴の印刷に先行するインクメニスカス316の静止
位置を示している。インクは、インクメニスカス316と、ノズルチャンバ30
4とインクチャネル縁部306との間に形成された流体式シール305と、にお
ける表面張力により上記ノズルチャンバ内に保持される。
【0111】 印刷の間に印刷ヘッドCMOS回路は、上記印刷エンジン制御装置からのデー
タを正しい印刷要素に配布し、データをラッチし、且つ、データをバッファする
ことにより、能動的アクチュエータビーム対308の各電極318を駆動する。
これにより、電流はビーム対308を約1マイクロ秒だけ通過し、ジュール加熱
に帰着する。ジュール加熱から帰着する温度上昇によりビーム対308は膨張す
る。受動的アクチュエータビーム対309は加熱されずに膨張しないので、2つ
のビーム対間の応力差に帰着する。この応力差は部分的に、基板301に向けて
屈曲している電熱式屈曲アクチュエータ320の片持ち端部により解決される。
レバーアーム307はこの運動をノズルチャンバ304に伝達する。ノズルチャ
ンバ304は、図19(b)に示された位置へと約2ミクロンだけ移動する。こ
れによりインク圧力が増加され、インク321がノズル302から外方付勢され
てインクメニスカス316が膨出される。ノズル縁部303は、インクメニスカ
ス316がノズルチャンバ304の表面に亙り広がるのを阻止する。
【0112】 ビーム対308および309の温度が等しくなると、アクチュエータ320は
元の位置に戻る。これにより、図19(c)に示された如く上記ノズルチャンバ
内のインク321からインク液滴317が離脱するのが助力される。上記ノズル
チャンバは、メニスカス316の表面張力により補充される。
【0113】 図20は、印刷ヘッド350のセグメントを示している。ネットページ・プリ
ンタにおいて、印刷ヘッドの長さは方向351における(典型的には210mm
である)用紙の全幅である。示されたセグメントは、0.4mm長(印刷ヘッド
全体の約0.2%)である。印刷するとき、用紙は方向352において固定印刷
ヘッドを通過して移動される。上記印刷ヘッドは、各インク取入口312により
供給された6色もしくは6種のインクを印刷する6行の交互嵌合印刷要素300
を有する。
【0114】 動作の間において印刷ヘッドの脆弱表面を保護すべく印刷ヘッド基板301に
はノズル保護ウェハ330が取付けられる。各ノズル302に対し、インク液滴
が発射される対応ノズル保護孔331が在る。ノズル保護孔331が用紙繊維も
しくは他の破片により閉塞されるのを防止すべく、印刷の間において空気取入口
332を通して濾過済空気が圧送され、上記ノズル保護孔から吐出される。プリ
ンタがアイドル状態の間には、インク321が乾燥するのを防止すべく上記ノズ
ル保護孔はシールされる。
【0115】 1.6 ネットページ・ペン 上記ネットページ・システムの能動的検知デバイスは典型的にはペン101で
あるが、該ペン101は埋設された制御装置134を使用し、画像センサを介し
てページからのIR位置タグを捕捉して復号化し得る。上記画像センサは、近赤
外線波長のみにおける検知を許容する適切なフィルタを備えた半導体デバイスで
ある。以下において更に詳述される如く上記システムはペン先が表面と接触した
時点を検知し得ると共に、ペンは各タグを検知して人間の手書きを十分な速度(
すなわち200dpi以上、または、100Hz以上)にて検知し得る。ペンに
より捕捉された情報は暗号化されて無線によりプリンタ(もしくは基地局)へ送
信され、プリンタもしくは基地局は(既知の)ページ構造に関してそのデータを
解読する。
【0116】 ネットページ・ペンの好適実施例は、通常の記入用インク・ペンおよび非記入
用スタイラスの両者として作用する。但し、上記ネットページ・システムがイン
ターネット・インタフェースとして使用される場合など、ネットページ・システ
ムをブラウズ・システムとして使用する上では、記入の側面は不要である。各ネ
ットページ・ペンは上記ネットページ・システムにより登録されると共に、一意
的ペンID61を有する。図23は、上記ネットページネットワーク上で登録サ
ーバ11により保持されるペン関連情報を反映するネットページ・ペン・クラス
概念図を示している。
【0117】 いずれかのペン先がネットページに接触しているとき、そのペンはページに対
する位置および配向を決定する。ペン先は力センサに取付けられ、ペン先に対す
る力は、ペンが“上昇(up)”しているか“下降(down)”しているかを
表す閾値に対して解釈される。これにより、ページ上のインタラクティブエレメ
ントは、たとえばネットワークからの情報を要求すべくペン先により押圧するこ
とで‘クリック’され得る。更に、上記の力は連続的な値として捕捉されること
から、たとえば署名の動きの全てが照合され得る。
【0118】 上記ペンは、そのペン先の近傍におけるページの領域193を赤外線スペクト
ルにおいて作像することにより、ネットページ上におけるペン先の位置および配
向を決定する。ペンは最も近いタグを復号化すると共に、作像化タグに関して観
察された配景的歪曲とペン光学機器の既知の幾何形状とから、タグに対するペン
先の位置を算出する。タグの位置解像度は低いこともあるが、ページ上のタグ密
度はタグ・サイズに反比例するので、調節された位置解像度は、正確な筆跡認識
に必要な最小限の解像度を超えて非常に高くなる。
【0119】 ネットページに対するペン動作は、一連のストロークとして捕捉される。スト
ロークとは、ペン下降事象により開始されると共にペン上昇事象により完了され
るべくタイムスタンプされたペン位置のシーケンスから成る。ストロークはまた
ページIDが変化する毎にネットページのページID50によりタグ付けされる
が、これは通常状況ではストロークの開始時におけるものである。
【0120】 各ネットページ・ペンには現在選択826が関連付けられることから、ユーザ
はコピーおよびペースト動作などを実施し得る。上記選択はタイムスタンプされ
ることから、上記システムは所定時間間隔後にそれを廃棄し得る。現在選択は、
ページインスタンスの領域範囲を記述する。現在選択は、ページの背景領域に対
してペンにより捕捉された最も最近のデジタルインク・ストロークから成る。現
在選択は、選択用ハイパーリンクの起動によりアプリケーションに提出されたな
ら、アプリケーション特有の様式で解釈される。
【0121】 各ペンは現在のペン先824を有する。これは、ペンによりシステムに対して
最後に通知されたペン先である。上記の既定ネットページ・ペンの場合には、記
入用黒インク・ペン先もしくは非記入用スタイラス・ペン先のいずれかが現在物
である。各ペンはまた、現在のペン先スタイル825も有する。これは、たとえ
ばパレットからユーザが選択した色に応じてアプリケーションによりペンに対し
て最後に関連付けられたペン先スタイルである。既定ペン先スタイルは、現在の
ペン先に関連付けられたペン先スタイルである。ペンにより捕捉された各ストロ
ークには、現在のペン先スタイルがタグ付けされる。各ストロークが引き続き再
現されたとき、それらはそれらがタグ付けされたペン先スタイルにおいて再現さ
れる。
【0122】 ペンが通信可能プリンタの範囲内にあるときは常に、その“オンライン”LE
Dを低速で点滅する。ペンがページに対するストロークの復号化に失敗したとき
、ペンは瞬間的にその“エラー”LEDを起動する。ペンがページに対するスト
ロークの復号化に成功したとき、ペンは瞬間的にその“ok”LEDを起動する
【0123】 捕捉されたストロークのシーケンスは、デジタルインクと称される。デジタル
インクは、筆跡のオンライン認識と署名のオンライン照合とに対し、図形および
筆跡のデジタル変換の基礎を形成する。
【0124】 上記ペンは無線式であり、短距離無線回線を介してデジタルインクをネットペ
ージ・プリンタへと送信する。送信されたデジタルインクは、プライバシーおよ
びセキュリティの為に暗号化されると共に効率的送信の為にパケット化されるが
、プリンタにおける適時の取扱いを確実にすべくペン上昇事象時には常にリセッ
トされる。
【0125】 ペンがプリンタの有効範囲外に在るときにペンは、10分間の連続的な手書き
に対する容量の内部メモリへとデジタルインクをバッファする。ペンが再びプリ
ンタの有効範囲内に入ったとき、ペンはバッファされた一切のデジタルインクを
転送する。
【0126】 ひとつのペンは任意台数のプリンタに登録され得るが、全ての状態データは用
紙上およびネットワーク上の両者にてネットページ内に存在することから、任意
の特定時点にてペンがどのプリンタと通信するかは殆ど重要でない。 ペンの好適実施例は図8乃至図10に関して第6節にて更に詳細に記述される
【0127】 1.7 ネットページ対話 ネットページ・プリンタ601は、ペン101がネットページ1と対話すべく
使用されるとき、ペン101からのストロークに関するデータを受信する。各タ
グ4のコード化データ3は、ペンがストロークなどの移動を実行すべく使用され
たときにペンにより読み取られる。上記データによれば、特定ページのIDおよ
び関連するインタラクティブエレメントが決定され得ると共に、そのページに対
するペンの相対位置の表示が獲得され得る。表示データはプリンタへと送信され
、其処でプリンタはDNSにより上記ストロークのページID50を、対応ペー
ジインスタンス830を保持するネットページ・ページサーバ10のネットワー
ク・アドレスへと変換する。それは次に、上記ストロークを上記ページサーバへ
と送信する。もし上記ページが先のストロークで最近において同定されているな
ら、上記プリンタはそのキャッシュ内に適切なページサーバの上記アドレスを既
に有することもある。各ネットページは、ネットページ・ページサーバにより永
続的に保持されたコンパクト・ページ・レイアウトから成る(以下を参照)。上
記ページ・レイアウトは、典型的には上記ネットページネットワークの何処かに
記憶された画像、フォントおよびテキストなどのオブジェクトを参照する。
【0128】 ページサーバがペンからストロークを受信したとき、それは該ストロークが該
当するページ記述を検索読取りし、且つ、上記ストロークがページ記述のどのエ
レメントと交差するかを決定する。ページサーバは次に、適切なエレメントの種
類に関連して上記ストロークを解釈し得る。
【0129】 “クリック”とは、ペン下降位置と引き続くペン上昇位置との間の距離および
時間の両者が一定の最小値未満である場合のストロークである。クリックにより
起動されるオブジェクトは典型的には、起動されるべきクリックを必要とするこ
とから、更に長いストロークは無視される。“ぞんざい(sloppy)”なク
リックなどの様にペン動作の登録の不首尾は、ペンの“ok”LEDからの応答
の欠如により表される。
【0130】 ネットページ・ページ記述には2種類の入力用エレメントが在る:ハイパーリ
ンクおよびフォームフィールドである。フォームフィールドを介して入力しても
、関連するハイパーリンクの起動がトリガされる。
【0131】 1.7.1 ハイパーリンク ハイパーリンクは遠隔アプリケーションに対してメッセージを送信する手段で
あり、典型的には上記ネットページ・システムにおける印刷済応答を誘発する。 ハイパーリンクエレメント844は、ハイパーリンクの起動を処理するアプリ
ケーション71と、該アプリケーションに対するハイパーリンクを同定するリン
クID54と、ハイパーリンク起動においてユーザのアプリケーション・エイリ
アスID65を含めることをシステムに要求する“エイリアスが必要”フラグと
、ハイパーリンクが“お気に入り”として記録されもしくはユーザの履歴に現れ
るときに使用される記述と、を同定する。図29には、ハイパーリンクエレメン
ト・クラス概念図が示されている。
【0132】 ハイパーリンクが起動されたとき、ページサーバはネットワーク上の何処かの
アプリケーションに要求を送信する。そのアプリケーションはアプリケーション
ID64により同定され、且つ、該アプリケーションIDはDNSを介して通常
手法で変換される。図30に示された如く、ハイパーリンクの3つの種類は:一
般的ハイパーリンク863、フォームハイパーリンク865および選択用ハイパ
ーリンク864である。一般的ハイパーリンクは、リンク済ドキュメントに対す
る要求を実施し得るか、または、サーバに対して選好性を単に信号通知し得る。
フォームハイパーリンクは対応フォームをアプリケーションに対して提出する。
選択用ハイパーリンクは現在選択をアプリケーションに対して提出する。もし現
在選択がたとえばテキストの単一単語を含めば、アプリケーションは該単語が現
れたコンテキストにおけるその単語の意味を与える単一ページ・ドキュメントを
返信し得るか、または、異なる言語へと翻訳し得る。各ハイパーリンクの種類は
、アプリケーションに対して如何なる情報が提出されるかにより特徴付けられる
【0133】 対応するハイパーリンクインスタンス862は、ハイパーリンクインスタンス
が現れるページインスタンスに特有であり得るトランザクションID55を記録
する。上記トランザクションIDはたとえば、ユーザに代わり購入アプリケーシ
ョンにより保持された未決購入の“ショッピング・カート”などの、アプリケー
ションに対するユーザ特有データを同定し得る。
【0134】 上記システムは、選択用ハイパーリンク起動においてペンの現在選択826を
含む。上記システムはまたフォームハイパーリンク起動においては関連するフォ
ームインスタンス868の内容を含むが、もし上記ハイパーリンクの“増分提出
”属性が設定されていれば、最後のフォーム提出から後の入力のみが含まれる。
上記システムは、全てのハイパーリンク起動における効率的な戻り経路を含む。
【0135】 図31に示された如く、ハイパーリンク化グループ866は関連するハイパー
リンクを有するグループエレメント838である。グループ内における任意のフ
ィールドエレメントを通して入力が生じたとき、グループに関連するハイパーリ
ンク844が起動される。ハイパーリンク化グループは、ハイパーリンク挙動を
チェックボックスなどのフィールドに関連付けるべく使用され得る。それはまた
、フォームハイパーリンクの“増分提出”属性に関し、連続的入力をアプリケー
ションに提供する為にも使用され得る。故にそれは、たとえば入力が捕捉された
ことから入力が生じ次第に共有されるなどの場合に、“黒板(blackboa
rd)”対話モデルをサポートすべく使用され得る。
【0136】 1.7.2 フォーム フォームは、印刷済ネットページを介した関連入力群を捕捉すべく使用される
関連入力フィールドの集合を定義する。フォームによればユーザは、サーバ上で
動作しているアプリケーション・ソフトウェア・プログラムに対して一個以上の
パラメータを提出し得る。
【0137】 フォーム867は、ドキュメント階層におけるグループエレメント838であ
る。それは最終的に、一群の端末フィールド・エレメント839を包含する。フ
ォームインスタンス868は、フォームの印刷済インスタンスを表す。それは、
上記フォームの各フィールドエレメント845に対応する一群のフィールドイン
スタンス870から成る。各フィールドインスタンスは関連する値871を有す
るが、そのタイプは対応するフィールドエレメントのタイプに依存する。各フィ
ールド値は特定の印刷済フィールドインスタンスを介した、すなわち一枚以上の
印刷済ネットページを介した入力を記録する。図32には、フォーム・クラス概
念図が示されている。
【0138】 各フォームインスタンスは、そのフォームがアクティブであるか、フリーズさ
れたか、提出済か、無効か、または、失効したかを表すステータス872を有す
る。フォームは、最初に印刷されたときにはアクティブである。フォームは、署
名されたならばフリーズされる。フォームは、ハイパーリンクの“増分提出”属
性が設定されていなければ、該フォームの提出用ハイパーリンクのひとつが起動
されたときに提出済となる。フォームは、ユーザが、フォーム空隙化、フォーム
リセットもしくはフォーム複製ページコマンドを呼び出したときに無効となる。
フォームは、フォームがアクティブとなった時間がそのフォームの指定寿命を超
えたときに失効する。フォームがアクティブである間、フォーム入力が許容され
る。代わりに、アクティブでないフォームを介した入力は、適切なページインス
タンスの背景フィールド833において捕捉される。フォームがアクティブもし
くはフリーズされているとき、フォーム提出が許容される。フォームがアクティ
ブでなくフリーズもされていないときにフォームの提出を試行しても拒絶され、
代わりにフォームステータス・レポートが誘発される。
【0139】 各フォームインスタンスにはそれに由来する一切のフォームインスタンスが(
59にて)関連付けられる。これにより、特定の期間内におけるフォームの最後
のバージョン以外の全てが検索から除外され得る。
【0140】 全ての入力はデジタルインクとして捕捉される。デジタルインク873は、各
々が一群のスタイル化ストローク875から成る一群のタイムスタンプされたス
トロークグループ874から成る。各ストロークは、各々がペン配向およびペン
先力を含む一群のタイムスタンプされたペン位置876から成る。図33にはデ
ジタルインク・クラス概念図が示されている。
【0141】 フィールドエレメント845は、チェックボックスフィールド877、テキス
トフィールド878、描画フィールド879または署名フィールド880とされ
得る。図34には、フィールドエレメント・クラス概念図が示されている。フィ
ールドの区域58内で捕捉された一切のデジタルインクは、そのフィールドに割
当てられる。
【0142】 図35に示された如く、チェックボックスフィールドは関連するブール値88
1を有する。チェックボックスフィールドの区域内で捕捉された一切のマーク(
点、交差、ストローク、記入用移動)により、そのフィールド値には真の値が割
当てられる。
【0143】 図36に示された如く、テキストフィールドは関連するテキスト値882を有
する。テキストフィールド内で捕捉された一切のデジタルインクはオンライン手
書き認識を介して自動的にテキストに変換され、そのテキストにはそのフィール
ドの値が割当てられる。オンライン手書き認識は良好に理解される(たとえば、
パターン解析およびマシン知能に関するIEEE研究論文、第14巻、第8号、
1990年8月、Tappert C.,C.Y.SuenおよびT.Waka
haraの“オンライン手書き認識に関する技術状況(Tappert, C.
, C.Y. Suen and T. Wakahara, “The St
ate of the Art in On−Line Handwritin
g Recognition”, IEEE Transactions on
Pattern Analysis and Machine Intell
igence, Vol.12, No.8, August 1990)を参
照)。
【0144】 図37に示された如く、署名フィールドは関連するディジタル署名値883を
有する。署名フィールドの区域内で捕捉された一切のデジタルインクはペンの所
有者のIDに関して自動的に照合され、且つ、そのフィールドが一部となるフォ
ームの内容のデジタル署名が生成されてそのフィールドの値に割当てられる。デ
ジタル署名は、そのフォームを所有するアプリケーションに特有であるペン・ユ
ーザの非公開署名キー(private signature key)を使用
して生成される。オンライン署名照合も良好に理解される(たとえば、Plam
ondon, R.およびG.Loretteによるパターン認識、第22巻、
第2号、1989年、“自動署名照合および書き手認識(Plamondon,
R. and G. Lorette, “Automatic Signa
ture Verification and Writer Identif
ication − The State of the Art”, Pat
tern Recognition, Vol.22, No.2, 1989
)を参照)。
【0145】 フィールドエレメントは、その“隠す(hidden)”属性が設定されれば
隠される。隠されたフィールドエレメントはページ上に入力区域を有さず、入力
を受け入れない。それは、そのフィールドを含むフォームが提出されるときにそ
のフォームに含まれる関連フィールド値を有し得る。
【0146】 フォームフィールドにおいては、削除を示す取り消しなどの“編集”コマンド
も認識され得る。 筆跡認識アルゴリズムは“オフライン”(すなわち、ペンの記入のビットマッ
プのみに対するアクセス)ではなく“オンライン”(すなわちペン移動の運動に
対するアクセス)で機能することから、書き手依存の訓練段階なしで、継続的に
離散的に書き込まれた文字を比較的に高精度で認識し得る。但し、書き手に依存
する手書きモデルが経時的に自動的に生成され、必要ならば予め生成され得る。
【0147】 既に述べた如く、デジタルインクは各ストロークのシーケンスから成る。特定
エレメントの区域内で開始したストロークは、解読の準備ができたそのエレメン
トのデジタルインク・ストリームにアペンドされる。オブジェクトのデジタルイ
ンク・ストリームにアペンドされない一切のストロークは、背景フィールドのデ
ジタルインク・ストリームに対してアペンドされる。
【0148】 背景フィールドにおいて捕捉されたデジタルインクは、選択動作として解釈さ
れる。一個以上のオブジェクトが線囲いされたなら、線囲いされたオブジェクト
は概略的には選択されたと解釈されるが、実際の解釈はアプリケーションに特有
である。
【0149】 表2は、ネットページに対するこれらの種々のペン対話を要約している。
【0150】
【表2】 上記システムは、各ペンに対する現在選択を保持する。この選択は単に、背景
フィールドにおいて捕捉された最も最近のストロークから成る。上記選択は、不
活動状態タイムアウトの後にクリアされ、予測可能挙動を確実にする。
【0151】 全てのフィールドで捕捉された未処理のデジタルインクは上記ネットページ・
ページサーバ上に保持されると共に、そのフォームがアプリケーションに提出さ
れるときにそのフォームと共に選択的に送信される。これによりアプリケーショ
ンは、未処理デジタルインクが手書きテキストの変換などの最初の変換か否かを
照会し得る。これはたとえば、アプリケーション特有の一定の整合性チェックを
必要とするフォームに対してアプリケーション・レベルでの人間の介在を包含し
得る。これに対する拡張として、フォームの背景領域全体が描画フィールドとし
て設計され得る。アプリケーションは次に、フォームの明示的フィールドの外側
のデジタルインクの存在に基づくと共に、これらのフィールドの外側で記入され
たフィールドに対してユーザが修正を示したという仮定の下で、そのフォームを
人的オペレータにルーティングするか否かを判断し得る。
【0152】 図38は、ネットページに対するペン入力の処理プロセスのフローチャートを
示している。このプロセスは:(884にて)ペンからのストロークを受信する
段階;(885にて)上記ストロークにおけるページID50が参照するページ
インスタンス830を同定する段階;(886にて)ページ記述5を検索読取り
する段階;(887にて)その区域58が上記ストロークと交差するフォーマッ
ト済エレメント839を同定する段階;(888にて)上記フォーマット済エレ
メントがフィールドエレメントに対応するか否かを判断し、もしそうであれば(
892にて)、受信したストロークをフィールド値871のデジタルインクに対
してアペンドさせ、(893にて)そのフィールドの蓄積デジタルインクを解釈
し、且つ、(894にて)そのフィールドがハイパーリンク化グループ866の
一部か否かを判断し、もしそうであれば(895にて)関連するハイパーリンク
を起動する段階;代替的に(889にて)、フォーマット済エレメントがハイパ
ーリンクエレメントに対応するか否かを判断し、もしそうであれば(895にて
)対応ハイパーリンクを起動する段階;代替的に(890にて)、入力フィール
ドもしくはハイパーリンクが存在しない場合、受信されたストロークを背景フィ
ールド833のデジタルインクにアペンドする段階;および(891にて)、受
信されたストロークを、登録サーバにより保持された現在ペンの現在選択826
に対してコピーする段階;から成る。
【0153】 図38aは図38に示されたプロセスにおける段階893の詳細フローチャー
トを示しており、此処でフィールドの蓄積デジタルインクはそのフィールドのタ
イプに従い変換される。該プロセスは:(896にて)そのフィールドがチェッ
クボックスか否かを判断すると共に(897にて)デジタルインクはチェックマ
ークを表すか否かを判断し、もしそうであれば(898にて)フィールド値に対
して“真”値を割当てる段階;代替的に(899にて)、そのフィールドがテキ
ストフィールドか否かを判断すると共にもしそうであれば(900にて)適切な
登録サーバの助力によりデジタルインクをコンピュータ用テキストへと変換し、
且つ、変換されたコンピュータ用テキストを(901にて)上記フィールド値に
割当てる段階;代替的に(902にて)、フィールドが署名フィールドか否かを
判断すると共にもしそうであれば、(903にて)適切な登録サーバの助力によ
りそのデジタルインクをペンの所有者の署名として照合し、(904にて)これ
もまた登録サーバの助力により且つ対応アプリケーションに関するペン所有者の
非公開署名キーを使用して対応フォームの内容のデジタル署名を生成し、且つ、
(905にて)上記デジタル署名を上フィールド値に割当てる段階;から成る。
【0154】 1.7.3 ページサーバコマンド ページサーバコマンドは、ページサーバによりローカル的に処理されるコマン
ドである。該コマンドは、フォーム、ページおよびドキュメントインスタンスに
対して直接的に作用する。
【0155】 図39に示された如くページサーバコマンド907は、フォーム空隙化コマン
ド908、フォーム複製コマンド909、フォームリセットコマンド910、フ
ォームステータス獲得コマンド911、ページ複製コマンド912、ページリセ
ットコマンド913、ページステータス獲得コマンド914、ドキュメント複製
コマンド915、ドキュメントリセットコマンド916、または、ドキュメント
ステータス獲得コマンド917とされ得る。
【0156】 フォーム空隙化コマンドは、対応するフォームインスタンスを空隙化(voi
d)する。フォーム複製コマンドは、対応フォームインスタンスを空隙化してか
ら、フィールド値を保存し乍ら現在フォームインスタンスのアクティブ印刷コピ
ーを生成する。このコピーはオリジナルと同一のハイパーリンク・トランザクシ
ョンIDを含むことから、アプリケーションとしてはオリジナルと区別がつかな
い。フォームリセットコマンドは、対応フォームインスタンスを空隙化してから
、フィールド値を廃棄し乍らフォームインスタンスのアクティブ印刷コピーを生
成する。フォームステータス獲得コマンドは、対応フォームインスタンスを誰が
発行したか、いつ印刷されたか、誰の為に印刷されたかなどの、対応フォームイ
ンスタンスのステータスに関する印刷レポートおよびそのフォームインスタンス
のフォームステータスを生成する。
【0157】 フォームハイパーリンクインスタンスはトランザクションIDを含むことから
、新たなフォームインスタンスを生成する際にはアプリケーションが関与せねば
ならない。故に、新たなフォームインスタンスを要求するボタンは典型的に、ハ
イパーリンクとして実現される。
【0158】 ページ複製コマンドは、背景フィールド値を保存し乍ら、対応ページインスタ
ンスの印刷コピーを生成する。もしそのページがフォームを含みもしくはフォー
ムの一部を含めば、ページ複製コマンドはフォーム複製コマンドとして解釈され
る。ページリセットコマンドは、背景フィールド値を廃棄し乍ら対応ページイン
スタンスの印刷コピーを生成する。もしそのページがフォームを含みもしくはフ
ォームの一部を含めば、ページリセットコマンドはフォームリセットコマンドと
して解釈される。ページステータス獲得コマンドは、対応ページインスタンスを
誰が発行したか、いつ印刷されたか、誰の為に印刷されたかなどの、対応ページ
インスタンスのステータスに関する印刷レポートおよび該ページインスタンスが
含むもしくは一部である一切のフォームのステータスを生成する。
【0159】 全てのネットページに現れるネットページ・ロゴには通常、複製ページエレメ
ントが関連付けられる。 ページインスタンスがフィールド値を保存し乍ら複製されたとき、各フィール
ド値はそれらの元の形態で印刷され、すなわち、チェックマークは標準チェック
マーク・グラフィックとして現れると共にテキストは写植テキストとして現れる
。描画および署名のみがそれらの元の形態で現れ、標準グラフィックが伴う署名
は好首尾な署名照合を表す。
【0160】 ドキュメント複製コマンドは、背景フィールド値を保存し乍ら対応ドキュメン
トインスタンスの印刷コピーを生成する。もしドキュメントが何らかのフォーム
を含むなら、ドキュメント複製コマンドはフォーム複製コマンドが行うのと同様
にして各フォームを複製する。ドキュメントリセットコマンドは、背景フィール
ド値を廃棄し乍ら、対応ドキュメントインスタンスの印刷コピーを生成する。も
しドキュメントが何らかのフォームを含むなら、ドキュメントリセットコマンド
はフォームリセットコマンドが行うのと同様にして、各フォームをリセットする
。ドキュメントステータス獲得コマンドは、対応ドキュメントインスタンスを誰
が発行したか、いつ印刷されたか、誰の為に印刷されたかなどの、対応ドキュメ
ントインスタンスのステータスに関する印刷レポートおよび該ドキュメントイン
スタンスが含む一切のフォームのステータスを生成する。
【0161】 もしページサーバコマンドの“選択時(on selected)”属性が設
定されていれば、該コマンドは、そのコマンドを含むページ上では無く、ペンの
現在選択により同定されるページ上で作用する。これにより、ページサーバコマ
ンドのメニューが印刷され得る。もしターゲット・ページが指定ページサーバコ
マンドに対するページサーバコマンドエレメントを含まなければ、そのコマンド
は無視される。
【0162】 アプリケーションは、ハイパーリンク化グループ内に適切なページサーバコマ
ンドエレメントを埋設することにより、アプリケーション特有処理を提供し得る
。ページサーバは、ページサーバコマンドを実行するのでは無く、ハイパーリン
ク化グループに関連付けられたハイパーリンクを起動する。
【0163】 ページサーバコマンドエレメントは、その“隠す”属性が設定されていれば隠
される。隠されたコマンドエレメントはページ上に入力区域を有さないことから
、ユーザにより直接的には起動され得ない。但しそれは、もしページサーバコマ
ンドの“選択時”属性が設定されていれば、異なるページに埋設されたページサ
ーバコマンドを介して起動され得る。
【0164】 1.8 ネットページの標準的特徴 好適形態においては、各ネットページの底部にネットページ・ロゴが印刷され
、該ページがネットページなので対話的特性を有することを表す。上記ロゴはま
た、コピー・ボタンとしても作用する。多くの場合、ロゴを押圧するとページの
コピーが生成される。フォームの場合、ボタンはフォーム全体のコピーを生成す
る。更に、チケットもしくはクーポンなどの機密ドキュメント(secure
document)の場合、ボタンは注釈(explanatory note
)または広告ページを誘発する。
【0165】 既定の単一ページ・コピー機能は適切なネットページ・ページサーバにより直
接的に処理される。特定コピー機能は、ロゴ・ボタンをアプリケーションにリン
クすることで処理される。
【0166】 1.9 ユーザ・ヘルプ・システム 好適実施例において上記ネットページ・プリンタは、“ヘルプ”と名称表示さ
れた単一ボタンを有する。押圧されたときに該ボタンは、以下の情報の単一ペー
ジを誘発する: ・プリンタ接続のステータス ・プリンタ消耗品のステータス ・トップレベル・ヘルプ・メニュー ・ドキュメント機能メニュー ・トップレベル・ネットページネットワーク・ディレクトリ。
【0167】 上記ヘルプ・メニューは、上記ネットページ・システムの使用法の階層的マニ
ュアルを提供する。 上記ドキュメント機能メニューは、以下の機能を含む: ・ドキュメントのコピーの印刷 ・フォームのクリーン・コピーの印刷 ・ドキュメントのステータスの印刷。
【0168】 上記ドキュメント機能は、ボタンを単に押圧してからそのドキュメントの任意
のページに触れるだけで開始される。ドキュメントのステータスは、ドキュメン
トを誰がいつ発行したか、誰に対して配布されたか、および、引き続きフォーム
として誰にいつ提出されたかを示す。
【0169】 上記ネットページネットワーク・ディレクトリによればユーザは、ネットワー
クに関する発行およびサービスの階層を索行し得る。代替策としてユーザは、ネ
ットページネットワーク“900”番の“イエロー・ページ”をコールし、人的
オペレータと話し得る。オペレータは所望のドキュメントを見い出し、それをユ
ーザのプリンタへとルーティングし得る。ドキュメントの種類に依存し、発行者
もしくはユーザが僅かな“イエロー・ページ”サービス料金を支払う。
【0170】 上記ヘルプ・ページは明らかに、プリンタが印刷できなければ利用不能である
。この場合には“エラー”ランプが点灯され、ユーザはネットワーク上での遠隔
診断を要求し得る。
【0171】 2. 個人用発行モデル 以下の記述において、ニュースは上記ネットページ・システムにおける個人化
メカニズムを例示する標準的な発行例として使用される。多くの場合、ニュース
とは新聞および時事雑誌のニュースという限られた意味で使用されるが、此処で
企図された範囲はそれより広い。
【0172】 上記ネットページ・システムにおいて、ニュース発行物の編集的内容および広
告的内容は、異なるメカニズムを使用して個人化(personalize)さ
れる。編集的内容は、読者が明示的に述べた関心プロフィルおよび暗黙的に捕捉
された関心プロフィルに従い個人化される。広告的内容は、読者の地域性および
統計的データに従い個人化される。
【0173】 2.1 編集的個人化 加入者(subscriber)は2種類のニュース・ソースを利用し得る:
ニュース発行物(news publication)を配布するニュース・ソ
ースおよびニュース・ストリームを配布するニュース・ソース。ニュース発行物
は発行者により集計かつ編集される一方、ニュース・ストリームはニュース発行
者もしくは特化ニュース集計者(specialized news aggr
egator)により集計される。ニュース発行物は典型的には習用の新聞およ
び時事雑誌に対応するが、ニュース・ストリームは多様であり変化し得る:ニュ
ース・サービスからの“未処理”ニュース供給、風刺漫画片、フリーライターの
コラム、友人用掲示板、または、読者所有の電子メール。
【0174】 上記ネットページ発行サーバは、編集済みニュース発行物の発行ならびに複数
のニュース・ストリームの集計をサポートする。読者により直接的に選択された
ニュース・ストリームの集計を処理することにより、故にフォーマットを処理す
ることにより、サーバは編集的内容を有さないページ上に広告を載置し得る。
【0175】 加入者は、一種類以上の寄与ニュース発行物を選択すると共に各々の個人版を
生成することにより日刊紙を構築する。結果的な日刊版は、印刷されて結合され
、一冊の新聞となる。家庭の各人は典型的に、種々の日刊発行物を選択してから
それらをカスタマイズすることにより自身の種々の関心および嗜好を表現する。
【0176】 各発行物に対し、読者は選択的に特定欄を選択する。一定の欄は毎日現れ、他
の欄は毎週現れる。ニューヨークタイムズ・オンラインから利用可能な毎日欄と
してはたとえば:“ページワンプラス”、“国内”、“国際”、“意見”、“ビ
ジネス”、“芸術/生活”、“テクノロジ”および“スポーツ”が挙げられる。
利用可能な一群の欄は発行物に特有であり、既定の部分集合である。
【0177】 読者は、各々が任意の数のニュース・ストリームを利用するというカスタム欄
を生成することにより、上記日刊紙を拡張し得る。カスタム欄は、電子メールお
よび友人の発表(“パーソナル”)に対し、または、特定トピック(“警告”も
しくは“クリッピング”)に対するニュース供給を監視すべく生成されることも
ある。
【0178】 各欄に対して読者は選択的に、そのサイズを質的に(たとえば、短寸、中間も
しくは長寸)または数値的に(すなわち、そのページ数の制限として)特定し、
且つ、広告の所望割合を質的に(たとえば多い、通常、少ない、無しなど)また
は数値的に(すなわち百分率として)特定する。
【0179】 読者はまた、多数の単文記事または少数の長文記事に対する選好性を選択的に
表現する。各記事は理想的には、この選好性をサポートすべく単文形態および長
文形態の両者で記載(もしくは編集)される。
【0180】 記事はまた、たとえば子供用バージョンおよび成人用バージョンなどの様に、
予測される読者の知識に整合すべく異なるバージョンで記載(もしくは編集)さ
れ得る。適切なバージョンは、読者の年齢に依り選択される。読者は、その生物
学的年齢に優先する“読者年齢”を指定し得る。
【0181】 各欄を構成する記事は編集者により選択かつ優先順位付けされ、各々には有効
寿命が割当てられる。既定によれば、それらは加入者のバージョンにおける空間
制約を前提条件として、優先順に全ての関連加入者に配布される。
【0182】 適切な場合には各欄において、読者は選択的に協働的フィルタリングを有効化
し得る。これは次に、十分に長い寿命を有する記事に適用される。協働的フィル
タリングに適した各記事は、記事の最後における評価ボタンとともに印刷される
。各ボタンは(たとえば“良い”および“良くない”などの)容易な選択を提供
することにより、記事に対する読者の評価動作を更に確実にする。
【0183】 故に、高い優先順位と短い寿命とを有する記事は事実上、編集者により本質的
な記事と見做され、殆どの適切な加入者に配布される。 読者は選択的に、質的に(たとえば驚くか驚かないか)もしくは数値的に、セ
レンディピティ係数(serendipity factor)を特定する。セ
レンディピティ係数が大きければ、協働的フィルタリングの間において整合の為
に使用される閾値は低くなる。係数が大きいと、対応欄が読者指定の容量に対し
て埋め込まれる可能性は大きくなる。週の各曜日に対して異なるセレンディピテ
ィ係数が指定され得る。
【0184】 読者はまた、欄内において特に関心あるトピックを選択的に指定し、これによ
り、編集者に割当てられる優先順位は改変される。 読者のインターネット接続の速度は、配布され得る画像の品質に影響する。読
者は、更に少ない画像もしくは更に小寸の画像、またはその両者に対する選好性
を選択的に指定する。もし画像の個数もしくはサイズが減少されなければ、各画
像は更に低い品質(すなわち更に低い解像度もしくは更なる圧縮)で配布され得
る。
【0185】 大域的レベルにて、読者は分量、日付、時間および通貨が如何にしてローカラ
イズされるかを指定する。これは、単位が英国式もしくはメートルであるかとい
うこと、ローカルの時間帯および時間フォーマット、および、ローカルの通貨、
および、その場における翻訳もしくは注釈から成るローカル化を指定する段階を
含む。これらの選好性は、既定では読者の所在地から導かれる。
【0186】 低い視力による読取困難性を減少すべく、読者は選択的に大寸表示に対する大
域的選好性を指定する。故にテキストおよび画像の両者が拡大され、各ページに
収容される情報は少なくなる。
【0187】 ニュース発行物が発行される言語およびその対応テキストコード化は、発行物
の特性であり、ユーザにより表現された選好性ではない。但し、上記ネットペー
ジ・システムは種々の外観で自動翻訳サービスを提供すべく配置構成され得る。
【0188】 2.2 広告のローカル化およびターゲット選択 編集的内容の個人化は広告的内容に直接的に影響する、と言うのも、広告は典
型的には編集的内容を活用すべく載置されるからである。たとえば旅行広告は、
他の場所よりも旅行欄に現れる可能性が高い。広告者に対する(故に発行者に対
する)編集的内容の価値は、正しい統計的データにより多数の読者を惹き付ける
能力に在る。
【0189】 効率的な広告は、所在地および統計的データに基づき載置される。所在地によ
り、特定サービス、小売業者などに対する接近性、地域社会および環境に関する
特定の関心および問題が決定される。統計的データに依れば、概略的な興味およ
び関心、ならびに、可能的な消費パターンが決定される。
【0190】 ニュース発行者の最も利益を生じる製品は、広告“空間”、すなわち、発行物
の地理的包括範囲と、その読者数の規模と、読者の統計的データと、広告に利用
可能なページ領域とにより決定される多次元エンティティである。
【0191】 上記ネットページ・システムにおいて上記ネットページ発行サーバは、発行物
の地理的包括範囲、その欄の読者数、各読者の欄編集のサイズ、各読者の広告割
合および各読者の統計的データを考慮し、欄毎に、発行物の販売可能広告スペー
スの概略的多次元サイズを算出する。
【0192】 他のメディアと比較して上記ネットページ・システムに依れば、広告スペース
が相当に詳細に定義され得ると共に、更に小さな広告スペースが別個に販売され
得る。故に広告スペースは、ほぼその真価にて販売され得る。
【0193】 たとえば、同一の広告“スロット”が数人の広告者に対して種々の割合で販売
され、個々の読者のページはひとりの広告者もしくは別の広告者の広告をランダ
ムに受信し、全体的には各広告者に販売されたスペースの割合が維持されること
も可能である。
【0194】 上記ネットページ・システムに依れば、詳細な製品情報およびオンライン購入
に対して広告が直接的にリンクされ得る。 上記ネットページ発行サーバによれば個人化およびローカル化が自動的に処理
されることから、広告集計者(advertising aggregator
)は地理的および統計的データの両者に関して任意に広範な包括範囲を提供し得
る。引き続く分解も自動なので効率的である。これにより、発行者は広告を直接
的に受けるよりも更にコスト効率的に広告集計者を利用できる。広告集計者は広
告収入の一定割合を受けるが、発行者は集計の更なる効率の故に変更利益は変わ
らないと理解するであろう。広告集計者は、広告者と発行者との間の仲介者とし
て作用すると共に、同一広告を複数の発行物に載置し得る。
【0195】 発行物の広告スペースが更に複雑であることから、ネットページ刊行物におけ
る広告載置は発行物の従来の対応箇所における広告載置よりも更に複雑となり得
ることを銘記されたい。広告者、広告集計者および発行者の間における交渉の最
大限の複雑さを無視するならば、上記ネットページ・システムの好適形態は、広
告スペースの自動オークションに対するサポートなどの様にこれらの交渉に対す
る一定のサポートを提供する。僅かにもしくは高度にローカル化された広告など
の様に僅かな量の収入を生み出す広告の載置を自動化することは特に望ましい。
【0196】 載置が交渉されたなら、集計者は広告を捕捉して編集し、それをネットページ
広告サーバに記録する。対応して、発行者は広告載置を適切なネットページ発行
サーバ上に記録する。上記ネットページ発行サーバが各ユーザの個人化発行物を
レイアウトするとき、該サーバは適切な広告を上記ネットページ広告サーバから
取り出す。
【0197】 2.3 ユーザ・プロフィル 2.3.1 情報フィルタリング ニュースおよび他の発行物の個人化は、以下のユーザ特有プロフィル情報の取
り合わせに基づく: ・発行物のカスタム化 ・協働フィルタリング・ベクトル ・連絡詳細 ・表示選好性 発行物のカスタム化は典型的には発行物固有なので、カスタム化情報は適切な
ネットページ発行サーバにより保持される。
【0198】 協働フィルタリング・ベクトル(collaborative filter
ing vector)は、多数のニュース項目に対するユーザの評価から成る
。それは、推薦を行うために異なるユーザの関心を相関すべく使用される。任意
の特定発行物から独立して単一の協働フィルタリング・ベクトルを保持すること
に利点は在るが、各発行物に対して別体ベクトルを保持するのが更に実用的な2
つの理由がある:異なる発行物に対する各加入者のベクトル間よりも、同一の発
行物に対する各加入者のベクトル間の方が更に重複する可能性が在り;且つ、発
行物は、他では見られない当該発行物のブランドの価値の一部として、該発行物
の各ユーザの協働フィルタリング・ベクトルを示したいものである。故に協働フ
ィルタリング・ベクトルは、適切なネットページ発行サーバによっても保持され
る。
【0199】 氏名、住所、郵便番号、州、国、電話番号などの連絡詳細は、本来的に大域的
であり、ネットページ登録サーバにより保持される。 量、日付および時間などの表示選好性も同様に大域的であり、同様に保持され
る。
【0200】 広告のローカル化はユーザの連絡詳細中に示された所在地に依存する一方、広
告のターゲット選択は、誕生日、結婚状況、収入、職業、教育、または、年齢範
囲および収入範囲などの質的派生物に依存する。
【0201】 広告目的に対して個人情報を明らかにすることを選択したユーザに対し、その
情報は適切なネットページ登録サーバにより保持される。斯かる情報がなければ
、広告はユーザの5桁郵便番号(Zip Code)もしくは9桁郵便番号(Z
ip+4 Code)に関連付けられた統計的データに基づきターゲット選択さ
れ得る。
【0202】 図21、図22、図23および図24に示された如く、各ユーザ、ペン、プリ
ンタ、アプリケーション・プロバイダおよびアプリケーションにはそれ自身の一
意的IDが割当てられ、上記ネットページ登録サーバはそれらの間の関係を保持
する。登録目的で、発行者は特定種類のアプリケーション・プロバイダであり、
発行物は特定種類のアプリケーションである。
【0203】 各ユーザ800は任意台数のプリンタ802の使用が許可され、各プリンタは
任意数のユーザによる使用を可能とする。(66にて)各ユーザは、既定により
定期発行物が配布される単一の既定プリンタを有する一方、オンデマンドで印刷
されたページはユーザが対話を行うプリンタを介して配布される。上記サーバは
、ユーザがどの発行者に対してユーザの既定プリンタでの印刷を許可したかの情
報を有する。発行者は一切の特定プリンタのIDを記録しない代わりに、必要な
場合にはそのIDを決定する。
【0204】 発行物807に対してユーザが加入808したとき、発行者806(すなわち
アプリケーション・プロバイダ803)は指定プリンタもしくはユーザの既定プ
リンタに対する印刷が許可される。この許可は、ユーザにより任意の時点で取り
消され得る。各ユーザは数本のペン801を有し得るが、ペンは単一ユーザに対
して特有である。もしユーザが特定プリンタの使用を許可されたなら、そのプリ
ンタはそのユーザの各ペンの一切を認識する。
【0205】 ペンIDは、特定ネットページ登録サーバにより保持された対応ユーザ・プロ
フィルを通常手法でDNSを介して見い出すべく使用される。 ウェブ端末809は特定ネットページ・プリンタで印刷することを許可され得
ることから、ウェブ・ブラウジングの間に遭遇したウェブページおよびネットペ
ージ・ドキュメントは最も近いプリンタで好都合に印刷され得る。
【0206】 上記ネットページ・システムはプリンタ・プロバイダに代わり、そのプロバイ
ダのプリンタで印刷された発行物により得られた収入に関する料金および手数料
を集金し得る。斯かる収入としては、広告料金、クリック率式料金(click
−through fee)、電子商取引手数料および取引料金が挙げられる。
もしプリンタがユーザにより所有されていれば、そのユーザはプリンタ・プロバ
イダである。
【0207】 各ユーザはまた:(先行段落にて記述された如き)細かい入金(debit)
および出金(credit)を蓄積すべく使用されるネットページ・アカウント
820;氏名、住所および電話番号などの連絡詳細815;プライバシー、配布
およびローカル化設定などの大域的選好性(global preferenc
e)816;ユーザのコード化署名818、指紋819などを含む任意数の生体
測定レコード817;上記システムにより自動的に保持される筆跡モデル819
;および、電子商取引支払いを行うためのSET支払カード口座821;も有す
る。
【0208】 2.3.2 お気に入りリスト ネットページ・ユーザは、“お気に入り”のリスト922すなわちネットペー
ジネットワーク上の有用なドキュメントなどへのリンクを保持し得る。上記リス
トは、ユーザの代わりに上記システムにより保持される。それはフォルダ924
の階層として構成されるが、その好適実施例は図41のクラス概念図に示される
【0209】 2.3.3 履歴リスト 上記システムは各ユーザに代わり、該ネットページ・システムを介してユーザ
によりアクセスされたドキュメントなどに対するリンクを含む履歴リスト929
を保持する。それは日付順リストとして構成され、その好適実施例は図42のク
ラス概念図に示される。
【0210】 2.4 知的ページ・レイアウト 上記ネットページ発行サーバは、各ユーザの個人化発行物の各ページを欄毎に
自動的にレイアウトする。殆どの広告は事前フォーマットされた矩形の形態であ
ることから、それらは編集的内容に先立ってページ上に載置される。
【0211】 欄に対する広告比率はその欄内において個々のページに関する様々な広告比率
により達成され得ると共に、広告レイアウト・アルゴリズムはこれを活用する。
上記アルゴリズムは、ドウ・イット・ユアセルフでの屋根修理に関する記事内容
の故に、特にその発行物内で屋根用材料に対する広告を載置するなど、密接に関
連する編集的内容および広告的内容の近接配置を試行すべく配置構成される。
【0212】 その場合、ユーザに対して選択されたテキストおよび関連する画像およびグラ
フィックなどの編集的内容は、種々の美観的規則に従いレイアウトされる。 ユーザが示した欄サイズの選好性を更に忠実に達成すべく、レイアウトが収束
したなら、広告の選択および編集的内容の選択などのプロセス全体は反復されね
ばならない。但し、欄サイズ選好性は経時的に平均的に整合され、日々の相当の
変化を許容し得る。
【0213】 2.5 ドキュメント・フォーマット ドキュメントがレイアウトされたなら、それはネットページネットワーク上で
の効率的配布および永続的記憶の為にコード化される。 主な効率的メカニズムは、単一ユーザの編集の特有情報と、複数のユーザの編
集で共有される情報とを分離することである。上記特有情報は、ページ・レイア
ウトである。上記共有情報は、画像、グラフィックおよびテキストなどの、ペー
ジ・レイアウトにより参照されるオブジェクトから成る。
【0214】 テキストオブジェクトは、拡張可能スタイルシート言語(XSL)を使用して
拡張可能マークアップ言語(XML)で表された完全フォーマット化テキストを
含む。XSLは、この場合にはレイアウトにより提供される領域範囲であってテ
キストが設定される領域範囲から独立してテキスト・フォーマットを正確に制御
する。テキストオブジェクトは、自動翻訳を可能とする埋設言語コードと、パラ
グラフ・フォーマット化を助力する埋設ハイフネーション・ヒントとを含む。
【0215】 画像オブジェクトは、JPEG2000ウェーブレット式圧縮画像フォーマッ
トで画像をコード化する。グラフィックオブジェクトは、スケーラブル・ベクト
ル・グラフィックス(SVG)フォーマットで2Dグラフィックをコード化する
【0216】 レイアウト自体は、載置された一連の、画像およびグラフィックオブジェクト
、テキストオブジェクトが流れるべくリンクされたテキストフローオブジェクト
、上記のハイパーリンクおよび入力フィールド、および、透かし模様領域(wa
termark region)から成る。これらのレイアウトオブジェクトは
、表3に要約される。レイアウトは、効率的な配布および記憶に適したコンパク
トなフォーマットを使用する。
【0217】
【表3】
【0218】 2.6 ドキュメントの配布 上述の如く、効率的配布およびネットページネットワークにおける永続的記憶
の為に、ユーザ特有ページ・レイアウトは該レイアウトが参照する共有オブジェ
クトから分離される。 予約発行物の配布の準備ができたとき、ネットページ発行サーバはネットペー
ジIDサーバ12の助けを受け、各ページに対する一意的ID、ページインスタ
ンス、ドキュメントおよびドキュメントインスタンスを割当てる。
【0219】 上記サーバは共有コンテンツの一群の最適化部分集合を算出して各部分集合に
対してマルチキャスト・チャネルを生成してから、各ユーザ特有レイアウトによ
り使用される共有コンテンツを担持するマルチキャスト・チャネルの名称により
各ユーザ特有レイアウトをタグ付けする。次にサーバは適切なページサーバを介
して各ユーザのレイアウトをそのユーザのプリンタにポイントキャストし、その
ポイントキャストが完了したとき、上記特定チャネル上で上記共有コンテンツを
マルチキャストする。各ページサーバおよびプリンタは、そのポイントキャスト
を受信した後、ページ・レイアウト中で特定されたマルチキャスト・チャネルに
加入する。マルチキャストの間、各ページサーバおよびプリンタはそのページ・
レイアウトにより参照されたオブジェクトをマルチキャスト・ストリームから抽
出する。各ページサーバは、受信したページ・レイアウトおよび共有コンテンツ
を永続的に記録保管(archive)する。
【0220】 プリンタは、そのページ・レイアウトが参照するオブジェクトの全てを受信し
たなら、完全に載置されたレイアウトを再生成してからラスタ化し、それを印刷
する。
【0221】 通常状況下で、プリンタは配布されるよりも高速にページを印刷する。各ペー
ジの1/4が画像でカバーされるなら、平均ページのサイズは400KBより小
さい。故に上記プリンタは、その内部64MBメモリ内に斯かるページを100
頁以上保持し、一時的バッファなどを許容する。上記プリンタは、1頁/秒の速
度で印刷する。これは毎秒で400KBもしくは約3Mビットのページデータに
等しく、ブロードバンド・ネットワーク上におけるページデータ配布の最高期待
速度と同様である。
【0222】 プリンタの用紙が尽きたなどの異常状況下であっても、プリンタの100頁の
内部記憶容量が足りなくなる前にユーザが用紙供給を補充する可能性は高い。 但し、プリンタの内部メモリが満杯となれば、マルチキャストが初めて生じた
ときでもマルチキャストを利用できない。故に上記ネットページ発行サーバはプ
リンタに対し、再マルチキャストの要求を提出することを許容する。決定的な数
の要求を受け又はタイムアウトが生じたとき、上記サーバは対応する共有オブジ
ェクトを再マルチキャストする。
【0223】 ドキュメントが印刷されたなら、プリンタは任意の時点でそのページ・レイア
ウトおよびコンテンツを適切なページサーバから検索読取りすることで厳密な複
製を生成し得る。
【0224】 2.7 オンデマンド・ドキュメント ネットページ・ドキュメントがオンデマンドで要求されたとき、それは定期発
行物と殆ど同様に個人化して配布され得る。但し共有コンテンツが無いので、配
布はマルチキャストを使用せずに、要求を発するプリンタへと直接的に行われる
【0225】 非ネットページ・ドキュメントがオンデマンドで要求されたとき、該ドキュメ
ントは個人化され、且つ、該ドキュメントは、該ドキュメントをネットページ・
ドキュメントとして再フォーマットすべく指定されたネットページ・フォーマッ
ティング・サーバを介して配布される。ネットページ・フォーマッティング・サ
ーバは、ネットページ発行サーバの特殊インスタンスである。上記ネットページ
・フォーマッティング・サーバは、Adobeのポータブル・ドキュメント・フ
ォーマット(PDF)、およびハイパーテキスト・マークアップ言語(HTML
)などの種々のインターネット・ドキュメント・フォーマットを認識する。HT
MLの場合、印刷済ページの更に高い解像度を利用し、マルチコラム・フォーマ
ットでコンテンツの表と共にウェブページを表現し得る。それは、要求されたペ
ージに直接的にリンクされた全てのウェブページを自動的に含み得る。ユーザは
この挙動を、選好性により調整し得る。
【0226】 上記ネットページ・フォーマッティング・サーバは、起源およびフォーマット
に関わらず一切のインターネット・ドキュメントで利用可能な対話性および持続
性などの標準的なネットページ挙動を行う。該サーバは、ネットページ・プリン
タおよびネットページ・ページサーバの両者に対して種々のドキュメント・フォ
ーマットの関連情報を隠すと共に、ウェブサーバに対してはネットページ・シス
テムの関連情報を隠す。
【0227】 3. セキュリティ 3.1 暗号作成法 暗号作成法は、記憶および送受信の両者において機密的な情報を保護すると共
に、トランザクションに対して各関係者を認証すべく使用される。普及した用途
においては2種類の暗号作成法が在る:秘密キー暗号作成法および公開キー暗号
作成法である。上記ネットページネットワークは両方の種類の暗号作成法を使用
する。
【0228】 対称的暗号作成法とも称される秘密キー式暗号作成法は、メッセージの暗号化
および復号化の両方に同一キーを使用する。メッセージの交換を意図する2人の
関係者は先ず、秘密キーを機密的に交換すべく手配せねばならない。
【0229】 非対称的暗号作成法とも称される公開キー式暗号作成法は、2つの暗号化キー
(encryption key)を使用する。これらの2個のキーは、一方の
キーを使用して暗号化された一切のメッセージは他方のキーを使用してのみ復号
化され得る如く、数学的に関連付けられる。次にこれらのキーの一方が公開され
乍ら、他方のキーは非公開のままとされる。上記公開キーは、上記非公開キー(
private key)の保持者に対して意図された任意のメッセージを暗号
化すべく使用される。上記公開キーを使用して暗号化されたなら、メッセージは
上記非公開キーを使用してのみ復号化され得る。故に2人の関係者は、最初に秘
密キーを交換すること無く、メッセージを機密的に交換し得る。上記非公開キー
が機密的なことを確実にすべく、上記非公開キーの保持者はキー対を生成するの
が通常である。
【0230】 公開キー式暗号作成法は、デジタル署名を生成すべく使用され得る。非公開キ
ーの保持者はメッセージの既知ハッシュを生成してから、そのハッシュ(has
h)を非公開キーを使用して暗号化し得る。任意の関係者は次に、上記公開キー
を使用して上記暗号化済ハッシュを復号化すると共に特定メッセージに対するハ
ッシュを照合することにより、上記暗号化済ハッシュが上記特定メッセージに関
する非公開キーの保持者の“署名”を構成することを照合し得る。もし上記署名
が上記メッセージにアペンドされたなら、そのメッセージの受領者は、そのメッ
セージが真正であること及びそれが送受信中に改竄されなかっとことの両方を確
認し得る。
【0231】 公開キー式暗号作成法を機能させるためには、偽装を防止して公開キーを配布
する手法が存在すべきである。これは通常、証明書および証明書発行機関(ce
rtificate authority)を使用して行われる。証明書発行機
関は、公開キーと該当者のIDとの間の関連性を認証すべく委託された第三者で
ある。証明書発行機関はIDドキュメントを検証して対象者のIDを照合してか
ら、その対象者のIDの詳細および公開キーを含むデジタル証明書を生成して署
名する。上記証明書発行機関を信任する者は、真正であることの高度な確実性を
以て証明書内の公開キーを使用し得る。これらの者は、当該証明書発行機関の公
開キーが公知である証明書発行機関により上記証明書が実際に署名されたことの
みを照合せねばならない。
【0232】 殆どの取引環境において公開キー式暗号作成法は、デジタル署名を生成し、且
つ、秘密セッション・キーを機密的に交換する為にのみ使用される。秘密キー式
暗号作成法は、他の全ての目的に使用される。
【0233】 以下の説明において、ネットページ・プリンタとサーバとの間の情報の機密的
な送信に対して参照したときに実際に生ずるのは、プリンタはサーバの証明書を
獲得し、証明書発行機関に関してそれを認証し、上記証明書内の公開キー用交換
キーを使用してサーバと秘密セッション・キーを交換し、その後に上記秘密セッ
ション・キーを使用してメッセージ・データを暗号化する、ということである。
定義により、セッションキーは任意に短い寿命を有し得る。
【0234】 3.2 ネットページのセキュリティ 各ネットページ・プリンタには一対の一意的IDが製造時に割当てられるが、
これらはプリンタおよびネットページ登録サーバ・データベース内の読出専用メ
モリに記憶される。第1のID62は公開であり、ネットページネットワーク上
でプリンタを一意的に同定する。第2のIDは秘密であり、プリンタがネットワ
ーク上で最初に登録されるときに使用される。
【0235】 インストールの後でネットページネットワークに対して最初にプリンタが接続
されるとき、それは署名公開/非公開キー対を生成する。プリンタは、ネットペ
ージ登録サーバに対して秘密IDおよび公開キーを機密的に送信する。サーバは
秘密IDを、自身のデータベース内に記録されたそのプリンタの秘密IDと比較
し、もし各IDが整合すれば登録を受け入れる。サーバは次に、プリンタの公開
IDおよび公開署名キーを含む証明書を生成かつ署名し、その証明書を登録用デ
ータベースに記憶する。
【0236】 上記ネットページ登録サーバは各ネットページ・プリンタに対する証明書発行
機関として機能する、と言うのも、該サーバはプリンタIDの照合を可能とする
秘密情報にアクセスし得るからである。
【0237】 ユーザが発行物に加入したときにはネットページ登録サーバ・データベース内
にレコードが生成されることから、発行者はユーザの既定プリンタもしくは指定
プリンタに対して発行物を印刷することが許可される。ページサーバを介してプ
リンタに送信された全てのドキュメントは、特定ユーザに宛てられると共に、発
行者の非公開署名キーを使用してその発行者により署名される。上記ページサー
バは上記登録用データベースを介し、発行者がその発行物を上記特定ユーザに対
して配布することを許可されていることを確認する。上記ページサーバは、上記
登録用データベースに記憶された上記発行者の証明書から獲得された発行者の公
開キーを使用して、署名を確認する。
【0238】 上記ネットページ登録サーバは、上記データベースに対して印刷許可を付加す
るとの要求がそのプリンタに対して登録されたペンを介して開始されたものであ
る限り、該要求を受け入れる。
【0239】 3.3 ネットページ・ペンのセキュリティ 各ネットページ・ペンには製造時に一意的IDが割当てられ、これは該ペンと
ネットページ登録サーバ・データベースとの読出専用メモリ内に記憶される。ペ
ンID61は、ネットページネットワーク上でペンを一意的に同定する。
【0240】 1本のネットページ・ペンは多数のネットページ・プリンタを“認識”し得る
と共に、1台のプリンタは多数のペンを“認識”し得る。ペンは、それがプリン
タの有効範囲内に在るならば、無線周波信号を介してプリンタと通信する。ペン
およびプリンタが登録されたなら、それらはセッション・キーを定期的に交換す
る。ペンがプリンタに対してデジタルインクを送信するときは常に、デジタルイ
ンクは適切なセッション・キーを使用して暗号化される。デジタルインクが平文
で送信されることは無い。
【0241】 ペンは自身が認識する全てのプリンタに対し、プリンタIDにより索引付けさ
れたセッション・キーを記憶し、且つ、プリンタは自身が認識する全てのペンに
対し、ペンIDにより索引付けされたセッション・キーを記憶する。両者は、各
セッション・キーに対する大きな但し有限の記憶容量を有すると共に、必要であ
れば最も以前に使用されたセッション・キーは喪失する。
【0242】 ペンがプリンタの有効範囲内に来たとき、ペンおよびプリンタはそれらが相互
に認識するか否かを確認する。もしそれらが相互に認識しなければ、プリンタは
自身がそのペンを認識すべきか否かを判断する。これはたとえば、そのペンが該
プリンタを使用すべく登録されたユーザに属し得るからである。もしプリンタが
そのペンを認識することが企図されながらも認識しないのであれば、プリンタは
自動ペン登録処理を開始する。もしプリンタがそのペンを認識することが企図さ
れなければ、プリンタは、そのペンが充電カップ(charging cup)
内に載置されるまでそのペンを無視することに同意し、載置された時点でプリン
タは上記登録処理を開始する。
【0243】 その公開IDに加え、ペンは秘密キー用交換キーを含む。このキー交換キーも
また、製造時に上記ネットページ登録サーバ・データベースに記録される。登録
の間、ペンはそのペンIDをプリンタに送信し、プリンタはペンIDを上記ネッ
トページ登録サーバに送信する。上記サーバは、上記プリンタおよびペンが使用
すべくセッション・キーを生成し、そのセッション・キーをプリンタへと機密的
に送信する。サーバはまた、ペンのキー交換キーにより暗号化された上記セッシ
ョン・キーのコピーも送信する。上記プリンタはペンIDにより索引付けされた
セッション・キーを内部的に記憶すると共に、暗号化されたセッション・キーを
上記ペンに送信する。該ペンは、上記プリンタIDにより索引付けされた上記セ
ッション・キーを内部的に記憶する。
【0244】 偽造ペンはペン登録プロトコルにおいてペンを偽装し得るが、プリンタにより
送信された上記セッション・キーを復号化し得るのは真性ペンのみである。 それまでに未登録のペンが最初に登録されるとき、そのペンはユーザに対して
リンクされるまでは用途が限られる。登録され乍らも“非所有”のペンが許容さ
れるのは、要求を行いネットページ・ユーザおよびペン登録フォームに記入する
こと、新たなペンが自動的にリンクされる新ユーザを登録すること、又は、新た
なペンを既存ユーザに付加することのみである。 上記ペンは、ペンにおけるハードウェア性能の制約の故に、公開キーでは無く
秘密キーの暗号化を使用する。
【0245】 3.4 機密ドキュメント 上記ネットページ・システムは、チケットおよびクーポンなどの機密ドキュメ
ントの配布をサポートする。上記ネットページ・プリンタは透かし模様を印刷す
る機器を含むが、それを行うのは適切に許可された発行者からの要求時のみであ
る。発行者は、プリンタが認証し得る発行者の証明書において透かし模様を印刷
する権限を示す。
【0246】 “透かし模様”印刷プロセスはページ中で特定された“透かし模様”領域内の
交互的なディザ・マトリクス(dither matrix)を使用する。背中
合わせの各ページは、印刷されたときに一致する鏡像的透かし模様領域を含む。
奇数および偶数頁で使用されるディザ・マトリクスは、印刷されたシートを介し
て透かし見ることにより達成される如く、各領域が一緒に視認されたときに干渉
効果を生成すべく設計される。
【0247】 上記効果は、頁の一側を見たときには視認不能であり且つその頁が通常手段に
よりコピーされたときには喪失される透かし模様と類似する。 機密ドキュメントの各ページは、上記の第1.9節で記述されたビルトインの
ネットページ・コピー機構を使用してもコピーされ得ない。このことは、ネット
ページが認識するコピー機上におけるネットページのコピーにも拡張される。
【0248】 機密ドキュメントは典型的には、電子商取引トランザクションの一部として生
成される。故にこれらのドキュメントは、上記の第2節で記述された如くネット
ページ登録サーバに対して生体測定情報をユーザが登録するときに得られたユー
ザの写真を含み得る。
【0249】 機密ネットページ・ドキュメントが呈示されたとき、受領者はそのステータス
を通常手法で要求することにより、その正真性を確認し得る。機密ドキュメント
の一意的IDはそのドキュメントの寿命に対してのみ有効であり、且つ、機密ド
キュメントIDは非連続的に割当てられることで、偶然的な捏造者により予測さ
れることが防止される。呈示された時点での容易なドキュメント照合をサポート
すべく、照合が不首尾の場合にはビルトイン・フィードバックにより機密ドキュ
メントを照合する為のペンが開発され得る。
【0250】 明らかに、暗号的な意味では上記透かし模様もユーザの写真も安全でない。そ
れらは単に、安易な偽造に対する相当の障害を与えるに過ぎない。特に照合用ペ
ンを使用するオンラインでのドキュメント照合は、必要な場合にセキュリティの
レベルを付加するが、偽造に対して完全に対策が施されたわけではない。
【0251】 3.5 非拒絶 上記ネットページ・システムにおいて、ユーザにより提出されたフォームはフ
ォーム処理者に対して信頼性高く配布されると共に、ネットページ・ページサー
バ上で永続的に記録保管される。故に、受領者は配布を拒絶(repudiat
e)し得ない。 第4節で記述される如く、上記システムを介して為される電子商取引の支払い
もまた、被支払人は拒絶し得ない。
【0252】 4. 電子商取引モデル 4.1 機密電子取引(SET) 上記ネットページ・システムはその支払いシステムのひとつとして、機密電子
取引(Secure Electronic Transaction)(SE
T)を使用する。MasterCardおよびVisaにより開発されたSET
は支払カードに関して構成され、このことは用語に反映される。但し、上記シス
テムの多くは、使用される口座の種類に依存しない。
【0253】 SETにおいて、カード保持者および商店は証明書発行機関に登録されると共
に、両者の公開署名キーを含む各証明書が発行される。証明書発行機関は、適切
ならカード発行者によるカード保持者の登録詳細を照合し、且つ、適切なら取得
者による商店の登録詳細を照合する。カード保持者および商店は夫々の非公開署
名キーを夫々のコンピュータ内に機密的に記憶する。支払いプロセスの間におい
てこれらの証明書は、商店およびカード保持者を相互に認証し、両者を支払いゲ
ートウェイに対して認証すべく使用される。
【0254】 SETは未だ広く採用されていないが、このことは部分的に、キーおよび証明
書に対するカード保持者の保守が面倒と考えられるからである。サーバ上でカー
ド保持者のキーおよび証明書を保持すると共にパスワードを介してカード保持者
をアクセスさせる暫定的解決策は、一定の成功を収めている。
【0255】 4.2 SET支払い 上記ネットページ・システムにおいて上記ネットページ登録サーバは、SET
支払いトランザクションにおけるネットページ・ユーザ(すなわちカード保持者
)に対する代理人として作用する。
【0256】 上記ネットページ・システムは、ユーザを認証してSET支払いを許可すべく
生体測定値を使用する。上記システムはペン式であることから、使用される生体
測定値は時的に変化するペン位置および圧力から成るユーザのオンライン署名で
ある。更に高コストではあるが、ペン内に指紋センサを設計することにより指紋
生体測定も使用され得る。使用される生体測定の種類は、上記システムの権限付
与の側面では無く、生体測定物の獲得のみに影響する。
【0257】 SET支払いを可能とするための最初の段階は、ユーザの生体測定値を上記ネ
ットページ登録サーバに登録することである。これはたとえば、ユーザのIDが
照合されるのと同時に生体測定値が捕捉され得る銀行などの管理環境において行
われる。生体測定値は捕捉されると共に上記登録用データベースに記憶され、且
つ、ユーザのレコードにリンクされる。ユーザの写真もまた選択的に捕捉され、
上記レコードにリンクされる。上記SETカード保持者の登録処理は完了され、
結果的な非公開署名キーおよび証明書は上記データベース内に記憶される。ユー
ザの支払いカード情報も記憶され、任意のSET支払いトランザクションにおい
てユーザの代理人として作用するための十分な情報が上記ネットページ登録サー
バに与えられる。
【0258】 ユーザがたとえばネットページ注文フォームに署名するなどして最終的に生体
測定値を供給して支払いを完了したとき、上記プリンタは上記注文情報、ペンI
Dおよび生体測定値データを上記ネットページ登録サーバに機密的に送信する。
上記サーバは上記ペンIDにより同定されたユーザに関する生体測定値を照合し
、それ以降はSET支払いトランザクションを完了する際にユーザの代理人とし
て作用する。
【0259】 4.3 微小支払い 上記ネットページ・システムは微小支払い(micro−payment)に
対するメカニズムを含むことから、オンデマンドによる低コスト・ドキュメント
の印刷および著作権ドキュメントのコピーに対してユーザは好都合に課金され得
ると共に、可能的には、ユーザは広告情報を印刷する際に蒙る費用の払い戻しを
受け得る。後者は、ユーザに対して既に提供された報酬金のレベルに依存する。
【0260】 ユーザが電子商取引に対して登録したとき、微小支払いを集計するネットワー
ク口座が確立される。ユーザは定期的に計算書を受けると共に、標準的支払機構
を使用して一切の未決振込残高を決済し得る。 上記ネットワーク口座は、定期刊行物に対する購読料金を集計する為に拡張さ
れ、これもまた個々の計算書の形態でユーザに呈示される。
【0261】 4.4 トランザクション ユーザが特定のアプリケーション・コンテキストにおいてネットページを要求
したとき、そのアプリケーションはそのページにユーザ特有トランザクションI
D55を埋設し得る。そのページを介した引き続く入力は上記トランザクション
IDによりタグ付けされ、これにより上記アプリケーションはそのユーザの入力
に対する適切なコンテキスト(context)を確立し得る。
【0262】 但し、ユーザ特有でないページを介して入力が生じたとき、アプリケーション
はコンテキストを確立すべくユーザの一意的IDを使用せねばならない。典型的
な例としては、事前印刷されたカタログ・ページからのアイテムをユーザの仮想
“ショッピング・カート”に追加することが挙げられる。但しユーザのプライバ
シーを保護すべく、上記ネットページ・システムに認識された一意的ユーザID
60は各アプリケーションに対して公表されない。これは、種々のアプリケーシ
ョン・プロバイダが、個別に蓄積された挙動データを容易に相関させるのを防止
するためである。
【0263】 代わりに、図24に示された如く上記ネットページ登録サーバはユーザとアプ
リケーションとの間の匿名リレーションシップを一意的エイリアスID65によ
り保持する。“登録済”属性によりタグ付けされたハイパーリンクをユーザが起
動するときは常に、上記ネットページ・ページサーバは上記ネットページ登録サ
ーバに対し、関連するアプリケーションID64をペンID61と共にエイリア
スID65に変換することを要求する。つぎに上記エイリアスIDは、そのハイ
パーリンクのアプリケーションへと提出される。
【0264】 上記アプリケーションは、エイリアスIDにより索引付けされた状態情報を保
持すると共に、ユーザのグローバルIDを認識することなくユーザ特有の状態情
報を検索読取りし得る。
【0265】 上記システムはまた、ユーザの各アプリケーションに対する個別の証明書およ
び非公開署名キーを保持することから、該システムはユーザに代わりアプリケー
ション特有情報のみを使用してアプリケーション・トランザクションに署名し得
る。
【0266】 上記システムが製品バーコード(UPC)“ハイパーリンク”起動をルーティ
ングするのを支援すべく、上記システムは任意数の製品種類に対してユーザの代
わりに好適アプリケーションを記録する。
【0267】 各アプリケーションにはアプリケーション・プロバイダが関連付けられ、且つ
、上記システムは各アプリケーション・プロバイダに代わりアカウントを保持す
ることから、該システムはクリック率式料金などに対してプロバイダに対して振
込み及び振込み受領を行い得る。
【0268】 アプリケーション・プロバイダは、定期購読コンテンツの発行者であり得る。
上記システムは、予約発行物を受信するユーザの意図ならびに期待される発行物
の頻度を記録する。
【0269】 4.5 リソース記述および著作権 図40には、リソース記述クラス概念図の好適実施例が示される。 各ドキュメントおよびコンテンツオブジェクトは一個以上のリソース記述84
2により記述され得る。リソース記述は、電子リソースの発見を促進すべく設計
されたダブリン・コア・メタデータ要素群(Dublin Core meta
data element set)を使用する。ダブリン・コア・メタデータ
は、ワールドワイドウェブ・コンソーシアム(W3C)リソース記述フレームワ
ーク(RDF)に準ずる。
【0270】 リソース記述は、権利保有者920を同定し得る。上記ネットページ・システ
ムは、ユーザが著作権コンテンツを印刷したときは自動的に著作権使用料をユー
ザから権利保有者へと移転する。
【0271】 5. 通信プロトコル 通信プロトコルは、各エンティティ間におけるメッセージの規則正しい交換を
定義する。上記ネットページ・システムにおい、ペン、プリンタおよびサーバな
どのエンティティは一群の定義プロトコルを利用し、ネットページ・システムに
対するユーザの対話を協働的に処理する。
【0272】 各プロトコルはシーケンス図として例示されるが、各図において水平次元はメ
ッセージ・フローを表すべく使用され、垂直次元は時間を表すべく使用される。
各エンティティは、そのエンティティの名称を含む矩形と、そのエンティティの
生命線を表す垂直柱とにより表される。エンティティが存在する時間の間は、そ
の生命線は点線として表される。エンティティがアクティブである時間の間は、
生命線は二重線で示される。此処で考慮される各プロトコルはエンティティを生
成も破壊もしないことから、各生命線は概略的に、エンティティがプロトコルへ
の参加を中止すれば直ちに短く切断される。
【0273】 5.1 購読配信プロトコル 図43には、購読配信プロトコルの好適実施例が示される。 定期発行物は、多数のユーザが購読し得る。各ユーザのバージョンは別個にレ
イアウトされ得るが、多くのユーザのバージョンはテキストオブジェクトおよび
画像オブジェクトなどの共通コンテンツを共有する。故に上記購読配信プロトコ
ルは個々のプリンタに対してポイントキャストを介してドキュメント構造を配布
するが、マルチキャストにより共有コンテンツオブジェクトを配布する。
【0274】 アプリケーション(すなわち発行者)は先ず、各ドキュメントに対するドキュ
メントID51をIDサーバ12から獲得する。アプリケーションは次に、ドキ
ュメントに新たに割当てられたIDに応答可能なページサーバ10へと、ドキュ
メントIDおよびページ記述などを含む各ドキュメント構造を送信する。該構造
は、アプリケーション自身のアプリケーションID64、加入者のエイリアスI
D65、および、適切な群のマルチキャスト・チャネル名称を含む。アプリケー
ションは、その非公開署名キーを使用してメッセージに署名する。
【0275】 上記ページサーバは上記アプリケーションIDおよびエイリアスIDを使用し
て上記登録サーバから、対応するユーザID60、ユーザが選択したプリンタI
D62(これは、アプリケーションに対して明示的に選択され得るか、ユーザの
既定プリンタとされ得る)、および、アプリケーションの証明書を獲得する。
【0276】 上記アプリケーションの証明書に依ればページサーバは、メッセージ署名を確
認し得る。もし上記アプリケーションIDおよびエイリアスIDが協働して申込
み808を識別しなければ、登録サーバに対するページサーバの要求は不首尾と
なる。
【0277】 上記ページサーバは次にドキュメントおよびページインスタンスIDを割当て
、各ページID50を含むページ記述をプリンタへと送信する。上記ページ記述
は、プリンタが傾聴すべき適切な群のマルチキャスト・チャネル名称を含む。
【0278】 ページサーバは次に、新たに割当てられたページIDを将来的参照の為にアプ
リケーションへと返信する。 加入者が選択したプリンタに対して適切なページサーバを介して全てのドキュ
メント構造をアプリケーションが配布したなら、該アプリケーションは先に選択
されたマルチキャスト・チャネル上で種々の共有オブジェクトの部分集合をマル
チキャストする。各ページサーバおよび各プリンタはいずれも、適切な各マルチ
キャスト・チャネルを監視し、必要とする各コンテンツオブジェクトを受信する
。各ページサーバおよび各プリンタはそのときに、先にポイントキャストされた
ドキュメント構造を載置し得る。これにより各ページサーバはそれらのデータベ
ースに対して完全ドキュメントを付加し得ると共に、各プリンタは各ドキュメン
トを印刷し得る。
【0279】 5.2 ハイパーリンク起動プロトコル 図45には、ハイパーリンク起動プロトコルの好適実施例が示されている。 ユーザがネットページ・ペンによりネットページをクリックしたとき、ペンは
そのクリックを最も近いネットページ・プリンタ601へと通信する。このクリ
ックは、ページと該ページ上の設定位置とを同定する。プリンタは既に、ペン接
続プロトコルからペンのペンID61を認識している。
【0280】 プリンタはDNSを介し、特定ページID50を処理するページサーバ10a
のネットワーク・アドレスを決定する。もしユーザが最近において同一ページと
対話したなら、上記アドレスは既にそのキャッシュ内に存在する。プリンタは次
にページサーバに対し、ペンID、自身のプリンタID62、ページID、およ
び、クリック箇所を送信する。
【0281】 ページサーバは上記ページIDにより同定されたページ記述5をロードすると
共に、もし在れば、どの入力用エレメントの区域58にクリックが存するかを決
定する。適切な入力用エレメントがハイパーリンクエレメント844であると仮
定すれば、ページサーバは次に関連するアプリケーションID64およびリンク
ID54を獲得し、且つ、アプリケーション71を運営しているアプリケーショ
ン・サーバのネットワーク・アドレスをDNSを介して決定する。
【0282】 上記ページサーバはペンID61を使用して、対応するユーザID60を登録
サーバ11から獲得してから、グローバル一意ハイパーリンク要求ID52を割
当てると共にハイパーリンク要求934を構築する。図44には、ハイパーリン
ク要求クラス概念図が示されている。上記ハイパーリンク要求は要求を行うユー
ザおよびプリンタの各IDを記録すると共に、クリックされたハイパーリンクイ
ンスタンス862を同定する。上記ページサーバは次に、それ自身のサーバID
53、ハイパーリンク要求IDおよびリンクIDをアプリケーションへと送信す
る。
【0283】 上記アプリケーションは、アプリケーション特有ロジックに従い応答ドキュメ
ントを生成して、IDサーバ12からドキュメントID51を獲得する。アプリ
ケーションは次に上記ドキュメントを、そのドキュメントに新たに割当てられた
IDに応答可能なページサーバ10bに対し、要求を行っているページサーバの
IDおよびハイパーリンク要求IDと共に送信する。
【0284】 第2のページサーバは上記ハイパーリンク要求IDおよびアプリケーションI
Dを上記第1のページサーバに送信して、対応するユーザIDおよびプリンタI
D62を獲得する。上記ハイパーリンク要求が失効しており又は異なるアプリケ
ーションに対するものであれば、上記第1ページサーバは上記要求を拒絶する。
【0285】 上記第2ページサーバは、ドキュメントインスタンスおよびページID50を
割当て、新たに割当てられたページIDをアプリケーションに返信し、完全ドキ
ュメントを自身のデータベースに付加し、且つ、最終的にはページ記述を要求プ
リンタへと送信する。
【0286】 上記ハイパーリンクインスタンスは有意トランザクションID55を含み得る
が、その場合に上記第1ページサーバはアプリケーションに送信されたメッセー
ジ内にトランザクションIDを含む。これによりアプリケーションは、ハイパー
リンク起動に対するトランザクション特有コンテキストを確立する。
【0287】 もし上記ハイパーリンクがユーザ・エイリアスを必要とし、すなわちその“エ
イリアスが必要”属性が設定されていれば、上記第1ページサーバはペンID6
1とハイパーリンクのアプリケーションID64との両者を登録サーバ11に送
信し、上記ペンIDに対応するユーザIDだけでなく、上記アプリケーションI
DおよびユーザIDに対応するエイリアスID65も獲得する。第1ページサー
バは、アプリケーションに送信されるメッセージ内にエイリアスIDを含めるこ
とから、アプリケーションは上記ハイパーリンク起動に対してユーザ特有コンテ
キストを確立し得る。
【0288】 5.3 筆跡認識プロトコル ユーザがネットページ・ペンによりネットページ上でストロークを描いたとき
、そのペンはそのストロークを最も近いネットページ・プリンタへと通信する。
このストロークは、ページと該ページ上の経路とを同定する。
【0289】 プリンタは通常手法にて、ペンID61、自身のプリンタID62、ページI
D50およびストローク経路をページサーバ10に送信する。 上記ページサーバはページIDにより同定されたページ記述5をロードすると
共に、もしあれば、どの入力用エレメントの区域58とストロークが交差するか
を決定する。適切な入力用エレメントがテキストフィールド878とすると、上
記ページサーバは上記ストロークを上記テキストフィールドのデジタルインクに
アペンドする。
【0290】 上記テキストフィールドの区域における所定期間の不活動状態の後、上記ペー
ジサーバは解読のために上記ペンIDおよび係属ストロークを登録サーバ11に
送信する。上記登録サーバはペンに対応するユーザを同定すると共にユーザの蓄
積筆跡モデル822を使用して上記ストロークを手書きテキストとして解読する
。上記登録サーバが上記ストロークをテキストに変換したなら、該登録サーバは
そのテキストを要求元ページサーバに返信する。ページサーバは上記テキストを
、上記テキストフィールドのテキスト値にアペンドする。
【0291】 5.4 署名照合プロトコル ストロークによりその区域が交差される入力用エレメントを署名フィールド8
80とすると、ページサーバ10はそのストロークを上記署名フィールドのデジ
タルインクにアペンドする。
【0292】 上記署名フィールドの上記区域における所定期間の不活動状態の後、上記ペー
ジサーバはペンID61および係属ストロークを照合の為に登録サーバ11に送
信する。該ページサーバはまた、上記署名フィールドがその一部であるフォーム
に関連するアプリケーションID64と、そのフォームの現在データ内容とを送
信する。上記登録サーバは上記ペンに対応するユーザを同定すると共に、ユーザ
の動的な署名生体測定値818を使用して上記ストロークをユーザの署名として
照合する。上記登録サーバが上記署名を照合したなら、該登録サーバはアプリケ
ーションID64およびユーザID60を使用してユーザのアプリケーション特
有非公開署名キーを同定する。登録サーバは次に上記キーを使用し、上記フォー
ムデータのデジタル署名を生成し、該デジタル署名を要求元ページサーバへと返
信する。上記ページサーバは上記デジタル署名を上記署名フィールドに割当てる
と共に、関連するフォームのステータスをフリーズ済(frozen)に設定す
る。 上記デジタル署名は、対応ユーザのエイリアスID65を含む。これにより単
一フォームは、複数のユーザの署名を捕捉し得る。
【0293】 5.5 フォーム提出プロトコル 図46には、フォーム提出プロトコルの好適実施例が示されている。 フォーム提出は、フォームハイパーリンク起動により生ずる。故にそれは、一
定のフォーム特有の付加事項を以て、第5.2節で定義されたプロトコルに従う
【0294】 フォームハイパーリンクの場合、アプリケーション71に対してページサーバ
10から送信されたハイパーリンク起動メッセージはフォームID56、および
、フォームの現在データ内容も含む。もし上記フォームが何らかの署名フィール
ドを含むなら、アプリケーションは、対応デジタル署名に関連するエイリアスI
D65を抽出すると共に登録サーバ11から対応証明書を獲得することにより、
各署名フィールドを照合する。
【0295】 5.6 手数料支払プロトコル 図47には、手数料支払プロトコルの好適実施例が示されている。 電子商取引環境において、料金(fee)および手数料(commissio
n)はクリック率、トランザクションおよび販売時にアプリケーション・プロバ
イダから発行者へと支払われ得る。“料金に関する手数料”および“手数料に関
する手数料”もまた、発行者からプリンタのプロバイダへと支払われ得る。
【0296】 ハイパーリンク要求ID52は、ターゲット・アプリケーション・プロバイダ
70a(たとえば商店)からソース・アプリケーション・プロバイダ70b(す
なわち発行者)に対し、且つ、ソース・アプリケーション・プロバイダ70bか
らプリンタ・プロバイダ72に対し、料金もしくは手数料のクレディット(cr
edit)をルーティングすべく使用される。
【0297】 第5.2節に記述された如く、ハイパーリンクが最初に起動されたときにター
ゲット・アプリケーションはページサーバ10からハイパーリンク要求IDを受
信する。ターゲット・アプリケーションがソース・アプリケーション・プロバイ
ダに対して振込む必要がある場合、ターゲット・アプリケーションはアプリケー
ション・プロバイダへのクレディットを上記ハイパーリンク要求IDと共に元の
ページサーバへと送る。ページサーバは、上記ハイパーリンク要求IDを使用し
てソース・アプリケーションを同定し、且つ、上記ソース・アプリケーションI
D64、自身のサーバID53および上記ハイパーリンク要求IDと共に上記ク
レディットを適切な登録サーバ11へと送る。上記登録サーバは、対応するアプ
リケーション・プロバイダの口座827へと振込みを行う。登録サーバはまた、
上記アプリケーション・プロバイダに対して通知を行う。
【0298】 もしアプリケーション・プロバイダがプリンタ・プロバイダに対して振込む必
要があるなら、該アプリケーション・プロバイダはハイパーリンク要求IDと共
にプリンタ・プロバイダへのクレディットを元のページサーバに送る。該ページ
サーバは上記ハイパーリンク要求IDを使用してプリンタを同定し、且つ、プリ
ンタIDと共に上記クレディットを適切な登録サーバへと送る。上記登録サーバ
は、対応するプリンタ・プロバイダ口座814に振込みを行う。
【0299】 上記ソース・アプリケーション・プロバイダは選択的にターゲット・アプリケ
ーション・プロバイダのIDを通知され、且つ、プリンタ・プロバイダはソース
・アプリケーション・プロバイダのIDを通知される。
【0300】 6. ネットページ・ペンの説明 6.1 ペン構造 図8および図9を参照すると、参照番号101で示されたペンは、ペンの各構
成要素を取付ける内部空間104を画成する壁部103を有するプラスチック成
形品の形態のハウジング102を含む。作動時においてペン頂部105はハウジ
ング102の一端106に回転可能に取付けられる。ハウジング102の反対側
の端部108には半透明カバー107が固定される。カバー107もまた成形プ
ラスチックから成り、ハウジング102内に取付けられたLEDの状態をユーザ
が視認し得るべく半透明材料から形成される。カバー107は、ハウジング10
2の端部108を実質的に囲繞する主要部分109と、該主要部分109から戻
り突出し、ハウジング102の壁部103に形成された対応スロット111に嵌
合する突出部分110とを含む。ハウジング102内において、突出部分110
の背後には無線アンテナ112が取付けられる。カバー107上の開孔113A
を囲繞するネジ山113は、対応するネジ山115を含む金属製端部片114を
受容すべく配置される。金属製端部片114は、インクカートリッジの交換を可
能とすべく着脱自在である。
【0301】 カバー107内には、可撓PCB117上の三色ステータスLED116も取
付けられる。上記アンテナ112もまた可撓PCB117上に取付けられる。ス
テータスLED116は、良好な全周視認性の為にペン101の頂部に取付けら
れる。
【0302】 上記ペンは、通常の記入用インク・ペンおよび非記入用スタイラスの両者とし
て作用し得る。ハウジング102内には、ペン先119を備えたインクペンカー
トリッジ118およびスタイラスのペン先121を備えたスタイラス120が並
置して取付けられる。ペン頂部105の回転により、インクカートリッジのペン
先119またはスタイラスのペン先121のいずれかは、金属製端部片114の
開放端部122を介して前送りされ得る。インクカートリッジ118およびスタ
イラス120に対してはスライダ・ブロック123および124が夫々取付けら
れる。作動時においてペン頂部105には回転可能なカム筒体125が固定され
、ペン頂部105と共に回転すべく配置される。カム筒体125は、該カム筒体
の壁部181内のスロットの形態のカム126を含む。スライダ・ブロック12
3および124から突出するカム従動子127および128は、カムスロット1
26に嵌合する。カム筒体125の回転時にスライダ・ブロック123もしくは
124は相互に対して移動することにより、金属製端部片114内の開放端部1
22を介してペン先119またはスタイラスのペン先121のいずれかを突出さ
せる。ペン101は、3通りの動作状態を有する。頂部105を90°刻みで転
回することにより: ・スタイラス120のペン先121が露出; ・インクカートリッジ118のペン先119が露出;および、 ・インクカートリッジ118のペン先119もスタイラス120のペン先12
1も露出しない; という3通りの状態が在る。
【0303】 ハウジング102内に着座する電子機器用台座130上には、第2可撓PCB
129が取付けられる。第2可撓PCB129は、表面上へ赤外線放射を投射す
る赤外線LED131が取付けられる。表面からの反射赤外線を受信すべく、第
2可撓PCB129上には画像センサ132が取付けられる。第2可撓PCB1
29には、RF送信器およびRF受信器を含む無線周波チップ133、および、
ペン101の動作を制御する制御装置134も取付けられる。カバー107内に
は(成形透明プラスチックから形成された)光学機器ブロック135が着座して
、表面上に赤外線ビームを投射して画像センサ132へと画像を受信する。第2
可撓PCB129上の各構成要素は、カム筒体125内に取付けられたバッテリ
用接点137に対して電源ワイヤ136により接続される。バッテリ用接点13
7およびカム筒体125は、端子138により接続される。カム筒体125内に
は、上記バッテリ用接点に接触すべく3ボルトの充電可能バッテリ139が着座
する。バッテリ139の再充電を誘導により可能とすべく、第2可撓PCB12
9の回りには誘導式充電用コイル140が取付けられる。第2可撓PCB129
はまた、ペン先119もしくはスタイラスのペン先121により表面に対して付
与された力の決定を可能とすべく、スタイラス120もしくはインクカートリッ
ジ118のいずれかが書き込みに使用されたときにカム筒体125における変位
を検出すべく赤外線LED143および赤外線フォトダイオード144も取付け
られる。IRフォトダイオード144はスライダ・ブロック123および124
上に取付けられた(不図示の)反射器を介し、IR LED143からの光を検
出する。
【0304】 ペン101の把持を支援すべくハウジング102の端部108に向けてゴムグ
リップパッド141および142が配備されると共に、頂部105はポケットに
対してペン101を掛止する為のクリップ142も含む。
【0305】 6.2 ペン制御装置 ペン101は、そのペン先(スタイラスのペン先121もしくはインクカート
リッジのペン先119)の近傍の表面の領域を赤外線スペクトルで作像すること
により、該ペン先の位置を決定すべく配置される。該ペンは、最も近い設定位置
タグからの設定位置データを記録し、且つ、光学機器135および制御装置チッ
プ134を利用して設定位置タブからペン先121もしくは119までの距離を
計算すべく配置される。制御装置チップ134は、作像化タグに関して観察され
た配景的歪曲から、ペンの配向とペン先/タグ間距離とを計算する。
【0306】 RFチップ133およびアンテナ112を利用してペン101は、(セキュリ
ティの為に暗号化されると共に効率的送信の為にパッケージ化された)デジタル
インク・データを上記演算システムへと送信し得る。
【0307】 上記ペンが受信器の有効範囲内に在るとき、デジタルインク・データは形成さ
れたときに送信される。ペン101が上記有効範囲から移動したとき、デジタル
インク・データはペン101内にバッファされ(ペン101の回路は、表面上に
おける約12分間のペン移動に対するデジタルインク・データを記憶すべく配置
されたバッファを含んでいる)、後に送信され得る。
【0308】 制御装置チップ134は、ペン101内の第2可撓PCB129上に取付けら
れる。図10は制御装置チップ134のアーキテクチャを更に詳細に示すブロッ
ク図である。図10は、RFチップ133、画像センサ132、三色ステータス
LED116、IR照射用LED131、IR式力センサLED143および力
センサ用フォトダイオード144も示している。
【0309】 ペン制御装置チップ134は制御用プロセッサ145を含む。バス146によ
り、制御装置チップ134の各構成要素間のデータの交換が可能とされる。フラ
ッシュメモリ147および512KB DRAM148も含まれる。力センサ用
フォトダイオード144からのアナログ信号をデジデジタル信号へと変換すべく
、アナログ/デジタル変換器149が配置される。
【0310】 画像センサ132に対しては画像センサインタフェース152がインタフェー
スする。アンテナ112に接続されたRF回路155並びにRF共振器およびイ
ンダクタ156を含むRFチップ133に対してインタフェースするトランシー
バ制御装置153およびベースバンド回路154も含まれる。
【0311】 制御用プロセッサ145は、画像センサ132を介して表面から各タグの設定
位置データを捕捉して復号化し、力センサ用フォトダイオード144を監視し、
LED116、131および143を制御し、且つ、無線トランシーバ153を
介して短距離無線通信を処理する。これは、中間性能(〜40MHz)の汎用R
ISCプロセッサである。
【0312】 プロセッサ145、デジタル・トランシーバ構成要素(トランシーバ制御装置
153およびベースバンド回路154)、画像センサインタフェース152、フ
ラッシュメモリ147および512KB DRAM148は、単一制御装置AS
IC内に集積化される。アナログRF構成要素(RF回路155ならびにRF共
振器およびインダクタ156)は、別体のRFチップ内に配備される。
【0313】 上記画像センサは、IRフィルタを備えた215×215ピクセルCCDであ
る(斯かるセンサは、Matsushita Electronic Corp
orationにより製造されると共に、電子デバイスに関するIEEE研究論
文、第47巻、第1号、2000年1月のItakura、K T Nobus
ada、N Okusenya、R NagayoshiおよびM Ozaki
による論文“小型カメラシステム用の1mm50k−ピクセルIT CCD画像
センサ”に記述されており、その内容は言及したことにより本明細書中に援用さ
れる)。
【0314】 制御装置用ASIC134は、ペン101が表面と接触しないときには所定期
間の不活動状態の後で静止状態を入力する。該制御装置用ASIC134は、力
センサ用フォトダイオード144を監視する専用回路150であってペン下降事
象の場合には電力マネージャ151を介して制御装置134を覚醒させる専用回
路150を取り入れる。
【0315】 上記無線トランシーバは、無線電話により通常的に使用される認可不要(un
licensed)の900MHz帯域もしくは認可不要の2.4GHz工業、
科学、医療(ISM)帯域で通信すると共に、周波数ホッピングおよび衝突検出
を使用して無干渉通信を提供する。
【0316】 代替実施例において上記ペンは、基地局またはネットページ・プリンタとの短
距離通信のために赤外線データ協会(Infrared Data Assoc
iation)(IrDA)インタフェースを取り入れる。
【0317】 更なる実施例においてペン101は、ペン101の軸心の直交平面に取付けら
れた一対の直交加速度計を含む。各加速度計190は、図9および図10におい
てゴースト輪郭で示される。
【0318】 上記加速度計の配備によればペン101の該実施例は表面位置決め用タグを参
照することなく動作を検知し得ることから、設定位置タグは更に低速でサンプリ
ングされ得る。そのときに設定位置タグIDは、表面上の位置ではなく関心オブ
ジェクトを同定し得る。たとえばオブジェクトがユーザインタフェース入力エレ
メント(たとえばコマンド・ボタン)であれば、その入力用エレメントの領域内
における各設定位置タグのタグIDはその入力用エレメントを直接的に同定し得
る。
【0319】 xおよびy方向の各々において上記加速度計により測定された加速度は時間に
関して積分され、瞬間的な速度および位置が生成される。 ストロークの開始位置は未知であることから、ストローク内における相対位置
のみが計算される。位置の積分は検知された加速度のエラーを蓄積するが、加速
度計は典型的には高解像度を有すると共に、エラーが蓄積されるストロークの存
続時間は短い。
【0320】 7. ネットページ・プリンタの説明 7.1 プリンタ構造 図11においては、垂直に取付けられたネットページ用壁掛型プリンタ601
が完全に組立てられて示される。それは、図12および図12aに示された如く
、二重化された8(1/2)インチMemjet(登録商標)印刷エンジン60
2および603を使用してレター/A4サイズの媒体上にネットページを印刷す
る。該プリンタは、フルカラーおよびフルブリード(full bleed)で
シートの両面を同時に印刷する二重化印刷エンジン602および603を通過す
る用紙604と共に直線的用紙経路を使用する。
【0321】 各印刷済シートの一辺に沿っては一体的な結合用アセンブリ605が接着剤片
を付与することから、該シートは先行シートに対して押圧されたときに該先行シ
ートに接着され得る。これにより、1枚ないし数百枚の厚みに亙り得る最終装丁
ドキュメント618が生成され得る。
【0322】 上記二重化印刷エンジンに連結されると共に図13に示された交換可能インク
カートリッジ627は、定着剤、接着剤、ならびに、シアン、マゼンタ、イェロ
ー、ブラックならびに赤外線用の各インクを収納するための袋体もしくはチャン
バを有する。上記カートリッジは、基礎成形体内に微小空気フィルタも含んでい
る。この微小空気フィルタはホース639を介してプリンタの内側の空気ポンプ
638とインタフェースする。これにより濾過済空気が印刷ヘッドに提供される
ことから、印刷ヘッドノズルを閉塞するであろう微小粒子がMemjet(登録
商標)印刷ヘッド350に進入するのが防止される。上記カートリッジ内に上記
空気フィルタを取り入れることにより、該フィルタの作動寿命はカートリッジの
寿命と実効的にリンクされる。上記インクカートリッジは、3,000頁(1,
500枚)を印刷かつ接着する能力を有する完全にリサイクル可能な製品である
【0323】 図12を参照すると、動力式媒体ピックアップローラアセンブリ626は媒体
トレイから頂部シートを直接的に、第1印刷エンジン602上の用紙センサを通
して上記二重化Memjet(登録商標)印刷ヘッド・アセンブリ内に押し出す
。2個のMemjet(登録商標)印刷エンジン602および603は、上記直
線的用紙経路に沿い、対向して一直線となる順次的配置構成(opposing
in−line sequential configuration)で取
付けられる。シート604は、一体的な動力式ピックアップローラ626により
第1印刷エンジン602内に引込まれる。シート604の位置およびサイズが検
知され、フルブリード印刷が開始される。可能的に短い時間内の乾燥を助力すべ
く、定着剤が同時に印刷される。
【0324】 上記用紙は、ゴム被覆ローラに対して作用すべく(上記直線的用紙経路に沿っ
て整列された)一群の動力式出口スパイク・ホィールを通して第1Memjet
(登録商標)印刷エンジン602を退出する。これらのスパイク・ホィールは‘
濡れた’印刷済表面に接触すると共に、連続的にシート604を第2Memje
t(登録商標)印刷エンジン603へと供給する。
【0325】 図12および図12aを参照すると、シート604は二重化印刷エンジン60
2および603からバインダアセンブリ605内へと通過する。上記印刷済ペー
ジは、支持用の繊維含有(fibrous)ローラを備えた駆動式スパイクホイ
ール軸670と、スパイク・ホィールおよび一時的作用接着剤ホィールの両者を
備えた別の可動軸と、の間を通過する。金属製支持ブラケットには可動軸/接着
剤アセンブリ673が取付けられると共に、該アセンブリはカム軸の作用により
各ギヤを介して駆動式軸670とインタフェースすべく前方に搬送される。この
カム軸は、別のモータが駆動する。
【0326】 接着剤ホイールアセンブリ673は、インクカートリッジ627からの接着剤
供給用ホース641に対する回転連結を有する部分的中空軸679から成る。こ
の軸679は、径方向の各孔を介した毛細管作用により接着剤を吸収する接着剤
ホィールに接続される。該接着剤ホィールは、前部に開口を備えた成形ハウジン
グ682が囲繞する。枢動式の側部成形体およびバネ式の外側ドアは、上記金属
製ブラケットに対して取付けられ、アセンブリ673の残部が前方に押圧された
ときに外方側方に揺動する。この作用により、上記接着剤ホィールは成形ハウジ
ング682の前部を通して露出される。不活動状態の期間の間には、張力スプリ
ングが上記アセンブリを閉成して効率的に上記接着剤ホィールを覆う。
【0327】 シート604が接着剤ホイールアセンブリ673内を通過するに際し、該シー
ト604が結合用アセンブリ605内に下方搬送されるにつれて(ドキュメント
の第1シートは別として)前側の一方の垂直縁部には接着剤が塗付される。
【0328】 7.2 プリンタ制御装置のアーキテクチャ 図14に示された如く上記ネットページ・プリンタ制御装置は、制御用プロセ
ッサ750、工場もしくは現場で設置されたネットワークインタフェース・モジ
ュール625、無線トランシーバ(トランシーバ制御装置753、ベースバンド
回路754、RF回路755およびRF共振器およびインダクタ756)、デュ
アル・ラスタ画像プロセッサ(RIP)DSP757、二重化印刷エンジン制御
装置760a、760b、フラッシュメモリ658および64MBのDRAM6
57から成る。
【0329】 上記制御用プロセッサは、ネットワーク19およびローカル・ワイヤレス・ネ
ットページ・ペン101との通信を処理し、ヘルプボタン617を検知し、ユー
ザインタフェースLED613〜616を制御し、且つ、各RIP DSP75
7および各印刷エンジン制御装置760に対する供給および同期を行う。該制御
用プロセッサは、中間性能汎用マイクロプロセッサから成る。制御用プロセッサ
750は高速シリアルバス659を介して印刷エンジン制御装置760と通信す
る。
【0330】 上記各RIP DSPはページ記述をラスタ化すると共に、上記ネットページ
・プリンタの圧縮ページ・フォーマットへと圧縮する。各印刷エンジン制御装置
はページ画像をリアルタイムで(すなわち30頁/分以上で)、展開し、ディザ
リングし、且つ、関連するMemjet(登録商標)印刷ヘッド350へと印刷
する。上記二重化印刷エンジン制御装置は、シートの両側に同時に印刷する。
【0331】 マスタ印刷エンジン制御装置760aは用紙搬送を制御すると共に、マスタQ
Aチップ665およびインクカートリッジQAチップ761に関してインク使用
を監視する。
【0332】 上記プリンタ制御装置のフラッシュメモリ658は、プロセッサ750および
各DSP757の両者に対するソフトウェアと、コンフィギュレーション・デー
タとを保持する。これは、ブート時にメインメモリ657にコピーされる。
【0333】 プロセッサ750、各DSP757、およびデジタル・トランシーバ構成要素
(トランシーバ制御装置753およびベースバンド回路754)は、単一制御装
置ASIC656内に集積化される。アナログRF構成要素(RF回路755な
らびにRF共振器およびインダクタ756)は別体のRFチップ762内に配備
される。ネットワークインタフェース・モジュール625は別体である、と言う
のも、各ネットページ・プリンタは工場選択もしくは現場選択とされるネットワ
ーク接続を許容するからである。フラッシュメモリ658および2×256Mビ
ット(64MB)DRAM657もまた、チップ外とされる。各印刷エンジン制
御装置760は、別体の各ASIC内に配備される。
【0334】 種々のネットワークインタフェース・モジュール625が配備されるが、その
各々は、ネットページネットワークインタフェース751および選択的にローカ
ル・コンピュータもしくはネットワークインタフェース752を提供する。ネッ
トページネットワークのインターネット・インタフェースとしては、POTSモ
デム、ハイブリッド同軸ファイバ(HFC)ケーブル・モデム、ISDNモデム
、DSLモデム、衛星送受信機、現在および次世代のセル式電話送受信機、およ
び無線ローカル・ループ(WLL)送受信機が挙げられる。ローカル・インタフ
ェースとしては、IEEE1284(パラレル・ポート)、10Base−Tお
よび100Base−T、USBおよびUSB2.0、IEEE1394(Fi
rewire)、および発展段階の種々の家庭用ネットワークインタフェースが
挙げられる。もしローカル・ネットワーク上でインターネット接続が利用可能で
あれば、ローカル・ネットワークインタフェースは上記ネットページネットワー
クインタフェースとして使用され得る。
【0335】 上記無線トランシーバ753は、無線電話により通常的に使用される認可不要
の900MHz帯域もしくは認可不要の2.4GHz工業、科学、医療(ISM
)帯域で通信すると共に、周波数ホッピングおよび衝突検出を使用して無干渉通
信を提供する。
【0336】 上記プリンタ制御装置は選択的に、ネットページ・カメラなどのデバイスから
“噴出する”データを受信すべく赤外線データ協会(IrDA)インタフェース
を取り入れる。代替実施例において上記プリンタは、適切に配置構成されたネッ
トページ・ペンと短距離通信すべくIrDAインタフェースを使用する。
【0337】 7.2.1 ラスタ化および印刷 プロセッサ750がドキュメントのページ・レイアウトおよびページオブジェ
クトを受信して照合したなら、該プロセッサは各DSP757上で適切なRIP
ソフトウェアを実行する。
【0338】 各DSP757は各ページ記述をラスタ化し、ラスタ化ページ画像を圧縮する
。上記主要プロセッサは各圧縮ページ画像をメモリ内に記憶する。複数のDSP
を負荷平衡する最も簡単な手法は、各DSPに対して別体のページをラスタ化さ
せることである。各DSPは常にビジイ(busy)に維持され得る、と言うの
も、概略的には任意数のラスタ化ページがメモリ内に記憶され得るからである。
この方策は、短いドキュメントをラスタ化するときにDSPの利用度が可能的に
低くなるだけである。
【0339】 ページ記述内の透かし模様領域はコントーン解像度2レベル・ビットマップ(
contone−resolution bi−level bitmap)へ
とラスタ化されるが、このビットマップは無視し得るサイズへと無損失で圧縮さ
れると共に圧縮ページ画像の一部を構成する。
【0340】 上記印刷済ページの赤外線(IR)レイヤは、約6個/インチの密度でコード
化ネットページ・タグを含む。各タグはページID、タグIDおよび制御ビット
をコード化し、且つ、各タグのデータ内容はラスタ化の間に生成されて圧縮ペー
ジ画像内に記憶される。
【0341】 主要プロセッサ750は、背中合わせの各ページ画像を二重化印刷エンジン制
御装置760へと受け渡す。各印刷エンジン制御装置760はそのローカル・メ
モリ内に圧縮ページ画像を記憶すると共に、ページの展開および印刷パイプライ
ンを開始する。ページ展開および印刷はパイプライン化される、と言うのも、メ
モリ内に114MBの2レベルCMYK+IRページ画像を記憶するのは非実用
的だからである。
【0342】 7.2.2 印刷エンジン制御装置 印刷エンジン制御装置760のページ展開および印刷パイプラインは、高速I
EEE1394シリアルインターフェイス659、標準JPEGデコーダ763
、標準G4FAXデコーダ764、カスタム・ハーフトーンナー/コンポジタユ
ニット765、カスタム・タグ・エンコーダ766、ラインローダ/フォーマッ
タ・ユニット767、および、Memjet(登録商標)印刷ヘッド350への
カスタム・インタフェース768から成る。
【0343】 印刷エンジン制御装置360は、二重バッファ様式で作動する。1枚のページ
が高速シリアルインターフェイス659を介してDRAM769へとロードされ
る一方、先行してロードされたページはDRAM769から読み取られると共に
上記印刷エンジン制御装置パイプラインを介して受け渡される。上記ページの印
刷が終了したなら、ロードされたばかりのページが印刷され乍ら別のページがロ
ードされる。
【0344】 上記パイプラインの第1段階は、全てが並行に、(763にて)JPEG圧縮
済コントーンCMYKレイヤを展開し、(764にて)G4FAX圧縮済2レベ
ル・ブラック・レイヤを展開し、且つ、(766にて)は第1.2節で定義され
たタグ・フォーマットに従い2レベル・ネットページ・タグ・レイヤをレンダリ
ング(render)する。第2段階は、(765にて)上記コントーンCMY
Kレイヤをディザリングすると共に、(765にて)結果的な2レベルCMYK
レイヤ上に2レベル・ブラック・レイヤを合成する。結果的な2レベルCMYK
+IRドット・データは(767にて)、一群のライン・バッファを介してMe
mjet(登録商標)印刷ヘッド350で印刷されるべくバッファかつフォーマ
ットされる。これらのライン・バッファの殆どは、チップ外DRAM内に記憶さ
れる。最後の段階は、(定着剤を含む)6チャネルの2レベル・ドット・データ
を印刷ヘッドインタフェース768を介してMemjet(登録商標)印刷ヘッ
ド350に印刷する。
【0345】 二重化配置構成などにおいて数個の印刷エンジン制御装置760が使用される
場合、それらは共有ライン同期信号770を介して同期される。この共有ライン
に対しては、外部マスタ/スレーブピン771を介して選択された1台の印刷エ
ンジン760のみがライン同期信号770を生成する。
【0346】 印刷エンジン制御装置760は低速プロセッサ772を含むが、該低速プロセ
ッサ772は、ページ展開およびレンダリング・パイプラインを同期し、低速シ
リアルバス773を介して印刷ヘッド350を設定し、且つ、ステッパモータ6
75、676を制御する。
【0347】 上記ネットページ・プリンタの8(1/2)インチ版において、2個の印刷エ
ンジンは各々、ページの長寸(11インチ)に沿って毎分30枚のレター・ペー
ジを印刷することにより、1600dpiにて8.8KHzのライン速度(li
ne rate)を与える。また、ネットページ・プリンタの12インチ版にお
いて、2個の印刷エンジンは各々、ページの短寸(8(1/2)インチ)に沿っ
て毎分45枚のレター・ページを印刷することにより、10.2KHzのライン
速度を与える。これらのライン速度は十分に、現在の設計態様では30KHzを
超えるMemjet(登録商標)印刷ヘッドの作動周波数の範囲内である。
【0348】 8. ビジネス実行手順 ネット・ページ・システムは、技術のユーザおよびプロバイダが、ネット・ペ
ージ・システムへの参加から強化または利益を得ることができるようにする非常
に種々様々なビジネス実行手順を含んでいる。このシステムを最もよく理解する
ためには、プリンタ、通信プロトコル、支払いのための、また会計差額等を決定
するためのプロトコルを含む入手可能なハードウェアおよびソフトウェア・オプ
ションの説明および仕様と一緒にこのビジネス実行手順および装置の下記の説明
を読むことを薦める。
【0349】 ネット・ページ・システムの通常の関係者は: ネット・ページ・ネットワークを通してアクセスすることができるオンライン
出版物を供給するオンライン出版業者41、 オンライン出版物に広告を掲載したいと希望している一人またはそれ以上のオ
ンライン広告主42、 各自が、プリンタ・モジュール45によりオンライン出版物にアクセスする多
数のユーザ40、および システムの動作のために必要な情報を記憶している1つまたはそれ以上のデー
タベースを維持する記憶プロバイダである。好適には、上記モジュールは、無料
で、または広告主または出版業者の助成金により、プリンタ・モジュール・プロ
バイダ72がユーザに提供されることが好ましい。しかし、場合によっては、ユ
ーザは、市価でモジュールを購入する。
【0350】 これら関係者は、情報および商業の普及を容易にする構造体を供給するために
、相互に作用する。下記の実施形態は、多くの可能な相互作用の中の特定のもの
を示すが、当業者であれば、他の相互作用も可能であり、そのような相互作用も
、本発明の特許請求の範囲に含まれることを理解されたい。
【0351】 また、当業者であれば、上記すべての役割は、必ずしも、異なる構成要素によ
り実行する必要がないことも理解することができるだろう。例えば、ある場合に
は、記憶プロバイダおよび出版業者が同じであってもよいし、他の場合には、プ
リンタ・プロバイダと出版業者が同じであってもよい。
【0352】 「会話型用紙」という用語がでてくるが、この用語は、ページの識別、および
好適には、ページ上の位置の識別を行うことができるように、ネット・ページ・
システムと相互作用する、目で見ることができる、または目で見ることができな
いタグまたは他の目印を含む紙のことをいう。このようなタグの例については、
本明細書の他の場所で説明するが、同じ結果を達成するために、種々の構成で、
多くの他のタグまたは識別子を使用することができることを理解されたい。
【0353】 本明細書で使用する用語としては、「会話型用紙を使用するプリンタ」および
「オンデマンド・プリンタ」がある。このプリンタは、タグをつけるために、ネ
ット・ページ・システムと相互作用するためのプリンタ、および/またはユーザ
が指定するタグを決定するために、ユーザと相互作用するためのプリンタのこと
である。種々の他の構成のプリンタも利用することができるが、そのうちのいく
つかについては、本明細書の他の場所で詳細に説明する。
【0354】 「単数の形の印刷媒体」という用語は便宜上使用しているのであって、代わり
に、「複数の形の印刷媒体」という用語を使用することができることを理解され
たい。すなわち、前の用語は、その製品が1枚またはそれ以上のシート、文書等
を含んでいてもいなくても、広く印刷した製品を含む。
【0355】 8.1 記号 ビジネス実行手順および装置の好適な実施形態を分かり易く説明する目的で、
ビジネス手順の種々の参加者の役割の間の相互作用を説明するために、下記の図
面を使用する。各参加者は、一組の重畳している長方形で示す。前の長方形には
、参加者の名前が書いてあり、後ろの長方形は、行動のソースおよび/または目
標として使用する。各行動は、主体の参加者と対象の参加者とを結ぶ矢印で示す
。各行動の矢印には行動の説明がついている。行動は、時間が上から下へ、左か
ら右へ進むように空間内に配置されている。「後の」行動は、「前の」行動と同
時に行われることはあっても、「前の」行動より先に行われることは決してない
【0356】 すべての行動は、行動の主体が行動の対象であった直前の行動により「ひき起
こされる」ものであると理解されたい。前の行動がない場合には、行動は自発的
なものであると理解されたい。 説明している実施形態の理解を助ける目的で、行動および参加者を示すために
、各参照番号を使用する。
【0357】 8.2 本発明の範囲内の異なる実施形態の組合わせ 本発明を容易に理解することができるように、下記の実施形態を別々に説明す
る。しかし、特定の状況に対して有利な結果を達成するために、これらの異なる
実施形態を組み合わせることによりもっと複雑な実施形態を実現することができ
ることを理解されたい。従って、ハイブリッド・システムを形成するための異な
る実施形態の組合わせも、本発明の範囲および本発明を定義する下記の特許請求
の範囲内に入る。
【0358】 8.2.1 ネット・ページ出版業者 広い意味で、この実施形態は、ユーザに、オンライン出版業者である第1の関
係者からの印刷出版物を供給するためのシステムを含む。上記システムは、出版
物を表す出版データを記憶するための、コンピュータをベースとする記憶サーバ
の形をしている出版ソースを含む。出版データは、オンライン出版の広告主であ
る第2の関係者についての第1の情報を含む。オンデマンド会話型プリンタの形
をしているユーザ・プリンタ・モジュールは、ユーザを出版サーバにインターフ
ェースし、ユーザによる閲覧のために、印刷媒体上に印刷出版物を再現するため
に、印刷出版物を要求しているユーザに応答する。プリンタ・ヘッドの形をして
いる識別手段、およびプリンタに内蔵されている関連するハードウェアおよびソ
フトウェアは、印刷媒体に識別子を供給する。ユーザが識別子を指定すると、プ
リンタは、ユーザに第2の情報を表示する第2の印刷媒体を生成する。この第2
の情報は、通常、広告主が販売のために提供している特定の製品および/または
サービスに関するもう1つの情報か、広告に含まれている特定の製品および/ま
たはサービスに対する注文書か、広告主のサイトへのハイパーリンクである。出
版サーバの形をしている計算手段は、広告主が出版業者に対して行う支払いを決
定するためのプリンタに応答する。
【0359】 他の実施形態の場合には、計算手段は記憶サーバである。他の実施形態の場合
には、計算手段は、他のサーバから独立しているが、他のサーバに接続している
会計サーバである。
【0360】 支払いは、事前に合意した多数の他の方法のうちの1つにより計算される。例
えば、支払いは、 要求されているオンライン出版物の部数、 第3の情報に対して行われる要求の回数、 広告の成功により達成する製品および/またはサービスの売り上げ、に基づい
て行うことができる。
【0361】 支払いを所与の期間に対する双方同意の定額料金の他に行うことができる。例
えば、ある実施形態の場合には、広告主は、自分の広告が含まれる各月に対する
定額料金の他に、システムのユーザが要求する出版物の部数に基づく支払いを行
うこともできる。すなわち、このシステムの場合には、広告主は、過去の発行部
数に基づく従来技術のシステムとは異なり、必要な広告材料を含んでいる場合に
、出版物が達成する発行部数に対して支払いを行うことができる。
【0362】 システムは、対応するユーザに関連する複数のモジュールを含み、計算手段は
、それがどんな形態であっても、第1の情報、第2の情報、および第3の情報の
うちの1つを表示する生成印刷媒体の数に応答する。すなわち、第1の情報は、
通常、社説または出版物の他の内容であり、第2の情報は、通常、広告であり、
第3の情報は、販売のために提供されている製品および/またはサービスに関す
る他の情報、および/またはこれらの製品および/またはサービスに対する注文
である。好適には、計算手段は、第1の情報、第2の情報、および第3の情報の
うちの2つまたはそれ以上を表示する生成印刷媒体の数に応答するすることが好
ましい。すなわち、このシステムを使用すれば、必要に応じて、自由に組合わせ
せることができる構造体を使用することができる。
【0363】 好適な実施形態の場合には、会計手段が使用されているが、この会計手段は、
通常、第2の関係者からの支払いを受領し、第1の関係者に支払いを行うために
、情報サーバおよび1つまたはそれ以上の電子銀行預金口座にリンクしている会
計サーバの形をしている。
【0364】 第2の関係者が、製品および/またはサービスの供給業者であり、第2の情報
または第3の情報により、ユーザが、それぞれの所定の購入価格で、情報製品お
よび/またはサービスを購入することができる場合には、計算手段が、支払いを
決定するために、ユーザが全額支払った購入代金に応答することが好ましい。す
なわち、システムは、各購入に対する定額料金、購入する製品および/またはサ
ービスの購入価格の一定の割合、および購入する製品および/またはサービスの
購入価格の割合を含む支払いを計算するための種々のオプションを供給する。こ
の場合、上記割合は特定の製品および/またはサービスにより異なる。
【0365】 システムが、複数の第2の関係者およびこれら関係者からの複数の第2の各情
報および複数の第3の各情報を収容することを理解することができるだろう。好
適には、第2の各関係者による支払い金額は、第2の関係者の下記特徴、すなわ
ち、地理的位置、所与の期間内に全額支払った購入品の数量、およびユーザに関
連する相対的な地理的位置の1つまたはそれ以上により異なることが好ましい。
【0366】 すでに簡単に説明したように、識別子は1つのタグであることが好ましいが、
実際には、通常は、各印刷媒体上に間隔を置いて配置されている複数のタグの形
をとる。しかし、他の実施形態の場合には、識別子は、第3の情報を入手するた
めに、ユーザがモジュールに供給する文字列である。この場合、好適には、上記
文字列は、モジュール内に手動でキー入力する一連の数字を含むことが好ましい
。しかし、他の実施形態の場合には、文字列は、ユーザが手動で操作するセンサ
手段により走査される。
【0367】 いくつかの実施形態の場合には、会計サーバが、自動的に支払いを行い、その
取引きの関係者に支払い金額の明細を示すための必要なすべての報告および要約
を供給する。好適には、第2の関係者により支払い可能と計算された支払いが、
所定の期間中に入手できなかったか、支払われなかった場合には、動作停止信号
を発生することが好ましい。この場合、動作停止信号の発生により、モジュール
はその第2の関係者からの第1の情報または第2の情報を入手することはできな
い。すなわち、自動化債務者システムが適用される。好適には、その取り引きの
すべての関係者は、必要な処理を行うために、口座サーバにアクセスすることが
できる電子銀行口座を持つことが好ましい。
【0368】 また、このシステムを使用すれば、関係者、およびこれは重要なことであるが
、第2の関係者、すなわち、広告主は、 ユーザが第2の情報を指定した回数、 ユーザの第2の情報の指定により達成した販売の回数および/または金額、お
よび 店頭での小売りと比較した場合のオンライン販売によるコストの削減、 のうちの1つまたはそれ以上を監視することにより広告の成果を入手することが
できる。
【0369】 第2の情報が第3の関係者にリンクしている場合には、識別子は、ユーザが第
2の情報を指定した場合、その識別子が指定されるように、上記第2の情報と関
連を持ち、識別子が指定されると、確実に、第3の情報が、第3の関係者が使用
および/または販売のために提供している製品および/またはサービスについて
のもう1つの情報、またはユーザの、第3の関係者のそのような製品および/ま
たはサービスの使用および/または購入方法の指定のいずれか、または両方を含
むようにその第2の情報に関連する。好適には、第2の関係者が、ユーザのクリ
ックスルーの選択の回数または割合、ユーザによる第3の関係者の製品および/
またはサービスの購入、または使用の回数または割合のうちの1つまたはそれ以
上を監視することによりリンクの成果を入手することが好ましい。
【0370】 上記監視により、関係者が、宣伝により達成したコスト/利益を正確に推定す
ることができ、そのため、将来の販売促進または宣伝キャンペーンを立案するこ
とができることを理解することができるだろう。
【0371】 他の実施形態の場合には、第1の情報は、第3の関係者からの広告を含み、計
算手段が、第3の関係者が、第1の関係者に対して行う支払いの金額を決定する
。ある場合には、この広告は、ユーザが請求し、他の場合には、ユーザは上記広
告を請求しない。
【0372】 また、このシステムを使用すると、第1の関係者は、宣伝をユーザに優先的に
表示することができる。 上記実施形態の場合には、印刷媒体は、ユーザのプリンタ・モジュールにより
生成されたが、他の実施形態の場合には、またはこれとは他に、印刷媒体は、遠
隔地のプリンタにより選択的に生成され、その後で、閲覧のためにユーザに供給
される。 以下に、図1−図3を参照しながら、他のいくつかの例について説明する。
【0373】 8.2.1.1 広告料金 この実施形態を使用すれば、オンデマンド・プリンタに出力する出版業者は、
出版物に掲載した広告の広告料金を受領することができる。この実施形態を使用
すれば、出版業者は利益をあげることができ、読者に助成金による安価な、また
は無料の出版物を提供できるので、読者にとって魅力的なものになる。
【0374】 いくつかの実施形態の場合には、出版業者は、定期的に、加入しているユーザ
のプリンタに自動的に出版物を配布する。例えば、出版業者がオンライン新聞で
ある場合には、平日の毎朝、所定の時間に、最新の出版物がユーザのプリンタに
配布される。この時間は、出版業者の処理のピーク時間にかち合わないように自
動的に設定される。しかし、ユーザは時間を指定することができ、ユーザの通常
の起床時間に合わせて調整することができる。
【0375】 他の実施形態の場合には、出版物は、ユーザの要求により、特定のユーザ・プ
リンタに配布される。 好適には、出版物は、会話型用紙として印刷することが好ましい。 図48に示すように、この実施形態は、下記のように動作する。 通常、参照番号42で示す広告主は、出版業者41に広告を依頼501する。
【0376】 出版業者41は、最終的に、矢印502で示すように、ユーザのオンデマンド
・プリンタ44上で広告を印刷する。この印刷は、通常、出版業者の出版物のう
ちの1つの一部として行われ、広告を含む出版物を含む1枚またはそれ以上の印
刷されたページ1になる。
【0377】 出版業者41は、矢印503で示すように、両者合意の広告費を広告主42に
要求する。 広告主は、矢印504で示すように、出版業者に広告費を支払う。 実際には、広告費について交渉が行われ、請求書が作成され、一括して清算さ
れる。ある実施形態の場合には、広告料金は、もっと広義の広告契約の一部であ
る。
【0378】 8.2.1.2 クリックによる料金 この実施形態を使用すれば、会話型用紙を使って出版する出版業者は、その出
版物に掲載した広告のクリックスルー料金を受領することができる。この実施形
態を使用すれば、会話型用紙を使用して出版する出版業者は、利益をあげること
ができ、読者に助成金による安価な、または無料の出版物を提供できるので、読
者にとって魅力的なものになる。
【0379】 図49に示すように、この実施形態は下記のように動作する。 広告主42は、出版業者41にハイパーリンク505を依頼する。 出版業者41は、最終的に、矢印506で示すように、通常、出版業者の出版
物のうちの1つの一部としてハイパーリンクを印刷する。その結果、ハイパーリ
ンクを含む出版物を含む1枚またはそれ以上の印刷されたページ1が作成される
【0380】 ユーザ40が、矢印507で示すように、例えば、広告主からリンクしている
文書を要求するために、ハイパーリンクを選択すると、矢印508で示すように
、広告主42に対して通知が行われる。
【0381】 広告主42は、出版業者41に両者合意のクリックスルー料金509を支払う
。 実際には、クリックによる料金について交渉が行われ、請求書が作成され、一
括して清算される。ある実施形態の場合には、上記料金は、もっと広義の広告契
約の一部である。
【0382】 8.2.1.3 販売手数料 この実施形態を使用すれば、会話型用紙を使って出版する出版業者は、その出
版物に掲載した広告による販売の手数料を受領することができる。この実施形態
により、会話型用紙を使用して出版する出版業者は、利益をあげることができ、
読者に助成金による安価な、または無料の出版物を提供できるので、読者にとっ
て魅力的なものになる。
【0383】 図50に示すように、この実施形態は下記のように動作する。 商人43は、矢印510で示すように、出版業者41にハイパーリンクを依頼
する。 出版業者41は、最終的に、矢印511で示すように、通常、出版業者の出版
物のうちの1つの一部としてハイパーリンクを印刷する。その結果、ハイパーリ
ンクを含む出版物を含む1枚またはそれ以上の印刷されたページ1が作成される
【0384】 ユーザ40が、商人43からリンクしている文書を要求するために、ハイパー
リンクをクリックすると、商人に対して通知が行われる。 ユーザ40が、リンクしている文書を通して(または、リンクしている文書に
より入手した文書を通して)、オンライン購入を行うと、商人43に対して通知
が行われる。
【0385】 商人43は、出版業者41に両者合意の販売手数料を支払う。 好適には、販売手数料は、定額料金であることが好ましい。しかし、他の実施
形態は、販売価格に基づく手数料を使用する。実際には、販売手数料について交
渉が行われ、請求書が作成され、一括して清算されるが、販売手数料は、もっと
広義の広告契約の一部である。
【0386】 8.2.2 ネット・ページ・プリンタ・プロバイダ 広い意味で、この実施形態は、ユーザに、遠隔地のソースから入手した印刷情
報をオンライン出版物の形で供給するためのシステムを含む。上記システムは、
ユーザに、オンライン出版物をインターフェースするための会話型プリンタの形
をしているユーザ・モジュールを含む。上記モジュールは、第2の情報と一緒に
、第1の情報をユーザに表示する第1の印刷媒体を生成するために、出版物自身
であってもよい出版物から第1の情報を要求しているユーザに応答する。第2の
情報は、広告主からの広告情報である。プリンタ・モジュールの形をしている識
別手段は、ユーザが識別子を指定すると、結果として、モジュールがユーザに第
3の情報を表示する第2の印刷媒体を生成するように、第1の印刷媒体に識別子
を供給する。オンライン出版業者のサーバの形をしている計算手段は、出版業者
のプリンタ・プロバイダに対する支払いを決定するためのモジュールに応答する
。実際には、オンライン出版業者に支払いを行い、プリンタ・プロバイダが出版
業者と異なる場合には、出版業者は、プリンタ・プロバイダに対して支払いを行
う。
【0387】 支払いは、自動的に、生成する印刷物の部数の所定の関数となる。すなわち、
第2の関係者が、出版の際の広告主である場合には、支払いは、出版による発行
部数の所定の関数である。そのため、広告主は、達成した実際の発行部数に対し
て支払いを行うことができ、出版業者は、発行部数が増大すると、手に入る金額
がそれに応じて多くなる。
【0388】 ある実施形態の場合には、支払いは、上記のものの他の項目またはその代わり
の項目を含む。例えば、第2の情報が、第2の関係者に関連している場合には、
支払いは、生成した第2の印刷媒体の部数の所定の関数である。それ故、第2の
関係者が広告主である場合には、特定の広告が成功した場合、支払いは増大する
【0389】 他の実施形態の場合には、支払いは、第1の情報を表示する生成印刷物の部数
と、第2の情報を表示する第2の生成印刷媒体の部数との所定の関数である。 第2の関係者が、製品および/またはサービスの供給業者である場合には、第
1の情報および第2の情報は、通常、ユーザが、所定の購入価格で、これらの製
品および/またはサービスを購入することができるように配列されている。この
場合、支払いは、ユーザが実際に購入した製品および/またはサービスの購入価
格の所定の関数として計算される。
【0390】 ある種の品目の場合には、先に進む前に、ユーザは、製品および/またはサー
ビスに関する他の情報を入手したがる。従って、ある実施形態の場合には、モジ
ュールは、第2の関係者の特定の製品および/またはサービスに関する広告、技
術情報および他の情報にアクセスするために、ユーザによる識別子の指定に応答
する。これらの実施形態の場合には、計算手段は、支払いを決定するための識別
子の指定に応答する。しかし、そうしたい場合には、計算手段は、広告主が、広
告情報へのリンクに成功した場合だけ、出版業者に支払いをするように支払いを
決定するための識別子の指定だけに応答する。 以下に、図4−図6を参照しながら、他のいくつかの例について説明する。
【0391】 8.2.2.1 広告料金に対する手数料 この実施形態の場合には、会話型プリンタのプロバイダは、プリンタを通して
直接入手した広告料金のある割合を受領する。この実施形態を使用すると、会話
型プリンタのプロバイダは利益をあげることができ、各ユーザのプリンタの価格
および経費の一部または全部を助成することにより、ユーザにとって魅力的なも
のになる。
【0392】 図51に示すように、システムは下記のように動作する。 プリンタ・プロバイダ72は、ユーザにプリンタ45を供給する。この実施形
態の場合には、プロバイダ72がプリンタの所有権を持つ。他の実施形態の場合
には、各ユーザがプリンタの所有権を持つ。
【0393】 広告主42は、矢印520で示すように、出版業者41に広告を依頼する。 出版業者41は、最終的に、通常、出版業者の出版物のうちの1つの一部とし
て、プリンタ45で広告を印刷する。その結果、広告を含む出版物を含む1枚ま
たはそれ以上の印刷されたページ1が作成される。
【0394】 出版業者41は、矢印523で示すように、広告主42に両者合意の広告料金
を請求する。 広告主42は、矢印524で示すように、出版業者41に広告料金を支払う。 出版業者41は、矢印525で示すように、プリンタ・プロバイダ72に広告
料金に対する両者合意の手数料を支払う。
【0395】 8.2.2.2 クリックによる料金に対する手数料 この実施形態の場合には、会話型プリンタのプロバイダは、プリンタを通して
直接入手したクリックスルー料金のある割合を受領する。この実施形態を使用す
ると、会話型プリンタのプロバイダは利益をあげることができ、各ユーザのプリ
ンタの価格および経費の一部または全部を助成することにより、ユーザにとって
魅力的なものになる。
【0396】 図52に示すように、システムは下記のように動作する。 プリンタ・プロバイダ72は、ユーザ40にプリンタ45を供給する。 広告主42は、出版業者41にハイパーリンクを依頼する。 出版業者は、最終的に、通常、出版業者の出版物のうちの1つの一部としてハ
イパーリンクを印刷する。その結果、ハイパーリンクを含む出版物を含む1枚ま
たはそれ以上の印刷されたページ1が作成される。
【0397】 ユーザ40が、例えば、広告主42からリンクされた文書を要求するために、
会話型紙の上に表示されるようにハイパーリンクをクリックすると、広告主に対
して通知が行われる。 広告主42は、出版業者41に両者合意のクリックスルー料金を支払う。 出版業者41は、プリンタ・プロバイダ72にクリックスルー料金に対する両
者合意の手数料を支払う。
【0398】 8.2.2.3 販売手数料に対する手数料 この実施形態の場合には、会話型プリンタのプロバイダは、プリンタを通して
直接入手した販売手数料のある割合を受領する。この実施形態を使用すると、会
話型プリンタのプロバイダは利益をあげることができ、各ユーザのプリンタの価
格および経費の一部または全部を助成することにより、ユーザにとって魅力的な
ものになる。
【0399】 図53に示すように、この実施形態は下記のように動作する。 プリンタ・プロバイダ72は、ユーザ40にプリンタ45を供給する。 商人43である広告主は、出版業者41にハイパーリンクを依頼する。 出版業者41は、最終的に、通常、出版業者の出版物のうちの1つの一部とし
て、ハイパーリンクを印刷する。その結果、ハイパーリンクを含む出版物を含む
1枚またはそれ以上の印刷されたページ1が作成される。
【0400】 ユーザ40が、例えば、商人43からリンクされた文書を要求するために、ハ
イパーリンクをクリックすると、商人に対して通知が行われる。「クリック」は
会話型用紙を使用することにより行われる。
【0401】 ユーザ40が、リンクしている文書を通して(または、リンク文書を通して入
手した文書を通して)、最終的に、オンライン購入を行った場合には、商人43
に対して通知が行われる。 商人43は、出版業者41に両者合意の販売手数料を支払う。 出版業者41は、プリンタ・プロバイダ72に販売手数料に対する両者合意の
手数料を支払う。
【0402】 結論 本発明を、好適な実施形態および多数の他の実施形態を参照しながら説明して
きたが、当業者であれば、これら上記の実施形態とは異なる多くの実施形態も本
発明の範囲内に含まれることを理解することができるだろう。従って、本発明は
、適当な相互参照により本明細書の記載に援用した文書を含む、本明細書に記載
する特定の実施形態に限定されるものではない。本発明は、添付の特許請求の範
囲によってだけ制限される。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷されたサンプル・ネットページとそのオンライン・ページ記述
との関係の概略図である。
【図2】ネットページ・ペン、ネットページ・プリンタ、ネットページ・ペ
ージサーバおよびネットページ・アプリケーション・サーバの間の相互作用の概
略図である。
【図3】ネットワークを介して相互接続されたネットページおよびプリンタ
の集合を示す図である。
【図4】印刷されたネットページおよびそのオンライン・ページ記述の高レ
ベル構造の概略図である。
【図5】ネットページ・タグの構造を示す平面図である。
【図6】図5に示された一群のタグと、ネットページ・ペンの形態のネット
ページ検知デバイスの視野との間の関係を示す平面図である。
【図7】タグ画像処理および復号化アルゴリズムのフローチャートである。
【図8】ネットページ・ペンおよび関連するタグ検知用視野円錐の斜視図で
ある。
【図9】図8に示されたネットページ・ペンの分解斜視図である。
【図10】図8および図9に示された上記ネットページ・ペンに対するペン
制御装置の概略的ブロック図である。
【図11】壁部に取付けられたネットページ・プリンタの斜視図である。
【図12】図11のネットページ・プリンタの丈に沿った断面図である。
【図12a】二重化印刷エンジンおよび接着剤ホイールアセンブリの断面を
示す図12の部分的拡大図である。
【図13】図11および図12のネットページ・プリンタのインクカートリ
ッジ、インク、空気および接着剤の各経路、および各印刷エンジンの詳細図であ
る。
【図14】図11および図12に示された上記ネットページ・プリンタに対
するプリンタ制御装置の概略的ブロック図である。
【図15】図14に示されたプリンタ制御装置に関連する二重化印刷エンジ
ン制御装置およびMemjet(登録商標)印刷ヘッドの概略的ブロック図であ
る。
【図16】図14および図15に示された上記印刷エンジン制御装置の概略
的ブロック図である。
【図17】たとえば図10乃至図12のネットページ・プリンタで使用され
る単一のMemjet(登録商標)印刷要素の斜視図である。
【図18】Memjet(登録商標)印刷要素の配列の小部分の斜視図であ
る。
【図19】図13に示された上記Memjet(登録商標)印刷要素の動作
サイクルを示す一連の斜視図である。
【図20】ページ幅Memjet(登録商標)印刷ヘッドの短寸セグメント
の斜視図である。
【図21】ユーザ・クラス概念図の概略図である。
【図22】プリンタ・クラス概念図の概略図である。
【図23】ペン・クラス概念図の概略図である。
【図24】アプリケーション・クラス概念図の概略図である。
【図25】ドキュメントおよびページ記述クラス概念図の概略図である。
【図26】ドキュメントおよびページ所有者権限クラス概念図の概略図であ
る。
【図27】端末エレメント特化クラス概念図の概略図である。
【図28】スタティックエレメント特化クラス概念図の概略図である。
【図29】ハイパーリンクエレメント・クラス概念図の概略図である。
【図30】ハイパーリンクエレメント特化クラス概念図の概略図である。
【図31】ハイパーリンク化グループ・クラス概念図の概略図である。
【図32】フォーム・クラス概念図の概略図である。
【図33】デジタルインク・クラス概念図の概略図である。
【図34】フィールドエレメント特化クラス概念図の概略図である。
【図35】チェックボックスフィールド・クラス概念図の概略図である。
【図36】テキストフィールド・クラス概念図の概略図である。
【図37】署名フィールド・クラス概念図の概略図である。
【図38】入力処理アルゴリズムのフローチャートである。
【図38a】図38のフローチャートのひとつの段階の概略図である。
【図39】ページサーバコマンドエレメント・クラス概念図の概略図である
【図40】リソース記述クラス概念図の概略図である。
【図41】お気に入りリスト・クラス概念図の概略図である。
【図42】履歴リスト・クラス概念図の概略図である。
【図43】購読配信プロトコルの概略図である。
【図44】ハイパーリンク要求クラス概念図の概略図である。
【図45】ハイパーリンク起動プロトコルの概略図である。
【図46】フォーム提出プロトコルの概略図である。
【図47】手数料支払プロトコルの概略図である。
【図48】 宣伝料金支払いプロトコルの略図である。
【図49】 クリックによる料金支払いプロトコルの略図である。
【図50】 販売手数料支払いプロトコルの略図である。
【図51】 宣伝料金手数料支払いプロトコルの略図である。
【図52】 クリックによる料金手数料支払いプロトコルの略図である。
【図53】 販売手数料の手数料支払いプロトコルの略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 3/12 G06F 3/12 A W H04N 1/00 107 H04N 1/00 107Z (31)優先権主張番号 PQ 4483 (32)優先日 平成11年12月6日(1999.12.6) (33)優先権主張国 オーストラリア(AU) (31)優先権主張番号 PQ 4912 (32)優先日 平成11年12月24日(1999.12.24) (33)優先権主張国 オーストラリア(AU) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM, HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT ,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW, MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,S D,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR ,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN,YU, ZA,ZW (72)発明者 ラプスタン、ポール オーストラリア国 2046 ニューサウスウ ェールズ州 ロッド ポイント デューク アベニュー 13 Fターム(参考) 2C061 AP01 AQ05 HQ17 5B021 AA01 AA30 LG00 5C062 AA05 AA29 AB20 AB22 AB38 AC41 BA04 BC02

Claims (60)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザに遠隔地のソースから入手した印刷情報を供給するた
    めのシステムであって、 第2の関係者からの第2の情報と一緒に第1の情報をユーザに表示する第1の
    印刷媒体を生成するために、前記ソースから前記第1の情報を要求しているユー
    ザに応答して、ユーザに前記ソースをインターフェースするための、第1の関係
    者がユーザに供給するユーザ・モジュールと、 ユーザが識別子を指定すると、結果として、前記モジュールが、ユーザに第3
    の情報を表示する第2の印刷媒体を生成するように、前記第1の印刷媒体にある
    識別子を供給するための識別手段と、 前記第1の関係者に対して、第2の関係者が行う支払いを決定するために、前
    記モジュールに応答する計算手段とを含むシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシステムにおいて、対応するユーザに関連す
    る複数のモジュールを含み、前記計算手段が、第1の情報、第2の情報、および
    第3の情報のうちの1つを表示する生成印刷媒体の部数に応答するシステム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のシステムにおいて、前記計算手段が、第1の
    情報、第2の情報、および第3の情報のうちの1つを表示する生成印刷媒体の部
    数に応答するシステム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のシステムにおいて、前記第2の関係者からの
    支払いを受領し、前記支払いを前記第1の関係者に供給するための会計手段を含
    むシステム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のシステムにおいて、前記第2の関係者からの
    支払いが、所定の期間に対して一定の金額であるシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のシステムにおいて、前記第2の関係者が、製
    品および/またはサービスの供給者であって、前記第2の情報または前記第3の
    情報により、ユーザが、所定の各購入価格でこれらの製品および/またはサービ
    スを購入することができるシステム。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のシステムにおいて、前記計算手段が、前記支
    払いを決定するために、ユーザが全額支払った購入代金に応答するシステム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のシステムにおいて、前記支払いが、各購入品
    に対する定額料金、購入する製品および/またはサービスに対する購入価格の一
    定の割合、購入する製品および/またはサービスの購入価格の割合のうちの1つ
    または組合わせであり、前記割合が、特定の製品および/またはサービスにより
    異なるシステム。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のシステムにおいて、複数の第2の関係者がい
    て、その各支払いの金額が、第2の関係者の下記の特徴、すなわち、地理的位置
    、所与の期間内に全額支払った購入品の数量、およびユーザに関連する相対的地
    理的位置の1つまたはそれ以上により異なるシステム。
  10. 【請求項10】 請求項1記載のシステムにおいて、前記識別子がタグであ
    るシステム。
  11. 【請求項11】 請求項10記載のシステムにおいて、前記識別子が、前記
    各印刷媒体上に間隔を置いて位置する複数のタグであるシステム。
  12. 【請求項12】 請求項1記載のシステムにおいて、前記識別子が、前記第
    3の情報を入手するために、ユーザが前記モジュールに供給する文字列であるシ
    ステム。
  13. 【請求項13】 請求項12記載のシステムにおいて、前記文字列が、前記
    モジュールに手動でキー入力される一連の数字であるシステム。
  14. 【請求項14】 請求項12記載のシステムにおいて、前記文字列が、ユー
    ザが手動で操作するセンサ手段により走査されるシステム。
  15. 【請求項15】 請求項4記載のシステムにおいて、前記会計手段が、前記
    第2の関係者が支払い可能と計算した支払いが所定の期間内に支払われなかった
    場合には、機能停止信号を発生し、機能停止信号が発生すると、モジュールが第
    1または第2の情報を入手できなくなるシステム。
  16. 【請求項16】 請求項6記載のシステムにおいて、前記第2の情報が製品
    および/またはサービスの広告を行い、前記識別子が、ユーザが第2の情報を指
    定した場合、結果として、前記識別子が指定されるようにその情報と関連を持ち
    、前記識別子が指定されると、確実に、前記第3の情報が、前記製品および/ま
    たはサービスについてのもう1つの情報、またはユーザの、そのような製品およ
    び/またはサービスの購入方法の指定のいずれか、または両方を含むように、そ
    の情報に関連するシステム。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のシステムにおいて、前記第2の関係者が
    、 ユーザが第2の情報を指定した回数、 ユーザの第2の情報の指定により達成する販売の数量および/または金額、お
    よび 店頭での小売りと比較した場合の、オンライン販売によるコストの削減、 のうちの1つまたはそれ以上を監視することにより広告の成果を入手するシステ
    ム。
  18. 【請求項18】 請求項1記載のシステムにおいて、前記第2の情報が、第
    3の関係者へのリンクであり、前記識別子が、ユーザが第2の情報を指定すると
    、前記識別子が指定され、前記識別子が指定されると、確実に、第3の情報が、
    前記第3の関係者により使用および/または販売に対して提供される前記製品お
    よび/またはサービスについてのもう1つの情報、またはユーザの、前記第3の
    関係者のそのような製品および/またはサービスの使用および/または購入方法
    についての指定のいずれか、または両方を含むように、その情報に対して関連す
    るシステム。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のシステムにおいて、前記第2の関係者が
    、クリックによるユーザの選択の回数または割合、ユーザによる前記第3の関係
    者の前記製品および/またはサービスの購入または使用の回数または割合のうち
    の1つまたはそれ以上を監視することによりリンクの成果を入手するシステム。
  20. 【請求項20】 請求項17または19記載のシステムにおいて、前記監視
    により、前記第2の関係者が、宣伝により達成したコスト/利益を正確に推定す
    ることができるシステム。
  21. 【請求項21】 請求項1記載のシステムにおいて、前記第1の情報が、前
    記計算手段が、前記第3の関係者が前記第1の関係者に対して行う支払いの金額
    を決定する場合に、前記第3の関係者からの広告を含むシステム。
  22. 【請求項22】 請求項21記載のシステムにおいて、前記広告をユーザが
    請求し、または請求しないシステム。
  23. 【請求項23】 請求項23記載のシステムにおいて、前記プリンタ・プロ
    バイダとしての前記第1の関係者が、ユーザに宣伝を優先的に表示することによ
    り、収入の流れを入手するシステム。
  24. 【請求項24】 請求項1記載のシステムにおいて、前記ユーザ・モジュー
    ルが、前記印刷媒体を生成するためのプリンタ・ユニットを含むシステム。
  25. 【請求項25】 請求項1または請求項24記載のシステムにおいて、前記
    印刷媒体が、遠隔地のプリンタで選択的に生成され、その後で、閲覧のためにユ
    ーザに供給されるシステム。
  26. 【請求項26】 ユーザに、遠隔地のコンピュータ・ソースから入手した印
    刷情報を供給するシステムであって、 前記第2の関係者からの第2の情報と一緒に前記第1の情報をユーザに表示す
    る第1の印刷媒体を生成するために、前記ソースから第1の情報を要求している
    ユーザに応答して、ユーザに前記ソースをインターフェースするための、第1の
    関係者がユーザに対して供給するユーザ・プリンタ・モジュールと、 ユーザが前記識別子を指定すると、結果として、前記モジュールが、ユーザに
    前記第3の情報を表示する第2の印刷媒体を生成するように、前記第1の印刷媒
    体にある識別子を供給するための識別子デバイスと、 前記第1の関係者に対して、前記第2の関係者が行う支払いを決定するために
    、前記モジュールおよび/または前記遠隔地のコンピュータ・ソースに応答する
    会計コンピュータとを含むシステム。
  27. 【請求項27】 請求項26記載のシステムにおいて、前記ユーザ・プリン
    タ・モジュールおよび前記識別子デバイスが1つのハウジング内に収容されるシ
    ステム。
  28. 【請求項28】 請求項27記載のシステムにおいて、前記識別子デバイス
    が、前記プリンタ・モジュールにより媒体が作成される場合に、媒体の表面に前
    記識別子を供給するシステム。
  29. 【請求項29】 請求項28記載のシステムにおいて、前記識別子が前記媒
    体上に印刷されるシステム。
  30. 【請求項30】 請求項29記載のシステムにおいて、前記識別子が、可視
    光線スペクトル内で光をほとんど反射しないインキで印刷されるシステム。
  31. 【請求項31】 ユーザに遠隔地のソースから入手した印刷情報を供給する
    ための方法であって、 第2の関係者からの第2の情報と一緒に、前記第1の情報をユーザに表示する
    第1の印刷媒体を生成するために、前記ソースから第1の情報を要求しているユ
    ーザに応じて、第1の関係者がユーザに供給するユーザ・モジュールを通してユ
    ーザに前記ソースをインターフェースするステップと、 ユーザが前記識別子を指定すると、結果として、前記モジュールが、ユーザに
    第3の情報を表示する第2の印刷媒体を生成するように、識別手段により前記第
    1の印刷媒体に識別子を供給するステップと、 前記第1の関係者に対して、前記第2の関係者が行う支払いを決定するために
    、計算手段によりモジュールに応答するステップとを含む方法。
  32. 【請求項32】 対応するユーザに関連する複数のモジュールを含む、請求
    項31記載の方法において、さらに、前記計算手段が、第1の情報、第2の情報
    、および第3の情報のうちの1つを表示する生成印刷媒体の部数に応答するもう
    1つのステップを含む方法。
  33. 【請求項33】 請求項32記載の方法において、前記計算手段が、第1の
    情報、第2の情報、および第3の情報のうちの2つまたはそれ以上を表示する生
    成印刷媒体の部数に対応するもう1つのステップを含む方法。
  34. 【請求項34】 計算手段を含む請求項32記載の方法において、前記計算
    手段が、前記第2の関係者からの支払いを受領し、前記支払いを前記第1の関係
    者に供給するステップを含む方法。
  35. 【請求項35】 請求項34記載の方法において、前記第2の関係者からの
    支払いが、所定の期間に対して一定の金額である方法。
  36. 【請求項36】 請求項31記載の方法において、前記第2の関係者が製品
    および/またはサービスの供給業者であって、前記第2の情報および前記第3の
    情報により、ユーザが、所定の各購入価格で、これらの製品および/またはサー
    ビスを購入することができる方法。
  37. 【請求項37】 請求項36記載の方法において、前記計算手段が、前記支
    払いを決定するために、ユーザが全額支払った購入代金に応じる方法。
  38. 【請求項38】 請求項37記載の方法において、前記支払いが、各購入品
    に対する定額料金、購入する製品および/またはサービスに対する購入価格の一
    定の割合、購入する製品および/またはサービスの購入価格の割合のうちの1つ
    または組合わせであり、前記割合が、特定の製品および/またはサービスにより
    異なる方法。
  39. 【請求項39】 請求項31記載の方法において、複数の第2の関係者がい
    て、その各支払いの金額が、第2の関係者の下記の特徴、すなわち、地理的位置
    、所与の期間内に全額支払った購入品の数量、およびユーザに関連する相対的地
    理的位置の1つまたはそれ以上により異なる方法。
  40. 【請求項40】 請求項31記載の方法において、前記識別子がタグである
    方法。
  41. 【請求項41】 請求項40記載の方法において、前記識別子が、前記各印
    刷媒体上に間隔を置いて位置する複数のタグである方法。
  42. 【請求項42】 請求項31記載の方法において、前記識別子が文字列であ
    り、前記方法が、前記第3の情報を入手するために、ユーザが、前記モジュール
    に前記文字列を供給するステップを含む方法。
  43. 【請求項43】 請求項42記載の方法において、前記文字列が前記モジュ
    ールへ手動でキー入力される一連の数字を含む方法。
  44. 【請求項44】 請求項42記載の方法において、前記文字列が、ユーザが
    手動で操作するセンサ手段により走査される方法。
  45. 【請求項45】 請求項44記載の方法において、前記会計手段が、前記関
    係者からの支払いが所定の期間内に決済されなかった場合には、機能停止信号を
    発生し、機能停止信号が発生すると、前記モジュールが、第1または第2の情報
    を入手できなくなる方法。
  46. 【請求項46】 請求項46記載の方法において、前記第2の情報が、製品
    および/またはサービスの宣伝であり、前記識別子が、ユーザが第2の情報を指
    定した場合、結果として、前記識別子が指定されるようにその情報と関連を持ち
    、前記識別子が指定されると、確実に、前記第3の情報が、前記製品および/ま
    たはサービスについてのもう1つの情報、またはユーザのそのような製品および
    /またはサービスの購入方法の指定のいずれか、または両方を含むようにその情
    報に関連する方法。
  47. 【請求項47】 請求項46記載の方法において、前記第2の関係者が、 ユーザが第2の情報を指定した回数、 ユーザの第2の情報の指定により達成する販売の数量および/または金額、お
    よび 店頭での小売りに対するオンライン販売によるコストの削減、 のうちの1つまたはそれ以上を監視することにより宣伝の成果を入手する方法。
  48. 【請求項48】 請求項31記載の方法において、前記第2の情報が、第3
    の関係者へのクリックであり、前記識別子が、ユーザが第2の情報を指定すると
    、前記識別子が指定され、前記識別子が指定されると、確実に、第3の情報が、
    前記第3の関係者により使用および/または販売に対して提供している前記製品
    および/またはサービスについてのもう1つの情報、またはユーザの、前記第3
    の関係者のそのような製品および/またはサービスの使用および/または購入方
    法についての指定のいずれか、または両方を含むようにその情報に対して関連す
    る方法。
  49. 【請求項49】 請求項18記載の方法において、前記第2の関係者が、ク
    リックによるユーザの選択の回数または割合、ユーザによる前記第3の関係者の
    前記製品および/またはサービスの購入または使用の回数または割合のうちの1
    つまたはそれ以上を監視することによりクリックの成果を入手する方法。
  50. 【請求項50】 請求項47または請求項49記載の方法において、前記監
    視により、前記第2の関係者が、宣伝により達成したコスト/利益を正確に推定
    することができる方法。
  51. 【請求項51】 請求項31記載の方法において、前記第1の情報が、第3
    の関係者からの宣伝を含み、前記計算手段が、前記第3の関係者が、前記第1の
    関係者に対して行う支払いの金額を決定する方法。
  52. 【請求項52】 請求項51記載の方法において、前記宣伝が、ユーザによ
    り請求されるか、または請求されない方法。
  53. 【請求項53】 請求項53記載の方法において、前記プリンタ・プロバイ
    ダとしての前記第1の関係者が、ユーザに前記宣伝を優先的に表示することによ
    り収入の流れを入手する方法。
  54. 【請求項54】 請求項31記載の方法において、前記ユーザ・モジュール
    が、前記印刷媒体を生成するためのプリンタ・ユニットを含む方法。
  55. 【請求項55】 請求項31または請求項54記載の方法において、前記印
    刷媒体が、遠隔地のプリンタで選択的に生成され、その後で、閲覧のためにユー
    ザに供給される方法。
  56. 【請求項56】 ユーザに遠隔地のコンピュータ・ソースから入手した印刷
    情報を供給する方法であって、 第2の関係者からの第2の情報と一緒に、第1の情報をユーザに表示する第1
    の印刷媒体を生成するために、前記ソースから前記第1の情報を要求しているユ
    ーザに応じて、第1の関係者がユーザに供給するユーザ・プリンタ・モジュール
    を通してユーザに前記ソースをインターフェースするステップと、 ユーザが前記識別子を指定すると、結果として、前記モジュールが、ユーザに
    第3の情報を表示する第2の印刷媒体を生成するように、識別子デバイスにより
    前記第1の印刷媒体にある識別子を供給するステップと、 前記第1の関係者に対して前記第2の関係者が行う支払いを決定するために、
    会計コンピュータにより、前記モジュールおよび/または前記遠隔地のコンピュ
    ータ・ソースに対応するステップとを含む方法。
  57. 【請求項57】 請求項56記載の方法において、前記ユーザ・プリンタ・
    モジュールおよび前記識別子デバイスが1つのハウジング内に収容される方法。
  58. 【請求項58】 請求項57記載の方法において、前記識別子デバイスが、
    前記プリンタ・モジュールにより媒体が作成される場合に、媒体の表面に前記識
    別子を供給する方法。
  59. 【請求項59】 請求項58記載の方法において、前記識別子が前記媒体上
    に印刷される方法。
  60. 【請求項60】 請求項59記載の方法において、前記識別子が、可視光線
    スペクトル内で光をほとんど反射しないインキで印刷される方法。
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