JP2003100501A - 表面実装用抵抗器及びその製造方法 - Google Patents

表面実装用抵抗器及びその製造方法

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JP2003100501A JP2001287071A JP2001287071A JP2003100501A JP 2003100501 A JP2003100501 A JP 2003100501A JP 2001287071 A JP2001287071 A JP 2001287071A JP 2001287071 A JP2001287071 A JP 2001287071A JP 2003100501 A JP2003100501 A JP 2003100501A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面実装用抵抗器の回路基板への取付強度を
高めることができる表面実装用抵抗器を提供する。 【解決手段】 横断面形状がほぼ円形をなす金属製線材
に、その長手方向と直交する一方向の両側から圧縮力を
加えて扁平化して表面実装用抵抗器の端子2を形成す
る。これにより、端子2は、厚み方向に対向する一対の
平面2a,2aと、厚み方向と直交する幅方向に対向す
る一対の側面2b,2bとを有する。一対の側面2b,
2bは、互いに離れる方向に向かって凸となるように湾
曲する一対の湾曲面となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板に直接実
装することができる表面実装用抵抗器及びその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平11−162720号には、板状
の抵抗体の対辺の側部に横断面が長方形の平板状の端子
が接続され、抵抗体と端子の一部が樹脂モールドされた
表面実装用抵抗器(チップ抵抗器)が知られている。こ
の表面実装用抵抗器は、次にようにして抵抗体と端子と
の接続を行う。まず、複数部分が一定間隔で打ち抜かれ
た端子用フープを用意し、端子用フープの打ち抜かれた
部分に対応する適宜な位置に複数の抵抗体をそれぞれ配
置する。次に、端子用フープと複数の抵抗体とを溶接し
てから、抵抗体にトリミングを行う。そして、抵抗体を
樹脂モールドする。次に、端子用フープの抵抗体に接続
した部分を端子として用いるように端子用フープをそれ
ぞれ切断して完成する。このような表面実装用抵抗器
は、端子を回路基板上の所定回路の電極に半田付けして
回路基板に実装する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな表面実装用抵抗器では、回路基板に対する端子部の
半田付け強度が低かった。また、端子用フープを切断す
る際に端子用フープの一部が切り落とされて、歩留まり
が悪くなり価格が高くなるという問題があった。
【0004】本発明の目的は、表面実装用抵抗器の回路
基板への取付強度を高めることができる表面実装用抵抗
器及びその製造方法を提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、安価に製造できる表
面実装用抵抗器及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、金属製の板状
の抵抗体と、該抵抗体にそれぞれ溶接により接続された
金属製の複数の端子とを具備する表面実装用抵抗器を改
良の対象とする。本発明では、複数の端子は、厚み方向
に対向する一対の平面と、厚み方向と直交する幅方向に
対向する一対の側面と、厚み方向及び幅方向と直交する
長さ方向に対向する一対の端面とを有している。また、
一対の平面の一方の平面の少なくとも一部が抵抗体の板
面に溶接されており、一対の側面は互いに離れる方向に
向かって凸となるように湾曲する一対の湾曲面により構
成されている。本発明のように、複数の端子を構成すれ
ば、一対の側面が凸状の湾曲面により構成されているた
め、端子を回路基板の電極に半田付けする際に、一対の
側面全体に亘って半田が広がり、半田の端子に対するぬ
れ性が向上する。また、端子の一対の平面が板状の抵抗
体と回路基板の電極とにそれぞれ向かい合うように配置
されるので、端子の抵抗体及び回路基板に対する対向面
積が大きくなり、端子を抵抗体及び回路基板に対して安
定して取り付けられる。そのため、表面実装用抵抗器の
回路基板への取付強度が高くなる。また、このような線
形状の端子を用いれば、従来の端子用フープを用いる場
合に比べて、歩留まりが向上して表面実装用抵抗器を安
価に製造することができる。
【0007】このような複数の端子は、種々の方法で形
成することができるが、横断面形状がほぼ円形をなす金
属製線材に、その長手方向と直交する一方向の両側から
圧縮力を加えて扁平化して形成するのが好ましい。横断
面形状が円形の金属製線材は、市販品として多量に流通
しているので、表面実装用抵抗器を安価に製造すること
ができる。
【0008】複数の端子の一方の平面には、抵抗体に向
かって突出する1以上の凸部を一体に形成するのが好ま
しい。このような凸部は、金属製線材に圧縮力を加える
金型の形状を適宜に設計することで形成できる。このよ
うな凸部を形成すると、一対の平面の一方を抵抗体の板
面に抵抗溶接する際に、凸部の一部が抵抗体の板面に食
い込むように溶接できるので、複数の端子と抵抗体とを
歩留まり良く確実に接合することができる。
【0009】このような凸部は、長手方向に連続して延
びる少なくとも1つの凸条部から構成し、少なくとも1
つの凸条部は、側面に隣接する位置に形成するのが好ま
しい。このようにすれば、凸部の形成が簡単であり、複
数の端子と抵抗体とをより確実に接合することができ
る。
【0010】凸部全体の抵抗体への食い込みを確実にし
て、複数の端子と抵抗体との接合を高めるには、凸部の
幅方向の最大幅寸法Wmaxと端子の幅寸法WLとの比
(Wmax/WL)を、1/30〜1/5とするのが好
ましく、凸部の突出寸法は、最大幅寸法Wmaxの1/
4倍〜1倍とするのが好ましい。
【0011】複数の端子は、種々の態様で抵抗体に接続
することができる。例えば、2つの端子を用いて、両端
子のそれぞれの一対の側面の一方の側面が互いに間隔を
あけて対向する位置関係になるように抵抗体に溶接する
ことができる。このような配置で溶接すれば、表面実装
用抵抗器を回路基板上に安定して配置することができ
る。この場合、2つの端子の一対の側面の一方の側面が
抵抗体の端縁よりも内側に位置し、2つの端子のそれぞ
れの一対の側面の他方が端縁よりも外側に位置するよう
に2つの端子を抵抗体に溶接することができる。このよ
うにすれば、一対の平面の抵抗体の板面に溶接される側
の平面が部分的に外部に露出するため、この露出部にま
で半田が広がり、表面実装用抵抗器の回路基板への取付
強度を更に高くすることができる。このような態様で複
数の端子と抵抗体を接続する場合は、前述した凸部は、
一対の側面の一方の側面に隣接して形成すればよい。こ
のようにすれば、少ない数の凸部を用いて端子と抵抗体
とを確実に接合できる。
【0012】また、端子の一対の側面の一方の側面を抵
抗体の端面に溶接して、端子を抵抗体に接続してもよ
い。
【0013】この種の表面実装用抵抗器では、抵抗体
に、該抵抗体を厚み方向に貫通するトリミング溝を形成
してトリミングを施こすことが多い。このようにしてト
リミングを施こす場合には、少なくともトリミング溝を
覆うように絶縁樹脂からなる保護膜を抵抗体に被覆する
のが好ましい。このようにすれば、トリミング溝の形成
により低下した抵抗体の強度を高めることができる。ま
た、抵抗体の保護を図ることができる。
【0014】端子の平面の一部を抵抗体の板面に溶接す
る表面実装用抵抗器は、例えば次のようにして製造する
ことができる。最初に、金属製の板状の抵抗体と一対の
端子材料とを用意する。一対の端子材料は、厚み方向に
対向する一対の平面と、厚み方向と直交する幅方向に対
向する一対の側面とを形成するように、横断面形状がほ
ぼ円形をなす金属製線材に、その長手方向と直交する一
方向の両側から圧縮力を加えて扁平化して形成したもの
である。次に、端子の一対の平面の一方の平面の少なく
とも一部を抵抗体の板面に抵抗溶接により接続してか
ら、一対の端子材料を所定位置で切断して前記抵に接続
された一対の端子を形成する。次に、抵抗体に抵抗体を
厚み方向に貫通するトリミング溝を形成して完成する。
【0015】また、端子の長手方向が抵抗体の対向する
端面と直交し、端子が抵抗体から長手方向に突出するよ
うに、端子の平面の一部を抵抗体の板面に溶接する表面
実装用抵抗器は、例えば次のようにして製造することが
できる。最初に、金属製の板状の抵抗体を用意する。次
に、横断面形状がほぼ円形をなす複数の金属製線材を、
金属製線材の端部が抵抗体の端面側にそれぞれ向くよう
に抵抗体の近傍に配置してから、複数の金属製線材の端
部の所定位置を、厚み方向に対向する一対の平面と、厚
み方向と直交する幅方向に対向する一対の側面とを形成
するように、その長手方向と直交する一方向の両側から
圧縮力を加えて扁平化して扁平部を形成する。次に、扁
平部の一対の平面の一方の平面の少なくとも一部を抵抗
体の板面に抵抗溶接により接続してから、扁平部を所定
位置で切断して一対以上の端子を形成する。そして、抵
抗体に抵抗体を厚み方向に貫通するトリミング溝を形成
して完成する。この製造方法では、抵抗体と端子との溶
接工程毎に、金属製線材を所定長さ寸法だけを扁平化し
て扁平部を形成することになる。そのため、表面実装用
抵抗器を量産する場合において、金属製線材の扁平化を
必要量に応じて容易に行うことができる。
【0016】また、抵抗体にトリミング溝を形成した後
には、抵抗体の少なくともトリミング溝を覆うように絶
縁樹脂からなる保護膜で被覆するのが好ましい。このよ
うにすれば、前述したように、トリミング溝の形成によ
り低下した抵抗体の強度を高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1〜図3は、本発明の第
1の実施の形態の表面実装用抵抗器(チップ抵抗器)の
平面図、正面図及び側面図である。各図に示すように、
本例の表面実装用抵抗器は、抵抗体1と2本の端子2,
2とを有している。抵抗体1は、銅−ニッケルからなる
長方形の金属板により形成されている。抵抗体1には、
抵抗体1を厚み方向に貫通するトリミング溝1aが形成
されており、このトリミング溝1aを覆うように抵抗体
1の一部には、絶縁樹脂からなる保護膜3が被覆されて
いる。具体的には、端子2との接続部分を除く抵抗体1
の両板面上に保護膜3が被覆されている。端子2は、厚
み方向に対向する一対の平面2a,2aと、厚み方向と
直交する幅方向に対向する一対の側面2b,2bと、厚
み方向及び幅方向と直交する長さ方向に対向する一対の
端面2c,2cとを有している。一対の側面2b,2b
は、互いに離れる方向に向かって凸となるように湾曲す
る一対の湾曲面から形成されている。この端子2は、横
断面形状がほぼ円形をなす銅製の金属製線材に、その長
手方向と直交する一方向の両側から圧縮力が加えられて
扁平化されて形成されている。2本の端子2,2は、そ
れぞれの一対の側面2b,2bの一方の側面が互いに間
隔をあけて対向するように配置されている。そして、2
本の端子2,2の平面2a,2aが、それぞれ抵抗体1
の板面の対辺に位置する両縁部1b,1bに抵抗溶接に
より溶接されて、2本の端子2,2は抵抗体1の板面に
接合されている。また、本例では、一対の側面2b,2
bの他方の側面が抵抗体1の端縁1cとほぼ面一になる
ように、2本の端子2,2は、抵抗体1に接合されてい
る。
【0018】本例の表面実装用抵抗器は、図4に示すよ
うに、端子2が回路基板C上の所定回路の電極Tに半田
付けされる。本例の表面実装用抵抗器では、一対の側面
2b,2bが凸状の湾曲面により構成されているため、
端子2を回路基板Cの電極Tに半田付けする際に、一対
の側面2b,2b全体に亘って半田が広がり、半田の端
子2に対するぬれ性が向上する。また、端子2の一対の
平面2a,2aが板状の抵抗体1と回路基板Cの電極T
とにそれぞれ向かい合うように配置されるので、端子2
が抵抗体1及び回路基板Cに対して安定して取り付けら
れる。そのため、表面実装用抵抗器の回路基板Cへの取
付強度が高くなる。
【0019】次に本例の表面実装用抵抗器の製造方法に
ついて説明する。まず、図5(A)及び(B)に示すよ
うに、金属製の板状の抵抗体1と、横断面形状がほぼ円
形をなす金属製線材に、その長手方向と直交する一方向
の両側から圧縮力を加えて扁平化した一対の端子材料
2’,2’とを用意する。次に、図5(B)に示すよう
に、一対の端子材料2’,2’の平面を抵抗体1の板面
の両縁部に抵抗溶接機Rを用いて抵抗溶接により接続す
る。次に、図5(C)に示すように、一対の端子材料
2’,2’を所定位置で切断して抵抗体1に接続された
一対の端子2,2を形成する。次に、図5(D)に示す
ように、抵抗体1に抵抗体1を厚み方向に貫通するトリ
ミング溝1aを形成する。そして、端子2の接続部分を
除く抵抗体1の両板面上に保護膜3を被覆して図1〜3
に示す表面実装用抵抗器を完成した。
【0020】図6は、本発明の第2の実施の形態の表面
実装用抵抗器の側面図である。本例の表面実装用抵抗器
では、抵抗体11に対する端子12,12の接続位置を
除いて図1〜図3に示す実施例の表面実装用抵抗器と同
じ構造を有している。本例の表面実装用抵抗器では、2
つの端子12,12の一対の側面12b,12bの一方
の側面が抵抗体11の端縁11cよりも内側に位置し、
他方の側面が端縁11cよりも外側に位置するように、
2つの端子12,12が抵抗体11に溶接されている。
本例の表面実装用抵抗器では、抵抗体11の板面に溶接
される側の平面12aが部分的に外部に露出する露出部
12dが形成されるため、この露出部12dにまで半田
が広がり、表面実装用抵抗器の回路基板への取付強度を
更に高くすることができる。
【0021】図7は、本発明の第3の実施の形態の表面
実装用抵抗器の側面図である。本例の表面実装用抵抗器
も、抵抗体21に対する端子22,22の接続位置を除
いて図1〜図3に示す実施例の表面実装用抵抗器と同じ
構造を有している。本例の表面実装用抵抗器では、端子
22の一対の側面22b,22bの一方が抵抗体21の
端面21c溶接されて、2つの端子22,22が抵抗体
21に接続されている。
【0022】図8は、本発明の第4の実施の形態の表面
実装用抵抗器の側面図である。本例の表面実装用抵抗器
では、端子42の形状を除いて図1〜図3に示す実施例
の表面実装用抵抗器と同じ構造を有している。本例の表
面実装用抵抗器では、端子42の抵抗体41に対向する
面42aには、抵抗体41に向かって突出する凸部42
eが一体に形成されている。凸部42eは、端子42の
長手方向に連続して延びる凸条部により構成されてお
り、径寸法0.2mmの半円状の横断面形状を有してい
る。凸部の幅方向の最大幅寸法Wmaxと端子42の幅
寸法WLとの比(Wmax/WL)を、1/30〜1/
5とするのが好ましく、凸部42eの突出寸法hは、最
大幅寸法Wmaxの1/4倍〜1倍とするのが好まし
い。2つの端子42,42の凸部42e,42eは、互
いに間隔をあけて対向する側面42b,42bにそれぞ
れ隣接して形成されている。端子42は、凸部42eが
形成可能な形状の金型を用いて金属製線材に圧縮力を加
えて扁平化を行うことにより形成されている。このよう
に凸部42eを形成すると、端子42を抵抗体41の板
面に溶接する際に、凸部42eが抵抗体41の板面に食
い込むように溶接できるので、端子42と抵抗体41と
を歩留まり良く確実に接合することができる。
【0023】図9は、本発明の第5の形態の表面実装用
抵抗器の側面図である。本例の表面実装用抵抗器では、
端子凸部52eの形状を除いて図8に示す実施例の表面
実装用抵抗器と同じ構造を有している。本例の表面実装
用抵抗器では、凸部52eは、互いに間隔をあけて対向
する側面52b,52bにそれぞれ連続する円弧状部5
2fと、円弧状部52fから面52aになだらかに傾斜
するな傾斜部52gとを有している。
【0024】図10は、本発明の第6の実施の形態の表
面実装用抵抗器の側面図である。本例の表面実装用抵抗
器では、凸部62eの形成位置及び形成個数を除いて図
8に示す実施例の表面実装用抵抗器と同じ構造を有して
いる。本例の表面実装用抵抗器では、凸部62eは、端
子62の一対の側面62b,62bの両方に隣接するよ
うに2つ形成されている。
【0025】図11及び図12は、本発明の第7の実施
の形態の表面実装用抵抗器の側面図及び裏面図である。
本例の表面実装用抵抗器では、4つの端子32…を用い
ている。そして、端子32の長手方向が抵抗体31の対
向する端面31c,31cと直交し、端子32が抵抗体
31から長手方向に突出するように、2つの端子32,
32が抵抗体31の対辺の両縁部31b,31bにそれ
ぞれ接続されている。
【0026】図11及び図12に示す表面実装用抵抗器
は、次のようにして製造した。最初に、図13(A)に
示すような、金属製の板状の抵抗体31を用意する。次
に、横断面形状がほぼ円形をなす2つの金属製線材3
2’,32’の端部が対向する抵抗体の端面31c,3
1c側にそれぞれ向くように、4つの金属製線材32’
…を抵抗体の近傍に配置する。次に、図13(B)に示
すように、各金属製線材32’の端部の所定位置を、厚
み方向に対向する一対の平面32a,32aと、厚み方
向と直交する幅方向に対向する一対の側面32b,32
bとを形成するように、その長手方向と直交する一方向
の両側から圧縮力を加えて扁平化して扁平部34を形成
する。次に、図13(C)に示すように、扁平部34の
平面32aの一部を抵抗体31の板面に抵抗溶接により
接続する。次に、扁平部を所定位置で切断して4つの端
子32…を形成する。そして、抵抗体31にトリミング
溝を形成してから、端子32の接続部分を除く抵抗体3
1の両板面上に保護膜3を被覆して図11及び図12に
示す表面実装用抵抗器を完成した。本例の製造方法によ
れば、抵抗体と端子との溶接工程毎に、金属製線材を所
定長さ寸法だけを扁平化して扁平部を形成することにな
る。そのため、表面実装用抵抗器を量産する場合におい
て、金属製線材の扁平化を必要量に応じて容易に行うこ
とができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、複数の端子の一対の側
面が凸状の湾曲面により構成されているため、端子を回
路基板の電極に半田付けする際に、一対の側面全体に亘
って半田が広がり、半田の端子に対するぬれ性が向上す
る。また、端子の一対の平面が板状の抵抗体と回路基板
の電極とにそれぞれ向かい合うように配置されるので、
端子の抵抗体及び回路基板に対する対向面積が大きくな
り、端子を抵抗体及び回路基板に対して安定して取り付
けられる。そのため、表面実装用抵抗器の回路基板への
取付強度が高くなる。また、このような線状の端子を用
いれば、従来の端子用フープを用いる場合に比べて、歩
留まりが向上して表面実装用抵抗器を安価に製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の表面実装用抵抗
器の平面図である。
【図2】 図1に示す表面実装用抵抗器の正面図であ
る。
【図3】 図1に示す表面実装用抵抗器の側面図であ
る。
【図4】 図1に示す表面実装用抵抗器の端子を回路基
板上の所定回路の電極に半田付けする態様を示す図であ
る。
【図5】 (A)〜(D)は、図1に示す表面実装用抵
抗器の製造方法を説明するために用いる図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態の表面実装用抵抗
器の正面図である。
【図7】 本発明の第3の実施の形態の表面実装用抵抗
器の正面図である。
【図8】 本発明の第4の実施の形態の表面実装用抵抗
器の正面図である。
【図9】 本発明の第5の実施の形態の表面実装用抵抗
器の正面図である。
【図10】 本発明の第6の実施の形態の表面実装用抵
抗器の正面図である。
【図11】 本発明の第7の実施の形態の表面実装用抵
抗器の正面図である
【図12】 図11に示す表面実装用抵抗器の裏面図で
ある。
【図13】 (A)〜(C)は、図11に示す表面実装
用抵抗器の製造方法を説明するために用いる図である。
【符号の説明】
1 抵抗体 1a トリミング溝 2 端子 2a 平面 2b 側面 3 保護膜

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の板状の抵抗体と、 前記抵抗体にそれぞれ溶接により接続された金属製の複
    数の端子とを具備する表面実装用抵抗器において、 前記複数の端子は、厚み方向に対向する一対の平面と、
    前記厚み方向と直交する幅方向に対向する一対の側面
    と、前記厚み方向及び前記幅方向と直交する長さ方向に
    対向する一対の端面とを有しており、 前記一対の平面の一方の平面の少なくとも一部が前記抵
    抗体の板面に溶接されており、 前記一対の側面は互いに離れる方向に向かって凸となる
    ように湾曲する一対の湾曲面からなることを特徴とする
    表面実装用抵抗器。
  2. 【請求項2】 前記複数の端子は、それぞれ横断面形状
    がほぼ円形をなす金属製線材に、その長手方向と直交す
    る一方向の両側から圧縮力が加えられて扁平化されて形
    成されたものであることを特徴とする請求項1に記載の
    表面実装用抵抗器。
  3. 【請求項3】 前記複数の端子の前記一方の平面には、
    前記抵抗体に向かって突出する1以上の凸部が一体に形
    成されていることを特徴とする請求項2に記載の表面実
    装用抵抗器。
  4. 【請求項4】 前記凸部は、前記長手方向に連続して延
    びる少なくとも1つの凸条部からなり、 前記少なくとも1つの凸条部は、前記側面に隣接する位
    置に形成されている請求項3に記載の表面実装用抵抗
    器。
  5. 【請求項5】 前記凸部の前記幅方向の最大幅寸法Wm
    axと前記端子の幅寸法WLとの比(Wmax/WL)
    が1/30〜1/5であり、 前記凸部の突出寸法が前記最大幅寸法Wmaxの1/4
    倍〜1倍である請求項4に記載の表面実装用抵抗器。
  6. 【請求項6】 前記複数の端子は2つあり、 2つの前記端子は、それぞれの前記一対の側面の一方の
    側面が互いに間隔をあけて対向する位置関係になるよう
    に前記抵抗体に溶接されていることを特徴とする請求項
    1,2または3に記載の表面実装用抵抗器。
  7. 【請求項7】 前記2つの端子の前記一対の側面の一方
    の側面が前記抵抗体の端縁よりも内側に位置し、前記2
    つの端子のそれぞれの前記一対の側面の他方が前記端縁
    よりも外側に位置するように前記2つの端子が前記抵抗
    体に溶接されていることを特徴とする請求項4に記載の
    表面実装用抵抗器。
  8. 【請求項8】 前記複数の端子は2つあり、 前記2つの端子は、それぞれの前記一対の側面の一方の
    側面が互いに間隔をあけて対向する位置関係になるよう
    に前記抵抗体に溶接されており、 前記2つの端子には、前記一対の側面の一方の側面に隣
    接する位置に前記長手方向に連続して延びる1つの凸条
    部が前記凸部として形成されている請求項3に記載の表
    面実装用抵抗器。
  9. 【請求項9】 金属製の板状の抵抗体と、 前記抵抗体にそれぞれ溶接により接続された金属製の複
    数の端子とを具備するチップ抵抗器において、 前記複数の端子は、厚み方向に対向する一対の平面と、
    前記厚み方向と直交する幅方向に対向する一対の側面
    と、前記厚み方向及び前記幅方向と直交する長さ方向に
    対向する一対の端面とを有し、且つ前記一対の側面が互
    いに離れる方向に向かって凸となるように湾曲する一対
    の湾曲面からなり、 前記一対の側面の一方の側面が前記抵抗体の端面に溶接
    されていることを特徴とする表面実装用抵抗器。
  10. 【請求項10】 前記抵抗体には、前記抵抗体を厚み方
    向に貫通するトリミング溝が形成されており、 前記抵抗体は少なくとも前記トリミング溝を覆うように
    絶縁樹脂からなる保護膜で被覆されていることを特徴と
    する請求項1または9に記載のチップ抵抗器。
  11. 【請求項11】 金属製の板状の抵抗体を用意する工程
    と、 厚み方向に対向する一対の平面と、前記厚み方向と直交
    する幅方向に対向する一対の側面とを形成するように、
    横断面形状がほぼ円形をなす金属製線材に、その長手方
    向と直交する一方向の両側から圧縮力を加えて扁平化し
    た一対の端子材料を用意する工程と、 前記一対の平面の一方の平面の少なくとも一部を前記抵
    抗体の板面に抵抗溶接により接続する工程と、 前記一対の端子材料を所定位置で切断して前記抵抗体に
    接続された一対の端子を形成する工程と、 前記抵抗体に前記抵抗体を厚み方向に貫通するトリミン
    グ溝を形成する工程とを具備する表面実装用抵抗器の製
    造方法。
  12. 【請求項12】 金属製の板状の抵抗体を用意する工程
    と、 横断面形状がほぼ円形をなす複数の金属製線材を、前記
    金属製線材の端部が前記抵抗体の端面側にそれぞれ向く
    ように前記抵抗体の近傍に配置する工程と、 前記複数の金属製線材の前記端部の所定位置を、厚み方
    向に対向する一対の平面と、前記厚み方向と直交する幅
    方向に対向する一対の側面とを形成するように、その長
    手方向と直交する一方向の両側から圧縮力を加えて扁平
    化して扁平部を形成する工程と、 前記扁平部の前記一対の平面の一方の平面の少なくとも
    一部を前記抵抗体の板面に抵抗溶接により接続する工程
    と、 前記扁平部を所定位置で切断して複数の端子を形成する
    工程と、 前記抵抗体に前記抵抗体を厚み方向に貫通するトリミン
    グ溝を形成する工程とを具備する表面実装用抵抗器の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 前記抵抗体にトリミング溝を形成する
    工程の後に、前記抵抗体の少なくとも前記トリミング溝
    を覆うように絶縁樹脂からなる保護膜で被覆する工程を
    更に具備する請求項11または12に記載の表面実装用
    抵抗器の製造方法。
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