JP2002238038A - 電子透かし埋め込み方法、電子透かし埋め込み装置および電子透かしを有する記録媒体 - Google Patents

電子透かし埋め込み方法、電子透かし埋め込み装置および電子透かしを有する記録媒体

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JP2002238038A
JP2002238038A JP2001035007A JP2001035007A JP2002238038A JP 2002238038 A JP2002238038 A JP 2002238038A JP 2001035007 A JP2001035007 A JP 2001035007A JP 2001035007 A JP2001035007 A JP 2001035007A JP 2002238038 A JP2002238038 A JP 2002238038A
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digital
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JP2001035007A
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Yoshiaki Moriyama
義明 守山
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Pioneer Electronic Corp
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T1/00General purpose image data processing
    • G06T1/0021Image watermarking
    • G06T1/005Robust watermarking, e.g. average attack or collusion attack resistant

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御情報の検出遅れに伴う問題を解消しうる
電子透かし埋め込み方法等を提供する。 【解決手段】 デジタル情報からなるコンテンツに所定
の規則に基づいて生成された信号からなる電子透かしを
埋め込む電子透かし埋め込み方法であって、コンテンツ
11に対する電子透かし11aの埋め込み終了位置をコ
ンテンツ11の終端よりも前に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル情報から
なるコンテンツに複製を制限するための電子透かしを埋
め込む、電子透かし埋め込み方法等に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタルテレビ放送の実現により、映像
のデジタル信号による配信が一般化しつつある。また、
映像を光ディスクや磁気テープなどにデジタルデータと
して記録するビデオレコーダーも普及しつつある。映像
をデジタルデータとして記録することができれば、映像
を劣化させることなく複製することが可能となる。この
ため、著作権等の観点から、映像の複製を制限する必要
がある。
【0003】例えば、特開平2000−173175号
公報に開示されたウォータマーク(電子透かし)技術は
映像の複製を制限する技術の1つであり、デジタル映像
に複製制限に関する情報を埋め込む技術である。以下、
デジタル映像に埋め込むための複製制限に関する情報を
「ウォータマーク」と呼ぶ。ウォータマークは、映像中
に隠れるように埋め込まれる。このため、ウォータマー
クを映像中に埋め込んでも、映像の質はほとんど低下し
ない。また、ウォータマークが埋め込まれた映像を受け
取った者は、その映像中にウォータマークが存在するこ
とさえ認識できないであろうから、ウォータマークを映
像から除去することは極めて困難である。
【0004】上記特開平2000−173175号公報
には、複製禁止を示すウォータマークと1世代複製許可
を示すウォターマークを用いたシステムが開示されてい
る。このようなシステムによれば、複製の回数を管理す
ることができるので、著作権の問題を生じさせることな
く、テレビ放送の受信者は放送時間に束縛されずに配信
された映像を見ることができる。
【0005】このシステムでは、デジタル映像がビデオ
レコーダーに入力されたとき、ビデオレコーダーはその
映像中にウォータマークが存在するか否かを判断する。
ウォータマークが存在し、そのウォータマークが複製禁
止を示すものであれば、ビデオレコーダーはその映像の
記録を行わない。また、ウォータマークが存在していな
いとき、あるいはウォータマークは存在するがそのウォ
ータマークが1世代複製許可を示すものであれば、ビデ
オレコーダーは、その映像は複製許可されていると判断
し、その映像を例えば光ディスクに記録する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】映像を放送局から放送
する場合には、通常、複数の映像コンテンツを連続して
放送する形態がとられる。したがって、映像の複製に関
する制御情報、すなわち、複製禁止、1世代複製許可、
複製許可などの情報が互いに異なる映像コンテンツが、
連続して放送されることになる。例えば、複製禁止の映
像コンテンツに続けて、複製許可の映像コンテンツが放
送される場合等が考えられる。
【0007】しかし、ビデオレコーダーにおけるウォー
タマークの有無等の検出には、所定の時間(例えば、1
秒間〜30秒間)を要する。このため、映像コンテンツ
の切り替わりに速やかに検出が追従できず、後続の映像
コンテンツの冒頭部分では、ビデオレコーダーにおいて
実際の制御情報と異なる制御情報が認識されることにな
る。このため、例えば、映像のコンテンツが複製禁止か
ら複製許可に切り替わったにもかかわらず、後続の映像
コンテンツの冒頭部分の複製が禁止されてしまい、その
冒頭部分の映像が録画できなくなったり、あるいは映像
コンテンツが1世代複製許可から複製許可に切り替わっ
たにもかかわらず、後続の映像コンテンツの冒頭部分に
複製済みのウォータマークを埋め込んでスクランブルを
かけてしまうという問題が発生する。
【0008】本発明は、制御情報の検出遅れに伴う問題
を解消しうる電子透かし埋め込み方法等を提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子透かし埋め
込み方法は、デジタル情報からなるコンテンツに所定の
規則に基づいて生成された信号からなる電子透かしを埋
め込む電子透かし埋め込み方法であって、コンテンツ
(11)に対する電子透かし(11a)の埋め込み終了
位置をコンテンツ(11)の終端よりも前に設定するこ
とを特徴とする(図7参照)。
【0010】この電子透かし埋め込み方法によれば、コ
ンテンツに対する電子透かしの埋め込み終了位置をその
コンテンツの終端よりも前に設定するので、コンテンツ
の受信側における電子透かしの検出遅れが存在しても、
連続する次のコンテンツに切り換わる時点と、電子透か
しの埋め込みの終了を検出する時点とをほぼ一致させる
ことができる。したがって、後続のコンテンツの冒頭部
分における不都合、例えば、後続のコンテンツの複製が
許可されているにもかかわらず、先行のコンテンツの電
子透かし(11a)が複製禁止の場合、その冒頭部分が
記録不可能となったり、また、先行のコンテンツの電子
透かし(11a)が1世代複製許可の場合、その冒頭部
分に複製済みのウォータマークを挿入してスクランブル
がかかってしまう等の不都合を解消することができる。
【0011】コンテンツ(11)の終端に対する電子透
かし(11a)の埋め込み終了位置のずらし時間(t
1)はコンテンツ(11)の受信側における電子透かし
(11a)の検出遅れに対応し、ないしは検出遅れより
も大きくされていてもよい。
【0012】この場合には、コンテンツの終端と、電子
透かしの埋め込み終了の検出タイミングとをほぼ一致さ
せ、あるいは後続のコンテンツの冒頭部分における不都
合を解消できる。
【0013】本発明の電子透かし埋め込み方法は、デジ
タル情報からなるコンテンツに所定の規則に基づいて生
成された信号からなる電子透かしを埋め込む電子透かし
埋め込み方法であって、コンテンツ(13)に対する電
子透かし(13a)の埋め込み開始位置をコンテンツ
(13)の始点よりも前に設定することを特徴とする
(図7参照)。
【0014】この電子透かし埋め込み方法によれば、コ
ンテンツに対する電子透かしの埋め込み開始位置をその
コンテンツの始点よりも前に設定するので、コンテンツ
の受信側における電子透かしの検出遅れが存在しても、
そのコンテンツが開始される時点と、電子透かしの埋め
込みの開始を検出する時点とをほぼ一致させることがで
きる。したがって、コンテンツの冒頭部分における不都
合、例えば、コンテンツの複製が許可されているにもか
かわらず、先行のコンテンツの電子透かし(11a)が
複製禁止の場合、その冒頭部分が記録不可能となった
り、また、先行のコンテンツの電子透かし(11a)が
1世代複製許可の場合、その冒頭部分に複製済みのウォ
ータマークを挿入してスクランブルがかかってしまう等
の不都合を解消することができる。
【0015】コンテンツ(13)の始点に対する電子透
かし(13a)の埋め込み開始位置のずらし時間はコン
テンツ(13)の受信側における電子透かし(13a)
の検出遅れに対応し、ないしは検出遅れよりも大きくさ
れていてもよい。
【0016】この場合には、コンテンツの始点と、電子
透かしの埋め込み終了の検出タイミングとをほぼ一致さ
せ、あるいはコンテンツの冒頭部分における不都合を解
消できる。
【0017】本発明の電子透かし埋め込み方法は、デジ
タル情報からなる連続する複数のコンテンツに所定の規
則に基づいて生成された信号からなる電子透かしを埋め
込む電子透かし埋め込み方法であって、互いに隣り合う
コンテンツ(11、12あるいは12、13)に対する
電子透かし(11a、12aあるいは12a、13a)
の切り換わり位置を隣り合うコンテンツ(11、12あ
るいは12、13)の切り換わり位置よりも前に設定す
ることを特徴とする(図7参照)。
【0018】この電子透かし埋め込み方法によれば、互
いに隣り合うコンテンツに対する電子透かしの切り換わ
り位置をそれらの隣り合うコンテンツの切り換わり位置
よりも前に設定するので、コンテンツの受信側における
電子透かしの検出遅れが存在しても、先行するコンテン
ツから後続のコンテンツに切り換わる時点と、これらの
コンテンツに対する電子透かしの切り換わりを検出する
時点とをほぼ一致させることができる。したがって、先
行するコンテンツの末尾部分や後続のコンテンツの冒頭
部分における不都合、例えば、後続のコンテンツの複製
が許可されているにもかかわらず、先行のコンテンツの
電子透かし(11a)が複製禁止の場合、その冒頭部分
が記録不可能となったり、また、先行のコンテンツの電
子透かし(11a)が1世代複製許可の場合、その冒頭
部分に複製済みのウォータマークを挿入してスクランブ
ルがかかってしまう等の不都合を解消することができ
る。
【0019】連続する複数のコンテンツのうち先行する
コンテンツが複製許可である場合、当該先行するコンテ
ンツに後続するコンテンツに対する電子透かしの埋め込
み開始位置を、当該後続するコンテンツの始点に設定し
てもよい。
【0020】この場合には、後続するコンテンツに対す
る電子透かしの埋め込み領域が先行するコンテンツにか
からないので、先行するコンテンツの終端部分が記録不
可能になるなどの不都合が発生しない。
【0021】隣り合うコンテンツ(11、12あるいは
12,13)の切り換わり位置に対する電子透かし(1
1a、12aあるいは12a、13a)の切り換わり位
置のずらし時間はコンテンツ(11、12あるいは1
2、13)の受信側における電子透かし(11a、12
aあるいは12a、13a)の検出遅れに対応し、ない
しは検出遅れよりも大きくされてもよい。
【0022】この場合には、コンテンツの切り換わり
と、電子透かしの切り換わりの検出タイミングとをほぼ
一致させ、あるいは後続のコンテンツの冒頭部分におけ
る不都合を解消できる。
【0023】本発明の電子透かし埋め込み装置(40
1)は、デジタル情報からなるコンテンツに所定の規則
に基づいて生成された信号からなる電子透かしを埋め込
む電子透かし埋め込み装置であって、コンテンツ(1
1)に対する電子透かし(11a)の埋め込み終了位置
をコンテンツ(11)の終端よりも前に設定することを
特徴とする。
【0024】この電子透かし埋め込み装置によれば、コ
ンテンツに対する電子透かしの埋め込み終了位置をその
コンテンツの終端よりも前に設定するので、コンテンツ
の受信側における電子透かしの検出遅れが存在しても、
連続する次のコンテンツに切り換わる時点と、電子透か
しの埋め込みの終了を検出する時点とをほぼ一致させる
ことができる。したがって、後続のコンテンツの冒頭部
分における不都合、例えば、後続のコンテンツの複製が
許可されているにもかかわらず、先行のコンテンツの電
子透かし(11a)が複製禁止の場合、その冒頭部分が
記録不可能となったり、また、先行のコンテンツの電子
透かし(11a)が1世代複製許可の場合、その冒頭部
分に複製済みのウォータマークを挿入してスクランブル
がかかってしまう等の不都合を解消することができる。
【0025】コンテンツ(11)の終端に対する電子透
かし(11a)の埋め込み終了位置のずらし時間(t
1)はコンテンツ(11)の受信側における電子透かし
(11a)の検出遅れに対応し、ないしは検出遅れより
も大きくされていてもよい。
【0026】この場合には、コンテンツの終端と、電子
透かしの埋め込み終了の検出タイミングとをほぼ一致さ
せ、あるいは後続のコンテンツの冒頭部分における不都
合を解消できる。
【0027】本発明の電子透かし埋め込み装置は、デジ
タル情報からなるコンテンツに所定の規則に基づいて生
成された信号からなる電子透かしを埋め込む電子透かし
埋め込み装置(401)であって、コンテンツ(13)
に対する電子透かし(13a)の埋め込み開始位置をコ
ンテンツ(13)の始点よりも前に設定することを特徴
とする。
【0028】この電子透かし埋め込み方法によれば、コ
ンテンツに対する電子透かしの埋め込み開始位置をその
コンテンツの始点よりも前に設定するので、コンテンツ
の受信側における電子透かしの検出遅れが存在しても、
そのコンテンツが開始される時点と、電子透かしの埋め
込みの開始を検出する時点とをほぼ一致させることがで
きる。したがって、コンテンツの冒頭部分における不都
合、例えば、コンテンツの複製が許可されているにもか
かわらず、先行のコンテンツの電子透かし(11a)が
複製禁止の場合、その冒頭部分が記録不可能となった
り、また、先行のコンテンツの電子透かし(11a)が
1世代複製許可の場合、その冒頭部分に複製済みのウォ
ータマークを挿入してスクランブルがかかってしまう等
の不都合を解消することができる。
【0029】コンテンツ(13)の始点に対する電子透
かし(13a)の埋め込み開始位置のずらし時間はコン
テンツ(13)の受信側における電子透かし(13a)
の検出遅れに対応し、ないしは検出遅れよりも大きくさ
れていてもよい。
【0030】この場合には、コンテンツの始点と、電子
透かしの埋め込み終了の検出タイミングとをほぼ一致さ
せ、あるいはコンテンツの冒頭部分における不都合を解
消できる。
【0031】本発明の電子透かし埋め込み装置は、デジ
タル情報からなる連続する複数のコンテンツに所定の規
則に基づいて生成された信号からなる電子透かしを埋め
込む電子透かし埋め込み装置(401)であって、互い
に隣り合うコンテンツ(11、12あるいは12、1
3)に対する電子透かし(11a、12aあるいは12
a、13a)の切り換わり位置を隣り合うコンテンツ
(11、12あるいは12、13)の切り換わり位置よ
りも前に設定することを特徴とする。
【0032】この電子透かし埋め込み装置によれば、互
いに隣り合うコンテンツに対する電子透かしの切り換わ
り位置をそれらの隣り合うコンテンツの切り換わり位置
よりも前に設定するので、コンテンツの受信側における
電子透かしの検出遅れが存在しても、先行するコンテン
ツから後続のコンテンツに切り換わる時点と、これらの
コンテンツに対する電子透かしの切り換わりを検出する
時点とをほぼ一致させることができる。したがって、先
行するコンテンツの末尾部分や後続のコンテンツの冒頭
部分における不都合、例えば、後続のコンテンツの複製
が許可されているにもかかわらず、先行のコンテンツの
電子透かし(11a)が複製禁止の場合、その冒頭部分
が記録不可能となったり、また、先行のコンテンツの電
子透かし(11a)が1世代複製許可の場合、その冒頭
部分に複製済みのウォータマークを挿入してスクランブ
ルがかかってしまう等の不都合を解消することができ
る。
【0033】連続する複数のコンテンツのうち先行する
コンテンツが複製許可である場合、当該先行するコンテ
ンツに後続するコンテンツに対する電子透かしの埋め込
み開始位置を、当該後続するコンテンツの始点に設定し
てもよい。
【0034】この場合には、後続するコンテンツに対す
る電子透かしの埋め込み領域が先行するコンテンツにか
からないので、先行するコンテンツの終端部分が記録不
可能になるなどの不都合が発生しない。
【0035】隣り合うコンテンツ(11、12あるいは
12,13)の切り換わり位置に対する電子透かし(1
1a、12aあるいは12a、13a)の切り換わり位
置のずらし時間はコンテンツ(11、12あるいは1
2、13)の受信側における電子透かし(11a、12
aあるいは12a、13a)の検出遅れに対応し、ない
しは検出遅れよりも大きくされてもよい。
【0036】この場合には、コンテンツの切り換わり
と、電子透かしの切り換わりの検出タイミングとをほぼ
一致させ、あるいは後続のコンテンツの冒頭部分におけ
る不都合を解消できる。
【0037】本発明の電子透かしを有する記録媒体は、
デジタル情報からなるコンテンツに所定の規則に基づい
て生成された信号からなる電子透かしを埋め込んだ電子
透かしを有する記録媒体であって、コンテンツ(11)
に対する電子透かし(11a)の埋め込み終了位置をコ
ンテンツ(11)の終端よりも前に設定することを特徴
とする。
【0038】この電子透かしを有する記録媒体によれ
ば、コンテンツに対する電子透かしの埋め込み終了位置
をそのコンテンツの終端よりも前に設定するので、コン
テンツの受信側における電子透かしの検出遅れが存在し
ても、連続する次のコンテンツに切り換わる時点と、電
子透かしの埋め込みの終了を検出する時点とをほぼ一致
させることができる。したがって、後続のコンテンツの
冒頭部分における不都合、例えば、後続のコンテンツの
複製が許可されているにもかかわらず、先行のコンテン
ツの電子透かし(11a)が複製禁止の場合、その冒頭
部分が記録不可能となったり、また、先行のコンテンツ
の電子透かし(11a)が1世代複製許可の場合、その
冒頭部分に複製済みのウォータマークを挿入してスクラ
ンブルがかかってしまう等の不都合を解消することがで
きる。
【0039】コンテンツ(11)の終端に対する電子透
かし(11a)の埋め込み終了位置のずらし時間(t
1)はコンテンツ(11)の受信側における電子透かし
(11a)の検出遅れに対応し、ないしは検出遅れより
も大きくされていてもよい。
【0040】この場合には、コンテンツの終端と、電子
透かしの埋め込み終了の検出タイミングとをほぼ一致さ
せ、あるいは後続のコンテンツの冒頭部分における不都
合を解消できる。
【0041】本発明の電子透かしを有する記録媒体は、
デジタル情報からなるコンテンツに所定の規則に基づい
て生成された信号からなる電子透かしを埋め込んだ電子
透かしを有する記録媒体であって、コンテンツ(13)
に対する電子透かし(13a)の埋め込み開始位置をコ
ンテンツ(13)の始点よりも前に設定することを特徴
とする。
【0042】この電子透かしを有する記録媒体によれ
ば、コンテンツに対する電子透かしの埋め込み開始位置
をそのコンテンツの始点よりも前に設定するので、コン
テンツの受信側における電子透かしの検出遅れが存在し
ても、そのコンテンツが開始される時点と、電子透かし
の埋め込みの開始を検出する時点とをほぼ一致させるこ
とができる。したがって、コンテンツの冒頭部分におけ
る不都合、例えば、コンテンツの複製が許可されている
にもかかわらず、先行のコンテンツの電子透かし(11
a)が複製禁止の場合、その冒頭部分が記録不可能とな
ったり、また、先行のコンテンツの電子透かし(11
a)が1世代複製許可の場合、その冒頭部分に複製済み
のウォータマークを挿入してスクランブルがかかってし
まう等の不都合を解消することができる。
【0043】コンテンツ(13)の始点に対する電子透
かし(13a)の埋め込み開始位置のずらし時間はコン
テンツ(13)の受信側における電子透かし(13a)
の検出遅れに対応し、ないしは検出遅れよりも大きくさ
れていてもよい。
【0044】この場合には、コンテンツの始点と、電子
透かしの埋め込み終了の検出タイミングとをほぼ一致さ
せ、あるいはコンテンツの冒頭部分における不都合を解
消できる。
【0045】本発明の電子透かしを有する記録媒体は、
デジタル情報からなる連続する複数のコンテンツ(1
1、12あるいは12,13)に所定の規則に基づいて
生成された信号からなる電子透かしを埋め込んだ電子透
かしを有する記録媒体であって、互いに隣り合うコンテ
ンツ(11、12あるいは12,13)に対する電子透
かし(11a、12aあるいは12a、13a)の切り
換わり位置を隣り合うコンテンツ(11、12あるいは
12,13)の切り換わり位置よりも前に設定すること
を特徴とする。
【0046】この電子透かしを有する記録媒体によれ
ば、互いに隣り合うコンテンツに対する電子透かしの切
り換わり位置をそれらの隣り合うコンテンツの切り換わ
り位置よりも前に設定するので、コンテンツの受信側に
おける電子透かしの検出遅れが存在しても、先行するコ
ンテンツから後続のコンテンツに切り換わる時点と、こ
れらのコンテンツに対する電子透かしの切り換わりを検
出する時点とをほぼ一致させることができる。したがっ
て、先行するコンテンツの末尾部分や後続のコンテンツ
の冒頭部分における不都合、例えば、後続のコンテンツ
の複製が許可されているにもかかわらず、先行のコンテ
ンツの電子透かし(11a)が複製禁止の場合、その冒
頭部分が記録不可能となったり、また、先行のコンテン
ツの電子透かし(11a)が1世代複製許可の場合、そ
の冒頭部分に複製済みのウォータマークを挿入してスク
ランブルがかかってしまう等の不都合を解消することが
できる。
【0047】連続する複数のコンテンツのうち先行する
コンテンツが複製許可である場合、当該先行するコンテ
ンツに後続するコンテンツに対する電子透かしの埋め込
み開始位置を、当該後続するコンテンツの始点に設定し
てもよい。
【0048】この場合には、後続するコンテンツに対す
る電子透かしの埋め込み領域が先行するコンテンツにか
からないので、先行するコンテンツの終端部分が記録不
可能になるなどの不都合が発生しない。
【0049】隣り合うコンテンツ(11、12あるいは
12,13)の切り換わり位置に対する電子透かし(1
1a、12aあるいは12a、13a)の切り換わり位
置のずらし時間はコンテンツ(11、12あるいは1
2、13)の受信側における電子透かし(11a、12
aあるいは12a、13a)の検出遅れに対応し、ない
しは検出遅れよりも大きくされてもよい。
【0050】この場合には、コンテンツの切り換わり
と、電子透かしの切り換わりの検出タイミングとをほぼ
一致させ、あるいは後続のコンテンツの冒頭部分におけ
る不都合を解消できる。
【0051】なお、本発明の理解を容易にするために添
付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それによ
り本発明が図示の形態に限定されるものではない。
【0052】
【発明の実施の形態】−第1の実施形態− 以下、図1〜図13を参照して、本発明による電子透か
しの埋め込み方法の第1の実施形態について説明する。
なお、本実施形態では、デジタル情報からなるコンテン
ツとして映像コンテンツを例示しているが、本発明は音
楽コンテンツ等すべてのデジタル情報からなるコンテン
ツに適用できる。
【0053】最初に、図1を参照して、本発明の電子透
かし埋め込み方法の基本的な概念について説明する。図
1(a)および図1(b)は、それぞれ本発明の電子透
かし埋め込み方法の一例を示している。
【0054】本発明の電子透かし埋め込み方法では、配
信する映像コンテンツに付される映像の複製に関する制
御情報の終了、開始、あるいは切換えのタイミングを映
像コンテンツの終了、開始、あるいは切換えのタイミン
グよりも早めることを要点とする。
【0055】図1(a)の例では、映像コンテンツの終
了するタイミングよりも早いタイミングで制御情報(ウ
ォータマーク)の埋め込みを終了している。具体的に
は、映像コンテンツAの属性が複製禁止であることを示
す制御情報(ウォータマーク)は、映像コンテンツAの
末尾部分には入れられておらず、末尾部分の制御情報は
複製可能を示している。
【0056】このため、ビデオレコーダーにおいて検出
される複製禁止の制御情報の終了のタイミングを、受信
された映像コンテンツの終了のタイミングとほぼ一致さ
せることができる。図1(a)では後続の映像コンテン
ツBは複製が許可されたコンテンツであるため、その冒
頭から録画することが可能となる。
【0057】この場合、制御情報の終了を映像コンテン
ツの切り換わりよりも先行させる時間(ずらし時間t
1)を、ビデオレコーダーにおける制御情報の切替わり
を検出するのに要する時間と一致させることが理想的で
ある。しかし、実際にはビデオレコーダーの機種あるい
は映像コンテンツの画像によりその検出時間が異なる。
このため、ずらし時間t1は、例えば、通常使用されて
いるビデオレコーダーにおける検出時間の最長時間とほ
ぼ同等か、それよりもやや長めの時間に設定してもよ
い。ずらし時間t1を長めに設定した場合には、後続の
映像コンテンツの開始時点で、ビデオレコーダーにおい
て制御情報の切り換わりがすでに検出された状態とな
る。このため、後続の映像コンテンツの冒頭部分での不
都合を確実に回避できる。
【0058】実際には、複製許可された映像コンテンツ
の冒頭部分が録画できない状況を避けることがより強く
要求されるものと考えられるので、ビデオレコーダーに
おける制御情報の検出時間よりも、ずらし時間t1をや
や長めに設定することが望ましい。すなわち、ずらし時
間t1を長めに設定すると、先行する映像コンテンツの
末尾において、制御情報が誤って認識されることになる
が、通常、映画等の映像コンテンツでは、末尾部分には
著作権上、あまり重要ではない情報(映画のテロップ
等)が位置するため、この部分について制御情報に反し
て映像の記録が可能となっても事実上、問題は少ない。
これに対して、映像コンテンツの冒頭部分が録画できな
くなる場合には、不都合が発生する可能性が高く、この
ような状況を避ける必要がある。
【0059】図1(b)の例では、映像コンテンツC、
D、Eが切り換わるタイミングよりも早いタイミング
で、制御情報(ウォータマーク)の切換えをしている。
具体的には、先行する映像コンテンツの制御情報(ウォ
ータマーク)は、映像コンテンツの末尾部分には入れら
れておらず、末尾部分には後続の映像コンテンツの制御
情報を埋め込んである。
【0060】このため、ビデオレコーダーにおいて検出
される制御情報の切り換わりのタイミングを、受信され
た映像コンテンツが切り換わるタイミングとほぼ一致さ
せることができる。この場合、図1(a)の場合と同
様、制御情報の切り換わりを映像コンテンツの切り換わ
りよりも先行させる時間(ずらし時間t1)を、ビデオ
レコーダーにおける制御情報の切替わりを検出するのに
要する時間と一致させることが理想的であるが、後続の
映像コンテンツの冒頭部分での不都合を確実に回避する
ためには、ずらし時間t1を長めに設定すればよい。
【0061】以下、本発明の電子透かし埋め込み方法が
適用されるシステムについて、詳細に説明する。
【0062】(デジタル映像の記録とその複製制限)ま
ず、本発明の実施形態によるビデオレコーダを用いたデ
ジタル映像の記録とその複製制限について図2および図
3に従って説明する。
【0063】図2に示すように、デジタル映像は、テレ
ビ放送局400から配信される。例えば映画のように、
著作権等の観点から複製を制限する必要があるデジタル
映像には、テレビ放送局400から配信される以前の段
階で、そのデジタル映像にウォータマーク(電子透か
し)が埋め込まれる。
【0064】本実施形態におけるウォータマークには、
1世代複製許可を示すウォータマークと、複製禁止を示
すウォータマークとがある。1世代複製許可を示すウォ
ータマークが埋め込まれたデジタル映像については、1
世代に限り複製することが許されるが、2世代以上の複
製は許されない。複製禁止を示すウォータマークが埋め
込まれたデジタル映像については、一切の複製が許され
ない。なお、デジタル映像中にウォータマークが埋め込
まれていない場合には、そのデジタル映像については、
自由に複製することが許される。
【0065】例えば、テレビ放送局400から配信され
るデジタル映像に、1世代複製許可を示すウォータマー
クが埋め込まれた場合には、デジタル映像の受信者は、
配信されたデジタル映像を1回だけ光ディスク120に
記録することが許されるので、放送時間に束縛されずに
配信された映像を見ることができる。
【0066】テレビ放送局400から配信されたデジタ
ル映像は、セットトップボックス500によって受信さ
れ、セットトップボックス500からビデオレコーダ1
00に送られる。ビデオレコーダ100は、デジタル映
像に埋め込まれたウォータマークが1世代複製許可を示
していることを検出し、そのデジタル映像を光ディスク
120に記録する。このとき、ビデオレコーダ100
は、1世代複製許可を示すウォータマークが埋め込まれ
たデジタル映像に、複製済みであることを示すウォータ
マークを埋め込み、そのデジタル映像を光ディスク12
0に記録する。
【0067】また、図3に示すように、ビデオレコーダ
100は、テレビ放送局400から配信されたデジタル
映像が記録された光ディスク120から、そのデジタル
映像を読み出して再生することができると共に、そのデ
ジタル映像を、ビデオレコーダ100と同様の構成を有
する他のビデオレコーダ200に向けてデジタルで出力
することができる。しかしながら、ビデオレコーダ10
0によって光ディスク120に1度記録されたデジタル
映像には、複製済みであることを示すウォータマークが
埋め込まれているため、ビデオレコーダ200は、この
デジタル映像を他の光ディスク130に記録することが
できない。即ち、ビデオレコーダ200は、デジタル映
像に埋め込まれたウォータマークが複製済みであること
を示していることを検出し、そのデジタル映像の記録を
行わない。このようにして、デジタル映像の複製が制限
され、デジタル映像の複製の世代管理が行われる。(映
像送出装置の説明)図4は放送局400に設けられる映
像送出装置を示すブロック図である。上記のように、本
実施形態では、映像コンテンツの切り換わるタイミング
等と、映像コンテンツの複製に関する属性を示す制御情
報の切換えタイミング等とをずらせた上で、映像コンテ
ンツを送信する。映像送出装置401は、このような条
件を満足するように映像コンテンツのデータに制御情報
のデータを付加する処理を行う。
【0068】図4に示すように、映像送出装置401
は、送出すべき映像コンテンツを記憶するハードディス
クを駆動するハードディスク駆動装置402と、制御情
報として用いられるPN系列を生成するPN系列生成部
403と、PN系列403からの出力信号を増幅してそ
の強度を設定する強度設定部404と、制御情報の付加
/非付加を制御する制御スイッチ405と、映像コンテ
ンツのデータと制御情報のデータとを加算する加算部4
06と、映像コンテンツのデータを圧縮するMPEGエ
ンコーダ407と、送信アンテナに向けて変調した映像
信号を出力する映像信号出力装置408と、RAMおよ
びROMを有する記憶部410と、操作者に向けて所定
の情報を提示するための表示部411と、操作者の操作
を受付ける操作部412と、ハードディスク駆動装置4
02、PN系列生成部403、強度設定部404、制御
スイッチ405、加算部406、MPEGエンコーダ4
07、映像信号出力装置408、記憶装置410、表示
部411および操作部412を制御する制御装置414
とを備える。
【0069】ハードディスクに記録された映像コンテン
ツは、ハードディスク駆動装置402により読み出され
る。一方、PN系列生成部403では所定のPN系列
(制御情報)を生成する。PM系列生成部403におけ
るPN系列の生成開始、および生成終了は制御装置41
4によって制御される。
【0070】(PN系列からなるウォータマーク)次
に、デジタル情報に埋め込まれるウォータマークについ
て図10ないし図13に従って説明する。
【0071】デジタル映像には、このデジタル映像を構
成する各画像の輝度を表す情報が含まれている。この輝
度を表す情報は、例えば4〜8ビット程度の数値であ
り、画像を構成する画素にそれぞれ対応している。即
ち、各画素毎に輝度を表す数値が個別的に設定されてい
る(以下、画素の輝度を表す数値を「輝度値」とい
う)。これについて、図10を用いて具体的に説明する
と、図10中の画像P1はデジタル映像を構成する画像
の1つであり、画像P1中のa,b,c,d,…はそれ
ぞれの画素に設定された輝度値を示している。
【0072】ウォータマークは、所定の規則に基づいて
生成された信号、例えば、PN(Pseudorandom Noise)
系列によって構成されており、PN系列の各符号を画素
の輝度値にそれぞれ加算することによって画像中に埋め
込まれる。例えば、図10中の「0011……」はウォ
ータマークを構成するPN系列をである。このPN系列
を画像P1中の輝度値a,b,c,d,…に加算するこ
とにより、輝度値が図11に示すように、a,b,c+
1,d+1,…となる。このようして、ウォータマーク
がデジタル映像を構成する各画像に埋め込まれる。
【0073】ウォータマークを構成するPN系列は、例
えばM系列のような疑似ランダム符号のシーケンスであ
り、PN系列を生成するための多項式(生成式)に初期
値を与えることにより生成される。本実施形態におい
て、PN系列を生成するための多項式(生成式)は、例
えば、図12に示すようなPN系列生成回路1として具
現化される。PN系列生成回路1は、シフトレジスタ1
A〜1Dおよび加算器1Eにより構成され、PN系列生
成部403に設けられる。なお、実際に用いられるPN
系列は、系列周期が長くなるように、よりシフトレジス
タ数の多いものが用いられる。
【0074】また、本実施形態では、互いに異なる2種
類のPN系列を生成し、これらのうちの一方を1世代複
製許可を示すウォータマークとして用い、他方を複製禁
止を示すウォータマークとして用いる。PN系列は、多
項式および初期値のうちのいずれか一方または双方を変
更することによってランダム符号の配列が変化する。従
って、多項式および初期値のうちのいずれか一方または
双方を変更することによって異なるPN系列を生成する
ことができる。
【0075】例えば、1世代複製許可を示すウォータマ
ークとして用いられるPN系列を、図12に示すPN系
列生成回路1によって生成する。一方、複製禁止を示す
ウォータマークとして用いられるPN系列を、図13に
示すPN系列生成回路2によって生成する。図13に示
すPN系列生成回路2は、PN系列生成回路1に対応す
る多項式(生成式)と異なる多項式(生成式)を具現化
したものであり、シフトレジスタ2A〜2Dおよび加算
器2Eにより構成されている。PN系列生成回路2もま
た、PN系列生成部403に設けられる。
【0076】PN系列生成回路1に対応する多項式とP
N系列生成回路2に対応する多項式が異なることは、シ
フトレジスタおよび加算器の接続が、PN系列生成回路
1とPN系列生成回路2とで異なることから明らかであ
る。このように、接続または構成が異なる2つのPN系
列生成回路(即ち、構造が異なる2つの多項式)を用い
ることにより、1世代複製許可を示すウォータマークと
複製禁止を示すウォータマークをそれぞれ生成すること
ができる。
【0077】また、図12に示すPN系列生成回路1の
みを用いて、1世代複製許可を示すウォータマークと複
製禁止を示すウォータマークをそれぞれ生成することも
可能である。この場合には、PN系列生成回路1に与え
る初期値を2種類用意する。これら2種類の初期値のう
ちの一方の初期値をPN系列生成回路1に与えることに
よって、1世代複製許可を示すウォータマークを構成す
るPN系列を生成し、他方の初期値を同じPN系列生成
回路1に与えることによって、複製禁止を示すウォータ
マークを構成するPN系列を生成することができる。例
えば、1世代複製許可を示すウォータマークを構成する
PN系列を生成するときには、シフトレジスタ1Aない
し1Dに初期値「0011」を入力する。一方、複製禁
止を示すウォータマークを構成するPN系列を生成する
ときには、シフトレジスタ1Aないし1Dに初期値「0
101」を入力する。
【0078】(強度設定部の動作等)PN系列生成部4
03から出力された制御情報のデータは強度設定部40
4に入力されて適切な強度に増幅される。図4に示すよ
うに、強度設定部404にはハードディスク駆動装置4
02により読み出された映像データも入力される。強度
設定部では、入力された映像データに応じて必要な制御
情報の強度が算出される。
【0079】強度設定部404から出力された制御情報
のデータは制御スイッチ405に入力される。制御スイ
ッチ405のオン/オフは制御装置414により制御さ
れる。制御スイッチ405を切換えることにより、映像
コンテンツにウォータマークが埋め込まれるか否かが選
択される。制御スイッチ405がオフされた場合には、
PN系列生成部403の処理内容にかかわらず、映像コ
ンテンツにウォータマークは付加されない。この場合、
かかる映像コンテンツは複製許可とする。
【0080】次に、強度設定部404の処理について説
明する。
【0081】強度設定部404は入力された画像の状態
を検出し、その検出結果に基づいてウォータマークの強
度を変更する。具体的に説明すると、強度設定部404
は、1画像を構成する画素にそれぞれ設定された輝度値
が大きく変化しているか、それとも、小さく変化してい
るかを検出する。輝度値が大きく変化しているときに
は、その画像は、例えば複雑な模様を有しているので、
ウォータマークを埋め込んでも、ウォータマークが目立
たない。そこで、輝度値が大きく変化しているときに
は、強度設定部404は、ウォータマークの強度を高め
る処理を、PN系列生成部25から出力されたPN系列
に施す。例えば、PN系列が「0101……」である場
合には、これを「0202……」または、「0303…
…」に変更する。そして、強度設定部404は、強度を
高めたウォータマーク(即ちPN系列)を制御スイッチ
405に出力する。
【0082】一方、1画像を構成する画素にそれぞれ設
定された輝度値が小さく変化しているときには、その画
像は、例えばフラットな画像であるため、ウォータマー
クが目立ちやすい。そこで、輝度値が小さく変化してい
るときには、強度設定部404は、PN系列生成部40
3から出力されたPN系列をそのまま制御スイッチ40
5に出力する。
【0083】(ウォータマークの検出)次に、ビデオレ
コーダーにおいて実行される、ウォータマークの検出に
ついて説明する。上述したように、ビデオレコーダー1
00は、受け取ったデジタル映像を光ディスク120に
記録する前に、デジタル映像にウォータマークが埋め込
まれているか否か、および、デジタル映像に埋め込まれ
ているウォータマークが1世代複製許可および複製禁止
のうちいずれを示すのかを判断する。ビデオレコーダー
100は、このようなウォータマークの検出および判断
を次のような方法によって行う。
【0084】まず、1世代複製許可を示すウォータマー
クを構成するPN系列を生成する。そして、そのPN系
列を構成する各符号のうち、その値が「1」の符号を選
択し、その符号のPN系列内における位置を特定する。
さらに、その符号の位置に対応する画素を特定し、その
画素に設定されている輝度値を読み出す。例えば、図1
0において、1世代複製許可を示すウォータマークを構
成するPN系列が「0011……」であるとすると、画
像P1中の輝度値cおよびdをそれぞれ読み出す。この
ような処理を画像全体について行い、これによって読み
出されたすべての輝度値の合計値α1を演算する。
【0085】次に、1世代複製許可を示すウォータマー
クを構成するPN系列の各符号のうち、その値が「0」
の符号を選択して、その符号のPN系列内における位置
を特定する。さらに、その符号の位置に対応する画素を
特定し、その画素に設定されている輝度値を読み出す。
例えば、図10において、1世代複製許可を示すウォー
タマークを構成するPN系列が「0011……」である
とすると、画像P1中の輝度値aおよびbをそれぞれ読
み出す。このような処理を画像全体について行い、これ
によって読み出されたすべての輝度値の合計値β1を演
算する。
【0086】次に、前記合計値α1とβ1との差を演算
する。もし、画像中に1世代複製許可を示すウォータマ
ークが埋め込まれている場合には、合計値α1とβ1と
の差は比較的大きい値となる。なぜなら、1世代複製許
可を示すウォータマークが埋め込まれたことによって値
が1増加したすべての輝度値の合計値がα1であり、1
世代複製許可を示すウォータマークが埋め込まれたこと
によっても値が何ら変化しなかった輝度値の合計値がβ
1だからである。一方、画像中にウォータマークが埋め
込まれていない場合、または、画像中に複製禁止を示す
ウォータマークが埋め込まれている場合には、合計値α
1とβ1との差は比較的小さい値となる。従って、合計
値α1とβ1との差が所定のしきい値以上のときには、
画像中に1世代複製許可を示すウォータマークが埋め込
まれていると判断することができる。
【0087】次に、複製禁止を示すウォータマークを構
成するPN系列を生成する。そして、そのPN系列を構
成する各符号のうち、その値が「1」の符号を選択し、
その符号のPN系列内における位置を特定する。さら
に、その符号の位置に対応する画素を特定し、その画素
に設定されている輝度値を読み出す。このような処理を
画像全体について行い、これによって読み出されたすべ
ての輝度値の合計値α2を演算する。
【0088】次に、複製禁止を示すウォータマークを構
成するPN系列の各符号のうち、その値が「0」の符号
を選択して、その符号のPN系列内における位置を特定
する。さらに、その符号の位置に対応する画素を特定
し、その画素に設定されている輝度値を読み出す。この
ような処理を画像全体について行い、これによって読み
出されたすべての輝度値の合計値β2を演算する。
【0089】次に、前記合計値α2とβ2との差を演算
する。もし、画像中に複製禁止を示すウォータマークが
埋め込まれている場合には、合計値α2とβ2との差は
比較的大きい値となる。なぜなら、複製禁止を示すウォ
ータマークが埋め込まれたことによって値が1増加した
すべての輝度値の合計値がα2であり、複製禁止を示す
ウォータマークが埋め込まれたことによっても値が何ら
変化しなかった輝度値の合計値がβ2だからである。一
方、画像中にウォータマークが埋め込まれていない場
合、または、画像中に1世代複製許可を示すウォータマ
ークが埋め込まれている場合には、合計値α2とβ2と
の差は比較的小さい値となる。従って、合計値α2とβ
2との差が所定のしきい値以上のときには、画像中に複
製禁止を示すウォータマークが埋め込まれていると判断
することができる。
【0090】また、上記検出を行った結果、合計値α1
とβ1の差および合計値α2とβ2との差のいずれもが
前記しきい値よりも小さいときには、その画像中にウォ
ータマークは埋め込まれていないと判断することができ
る。
【0091】なお、このウォータマークの検出方法で
は、PN系列に1シーケンス内において、値が「1」の
符号の総数と、値が「0」の符号の総数がほぼ等しいと
いう性質を利用している。さらに、PN系列において、
「1」の符号と「0」の符号は平均的にばらついている
ため、PN系列の符号が「1」か「0」かによって1画
像を構成する全画素の輝度値を2つのグループに分別す
ると、輝度値がそれぞれのグループに平均的にばらつく
ことを利用している。
【0092】また、このウォータマークの検出方法にお
いて、1世代複製許可を示すウォータマークを構成する
PN系列と、複製禁止を示すウォータマークを構成する
PN系列とを正確に識別するためには、1世代複製許可
を示すウォータマークを構成するPN系列と、複製禁止
を示すウォータマークを構成するPN系列とが直交して
いることが望ましい。両PN系列が直交していると、例
えば、複製禁止を示すウォータマークを構成するPN系
列が埋め込まれた画像を構成する全画素の輝度値を、1
世代複製許可を示すウォータマークを構成するPN系列
に基づいて、2つのグループに分別した場合、複製禁止
を示すウォータマークを構成するPN系列の符号がそれ
ぞれのグループに平均的にばらつく。この結果、前記合
計値α1とβ1との差は比較的小さい値となる。同様
に、1世代複製許可を示すウォータマークを構成するP
N系列が埋め込まれた画像を構成する全画素の輝度値
を、複製禁止を示すウォータマークを構成するPN系列
に基づいて、2つのグループに分別した場合、1世代複
製許可を示すウォータマークを構成するPN系列の符号
がそれぞれのグループに平均的にばらつく。この結果、
前記合計値α2とβ2との差は比較的小さい値となる。
【0093】(映像送出処置における処理)次に、映像
送出装置で実行される処理の手順について、詳細に説明
する。
【0094】図5は、映像送出装置における映像コンテ
ンツの送出処理を示すフローチャートであり、図6はウ
ォータマーク設定処理を示すフローチャートである。
【0095】まず、図5のステップS101では、映像
コンテンツの送出(再生)を開始する。このときの制御
情報(ウォータマーク)は送出中の映像コンテンツに対
応したものとされている。
【0096】ステップS102では、再生中の映像コン
テンツの終了時刻までの時間がt1以下か否か判断す
る。この判断が否定されればステップS102を繰り返
し、判断が肯定されれば、ステップS103へ進む。
【0097】ステップS103では、現在再生中の映像
コンテンツに連続する後続の映像コンテンツがあるか否
か判断し、この判断が肯定されればステップS105へ
進み、この判断が否定されればステップS110へジャ
ンプする。
【0098】ステップS105では図6に示すウォータ
マーク設定処理を実行する。ウォータマーク設定処理の
ステップS201では、後続のコンテンツに付加すべき
制御情報を判別し、制御情報が複製許可(CF)であれ
ばステップS202へ、制御情報が複製禁止(NC)で
あればステップS203へ、制御情報が1世代複製許可
(CO)であればステップS205へ、それぞれ進む。
【0099】ステップS202に進んだ場合は、制御ス
イッチ405をオフに設定して、図5のステップS10
6へ戻る。
【0100】ステップS203へ進んだ場合は、PN系
列生成部403で生成される制御情報を複製禁止に設定
する。次に、ステップS204では、制御スイッチ40
5をオンに設定した後、図5のステップS106へ戻
る。
【0101】ステップS205へ進んだ場合は、PN系
列生成部403で生成される制御情報を1世代複製許可
に設定する。次に、ステップS206では、制御スイッ
チ405をオンに設定した後、図5のステップS106
へ戻る。
【0102】次に、ステップS106では、現在、送出
中の映像コンテンツの送出(再生)が終了したか否か判
断する。判断が肯定されればステップS107へ進み、
判断が否定されればステップS106を繰り返す。
【0103】ステップS107では、後続の映像コンテ
ンツの送出(再生)を開始する。次に、ステップS10
8では、再生中の映像コンテンツの終了時刻までの時間
がt1以下か否か判断する。この判断が否定されればス
テップS106を繰り返し、判断が肯定されれば、ステ
ップS107へ進む。
【0104】ステップS107では、現在再生中の映像
コンテンツに連続する、後続の映像コンテンツがあるか
否か判断し、この判断が肯定されればステップS105
へ戻り、この判断が否定されればステップS110へ進
む。
【0105】ステップS110では、制御スイッチ40
5をオフに設定する。ステップS111では、送出(再
生)中の映像コンテンツが終了したか否か判断し、判断
が肯定されればステップS112へ進み、判断が否定さ
れればステップS111を繰り返す。ステップS112
では、映像コンテンツが終了した場合に必要な所定の処
理を実行して、図5の処理を終了する。
【0106】図7は以上の処理により付加される制御情
報が切替わるタイミングを示す図である。図7に示すよ
うに、映像コンテンツに付加される制御情報は、映像コ
ンテンツが切替わるよりも時間t1だけ早いタイミング
で切替わる。このため、ビデオレコーダ100における
制御情報の切り換わりの検出が、映像コンテンツの切り
換わりよりも遅れることを防止でき、後続の映像コンテ
ンツの冒頭部分が録画できなくなるといったような不都
合が回避される。
【0107】図7では、第1のコンテンツ11、第2の
コンテンツ12および第3のコンテンツ13が順次、連
続して送出される。そして、それぞれの制御情報であ
る、1世代複製許可、複製許可および複製禁止を示す制
御情報11a、12aおよび13aが、順次、コンテン
ツ11、12および13の切り換わるタイミングよりも
時間t1だけ早いタイミングで切り換わる様子が示され
ている。
【0108】図6および図7に示した処理に代えて、図
8に示す処理を採用してもよい。
【0109】図8はこの場合の手順を示すフローチャー
トである。
【0110】まず、図8のステップS301では、映像
コンテンツの送出(再生)を開始する。このときの制御
情報(ウォータマーク)は送出中の映像コンテンツに対
応したものとされている。
【0111】ステップS302では、現在、送出中の映
像コンテンツの制御情報が複製許可か否か判断し、判断
が肯定されれば、ステップS303へ進み、判断が否定
されれば、ステップS306へ進む。
【0112】ステップS303では、現在、送出してい
る映像コンテンツが終了したか否か判断し、判断が肯定
されれば、ステップS304へ進み、判断が否定されれ
ば、ステップS303を繰り返す。
【0113】ステップS304では、連続して送出され
る後続する映像コンテンツがあるか否か判断し、判断が
肯定されれば、ステップS305へ進み、判断が否定さ
れれば、ステップS316へジャンプする。
【0114】ステップS305では、図6に示すウォー
タマーク設定処理を実行し、ステップS310へ進む。
なお、ウォータマーク設定処理については前述したの
で、ここでの説明は省略する。
【0115】一方、ステップS302の判断が否定さ
れ、ステップS306に進んだ場合には、ステップS3
06において、再生中の映像コンテンツの終了時刻まで
の時間がt1以下か否か判断する。この判断が否定され
ればステップS306を繰り返し、判断が肯定されれ
ば、ステップS307へ進む。
【0116】ステップS307では、現在再生中の映像
コンテンツに連続する後続の映像コンテンツがあるか否
か判断し、この判断が肯定されればステップS308へ
進み、この判断が否定されればステップS314へジャ
ンプする。
【0117】ステップS308では図6に示すウォータ
マーク設定処理を実行し、ステップS309へ進む。な
お、ウォータマーク設定処理については前述したので、
ここでの説明は省略する。
【0118】次に、ステップS309では、現在、送出
中の映像コンテンツの送出(再生)が終了したか否か判
断する。判断が肯定されればステップS310へ進み、
判断が否定されればステップS309を繰り返す。
【0119】ステップS310では、後続の映像コンテ
ンツの送出(再生)を開始する。次に、ステップS31
1では、現在、送出中の映像コンテンツほ制御情報が複
製許可か否か判断し、判断が肯定されればステップS3
03へ進み、判断が否定されればステップS312へ進
む。ステップS303へ進んだ場合の処理については前
述したので、ここでの重複説明は避ける。
【0120】ステップS312では、再生中の映像コン
テンツの終了時刻までの時間がt1以下か否か判断す
る。この判断が否定されればステップS312を繰り返
し、判断が肯定されれば、ステップS313へ進む。
【0121】ステップS313では、現在再生中の映像
コンテンツに連続する、後続の映像コンテンツがあるか
否か判断し、この判断が肯定されればステップS308
へ戻り、この判断が否定されればステップS314へ進
む。
【0122】ステップS314では、制御スイッチ40
5をオフに設定する。ステップS315では、送出(再
生)中の映像コンテンツが終了したか否か判断し、判断
が肯定されればステップS316へ進み、判断が否定さ
れればステップS315を繰り返す。ステップS316
では、映像コンテンツが終了した場合に必要な所定の処
理を実行して、図8の処理を終了する。
【0123】図9は以上の処理により付加される制御情
報が切替わるタイミングを示す図である。図9では、第
1のコンテンツ21、第2のコンテンツ22および第3
のコンテンツ23が順次、連続して送出される。そし
て、それぞれの制御情報である、1世代複製許可、複製
許可および複製禁止を示す制御情報21a、22aおよ
び23aが、順次、切り換わる。
【0124】図9に示すように、先行する映像コンテン
ツの制御情報が複製許可以外の場合、映像コンテンツに
付加される制御情報は、映像コンテンツが後続のものに
切替わるよりも時間t1だけ早いタイミングで切替わ
る。また、先行する映像コンテンツの制御情報が複製許
可の場合、映像コンテンツに付加される制御情報は、映
像コンテンツが後続のものに切替わるのと同時に切替わ
る(第2のコンテンツ22→第3のコンテンツ23)。
【0125】図7に示す例では、先行する映像コンテン
ツの制御情報が複製許可の場合、その映像コンテンツの
送出中に制御情報が後続のコンテンツのものに切り換わ
るため、制御情報の切り換わりをビデオレコーダーが速
やかに検出してしまい、先行する映像コンテンツの末尾
の部分が録画できなくなる可能性もある。これに対し
て、図9に示す例では、先行する映像コンテンツの制御
情報が複製許可の場合、映像コンテンツに付加される制
御情報は、映像コンテンツが後続のものに切替わるのと
同時に切替わるので、先行する映像コンテンツの最後ま
で確実に録画できる。
【0126】このとき、後続の複製禁止の映像コンテン
ツ(第3のコンテンツ23)の制御情報が検出されるま
での時間、このコンテンツの冒頭部分が録画されるが、
このことよりも複製許可の映像信号を確実に録画できる
ようにすることの方が重要である。
【0127】−第2の実施形態− 以下、図14〜図16を参照して、本発明の電子透かし
埋め込み方法の第2の実施形態について説明する。
【0128】図14は、第2の実施形態の電子透かし埋
め込み方法が採用されるシステム構成を示す図である。
図14に示すように、このシステムは、例えば、映画会
社の設備の一部としての記録システム401Aと、例え
ば、放送局側の映像送出装置430とを備える。
【0129】(記録システム)以下、記録システム40
1Aについて説明するが、記録システム401Aは第1
の実施形態の映像送出装置と共通あるいは対応する要素
を備えるため、共通ないし対応する要素については同一
符号を付して、その重複説明を避ける。
【0130】図14には、記録システム401Aのブロ
ック図が示されている。本実施形態では、映像コンテン
ツの終了するタイミング等と、映像コンテンツの複製に
関する属性を示す制御情報の終了タイミング等とをずら
せた上で、映像コンテンツをビデオテープに記録する。
記録システム401Aは、このような条件を満足するよ
うに映像コンテンツのデータに制御情報のデータを付加
する処理を行う。
【0131】図14に示すように、映像送出装置401
Aは、記録すべき映像コンテンツをビデオテープから読
み出すビデオレコーダ421と、映像コンテンツを電子
透かしとともにビデオテープに記録するビデオレコーダ
422と、制御情報として用いられるPN系列を生成す
るPN系列生成部403と、PN系列403からの出力
信号を増幅してその強度を設定する強度設定部404
と、制御情報の付加/非付加を制御する制御スイッチ4
05と、映像コンテンツのデータと制御情報のデータと
を加算する加算部406と、RAMおよびROMを有す
る記憶部410と、操作者に向けて所定の情報を提示す
るための表示部411と、操作者の操作を受付ける操作
部412と、再生側ビデオレコーダ421、記録側ビデ
オレコーダ422、PN系列生成部403、強度設定部
404、制御スイッチ405、加算部406、記憶部4
10、表示部411および操作部412を制御する制御
装置414Aとを備える。
【0132】次に、記録システム401Aの動作につい
て説明する。ビデオテープに記録された映像コンテンツ
は、ビデオレコーダ421により読み出される。一方、
PN系列生成部403では所定のPN系列(制御情報)
を生成する。PN系列生成部403におけるPN系列の
生成開始、および生成終了は制御装置414Aによって
制御される。
【0133】PN系列生成部403から出力された制御
情報のデータは強度設定部404に入力されて適切な強
度に増幅される。図14に示すように、強度設定部40
4にはビデオレコーダ421により読み出された映像デ
ータも入力される。強度設定部では、入力された映像デ
ータに応じて必要な制御情報の強度が算出される。
【0134】強度設定部404から出力された制御情報
のデータは制御スイッチ405に入力される。制御スイ
ッチ405のオン/オフは制御装置414Aにより制御
される。制御スイッチ405を切換えることにより、映
像コンテンツにウォータマークが埋め込まれるか否かが
選択される。制御スイッチ405がオフされた場合に
は、PN系列生成部403の処理内容にかかわらず、映
像コンテンツにウォータマークは付加されない。
【0135】図15は記録システム401Aにおける処
理を示すフローチャートである。
【0136】図15のステップS401では、ビデオレ
コーダ421により再生される記録コンテンツの制御情
報を判定する。制御情報が複製許可(CF)であると判
定されればステップS402へ進み、制御情報が複製禁
止(NC)であると判定されればステップS403へ進
み、制御情報が1世代複製許可(CO)であると判定さ
れればステップS405へ進む。
【0137】ステップS402では、制御スイッチ40
5をオフして、ステップS408へ進む。
【0138】ステップS403では、PN系列生成部4
03で生成されるPN系列を複製禁止に設定した後、ス
テップS404において制御スイッチをオンして、ステ
ップS408へ進む。
【0139】ステップS405では、PN系列生成部4
03で生成されるPN系列を1世代複製許可に設定した
後、ステップS406において制御スイッチをオンし
て、ステップS408へ進む。
【0140】ステップS408では、ビデオレコーダ4
21による再生、およびビデオレコーダ422による記
録が開始される。なお、ビデオレコーダ421には映像
コンテンツが記録されたビデオテープが、ビデオレコー
ダ422には未記録のビデオテープが、それぞれ予めセ
ットされる。
【0141】次いで、ステップS409では、映像コン
テンツの終了時刻までの時間がt1以下か否かを判断
し、判断が肯定されればステップS410へ進み、判断
が否定されればステップS409を繰り返す。ステップ
S410では、制御スイッチ405をオフし、ステップ
S411では映像コンテンツの終端に到達したか否か、
すなわち再生が終了したか否か判断する。この判断が肯
定されればステップS412へ進み、否定されればステ
ップS411を繰り返す。次に、ステップS412では
ビデオレコーダ412の再生およびビデオレコーダ42
2の記録を停止し、図15の処理を終了する。
【0142】以上の処理により映像コンテンツおよびウ
ォータマークが記録されたビデオテープ423(図1
4)が作製される。
【0143】図16は、ビデオテープ423に記録され
た映像コンテンツと、制御情報(ウォータマーク)との
位置関係を示す図である。図16に示すように、制御情
報の終端は、映像コンテンツの終端よりもt1だけ前に
位置付けられている。このため、この映像コンテンツに
続けて複製許可されたコンテンツが放送される場合で
も、そのコンテンツの冒頭部分が記録できなくなるとい
う不都合が生じない。
【0144】(映像送出装置)次に、図14の映像送出
装置430について説明する。
【0145】映像送出装置はビデオテープ423等のビ
デオテープがセットされるビデオレコーダ431と、ビ
デオレコーダの出力信号を圧縮するMPEGエンコーダ
432と、MPEGエンコーダ432の出力信号を変調
してアンテナに向けて出力する映像信号出力装置433
と、RAMおよびROMを含む記憶装置434と、操作
者に向けて表示を行う表示部435と、操作者の操作を
受付ける操作部436と、ビデオレコーダ431、MP
EGエンコーダ432、映像信号出力装置433、記憶
装置434、表示部435および操作部436を制御す
る制御装置437とを備える。
【0146】ビデオレコーダ431から出力された映像
信号はMPEGエンコーダ432により圧縮される。こ
の圧縮された映像信号は映像信号出力装置433におい
て変調され、アンテナを介して送信される。
【0147】このように、第1の実施形態における映像
送出装置401(図4)とは異なり、第2の実施形態に
おける映像送出装置430では、制御情報(ウォータマ
ーク)の付加のための構成を備えておらず、ビデオテー
プに予め記録されたウォータマークを含む映像をそのま
ま送出する。
【0148】しかし、本実施形態では、上記のようにビ
デオテープに記録されたデータ自体において、制御情報
の終端が映像コンテンツの終端よりもt1だけ前に位置
付けることで、受信した映像の記録時における制御情報
の検出の遅れを補償している。したがって、映像送出装
置において特別な加工を施さなくても、この映像コンテ
ンツに続けて放送されるコンテンツの冒頭部分で、例え
ば録画ができなくなるおいった不都合を生じさせない。
【0149】なお、第2の実施形態では、コンテンツの
終端よりも制御情報の終端を前に位置付ける場合につい
て説明したが、ビデオテープやDVD等の記録媒体にコ
ンテンツを記録する場合においても、コンテンツと、制
御情報との間の位置関係を調整するという本発明の思想
は広く適用可能である。コンテンツに対する制御情報の
開始位置をそのコンテンツの始点よりも前に設定する構
成、あるいは、互いに隣り合うコンテンツに対する制御
情報の切り換わる位置をそれらのコンテンツの切り換わ
り位置よりも前に設定する構成等を記録媒体に適用可能
である。
【0150】なお、上述した実施形態では、ウォータマ
ークを構成するPN系列を、画像の画素にそれぞれ設定
された輝度値に加算する構成としたが、本発明はこれに
限るものではなく、ウォータマークを構成するPN系列
を、画素にそれぞれ設定された他の値に加算してもよ
い。
【0151】また、ウォータマークを構成するPN系列
は、M系列に限らない。ウォータマークを構成するPN
系列として、例えばゴールド(Gold)符号のような他の
ランダム系列を用いてもよい。
【0152】また、前記実施形態では、ウォータマーク
をPN系列によって構成する場合を例に挙げたが、本発
明はこれに限るものではない。例えば、ランダム若しく
はランダムに近い符号または符号の配列に規則性があっ
てもその規則性を容易に判断することができないような
符号が配列された他の信号によってウォータマークを構
成することも可能である。
【0153】さらに、前記実施形態では、PN系列を構
成する符号と画像の画素とを一対一に対応させる場合を
例に挙げたが、本発明はこれに限らない。例えば、画像
を互いに隣接した複数の画素からなる複数の領域に分割
し、この領域に、PN系列を構成する符号を一対一に対
応させてもよい。ここで、複製禁止を示すウォータマー
クを構成するPN系列「0101……」を、互いに連接
する4つの画素からなる正方形の領域に分割された画像
に埋め込む場合を例に挙げる。この場合、この画像の第
1番目に配置された領域に含まれる4つの画素の輝度値
には、すべて「0」が加算される。さらに、この画像の
第2番目に配置された領域に含まれる4つの画素の輝度
値には、すべて「1」が加算される。このように、PN
系列を構成する符号と複数の画素からなる領域とを一対
一に対応させることにより、デジタル映像がフィルタに
かけられたり圧縮されたりしてもウォータマークをデジ
タル映像中に残存させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子透かし埋め込み方法の基本的な概
念を示す図であり、(a)は本発明の電子透かし埋め込
み方法の一例を示す図、(b)は本発明の電子透かし埋
め込み方法の別例を示す図。
【図2】テレビ局から配信されるデジタル映像の流れを
示す図。
【図3】デジタル映像の複製の世代管理の方法を示す
図。
【図4】放送局に設けられる映像送出装置を示すブロッ
ク図。
【図5】映像送出装置における映像コンテンツの送出処
理を示すフローチャート。
【図6】ウォータマーク設定処理を示すフローチャート
【図7】制御情報が切替わるタイミングを示す図。
【図8】図6および図7に示した処理に代えて採用され
る処理の手順を示すフローチャート。
【図9】制御情報が切替わるタイミングを示す図。
【図10】ウォータマークを説明する図。
【図11】ウォータマークを説明する図。
【図12】PN系列生成回路の構成を示す図。
【図13】PN系列生成回路の構成を示す図。
【図14】第2の実施形態の電子透かし埋め込み方法が
採用されるシステム構成を示す図。
【図15】記録システムにおける処理を示すフローチャ
ート。
【図16】ビデオテープに記録された映像コンテンツ
と、制御情報(ウォータマーク)との位置関係を示す
図。
【符号の説明】
11 コンテンツ 11a 制御情報(電子透かし) 12 コンテンツ 12a 制御情報(電子透かし) 401 映像送出装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月2日(2001.3.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図6】
【図7】
【図9】
【図11】
【図5】
【図8】
【図10】
【図12】
【図13】
【図16】
【図14】
【図15】

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル情報からなるコンテンツに所定
    の規則に基づいて生成された信号からなる電子透かしを
    埋め込む電子透かし埋め込み方法であって、 前記コンテンツに対する電子透かしの埋め込み終了位置
    を前記コンテンツの終端よりも前に設定することを特徴
    とする電子透かし埋め込み方法。
  2. 【請求項2】 前記コンテンツの終端に対する電子透か
    しの埋め込み終了位置のずらし時間は前記コンテンツの
    受信側における前記電子透かしの検出遅れに対応し、な
    いしは前記検出遅れよりも大きくされていることを特徴
    とする請求項1に記載の電子透かし埋め込み方法。
  3. 【請求項3】 デジタル情報からなるコンテンツに所定
    の規則に基づいて生成された信号からなる電子透かしを
    埋め込む電子透かし埋め込み方法であって、 前記コンテンツに対する電子透かしの埋め込み開始位置
    を前記コンテンツの始点よりも前に設定することを特徴
    とする電子透かし埋め込み方法。
  4. 【請求項4】 前記コンテンツの始点に対する電子透か
    しの埋め込み開始位置のずらし時間は前記コンテンツの
    受信側における前記電子透かしの検出遅れに対応し、な
    いしは前記検出遅れよりも大きくされていることを特徴
    とする請求項3に記載の電子透かし埋め込み方法。
  5. 【請求項5】 デジタル情報からなる連続する複数のコ
    ンテンツに所定の規則に基づいて生成された信号からな
    る電子透かしを埋め込む電子透かし埋め込み方法であっ
    て、 互いに隣り合う前記コンテンツに対する電子透かしの切
    り換わり位置を前記隣り合う前記コンテンツの切り換わ
    り位置よりも前に設定することを特徴とする電子透かし
    埋め込み方法。
  6. 【請求項6】 前記連続する複数のコンテンツのうち先
    行するコンテンツが複製許可である場合、当該先行する
    コンテンツに後続するコンテンツに対する前記電子透か
    しの埋め込み開始位置を、当該後続するコンテンツの始
    点に設定することを特徴とする請求項5に記載の電子透
    かし埋め込み方法。
  7. 【請求項7】 前記隣り合う前記コンテンツの切り換わ
    り位置に対する電子透かしの切り換わり位置のずらし時
    間は前記コンテンツの受信側における前記電子透かしの
    検出遅れに対応し、ないしは前記検出遅れよりも大きく
    されていることを特徴とする請求項5に記載の電子透か
    し埋め込み方法。
  8. 【請求項8】 前記電子透かしは、前記コンテンツの複
    製を1回に限り許可する情報、または前記コンテンツの
    複製を禁止する情報であることを特徴とする請求項1〜
    7のいずれか1項に記載の電子透かし埋め込み方法。
  9. 【請求項9】 デジタル情報からなるコンテンツに所定
    の規則に基づいて生成された信号からなる電子透かしを
    埋め込む電子透かし埋め込み装置であって、 前記コンテンツに対する電子透かしの埋め込み終了位置
    を前記コンテンツの終端よりも前に設定することを特徴
    とする電子透かし埋め込み装置。
  10. 【請求項10】 前記コンテンツの終端に対する電子透
    かしの埋め込み終了位置のずらし時間は前記コンテンツ
    の受信側における前記電子透かしの検出遅れに対応し、
    ないしは前記検出遅れよりも大きくされていることを特
    徴とする請求項9に記載の電子透かし埋め込み装置。
  11. 【請求項11】 デジタル情報からなるコンテンツに所
    定の規則に基づいて生成された信号からなる電子透かし
    を埋め込む電子透かし埋め込み装置であって、 前記コンテンツに対する電子透かしの埋め込み開始位置
    を前記コンテンツの始点よりも前に設定することを特徴
    とする電子透かし埋め込み装置。
  12. 【請求項12】 前記コンテンツの始点に対する電子透
    かしの埋め込み開始位置のずらし時間は前記コンテンツ
    の受信側における前記電子透かしの検出遅れに対応し、
    ないしは前記検出遅れよりも大きくされていることを特
    徴とする請求項11に記載の電子透かし埋め込み装置。
  13. 【請求項13】 デジタル情報からなる連続する複数の
    コンテンツに所定の規則に基づいて生成された信号から
    なる電子透かしを埋め込む電子透かし埋め込み装置であ
    って、 互いに隣り合う前記コンテンツに対する電子透かしの切
    り換わり位置を前記隣り合う前記コンテンツの切り換わ
    り位置よりも前に設定することを特徴とする電子透かし
    埋め込み装置。
  14. 【請求項14】 前記連続する複数のコンテンツのうち
    先行するコンテンツが複製許可である場合、当該先行す
    るコンテンツに後続するコンテンツに対する前記電子透
    かしの埋め込み開始位置を、当該後続するコンテンツの
    始点に設定することを特徴とする請求項13に記載の電
    子透かし埋め込み装置。
  15. 【請求項15】 前記隣り合う前記コンテンツの切り換
    わり位置に対する電子透かしの切り換わり位置のずらし
    時間は前記コンテンツの受信側における前記電子透かし
    の検出遅れに対応し、ないしは前記検出遅れよりも大き
    くされていることを特徴とする請求項13に記載の電子
    透かし埋め込み装置。
  16. 【請求項16】 前記電子透かしは、前記コンテンツの
    複製を1回に限り許可する情報、または前記コンテンツ
    の複製を禁止する情報であることを特徴とする請求項9
    〜15のいずれか1項に記載の電子透かし埋め込み装
    置。
  17. 【請求項17】 デジタル情報からなるコンテンツに所
    定の規則に基づいて生成された信号からなる電子透かし
    を埋め込んだ電子透かしを有する記録媒体であって、 前記コンテンツに対する電子透かしの埋め込み終了位置
    を前記コンテンツの終端よりも前に設定することを特徴
    とする電子透かしを有する記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記コンテンツの終端に対する電子透
    かしの埋め込み終了位置のずらし時間は前記コンテンツ
    の受信側における前記電子透かしの検出遅れに対応し、
    ないしは前記検出遅れよりも大きくされていることを特
    徴とする請求項17に記載の記録媒体。
  19. 【請求項19】 デジタル情報からなるコンテンツに所
    定の規則に基づいて生成された信号からなる電子透かし
    を埋め込んだ電子透かしを有する記録媒体であって、 前記コンテンツに対する電子透かしの埋め込み開始位置
    を前記コンテンツの始点よりも前に設定することを特徴
    とする電子透かしを有する記録媒体。
  20. 【請求項20】 前記コンテンツの始点に対する電子透
    かしの埋め込み開始位置のずらし時間は前記コンテンツ
    の受信側における前記電子透かしの検出遅れに対応し、
    ないしは前記検出遅れよりも大きくされていることを特
    徴とする請求項19に記載の記録媒体。
  21. 【請求項21】 デジタル情報からなる連続する複数の
    コンテンツに所定の規則に基づいて生成された信号から
    なる電子透かしを埋め込んだ電子透かしを有する記録媒
    体であって、 互いに隣り合う前記コンテンツに対する電子透かしの切
    り換わり位置を前記隣り合う前記コンテンツの切り換わ
    り位置よりも前に設定することを特徴とする電子透かし
    を有する記録媒体。
  22. 【請求項22】 前記連続する複数のコンテンツのうち
    先行するコンテンツが複製許可である場合、当該先行す
    るコンテンツに後続するコンテンツに対する前記電子透
    かしの埋め込み開始位置を、当該後続するコンテンツの
    始点に設定することを特徴とする請求項21に記載の記
    録媒体。
  23. 【請求項23】 前記隣り合う前記コンテンツの切り換
    わり位置に対する電子透かしの切り換わり位置のずらし
    時間は前記コンテンツの受信側における前記電子透かし
    の検出遅れに対応し、ないしは前記検出遅れよりも大き
    くされていることを特徴とする請求項21に記載の記録
    媒体。
  24. 【請求項24】 前記電子透かしは、前記コンテンツの
    複製を1回に限り許可する情報、または前記コンテンツ
    の複製を禁止する情報であることを特徴とする請求項1
    7〜23のいずれか1項に記載の電子透かしを有する記
    録媒体。
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