JP2002182690A - 音声操作装置及び該音声操作装置の音声命令判定方法 - Google Patents

音声操作装置及び該音声操作装置の音声命令判定方法

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JP2002182690A
JP2002182690A JP2000379887A JP2000379887A JP2002182690A JP 2002182690 A JP2002182690 A JP 2002182690A JP 2000379887 A JP2000379887 A JP 2000379887A JP 2000379887 A JP2000379887 A JP 2000379887A JP 2002182690 A JP2002182690 A JP 2002182690A
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Hiroshi Matsuo
洋 松尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費電力を抑えながらも、ユーザが無駄な時
間を費やさずに、音声命令(ボイスコマンド)の入力を
可能とする音声操作装置を提供する。 【解決手段】 音声入力部15から入力された音声命令
を含む音声情報を、あらかじめ定められた時間を超えな
い単位毎に、常時、録音記録領域24aに繰り返し録音
させる常時録音動作を行なわしめる録音・再生制御部2
3を有し、更に、録音・再生制御部23とは独立別個に
動作できて、前記常時録音動作と併行して動作してい
る、録音記録領域24aに直前に録音された音声情報の
録音内容の中に、あらかじめ音声命令登録エリア22a
に登録されている音声命令が含まれているか否かを照合
させる音声命令照合動作を行なう音声命令照合部21g
1と、該音声命令照合動作の開始指示を行なう照合動作
指示部21cと、現在、音声情報が入力中であることを
検出する音声入力検出部21bとを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声により、各種
の操作指示を行なう音声命令入力手段を備えた音声操作
装置及び該音声操作装置における音声命令判定方法に関
する。情報機器、通信機器、あるいは、家電製品など広
い分野に適用され、特に、CPUの処理能力や電源容量
が制限されやすい携帯機器においても、十分に適用が可
能な音声操作装置及び該音声操作装置における音声命令
判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】音声による命令入力手段を備えた音声操
作装置においては、まず、該音声操作装置の状態を音声
命令の入力・照合状態に設定させて、該入力・照合状態
において、音声命令として入力された音声情報と、あら
かじめ登録されている音声命令(ボイスコマンド)とを
照合して、該照合結果に合わせて、登録されている音声
命令(ボイスコマンド)に該当するコマンド処理を実行
させるようになっている。
【0003】たとえば、特開平3−003539号公報
「ボイスコマンド式自動車電話機」においては、音声命
令を含む音声情報を入力し、登録されている音声命令
(ボイスコマンド)と照合して、一致したときに、登録
内容を表示するようにした音声命令(ボイスコマンド)
式自動車電話機において、入力された音声情報に含まれ
る音声命令と登録されている音声命令(ボイスコマン
ド)とが一致していない場合に、登録された音声命令
(ボイスコマンド)の中から可能性のあるものをすべて
捜し出して表示させ、該表示された音声命令(ボイスコ
マンド)の中から、ユーザが選択した音声命令を実行さ
せるようにした自動車電話機が開示されている。
【0004】また、特開平3−147018号公報「音
声による操作装置」においては、特定のキーを押して、
音声命令の待機モードに設定させる動作をさせることに
よって、音声命令として必要とする所定の音声情報以外
を受け付けないようにした上で、該音声命令により、操
作装置への入力指示種別を切り替えるようにした操作装
置が開示されている。
【0005】また、特開平11−296190号公報
「車載用情報処理装置及び自動車」においては、入力さ
れた音声情報により各種の操作を行わしめる音声操作装
置を用いることによって、車載用の各種情報機器を容易
に操作できると共に、各種携帯用機器とも容易に接続で
きるようにした車載用情報処理装置が開示されている。
【0006】ここで、かかる各開示例において実施され
ている従来の音声操作装置における音声命令(ボイスコ
マンド)の判定動作の基本的な流れについて、図11に
示すフローチャートを用いて説明する。まず、音声操作
装置を起動させると、音声命令の入力・照合動作の起動
を指示するための特定の起動キースイッチSWが押され
たか否かをチェックし、まだ、押されていない場合(S
201のNO)、該起動キースイッチSWの押下待ち合
わせ動作を繰り返し、押された場合は(S201のYE
S)、音声命令(ボイスコマンド)の実行に必要な動作
環境を整えるための初期設定を行なう起動処理を実行さ
せる(S202)。なお、該起動キースイッチSWは、
当該音声操作装置本体の電源投入スイッチそのものであ
る場合もある。かかる場合は、直ちに、ステップS20
2の動作に移行する。
【0007】次いで、音声命令の実行を要求されるのを
待機する旨の待機画面、即ち、「コマンド実行待機中」
を表示させ(S203)、待機中の状態に遷移する。こ
こで、ユーザが、目視により、音声操作装置が起動され
ていることを確認して、最初に、音声命令(ボイスコマ
ンド)のメニューを表示させるために音声命令指示キー
を押す(S204)。
【0008】音声命令指示キーが押されているかチェッ
クして、押されていなければ(S205のNO)、ステ
ップS203に戻り、再度、待機中の状態を表示して、
ユーザからの音声命令指示キーの押下を待ち合わせる。
一方、音声命令指示キーが押されていれば(S205の
YES)、音声命令のメニューを表示すると共に、音声
命令の入力を待ち合わせている旨を表示する「コマンド
待機中」の表示を設定し(S206)、ユーザからの音
声命令の入力を待つ。
【0009】一方、ユーザは音声命令の待機中状態に遷
移していることを目視により確認した後(S207)、
音声命令をマイクロフォン等を介して入力すると共に、
音声命令の入力が終了したことを示すために、再度、音
声命令指示キーを押す。音声操作装置は、音声命令を含
む音声情報の入力がなされ、録音が完了するのを、音声
命令指示キーの再度の押下があるまで待ち合わせている
(S208)。
【0010】音声命令指示キーの再度の押下があること
を検出すると(S209のYES)、音声命令を含む音
声情報と、あらかじめ登録されている音声命令(ボイス
コマンド)との照合動作を開始させ(S210)、「コ
マンド待機中」の表示を「コマンド照合中」の表示に変
更して、表示させる(S211)。
【0011】録音されている音声情報の中に、あらかじ
め登録されている音声命令(ボイスコマンド)と一致す
る音声情報が含まれている場合(S212)、「コマン
ド照合中」の表示を解除させた後(S213)。入力さ
れた音声命令(ボイスコマンド)に該当する動作を実行
させる(S214)。
【0012】一方、録音されている音声情報の中に、あ
らかじめ登録されている音声命令(ボイスコマンド)と
一致する音声情報が含まれていない場合(S212のN
O)、録音された音声情報には、該当する音声命令(ボ
イスコマンド)が含まれていなかった旨を示すアラート
を表示させた後(S215)、先に設定していた「コマ
ンド照合中」の表示を「コマンド待機中」の表示に変更
させて、次の音声命令の入力を待ち合わせるために、ス
テップS206に戻る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の音声操作装置における音声命令(ボイスコマン
ド)の判定動作においては、音声操作装置の特定の起動
キースイッチSWを押して(あるいは、音声操作装置本
体の電源スイッチを投入して)、起動が完了するまで
は、音声命令の入力を行なうことできない状態とされて
おり、また、音声操作装置は、起動時において、ユーザ
がどんな操作を所望して起動させているかも認識できな
いため、ユーザが所望していない音声命令に関するコマ
ンド処理動作も含めて、音声命令(ボイスコマンド)の
実行が可能になるように、音声情報の入力・照合動作に
先立って、すべての音声命令(ボイスコマンド)に関す
るコマンド処理の動作環境をあらかじめ整えておく必要
があり、音声操作装置の起動に長時間を必要とする結果
を招いている。
【0014】また、ユーザが、音声命令を入力する場合
には、音声操作装置が、音声命令入力を可能とする状態
に遷移したことを示す「コマンド待機中」の表示が出さ
れるまで、目視で待ち合わせることが必要であり、該表
示を目視確認するために、その間、現在実行中の作業を
中止せざるを得ないのが一般的である。
【0015】また、前述したように、音声命令の入力の
際に、まず、音声操作装置の状態を音声命令の入力・照
合状態に設定させてから、音声命令を入力する必要があ
ったが、かかる音声命令の入力・照合状態においては、
ユーザに音声入力が可能であることをディスプレイ表示
させたり、あるいは、入力された音声情報をデジタル変
換して音声命令の照合動作させたりするなどの各種の処
理を実行させるために、表示装置やCPU、メモリ等の
情報処理装置の各回路部すべてが動作可能な状態とする
必要があり、軽視できない程の大きな消費電力を必要と
している。従って、音声操作装置を、電池などの電源容
量が限られている携帯機器に適用せんとする場合におい
ては、常時、音声命令の入力・照合状態に設定しておく
ことは、電池がすぐ切れてしまう結果を招き、実使用が
困難となっている。
【0016】更に、音声による命令を実行するに先だっ
て、入力された音声情報に含まれている音声命令と、あ
らかじめ登録されている音声命令(ボイスコマンド)と
の照合動作を、プログラムとして実行させ、所望の音声
命令を探索し、実行すべき音声命令を決定せんとする場
合には、該プログラムを実行するために、CPUに関す
る多くの処理量を必要とする。しかしながら、電池など
の電源容量が限られている携帯機器にかかる音声操作装
置を適用する場合においては、パフォーマンスの高いC
PUを採用することができないという背景があるため、
登録できる命令の数を極端に減らして、少ない命令によ
って特定の動作についてのみ実施させることとして、使
い勝手を犠牲にしつつ、製品化されてきているのが実情
である。しかしながら、昨今の携帯機器の機能高度化の
要求に伴い、音声による命令の数が増加していく傾向が
益々強まっており、登録された命令数が多くなるに比例
して、入力された音声命令と、登録された音声命令(ボ
イスコマンド)との照合に長い時間が必要となることが
避けられなくなってきている。
【0017】また、一方では、音声操作装置の高度化・
高容量化が進むにつれて、音声操作装置の起動に必要と
する時間も長くなる一途をたどっている。かかる音声操
作装置においては、音声命令の入力を行なうことが可能
な状態になるまでの起動時間に長時間を要するようにな
ってきており、音声による命令入力手段を用いずに、む
しろ、手作業で操作をした方が早いという事態さえ発生
させてきている。極端な場合には、音声操作装置を起動
している間に、ユーザ自身が、音声操作装置に対して何
を命令するつもりで起動させているか忘れてしまうこと
もある程に起動時間が長くかかる事態にも至っている。
【0018】即ち、ユーザは、音声を媒体とする命令を
使用する度に、音声操作装置の起動動作と、音声命令を
含む音声情報の入力及び入力された音声情報に含まれる
音声命令の照合動作などの各動作のために、無駄に長い
時間を費やされることとなり、多大な無駄と苦痛を感じ
てしまっている状況になっている。
【0019】更には、AC電源などを使用して電源に余
裕がある家電製品においてさえも、環境問題に対する意
識が強くなってきている昨今では、未使用時の待機状態
における電力の消費についても重視される傾向が強まっ
てきているため、無駄に電力を消費する家電製品類は、
販売しても、該家電製品類の購入を控える風潮になって
きている。従って、前述の多大な消費電力を無駄に必要
とするとの問題は、もはや、携帯機器だけの問題ではな
く、一般の音声操作装置全体に共通する問題となってき
ている。
【0020】また、音声命令の入力・照合動作を迅速に
行なわせんとして、単純に、音声情報を常時録音させて
おき、その中に含まれる音声命令を使用して操作用の命
令として実行させようとする音声操作装置を構成するだ
けでは問題の解決にはならない。即ち、ポケットや腰の
ホルダなどに入れて持ち歩くことが多い携帯機器に音声
操作装置を適用する場合においては、常時録音動作を行
っているため、周辺雑音の影響を受けたり、あるいは、
必要時に音声命令(ボイスコマンド)を入力したとして
も、その時点では、電池の消耗量が大きくなってしまっ
ていて、音声命令の録音レベルが小さすぎたりして、音
声命令の抽出が正しくできずに、誤動作を引き起こす可
能性も少なくないという問題もある。
【0021】加えて、扱い方を理解していない子供を抱
えている家庭において使用されることが多い家電製品等
では、子供の声に反応して誤動作してしまう危険も孕ん
でいるために、安全性の面から、常に、音声命令を受け
付けているわけにはいかないという側面もある。
【0022】本発明は、かかる問題を解決するためにな
されたものであり、本発明にかかる音声操作装置及び該
装置における音声命令判定方法として、消費電力を抑え
ながらも、ユーザが無駄な時間を費やさずに、音声命令
の入力を可能とする音声命令入力・照合手段を提供する
音声操作装置及び該音声操作装置に適用される音声命令
判定方法を実現せんとするものであり、更には、ユーザ
が必要としていない時には、入力されてくる音声情報に
全く反応しないようにせしめることにより、音声操作装
置の誤動作を防止することが可能な安全性が高い音声操
作装置及び音声命令判定方法を提供せんとすることにあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる音声操作
装置においては、あらかじめ定められた時間、たとえ
ば、数十秒程度ずつの長さの音声情報を、繰り返して、
常時録音させて、該音声情報の中に含まれている音声命
令の抽出動作を直ちに実施させることができる音声命令
照合待機状態を設けている。而して、常時録音された前
記音声情報のうち、起動直前に録音された音声情報に含
まれている音声命令に関して、あらかじめ登録済みの音
声命令(ボイスコマンド)との照合動作を行なわしめる
ことにより、従来の音声操作装置におけるがごとく、音
声命令の入力が可能な状態になってから、はじめて音声
命令の録音を開始するという時間的なロスをなくすこと
ができる。而して、入力された音声命令の認識時間(即
ち、音声命令を含む音声情報の入力時間と、登録されて
いる音声命令との照合時間との合計時間)を大幅に短縮
させることができることを特徴としている。
【0024】また、同時に、常時、音声命令を含む音声
情報を録音しながらも、ユーザが、あらかじめ定められ
た任意の手段を用いて、録音された音声情報に含まれて
いる音声命令に関する照合動作の開始指示(即ち、認識
指示)を行なうことができる照合動作指示手段も備えさ
せている。該照合動作指示手段により、録音されている
前記音声情報に含まれている音声命令に関する照合動作
の開始指示が出された際に、直ちに、既に、入力されて
録音されている前記音声情報を用いて、あらかじめ登録
済みの音声命令(ボイスコマンド)との照合動作を開始
せしめることにより、音声命令の前記認識時間を大幅に
短縮させることができる。
【0025】また、前記照合動作指示手段により、照合
動作の開始指示が出るまでは、録音されている音声情報
の照合動作をさせるまでもなく、すべて無効な音声入力
として処分してしまうため、録音された音声情報に関す
る常時照合を必要としていた従来の音声操作装置より
も、消費電力を大幅に削減することができることも、本
発明にかかる音声操作装置の特徴の一つである。
【0026】更に、前記照合動作指示手段により、照合
動作の開始指示を行なわしめることにより、ユーザが、
音声命令の実行を必要としていない時に発された音声命
令を、確実に無効とすることが可能となり、音声操作装
置の誤動作を防止することができるため、従来の音声操
作装置よりも、安全性が高い音声操作装置を提供するこ
とができることも、本発明にかかる音声操作装置の特徴
の一つを構成している。
【0027】以上の他にも、携帯時において、常時、音
声情報を録音させることにしても、周辺雑音の影響を受
けることが少ない音声命令照合動作の起動時、あるい
は、起動直前において、入力された音声情報の録音も行
なわしめることにより、指示された音声命令をより確実
に実行させることができることも本発明にかかる音声操
作装置の特徴となっている。即ち、本発明にかかる音声
操作装置は、如何に示すがごとき具体的な解決手段を適
用することによって構成されている。
【0028】第1の解決手段は、各種の操作指示を音声
命令として入力することができる音声入力手段を有し、
該音声入力手段から入力された前記音声命令に応じた操
作を実行させることができる音声操作装置において、前
記音声入力手段から入力された前記音声命令を含む音声
情報を、あらかじめ定められた時間を超えない単位毎
に、常時、録音記録領域に繰り返し録音させる常時録音
動作を行なわしめる自律動作可能な録音制御手段を有
し、更に、該録音制御手段とは独立別個に動作可能で、
前記常時録音動作と併行して動作して、前記録音記録領
域に繰り返し録音されている前記音声情報のうち、直前
に録音された前記音声情報の録音内容の中に、あらかじ
め登録されている音声命令が含まれているか否かを照合
させる音声命令照合動作を行なわしめる音声命令照合手
段を有している音声操作装置とするものである。
【0029】従って、前記常時録音動作を採用している
ので、音声照合動作起動直前に録音されている音声情報
に含まれている音声命令を用いて、音声命令の照合動作
を行なわしめることが可能であり、照合動作の開始後
に、改めて音声命令を含む音声情報の入力を行なう時間
を不要とすることができ、音声命令の認識時間(即ち、
音声命令を含む音声情報の入力時間と、登録されている
音声命令との照合時間との合計時間)を大幅に短縮させ
ることが可能となる。
【0030】また、前記音声命令照合動作のごとき高機
能な動作を行なう必要がある前記音声命令照合手段が、
前記録音制御手段とは独立別個に動作可能な状態で存在
させているので、高機能動作を必要とする前記音声命令
照合手段等を、CPUを有する情報処理装置により実現
させ、各種の情報を表示させるディスプレイ表示や、音
声操作装置への指示を行なうキースイッチSW、キーボ
ード/マウス等の操作結果に伴う各種の演算処理や、あ
るいは、他の装置との通信処理等と共に、前記音声命令
照合動作を前記情報処理装置によって実行させることが
できる。即ち、当該音声操作装置に対する音声情報以外
の各種の入力情報に関しては、前記情報処理装置によ
り、前記録音制御手段で行なっている前記常時録音動作
と併行させて、処理せしめることも可能となる。従っ
て、たとえば、音声操作装置のキースイッチSWの押下
やキーボード/マウスなどの手作業による各種の操作を
行ないながら、同時に、音声命令を含む音声情報の入力
も行なうことが可能となるので、自然な操作性を確保す
ることもできる。
【0031】第2の解決手段は、第1の解決手段に記載
の音声操作装置において、前記音声命令照合動作の実行
時点において前記音声入力手段からの音声情報が入力中
であることを検出する音声入力検出手段を備え、前記音
声命令照合手段の前記音声命令照合動作の結果、前記録
音記録領域に録音されている前記音声情報の録音内容
に、あらかじめ登録されている音声命令が含まれていな
いと判定された際に、前記音声入力検出手段が、前記音
声命令照合動作の実行時点において音声情報が入力中の
状態にあることを検出している場合には、該入力中の音
声情報に基づいて、再度、前記音声命令照合手段が、前
記音声命令照合動作を行なわしめることができる音声操
作装置とするものである。
【0032】従って、音声命令照合動作の起動直前に入
力されて録音されている音声命令と、該起動中に入力さ
れてきている音声命令とを、共に、該起動時の音声命令
として認識するので、音声命令のより確実な実行を可能
としている。
【0033】第3の解決手段は、第1または第2の解決
手段に記載の音声操作装置において、前記音声命令照合
動作の開始指示を行なう照合動作指示手段により、前記
音声命令照合動作の開始指示がなされた際に、はじめ
て、前記音声命令照合手段の前記音声命令照合動作を開
始させる音声操作装置とするものである。
【0034】従って、音声命令の照合動作の開始を指示
する特定の照合動作開始手段による指示が入力されてく
るまで、一切、入力された音声情報に含まれている音声
命令の照合動作を開始させないので、音声操作装置の音
声照合動作に関わる各回路部は、スリープ状態(たとえ
ば、動作周波数を低減させている状態や、電源の供給を
停止させている状態にしたり、あるいは、ディスプレイ
を消灯させている状態)に設定させることができ、消費
電力を削減できると共に、誤動作を防止させることが可
能になる。
【0035】第4の解決手段は、各種の操作指示を音声
命令として入力することができる音声入力手段を有し、
該音声入力手段から入力された前記音声命令に応じた操
作を実行させることができる音声操作装置において、前
記音声入力手段から入力された前記音声命令を含む音声
情報を、あらかじめ定められた時間を超えない単位で、
録音記録領域に録音させる録音動作を行なわしめる録音
制御手段と、前記録音記録領域に録音された前記音声情
報の録音内容の中に、あらかじめ登録されている音声命
令が含まれているか否かを照合させる音声命令照合動作
を行なわしめる音声命令照合手段と、前記音声命令照合
動作の開始指示を行なう照合動作指示手段と、前記音声
命令照合動作の実行時点において前記音声入力手段から
の音声情報が入力中であることを検出する音声入力検出
手段とを有し、前記照合動作指示手段が、前記音声命令
照合手段の前記音声命令照合動作の開始を指示した際
に、前記音声入力検出手段が、前記音声命令照合動作の
実行時点において音声情報が入力中の状態にあることを
検出している場合には、該入力中の音声情報に基づい
て、前記音声命令照合手段が、前記音声命令照合動作を
行なわしめる音声操作装置とするものである。
【0036】従って、音声操作装置が周辺雑音の影響を
受けることが少ない起動時に発声されている音声情報を
用いて、音声命令照合動作を行なわしめるので、該音声
情報に含まれている音声命令を正しく認識させる可能性
を高めることができ、音声操作装置の起動時における音
声命令の認識時間(即ち、音声命令を含む音声情報の入
力時間と、登録されている音声命令との照合時間との合
計時間)を更に短縮させることができ、また、指示され
た音声命令を正しく認識できるので、音声命令の確実な
実行を可能としている。更に、常時、音声情報の録音動
作をさせる常時録音動作を行なわしめないので、消費電
力を更に軽減させることもできる。
【0037】第5の解決手段は、第3または第4の解決
手段に記載の音声操作装置において、前記照合動作指示
手段が、あらかじめ定められた特定の音声情報が入力さ
れたことを判別することにより、前記音声命令照合動作
の開始を指示するものであることとする音声操作装置と
するものである。
【0038】従って、音声命令の照合動作の開始を指示
する特定の音声情報即ち照合動作起動用音声命令が入力
されてくるまでは、一切、入力された音声情報に含まれ
ている音声命令の照合動作を開始させないので、音声操
作装置の音声照合動作に関わる各回路部は、スリープ状
態に設定させることができ、消費電力を大幅に削減させ
ることができると共に、不要な音声情報による音声命令
の照合動作も行なわしめないので、音声操作装置の誤動
作を防止させることが可能になる。
【0039】第6の解決手段は、第3または第4の解決
手段に記載の音声操作装置において、前記照合動作指示
手段が、あらかじめ定められた特定のキースイッチの操
作、あるいは、キーボードやマウスの特定の操作を判別
することにより、前記音声命令照合動作の開始を指示す
るものであることとする音声操作装置とするものであ
る。
【0040】従って、音声命令の照合動作の開始を指示
する特定の操作(たとえば、特定のキースイッチSWの
操作やキーボード/マウスの特定の操作などの音声情報
以外の操作)があるまでは、一切、入力された音声情報
に含まれている音声命令の照合動作を開始させないの
で、音声命令照合動作に関わる各回路部は、スリープ状
態に設定させることができ、消費電力を大幅に削減でき
ると共に、不要な音声情報による音声命令の照合動作も
行なわしめないので、音声操作装置の誤動作を防止させ
ることが可能になる。
【0041】第7の解決手段は、第1乃至第6の解決手
段のいずれかに記載の音声操作装置において、前記録音
記録領域が、複数面の録音記録領域からなっており、前
記録音制御手段が、あらかじめ定められた時間を超えな
い単位毎に、順次、前記複数面の録音記録領域に録音さ
せることができ、かつ、前記音声命令照合手段が、前記
複数面の録音記録領域のうち、最新の音声情報の録音内
容が録音されている録音記録領域にある前記音声情報の
録音内容から、順次、過去に遡って、前記音声命令照合
動作を行わしめることができる音声操作装置とするもの
である。
【0042】従って、複数の音声情報の録音記録領域
(即ち、デジタル化された音声情報を録音する録音デー
タエリア)に録音されている過去の音声命令まで照合の
対象としているので、直前に入力・録音(記録)されて
いる音声情報の中に、登録されている音声命令(ボイス
コマンド)に該当する音声情報がなかった場合に、過去
に入力されていた音声情報に遡って、更に、音声命令の
照合動作を繰り返すことが可能であり、音声情報の再入
力を行なわなくても、必要とする音声命令を実行させる
ことができる可能性が高く、音声命令の認識時間(即
ち、音声命令を含む音声情報の入力時間と、登録されて
いる音声命令との照合時間との合計時間)を短縮させる
ことができると共に、音声命令の確実な実行を可能とす
ることができる。
【0043】第8の解決手段は、第1乃至第7の解決手
段のいずれかに記載の音声操作装置において、音声命令
の実行に必要な動作環境を設定させる起動処理動作を行
なわしめる起動処理手段を有し、該起動処理手段の前記
起動処理動作と、前記音声命令照合手段の前記音声命令
照合動作とを、併行して動作させることができる音声操
作装置とするものである。
【0044】従って、音声操作装置が、マルチタスク実
行環境を実現することができる高性能のCPUを有する
情報処理装置によって構成されているような場合におい
ては、該音声操作装置の起動時において、マルチタスク
で、音声命令の照合動作と音声命令(ボイスコマンド)
の実行環境の設定動作とを併行して実行させることによ
り、音声操作装置の起動時における音声命令の実行に至
るまでの時間を更に短縮させることができる。
【0045】第9の解決手段は、第1乃至第7の解決手
段のいずれかに記載の音声操作装置において、音声命令
の実行に必要な動作環境を設定させる起動処理動作を行
なわしめる起動処理手段を有し、該起動処理手段の前記
起動処理動作が、前記音声命令照合手段の前記音声命令
照合動作がなされた後に、はじめて実行される音声操作
装置とするものである。
【0046】従って、入力された音声命令を、前記起動
処理動作に先立って、事前に判定させることができるの
で、前記起動処理動作において、要求されていない音声
命令即ち実行不要な音声命令に関するコマンド処理の動
作環境を設定させる起動処理についてまで行なわしめる
必要はなく、起動時における音声命令の実行時間を更に
短縮させることができる。
【0047】第10の解決手段は、第1乃至第9の解決
手段のいずれかに記載の音声操作装置において、前記音
声命令照合手段の前記音声命令照合動作の結果、前記録
音記録領域に録音されている前記音声情報の録音内容
に、あらかじめ登録されている音声命令が含まれていな
いと判定された際に、自動的に、次の音声命令の入力を
促す音声命令待機状態に設定させる音声操作装置とする
ものである。
【0048】従って、周辺雑音の影響を受ける可能性も
若干残っている起動直前に入力された音声情報の録音時
における雑音の混入の発生、あるいは、周辺雑音の影響
を受けることが少ない起動時でも、起動時に入力されて
くる音声情報に関する録音不良の発生等に伴って、音声
命令の照合動作が正常に動作せず、音声命令として正し
く認識できなかった場合であっても、音声命令を含む音
声情報の再入力を促す音声命令待機状態に、即座に、自
動的に移行させることにより、音声命令の認識時間の短
縮が図れると共に、音声命令の実行の確実性を向上さ
せ、ユーザが所望する操作を迅速に実現させることがで
きる。
【0049】第11の解決手段は、各種の操作指示を音
声命令として入力することができる音声入力手段を有
し、該音声入力手段から入力された前記音声命令に応じ
た操作を実行させることができる音声操作装置における
音声命令判定方法において、前記音声入力手段から入力
された前記音声命令を含む音声情報を、あらかじめ定め
られた時間を超えない単位毎に、常時、録音記録領域に
繰り返し録音させる常時録音動作を行なわしめ、更に、
該常時録音動作と併行して動作して、前記録音記録領域
に繰り返し録音されている前記音声情報のうち、直前に
録音された前記音声情報の録音内容の中に、あらかじめ
登録されている音声命令が含まれているか否かを照合さ
せる音声命令照合動作を行なわしめる音声命令判定方法
とするものである。
【0050】従って、前記常時録音動作を採用している
ので、音声命令照合動作の起動直前に録音されている音
声情報に含まれている音声命令を用いて、音声命令の照
合動作を行なわしめることが可能であり、照合動作の開
始後に、改めて音声命令を含む音声情報の入力を行なう
時間を不要とすることができ、音声命令の認識時間(即
ち、音声命令を含む音声情報の入力時間と、登録されて
いる音声命令との照合時間との合計時間)を大幅に短縮
させることが可能となる。
【0051】また、前記音声命令照合動作と、前記常時
録音動作とを、同時に併行させて動作させることが可能
となるので、たとえば、音声操作装置のキースイッチS
Wの押下やキーボード/マウスなどの手作業による各種
の操作を行ないながら、同時に、音声命令を含む音声情
報の入力も行なうことが可能となり、自然な操作性を確
保することもできる。
【0052】第12の解決手段は、第11の解決手段に
記載の音声命令判定方法において、前記音声命令照合動
作の結果、前記録音記録領域に録音されている前記音声
情報の録音内容に、あらかじめ登録されている音声命令
が含まれていないと判定された際に、前記音声命令照合
動作の実行時点において音声情報が入力中であることを
検出している場合には、該入力中の音声情報に基づい
て、再度、前記音声命令照合動作を行なわしめることが
できる音声命令判定方法とするものである。
【0053】従って、音声命令照合動作の起動直前に入
力されて録音されている音声命令と、該起動中に入力さ
れてきている音声命令とを、共に、該起動時の音声命令
として認識するので、音声命令のより確実な実行を可能
としている。
【0054】第13の解決手段は、第11または第12
の解決手段に記載の音声命令判定方法において、特定の
照合動作指示手段により、前記音声命令照合動作の開始
の指示がなされた際に、はじめて、前記音声命令照合動
作を開始させることとする音声命令判定方法とするもの
である。
【0055】従って、音声命令の照合動作の開始を指示
する特定の照合動作開始手段による指示が入力されてく
るまで、一切、入力された音声情報に含まれている音声
命令の照合動作を開始させないので、音声操作装置の音
声照合動作に関わる各回路部は、スリープ状態に設定さ
せることができ、消費電力を削減できると共に、誤動作
を防止させることが可能になる。
【0056】第14の解決手段は、各種の操作指示を音
声命令として入力することができる音声入力手段を有
し、該音声入力手段から入力された前記音声命令に応じ
た操作を実行させることができる音声操作装置における
音声命令判定方法において、前記音声入力手段から入力
された前記音声命令を含む音声情報を、あらかじめ定め
られた時間を超えない単位で、録音記録領域に録音させ
る録音動作を行なわしめることができ、一方、前記録音
記録領域に録音された前記音声情報の録音内容の中に、
あらかじめ登録されている音声命令が含まれているか否
かを照合させる音声命令照合動作の開始の指示を行なう
照合動作指示手段が、前記音声命令照合動作の開始を指
示した時点で、前記音声入力手段から入力中となってい
る前記音声情報に基づいて、前記音声命令照合動作を行
なわしめる音声命令判定方法とするものである。
【0057】従って、音声操作装置が周辺雑音の影響を
受けることが少ない起動時に発声されている音声情報を
用いて、音声命令照合動作を行なわしめるので、該音声
情報に含まれている音声命令を正しく認識させる可能性
を高めることができ、音声操作装置の起動時における音
声命令の認識時間(即ち、音声命令を含む音声情報の入
力時間と、登録されている音声命令との照合時間との合
計時間)を更に短縮させることができ、また、指示され
た音声命令を正しく認識できるので、音声命令の確実な
実行を可能としている。更に、常時、音声情報の録音動
作をさせる常時録音動作を行なわしめないので、消費電
力を更に軽減させることもできる。
【0058】第15の解決手段は、第13または第14
の解決手段に記載の音声命令判定方法において、前記照
合動作指示手段が、あらかじめ定められた特定の音声情
報が入力されたことを判別することにより、前記音声命
令照合動作の開始を指示するものであることとする音声
命令判定方法とするものである。
【0059】従って、音声命令の照合動作の開始を指示
する特定の音声情報即ち照合動作起動用音声命令が入力
されてくるまでは、一切、入力された音声情報に含まれ
ている音声命令の照合動作を開始させないので、音声操
作装置の音声照合動作に関わる各回路部は、スリープ状
態に設定させることができ、消費電力を大幅に削減させ
ることができると共に、不要な音声情報による音声命令
の照合動作も行なわしめないので、音声操作装置の誤動
作を防止させることが可能になる。
【0060】第16の解決手段は、第13または第14
の解決手段に記載の音声命令判定方法において、前記照
合動作指示手段が、あらかじめ定められた特定のキース
イッチの操作、あるいは、キーボードやマウスの特定の
操作を判別することにより、前記音声命令照合動作の開
始を指示するものであることとする音声命令判定方法と
するものである。
【0061】従って、音声命令の照合動作の開始を指示
する特定の操作(たとえば、特定のキースイッチSWの
操作やキーボード/マウスの特定の操作などの音声情報
以外の操作)があるまでは、一切、入力された音声情報
に含まれている音声命令の照合動作を開始させないの
で、音声命令照合動作に関わる各回路部は、スリープ状
態に設定させることができ、消費電力を大幅に削減でき
ると共に、不要な音声情報による音声命令の照合動作も
行なわしめないので、音声操作装置の誤動作を防止させ
ることが可能になる。
【0062】第17の解決手段は、第11乃至第16の
解決手段のいずれかに記載の音声命令判定方法におい
て、前記録音記録領域が、複数面の録音記録領域からな
っており、前記常時録音動作、あるいは、前記録音動作
が、あらかじめ定められた時間を超えない単位毎に、順
次、前記複数面の録音記録領域に録音させることがで
き、かつ、前記音声命令照合動作が、前記複数面の録音
記録領域のうち、最新の音声情報の録音内容が録音され
ている録音記録領域にある前記音声情報の録音内容か
ら、順次、過去に遡って、前記音声命令照合動作を行な
わしめることができることとする音声命令判定方法とす
るものである。
【0063】従って、複数の音声情報の録音記録領域
(即ち、デジタル化された音声情報を録音する録音デー
タエリア)に録音されている過去の音声命令まで照合の
対象としているので、直前に入力・録音(記録)されて
いる音声情報に登録されている音声命令(ボイスコマン
ド)に該当する音声情報がなかった場合に、過去に入力
されていた音声情報に遡って、更に、音声命令の照合動
作を繰り返すことが可能であり、音声情報の再入力を行
なわなくても、必要とする音声命令を実行させることが
できる可能性が高く、音声命令の認識時間(即ち、音声
命令を含む音声情報の入力時間と、登録されている音声
命令との照合時間との合計時間)を短縮させることがで
きると共に、音声命令の確実な実行を可能とすることが
できる。
【0064】第18の解決手段は、第11乃至第17の
解決手段のいずれかに記載の音声命令判定方法におい
て、音声命令の実行に必要な動作環境を設定させる起動
処理動作と、前記音声命令照合動作とを、併行して動作
させることができることとする音声命令判定方法とする
ものである。
【0065】従って、音声操作装置が、マルチタスク実
行環境を実現することができる高性能のCPUを有する
情報処理装置によって構成されているような場合におい
ては、該音声操作装置の起動時において、マルチタスク
で、音声命令の照合動作と音声命令(ボイスコマンド)
の実行環境の設定動作とを併行して実行させることによ
り、音声操作装置の起動時における音声命令の実行に至
るまでの時間を更に短縮させることができる。
【0066】第19の解決手段は、第11乃至第17の
解決手段のいずれかに記載の音声命令判定方法におい
て、音声命令の実行に必要な動作環境を設定させる起動
処理動作が、前記音声命令照合動作がなされた後に、は
じめて実行されることとする音声命令判定方法とするも
のである。
【0067】従って、入力された音声命令を、前記起動
処理動作に先立って、事前に判定させることができるの
で、前記起動処理動作において、要求されていない音声
命令即ち実行不要な音声命令に関するコマンド処理の動
作環境を設定させる起動処理まで行なわしめる必要がな
く、起動時における音声命令の実行時間を更に短縮させ
ることができる。
【0068】第20の解決手段は、第11乃至第19の
解決手段のいずれかに記載の音声命令判定方法におい
て、前記音声命令照合動作の結果、前記録音記録領域に
録音されている前記音声情報の録音内容に、あらかじめ
登録されている音声命令が含まれていないと判定された
際に、自動的に、次の音声情報の入力を促す音声命令待
機状態に設定させることとする音声命令判定方法とする
ものである。
【0069】従って、周辺雑音の影響を受ける可能性も
若干残っている起動直前に入力された音声情報の録音時
における雑音の混入の発生、あるいは、周辺雑音の影響
を受けることが少ない起動時でも、起動時に入力されて
くる音声情報に関する録音不良の発生等に伴って、音声
命令の照合動作が正常に動作せず、音声命令として正し
く認識できなかった場合であっても、音声命令を含む音
声情報の再入力を促す音声命令待機状態に、即座に、自
動的に移行させることにより、音声命令の認識時間の短
縮が図れると共に、音声命令の実行の確実性を向上さ
せ、ユーザが所望する操作を迅速に実現させることがで
きる。
【0070】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図を用いて、説明する。まず、図2は、本発明に
かかる音声操作装置を携帯型情報機器10aや、電子レ
ンジ10bに搭載した場合の実施形態の一例を示す概略
斜視図である。また、図1は、本発明にかかる音声操作
装置の構成の一例を示すブロック図である。図1と、図
2とに示す各部位が同じ部位については、同一の符号を
付している。また、図1に示すように、本発明にかかる
音声操作装置10の制御系は、全体の制御を司るCPU
(中央制御部)21と、メモリ部22とを有している。
【0071】図1において、マイクロフォン15によっ
て電気信号に変換された音声情報は、CPU21と独立
に存在して、自律動作をすることができる録音・再生制
御部23によって、デジタル信号に変換されるようにな
っている。録音・再生制御部23は、デジタル化された
音声情報を、CPU(中央制御部)21を使用すること
なく、直接、録音用メモリ部24にある録音記録領域2
4aに録音させることができる。従って、CPU21が
起動されていない状態にあっても、録音・再生制御部2
3は、自律動作が可能であり、常時、マイクロフォン1
5から入力されてくる音声情報をデジタル信号に変換し
て録音記録領域24aに録音(記録)させることができ
る。
【0072】液晶表示部11は、音声操作装置内の動作
状態や各種の案内情報をユーザへ表示させるものであ
る。液晶表示部11は、コモン回路部26aおよびセグ
メント回路部26bにて、印加される電圧により、所定
の表示が形成されるようになっており、コモン回路部2
6aおよびセグメント回路部26bは、CPU21内の
表示制御部21eに接続された液晶駆動回路部25によ
って、それぞれ制御されている。
【0073】表示制御部21eにおいては、座標・指令
変換部21dから出力される座標情報と指令とに基づい
て、文字フォント情報エリア22cに格納されている各
種のフォント情報を用いながら、液晶表示部11にて表
示される画像データを作成して、液晶表示部25に出力
している。液晶駆動回路部25は、液晶表示部11にお
ける表示ドット等をビットマップに基づいて、コモン回
路部26aおよびセグメント回路部26bを制御するよ
うになっている。
【0074】また、キースイッチSW12乃至14は、
ユーザが音声操作装置に対して各種指示を入力するため
のキースイッチである。ここに、13は、液晶表示部1
1に表示されている各種の案内用メニューの中からユー
ザが所望する項目を選択するための選択キースイッチS
Wであり、12は、選択キースイッチSW12で選択さ
れた項目を決定して、CPU21への入力信号を発生さ
せるための入/決定キースイッチSWであり、14は、
前記の選択の操作を取り消すための取消キースイッチS
Wである。該キースイッチSW12乃至14の操作結果
は、メモリ22内のデータエリア22bに保存され、音
声操作装置内部の各部に対する動作指令として、音声操
作装置の各種の動作を起動させる信号に変換される。な
お、起動キースイッチSW12aは、照合動作指示部2
1cの照合指示モードとして、音声命令の照合動作を開
始させる旨の指示をCPU21へ通知するためのキース
イッチである。
【0075】たとえば、録音記録領域24aの面数(1
個のみ、あるいは、指定された複数の面数)を指定した
り、音声命令登録エリア22aに登録されている音声命
令を追加・変更・削除するなどの更新指示をしたり、プ
ログラムエリア22dに格納されている音声操作装置の
制御プログラムの内容の更新指示をしたり、音声命令の
照合動作を開始させるための指示を行なうための照合動
作指示部21cの動作モード(たとえば、起動キースイ
ッチSW12aやキーボード/マウスの特定の操作を照
合動作の開始の指示とするか、あるいは、指定された特
定の音声情報を用いて照合動作の開始の指示とするかな
ど)を指定したり、更には、録音・再生制御部23の動
作モードとして、常時録音動作を繰り返す常時録音動作
モードとするか、あるいは、録音の開始指示に基づいて
録音動作を開始する録音動作モードとするかを指示する
など、音声操作装置の各種の動作を起動させる。
【0076】また、CPU21内の音声命令変換部21
aは、音声命令の照合処理動作全体を制御すると共に、
入力されてくる音声情報の中にあらかじめ登録されてい
る音声命令(ボイスコマンド)が含まれている場合に
は、該音声命令(ボイスコマンド)に該当する動作を行
なわしめるために、該当するコマンド実行部を起動させ
るものである。また、音声命令変換部21aは、音声命
令登録エリア22aに格納されている登録済み音声命令
(ボイスコマンド)と照合・比較させるために、録音記
録領域24aに録音された音声情報(デジタル音声デー
タ)の中から、音声命令に相当する適切な音声情報を抽
出して、バッファエリア22eを介して、比較部21g
に渡したり、あるいは、音声入力部(マイクロフォン)
15から入力されてくる新たな登録用の音声命令を音声
命令登録エリア22aに登録させたり、逆に、既に登録
済みの音声命令を音声命令登録エリア22aから取り出
して、音声出力部(スピーカ)16から出力させる等の
音声命令に関する各種の処理も行なう。
【0077】また、CPU21内の音声入力検出部21
bは、録音・再生制御部23の動作状態をモニタするも
のであり、現在、音声入力部(マイクロフォン)15か
ら、録音・再生制御部23に対して、音声情報が入力中
であることを検出する機能を有している。たとえば、音
声命令照合動作の実行時点において、音声入力部(マイ
クロフォン)15から音声情報が入力されているか否か
を検出することもできる。
【0078】また、CPU21内の照合動作指示部21
cは、キースイッチSW12乃至14からの指示を受け
取り、音声命令の照合動作を開始させるための指示を行
なう動作を指示するものである。たとえば、キースイッ
チやキーボード/マウスの特定の操作を該照合動作の開
始の指示とするか、あるいは、指定された特定の音声情
報を照合動作の開始の指示を行なう照合動作起動用音声
命令として扱い、該照合動作起動用音声命令の入力があ
る場合に、音声命令照合動作の開始の指示とするかを選
択し、いずれか選択された音声命令照合動作の開始指示
がなされた際に、音声命令の照合動作を開始せしめる。
【0079】また、CPU21内の起動処理部21f
は、入力された各種の音声命令の動作環境を整えるため
に、必要とする各種の制御プログラムを実行可能な状態
に設定したり、バッファエリア22eの領域を確保し
て、初期値に戻したり、必要な情報を設定したりするな
どの初期設定を実行するものである。
【0080】また、CPU21には、入力されてくる各
種のデータとメモリ部22及び録音用メモリ部24に記
録されている各種のデータとの比較処理を行う比較部2
1gや、前述のCPU21内の各処理部から要求された
各種の演算処理等を行なう演算部21hも設けられてい
る。比較部21gには、音声命令照合部21g1も設け
られており、該音声命令照合部21g1においては、音
声命令変換部21aからバッファエリア22eを介して
引き渡された音声情報と、音声命令登録エリア22a内
に格納されている登録音声命令(ボイスコマンド)との
照合動作を行ない、入力された音声情報に、あらかじめ
登録されている音声命令(ボイスコマンド)と一致する
音声情報が含まれているか否かを判定する。
【0081】なお、CPU21の演算部21hには、リ
アルタイムクロックRTC27が接続されており、該R
TC27によるクロック信号に基づいて、現在時刻の計
時、タイマカウンタ、アラーム等も実行されるようにな
っている。
【0082】メモリ部22は、各種の動作を行なう制御
プログラムが記憶されているプログラムエリア22d、
液晶表示部11にて表示される文字フォントが記憶され
ている文字フォント情報エリア22c、キースイッチS
W12、13,14より入力されたデータを記憶するデ
ータエリア22b、更には、変数などの一時的なデータ
を保持するためのワーク領域として使用されるバッファ
エリア22e及び音声命令(ボイスコマンド)としてあ
らかじめ登録された音声データを記憶する音声命令登録
エリア22aを有している。
【0083】また、メモリ部22は、電源が供給されな
くても、記憶内容を保持することができるフラッシュメ
モリ等の不揮発性メモリによって構成されており、必要
に応じて、記憶内容を書き換えることができる。従っ
て、登録済みの音声命令(ボイスコマンド)の更新や、
文字フォント情報の更新のみならず、プログラムエリア
22dに記憶された制御プログラムであってもバージョ
ンアップ等を容易に行なうことができる。
【0084】以下に、図1に示す本発明にかかる音声操
作装置の動作について、フローチャートを用いて説明す
る。
【0085】まず、請求項1,11に記載の発明による
作用効果となる、入力された音声命令の認識時間(即
ち、音声命令を含む音声情報の入力時間と、登録されて
いる音声命令との照合時間との合計時間)の短縮と、音
声命令を含む音声情報の自然な入力とを実現させている
手順と、請求項3,6,13,16に記載の発明による
作用効果となる、消費電力の軽減、誤動作の防止を実現
させている手順と、更に、請求項9,19に記載の発明
の作用効果となる、音声命令にかかるコマンドの実行に
至るまでの時間の短縮を実現させている手順とを、図3
乃至図5に示すフローチャートを用いて説明する。
【0086】ここに、図3は、本発明にかかる音声操作
装置のCPU21上で動作する音声命令(ボイスコマン
ド)の判定動作における流れの一例を示すフローチャー
トである。また、図4,図5は、共に、本発明にかかる
音声操作装置の録音・再生制御部23上で動作するもの
であり、図4は、マイクロフォン15から入力されてく
る音声情報を常時録音させる常時録音動作の流れを説明
するためのフローチャートであり、図5は、マイクロフ
ォン15から入力されてくる音声情報の中から録音すべ
き音声情報を識別させる音声録音識別動作の流れを説明
するためのフローチャートである。
【0087】まず、あらかじめ、キースイッチSW12
乃至14を操作することにより、CPU21の座標・指
令変換部21dにおいて、操作内容が指令として解釈さ
れて、データエリア22bには、録音・再生制御部23
の動作モードとして、入力される音声情報を、常時、録
音記録領域24aに繰り返し録音させる常時録音動作を
指示する情報が録音(記録)され、録音・再生制御部2
3に対しては、該常時録音動作が指示される。更に、キ
ースイッチSW12乃至14を操作して、データエリア
22bに、照合動作指示部21cの照合指示モードとし
て、起動キースイッチSW12aが押された時、音声命
令の照合動作を開始させる旨の情報が記録され、以降の
CPU21の動作は、該起動キースイッチSW12aの
押下までは、一切、音声命令の照合動作が行なわれず、
前記常時録音動作により、録音記録領域24aに録音
(記録)されている音声情報は、繰り返し上書き録音動
作が行なわれることにより、古い音声情報が次々に捨て
去られていくのみで、何ら音声命令の照合動作には使用
されないことになる。
【0088】なお、起動キースイッチSW12aを、録
音・再生制御部23,録音用メモリ部24,音声入力部
(マイクロフォン)15などの音声情報の録音動作に必
要とする回路部以外(たとえば、CPU21、メモリ部
22、液晶表示部11など)に電源を供給する電源投入
用のキースイッチSWとすることも可能であり、かかる
場合においては、前述のごとく、キースイッチSW12
乃至14を操作することなく、照合動作指示部21cの
前記照合指示モードの初期値は、該起動キースイッチS
W12aの押下によるとの設定がなされることとしても
良い。
【0089】次に、図3に示す手順に移り、まず、音声
操作装置のCPU21上で動作する音声命令変換部21
aからの指示により、録音・再生制御部23は、常時、
音声情報の録音動作を繰り返す常時録音動作の動作モー
ドで自律動作しており、あらかじめ定められた時間(た
とえば、30秒)を超えない範囲で、録音記録領域24
aに上書き録音を繰り返させる録音・再生制御部23の
常時録音動作により、録音記録領域24aには、入力さ
れてくる音声情報が逐次録音(記録)されている(S
1)。常時録音動作の詳細については後述する。次に、
CPU21内の音声命令変換部21aにおいて、照合動
作指示部21cの照合指示モードとして指定されてい
る、照合動作の開始を指示する起動キースイッチSW1
2aが押されたら(S2のYES)、音声命令の照合処
理に移行し、そうでなければ(S2のNO)、ステップ
S1に戻り、録音・再生制御部23は、常時録音動作を
繰り返す。
【0090】起動キースイッチSW12aが押されてい
た場合(S2のYES)、録音された音声情報に含まれ
ている音声命令を判別するための音声命令照合処理に移
行するが、該音声命令照合処理には、多くの時間を要す
るので、あらかじめ、ここで、メモリ部22のデータエ
リア22bに「コマンド照合中」の表示を設定し、表示
制御部21eを介して、液晶表示部11にも、その旨を
表示させておく(S3)。次に、録音されている音声情
報の中に、音声命令登録エリア22aにあらかじめ登録
されている音声命令(ボイスコマンド)と一致する音声
情報が含まれているか照合するために、録音記録領域2
4aに録音されている録音音声情報から適切な音声情報
を、逐次、バッファエリア22eに取り出して、比較部
21g内の音声命令照合部21g1により、登録されて
いる音声命令(ボイスコマンド)と照合させる(S
4)。
【0091】あらかじめ登録されている音声命令(ボイ
スコマンド)との照合結果、録音されている音声情報の
中に、登録されている音声命令(ボイスコマンド)が含
まれている場合(S5のYES)、入力された音声命令
に該当するコマンド処理を実行させるための動作環境を
整えさせる設定を行なわしめる起動処理を実行させる
(S6)。次いで、先にデータエリア22b及び液晶表
示部11に設定していた「コマンド照合中」の表示を解
除させた後(S7)、入力された音声命令に該当する登
録済み音声命令(ボイスコマンド)に割り当てられたコ
マンド処理を実行させる(S8)。
【0092】一方、録音されている音声情報の中に、登
録されている音声命令(ボイスコマンド)が含まれてい
ない場合(S5のNO)、登録されているすべての音声
命令(ボイスコマンド)に関する動作環境を整えさせる
ための通常の起動処理を実行させる(S9)。次いで、
録音されていた音声情報の中に該当する音声命令(ボイ
スコマンド)が存在していなかった旨を示すアラート
を、表示制御部21eを介して、液晶表示部11に表示
させた後(S10)、先に設定していた「コマンド照合
中」の表示を解除させる(S11)。その後、新たな音
声命令の入力やキースイッチSW、キーボード/マウス
などの操作などを待ち合わせる旨の待機画面を、表示制
御部21eを介して、液晶表示部11に表示させ(S1
2)、待機中の状態に遷移する。
【0093】次に、前述したマイクロフォン15から入
力されてくる音声情報を常時録音させる常時録音動作の
流れについて、図4のフローチャートを用いて説明す
る。ここに、常時録音動作とは、録音・再生制御部23
が、録音記録領域24aにある古い録音音声情報を消去
しながら、新たに入力されてくる音声情報について、あ
らかじめ定められた時間(たとえば、30秒)を超えな
い範囲で、該録音記録領域24aに上書き録音を繰り返
させる動作である。
【0094】また、かかる常時録音動作は、前述した通
り、CPU21を使用せずに、録音・再生制御部23に
おいて、独立に実行されるものである。即ち、録音・再
生制御部23は、CPU21が停止状態であっても、あ
るいは、CPU21が起動されて何らかの他の処理を実
行中であっても、CPU21とは全く独立して、マイク
ロフォン15から入力される音声情報を録音する動作を
継続的に実行し続けることができる。
【0095】まず、音声情報の入力を待ち合わせる録音
待機状態に設定する(S21)。かかる状態において、
音声情報が音声入力部(マイクロフォン)15から入力
されてくると、該音声情報に関して、録音させるべき音
声情報を識別させるために音声録音識別動作に移行す
る。音声録音識別動作においては、マイクロフォン15
から入力されている音声情報の中から、音声命令(ボイ
スコマンド)の候補として、録音記録領域24aに録音
すべきとされる音声情報を識別する(S22)。
【0096】なお、音声録音識別動作の詳細については
後述するが、本実施例においては、マイクロフォン15
より入力された音声情報について、たとえば、1秒以上
の空白(無音)部分が継続しているか、あるいは、30
秒以上の音声情報の入力が継続している場合にのみ、か
かる状態を検出した時点で、録音動作を停止させ、かか
る状態に該当しない音声情報はすべて録音対象とする例
を示している。なお、無音の継続時間や音声情報の継続
時間については、音声操作装置の用途に応じて、任意の
値を選択させることができる。
【0097】前記ステップS22において、音声命令
(ボイスコマンド)の候補として、識別された音声情報
を録音記録領域24aに録音(記録)させるために、ま
ず、該音声情報以前に音声命令(ボイスコマンド)の候
補として録音されていた音声情報を録音用メモリ部24
の録音記録領域24aからすべて消去させる(S2
3)。録音用メモリ部24の消去された録音記録領域2
4aに、今回入力されて、音声命令(ボイスコマンド)
の候補として識別されている30秒以内の新たな音声情
報を、録音記録領域24aに録音(記録)させる(S2
4)。
【0098】録音記録領域24aに録音された音声情報
は、前述した如く、照合動作指示部21cにおいて、音
声命令の照合動作の起動を指示する起動キースイッチS
W12aが押されるまでは、あらかじめ登録されている
音声命令(ボイスコマンド)との照合動作は一切行なわ
れず、前記のステップS22乃至S24の動作が繰り返
され、次々に、録音記録領域24aに録音されている音
声情報が、新たな音声情報に書き換えられていくという
常時録音動作が実現されている。
【0099】次に、マイクロフォン15から入力されて
くる音声情報の中から録音すべき音声情報を識別して、
録音・再生制御部23内に録音させてデジタル変換させ
る音声録音識別動作の流れについて、図5を用いて説明
する。なお、前述の如く、マイクロフォン15から入力
された音声情報に、1秒以上の空白(無音)部分がある
か、あるいは、30秒以上の音声情報の入力が継続して
いる場合にのみ、かかる状態を検出した時点で、録音動
作を停止させ、かかる状態に該当しない音声情報は、す
べて、音声命令(ボイスコマンド)の候補として、録音
対象とする例を示している。
【0100】また、かかる音声録音識別動作は、前述し
た通り、CPU21を使用せずに、録音・再生制御部2
3において、独立に実行されるものである。即ち、録音
・再生制御部23は、CPU21が停止中であっても、
あるいは、CPU21が起動されて何らかの他の処理を
実行中であっても、CPU21とは全く独立して、マイ
クロフォン15から入力される音声情報に関する識別動
作を継続的に実行し続けている。
【0101】ここに、1秒、あるいは、30秒の時間を
計数する方法として、CPU21に連結されているリア
ルタイムクロックRTC27に基づいて常時計数してい
る時計やタイマを使用することもできるが、本発明の一
実施例として、リアルタイムクロックRTC27を使用
しないで、録音・再生制御部23の音声録音識別動作に
おける動作時間に基づく変数を利用した疑似カウンタに
より時間を計数することも可能である。以下には、かか
る変数の利用により、時間を計数する場合について説明
する。
【0102】まず、入力されてくる音声情報の音声録音
識別動作を開始するために、初期状態に設定した後(S
31)、マイクロフォン15から音声情報が入力されて
いる継続時間を計数するための前記疑似カウンタを構成
する変数 YSをリセットして初期状態に設定する(S
32)。次に、現在、マイクロフォン15から音声情報
が入力されているか判定する(S33)。マイクロフォ
ン15から音声情報の入力があれば(S33のYE
S)、まず、入力されている音声情報を録音・再生制御
部23内に録音し、デジタル情報に変換する(S3
4)。更に、音声情報が入力されている継続時間を計数
するために、前記疑似カウンタを構成する変数YSを1
だけ加算する(S35)。
【0103】ここで、変数YSが、30秒を示すために
あらかじめ定められた値、本実施例においては、300
(本実施例においては、前記ステップS33乃至S35
に示す録音及びデジタル変換処理を繰り返す動作に約1
00ミリ秒を必要とする場合を示しており、従って、変
数YSが300の値に達した時に、30秒の経過時間を
計数することになる。)を超えない限り(S36のN
O)、未だ録音を開始してから30秒に達していないの
で、ステップS33に戻り、入力されてくる次の音声情
報の録音動作に戻る。
【0104】一方、変数YSが300の値に達している
場合(S36のYES)、30秒分の音声情報が、録音
・再生制御部23内に録音された状態に達していること
になるので、音声命令(ボイスコマンド)としての入力
を行なうのに充分な時間が、既に経過しており、更に継
続して入力されてくる音声情報は音声命令(ボイスコマ
ンド)としては不要な周囲雑音情報とみなして、ここ
で、音声情報の録音動作を一旦停止させる(S41)。
即ち、一般に、音声操作装置においては、音声による命
令入力時間は短いものであり、余り長時間の音声情報を
用いる必要はない。
【0105】また、音声による入力は、常に、全く同じ
長さの時間で入力を行なうことは不可能に近く、毎回微
妙に異なる長さの誤差を含む時間となる。該誤差を甘く
見積もると、入力された音声命令を正しく取り込めず、
音声操作装置の誤動作を引き起こしやすくなる。たとえ
ば、長時間の音声情報を比較照合する場合、音声情報の
長さの分だけ、照合し合う音声情報相互のズレが大きく
検出されてしまうので、本実施例においては、音声情報
の最大入力継続時間の長さを30秒までに限定すること
により、音声情報に含まれる音声命令の認識精度と、使
い勝手とのバランスを維持させている。
【0106】また、現在、マイクロフォン15から音声
情報の入力がないと判定された場合(S33のNO)、
音声情報が入力されない空白(無音)時間を計数するた
めの前記疑似カウンタを構成する変数 MSをリセット
して初期状態に設定する(S37)。ここで、再度、現
在もマイクロフォン15からの音声情報の入力がないか
判定する(S38)。かかる再度の音声情報の入力の有
無判定動作を行なわしめる理由は、入力される音声情報
についての微妙な調子や言い回しにより、マイクロフォ
ン15が無音と判断してしまう場合があるため、無音時
間がある程度継続していない場合、音声の入力が継続し
ているものと認識させる必要があるためである。
【0107】即ち、今度は、マイクロフォン15から音
声情報が入力されている(即ち、無音ではない)と判定
された場合(S38のNO)、ステップS33に戻り、
入力されている音声情報を録音させる動作に移行させ
る。一方、今度も、マイクロフォン15から音声情報が
入力されていない(即ち、無音である)と判定された場
合(S38のYES)、音声情報が入力されない空白
(無音)状態の継続時間を計数するための前記疑似カウ
ンタを構成する変数 MSを1だけ加算する(S3
9)。
【0108】ここで、変数MSが、1秒を示すためにあ
らかじめ定められた値、本実施例においては、10(本
実施例においては、前記ステップS38乃至S39に示
す音声の無音判定処理を繰り返す動作に約100ミリ秒
を必要とする場合を示しており、したがって、変数MS
が10の値に達した時に、1秒の継続時間を計数するこ
とになる。)を超えない限り(S40のNO)、ステッ
プS38に戻り、まだ無音状態が継続しているか判定す
る動作に戻る。
【0109】一方、変数MSが10の値に達している場
合(S40のYES)、1秒分の無音状態が継続してい
ることになるので、既に、音声命令(ボイスコマンド)
として指定したい音声情報の入力が終了した状態にある
か、あるいは、全く音声命令を入力していない状態のま
まであるかのいずれかであり、ここで、音声の録音動作
を一旦停止させる(S41)。
【0110】以上に説明した如く、本発明にかかる音声
操作装置の実施形態においては、常時録音動作を採用し
ているので、直前に録音されている音声情報に含まれて
いる音声命令を用いて、音声命令の照合動作を行なわし
めることが可能であり、照合動作の開始後に、改めて音
声命令を含む音声情報の入力を行なう時間を不要とする
ことができ、音声命令の認識時間(即ち、音声命令を含
む音声情報の入力時間と、登録されている音声命令との
照合時間との合計時間)を大幅に短縮させることが可能
となる。
【0111】また、前記音声命令照合動作を行なってい
る音声操作装置のCPU21とは、全く別個独立して、
自律動作している録音・再生制御部23において常時録
音動作が行なわれている。従って、たとえば、CPU2
1によって処理されることとなる音声操作装置のキース
イッチ押下やキーボード/マウスなどの手作業による各
種の操作を行ないながら、同時に、音声命令を含む音声
情報の入力も行なうことが可能となるので、自然な操作
性を確保することもできる。
【0112】更には、起動キースイッチSW12aの押
下を行なうまでは、一切、入力された音声情報に含まれ
ている音声命令の照合動作を開始しないので、液晶表示
部11なども含め、CPU21関連の各回路部はスリー
プ状態に設定させることができ、消費電力を削減できる
と共に、不要な音声情報による音声命令の照合動作も行
なわないので、音声操作装置の誤動作を防止させること
が可能になる。
【0113】また、音声命令に該当するコマンド処理の
実行に必要な動作環境を設定させる起動処理に先立っ
て、事前に音声命令の照合動作が実行されて、入力され
た音声命令が判別されているので、すべての音声命令
(ボイスコマンド)に関するコマンド処理の動作環境を
設定させる通常の起動処理を実施させる必要はなく、入
力された音声命令に関するコマンド処理の動作環境のみ
を設定させる起動処理を実施させて、直ちに、コマンド
処理の実行に移行できる。従って、コマンド処理に至る
までの時間を大幅に削減させることができる。
【0114】次に、本発明にかかる音声操作装置の音声
命令(ボイスコマンド)の判定動作における別の実施例
として、請求項5,15に記載の発明による作用効果と
なる、消費電力の軽減と誤動作の防止とを実現させてい
る手順を、図6に示すフローチャートを用いて説明す
る。ここに、図6は、本発明にかかる音声操作装置の録
音・再生制御部23上で動作する音声情報の常時録音動
作における別の実施例の流れを説明するためのフローチ
ャートであり、特定の音声情報を用いて、照合動作の開
始を指示することにより、消費電力の軽減と誤動作の防
止とを実現させるものである。
【0115】即ち、本実施例においては、キースイッチ
SW12乃至14を操作して、データエリア22bに、
照合動作指示部21cの照合指示モードとして、音声情
報の照合動作の起動を指示する前記起動キースイッチS
W12aの代わりに、該照合動作の開始を指示するの
に、特定の音声情報を照合動作起動用音声命令として用
いることを設定するものである。従って、たとえば、携
帯型の音声操作装置をポケットから取り出す前に、特定
の音声情報(即ち、照合動作起動用音声命令)により、
音声命令の照合動作を行なう音声操作装置本体の起動の
開始を指示することが可能となり、起動時間を短縮させ
ることが可能になる。
【0116】なお、本実施例においても、録音・再生制
御部23の動作モードとしては、キースイッチSW12
乃至14により、常時録音動作が指定されており、常時
録音動作においては、前述した如く、録音・再生制御部
23が、録音記録領域24aにある古い録音音声情報を
消去しながら、新たに入力されてくる音声情報につい
て、あらかじめ定められた時間(たとえば、30秒)を
超えない範囲で、該録音記録領域24aに上書き録音を
繰り返させる動作が実行されている。
【0117】まず、音声情報の入力を待ち合わせる録音
待機状態に設定する(S51)。かかる状態において、
音声情報がマイクロフォン15から入力されてくると、
該音声情報について、録音させるべき音声情報を識別さ
せるために音声録音識別動作に移行する。音声録音識別
動作においては、図5に示したように、マイクロフォン
15から入力されている音声情報の中から、音声命令
(ボイスコマンド)の候補として、録音記録領域24a
に録音すべきとされる音声情報を識別する(S52)。
なお、音声録音識別動作としては、図5に示すごとく、
マイクロフォン15より入力された音声情報について、
たとえば、1秒以上の空白(無音)部分が継続している
か、あるいは、30秒以上の音声情報の入力が継続して
いる場合にのみ、かかる状態を検出した時点で、録音動
作を停止させ、かかる状態に該当しない音声情報はすべ
て録音対象とする例を示している。
【0118】前記ステップS52において、音声命令
(ボイスコマンド)の候補として、識別された音声情報
を録音記録領域24aに録音(記録)させるために、ま
ず、該音声情報以前に音声命令(ボイスコマンド)の候
補として録音されていた音声情報を録音用メモリ部24
の録音記録領域24aからすべて消去させる(S5
3)。録音用メモリ部24の消去された録音記録領域2
4aに、今回入力されて、音声命令(ボイスコマンド)
の候補として識別されている30秒以内の新たな音声情
報を、録音記録領域24aに録音させる(S54)。
【0119】次に、録音・再生制御部23は、CPU2
1を起動させて、録音記録領域24aに録音された音声
情報に、音声命令の照合動作の起動を指示する特定音声
情報(即ち、照合動作起動用音声命令)が含まれている
かどうかだけを判定させる(S55)。含まれていなけ
れば(S55のNO)、CPU21は、自律的に、スリ
ープ状態に戻り、一方、録音・再生制御部23は、ステ
ップS52に戻り、照合動作の起動を指示する特定音声
情報が入力されてくるまで、ステップS52乃至S55
の動作を繰り返させる。
【0120】一方、録音記録領域24aに録音された音
声情報に、音声命令の照合動作の起動を指示する特定音
声情報(即ち、照合動作起動用音声命令)が含まれてい
る場合には(S55のYES)、CPU21は、音声命
令の照合動作を実行する音声操作装置の各回路部を起動
させる(S56)。一方、録音・再生制御部23は、前
述の図4に示す場合と同様に、常時、音声情報の録音動
作を繰り返させる常時録音動作に移行する(S57乃至
S59)。
【0121】従って、本発明の実施例においては、録音
記録領域24aに録音された音声情報に、音声命令の照
合動作の起動を指示する特定音声情報(即ち、照合動作
起動用音声命令)が含まれているか否かを判定する前述
の動作の間だけは、CPU21が、起動されている状態
となるが、液晶表示部11等、前記特定音声情報の判定
動作には、関与する必要がない回路部については、消灯
されている状態のままで、待機状態になっている。
【0122】而して、従来の技術の例にあるように、音
声命令の入力を可能とする状態に遷移したことを示す
「コマンド待機中」の表示を、液晶表示部11の表示で
確認してから、音声情報の入力を開始するごとき場合に
比して、格段に消費電力を抑える事が可能になる。特
に、液晶表示部11は、大型,高精細,多色表示が一般化
しているため、消費電力の面では、非常に大きなウェイ
トを占めるようになってきており、液晶表示部11の点
灯の有無は、消費電力に大きな影響を及ぼす。
【0123】即ち、本発明の実施例で示すように、消費
電力を抑えながら、かつ、特定音声情報(即ち、照合動
作起動用音声命令)により無駄無く、迅速に、音声操作
装置の音声命令照合動作を開始させることが可能になっ
ている。また、前記特定音声情報(即ち、照合動作起動
用音声命令)が認識されるまでは、入力された音声情報
に関する音声命令(ボイスコマンド)の照合動作にも移
行しないので、音声操作装置の誤動作も防止することが
できる。
【0124】次に、本発明にかかる音声操作装置の音声
命令(ボイスコマンド)の判定動作におけるさらに別の
実施例として、請求項7,17に記載の発明による作用
効果となる、過去に遡って、確実に音声命令を実行させ
ることを実現させている手順を、図7に示すフローチャ
ートを用いて説明する。
【0125】ここに、図7は、本発明にかかる音声操作
装置の録音・再生制御部23上で動作する音声情報の録
音動作におけるさらに別の実施例の流れを説明するため
のフローチャートであり、複数面の録音記録領域24a
を録音用メモリ部24に設けさせることにより、過去に
遡って入力された音声情報を用いて、音声命令の照合動
作を行なわしめ、音声命令の認識時間を短縮させると共
に、ユーザが所望する音声命令を確実に実行させること
を実現させるものである。
【0126】即ち、本実施例においては、キースイッチ
SW12乃至14を操作して、データエリア22bに、
録音用メモリ部24内に複数面の録音記録領域24aを
設けさせるように指示させる情報を設定させることによ
り、録音用メモリ部24内にキースイッチSWで指定さ
れた面数の複数面の録音記録領域24aを確保させ、直
前に録音された音声情報に、登録されている音声命令
(ボイスコマンド)に一致する音声情報が存在していな
い場合には、過去に録音された音声情報に遡って、音声
命令の照合動作を行わしめるものである。
【0127】本実施例においては、録音・再生制御部2
3の動作を前記図4の場合と一部変更させることによ
り、実現させている。即ち、録音・再生制御部23の基
本的な動作の流れは、前記図4に示す場合と同じである
が、複数面の録音記録領域24aを有しているので、新
たに入力されてきた音声情報をどの面の録音記録領域2
4aに録音せしめるかを記録用カウンタCMを用いて識
別せしめるようにする動作を、図4に示す動作手順に更
に追加させている。
【0128】図7に示す実施例においては、録音記録領
域24aの面数が3個の場合を示しており、入力された
3個までの音声情報を、あらかじめ定められた時間(本
実施例においては、30秒)を超えない単位毎に、順
次、蓄積・録音(記録)させることができる。従って、
3個よりも多い音声情報が入力されてきた場合には、古
い順番に過去の音声情報が録音されている録音記録領域
24aの面に、新たな音声情報が上書き録音(記録)さ
れていく。なお、録音記録領域24aの面数として、3
個の場合を例示しているが、実際に、音声操作装置を使
用する場面に合わせて、録音記録領域24aの面数を決
定して行くことが望ましい。
【0129】まず、音声情報の入力を待ち合わせる録音
待機状態に設定した後(S61)、録音記録領域24a
の3個の面数に音声命令(ボイスコマンド)候補として
録音されている音声情報をすべて消去して初期状態に戻
す(S62)。次いで、該録音記録領域24aのどの面
に録音(記録)させるかをカウントする記録用カウンタ
CMをリセットして初期値に設定する(S63)。
【0130】かかる状態において、音声情報がマイクロ
フォン15から入力されてくると、図5に示したよう
に、音声録音識別動作において、マイクロフォン15か
ら入力されている音声情報の中から、音声命令(ボイス
コマンド)の候補として、録音記録領域24aに録音す
べきとされる音声情報を識別する(S64)。なお、本
実施例においても、音声録音識別動作としては、図5に
示すごとく、マイクロフォン15より入力された音声情
報について、たとえば、1秒以上の空白(無音)部分が
継続しているか、あるいは、30秒以上の音声情報の入
力が継続している場合にのみ、かかる状態を検出した時
点で、録音動作を停止させ、かかる状態に該当しない音
声情報はすべて録音対象とする例を示している。
【0131】録音用メモリ部24内の複数面の録音記録
領域24aの中の記録用カウンタCMが指定する面に、
前記ステップS64で識別された音声情報を、音声命令
(ボイスコマンド)の候補として、録音(記録)させる
ために、まず、該音声情報以前に音声命令(ボイスコマ
ンド)の候補として録音されていた音声情報を記録用カ
ウンタCMが指定する録音記録領域24aの面からすべ
て消去させる(S65)。録音用メモリ部24内の消去
された録音記録領域24aの面に、今回入力されて、音
声命令(ボイスコマンド)の候補として識別されている
30秒以内の新たな音声情報を、録音(記録)させる
(S66)。
【0132】次に、新たに録音(記録)された音声情報
の録音記録領域24aの面数を計数させて、次の入力音
声情報を次の録音記録領域24aの面に録音させること
ができるように、記録用カウンタCMを1だけ加算させ
る(S67)。該記録用カウンタCMが、まだ、3以内
であれば(S68のYES)、新たに録音(記録)され
た音声情報の録音記録領域24aの次の面に、今後入力
されてくる新たな音声情報を録音(記録)させるため
に、ステップS64に戻り、今後入力されてくる音声情
報を識別する音声録音識別動作に移行させる。
【0133】一方、前記記録用カウンタCMが、3を超
えている場合(S68のNO)、既に、録音記録領域2
4aには3個の音声情報が録音されている状態に達して
いるため、既に録音されている録音記録領域24aの古
い順に、今後入力されてくる音声情報を上書きさせるた
めに、録音記録領域24aの最初の面に戻って録音させ
るべく、記録用カウンタCMをリセットさせるステップ
S63に戻る。かかる動作を、CPU21からの初期設
定の指示がない限り、録音・再生制御部23は繰り返す
ことになる。
【0134】一方、フローチャートには示していない
が、音声操作装置のCPU21上で動作する音声命令変
換部21aにおいては、複数面の録音記録領域24aに
録音されている音声情報に関する音声命令の照合動作と
して、前述の録音動作とは逆に、最新の録音内容が録音
されている録音記録領域24aの面にある音声情報か
ら、順次、古い録音内容に遡って、音声命令照合動作を
行なわしめ、最新(直前)の録音内容に、あらかじめ登
録されている音声命令(ボイスコマンド)と一致する音
声情報が含まれていない場合には、過去の録音内容との
音声命令照合動作を行なわしめる。
【0135】従って、複数の音声情報の録音記録領域2
4aに録音されている過去の音声命令まで照合の対象と
しているので、直前に入力・録音(記録)されている音
声情報の中に、登録されている音声命令(ボイスコマン
ド)に該当する音声情報がなかった場合には、過去に入
力されていた音声情報に遡って、更に音声命令の照合動
作を繰り返すことが可能であり、音声情報の再入力を行
なわなくても、必要とする音声命令を実行させることが
できる可能性が高く、音声命令の認識時間を短縮させる
ことができると共に、音声命令の確実な実行を可能とす
ることができる。
【0136】次に、本発明にかかる音声操作装置の音声
命令(ボイスコマンド)の判定動作におけるさらに別の
実施例として、請求項4,14に記載の発明による作用
効果となる、周辺雑音の影響を受けることが少ない起動
時において、発声されている音声情報に含まれる音声命
令を用いることによる音声命令の認識時間の短縮と、所
望の音声命令の確実な実行、及び、音声操作装置の消費
電力の軽減を実現させている手順を、図8に示すフロー
チャートを用いて説明する。ここに、図8は、本発明に
かかる音声操作装置のCPU21上で動作する音声命令
(ボイスコマンド)の判定動作における別の実施例の流
れを説明するためのフローチャートであり、音声命令照
合動作の開始時に入力中の音声情報に基づいて、音声命
令照合動作を実施させる例を示している。
【0137】即ち、本実施例においては、キースイッチ
SW12乃至14を操作して、データエリア22bに、
録音・再生制御部23の動作モードが、常時録音動作で
はなく、音声操作装置が起動された時など、音声情報の
録音が必要として、CPU21内の音声命令変換部21
aが開始指示した場合にのみ、録音・再生制御部23
が、録音動作を開始させ、該開始指示時点で入力中の状
態にある音声情報を録音記録領域24aに録音させる動
作がなされる。また、音声命令照合動作は、古い録音音
声情報ではなく、現在、入力中の状態にあって、新たに
録音記録領域24aに録音された音声情報に基づいて、
行なわれることになる。
【0138】即ち、本実施例を示す図8においては、音
声情報の録音動作の基本的な動作の流れは、前記図3に
示すフローチャートの場合と同様であるが、図3に示す
フローチャートの場合と異なり、音声命令の照合動作の
開始を指示するものとして、照合動作指示部21cにお
いて指定されている起動キースイッチSW12aが押さ
れない限り、録音・再生制御部23の音声情報の録音動
作自体も休止状態とし、起動キースイッチSW12aが
押されたら、直ちに、録音待機状態に移行して、音声情
報の録音を可能とする状態に録音・再生制御部23を設
定すると同時に、入力されてきた音声情報が録音された
場合に、直ちに、あらかじめ登録されている音声命令
(ボイスコマンド)との照合動作を行なわしめるもので
ある。かかる動作により、音声情報の録音動作自体も、
必要時のみに限定させて動作させることができ、消費電
力を極限まで節約させることが可能になる。
【0139】図8に示すように、音声操作装置のCPU
21上で動作する音声命令変換部21aにおいては、ま
ず、音声命令の照合動作の起動を指示する起動キースイ
ッチSW12aが押されない限り(S71のNO)、ス
テップS71のチェック動作を繰り返す。従って、図3
のフローチャートの場合と異なり、録音・再生制御部2
3における音声情報の録音動作を伴わないので、消費電
力を極限まで低減させることができる
【0140】ここで、起動キースイッチSW12aが押
された場合(S71のYES)、音声命令変換部21a
は、録音・再生制御部23を起動させて、マイクロフォ
ン15から入力されてくる音声情報を識別して、録音さ
せる録音動作を行なわしめる状態に設定すると同時に、
音声入力検出部21bにおいて、音声情報の入力の有無
をチェックさせる。更に、音声命令変換部21aは、音
声命令を含む音声情報の入力を待っている旨の「コマン
ド待機中」の表示を、データエリア22b及び液晶表示
部11に設定して、音声命令の入力を促す状態に移行さ
せる(S72)。即ち、起動キースイッチSW12aの
押下直後に、他の処理に先立って、音声命令の入力を待
ち受けるコマンド待機状態に移行させているので、他の
処理は後回しにして、「コマンド待機中」の表示を先に
出力させて、ユーザからの音声命令の即入力を促してい
る。
【0141】一方、起動キースイッチSW12aの押下
直後においても、マイクロフォン15から何ら音声情報
の入力がなく、ある定められた時間(本実施例において
は、5秒)、無音状態が継続している場合には、音声命
令の入力を待ち受ける状態、即ち、「コマンド待機中」
の状態から抜け出させるために、かかる無音状態の継続
時間を計数するための起動時無音時間計数カウンタKD
をリセットして、初期状態に戻す(S73)。
【0142】なお、起動キースイッチSW12aが押下
された時点では、CPU21も既に通常の動作状態にあ
るので、起動時における無音時間を計数させるために、
リアルタイムクロックRTC27を使用しても良いが、
ここでは、変数即ち起動時無音時間計数カウンタKDを
用いて、擬似的に起動キースイッチSW12aの押下直
後の無音時間を計数する場合の動作について、説明して
いる。
【0143】次に、マイクロフォン15から録音・再生
制御部23への音声情報の入力があるか否かを、音声入
力検出部21bを介して、チェックして(S74)、音
声情報の入力がなければ(S74のNO)、起動時無音
時間計数カウンタKDを1だけ加算して(S75)、該
起動時無音時間計数カウンタKDが、5秒を示すために
あらかじめ定められた値、本実施例においては、50
(本実施例においては、前記ステップS74乃至S76
に示す音声入力の有無の判定処理を繰り返す動作に約1
00ミリ秒を必要とする場合を示しており、したがっ
て、変数KDが50の値に達した時に、5秒の時間を計
数することになる。)を超えない限り(S76のN
O)、未だ起動キースイッチSW12aを押下してから
5秒に達していないので、ステップS74に戻り、入力
されてくる音声情報の有無の判定動作に戻る。なお、起
動時におけるマイクロフォン15からの音声情報の入力
の有無を判定する無音時間の長さは、通常の状態におい
ては、音声命令を含む音声情報が50%程度入力される
ことが可能な経過時間と同等程度の長さとすることが望
ましい。
【0144】一方、起動時無音時間計数カウンタKDが
5秒を示すあらかじめ定められた値50を計数する前
に、音声情報の入力が、マイクロフォン15から録音・
再生制御部23にあったことを、音声入力検出部21b
を介して、音声命令変換部21aが検出した場合(S7
4のYES)、あるいは、起動時無音時間計数カウンタ
KDが5秒を示すあらかじめ定められた値50を超過し
て計数されている場合(S76のYES)、録音・再生
制御部23に対して、入力されてくる音声情報を録音す
べきかを識別させる音声録音識別動作に移行させ、更
に、録音すべきと識別された音声情報を録音記録領域2
4aに録音させる(S77)。
【0145】なお、音声録音識別動作においては、前述
の図5に示す如く、マイクロフォン15より入力された
音声情報について、たとえば、1秒以上の空白(無音)
部分が継続しているか、あるいは、30秒以上の音声情
報の入力が継続している場合にのみ、かかる状態を検出
した時点で、録音動作を停止させ、かかる状態に該当し
ない音声情報はすべて録音対象とする例を示している。
【0146】ここで、起動時無音時間計数カウンタKD
が5秒を示すあらかじめ定められた値50を超過して計
数されている場合(S76のYES)、5秒を超す無音
時間が継続されているとして、音声操作装置の起動時
(即ち、起動キースイッチSW12aの押下時)には、
ユーザに音声命令を入力する意思がなかったものと判定
され、音声情報の入力の有無の判定処理を繰り返す動
作、即ち、音声情報入力の録音待機状態を抜け出す。し
かしながら、かかる場合においても、最後の望みをかけ
て、更に追加して1秒の間、音声情報の入力を待ち合わ
せさせるために、音声情報入力の録音待機状態をもう1
回のみ通過させるべく、音声情報の入力がなされている
場合と同様に、録音・再生制御部23を音声録音識別処
理に移行させている。
【0147】ステップS77において、録音記録領域2
4aに録音された音声情報の中に、あらかじめ登録され
ている音声命令(ボイスコマンド)と一致する音声情報
が含まれているか否かを判別するための音声命令照合動
作には、多くの時間を要するので、図3に示す場合と同
様に、あらかじめ、ここで、先にデータエリア22bと
液晶表示部11に設定していた「コマンド待機中」の表
示を「コマンド照合中」の表示に変更して設定し直して
おく(S78)。録音されている音声情報の中に、あら
かじめ登録されている音声命令(ボイスコマンド)と一
致する音声情報が含まれているか照合するために、録音
記録領域24aに録音されている録音音声情報の中か
ら、逐次、音声情報をバッファエリア22eに取り出し
て、比較部21g内にある音声命令照合部21g1にお
いて比較・照合させる(S79)。
【0148】あらかじめ登録されている音声命令(ボイ
スコマンド)との照合結果、録音されている音声情報の
中に、登録されている音声命令(ボイスコマンド)と一
致する音声情報が含まれている場合(S80のYE
S)、入力された音声命令に該当するコマンド処理を実
行させるための動作環境を整えさせる設定を行なう起動
処理を実行させる(S81)。次いで、先にデータエリ
ア22b及び液晶表示部11に設定していた「コマンド
照合中」の表示を解除させた後(S82)、入力された
音声命令に該当する登録済み音声命令(ボイスコマン
ド)に割り当てられたコマンド処理を実行させる(S8
3)。
【0149】一方、録音されている音声情報の中に、登
録されている音声命令(ボイスコマンド)と一致する音
声情報が含まれていない場合(S80のNO)、登録さ
れているすべての音声命令(ボイスコマンド)に関する
動作環境を整えさせるための通常の起動処理を実行させ
る(S84)。次いで、録音された音声情報の中に、該
当する音声命令(ボイスコマンド)が存在していなかっ
た旨を示すアラートを、液晶表示部11に表示させた後
(S85)、先にデータエリア22b及び液晶表示部1
1に設定していた「コマンド照合中」の表示を解除させ
る(S86)。その後、音声命令の入力や、キースイッ
チSW、キーボード/マウスなどの操作入力などを待ち
合わせる待機画面を表示させ(S87)、待機中の状態
に遷移する。
【0150】従って、音声操作装置が周辺雑音の影響を
受けることが少ない起動キースイッチSW12a押下直
後に発声されている音声情報を用いて、音声命令照合動
作を行なわしめるので、該音声情報に含まれている音声
命令を正しく認識させる可能性を高めることができ、音
声操作装置の起動時における音声命令の認識時間(即
ち、音声命令を含む音声情報の入力時間と、登録されて
いる音声命令との照合時間との合計時間)を更に短縮さ
せることができ、また、指示された音声命令を正しく認
識できるので、音声命令の確実な実行を可能としてい
る。更に、録音・再生制御部23においても、常時、音
声情報の録音動作をさせる常時録音動作を行なわしめな
いので、消費電力を更に軽減させることもできる。
【0151】次に、本発明にかかる音声操作装置の音声
命令(ボイスコマンド)の判定動作におけるさらに別の
実施例として、請求項8,18に記載の発明による作用
効果となる、音声命令の入力から実行に至るまでの動作
時間の更なる短縮を実現させている手順を、図9に示す
フローチャートを用いて説明する。ここに、図9は、本
発明にかかる音声操作装置のCPU21上で動作する音
声命令(ボイスコマンド)の判定動作におけるさらに別
の実施例の流れを説明するためのフローチャートであ
り、マルチタスク実行環境を実現させることができる
程、高性能のCPUを有する情報処理装置によって、音
声操作装置が構成されている場合に適用されるものであ
る。
【0152】本実施例においては、あらかじめ登録され
ているすべての音声命令(ボイスコマンド)に該当する
コマンド処理の動作環境を整えるための設定を行なう通
常の起動処理動作と、マイクロフォン15から入力され
てきた音声情報に含まれる音声命令の照合動作とを併行
させて、マルチタスクとして、実行させることにより、
音声操作装置の起動時における音声命令の入力から実行
に至るまでの動作時間を更に短縮させている。
【0153】即ち、本実施例においても、音声情報の録
音動作の基本的な動作の流れは、前記図3に示すフロー
チャートの場合と同様であるが、図3に示すフローチャ
ートの場合と異なり、音声命令の照合動作の開始を指示
するものとして、照合動作指示部21cにおいて指定さ
れている起動キースイッチSW12aが押された場合
に、即、音声命令の照合動作を開始させると同時に、マ
ルチタスクで、音声操作装置に登録されているすべての
音声命令(ボイスコマンド)に関するコマンド処理を動
作可能とする動作環境を設定するための通常の起動処理
も併行させて実行させんとするものである。
【0154】図9において、まず、前述の図3の実施例
に示す場合と同様に、キースイッチSW12乃至14の
操作により、常時録音動作が指示されている場合、音声
命令変換部21aは、データエリア22bに、録音・再
生制御部23の動作モードが常時録音動作である旨を設
定すると同時に、録音・再生制御部23に対して、常
時、音声情報の録音動作を繰り返させる常時録音動作を
指示する(S91)。従って、常時、音声情報の録音動
作を、あらかじめ定められた時間(たとえば、30秒)
を超えない範囲で、録音記録領域22aに上書き録音を
繰り返させる録音・再生制御部23の常時録音動作によ
り、録音記録領域22aには、入力されてくる音声情報
が逐次録音されている。
【0155】次に、音声情報の照合動作の起動を指示す
る起動キースイッチSW12aが押されたら(S92の
YES)、音声命令照合動作に移行させると共に、マル
チタスク形式で、音声操作装置のすべての音声命令(ボ
イスコマンド)に関わるコマンド動作環境を設定するた
めの通常の起動処理動作も併行して起動させる。一方、
起動キースイッチSW12aが押されていなければ(S
92のNO)、ステップS91に戻り、単に、常時録音
動作が繰り返される。
【0156】起動キースイッチSW12aが押されてい
た場合(S92のYES)、 ステップS91におい
て、録音された音声情報に含まれている音声命令(ボイ
スコマンド)を判別するための音声命令照合動作に、多
くの時間を要するので、前述したように、あらかじめ、
ここで、「コマンド照合中」の表示をデータエリア22
b及び液晶表示部11に設定し(S93)、録音されて
いる音声情報の中に、あらかじめ登録されている音声命
令(ボイスコマンド)と一致する音声情報が含まれてい
るか照合させるために、録音記録領域24aに録音され
ている録音音声情報を、比較部21g内の音声命令照合
部21g1に、逐次渡して、登録されている音声(ボイ
スコマンド)データとの照合をさせる動作を開始させる
(S94)。
【0157】一方、マルチタスク形式で、前述の音声命
令照合動作(ステップS93以降の動作)と併行して、
すべての音声命令に関するコマンド実行環境を整える処
理を行うための通常の起動処理も同時に実行させる(S
106)。その後、入力された音声命令に該当するコマ
ンド処理の実行や、新たな音声情報の入力やキースイッ
チSW、キーボード/マウスなどの操作を待ち合わせて
いる旨の待機画面を表示させ(S107)、待機中の状
態に遷移する。
【0158】ステップS94において、あらかじめ登録
されている音声命令(ボイスコマンド)との照合結果、
録音されている音声情報の中に、登録されている音声命
令(ボイスコマンド)と一致する音声情報が含まれてい
る場合(S95のYES)、入力された音声命令に該当
するコマンド処理を実行させるための動作環境は、既
に、ステップS106に示す起動処理において整えられ
ているので、直ちに、先にデータエリア22b及び液晶
表示部11に設定していた「コマンド照合中」の表示を
解除させた後(S96)、入力された音声命令に該当す
る登録済み音声命令(ボイスコマンド)に割り当てられ
たコマンド処理を実行させる(S97)。
【0159】一方、録音されている音声情報の中に、登
録されている音声命令(ボイスコマンド)と一致する音
声情報が含まれていない場合(S95のNO)、録音・
再生制御部23の動作状態をモニタしている音声入力検
出部21bを介して、現在もマイクロフォン15から音
声情報の入力がなされているか判定する(S98)。
【0160】もし、現在は、何ら音声情報の入力がない
無音状態になっていると判定された場合(S98のN
O)、録音された音声情報に、該当する音声命令(ボイ
スコマンド)が存在していなかった旨を示すアラートを
液晶表示部11に表示させた後(S104)、先にデー
タエリア22b及び液晶表示部11に設定していた「コ
マンド照合中」の表示を解除させる(S105)。その
後、新たな音声情報の入力やキースイッチSW、キーボ
ード/マウスなどの操作を待ち合わせている旨の待機画
面を表示させるために、ステップS107に移行させ
て、待機中の状態に遷移する。
【0161】また、現在も、音声入力検出部21bを介
して、音声情報の入力がなされている状態になっている
と判定された場合(S98のYES)、入力されてくる
音声情報の入力が完了するまでの間、「コマンド照合
中」の表示を「コマンド待機中」の表示に変更して設定
させて(S99)、音声入力検出部21bを用いて、音
声情報の入力が完了するまで待ち合わせる(S100の
NO)。
【0162】音声情報の入力が完了し、録音記録領域2
4aへの録音が終了したことを、音声入力検出部21b
を介して、検出すると(S100のYES)、「コマン
ド待機中」の表示を「コマンド照合中」の表示に再度変
更して設定させて(S101)、録音記録領域24aに
新たに録音された音声情報の中に、あらかじめ登録され
ている音声命令(ボイスコマンド)と一致する音声情報
が含まれているか照合するために、録音記録領域24a
に新たに録音(記録)された録音音声情報を、比較部2
1g内の音声命令照合部21g1に、逐次渡して、登録
されている音声(ボイスコマンド)データとの照合をさ
せる(S102)。
【0163】あらかじめ登録されている音声命令(ボイ
スコマンド)との照合結果、新たに録音(記録)された
音声情報の中に、登録されている音声命令(ボイスコマ
ンド)と一致する音声情報が含まれている場合(S10
3のYES)、入力された音声命令に該当するコマンド
処理を実行させるために、ステップS96の動作に移行
させる。
【0164】一方、新たに録音(記録)された音声情報
の中に、登録されている音声命令(ボイスコマンド)に
一致する音声情報が含まれていない場合(S103のN
O)、録音された音声情報の中には、該当する音声命令
(ボイスコマンド)が存在していなかった旨を示すアラ
ートを液晶表示部11に表示させるために、ステップS
104の動作に移行させる。
【0165】以上に説明したごとく、音声操作装置が、
マルチタスク実行環境を実現することができる高性能の
CPUを有する情報処理装置によって構成されているよ
うな場合においては、該音声操作装置の起動時におい
て、マルチタスクで、音声命令の照合動作と音声命令
(ボイスコマンド)の実行環境の設定動作とを併行して
実行させることが可能になり、音声操作装置の起動時に
おける音声命令に該当するコマンド処理の実行に至るま
での時間を更に短縮させることができる。
【0166】最後に、本発明にかかる音声操作装置の音
声命令(ボイスコマンド)の判定動作におけるさらに別
の実施例を、図10に示すフローチャートを用いて説明
する。本実施例においては、請求項2,12に記載の発
明による作用効果となるものとして、音声操作装置の起
動時において、起動直前に録音されている音声命令と、
起動時に入力中の音声命令とを、兼用させることによ
り、より確実に音声命令(ボイスコマンド)を実行させ
ることを可能とする手順を示している。
【0167】ここに、図10は、本発明にかかる音声操
作装置のCPU21上で動作する音声命令(ボイスコマ
ンド)の判定動作におけるさらに別の実施例の流れを説
明するためのフローチャートであり、音声命令照合動作
の開始直前に入力されるか、あるいは、周辺雑音の影響
が少ない起動時に入力されるかのいずれかの音声情報に
基づいて、音声命令照合動作を行なわしめる場合を示し
ている。
【0168】本実施例においても、音声情報の録音動作
の基本的な動作の流れは、前記図3に示すフローチャー
トの場合と同様であるが、図3に示すフローチャートの
場合と異なり、音声命令の照合動作の開始を指示するも
のとして、照合動作指示部21cにより指定されている
起動キースイッチSW12aが押される前に、録音され
た音声情報の中に、登録されている音声命令(ボイスコ
マンド)と一致する音声情報が含まれていなかった場合
に、起動キースイッチSW12aの押下時に入力中の音
声情報をも音声命令照合動作に利用せんとするものであ
る。
【0169】図10において、まず、前述の図3の実施
例に示す場合と同様に、キースイッチSW12乃至14
の操作により、常時録音動作が指示されている場合、音
声命令変換部21aは、データエリア22bに、録音・
再生制御部23の動作モードが常時録音動作である旨を
設定すると同時に、録音・再生制御部23に対して、常
時、音声情報の録音動作を繰り返させる常時録音動作を
指示する(S111)。従って、常時、音声情報の録音
動作を、あらかじめ定められた時間(たとえば、30
秒)を超えない範囲で、録音記録領域22aに上書き録
音を繰り返させる録音・再生制御部23の常時録音動作
により、録音記録領域22aには、入力されてくる音声
情報が逐次録音されている。
【0170】次に、音声命令の照合動作の開始を指示す
る起動キースイッチSW12aが押されたら(S112
のYES)、音声命令照合処理に移行させるが、一方、
起動キースイッチSW12aが押されていなければ(S
112のNO)、ステップS111に戻り、常時録音動
作を繰り返す。
【0171】起動キースイッチSW12aが押されてい
た場合(S112のYES)、ステップS111におい
て、起動キースイッチSW12aが押される直前に録音
されていた音声情報の中に含まれている音声命令(ボイ
スコマンド)を判別するための音声命令照合処理に、多
くの時間を要するので、前述したように、あらかじめ、
ここで、「コマンド照合中」の表示をデータエリア22
b及び液晶表示部11に設定し(S113)、録音され
ている音声情報の中に、あらかじめ登録されている音声
命令(ボイスコマンド)と一致する音声情報が含まれて
いるか調べるために、比較部21g内の音声命令照合部
21g1において比較・照合させる(S114)。
【0172】ステップS114において、あらかじめ登
録されている音声命令(ボイスコマンド)との照合結
果、録音されている音声情報の中に、登録されている音
声命令(ボイスコマンド)と一致する音声情報が含まれ
ている場合(S115のYES)、入力された音声命令
に該当するコマンド処理を実行させるための動作環境を
整えさせる起動処理を実行させる(S116)。次い
で、先にデータエリア22b及び液晶表示部11に設定
していた「コマンド照合中」の表示を解除させた後(S
117)、入力された音声命令に該当する登録済み音声
命令(ボイスコマンド)に割り当てられたコマンド処理
を実行させる(S118)。
【0173】一方、録音されている音声情報の中に、登
録されている音声命令(ボイスコマンド)と一致する音
声情報が含まれていない場合(S115のNO)、前述
の図9の場合と同様に、音声入力検出部21bを介し
て、現在もマイクロフォン15から音声情報の入力がな
されているか判定する(S119)。
【0174】もし、現在は、何ら音声情報の入力がない
無音状態になっていると判定された場合(S119のN
O)、あらかじめ登録されているすべての音声命令(ボ
イスコマンド)に関するコマンド処理が実行できる動作
環境を整えさせる通常の起動処理を実行させる(S12
5)。次いで、録音された音声情報の中に、該当する音
声命令(ボイスコマンド)が存在していなかった旨を示
すアラートを液晶表示部11に表示させた後(S12
6)、先にデータエリア22b及び液晶表示部11に設
定していた「コマンド照合中」の表示を解除させる(S
127)。その後、新たな音声情報の入力やキースイッ
チSW、キーボード/マウスなどの操作を待ち合わせて
いる旨の待機画面を表示させ(S128)、待機中の状
態に遷移する。
【0175】また、起動キースイッチSW12a押下直
後の現時点において、音声情報の入力がなされている状
態になっていると判定された場合(S119のYE
S)、入力されてくる音声情報が完了するまでの間、
「コマンド照合中」の表示を「コマンド待機中」の表示
に変更して設定させて(S120)、入力されてくる音
声情報が録音・再生制御部23により、録音記録領域2
4aに録音されるのを待ち合わせる(S121のN
O)。
【0176】音声信号の入力が完了し、録音記録領域2
4aへの録音が終了したことを、音声入力検出部21b
を介して、検出すると(S121のYES)、「コマン
ド待機中」の表示を「コマンド照合中」の表示に再度変
更して設定させて(S122)、録音記録領域24aに
新たに録音された音声情報の中に、あらかじめ登録され
ている音声命令(ボイスコマンド)と一致する音声情報
が含まれているか照合するために、比較部21g内の音
声命令照合部21g1において比較・照合させる(S1
23)。
【0177】あらかじめ登録されている音声命令(ボイ
スコマンド)との照合結果、新たに録音された音声情報
の中に、登録されている音声命令(ボイスコマンド)と
一致する音声情報が含まれている場合(S124のYE
S)、入力された音声命令に該当するコマンド処理を実
行させるための動作環境を整えさせる起動処理を実行さ
せるために、ステップS116の動作に移行させる。
【0178】一方、新たに録音された音声情報の中に、
登録されている音声命令(ボイスコマンド)と一致する
音声情報が含まれていない場合(S124のNO)、録
音された音声情報の中に、該当する音声命令(ボイスコ
マンド)が存在していなかった旨を示すアラートを液晶
表示部11に表示させると共に、通常の起動処理を行な
わしめるために、ステップS125の動作に移行させ
る。
【0179】以上に説明したごとく、音声命令照合動作
の起動(即ち開始)直前に入力されて録音されている音
声命令と、起動中に入力されてきている音声命令とを、
共に、起動時の音声命令として認識するので、音声命令
のより確実な実行を可能としている。
【0180】なお、前述の本発明にかかる音声操作装置
の各実施例においては、図3乃至図10に示すごとく、
起動時において、起動直前または起動中に録音された音
声情報の中に、あらかじめ登録されている音声命令(ボ
イスコマンド)と一致する音声情報が含まれていない場
合、その旨のアラートを表示して、新たな音声情報の入
力やキースイッチSW、キーボード/マウスなどの何ら
かの操作を待ち合わせている旨の待機中の状態に遷移さ
せているが、ユーザが意図している音声命令(ボイスコ
マンド)の再入力を積極的に促す「コマンド待機中」の
音声命令待機状態に自動的に移行させて、ユーザの音声
命令の入力までの手間を軽減させることももちろん可能
である。
【0181】かかる動作を行わしめることにより、周辺
雑音の影響を受ける可能性も若干残っている起動直前の
音声情報の録音時における雑音の混入や、周辺雑音を受
けることが少ない起動時に入力されてくる音声情報の録
音不良の発生等に伴って、音声命令(ボイスコマンド)
の照合動作が正常に動作せずに、音声命令として認識で
きなかった場合であっても、音声命令の再入力を促す音
声命令待機状態に、即座に、自動的に移行させることに
より、ユーザが所望する操作を迅速に実現させることが
可能になると共に、音声命令(ボイスコマンド)の確実
な実行が可能となる。
【0182】
【発明の効果】本発明を用いれば、音声情報の入力待機
状態(即ち、常時録音動作状態)でありながら、音声命
令の照合動作に関わる回路部(たとえば、CPU、メモ
リ、あるいは、表示装置など)をほとんど稼動させる必
要がないため、音声情報の入力待機をしていながらも、
音声操作装置の電力消費を抑えることができる。
【0183】起動後、直ちに音声情報の入力・照合待機
状態とする従来のごとき音声操作装置にあっては、まだ
音声情報の入力もない状態での照合動作に関わる回路部
までも動作させてしまっているので、無駄な電力消費が
生じてしまい、たとえば、携帯型などの電池駆動の音声
操作装置では、電源容量が限られているので、使用可能
時間が短くなってしまい、実使用には耐えられず、商品
性自体を無くしてしまっていた。しかしながら、本発明
によれば、常時音声入力待機状態(常時録音動作状態)
にありながらも、入力された音声情報に含まれる音声命
令の照合動作を特定の起動キースイッチSWの押下動作
を行なうまで、実行させないことにより、電力消費を抑
えることができるので、無駄な消費電力の発生を抑制で
き、十分に実用に供することが可能になり、ユーザとメ
ーカの双方に貢献することができる。
【0184】また、従来の技術の例にあるように、音声
命令の入力を可能とする状態に遷移したことを液晶表示
部の表示で確認してから、音声情報の入力を開始する場
合に比して、格段に消費電力を抑える事も可能になる。
特に、液晶表示部は、大型,高精細,多色表示が一般化し
ているため、消費電力の面では、非常に大きなウェイト
を占めるようになってきており、液晶表示部の点灯の有
無は、消費電力に大きな影響を及ぼす。
【0185】また、同じく、従来の電池駆動の音声操作
装置において、常時起動させないようにする場合は、使
用要求の発生の都度、まず、音声操作装置全体を起動さ
せない限り、音声情報の入力もできない状態としてい
た。しかしながら、音声操作装置の高度化・高容量化が
進むにつれて、音声操作装置の起動に必要とする時間も
長くなる一途をたどっており、起動時間を短縮させると
共に、該起動時間の間自体も、いかに無駄にしないか
が、使用性向上のために重要である。本発明において
は、音声命令を含む音声情報を録音しながら、音声操作
装置の音声命令照合動作の起動動作をさせたり、あるい
は、起動直前に音声命令(ボイスコマンド)の候補とし
て録音された音声情報を使用することにより、従来のよ
うなまず起動させてから次の作業を開始させるという無
駄な動作を削減させ、効率良く音声命令の照合動作を実
行させることができる。
【0186】而して、ユーザは、音声を媒体とする命令
を使用する都度、音声操作装置の起動動作と、入力され
る音声命令の認識動作(即ち、音声命令を含む音声情報
の入力と、入力された音声情報に関する音声命令との照
合動作)のために、無駄に長い時間を費やされることか
ら解放される。
【0187】また、前記音声命令照合動作を行なってい
る音声操作装置のCPUからなる情報処理装置とは、全
く別個独立して、自律動作している録音・再生制御部に
おいて常時録音動作が行なわれている。従って、たとえ
ば、CPUからなる情報処理装置によって処理されるこ
ととなる音声操作装置のキースイッチ押下やキーボード
/マウスなどの手作業による各種の操作を行ないなが
ら、同時に、音声命令を含む音声情報の入力も行なうこ
とが可能となるので、自然な操作性を確保することもで
きる。
【0188】また、常時録音動作を行なわせる事が可能
であり、従来の音声操作装置のごとく、音声命令を含む
音声情報の入力が可能な状態になっているかを表示装置
の表示を目視によって確認する必要もなく、現在作業中
の動作を中断させることもないので、現在の作業と併行
して、音声命令の入力も可能となり、無駄がない自然な
操作性を確保させている。
【0189】更に、AC電源などを使用して電源容量に
余裕がある家電製品においても、環境問題に対する意識
が強くなってきている昨今では、音声操作装置が未使用
時の待機状態における消費電力も重視されて、無駄に電
力を必要とする家電製品は売れなくなってきている。従
って、前述の消費電力の問題は、もはや、電源容量が小
さい携帯用の音声操作装置だけの問題ではなくなってき
ている。本発明は、かかるエコロジー指向に訴求するこ
とができ、ユーザ及びメーカの双方にとって好ましい製
品を提供することができる。
【0190】加えて、扱い方を理解していない子供を抱
えている家庭において使用されることが多い家電製品等
では、子供の声に反応して誤動作してしまう危険も孕ん
でいるために、常に音声命令を受け付けているわけには
いかないという側面もある。本発明においては、特定の
音声情報(照合動作起動用音声命令)、あるいは、音声
操作以外の特定の操作(たとえば、特定のキースイッチ
SWの押下)があるまで、一切音声情報に含まれる音声
命令(ボイスコマンド)を無効にしているので、ユーザ
が必要としていない時には、全く音声操作装置を反応さ
せないようにすることが可能であり、前述のごとき音声
操作装置の誤動作の防止が可能な安全性の高い音声操作
装置を提供することができる。
【0191】登録されているすべての音声命令(ボイス
コマンド)に関わるコマンド処理を実行可能とする起動
処理を行なわしめる前に、入力された所望の音声命令を
判定することができるので、実行不要な音声命令に関す
るコマンド処理の動作環境を設定させる起動処理につい
てまで行なわしめる必要がなく、起動時における音声命
令に関するコマンド処理の実行に至るまでの時間を更に
短縮させることができる。
【0192】周辺雑音の影響を受ける可能性も若干残っ
ている起動直前の音声情報の録音時における雑音の混
入、あるいは、周辺雑音を受けることが少ない起動時に
入力されてくる音声情報の録音不良の発声等に伴って、
音声命令(ボイスコマンド)の照合動作が正常に動作せ
ずに、音声命令として認識できなかった場合であって
も、音声命令の再入力を促す音声命令待機状態に、即座
に、自動的に移行させることにより、ユーザが所望する
操作を迅速に実現させることが可能になると共に、音声
命令(ボイスコマンド)の確実な実行が可能となる。
【0193】以上の他にも、携帯時の常時録音動作であ
っても、音声命令照合動作の起動直前の音声情報のみな
らず、周辺雑音の影響を受けることが少ない起動時に入
力中の音声情報に関しても、音声命令の照合動作を行な
わしめることも可能であり、より確実に命令を実行でき
る工夫も施している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる音声操作装置の構成の一例を示
すブロック図である。
【図2】本発明にかかる音声操作装置を携帯型情報機器
10aや、電子レンジ10bに搭載した場合の実施形態
の一例を示す概略斜視図である。
【図3】本発明にかかる音声操作装置のCPU21上で
動作する音声命令(ボイスコマンド)の判定動作におけ
る流れの一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明にかかる音声操作装置の録音・再生制御
部23上で動作する音声情報の常時録音動作の流れを説
明するためのフローチャートである。
【図5】本発明にかかる音声操作装置の録音・再生制御
部23上で動作する音声録音識別動作の流れを説明する
ためのフローチャートである。
【図6】本発明にかかる音声操作装置の録音・再生制御
部23上で動作する音声情報の常時録音動作における別
の実施例の流れを説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】本発明にかかる音声操作装置の録音・再生制御
部23上で動作する音声情報の常時録音動作におけるさ
らに別の実施例の流れを説明するためのフローチャート
である。
【図8】本発明にかかる音声操作装置のCPU21上で
動作する音声命令(ボイスコマンド)の判定動作におけ
る別の実施例の流れを説明するためのフローチャートで
である。
【図9】本発明にかかる音声操作装置のCPU21上で
動作する音声命令(ボイスコマンド)の判定動作におけ
るさらに別の実施例の流れを説明するためのフローチャ
ートである。
【図10】本発明にかかる音声操作装置のCPU21上
で動作する音声命令(ボイスコマンド)の判定動作にお
けるさらに別の実施例の流れを説明するためのフローチ
ャートである。
【図11】従来の音声操作装置の音声命令(ボイスコマ
ンド)の判定動作における基本的な流れを示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
10…音声操作装置、10a…携帯型情報機器、10b
…電子レンジ、11…液晶表示部、12…入/決定キー
スイッチSW、12a…起動キースイッチSW、13…
選択キースイッチSW、14…取消キースイッチSW、
15…音声入力部(マイクロフォン)、16…音声出力
部(スピーカ)、17…扉開閉ボタン、18…扉、21
…中央制御部(CPU)、21b…音声入力検出部、2
1c…照合動作指示部、21d…座標・指令変換部、2
1e…表示制御部、21g…比較部、21g1…音声命
令照合部、21h…演算部、22…メモリ部、22a…
音声命令登録エリア、22b…データエリア、22c…
文字フォント情報エリア、22d…プログラムエリア、
22e…バッファエリア、23…録音・再生制御部、2
4…録音用メモリ部、24a…録音記録領域(録音デー
タエリア)、25…液晶駆動回路部、26a…コモン回
路部、26b…セグメント回路部、27…リアルタイム
クロック(RTC)。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種の操作指示を音声命令として入力す
    ることができる音声入力手段を有し、該音声入力手段か
    ら入力された前記音声命令に応じた操作を実行させるこ
    とができる音声操作装置において、前記音声入力手段か
    ら入力された前記音声命令を含む音声情報を、あらかじ
    め定められた時間を超えない単位毎に、常時、録音記録
    領域に繰り返し録音させる常時録音動作を行なわしめる
    自律動作可能な録音制御手段を有し、更に、該録音制御
    手段とは独立別個に動作可能で、前記常時録音動作と併
    行して動作して、前記録音記録領域に繰り返し録音され
    ている前記音声情報のうち、直前に録音された前記音声
    情報の録音内容の中に、あらかじめ登録されている音声
    命令が含まれているか否かを照合させる音声命令照合動
    作を行なわしめる音声命令照合手段を有していることを
    特徴とする音声操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の音声操作装置におい
    て、前記音声命令照合動作の実行時点において前記音声
    入力手段からの音声情報が入力中であることを検出する
    音声入力検出手段を備え、前記音声命令照合手段の前記
    音声命令照合動作の結果、前記録音記録領域に録音され
    ている前記音声情報の録音内容に、あらかじめ登録され
    ている音声命令が含まれていないと判定された際に、前
    記音声入力検出手段が、前記音声命令照合動作の実行時
    点において音声情報が入力中の状態にあることを検出し
    ている場合には、該入力中の音声情報に基づいて、再
    度、前記音声命令照合手段が、前記音声命令照合動作を
    行なわしめることができることを特徴とする音声操作装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の音声操作装置
    において、前記音声命令照合動作の開始指示を行なう照
    合動作指示手段により、前記音声命令照合動作の開始指
    示がなされた際に、はじめて、前記音声命令照合手段の
    前記音声命令照合動作を開始させることを特徴とする音
    声操作装置。
  4. 【請求項4】 各種の操作指示を音声命令として入力す
    ることができる音声入力手段を有し、該音声入力手段か
    ら入力された前記音声命令に応じた操作を実行させるこ
    とができる音声操作装置において、前記音声入力手段か
    ら入力された前記音声命令を含む音声情報を、あらかじ
    め定められた時間を超えない単位で、録音記録領域に録
    音させる録音動作を行なわしめる録音制御手段と、前記
    録音記録領域に録音された前記音声情報の録音内容の中
    に、あらかじめ登録されている音声命令が含まれている
    か否かを照合させる音声命令照合動作を行なわしめる音
    声命令照合手段と、前記音声命令照合動作の開始指示を
    行なう照合動作指示手段と、前記音声命令照合動作の実
    行時点において前記音声入力手段からの音声情報が入力
    中であることを検出する音声入力検出手段とを有し、前
    記照合動作指示手段が、前記音声命令照合手段の前記音
    声命令照合動作の開始を指示した際に、前記音声入力検
    出手段が、前記音声命令照合動作の実行時点において音
    声情報が入力中の状態にあることを検出している場合に
    は、該入力中の音声情報に基づいて、前記音声命令照合
    手段が、前記音声命令照合動作を行なわしめることを特
    徴とする音声操作装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の音声操作装置
    において、前記照合動作指示手段が、あらかじめ定めら
    れた特定の音声情報が入力されたことを判別することに
    より、前記音声命令照合動作の開始を指示するものであ
    ることを特徴とする音声操作装置。
  6. 【請求項6】 請求項3または4に記載の音声操作装置
    において、前記照合動作指示手段が、あらかじめ定めら
    れた特定のキースイッチの操作、あるいは、キーボード
    やマウスの特定の操作を判別することにより、前記音声
    命令照合動作の開始を指示するものであることを特徴と
    する音声操作装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の音声
    操作装置において、前記録音記録領域が、複数面の録音
    記録領域からなっており、前記録音制御手段が、あらか
    じめ定められた時間を超えない単位毎に、順次、前記複
    数面の録音記録領域に録音させることができ、かつ、前
    記音声命令照合手段が、前記複数面の録音記録領域のう
    ち、最新の音声情報の録音内容が録音されている録音記
    録領域にある前記音声情報の録音内容から、順次、過去
    に遡って、前記音声命令照合動作を行わしめることがで
    きることを特徴とする音声操作装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載の音声
    操作装置において、音声命令の実行に必要な動作環境を
    設定させる起動処理動作を行なわしめる起動処理手段を
    有し、該起動処理手段の前記起動処理動作と、前記音声
    命令照合手段の前記音声命令照合動作とを、併行して動
    作させることができることを特徴とする音声操作装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至7のいずれかに記載の音声
    操作装置において、音声命令の実行に必要な動作環境を
    設定させる起動処理動作を行なわしめる起動処理手段を
    有し、該起動処理手段の前記起動処理動作が、前記音声
    命令照合手段の前記音声命令照合動作がなされた後に、
    はじめて実行されることを特徴とする音声操作装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の音
    声操作装置において、前記音声命令照合手段の前記音声
    命令照合動作の結果、前記録音記録領域に録音されてい
    る前記音声情報の録音内容に、あらかじめ登録されてい
    る音声命令が含まれていないと判定された際に、自動的
    に、次の音声命令の入力を促す音声命令待機状態に設定
    させることを特徴とする音声操作装置。
  11. 【請求項11】 各種の操作指示を音声命令として入力
    することができる音声入力手段を有し、該音声入力手段
    から入力された前記音声命令に応じた操作を実行させる
    ことができる音声操作装置における音声命令判定方法に
    おいて、前記音声入力手段から入力された前記音声命令
    を含む音声情報を、あらかじめ定められた時間を超えな
    い単位毎に、常時、録音記録領域に繰り返し録音させる
    常時録音動作を行なわしめ、更に、該常時録音動作と併
    行して動作して、前記録音記録領域に繰り返し録音され
    ている前記音声情報のうち、直前に録音された前記音声
    情報の録音内容の中に、あらかじめ登録されている音声
    命令が含まれているか否かを照合させる音声命令照合動
    作を行なわしめることを特徴とする音声命令判定方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の音声命令判定方法
    において、前記音声命令照合動作の結果、前記録音記録
    領域に録音されている前記音声情報の録音内容に、あら
    かじめ登録されている音声命令が含まれていないと判定
    された際に、前記音声命令照合動作の実行時点において
    音声情報が入力中であることを検出している場合には、
    該入力中の音声情報に基づいて、再度、前記音声命令照
    合動作を行なわしめることができることを特徴とする音
    声命令判定方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12に記載の音声命
    令判定方法において、特定の照合動作指示手段により、
    前記音声命令照合動作の開始の指示がなされた際に、は
    じめて、前記音声命令照合動作を開始させることを特徴
    とする音声命令判定方法。
  14. 【請求項14】 各種の操作指示を音声命令として入力
    することができる音声入力手段を有し、該音声入力手段
    から入力された前記音声命令に応じた操作を実行させる
    ことができる音声操作装置における音声命令判定方法に
    おいて、前記音声入力手段から入力された前記音声命令
    を含む音声情報を、あらかじめ定められた時間を超えな
    い単位で、録音記録領域に録音させる録音動作を行なわ
    しめることができ、一方、前記録音記録領域に録音され
    た前記音声情報の録音内容の中に、あらかじめ登録され
    ている音声命令が含まれているか否かを照合させる音声
    命令照合動作の開始の指示を行なう照合動作指示手段
    が、前記音声命令照合動作の開始を指示した時点で、前
    記音声入力手段から入力中となっている前記音声情報に
    基づいて、前記音声命令照合動作を行なわしめることを
    特徴とする音声命令判定方法。
  15. 【請求項15】 請求項13または14に記載の音声命
    令判定方法において、前記照合動作指示手段が、あらか
    じめ定められた特定の音声情報が入力されたことを判別
    することにより、前記音声命令照合動作の開始を指示す
    るものであることを特徴とする音声命令判定方法。
  16. 【請求項16】 請求項13または14に記載の音声命
    令判定方法において、前記照合動作指示手段が、あらか
    じめ定められた特定のキースイッチの操作、あるいは、
    キーボードやマウスの特定の操作を判別することによ
    り、前記音声命令照合動作の開始を指示するものである
    ことを特徴とする音声命令判定方法。
  17. 【請求項17】 請求項11乃至16のいずれかに記載
    の音声命令判定方法において、前記録音記録領域が、複
    数面の録音記録領域からなっており、前記常時録音動
    作、あるいは、前記録音動作が、あらかじめ定められた
    時間を超えない単位毎に、順次、前記複数面の録音記録
    領域に録音させることができ、かつ、前記音声命令照合
    動作が、前記複数面の録音記録領域のうち、最新の音声
    情報の録音内容が録音されている録音記録領域にある前
    記音声情報の録音内容から、順次、過去に遡って、前記
    音声命令照合動作を行なわしめることができることを特
    徴とする音声命令判定方法。
  18. 【請求項18】 請求項11乃至17のいずれかに記載
    の音声命令判定方法において、音声命令の実行に必要な
    動作環境を設定させる起動処理動作と、前記音声命令照
    合動作とを、併行して動作させることができることを特
    徴とする音声命令判定方法。
  19. 【請求項19】 請求項11乃至17のいずれかに記載
    の音声命令判定方法において、音声命令の実行に必要な
    動作環境を設定させる起動処理動作が、前記音声命令照
    合動作がなされた後に、はじめて実行されることを特徴
    とする音声命令判定方法。
  20. 【請求項20】 請求項11乃至19のいずれかに記載
    の音声命令判定方法において、前記音声命令照合動作の
    結果、前記録音記録領域に録音されている前記音声情報
    の録音内容に、あらかじめ登録されている音声命令が含
    まれていないと判定された際に、自動的に、次の音声情
    報の入力を促す音声命令待機状態に設定させることを特
    徴とする音声命令判定方法。
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