JP2002095030A - ハンドオーバの制御方法、基地局制御装置および移動体端末 - Google Patents

ハンドオーバの制御方法、基地局制御装置および移動体端末

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JP2002095030A
JP2002095030A JP2000283939A JP2000283939A JP2002095030A JP 2002095030 A JP2002095030 A JP 2002095030A JP 2000283939 A JP2000283939 A JP 2000283939A JP 2000283939 A JP2000283939 A JP 2000283939A JP 2002095030 A JP2002095030 A JP 2002095030A
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Akira Yamaguchi
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】セルあるいはセクタ範囲と通信可能な範囲とに
ずれがある場合でも確実にSHOを実行する。 【解決手段】移動局10がSHO先候補セルをカバーす
る基地局21と通信可能な範囲に到達したときにSHO
の実行が開始され、当該移動局10がSHO元セルをカ
バーする基地局と通信可能な範囲から逸脱したときにS
HOの実行が終了するよう、SHO元セルとSHO先候
補セルとの組み合わせ毎に用意した補正を用いて、SH
Oの実行開始および実行終了のタイミングを判断するた
めに止まり木チャネルの受信レベルと比較する基準値を
補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動局での止まり
木チャネル信号の受信レベルを基準値と比較すること
で、ハンドオーバの実行開始あるいは実行終了のタイミ
ングを判断するハンドオーバの制御方法に関し、特に、
符号分割多元接続(Code Division MultipleAccess : C
DMA)方式を用いたセルラ移動通信におけるソフトハン
ドオーバの制御に好適なハンドオーバの制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CDMAは多元接続方式の1つであり、
周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Ac
cess : FDMA)方式や時分割多元接続(Time Division M
ultiple Access : TDMA)方式に比べて、周波数配置の
簡便さ等の利点を有している。このため、EIA/TI
A IS-95等、最近のセルラ移動体通信システムの多
元接続方式として採用されている。
【0003】さて、CDMA方式には、ソフトハンドオ
ーバ(Soft Hand Over : SHO)と呼ばれる、CDMA独
特のチャネル切替方式がある。SHOは、移動局が複数
の基地局と同時に通信を行うことにより実現され、その
利点は、移動局がセル間を移動する際に、瞬断なく通信
を継続できることにある。また、特開平8-18503
号公報記載のように、移動局は、同時通信している各基
地局のうち最も通信品質のよい基地局に合わせてトラヒ
ックチャネル信号の送信電力レベルを制御することがで
きるため、送信電力を低減することができる。
【0004】以下に、従来のSHOの概要を、図14を
用いて説明する。
【0005】図14において、基地局601、602がカ
バーする各セルのセル範囲を決める境界線C1、C2
は、それぞれ基地局601、602から常時送信される止
まり木チャネル信号(この信号は、一定送信電力で送信
され、且つ、通常、同一の周波数信号で変調され、基地
局毎に異なる拡散符号で拡散される)の受信レベルによ
って決定される。境界線C1よりも基地局601側は、
基地局601がカバーするセルのセル範囲であり、境界
線C2よりも基地局602側は、基地局602がカバーす
るセルのセル範囲である。いま、基地局601と通信
(トラヒックチャネルによる通信)中の移動局50が、
矢印Aの方向に移動する場合を考える。移動局50は、
境界線C2を超えると、止まり木チャネル信号の受信レ
ベル測定結果から、基地局602がカバーするセルに入
ったことを認識する。そして、SHOの実行を開始し
て、基地局602との通信を試みる。一方、移動局50
は、境界線C1を超えると、止まり木チャネル信号の受
信レベル測定結果から、基地局60 1がカバーするセル
から出たことを認識する。そして、SHOの実行を終了
して基地局601との通信を絶ち、基地局602とのみ通
信する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
SHOは、基地局がカバーするセルのセル範囲と当該基
地局が実際に通信(トラヒックチャネルによる通信)可
能な範囲とが、互いに一致していることを前提としてい
る。しかしながら、上述したように、基地局がカバーす
るセルのセル範囲は、当該基地局から送信された止まり
木チャネル信号の移動局での受信レベルにより決定され
るのに対し、当該基地局が実際に通信可能な範囲は、当
該基地局から送信された下りトラフィックチャネル信号
の移動局における受信レベルや移動局から送信された上
りトラフィックチャネル信号の当該基地局での受信レベ
ル(これらは、アンテナ利得や当該基地局と通信中の移
動体数等に依存する)によって決定される。このため、
基地局がカバーするセルのセル範囲と当該基地局が実際
に通信可能な範囲とにずれが生じることがある。
【0007】このように、基地局がカバーするセルのセ
ル範囲と当該基地局が実際に通信可能な範囲とにずれが
生じている状態で、上記従来のSHOを実行すると、次
のような問題が生じる。
【0008】1.SHOの実行開始を試みても、SHO
の先セルをカバーする基地局(SHO先基地局)との通
信を確立できないことがある。
【0009】図15に示すように、基地局601がカバ
ーするセルのセル範囲(境界線C1よりも基地局601
側の範囲)が、当該基地局601が実際に通信可能な範
囲(境界線H1よりも基地局601側の範囲)よりも狭
く、且つ、基地局602がカバーするセルのセル範囲
(境界線C2よりも基地局602側の範囲)が、当該基
地局602が実際に通信可能な範囲(境界線H2よりも
基地局602側の範囲)よりも広い場合を考える。そし
て、基地局601と通信中の移動局50が、矢印Aの方
向に移動したとする。この場合、移動局50は、境界線
C2を超えると、止まり木チャネル信号の受信レベル測
定結果から、基地局602がカバーするセルに入ったこ
とを認識する。そして、SHOの実行を開始して、基地
局602との通信を試みる。しかし、移動局50は境界
線H2を超えていないので、基地局602との通信を確
立できない。その結果、移動局50が境界線H2を超え
る位置に到達するまで、SHOの実行開始と失敗を繰り
返すこととなり、基地局602および網側に不要な負荷
がかかり基地局602および網側のリソースを浪費して
しまう。
【0010】2.SHOの実行開始直後に、SHOの元
セルをカバーする基地局(SHO元基地局)との通信が
切断されてしまうことがある。
【0011】図16に示すように、基地局601がカバ
ーするセルのセル範囲(境界線C1よりも基地局601
側の範囲)が、当該基地局601が実際に通信可能な範
囲(境界線H1よりも基地局601側の範囲)よりも広
く、且つ、基地局602がカバーするセルのセル範囲
(境界線C2よりも基地局602側の範囲)が、当該基
地局602が実際に通信可能な範囲(境界線H2よりも
基地局602側の範囲)よりも狭い場合を考える。そし
て、基地局601と通信中の移動局50が、矢印Aの方
向に移動したとする。この場合、移動局50は、境界線
C2を超えると、止まり木チャネル信号の受信レベル測
定結果から、基地局602がカバーするセルに入ったこ
とを認識し、SHOの実行を開始して、基地局602
の通信を試みる。そして、例えば特開平8-18503
号公報記載の技術に従って、移動局50は、最も通信品
質のよい基地局に合わせてトラヒックチャネル信号の送
信電力レベルを制御する。この際、図16に示す例で
は、移動局50が境界線C2を超えたときには、既に、
移動局50は、境界線H1で仕切られた基地局601
実際に通信可能な範囲を逸脱しており、且つ、境界線H
2で仕切られた基地局602が実際に通信可能な範囲内
に到達しているため、基地局602に合わせて送信電力
レベルを制御することとなる。その結果、基地局601
では、移動局50からの上りトラフィックチャネルを受
信することができなくなってしまい、移動局50との通
信が切断されてしまう。つまり、ソフトハンドオーバの
実行直後に基地局601との通信が絶たれてしまうこと
となり、上述した通信の安定性や送信電力の低減といっ
た、ソフトハンドオーバによる利点を殆ど享受すること
ができない。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、本発明の目的は、セルあるいはセクタ範囲と通
信可能な範囲とにずれがある場合でも、より確実にハン
ドオーバを実行できるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため
に、本発明の移動体通信システムにおけるハンドオーバ
の制御方法では、移動局がハンドオーバ先基地局と通信
可能な範囲に到達したときにハンドオーバの実行が開始
され、当該移動局がハンドオーバ元基地局と通信可能な
範囲から逸脱したときにハンドオーバの実行が終了する
ように、ハンドオーバの実行開始あるいは実行終了のタ
イミングを判断するために止まり木チャネルの受信レベ
ルと比較する基準値を補正するようにしている。また
は、ハンドオーバ先基地局あるいはハンドオーバ元基地
局の止まり木チャネル信号の送信レベルを調整するよう
にしている。
【0014】具体的には、本発明の第1の態様は、予
め、ハンドオーバの元セル(あるいは元セクタ)および
先セル(あるいは先セクタ)の組み合わせ毎に、補正値
を用意する。ここで、補正値は、前記組み合わせ各々に
ついて、ハンドオーバの実行開始あるいは実行終了を正
常実施できる地点でのハンドオーバ先基地局あるいハン
ドオーバ元基地局からの止まり木チャネル信号の受信レ
ベルを測定しておき、当該受信レベルと前記基準値との
差分に基づいて予め決定するようにすればよい。あるい
は、ハンドオーバ元基地局およびハンドオーバ先基地局
の止まり木チャネル信号送信レベルの差分と、ハンドオ
ーバ元基地局およびハンドオーバ先基地局のトラヒック
チャネル信号送信レベルの差分とに応じて、予め決定す
ることもできる。
【0015】そして、実行開始あるいは実行終了されよ
うとしているハンドオーバが対象とする元セル(あるい
は元セクタ)および先セル(あるいは先セクタ)の組み
合わせを認識し、当該認識した組み合わせに対して予め
用意しておいた補正値を用いて、前記基準値を補正し、
当該補正された基準値を用いて、当該ハンドオーバの実
行開始あるいは実行終了のタイミングを判断する。
【0016】また、本発明の第2の態様は、前記組み合
わせ各々について、前記基準値を使用してハンドオーバ
の実行開始あるいは実行終了のタイミングを判断した場
合におけるその実行結果(成功か失敗か)を少なくとも
1回分蓄積しておく。そして、その蓄積された結果に応
じて前記基準値を補正し、当該補正された基準値を、当
該組み合わせに対して新たにハンドオーバの実行開始あ
るいは実行終了のタイミングを判断する際に用いる新た
な基準値に設定する。
【0017】また、本発明の第3の態様は、前記組み合
わせ各々について、前記基準値を使用してそのタイミン
グを判断した場合におけるその実行結果(成功か失敗
か)を少なくとも1回分蓄積しておく。そして、その蓄
積された結果に応じて、ハンドオーバ元基地局あるいは
ハンドオーバ先基地局の止まり木チャネル信号送信レベ
ルを調整する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、本発明を、CDMA方式を用いたセルラ移動通信シ
ステムに適用した場合を例にとり説明する。
【0019】まず、本発明の第1実施形態について説明
する。
【0020】図1は、本発明の第1実施形態が適用され
たセルラ移動通信システムに用いる移動局10のブロッ
ク図である。
【0021】図において、移動局アンテナ11で受信さ
れた信号は、移動局送受分離部12を介して移動局無線
受信部(RFRX)15に入力され、そこで、SHO候補セ
ル選択部17より通知された、各基地局が採用する拡散
符号・変調周波数に従い、逆拡散・復調処理が施され
て、各セルの止まり木チャネル信号に復元される。移動
局ベースバンド受信部(BBRX)16は、移動局無線受信
部15で復元された各セルの止まり木チャネル信号の受
信レベルを計測し、その結果をSHO候補セル選択部1
7に通知する。
【0022】これを受けて、SHO候補セル選択部17
は、通知された受信レベルの中から、自移動局10が通
信(トラヒックチャネル信号による通信)中のセル(S
HO元セル)の止まり木チャネル信号受信レベルと、S
HO元セル以外のセルであって計測値が最も高く且つ所
定値以上のセル(SHO先候補セル)の止まり木チャネ
ル信号受信レベルとを抽出し、これらを移動局ベースバ
ンド送信部(BBTX)14に通知する。移動局ベースバン
ド送信部14は、SHO候補セル選択部17から受け取
ったSHO元セルおよびSHO先候補セルの止まり木チ
ャネル信号受信レベルを含むSHO情報を生成し、移動
局無線送信部(RFTX)13に通知する。移動局無線送信
部13は、自移動局10が通信中のセル(SHO元セ
ル)をカバーする基地局が採用する拡散符号・変調周波
数に従い、SHO情報に変調・拡散処理を施し、これを
移動局送受分離部12を介して移動局アンテナ11から
送信する。
【0023】なお、移動局10のトラヒックチャネル信
号を介した基地局との通信処理は、既存のCDMA方式
セルラ移動通信システムにおける移動局の処理と同じで
あるので、その詳細な説明を省略する。
【0024】図2は、本発明の第1実施形態が適用され
たセルラ移動通信システムに用いる基地局システム20
のブロック図である。
【0025】図示するように、本実施形態で用いる基地
局システム20は、少なくとも2つの基地局21と、基
地局制御装置22とを有する。
【0026】基地局21において、自基地局21がカバ
ーするセルのセル範囲を決定する止まり木チャネル信号
は、移動局ベースバンド送信部(BBTX)214で生成さ
れ、移動局無線送信部(RFTX)213により、自基地局
21が採用する拡散符号・変調周波数に従って変調・拡
散処理が施された後、移動局送受分離部212を介し
て、移動局アンテナ211から送信される。
【0027】一方、移動局アンテナ211で受信された
信号は、移動局送受分離部212を介して移動局無線受
信部(RFRX)215に入力され、そこで、自基地局21
が採用する拡散符号・変調周波数に従って逆拡散・復調
処理が施され、これにより自基地局21と通信(トラヒ
ックチャネルによる通信)中の各移動局10から送信さ
れた信号が取り出される。移動局ベースバンド受信部
(BBRX)16は、移動局無線受信部(RFRX)215で取
り出された各移動局10の信号からSHO情報を取り出
す。
【0028】なお、基地局21のトラヒックチャネル信
号を介した移動局10との通信処理は、既存のCDMA
方式セルラ移動通信システムにおける基地局の処理と同
じであるので、その詳細な説明を省略する。
【0029】基地局制御装置22は、図示するように、
SHO制御部221と、SHO補正値テーブル記憶部2
22と、インターフェース部223とを有する。インタ
ーフェース部223は、各基地局21が各移動局10と
送受するトラヒックチャネル信号を、例えば公衆網と送
受する。SHO制御部221は、各基地局21から通知
された、当該基地局21が通信中の移動局10各々のS
HO情報に基づいて、当該各移動局10毎にSHOの必
要性を判断し、その実行を行う。SHO補正値テーブル
記憶部222には、SHOの実行開始および実行終了の
タイミングを決定する基準値(止まり木チャネル信号の
受信レベル)を補正するための補正値が、SHO元セル
およびSHO先候補セルの組み合わせ毎に記憶されてい
る。
【0030】次に、基地局制御装置22のSHO制御部
221で行われるSHO処理について説明する。
【0031】図3は、基地局制御装置22のSHO制御
部221で行われるSHO処理を説明するためのフロー
図である。このフローは、各基地局21と通信中の移動
局10毎に実行される。
【0032】まず、SHO制御部221は、いずれかの
基地局21から、当該基地局21と新たに通信を開始し
た移動局10のSHO情報が送られてくると(ステップ
S1001)、当該SHO情報に含まれるSHO元セル
とSHO先候補セルを認識し(ステップS1002)、
SHO補正値テーブル記憶部222から、当該認識した
SHO元セルとSHO先候補セルの組み合わせの補正値
を読み出す(ステップS1003)。
【0033】ここで、この補正値について説明する。図
4は、SHO補正値テーブル記憶部222に記憶されて
いるSHO補正値テーブルの一例を示す図である。
【0034】図示するように、SHO補正値テーブルに
は、自基地局制御装置22に接続された各基地局21が
カバーする各セルについて、SHO元セル2221とS
HO先候補セル2222の組み合わせ毎に、SHO実行
タイミングを判断するための基準値(通常、セル境界付
近での止まり木チャネル信号の受信レベルに予め決定さ
れる)を補正するための補正値2223が登録される。
ここで、この補正値は、移動局10がSHO先候補セル
をカバーする基地局21と通信可能な範囲に到達したと
きにSHOの実行が開始(すなわちSHO先候補セルと
の通信開始)され、当該移動局10がSHO元セルをカ
バーする基地局21通信可能な範囲から逸脱したときに
SHOの実行が終了(すなわちSHO元セルとの通信終
了)されるように、SHO元セルとSHO先候補セルと
の組み合わせ毎に、SHO元セルのセル範囲と当該セル
をカバーする基地局の通信可能範囲とのずれ、および、
SHO先セルのセル範囲と当該セルをカバーする基地局
の通信可能範囲とのずれを考慮して、予め決定される。
【0035】以下に、このような補正値の決定方法につ
いて、その例を2つ説明する。まず、第1の例につい
て、図5を用いて説明する。
【0036】図5(a)に示すように、基地局211
カバーするセルのセル範囲(境界線C1よりも基地局2
1側の範囲)が、当該基地局211が実際に通信可能な
範囲(境界線H1よりも基地局211側の範囲)よりも
狭く、且つ、基地局212がカバーするセルのセル範囲
(境界線C2よりも基地局212側の範囲)が、当該基
地局212が実際に通信可能な範囲(境界線H2よりも
基地局212側の範囲)よりも広い場合を考える。
【0037】さて、各基地局211、212から送信され
る止まり木チャネル信号の当該各基地局からの距離によ
る減衰率は、図5(b)に示すように、当該信号の送信
電力にかかわらず略同じである。また、各基地局2
1、212から送信されるトラヒックチャネル信号の当
該各基地局からの距離による減衰率も、図5(c)に示
すように、当該信号の送信電力にかかわらず略同じであ
る。
【0038】したがって、図5(a)に示すように、移
動局10が、矢印Aの方向に移動した場合(つまり、S
HO元セルが基地局211のセルでSHO先候補セルが
基地局212のセルである場合)、移動局10が境界線
C2上の地点P1に到達したときの基地局212の止ま
り木チャネル信号の受信レベルS(=基準値)と、基地
局212のトラヒックチャネル信号の受信レベルが実際
に通信可能なレベルQにまで上がったとき(移動局10
が境界線H2上の地点P2に到達したとき)の、基地局
212の止まり木チャネル信号の受信レベルSPとの差
分(S-SP)は、基地局211および基地局212から
の止まり木チャネル信号の受信レベルが互いに等しくな
ったときのその受信レベルS’と、基地局211および
基地局212からのトラヒックチャネル信号の受信レベ
ルが互いに等しくなったときの基地局212の止まり木
チャネル信号の受信レベルS”との差分(S’-S”)
と略等しい。また、これらの差分は、移動局10が境界
線C1上の地点T1に到達したときの基地局211の止
まり木チャネル信号の受信レベルS(=基準値)と、基
地局211のトラヒックチャネル信号の受信レベルが実
際に通信可能なレベルQにまで下がったとき(移動局1
0が境界線H1上の地点T2に到達したとき)の、基地
局211の止まり木チャネル信号の受信レベルSTとの
差分(S-ST)の正負を逆にしたものと略等しい。
【0039】したがって、基地局211のセルをSHO
元セルとし、基地局212のセルをSHO先候補セルと
する組み合わせにおいて、基地局212の止まり木チャ
ネル信号の受信レベルがS-(S’-S”)のときにSH
Oを実行開始すれば、基地局212のセルと確実に通信
を行うことができ、基地局211の止まり木チャネル信
号の受信レベルがS+(S’-S”)のときにSHOを実
行終了すれば、基地局21 2のセルとの通信を終了する
ことができる。
【0040】そこで、SHO元セルとSHO先候補セル
との組み合わせ各々において、上記の差分(S’-
S”)を予め求めておき、SHO補正値テーブルに登録
しておく。ここで、当然のことながら、基地局間が地理
的に大きく離れていてSHOを行う可能性のないセルの
組み合わせについては、上記の補正値を求ておく必要は
ない。
【0041】なお、上記の図5に示す例において、基地
局212のセルをSHO元セルとし、基地局211のセル
をSHO先候補セルとする組み合わせ(つまり、図5
(a)において移動局10が矢印Aの逆方向に移動する
場合)に対しては、基地局211のセルをSHO元セル
とし、基地局212のセルをSHO先候補セルとする組
み合わせに対する補正値と正負が逆の値が、補正値とし
て設定されることになる。
【0042】次に、補正値決定方法の第2の例につい
て、図5を用いて説明する。
【0043】図5(b)に示したように、各基地局21
1、212から送信される止まり木チャネル信号の当該各
基地局からの距離による減衰率は、当該信号の送信電力
にかかわらず略同じである。したがって、この減衰率が
既知であれば、各基地局21 1、212の止まり木チャネ
ル信号の送信電力から、各基地局211、212の止まり
木チャネル信号の受信レベルが互いに等しくなるときの
受信レベルS’を求めることができる。いま、各基地局
211、212の止まり木チャネル信号の送信電力を
1、W2、単位距離あたりの減衰率を-α、基地局2
1、212間の距離をL、そして、移動局10の基地局
211からの距離をxとする。この場合の受信レベル
S’は、次式(1)より求まる。
【0044】 S’=W1-αx=W2-α(L-x) (1) →S’=((W1+W2)-αL)/2 図5(c)に示したように、各基地局211、212から
送信されるトラヒックチャネル信号の当該各基地局から
の距離による減衰率は、当該信号の送信電力にかかわら
ず略同じである。したがって、この減衰率が既知であれ
ば、各基地局211、212のトラヒックチャネル信号の
送信電力から、各基地局211、212のトラヒックチャ
ネル信号の受信レベルが互いに等しくなる地点を求める
ことができる。いま、各基地局211、212のトラヒッ
クチャネル信号の送信電力をV1、V2、単位距離あたり
の減衰率を-β、基地局211、212間の距離をL、そ
して、移動局10の基地局211からの距離をxとす
る。この場合、各基地局211、212のトラヒックチャ
ネル信号の受信レベルが同じレベルQになるときの距離
xは、次式(2)より求まる。
【0045】 Q=V1-βx=V2-β(L-x) (2) →x=(V1-V2+βL)/2 この結果を式(1)に代入するれば、基地局212のト
ラヒックチャネル信号の受信レベルがQになるときの、
基地局212の止まり木チャネル信号の受信レベルS”
が求まる。
【0046】 S”=W2-α(L-((V1-V2+βL)/2)) このように、SHO元セルとSHO先候補セルとの組み
合わせ各々において、基地局から送信される止まり木チ
ャネル信号の当該基地局からの距離による減衰率と、基
地局から送信されるトラヒックチャネル信号の当該基地
局からの距離による減衰率と、SHO元セルの基地局お
よびSHO先候補セルの基地局間の距離とが既知であれ
ば、SHO元セルおよびSHO先候補セルの基地局各々
の、止まり木チャネル信号およびトラヒックチャネル信
号の送信電力から、補正値として用いる差分(S’-
S”)を計算で求めることができる。
【0047】図3に戻って説明を続ける。
【0048】SHO制御部221は、SHO情報により
認識したSHO元セルとSHO先候補セルの組み合わせ
に対する補正値(S’-S”)を、SHO補正値テーブ
ル記憶部222から読み出すと(ステップS100
3)、当該補正値を用いて、SHO実行開始(SHO先
候補セルをカバーする基地局21とのトラヒックチャネ
ル信号による通信開始)タイミングを決定するSHO実
行開始基準値と、SHO実行終了(SHO元セルをカバ
ーする基地局21とのトラヒックチャネル信号による通
信終了)タイミングを決定するSHO実行終了基準値と
を算出する(ステップS1004)、具体的には、予め
設定されたSHO実行の開始および終了タイミングを決
める基準値S(通常、セル境界付近での止まり木チャネ
ル信号の受信レベルに決定される)から補正値(S’-
S”)を減算することで、SHO実行開始基準値を算出
する。また、基準値Sに補正値(S’-S”)を加算す
ることでSHO実行終了基準値を算出する。
【0049】それから、SHO制御部221は、SHO
情報に含まれるSHO先候補セルの止まり木チャネル信
号の受信レベルが、先程算出したSHO実行開始基準値
以上であるか否かを判断する(ステップS1005)。
SHO実行開始基準値以上でなければ、ステップS10
02に戻り、基地局21から新たに送られてきた当該移
動局10のSHO情報に基づいて、以降の処理を繰り返
す。一方、SHO実行開始基準値以上ならば、SHOの
実行を開始する。つまり、SHO先候補セルをカバーす
る基地局21に対し、当該移動局10とトラヒックチャ
ネル信号を用いた通信を開始するように、当該基地局2
1を制御する(ステップS1006)。これにより、当
該移動局10は、SHO元セルをカバーする基地局21
およびSHO先セルをカバーする基地局21に対して、
トラヒックチャネル信号を用いた通信を同時に行うこと
となる。なお、SHOの実行開始に失敗した場合は、ス
テップS1002に戻って、以降の処理を続ける。
【0050】さて、SHO制御部221は、SHOの実
行を開始すると、SHO情報に含まれるSHO元セルの
止まり木チャネル信号の受信レベルが、先程算出したS
HO実行終了基準値以下になるのを待つ(ステップS1
007)。そして、SHO実行終了基準値以下になった
ならば、SHOの実行を終了する。つまり、SHO元セ
ルの基地局21に対し、当該移動局10とトラヒックチ
ャネル信号を用いた通信を終了するように、当該基地局
21を制御する(ステップS1008)。これにより、
当該移動局10は、SHO元セルをカバーする基地局2
1からSHO先セルをカバーする基地局21へ、通信相
手を移行させることになる。
【0051】以上、本発明の第1実施形態について説明
した。
【0052】本実施形態では、移動局10がSHO先候
補セルをカバーする基地局21と通信可能な範囲に到達
したときにSHOの実行が開始され、当該移動局10が
SHO元セルをカバーする基地局21と通信可能な範囲
から逸脱したときにSHOの実行が終了するよう、SH
O元セルとSHO先候補セルの組み合わせに応じて、S
HO実行開始および実行終了のタイミングを判断するた
めに止まり木チャネル信号の受信レベルと比較する基準
値Sを補正している。したがって、SHOの実行開始を
試みても、SHO先候補セルをカバーする基地局21と
の通信を確立できないといった事態や、SHOの実行開
始直後に、SHO元セルをカバーする基地局21との通
信が切断されてしまうといった事態が発生する可能性を
低く押さえることができる。これにより、SHOの実行
開始と失敗を繰り返して基地局および網側に不要な負荷
がかかり、リソースを浪費するのを効率よく防止するこ
とができる。また、SHOの実行開始直後にSHOが終
了してしまうことがなくなるので、通信の安定性や送信
電力の低減といったSHOによる利点を効率よく享受す
ることができる。
【0053】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。
【0054】本実施形態は、上記の第1実施形態におい
て、SHO補正値テーブル記憶部222に記憶されてい
るSHO補正値テーブルの各補正値を、図3に示すフロ
ーに従い行ったSHOの実行結果に基づいて修正するよ
うにしたものである。このために、本実施形態では、基
地局制御装置22のSHO制御部221において、以下
に説明する補正値更新処理をさらに実行するようにして
いる。
【0055】図6は、本発明の第2実施形態において、
基地局制御装置22のSHO制御部221で行われる補
正値更新処理を説明するためのフロー図である。
【0056】まず、SHO制御部221は、いずれかの
基地局21と通信中の移動局10に対し、図3に示すS
HO処理フローのステップS1002以降が実施される
と(ステップS2001)、その状況を監視する。
【0057】そして、SHO実行開始(図3のステップ
S1006)に成功した場合は(ステップS2002で
Yes:SHO先候補セルとの通信を開始できた場
合)、SHO対象のSHO元セルおよびSHO先候補セ
ルの組み合わせに対応付けて登録されている補正値に所
定の調整値h(正の値)を加算し、これを新たな補正値
に設定する(ステップ2003)。一方、SHO実行開
始に失敗した場合(ステップS2002でNo:SHO
先候補セルとの通信を開始できなかった場合)は、SH
O対象のSHO元セルおよびSHO先候補セルの組み合
わせに対応付けて登録されている補正値から前記所定の
調整値hを減算し、これを新たな補正値に設定する(ス
テップ2004)。
【0058】また、SHO実行終了(図3のステップS
1008)に成功した場合は(ステップS2005でY
es:SHO実行終了指示によりSHO元セルとの通信
を終了できた場合)、SHO対象のSHO元セルおよび
SHO先候補セルの組み合わせに対応付けて登録されて
いる補正値から所定の調整値h’(正の値)を減算し、
これを新たな補正値に設定する(ステップ2006)。
一方、SHO実行終了に失敗した場合(ステップS20
05でNo:SHO実行終了指示前にSHO元セルとの
通信が断した場合)は、SHO対象のSHO元セルおよ
びSHO先候補セルの組み合わせに対応付けて登録され
ている補正値に前記所定の調整値h’を加算し、これを
新たな補正値に設定する(ステップ2007)。なお、
ここで、調整値hと調整値h’は、同じ値のものを用い
てもよいし、あるいは、異なる値のものを用いてもよ
い。
【0059】以上、本発明の第2実施形態について説明
した。
【0060】本実施形態では、SHOの結果に応じて補
正値が更新される。したがって、本実施形態によれば、
上記の第1実施形態の効果に加えて、例えば、各基地局
の通信(トラヒックチャネルによる通信)可能範囲が通
信中の移動局10の数等により動的に変化する場合で
も、より確実にSHOの実行開始および終了を行うこと
ができる。
【0061】次に、本発明の第3実施形態について説明
する。
【0062】上記の第2実施形態では、図3に示すSH
O処理フローが実行開始される都度、そのフローに従っ
たSHOの実行開始および実行終了の結果に基づいて補
正値を更新している。これに対し、本実施形態では、S
HO補正値テーブル記憶部222に記憶されているSH
O補正値テーブルのSHO元セルおよびSHO先候補セ
ルの組み合わせ毎に、SHO元セルおよびSHO先候補
セルを対象とするSHOの実行結果を所定回数分蓄積
し、その内容(成功回数と失敗回数の比率)に応じて、
当該組み合わせに対する補正値を更新するようにしてい
る。
【0063】図7は、本発明の第3実施形態において、
基地局制御装置22のSHO制御部221で行われる補
正値更新処理を説明するためのフロー図である。
【0064】まず、SHO制御部221は、いずれかの
基地局21と通信中の移動局10に対して図3に示すS
HO処理フローのステップS1002以降が実施される
と(ステップS3001)、SHOの実行開始(図3の
ステップS1006)および実行終了(図3のステップ
S1008)の結果に基づいて、SHO補正値テーブル
記憶部222にSHO補正値テーブルと共に記憶されて
いる実績テーブルを更新する(ステップS3002)。
【0065】図8は、SHO補正値テーブル記憶部22
2に記憶されている実績テーブルの一例を示す図であ
る。図示するように、実績テーブルには、自基地局制御
装置22に接続された各基地局21がカバーする各セル
について、SHO元セル2221とSHO先候補セル2
222の組み合わせ毎に、当該組み合わせに対するSH
Oの実施回数2225と、SHO実行の開始成功数22
26と、SHO実行の終了成功数2227とが登録され
る。
【0066】例えば、SHO元セルがセル1であり、S
HO先候補セルをセル2とするSHOが実行された場
合、その組み合わせに対応する実施回数2225を1つ
インクリメントする。また、SHOの実行開始に成功し
たならば開始成功数2226を1つインクリメントし、
SHOの実行終了に成功したならば終了成功数2227
を1つインクリメントする。
【0067】次に、SHO制御部221は、実績テーブ
ルを調べ、実施回数2225が所定数以上となったSH
O元セルおよびSHO先候補セルの組み合わせがあるか
否かを調べる(ステップS3003)。そのような組み
合わせが存在する場合、その組み合わせに対応付けて、
SHO補正値テーブルに記録されている補正値を更新す
る(ステップS3004)。具体的には、所定の調整値
h(>0)に、実施回数2225に対する開始成功数2
226の比率に応じた値δを乗算した値δhを求めると
共に、所定の調整値h’(>0)に、実施回数2225
に対する終了成功数2227の比率に応じた値γを乗算
した値γh’を求める。そして、前記組み合わせの補正
値とδhとの加算値から、γh’を減算し、その結果得
られた値を、前記組み合わせに対する新たな補正値とし
て、SHO補正値テーブルに登録する。なお、ここで、
調整値hと調整値h’は、同じ値のものを用いてもよい
し、あるいは異なる値のものを用いてもよい。
【0068】その後、SHO制御部221は、実績テー
ブルの前記組み合わせに対する実施回数2225、開始
成功数2226および終了成功数2227を全てクリア
し(ステップS3005)、ステップS3001に戻
る。
【0069】以上、本発明の第3実施形態について説明
した。
【0070】本実施形態も、上記の第2実施形態と同
様、例えば、各基地局の通信(トラヒックチャネル信号
による通信)可能範囲が通信中の移動局10の数等によ
り動的に変化する場合でも、より確実にSHOの実行開
始および終了を行うことができる。なお、本実施形態で
は、SHOの実施回数に対する開始成功数の比率、およ
び、SHOの実施回数に対する終了成功数の比率を用い
て、補正値を更新するようにしているが、SHOの実施
回数に対する開始失敗数の比率、および、SHOの実施
回数に対する終了失敗数の比率を用いて、補正値を更新
するようにしてもよい。あるいは、開始成功数に対する
開始失敗数の比率、および、終了成功数に対する終了失
敗数の比率を用いて補正値を更新するようにしても構わ
ない。
【0071】次に、本発明の第4実施形態について説明
する。
【0072】上記の第1〜第3実施形態では、SHO補
正値テーブル記憶部222に記憶されているSHO補正
値テーブルの補正値に基づいてSHOの実行開始および
実行終了タイミングを判断するための基準値を補正して
いる。これに対し、本実施形態では、SHOの実行開始
および実行終了タイミングを判断するための基準値を補
正するのではなく、基地局21の止まり木チャネル信号
の送信電力を調整するようにしている。
【0073】図9は、本発明の第4実施形態が適用され
たセルラ移動通信システムに用いる基地局システム20
のブロック図である。ここで、図2に示す第1〜第3実
施形態に用いる基地局システム20と同じ機能を有する
ものには、同じ符号を付している。
【0074】図示するように、本実施形態で用いる基地
局システム20が図2に示すものと異なる点は、基地局
制御装置22に代えて基地局制御装置22’を設けた点
である。
【0075】基地局制御装置22’において、SHO制
御部221’は、既存のCDMA方式セルラ移動通信シ
ステムにおけるSHO処理と同じ処理を実施する。すな
わち、いずれかの基地局21から移動局10のSHO情
報が送られてくる都度、当該SHO情報に含まれるSH
O元セルの止まり木チャネル信号受信レベルとSHO先
候補セルの止まり木チャネル信号受信レベルとを調べ
る。SHO先候補セルの止まり木チャネル信号受信レベ
ルが予め設定された基準値以上になったならば、SHO
を実行開始し、SHO先候補セルをカバーする基地局2
1に前記移動局10との通信を開始させる。そして、S
HOの実行開始後、SHO元セルの止まり木チャネル信
号受信レベルが前記基準値以下になったならば、SHO
を実行終了し、SHO元セルをカバーする基地局21に
前記移動局10との通信を終了させる。
【0076】止まり木チャネル電力制御部224は、S
HO制御部221’で実施されたSHOの実行結果に基
づいて、基地局21から送信される止まり木チャネル信
号の送信電力を制御する。
【0077】次に、基地局制御装置22’の止まり木チ
ャネル電力制御部224で行われる止まり木チャネル電
力制御処理について説明する。
【0078】図10は、基地局制御装置22’の止まり
木チャネル電力制御部224で行われる止まり木チャネ
ル電力制御処理を説明するためのフロー図である。
【0079】まず、止まり木チャネル電力制御部224
は、SHO制御部221’において、いずれかの基地局
21と通信中の移動局10に対しSHO処理が実施され
ると(ステップS4001)、その状況を監視する。
【0080】そして、SHO実行開始に成功した場合
(ステップS4002でYes:SHO先候補セルとの
通信を開始できた場合)は、SHO先候補セルをカバー
する基地局21に対し、止まり木チャネル信号の送信電
力を所定量増加させるように制御する(ステップS40
03)。一方、SHO実行開始に失敗した場合(ステッ
プS4002でNo:SHO先候補セルとの通信を開始
できなかった場合)は、SHO先候補セルをカバーする
基地局21に対し、止まり木チャネル信号の送信電力を
所定量減少させるように制御する(ステップS400
4)。
【0081】また、SHO実行終了に成功した場合は
(ステップS4005でYes:SHO実行終了指示に
よりSHO元セルとの通信を終了できた場合)、SHO
元セルをカバーする基地局21に対し、止まり木チャネ
ル信号の送信電力を所定量増加させるように制御する
(ステップS4006)。一方、SHO実行終了に失敗
した場合(ステップS4005でNo:SHO実行終了
指示前にSHO元セルとの通信が断した場合)は、SH
O元セルをカバーする基地局21に対し、止まり木チャ
ネル信号の送信電力を所定量減少させるように制御する
(ステップS4007)。
【0082】以上、本発明の第4実施形態について説明
した。
【0083】本実施形態では、SHOの結果に応じて、
基地局21がカバーするセルのセル範囲と当該基地局が
通信可能な範囲とが一致するように、当該基地局21の
止まり木チャネル信号の送信電力が調整される。したが
って、SHOの実行開始を試みても、SHO先候補セル
をカバーする基地局21との通信を確立できないといっ
た事態や、SHOの実行開始直後に、SHO元セルをカ
バーする基地局21との通信が切断されてしまうといっ
た事態が発生する可能性を低く押さえることができる。
これにより、SHOの実行開始と失敗を繰り返して基地
局および網側に不要な負荷がかかり、リソースを浪費す
るのを効率よく防止することができる。また、SHOの
実行開始直後にSHOが終了してしまうことがなくなる
ので、通信の安定性や送信電力の低減といったSHOに
よる利点を効率よく享受することができる。加えて、本
実施形態によれば、SHOの結果に応じて止まり木チャ
ネル信号の送信電力が調整されるので、例えば、各基地
局の通信(トラヒックチャネル信号による通信)可能範
囲が通信中の移動局10の数等により動的に変化する場
合でも、確実にSHOの実行開始および終了を行うこと
ができる。
【0084】なお、本実施形態では、SHO制御部22
1’でSHO処理が実施される都度、そのSHOの結果
に応じて止まり木チャネル信号の送信電力を調整してい
る。しかしながら、上記の第3実施形態と同様に、SH
O元セルおよびSHO先候補セルの組み合わせ毎に、S
HO元セルおよびSHO先候補セルを対象とするSHO
の実行結果を所定回数分蓄積し、その内容(成功回数と
失敗回数の比率)に応じて、SHO元セルおよびSHO
先候補セルをカバーする各基地局21の止まり木チャネ
ル信号の送信電力を調整するようにしてもよい。
【0085】次に、本発明の第5実施形態について説明
する。
【0086】上記の第1〜第3実施形態は、SHO処理
を基地局システム20側の主導で行うようにしている。
これに対し、本実施形態では、SHO処理を移動局10
側の主導で行うようにしている。
【0087】図11は、本発明の第5実施形態が適用さ
れたセルラ移動通信システムに用いる移動局10’のブ
ロック図である。
【0088】この移動局10’が図1に示す第1〜第3
実施形態の移動局10と異なる点は、SHO制御部18
と補正値記憶部19とが設けられている点、および、S
HO候補選択部17は、自移動局10が通信(トラヒッ
クチャネル信号による通信)中のセル(SHO元セル)
の止まり木チャネル信号受信レベルのみを移動局ベース
バンド送信部14に通知し、これを受けて、移動局ベー
スバンド送信部14は、SHO元セルの止まり木チャネ
ル信号受信レベルのみを含むSHO情報を生成するよう
にした点である。
【0089】移動局10’において、SHO制御部18
は、自移動局10が通信中の基地局21を介して、基地
局制御装置22から通知された、当該基地局21のセル
をSHO元セルとするSHO先候補セルとの複数の組み
合わせに対する補正値を、補正値記憶部19に記憶す
る。そして、SHO候補選択部17において、SHO元
セルの止まり木チャネル信号受信レベルと、SHO元セ
ル以外のセルであって計測値が最も高く且つ所定値以上
のセル(SHO先候補セル)の止まり木チャネル信号受
信レベルとが抽出されると、図12に示すフローを実行
する。
【0090】すなわち、SHO制御部18は、補正値記
憶部19から、SHO候補セル選択部17で抽出された
SHO元セルとSHO先候補セルの組み合わせの補正値
を読み出す(ステップS5001)。そして、当該補正
値を用いて、SHO実行開始(SHO先候補セルとのト
ラヒックチャネル信号による通信開始)タイミングを決
定するSHO実行開始基準値と、SHO実行終了(SH
O元セルとのトラヒックチャネル信号による通信終了)
タイミングを決定するSHO実行終了基準値とを算出す
る(ステップS5002)。
【0091】それから、SHO制御部18は、SHO候
補セル選択部17で抽出されたSHO先候補セルの止ま
り木チャネル信号受信レベルが、先程算出したSHO実
行開始基準値以上であるか否かを判断する(ステップS
5003)。SHO実行開始基準値以上でなければ、ス
テップS5001に戻り、SHO候補選択部17におい
て、新たに抽出されたSHO元セルの止まり木チャネル
信号受信レベルとSHO先候補セルの止まり木チャネル
信号受信レベルに対し、上記の処理を行う。一方、SH
O実行開始基準値以上ならば、SHOの実行を開始す
る。つまり、SHO先候補セルをカバーする基地局21
とトラヒックチャネル信号を用いた通信を開始するよう
に、移動局10’を制御する(ステップS5004)。
これにより、当該移動局10’は、SHO元セルをカバ
ーする基地局21およびSHO先セルをカバーする基地
局21に対して、トラヒックチャネル信号を用いた通信
を同時に行うこととなる。なお、SHOの実行開始に失
敗した場合は、ステップS5001に戻り、SHO候補
選択部17において、新たに抽出されたSHO元セルの
止まり木チャネル信号受信レベルとSHO先候補セルの
止まり木チャネル信号受信レベルに対し、上記の処理を
行う。また、SHOの実行開始の結果(成功か失敗か)
は、そのSHOの対象となるSHO元セルおよびSHO
候補先セルの組み合わせを特定する情報と共に、移動局
ベースバンド送信部14、移動局無線送信部13等を介
して、通信中の基地局(SHO元セルをカバーする基地
局)21に通知される。
【0092】さて、SHO制御部18は、SHOの実行
を開始すると、SHO候補選択部17において、新たに
抽出されたSHO元セルの止まり木チャネル信号受信レ
ベルが、先程算出したSHO実行終了基準値以下になる
のを待つ(ステップS5005)。そして、SHO実行
終了基準値以下になったならば、SHOの実行を終了す
る。つまり、SHO元セルをカバーする基地局21に対
し、トラヒックチャネル信号を用いた通信を終了するよ
うに、移動局10’を制御する(ステップS500
6)。これにより、移動局10’は、SHO元セルをカ
バーする基地局21からSHO先セルをカバーする基地
局21へ、通信相手を移行させることになる。なお、S
HOの実行終了前に、SHO元セルをカバーする基地局
21との通信が断した場合は、ステップS5001に戻
り、SHO候補選択部17において、新たに抽出された
SHO元セルの止まり木チャネル信号受信レベルとSH
O先候補セルの止まり木チャネル信号受信レベルに対
し、上記の処理を行う。また、SHOの実行終了の結果
(成功か失敗か)は、そのSHOの対象となるSHO元
セルおよびSHO候補先セルの組み合わせを特定する情
報と共に、移動局ベースバンド送信部14、移動局無線
送信部13等を介して、通信中の基地局(SHO先候補
セルをカバーする基地局)21に通知される。
【0093】なお、本実施形態では、基地局制御装置2
2において、図3に示すフローは実施されない。その代
わりに、基地局制御装置22のSHO制御部221は、
図13に示すフローを実施する。
【0094】すなわち、SHO制御部221は、いずれ
かの基地局21を介して移動局10’からSHO情報が
送られてくると(ステップS6001)、当該SHO情
報に含まれるSHO元セルとの組み合わせの補正値を、
SHO補正値テーブル記憶部222から全て読み出す
(ステップS6002)。そして、読み出した各組み合
わせの補正値を含む情報を、当該移動局10’と通信中
の基地局21を介して、当該移動局10’に送信する
(ステップS6003)。
【0095】また、本実施形態において、図6に示すフ
ローを実施する場合は、ステップS2001において、
いずれかの基地局21を介して移動局10’からSHO
実行開始あるいは実行終了の結果が送られてくる都度、
ステップS2002以降の処理を行うようにすればよ
い。同様に、図7に示すフローを実施する場合は、ステ
ップS3001において、いずれかの基地局21を介し
て移動局10’からSHO実行開始あるいは実行終了の
結果が送られてくる都度、ステップS3002以降の処
理を行うようにすればよい。
【0096】以上、本発明の第5実施形態について説明
した。
【0097】なお、本実施形態では、上記の第1〜第4
実施形態において基地局システム20側の主導で行われ
ているSHO処理を、移動局10’側の主導で行うよう
にしているが、当然のことながら、上記の第5実施形態
において基地局システム20側の主導で行われているS
HO処理を、移動局10’側の主導で行うようにするこ
ともできる。この場合、基地局制御装置22’のSHO
制御部221’は不要である。また、基地局制御装置2
2’の止まり木チャネル電力制御部224は、いずれか
の基地局21を介して送られてきたSHOの実行開始あ
るいは実行終了の結果に基づいて、図10に示すステッ
プS4002以降の処理を行えばよい。
【0098】以上、本発明の各実施形態について説明し
た。
【0099】なお、本発明は、上記の各実施形態に限定
されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が
可能である。
【0100】例えば、上記の各実施形態では、セル−セ
ル間のSHOについて説明したが、本発明は、セル−セ
クタ間やセクタ−セクタ間のSHOについても同様に適
用できる。この場合、上記の第1〜第3、第5実施形態
における補正値は、SHO元セルあるいはSHO元セク
タとSHO先候補セルあるいはSHO先候補セクタとの
組み合わせ毎に用意されることとなる。また、上記の第
4実施形態における止まり木チャネル信号の送信電力制
御は、SHOの実行開始の結果に基づいて、SHO先候
補セルあるいはSHO先候補セクタの範囲を決定する止
まり木チャネル毎に行われ、また、SHOの実行終了の
結果に基づいて、SHO元セルあるいはSHO元セクタ
の範囲を決定する止まり木チャネル毎に行われることに
なる。
【0101】また、上記の第1〜第3、第5実施形態で
は、SHOの実行開始および実行終了のタイミングを判
断するための基準値を補正するための補正値を、SHO
元セルとSHO先候補セルの組み合わせ毎に用意する場
合について説明した。しかし、本発明は、これに限定さ
れない。
【0102】例えば、各セル毎に、SHOの実行開始タ
イミングを判断するための基準値を補正するための第1
の補正値と、SHOの実行終了タイミングを判断するた
めの基準値を補正するための第2の補正値とを用意する
ようにしてもよい。そして、SHO処理時において、S
HO実行開始タイミングをSHO先候補セルの第1の補
正値により補正された基準値を用いて判断し、SHO実
行終了タイミングをSHO元セルの第2の補正値により
補正された基準値を用いて判断するようにしてもよい。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セルあるいはセクタ範囲と通信可能な範囲とにずれがあ
る場合でも、より確実にハンドオーバを実行することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態が適用されたセルラ移動
通信システムに用いる移動局10のブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態が適用されたセルラ移動
通信システムに用いる基地局システム20のブロック図
である。
【図3】図2に示す基地局制御装置22のSHO制御部
221で行われるSHO処理を説明するためのフロー図
である。
【図4】図2に示すSHO補正値テーブル記憶部222
に記憶されているSHO補正値テーブルの一例を示す図
である。
【図5】SHO補正値テーブルに登録する補正地の決定
方法の一例を説明するための図である。
【図6】本発明の第2実施形態において、図2に示す基
地局制御装置22のSHO制御部221で行われる補正
値更新処理を説明するためのフロー図である。
【図7】本発明の第3実施形態において、図2に示す基
地局制御装置22のSHO制御部221で行われる補正
値更新処理を説明するためのフロー図である。
【図8】本発明の第3実施形態において、図2に示すS
HO補正値テーブル記憶部222に記憶されている実績
テーブルの一例を示す図である。
【図9】本発明の第4実施形態が適用されたセルラ移動
通信システムに用いる基地局システム20のブロック図
である。
【図10】図9に示す基地局制御装置22’の止まり木
チャネル電力制御部224で行われる止まり木チャネル
電力制御処理を説明するためのフロー図である。
【図11】本発明の第5実施形態が適用されたセルラ移
動通信システムに用いる移動局10’のブロック図であ
る。
【図12】図11に示す移動局10’のSHO制御部1
8で行われるSHO処理を説明するためのフロー図であ
る。
【図13】本発明の第5実施形態において、基地局制御
装置22のSHO制御部221で行われる処理を説明す
るためのフロー図である。
【図14】従来のSHOの概要を説明するための図であ
る。
【図15】基地局がカバーするセルのセル範囲と当該基
地局が実際に通信可能な範囲とにずれが生じている状態
で、従来のSHOを実行した場合の問題を説明するため
の図である。
【図16】基地局がカバーするセルのセル範囲と当該基
地局が実際に通信可能な範囲とにずれが生じている状態
で、従来のSHOを実行した場合の問題を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10,10’…移動局、11…移動局アンテナ 12…移動局送受分離部、13…移動局無線送信部 14…移動局ベースバンド送信部、15…移動局無線部
受信部 16…移動局ベースバンド受信部、17…SHO候補セ
ル選択部 18,221,221’…SHO制御部、19…補正値記
憶部 20…基地局システム、21…基地局、22,22’…
基地局制御装置 211…基地局アンテナ、212…基地局送受分離部 213…基地局無線受信部、214…基地局ベースバン
ド受信部 215…基地局無線送信部、216…基地局ベースバン
ド受信部 222…SHO補正値テーブル記憶部 223…インタフェース部、224…止まり木チャネル
電力制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 眞澤 史郎 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 吉村 学 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 稲垣 雅人 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所通信事業部内 (72)発明者 武内 良男 埼玉県上福岡市大原2−1−15 株式会社 ケイディディ研究所内 (72)発明者 山口 明 埼玉県上福岡市大原2−1−15 株式会社 ケイディディ研究所内 Fターム(参考) 5K022 EE01 EE21 EE31 5K067 AA15 BB03 BB04 DD25 DD43 EE02 EE10 EE16 EE24 FF16 GG01 GG11 HH22 HH23 JJ33 JJ36

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セル(あるいはセクタ)の範囲を決定する
    止まり木チャネル信号の移動局での受信レベルを基準値
    と比較することで、ハンドオーバの実行開始あるいは実
    行終了のタイミングを判断する、移動体通信システムに
    おけるハンドオーバの制御方法であって、 移動局がハンドオーバの先セル(あるいは先セクタ)を
    カバーする基地局と通信可能な範囲に到達したときにハ
    ンドオーバの実行が開始され、当該移動局がハンドオー
    バの元セル(あるいは元セクタ)をカバーする基地局と
    通信可能な範囲から逸脱したときにハンドオーバの実行
    が終了するように、予め用意しておいた補正値を用いて
    前記基準値を補正し、当該補正された基準値を用いて、
    当該ハンドオーバの実行開始あるいは実行終了のタイミ
    ングを判断することを特徴とするハンドオーバの制御方
    法。
  2. 【請求項2】セル(あるいはセクタ)の範囲を決定する
    止まり木チャネル信号の移動局での受信レベルを基準値
    と比較することで、ハンドオーバの実行開始あるいは実
    行終了のタイミングを判断する、移動体通信システムに
    おけるハンドオーバの制御方法であって、 予め、ハンドオーバの元セル(あるいは元セクタ)およ
    び先セル(あるいは先セクタ)の組み合わせ毎に、補正
    値を用意し、 実行開始あるいは実行終了されようとしているハンドオ
    ーバが対象とする元セル(あるいは元セクタ)および先
    セル(あるいは先セクタ)の組み合わせを認識し、当該
    認識した組み合わせに対して予め用意しておいた補正値
    を用いて、前記基準値を補正し、当該補正された基準値
    を用いて、当該ハンドオーバの実行開始あるいは実行終
    了のタイミングを判断することを特徴とするハンドオー
    バの制御方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載のハンドオーバの制御方法で
    あって、 前記補正値は、ハンドオーバの元セル(あるいは元セク
    タ)および先セル(あるいは先セクタ)の組み合わせ毎
    に、当該元セル(あるいは元セクタ)および当該先セル
    (あるいは先セクタ)の止まり木チャネルの受信レベル
    が等しくなる地点でのその受信レベルと、当該元セル
    (あるいは元セクタ)および当該先セル(あるいは先セ
    クタ)のトラヒックチャネルの受信レベルが等しくなる
    地点での、当該元セル(あるいは元セクタ)あるいは当
    該先セル(あるいは先セクタ)の止まり木チャネルの受
    信レベルと、の差分に応じて決定されることを特徴とす
    るハンドオーバの制御方法。
  4. 【請求項4】請求項2記載のハンドオーバの制御方法で
    あって、 前記補正値は、ハンドオーバの元セル(あるいは元セク
    タ)および先セル(あるいは先セクタ)の組み合わせ毎
    に、当該元セル(あるいは元セクタ)をカバーする基地
    局および当該先セル(あるいは先セクタ)をカバーする
    基地局の止まり木チャネル送信レベルの差分と、当該元
    セル(あるいは元セクタ)をカバーする基地局および当
    該先セル(あるいは先セクタ)をカバーする基地局のト
    ラヒックチャネル送信レベルの差分とに応じて、決定さ
    れることを特徴とするハンドオーバの制御方法。
  5. 【請求項5】セル(あるいはセクタ)の範囲を決定する
    止まり木チャネル信号の移動局での受信レベルを基準値
    と比較することで、ハンドオーバの実行開始あるいは実
    行終了のタイミングを判断する、移動体通信システムに
    おけるハンドオーバの制御方法であって、 ハンドオーバの元セル(あるいは元セクタ)および先セ
    ル(あるいは先セクタ)の組み合わせ各々について、前
    記基準値を使用してそのタイミングを判断した場合にお
    ける実行結果(成功か失敗か)を少なくとも1回分蓄積
    し、その蓄積された結果に応じて前記基準値を補正し、
    当該補正された基準値を、当該組み合わせに対して新た
    にハンドオーバの実行開始あるいは実行終了のタイミン
    グを判断する際に用いる新たな基準値に設定することを
    特徴とするハンドオーバの制御方法。
  6. 【請求項6】セル(あるいはセクタ)の範囲を決定する
    止まり木チャネル信号の移動局での受信レベルを基準値
    と比較することで、ハンドオーバの実行開始あるいは実
    行終了のタイミングを判断する、移動体通信システムに
    おけるハンドオーバの制御方法であって、 ハンドオーバの元セル(あるいは元セクタ)および先セ
    ル(あるいは先セクタ)の組み合わせ各々について、前
    記基準値を使用してそのタイミングを判断した場合にお
    ける実行結果(成功か失敗か)を、少なくとも1回分蓄
    積し、その蓄積された結果に応じて、当該組み合わせの
    元セル(あるいは元セクタ)あるいは先セル(あるいは
    先セクタ)をカバーする基地局の止まり木チャネル信号
    の送信レベルを調整することを特徴とするハンドオーバ
    の制御方法。
  7. 【請求項7】セル(あるいはセクタ)の範囲を決定する
    止まり木チャネル信号の移動局での受信レベルを基準値
    と比較することで、ハンドオーバの実行開始あるいは実
    行終了のタイミングを判断する基地局制御装置であっ
    て、 ハンドオーバの元セル(あるいは元セクタ)および先セ
    ル(あるいは先セクタ)の組み合わせ毎に補正値が記述
    されたテーブルと、 移動局より、当該移動局に対して実行開始あるいは実行
    終了されようとしているハンドオーバの元セル(あるい
    は元セクタ)および先セル(あるいは先セクタ)を入手
    する入手手段と、 前記入手手段で入手した元セル(あるいは元セクタ)お
    よび先セル(あるいは先セクタ)の組み合わせに対して
    前記テーブルに記述されている補正値を用いて、前記基
    準値を補正する補正手段と、 前記補正手段で補正された基準値を用いて、当該移動局
    に対して実行開始あるいは実行終了されようとしている
    ハンドオーバの実行開始あるいは実行終了のタイミング
    を判断する実行タイミング判断手段と、を有することを
    特徴とする基地局制御装置。
  8. 【請求項8】セル(あるいはセクタ)の範囲を決定する
    止まり木チャネル信号の移動局での受信レベルを基準値
    と比較することで、ハンドオーバの実行開始あるいは実
    行終了のタイミングを判断する基地局制御装置であっ
    て、 移動局より、当該移動局に対して実行開始あるいは実行
    終了されようとしているハンドオーバの元セル(あるい
    は元セクタ)および先セル(あるいは先セクタ)を入手
    する入手手段と、 前記基準値を用いて、前記移動局に対するハンドオーバ
    の実行開始あるいは実行終了のタイミングを判断する実
    行タイミング判断手段と、 前記入手手段で入手した元セル(あるいは元セクタ)お
    よび先セル(あるいは先セクタ)の組み合わせに対し、
    前記実行タイミング判断手段で判断されたタイミングに
    従ってハンドオーバの実行開始あるいは実行終了を試み
    た場合における実行結果(成功か失敗か)を、少なくと
    も1回分蓄積し、その蓄積された結果に応じて前記基準
    値を補正し、当該補正された基準値を、前記実行タイミ
    ング判断手段にて当該組み合わせに対して新たにハンド
    オーバの実行開始あるいは実行終了のタイミングを判断
    する際に用いる新たな基準値に設定する補正手段と、を
    有することを特徴とする基地局制御装置。
  9. 【請求項9】セル(あるいはセクタ)の範囲を決定する
    止まり木チャネル信号の移動局での受信レベルを基準値
    と比較することで、ハンドオーバの実行開始あるいは実
    行終了のタイミングを判断する基地局制御装置であっ
    て、 移動局より、当該移動局に対して実行開始あるいは実行
    終了されようとしているハンドオーバの元セル(あるい
    は元セクタ)および先セル(あるいは先セクタ)を入手
    する入手手段と、 前記基準値を用いて、前記移動局に対するハンドオーバ
    の実行開始あるいは実行終了のタイミングを判断する実
    行タイミング判断手段と、 前記入手手段で入手した元セル(あるいは元セクタ)お
    よび先セル(あるいは先セクタ)の組み合わせに対し、
    前記実行タイミング判断手段で判断されたタイミングに
    従ってハンドオーバの実行開始あるいは実行終了を試み
    た場合における実行結果(成功か失敗か)を、少なくと
    も1回分蓄積し、その蓄積された結果に応じて、当該組
    み合わせの元セル(あるいは元セクタ)あるいは先セル
    (あるいは先セクタ)をカバーする基地局の止まり木チ
    ャネル信号の送信レベルを調整する調整手段と、を有す
    ることを特徴とする基地局制御装置。
  10. 【請求項10】セル(あるいはセクタ)の範囲を決定す
    る止まり木チャネル信号の受信レベルを基準値と比較す
    ることで、ハンドオーバの実行開始あるいは実行終了の
    タイミングを判断する、移動体端末であって、 ハンドオーバの元セル(あるいは元セクタ)および先セ
    ル(あるいは先セクタ)の組み合わせ毎に補正値が記述
    されたテーブルと、 止まり木チャネルの受信レベルに基づいて、実行開始あ
    るいは実行終了されようとしているハンドオーバの元セ
    ル(あるいは元セクタ)および先セル(あるいは先セク
    タ)を認識する認識手段と、 前記認識手段で認識した元セル(あるいは元セクタ)お
    よび先セル(あるいは先セクタ)の組み合わせに対して
    前記テーブルに記述されている補正値を用いて、前記基
    準値を補正する補正手段と、 前記補正手段で補正された基準値を用いて、前記実行開
    始あるいは実行終了されようとしているハンドオーバの
    実行開始あるいは実行終了のタイミングを判断する実行
    タイミング判断手段と、を有することを特徴とする移動
    体端末。
  11. 【請求項11】請求項10記載の移動体端末であって、 前記実行タイミング判断手段で判断されたタイミングに
    従ってハンドオーバの実行開始あるいは実行終了を試み
    た場合における実行結果(成功か失敗か)を、当該移動
    体端末が通信中の基地局に通知する通知手段をさらに有
    することを特徴とする移動体端末。
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