JP2002077850A - 有料放送システムおよび有料放送受信装置および放送方法 - Google Patents

有料放送システムおよび有料放送受信装置および放送方法

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JP2002077850A
JP2002077850A JP2000268850A JP2000268850A JP2002077850A JP 2002077850 A JP2002077850 A JP 2002077850A JP 2000268850 A JP2000268850 A JP 2000268850A JP 2000268850 A JP2000268850 A JP 2000268850A JP 2002077850 A JP2002077850 A JP 2002077850A
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broadcasting
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broadcast
program
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JP2000268850A
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Hiroshi Machida
浩 町田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放送番組ばかりでなくソフトウエア配信や音楽
コンテンツ配信等のサービスを実施できると共にこれら
についての鍵配信や課金管理はそれぞれの提供者独自に
管理できるようにして多彩なサービスに適応できるよう
にした有料放送システムを提供する。 【解決手段】放送回線と通信回線2004を有し、暗号化さ
れた番組コンテンツデータを放送により伝送するシステ
ムにおいて、復号鍵情報の配送を放送回線によるもの
か、通信回線によるものかを示す鍵配送情報を放送信号
に多重し、伝送する手段2001を具備することを特徴とす
る。この場合、復号鍵の情報は通信回線で配布可能であ
ることから、コンテンツを提供する提供者側において、
放送局での鍵配信や番組の課金管理と切り離してこれを
独自に行うことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば有料衛星
放送システムのような、放送局センタシステムと複数の
加入者受信装置からなる有料放送システムとその受信機
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人工衛星を用いたテレビ放送サー
ビスが普及しつつあり、特に最近では通信衛星、放送衛
星を用いたデジタル方式の放送サービスが運営されてい
る。一般に衛星放送システムでは、チャンネル単位、番
組単位、時間単位など様々な方法で有料放送サービスが
運営されている。
【0003】図8に一般的な衛星を用いた放送システム
のシステム構成図を示す。この構成を説明する。放送信
号が放送局2001から送信され、これが各家庭の受信
装置2002で受信されると、受信装置2002ではこ
の受信した放送信号について、復調、データのデコード
を行った後、テレビジョン受像機(TV)2003に出
力され、映像と音声が出力表示される。これにより、利
用者は放送サービスを観賞することができる。
【0004】また受信装置2002がTVに内蔵される
場合もあり、また受信装置2002は、有料放送の契約
情報管理や制御を行う機能を有したモジュールとで構成
される場合もある。一般にはモジュールとして、ICカ
ードが用いられている。
【0005】民間放送における衛生放送においては、放
送局2001から視聴者の受信装置2002は、その視
聴者(利用者)との受信契約内容に応じて個別情報が伝
送される。一般には、EMM(Entitlement management
message)データと呼ばれ、受信装置固有のID番号が
付加されたEMMデータが、放送局2001から各受信
装置2002に対して、放送信号に多重されて伝送され
る。受信装置2002では、固有に持つIDから自分自
身のEMMデータを受信し、受信装置内に契約情報が記
憶される。
【0006】また一般には、有料放送は放送局2001
から受信装置2002に対して、放送される番組データ
は暗号化(スクランブル処理)して伝送するが、伝送さ
れる有料番組に対応して、放送信号に番組情報や復号す
るため鍵情報を含むECM(Entitlement Control Mess
age)と呼ばれる情報が伝送される。
【0007】受信装置では、EMMデータから得た契約
情報と、選択する番組のECM情報とを参照して、選択
する番組の復号を行い、その結果、ユーザは契約内容の
範囲で所望に選択した番組を視聴することができて、有
料放送サービスを享受することができる。
【0008】ここで、有料放送サービスの場合、そのサ
ービスを受けるには所要の料金を払う必要がある。
【0009】そして、このような有料放送サービスの課
金方法としては様々な方法がある。一例をあげると、一
般的には[1]放送の月極等でチャンネル毎に契約する
視聴契約形態、[2]番組のジャンル毎に契約する契約
形態、[3]予め料金を先払いして番組毎または視聴時
間により課金する視聴契約形態、[4]視聴した番組ま
たは時間を受信装置2002で記憶し、視聴後にその視
聴履歴データを回収し課金する視聴契約形態、などであ
る。
【0010】これらのうち、前者3つの視聴契約形態で
は、放送局から受信装置に単方向のシステムで実現でき
る視聴契約形態であり、最後の[4]の視聴形態では双
方向の情報の伝送を行う必要がある。
【0011】一般に衛星放送有料放送システムでは、受
信機に電話モデムを内蔵し、公衆回線2004に接続し
て、放送局2001と受信装置2002が通信を行い、
視聴履歴データを受信装置2002から放送局2001
に送る。また、後者2つの視聴契約形態においては、視
聴した番組または時間により課金を行うため、PPV
(Pay Per View:ペイパービュー)視聴と呼
ばれている。
【0012】一般的には放送局2001でサービスする
有料放送は、放送局2001において伝送する有料番組
の暗号化処理を行い、これを受信装置2002に送信
し、有料番組を視聴しようとするユーザの受信装置20
02に課金を行うと同時に有料番組の復号を行い、視聴
を行う。
【0013】従来における有料放送用の受信装置200
2の構成を図9にブロック図で示す。図に示すように、
従来技術としての受信装置2002は、有料放送受信の
ための機能を一般にはICカードなどのモジュールに封
じ込めて用いるが、本発明で取り上げる技術には直接関
係しないため受信装置全体を一体化したかたちで説明す
る。
【0014】受信装置2002の備える端子2102に
は、アンテナで受けた信号が周波数ダウンコンバートさ
れた放送信号として入力される。チューナ回路2105
では、信号の選択、復調、データの誤り訂正処理が行わ
れる。一般には、放送信号はQPSK変調や8相PS
K、誤り訂正方式としてはリードソロモン誤り訂正符
号、畳み込み符号などが用いられる。チューナ2105
からは復調、及び誤り訂正されたパケット形式の信号が
出力され、復号回路2106を介して、デコーダ回路2
107に入力される。パケット形式のデータは、一般に
はISO13818-1規格(MPEG2システム規格)のデータ
が用いられ、パケットデータには複数の放送信号、制御
データが含まれる。
【0015】復号回路2106では暗号化された番組を
視聴するため、必要に応じてパケット信号の復号処理を
行い、デコーダ回路2107に信号を出力する。
【0016】デコーダ回路2107では、放送信号の分
離処理、映像音声信号のデコード処理を行う。また、多
重された制御信号の分離も行う。
【0017】表示回路2108では、デコードされた映
像音声信号に、操作メニューやメッセージ等、利用者と
の表示インターフェースを行う文字、図形等が重畳さ
れ、TV信号に変調を行った後に端子2103に出力さ
れる。端子2103にはTV受像機が接続され、利用者
は放送信号を視聴することができる。
【0018】ECM受信回路2109では、有料放送番
組の放送信号に多重されている番組情報、復号するため
の鍵情報などを含むECMが放送信号から分離され、制
御回路2112に出力される。
【0019】IDメモリ2115には、受信機を識別す
るための識別番号が記憶されている。EMM受信回路2
110では、EMMデータを取得するために放送信号に
多重されているEMMデータを分離し、制御回路211
2ではIDメモリ2115に記憶するID番号を用い
て、自己のEMMデータのみを受信処理する。受信した
EMMデータは解読して、契約情報として契約情報メモ
リ2114に記憶する。
【0020】キー入力回路2113は、利用者の操作イ
ンターフェースを担うもので、利用者の番組選択などの
選択内容を制御回路2112に出力する。制御回路21
12では、表示回路2108によって利用者に番組のメ
ニューを表示し、利用者は番組を選択してキー入力回路
2113に選択情報を入力する。制御回路2112で
は、チューナ回路2105、デコーダ回路2106など
を制御し、利用者の選択した番組を端子2103に出力
する。選択した番組が有料放送である場合には、制御回
路2112は、受信したECMと、契約情報メモリ21
14内の契約情報を参照して、視聴の可/不可を判定
し、視聴可能であるならばECMに存在する復号のため
の鍵情報を用いて、復号回路2106に鍵を与え、番組
信号を復号する。
【0021】選択した番組がPPV番組で視聴後に課金
する場合には、選択及び視聴を行う番組について、視聴
した番組番号や時刻等を視聴履歴データとして、視聴履
歴メモリ2116に記憶する。視聴履歴メモリ2116
では、複数の視聴履歴データの記憶領域が存在し、PP
V番組の視聴に応じて複数の領域に視聴記録が記憶され
る。
【0022】一般には、定期的にまたは視聴履歴メモリ
2116内の記憶領域が満杯または一定数を越えた場
合、制御回路2112は、電話モデム2111を制御
し、放送局に発呼を行い、放送局と公衆電話回線を用い
て通信を行い、視聴履歴メモリ内に記憶されているPP
V番組の視聴履歴データを放送局に送る。放送局では視
聴したPPV番組の視聴履歴データから課金を行い、利
用者から視聴料金を回収する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、デジタ
ル有料放送においては、その有料放送のサービス提供元
である放送局によって一元的に伝送する番組データの暗
号化を行い、放送局からユーザの受信装置に対し、暗号
化された番組データを伝送し、ユーザの受信装置では課
金を行いながら、復号を行い視聴する。この場合、復号
するための鍵の管理や暗号方式、課金管理は放送局で一
元的に行われる。
【0024】一方、放送サービスには、放送局からユー
ザに提供される一般的な番組視聴サービスの他に、例え
ばに向けてのソフトウエアの配信サービス、携帯音楽端
末に向けての音楽コンテンツデータの配信サービスなど
がある。
【0025】このようなソフトウエアや、コンテンツの
販売を、有料放送を利用して行うサービスの展開が考え
られるが、その場合、ソフトウエア提供者やコンテンツ
提供者側から考えると、課金や鍵の配信は、放送局での
鍵配信や番組の課金管理と切り離して独自に行いたいと
ころである。
【0026】しかし、従来の有料放送システムは、鍵の
配信、課金管理は放送局で一元管理する仕組みであるか
ら、従来の枠組みの範囲では実現できず、ソフトウエア
提供者やコンテンツ提供者の要望には応えることができ
ない。
【0027】そこで、この発明の目的とするところは、
放送番組ばかりでなく、ソフトウエア配信や音楽コンテ
ンツ配信などのサービスを実施できると共に、これらに
ついての鍵配信や課金管理はそれぞれの提供者独自に管
理できるようにして多彩なサービスに適応できるように
した有料放送システムおよびその受信装置を提供するこ
とにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成する。すなわち、放送回線
と通信回線を有し、暗号化された番組コンテンツデータ
を放送により伝送するシステムにおいて、前記暗号化さ
れた番組コンテンツデータを復号するための復号鍵情報
の配送を放送回線によるものか、通信回線によるものか
を示す鍵配送情報を放送信号に多重し、伝送する手段を
具備することを特徴とする。そして、この場合、復号鍵
の情報は通信回線で配布可能であることから、コンテン
ツを提供する提供者側において、放送局での鍵配信や番
組の課金管理と切り離してこれを独自に行うことが可能
になる。
【0029】また、本発明は、放送回線と通信回線を有
し、暗号化された番組コンテンツデータを放送により送
する放送システムの受信装置として、暗号化された番組
コンテンツデータを受信する手段と、前記暗号化された
番組コンテンツデータを復号するための復号鍵情報の配
送を放送回線と通信回線のうち、いずれで実施するかを
示す鍵配送情報を放送信号から受信する手段と、鍵配送
情報対応に、放送信号または通信回線から鍵情報を取得
する手段と、暗号化された番組コンテンツデータの復号
を、前記取得した鍵情報を用いて実施する手段とを具備
して構成する。そして、この場合、復号鍵の情報は放送
回線でもまた通信回線でも受け取ることが可能であるこ
とから、コンテンツを提供する提供者側において、放送
局での鍵配信や番組の課金管理と切り離してこれを独自
に行っても、利用者はそのサービスを利用することが可
能な有料放送受信装置となる。
【0030】本発明は、放送システムと通信回線を用い
た有料放送システムにおいて、鍵の伝送方法、暗号方
式、課金方法の指示を行う制御情報を、放送信号に多重
伝送し、受信装置でその指示に従い動作させることで、
放送局とは独立したシステムで、鍵の管理、暗号方式管
理、課金管理などを行うことを放送信号によって指定す
ることができ、かつサービスの多様化に柔軟に対応でき
るようになる。
【0031】そのため、ソフトウエアコンテンツや、音
楽コンテンツなどの各種コンテンツの販売を、有料放送
を利用して行うことができると共に、それらの鍵配信や
課金管理を、放送局側とは独立してコンテンツ販売ある
いはコンテンツ提供者側で実施できるようになり、新た
なビジネス形態が展開可能な有料放送システムを提供で
きる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明は、ソフトウエアや、コン
テンツの販売を、有料放送を利用して行うことができる
と共に、それらの鍵配信や課金管理を、放送局側とは独
立して実施できるようにした有料放送システムを実現す
るものであって、以下、本発明の実施例について図面を
参照して説明する。
【0033】ここで、本発明の理解を助けるため、本発
明の対象としている有料放送の仕組みについて、その概
念を説明しておく。
【0034】有料で番組を提供する有料放送では、視聴
者がその有料放送番組を提供する放送局と受信契約を締
結し、且つ、その有料放送番組を受信できる受信機を設
置して番組を視聴する仕組みとなっている。従来のペイ
パービュー方式による有料放送のシステムは有料番組を
提供する番組提供事業者があり、この番組提供事業者か
らの放送番組を暗号化(スクランブル処理)し、また、
これに契約情報(EMM情報)と番組情報(ECM情
報)を多重してから当該放送番組を送信すると共に、契
約視聴者の受信機からペイパービュー(PPV)視聴情
報を読み出し、当該情報をもとに各受信機のPPV視聴
料金を計算し、視聴者に請求、回収するほか、これによ
って回収した売上金を、関係する番組提供事業者に渡す
と云った機能を有するプラットホーム事業者システムと
しての放送局がある。そして、利用者のもとには、受信
した放送番組を契約情報に従ってデスクランブルし、テ
レビ信号化してテレビ受像機に与えると共に、番組情報
から得た視聴している情報(視聴情報)をメモリに保存
し、プラットホーム事業者システムとしての放送局の要
求によりこの保存した情報を当該プラットホーム事業者
システムに送信すると云った機能を有する受信装置があ
る。
【0035】受信装置には視聴管理用に例えばICカー
ドを使用し、ここにマスタ鍵(Km)(個別鍵)などを
保存する。放送局は番組(映像、音声データ)を供給す
るのみであり、視聴者との契約に従って受信機の制御を
行うのはプラットホーム事業者システムとしての放送局
である。このプラットホーム事業者に番組提供事業者は
番組を供給し、スクランブル放送を依頼するほか、視聴
料金の収集を依頼する。
【0036】有料放送の仕組みを説明すると、まず、番
組提供事業者または放送局から、視聴契約を結んだ視聴
者の受信装置(IRD)には、契約情報(EMM情報)
が与えられる。この情報は契約した者の受信装置が視聴
できるようにするための情報であり、番組提供事業者ま
たは放送局はEMM情報を与えた受信装置が視聴可能に
なるように、受信装置に固有の個別鍵(Km)で暗号化
し、さらに受信装置が伝送されるEMM情報の中から自
己の受信機宛のEMM情報をフィルタリングできるよう
にするためIDを付加して送出する。
【0037】このため、その個別鍵(Km)を有しない
受信装置ではその暗号化されている情報を取り込むこと
ができず、他人の情報を使用して只見をするような不正
ができない仕組みとなる。また、このEMM情報はIC
カード内に記憶され、不正に書き換えができない。
【0038】また、有料放送では、例えば、EMM情報
でワーク鍵(Kw)も与える。このワーク鍵(Kw)
は、ECM情報を不正に利用されないように暗号化する
ための鍵である。すなわち、ECM情報とは、視聴契約
がある全受信装置のICカードに共通に与える番組に関
する情報であり、ワーク鍵(Kw)で暗号化された情報
として与えられる。このECM情報は放送している番組
に関する情報の他、映像および音声信号など放送でサー
ビスされる情報に施したスクランブルを解くための鍵で
あるスクランブル鍵(Ks)が含まれている。
【0039】このため、視聴契約が無い受信装置のIC
カードでは、EMM情報を放送局から受けることができ
ず、従って、ワーク鍵(Kw)も得られないため、最終
的にスクランブル鍵(Ks)も得られないので番組視聴
できない仕組みである。
【0040】この視聴契約の有無の判定は、ICカード
内の視聴可否判定部において、EMM情報とECM情報
とを比較することで行う。そして、判定の結果、契約が
あると判断した場合にはECM内にあるデスクランブル
鍵(Ks)をデスクランブル部へ与え、デスクランブル
できるようにしているが、契約がない場合には、スクラ
ンブル鍵(Ks)をデスクランブル部へ与えず、視聴で
きないようにしている。
【0041】以上の有料放送の仕組みを念頭において、
次に、図1から図7を用いて本発明の実施例を説明す
る。なお、ここでの実施例の説明では、番組視聴サービ
スの例をあげて説明をするが、例えばパソコンのソフト
ウエアの配信サービスや、携帯音楽端末のコンテンツデ
ータ配信サービスのように、受信して取り込みはする
が、受信装置での視聴は行わずに外部装置に出力して利
用するデータについても番組データとして扱い、本発明
の対象として含めるものとする(第1の実施例)図1に
本発明における放送システムの構成例を示す。図におい
て、101はコンテンツプロバイダ、2001は放送
局、2002はユーザの受信装置であって、例えば、各
家庭等に設置された受信装置である。また、2003は
ユーザのテレビジョン受像機(TV)、2004は電話
網などの公衆回線網(通信回線)である。放送局200
1から各家庭の受信装置2002までは衛星などを介し
て番組等が送信される。
【0042】コンテンツプロバイダ101は、有料放送
番組を提供する機関である。有料番組コンテンツは、コ
ンテンツプロバイダ101から放送局2001に暗号化
して提供することができる。この場合、有料番組コンテ
ンツを暗号化するための鍵の管理や、課金管理は、放送
局2001とは独立に、コンテンツプロバイダ101で
行う。放送局2001では、放送局で暗号化する番組
に、コンテンツプロバイダ101で暗号化された番組コ
ンテンツを多重して、受信装置2002に放送によって
伝送する。
【0043】受信装置2002は、放送局2001から
の放送信号を受信すると共に、この受信した放送信号に
ついて、復調し、データのデコードを行った後、映像信
号としてテレビジョン受像機(TV)2003に出力す
るものであり、テレビジョン受像機(TV)2003は
自己の接続された受信装置2002より出力された映像
信号を映像および音声として表示するものである。
【0044】尚、受信装置2002がTVに内蔵される
場合もあり、また受信装置2002は、有料放送の契約
情報管理や制御を行う機能を有したモジュールとで構成
される場合もある。一般にはモジュールとして、ICカ
ードが用いられている。
【0045】民間放送における衛星放送においては、放
送局2001から視聴者の受信装置2002は、その視
聴者(利用者)との受信契約内容に応じて個別情報が伝
送される。一般的には、受信装置固有のID番号が付加
されたEMM(Entitlementmanagement message)デー
タが、放送局2001から各受信装置2002に対し
て、放送信号に多重されて伝送される。受信装置200
2では、固有に持つIDから自分自身のEMMデータを
受信し、受信装置内に契約情報を記憶させる。
【0046】また一般には、有料放送は放送局2001
から受信装置2002に対して、放送される番組データ
は暗号化して伝送し、伝送される有料番組に対応して、
放送信号に番組情報や復号するため鍵情報を含むECM
(Entitlement Control Message)が伝送される。
【0047】受信装置2002では、EMMから得た契
約情報と、選択する番組のECMを参照して、選択する
番組の復号を行い、ユーザは有料放送のサービスを受け
ることができる。
【0048】なお、図1では示されていないが、各受信
装置2002は、それぞれ暗号処理部を持つ。
【0049】<放送信号のデータ形式>図2は、放送局
2001より受信装置2002に向けて放送される信号
のデータ形式の例を示している。図に示すように、放送
信号には、番組データ202に対して、番組情報や、そ
の番組データ復号のための情報を含むECMデータ20
1が多重されて伝送される。番組データ202は、複数
の番組が多重されて存在するが、複数の番組コンテンツ
が存在する場合には、各番組データ202に対応して、
複数のECM201が存在する。
【0050】<ECMデータの例>図3は、ECMデー
タ201の例を示したものである。図に示すように、E
CMデータ201は番組識別情報301、番組種別情報
302、鍵配送方式情報303、暗号方式304、課金
方式情報305、センタ識別情報306、スクランブル
鍵(Ks)データ情報307を持つ。
【0051】これらのうち、番組識別情報301は、番
組を識別するための識別子である。また、番組種別情報
302は、番組の種類を表す情報であり、例えば、契約
有料放送番組、PPV有料番組、データ番組などを表
す。
【0052】鍵配送方式情報303は、例えば鍵を放送
信号、すなわち、ECMで伝送するか、通信回線で伝送
するかを示す情報である。暗号方式情報304は、例え
ば通信回線で鍵を伝送した場合においてその鍵を復号す
る際に必要な復号方式、または番組コンテンツを復号す
るための復号方式を示す情報である。
【0053】課金方式情報305は、例えば番組コンテ
ンツを視聴する毎に通信回線による通信を行い、課金す
るか、視聴した番組情報を受信装置の持つ視聴履歴メモ
リに記憶し、まとめて通信回線による通信を行い、課金
するかを示す情報である。また、センタ識別情報306
は、例えばコンテンツプロバイダや放送局を識別するた
めの情報であり、場合によりその電話番号を含む。
【0054】スクランブル鍵(Ks)データ情報307
は、鍵配送方式情報303が鍵を放送信号で伝送される
場合に、鍵情報を伝送するための領域である。
【0055】このような構成のECMデータは、基本的
に番組コンテンツ毎に配置することができるため、番組
コンテンツ毎に鍵配送方式、暗号方式、課金方式などを
指定することができる。
【0056】<受信装置の暗号処理部構成例>図4に、
本発明による受信装置2002の持つ暗号処理部の一例
を示すブロックを、また、図5にその動作を説明するた
めのフローチャートを示す。図4に示すように、受信装
置2002の持つ暗号処理部は、端子401,402,
403、蓄積装置404、スイッチ405、EMM受信
部406、ECM受信部407、復号処理部A1 40
8、ECM処理部409、復号処理部B 410、通信
制御処理部411、復号処理部C 412、スイッチ4
16、復号処理部A2417、復号化処理部D 418
とから構成される。
【0057】なお、413はワーク鍵(Kw)、414
はマスタ鍵(Km)、415は通信鍵(Kt)である。
ここでマスタ鍵(Km)414は加入契約する際に渡さ
れる受信装置固有の鍵であって、受信装置2002にあ
らかじめ設定されているものとする。通信鍵(Kt)4
15は、センタから取得したスクランブル鍵(Ks)を
復号化するための鍵であり、加入契約する際に渡される
ものとするか、コンテンツ購入の契約をすると渡される
ものである。
【0058】これらのうち、端子401は復号された放
送信号が入力される端子であり、端子402は復号化さ
れた番組データの出力用の端子であり、端子403はネ
ットワークや電話網などの通信回線に接続される端子で
ある。また、蓄積装置404は、端子401を介して送
られてくる復号された放送信号が入力され、これを蓄積
するためのものであり、蓄積した放送信号は読み出して
スイッチ405に出力できるものである。スイッチ40
5は、端子401を介して送られてくる放送信号または
前記蓄積装置404より読み出された放送信号のうち、
一方を選択してEMM受信部406に与えるものであ
り、EMM受信部406は、このスイッチ405を介し
て送られてくる放送信号中からEMMデータを分離抽出
して復号処理部B 410に与えるものである。
【0059】また、ECM受信部407は、入力選択し
た番組のECMデータ(番組情報)を分離するものであ
り、復号処理部A1 408は、スイッチ405を介し
て入力されてくる放送信号中の番組データを復号処理部
B 410の復号したスクランブル鍵(Ks)を使用し
て復号すると共に、復号した番組データを、スイッチ4
16を介して端子402に出力するものである。
【0060】復号処理部A2 417は放送信号中の番
組データをスクランブル鍵(Ks)を用いて復号するも
のであって、暗号方式別に複数用意してある。
【0061】復号処理部B 410は、ワーク鍵(K
w)413を用いてECMデータを復号するものであ
り、通信制御処理部411は、ECM処理部409の制
御のもとにセンタからスクランブル鍵(Ks)を取得し
て復号処理部A2 417に与えるものであって、EC
Mデータ中に含まれている鍵配送方式の情報より、EC
Mデータの鍵伝送方式が通信回線であることを知った場
合にECM処理部409による制御のもとに、このよう
な通信処理を行うものである。
【0062】また、復号処理部C 412は、マスタ鍵
(Km)414を鍵としてEMMデータを復号化し、ワ
ーク鍵(Kw)413を得るものであり、スイッチ41
6は、復号処理部A1 408もしくは復号処理部A2
417のいずれか一方を選択して端子402に番号デ
ータを出力するものである。
【0063】復号化処理部D 418は、センタから取
得したスクランブル鍵(Ks)を、通信鍵(Kt)41
5を用いて復号し、この復号したスクランブル鍵(K
s)を復号処理部A2 417に渡すものである。ま
た、復号処理部A2 417は、復号化処理部D 41
8の復号したスクランブル鍵(Ks)を用いて、放送信
号中の暗号化された番組データを復号し、スイッチ41
6に出力するものである。
【0064】また、ECM処理部409は、ECMデー
タ内の暗号方式情報を参照し、複数ある復号処理部A2
417のうち、暗号方式が一致する復号処理部A2
417を選択して復号に使用するように制御するもので
ある。また、スイッチ416は復号処理部A2 417
の復号した番組データもしくは復号処理部A1 408
の復号した番組データのいずれか一方を選択切り替えし
て端子402に出力するための選択切り替え用のスイッ
チである。
【0065】このような構成において、端子401に
は、受信装置2002が受信し、復号した放送信号が入
力される。放送信号には、サービスされる番組コンテン
ツデータ、EMMデータ、ECMデータが多重されてい
る。
【0066】この復号された放送信号は受信装置200
2における暗号処理部入力され、この暗号処理部におけ
る蓄積装置404とスイッチ405とに与えられる。す
ると蓄積装置404はこの入力された放送信号をデータ
として蓄積する。蓄積装置404は、入力された放送信
号データを蓄積して保持すると共に、当該蓄積したデー
タを再生してサービスを行うことができるように存在す
る。利用者は必要に応じて蓄積装置404に蓄積された
放送信号を再生し、スイッチ405を選択してサービス
の提供を受けることができる。なお、本発明では、蓄積
装置404の無い構成もあり得る。
【0067】すなわち、スイッチ405は入力を切り替
えるためのものであり、スイッチ405を端子401選
択側に切り替えてあれば、端子401に入力された映像
信号がEMM受信部406およびECM受信部407に
入力され、蓄積装置404選択側に切り替えてあれば蓄
積装置404の蓄積したデータの再生データをEMM受
信部406およびECM受信部407に入力することが
できる。従って、利用者は必要に応じていずれかを選択
することになる。
【0068】スイッチ405を介して放送信号を受け取
ったEMM受信部406は、入力された放送信号のデー
タ中からEMMデータを分離する。EMMデータは、契
約情報であり、この情報は契約した利用者の受信装置が
放送を視聴できるようにするための情報であり、放送局
側からはEMMデータを与えた受信装置が放送を視聴可
能になるように、その受信装置固有の個別鍵(Km)(マ
スタ鍵)で暗号化し、さらに受信装置が伝送されるEM
Mデータの中から自己の受信装置宛のEMMデータをフ
ィルタリングできるようにするためIDを付加して送出
する。
【0069】EMM受信部406は抽出したEMMデー
タを復号処理部C 412に渡す。利用者の受信装置2
002には、契約時に当該受信装置固有の個別鍵(Km)
をマスタ鍵として受けているので、これを用いて復号処
理部C 412はこのEMMデータを復号化する。この
復号化によって、復号処理部C 412はワーク鍵を得
る。
【0070】すなわち、利用者の契約内容に応じてEM
Mデータ中には暗号化されたワーク鍵が存在しており、
マスタ鍵(Km)414を鍵として復号処理部C 41
2がEMMデータを復号化すると、ワーク鍵(Kw)4
13が得られるので、このワーク鍵(Kw)を得て受信
装置2002に記憶する。
【0071】また、スイッチ405を介して放送信号を
受け取ったECM受信部407では、入力選択した番組
のECMデータ(番組情報)を分離する。そして、この
分離されたECMデータは、復号処理部B 410に与
えられ、この復号処理部B410は前記のワーク鍵(K
w)413を用いてECMデータを復号する。そして、
復号されたECMデータは、ECM処理部409に与え
られ、ここで次のように処理される。
【0072】すなわち、ECM処理部409では、EC
Mデータ中に含まれている鍵配送方式の情報を参照し、
ECMデータの鍵伝送方式が、放送信号である場合に
は、ECMデータから得たスクランブル鍵(Ks)を用
いて、番組データを復号すべく、復号処理部A1 40
8を制御し、これにより復号処理部A1 408はスイ
ッチ405を介して入力されてくる放送信号中の番組デ
ータを復号し、スイッチ416を介して端子402に復
号した番組データを出力する。
【0073】一方、ECMデータの鍵伝送方式が通信回
線である場合には、ECM処理部409は、通信制御処
理部411を制御し、これにより通信制御処理部411
はセンタと端子403を介して通信処理を行い、センタ
よりスクランブル鍵(Ks)を取得する。
【0074】通信制御処理部411がセンタから取得し
たスクランブル鍵(Ks)は、復号処理部A2 417
に与えられ、当該復号処理部A2 417は通信鍵(K
t)415を用いて復号してスクランブル鍵(Ks)を
得る。そして、この復号処理部D 418で復号された
スクランブル鍵(Ks)を用いて、復号処理部A241
7は放送信号中の番組データを復号し、スイッチ416
に出力する。なお、この時、ECM処理部409におい
ては、ECMデータ内の暗号方式情報を参照し、複数あ
る復号処理部A2 417のうち、暗号方式が一致する
復号処理部A2 417を選択して復号に使用する。
【0075】スイッチ416は復号処理部A2 417
の復号した番組データもしくは復号処理部A1 408
の復号した番組データのいずれか一方を選択切り替えし
て端子402に出力する。従って、端子402からは復
号した番組データが出力されることになり、復号された
番組を視聴することができるようになる。
【0076】個々の要素の動作は以上の如きであるが、
暗号処理部全体としての動作の流れについて説明してお
く。図5に示すように、暗号化処理部は、ECMデータ
の鍵配送方式を参照し、ECMデータの鍵伝送方式を調
べる(図5の処理501,502)。その結果、ECM
データの鍵伝送方式が、放送信号である場合には、EC
Mデータに存在するスクランブル鍵(Ks)を用いて、
番組データを復号する(図5の処理510,509)。
【0077】処理502において、ECMデータの鍵伝
送方式が通信回線である場合には、ECMデータからセ
ンタ識別などのセンタ情報を得て(処理503)、指定
のセンタに発呼を行い(処理504)、センタから鍵デ
ータを取得し(処理505)、通信制御処理を終了する
(処理606)。そして、次にECMの暗号方式を参照
し(処理507)、暗号方式を選択し(処理508)、
番組データを復号する(処理509)。
【0078】ここでは、暗号化の方式複数種に対応でき
るように、それぞれ異なる暗号化方式の復号化処理部を
複数用意した。そのため、暗号化番組データをその番組
を提供するプロバイダ別に独自の暗号化を施して放送す
ることができ、しかも、暗号化番組データを復号するた
めの鍵の配送方法を、放送信号による配送とするか、通
信回線による配送とするかの指定と鍵の配布先を、放送
信号に多重された制御信号によって行うようにしている
ので、鍵の管理と暗号化を放送局ばかりでなく、プロバ
イダ側でも独自に管理することが出来るようになる。そ
のため、パソコンやゲーム機用などのソフトウエアコン
テンツや、音楽コンテンツといった各種コンテンツの販
売を、そのコンテンツの販売を手掛けるプロバイダから
提供してこれを有料放送を利用してユーザに有償配信す
るビジネスサービスの展開を考える場合に、各プロバイ
ダから提供するコンテンツに、それぞれ独自の暗号化処
理を施し、且つ、独自に鍵の管理、配信と課金管理がで
きるようになる。
【0079】この第1の実施例は、放送送信する番組デ
ータについて、暗号化の方式複数種に対応できるよう
に、それぞれ異なる暗号化方式の復号化処理部を複数用
意し、また、暗号化番組データを復号するための鍵の配
送方法を、放送信号による配送とするか、通信回線によ
る配送とするかの指定と鍵の配布先を、放送信号に多重
された制御信号により行うか、通信回線により行うか選
択できるようにしたものであり、配布を通信回線で行う
場合には、特定のセンタと通信を行い、当該特定のセン
タから鍵を取得し、番組データの復号を行うようにした
ものである。従って、これにより、番組データ復号の鍵
の配送方法をサービスに応じて指定できるようになる。
【0080】また、通信回線で鍵を伝送する場合、暗号
化された鍵の暗号方式の指定を、放送信号に多重された
制御信号によって行い、指定された暗号方式により鍵の
復号を行うようにした。これにより、番組データ復号の
復号方式をサービスに応じて指定できる。
【0081】また、通信回線で鍵を伝送する場合、暗号
化された番組データの暗号方式の指定を、放送信号に多
重された制御信号によって行い、指定された暗号方式に
より番組データの復号を行うようにした。これにより、
番組データ復号の復号方式をサービスに応じて指定でき
る。
【0082】また、番組視聴に対し課金するための課金
方式を、番組個別に課金するか、視聴履歴に記憶してま
とめて行うかの指定を、放送信号に多重された制御信号
によって行い、番組個別に課金する場合には、特定のセ
ンタと通信を行い、特定のセンタ対して視聴番組データ
を伝送して課金を行うことにより、番組データ視聴課金
方式をサービスにより指定できる。
【0083】また、鍵配送方法、暗号方式、課金方式な
どをECMデータに配置することにより、番組コンテン
ツ毎に有料放送システムの運用を指定することができ
る。
【0084】番組データを蓄積し、蓄積された番組デー
タに対して上記の動作を行う受信装置により、あらかじ
め蓄積された放送信号に対して、上記鍵の配送方法、暗
号方式、課金方式を指定できる。
【0085】鍵の管理と暗号化を放送局ばかりでなく、
プロバイダ側でも独自に管理することが出来るようにな
る。
【0086】従って、パソコンやゲーム機用などのソフ
トウエアコンテンツや、音楽コンテンツといった各種コ
ンテンツの販売を、そのコンテンツの販売を手掛けるプ
ロバイダから提供してこれを有料放送を利用してユーザ
に有償配信するビジネスサービスの展開を考える場合
に、各プロバイダから提供するコンテンツに、それぞれ
独自の暗号化処理を施し、且つ、独自に鍵の管理、配信
と課金管理ができるようになる。
【0087】以上の第1の実施例は、放送送信する番組
データについて、暗号化の方式複数種に対応できるよう
にしたものであるが、通信回線を介して配信する鍵に対
して、暗号化の方式を複数種選択できるようにしても、
各プロバイダから提供するコンテンツにそれぞれ独自の
暗号化処理を施し、且つ、独自に鍵の管理、配信と課金
管理ができるようになる。そのような例を、次に第2の
実施例として説明する。
【0088】<第2の実施例>図6を用いて第2の実施
例を説明する。この実施例においても基本的な構成は図
4で説明した第1の実施例と同じである。従って、異な
る点について説明する。図6の例では、通信回線で得た
暗号化されたスクランブル鍵(Ks)を復号するための
復号処理をECMデータ内の暗号方式により指定し、ス
クランブル鍵(Ks)を復号し、復号処理部A 408
により番組データを復号する例を示している。
【0089】図4と異なる点は、放送信号から得た番組
データを復号する復号処理部A2417とスイッチ41
6を廃止し、代わって復号処理部D 418を、暗号化
の方式が複数種選択できるように、暗号方式別に複数用
意してなる復号処理部D602と置き換えた構成とし
た。
【0090】また、ECM処理部409には、ECMデ
ータ内の暗号方式情報を参照し、複数ある復号処理部D
602のうち、暗号方式が一致する復号処理部D 6
02を選択して復号に使用すべく制御させるように構成
し、また、信号処理部B 410の出力するスクランブ
ル鍵(Ks)と、復号処理部D 602の出力するスク
ランブル鍵(Ks)のいずれかを選択して復号処理部A
408に与えるべく、選択切換えのためのスイッチ6
01を新たに設けた。
【0091】また、ECM処理部409には、ECMデ
ータ中に含まれている鍵配送方式の情報を参照し、EC
Mデータの鍵伝送方式が、放送信号である場合には、E
CMデータから得たスクランブル鍵(Ks)を用いて、
復号処理部A1 408が番組データを復号すべく、ま
た、ECMデータの鍵伝送方式が通信回線である場合に
は、復号処理部D 602から得たスクランブル鍵(K
s)を用いて、復号処理部A1 408が番組データを
復号すべく、スイッチ601を選択切り替え制御する制
御機能を付加し、さらに、ECMデータの鍵伝送方式が
通信回線である場合には、通信回線を介してプロバイダ
側から暗号化されたスクランブル鍵(Ks)を受け取る
べく通信制御処理部411を制御する機能を持たせた構
成とした。
【0092】この実施例は、放送送信する番組データに
ついて、その暗号化を解くための鍵の配信を、通信回線
を介して配信すると共に、通信回線を介して配信するそ
の鍵に対して、暗号化の方式を複数種選択できるように
したものである。
【0093】図7を用いて、放送信号で課金方式を指定
した場合の動作について説明をする。図7の例は、番組
視聴をする毎にセンタと通信を行い課金する場合と、番
組視聴を行う毎に視聴履歴データメモリに記憶する従来
技術で説明した場合とをセンタから指定し、その時の受
信機の動作を示したものである。また説明のため、図5
における鍵の配送方式の指定による通信動作と独立に示
したが、鍵の配送と課金を同時に行ってもかまわない。
【0094】まず、復号処理部B 410は、ECM受
信部407が抽出したECMデータを受け取り、このE
CMデータ中に記述された課金方式(番組の課金方式)
を参照する(図7の処理701)。そして、次に課金方
式を判定する(処理702)。その結果、番組の課金方
式が個別の課金でない場合には、処理707に進み当該
処理707において、番組視聴履歴データを番組履歴デ
ータ保持部2116に記憶する。
【0095】一方、処理702において、番組の課金方
式が個別課金である場合には、復号処理部B 410は
ECMデータからセンタ識別などのセンタ情報を取得し
(処理703)、通信制御処理部411に渡して、指定
のセンタに発呼を行わせる(処理704)。そして、通
信制御処理部411に、センタに対して視聴履歴データ
を伝送させるべく制御する(処理705)。ECM処理
部409は通信制御処理部411が視聴履歴データの伝
送を完了時点で通信制御処理を終了する(処理70
6)。センタ側では受信装置から伝送された視聴データ
を元に課金を行う。
【0096】以上、第2の実施例はECMデータ中に記
述された課金方式(番組の課金方式)を参照し、課金方
式を判定してその結果、番組の課金方式が個別の課金で
ない場合には、番組視聴履歴データを保存し、番組の課
金方式が個別課金である場合には、ECMデータからセ
ンタ識別などのセンタ情報を取得し、指定のセンタに発
呼を行い、センタへ視聴履歴データを伝送し、センタ側
では受信装置から伝送された視聴データを元に課金を行
うようにした。
【0097】特に、第2の実施例においては、鍵配送方
法、暗号方式、課金方式などを番組情報(ECM情報)
ECMに配置する構成とするとともに、放送送信する番
組データについて、その暗号化を解くための鍵の配信
を、通信回線を介して配信することも可能にし、更に
は、通信回線を介して配信するその鍵に対して、暗号化
の方式を複数種選択できるようにしたものである。 そ
して、鍵配送方法、暗号方式、課金方式などを番組情報
(ECM情報)ECMデータに配置することにより、番
組コンテンツ毎に有料放送システムの運用を指定するこ
とができるようになる。
【0098】従って、パソコンやゲーム機用などのソフ
トウエアコンテンツや、音楽コンテンツといった各種コ
ンテンツの販売を、そのコンテンツの販売を手掛けるプ
ロバイダから提供してこれを有料放送を利用してユーザ
に有償配信するビジネスサービスの展開を考える場合
に、各プロバイダから提供するコンテンツに、それぞれ
独自の暗号化処理を施し、且つ、独自に鍵の管理、配信
と課金管理ができるようになる。
【0099】以上、本発明の第1および第2の実施例の
構成によれば、有料放送システムで、放送波に多重され
た信号により、有料放送の方式を放送局(センタ)から
受信装置に対して指定することができるので、サービス
システムの多様化に対応する放送システムと受信装置を
提供することができる。また、暗号化番組データを復号
するための鍵の配送方法を、放送信号に多重された制御
信号によって行い、受信装置は指定された鍵の配送方法
に従い鍵を取得して番組データの復号を行うことによ
り、番組データ復号の鍵の配送方法をサービスにより指
定できる。また、暗号化番組データを復号するための暗
号方式を、放送信号に多重された制御信号によって行
い、受信装置は指定された暗号方式に従い復号を行い、
番組データの復号を行うことにより、番組データ復号の
復号方式をサービスにより指定できる。また、番組視聴
に対し課金するための課金方式を、放送信号に多重され
た制御信号によって行い、受信装置は指定された課金方
式に従い課金を行うことにより、番組データ視聴課金方
式をサービスにより指定できる。
【0100】また、暗号化番組データを復号するための
鍵の配送方法を、放送信号による配送とするか、通信回
線による配送とするかの指定と鍵の配布先を、放送信号
に多重された制御信号によって行い、通信回線である場
合には、特定のセンタと通信を行い、特定のセンタから
鍵を取得し、番組データの復号を行ことにより、番組デ
ータ復号の鍵の配送方法をサービスにより指定できる効
果がある。
【0101】更には、通信回線で鍵を伝送する場合、暗
号化された鍵の暗号方式の指定を、放送信号に多重され
た制御信号によって行い、指定された暗号方式により鍵
の復号を行うことにより、番組データ復号の復号方式を
サービスにより指定できる。また、通信回線で鍵を伝送
する場合、暗号化された番組データの暗号方式の指定
を、放送信号に多重された制御信号によって行い、指定
された暗号方式により番組データの復号を行うことによ
り、番組データ復号の復号方式をサービスにより指定で
きる効果がある。また、番組視聴に対し課金するための
課金方式を、番組個別に課金するか、視聴履歴に記憶し
てまとめて行うかの指定を、放送信号に多重された制御
信号によって行い、番組個別に課金する場合には、特定
のセンタと通信を行い、特定のセンタ対して視聴番組デ
ータを伝送して課金を行うことにより、番組データ視聴
課金方式をサービスにより指定できる効果がある。ま
た、鍵配送方法、暗号方式、課金方式などをECMデー
タに配置することにより、番組コンテンツ毎に有料放送
システムの運用を指定することができる効果がある。ま
た、番組データを蓄積し、蓄積された番組データに対し
て上記の動作を行う受信装置により、あらかじめ蓄積さ
れた放送信号に対して、上記鍵の配送方法、暗号方式、
課金方式を指定できる効果がある。
【0102】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れるものではなく、種々変形して実施可能である。ま
た、本発明において、上記実施形態には種々の段階の発
明が含まれており、開示される複数の構成要件における
適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例
えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成
要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄
で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果
の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる
場合には、この構成要件が削除された構成が発明として
抽出され得る。
【0103】また、本発明における実施形態に記載した
手法は、コンピュータに実行させることのできるプログ
ラムとして、磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハ
ードディスクなど)、光ディスク(CD−ROM、CD
−R、CD−RW、DVD、MOなど)、半導体メモリ
などの記録媒体に格納して頒布することもでき、また、
ネットワークを介しての伝送により、頒布することもで
きる。
【0104】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、放送シ
ステムと通信回線を用いた有料放送システムにおいて、
鍵の伝送方法、暗号方式、課金方法の指示を行う制御情
報を、放送信号に多重伝送し、受信装置でその指示に従
い動作させることで、放送局とは独立したシステムで、
鍵の管理、暗号方式管理、課金管理などを行うことを放
送信号によって指定することができるようにしたもので
あり、かつサービスの多様化に柔軟に対応できるように
することができるものである。
【0105】そのため、ソフトウエアコンテンツや、音
楽コンテンツなどの各種コンテンツの販売を、有料放送
を利用して行うことができると共に、それらの鍵配信や
課金管理を、放送局側とは独立してコンテンツ販売ある
いはコンテンツ提供者側で実施できるようになり、新た
なビジネス形態が展開可能な有料放送技術を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を説明するために示す有料放送システム
ブロック図。
【図2】本発明を説明するために示す伝送するデータの
形式図。
【図3】本発明を説明するために示す伝送するECMデ
ータの形式図。
【図4】本発明の受信装置における信号処理部分の構成
を示すブロック図。
【図5】本発明の動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図6】本発明の受信装置における信号処理部分の構成
を示すブロック図。
【図7】本発明の動作を説明するためのフローチャー
ト。
【図8】従来有料放送システムを説明するためのシステ
ムブロック図。
【図9】従来の受信装置の構成を説明するためのブロッ
ク図。
【符号の説明】
101…コンテンツプロバイダ、2001…放送局、2
002…ユーザの受信装置、2003…ユーザのテレビ
ジョン受像機(TV)、2004…公衆回線網、40
1,402,403…端子、404…蓄積装置、405
…スイッチ、406…EMM受信部、407…ECM受
信部、408…復号処理部A1、409…ECM処理
部、410…復号処理部B、411…通信制御処理部、
412…復号処理部C、416…スイッチ、417…復
号処理部A2、418…復号化処理部D。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放送回線と通信回線を用いると共に、暗号
    化された番組コンテンツデータを放送により伝送するシ
    ステムにおいて、 前記暗号化された番組コンテンツデータを復号するため
    の復号鍵情報の配送を、放送回線と通信回線のうち、い
    ずれで実施するかを示す鍵配送情報を放送信号に多重
    し、伝送する手段を具備することを特徴とする有料放送
    システム。
  2. 【請求項2】放送回線と通信回線を有し、暗号化された
    番組コンテンツデータを放送により伝送するシステムに
    おいて、 暗号化された番組コンテンツデータを受信する手段と、 前記暗号化された番組コンテンツデータを復号するため
    の復号鍵情報の配送を放送回線と通信回線のうち、いず
    れで実施するかを示す鍵配送情報を放送信号から受信す
    る手段と、 鍵配送情報対応に、放送信号または通信回線から鍵情報
    を取得する手段と、 暗号化された番組コンテンツデータの復号を、前記取得
    した鍵情報を用いて実施する手段と、 を具備することを特徴とする有料放送受信装置。
  3. 【請求項3】放送回線と通信回線を有し、暗号化された
    番組コンテンツデータを放送により伝送するシステムに
    おいて、 通信回線におけるデータ暗号及び復号の方式を示す暗号
    方式情報を放送信号に多重し、伝送する手段を具備する
    ことを特徴とする有料放送システム。
  4. 【請求項4】放送回線と通信回線を有し、暗号化された
    番組コンテンツデータを放送により伝送するシステムに
    おいて、 暗号化された番組コンテンツデータを受信する手段と、 通信回線におけるデータ暗号及び復号の方式を示す鍵配
    送情報を放送信号から受信する手段と、 暗号化された番組コンテンツデータの復号を、前記暗号
    方式情報に従って実施する手段と、を具備することを特
    徴とする有料放送受信装置。
  5. 【請求項5】放送回線と通信回線を有し、暗号化された
    番組コンテンツデータを放送にて伝送するシステムにお
    いて、 番組コンテンツデータを利用するための課金の方法を示
    す課金方式情報を放送信号に多重し、伝送する手段と、
    を具備することを特徴とする有料放送システム。
  6. 【請求項6】放送回線と通信回線を有し、暗号化された
    番組コンテンツデータを放送にて伝送するシステムにお
    いて、 番組コンテンツデータを受信する手段と、 番組コンテンツデータを利用するための課金の方法を示
    す課金方式情報を放送信号から受信する手段と、 番組コンテンツデータを利用するための課金処理を、課
    金方式情報に基づいて実行する手段と、を具備すること
    を特徴とする有料放送受信装置。
  7. 【請求項7】受信した放送信号の少なくとも一部を蓄積
    する蓄積手段と、 この蓄積手段の蓄積した放送信号を再生する手段と、を
    具備することを特徴とする請求項2、4、6いずれか1
    項記載の有料放送受信装置。
  8. 【請求項8】放送送信する番組データに対する暗号化方
    式は複数種から選択可能にし、また、暗号化番組データ
    を復号するための鍵の配送を、放送信号または通信回線
    で実施可能にすると共に、放送信号と通信回線のいずれ
    を用いるかの指定情報と鍵の配布先情報を、放送信号に
    多重させた制御信号と通信回線のうち、いずれにて行う
    か選択可能にし、配布を通信回線で行う場合には、特定
    のセンタと通信を行い、当該特定のセンタから鍵を取得
    し、番組データの復号を行うようにすることを特徴とす
    る有料放送の放送方法。
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