JP2001188549A - 情報処理装置及びその方法並びにプログラム格納媒体 - Google Patents

情報処理装置及びその方法並びにプログラム格納媒体

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JP2001188549A
JP2001188549A JP37725499A JP37725499A JP2001188549A JP 2001188549 A JP2001188549 A JP 2001188549A JP 37725499 A JP37725499 A JP 37725499A JP 37725499 A JP37725499 A JP 37725499A JP 2001188549 A JP2001188549 A JP 2001188549A
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Hideo Sato
英雄 佐藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えばネットワークを介して不特定多数の端末
装置に配信されたコンテンツについての著作権侵害行為
を有効に抑制し得る情報処理装置及び方法並びにプログ
ラム格納媒体を提案する。 【解決手段】複数の帯域に分割されたコンテンツの各帯
域及び各帯域の境界帯場にそれぞれ含まれる電子透かし
情報S72a、S72b、S80a、S80b、S81
a、S81bを抽出し、複数の各帯域及び上記各帯域の
境界帯域からそれぞれ抽出された電子透かし情報S72
a、S72b、S80a、S80b、S81a、S81
bの各残存状態を比較し、比較結果に基づいてコンテン
ツの所定の記録媒体への記録の可否を判断することによ
り、例えばネットワーク1を介して不特定多数の端末装
置7〜7に配信されたコンテンツについての著作権
侵害行為を有効に抑制し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置及びそ
の方法並びにプログラム格納媒体に関し、例えば音楽デ
ータ等のコンテンツの著作権を保護する情報処理装置及
びその方法並びにプログラム格納媒体に適用して好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インターネット等のネットワーク
を介して通信端末装置間で情報の授受を行う通信システ
ムにおいて、当該情報として音楽コンテンツの授受を行
うようになってきている。
【0003】この通信システムにおいて、例えばFTP
(File Transfer Protocol)サ
イトやWebサイト等のサイトは、アップロードされた
音楽コンテンツをインターネットを介して各パーソナル
コンピュータ装置(以下、これをコンピュータ装置と呼
ぶ)に対して音楽コンテンツを配信する。各コンピュー
タ装置では、サイトから配信された音楽コンテンツを内
部のハードディスクに記録し、これを任意のタイミング
で再生する。これによりユーザは、サイトから配信され
た種々の音楽を聞くようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがかかる通信シ
ステムにおいて、サイトは、著作権者に無許可であるに
もかかわらず、音楽コンテンツを第3者が所有するコン
ピュータ装置に配信してしまうという著作権侵害が生じ
てしまう。
【0005】従って、かかる著作権侵害を解決する方法
として、音楽コンテンツに電子透かし情報を埋め込むこ
とにより、サイトからのダウンロードを禁じる等の情報
提供システムが提案されている。
【0006】この情報提供システムにおいて、受信側の
コンピュータ装置は、例えばネットワークを介して配信
されてくる音楽コンテンツ中に埋め込まれている電子透
かし情報を検出したとき、ダウンロードを停止するよう
になされている。
【0007】しかしながら情報提供システムにおいて
は、例えば電子透かし情報が埋め込まれる音楽コンテン
ツでありながら、受信側のコンピュータ装置内で電子透
かし情報の有無を確実に判断し得ないことにより、当該
音楽コンテンツをダウンロードしてしまう。これにより
受信側のコンピュータ装置は、例えば内部の記録媒体に
ダウンロードした音楽コンテンツを記録してしまうとい
う問題があった。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、例えばネットワークを介して不特定多数の端末装置
に配信されたコンテンツ等の著作権侵害行為のみを有効
に抑制し得る情報処理装置及びその方法並びにプログラ
ム格納媒体を提案しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、複数の帯域に分割されたコンテン
ツの各帯域及び各帯域の境界帯域にそれぞれ含まれる電
子透かし情報を抽出し、複数の各帯域及び上記各帯域の
境界帯域からそれぞれ抽出された電子透かし情報の各残
存状態を比較し、比較結果に基づいてコンテンツの所定
の記録媒体への記録の可否を判断することにより、例え
ばネットワークを介して不特定多数の端末装置に配信さ
れたコンテンツについての著作権侵害行為を有効に抑制
し得る。
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0010】(1)第1の実施の形態 図1において30は全体として音楽配信システムを示
し、ウェブサイト2のコンピュータ装置6と、ユーザが
使用するコンピュータ装置7〜7とがネットワーク
1を介して接続される。
【0011】この音楽配信システム30において、電子
透かし情報埋込装置31は、入力されたオーディオ信号
S51に対して電子透かし情報S52を音響の聴感が損
なわないように埋め込んだ後、当該電子透かし情報付き
オーディオ信号S30を生成する。そして電子透かし情
報付きオーディオ信号S30は、符号化装置32を介し
て電子透かし情報付きオーディオ信号S31としてコン
パクトディスク(CD:Compact Disk)3
3に記録される。
【0012】ウェブサイト2では、CDプレーヤ4に装
填されたコンパクトディスク33から電子透かし情報付
きオーディオ信号S31を再生し、MP3(MPEG
Layer−3)エンコーダ5に供給する。MP3エン
コーダ5は、電子透かし情報付きオーディオ信号S31
を圧縮し、MP3ファイルS5を作成する。MP3ファ
イルS5は、コンピュータ6からネットワーク1を介し
て不特定多数のコンピュータ7〜7に配信される。
【0013】コンピュータ7〜7は、それぞれユー
ザの操作に応じて、このときコンピュータ装置7〜7
に装填されているメモリカード(MC:Memory
Card)16〜16にオーディオ信号を記録
(コピー)して良いか否かを判断し、当該判断結果に基
づいてオーディオ信号を新たにATRAC(Adapt
ive Transform Acoustic Co
ding)と呼ばれる圧縮化方式で圧縮することによ
り、圧縮音声信号S7を生成し、これをメモリカード1
〜16に記憶する。メモリカード16〜16
は、いわゆるポータブルデバイス(PD:Portab
le Device)と呼ばれる可搬型の記録媒体であ
る。
【0014】図2に示すように、電子透かし情報埋込装
置31は、端子51を介して入力されるオーディオ信号
S51をFFT(Fast Fourier Tran
sformation)処理回路53に受ける。FFT
処理回路53は、オーディオ信号S51を時間領域から
周波数領域に変換して周波数スペクトラムS53を生成
し、これを可変フィルタ回路55に送出する。
【0015】また電子透かし情報埋込装置31内の乗算
回路54は、端子52を介して入力された電子透かし情
報S52に対して微小振幅のPN(Pseudo No
ise:疑似ランダム雑音)系列信号S57を乗じるこ
とで、電子透かし情報S52を広い周波数帯域にスペク
トラム拡散した微小レベルの振幅の電子透かし情報S5
5を生成し、これを可変フィルタ回路55に送出する。
【0016】可変フィルタ回路55は、周波数スペクト
ラムS53に応じたフィルタ特性で電子透かし情報S5
5をフィルタ処理することにより、電子透かし情報S5
6として加算回路56に送出する。このとき、図3に示
すように、電子透かし情報S56の周波数スペクトラム
61は、オーディオ信号S51の周波数スペクトラム6
0と相似した形となる。
【0017】加算回路56は、端子51から供給された
オーディオ信号S51と、可変フィルタ回路55から供
給された電子透かし情報S56とを加算することによ
り、電子透かし情報が埋め込まれた電子透かし情報付き
オーディオ信号S30を生成する。このときオーディオ
信号S51に電子透かし情報S56を埋め込むための埋
め込み処理では、オーディオ信号S51を構成する所定
数のサンプルからなるモジュールを単位として行われ、
電子透かし情報S56をオーディオ信号S51の全体、
あるいは一部に埋め込む。
【0018】加算回路56は、電子透かし情報付きオー
ディオ信号S30を符号化装置32(図1)に出力す
る。
【0019】符号化装置32(図1)は、CIRC(C
ross InterleaveRead−solom
on Code)と呼ばれる誤り訂正方式を用いて電子
透かし情報付きオーディオ信号S30に誤り訂正を行う
ためのリードソロモン符号を付加することによって電子
透かし情報付きオーディオ信号S31を生成し、これを
記録手段(図示せず)を介してコンパクトディスク33
に記録する。
【0020】ウェブサイト2(図1)において、CDプ
レーヤ4は、コンパクトディスク33を回転させなが
ら、光ピックアップによりコンパクトディスク33の記
録面に記録された電子透かし情報付きオーディオ信号S
31をMP3エンコーダ5に出力する。
【0021】図4に示すように、MP3エンコーダ5
は、32サブバンド分割回路62、MDCT処理回路6
3、スケールファクタ抽出回路64、FFT処理回路6
5、マスキング計算回路66、非線形量子化ハフマン符
号化回路67及びフレームパッキング回路68を有し、
電子透かし情報付きオーディオ信号S31の情報量をお
よそ1/11に圧縮したMPファイルS5を生成した
後、これをコンピュータ装置6(図1)に出力するよう
になされている。
【0022】すなわち、32サブバンド分割回路62
は、CDプレーヤ4(図1)から入力された電子透かし
情報付きオーディオ信号S31を32の周波数帯域に分
割して電子透かし情報付きオーディオ信号S62として
MDCT処理回路63に送出する。
【0023】MDCT処理回路63は、ブロックの歪み
を軽減するための変形離散コサイン変換(MDCT:M
odified Dicrete Cosine Tr
ansform)処理を行い、電子透かし情報付きオー
ディオ信号S62に含まれる512サンプルから例えば
256個のMDCT係数を得て、当該MDCT係数S6
3を非線形量子化ハフマン符号化回路67及びスケール
ファクタ抽出回路64に送出する。
【0024】スケールファクタ抽出回路64は、例えば
256個のMDCT係数のうち最大のMDCT係数が
1.0となるように正規化を行い、その倍率をスケール
・ファクタS64として非線形量子化ハフマン符号化回
路67に送出する。
【0025】一方FFT処理回路65は、電子透かし情
報付きオーディオ信号S31を1024サンプルを単位
としてFFT処理することによりFFT変換係数S65
を生成し、これをマスキング計算回路66に送出する。
【0026】マスキング計算回路66は、FFT処理回
路65から供給されたFFT変換係数S65に基づい
て、聴覚マスキング特性を利用することによってマスキ
ング曲線を計算し、当該計算結果S66を非線形量子化
ハフマン符号化回路67に送出する。
【0027】非線形量子化ハフマン符号化回路67は、
スケールファクタ抽出回路64から供給されたスケール
・ファクタS64と、マスキング計算回路66から供給
されたマスキング曲線の計算結果S66を用いて、MD
CT処理回路63から供給されたMDCT係数S63を
非線形量子化及びハフマン符号化することにより、符号
化データS67を生成し、これをフレームパッキング回
路68に送出する。
【0028】この場合、MDCT係数S63を非線形量
子化したときに、電子透かし情報付きオーディオ信号S
31の各周波数成分のレベルについての情報が、量子化
誤差により失われる。
【0029】フレームパッキング回路68は、非線形量
子化ハフマン符号化回路67から供給された符号化デー
タS67にフレームヘッダやビット割り当て情報等のサ
イド情報を付加してMPファイルS5を生成し、これを
コンピュータ装置6(図1)に出力する。
【0030】図1において、コンピュータ装置6は、ユ
ーザが使用するコンピュータ装置7〜7からネット
ワーク1を介してダウンロード要求信号を受信すると、
当該ダウンロード要求信号の送信元であるコンピュータ
装置7〜7に対してMP3ファイルS5をネットワ
ーク1を介して送信する。
【0031】コンピュータ装置7〜7はそれぞれ同
様の構成を有することにより、ここでは、コンピュータ
装置7について説明する。図5は、コンピュータ装置
のアプリケーションプログラムによる受信側コンピ
ュータ装置の機能ブロックを示し、ネットワーク1(図
1)を介して送信されたMP3ファイルS5は、MP3
処理部90に入力される。
【0032】図6は、MP3処理部90の機能ブロック
を示し、フレーム分解処理部80は、配信されたMP3
ファイルS5を分解して得られた符号化データS80を
逆量子化ハフマン復号処理部81に送出する。逆量子化
ハフマン復号処理部81は、符号化データS80をハフ
マン復号し、さらに逆量子化することにより、MDCT
係数S81を生成し、これを逆MDCT処理部82に送
出する。
【0033】逆MDCT処理部82は、MDCT係数S
81を逆変形離散コサイン変換処理することによりオー
ディオ信号S82を生成し、これをサブバンド合成処理
部83に送出する。
【0034】サブバンド合成処理部83は、オーディオ
信号S82をサブバンド合成することにより得られた電
子透かし情報付きオーディオ信号S75をスクリーン処
理部91及び圧縮処理部92(図5)に送出する。
【0035】図7は、スクリーン処理部91の機能ブロ
ックを示し、MP3処理部90(図5)から出力された
電子透かし情報付きオーディオ信号S75は、フィルタ
バンクA107及びフィルタバンクB108に入力され
る。
【0036】ここでフィルタバンクA107は、入力さ
れたオーディオ信号がコーデック(MP3エンコーダ又
はMP3デコーダ)によって圧縮された場合の圧縮履歴
を判定するため、当該コーデックが32の周波数帯域に
分割(図8(A)に示すBand1〜Band32)す
るフィルタ特性を利用している。これによりフィルタバ
ンクA107は、入力されたオーディオ信号を32の周
波数帯域に分割される各帯域の境界部分の周波数帯域成
分(以下、これを境界部分の帯域成分と呼ぶ)のみを残
す(図8(B)に示すA1〜A31)フィルタ特性を有
している。
【0037】従ってフィルタバンクA107は、MP3
処理部90から供給された電子透かし情報付きオーディ
オ信号S75から境界部分の帯域成分を抽出(図8
(B)に示すA1〜A31)し、当該抽出した各境界部
分の帯域成分に対してMDCT処理を施すことにより、
MDCT係数を生成(図9(A))し、これをMDCT
係数S45としてWM(ウォーターマーク)検出部A1
09に送出する。
【0038】WM検出部A109は、MDCT係数に応
じたフィルタ特性でMDCT係数S45に埋め込まれて
いる電子透かし情報を抽出し、当該抽出した電子透かし
情報に対して図2について上述したPN系列信号S57
を乗じることにより、PN系列信号が除去された元のリ
ードソロモン符号が付加されている電子透かし情報S7
2aを生成し、これをエラーレート比較部111に送出
する。
【0039】一方フィルタバンクB108は、入力され
たオーディオ信号がコーデック(MP3エンコーダ)に
よって圧縮された場合の圧縮履歴を判定するため、当該
コーデックが32の周波数帯域に分割(図8(A)に示
すBand1〜Band32)するフィルタ特性を利用
している。これによりフィルタバンクA107は、入力
されたオーディオ信号を32の周波数帯域に分割される
各帯域の境界以外の周波数帯域成分(以下、これを境界
以外の帯域成分と呼ぶ)のみを残す(図8(C)に示す
B1〜B32)フィルタ特性を有している。
【0040】従ってフィルタバンクB108は、MP3
処理部90から供給された電子透かし情報付きオーディ
オ信号S75から境界以外の帯域成分を抽出(図8
(C)に示すB1〜B32)し、当該抽出した各境界部
分の帯域成分に対してMDCT処理を施すことにより、
MDCT係数を生成(図9(B))し、これをMDCT
係数S46としてWM(ウォーターマーク)検出部B1
10に送出する。
【0041】WM検出部B110は、MDCT係数に応
じたフィルタ特性でMDCT係数S46に埋め込まれて
いる電子透かし情報を抽出し、当該電子透かし情報に対
して図2について上述したPN系列信号S57を乗じる
ことにより、PN系列信号が除去された元のリードソロ
モン符号が付加されている電子透かし情報S72bを生
成し、これをエラーレート比較部111に送出する。
【0042】ここで圧縮されたオーディオ信号を元のオ
ーディオ信号に復元する伸長処理において、境界部分の
帯域に含まれる(図8(B)に示すA1〜A31)の情
報は、境界以外の帯域に含まれる(図8(C)に示すB
1〜B32)の情報に比べて情報を復元したときの再現
性が悪くなり易いという帯域分割を行うコーデック(M
P3デコーダ)固有のフィルタ特性がある。従って、電
子透かし情報は、境界以外の帯域に埋め込まれている場
合より、境界部分の帯域に埋め込まれている場合の方が
再現性が悪い。これにより境界部分の帯域に埋め込まれ
ている電子透かし情報は、誤り率(エラーレート)が多
くなる。従って境界部分の帯域に埋め込まれている電子
透かし情報は、当該電子透かし情報が埋め込まれている
オーディオ信号がMP3エンコード処理なされている場
合、帯域分割するコーデック(MP3デコーダ)固有の
フィルタ特性によって誤り率(エラーレート)が極めて
多くなる。
【0043】従ってエラーレート比較部111は、境界
部分の帯域に埋め込まれていた電子透かし情報S72a
及び境界以外の帯域に埋め込まれていた電子透かし情報
S72bに対してシンドローム演算処理を施し、誤り位
置及び誤りの値の計算を行う。
【0044】ここでエラーレート比較部111は、各電
子透かし情報(境界部分の帯域に埋め込まれていた電子
透かし情報S72a及び境界以外の帯域に埋め込まれて
いた電子透かし情報S72b)に誤り位置及び誤りの値
が存在していた場合、当該各電子透かし情報の誤り位置
及び誤りの値のエラーレート(誤り率)を算出した後、
訂正する。そしてエラーレート比較部111は、境界部
分の帯域に埋め込まれていた電子透かし情報S72aの
エラーレートと、境界以外の帯域に埋め込まれていた電
子透かし情報S72bのエラーレートとを比較する。
【0045】ここで境界部分の帯域に含まれていた電子
透かし情報S72aにおけるエラーレートが境界以外の
帯域に含まれていた電子透かし情報S72bにおけるエ
ラーレートより例えば数十パーセント以上離れていた場
合、MP3エンコード処理が施されたことのあるオーデ
ィオ信号であることを表しており、このときエラーレー
ト比較部111は、圧縮履歴がある(MP3エンコード
処理が施された)オーディオ信号であると判断し、コピ
ー不可の検出結果をMP3履歴判定信号S48として圧
縮処理部92(図5)に出力する。
【0046】これに対して、境界部分の帯域に含まれて
いた電子透かし情報S72aにおけるエラーレートと、
境界以外の帯域に含まれていた電子透かし情報S72b
におけるエラーレートとが例えば数十パーセント以上離
れていない場合、MP3エンコード処理が施されたこと
のないオーディオ信号であることを表しており、このと
きエラーレート比較部111は、圧縮履歴がない(MP
3エンコード処理が施されたことのない)オーディオ信
号であると判断し、コピー可の検出結果をMP3履歴判
定信号S49として、圧縮処理部92(図5)に出力す
る。
【0047】かくして受信側のコンピュータ装置7
圧縮処理部92(図5)は、スクリーン処理部91内の
エラーレート比較部111から供給されるMP3履歴判
定信号S48、S49に応じて、MP3処理部90から
供給された電子透かし情報付きオーディオ信号S75の
コピー不可又はコピー可を判断し、コピー不可である場
合には電子透かし情報付きオーディオ信号S75をメモ
リカード16に出力する出力処理を停止するのに対し
て、コピー可である場合には当該電子透かし情報付きオ
ーディオ信号S75に対してATRAC方式による圧縮
処理を施し、当該圧縮されたオーディオ信号をS7をメ
モリカード16に記録(コピー)する。
【0048】かくして、ユーザが使用する受信側のコン
ピュータ装置7においては、再生又はコピーしようと
するオーディオ信号に電子透かし情報が埋め込まれてい
るときには、当該電子透かし情報のエラーレートに応じ
てオーディオ信号の圧縮履歴を判断する。すなわち、圧
縮履歴がない場合、このことは再生又はコピーしようと
するオーディオ信号に対してユーザが購入したコンパク
トディスクであると判断でき、これに対して圧縮履歴が
ある場合、このことは再生又はコピーしようとするオー
ディオ信号が不当にネットワークを介して配信されたも
のであると判断できる。
【0049】以上の構成において、配信された電子透か
し情報付きオーディオ信号(MP3ファイルS5)がコ
ンピュータ装置7に受信されると、WM検出部A10
9及びWM検出部B110において電子透かし情報の有
無が判断される。この場合、オーディオ信号はMP3エ
ンコーダ5によって圧縮されて配信されていると、MP
3エンコーダ及びMP3デコーダ(コーデック)のフィ
ルタ特性によって境界部分の帯域に埋め込まれている電
子透かし情報と境界部分以外の帯域に埋め込まれている
電子透かし情報とのエラーレートが数十パーセント以上
離れることになる。
【0050】従って、エラーレート比較部111は、エ
ラーレートが数十パーセント以上離れているか否かに基
づいて、このときの判断対象であるオーディオ信号(電
子透かし情報付きオーディオ信号S75)について圧縮
履歴があると判断する。そして、エラーレート比較部1
11は、記憶媒体(メモリカード16)に対して記録
(コピー)停止させるMP3履歴判定信号S49を出力
する。
【0051】以上の構成によれば、コーデックのフィル
タ特性を利用し、オーディオ信号に埋め込まれた電子透
かし情報のエラーレートに応じてオーディオ信号の圧縮
履歴を判断する。これにより判断対象であるオーディオ
信号が不当であるオーディオ信号である場合は確実にコ
ピーを停止することができる。
【0052】(2)第2の実施の形態 図1及び図5との対応部分に同一の符号を付して示す図
10において、コンパクトディスク33に記録されるオ
ーディオ信号には、例えばオーディオ信号の可聴レベル
以下の音声レベルに電子透かし情報(以下、これを圧縮
に弱い電子透かし情報と呼ぶ)と、オーディオ信号の可
聴レベル以上の音声レベルに電子透かし情報(以下、こ
れを圧縮に強い電子透かし情報と呼ぶ)とが埋め込まれ
ている。
【0053】この場合、2つの電子透かし情報(圧縮に
弱い電子透かし情報及び圧縮に強い電子透かし情報)
は、コーデック(MP3エンコーダ)において帯域分割
されたとき、各帯域の境界部分に含まれるように埋め込
まれている。
【0054】このようにすると、コーデック(MP3エ
ンコーダ)を通過しない場合には圧縮に強い電子透かし
情報と圧縮に弱い電子透かし情報の両方がオーディオ信
号に残っていることにより、受信側のコンピュータ装置
のスクリーン処理部120において2つの電子透か
し情報(圧縮に強い電子透かし情報及び圧縮に弱い電子
透かし情報)の残存率の比較結果としてオーディオ信号
のコピーが可能と判断される。
【0055】これに対してコーデック(MP3エンコー
ダ)を通過した場合には、圧縮に強い電子透かし情報の
みがオーディオ信号に残っていることにより、受信側の
コンピュータ装置7のスクリーン処理部120におい
て2つの電子透かし情報(圧縮に強い電子透かし情報及
び圧縮に弱い電子透かし情報)の残存率の比較結果とし
てオーディオ信号のコピーが禁止される。
【0056】すなわち、図11は、コンピュータ装置7
のアプリケーションプログラムによるスクリーン処理
部120の機能ブロックを示し、コンパクトディスク3
3又はネットワーク1を介して供給された電子透かし情
報付きオーディオ信号S75は、圧縮処理部92(図1
0)、ウォーターマークS(Strong)検出部12
1及びウォーターマークW(Weak)検出部122に
入力される。
【0057】ここでウォーターマークS検出部121
は、入力されたオーディオ信号がコーデック(MP3エ
ンコーダ)によって圧縮された場合の圧縮履歴を判定す
るため、当該コーデックが32の周波数帯域に分割(図
8(A)に示すBand1〜Band32)するフィル
タ特性を利用している。これによりウォーターマークS
検出部121は、入力されたオーディオ信号を32の周
波数帯域に分割される各帯域の境界以外の周波数帯域成
分(以下、これを境界以外の帯域成分と呼ぶ)と、各帯
域の境界以外の周波数帯域成分(以下、これを境界以外
の帯域成分と呼ぶ)とを別々に残すフィルタ特性を有し
ている(図8(B)に示すA1〜A31、図8(C)に
示すB1〜B32)。
【0058】従ってウォーターマークS検出部121
は、コンパクトディスク33又はネットワーク1を介し
て供給された電子透かし情報付きオーディオ信号S75
に対して境界部分の帯域成分と境界以外の帯域成分とを
抽出(図8(B)A1〜A31、(C)B1〜B32)
し、当該抽出した各帯域成分(境界部分の帯域成分と境
界以外の帯域成分)に対してMDCT処理を施すことに
より、MDCT係数を生成(図9)し、これをMDCT
係数に応じたフィルタ特性で境界部分の帯域に埋め込ま
れている圧縮に強い電子透かし情報及び境界以外の帯域
に埋め込まれている圧縮に強い電子透かし情報を抽出す
る。
【0059】ここでウォーターマークS検出部121
は、境界部分の帯域成分及び境界以外の帯域成分の各帯
域成分を抽出する際、必要に応じて連続的又は断続的に
フィルタ特性を変更して抽出するようになされている。
【0060】すなわち、例えば48kHzのサンプリン
グ周波数に依存する境界部分の帯域に電子透かし情報が
埋め込まれたオーディオ信号を44.1kHzでなるサ
ンプリング周波数に再変更(以下、これをリサンプルと
呼ぶ)した場合、リサンプル後に抽出される境界部分の
帯域成分(図12(B))は、リサンプル前に抽出され
る境界部分の帯域成分(図12(A))に比べて周波数
が低い位置に移動(シフト)する。
【0061】この場合2つの電子透かし情報(圧縮に弱
い電子透かし情報及び圧縮に強い電子透かし情報)は、
リサンプル前に抽出された境界部分の帯域に含まれるよ
うに埋め込まれていることにより、リサンプル後に抽出
された境界部分の帯域成分には、ウォーターマークS検
出部121に検出されないことになる。
【0062】従ってウォーターマークS検出部121
は、2つの電子透かし情報(圧縮に弱い電子透かし情報
及び圧縮に強い電子透かし情報)が検出できないとき、
当該2つの電子透かし情報が最も多く検出し得る周波数
帯域成分までフィルタ特性を変更すれば、リサンプル前
に抽出される境界部分の帯域成分に戻したことになる。
【0063】このようにウォーターマークS検出部12
1は、リサンプル等のサンプリング周波数が変更される
処理が加えられても、必要に応じて連続的又は断続的に
電子透かし情報が最も多く検出し得る帯域成分までフィ
ルタ特性を変更すれば、変更処理前の各帯域成分(境界
部分の帯域成分と境界以外の帯域成分)で抽出すること
ができる。
【0064】ウォーターマークS検出器121は、境界
部分の帯域成分から抽出した圧縮に強い電子透かし情報
及び境界以外の帯域成分から抽出した圧縮に強い電子透
かし情報に対して埋め込んだときと同じPN系列符号を
乗じることにより、PN系列符号が除去された境界部分
の帯域成分から抽出した圧縮に強い電子透かし情報S8
0a及び境界以外の帯域成分から抽出した圧縮に強い電
子透かし情報S80bを生成し、これらをウォーターマ
ーク結果判定部123に送出する。
【0065】一方、ウォーターマークW検出器122
は、ウォーターマークS検出器121と同様に境界以外
の帯域成分と、境界以外の帯域成分とを別々に残すフィ
ルタ特性を有しており(図8(B)に示すA1〜A3
1、図8(C)に示すB1〜B32)、各帯域成分(境
界部分の帯域成分と境界以外の帯域成分)を抽出し、当
該抽出した各帯域成分に対してMDCT処理を施すこと
により、MDCT係数を生成(図9)し、これらをMD
CT係数に応じたフィルタ特性で、境界部分の帯域に埋
め込まれている圧縮に弱い電子透かし情報及び境界以外
の帯域に埋め込まれている圧縮に弱い電子透かし情報を
抽出する。
【0066】因みにウォーターマークW検出器122に
おいても、境界部分の帯域成分及び境界以外の帯域成分
の各帯域成分に分割する際、必要に応じて連続的又は断
続的にフィルタ特性を変更して各帯域成分に抽出するよ
うになされている。
【0067】ウォーターマークW検出器122は、境界
部分の帯域成分から抽出した圧縮に弱い電子透かし情報
及び境界以外の帯域成分から抽出した圧縮に弱い電子透
かし情報に対して埋め込んだときと同じPN系列符号を
乗じることにより、PN系列符号が除去された境界部分
の帯域成分から抽出した圧縮に弱い電子透かし情報S8
1a及び境界以外の帯域成分から抽出した圧縮に弱い電
子透かし情報S81bを生成し、これらをウォーターマ
ーク結果判定部123に送出する。
【0068】ここで圧縮されたオーディオ信号を元のオ
ーディオ信号に復元する伸長処理において、境界部分の
帯域成分(図8(B)に示すA1〜A31)の情報は、
境界以外の帯域成分(図8(C)に示すB1〜B32)
の情報に比べて情報を復元したときの再現性が悪くなり
易いという帯域分割を行うコーデック(MP3デコー
ダ)固有のフィルタ特性がある。従って、電子透かし情
報は、境界以外の帯域に埋め込まれている場合より、境
界部分の帯域に埋め込まれている場合の方が再現性が悪
い。これにより境界部分の帯域に埋め込まれている圧縮
に弱い電子透かし情報の一部は、壊れてしまうことによ
り、電子透かし情報として残らなくなる。
【0069】また圧縮に弱い電子透かし情報の大部分
は、当該電子透かし情報が埋め込まれているオーディオ
信号がMP3エンコード処理が施されている場合、境界
部分の帯域成分及び境界以外の帯域成分に問わず、壊れ
てしまうことにより、当該電子透かし情報として残らな
くなる。従って境界部分の帯域に埋め込まれている圧縮
に弱い電子透かし情報は、MP3エンコード処理が施さ
れている場合、帯域分割するコーデック固有の特性によ
って壊れずに残っている率(残存率)が極めて少なくな
る。
【0070】ウォーターマーク結果判定部123は、境
界部分の帯域成分及び境界以外の帯域に埋め込まれてい
る圧縮に強い電子透かし情報量である基準値を記憶して
おり、ウォーターマークS検出器121から供給された
圧縮に強い電子透かし情報S80a及びS80bの検出
量に対して当該記憶されている基準値の情報量をそれぞ
れ比較して各電子透かし情報(S80a及びS80b)
の残存率を算出する。そしてウォーターマーク結果判定
部123は、電子透かし情報S80aの残存率と、電子
透かし情報S80bの残存率とを比較する。
【0071】ここで圧縮に強い電子透かし情報S80a
及びS80bは、コーデック(MP3エンコーダ)にお
いて圧縮処理が施されても壊れることがないように作成
されている。これにより、電子透かし情報S80aの残
存率と電子透かし情報S80bの残存率との比較結果に
おいては、極端な差はみられない。
【0072】またウォーターマーク結果判定部123
は、境界部分の帯域及び境界以外の帯域に埋め込まれて
いる圧縮に弱い電子透かし情報量である基準値も記憶し
ており、ウォーターマークW検出器122から供給され
た圧縮に弱い電子透かし情報S81a及びS81bの検
出量に対して当該記憶されている基準値の情報量をそれ
ぞれ比較して各電子透かし情報(S81a及びS81
b)の残存率を算出する。そしてウォーターマーク結果
判定部123は、電子透かし情報S81aの残存率と、
電子透かし情報S81bの残存率とを比較する。
【0073】ここで圧縮に弱い電子透かし情報S81a
及びS81bは、コーデック(MP3エンコーダ)にお
いて圧縮処理が施されると壊れるように作成されてい
る。これにより電子透かし情報S81aの残存率と電子
透かし情報S81bの残存率との比較結果において、極
端な差がみられない場合、このことはMP3エンコーダ
処理が施されていないオーディオ信号であることを表し
ており、このときウォーターマーク結果判定部123
は、圧縮履歴がないオーディオ信号であると判断し、コ
ピー可の検出結果をMP3履歴判定信号S39として、
これを圧縮処理部92(図10)に出力する。
【0074】これに対して電子透かし情報S81aの残
存率と電子透かし情報S81bの残存率との比較結果に
おいて、極端な差がみられる場合、このことはコーデッ
ク(MP3エンコーダ)において圧縮処理が施された可
能性があることを表しており、このときウォーターマー
ク結果判定部123は、境界部分の帯域に埋め込まれて
いた圧縮に強い電子透かし情報S80aと圧縮に弱い電
子透かし情報S81aと、境界以外の帯域に埋め込まれ
ていた圧縮に強い電子透かし情報S80bと圧縮に弱い
電子透かし情報S81bとをそれぞれ比較する。
【0075】ここで、境界部分の帯域に埋め込まれてい
た圧縮に強い電子透かし情報S80aと圧縮に弱い電子
透かし情報S81aとの比較結果及び、境界以外の帯域
に埋め込まれていた圧縮に強い電子透かし情報S80b
と圧縮に弱い電子透かし情報S81bとの比較結果の両
結果とも極端な差がみられる場合、このことはMP3エ
ンコード処理が施されたことがあるオーディオ信号S5
1であることを表しており、このときウォーターマーク
結果判定部123は、圧縮履歴があるオーディオ信号で
あると判断し、コピー不可の検出結果をMP3履歴判定
信号S38として、これを圧縮処理部92(図10)に
出力する。
【0076】一方、境界部分の帯域に埋め込まれていた
圧縮に強い電子透かし情報S80aと圧縮に弱い電子透
かし情報S81aとの比較結果及び、境界以外の帯域に
埋め込まれていた圧縮に強い電子透かし情報S80bと
圧縮に弱い電子透かし情報S81bとの比較結果の両結
果とも極端な差がみられない場合、このことはMP3エ
ンコード処理が施されていない(MP3エンコード処理
以外の音声加工処理が施されている)ことを表してお
り、このときウォーターマーク結果判定部123は、圧
縮履歴がないオーディオ信号であると判断し、コピー可
の検出結果をMP3履歴判定信号S39として、これを
圧縮処理部92(図10)に出力する。
【0077】かくして受信側のコンピュータ装置7
圧縮処理部92は、ウォーターマーク結果判定部123
から供給されるMP3履歴判定信号S38、S39に応
じて、電子透かし情報付きオーディオ信号S75のコピ
ー不可又はコピー可を判断し、コピー不可である場合に
は電子透かし情報付きオーディオ信号S75をメモリカ
ード16に出力する出力処理を停止するのに対して、
コピー可である場合には当該電子透かし情報付きオーデ
ィオ信号S75に対してATRAC方式による圧縮処理
を施し、当該圧縮されたオーディオ信号S7をメモリカ
ード16に記録(コピー)する。
【0078】かくして、ユーザが使用する受信側のコン
ピュータ装置7においては、再生又はコピーしようと
するオーディオ信号に電子透かし情報が埋め込まれてい
るときには、当該電子透かし情報の残存率に応じてオー
ディオ信号の圧縮履歴を判断する。すなわち、圧縮履歴
がない場合、このことは再生又はコピーしようとするオ
ーディオ信号に対してユーザが購入したコンパクトディ
スクあるいは、ユーザが購入したコンパクトディスクか
ら音声加工処理等が施されたと判断でき、これに対して
圧縮履歴がある場合、このことは再生又はコピーしよう
とするオーディオ信号が不当にネットワークを介して配
信されたものであると判断できる。
【0079】因みにウォーターマークS検出部121及
びウォーターマークW検出部122は、当該ウォーター
マークS検出部121及びウォーターマークW検出部1
22におけるフィルタ特性と、オーディオ信号が例えば
エコー処理なされた場合におけるクシ型のフィルタ特性
とが同じになることにより、圧縮履歴を判断し得ないこ
とを回避するようになされている。
【0080】すなわち、オーディオ信号がエコー処理な
された場合、図13(A)に示すように、ある周波数の
整数倍した周波数が規則的に減衰するようになされてい
る。従って、図13(A)における減衰は、オーディオ
信号をフィルタ特性により抽出した境界部分の帯域成分
とが一致する場合がある。このときウォーターマークS
検出部121及びウォーターマークW検出部122は、
図13(B)に示すように、オーディオ信号をフィルタ
特性により抽出した境界部分の帯域成分を図13(A)
におけるクシ型のフィルタ特性により生じた減衰と一致
しないようにC1〜Cn、D1〜Dnに分けることによ
り、圧縮履歴を判断し得ないことを回避することができ
る。
【0081】以上の構成において、配信された電子透か
し情報付きオーディオ信号(MP3ファイルS5)がコ
ンピュータ装置7において受信されると、ウォーター
マークS検出部121及びウォーターマークW検出部1
22において電子透かし情報の有無が判断される。この
場合、オーディオ信号はMP3エンコーダ5によって圧
縮されて配信されていると、MP3エンコーダ又はMP
3デコーダ(コーデック)のフィルタ特性によって境界
部分の帯域と境界部分以外の帯域とに埋め込まれている
電子透かし情報の残存率が極端な差がみられることにな
る。
【0082】従って、ウォーターマーク比較結果判定部
123は、残存率が極端に離れているか否かに基づい
て、このときの判断対象であるオーディオ信号(電子透
かし情報付きオーディオ信号S75)について、圧縮履
歴があると判断する。そして、ウォーターマーク比較結
果判定部123は、記憶媒体(メモリカード16)に
対して記録(コピー)停止させるMP3履歴判定信号S
49を出力する。
【0083】以上の構成によれば、コーデック(MP3
エンコーダ又はMP3デコーダ)のフィルタ特性を利用
することにより、オーディオ信号に埋め込まれた圧縮に
強い電子透かし情報及び圧縮に弱い電子透かし情報の残
存率に応じてオーディオ信号の圧縮履歴を判断する。こ
れにより、不当であるオーディオ信号である場合は確実
にコピーを停止することができる。
【0084】なお上述の第1の実施の形態においては、
誤り訂正符号としてリードソロモン符号を使用する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばBC
H(Bose−Chaudhuri−Hocqueng
hem)符号等の種々の符号あるいは、種々の誤り訂正
方式を使用することができる。
【0085】なお上述の第2の実施の形態においては、
圧縮に強い電子透かし情報及び圧縮に弱い電子透かし情
報の残存率に基づいてオーディオ信号の圧縮履歴を判断
する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第
1の実施の形態で上述したように、圧縮に強い電子透か
し情報及び圧縮に弱い電子透かし情報に対して誤り訂正
符号を付加し、これを受信側のコンピュータ装置7
おいて、誤り訂正処理を施す際に得られる電子透かし情
報のエラーレート(誤り率)に基づいて圧縮履歴を判断
するようにしても良い。この場合、残存率に基づいてオ
ーディオ信号の圧縮履歴を判断する場合よりも較差が小
さくなることにより、例えば圧縮履歴がないオーディオ
信号を圧縮履歴があると判断する偽陽性が少なくなる。
これにより、受信側のコンピュータ装置7は一段と確
実に圧縮履歴を検出することができる。
【0086】また上述の第2の実施の形態においては、
圧縮に強い電子透かし情報と、圧縮に弱い電子透かし情
報とをオーディオ信号S51に埋め込み、受信側のコン
ピュータ装置7内のウォーターマーク結果判定部12
3において残存率を比較することにより、電子透かし情
報付きオーディオ信号S75をコピー(メモリカードに
記録する)して良いか否かを判断する場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、圧縮に強い電子透かし情
報にコーデックによる圧縮方式の種類を示す情報、コー
デックのパラメータの設定情報、データレート及びコン
テンツに対する利用範囲情報等の各情報を付加してオー
ディオ信号S51に埋め込むようにしても良い。この場
合、受信側のコンピュータ装置7内のウォーターマー
ク結果判定部123は、圧縮に弱い電子透かし情報の壊
れている状態がどのようにして壊れたかを判断すること
ができ、これにより一段と確実に圧縮履歴を検出するこ
とができる。
【0087】さらに上述の第2の実施の形態において
は、圧縮に強い電子透かし情報と、圧縮に弱い電子透か
し情報とをオーディオ信号S51に埋め込み、受信側の
コンピュータ装置7内のウォーターマーク結果判定部
123において残存率を比較することにより、電子透か
し情報付きオーディオ信号S75をコピー(メモリカー
ドに記録すること)して良いか否かを判断する場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、圧縮に強い電子
透かし情報に利用の権利を付加してオーディオ信号S5
1に埋め込むようにしても良い。この場合、圧縮に強い
電子透かし情報は、コーデック(MP3エンコーダ)に
よって壊れる影響が少ないため、確実に検出される。こ
れにより受信側のコンピュータ装置7内のウォーター
マーク結果判定部123は、圧縮履歴を判断すると共
に、検出された圧縮に強い電子透かし情報に付加される
利用の権利に基づいてオーディオ信号に対してコピーす
るか否かを判断し得ることになり、かくして一段と確実
に圧縮履歴を検出することができる。
【0088】さらに上述の第1及び第2の実施の形態に
おいては、コーデック(MP3エンコーダ又はMP3デ
コーダ)において帯域分割した際の境界部分の帯域成分
の再現性が悪いことを利用して圧縮履歴を判断する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば図1
4に示すようにATRAC3エンコーダにおける帯域分
割した際の境界部分の帯域成分の再現性を利用して圧縮
履歴を判断しても良い。要は帯域分割をするコーデック
によって圧縮又は伸長されたオーディオ信号に対して本
発明を適用することができる。
【0089】さらに上述の第1及び第2の実施の形態に
おいては、電子透かし情報をスペクトラム拡散で拡散し
た微小なノイズ信号をオーディオ信号に加算する方法を
用いる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
要はオーディオ信号に埋め込む方式の種々の電子透かし
情報を適用することができる。
【0090】さらに上述の第1及び第2の実施の形態に
おいては、メモリカードにコンテンツ(例えばオーディ
オ信号)をコピーする場合について述べたが、本発明は
これに限らず、記録媒体としては種々のものを用いるこ
とができる。
【0091】さらに上述の第1及び第2の実施の形態に
おいては、情報処理装置としてコンピュータ装置7
を介してコンテンツ(例えばオーディオ信号)を記
録媒体にコピーする場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、例えばセットボックスや他のコンテンツ記
録再生装置等、種々の装置に適用することができる。
【0092】さらに上述の第1及び第2の実施の形態に
おいては、オーディオ信号の圧縮履歴を検出して当該オ
ーディオ信号のコピーの可否を判断する場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、映像信号等、他の種々
の情報に適用することができる。
【0093】さらに上述の第1及び第2の実施の形態に
おいては、コンピュータ装置7〜7のアプリケーシ
ョンプログラムによって抽出手段としてのフィルタバン
クA107、フィルタバンクB108、WM検出部A1
09、WM検出部B110、ウォーターマークS検出部
121、ウォーターマークW検出部122及び比較手段
としてのエラーレート比較部111、ウォーターマーク
結果判定部123及び判断手段としての圧縮処理部92
等の処理を実行する場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、ハードウェア構成によってこれらの機能を
実現したり、又は各機能を実現するプログラムを格納し
たプログラム格納媒体(フロッピーディスク、光ディス
ク等)からこれらのプログラムをコンピュータ装置7
〜7にロードして各機能部を実現するようにしても良
い。
【0094】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、複数の帯
域に分割されたコンテンツの各帯域及び各帯域の境界帯
域にそれぞれ含まれる電子透かし情報を抽出し、複数の
各帯域及び上記各帯域の境界帯域からそれぞれ抽出され
た電子透かし情報の各残存状態を比較し、比較結果に基
づいてコンテンツの所定の記録媒体への記録の可否を判
断することにより、例えばネットワークを介して不特定
多数の端末装置に配信されたコンテンツについての著作
権侵害行為を有効に抑制し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による音楽コンテンツの配信システムの
第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】電子透かし情報埋込装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】オーディオ信号及び電子透かし情報の周波数ス
ペクトラムを示す特性曲線図である。
【図4】MP3エンコーダの構成を示すブロック図であ
る。
【図5】受信側コンピュータ装置の構成を示すブロック
図である。
【図6】MP3処理部の構成を示すブロック図である。
【図7】スクリーン処理部の構成を示すブロック図であ
る。
【図8】フィルタバンクにおける周波数帯域分割特性の
説明に供する略線図である。
【図9】MDCT処理の説明に供する略線図である。
【図10】第2の実施の形態による圧縮に強い電子透か
し情報及び圧縮に弱い電子透かし情報によって圧縮履歴
を判断する構成例を示すブロック図である。
【図11】第2の実施の形態による受信側コンピュータ
装置の構成を示すブロック図である。
【図12】境界部分の周波数帯域のずれの説明に供する
略線図である。
【図13】エコー処理がなされた場合において圧縮履歴
が判断し得なくなることを回避する方法の説明に供する
略線図である。
【図14】他の実施の形態によるATRAC3の周波数
帯域分割の説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1……ネットワーク、2……ウェブサイト、4……CD
プレーヤ、5……MP3エンコーダ、6、7〜7
…コンピュータ装置、16〜16……メモリカー
ド、33……コンパクトディスク、90……MP3処理
部、91、120……スクリーン処理部、92……圧縮
処理部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/10 G06F 15/66 B 9A001 H04N 1/387 G10L 7/04 G Fターム(参考) 5B017 AA06 BA09 BB09 CA15 CA16 5B057 AA20 CE08 CG05 CG07 5C076 AA14 5D044 AB05 DE13 DE17 DE52 GK07 GK12 HL11 5J104 AA13 AA14 HA09 NA15 NA27 NA35 9A001 BB02 BB03 BB04 CC02 DD09 EE02 EE03 EE04 HH15 JJ13 JJ19 JJ25 KK43 KK60 LL03

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンテンツの記録媒体への記録の可否を判
    断する情報処理装置において、 複数の帯域に分割された上記コンテンツの各帯域及び各
    帯域の境界帯域にそれぞれ含まれる電子透かし情報を抽
    出する抽出手段と、 上記複数の各帯域及び上記各帯域の境界帯域からそれぞ
    れ抽出された上記電子透かし情報の各残存状態を比較す
    る比較手段と、 上記比較手段の比較結果に基づいて上記コンテンツの所
    定の記録媒体への記録の可否を判断する判断手段と、 を具えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】上記抽出手段は、 周波数帯域分割を行うコーデックのサブバンドフィルタ
    特性に応じて上記電子透かし情報を抽出することを特徴
    とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】上記抽出手段は、 変形離散コサイン変換処理を施した際の変形離散コサイ
    ン変換係数から抽出することを特徴とする請求項1に記
    載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】上記電子透かし情報には、圧縮に強い電子
    透かし情報及び圧縮に弱い電子透かし情報が含まれ、 上記圧縮に強い電子透かし情報と上記圧縮に弱い電子透
    かし情報との上記残存状態に基づいて上記コンテンツの
    所定の記録媒体への記録の可否を判断することを特徴と
    する請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】上記圧縮に強い電子透かし情報には、上記
    コンテンツを記録する際の制限情報が含まれ、 上記抽出手段は、上記圧縮に強い電子透かし情報を抽出
    し、 上記判断手段は、上記制限情報に基づいて上記コンテン
    ツの所定の記録媒体への記録を制御することを特徴とす
    る請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】上記制限情報は、 上記コンテンツを上記記録媒体に記録する際の利用の権
    利を規定する情報であることを特徴とする請求項5に記
    載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】上記判断手段は、 上記複数の各帯域及び上記各帯域の境界帯域からそれぞ
    れ抽出された上記電子透かし情報の各残存状態の差の大
    きさに基づいて上記コンテンツの所定の記録媒体への記
    録を中止することを特徴とする請求項1に記載の情報処
    理装置。
  8. 【請求項8】コンテンツの記録媒体への記録の可否を判
    断する情報処理方法において、 複数の帯域に分割された上記コンテンツの各帯域及び各
    帯域の境界帯域にそれぞれ含まれる電子透かし情報を抽
    出する抽出ステップと、 上記複数の各帯域及び上記各帯域の境界帯域からそれぞ
    れ抽出された上記電子透かし情報の各残存状態を比較す
    る比較ステップと、 上記比較手段の比較結果に基づいて上記コンテンツの所
    定の記録媒体への記録の可否を判断する判断ステップ
    と、 を具えることを特徴とする情報処理方法。
  9. 【請求項9】上記抽出ステップは、 周波数帯域分割を行うコーデックのサブバンドフィルタ
    特性に応じて上記電子透かし情報を抽出することを特徴
    とする請求項8に記載の情報処理方法。
  10. 【請求項10】上記抽出ステップは、 変形離散コサイン変換処理を施した際の変形離散コサイ
    ン変換係数から抽出することを特徴とする請求項8に記
    載の情報処理方法。
  11. 【請求項11】上記電子透かし情報には、圧縮に強い電
    子透かし情報及び圧縮に弱い電子透かし情報が含まれ、 上記圧縮に強い電子透かし情報と上記圧縮に弱い電子透
    かし情報との上記残存状態に基づいて上記コンテンツの
    所定の記録媒体への記録の可否を判断することを特徴と
    する請求項8に記載の情報処理方法。
  12. 【請求項12】上記圧縮に強い電子透かし情報には、上
    記コンテンツを記録する際の制限情報が含まれ、 上記抽出ステップは、上記圧縮に強い電子透かし情報を
    抽出し、 上記判断ステップは、上記制限情報に基づいて上記コン
    テンツの所定の記録媒体への記録を制御することを特徴
    とする請求項11に記載の情報処理方法。
  13. 【請求項13】上記制限情報は、上記コンテンツを上記
    記録媒体に記録する際の利用の権利を規定する情報であ
    ることを特徴とする請求項12に記載の情報処理方法。
  14. 【請求項14】上記判断ステップは、 上記複数の各帯域及び上記各帯域の境界帯域からそれぞ
    れ抽出された上記電子透かし情報の各残存状態の差の大
    きさに基づいて上記コンテンツの所定の記録媒体への記
    録を中止することを特徴とする請求項8に記載の情報処
    理方法。
  15. 【請求項15】複数の帯域に分割された上記コンテンツ
    の各帯域及び各帯域の境界帯域にそれぞれ含まれる電子
    透かし情報を抽出する抽出ステップと、 上記複数の各帯域及び上記各帯域の境界帯域からそれぞ
    れ抽出された上記電子透かし情報の各残存状態を比較す
    る比較ステップと、 上記比較ステップの比較結果に基づいて上記コンテンツ
    の所定の記録媒体への記録の可否を判断する判断ステッ
    プと、 を含むプログラムを情報処理装置に実行させるプログラ
    ム格納媒体。
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