JP2001034280A - 電子メール受信装置および電子メールシステム - Google Patents

電子メール受信装置および電子メールシステム

Info

Publication number
JP2001034280A
JP2001034280A JP11205922A JP20592299A JP2001034280A JP 2001034280 A JP2001034280 A JP 2001034280A JP 11205922 A JP11205922 A JP 11205922A JP 20592299 A JP20592299 A JP 20592299A JP 2001034280 A JP2001034280 A JP 2001034280A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mail
voice
data
voice quality
transmitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11205922A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadamichi Tokuda
肇道 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11205922A priority Critical patent/JP2001034280A/ja
Publication of JP2001034280A publication Critical patent/JP2001034280A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Computer And Data Communications (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Information Transfer Between Computers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子メールが読み上げられる音声を自由に選
択することができ、さらに電子メールに感情を添付する
ことができる電子メール受信装置および電子メールシス
テムを提供することを目的とする。 【解決手段】 受信メールを合成音声で読み上げる電子
メール受信装置2であって、基本的声質データが添付さ
れた電子メールを受信するメール受信装置21と、受信
メールからテキストデータと声質データとを分離するデ
ータ分離部22と、テキストデータから音声合成規則を
算出するテキスト解析部23と、予め用意された音声合
成の音韻データ群を声質データを用いて所定の声質に適
応化させる声質変換部24と、声質変換部24により適
応化された音韻データ群をテキスト解析部23で算出さ
れた音声合成規則に従って合成する音声合成部26とを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子メールのテキ
ストデータを合成音声で読み上げる電子メール受信装
置、およびその電子メール受信装置と電子メールを送信
する電子メール送信装置とから成る電子メールシステム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子メールは企業間のみでなく、
個人間の私的な通信手段としても広く普及しており、今
後も更なる需要の増加が見込まれている。
【0003】通常の電子メールはテキスト形式の本文と
ヘッダと添付ファイルから構成されており、電子メール
受信装置の表示装置の画面にそれらの情報が表示され
る。また、外出先から電話で電子メールを確認したり、
画面を見ずに内容を知りたい場合の為に、電子メールを
テキスト音声合成により読み上げる電子メール受信装置
が実用化されている。そして、従来の電子メール受信装
置では、電子メールを読み上げる合成音声がある程度固
定されており、誰からの電子メールを受信しても同一の
音声で読み上げられていた。これに対して、電子メール
送信者の音声を反映するため、電子メール送信装置側の
送信者(電子メール送信者)が電子メール受信装置にあ
らかじめ自分の音声を登録しておき、電子メールに自分
のIDを付加することにより、電子メール送信者の音声
で電子メールを読み上げる音声メールシステムがIBM
社において考案されている(特開平11−38996号
公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された従来の電子メールシステムでは、電子メ
ール送信者の声質を電子メール受信装置で再現して読み
上げる為に、電子メール受信装置に未登録の話者の電子
メールを受信した場合には、その音声を再現することが
できないという不具合があり、これを解決するために、
音声合成用の本人の音声素片そのものを電子メールに添
付して送信し、電子メール受信装置で登録・合成するこ
とが考えられるが、この場合はデータトラフィックの増
大を招くという問題点を有していた。また、電子メール
送信者としては、自分の電子メールが読み上げられる音
声を特定のキャラクタの声など自分の声と関係なく自由
に選択したい場合もありうるが、それは現状では実現さ
れていないという問題点を有し、さらに、電子メールの
内容によっては読み上げ音声に喜び・怒り・悲しみ等の
感情を付加したい場合が考えられるが、それも現状では
実現されていないという問題点を有していた。
【0005】この電子メール受信装置および電子メール
システムでは、音声合成用の話者音声データを電子メー
ルに添付してもデータトラフィックの増大を招かず、ま
た電子メールが読み上げられる音声を自由に選択するこ
とができ、さらに電子メールに感情を添付することがで
きることが要求されている。
【0006】本発明は、音声合成用の話者音声データを
電子メールに添付してもデータトラフィックの増大を招
かず、また電子メールが読み上げられる音声を自由に選
択することができ、さらに電子メールに感情を添付する
ことができる電子メール受信装置、および、音声合成用
の話者音声データを電子メールに添付してもデータトラ
フィックの増大を招かず、また電子メールが読み上げら
れる音声を自由に選択することができ、さらに電子メー
ルに感情を添付することができる電子メールシステムを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の電子メール受信装置は、受信した電子メール
のテキストデータを合成音声で読み上げる電子メール受
信装置であって、ピッチや母音ホルマント等の基本的な
声質データが添付された電子メールを受信するメール受
信装置と、受信した電子メールからテキストデータと声
質データとを分離するデータ分離部と、分離したテキス
トデータから音声合成規則を算出するテキスト解析部
と、あらかじめ用意された音声合成の音韻データ群を声
質データを用いて所定の声質に適応化させる声質変換部
と、声質変換部により適応化された音韻データ群をテキ
スト解析部で算出された音声合成規則に従って合成する
音声合成部とを有する構成を備えている。
【0008】これにより、音声合成用の話者音声データ
を電子メールに添付してもデータトラフィックの増大を
招かず、また電子メールが読み上げられる音声を自由に
選択することができ、さらに電子メールに感情を添付す
ることができる電子メール受信装置が得られる。
【0009】上記課題を解決するために本発明の電子メ
ールシステムは、電子メールを送信する電子メール送信
装置と上記記載の電子メール受信装置とを有する電子メ
ールシステムであって、電子メール送信装置は、音声を
録音する音声入力装置と、音声入力装置から出力される
音声の声質を解析してピッチや母音ホルマント等の基本
的な声質データを生成する声質分析部と、声質分析部で
生成した声質データを電子メールに添付して送信するメ
ール送信装置とを有する構成を備えている。
【0010】これにより、音声合成用の話者音声データ
を電子メールに添付してもデータトラフィックの増大を
招かず、また電子メールが読み上げられる音声を自由に
選択することができ、さらに電子メールに感情を添付す
ることができる電子メールシステムが得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の電子メ
ール受信装置は、受信した電子メールのテキストデータ
を合成音声で読み上げる電子メール受信装置であって、
ピッチや母音ホルマント等の基本的な声質データが添付
された電子メールを受信するメール受信装置と、受信し
た電子メールからテキストデータと声質データとを分離
するデータ分離部と、分離したテキストデータから音声
合成規則を算出するテキスト解析部と、あらかじめ用意
された音声合成の音韻データ群を声質データを用いて所
定の声質に適応化させる声質変換部と、声質変換部によ
り適応化された音韻データ群をテキスト解析部で算出さ
れた音声合成規則に従って合成する音声合成部とを有す
ることとしたものである。
【0012】この構成により、電子メール受信装置への
事前の音声登録無しに、送信者の声質に似た合成音声を
出力することができるという作用を有する。
【0013】請求項2に記載の電子メールシステムは、
電子メールを送信する電子メール送信装置と請求項1に
記載の電子メール受信装置とを有する電子メールシステ
ムであって、電子メール送信装置は、音声を録音する音
声入力装置と、音声入力装置から出力される音声の声質
を解析してピッチや母音ホルマント等の基本的な声質デ
ータを生成する声質分析部と、声質分析部で生成した声
質データを電子メールに添付して送信するメール送信装
置とを有することとしたものである。
【0014】この構成により、電子メール受信装置への
事前の音声登録無しに、送信者の声質に似た合成音声を
出力することができるという作用を有する。
【0015】請求項3に記載の電子メール受信装置は、
受信した電子メールのテキストデータを合成音声で読み
上げる電子メール受信装置であって、広範な話者の声質
を網羅する為の複数の音韻データ群を記憶するメモリ
と、複数の音韻データ群の中の一つを示す識別子が記入
された電子メールを受信するメール受信装置と、複数の
音韻データ群の中の一つの音韻データを用いてテキスト
データの音声を合成する音声合成部とを有することとし
たものである。
【0016】この構成により、音韻データ識別子を用い
て指定した声質で合成音声を出力することができ、また
一つの識別子により音声を合成するので、電子メールサ
イズを小さくすることができるという作用を有する。
【0017】請求項4に記載の電子メールシステムは、
電子メールを送信する電子メール送信装置と請求項3に
記載の電子メール受信装置とを有する電子メールシステ
ムであって、電子メール送信装置は、広範な話者の声質
を網羅する受信側と共通の音韻データ群を記憶するメモ
リと、共通の音韻データ群と入力音声とを比較して最も
近似した音韻データを選出する声質分析部と、選出した
音韻データの識別子を電子メールに添付するデータ合成
部と、データ合成部からの電子メールを送信するメール
送信装置とを有することとしたものである。
【0018】この構成により、音韻データ識別子を用い
て指定した声質で合成音声を出力することができ、また
一つの識別子により音声を合成するので、電子メールサ
イズを小さくすることができるという作用を有する。
【0019】請求項5に記載の電子メール受信装置は、
受信した電子メールのテキストデータを合成音声で読み
上げる電子メール受信装置であって、性別・年齢・声の
高低等の声質パラメータが添付された電子メールを受信
するメール受信装置と、声質パラメータに該当する音韻
データと音声合成規則とを用いてテキスト音声を合成す
る音声合成部とを有することとしたものである。
【0020】この構成により、任意に指定した性別・年
齢・声の高低等の声質パラメータの合成音声を出力する
ことができるという作用を有する。
【0021】請求項6に記載の電子メールシステムは、
電子メールを送信する電子メール送信装置と請求項5に
記載の電子メール受信装置とを有する電子メールシステ
ムであって、電子メール送信装置は、性別・年齢・声の
高低等の声質パラメータを選択するための声質パラメー
タ選択部と、選択した声質パラメータを電子メールに添
付して送信するメール送信装置とを有することとしたも
のである。
【0022】この構成により、任意に指定した性別・年
齢・声の高低等の声質パラメータの合成音声を出力する
ことができるという作用を有する。
【0023】請求項7に記載の電子メール受信装置は、
受信した電子メールのテキストデータを合成音声で読み
上げる電子メール受信装置であって、少なくとも喜び・
怒り・悲しみ等の感情パラメータが添付された電子メー
ルを受信するメール受信装置と、感情パラメータに従っ
て合成音声に抑揚を加える音声合成部とを有することと
したものである。
【0024】この構成により、任意に指定した喜び・怒
り・悲しみ等の感情パラメータを反映した合成音声を出
力することができるという作用を有する。
【0025】請求項8に記載の電子メールシステムは、
電子メールを送信する電子メール送信装置と請求項7に
記載の電子メール受信装置とを有する電子メールシステ
ムであって、電子メール送信装置は、喜び・怒り・悲し
み等の感情パラメータを指定するための感情パラメータ
指定部と、少なくとも喜び・怒り・悲しみ等の感情パラ
メータが添付された電子メールを送信するメール送信装
置とを有することとしたものである。
【0026】この構成により、任意に指定した喜び・怒
り・悲しみ等の感情パラメータを反映した合成音声を出
力することができるという作用を有する。
【0027】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図10を用いて説明する。
【0028】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1による電子メールシステムを示すブロック図であ
り、この電子メールシステムは、電子メール送信装置と
電子メール受信装置とから成る。
【0029】図1において、1は電子メールシステムを
構成する電子メール送信装置、2は同じく電子メールシ
ステムを構成する電子メール受信装置、11はテキスト
データを入力するためのテキストデータ入力装置、12
は音声を入力して音声データを出力する音声入力装置、
13は電子メール送信者の声質を解析してピッチや母音
ホルマント等の基本的な声質データを得る声質分析部、
14は声質分析部から出力される声質データを電子メー
ル本文に添付するデータ合成部、15は電子メールを送
信するメール送信装置、16はメモリ、17は性別・年
齢・声の高低等の声質パラメータを選択するための声質
パラメータ選択部、18は喜び・怒り・悲しみ等の感情
パラメータを指定するための感情パラメータ指定部、2
1は送られてくる電子メールを受信するメール受信装
置、22は受信した電子メールからテキストデータと声
質データと声質パラメータ、感情パラメータとを分離す
るデータ分離部、23は電子メールのテキストデータか
ら音声合成規則を算出するテキスト解析部、24はあら
かじめ用意された音声合成の音韻データ群を電子メール
に添付された基本的な声質データを用いて電子メール送
信者の声質に適応化させる声質変換部、25は合成単
位、音韻データ群、感情パラメータ等を記憶するメモ
リ、26は適応化された音韻データ群をテキスト解析部
23で算出された音声合成規則に従って合成する音声合
成部、27は合成音声を出力する音声出力部である。
【0030】また図2は図1の電子メールシステムを具
体的に示すブロック図である。
【0031】図2において、電子メール送信装置1、電
子メール受信装置2、テキスト入力装置11、音声入力
装置12、メール送信装置15、メモリ16、25、メ
ール受信装置21、音声出力装置27は図1と同様のも
のであり、同一符号を付し、説明は省略する。10、2
0は全体を制御するCPU、19、28は画面に文字、
図形等のデータを表示する表示装置、29はテキストデ
ータを入力するためのテキスト入力装置である。図1の
声質分析部13、データ合成部14はCPU10がメモ
リ16格納のプログラムを実行することにより実現さ
れ、図1の声質パラメータ選択部17、感情パラメータ
指定部18は表示装置19に対応し、表示装置19に表
示されたパラメータを指定することにより、声質パラメ
ータの選択、感情パラメータの指定が行われる。また、
データ分離部22、テキスト解析部23、声質変換部2
4、音声合成部26はCPU20がメモリ25格納のプ
ログラムが実行することにより実現される。
【0032】以上のように構成された電子メールシステ
ムについて、その動作を図3、図4を用いて説明する。
図3は声質データを電子メールに添付する電子メール送
信装置1の動作を示すフローチャートであり、図4は電
子メールに添付した声質データにより合成音声を出力す
る電子メール受信装置2の動作を示すフローチャートで
ある。
【0033】まず電子メール送信装置1の動作につい
て、図3により説明する。図3は合成音声の声質を指定
する音声合成の特徴パターンの添付処理を示す。
【0034】図3において、まず、電子メールの送信者
は、読み上げ音声の登録をメニューから選択する(S
1)。メニューは表示装置19に表示され、その画面を
ライトペン等で押圧、又はマウス等ポインティングデバ
イスを用いるなどにより選択が行われる。次に、話者の
音声特徴を分析するため、あらかじめ定められた単語、
母音などを順番に発声し、その音声を音声入力装置12
が録音してA/D変換する(S2)。録音パラメータ
は、分析精度と処理量のバランスにより、サンプリング
レートが8〜22kHz、量子化精度が8〜16ビット
に設定される。次に、声質分析部13は、録音した音声
信号をフレーム分割して音響分析し、音声信号のピッチ
を算出する(S3)。ピッチ抽出の方法としては、例え
ばケプストラム分析(パワースペクトルの対数の逆フー
リエ変換)によりスペクトルの包絡と微細構造を分離し
て求める。その他にもゼロ交差法、自己相関法、変形相
関法などが考えられる。次に、声質分析部13は、音声
信号のスペクトル包絡を算出する(S4)。スペクトル
包絡の算出方法の例としては、まず参照用の単語音声デ
ータとのマッチングを行い、基本母音区間を特定する。
そして、ケプストラム分析により、微細構造を分離す
る。母音では、高次ホルマントF4、F5の情報が声道
形状に対して安定な個人性情報であることが知られてい
る。このことは例えば「陽 長盛 母音の不変性と個人
性 音響学会公演論文集 1997−3 p259」に
記載されている。分析方法としては他に、帯域フィルタ
バンク、線形予測分析などが考えられる。録音された音
声データは分析後に破棄するが、声質データは保存して
おき、陽に更新しない限り、次回からは同じデータを再
利用することができる。次に、データ合成部14は、算
出した声質データを電子メールに添付する(S5)。添
付の形態としては、ファイルに書き出して添付するか、
ヘッダの送信者欄などに記号で追加するか、メール本文
に記号で挿入することが考えられる。いずれにせよ、声
質データのサイズは小さいので、送信トラフィックは殆
ど増加しない。また、本実施の形態による電子メール受
信装置以外の受信装置で受信された場合、メール本文の
表示に支障は生じない。次に、メール送信装置15は、
声質データを添付した電子メールを宛先に送信する。
【0035】次に、電子メール受信装置2について、そ
の動作を図4により説明する。図4は電子メール受信装
置2における受信処理を示す。
【0036】図4において、まずメール受信装置21は
電子メールを受信し(S11)、データ分離部22は、
電子メール送信者のピッチや母音ホルマント等の基本的
な声質データが添付されているか否かを検出する(S1
2)。声質データが添付されている場合はステップ13
へ進み、声質データが添付されていない場合はステップ
12からステップ14へ進む。次に、ステップ13にお
いて、音声合成単位のパラメータ時系列をメール送信者
の声質(所定の声質)に適応化する。
【0037】音声合成単位のパラメータ時系列について
補足説明する。上記音声合成単位のパラメータにおい
て、音源モデルは音源の韻律(音声の長短や抑揚などの
配列の仕方により表される調子)の特徴をあらわし、声
道モデルは音韻の特徴をあらわす。音源モデルは音声ピ
ッチ(基本周波数)から成り、声道モデルは音声のスペ
クトル情報もしくはホルマントと呼ばれる周波数軸上の
エネルギー分布により決定される。従って、電子メール
送信者の代表的な音声ピッチとスペクトル情報を取得
し、これを用いて音声合成装置(これは図1で構成要素
22〜26に相当する)が蓄積する合成単位パラメータ
時系列を変形することにより、音声の個人適応化を実現
する。
【0038】合成パラメータの個人適応化について補足
説明する。音声ピッチは話者音声の平均値と最高値、分
散に類似するよう、基本音声データの全体のピッチ周波
数のシフトと周波数幅の伸縮を行う。音声スペクトルの
適応化については、例えば白木の方法「音声スペクトル
の変形と4次元微分位相不変量 音響学会公演論文集1
996−3 p247」を用いてスペクトル空間の写像
を行う。
【0039】次に、テキスト解析部23は、電子メール
本文のテキストデータを解析し、音声合成単位の結合規
則(音声合成規則)を算出する(S14)。ここで、テ
キスト音声合成の仕組みについて補足説明する。パラメ
ータ接続方式を例にすると、合成単位としては音素・音
節・単語などを用い、あらかじめ人が発声した音声を音
声生成モデルに基づいて分析し、パラメータ時系列の形
で蓄積しておく。そして、テキストデータを分析してそ
れら単位の結合規則を生成し、その規則にしたがってパ
ラメータ時系列を接続し、音声合成部26を駆動して音
声を合成する。蓄積される音声データは音源モデルと声
道モデルから構成され、波形を蓄積する場合に比べて大
幅に情報圧縮されている。パラメータの結合規則には、
単なる読みの情報に加え、時間長の伸縮や、接続部のピ
ッチやスペクトル変化の平滑化が含まれる。このことは
例えば「古井 デジタル音声処理 東海大学出版会」に
記載されている。
【0040】次に、音声合成部26は、適応化された音
韻データ群を変換された音声合成規則に従って合成する
(S15)。パラメータ接続方式の場合、結合規則に従
って合成単位のパラメータ時系列を結合し、音声合成部
26で音声に変換する。音声合成部26としては、チャ
ンネルボコーダやLSP、PARCOR方式などの線形
予測分析法に基づく合成器を用いる。次に、音声出力装
置27は、合成された音声信号を出力し、電子メールを
読み上げる(S16)。なお、音声合成部26には、音
源およびスペクトル包絡のパラメータが入力される。
【0041】以上のように本実施の形態によれば、電子
メールを送信する電子メール送信装置1と電子メールを
受信する電子メール受信装置2とを有する電子メールシ
ステムにおいて、電子メール受信装置2は、ピッチや母
音ホルマント等の基本的な声質データが添付された電子
メールを受信するメール受信装置21と、受信した電子
メールからテキストデータと声質データとを分離するデ
ータ分離部22と、分離したテキストデータから音声合
成規則を算出するテキスト解析部23と、あらかじめ用
意された音声合成の音韻データ群を声質データを用いて
所定の声質に適応化させる声質変換部24と、声質変換
部24により適応化された音韻データ群をテキスト解析
部で算出された音声合成規則に従って合成する音声合成
部26とを有し、電子メール送信装置1は、音声を録音
する音声入力装置12と、音声入力装置12から出力さ
れる音声の声質を解析してピッチや母音ホルマント等の
基本的な声質データを生成する声質分析部13と、声質
分析部13で生成した声質データを電子メールに添付し
て送信するメール送信装置15とを有するようにしたこ
とにより、電子メール受信装置2への事前の音声登録無
しに、送信者の声質に似た合成音声を出力することがで
きる。
【0042】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
よる電子メールシステムは図1、図2と同様の構成であ
るので、その説明を省略する。
【0043】このように構成された電子メールシステム
について、その動作を図5、図6を用いて説明する。図
5は音韻データを選択する電子メール送信装置1の動作
を示すフローチャートであり、図6は添付した音韻デー
タに基づいて合成音声を出力する電子メール受信装置2
の動作を示すフローチャートである。
【0044】図5において、まず、広範な話者の声質を
網羅する音韻データ群をメモリ16に備え(S21)、
声質分析部13は、話者の音声をそれら音韻データ群と
比較分析し、最も一致度の高い音韻データを選択する
(S22)。そして、その音韻データの識別子を電子メ
ールに記入し、送信する(S23)。
【0045】図6において、まず、電子メールを受信し
(S31)、データ分離部22は、電子メール送信装置
1と共通の広範な話者の声質を網羅する音韻データ群の
一つ示す識別子が電子メールに含まれているかどうかを
検出する(S32)。次に、上記識別子が含まれている
場合には、音声合成部26は、電子メール送信者により
指定された音韻データを用いて、実施の形態1と同様に
合成規則に従って音声を合成する(S33)。上記識別
子が電子メールに含まれていない場合にはステップ32
からステップ34へ進む。ステップ34では、上記識別
子が含まれているか否かにかかわらず、電子メール本文
のテキストデータを解析し、テキスト音声合成の為の音
声合成規則を算出する。次に、図4のステップ15と同
様に音声を合成し(S35)、合成された音声信号を出
力し、電子メールを読み上げる(S36)。
【0046】以上のように本実施の形態によれば、電子
メールを送信する電子メール送信装置1と電子メールを
受信する電子メール受信装置2とを有する電子メールシ
ステムにおいて、電子メール受信装置2は、広範な話者
の声質を網羅する為の複数の音韻データ群を記憶するメ
モリ25と、複数の音韻データ群の中の一つを示す識別
子が記入された電子メールを受信するメール受信装置2
1と、複数の音韻データ群の中の一つの音韻データを用
いてテキストデータの音声を合成する音声合成部26と
を有し、電子メール送信装置1は、広範な話者の声質を
網羅する受信側と共通の音韻データ群を記憶するメモリ
16と、共通の音韻データ群と入力音声とを比較して最
も近似した音韻データを選出する声質分析部13と、選
出した音韻データの識別子を電子メールに添付するデー
タ合成部14と、データ合成部14からの電子メールを
送信するメール送信装置15とを有するようにしたこと
により、音韻データ識別子を用いて指定した声質で合成
音声を出力することができ、また、一つの識別子により
音声を合成するので、電子メールサイズを小さくするこ
とができる。
【0047】(実施の形態3)本発明の実施の形態3に
よる電子メールシステムは図1、図2と同様の構成であ
るので、その説明を省略する。
【0048】このように構成された電子メールシステム
について、その動作を図7、図8を用いて説明する。図
7は声質パラメータを添付する電子メール送信装置1の
動作を示すフローチャートであり、図8は添付した声質
パラメータに基づいて合成音声を出力する電子メール受
信装置2の動作を示すフローチャートである。
【0049】図7において、まず、電子メールの読み上
げ音声を指定するウィンドウが声質パラメータ選択部1
7としての表示装置19に現われ、電子メール送信者は
自分の声質に関係なく任意の声質パラメータ(性別/年
齢/声の高低/特定の人物など)を選択する(S4
1)。声質パラメータは音韻データ群の中の一つでも良
いし、性別/年齢/声の高低/特定の人物などをあらわ
す識別子でも良い(S42)。前者の場合は電子メール
受信装置2側で該当音韻データを用いて音声を合成す
る。後者の場合は電子メール受信装置2側で指定された
声質の音韻データを選択して合成される。次に、データ
合成部14は、指定された声質パラメータを電子メール
に記入し(S43)、メール送信装置15により送信す
る。
【0050】図8において、まず電子メールを受信し
(S51)、データ分離部22は、読み上げ音声の声質
パラメータが電子メールに含まれているかどうかを検出
する(S52)。声質パラメータが電子メールに含まれ
ており、音韻データの識別子が直接指定されている場合
は、指定された音韻データをロードする。性別/年齢/
声の高低/特定の人物などのパラメータが指定されてい
る場合は、その条件に合う音韻データをパラメータとの
対応表から選択する(S53)。声質パラメータが電子
メールに含まれていない場合にはステップ52からステ
ップ54へ進む。ステップ54では、声質パラメータが
電子メールに含まれているか否かにかかわらず、電子メ
ール本文のテキストデータを解析し、テキスト音声合成
の為の音声合成規則を算出する。次に、電子メール送信
者に指定された音韻データを音声合成規則に従って合成
する(S55)。そして、合成された音声信号を出力
し、電子メールを読み上げる(S56)。
【0051】以上のように本実施の形態によれば、電子
メールを送信する電子メール送信装置1と電子メールを
受信する電子メール受信装置2とを有する電子メールシ
ステムにおいて、電子メール受信装置2は、性別・年齢
・声の高低等の声質パラメータが添付された電子メール
を受信するメール受信装置21と、声質パラメータに該
当する音韻データと音声合成規則とを用いてテキスト音
声を合成する音声合成部26とを有し、電子メール送信
装置1は、性別・年齢・声の高低等の声質パラメータを
選択するための声質パラメータ選択部17と、選択した
声質パラメータを電子メールに添付して送信するメール
送信装置15とを有するようにしたことにより、任意に
指定した性別・年齢・声の高低等の声質パラメータの合
成音声を出力することができる。
【0052】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
よる電子メールシステムは図1、図2と同様の構成であ
るので、その説明を省略する。
【0053】このように構成された電子メールシステム
について、その動作を図9、図10を用いて説明する。
図9は感情パラメータを添付する電子メール送信装置1
の動作を示すフローチャートであり、図10は添付した
声質パラメータと感情パラメータに基づいて合成音声を
出力する電子メール受信装置2の動作を示すフローチャ
ートである。
【0054】図9において、電子メールの読み上げ音声
の感情を指定するためのウィンドウが感情パラメータ指
定部18としての表示装置19に現われ、電子メール送
信者は感情パラメータ(喜び/怒り/悲しみ等)を指定
する(S61)。そして、データ合成部14は、実施の
形態3における声質パラメータに加え又は単独に、感情
パラメータを電子メールに記入し(S62)、メール送
信装置15により送信する。
【0055】図10において、ステップ71〜74(S
71〜S74)は図8のステップ51〜54と同様であ
り、その説明は省略する。ステップ75において、デー
タ分離部22は、読み上げ音声の感情パラメータ(喜び
/怒り/悲しみ等)が含まれているかどうか検出する。
同時に、実施の形態1〜3におけるパラメータ(実施の
形態1においては声質パラメータ(音源およびスペクト
ル包絡)であり、実施の形態2においては音韻データの
識別子、実施の形態3においては声質パラメータ(性別
/年齢/声の高低/特定の人物など)である)が含まれ
ているか否かを判定する(S72)。次に、感情パラメ
ータが含まれている場合、指定された感情パラメータに
従い、声質変換部24は音韻データを変更し、テキスト
解析部23は音声合成規則を変更する(S76)。例え
ば怒りの感情では全体的に声を高くし、語尾を強調す
る。悲しみの感情では全体的に声を低くし、語尾を弱く
する。このような感情パラメータ(音声の持続時間、振
幅包絡、基本周波数などの変化量)は、大量の感情音声
に対して分析を行い、得られた分析パラメータから感情
毎に特徴があるパラメータを調査、抽出することによっ
て得られ、電子メール受信装置2のメモリ25に内蔵さ
れているものとする。感情パラメータが電子メールに含
まれていない場合にはステップ75からステップ77へ
進む。ステップ77では、感情パラメータが電子メール
に含まれているか否かにかかわらず、音声合成部26
は、上記の処理を加えた音韻データを音声合成規則に従
って合成する(S77)。そして、合成された音声信号
を出力し、電子メールを読み上げる(S78)。
【0056】以上のように本実施の形態によれば、電子
メールを送信する電子メール送信装置1と電子メールを
受信する電子メール受信装置2とを有する電子メールシ
ステムにおいて、少なくとも喜び・怒り・悲しみ等の感
情パラメータが添付された電子メールを受信するメール
受信装置21と、感情パラメータに従って合成音声に抑
揚を加える音声合成部26とを有し、電子メール送信装
置1は、喜び・怒り・悲しみ等の感情パラメータを指定
するための感情パラメータ指定部18と、少なくとも喜
び・怒り・悲しみ等の感情パラメータが添付された電子
メールを送信するメール送信装置15とを有するように
したことにより、任意に指定した喜び・怒り・悲しみ等
の感情パラメータを反映した合成音声を出力することが
できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の電子メール受信装置によれば、受信した電子メー
ルのテキストデータを合成音声で読み上げる電子メール
受信装置であって、ピッチや母音ホルマント等の基本的
な声質データが添付された電子メールを受信するメール
受信装置と、受信した電子メールからテキストデータと
声質データとを分離するデータ分離部と、分離したテキ
ストデータから音声合成規則を算出するテキスト解析部
と、あらかじめ用意された音声合成の音韻データ群を声
質データを用いて所定の声質に適応化させる声質変換部
と、声質変換部により適応化された音韻データ群をテキ
スト解析部で算出された音声合成規則に従って合成する
音声合成部とを有することにより、電子メール受信装置
への事前の音声登録無しに、送信者の声質に似た合成音
声を出力することができるという有利な効果が得られ
る。
【0058】請求項2に記載の電子メールシステムによ
れば、電子メールを送信する電子メール送信装置と請求
項1に記載の電子メール受信装置とを有する電子メール
システムであって、電子メール送信装置は、音声を録音
する音声入力装置と、音声入力装置から出力される音声
の声質を解析してピッチや母音ホルマント等の基本的な
声質データを生成する声質分析部と、声質分析部で生成
した声質データを電子メールに添付して送信するメール
送信装置とを有することにより、電子メール受信装置へ
の事前の音声登録無しに、送信者の声質に似た合成音声
を出力することができるという有利な効果が得られる。
【0059】請求項3に記載の電子メール受信装置によ
れば、受信した電子メールのテキストデータを合成音声
で読み上げる電子メール受信装置であって、広範な話者
の声質を網羅する為の複数の音韻データ群を記憶するメ
モリと、複数の音韻データ群の中の一つを示す識別子が
記入された電子メールを受信するメール受信装置と、複
数の音韻データ群の中の一つの音韻データを用いてテキ
ストデータの音声を合成する音声合成部とを有すること
により、音韻データ識別子を用いて指定した声質で合成
音声を出力することができ、また一つの識別子により音
声を合成するので、電子メールサイズを小さくすること
ができるという有利な効果が得られる。
【0060】請求項4に記載の電子メールシステムによ
れば、電子メールを送信する電子メール送信装置と請求
項3に記載の電子メール受信装置とを有する電子メール
システムであって、電子メール送信装置は、広範な話者
の声質を網羅する受信側と共通の音韻データ群を記憶す
るメモリと、共通の音韻データ群と入力音声とを比較し
て最も近似した音韻データを選出する声質分析部と、選
出した音韻データの識別子を電子メールに添付するデー
タ合成部と、データ合成部からの電子メールを送信する
メール送信装置とを有することにより、音韻データ識別
子を用いて指定した声質で合成音声を出力することがで
き、また一つの識別子により音声を合成するので、電子
メールサイズを小さくすることができるという有利な効
果が得られる。
【0061】請求項5に記載の電子メール受信装置によ
れば、受信した電子メールのテキストデータを合成音声
で読み上げる電子メール受信装置であって、性別・年齢
・声の高低等の声質パラメータが添付された電子メール
を受信するメール受信装置と、声質パラメータに該当す
る音韻データと音声合成規則とを用いてテキスト音声を
合成する音声合成部とを有することにより、任意に指定
した性別・年齢・声の高低等の声質パラメータの合成音
声を出力することができるという有利な効果が得られ
る。
【0062】請求項6に記載の電子メールシステムによ
れば、電子メールを送信する電子メール送信装置と請求
項5に記載の電子メール受信装置とを有する電子メール
システムであって、電子メール送信装置は、性別・年齢
・声の高低等の声質パラメータを選択するための声質パ
ラメータ選択部と、選択した声質パラメータを電子メー
ルに添付して送信するメール送信装置とを有することに
より、任意に指定した性別・年齢・声の高低等の声質パ
ラメータの合成音声を出力することができるという有利
な効果が得られる。
【0063】請求項7に記載の電子メール受信装置によ
れば、受信した電子メールのテキストデータを合成音声
で読み上げる電子メール受信装置であって、少なくとも
喜び・怒り・悲しみ等の感情パラメータが添付された電
子メールを受信するメール受信装置と、感情パラメータ
に従って合成音声に抑揚を加える音声合成部とを有する
ことにより、任意に指定した喜び・怒り・悲しみ等の感
情パラメータを反映した合成音声を出力することができ
るという有利な効果が得られる。
【0064】請求項8に記載の電子メールシステムによ
れば、電子メールを送信する電子メール送信装置と請求
項7に記載の電子メール受信装置とを有する電子メール
システムであって、電子メール送信装置は、喜び・怒り
・悲しみ等の感情パラメータを指定するための感情パラ
メータ指定部と、少なくとも喜び・怒り・悲しみ等の感
情パラメータが添付された電子メールを送信するメール
送信装置とを有することにより、任意に指定した喜び・
怒り・悲しみ等の感情パラメータを反映した合成音声を
出力することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による電子メールシステ
ムを示すブロック図
【図2】図1の電子メールシステムを具体的に示すブロ
ック図
【図3】声質データを電子メールに添付する電子メール
送信装置の動作を示すフローチャート
【図4】電子メールに添付した声質データにより合成音
声を出力する電子メール受信装置の動作を示すフローチ
ャート
【図5】音韻データを選択する電子メール送信装置の動
作を示すフローチャート
【図6】添付した音韻データに基づいて合成音声を出力
する電子メール受信装置の動作を示すフローチャート
【図7】声質パラメータを添付する電子メール送信装置
の動作を示すフローチャート
【図8】添付した声質パラメータに基づいて合成音声を
出力する電子メール受信装置の動作を示すフローチャー
【図9】感情パラメータを添付する電子メール送信装置
の動作を示すフローチャート
【図10】添付した声質パラメータと感情パラメータに
基づいて合成音声を出力する電子メール受信装置の動作
を示すフローチャート
【符号の説明】
1 電子メール送信装置 2 電子メール受信装置 10、20 CPU 11、29 テキスト入力装置 12 音声入力装置 13 声質分析部 14 データ合成部 15 メール送信装置 16、25 メモリ 17 声質パラメータ選択部 18 感情パラメータ指定部 19、28 表示装置 21 メール受信装置 22 データ分離部 23 テキスト解析部 24 声質変換部 26 音声合成部 27 音声出力装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/54 G10L 5/04 F 12/58 H04L 11/20 101B H04M 11/00 302

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信した電子メールのテキストデータを合
    成音声で読み上げる電子メール受信装置であって、ピッ
    チや母音ホルマント等の基本的な声質データが添付され
    た電子メールを受信するメール受信装置と、前記受信し
    た電子メールからテキストデータと前記声質データとを
    分離するデータ分離部と、前記分離したテキストデータ
    から音声合成規則を算出するテキスト解析部と、あらか
    じめ用意された音声合成の音韻データ群を前記声質デー
    タを用いて所定の声質に適応化させる声質変換部と、前
    記声質変換部により適応化された音韻データ群を前記テ
    キスト解析部で算出された音声合成規則に従って合成す
    る音声合成部とを有することを特徴とする電子メール受
    信装置。
  2. 【請求項2】電子メールを送信する電子メール送信装置
    と請求項1に記載の電子メール受信装置とを有する電子
    メールシステムであって、前記電子メール送信装置は、
    音声を録音する音声入力装置と、前記音声入力装置から
    出力される音声の声質を解析してピッチや母音ホルマン
    ト等の基本的な声質データを生成する声質分析部と、前
    記声質分析部で生成した声質データを電子メールに添付
    して送信するメール送信装置とを有することを特徴とす
    る電子メールシステム。
  3. 【請求項3】受信した電子メールのテキストデータを合
    成音声で読み上げる電子メール受信装置であって、広範
    な話者の声質を網羅する為の複数の音韻データ群を記憶
    するメモリと、前記複数の音韻データ群の中の一つを示
    す識別子が記入された電子メールを受信するメール受信
    装置と、前記複数の音韻データ群の中の一つの音韻デー
    タを用いてテキストデータの音声を合成する音声合成部
    とを有することを特徴とする電子メール受信装置。
  4. 【請求項4】電子メールを送信する電子メール送信装置
    と請求項3に記載の電子メール受信装置とを有する電子
    メールシステムであって、前記電子メール送信装置は、
    広範な話者の声質を網羅する受信側と共通の音韻データ
    群を記憶するメモリと、前記共通の音韻データ群と入力
    音声とを比較して最も近似した音韻データを選出する声
    質分析部と、前記選出した音韻データの識別子を電子メ
    ールに添付するデータ合成部と、前記データ合成部から
    の電子メールを送信するメール送信装置とを有すること
    を特徴とする電子メールシステム。
  5. 【請求項5】受信した電子メールのテキストデータを合
    成音声で読み上げる電子メール受信装置であって、性別
    ・年齢・声の高低等の声質パラメータが添付された電子
    メールを受信するメール受信装置と、前記声質パラメー
    タに該当する音韻データと音声合成規則とを用いてテキ
    スト音声を合成する音声合成部とを有することを特徴と
    する電子メール受信装置。
  6. 【請求項6】電子メールを送信する電子メール送信装置
    と請求項5に記載の電子メール受信装置とを有する電子
    メールシステムであって、前記電子メール送信装置は、
    性別・年齢・声の高低等の声質パラメータを選択するた
    めの声質パラメータ選択部と、前記選択した声質パラメ
    ータを電子メールに添付して送信するメール送信装置と
    を有することを特徴とする電子メールシステム。
  7. 【請求項7】受信した電子メールのテキストデータを合
    成音声で読み上げる電子メール受信装置であって、少な
    くとも喜び・怒り・悲しみ等の感情パラメータが添付さ
    れた電子メールを受信するメール受信装置と、前記感情
    パラメータに従って合成音声に抑揚を加える音声合成部
    とを有することを特徴とする電子メール受信装置。
  8. 【請求項8】電子メールを送信する電子メール送信装置
    と請求項7に記載の電子メール受信装置とを有する電子
    メールシステムであって、前記電子メール送信装置は、
    喜び・怒り・悲しみ等の感情パラメータを指定するため
    の感情パラメータ指定部と、少なくとも喜び・怒り・悲
    しみ等の感情パラメータが添付された電子メールを送信
    するメール送信装置とを有することを特徴とする電子メ
    ールシステム。
JP11205922A 1999-07-21 1999-07-21 電子メール受信装置および電子メールシステム Withdrawn JP2001034280A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11205922A JP2001034280A (ja) 1999-07-21 1999-07-21 電子メール受信装置および電子メールシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11205922A JP2001034280A (ja) 1999-07-21 1999-07-21 電子メール受信装置および電子メールシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001034280A true JP2001034280A (ja) 2001-02-09

Family

ID=16514973

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11205922A Withdrawn JP2001034280A (ja) 1999-07-21 1999-07-21 電子メール受信装置および電子メールシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001034280A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002073594A1 (fr) * 2001-03-09 2002-09-19 Sony Corporation Dispositif de synthese vocale
GB2376379A (en) * 2001-06-04 2002-12-11 Hewlett Packard Co Text messaging device adapted for indicating emotions
GB2376387A (en) * 2001-06-04 2002-12-11 Hewlett Packard Co Text messaging device adapted for indicating emotions
GB2376610A (en) * 2001-06-04 2002-12-18 Hewlett Packard Co Audio presentation of text messages
JP2005216087A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Victor Co Of Japan Ltd 電子メール受信装置及び電子メール送信装置
JP2006011316A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Kokichi Tanihira 仮想会話システム
JP2006195507A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Nec Corp 音声サービスシステム及び通信装置
JP2006195449A (ja) * 2004-12-15 2006-07-27 Yamaha Corp 声質判定装置、声質判定方法、および声質判定プログラム
JP2007102787A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Internatl Business Mach Corp <Ibm> インスタント・メッセージを可聴音信号によって注釈付けする方法、システム及びプログラム
US7228273B2 (en) 2001-12-14 2007-06-05 Sega Corporation Voice control method
JP2007271655A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Brother Ind Ltd 感情付加装置、感情付加方法及び感情付加プログラム
JP2016110654A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 日本圧着端子製造株式会社 携帯機器用の充電器および携帯機器

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002073594A1 (fr) * 2001-03-09 2002-09-19 Sony Corporation Dispositif de synthese vocale
US7103548B2 (en) 2001-06-04 2006-09-05 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Audio-form presentation of text messages
GB2376379A (en) * 2001-06-04 2002-12-11 Hewlett Packard Co Text messaging device adapted for indicating emotions
GB2376387A (en) * 2001-06-04 2002-12-11 Hewlett Packard Co Text messaging device adapted for indicating emotions
GB2376610A (en) * 2001-06-04 2002-12-18 Hewlett Packard Co Audio presentation of text messages
GB2376610B (en) * 2001-06-04 2004-03-03 Hewlett Packard Co Audio-form presentation of text messages
GB2376387B (en) * 2001-06-04 2004-03-17 Hewlett Packard Co Text messaging device adapted for indicating emotions
US7228273B2 (en) 2001-12-14 2007-06-05 Sega Corporation Voice control method
JP2005216087A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Victor Co Of Japan Ltd 電子メール受信装置及び電子メール送信装置
JP2006011316A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Kokichi Tanihira 仮想会話システム
JP2006195449A (ja) * 2004-12-15 2006-07-27 Yamaha Corp 声質判定装置、声質判定方法、および声質判定プログラム
JP2006195507A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Nec Corp 音声サービスシステム及び通信装置
JP2007102787A (ja) * 2005-10-03 2007-04-19 Internatl Business Mach Corp <Ibm> インスタント・メッセージを可聴音信号によって注釈付けする方法、システム及びプログラム
US9026445B2 (en) 2005-10-03 2015-05-05 Nuance Communications, Inc. Text-to-speech user's voice cooperative server for instant messaging clients
JP2007271655A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Brother Ind Ltd 感情付加装置、感情付加方法及び感情付加プログラム
JP2016110654A (ja) * 2014-12-08 2016-06-20 日本圧着端子製造株式会社 携帯機器用の充電器および携帯機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101578659B (zh) 音质转换装置及音质转换方法
US7739113B2 (en) Voice synthesizer, voice synthesizing method, and computer program
JP4355772B2 (ja) 力み変換装置、音声変換装置、音声合成装置、音声変換方法、音声合成方法およびプログラム
US7010488B2 (en) System and method for compressing concatenative acoustic inventories for speech synthesis
JP5039865B2 (ja) 声質変換装置及びその方法
JPH031200A (ja) 規則型音声合成装置
WO2013018294A1 (ja) 音声合成装置および音声合成方法
JP2002202789A (ja) テキスト音声合成装置およびプログラム記録媒体
JP2001034280A (ja) 電子メール受信装置および電子メールシステム
JPS5827200A (ja) 音声認識装置
JP2017167526A (ja) 統計的パラメトリック音声合成のためのマルチストリームスペクトル表現
JP5360489B2 (ja) 音素符号変換装置および音声合成装置
JP7339151B2 (ja) 音声合成装置、音声合成プログラム及び音声合成方法
US7130799B1 (en) Speech synthesis method
JPH0950286A (ja) 音声合成装置及びこれに使用する記録媒体
JPH1152987A (ja) 話者適応機能を持つ音声合成装置
JPH09179576A (ja) 音声合成方法
JP2642617B2 (ja) 音声合成装置
JP3575919B2 (ja) テキスト音声変換装置
JPS5880699A (ja) 音声合成方式
JPH11109992A (ja) 音声素片データベースの作成方法、音声合成方法、音声素片データベース、音声素片データベース作成装置および音声合成装置
JP2001312300A (ja) 音声合成装置
JP2001228890A (ja) 音声認識装置
JP2003084788A (ja) 音声合成方法および音声合成装置ならびに音声合成処理プログラムを記録した記録媒体
JP3133347B2 (ja) 韻律制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060721

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20060821

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20070806