JP2000295587A - 番組編成方法、番組挿入方法及び番組挿入装置 - Google Patents

番組編成方法、番組挿入方法及び番組挿入装置

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JP2000295587A
JP2000295587A JP9737399A JP9737399A JP2000295587A JP 2000295587 A JP2000295587 A JP 2000295587A JP 9737399 A JP9737399 A JP 9737399A JP 9737399 A JP9737399 A JP 9737399A JP 2000295587 A JP2000295587 A JP 2000295587A
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JP9737399A
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Katsuhiro Yada
勝啓 矢田
Yuji Hamazaki
祐司 浜崎
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Television Systems (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CATV事業者13がMPEG2のトランス
ポートストリームに新たな番組を簡単に挿入できるよう
にする。 【解決手段】 放送衛星運用会社11は、番組パケット
からなる第1のサービスストリームに加えて、第2のサ
ービスストリームをトランスポートストリームに含める
番組編成を行う。CATV事業者13は、第2のサービ
スストリームを、挿入するサービスストリームに置きか
える番組挿入を行う。この際、第2のサービスストリー
ムに付されたパケット識別子を、挿入するサービススト
リームに付す。そのため、不使用のパケット識別子を捜
す手間や、付加情報を作成しなおす手間を大幅に軽減で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル放送によ
り複数の番組を提供する場合に使用する、番組編成方
法、番組挿入方法、及び、番組挿入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、既に通信衛星を使ったCS(Comm
unications Satellite)放送にデジタル放送が用いられ
ている。今後、放送衛星を使ったBS(Broadcasting S
atellite)放送、地上波放送ともアナログ放送からデジ
タル放送に移行されることになっている。これらのデジ
タル放送は、ISO/IEC13813−1で規定され
ているMPEG2(Moving Picture Experts Group Pha
se 2)というエンコード・デコード規格が使用されてい
る。MPEG2は、一つのトランスポートストリーム
(一つの伝送周波数帯域に相当)に複数の番組(テレビ
放送に相当する画像番組やラジオ放送に相当する音声番
組など)を挿入することができる。
【0003】番組は、リアルタイムエンコーダによって
パケットに変換される。例えば、画像番組は、ビデオ信
号をデジタル符号化したビデオパケット、オーディオ信
号をデジタル符号化したオーディオパケット、信号の基
準タイミングを伝えるPCR(Program Clock Referenc
e)パケットに変換される。番組を伝送するための各種
のパケットをまとめて番組パケットと呼ぶ。番組の継続
的な伝送は、番組パケットを次々と伝送することによっ
て実現する。この番組パケットからなる流れを本出願で
は、サービスストリームと呼ぶことにする。一つのサー
ビスストリームは、一つの番組を伝送する。さらに、伝
送する内容が番組でなくても(すなわち、番組パケット
でなくても)、同様の形式であるパケットの流れであれ
ば、サービスストリームと呼ぶことにする。パケット
は、時分割多重によって、サービスストリーム、あるい
は、トランスポートストリームにまとめられる。パケッ
トの種類は、パケットに付けたパケット識別子(Packet
Identifier)で区別される。パケット識別子は、13
ビットの数値なので、先頭に0xを付けた4桁の16進
数でその値(PID値)を以下では示す。
【0004】トランスポートストリームに含まれるパケ
ットの種類は、PAT(Program Association Tabl
e)、PMT(Program Map Table)と呼ばれるテーブル
で示される。これらのテーブルは、それぞれPATパケ
ット、PMTパケットに変換してトランスポートストリ
ームに含めておく。ある番組のPMTには、その番組の
ビデオパケット、オーディオパケット、PCRパケッ
ト、CAT(Conditional Access Table)パケットのP
ID値が記述されている。PATには各番組の識別子と
それに対応するPMTパケットのPID値、及びその他
のパケットのPID値が記述されている。
【0005】CATは、復号・再生の制限を行うために
スクランブルをかけた動画データや音声データを、許可
されたユーザだけが復号・再生するためのテーブルであ
る。スクランブルを解除するための鍵情報はECM(En
titlement Control Message)に含まれ、顧客情報はE
MM(Entitlement Management Message)に含まれてい
る。CATは、EMMパケットのPID値を示すテーブ
ルである。
【0006】また、ある番組がどのトランスポートスト
リームに含まれているか、チューナの周波数にどの値を
設定すべきかなどの内容は、NIT(Network Informat
ionTable)と呼ばれるテーブルに記述されている。以上
の伝送制御に関する付加情報は、PSI(Program Spec
ific Information)と呼ばれる。
【0007】番組提供に関する付加情報は、SI(Serv
ice Information)と呼ばれる。例えば、(社)電波産
業会の標準規格(ARIB STD−B10 1.1
版)によれば、編成チャンネル名や放送事業者等を示す
SDT(Service DescriptionTable)、番組名称や放送
日時等の番組に関する情報であるEIT(Event Inform
ation Table)などのテーブルが規定されている。SI
を使って、番組名称や放送日時等を示す電子番組案内E
PG(Electronic Program Guide)が実現される。PS
IとSIを合わせて、以下では、PSI/SIと記載す
る。
【0008】ヌルパケットは、データとしては特に意味
を持たない空白データのパケットである。継続的な伝送
動作を維持するために、伝送すべきパケットが無いとき
は、ヌルパケットを伝送する。トランスポートストリー
ムに、あるパケットを挿入するときは、代わりにヌルパ
ケットが削除されることとなる。トランスポートストリ
ームやサービスストリームは、ヌルパケットが含まれて
いる場合が多い。しかし、説明の簡便のため、特筆する
場合を除いて、トランスポートストリームやサービスス
トリームに含まれているヌルパケットや、ヌルパケット
を追加又は削除する処理にいちいち言及しない。
【0009】さて、各テーブルの送出頻度は、ARIB
の標準規格ではPAT、PMTは少なくとも0.1秒に
1回以上送出する必要がある。また、番組を構成するパ
ケットのPID値等が変更されたら、直ちにPAT、P
MTとも変更する必要がある。
【0010】一方、放送衛星により配信される放送は全
国で受信できるため、例えば特開平10−174068
や特開平10−164527のように全国各地のローカ
ル番組も放送衛星により放送し、受信機にてその受信機
の存在する地方に該当するローカル番組を選択し再生す
る方法が考えられている。しかし、これらの方法では、
放送衛星へ送出するアップリンクの段階でローカル番組
を挿入しておく必要があるため、その分、伝送に必要な
帯域幅を占有していた。そのため、きめ細かなローカル
番組を放送しようとするとそれだけ多くのローカル番組
を挿入しておく必要が生じ、多くの帯域幅を占有する。
すると、利用者の少ないローカル番組が多く含まれるの
で、帯域幅の利用効率が悪い。従って、現実的ではなか
った。
【0011】各受信機が放送衛星の信号を直接受信する
のではなく、例えばケーブルテレビ(CATV)網を経
由して衛星放送を視聴する場合、上記方法よりも、CA
TV局にて受信した衛星放送にローカル番組を挿入する
方が、帯域幅の利用効率が良い。また、例えば、地上波
キー局の番組と共にローカル番組を放送したい場合に
は、ローカル局にてそのローカル番組を挿入する方が、
帯域幅の利用効率が良い。
【0012】このCATV局あるいはローカル局では、
特開平10−23069に開示されている伝送装置によ
って、MPEG2のトランスポートストリームに別のM
PEG2のサービスストリームを挿入することもでき
る。このような伝送装置は、元のトランスポートストリ
ームを解析し、元のトランスポートストリームに使用さ
れていないPID値を挿入するサービスストリームのパ
ケットに付すPID値に定める。そして、新しくPA
T、PMT等を生成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】全国向け番組からなる
トランスポートストリームに、ローカル番組のサービス
ストリームを挿入する場合、一般的には、従来技術で説
明したように、元のトランスポートストリームに使用さ
れていないPID値を使用する。そして、PAT、PM
Tもローカル局で生成しなおさなければならない。その
ため、絶えずトランスポートストリームを監視し、それ
に含まれる番組の内容や構成が変化すると、それに合わ
せて直ちにPID値の割り当てを見直し、PAT、PM
Tを変更する必要があった。このため、高速で複雑な処
理が不可欠であった。
【0014】本発明は、この問題点を解決するために創
作されたものであり、ローカル番組の挿入を容易に行え
ることを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、この課題を解決
すべく、第1段階として、番組パケットからなる第1の
サービスストリームに加えて、第2のサービスストリー
ムをトランスポートストリームに含める番組編成を行っ
ておく。そして、第2段階として、第2のサービススト
リームを、挿入するサービスストリームに置きかえる番
組挿入を行うこととした。第1段階の準備を行ったの
ち、第2段階の挿入を行うので、従来技術に比べて、番
組の挿入が容易である。
【0016】第1の発明は、単数又は複数の番組の組合
せであり、新たな番組の挿入が可能なトランスポートス
トリームを生成する番組編成方法において、パケットに
はパケットの種類を示すパケット識別子が付されてい
て、番組パケットからなる第1のサービスストリームを
少なくとも一つと、挿入するサービスストリームの番組
パケットに付すべきパケット識別子を付したパケットか
らなる第2のサービスストリームを少なくとも一つと、
多重化後のパケットの編成をパケット識別子に基づいて
示す付加情報パケットと、をトランスポートストリーム
に含むよう多重化することを特徴とする番組編成方法で
ある。
【0017】かかるように構成されているので、挿入す
るサービスストリームの番組パケットに付すべきパケッ
ト識別子を、予めトランスポートストリームに設定して
おける。また、付加情報パケットは、挿入するサービス
ストリームの番組パケットに付すべきパケット識別子に
対応する内容となっており、番組挿入時に付加情報パケ
ットを変更する手間を軽減することができる。
【0018】第2の発明は、第1の発明において、前記
第2のサービスストリームの帯域幅は、予め定められた
帯域幅以上であることを特徴とする番組編成方法であ
る。
【0019】かかるように構成されているので、第2の
サービスストリームを用いて少なくとも予め定められた
帯域幅をトランスポートストリームに確保することがで
き、番組挿入時に帯域幅が思いがけず不足することを防
げる。
【0020】第3の発明は、第1又は第2の発明におい
て、前記第2のサービスストリームのパケットは、番組
パケットであることを特徴とする番組編成方法である。
【0021】かかるように構成されているので、仮にサ
ービスストリームの挿入が行われなかったとしても、視
聴者が第2のサービスストリームによって視聴するのは
正常な番組なので、困惑することがない。
【0022】第4の発明は、第1から第3のいずれかの
発明において、前記第2のサービスストリームのパケッ
トは、挿入するサービスストリームに施すスクランブル
情報を含むことを特徴とする番組編成方法である。
【0023】かかるように構成されているので、スクラ
ンブル情報を番組編集時に生成しておき、番組挿入が行
われる場所に伝送して利用することができる。すなわ
ち、番組挿入が行われる際の、スクランブル情報の生成
を省くことができる。
【0024】第5の発明は、複数のサービスストリーム
を組合せたトランスポートストリームに新たにサービス
ストリームを挿入する番組挿入方法において、パケット
にはパケットの種類を示すパケット識別子が付されてい
て、トランスポートストリームには、番組パケットから
なる第1のサービスストリームと、挿入するサービスス
トリームに置き換えられる第2のサービスストリームが
含まれており、第2のサービスストリームのパケットに
付されたパケット識別子を、挿入するサービスストリー
ムのパケットに付し、前記トランスポートストリームか
ら、第2のサービスストリームのパケットを削除して、
挿入するサービスストリームのパケットを加えること
で、番組を挿入することを特徴とする番組挿入方法であ
る。
【0025】かかるように構成されているので、番組挿
入に伴って、トランスポートストリームに使われている
パケット識別子が変化することがない。すなわち、パケ
ット識別子が変化する場合には必要となる、パケット識
別子の選定やパケット識別子に関する付加情報の編纂を
省くことができる。
【0026】第6の発明は、第5の発明において、前記
トランスポートストリームには、ヌルパケットが含まれ
ており、前記挿入するサービスストリームの帯域幅と前
記第2のサービスストリームの帯域幅との差を、ヌルパ
ケットの追加又は削除によって補正することを特徴とす
る番組挿入方法である。
【0027】かかるように構成されているので、挿入す
るサービスストリームの帯域幅と第2のサービスストリ
ームの帯域幅との差はヌルパケットによって補正され
る。すなわち、両者の差があるにもかかわらず、番組挿
入が行える。
【0028】第7の発明は、第5又は第6の発明におい
て、パケットの編成をパケット識別子に基づいて示す付
加情報が複数の付加情報パケットに分かれてトランスポ
ートストリームに含まれていて、同一のパケット識別子
を付した付加情報パケット及びスタッフィングパケット
には連続性指標が付されるものであり、番組の挿入に伴
って付加情報パケットを減少又は増加させる数だけ、ス
タッフィングパケットを追加又は削除することを特徴と
する番組挿入方法である。
【0029】かかるように構成されているので、番組挿
入に伴う、付加情報パケットの数の変化はスタッフィン
グパケットで補正される。すなわち、付加情報パケット
の数が変化する場合であっても、番組挿入後の連続性指
標は、番組挿入前の連続性指標と同じになる。
【0030】第8の発明は、複数のサービスストリーム
を組合せたトランスポートストリームに新たにサービス
ストリームを挿入する番組挿入装置において、パケット
にはパケットの種類を示すパケット識別子が付されてい
て、トランスポートストリームには、番組パケットから
なる第1のサービスストリームと、挿入するサービスス
トリームに置き換えられる第2のサービスストリームが
含まれており、第2のサービスストリームのパケットに
付されたパケット識別子を、挿入するサービスストリー
ムのパケットに付すパケット識別子設定手段と、前記ト
ランスポートストリームから、第2のサービスストリー
ムのパケットを削除して、挿入するサービスストリーム
のパケットを加える多重化手段を有することを特徴とす
る番組挿入装置である。
【0031】かかるように構成されているので、この番
組挿入装置は、第2のサービスストリームを、それと同
じパケット識別子を有するサービスストリームに置きか
える。
【0032】
【発明の実施の形態】MPEG2規格に本発明を適用し
て番組を配信するデジタル番組放送システムを図1に示
す。
【0033】放送衛星運用会社11は、全国向けの放送
番組を幾つか組合せたトランスポートストリームを編成
し、放送衛星12(以下では、通信衛星も含めて放送衛
星と呼ぶことにする)を経て、CATV(ケーブルテレ
ビ)事業者13に配信する。CATV事業者13は、こ
の全国向けトランスポートストリームに、その地域向け
のローカル番組を挿入した、地域向けトランスポートス
トリームを作成し、ケーブルテレビ網14を経て、各家
庭の視聴者15に配信する。
【0034】放送衛星運用会社11が放送衛星12に送
出するトランスポートストリームは、全国向けの放送番
組である第1のサービスストリームと、後でローカル番
組に置きかえられる第2のサービスストリームを含むよ
うに編成される。第2のサービスストリームは、CAT
V事業者13によってローカル番組に置きかえられる。
放送衛星運用会社11において、第2のサービスストリ
ームをトランスポートストリームに含ませておくことに
より、CATV事業者13が行うローカル番組の挿入が
容易となっている。より具体的には、以下の様に実施す
る。
【0035】放送衛星運用会社11のビデオデッキ21
〜23は、それぞれ、番組1〜3のビデオソースを再生
し、アナログ信号を出力する。リアルタイムエンコーダ
24〜26は、それぞれ、入力されたアナログ信号をM
PEG2規格によるデジタル信号に変換し、番組パケッ
トからなるサービスストリームを生成する。ここで、番
組1、2のサービスストリームは、第1のサービススト
リームに相当し、番組3のサービスストリームは第2の
サービスストリームに相当する。
【0036】画像番組のサービスストリームには、ビデ
オパケット、オーディオパケット、PCRパケットが含
まれる。音声番組のサービスストリームには、オーディ
オパケット、PCRパケットが含まれる。また、音楽番
組用の曲名案内の様に、データパケットをサービススト
リームに含ませることがある。番組を伝送するためのこ
れらのパケットが番組パケットである。
【0037】第2のサービスストリームは、後で置きか
えられるローカル番組の性質に合わせて、ビデオパケッ
ト、オーディオパケット、PCRパケット、データパケ
ットを含ませておく。例えば、ローカル番組が音声番組
に限るならば、第2のサービスストリームは、オーディ
オパケット、PCRパケットのみでも良い。ローカル番
組が音声番組又は画像番組なら、第2のサービスストリ
ームには、さらにビデオパケットを含ませておく。ロー
カル番組がデータを伴うならば、第2のサービスストリ
ームには、さらにデータパケットを含ませておく。
【0038】これら番組の性質に合わせたパケットを生
成するために、リアルタイムエンコーダ24〜26は、
放送する番組の性質に適合するものを使う。また、音声
番組ならビデオデッキの代わりにテープデッキを使い、
生放送の画像番組ならビデオデッキの代わりにテレビカ
メラとマイクを使うという様に、番組に合わせた装置を
使うのは、言うまでもない。
【0039】第2のサービスストリームのビデオパケッ
ト、オーディオパケット、PCRパケット、データパケ
ットは、仮にローカル番組で置きかえられずに視聴者1
5によって受信されても支障がないように、その内容を
設定しておくとより好ましい。例えば、山や海の風景あ
るいはそれに加えてBGMを流す環境ビデオ、無音(無
信号)となるように値を0とする、「この番組は準備中
です」というテロップなどで、この内容を実施すると良
い。さらに、SDT、EITには予めCATV事業者が
番組を挿入することを想定して、例えば「地域情報番組
放送中」などの情報を格納しておくと、より一層好まし
い。
【0040】有料で番組を提供するときは、その番組を
暗号化しておく。例えば、放送衛星運用会社11の提供
する番組1、2(例えば、映画)のみ有料で、番組3を
置きかえるCATV事業者13によるローカル番組(例
えば、番組案内)は無料なら、番組1と2のみ暗号化
し、番組3は暗号化しない。暗号化のために使われるの
が、顧客情報管理装置31、スクランブル情報生成装置
32、スクランブラ27、28、スクランブル情報付与
装置29である。なお、番組1〜3をそれぞれ暗号化し
ないなら、それぞれのリアルタイムエンコーダ24〜2
6を多重化装置34に直結しておけば良い。また、全て
の番組に関して暗号化が不要ならば、27〜32の符号
を付した部分が不要となる。
【0041】スクランブル情報生成装置32は、顧客情
報管理装置31からの情報を元に、鍵情報、EMM、E
CMを生成する。鍵情報は、スクランブラ27、28と
スクランブル情報付与装置29に与えられる。EMM、
ECMは、多重化装置34に与えられる。スクランブラ
27、28は、鍵情報を受け取って第1のサービススト
リームを暗号化する。スクランブル情報付与装置29
は、鍵情報を受け取って第2のサービスストリームに、
鍵情報あるいはスクランブルパタンなどで実施されるス
クランブル情報を付与する。
【0042】番組統合管理装置33は、PSI/SIの
各種テーブル(PAT、PMT、CAT、NIT、SD
T、EIT)を生成して、多重化装置に与える。これら
のテーブルの送出間隔を図2に示す。さらに、番組統合
管理装置33は、多重化装置34を制御して、多重化の
対象となるパケットの種類を知り、そのパケットに付与
するPID値を決める。具体的には、各サービスストリ
ームに含まれるパケット、PSI/SIの各種テーブル
のパケット、EMMパケット、ECMパケットに付すべ
きPID値を定め、多重化装置34に通知する。リアル
タイムエンコーダ24〜26が生成するサービスストリ
ームのビデオパケット、オーディオパケット、PCRパ
ケットのPID値は、それぞれ0x1000、0x20
00、0x3000というように重複しているかもしれ
ない。しかし、多重化装置で、図3、図4に示す様にP
ID値を設定することで、PID値の重複を防ぐ。ここ
で、図4は、第2のサービスストリームを暗号化しない
場合(すなわち、番組3にはECMパケットがない場
合)を示している。
【0043】多重化装置34は、まず、EMM、EC
M、PSI/SIの各種テーブルをパケットに変換す
る。そして、変換後のパケットを、各サービスストリー
ムに含まれるビデオパケット、オーディオパケット、P
CRパケット、データパケットと共に時分割多重化し、
出力する。この際、番組統合管理装置33からの指示に
基づき、各パケットのパケット識別子を所定のPID値
とする。この様にして、多重化装置34は、MPEG2
のトランスポートストリームを作成する。
【0044】放送衛星用変調器35は入力されたトラン
スポートストリームをBPSK(Binary Phase Shift K
eying)変調し、増幅する。この信号は、パラボラアン
テナ36を経て放送衛星12へ送出される。放送衛星1
2は、パラボラアンテナ36からの信号を増幅し、地上
へ送信する。CATV事業者13は、パラボラアンテナ
41により放送衛星12からの信号を受ける。そして、
CSチューナ42(以下では、BSチューナを含めてC
Sチューナと呼ぶことにする)にて受信し、増幅し、復
号し、トランスポートストリームを得る。
【0045】一方、CATV事業者13のビデオデッキ
44は、ローカル番組を再生し、アナログ信号を生成す
る。リアルタイムエンコーダ45は入力されたアナログ
信号をMPEG2規格によるデジタル信号に変換し、サ
ービスストリームを生成する。ビデオデッキ44はロー
カル番組の種類に適合するものを用い、音声番組ならビ
デオデッキの代わりにテープデッキを用いる等は、放送
衛星運用会社11で述べたのと同様である。また、生成
されたサービスストリームには、音声番組ならオーディ
オパケット、PCRパケットが含まれており、画像番組
ならさらにビデオパケットも含まれている。また、音楽
番組の曲名案内の様に、データパケットが含まれている
こともある。
【0046】ローカル番組を暗号化するため使われるの
が、スクランブル情報抽出装置43と、スクランブラ4
6である。言うまでもなく、ローカル番組を暗号化しな
いなら、CATV事業者13のスクランブル情報抽出装
置43とスクランブラ46は不要であり、リアルタイム
エンコーダ45を多重化装置48に直結しておけば良
い。なお、放送衛星運用会社11からのトランスポート
ストリームを受信する全てのCATV事業者13におい
てローカル番組を暗号化しないなら、放送衛星運用会社
11のスクランブル情報付与装置29は不要であり、リ
アルタイムエンコーダ26を多重化装置34に直結して
おけば良い。
【0047】ローカル番組を暗号化するには、CATV
事業者13自身が顧客情報管理装置とスクランブル情報
生成装置を有する構成も可能である。しかし、本実施例
では、スクランブル情報をトランスポートストリームに
含ませて放送衛星運用会社11からCATV事業者13
に送っている。そのため、これら高価な装置をCATV
事業者13が設ける必要がなくなり、設備投資を抑制で
きる。また、暗号方式は、放送衛星運用会社11が行う
暗号化方式に統一されるため、視聴者15が行うスクラ
ンブル解除も一種類で済む。すなわち、放送衛星運用会
社11とCATV事業者13がそれぞれ暗号化する場合
に視聴者15でそれぞれの暗号化に対応して用意する複
数種類のスクランブル解除に比べて、簡素化される。
【0048】スクランブル情報付与装置29とスクラン
ブラ46の実施例を図5に示す。スクランブル情報生成
装置32の生成する鍵情報61に基づき、スクランブル
パタン生成回路65は、スクランブルパタン62を生成
する。排他的論理和回路66は、サービスストリーム6
3に含まれる暗号化対象のパケットのペイロード部(デ
ータが書かれる部分)に対して、スクランブルパタン6
2との排他的論理和(Exclusive OR)演算を施したサ
ービスストリーム64を作成する。ここで、暗号化対象
のパケットはビデオパケット、オーディオパケットのう
ち一部のパケットだけにするなど種々の実施形態が可能
である。この際、スクランブルパタンとの排他的論理和
演算を施す対象となる、サービスストリーム63のパケ
ットに設けられたペイロード部のビットパタンは、0に
しておくとより好ましい。すると、このペイロード部に
スクランブルパタン62を記録したサービスストリーム
64を作ることができる。そして、スクランブル情報抽
出装置43がスクランブルパタンを取り出すことが容易
となる。
【0049】図5に示すスクランブル情報抽出装置43
は、トランスポートストリーム71に含まれる第2のサ
ービスストリーム(サービスストリーム64)に記録さ
れたスクランブルパタンを取り出す。取り出されたスク
ランブルパタン72を使って、スクランブラ46の排他
的論理和回路75は、サービスストリーム73を暗号化
する。暗号化されたサービスストリーム74は、多重化
装置48に送られる。
【0050】以上の例では、スクランブルパタンを伝送
したが、スクランブル情報生成装置32とスクランブラ
46の間で、処理の一貫性がとれれば、ほかのスクラン
ブル情報、例えば、鍵情報61を第2のサービスストリ
ームを使って、伝送する実施例も可能である。
【0051】CATV事業者13は、CSチューナ42
から得たトランスポートストリームに含まれる第2のサ
ービスストリームをローカル番組のサービスストリーム
に置きかえる。この際、第2のサービスストリームのパ
ケットに付したパケット識別子をローカル番組のサービ
スストリームのパケットに付す。すなわち、第2のサー
ビスストリームに使われているPID値を、ローカル番
組のサービスストリームに使う。このことにより、PA
T、PMTを変更することなく、ローカル番組を挿入で
きる。
【0052】多重化装置48は、トランスポートストリ
ーム71に含まれる第2のサービスストリームを削除
し、代わりにローカル番組のサービスストリーム74を
加える。このサービスストリームを削除し加える処理
は、種々の態様で実施できる。例えば、第2のサービス
ストリームを削除したトランスポートストリームをまず
作成してから、次にローカル番組のサービスストリーム
をそのトランスポートストリームに加える二段階構成と
することもできる。あるいは、第2のサービスストリー
ムのパケットをローカル番組のサービスストリームのパ
ケットに逐一置きかえる一段階構成とすることもでき
る。後者の多重化装置は、例えば、本出願人による特願
平10−303434に開示されている伝送装置で実施
できる。
【0053】以上の説明から分かるように、多重化装置
48は、課題を解決するための手段で述べたパケット識
別子設定手段と多重化手段の実施例となっている。な
お、図1に示すCATV事業者13の番組統合管理装置
47は、多重化装置48に対して、サービスストリーム
の置き換えの指示や、挿入するサービスストリームに付
与するPID値の指示を行っている。
【0054】CATV事業者13の番組統合管理装置4
7は、ケーブルテレビ網14に送出する信号の周波数等
を示すために、NITを生成する処理も行う。多重化装
置48は、CSチューナ42からのトランスポートスト
リームに含まれるNITを、番組統合管理装置47から
のNITに置きかえる処理も行う。CATV網用変調器
49は、多重化装置48からのトランスポートストリー
ムを64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)
にて変調し、増幅してケーブルテレビ網14へ送出す
る。
【0055】視聴者15のセットトップボックス51
は、ケーブルテレビ網14からの信号を受信し、暗号化
の解除、MPEG2デコードを経て、アナログ映像信号
とアナログ音声信号に変換する。テレビ受像機52は、
セットトップボックス51からのアナログ映像信号を表
示し、アナログ音声信号を音に変換する。
【0056】この実施例では、第2のサービスストリー
ムと全く同じPID値をローカル番組のサービスストリ
ームに使用している。そのため、書き換え頻度が高くテ
ーブル変更が簡便には行えないPAT、PMT等をその
まま利用し、書き換え頻度の低いNITのみの変更でサ
ービスできる。従って、CATV事業者13の多重化装
置48及び番組統合管理装置47の構造を簡単にでき、
CATV事業者13の投資コストを低減できる。
【0057】以上に説明した実施例ではCATV事業者
13の番組統合管理装置47がNITを生成している。
しかし、NITの内容、すなわち、番組番号や周波数等
を一定にしておき、この内容を予めセットトップボック
ス51に格納しておけば、NITの送出が不要となる。
すると、番組統合管理装置47が不要となり、多重化装
置48の簡素化を図る実施例を実現することもできる。
【0058】また一方、放送衛星運用会社11にて送出
するSDT、EITは実際に発信する番組3の情報(例
えば、番組3が環境ビデオなら「海辺の景色」、「富士
山麓の冬」など)を格納しておき、CATV事業者13
の番組統合管理装置47が多重化装置48を制御して、
ローカル番組のEPGや題名をSDTやEITに挿入す
る実施例も可能である。こうすれば、放送衛星12から
の信号を複数のCATV事業者が利用する場合であって
も、それぞれのCATV事業者が適切なEPGを送出で
きる。かかる実施例の場合でも、送出頻度が高く番組変
更時にすばやく変更しなければならないPAT、PMT
やCATを変更する必要がないのは、これまでに説明し
た実施例と同様である。
【0059】このとき、ISO/IEC 13812−
1によると、SDTパケット、EITパケットはそれぞ
れ同一のPID値が付されているので、パケットに付け
られた巡回カウンタ(continuity counter)をそれぞれ
適切に保つ必要がある。巡回カウンタは、パケットの連
続性を示す連続性指標であり、同一のPID値を有する
パケット毎にインクリメントする4ビットの数値である
(1づつ増えるが、最大値の次は0に変化する)。パケ
ットに付されたアダプテーションフィールド制御(adap
tation field control)又は、不連続表示(discontinu
ity indicator)の値によっては、このようにインクリ
メントしない場合もある。
【0060】そこで、衛星放送から受信したトランスポ
ートストリームに含まれるSDTパケット、EITパケ
ットを、ローカル番組に対応したSDTパケット、EI
Tパケットに置き換えた後に余るSDTパケット、EI
Tパケットがあれば、それらをARIBの標準規格に規
定するST(Stuffing Table)パケット(以下では、ス
タッフィングパケットと呼ぶ)に変換する。すると、こ
れらのPID値を付したパケットの総数は変わらないの
で、巡回カウンタの値は番組挿入前の値をそのまま使え
る。すなわち、アダプテーションフィールド制御と不連
続表示を加味して再計算することによって巡回カウンタ
を適切な値に保つ手間が、省ける。
【0061】逆に、SDTパケット、EITパケットと
同一のPID値を付したスタッフィングパケットを予め
放送衛星運用会社にてトランスポートストリームに含め
ておくのも良い。そうすれば、削除する情報より追加す
る情報の方が多くなった場合に、そのスタッフィングパ
ケットをSDTパケットやEITパケットに変換でき
る。すると、やはり巡回カウンタの値を調整せずにこれ
らのパケットを送出できる。このように、スタッフィン
グパケットを使って付加情報パケットの数の増減を補正
すれば、多重化装置48の構成を単純化できてより好ま
しい。
【0062】以上のように第2のサービスストリーム
を、トランスポートストリームに含ませておくことで、
本来放送したい全国番組を削除することなく、ローカル
番組をCATV事業者13が挿入することができる。さ
らに、ローカル番組に必要な帯域幅を予め定めておき、
第2のサービスストリームによってこの帯域幅を確保し
ておけば、ローカル番組挿入の際に、帯域が不足するこ
とがない。例えば、固定ビットレート方式のリアルタイ
ムエンコーダに対してこの帯域幅を指定して、第2のサ
ービスストリームを作成する。こうして、第2のサービ
スストリームの帯域幅を予め定められた帯域幅以上とす
ることで、ローカル番組に必要な帯域幅を確保すること
ができる。
【0063】MPEG2のトランスポートストリームで
は、必要なパケットを伝送した残りの帯域幅は、ヌルパ
ケットが占める。従って、第2のサービスストリームを
ローカル番組のサービスストリームに置き換えた後、帯
域幅が余るなら、ヌルパケットを追加すれば良い。逆
に、第2のサービスストリームをローカル番組のサービ
スストリームに置き換えた後、帯域幅が不足するなら、
元のトランスポートストリームに含まれるヌルパケット
を減らせば良い。このように、ヌルパケットの増減で、
サービスストリームの帯域幅の差を補正することができ
る。言うまでもなく、第2のサービスストリームの帯域
幅を十分に確保した場合は、必ず帯域幅は余るので、ヌ
ルパケットの追加のみで本発明は実施される。逆に、第
2のサービスストリームの帯域幅を実質的に0にした場
合は、必ず帯域幅は不足するので、ヌルパケットの削除
のみで本発明は実施される。
【0064】さて、第2のサービスストリームの帯域幅
によってローカル番組の帯域幅を確保しなくても良い場
合(例えば、第1のサービスストリームの帯域幅が少な
くて、トランスポートストリームの帯域幅の余裕が十分
ある場合)は、第2のサービスストリームをPID値の
確保にのみ利用する実施例も良い。すなわち、第2のサ
ービスストリームのPID値をPSI/SIに設定する
ことで、トランスポートストリームには第2のサービス
ストリームが含まれているように見なされるけれども、
第2のサービスストリームのビデオパケット、オーディ
オパケット、PCRパケット、データパケットを実質的
に伝送しない実施例である。この実施例では、第2のサ
ービスストリームの帯域幅は実質的に0であるが、第2
のサービスストリームに割り当てられたPID値が、挿
入するローカル番組のサービスストリームに用いられ
る。
【0065】挿入されるローカル番組が複数ありうるな
ら、その数以上の第2のサービスストリームをトランス
ポートストリームに含ませておくと良い。第2のサービ
スストリームの帯域幅を、挿入されるローカル番組に必
要な帯域幅以上としておくと帯域幅の確保ができるのは
前述した通りである。複数のローカル番組を挿入する場
合は、挿入するローカル番組の数と同数の第2のサービ
スストリームを削除すれば良い。その場合は、削除する
第2のサービスストリームの帯域幅の合計が、挿入する
ローカル番組のサービスストリームの帯域幅の合計より
大きければ良い。
【0066】また、第2のサービスストリームをトラン
スポートストリームに複数含めておく場合は、異なる種
類のサービスストリームの組合せにするのも良い。例え
ば、画像番組に置きかえられるべき第2のサービススト
リームと音声番組に置きかえられるべき第2のサービス
ストリームの組合せとする。そして、画像番組であるロ
ーカル番組を挿入するときは前者と置きかえ、音声番組
であるローカル番組を挿入するときは後者と置きかえ
る。そうすると、音声番組であるローカル番組を前者と
置き換えたときに余ってしまうビデオパケット用のPI
D値を無くすことができ、処理の一貫性が高まってより
好ましい。
【0067】さらに、番組挿入を円滑に行うためには、
第2のサービスストリームに割り当てたPID値は、変
更しないか、あるいは、変更する際にはCATV事業者
13に通知すると、より一層好ましい。そうすると、P
AT、PMT、PID値を常時監視する必要が無くなっ
て、CATV事業者13の多重化装置48の負荷を軽減
し、あるいは、多重化装置48の構成を簡素化できる。
【0068】以上に種々の実施形態を説明したが、本発
明の内容はこれらの実施形態に限定される訳ではなく、
その趣旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、
本発明は、放送衛星の内容をCATV網に流す場合だけ
でなく、例えば地上波のキー局の放送にローカルテレビ
局のローカル番組を挿入するときにも応用できる。
【0069】
【発明の効果】第1の発明によれば、トランスポートス
トリームに挿入するサービスストリームに置きかえられ
るべき第2のサービスストリームを含んでいる。そのた
め、このトランスポートストリームにサービスストリー
ムを挿入する処理が容易に行えるようになる。
【0070】第2の発明によれば、第2のサービススト
リームの帯域幅が予め定められた帯域幅以上である。そ
のため、この予め定められた帯域幅以下のサービススト
リームなら帯域が不足することなく、挿入する処理を行
うことができる。
【0071】第3の発明によれば、第2のサービススト
リームは番組を伝送する。そのため、サービスストリー
ムの挿入が行われなくとも、視聴者はその番組を正常に
見ることができる。従って、CATV事業者は、視聴者
へ伝送する前にサービスストリームの挿入を必ずしも行
わなくても良くなるので、CATV事業者の自由度が高
まる。
【0072】第4の発明によれば、挿入する番組に利用
すべきスクランブル情報を、放送衛星運用会社からCA
TV事業者に伝送することができる。そのため、CAT
V事業者にてスクランブル情報を作成する負担を軽減す
ることができる。また一方、放送衛星運用会社とCAT
V事業者のスクランブル方式が統一されることとなるの
で、視聴者のセットトップボックスが対応すべきスクラ
ンブル方式も単純化される。このことにより、セットト
ップボックスの実現が容易となる。
【0073】第5の発明によれば、サービスストリーム
の挿入によって、トランスポートストリームで使われる
パケット識別子が変わらない。そのため、付加情報の編
纂が不要なので、挿入を容易に実現することができる。
【0074】第6の発明によれば、帯域幅の差はヌルパ
ケットの追加又は削除によって補正される。そのため、
帯域幅の差があるサービスストリームを挿入することが
できる。
【0075】第7の発明によれば、付加情報パケットの
減少又は増加は、スタッフィングパケットの増加又は減
少によって補正される。付加情報パケットの数が変化す
る場合であっても、番組挿入後の連続性指標は番組挿入
前の連続性指標と同じになるので、連続性指標を調節す
る手間を節約できる。
【0076】第8の発明による番組挿入装置は、第2の
サービスストリームを、それと同じパケット識別子を有
するサービスストリームに置きかえる。そのため、番組
挿入装置の実現が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いて番組を配信するデジタル番組放
送システムの実施例を示す。
【図2】PSI/SIの送出間隔を示す。
【図3】トランスポートストリーム内の各番組共通のパ
ケットに付したPID値を示す。
【図4】トランスポートストリーム内の各番組毎のパケ
ットに付したPID値を示す。
【図5】スクランブル情報付与装置29とスクランブラ
46の実施例を示す。
【符号の説明】
11:放送衛星運用会社 12:放送衛星 13:CATV事業者 14:ケーブルテレビ網 15:視聴者 21、22、23、44:ビデオデッキ 24、25、26、45:リアルタイムエンコーダ 27、28、46:スクランブラ 31:顧客情報管理装置 32:スクランブル情報生成装置 33、47:番組統合管理装置 34、48:多重化装置 35:放送衛星用変調器 36、41:パラボラアンテナ 42:CSチューナ 43:スクランブル情報抽出装置 49:CATV網用変調器 51:セットトップボックス 52:テレビ受像機 61:鍵情報 62、72:スクランブルパタン 63、73:サービスストリーム 64、74:暗号化済みサービスストリーム 65:スクランブルパタン生成回路 66、75:排他的論理和回路 71:トランスポートストリーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 12/56 H04L 11/20 102A H04N 7/16 Fターム(参考) 5C063 AB03 AB07 AC01 AC05 AC10 5C064 BA01 BB05 BC17 BC18 BD08 BD16 5K028 AA06 BB05 CC05 DD01 DD02 EE03 KK01 KK32 MM08 MM12 5K030 GA16 HB02 HB09 HB16 HB28 HC13 JA01 JT04 KA17 LA15 LD07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単数又は複数の番組の組合せであり、新
    たな番組の挿入が可能なトランスポートストリームを生
    成する番組編成方法において、 パケットにはパケットの種類を示すパケット識別子が付
    されていて、 番組パケットからなる第1のサービスストリームを少な
    くとも一つと、 挿入するサービスストリームの番組パケットに付すべき
    パケット識別子を付したパケットからなる第2のサービ
    スストリームを少なくとも一つと、 多重化後のパケットの編成をパケット識別子に基づいて
    示す付加情報パケットと、 をトランスポートストリームに含むよう多重化すること
    を特徴とする番組編成方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のサービスストリームの帯域幅
    は、予め定められた帯域幅以上であることを特徴とする
    請求項1に記載の番組編成方法。
  3. 【請求項3】 前記第2のサービスストリームのパケッ
    トは、番組パケットであることを特徴とする請求項1又
    は2に記載の番組編成方法。
  4. 【請求項4】 前記第2のサービスストリームのパケッ
    トは、挿入するサービスストリームに施すスクランブル
    情報を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか
    に記載の番組編成方法。
  5. 【請求項5】 複数のサービスストリームを組合せたト
    ランスポートストリームに新たにサービスストリームを
    挿入する番組挿入方法において、 パケットにはパケットの種類を示すパケット識別子が付
    されていて、 トランスポートストリームには、番組パケットからなる
    第1のサービスストリームと、挿入するサービスストリ
    ームに置き換えられる第2のサービスストリームが含ま
    れており、 第2のサービスストリームのパケットに付されたパケッ
    ト識別子を、挿入するサービスストリームのパケットに
    付し、 前記トランスポートストリームから、第2のサービスス
    トリームのパケットを削除して、挿入するサービススト
    リームのパケットを加えることで、 番組を挿入することを特徴とする番組挿入方法。
  6. 【請求項6】 前記トランスポートストリームには、ヌ
    ルパケットが含まれており、 前記挿入するサービスストリームの帯域幅と前記第2の
    サービスストリームの帯域幅との差を、ヌルパケットの
    追加又は削除によって補正することを特徴とする請求項
    5に記載の番組挿入方法。
  7. 【請求項7】 パケットの編成をパケット識別子に基づ
    いて示す付加情報が複数の付加情報パケットに分かれて
    トランスポートストリームに含まれていて、 同一のパケット識別子を付した付加情報パケット及びス
    タッフィングパケットには連続性指標が付されるもので
    あり、 番組の挿入に伴って付加情報パケットを減少又は増加さ
    せる数だけ、 スタッフィングパケットを追加又は削除することを特徴
    とする請求項5又は6に記載の番組挿入方法。
  8. 【請求項8】 複数のサービスストリームを組合せたト
    ランスポートストリームに新たにサービスストリームを
    挿入する番組挿入装置において、 パケットにはパケットの種類を示すパケット識別子が付
    されていて、 トランスポートストリームには、番組パケットからなる
    第1のサービスストリームと、挿入するサービスストリ
    ームに置き換えられる第2のサービスストリームが含ま
    れており、 第2のサービスストリームのパケットに付されたパケッ
    ト識別子を、挿入するサービスストリームのパケットに
    付すパケット識別子設定手段と、 前記トランスポートストリームから、第2のサービスス
    トリームのパケットを削除し、挿入するサービスストリ
    ームのパケットを加える多重化手段を有することを特徴
    とする番組挿入装置。
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