JP2000110573A - 可変容量ターボチャージャ - Google Patents

可変容量ターボチャージャ

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JP2000110573A
JP2000110573A JP10278407A JP27840798A JP2000110573A JP 2000110573 A JP2000110573 A JP 2000110573A JP 10278407 A JP10278407 A JP 10278407A JP 27840798 A JP27840798 A JP 27840798A JP 2000110573 A JP2000110573 A JP 2000110573A
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JP
Japan
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exhaust
opening
closing
scroll portion
turbine rotor
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Application number
JP10278407A
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English (en)
Inventor
Kazunari Adachi
一成 安達
Shinji Kono
慎司 河野
Jun Kawaguchi
潤 川口
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの燃費低減及び車両のドライバビリ
ティ向上を図ること。 【解決手段】 アクセル開度検出手段(アクセルセンサ
63)と回転速度検出手段(回転センサ62)の各検出
値に基づき目標値設定手段(コントローラ70)により
可変容量ターボチャージャTが最適状態で作動する内周
スクロール部30及び外周スクロール部31の各目標排
気流全圧又は各目標排気流量を設定し、これら目標値に
第1排気検出手段及び第2排気検出手段(圧力センサ6
0、61)の各検出値が一致するように開閉手段(流量
制御弁40)を開閉制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のエンジンを
過給する可変容量ターボチャージャに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の可変容量ターボチャージャとして
は、例えば、特開平10−8977号公報に開示される
ものがある。この可変容量ターボチャージャは、シャフ
トと、該シャフトの一端に固定されるタービンロータ
と、該タービンロータを収容すると共に排気入口、排気
出口及び排気入口と排気出口とをタービンロータを介し
て連通し、その断面積が漸次減少するスクロール部を有
するタービンハウジングと、シャフトの他端に固定さ
れ、コンプレッサハウジング内に収容されたコンプレッ
サロータと、スクロール部を径方向に内周スクロール部
と外周スクロール部とに分割すると共に両スクロール部
間を連通する連通孔を備えた区画壁と、排気入口と前記
外周スクロール部間の連通を開閉制御可能な制御弁とを
備えている。
【0003】この可変容量ターボチャージャにおいて
は、排気ガス量の少ないエンジンの低速域では、制御弁
により排気入口と外周スクロール部間の連通を遮断し、
容量の少ない内周スクロール部のみに排気ガスを流入さ
せ、タービンロータのブレードに対する小さい排気流入
角度及び高い排気流速を得ることでタービンロータを加
速して過給圧が高められる。また、所定の過給圧に達す
る中速域以降では外周スクロール部にも制御弁を介して
排気ガスを流入させ、タービンロータに当たる排気ガス
の流速を下げると共に排気流入角度を大きくすることで
タービンロータの加速が制限され、一定の過給圧となる
ように制御弁の開度が制御される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の可変容
量ターボチャージャにおいて、制御弁の開閉は過給圧に
応じてアクチュエータにより制御され、制御弁の開閉に
よって内周スクロール部と外周スクロール部に流れる排
気ガスを制御し過給圧を制御している。したがって、内
周スクロール部と外周スクロール部にエンジンからの排
気ガス全量が流入するため、図6のB点に示すように、
必ずしも最適な状態で効果的にターボチャージャを作動
させているわけではなく、効率が悪いという問題があっ
た。
【0005】ゆえに、本発明は、当該可変容量ターボチ
ャージャの開閉手段をエンジンの運転状態に応じて開閉
制御しターボチャージャを最適状態で作動させて、その
効率を向上させ、エンジンの燃費低減及び車両のドライ
バビリティ向上を図ることを、その課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた技術的手段は、当該可変容量ターボチャージャ
を、シャフトと、該シャフトの一端に固定されるタービ
ンロータと、該タービンロータを収容すると共に排気入
口、排気出口及び前記排気入口と前記排気出口とを前記
タービンロータを介して連通し、その断面積が漸次減少
するスクロール部を有するタービンハウジングと、前記
シャフトの他端に固定され、コンプレッサハウジング内
に収容されたコンプレッサロータと、前記スクロール部
を径方向に内周スクロール部と外周スクロール部とに分
割する区画壁と、前記内周スクロール部と前記外周スク
ロール部間を連通する連通路と、前記排気入口と前記外
周スクロール部間の連通を開閉可能な開閉手段と、車両
のアクセルペダルの操作開度を検出するアクセル開度検
出手段と、車両のエンジンの回転速度を検出する回転速
度検出手段と、前記内周スクロール部内の排気流全圧又
は排気流量を検出する第1排気検出手段と、前記外周ス
クロール部内の排気流全圧又は排気流量を検出する第2
排気検出手段と、前記アクセル開度検出手段と前記回転
速度検出手段の各検出値に基づき前記内周スクロール部
及び前記外周スクロール部内の各排気流全圧又は各排気
流量の目標値を設定する目標値設定手段と、前記第1排
気検出手段及び前記第2排気検出手段の各検出値を前記
目標値設定手段により設定された各目標値に一致させる
ように前記開閉手段の開閉駆動を制御する開閉駆動制御
手段とを備えてなる構成としたことである。
【0007】上記した手段によれば、アクセル開度検出
手段と回転速度検出手段の各検出値に基づき目標値設定
手段により可変容量ターボチャージャが最適状態で作動
する内周スクロール部及び外周スクロール部の各目標排
気流全圧又は各目標排気流量が設定され、これら目標値
に第1排気検出手段及び第2排気検出手段の各検出値が
一致するように開閉手段を開閉駆動制御手段で開閉制御
することにより、エンジンの運転状態に応じて可変容量
ターボチャージャを最適状態で作動させることができ、
エンジンの燃費低減が図られると共に、車両のドライバ
ビリティが向上される。
【0008】上記した手段においては、前記排気入口と
前記排気出口を前記スクロール部及び前記タービンロー
タをバイパスして連通するバイパス通路と、該バイパス
通路を開閉するバイパス通路開閉手段と、前記第1排気
検出手段及び前記第2排気検出手段の各検出値の和と前
記目標値設定手段により設定された各目標値の和とが一
致するように前記バイパス通路開閉手段の開閉駆動を制
御するバイパス量制御手段とを更に備えていることが望
ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従った可変容量タ
ーボチャージャの一実施形態を図面に基づき、説明す
る。
【0010】図1において、可変容量ターボチャージャ
本体Tは、エンジンEの吸気管1と排気管2との間に介
装されていて、エンジンEの排気管2へ排出される排気
ガスの排気エネルギーをタービンロータ13で回収し、
タービンロータ13にシャフト20を介して連結される
コンプレッサロータ19を回転させて吸気管1を介して
エンジンEを過給する。タービンロータ13から排気ガ
スが排出される排気出口管3は、タービンロータ13を
バイパスしたバイパス通路4を介して排気管2に接続さ
れていて、バイパス通路4中には後述するようにコント
ローラ70によりステッピングモータ51を介してバイ
パス通路4を開閉するウェストゲート弁50が配設され
ている。尚、図1中、62はエンジンEの回転数Nを検
出する回転センサ、63は図示しないアクセルペダルの
操作開度Lを検出するアクセルセンサであり、これらセ
ンサの検出信号はコントローラ70へ送られる。
【0011】図2及び図3に示すように、可変容量ター
ボチャージャ本体Tの円筒状のベアリングハウジング1
0には、軸孔10aが形成されており、該軸孔10a内
にはラジアル軸受21、22を介してシャフト20が回
転可能に支承されている。ラジアルベアリング21、2
2は、軸孔10a内に回転可能に嵌合されており、互い
に向き合う側への軸方向の移動をスナップリングにより
規制されている。ラジアルベアリング22は、図示右側
への移動をベアリングハウジング10の図示右端に固定
されるプレートで規制されている。ラジアルベアリング
21に嵌合されるシャフト20の図示左側には小径部が
形成されており、該小径部にはその図示右側の端部にラ
ジアルベアリング22の一端面に当接するフランジ部が
形成される筒状のブッシュ23が嵌合されている。該ブ
ッシュ23の図示左側には、その図示右側の端部にフラ
ンジ部が形成されるブッシュ29が嵌合されている。ブ
ッシュ29の外周に形成される環状溝にはオイルシール
が嵌着されており、該オイルシールにはベアリングハウ
ジング10の軸孔10aの図示左側に形成される大径孔
内に嵌合されるプレートシール25の内周筒部が液密的
に摺接する。ブッシュ29の図示左側のシャフト20の
小径部にはコンプレッサロータ19が嵌合され、小径部
の端部に螺合されるボルト27により固定されている。
これにより、ブッシュ23、29はコンプレッサロータ
19の図示右端面とシャフト20の小径部の段部との間
で挟持され、コンプレッサロータ19と共にシャフト2
0と一体的に回転する。ブッシュ23、29のフランジ
部間には、ベアリングハウジング10の大径孔の図示右
側に固定されるスラストベアリング24が介装されてお
り、該スラストベアリング24にはベアリングハウジン
グ10に形成され、ラジアルベアリング21、22へオ
イルを供給するオイル通路に連通されて、ブッシュ2
3、29のフランジ部との摺動部間へオイルを供給する
オイル供給孔が形成されている。尚、プレートシール2
5には、ブッシュ29の筒部が貫通する孔を有するオイ
ル遮蔽プレート26が固定されている。また、ベアリン
グハウジング10には吸気入口18a及び吸気出口18
bを備えたコンプレッサハウジング18が気密的に固定
されており、該コンプレッサハウジング18内にコンプ
レッサロータ19が収容される。
【0012】シャフト20の図示右端には、ベアリング
ハウジング10の図示右端にカバーハウジング12を介
して固定されるタービンハウジング11内に位置するタ
ービンロータ13が固着されている。タービンハウジン
グ11には、排気入口11aと排気出口11bとが形成
されている。この排気入口11aには、エンジンの排気
管2(図1)が接続され、排気出口11bには排気出口
管3(図1)が気密的に接続されている。
【0013】タービンハウジング11には、図3に示す
ように、排気入口11aに導入された排気ガスをタービ
ンロータ13の外周に導くスクロール部が形成されてい
る。このスクロール部には、タービンハウジング11に
設けられたインボリュート区画壁32により内周スクロ
ール部30と該内周スクロール部30より大きな容積を
有する外周スクロール部31が区画形成されている。内
周及び外周スクロール部30、31はその断面積がター
ビンロータ13の回転方向(図3において反時計方向)
に漸次減少するように設けられていて、またインボリュ
ート区画壁32の下流側部分には異なる傾斜面(第1の
面及び第2の面)を有し、内側及び外周スクロール部3
0、31を連通する複数の連通孔32aが形成されてい
る。各連通孔32aの上流側の傾斜面である第1の面
は、タービンロータ13の接線方向に内周スクロール部
30側へ延びており、各連通孔32aの下流側の傾斜面
である第2の面は、タービンロータ13の回転中心の近
くへ向かって垂直に近い角度で内周スクロール部30側
へ延びている。尚、内周スクロール部30の上流側端部
は排気入口11aに常に連通されており、その下流側端
部はタービンロータ13のブレードの外周部に開口して
いる。
【0014】インボリュート区画壁32の基部(上流側
端部)には、図3に示すように、内周及び外周スクロー
ル部30、31を連通する開口33が形成されている。
外周スクロール部31内には、開口33を開閉する流量
制御弁40が配設されている。流量制御弁40には、図
1に示すようにステッピングモータ41が連結されてい
て、流量制御弁40はエンジンEの運転状態に応じたコ
ントローラ70からの信号に基づきステッピングモータ
41により開口33を開閉制御する。これにより、ステ
ッピングモータ41によって流量制御弁40が図3に示
すように開口33を閉塞すると、排気管2から排気入口
11aに流れ込んだ排気ガスが内周スクロール部30の
みを介してタービンロータ13へ供給され、タービンロ
ータ13が回転駆動される。これにより、A/Rの小さ
い(スクロール容量の小さい)ターボチャージャとして
機能して、高い排気流速が得られると共に、内周スクロ
ール部30を経て排気ガスがタービンロータ13の接線
方向に流れ(タービンロータ13のブレードに小さな流
入角で当たる)、効率良くタービンロータ13が回転さ
れてタービンロータ13が加速し過給圧が高められる。
また、ステッピングモータ41によって流量制御弁40
が図3に破線で示すように開口33を開放すると、排気
管2から排気入口11aに流れ込んだ排気ガスが内周ス
クロール部30へ流入すると共に、開口33を通して外
周スクロール部31へ流入する。外周スクロール部31
へ流れ込んだ排気ガスは、区画壁32の連通孔32aを
介して内周スクロール部30へタービンロータ13の回
転中心へ向けて流入して内周スクロール部30へ流入す
る排気ガスと再合流し、内周スクロール部30内の排気
ガスのタービンロータ13の接線方向の流れをタービン
ロータ13の回転中心側への流れに変えると共にタービ
ンロータ13に当たる排気ガスの流速が低下する。この
結果、排気ガスがタービンロータ13のブレードに流入
角度の大きい状態で当たるようになり、タービンロータ
13を回転させる効率が低下し、タービンロータ13の
回転上昇が抑制される。尚、流量制御弁40は図示しな
いスプリングにより常時開口33を開く側に付勢されて
いて、ステッピングモータ41が駆動されない初期位置
では全開位置になっている。また、ウェストゲート弁5
0も図示しないスプリングにより常時バイパス通路4を
開く側に付勢されていて、ステッピングモータ51が駆
動されない初期位置では全開位置になっている。
【0015】本実施形態においては、図3に示すよう
に、その先端が排気ガスの流れに対向するようにL字状
のピトー管式の圧力センサ60、61が夫々内周スクロ
ール部30及び外周スクロール部31内に配設されてい
て、内周スクロール部30及び外周スクロール部31内
の排気流全圧が検出されるようになっている。尚、各圧
力センサ60、61により検出信号はコントローラ70
へ送られる。
【0016】以上の構成からなる本実施形態の作用を説
明する。
【0017】エンジンEが始動されると、可変容量ター
ボチャージャ本体Tによる過給が開始される。即ち、排
気管2から排気入口11aに流れ込んだ排気ガスにより
タービンロータ13が回転駆動され、これによりシャフ
ト20と共にコンプレッサロータ19が回転され、エン
ジンEが過給される。
【0018】このとき、流量制御弁40及びウェストゲ
ート弁50の開度は、図4に示す制御フローチャートに
基づき、車両のエンジンの運転状態に応じて以下のよう
に制御される。尚、図4に示す制御フローチャートのル
ーチンは所定の周期で繰り返される。
【0019】図示しないイグニションスイッチがオンに
なると、コントローラ70において、ステップS1にて
イニシャライズされ、ステッピングモータ41及び51
が駆動電流の供給が停止されることにより流量制御弁4
0及びウェストゲート弁50が夫々全開位置にされる。
そして、ステップS2にて回転センサ62の検出信号に
応じてエンジンEが始動したか否かが判定され、エンジ
ンEが始動していれば、ステップS3に進み、コントロ
ーラ70に入力される回転センサ62の検出信号Nx及
びアクセルセンサ63の検出信号LyからエンジンEの
運転状態が検出される。
【0020】エンジンEが停止している時には、ステッ
プS14へ進み流量制御弁40の全開位置及びウェスト
ゲート弁50の全開位置を保持し、S15にて各ステッ
ピングモータ41、51への駆動電流の供給停止を保持
する。
【0021】ステップS3にてエンジンの運転状態が検
出されると、ステップS4に進み、コントローラ70に
記憶された図5に示す制御マップからエンジンの運転状
態に応じた内周スクロール部30及び外周スクロール部
31内の排気ガスの各目標流量Q1xy、Q2xy及び
各目標流量の和である目標総流量Qrが夫々算出される
(読み出される)。ここで、目標流量Q1xy、Q2x
yは、エンジンEの運転状態に応じて可変容量ターボチ
ャージャTが常に最適状態で作動するように設定されて
いる。そして、ステップS5にて各圧力センサ60、6
1からコントローラ70に入力される検出圧力信号から
内周スクロール部30及び外周スクロール部31内の排
気ガスの実流量Q1s、Q2sが算出されると共に、各
実流量の和である実総流量Qtが算出される。
【0022】次に、ステップS6に進み、目標総流量Q
rと実総流量Qtとが等しいか否かが判定される。目標
総流量Qrと実総流量Qtとが等しくない時には、ステ
ップS8に進み、目標総流量Qrが実総流量Qtよりも
大きいか否かが判定される。目標総流量Qrが実総流量
Qtよりも小さい時には、ステップS10に進み、ウェ
ストゲート弁50をステッピングモータ51により所定
開度だけ開方向に駆動し、ステップS2へ戻る。これに
より、タービン膨張比とタービン流量及びタービン効率
の関係を示す図6の特性図において、B点からA点側へ
可変容量ターボチャージャTの特性が変化されて、B点
にて実総流量Qtが目標総流量Qrよりも大きい、即
ち、必要流量以上の排気ガスがタービンロータ13を通
過して、エンジンEの背圧が上昇すると共にタービン効
率が低下することが防止される。この結果、エンジンE
が過過給となることが防止されると共に、背圧が低減さ
れて燃費低減が図られる。また、目標総流量Qrが実総
流量Qtよりも大きいときには、ステップS9に進み、
ウェストゲート弁50をステッピングモータ51により
所定開度だけ閉方向に駆動し、ステップS2へ戻る。こ
れにより、図6において、A点よりも左側の領域からA
点側へ可変容量ターボチャージャTの特性が変化され
て、タービン効率が向上される。
【0023】ステップS6にて目標総流量Qrと実総流
量Qtとが等しい場合には、ステップS7へ進み、内周
スクロール部30の目標流量Q1xyと実流量Q1sと
が等しいか否かが判定される。そして、内周スクロール
部30の目標流量Q1xyと実流量Q1sとが等しい場
合には、ステップS2へ戻り、内周スクロール部30の
目標流量Q1xyと実流量Q1sとが等しくない場合に
は、ステップS11へ進み、内周スクロール部30の目
標流量Q1xyが実流量Q1sよりも大きいか否かが判
定される。内周スクロール部30の目標流量Q1xyが
実流量Q1sよりも大きい時には、ステップS13へ進
み、流量制御弁40がステッピングモータ41により所
定開度だけ閉方向に駆動され、ステップS2へ戻る。こ
れにより、上述のようにタービンロータ13のブレード
に対する小さい排気流入角度及び高い排気流速を得るこ
とでタービンロータ13を加速して過給圧が高められて
車両の加速応答性が向上され、ドライバビリティが向上
される。また、内周スクロール部30の目標流量Q1x
yが実流量Q1sよりも大きくない時には、ステップS
14へ進み、流量制御弁40がステッピングモータ41
により所定開度だけ開方向に駆動され、ステップS2へ
戻る。これにより、排気ガスが上述のように内周スクロ
ール部30及び外周スクロール部31を介してタービン
ロータ13へ供給されることで、エンジンEの背圧が低
減されて燃費が低減される。
【0024】以上のように、本実施形態によれば、可変
ターボチャージャTの作動条件である内外周スクロール
部30、31の実流量Q1s、Q2s及びその和である
総実流量QtがエンジンEの運転状態に応じて図5に示
す制御マップの最適流量Q1xy、Q2xy及びその和
である総目標流量Qrになるように流量制御弁40及び
ウェストゲート弁50をフィードバック制御すること
で、エンジンEの運転状態に応じて常に可変容量ターボ
チャージャTを最適状態で作動することができ、エンジ
ンの燃費低減を図ることができると共に、車両のドライ
バビリティを向上することができる。
【0025】上記した実施形態において、図5に示す制
御マップとして、エンジンEの運転状態に応じた内外周
スクロール部30、31の流量Q1xy、Q2xyを定
めたものを用いて本発明を実施したが、エンジンEの運
転状態に応じた内外周スクロール部30、31の圧力を
定め制御マップを用いて本発明を実施することも可能で
ある。
【0026】また、上記した実施形態においては、流量
制御弁40及びウェストゲート弁50の駆動装置として
ステッピングモータ41、51を夫々用いたが、流量制
御弁40及びウェストゲート弁50を、例えば、負圧式
アクチュエータ、比例流量制御弁、レギュレータ及びバ
キュームポンプから成る駆動装置、或いは正圧式アクチ
ュエータ及び比例流量制御弁から成る駆動装置、或いは
油圧式アクチュエータやリニアソレノイドを用いて開閉
駆動することも可能である。
【0027】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、アクセル
開度検出手段と回転速度検出手段の各検出値に基づき目
標値設定手段により可変容量ターボチャージャが最適状
態で作動する内周スクロール部及び外周スクロール部の
各目標排気圧力又は各目標排気流量が設定され、これら
目標値に第1排気検出手段及び第2排気検出手段の各検
出値が一致するように開閉手段を開閉駆動制御手段で開
閉制御することにより、エンジンの運転状態に応じて可
変容量ターボチャージャを常に最適状態で作動させるこ
とができる。これにより、エンジンの背圧上昇を回避し
て燃費低減を図ることができると共に、優れた加速応答
性を確保でき車両のドライバビリティの向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った可変容量ターボチャージャの一
実施形態を示す概略図である。
【図2】本発明に従った可変容量ターボチャージャ本体
の一実施形態の断面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】流量制御弁及びウェストゲート弁の開閉制御の
作動を示す制御フローチャートである。
【図5】アクセル開度とエンジン回転数から内周スクロ
ール部及び外周スクロール部の各流量を決定する制御マ
ップである。
【図6】タービン膨張比と、タービン流量及びタービン
効率との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1 吸気管 2 排気管 4 バイパス通路 10 ベアリングハウジング 11 タービンハウジング 11a 排気入口 11b 排気出口 13 タービンロータ 18 コンプレッサハウジング 19 コンプレッサロータ 20 シャフト 30 内周スクロール部 31 外周スクロール部 32 インボリュート区画壁 32a 連通孔(連通路) 33 開口 40 流量制御弁(開閉手段) 41 ステッピングモータ(開閉駆動制御手段) 50 ウェストゲート弁(バイパス通路開閉手段) 51 ステッピングモータ(バイパス量制御手段) 60 圧力センサ(第1排気検出手段) 61 圧力センサ(第2排気検出手段) 62 回転センサ(回転速度検出手段) 63 アクセルセンサ(アクセル開度検出手段) 70 コントローラ(目標値設定手段、開閉駆動制御手
段、バイパス量制御手段) E エンジン T 可変容量ターボチャージャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G005 EA04 EA15 EA16 FA04 FA37 GA02 GB24 GB26 GB27 GB86 GB87 GC04 GC08 GD02 GE01 GE09 JA28 JA30 JA39 JA41 JB02 3G071 AB06 BA11 DA01 DA11 FA03 FA05 HA03 HA04 JA00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトと、該シャフトの一端に固定さ
    れるタービンロータと、該タービンロータを収容すると
    共に排気入口、排気出口及び前記排気入口と前記排気出
    口とを前記タービンロータを介して連通し、その断面積
    が漸次減少するスクロール部を有するタービンハウジン
    グと、前記シャフトの他端に固定され、コンプレッサハ
    ウジング内に収容されたコンプレッサロータと、前記ス
    クロール部を径方向に内周スクロール部と外周スクロー
    ル部とに分割する区画壁と、前記内周スクロール部と前
    記外周スクロール部間を連通する連通路と、前記排気入
    口と前記外周スクロール部間の連通を開閉可能な開閉手
    段と、車両のアクセルペダルの操作開度を検出するアク
    セル開度検出手段と、車両のエンジンの回転速度を検出
    する回転速度検出手段と、前記内周スクロール部内の排
    気流全圧又は排気流量を検出する第1排気検出手段と、
    前記外周スクロール部内の排気流全圧又は排気流量を検
    出する第2排気検出手段と、前記アクセル開度検出手段
    と前記回転速度検出手段の各検出値に基づき前記内周ス
    クロール部及び前記外周スクロール部内の各排気流全圧
    又は各排気流量の目標値を設定する目標値設定手段と、
    前記第1排気検出手段及び前記第2排気検出手段の各検
    出値を前記目標値設定手段により設定された各目標値に
    一致させるように前記開閉手段の開閉駆動を制御する開
    閉駆動制御手段とを備えてなる可変容量ターボチャージ
    ャ。
  2. 【請求項2】 前記排気入口と前記排気出口を前記スク
    ロール部及び前記タービンロータをバイパスして連通す
    るバイパス通路と、該バイパス通路を開閉するバイパス
    通路開閉手段と、前記第1排気検出手段及び前記第2排
    気検出手段の各検出値の和と前記目標値設定手段により
    設定された各目標値の和とが一致するように前記バイパ
    ス通路開閉手段の開閉駆動を制御するバイパス量制御手
    段とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の可
    変容量ターボチャージャ。
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