JP2000057966A - カラー受像管装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向装置を特別に設計することなくコンバー
ゼンスヨークによりラスター歪を十分に補正できるよう
にカラー受像管装置を構成することを目的とする。 【解決手段】 カラー受像管装置において、環状のコア
1 の内側に複数個の磁極片2a〜2hが突出形成され、これ
ら磁極片にコンバーゼンス補正コイル 4〜7 が取付けら
れたコンバーゼンスヨーク29の選択された磁極片の先端
部間に、３電子ビーム3B,3G,3Rをその配列方向と直交す
る方向に偏向する磁界を発生する偏向装置の第２の偏向
コイルの発生する電子銃側の漏洩磁界の管軸に垂直な断
面形状とほぼ同形状の磁界34を発生させるラスター歪補
正コイル33を取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、偏向装置および
コンバーゼンスヨークが装着されたセルフコンバーゼン
ス・インライン型カラー受像管装置に係り、特にそのコ
ンバーゼンスヨークによるラスター歪を抑制したカラー
受像管装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にカラー受像管装置は、パネルとと
もに真空外囲器を構成する漏斗状のファンネルのネック
内に設けられた電子銃から放出される３電子ビームをフ
ァンネルの径大部外側からネック外側にかけて装着され
た偏向装置の発生する水平、垂直偏向磁界により偏向
し、シャドウマスクを介して、パネル内面に設けられた
蛍光体スクリーンを水平、垂直走査することにより、カ
ラー画像を表示する構造に形成されている。

【０００３】このようなカラー受像管装置は、現在、電
子銃を同一水平面上を通るセンタービームおよび一対の
サイドビームからなる一列配置の３電子ビームを放出す
るインライン型とし、この電子銃から放出される３電子
ビームを偏向する水平偏向磁界をピンクッション形、垂
直偏向磁界をバレル形として、上記一列配置の３電子ビ
ームを画面全域にわたり集中させるセルフコンバーゼン
ス・インライン型カラー受像管装置が広く実用化されて
いる。

【０００４】しかし、上記のようにカラー受像管装置を
構成しても、偏向装置の発生する水平、垂直偏向磁界の
みにより、画面全域にわたり３電子ビームを十分に集中
させることは、極めて困難である。

【０００５】そのため、セルフコンバーゼンス・インラ
イン型カラー受像管装置については、偏向装置よりも電
子銃側のネックの外側に上記３電子ビームの集中を補正
するコンバーゼンスヨークを装着することが知られてい
る。

【０００６】このコンバーゼンスヨークは、図３に示す
ように、環状コア１の内側に８個の磁極片２a 〜２h が
放射方向に突出形成され、その３電子ビーム３B ，３G
，３R の配列方向（水平方向：Ｘ軸方向）となる１対
の磁極片２a ，２e に２個のコンバーゼンス補正コイル
４，５、３電子ビーム３B ，３G ，３R の配列方向と直
交する方向（垂直方向：Ｙ軸方向）となる１対の磁極片
２c ，２g に２個のコンバーゼンス補正コイル４，６、
対角軸方向（Ｄ軸方向）となる２対の磁極片２b，２d
，２f ，２h に３個のコンバーゼンス補正コイル５，
６，７が取付けられている。

【０００７】そして、その対角軸方向の２対の磁極片２
b ，２d ，２f ，２h の先端部間に、図４（ａ）に矢印
で示すように、一対のサイドビーム３B ，３R の配列方
向（水平方向）の間隔を補正する４極磁界９、水平、垂
直方向の各１対の磁極片２a，２e ，２c ，２g の先端
部間に、同（ｂ）に矢印で示すように、一対のサイドビ
ーム３B ，３R の配列方向と直交する方向（垂直方向）
の間隔を補正する４極磁界１０、対角軸方向の２対の磁
極片２b ，２d ，２f ，２h と垂直方向の１対の磁極片
２c ，２g の先端部間に、同（ｃ）に矢印で示すよう
に、一対のサイドビーム３B ，３R とセンタービーム３
G の配列方向の間隔を補正する６極磁界１１、対角軸方
向の２対の磁極片２b ，２d ，２f ，２h と水平方向の
１対の磁極片２a ，２e の先端部間に、同（ｄ）に矢印
で示すように、一対のサイドビーム３B ，３R とセンタ
ービーム３G の配列方向と直交する方向の間隔を補正す
る６極磁界１２を発生し、これら磁界９〜１２の強度を
画面の各点で適宜制御して、ミスコンバーゼンスをほぼ
零とするものとなっている。

【０００８】このようなコンバーゼンスヨークにより画
面全域にわたり３電子ビームを十分に集中させるために
は、環状コアを強磁性材料で構成して、補正感度を高く
する必要がある。しかし、環状コアを強磁性材料で構成
すると、偏向装置の電子銃側への漏洩磁界がコンバーゼ
ンスヨークとカップリングし、その漏洩磁界が３電子ビ
ームに与える影響が減少する。この漏洩磁界は、カラー
受像管の管軸に近いほど、電子銃側に延在するため、上
記３電子ビームに与える影響は、管軸に近い軌道を通っ
て画面の水平軸および垂直軸上に偏向される電子ビーム
ほど大きな影響を受け、管軸から離れた軌道を通って画
面の対角軸方向に偏向される電子ビームに対する影響は
小さい。その結果、図５に破線で示すように、画面上の
ラスター１４は、コーナー部よりも水平、垂直軸上が大
きく落込んだピンクッション形状に歪む。

【０００９】ところで、一般にカラー受像管装置での電
子ビームの偏向は、３電子ビーム３B ，３G ，３R の配
列方向である水平偏向については数十 kＨZ の偏向電流
でおこなわれ、３電子ビームの配列方向と直交する垂直
偏向については数十ＨZ の偏向電流でおこなわれること
から、３電子ビームの配列方向と平行な方向のラスター
歪１５H については、偏向装置の発生する磁界により補
正し、３電子ビームの配列方向と直交する方向のラスタ
ー歪１５V については、カラー受像管装置を駆動する回
路により補正している。

【００１０】そのため、３電子ビームの配列方向と直交
する方向のラスター歪１５V については、その補正回路
を最適化することにより十分に補正できるが、３電子ビ
ームの配列方向と平行な方向のラスター歪１５H につい
ては、偏向電流の周波数が高いため、安価に補正するこ
とができない。

【００１１】これを解決する手段として、あらかじめ偏
向装置の垂直偏向コイルを上記ピンクッション形状のラ
スター歪１５H を相殺する磁界を発生する構成にしてお
くことが考えられるが、このような偏向装置は、特別の
設計を必要とし、汎用性にとぼしく、かつ偏向装置のコ
ストが大幅に高くなる。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】上記のように、インラ
イン型電子銃から放出される同一水平面上を通る一列配
置の３電子ビームを画面全域にわたり集中させるため
に、偏向装置の発生する水平偏向磁界をピンクッション
形、垂直偏向磁界をバレル形としたセルフコンバーゼン
ス・インライン型カラー受像管装置が広く実用化されて
いるが、このようにカラー受像管装置を構成しても、偏
向装置の発生する水平、垂直偏向磁界のみにより、画面
全域にわたり３電子ビームを十分に集中させることは、
極めて困難である。そのため、上記セルフコンバーゼン
ス・インライン型カラー受像管装置については、偏向装
置よりも電子銃側のネックの外側に上記３電子ビームの
集中を補正するコンバーゼンスヨークを装着することが
知られている。

【００１３】しかし、コンバーゼンスヨークにより画面
全域にわたり３電子ビームを十分に集中させるために
は、環状コアを強磁性材料で構成して、補正感度を高め
る必要がある。しかし、環状コアを強磁性材料で構成す
ると、偏向装置の電子銃側への漏洩磁界がコンバーゼン
スヨークとカップリングし、その漏洩磁界が３電子ビー
ムに与える影響が減少し、画面上のラスターがピンクッ
ション形状に歪むという問題がある。

【００１４】これを解決する手段として、あらかじめ偏
向装置の垂直偏向コイルを上記ピンクッション形状のラ
スター歪を相殺する磁界を発生する構成にしておくこと
が考えられるが、このような偏向装置は、特別の設計を
必要とし、汎用性にとぼしく、かつ偏向装置のコストが
大幅に高くなるという問題がある。

【００１５】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、偏向装置およびコンバーゼンスヨークを備
えるカラー受像管装置において、偏向装置を特別に設計
することなく、コンバーゼンスヨークによりラスター歪
を十分に補正できるように構成することを目的とする。

【００１６】

【課題を解決するための手段】（１） ファンネルのネ
ック内に配置され、同一平面上を通る一列配置の３電子
ビームを放出する電子銃と、ファンネルの外側に装着さ
れ、電子銃から放出される３電子ビームをこの３電子ビ
ームの配列方向に偏向する磁界を発生する第１の偏向コ
イルおよび３電子ビームの配列方向と直交する方向に偏
向する磁界を発生する第２の偏向コイルを有する偏向装
置と、この偏向装置よりも電子銃側のネック外側に装着
され、環状のコアの内側に複数個の磁極片が突出形成さ
れ、これら磁極片にコンバーゼンス補正コイルが取付け
られ、これらコンバーゼンス補正コイルにより複数個の
磁極片から選択された磁極片の先端部間に３電子ビーム
のコンバーゼンスを補正する磁界を発生するコンバーゼ
ンスヨークとを備えるカラー受像管装置において、コン
バーゼンスヨークの選択された磁極片の先端部間に第２
の偏向コイルが電子銃側に発生する漏洩磁界の管軸に垂
直な断面形状とほぼ同形状の磁界を発生させるラスター
歪補正コイルを取付けた。

【００１７】（２） （１）のカラー受像管装置におい
て、ラスター歪補正コイルを複数個の磁極片から選択さ
れた磁極片のみに取付けた。

【００１８】（３） （１）または（２）のカラー受像
管装置において、複数本の磁極片のうち、カラー受像管
の画面の対角軸方向に配置される選択された４個の磁極
片にラスター歪補正コイルを取付けた。

【００１９】（４） （１）乃至（３）のいずれかのカ
ラー受像管装置において、第２の偏向コイルが電子銃側
に発生する漏洩磁界の管軸に垂直な断面形状をピンクッ
ション形とし、ラスター歪補正コイルをこのピンクッシ
ョン形の漏洩磁界と同一極性のほぼ同一形状の磁界を選
択された磁極片の先端部間に発生させるものとした。

【００２０】（５） （４）のカラー受像管装置におい
て、ラスター歪補正コイルを第２の偏向コイルに接続さ
れたものとした。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態について説明する。

【００２２】図１にその一形態であるインライン型カラ
ー受像管装置を示す。このカラー受像管装置は、パネル
２０と一端部が円筒状のネック２１からなる漏斗状のフ
ァンネル２２とにより真空外囲器が構成されている。そ
のパネル２０の内面に、青、緑、赤に発光する３色蛍光
体層からなる蛍光体スクリーン２３が設けられている。
また、この蛍光体スクリーン２３に対向して、その内側
にシャドウマスク２４が配置されている。一方、ファン
ネル２２のネック２１内に、同一水平面上を通るセンタ
ービーム３G および一対のサイドビーム３G ，３R から
なる一列配置の３電子ビーム３B ，３G ，３R を放出す
る電子銃２６が設けられている。また、ファンネル２２
の径大部２７外側からネック２１の外側にかけて偏向装
置２８が装着されている。さらに、この偏向装置２８よ
りも電子銃２６側のネック２１の外側にコンバーゼンス
ヨーク２９が装着されている。

【００２３】上記偏向装置２８は、電子銃２６から放出
される３電子ビーム３B ，３G ，３R をその配列方向
（水平方向、Ｘ軸方向）に偏向する磁界を発生する第１
の偏向コイル３１H （水平偏向コイル）と、３電子ビー
ム３B ，３G ，３R の配列方向と直交する方向（垂直方
向、Ｙ軸方向）に偏向する磁界を発生する第２の偏向コ
イル３１V （垂直偏向コイル）を有する。その第１偏向
コイル３１H の発生する磁界は、主としてピンクッショ
ン形である。これに対し、第２偏向コイル３１Vの発生
する磁界は、主としてバレル形であり、蛍光体スクリー
ン２３側ではバレル形であるが、電子銃２６側では、３
電子ビーム３B ，３G ，３R をその配列方向と直交する
方向に偏向したときの一対のサイドビーム３B ，３R と
センタービーム３G との間のミスコンバーゼンス、およ
び一対のサイドビーム３B ，３R の形状歪を補正するた
め、ピンクッション形となっている。

【００２４】上記コンバーゼンスヨーク２９は、図２に
示すように、強磁性材料からなる環状コア１の内側に８
個の磁極片２a 〜２h が放射方向に突出形成され、その
３電子ビーム３B ，３G ，３R の配列方向（水平方向）
となる１対の磁極片２a ，２e に２個のコンバーゼンス
補正コイル４，５、３電子ビーム３B ，３G ，３R の配
列方向と直交する方向（垂直方向）となる１対の磁極片
２c ，２g に２個のコンバーゼンス補正コイル４，６、
対角軸方向となる２対の磁極片２b ，２d ，２f ，２h
に３個のコンバーゼンス補正コイル５，６，７が取付け
られている。

【００２５】このコンバーゼンスヨーク２９は、上記対
角軸方向の２対の磁極片２b ，２d，２f ，２h の先端
部間に、図４（ａ）に示したように、一対のサイドビー
ム３B ，３R の配列方向の間隔を補正する４極磁界９、
水平、垂直方向の各１対の磁極片２a ，２e ，２c ，２
g の先端部間に、同（ｂ）に示したように、一対のサイ
ドビーム３B ，３R の配列方向と直交する方向の間隔を
補正する４極磁界１０、対角軸方向の２対の磁極片２b
，２d ，２f ，２h と垂直方向の１対の磁極片２c ，
２g の先端部間に、同（ｃ）に示したように、一対のサ
イドビーム３B ，３R とセンタービーム３G の配列方向
の間隔を補正する６極磁界１１、対角軸方向の２対の磁
極片２b ，２d ，２f ，２h と水平方向の１対の磁極片
２a ，２eの先端部間に、同（ｄ）に示したように、一
対のサイドビーム３B ，３R とセンタービーム３G の配
列方向と直交する方向の間隔を補正する６極磁界１２を
発生し、その磁界９〜１２の強度を画面の各点で適宜制
御して、ミスコンバーゼンスを補正する。

【００２６】さらに、この実施の形態では、対角軸方向
の２対の磁極片２b ，２d ，２f ，２h に、上記コンバ
ーゼンス補正コイル５，６，７よりも、各磁極片２b ，
２d，２f ，２h の先端部側にラスター歪補正コイル３
３が取付けられ、これらラスター歪補正コイル３３がそ
れぞれ上記偏向装置の第２の偏向コイルに直列または並
列に接続されている。これらラスター歪補正コイル３３
は、３電子ビーム３B，３G ，３R の配列方向に位置す
る磁極片２b ，２d および２f ，２h の先端部間に、上
記偏向装置の第２の偏向コイルが電子銃側に発生する漏
洩磁界の管軸に垂直なピンクッション形の断面形状と同
一極性、かつほぼ同一形状のピンクッション形の磁界３
４を発生するものであり、上記偏向装置の第２の偏向コ
イルとの接続により、この第２の偏向コイルの発生する
偏向磁界と同期して上記ピンクッション形磁界３４を発
生する。

【００２７】上記のようにコンバーゼンスヨーク２９の
８個の磁極片２a 〜２h のうち、対角軸方向の２対の磁
極片２b ，２d ，２f ，２h にラスター歪補正コイル３
３を取付け、これらラスター歪補正コイル３３を偏向装
置２８の第２の偏向コイル３１V に接続すると、偏向装
置２８の第２の偏向コイル３１V の発生する電子銃２６
側のピンクッション形の漏洩磁界がコンバーゼンスヨー
ク２９のコア１とカップリングして、この漏洩磁界が３
電子ビーム３B ，３G ，３R に及ぼす影響が減少するた
めに生ずるラスター歪を補正して、良好な画像を表示す
るカラー受像管装置を構成することができる。

【００２８】すなわち、上記のように偏向装置２８の電
子銃２６側に、コア１が強磁性材料からなるコンバーゼ
ンスヨーク２９を装着すると、偏向装置２８の第２の偏
向コイル３１V の発生する電子銃２６側のピンクッショ
ン形漏洩磁界は、コンバーゼンスヨーク２９のコア１と
カップリングし、この漏洩磁界が３電子ビーム３B ，３
G ，３R に与える影響が減少し、図５に破線で示したよ
うなラスター歪が生ずる。しかし、この実施の形態のよ
うにコンバーゼンスヨーク２９の対角軸方向となる選択
された磁極片２b ，２d ，２f ，２h にラスター歪補正
コイル３３を取付けると、その磁極片２b ，２d および
２f ，２h の先端部間に、偏向装置２８の第２の偏向コ
イル３１V が電子銃２６側に発生する漏洩磁界の管軸に
垂直なピンクッション形の断面形状と同一極性かつほぼ
同一形状のピンクッション形の磁界３４を発生させるこ
とができ、偏向装置２８の電子銃２６側にコンバーゼン
スヨーク２９がない場合と同様の磁界を形成することが
でき、上記ラスター歪を補正できる。

【００２９】

【発明の効果】上述のように、偏向装置よりも電子銃側
のネック外側に装着されるコンバーゼンスヨークの選択
された磁極片に、偏向装置の第２の偏向コイルが電子銃
側に発生する漏洩磁界の管軸に垂直な断面形状とほぼ同
形状の磁界を発生させるラスター歪補正コイルを取付け
ると、偏向装置の第２の偏向コイル３の発生する電子銃
側の漏洩磁界がコンバーゼンスヨークのコアとカップリ
ングし、この漏洩磁界が３電子ビームに及ぼす影響が減
少するために生ずるラスター歪を補正して、良好な画像
を表示するカラー受像管装置を構成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施の一形態であるインライン型カ
ラー受像管装置の構成を示す図である。

【図２】上記カラー受像管装置に装着されるコンバーゼ
ンスヨークの構成を示す図である。

【図３】従来のカラー受像管装置のコンバーゼンスヨー
クの構成を示す図である。

【図４】図４（ａ）乃至（ｄ）はそれぞれ上記コンバー
ゼンスヨークの発生するコンバーゼンス補正磁界を示す
図である。

【図５】コンバーゼンスヨークを装着した場合に生ずる
ラスター歪を説明するための図である。

【符号の説明】

１…コア ２a 〜２h …磁極片 ３B ，３R …一対のサイドビーム ３G …センタービーム ４…コンバーゼンス補正コイル ５…コンバーゼンス補正コイル ６…コンバーゼンス補正コイル ７…コンバーゼンス補正コイル ２１…ネック ２２…ファンネル ２６…電子銃 ２８…偏向装置 ２９…コンバーゼンスヨーク ３１H …第１の偏向コイル ３１V …第２の偏向コイル ３３…ラスター歪補正コイル ３４…磁界

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファンネルのネック内に配置され、同一
   平面上を通る一列配置の３電子ビームを放出する電子銃
   と、上記ファンネルの外側に装着され、上記電子銃から
   放出される３電子ビームをこの３電子ビームの配列方向
   に偏向する磁界を発生する第１の偏向コイルおよび上記
   ３電子ビームの配列方向と直交する方向に偏向する磁界
   を発生する第２の偏向コイルを有する偏向装置と、この
   偏向装置よりも上記電子銃側のネック外側に装着され、
   環状のコアの内側に複数個の磁極片が突出形成され、こ
   れら磁極片にコンバーゼンス補正コイルが取付けられ、
   これらコンバーゼンス補正コイルにより上記複数個の磁
   極片から選択された磁極片の先端部間に上記３電子ビー
   ムのコンバーゼンスを補正する磁界を発生するコンバー
   ゼンスヨークとを備えるカラー受像管装置において、 上記コンバーゼンスヨークは上記選択された磁極片の先
   端部間に上記第２の偏向コイルが上記電子銃側に発生す
   る漏洩磁界の管軸に垂直な断面形状とほぼ同形状の磁界
   を発生させるラスター歪補正コイルが取付けられている
   ことを特徴とするカラー受像管装置。
2. 【請求項２】 ラスター歪補正コイルが複数個の磁極片
   から選択された磁極片のみに取付けられていることを特
   徴とする請求項１記載のカラー受像管装置。
3. 【請求項３】 複数本の磁極片のうち、カラー受像管の
   画面の対角軸方向に配置される選択された４個の磁極片
   にラスター歪補正コイルが取付けられていることを特徴
   とする請求項１または２記載のカラー受像管装置。
4. 【請求項４】 第２の偏向コイルが電子銃側に発生する
   漏洩磁界の管軸に垂直な断面形状がピンクッション形で
   あり、ラスター歪補正コイルがこのピンクッション形の
   漏洩磁界と同一極性のほぼ同一形状の磁界を選択された
   磁極片の先端部間に発生させることを特徴とする請求項
   １乃至３のいずれかに記載のカラー受像管装置。
5. 【請求項５】 ラスター歪補正コイルが第２の偏向コイ
   ルに接続されていることを特徴とする請求項４記載のカ
   ラー受像管装置。