JP2000021717A - 露光量制御方法及び露光装置 - Google Patents

露光量制御方法及び露光装置

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JP2000021717A
JP2000021717A JP10184221A JP18422198A JP2000021717A JP 2000021717 A JP2000021717 A JP 2000021717A JP 10184221 A JP10184221 A JP 10184221A JP 18422198 A JP18422198 A JP 18422198A JP 2000021717 A JP2000021717 A JP 2000021717A
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energy
pulse
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substrate
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Ken Ozawa
謙 小澤
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルス光源を用いて露光を行う場合の露光量
制御精度を向上できる露光量制御方法を提供する。 【解決手段】 エキシマレーザ光源1からのパルス光が
フライアイレンズ5に導かれ、フライアイレンズ5から
射出されるパルス光の一部がインテグレータセンサ25
に入射し、残りの大部分のパルス光がレチクル11に照
射され、そのパルス光のもとでレチクル11のパターン
の像が投影光学系13を介してウエハ14上に走査露光
される。インテグレータセンサ25を介してウエハ14
上でのパルスエネルギーを検出し、この検出結果に基づ
いて次のパルス発光時のエキシマレーザ光源1の印加電
圧を設定し、この目標値に基づいてエキシマレーザ光源
1にパルス発光を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、液晶表示素子、撮像素子(CCD等)又は薄膜磁気
ヘッド等を製造するためのリソグラフィ工程中で、マス
クパターンを基板上に転写する際にその基板に対する露
光量を制御するための露光量制御方法に関し、特に露光
ビームとしてパルスビームを用いる露光装置に使用して
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来の投影露光装置では、露光量制御を
行うために、感光材料が塗布されたウエハ(又はガラス
プレート等)への露光中に露光光から分岐された光束を
受光するための光電変換素子よりなるインテグレータセ
ンサが配置されており、このインテグレータセンサを介
して間接的にウエハ上での露光量が検出されていた。そ
して、従来のステッパーのような一括露光型の投影露光
装置での露光量制御としては、露光光源として超高圧水
銀ランプのような連続光源、又はエキシマレーザ光源の
ようなパルスレーザ光源の何れを使用する場合でも、基
本的にはカットオフ制御が行われていた。
【0003】これに対して、露光光源としてパルスレー
ザ光源を用いる場合においては、パルス光毎にエネルギ
ーのばらつきを有するため、或る一定数(以下「最小露
光パルス数」と呼ぶ)以上の複数のパルス光で露光する
ことにより、所望の露光量制御精度再現性を得ていた。
この場合、例えば高感度レジストを露光する際には、目
標露光量が小さいため、パルスレーザ光源からのレーザ
光をそのまま使用したのでは、最小露光パルス数以上で
の露光ができなくなる。このように目標露光量が小さい
ときには、例えばレーザ光源自体の出力を低下させる
か、又は光路に設置された減光部材を介してパルス光を
減光することにより、最小露光パルス数以上のパルス数
で露光できるようにしていた。
【0004】これに対して、ステップ・アンド・スキャ
ン方式のような走査露光型の投影露光装置では、ウエハ
上の1点だけに着目した露光量制御が適用できないた
め、上述のカットオフ制御が適用できない。そこで、従
来は第1の制御方式として、単純に各パルス光の光量を
積算して露光量制御を行う方式(オープン露光量制御方
式)が使用されていた。また、第2の制御方式として、
特開平6−252022号公報で開示されているよう
に、ウエハ上で走査方向に対してスリット状の露光領域
(照野フィールド)に含まれる領域に対する積算露光量
をパルス光毎にリアルタイムで計測し、その積算露光量
に基づいて次のパルス光の目標エネルギーを個別に算出
して、各パルス光のエネルギーを制御する方式(パルス
毎露光量制御方式)も使用されていた。
【0005】前者の第1の制御方式においては、所望の
露光量制御の直線性を得るために次の関係が成立するよ
うに、即ち、露光パルス数が整数になるように、パルス
エネルギーを微調する必要がある。 (目標露光量)=(パルス数)×(1パルスの平均エネ
ルギー) ここで、1パルスの平均エネルギーは露光直前にインテ
グレータセンサにて計測される値である。この制御方式
を使用するためには、パルスエネルギーの微変調を行う
必要があるが、そのためにパルスレーザ光源自体の出力
を微変調する方法が提案されている。
【0006】また、その第1の制御方式では、露光動作
の前に1パルスのエネルギー量を微変調し、露光自体は
複数パルスの露光による平均化を行って、ショット内積
算露光量均一性を所望の値以下に抑えていた。このよう
なオープン露光量制御方式では、積算露光量のばらつき
の低減効果は統計的に1/N1/2(Nは1点当たりの露光
パルス数)である。即ち、パルス光間の各パルスエネル
ギーのばらつき量をδp、平均値をpとすると、パルス
光間のエネルギーのばらつき(統計的分散)が小さくな
るようにパルスエネルギーを制御したときのNパルス積
算後の露光量のばらつきは、(δp/p)/N1/2 と表
わすことができる。
【0007】これに対して、後者の第2の制御方式(パ
ルス毎露光量制御方式)では、パルス発光毎にパルスエ
ネルギーを微調することによって、積算露光量のばらつ
きを1/N1/2 よりも小さくすることができる。更に、
パルスレーザ光源のエネルギー制御を、例えば連続する
或る単位時間毎の積算パルスエネルギーが一定になるよ
うにリアルタイムでフィードバック制御して行うことに
よって、Nパルス露光後の積算露光量のばらつきとして
(δp/p)/Nに近い高い精度が得られることが分か
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来の走査
露光型の投影露光装置において、複数パルス毎、又は各
パルス毎にパルスレーザ光のエネルギーを微調整する場
合に、パルスレーザ光源自体の出力を微調整する方法も
使用されていた。この場合に従来の制御方式では、照明
系中に配置されたインテグレータセンサとは別に、パル
スレーザ光源の出力部に光電変換素子よりなるエネルギ
ーモニタが配置され、パルスレーザ光源の出力はそのエ
ネルギーモニタの出力をフィードバックすることによっ
て可変の目標値に設定されていた。そして、一例として
予めインテグレータセンサの出力とエネルギーモニタの
出力との相関関係が実測されて記憶されており、露光時
には、インテグレータセンサの出力に基づいて設定され
る目標露光量がエネルギーモニタの目標出力に換算さ
れ、このように換算された目標出力がパルスレーザ光源
に供給され、パルスレーザ光源ではエネルギーモニタの
出力がその目標出力となるようにパルスエネルギーが制
御されていた。
【0009】このような制御方法は、インテグレータセ
ンサの出力とエネルギーモニタの出力との相関関係が実
質的に不変である場合には、高い露光量制御精度が得ら
れる。しかしながら、実際にはインテグレータセンサの
出力とエネルギーモニタの出力との相関関係(例えば比
例係数)は、次のような要因によって露光中に変動する
ことがある。
【0010】(イ)ウエハ上の露光位置を変えるために
ウエハステージが移動したときの、レーザ光源と露光装
置本体部との間で生じる光軸ずれによる、レーザ光源か
らインテグレータセンサまでのエネルギー伝搬効率の変
動。これは主にウエハ上の異なるショット領域に露光す
る間に発生する。 (ロ)ウエハ上のショット領域内、及びショット領域間
で発生する照明光学系内の光学部材の透過率、又は反射
率の変動。
【0011】(ハ)随時発生する両センサの出力の直線
性の相対的ずれ。これらの要因によって両センサの出力
の相関関係が露光中に変動すると、インテグレータセン
サの出力に基づいてエネルギーモニタの目標出力を設定
する方式では、実際の露光量が次第に目標値から外れる
ため、露光量制御精度が低下する恐れがあった。今後、
半導体素子の集積度が一層向上するにつれて、露光量制
御精度を更に高めることが求められているため、そのよ
うな2つのセンサの出力の相関関係の経時変化による露
光量制御精度の低下を抑制する必要がある。
【0012】本発明は斯かる点に鑑み、パルス光源を用
いて露光を行う場合の露光量制御精度を向上できる露光
量制御方法を提供することを第1の目的とする。更に本
発明は、パルス光源を用いて走査露光を行う場合の露光
量制御精度を向上できる露光量制御方法を提供すること
を第2の目的とする。更に本発明は、そのような露光量
制御方法を使用できる露光装置を提供することをも目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による露光量制御
方法は、パルスエネルギー源(1a)からパルス発光さ
れる露光ビームでマスク(11)を照明し、そのマスク
のパターンを基板(14)上に露光する際に、その基板
に対する積算露光量を制御するための露光量制御方法に
おいて、その基板の露光中にその基板上でのその露光ビ
ームのエネルギーを直接、又は間接的に継続して検出
し、この検出結果に基づいてそのパルスエネルギー源
(1a)の出力を所定数のパルス発光毎に制御するもの
である。
【0014】斯かる本発明によれば、例えば露光装置の
照明光学系中に露光ビームから分岐されたビームを受光
する光電変換素子よりなるエネルギーセンサ(25)を
配置しておき、このエネルギーセンサを用いてその基板
上での露光ビームのエネルギー(露光量)を間接的に継
続して(各パルス発光毎に)検出する。そして、そのエ
ネルギーセンサの検出結果を直接そのパルスエネルギー
源にフィードバックして、そのパルスエネルギー源の次
のパルス発光の出力を制御する。即ち、そのエネルギー
センサの検出結果に基づいて、例えば走査露光型の露光
装置であれば、一例として所定の単位パルス数当たりの
積算露光量が一定になるように次のパルス発光時の目標
パルスエネルギーを定め、この目標パルスエネルギーに
応じてそのパルスエネルギー源の出力を制御する。
【0015】この場合、仮にそのパルスエネルギー源か
ら出力された直後のパルスエネルギーをモニタするため
の光電変換素子よりなる出力センサ(1c)が設けられ
ていても、その出力センサの出力は例えばそのパルスエ
ネルギー源の出力が許容範囲内かどうかを確認するた
め、又は定期的にそのパルスエネルギー源の自己発振を
行い、その出力センサの出力を用いて自己診断を行うた
め等に使用される。従って、その出力センサの出力が露
光動作中に直接フィードバックされることはない。
【0016】また、そのエネルギーセンサ(25)によ
って基板上の露光量を常に高精度にモニタできるかに関
して、上記の2つのセンサの出力の相関関係の経時変化
の要因の内の(イ)パルスエネルギー源と露光本体部と
の間の光軸ずれ、及び(ロ)照明光学系内の光学部材の
透過率、又は反射率の変動は、主にその露光量センサ
(25)よりも前段(パルスエネルギー源側)で発生す
るために、本発明では誤差要因とはならない。また、
(ハ)随時発生するそのエネルギーセンサの出力の直線
性のずれに起因する変動量は、(イ)、(ロ)に比べて
かなり小さいため、大きな誤差は発生しない。従って、
本発明によれば、そのエネルギーセンサ(25)とその
出力センサ(1c)との出力の相関関係が経時変化して
も、そのエネルギーセンサ(25)の検出結果に基づい
て被露光基板に対する露光量制御が高精度に行われる。
【0017】次に、本発明による第1の露光装置は、露
光ビームをパルス発光するパルスエネルギー源(1a)
を有し、その露光ビームでマスク(11)を照明し、そ
のマスクのパターンを基板(14)上に露光する露光装
置において、その基板の露光中にその基板上でのその露
光ビームのエネルギーを直接、又は間接的に継続して検
出するエネルギーセンサ(25)と、そのエネルギーセ
ンサの検出結果に基づいてそのパルスエネルギー源の出
力を所定数のパルス発光毎に制御する制御系(1d)
と、を有するものである。斯かる本発明によって本発明
の露光量制御方法が実施できる。
【0018】この場合、更にその基板の露光中にそのエ
ネルギーセンサの出力をそのパルスエネルギー源(1
a)から出力された直後の露光ビームのパルスエネルギ
ーに換算して、その制御系に供給する演算器(26)を
設け、その制御系は、この演算器によって換算されたパ
ルスエネルギーに基づいて、そのパルスエネルギー源か
ら出力された直後の露光ビームのパルスエネルギーが所
定の目標パルスエネルギーとなるように、そのパルスエ
ネルギー源の出力を制御することが望ましい。これによ
ってパルスエネルギー源用の制御系(1d)の演算量が
少なくなり、応答速度が向上する。
【0019】次に、本発明による第2の露光装置は、露
光ビームでマスク(11)を照明し、そのマスクのパタ
ーンを基板(14)上に露光する露光装置において、そ
の露光ビームをパルス発光するパルスエネルギー源
(1)と、その露光ビームのエネルギー情報を検出する
エネルギーセンサ(25)とを有し、そのパルスエネル
ギー源(1)は、その基板の露光中にそのエネルギーセ
ンサで検出されたその露光ビームのエネルギー情報に関
する値に基づいて、次にパルス発光される露光ビームの
目標エネルギーを決定するものである。斯かる露光装置
によっても本発明の露光量制御方法が実施できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図面を参照して説明する。本例は、パルスエネル
ギー源としてエキシマレーザ光源を使用するステップ・
アンド・スキャン方式の投影露光装置において、露光量
制御を行う場合に本発明を適用したものである。
【0021】図1は本例の投影露光装置を示し、この図
1において、エキシマレーザ光源1からパルス発光され
たレーザビームLBは、シリンダレンズやビームエキス
パンダ等で構成されるビーム整形光学系2により、後続
のフライアイレンズ5に効率よく入射するようにビーム
の断面形状が整形される。エキシマレーザ光源1として
は、KrF(波長248nm)、又はArF(波長19
3nm)等のエキシマレーザ光源が使用できる。なお、
パルスエネルギー源として、F2(波長157nm)等の
レーザ光源、金属蒸気レーザ光源やYAGレーザの高調
波発生装置等のパルス光源、更には軟X線のような極端
紫外光(EUV光)のビーム発生装置を使用する場合に
も本発明が適用できる。
【0022】ビーム整形光学系2から射出されたレーザ
ビームLBは、エネルギー調整器としてのエネルギー粗
調器3に入射する。エネルギー粗調器3は、回転自在な
レボルバ上に透過率(=1−減光率)の異なる複数個の
NDフィルタを配置したものであり、そのレボルバを回
転することにより、入射するレーザビームLBに対する
透過率を100%から複数段階で切り換えることができ
るように構成されている。なお、そのレボルバと同様の
レボルバを直列に2段配置し、2段のNDフィルタの組
み合わせによってより細かく透過率を調整できるように
してもよい。
【0023】エネルギー粗調器3から射出されたレーザ
ビームLBは、光路折り曲げ用のミラーMを介してフラ
イアイレンズ5に入射する。フライアイレンズ5は、後
述のレチクル11を均一な照度分布で照明するために多
数の2次光源を形成する。フライアイレンズ5の射出面
には照明系の開口絞り(所謂σ絞り)6が配置され、そ
の開口絞り6内の2次光源から射出されるレーザビーム
(以下、「パルス照明光IL」と呼ぶ)は、反射率が小
さく透過率の大きなビームスプリッタ7に入射し、ビー
ムスプリッタ7を透過した露光ビームとしてのパルス照
明光ILは、第1リレーレンズ8Aを経て固定視野絞り
(固定レチクルブラインド)9Aの矩形の開口部を通過
する。固定視野絞り9Aは、レチクルのパターン面に対
する共役面の近傍に配置されている。また、固定視野絞
り9Aの近傍に走査方向の位置及び幅が可変の開口部を
有する可動視野絞り9Bも配置され、スキャン方向の羽
根については、走査露光の開始時及び終了時にその可動
視野絞り9Bを介して照明領域を更に制限することによ
って、不要な部分への露光が防止される。
【0024】固定視野絞り9A、及び可動視野絞り9B
を通過したパルス照明光ILは、第2リレーレンズ8
B、及びコンデンサレンズ10を経て、レチクルステー
ジ15上に保持されたレチクル11上の矩形の照明領域
12Rを均一な照度分布で照明する。レチクル11上の
照明領域12R内のパターンを投影光学系13を介して
投影倍率α(αは例えば1/4,1/5等)で縮小した
像が、フォトレジストが塗布されたウエハ14上の矩形
の露光領域(照野フィールド)12Wに投影露光され
る。ウエハ14は、例えばシリコン又はSOI(silicon
on insulator)等のウエハ(wafer)である。以下、投影
光学系13の光軸AXに平行にZ軸を取り、その光軸A
Xに垂直な平面内で照明領域12Rに対するレチクル1
1の走査方向(即ち、図1の紙面に平行な方向)をY方
向、その走査方向に垂直な非走査方向をX方向として説
明する。
【0025】このとき、レチクルステージ15はレチク
ルステージ駆動部18によりY方向に駆動される。レチ
クルステージ15上に固定された移動鏡、及び外部のレ
ーザ干渉計16により計測されるレチクルステージ15
のX座標、Y座標、及び回転角がステージコントローラ
17に供給され、ステージコントローラ17は供給され
た座標等に基づいてレチクルステージ駆動部18を介し
て、レチクルステージ15の位置及び速度を制御する。
【0026】一方、ウエハ14は、不図示のウエハホル
ダを介してZチルトステージ19上に載置され、Zチル
トステージ19はXYステージ20上に載置されてい
る。XYステージ20は、X方向、Y方向にウエハ14
の位置決めを行うと共に、Y方向にウエハ14を等速移
動(走査)する。また、Zチルトステージ19は、ウエ
ハ14のZ方向の位置(フォーカス位置)を調整すると
共に、XY平面に対するウエハ14の傾斜角を調整する
機能を有する。Zチルトステージ19上に固定された移
動鏡、及び外部のレーザ干渉計22により計測されるX
Yステージ20のX座標、Y座標、及び回転角がステー
ジコントローラ17に供給され、ステージコントローラ
17は供給された座標等に基づいてウエハステージ駆動
部23を介してXYステージ20の位置、及び速度を制
御する。
【0027】また、ステージコントローラ17の動作
は、不図示の装置全体を統轄制御する主制御系によって
制御されている。そして、走査露光時には、レチクル1
1がレチクルステージ15を介して、照明領域12Rに
対して+Y方向(又は−Y方向)に速度VR で走査され
るのに同期して、XYステージ20を介してウエハ14
は、露光領域12Wに対して−Y方向(又は+Y方向)
に速度α・VR (αはレチクル11からウエハ14に対
する投影倍率)で走査される。
【0028】また、Zチルトステージ19上のウエハ1
4の近傍に光電変換素子からなる照度むらセンサ21が
常設され、照度むらセンサ21の受光面はウエハ14の
表面と同じ高さに設定されている。照度むらセンサ21
としては、遠紫外域で感度があり、且つパルス照明光を
検出するために高い応答周波数を有するPIN型のフォ
トダイオード等が使用できる。照度むらセンサ21の検
出信号が不図示のピークホールド回路、及びアナログ/
デジタル(A/D)変換器を介して露光コントローラ2
6に供給されている。
【0029】図1において、ビームスプリッタ7で反射
されたパルス照明光ILは、集光レンズ24を介してエ
ネルギーセンサとしての光電変換素子よりなるインテグ
レータセンサ25で受光され、インテグレータセンサ2
5の光電変換信号が、不図示のピークホールド回路及び
A/D変換器を介して出力DS(digit)として露光コン
トローラ26に供給される。インテグレータセンサ25
の出力DSと、ウエハ14の表面(像面)上でのパルス
照明光ILの単位面積当たりのパルスエネルギー(露光
量)との相関係数は予め求められて露光コントローラ2
6内に記憶されている。露光コントローラ26は、ステ
ージコントローラ17からのステージ系の動作情報に同
期して、制御情報TSをエキシマレーザ光源1に供給す
ることによって、エキシマレーザ光源1の発光タイミン
グ、及び発光パワー等を制御する。更に、露光コントロ
ーラ26は、エネルギー粗調器3のNDフィルタを切り
換えることによって透過率を制御し、ステージコントロ
ーラ17は、ステージ系の動作情報に同期して可動視野
絞り9Bの開閉動作を制御する。
【0030】次に、本例の投影露光装置のミラーMから
XYステージ20までの部材を含む露光本体部は、内部
に温度制御された所定の気体が供給されているチャンバ
内に収納されているため、その露光本体部とエキシマレ
ーザ光源1との配置につき図2を参照して説明する。図
2は、本例の投影露光装置の配置を示す断面図であり、
この図2において、クリーンルーム内の床上に防振台3
4A,34Bを介して露光本体部35が設置され、露光
本体部35を覆うようにチャンバ33が設置されてい
る。即ち、チャンバ33内の定盤36上にウエハステー
ジ38(図1のZチルトステージ19、及びXYステー
ジ20に対応する)が移動自在に設置され、ウエハステ
ージ38上にウエハ14が載置されている。また、定盤
36上に4脚のコラム37が埋め込まれ、コラム37の
底部の仕切り板に投影光学系13が設置され、その上部
の仕切り板上にレチクル11を保持するレチクルステー
ジ15が移動自在に設置され、その上面に照明系40
(図1の第1リレーレンズ8Aからコンデンサレンズ1
0までの部材に対応する)が設置されている。また、照
明系40の前方でそのコラム37に固定された不図示の
支持部材に、ビームスプリッタ7、インテグレータセン
サ25、フライアイレンズ5、及びミラーM等が設置さ
れ、ミラーMまでレーザビームLBを導くようにコラム
37の底部にミラー39が設置されている。
【0031】更に、チャンバ33の側面に、図1のビー
ム整形光学系2及びエネルギー粗調器3が収納されたケ
ーシング32と、エキシマレーザ光源1の機構部である
レーザ共振器1a、ビームスプリッタ1b、及びエネル
ギーモニタ1c(詳細後述)が収納されたケーシング3
1とが設置されている。そして、露光時にエキシマレー
ザ光源1から射出されたレーザビームLBは、ケーシン
グ32を経てチャンバ33内に入射した後、ミラー39
及びミラーMを介してフライアイレンズ5に入射し、フ
ライアイレンズ5から射出される光束の一部がインテグ
レータセンサ25に入射している。
【0032】次に、本例の露光量制御系の構成につき図
3を参照して説明する。図3は、図1の投影露光装置の
露光量制御系を示し、この図3のエキシマレーザ光源1
の内部において、パルスエネルギー源としてのレーザ共
振器1aからパルス的に放出されたレーザビームは、透
過率が高く僅かな反射率を有するビームスプリッタ1b
に入射し、ビームスプリッタ1bを透過したレーザビー
ムLBが外部に射出される。また、ビームスプリッタ1
bで反射されたレーザビームが、出力センサとしての光
電変換素子よりなるエネルギーモニタ1cに入射し、エ
ネルギーモニタ1cからの光電変換信号が、不図示のピ
ークホールド回路を介して出力ESとして本発明の制御
系に対応するエネルギーコントローラ1dに供給されて
いる。エネルギーモニタ1cの出力ESに対応するエネ
ルギーの制御量の単位は(mJ/pulse)である。エネル
ギーコントローラ1dは、後述のように本発明の演算器
としての露光コントローラ26からの制御情報TSに基
づいて高圧電源1e内の電源電圧を設定し、これによっ
て、レーザ共振器1aから射出されるレーザビームLB
のパルスエネルギーが所定の値の近傍に設定される。
【0033】この場合、エキシマレーザ光源1の1パル
ス当たりのエネルギーの平均値は通常、所定の中心エネ
ルギーE0 において安定化されているが、そのエネルギ
ーの平均値はその中心エネルギーE0 の上下の所定の可
変範囲(例えば±10%程度)で制御できるように構成
されている。本例ではその可変範囲でパルスエネルギー
の微変調を行う。また、エキシマレーザ光源1内のビー
ムスプリッタ1bの外側には、露光コントローラ26か
らの制御情報に応じてレーザビームLBを随時遮光する
ためのシャッタ1fも配置されている。
【0034】本例の走査露光時の基本的な露光量制御動
作として、露光コントローラ26は、インテグレータセ
ンサ25の出力DSを直接フィードバックすることによ
ってエキシマレーザ光源1の次のパルス発光時のパルス
エネルギーの目標値を設定する。即ち、例えばオペレー
タによって、まず図1のウエハ14上のレジストの既知
の感度に応じて、ウエハ14上の各点に対する積算露光
量の目標値である目標露光量S0 が定められると共に、
エキシマレーザ光源1のパルスエネルギーの既知のばら
つき、及び予め設定されている必要な露光量制御再現精
度よりウエハ14上の各点に対するパルス照明光ILの
最小露光パルス数Nmin が定められている。
【0035】これらのパラメータに基づいて露光コント
ローラ26は、エネルギー粗調器3の透過率を最大にし
て、実際に例えば上記の中心エネルギーE0 の近傍でエ
キシマレーザ光源1に所定回数パルス発光を行わせて、
インテグレータセンサ25を介してウエハ14上での平
均的なパルスエネルギーPを計測し、この計測結果でそ
の積算露光量の目標値S0 を割ることによって露光パル
ス数Nを求める。なお、実際にはS0 /Pは必ずしも整
数にはならないため、後述のようにS0 /Pを四捨五入
した値が使用される。しかしながら、ここでは簡単のた
め、S0 /Pが整数であるとして説明する。
【0036】そして、求められた露光パルス数Nが既に
min 以上であれば、そのまま露光に移行するが、露光
パルス数NがNmin より小さいときには、露光コントロ
ーラ26は、その露光パルス数NがNmin 以上となる範
囲で、かつ例えば最も大きな透過率を持つNDフィルタ
をエネルギー粗調器3中から選択し、選択されたNDフ
ィルタを設定する。選択された透過率をTNDとすると、
露光パルス数Nは(S 0 /(P・TND))となる。実際
には、(S0 /(P・TND))も必ずしも整数とはなら
ないため四捨五入する必要があるが、ここでは簡単のた
めに(S0 /(P・TND))が整数であるとする。この
結果、1パルス当たりの目標エネルギーはS0 /Nとな
る。
【0037】また、図1のウエハ14上のスリット状の
露光領域12Wの走査方向の幅(スリット幅)をDW
エキシマレーザ光源1の発振周波数をFW 、走査露光時
のウエハ14の走査速度をVW とすると、パルス発光間
にウエハ14が移動する間隔はVW /FW であるため、
その露光パルス数Nは次式で表される。即ち、その露光
パルス数Nが得られるように、スリット幅DW 、及び発
振周波数FW 等を設定し直す必要がある。
【0038】N=DW /(VW /FW) (1) ただし、通常そのスリット幅DW は一定であるため、
(1)式が成立するように発振周波数FW 、及び走査速
度VW の少なくとも一方が設定され、走査速度V W の情
報はステージコントローラ17に供給される。その後の
走査露光時に露光コントローラ26は、エネルギーコン
トローラ1dにパルス発光を開始する指令を発した後、
一例として発光パルス数がNmin (又は所定の数)に達
するまでは、インテグレータセンサ25で検出されるウ
エハ14上での各パルスエネルギーの平均値がS0 /N
となるように、レーザ共振器1aに周波数FW でパルス
発光を行わしめる。これと並行して、露光コントローラ
26は、各パルス照明光毎にインテグレータセンサ25
からの出力DSよりウエハ14上での露光量Pi を求
め、この露光量Pi を積算して、ウエハ14上での実際
の積算露光量(移動和)を求める。そして、発光パルス
数がNmin に達してからは、順次一連のNmin パルス分
の積算露光量(移動ウィンドウ)STが常に次の目標値
となるように、エネルギーコントローラ1dを介してレ
ーザ共振器1aの次のパルス発光時の高圧電源1eの電
圧を制御する。Nmin パルス分の時間は制御系にとって
の単位時間ともみなすことができる。なお、その電圧
は、レーザ共振器1a内のガスの状態、及びレーザ共振
器1aの状態等を考慮して決定される。
【0039】ST=Nmin・(S0 /N) (2) そして、図4に示すように、k番目、(k+1)番目、
(k+2)番目、…のパルス発光時にはそれぞれそれま
でのNmin パルス分の積算露光量STが(2)式に近付
くように、高圧電源1eを制御して、エキシマレーザ光
源1における1パルス当たりのエネルギーの微調整を行
う。これによって、走査露光後のウエハ14上の各点に
は、必要な露光量制御精度で目標値S0 となる積算露光
量が与えられる。
【0040】このように本例では、インテグレータセン
サ25の出力DSに基づいてエキシマレーザ光源1の次
のパルス発光時の目標エネルギーを設定している。この
結果、仮に図2において、フライアイレンズ5に対して
入射するレーザビームLBの光軸ずれが生じても、ウエ
ハ14上の各点では適正な露光量が得られる。この場
合、走査露光時のレチクル11及びウエハ14の走査方
向は、図2の紙面に平行な方向であり、例えばウエハ1
4上の各ショット領域への露光中にレチクルステージ1
5が左右に移動すると、コラム37の傾斜角が周期的に
微妙に変化し、これに伴ってフライアイレンズ5の光軸
に対するレーザビームLBの光軸ずれ量が微妙に変化す
る。更に、ウエハ14上の周辺のショット領域に露光を
行うために、ウエハステージ38の平均位置が2点鎖線
で示す位置41Aに移動すると、コラム37の傾斜角が
変化してミラー39及びミラーMの傾斜角も位置41B
及び41Cで示すように変化するため、レーザビームL
Bの光軸が位置41Dで示すように、フライアイレンズ
5に対して比較的大きくずれることがある。このような
光軸のずれを、エキシマレーザ光源1と露光本体部35
との間のレーザビームLBの光軸ずれと呼ぶ。
【0041】このような光軸ずれが生じているときに、
図3のエキシマレーザ光源1に対して内部のエネルギー
モニタ1cの出力ESを基準として一定出力でパルス発
光を行わせると、インテグレータセンサ25を介して計
測されるウエハ14上でのパルス毎の露光量P1i のN
min パルス毎の平均値は、図5(a)の曲線51A,5
1B,51C,…,51Dのようにショット内、ショッ
ト間において次第に変化してしまう。図5(a)〜
(c)の横軸は露光開始からの経過時間tであり、曲線
51A〜51Dは互いに異なるショット領域に露光する
際の露光量の変化を示している。
【0042】これに対して、本例では実際にインテグレ
ータセンサ25で計測されるウエハ14上でのパルス発
光毎の露光量Pi が一定になるように、図5(b)の曲
線52A〜52Dに示すように、エキシマレーザ光源1
のパルス発光毎のパルスエネルギーの目標値Ei をフィ
ードバック制御している。曲線52A〜52Dは、曲線
51A〜51Dに対応する各ショット領域への露光中の
パルスエネルギーの目標値の変化を表している。この結
果、光軸ずれが生じても、最終的にウエハ14上でのパ
ルス発光毎の露光量Pi は、図5(c)に示すように目
標値の近傍でばらつくようになるため、走査露光後に必
要な露光量制御精度が得られる。同様に、図2におい
て、例えばミラーMにおけるレーザビームLBに対する
反射率が経時変化して、エネルギーモニタ1cとインテ
グレータセンサ25との出力の相関関係が変化するよう
な場合でも、インテグレータセンサ25の出力を直接フ
ィードバックすることによって高い露光量制御精度が得
られる。
【0043】上記のように本例では、エキシマレーザ光
源1の出力はインテグレータセンサ25の出力DSに基
づいて設定されているため、原理的にはエキシマレーザ
光源1内のエネルギーモニタ1cを使用する必要は無
い。しかしながら、単にインテグレータセンサ25の出
力DSのみを用いた場合には、例えば光軸ずれが大きく
なったときに、エキシマレーザ光源1の出力が可変範囲
の上限、又は下限に達したかどうかを正確に判定するこ
とが困難である。更に、実際には露光パルス数Nを決定
するための上記の式(S0 /(P・TND))は必ずしも
整数とはならないため、通常は最初からエキシマレーザ
光源1の出力は中心エネルギーE0 から所定の割合でず
らした値に設定される。このような場合には、エネルギ
ーモニタ1cの出力を用いて、エキシマレーザ光源1の
出力の目標値を直接中心エネルギーから外れた値に設定
することによって、高速にその出力制御を行うことがで
きる。また、エネルギーモニタ1cを用いてエキシマレ
ーザ光源1の自己診断も可能となる。
【0044】そこで、本例ではインテグレータセンサ2
5と共に図3のエネルギーモニタ1cをも使用して、エ
キシマレーザ光源1の出力を制御する。以下では、それ
らを使用して走査露光時の露光量制御を行う場合の動作
の一例につき、図6のフローチャートを参照して説明す
る。以下では、投影露光装置内のエネルギーセンサとし
てのインテグレータセンサ25を中心にして制御を行う
ため、エキシマレーザ光源1内の出力センサとしてのエ
ネルギーモニタ1cの出力ESに対応する処理量(これ
もESとする)の単位(エネルギー制御量の単位)を
(mJ/pulse)と仮定する。上述のように、インテグレ
ータセンサ25の出力DSの単位(エネルギー制御量の
単位)はデジタル量(digit)である。
【0045】この場合本例では、インテグレータセンサ
25の出力DSは予め図1のZチルトステージ19上で
像面(即ち、ウエハの表面)と同じ高さに設置された基
準照度計(不図示)の出力に対して較正されているもの
とする。その基準照度計のデータ処理単位は(mJ/
(cm2・pulse))なる物理量であり、インテグレータセ
ンサ25の較正とは、インテグレータセンサ25の出力
DS(digit)を、像面上の露光量(mJ/cm2)に変換
するための変換係数、或いは変換関数を得ることであ
る。この変換係数、或いは変換関数を用いると、インテ
グレータセンサ25の出力DSより間接的に像面上に与
えられている露光量を計測できることになる。そこで、
以下では簡単のため、インテグレータセンサ25の出力
DSより間接的に求められる像面上での露光量を、イン
テグレータセンサ25による処理量I(mJ/(cm2
pulse))として説明する。
【0046】なお、図1のエキシマレーザ光源1からの
レーザビームLBに対するエネルギー粗調器3による透
過率は、単に露光パルス数が必要露光パルス数以上にな
るように設定すればよいため、ここでは主に、レーザビ
ームLBのエネルギーの微変調動作に着目して説明す
る。先ず、以下の説明で用いる量を次のように定義す
る。 (a)S0 :オペレータが設定するウエハ上のレジスト
に対して与えるべき露光量(目標露光量)。 (b)N:ウエハ上の1点当たりに照射されるパルス照
明光ILのパルス数(露光パルス数)。 (c)Nmin :所望の露光量再現精度を得るために必要
な、ウエハ上の1点当たりの最小露光パルス数。 (d)P:露光前にインテグレータセンサ25にて間接
的に計測される像面上の平均パルスエネルギー密度(m
J/(cm2・pulse))。 (e)E0 :上記のようにエキシマレーザ光源1のパル
スエネルギーの中心値。エキシマレーザ光源1の出力が
0 のときには、エネルギーモニタ1cの出力に対応す
る制御量ESもE0 である。
【0047】そして、露光量制御シーケンスは以下によ
うになる。先ず、図6のステップ101において、オペ
レータが不図示の主制御系を介して露光コントローラ2
6に対してウエハ上のフォトレジストに対する目標露光
量S0 を設定する。次のステップ102において、露光
コントローラ26は、エキシマレーザ光源1のエネルギ
ーコントローラ1dに対して、パルス発光時のエネルギ
ー設定値を中心エネルギーE0 に設定する。
【0048】次のステップ103において、露光コント
ローラ26はエネルギーコントローラ1dを介して、エ
キシマレーザ光源1に複数回(例えば数100回)パル
ス発光を行わせて、インテグレータセンサ25の出力を
積算して総パルス数で割ることによって、間接的にウエ
ハ上での平均パルスエネルギー密度P(mJ/(cm 2
pulse))を計測する。その後、ステップ104におい
て、次式よりウエハ上の1点当たりの露光パルス数Nを
算出する。
【0049】N=cint(S0 /P) (3) ここで、関数cintは小数点以下1桁目の四捨五入を
行う関数である。次に、ステップ104において、その
露光パルス数Nが、必要な最小露光パルス数N min 以上
であるかどうかを調べる。この場合、N<Nmin である
ときには、ステップ106に移行して、N≧Nmin とな
るようなエネルギー粗調器3のNDフィルタの透過率の
選択、及びそのNDフィルタの設定が行われた後、ステ
ップ103〜105が繰り返される。そして、ステップ
105でN≧Nmin であるときには、ステップ107に
移行して、露光コントローラ26はエネルギーコントロ
ーラ1dに対して次のパルス発光時の目標パルスエネル
ギーを設定する。このとき、インテグレータセンサ25
を基準とした目標パルスエネルギーはS0 /N、即ち
(3)式を用いるとS0 /cint(S0 /P)である
が、これをエネルギーモニタ1cの処理量を基準とした
目標パルスエネルギーEt に変換するために、次のよう
な規格化を行う。
【0050】 Et =(S0 /N)・(E0 /P) (4) この規格化は、目標パルスエネルギーEt は、パルス数
を整数化するために中心エネルギーE0 に対して、(S
0 /N)・(1/P)なる変調を行って得られることを
意味する。その規格化後の目標パルスエネルギーEt
エネルギーコントローラ1dに供給され、エネルギーコ
ントローラ1dは次の発光時の目標パルスエネルギーを
t に設定するために、高圧電源1eの電圧を設定す
る。最小露光パルス数Nmin を例えば30とすると、露
光パルス数NはNmin 以上であるため、目標パルスエネ
ルギーEt は中心エネルギーE0 に対してせいぜい±
1.5%程度変化しているのみである。これに対して、
エキシマレーザ光源1の出力の可変範囲は、中心エネル
ギーE0 に対して例えば±10%程度であるため、目標
パルスエネルギーEt は余裕をもってその可変範囲内に
収まっている。
【0051】その後、ステップ108において、レチク
ル11及びウエハ14上の露光対象のショット領域の助
走が開始され、レチクル11及びウエハ14が互いに投
影倍率比で等速走査されるようになってから、ステップ
109において露光動作が開始される。そして、ステッ
プ110において、エネルギーコントローラ1dから高
圧電源1eに発光トリガ信号が供給されて、レーザ共振
器1aからパルス発光が行われる。そして、ステップ1
11において、インテグレータセンサ25を介してi番
目(i=1,2,…)のパルスエネルギーPi の計測が
行われる。
【0052】この際に、エネルギーコントローラ1dで
はエネルギーモニタ1cの出力ESを検出し、この検出
結果が(4)式の目標エネルギーEt にパルスエネルギ
ーのばらつきの範囲内で合致しているかどうかを確かめ
ることによって、異常の有無を検出する。そして、エネ
ルギーモニタ1cの出力ESが目標エネルギーEt から
所定の許容範囲を超えてずれている場合、又はその出力
ESがエキシマレーザ光源1の出力の可変範囲の上限、
又は下限にほぼ達している場合には、エネルギーコント
ローラ1dは露光コントローラ26に対してアラームを
発する。そのアラームに応じて一例として走査露光が中
止されて、例えばエキシマレーザ光源1と露光本体部と
の光軸ずれの調整等が行われる。
【0053】一方、エネルギーモニタ1cの出力ESが
許容範囲内であるときには、エネルギーコントローラ1
dから露光コントローラ26に出力が正常である旨の情
報が供給される。これに応じて、露光コントローラ26
は、そのパルスエネルギーP i を次式によってエキシマ
レーザ光源1内のエネルギーモニタ1cの制御量を基準
としたパルスエネルギーEi に規格化し、このパルスエ
ネルギーEi をエネルギーコントローラ1dに供給す
る。
【0054】Ei =(Pi /P)・E0 (5) この場合の変調量に相当する係数(Pi /P)は、エキ
シマレーザ光源1のパルス発光毎のエネルギーの制御の
ばらつきに相当し、その係数(Pi /P)は、エキシマ
レーザ光源1の出力の可変範囲内に収まっている。次
に、ステップ112において、露光中のショット領域の
露光終了点に到達したかどうかが判定され、露光終了点
に到達していない場合には、ステップ113に移行して
エキシマレーザ光源1内のエネルギーコントローラ1d
は、それまでのiパルスのパルスエネルギーの計測値
(規格化された値)に基づいて、次の(i+1)番目の
パルスエネルギーの目標値Etargetを算出する。一例と
して、一連のNmin パルス分のパルスエネルギーの積算
値(積算露光量)が、(4)式の目標パルスエネルギー
t を用いてEt ・Nmin になるようにその目標値E
targ etを決定するものとすると、最も簡単な計算式の一
つは次のようなる。
【0055】 Etarget=Et ・Nmin −(Ei-Nmin+2+Ei-Nmin+3+…+Ei ) =Et −Σ(En −Et ) (6) ただし、(6)式中の和記号Σの係数nの加算範囲は、
(i−Nmin +2)からiまでである。その後、エネル
ギーコントローラ1dは、その目標値Etargetを得るた
めの高圧電源1eにおける印加電圧を算出し、この印加
電圧を高圧電源1eに設定(チャージアップ)する。そ
の後、ステップ110でエネルギーコントローラ1dが
発光トリガ信号を出力することによって、その目標値E
targetの近傍のパルスエネルギーでパルス発光が行われ
る。その後も、走査露光中は連続してステップ110〜
113の動作が繰り返されて、インテグレータセンサ2
5の出力に基づいてエキシマレーザ光源1の次のパルス
エネルギーの目標値が設定され、ステップ112で露光
終了地点に到達したときにパルス発光が停止される。な
お、(6)式は最後の1パルスによりNmin パルス毎の
露光量を一定化しようとするものであるが、それまでの
パルスについて、例えば近いパルスほど大きくなるよう
な色々な重み付けをし、次の目標値を決めることも可能
である。即ち、露光量制御精度、及びエネルギーの変調
幅がある程度小さくなり、エキシマレーザ光源1側に負
担をできるだけかけないように、制御方式を最適化する
ことが望ましい。
【0056】上記のように本例によれば、インテグレー
タセンサ25の検出結果を直接エキシマレーザ光源1に
フィードバックして、次のパルスエネルギーの目標値が
設定されているため、仮にエキシマレーザ光源1内のエ
ネルギーモニタ1cの出力と、露光装置本体内のインテ
グレータセンサ25の出力との相関関係が変化した場合
でも、インテグレータセンサ25を基準として高精度に
露光量制御が行われる。言い換えると、インテグレータ
センサ25の出力を直接フィードバックする方式によっ
て、予め求めてある相関関係に基づいてインテグレータ
センサ25の出力DSをエネルギーモニタ1cの出力E
Sに変換し、この出力ESに基づいて次のパルスエネル
ギーの目標値を設定する方式に比べて露光量制御精度、
即ちウエハの表面での露光量制御精度が向上する。
【0057】なお、図1において、露光を継続して行う
過程で、投影光学系13におけるパルス照明光ILに対
する透過率が次第に変化することがある。このように投
影光学系13における透過率が変化すると、インテグレ
ータセンサ25の出力に基づいて露光量制御を行うと、
ウエハ14上での積算露光量が目標露光量から次第にず
れることになる。そこで、予め例えばパルス照明光IL
の照射時間によって投影光学系13の透過率の変動量
(変動後の値をTP2、初期値をTP1とする)が予測
できる場合には、露光コントローラ26は、インテグレ
ータセンサ25を介して計測される露光量Pi に、その
透過率の変動量に応じた係数(TP2/TP1)を乗じ
て得られる次の露光量Pi'をエネルギーコントローラ1
dに供給することが望ましい。
【0058】 Pi'=Pi ・(TP2/TP1) (7) そして、エキシマレーザ光源1側では、その露光量Pi'
の積算露光量が目標値になるようにパルスエネルギーの
目標値を設定するため、投影光学系13の透過率が変動
しても、所望の露光量制御精度が得られる。なお、上記
の実施の形態では、パルス発光毎にパルスエネルギーの
目標値を設定しているが、それ以外に例えば2パルス発
光毎、又は3パルス発光毎等の複数パルス発光毎にパル
スエネルギーの目標値を設定するようにしてもよい。パ
ルス発光毎に目標値を設定する方法によって最も高い露
光量制御精度が得られるが、走査速度等の関係によって
露光パルス数NをNmin に比べてかなり大きくできるよ
うな場合には、複数パルス発光毎にパルスエネルギーの
目標値を設定しても、必要な露光量制御精度が得られる
と共に、演算量が少なくなり露光量制御が容易になる。
【0059】また、変動後の透過率TP2が、経過時間
tの関数TP2(t)、又は総照射量ΣPの関数TP2
(ΣP)として予め求められている場合には、(7)式
において透過率TP2をTP2(t)、又はTP2(Σ
P)で置きかえることによって、露光量制御精度が向上
する。また、上記の実施の形態では、次のパルスエネル
ギーの目標値を定めるために、一連の最小露光パルス数
min 毎の積算露光量が一定になるような制御を行って
いるが、それ以外に一連の例えば2パルス、3パルス、
4パルス等の所定の単位パルス数毎の積算露光量が一定
になるような制御を行ってもよい。更に、本例ではウエ
ハ上の各点の露光パルス数はNであるため、それまでの
(N−1)パルスのインテグレータセンサ25によるパ
ルスエネルギーの計測値に、例えば次パルスに近い計測
値ほど大きくなるような重みを付けて次パルスの目標エ
ネルギーを算出するようにしてもよい。
【0060】なお、上記の実施の形態の露光装置は、複
数のレンズから構成される照明光学系、投影光学系を露
光装置本体に組み込み光学調整をするとともに、多数の
機械部品からなるレチクルステージやウエハステージを
露光装置本体に取り付けて配線や配管を接続し、更に総
合調整(電気調整、動作確認等)をすることにより製造
することができる。この場合、その露光装置の製造は温
度及びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行う
ことが望ましい。
【0061】また、上記の実施の形態の露光装置を用い
てレチクルのパターンが転写されるウエハより、半導体
デバイスが製造される。即ち、半導体デバイスは、デバ
イスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステッ
プに基づいたレチクルを制作するステップ、前述した実
施の形態の露光装置によりレチクルのパターンをウエハ
に露光するステップ、デバイス組み立てステップ(ダイ
シング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含
む)、検査ステップ等を経て製造される。
【0062】更に本発明は、ステッパーのような一括露
光型の投影露光装置で露光量制御を行う場合にも適用で
きる。一括露光型の場合には、例えばインテグレータセ
ンサ25の出力に基づいてカットオフ制御を行えばよ
い。このように、本発明は上述の実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り
得る。
【0063】
【発明の効果】本発明の露光量制御方法によれば、基板
上での露光ビームの露光量を直接、又は間接的に継続し
て検出し、この検出結果をフィードバックしてパルスエ
ネルギー源の出力を所定数のパルス発光毎に制御してい
るため、パルス光源を用いて露光を行う場合の露光量制
御精度を向上できる利点がある。
【0064】本発明は一括露光型でも有効であるが、特
に走査露光型においては、走査露光中に継続してパルス
エネルギーを所定のレベルの近傍に正確に設定できる本
発明は有効である。また、本発明の露光装置によれば、
その露光量制御方法を使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例で使用されるステ
ップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置を示す構成
図である。
【図2】 図1の投影露光装置のエキシマレーザ光源1
と露光本体部35との配置を示す断面図である。
【図3】 図1の投影露光装置の露光量制御系を示すブ
ロック図である。
【図4】 一連のNmin パルス発光毎の積算露光量を一
定にするように露光量制御を行う際の説明図である。
【図5】 (a)はエキシマレーザ光源1の出力を一定
にして露光を行う場合のウエハ上での露光量の変化の一
例を示す図、(b)はウエハ上での所定数のパルス発光
毎の積算露光量が一定になるように定めた次のパルスエ
ネルギーの目標値の変化の一例を示す図、(c)は図5
(b)のようにパルスエネルギーの目標値を定めた場合
のウエハ上でのパルス発光毎の露光量の変化を示す図で
ある。
【図6】 図1の投影露光装置で走査露光を行う際の露
光量制御動作の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…エキシマレーザ光源、1c…エネルギーモニタ、1
d…エネルギーコントローラ、1e…高圧電源、2…ビ
ーム整形光学系、3…エネルギー粗調器、7…ビームス
プリッタ、11…レチクル、13…投影光学系、14…
ウエハ、15…レチクルステージ、17…ステージコン
トローラ、19…Zチルトステージ、20…XYステー
ジ、21…照度むらセンサ、25…インテグレータセン
サ、26…露光コントローラ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルスエネルギー源からパルス発光され
    る露光ビームでマスクを照明し、前記マスクのパターン
    を基板上に露光する際に、前記基板に対する積算露光量
    を制御するための露光量制御方法において、 前記基板の露光中に、前記基板上での前記露光ビームの
    エネルギーを直接、又は間接的に継続して検出し、 該検出結果に基づいて前記パルスエネルギー源の出力を
    所定数のパルス発光毎に制御することを特徴とする露光
    量制御方法。
  2. 【請求項2】 予め前記露光ビームの前記基板上でのエ
    ネルギーと前記パルスエネルギー源から出力された直後
    のパルスエネルギーとの関係を計測しておき、 前記基
    板上での前記露光ビームのエネルギーを直接、又は間接
    的に継続して検出し、該検出されたエネルギーを前記パ
    ルスエネルギー源から出力された直後のパルスエネルギ
    ーに換算し、 前記換算されたパルスエネルギーと所定の目標パルスエ
    ネルギーに基づいて、前記パルスエネルギー源の出力を
    制御することを特徴とする請求項1記載の露光量制御方
    法。
  3. 【請求項3】 前記マスクのパターンは投影光学系を介
    して前記基板上に露光され、 前記基板上での前記露光ビームのエネルギーを直接、又
    は間接的に検出した結果を前記投影光学系の前記露光ビ
    ームに対する透過率変動の予測値で補正して得られる結
    果に基づいて前記パルスエネルギー源の出力を所定数の
    パルス発光毎に制御することを特徴とする請求項1、又
    は2記載の露光量制御方法。
  4. 【請求項4】 前記マスクのパターンを前記基板上に露
    光する際に、前記マスクと前記基板とを同期して移動す
    ると共に、 前記基板上での前記露光ビームのエネルギーを直接、又
    は間接的に継続して検出した結果に基づいて、 前記基板上の各点に対する最小露光パルス数当たり、所
    定の単位パルス数当たり、又は所定の単位時間当たりの
    積算露光量を一定にするように、前記パルスエネルギー
    源の出力をパルス発光毎に制御することを特徴とする請
    求項1、2、又は3記載の露光量制御方法。
  5. 【請求項5】 露光ビームをパルス発光するパルスエネ
    ルギー源を有し、前記露光ビームでマスクを照明し、前
    記マスクのパターンを基板上に露光する露光装置におい
    て、 前記基板の露光中に前記基板上での前記露光ビームのエ
    ネルギーを直接、又は間接的に継続して検出するエネル
    ギーセンサと、 前記エネルギーセンサの検出結果に基づいて前記パルス
    エネルギー源の出力を所定数のパルス発光毎に制御する
    制御系と、を有することを特徴とする露光装置。
  6. 【請求項6】 前記基板の露光中に、前記エネルギーセ
    ンサの出力を前記パルスエネルギー源から出力された直
    後の露光ビームのパルスエネルギーに換算して、前記制
    御系に供給する演算器を設け、 前記制御系は、該演算器によって換算されたパルスエネ
    ルギーに基づいて、前記パルスエネルギー源から出力さ
    れた直後の露光ビームのパルスエネルギーが所定の目標
    パルスエネルギーとなるように、前記パルスエネルギー
    源の出力を制御することを特徴とする請求項5記載の露
    光装置。
  7. 【請求項7】 前記パルスエネルギー源から出力された
    露光ビームのエネルギーを調整するエネルギー調整器を
    更に有し、 前記エネルギーセンサは、前記基板の露光中に前記エネ
    ルギー調整器と前記マスクとの間を通過する露光ビーム
    のエネルギーを検出することを特徴とする請求項5記載
    の露光装置。
  8. 【請求項8】 前記パルスエネルギー源から出力された
    直後のパルスエネルギーを検出する出力センサを備え、 前記制御系は、前記出力センサからの出力に基づいて前
    記パルスエネルギー源の動作状態を診断することを特徴
    とする請求項5記載の露光装置。
  9. 【請求項9】 露光ビームでマスクを照明し、前記マス
    クのパターンを基板上に露光する露光装置において、 前記露光ビームをパルス発光するパルスエネルギー源
    と、 前記露光ビームのエネルギー情報を検出するエネルギー
    センサとを有し、 前記パルスエネルギー源は、前記基板の露光中に、前記
    エネルギーセンサで検出された前記露光ビームのエネル
    ギー情報に関する値に基づいて、次にパルス発光される
    露光ビームの目標エネルギーを決定することを特徴とす
    る露光装置。
  10. 【請求項10】 前記パルスエネルギー源から発射され
    た露光ビームのエネルギーを調整するエネルギー調整器
    を更に有し、 前記エネルギーセンサは、前記エネルギー調整器と前記
    マスクとの間を通過する露光ビームのエネルギー情報を
    検出することを特徴とする請求項9記載の露光装置。
  11. 【請求項11】 前記パルスエネルギー源は、前記エネ
    ルギーセンサで検出された前記露光ビームのエネルギー
    情報に関する値を所定の条件で積算し、該積算結果に基
    づいて、前記次にパルス発光される露光ビームの目標エ
    ネルギーを決定することを特徴とする請求項9又は10
    記載の露光装置。
  12. 【請求項12】 前記パルスエネルギー源は、前記露光
    ビームのエネルギー情報に関する値を所定の単位パルス
    数毎に積算し、該積算結果に基づいて、前記次にパルス
    発光される露光ビームの目標エネルギーを決定すること
    を特徴とする請求項11記載の露光装置。
  13. 【請求項13】 前記パルスエネルギー源は、前記基板
    に照射されるべき最小パルス数毎に、前記露光ビームの
    エネルギー情報に関する値を積算し、該積算結果に基づ
    いて、前記次にパルス発光される露光ビームの目標エネ
    ルギーを決定することを特徴とする請求項12記載の露
    光装置。
  14. 【請求項14】 前記パルスエネルギー源は、前記露光
    ビームのエネルギー情報に関する値を所定の単位時間毎
    に積算し、該積算結果に基づいて、前記次にパルス発光
    される露光ビームの目標エネルギーを決定することを特
    徴とする請求項11記載の露光装置。
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US6731377B2 (en) 1999-02-10 2004-05-04 Nikon Corporation Laser output control method, laser apparatus and exposure apparatus
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