WO2024166427A1 - 紙容器 - Google Patents

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孝也 中村
淳 田中
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日本製紙株式会社
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Abstract

ゲーブルトップ型の紙容器にあって、搬送時等の積み重ねの容易性と収納場所の省スペース化を図ることができる紙容器を得るために、側面形成パネル15,16には第2トップシール横折線20の中点Aから第2頂部横折線14の両端部Bを結ぶ折込用傾斜罫線24が設けられたカートンブランクス2から形成される紙容器1において、カートンブランクス2にあっては、側面形成パネル15,16に設けられた折込用傾斜罫線24と第2頂部横折線14とのなす角度θ1を45度以上46度以下とした。

Description

紙容器
 本発明は、液状内容物を収容する紙容器に関する。
 従来、牛乳やジュースなどの液状内容物を収容する紙容器として、表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材からなり、四角の筒状胴部を形成するところとなる、胴部縦折線を介して連接している胴部正面パネルと、胴部左右側面パネルと、胴部背面パネルとを有し、頂部を形成するところとなる、前記胴部正面パネル及び前記胴部背面パネルに第1頂部横折線を介して連接する一対の頂面形成パネルと、前記胴部左右側面パネルに第2頂部横折線を介して連接する一対の側面形成パネルと、前記一対の頂面形成パネルの上端に第1トップシール横折線を介して連接する一対の外側トップシールパネルと、前記一対の側面形成パネルの上端に第2トップシール横折線を介して連接する一対の内側トップシールパネルとを有し、前記一対の頂面形成パネルと前記一対の側面形成パネルは頂部縦折線を介して相互に連接し、前記一対の側面形成パネルには前記第2トップシール横折線の中点から前記第2頂部横折線の両端を結ぶ折込用傾斜罫線が設けられたカートンブランクスから形成され、前記一対の頂面形成パネルの間に前記一対の側面形成パネルが折り込まれて、外側トップシールパネルおよび内側トップシールパネルがシールされて密封されることによって頂部が形成される紙容器が広く用いられている(例えば特許文献1参照)。
 このように形成された頂部を有する紙容器は一般にゲーブルトップ型あるいは切妻屋根型と称され、頂部を形成する頂面が大きく傾斜している。このため、例えば搬送等で、多数の紙容器を積み重ねて箱に収容しようとした場合、下位にある紙容器の傾斜の大きい頂部の頂面に上位の紙容器の底部が載るので不安定となり、紙容器の積み重ねが困難である。また、仮に積み重ねられたとしても上下の紙容器との間に大きな空間ができ、紙容器を収容する収容箱の容積が無駄に大きくなってしまう。
 このような問題を解決するためには、紙容器の頂部を形成する頂面形成パネルの側辺と筒状胴部を形成する胴部形成パネルの上辺が平行あるいは平行に近い角度になるようにすることが望まれる。
特開2019-123540号公報
 しかし、紙容器の頂部を形成する頂面形成パネルの側辺と筒状胴部を形成する胴部形成パネルの上辺が平行あるいは平行に近い角度になるようにすることは製作上困難視されていた。
 本発明者らは、紙容器の頂面形成パネルの側辺と胴部形成パネルの上辺が平行あるいは平行に近い角度になるようにすべく試験研究を重ねた結果、カートンブランクスの設計の段階で、前記一対の側面形成パネルに設けられた前記折込用傾斜罫線と、前記側面形成パネルと前記胴部左右側面パネルの間の前記第2頂部横折線とのなす角度、前記外側トップシールパネルの下端から前記第2頂部横折線までの長さと前記第2頂部横折線の長さの比、さらには前記板紙素材の紙厚に着目し、前記折込用傾斜罫線と前記第2頂部横折線とのなす角度、前記外側トップシールパネルの下端から前記第2頂部横折線までの長さと前記第2頂部横折線の長さの比、前記第2頂部横折線に対する前記第1頂部横折線の位置を特定することにより、紙容器の頂部を形成する頂面形成パネルの側辺と筒状胴部を形成する胴部形成パネルの上辺が平行あるいは平行に近い角度になることを見出し、本発明を完成するに到った。
 本発明の目的は、ゲーブルトップ型の頂部構成を有する紙容器にあって、搬送時等における積み重ねの容易性と収納場所の省スペース化を図ることができる紙容器を提供することにある。
 上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、 表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材からなり、四角の筒状胴部を形成するところとなる、胴部縦折線を介して連接している胴部正面パネルと、胴部左右側面パネルと、胴部背面パネルとを有し、頂部を形成するところとなる、前記胴部正面パネル及び前記胴部背面パネルに第1頂部横折線を介して連接する一対の頂面形成パネルと、前記胴部左右側面パネルに第2頂部横折線を介して連接する一対の側面形成パネルと、前記一対の頂面形成パネルの上端に第1トップシール横折線を介して連接する一対の外側トップシールパネルと、前記一対の側面形成パネルの上端に第2トップシール横折線を介して連接する一対の内側トップシールパネルとを有し、前記一対の頂面形成パネルと前記一対の側面形成パネルは頂部縦折線を介して相互に連接し、前記一対の側面形成パネルには前記第2トップシール横折線の中点から前記第2頂部横折線の両端部を結ぶ折込用傾斜罫線が設けられたカートンブランクスから形成され、前記一対の頂面形成パネルの間に前記一対の側面形成パネルが折り込まれて、外側トップシールパネルおよび内側トップシールパネルがシールされて密封されることによって頂部が形成される紙容器において、前記カートンブランクスにあっては、前記一対の側面形成パネルに設けられた前記折込用傾斜罫線と前記第2頂部横折線とのなす角度θが45度以上46度以下となっていることを特徴とする。
 請求項1に記載の発明によれば、前記カートンブランクスにあっては、前記一対の側面形成パネルに設けられた前記折込用傾斜罫線と前記第2頂部横折線とのなす角度θが45度以上46度以下となっているので、形成された紙容器は、頂部の頂面を形成する頂面形成パネルの側辺と胴部形成パネルの上辺が平行あるいは平行に近い角度、即ち頂面形成パネルの側辺と胴部形成パネルのなす角度が0度あるいは0度に近い角度になり、概ねフラットな頂面を有する紙容器を得ることができる。
 請求項2に記載の発明は、 表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材からなり、四角の筒状胴部を形成するところとなる、胴部縦折線を介して連接している胴部正面パネルと、胴部左右側面パネルと、胴部背面パネルとを有し、頂部を形成するところとなる、前記胴部正面パネル及び前記胴部背面パネルに第1頂部横折線を介して連接する一対の頂面形成パネルと、前記胴部左右側面パネルに第2頂部横折線を介して連接する一対の側面形成パネルと、前記一対の頂面形成パネルの上端に第1トップシール横折線を介して連接する一対の外側トップシールパネルと、前記一対の側面形成パネルの上端に第2トップシール横折線を介して連接する一対の内側トップシールパネルとを有し、前記一対の頂面形成パネルと前記一対の側面形成パネルは頂部縦折線を介して相互に連接し、前記一対の側面形成パネルには前記第2トップシール横折線の中点から前記第2頂部横折線の両端部を結ぶ折込用傾斜罫線が設けられたカートンブランクスから形成され、前記一対の頂面形成パネルの間に前記一対の側面形成パネルが折り込まれて、外側トップシールパネルおよび内側トップシールパネルがシールされて密封されることによって頂部2が形成される紙容器において、前記カートンブランクスにあっては、外側トップシールパネルの下端から第2頂部横折線までの長さが、前記第2頂部横折線の長さの1/2以上前記第2頂部横折線の長さの1/2+前記板紙素材の紙厚/2以下の長さとなっていることを特徴とする。
 請求項2に記載の発明によれば、前記カートンブランクスにあっては、外側トップシールパネルの下端から第2頂部横折線までの長さが、前記第2頂部横折線の長さの1/2以上前記第2頂部横折線の長さの1/2+前記板紙素材の紙厚/2以下の長さとなっているので、形成された紙容器は、頂部の頂面を形成する頂面形成パネルの側辺と胴部形成パネルの上辺が平行あるいは平行に近い角度、即ち頂面形成パネルの側辺と胴部形成パネルのなす角度が0度あるいは0度に近い角度になり、概ねフラットな頂面を有する紙容器を得ることができる。
 請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の、前記カートンブランクスにあっては、前記第1頂部横折線は第2頂部横折線よりも上方に、前記板紙素材の紙厚の2~4倍離れていることを特徴とする。
 請求項3に記載の発明によれば、前記カートンブランクスにあっては、前記第1頂部横折線は第2頂部横折線よりも上方に、前記板紙素材の紙厚の2~4倍離れているので、前記一対の側面形成パネルを間に折り込むようにして前記一対の頂面形成パネルを前記第1頂部横折線から対向方向へ折り曲げたときに、折り曲げ部位が下位にある前記一対の側面形成パネルの上面に重なることによって生じる折り曲げに対する抵抗を効果的に防止できる。
 以上のように、本発明に係る紙容器によれば、概ねフラットな頂面を有する紙容器を得ることができるので、保管や搬送時等における積み重ねの容易性と収納場所の省スペース化を図ることができる。
本発明に係る紙容器の実施の形態の第1例を示す斜視図である。 図1に示す紙容器を形成するカートンブランクスを示す平面図である。 図2に示すカートンブランクスの一部拡大説明図である。 図2のカートンブランクスで形成された図1に示す紙容器における頂部の頂面を示す説明図である。 第1例の紙容器を積み重ねる一例を示す説明図である。 第1例の紙容器を積み重ねる他例を示す説明図である。 本発明に係る紙容器の実施の形態の第2例を形成すカートンブランクスを示す平面図である。 図7に示すカートンブランクスの一部拡大説明図である。
 以下、本発明に係る紙容器を実施するための形態を、図面を参照して詳細に説明する。
 図1~図6は本発明に係る紙容器の実施の形態の第1例を示すものであり、図1は第1例の紙容器を示す斜視図、図2は図1に示す紙容器のカートンブランクスを示す平面図、図3は図2に示すカートンブランクスの一部拡大説明図、図4は図2のカートンブランクスで形成された図1に示す紙容器における頂部の頂面を示す説明図、図5は第1例の紙容器を積み重ねる一例を示す説明図、図6は第1例の紙容器を積み重ねる他例を示す説明図である。
 第1例の紙容器1は、図2に示す表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材であるカートンブランクス2から形成される。カートンブランクス2は、胴部縦折線3を介して連接している胴部正面パネル4と、胴部左側面パネル5と、胴部右側面パネル6と、胴部背面パネル7とを有している。
 紙容器1の形成時には、胴部正面パネル4、胴部左側面パネル5、胴部右側面パネル6、胴部背面パネル7は、胴部右側面パネル6に胴部縦折線3を介して連接している縦方向シールパネル8と胴部背面パネル7の縁部9が接合されて、紙容器1の四角の筒状胴部10を形成する。
 胴部正面パネル4及び胴部背面パネル7の上端には、第1頂部横折線11を介して連接する一対の頂面形成パネル12,13を有しており、胴部左側面パネル5、胴部右側面パネル6の上端には、第2頂部横折線14を介して連接する一対の側面形成パネル15,16を有している。
 また、一対の頂面形成パネル12,13の上端には第1トップシール横折線17を介して連接する一対の外側トップシールパネル18,19を有しており、一対の側面形成パネル15,16の上端には第2トップシール横折線20を介して連接する一対の内側トップシールパネル21,22を有している。一対の頂面形成パネル12,13と一対の側面形成パネル15,16は頂部縦折線23を介して相互に連接している。
 また、一対の側面形成パネル15,16には、側面形成パネル15,16を折り込むための折込用傾斜罫線24が第2トップシール横折線20の中点Aから第2頂部横折線14の両端部Bを結ぶように設けられている。
 紙容器1の形成時には、頂面形成パネル12,13の間に側面形成パネル15,16が折り込まれて、外側トップシールパネル18,19および内側トップシールパネル21,22がシールされて密封されることによって、図1に示すようにゲーブルトップ型の頂部25を形成する。
 上記のように構成されるカートンブランクス2にあって、一対の側面形成パネル15,16に形成された折込用傾斜罫線24と第2頂部横折線14とのなす角度θ1は45度以上46度以下となっている。
 角度θ1は、形成された紙容器1における頂部25の頂面25aの側辺25bと、筒状胴部10の上辺10aが平行あるいは平行に近い角度、即ち頂部25の頂面25aの側辺25bと、筒状胴部10の上辺10aのなす角度θ2が0度あるいは0度に近い角度になる角度として求められたものである。
 さらに、第1例では、第1頂部横折線11は第2頂部横折線14よりも上方に、板紙素材の紙厚の2~4倍の長さL1だけ離れている。長さL1は、頂面形成パネル12,13の第1頂部横折線11からの折り曲げを容易に行えるとともに折り曲げ部位に膨らみの少ないよりフラットな頂面25aを得る長さとして求められたものである。
 また、第1例では、胴部正面パネル4及び胴部背面パネル7の下端には、第1底部横折線26を介して連接する底面形成パネル27,28を有しており、また、胴部左側面パネル5、胴部右側面パネル6の下端には、第2底部横折線29を介して連接する内側パネル30,31を有しており、紙容器1の形成時には、底面形成パネル27,28の内側に内側パネル30,31を折り込んで、その当接面同士を接着し、型紙容器1の底部32を形成する。
 このように構成されたカートンブランクス2で形成される紙容器1は、紙容器1を形成するカートンブランクス2にあって、一対の側面形成パネル15,16に形成された折込用傾斜罫線24と第2頂部横折線14とのなす角度θ1は45度以上46度以下となっているので、形成された紙容器1は、頂部25の頂面25aを形成する頂面形成パネル12,13の側辺25bと筒状胴部10を形成している胴部左側面パネル5、胴部右側面パネル6の上辺10aが平行あるいは平行に近い角度、即ち頂面形成パネル12,13の側辺25bと胴部左側面パネル5、胴部右側面パネル6の上辺10aのなす角度θ2が0度あるいは0度に近い角度になり、概ねフラットな頂面25bを有する紙容器1を得ることができる(図1、図4参照)。
 従って、紙容器1を下位にある隣りあう2つの紙容器1の頂面に跨がるように積み重ねた時に、下位にある紙容器1のトップシール部33を避け、頂部25の頂面形成パネル12,13で形成される頂面25aに、上位にある紙容器1の底部32が安定した状態で重ねられ(図5参照)、そして、積み重ねられた下位にある紙容器1の頂部25と上位にある紙容器1の底部32の間の空間が小さくなり、収納場所の省スペース化を図ることができるものとなる。
 側面形成パネル15,16に形成された折込用傾斜罫線24と第2頂部横折線14とのなす角度θ1が45度以下であると、頂部25を形成時に、対向する外側トップシールパネル18,19および内側トップシールパネル21,22の対向面が接合し難くなり、外側トップシールパネル18,19および内側トップシールパネル21,22のシールの完全性が図れなくなり、またはシールした外側トップシールパネル18,19および内側トップシールパネル21,22にそれぞれシールが剥がれる方向に力がかかりやすい状態となり、シールが剥がれるおそれがある。
 また、角度θ1が46度以上であると、頂面形成パネル12,13の側辺25bと胴部左側面パネル5、胴部右側面パネル6の上辺10aとのなす角度θ2が紙容器1に重ねられた上位にある紙容器1に満足できる安定性が得難くなる角度となり、また、下位にある紙容器1の頂部25と上位にある紙容器1の底部32の間に、収納場所の省スペース化を図るための満足できる空間が得られない。
 また、第1例では、第1頂部横折線11は第2頂部横折線14よりも上方に、板紙素材の紙厚の2~4倍の長さL1だけ離れているので、側面形成パネル15,16を間に折り込むようにして頂面形成パネル12,13を第1頂部横折線11から対向方向へ折り曲げたときに、第1頂部横折線11から折り曲がる頂面形成パネル12,13の折り曲げ部位Cに掛かる下位にある側面形成パネル15,16の上面に重なることによって生じる折り曲げに対する抵抗が小さく、頂面形成パネル12,13の第1頂部横折線11からの折り曲げを容易に行うことができる。
 そして、第1頂部横折線11は第2頂部横折線14よりも上方に、板紙素材の紙厚の2~4倍の長さL1だけ離れているので、頂面形成パネル12,13の側辺25bと胴部左側面パネル5、胴部右側面パネル6の上辺10aとの間に、板紙素材の紙厚の2~4倍の長さL1に応じた隙間Dができる(図4参照)。
 従って、紙容器1を積み重ねる際に、下位にある紙容器1のトップシール部33を倒し、その上に紙容器1を重ねたとき、上位の紙容器1の重さで頂面25aが板紙素材の弾性変形により、倒されたトップシール部33は隙間Dに押し込まれ、トップシール部33は第1頂部横折線11から折り曲げられた頂面形成パネル12,13の折り曲げ部位Cより下位に沈み込んだ状態となるので(図6参照)、紙容器1を安定した状態で縦一列方向に積み重ねることが可能となり、収納場所の一層の省スペース化を図ることができる。
 第1頂部横折線11と第2頂部横折線14との間が板紙素材の紙厚の2倍以下の長さであると、頂面形成パネル12,13の側辺25bと胴部左側面パネル5、胴部右側面パネル6の上辺10aとの間にできる隙間Dは狭く、下位にある紙容器1のトップシール部33を倒し、その上に紙容器1を重ねたとき、上位の紙容器1の重さで隙間Dに押し込まれたトップシール部33は第1頂部横折線11から折り曲げられた頂面形成パネル12,13の折り曲げ部位Cより上位に出てしまい、紙容器1を安定した状態で縦一列方向に積み重ねることが困難となる。
 また、第1頂部横折線11と第2頂部横折線14との間が板紙素材の紙厚の4倍以上の長さであると、頂面形成パネル12と頂面形成パネル13のなす角度が大きくなり、頂面25aの耐変形強度が大きくなるため、下位にある紙容器1のトップシール部33を倒し、その上に重ねた紙容器1の重さで、頂面25aの板紙素材の弾性変形により倒されたトップシール部33を隙間Dに押し込むことは困難であり、紙容器1を安定した状態で縦一列方向に積み重ねることは困難となる。
 図7、図8は本発明に係る紙容器の実施の形態の第2例を示すものであり、図7は第2例の紙容器を形成するカートンブランクスを示す平面図、図8は図7に示すカートンブランクスの一部拡大説明図である。
 第2例の紙容器1にあって、第1例と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略し、第1例と異なる構成について説明する。
 第2例では、カートンブランクス2にあっては、外側トップシールパネル18,19の下端E、即ち第1トップシール横折線17から第2頂部横折線14までの長さL2が、第2頂部横折線14の長さL3の1/2以上第2頂部横折線の長さL3の1/2+板紙素材の紙厚/2以下の長さとなっている。
 長さL2は、形成された紙容器1における頂部25の頂面25aの側辺25bと、筒状胴部10の上辺10aが平行あるいは平行に近い角度、即ち頂部25の頂面25aの側辺25bと、筒状胴部10の上辺10aのなす角度θ2が0度あるいは0度に近い角度になる長さとして求められたものである。
 さらに、第2例では、第1例と同様に、第1頂部横折線11は第2頂部横折線14よりも上方に、板紙素材の紙厚の2~4倍の長さL1だけ離れている。長さL1は、第1例と同様に、頂面形成パネル12,13の第1頂部横折線11からの折り曲げを容易に行えるとともに折り曲げ部位Cに膨らみの少ないよりフラットな頂面25aを得る長さとして求められたものである。
 このように構成されたカートンブランクス2で形成される紙容器1は、紙容器1を形成するカートンブランクス2にあって、外側トップシールパネル18,19の下端E、即ち第1トップシール横折線17から第2頂部横折線14までの長さL2が、第2頂部横折線14の長さL3の1/2以上第2頂部横折線の長さL3の1/2+板紙素材の紙厚/2以下の長さとなっているので、形成された紙容器1は、第1例と同様に、頂部25の頂面25aを形成する頂面形成パネル12,13の側辺25bと筒状胴部10を形成している胴部左側面パネル5、胴部右側面パネル6の上辺10aが平行あるいは平行に近い角度、即ち頂面形成パネル12,13の側辺25bと胴部左側面パネル5、胴部右側面パネル6の上辺10aのなす角度θ2が0度あるいは0度に近い角度になり、概ねフラットな頂面25aを有する紙容器1を得ることができる(図1、図4援用)。
 従って、第1例と同様に、紙容器1を下位にある隣りあう2つの紙容器1の頂面に跨がるように積み重ねた時に、下位にある紙容器1のトップシール部33を避け、頂部25の頂面形成パネル12,13で形成される頂面25aに、上位にある紙容器1の底部32が安定した状態で重ねられ、そして、積み重ねられた下位にある紙容器1の頂部25と上位にある紙容器1の底部32の間の空間が小さくなり、収納場所の省スペース化を図ることができるものとなる(図5援用)。
 外側トップシールパネル18,19の下端E、即ち第1トップシール横折線17から第2頂部横折線14までの長さL2が、第2頂部横折線14の長さL3の1/2以下であると、第1例と同様に、頂部25を形成時に、対向する外側トップシールパネル18,19および内側トップシールパネル21,22の対向面が接合し難くなり、外側トップシールパネル18,19および内側トップシールパネル21,22のシールの完全性が図れなくなり、またはシールした外側トップシールパネル18,19および内側トップシールパネル21,22にそれぞれシールが剥がれる方向に力がかかりやすい状態となり、シールが剥がれるおそれがある。
 また、第1トップシール横折線17から第2頂部横折線14までの長さL2が、第2頂部横折線の長さL3の1/2+板紙素材の紙厚/2以上であると、第1例と同様に、頂面形成パネル12,13の側辺25bと胴部左側面パネル5、胴部右側面パネル6の上辺10aのなす角度θ2が紙容器1に重ねられた上位にある紙容器1に満足できる安定性が得難くなる角度となり、また、下位にある紙容器1の頂部25と上位にある紙容器1の底部32の間に、収納場所の省スペース化を図るための満足できる空間が得られない。
 また、第2例では、第1例と同様に、第1頂部横折線11は第2頂部横折線14よりも上方に、板紙素材の紙厚の2~4倍の長さL1だけ離れているので、第1例と同様に、側面形成パネル15,16を間に折り込むようにして頂面形成パネル12,13を第1頂部横折線11から対向方向へ折り曲げたときに、第1頂部横折線11から折り曲がる頂面形成パネル12,13の折り曲げ部位Cに掛かる下位にある側面形成パネル15,16の上面に重なることによって生じる折り曲げに対する抵抗が小さく、頂面形成パネル12,13の第1頂部横折線11からの折り曲げを容易に行うことができる。
 そして、第1頂部横折線11は第2頂部横折線14よりも上方に、板紙素材の紙厚の2~4倍の長さL1だけ離れているので、第1例と同様に、頂面形成パネル12,13の側辺25bと胴部左側面パネル5、胴部右側面パネル6の上辺10aとの間に、板紙素材の紙厚の2~4倍の長さL1に応じた隙間Dができる(図4援用)。
 従って、紙容器1を積み重ねる際に、下位にある紙容器1のトップシール部33を倒し、その上に紙容器1を重ねたとき、上位の紙容器1の重さで頂面25aの板紙素材の弾性変形により倒されたトップシール部33は隙間Dに押し込まれ、トップシール部33は第1頂部横折線11から折り曲げられた頂面形成パネル12,13の折り曲げ部位Cより下位に沈み込んだ状態となるので(図6援用)、紙容器1を安定した状態で縦一列方向に積み重ねることが可能となり、収納場所の一層の省スペース化を図ることができる。
 第1頂部横折線11と第2頂部横折線14との間が板紙素材の紙厚の2倍以下の長さであると、第1例と同様に、紙容器1を安定した状態で縦一列方向に積み重ねることが困難となる。また、第1頂部横折線11と第2頂部横折線14との間が板紙素材の紙厚の4倍以上の長さであると第1例と同様に、紙容器1を安定した状態で縦一列方向に積み重ねることは困難となる。
1 紙容器
2 カートンブランクス
3 胴部縦折線
4 胴部正面パネル
5 胴部左側面パネル
6 胴部右側面パネル
7 胴部背面パネル
8 縦方向シールパネル
9 縁部
10 筒状胴部
10a 上辺
11 第1頂部横折線
12,13 頂面形成パネル
14 第2頂部横折線
15,16 側面形成パネル
17 第1トップシール横折線
18,19 外側トップシールパネル
20 第2トップシール横折線
21,22 内側トップシールパネル
23 頂部縦折線
24 折込用傾斜罫線
25 頂部
25a 頂面
25b 側辺
26 第1底部横折線
27,28 底面形成パネル
29 第2底部横折線
30,31 内側パネル
32 底部
33 トップシール部
                                                                                

Claims (3)

  1.  表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材からなり、四角の筒状胴部を形成するところとなる、胴部縦折線を介して連接している胴部正面パネルと、胴部左右側面パネルと、胴部背面パネルとを有し、頂部を形成するところとなる、前記胴部正面パネル及び前記胴部背面パネルに第1頂部横折線を介して連接する一対の頂面形成パネルと、前記胴部左右側面パネルに第2頂部横折線を介して連接する一対の側面形成パネルと、前記一対の頂面形成パネルの上端に第1トップシール横折線を介して連接する一対の外側トップシールパネルと、前記一対の側面形成パネルの上端に第2トップシール横折線を介して連接する一対の内側トップシールパネルとを有し、前記一対の頂面形成パネルと前記一対の側面形成パネルは頂部縦折線を介して相互に連接し、前記一対の側面形成パネルには前記第2トップシール横折線の中点から前記第2頂部横折線の両端部を結ぶ折込用傾斜罫線が設けられたカートンブランクスから形成され、前記一対の頂面形成パネルの間に前記一対の側面形成パネルが折り込まれて、外側トップシールパネルおよび内側トップシールパネルがシールされて密封されることによって頂部が形成される紙容器において、
     前記カートンブランクスにあっては、前記一対の側面形成パネルに形成された前記折込用傾斜罫線と前記第2頂部横折線とのなす角度θが45度以上46度以下となっていることを特徴とする紙容器。
  2.  表裏面に熱可塑性樹脂を積層した板紙素材からなり、四角の筒状胴部を形成するところとなる、胴部縦折線を介して連接している胴部正面パネルと、胴部左右側面パネルと、胴部背面パネルとを有し、頂部を形成するところとなる、前記胴部正面パネル及び前記胴部背面パネルに第1頂部横折線を介して連接する一対の頂面形成パネルと、前記胴部左右側面パネルに第2頂部横折線を介して連接する一対の側面形成パネルと、前記一対の頂面形成パネルの上端に第1トップシール横折線を介して連接する一対の外側トップシールパネルと、前記一対の側面形成パネルの上端に第2トップシール横折線を介して連接する一対の内側トップシールパネルとを有し、前記一対の頂面形成パネルと前記一対の側面形成パネルは頂部縦折線を介して相互に連接し、前記一対の側面形成パネルには前記第2トップシール横折線の中点から前記第2頂部横折線の両端部を結ぶ折込用傾斜罫線が設けられたカートンブランクスから形成され、前記一対の頂面形成パネルの間に前記一対の側面形成パネルが折り込まれて、外側トップシールパネルおよび内側トップシールパネルがシールされて密封されることによって頂部2が形成される紙容器において、
     前記カートンブランクスにあっては、外側トップシールパネルの下端から第2頂部横折線までの長さが、前記第2頂部横折線の長さの1/2以上前記第2頂部横折線の長さの1/2+前記板紙素材の紙厚/2以下の長さとなっていることを特徴とする紙容器。
  3.  前記カートンブランクスにあっては、前記第1頂部横折線は第2頂部横折線よりも上方に、前記板紙素材の紙厚の2~4倍離れていることを特徴とする請求項1または2に記載の紙容器。
                                                                                    
PCT/JP2023/031912 2023-02-09 2023-08-31 紙容器 WO2024166427A1 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5053177A (ja) * 1973-04-24 1975-05-12
JPS53115386A (en) * 1976-12-29 1978-10-07 Ex Cell O Corp Container with oblique top
JPS5624420U (ja) * 1979-08-02 1981-03-05

Patent Citations (3)

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