WO2023166576A1 - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム Download PDF

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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06NCOMPUTING ARRANGEMENTS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS
    • G06N20/00Machine learning

Definitions

  • FIG. 3 is a flow chart showing the flow of the information processing method. As shown in the figure, information processing includes steps S11, S12, and S13.
  • the pseudo-label assigning unit 13 determines the degree of certainty relating to at least one of the plurality of partial data included in the interval, and the degree of certainty of each class in the partial data. At least one of them may be given a pseudo-label based on the inference result in the interval.

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Abstract

クラスラベル付きデータの有無にかかわらず、疑似ラベルを付与することができる技術を提供できるようにするという課題を解決するために、情報処理装置1は、時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論する推論手段(11)と、時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する、前記推論手段による推論結果の互いの一致度を算出する算出手段(12)と、前記一致度に応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する疑似ラベル付与手段(13)とを備える。

Description

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
 本発明は、クラスラベル付きデータの有無にかかわらず、疑似ラベルを付与することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
 教師データを用いたAIモデルの学習では、データの収集に係るコストが負担となる。従来より、教師データの収集コストを軽減するために、データの一部にのみラベルを付して教師データとする弱ラベル方式が用いられている。
 例えば、連続するフレームから成る動画像のデータにおいて、行動認識を行う場合、時系列データの部分集合にのみラベルを付すことにより、AIモデルの学習に係るコストを軽減したいというニーズがある。
 また、ラベルが付されていないデータに疑似ラベルを付してAIモデル学習させる方式も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1によれば、クラスラベルが付されたデータの近傍のデータのクラスを予測し、予測結果に基づいて疑似ラベルが付される。
SF-Net: Single-Frame Supervision for Temporal Action Localization aXiv:2003.06845
 しかしながら、非特許文献1の技術では、疑似ラベル付与の対象データがクラスラベル付き時刻の近傍に限定されているため、推論精度の向上が限定的であった。例えば、継続時間の長い時系列データに対しては、時系列データの一部にしか疑似ラベルを付与できない。また、クラスラベルが付与されていない時刻近傍のデータを学習に用いることができないという課題があった。
 本発明の一態様は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的の一例は、クラスラベル付きデータの有無にかかわらず、疑似ラベルを付与することができる技術を提供できるようにすることである。
 本発明の一側面に係る情報処理装置は、時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論する推論手段と、時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する、前記推論手段による推論結果の互いの一致度を算出する算出手段と、前記一致度に応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する疑似ラベル付与手段とを備える。
 本発明の一側面に係る情報処理方法は、時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論すること、時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する推論結果の互いの一致度を算出すること、前記一致度に応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与することを含む。
 本発明の一側面に係るプログラムは、コンピュータを、時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論する推論手段と、時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する、前記推論手段による推論結果の互いの一致度を算出する算出手段と、前記一致度に応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する疑似ラベル付与手段とを備える情報処理装置として機能させる。
 本発明の一態様によれば、クラスラベル付きデータの有無にかかわらず、疑似ラベルを付与することができる技術を提供できる。
本発明の例示的実施形態1に係る情報処理の構成例を示すブロック図である。 図1の情報処理装置の各部の機能を説明する図である。 本発明の例示的実施形態1に係る情報処理方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の例示的実施形態2に係る情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の例示的実施形態2に係る情報処理方法の流れを示すフローチャートである。 部分データの推論結果の中での最も高い確信度(最大確信度)のばらつきを説明する図である。 本発明の例示的実施形態3に係る情報処理方法の流れを示すフローチャートである。 各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータの構成例を示す図である。
 〔例示的実施形態1〕
 本発明の第1の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。本例示的実施形態は、後述する例示的実施形態の基本となる形態である。
 <情報処理装置1の概要>
 本例示的実施形態に係る情報処理装置1は、概略的に言えば、時系列データの部分データに疑似ラベルを付与する装置である。
 情報処理装置1は、一例として、
 時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論する推論手段と、
 時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する、前記推論手段による推論結果の互いの一致度を算出する算出手段と、
 前記一致度に応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する疑似ラベル付与手段とを備える。
 <情報処理装置1の構成>
 本例示的実施形態に係る情報処理装置1の構成について、図1を参照して説明する。図1は、情報処理装置1の構成例を示すブロック図である。
 図1に示すように、情報処理装置1は、推論部11、算出部12、および疑似ラベル付与部13を備える。推論部11は、本例示的実施形態において推論手段を実現する構成である。算出部12は、本例示的実施形態において算出手段を実現する構成である。疑似ラベル付与部13は、本例示的実施形態において疑似ラベル付与手段を実現する構成である。
 推論部11は、入力されたデータのクラスを、推論モデルを用いて推論する。算出部12は、推論部11が出力する推論結果についての一致度を算出する。疑似ラベル付与部13は、算出部12の算出結果を参照して、入力されたデータに疑似ラベルを付与する。図2を参照して、情報処理装置1の各部の機能について、より詳細に説明する。
 図2は、図1の情報処理装置1の各部の機能を説明する図である。この例では、情報処理装置1に、時系列データSDが入力されるものとする。一例として、時系列データは、時間的に連続するフレームのデータから成る動画像のデータである。
 図2に示される時系列データは、部分データを含む。部分データは、一例として、動画像のデータに含まれるフレームのデータである。図2の例では、部分データのそれぞれに部分データIDが付されており、PD01、PD02、PD03、PD04、PD05、PD06の部分データIDが付されている。以下では、部分データIDが付された部分データを、適宜、部分データPD01、部分データPD02、のように称する。
 また、部分データPD01乃至部分データPD06には、クラスラベルが付与されていない。このため、図2においては、クラスラベル「未付与」と示されている。
 推論部11は、時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論する。推論部11は、モデルパラメータと演算式によって構成される推論モデルを用いて各部分データに関するクラスを推論する。
 一例として、時系列データは、動画像のデータである。この場合、推論部11は、動画像を構成する各フレームにおける被写体の行動(例えば、歩く、座るなど)を、クラスとして推論する。
 図2の例では、推論部11による推論結果が示されている。推論部11は、部分データのそれぞれのクラスを推論し、部分データのそれぞれが、クラス1、クラス2、およびクラス3のそれぞれのクラスに分類される確率を表すスコアを出力する。例えば、図2の例では、部分データPD1のクラスの推論結果として、「CL1:0.90、CL2:0.07、CL3:0.03」が出力されている。
 この推論結果は、部分データPD1がクラス1に分類される確率が0.90であり、クラス2に分類される確率が0.07であり、クラス3に分類される確率が0.03であることを表している。ここで、CL1、CL2、CL3は、それぞれクラス1、クラス2、クラス3を意味し、0.90は、クラス1に対応するスコアであり、0.07は、クラス2に対応するスコアであり、0.03は、クラス3に対応するスコアである。
 同様に、図2の部分データPD02乃至部分データPD06についての推論結果も出力されている。すなわち、推論部11による推論結果として、複数のクラスの各々についての確信度が出力される。
 算出部12は、部分データPD01乃至部分データPD06の中から時間的に連続する区間の部分データ群を抽出する。図2の例では、部分データPD02乃至部分データPD04が部分データ群として抽出されている。このとき抽出された部分データ群には、未だクラスラベルが付与されていないので、クラスラベル「未付与」と示されている。
 算出部12は、抽出した部分データの推論結果の互いの一致度を算出する。一例として、一致度は、推論結果の中で最も高いスコアを有するクラスが一致しているか否かにより算出される。図2の例の場合、部分データPD02乃至部分データPD04の部分データ群の中では、最も高いスコアを有するクラスは、全てクラス1であるから、3つの部分データのうち、3つのクラスが一致している。よって、一致度は3/3=1と算出される。
 すなわち、算出部12は、時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する、推論部11による推論結果の互いの一致度を算出する。
 疑似ラベル付与部13は、抽出された部分データの推論結果の互いの一致度が、所定の条件を満たすか否かを判定する。このとき、例えば、算出部12によって、算出された一致度が予め設定された閾値を超えるか否かが判定される。例えば、閾値が0.66(=2/3)であった場合、図2の部分データ群の推論結果の互いの一致度は、所定の条件を満たすと判定される。
 疑似ラベル付与部13は、推論結果の互いの一致度が、所定の条件を満たすと判定された部分データ群に疑似ラベルを付与する。通常、教師データに付与されるラベルは、実際のデータのクラスを表すものであり、当該データのクラスを推論するにあたり、正解となるクラスを示すものである。
 一方、疑似ラベル付与部13によって付与されるラベルは、推論部11による推論結果であって、実際のデータのクラスを表すものではない。このようなラベルを疑似ラベルと称する。図2の例では、疑似ラベル付与後の部分データ群として部分データPD02乃至部分データPD04の部分データ群が、クラスラベル(疑似ラベル)とともに記載されている。この例では、疑似ラベルとしてクラス1を表すCL1が付与されている。
 一般に時系列データにおいて時間的に連続する区間は、相互の関連性が高いと考えられる。例えば、人物を撮影した動画像の中で時間的に連続する区間では、当該人物が同じ行動(例えば、歩く、座るなど)をしている可能性が高い。このため、部分データ群の各部分データに関するクラスの推論結果の互いの一致度が高ければ、当該推論結果が正解である可能性も高いと考えられる。
 このため、疑似ラベル付与部13は、推論結果の互いの一致度が、所定の条件を満たすと判定された部分データ群に疑似ラベルを付与する。
 このような処理を経て、疑似ラベル付与後の時系列データSDが得られることになる。図2の例では、部分データPD01、部分データPD05、部分データPD06のクラスラベルが付与されておらず、部分データPD02乃至部分データPD04にクラスラベル(疑似ラベル)が付与された時系列データSDが示されている。
 なお、ここでは、部分データ群を構成する部分データPD02乃至部分データPD04の全てに疑似ラベルが付与されているが、疑似ラベル付与部13が、部分データ群を構成する部分データの一部にのみ疑似ラベルが付与されるようにしてもよい。
 このように、疑似ラベル付与部13は、一致度に応じて、区間における複数の部分データの少なくとも何れかに対して、区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する。
 <情報処理装置1による情報処理方法S1の流れ>
 以上のように構成された情報処理装置1が実行する情報処理方法S1の流れについて、図3を参照して説明する。図3は、情報処理方法の流れを示すフローチャートである。同図に示されるように、情報処理は、ステップS11、ステップS12、およびステップS13を含んでいる。
 ステップS11において、推論部11は、時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論する。このとき、推論部11は、部分データのそれぞれのクラスを推論し、部分データのそれぞれが、クラス1、クラス2、およびクラス3のそれぞれのクラスに分類される確率を表すスコアを出力する。
 ステップS12において、算出部12は、時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する推論結果の互いの一致度を算出する。このとき、例えば、算出部12は、推論結果の中で最も高いスコアを有するクラスが一致しているか否かにより、一致度を算出する。
 ステップS13において、疑似ラベル付与部13は、一致度に応じて、区間における複数の部分データの少なくとも何れかに対して、区間における推論結果に基づく疑似ラベルを付与する。このとき、疑似ラベル付与部13は、推論結果の互いの一致度が、所定の条件を満たすと判定された部分データ群に疑似ラベルを付与する。
 このようにして情報処理が実行される。このようにすることで、例えば、図2に示されるような、疑似ラベル付与後の時系列データSDが得られることになる。
 <情報処理装置1および情報処理方法の効果>
 本例示的実施形態に係る情報処理装置1および情報処理方法S1によれば、時系列データを構成する各部分データに関するクラスが推論され、時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する推論結果の互いの一致度が算出され、一致度に応じて、区間における複数の部分データの少なくとも何れかに対して、区間における推論結果に基づく疑似ラベルが付与される。
 このようにすることで、例えば、時系列データにおいて、クラスラベルが付与されていない区間が長時間継続していても、時系列データ全体に疑似ラベルを付与することができる。すなわち、本例示的実施形態に係る情報処理装置1および情報処理方法S1によれば、クラスラベル付きデータの有無にかかわらず、疑似ラベルを付与することができる。
 〔例示的実施形態2〕
 本発明の第2の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1にて説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付し、その説明を適宜省略する。
 <情報処理装置1Aの構成>
 本例示的実施形態に係る情報処理装置1Aの構成について、図3のブロック図を参照して説明する。
 一例として、情報処理装置1Aは、動画像のデータが時系列データとして入力されると、動画像を構成する各フレームにおける被写体の行動(例えば、歩く、座るなど)を、クラスとして推論する行動認識処理に用いられる。また、別の例として、情報処理装置1Aは、音声のデータが時系列データとして入力されると、各時刻における発生後(例えば、単語や文字など)を、クラスとして推論する音声認識に用いられる。
 図4は、情報処理装置1Aの機能的構成例を説明するブロック図である。図4に示すように、情報処理装置1Aは、制御部10A、記憶部20A、入力部30A、および通信部40Aを備えている。
 制御部10Aは、例示的実施形態1において説明した情報処理装置1と同様の機能を有する機能ブロックである。制御部10Aは、データ取得部101、推論部11、算出部12、疑似ラベル付与部13、および学習部14を備えている。
 データ取得部101は、時系列データSDを取得する。推論部11、算出部12、および疑似ラベル付与部13は、それぞれ図1と図2を参照して説明した機能を有している。ただし、図4の例では、算出部12が、抽出部121および一致度計算部122を有している。
 抽出部121は、時系列データSDの部分データから時間的に連続する区間の部分データ群を抽出する。抽出部121は、例えば、図2の部分データPD01乃至部分データPD06の中から時間的に連続する区間の部分データ群を抽出する。
 一致度計算部122は、抽出した部分データの推論結果の互いの一致度を算出する。上述したように、推論結果は、各部分データに関し、複数のクラスの各々についての確信度として出力される。一致度の算出方式の一例は、例示的実施形態1で説明した通りである。
 学習部14は、推論モデルのパラメータを更新することにより、推論部11を学習させる機能ブロックである。疑似ラベル付与部13が、部分データに疑似ラベルを付与した後、疑似ラベルが付与された時系列データを教師データとして推論部11を学習させることができる。図4の例では、学習部14が、第1の損失関数算出部141、第2の損失関数算出部142、およびパラメータ更新部143を有している。
 第1の損失関数算出部141は、クラスラベルを用いた推論部11の学習に必要な損失関数を算出する。ここでいうクラスラベルは、実際のデータのクラスを表すものであり、当該データのクラスを推論するにあたり、正解となるクラスを示すものであって疑似ラベルではない。このクラスラベルを用いた推論部11の学習は、例えば、情報処理装置1Aで疑似ラベルを付与する情報処理を実行する前に実行される。
 第2の損失関数算出部142は、疑似ラベルを用いた推論部11の学習に必要な損失関数を算出する。
 パラメータ更新部143は、第1の損失関数算出部141によって算出された損失関数、または、第2の損失関数算出部142によって算出された損失関数を用いて推論モデルのモデルパラメータを更新する。
 すなわち、学習部14は、予め正解となるクラスラベルが付与された時系列データを用いて推論部11を学習させることができる。また、学習部14は、疑似ラベル付与部が付与した疑似ラベルを含む時系列データを用いて、推論部11を学習させることもできる。
 記憶部40は、例えば、半導体メモリデバイスなどにより構成され、データを記憶する。この例では、記憶部40に、時系列データSD、推論結果PR、疑似ラベル付与済の時系列データPLSD、および推論モデルPMが記憶されている。
 時系列データSD、推論結果PR、および疑似ラベル付与済の時系列データPLSDのそれぞれは、図2を参照して上述した、時系列データSD、推論結果PR、および疑似ラベル付与後の時系列データに対応する。疑似ラベル付与済の時系列データPLSDは、学習部14が推論部11を学習させるときの教師データとして用いることもできる。
 推論モデルPMは、推論部11が各部分データのクラスを推論するときに用いる推論モデルであって、より具体的には、当該推論モデルのモデルパラメータである。
 入力部30Aは、情報処理装置1Aに対する各種の入力を受け付ける。入力部30Aの具体的構成は本例示的実施形態を限定するものではないが、一例として、キーボード及びタッチパッド等の入力デバイスを備える構成とすることができる。また、入力部30Aは、赤外線や電波等の電磁波を介してデータの読み取りを行うデータスキャナ、及び、環境の状態をセンシングするセンサ等を備える構成としてもよい。
 通信部40Aは、情報処理装置1Aを、ネットワークに接続するためのインタフェースである。ネットワークの具体的構成は本例示的実施形態を限定するものではないが、一例として、無線LAN(Local Area Network)、有線LAN、WAN(Wide Area Network)、公衆回線網、モバイルデータ通信網、又は、これらのネットワークの組み合わせを用いることができる。
 <情報処理装置1Aによる情報処理方法S1Aの流れ>
 次に、図5のフローチャートを参照して、情報処理装置1Aによる情報処理方法S1Aの流れについて説明する。なお、この処理に先立って、実際のデータのクラスを表すクラスラベルを用いた推論部11の学習が実行されているものとする。従って、推論部11は、初期状態のパラメータ(初期化されたパラメータ)を用いて、部分データのクラスを推論できるものとする。
 ステップS101において、データ取得部101は、時系列データSDを取得する。このとき、例えば、記憶部40に記憶されている時系列データSDが、データ取得部101によって取得される。
 ステップS102において、推論部11は、パラメータを初期化する。このとき、例えば、記憶部40に記憶されている、推論部11が各部分データのクラスを推論するときに用いる推論モデルのモデルパラメータ(推論モデルPM)が初期化される。
 ステップS11において、推論部11は、部分データのクラスを推論する。この処理は、図3のフローチャートにおけるステップS11に対応する。このとき、推論部11は、推論モデルPMを用いて部分データのクラスを推論する。
 ステップS120からステップS130までの処理は、ステップS101で取得した時系列データSDから抽出すべき部分データ群がないと判定されるまで、繰り返し実行されるループ処理である。
 ステップS121において、抽出部121は、ステップS101で取得した時系列データSDから部分データ群を抽出する。抽出部121は、例えば、図2を参照して上述したように、時間的に連続する区間の部分データ群(部分データPD02乃至部分データPD04)を抽出する。なお、このとき抽出された部分データ群には、未だクラスラベルが付与されていない
 ステップS122において、一致度計算部122は、ステップS121で抽出した部分データの推論結果の互いの一致度を算出する。
 ステップS123において、疑似ラベル付与部13は、ステップS122で算出された一致度は、所定の条件を満たすか否かを判定する。ステップS123において、条件を満たさないと判定された場合、処理は、ステップS121に戻る。ステップS123において、条件を満たすと判定された場合、処理は、ステップS13に進む。
 ステップS13において、疑似ラベル付与部13は、部分データに疑似ラベルを付与する。この処理は、図3のフローチャートにおけるステップS11に対応する。
 ステップS120からステップS130までのループ処理が終了すると、疑似ラベル付与済の時系列データが得られ、処理は、ステップS14に進む。
 ステップS14において、学習部14は、損失関数を算出し、パラメータを更新する。このとき、記憶部40に記憶された推論モデルPMが更新される。なお、図5のフローチャートでは、疑似ラベルを用いた推論モデルの学習を想定している。ステップS14では、パラメータ更新部143は、第2の損失関数算出部142によって算出された損失関数を用いて推論モデルPMを更新する。
 その後、処理は、ステップS11に戻り、それ以降の処理が繰り返し実行される。このようにして情報処理装置1Aによる情報処理が実行される。
 (一致度の算出および条件の具体化例)
 次に、ステップS122において算出される一致度と、ステップS123で判定される条件の具体化例について説明する。
 (具体化例1)
 例示的実施形態1で説明した一致度の算出方式によれば、部分データ群の中で、推論結果の中で最も高いスコアを有するクラスが一致している部分データの割合が算出される。すなわち、推論部11は、各部分データに関し、複数のクラスの各々についての確信度を算出し、疑似ラベル付与部13は、区間に含まれる複数の部分データに関し、確信度が最も高いクラスの同一性が所定の割合以上である場合に、区間における複数の部分データの少なくとも何れかに対して、区間における推論結果に基づく疑似ラベルを付与する。ここで、所定の割合は、例えば、8割以上とすることができる。
 例えば、時間的に連続する区間の時刻i,jにおける推論結果を、pi,pjで表すと、一致度計算部122は、時刻i,jでの一致度を、以下の式により算出できる。
        C_ij =1 (if argmax(pi)==argmax(pj))
          = 0 (else)
 疑似ラベル付与部13は、区間内の任意の時刻i,jの組み合わせのうち、80%以上の組み合わせに対してC_ij>=1が成立するとき、部分データ群の部分データに疑似ラベルを付与する。
 また、複数の部分データの全てに疑似ラベルが付与されるようにしてもよい。すなわち、疑似ラベル付与部13は、区間に含まれる複数の部分データに関し、確信度が最も高いクラスの同一性が所定の割合以上である場合に、区間における複数の部分データの全てに対して、区間における推論結果に基づく疑似ラベルを付与するようにしてもよい。
 あるいは、推論部11が、各部分データに関し、複数のクラスの各々についての確信度を算出し、疑似ラベル付与部13は、区間に含まれる複数の部分データに関し、確信度の分布間距離が所定の値以下である場合に、区間における複数の部分データの少なくとも何れかに対して、区間における推論結果に基づく疑似ラベルを付与するようにしてもよい。
 この場合、区間に含まれる複数の部分データに関し、複数のクラスの各々についての確信度の分布がさらに算出され、それらの分布についての分布間距離が算出される。一例として、分布間距離は、カルバック・ライブラー情報量(K-L divergence)として算出される。
 複数のクラスの各々についての確信度の分布が似通っている場合、それらの部分データは、類似していると考えられるから、疑似ラベル付与部13によって、区間における推論結果に基づく疑似ラベルが付与される。
 (具体化例2)
 具体化例1では、確信度が最も高いクラスの同一性が所定の割合以上である場合に疑似ラベルが付与されるが、全ての部分データの推論結果において、確信度が最も高いクラスが同一である場合に疑似ラベルが付与されるようにしてもよい。この場合、一致度計算部122が具体化例1と同様に一致度を算出する一方で、条件判定の閾値が高く(例えば、1以上)に設定される。このようにすることで、より確実性の高い疑似ラベルを付与することができる。
 すなわち、疑似ラベル付与部13は、区間に含まれる複数の部分データに関し、確信度が最も高いクラスが全て同一である場合に、区間における複数の部分データの全てに対して、区間における推論結果に基づく疑似ラベルを付与するようにしてもよい。
 (具体化例3)
 各部分データの推論結果において、確信度(スコア)が最も高いクラスの同一であったとしても、スコアが大きく異なる場合、例えば、各部分データの特徴量も大きく異なっている可能性がある。このような場合、各部分データのクラスの同一性は必ずしも高いとは言えない。
 そこで、例えば、部分データ同士の推論結果のスコアが比較され、スコアが大きく相違しない場合に疑似ラベルが付与されるようにしてもよい。
 例えば、図2の部分データ群に含まれる部分データPD02乃至部分データPD04は、スコアが最も高いクラス(CL1)が同一であり、各スコアは、0.90,0.86,0.92である。例えば、この中で最も高いスコア「0.92」と最も低いスコア「0.86」を比較し、どの程度相違しているかが算出されるようにする。どの程度相違しているかは、例えば、両スコアの差分、比などにより一致度計算部122が算出することができる。そして、疑似ラベル付与部13により、例えば、両スコアが2倍以上相違していない場合、スコアが大きく相違しない判定される。この場合、部分データPD03と部分データPD04のペアについて、CL1のスコアが2倍以上相違しているか否かが判定されることになる。
 なお、「2倍以上」は例示したものであり、例えば、両スコアが3倍以上(あるいは、4倍以)上相違していない場合、スコアが大きく相違しない判定されるようにしてもよい。すなわち、疑似ラベル付与部13は、区間に含まれる複数の部分データの任意のペアについて、確信度が最も高いクラスが同一であって、かつ、最も高い確信度の相違が任意の定数倍以内となる場合に、区間における複数の部分データの少なくとも何れかに対して、区間における推論結果に基づく疑似ラベルを付与するようにしてもよい。
 例えば、時間的に連続する区間の時刻i,jにおける推論結果を、pi,pjで表すと、一致度計算部122は、時刻i,jでの一致度を、以下の式により算出できる。
 C_ij = max(|max(p_i)/max(p_j)|, |max(p_j)/max(p_i)|)
 疑似ラベル付与部13は、区間内の任意の時刻i,jに対して、例えば、C_ij <=2.0が成立するとき、部分データ群の部分データに疑似ラベルを付与する。
 (具体化例4)
 あるいは、部分データ同士の推論結果のスコアの分散(ばらつき)が低い場合に、スコアが大きく相違しないと判定されるようにしてもよい。例えば、一致度計算部122は、図2の部分データ群に含まれる部分データPD02乃至部分データPD04の推論結果について、CL1のスコアの分散度を、一致度として算出する。そして、疑似ラベル付与部13は、一致度(すなわち、分散度)が閾値未満の場合に、によって疑似ラベルが付与されるようにしてもよい。
 例えば、時系列データSDが動画像のデータである場合、部分データPD02乃至部分データPD04は、時間的に連続する区間のフレームであるから、被写体である人物は同じ行動をしている可能性が高い。しかし、時間的に連続する区間のフレームについての推論結果のスコアにばらつきがあると、推論結果が正解ではない可能性が高くなる。
 図6は、部分データの推論結果の中での最も高い確信度(最大確信度)のばらつきを説明する図である。同図の上側の2つのグラフは、時間軸に沿った最大確信度のばらつきを表している。同図の上側の2つのグラフは、横軸がフレーム時刻であり、縦軸が最大確信度の値である。左側のグラフでは、最大確信度の値が時間軸上でほぼ一定であり、最大確信度のばらつきが小さい。一方、右側のグラフでは、最大確信度が時間軸に沿って変化しており、最大確信度のばらつきが大きい。
 疑似ラベル付与部13は、区間に含まれる複数の部分データの各々における最も高い確信度の時間軸に沿ったばらつきに応じて、区間における複数の部分データの少なくとも何れかに対して、区間における推論結果に基づく疑似ラベルを付与するようにしてもよい。
 (具体化例5)
 あるいは、時間的に連続する区間の部分データにおいて、推論結果のスコアであって、各クラスに対応するスコアの分散(ばらつき)が大きいか否かが判定され、分散が大きくないと判定された場合に、疑似ラベルが付与されるようにしてもよい。
 図2を参照して上述した例では、推論結果に、CL1、CL2、およびCL3のクラスのそれぞれに対応するスコアが含まれる。このとき、いずれか1のクラスに対応するスコアが突出して高く、他のクラスに対応するスコアが低ければ、推論結果が正解である可能性が高いと言える。一方で、いずれか1つのクラスのスコアが突出して高くないと、推論結果が正解である可能性は低くなる。
 図6の下側の2つのグラフは、抽出部121によって抽出された部分データ群のうちの1の部分データの推論結果における各クラスの確信度のばらつきを説明する図である。同図下側の2つのグラフは、横軸がクラス番号(例えば、CL1、CL2、CL3、・・・)であり、縦軸が最大確信度の値である。図6の下側の2つのグラフのうち、左側のグラフは、最大確信度が他の確信度と比較して突出して高く、各クラスの確信度のばらつきが小さい。一方、右側のグラフは、最大確信度が他の確信度と比較して突出して高いとはいえず、各クラスの確信度のばらつきが大きい。
 この場合、例えば、一致度計算部122により、部分データの推論結果に含まれる確信度の分散度が、一致度として算出される。そして、一致度(すなわち、分散度)が閾値未満の場合に、疑似ラベル付与部13によって疑似ラベルが付与されるようにしてもよい。
 すなわち、疑似ラベル付与部13は、区間に含まれる複数の部分データの少なくとも何れかに関する確信度であって、当該部分データにおける各クラスの確信度のばらつきに応じて、区間における複数の部分データの少なくとも何れかに対して、区間における推論結果に基づく疑似ラベルを付与するようにしてもよい。
 (具体化例6)
 上述した具体化例1乃至具体化例5では、算出された一致度が所定の条件を満たす場合に、区間における複数の部分データの少なくとも何れかに対して、または区間における複数の部分データの全てに対して疑似ラベルが付与される例について説明した。しかし、区間における複数の部分データである部分データ群のうち、特定の1つの部分データに対してのみ疑似ラベルが付与されるようにしてもよい。ここで、特定の1つの部分データを対象部分データと称することにする。
 例えば、対象部分データを含む部分データ群について、具体化例1乃至具体化例5で説明した一致度の算出が実行され、条件を満たすと判定された場合、対象部分データにのみ疑似ラベルが付与されるようにしてもよい。対象部分データは、部分データ群に対応する時間的に連続する区間の中で中央に位置する部分データとしてもよいし、時間的に最も早い位置または遅い位置の部分データとしてもよい。すなわち、部分データ群に対応する時間的に連続する区間の中での対象部分データの位置は、任意である。
 さらに、対象部分データを含む部分データ群の長さは、対象部分データの推論結果によって異なってもよい。例えば、対象部分データにおける確信度が最も高いクラスがクラスAの場合は、対象部分データの近傍の3フレームが、部分データ群となる。一方、対象部分データにおける確信度が最も高いクラスがクラスBの場合は、対象部分データの近傍の10フレームが部分データ群となるようにしてもよい。
 このように、抽出部121によって抽出される部分データ群に対応する時間的に連続する区間を、対象部分データに合わせて変えながら、疑似ラベルの付与を行うようにしてもよい。
 <情報処理装置1Aおよび情報処理方法S1Aの効果>
 本例示的実施形態に係る情報処理装置1Aおよび情報処理方法S1Aによれば、例えば、時系列データにおいて、クラスラベルが付与されていない区間が長時間継続していても、時系列データ全体に疑似ラベルを付与することができる。すなわち、本例示的実施形態に係る情報処理装置1Aおよび情報処理方法S1Aによれば、クラスラベル付きデータの有無にかかわらず、疑似ラベルを付与することができる。
 また、一致度の算出および条件を適正に具体化することによって、時系列データの性質に応じた疑似ラベル付与を実現することができる。例えば、動画像のデータである時系列データにおいて、被写体の動きが大きい場合、小さい場合、早い場合、遅い場合など、それぞれの性質に応じて適切に疑似ラベルを付与することができる。
 さらに、教師データにおいて、ラベルが付与されていない時刻近傍のデータも学習に用いることが可能となり、推論の精度を一層高めることも可能となる。
 〔例示的実施形態3〕
 次に、本発明の第3の例示的実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、例示的実施形態1または例示的実施形態2にて説明した構成要素と同じ機能を有する構成要素については、同じ符号を付し、その説明を適宜省略する。
 図7は、例示的実施形態3に係る情報処理装置1Aの構成例を示すブロック図である。図7の情報処理装置1Aは、図4の情報処理装置1Aと異なり、制御部10Aに学習部14が設けられていない。その他の構成は、図4に示した構成例と同一なので、詳細な説明を省略する。
 図7の情報処理装置1Aは、推論部11を学習させる機能を有しておらず、疑似ラベル付与済の時系列データPLSDを生成するためのものである。上述したように。図4の情報処理装置1Aにおいては、学習部14が疑似ラベル付与済の時系列データPLSDを教師データとして用いることにより、推論部11を学習させることができる。
 図7の情報処理装置1Aは、生成した疑似ラベル付与済の時系列データPLSDを、他の情報処理装置(例えば、図4に示される情報処理装置1A)に提供する。これにより、他の情報処理装置は、提供された疑似ラベル付与済の時系列データPLSDを教師データとして用いることで、推論部11を学習させる。一方で、他の情報処理装置では、時系列データSDに対する疑似ラベル付与に係る処理の実行を省略することができる。
 <例示的実施形態3の効果>
 このように、本例示的実施形態に係る情報処理装置1Aによれば、他の情報処理装置が教師データとして用いる疑似ラベル付与済の時系列データを生成することができる。
 〔ソフトウェアによる実現例〕
 情報処理装置1および情報処理装置1Aの一部又は全部の機能は、集積回路(ICチップ)等のハードウェアによって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
 後者の場合、情報処理装置1および情報処理装置1Aは、例えば、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータによって実現される。このようなコンピュータの一例(以下、コンピュータCと記載する)を図8に示す。
 コンピュータCは、少なくとも1つのプロセッサC1と、少なくとも1つのメモリC2と、を備えている。メモリC2には、コンピュータCを情報処理装置1および情報処理装置1Aとして動作させるためのプログラムPが記録されている。コンピュータCにおいて、プロセッサC1は、プログラムPをメモリC2から読み取って実行することにより、情報処理装置1および情報処理装置1Aの各機能が実現される。
 プロセッサC1としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、MPU(Micro Processing Unit)、FPU(Floating point number Processing Unit)、PPU(Physics Processing Unit)、マイクロコントローラ、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。メモリC2としては、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせなどを用いることができる。
 なお、コンピュータCは、プログラムPを実行時に展開したり、各種データを一時的に記憶したりするためのRAM(Random Access Memory)を更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、他の装置との間でデータを送受信するための通信インタフェースを更に備えていてもよい。また、コンピュータCは、キーボードやマウス、ディスプレイやプリンタなどの入出力機器を接続するための入出力インタフェースを更に備えていてもよい。
 また、プログラムPは、コンピュータCが読み取り可能な、一時的でない有形の記録媒体Mに記録することができる。このような記録媒体Mとしては、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、又はプログラマブルな論理回路などを用いることができる。コンピュータCは、このような記録媒体Mを介してプログラムPを取得することができる。また、プログラムPは、伝送媒体を介して伝送することができる。このような伝送媒体としては、例えば、通信ネットワーク、又は放送波などを用いることができる。コンピュータCは、このような伝送媒体を介してプログラムPを取得することもできる。
 〔付記事項1〕
 本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。例えば、上述した実施形態に開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
 〔付記事項2〕
 上述した実施形態の一部又は全部は、以下のようにも記載され得る。ただし、本発明は、以下の記載する態様に限定されるものではない。
 (付記1)
 時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論する推論手段と、
 時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する、前記推論手段による推論結果の互いの一致度を算出する算出手段と、
 前記一致度に応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する疑似ラベル付与手段と
を備える情報処理装置。
 (付記2)
 前記推論手段は、各部分データに関し、複数のクラスの各々についての確信度を算出し、
 前記疑似ラベル付与手段は、
  前記区間に含まれる複数の部分データに関し、確信度が最も高いクラスの同一性が所定の割合以上である場合に、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
付記1に記載の情報処理装置。
 (付記3)
 前記疑似ラベル付与手段は、
  前記区間に含まれる複数の部分データに関し、確信度が最も高いクラスの同一性が所定の割合以上である場合に、前記区間における前記複数の部分データの全てに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
付記2に記載の情報処理装置。
 (付記4)
 前記疑似ラベル付与手段は、
  前記区間に含まれる複数の部分データに関し、確信度が最も高いクラスが全て同一である場合に、前記区間における前記複数の部分データの全てに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
付記3に記載の情報処理装置。
 (付記5)
 前記疑似ラベル付与手段は、
  前記区間に含まれる複数の部分データの任意のペアについて、確信度が最も高いクラスが同一であって、かつ、最も高い確信度の相違が2倍以内となる場合に、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
付記1に記載の情報処理装置。
 (付記6)
 前記疑似ラベル付与手段は、
  前記区間に含まれる複数の部分データの各々における最も高い確信度の時間軸に沿ったばらつきに応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
付記1に記載の情報処理装置。
 (付記7)
 前記疑似ラベル付与手段は、
  前記区間に含まれる複数の部分データの少なくとも何れかに関する確信度であって、当該部分データにおける各クラスの確信度のばらつきに応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
付記1に記載の情報処理装置。
 (付記8)
 前記推論手段は、各部分データに関し、複数のクラスの各々についての確信度を算出し、
 前記疑似ラベル付与手段は、
  前記区間に含まれる複数の部分データに関し、確信度の分布間距離が所定の値以下である場合に、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
付記1に記載の情報処理装置。
 (付記9)
 前記疑似ラベル付与手段が付与した疑似ラベルを含む時系列データを用いて、前記推論手段を学習させる学習手段を更に備えている
付記1から8の何れか1項に記載の情報処理装置。
 (付記10)
 時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論すること、
 時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する推論結果の互いの一致度を算出すること、
 前記一致度に応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与することを含む
 情報処理方法。
 (付記11)
 コンピュータを、
 時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論する推論手段と、
 時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する、前記推論手段による推論結果の互いの一致度を算出する算出手段と、
 前記一致度に応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する疑似ラベル付与手段とを備える情報処理装置として機能させる
 プログラム。
 〔付記事項3〕
 上述した実施形態の一部又は全部は、更に、以下のように表現することもできる。
 少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、
 時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論する処理と、
 時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する推論結果の互いの一致度を算出する処理と、
 前記一致度に応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する処理とを実行する。
 なお、この情報処理装置は、更にメモリを備えていてもよく、このメモリには、クラスを推論する処理と、一致度を算出する処理と、疑似ラベルを付与する処理とを前記プロセッサに実行させるためのプログラムが記憶されていてもよい。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な一時的でない有形の記録媒体に記録されていてもよい。
 1         情報処理装置
 10A       制御部
 11        推論部
 12        算出部
 13        疑似ラベル付与部
 14        学習部
 20A       記憶部
 30A       入力部
 40A       通信部
 121       抽出部
 122       一致度計算部
 141       第1の損失関数算出部
 142       第2の損失関数算出部
 143       パラメータ更新部

 

Claims (11)

  1.  時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論する推論手段と、
     時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する、前記推論手段による推論結果の互いの一致度を算出する算出手段と、
     前記一致度に応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する疑似ラベル付与手段と
    を備える情報処理装置。
  2.  前記推論手段は、各部分データに関し、複数のクラスの各々についての確信度を算出し、
     前記疑似ラベル付与手段は、
      前記区間に含まれる複数の部分データに関し、確信度が最も高いクラスの同一性が所定の割合以上である場合に、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3.  前記疑似ラベル付与手段は、
      前記区間に含まれる複数の部分データに関し、確信度が最も高いクラスの同一性が所定の割合以上である場合に、前記区間における前記複数の部分データの全てに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
    請求項2に記載の情報処理装置。
  4.  前記疑似ラベル付与手段は、
      前記区間に含まれる複数の部分データに関し、確信度が最も高いクラスが全て同一である場合に、前記区間における前記複数の部分データの全てに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5.  前記疑似ラベル付与手段は、
      前記区間に含まれる複数の部分データの任意のペアについて、確信度が最も高いクラスが同一であって、かつ、最も高い確信度の相違が任意の定数倍以内となる場合に、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  6.  前記疑似ラベル付与手段は、
      前記区間に含まれる複数の部分データの各々における最も高い確信度の時間軸に沿ったばらつきに応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  7.  前記疑似ラベル付与手段は、
      前記区間に含まれる複数の部分データの少なくとも何れかに関する確信度であって、当該部分データにおける各クラスの確信度のばらつきに応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  8.  前記推論手段は、各部分データに関し、複数のクラスの各々についての確信度を算出し、
     前記疑似ラベル付与手段は、
      前記区間に含まれる複数の部分データに関し、確信度の分布間距離が所定の値以下である場合に、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する
    請求項1に記載の情報処理装置。
  9.  前記疑似ラベル付与手段が付与した疑似ラベルを含む時系列データを用いて、前記推論手段を学習させる学習手段を更に備えている
    請求項1から8の何れか1項に記載の情報処理装置。
  10.  時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論すること、
     時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する推論結果の互いの一致度を算出すること、
     前記一致度に応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与することを含む
     情報処理方法。
  11.  コンピュータを、
     時系列データを構成する各部分データに関するクラスを推論する推論手段と、
     時間的に連続する区間に含まれる複数の部分データの各々に関する、前記推論手段による推論結果の互いの一致度を算出する算出手段と、
     前記一致度に応じて、前記区間における前記複数の部分データの少なくとも何れかに対して、前記区間における前記推論結果に基づく疑似ラベルを付与する疑似ラベル付与手段とを備える情報処理装置として機能させる
     プログラム。
     

     
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