WO2023145586A1

WO2023145586A1 - 蓄電装置

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Publication number: WO2023145586A1
Application number: PCT/JP2023/001440
Authority: WO
Inventors: 洋介西村
Original assignee: 株式会社Ｇｓユアサ
Priority date: 2022-01-26
Filing date: 2023-01-19
Publication date: 2023-08-03

Abstract

本実施形態の蓄電装置は、蓄電素子の積層体と、第一方向に積層体を挟む一対の終端部材と、各終端部材の端部同士を接続する接続部材と、を備え、終端部材は、板状の終端部材本体を有し、終端部材本体は、第二方向に延びる第一辺と第三方向に延びる第二辺とを含み、接続部材は、積層体と隣り合う接続部材本体と、接続部材本体の第三方向の端部から積層体に沿って延びる第一片部と、接続部材本体の第一方向の端部から終端部材本体に沿って延びる第二片部と、第一片部と第二片部とを接続する接続部と、を有し、終端部材本体の第一辺と第二辺とを繋ぐ第一端縁と、接続部及び第二片部の各端縁を含む第二端縁とは、交差するように対向する対向部をそれぞれ有し、終端部材及び接続部の少なくとも一方の対向部を含む端部は、該端部と隣接する部位に対して相手側の対向部から離れるように曲がっていることを特徴とする。

Description

蓄電装置

　本発明は、蓄電素子を備える蓄電装置に関する。

　従来から、複数の電池セルを備える電源装置が知られている（特許文献１参照）。この電源装置５００は、図１７及び図１８に示すように、電池セル５０１を複数枚積層した電池積層体５０２と、この電池積層体５０２の積層方向の両端部に配置してなる一対のエンドプレート５０３と、エンドプレート５０３に固定してなるバインドバー５０４と、を備える。

　電池セル５０１は、外形を幅よりも厚さを薄くした板状としており、主面を矩形状として、複数枚を積層している。具体的に、電池セル５０１は、その外形を構成する外装缶を、幅よりも厚さを薄くした角形としている。

　一対のエンドプレート５０３は、電池セル５０１を、セパレータ５０５を介して交互に積層した状態の電池積層体５０２の両側の端面を覆っている。この一対のエンドプレート５０３は、バインドバー５０４で固定されることにより電池積層体５０２を狭持する。各エンドプレート５０３は、１枚の金属板で構成されている。

　バインドバー５０４は、両端部をエンドプレート５０３に固定されている本体プレート５０６を有する。この本体プレート５０６は、両端にエンドプレート５０３が積層された電池積層体５０２の両側面に配置されて、端部を一対のエンドプレート５０３に固定されている。

　詳しくは、本体プレート５０６は、電池積層体５０２の電池積層方向に延長された板状に形成される。より詳しくは、本体プレート５０６は、電池積層体５０２の側面を覆う平板状の締結主面５０７と、その端縁を折曲した折曲片として、第一折曲片５０８、第二折曲片５０９、第三折曲片５１０、第四折曲片５１１を有する。

　第一折曲片５０８は、上端側を折曲した上端折曲片である。第二折曲片５０９は、下端側を折曲した下端折曲片であり、電池積層体５０２の下面の隅部をそれぞれ部分的に被覆する。第三折曲片５１０は、前方側を部分的に折曲したエンドプレート固定片であり、第四折曲片５１１は、後方側を部分的に折曲したエンドプレート固定片である。

　この本体プレート５０６は、金属板を折曲加工して製造され、エンドプレート固定片でもってエンドプレート５０３にねじ止めにより固定される。

　このように構成される電源装置５００では、一対のエンドプレート５０３とバインドバー５０４とによって電池積層体５０２が積層方向に大きな力で挟持されている。このため、近年では、電源装置５００の各構成において十分な剛性が求められている。

　バインドバー５０４の隅部において、上端折曲片（第一折曲片５０８）とエンドプレート固定片（第三折曲片５１０、第四折曲片５１１）との対応する端部同士を接続してバインドバー５０４（詳しくは、本体プレート５０６）の剛性を向上させることが考えられる。

　このような構成の場合、エンドプレート５０３の端縁（周縁）と本体プレート５０６の前記接続した部位の端縁とが交差するように対向した状態で干渉（当接）するため、この当接部位に大きな応力集中が生じ、本体プレート５０６やエンドプレート５０３が損傷することが懸念される。

特開２０２１－２６８７５号公報

　本実施形態は、終端部材の端縁と接続部材の端縁との干渉を抑えることができる蓄電装置を提供することを目的とする。

　本実施形態の蓄電装置は、
　第一方向に並ぶ複数の蓄電素子を有する積層体と、
　前記第一方向において前記積層体を挟み込む一対の終端部材と、
　前記一対の終端部材における前記第一方向と直交する第二方向の対応する端部同士を接続する接続部材と、を備え、
　前記一対の終端部材のうちの少なくとも一方の終端部材は、前記第一方向と直交する方向に広がる終端部材本体を有し、
　前記終端部材本体は、前記第一方向から見て、該終端部材本体における前記第一方向及び前記第二方向のそれぞれと直交する第三方向の各端部において前記第二方向に沿って延びる第一辺と、該終端部材本体における前記第二方向の各端部において前記第三方向に沿って延びる第二辺と、を含み、
　前記接続部材は、
　　前記第二方向において前記積層体と隣り合う位置において前記第一方向に延びる接続部材本体と、
　　前記第三方向における前記接続部材本体の一方の端部から、前記第二方向における前記積層体に近づく向きに沿って延びると共に前記第一方向に沿って延びる第一片部と、
　　前記第一方向における前記接続部材本体の一方の端部から前記終端部材本体における前記積層体の側と反対側の面に沿って前記第二方向に延びると共に前記第三方向に延びる第二片部と、
　　前記第一片部と前記第二片部との対応する端部同士を接続する接続部と、を有し、
　前記終端部材本体において前記第一辺と前記第二辺とを繋ぐ部位の端縁である第一端縁と、前記接続部及び前記第二片部の各端縁を含む第二端縁とは、交差するように対向する対向部をそれぞれ有し、
　前記終端部材及び前記接続部の少なくとも一方における前記対向部を含む端部は、該端部と隣接する部位に対して相手側の対向部から離れるように曲がっている。

　以上より、本実施形態によれば、終端部材の端縁と接続部材の端縁との干渉を抑えることができる蓄電装置を提供することができる。

図１は、本実施形態に係る蓄電装置の斜視図である。図２は、前記蓄電装置の正面図である。図３は、前記蓄電装置の平面図である。図４は、図３においてＩＶで示す部位の拡大図である。図５は、前記蓄電装置において構成の一部を省略した分解斜視図である。図６は、前記蓄電装置が備える終端部材の正面図である。図７は、前記終端部材の分解斜視図である。図８は、前記終端部材の分解斜視図である。図９は、前記終端部材が有する第二部材の正面図である。図１０は、前記第二部材の側面図である。図１１は、前記第二部材におけるＺ軸方向の一方の端部の拡大側面図である。図１２は、前記終端部材の隅部及びその周辺部位を第一部材側から見た部分拡大図である。図１３は、前記蓄電装置が備える接続部材であって中間部分を省略した接続部材の側面図である。図１４は、前記接続部材の正面図である。図１５は、中間部分を省略した前記接続部材の平面図である。図１６は、前記接続部材の端部の拡大斜視図である。図１７は、従来の電源装置の斜視図である。図１８は、前記電源装置の分解斜視図である。

（１）本実施形態の蓄電装置は、
　第一方向に並ぶ複数の蓄電素子を有する積層体と、
　前記第一方向において前記積層体を挟み込む一対の終端部材と、
　前記一対の終端部材における前記第一方向と直交する第二方向の対応する端部同士を接続する接続部材と、を備え、
　前記一対の終端部材のうちの少なくとも一方の終端部材は、前記第一方向と直交する方向に広がる終端部材本体を有し、
　前記終端部材本体は、前記第一方向から見て、該終端部材本体における前記第一方向及び前記第二方向のそれぞれと直交する第三方向の各端部において前記第二方向に沿って延びる第一辺と、該終端部材本体における前記第二方向の各端部において前記第三方向に沿って延びる第二辺と、を含み、
　前記接続部材は、
　　前記第二方向において前記積層体と隣り合う位置において前記第一方向に延びる接続部材本体と、
　　前記第三方向における前記接続部材本体の一方の端部から、前記第二方向における前記積層体に近づく向きに沿って延びると共に前記第一方向に沿って延びる第一片部と、
　　前記第一方向における前記接続部材本体の一方の端部から前記終端部材本体における前記積層体の側と反対側の面に沿って前記第二方向に延びると共に前記第三方向に延びる第二片部と、
　　前記第一片部と前記第二片部との対応する端部同士を接続する接続部と、を有し、
　前記終端部材本体において前記第一辺と前記第二辺とが繋がっている部位の端縁である第一端縁と、前記接続部及び前記第二片部の各端縁を含む第二端縁とは、交差するように対向する対向部をそれぞれ有し、
　前記終端部材及び前記接続部の少なくとも一方における前記対向部を含む端部は、該端部と隣接する部位に対して相手側の対向部から離れるように曲がっている。

　かかる構成によれば、終端部材の端縁（該端縁に含まれる対向部）と、接続部材の端縁（該端縁に含まれる対向部）との干渉を抑えることができる。

（２）上記（１）に記載の蓄電装置において、本実施形態の蓄電装置では、
　前記終端部材本体は、前記対向部を含む前記端部と、前記第二片部が固定される被固定部と、を有し、
　該終端部材本体において、前記対向部を含む前記端部と前記被固定部とは、隣り合っていてもよい。

　接続部材によって一対の終端部材を接続することで積層体に第一方向の大きな拘束力を加える場合に、この構成によれば、端縁同士が干渉したときに大きな力が生じやすい位置での終端部材と接続部材との端縁同士の干渉を抑えることができる。

（３）上記（１）または（２）に記載の蓄電装置において、本実施形態の蓄電装置では、
　前記終端部材本体は、前記第一方向における前記積層体から離れる向きに順に並ぶとともに互いに接する第一部材と第二部材とを有し、、
　前記第二部材は、前記対向部を含む前記端部を含み、
　前記第一部材における前記第二部材の前記対向部を含む前記端部と対応する部位は、該第二部材と接していない、又は、前記第一部材は、前記第二部材の前記対向部を含む端部と前記第一方向から見て重なる領域に配置されていなくてもよい。

　このように、第一部材と第二部材とが重なる（並ぶ）ことで終端部材の強度を確保しつつ、終端部材と接続部材との端縁同士の干渉を抑えることができる。

　以下、本発明の一実施形態について、図１～図１６を参照しつつ説明する。尚、本実施形態の各構成部材（各構成要素）の名称は、本実施形態におけるものであり、背景技術における各構成部材（各構成要素）の名称と異なる場合がある。

　蓄電装置１は、図１～図５に示すように、所定方向に並ぶ複数の蓄電素子１０を有する積層体Ｄと、前記所定方向において積層体Ｄを挟み込む一対の終端部材３０と、一対の終端部材３０同士を接続する接続部材３５と、を備える。具体的に、本実施形態の蓄電装置１は、前記所定方向において蓄電素子１０と隣接部材２とが交互に並ぶ積層体Ｄと、終端部材３０と接続部材３５とを有し、積層体Ｄを保持する保持部材３と、を備える。この蓄電装置１は、少なくとも一つの隣接部材２を保持部材３に固定する第一締結部材５と、積層体Ｄ（詳しくは、積層体Ｄに含まれる複数の蓄電素子１０）と保持部材３との間に配置される少なくとも一つのインシュレータ６と、異なる蓄電素子１０同士を導通可能に接続する複数のバスバ８と、を備える。

　複数の蓄電素子１０のそれぞれは、一次電池、二次電池、キャパシタ等である。本実施形態の蓄電素子１０は、充放電可能な非水電解質二次電池である。より具体的には、蓄電素子１０は、リチウムイオンの移動に伴って生じる電子移動を利用したリチウムイオン二次電池である。

　具体的に、各蓄電素子１０は、電極体と、電極体を電解液と共に収容するケース１１と、少なくとも一部がケース１１の外側に露出する外部端子１４と、電極体と外部端子１４とを接続する集電体と、を備える。

　電極体では、正極と負極とがセパレータを介して交互に積層されている。この電極体においてリチウムイオンが正極と負極との間を移動することにより、蓄電素子１０が充放電する。

　ケース１１は、開口を有するケース本体１２と、ケース本体１２の開口を塞ぐ（閉じる）板状の蓋板１３と、を有する。このケース本体１２は、開口方向における一方の端部が塞がれた角筒形状（即ち、有底角筒形状）を有し、ケース１１は、直方体形状（六面形状）を有する。

　具体的に、ケース本体１２は、板状の閉塞部１２１と、閉塞部１２１の周縁に接続される筒状の胴部（周壁）１２２と、を備える。

　閉塞部１２１は、ケース本体１２が開口を上に向けた姿勢で配置されたときにケース本体１２の下端に位置する（即ち、前記開口が上を向いたときのケース本体１２の底壁となる）部位である。閉塞部１２１は、該閉塞部１２１の法線方向から見て、矩形状である。

　胴部１２２は、角筒形状、より詳しくは、偏平な角筒形状である。胴部１２２は、閉塞部１２１の周縁における長辺から延びる一対の長壁部１２３と、閉塞部１２１の周縁における短辺から延びる一対の短壁部１２４と、を有する。この胴部１２２において、短壁部１２４が一対の長壁部１２３の対応する端部同士をそれぞれ接続することによって、角筒状の胴部１２２が形成されている。

　蓋板１３は、ケース本体１２の開口を塞ぐ板状の部材である。この蓋板１３が該蓋板１３の周縁部をケース本体１２の開口周縁部に重ね合わされた状態でケース本体１２に接合されることによって、ケース１１が形成されている。

　以上のケース１１は、扁平な直方体形状であり、複数の蓄電素子１０は、ケース１１の幅広な面（長壁部１２３）を対向させた状態で、前記所定方向に並んでいる。

　外部端子１４は、他の蓄電素子１０の外部端子１４又は外部機器等と電気的に接続される部位である。外部端子１４は、導電性を有する部材によって形成される。例えば、外部端子１４は、アルミニウム又はアルミニウム合金等のアルミニウム系金属材料、銅又は銅合金等の銅系金属材料等の溶接性の高い金属材料によって形成される。

　以下の説明では、複数の蓄電素子１０が並ぶ方向（第一方向）を直交座標系のＸ軸方向、ケース１１の短壁部１２４同士が対向する方向（第二方向）を直交座標系のＹ軸方向、蓋板１３と閉塞部１２１とが対向する方向（第三方向）を直交座標系のＺ軸方向とする。

　隣接部材２は、絶縁性を有し、Ｘ軸方向に並ぶ蓄電素子１０間、又は蓄電素子１０と該蓄電素子１０に対してＸ軸方向に並ぶ部材（本実施形態の例では、保持部材３の一部）との間に配置される。本実施形態の隣接部材２は、樹脂によって形成されている。この隣接部材２は、隣接する蓄電素子１０との間に温度調整用の流体（本実施形態の例では空気等の気体）が流通可能な流路（流路空間）Ｒを形成する。本実施形態の蓄電装置１は、複数の隣接部材２を備え、これら複数の隣接部材２は、複数種の隣接部材２Ａ、２Ｂ、２Ｃを含む。

　具体的に、複数の隣接部材２は、隣り合う二つの蓄電素子１０間に配置される第一の隣接部材２Ａと、隣り合う蓄電素子１０間に配置され且つ保持部材３に固定される第二の隣接部材２Ｂと、保持部材３とＸ軸方向の最も端にある蓄電素子１０との間で該蓄電素子１０と隣接する第三の隣接部材２Ｃと、を含む。即ち、蓄電装置１は、隣接部材２として、第一の隣接部材２Ａと、第二の隣接部材２Ｂと、第三の隣接部材２Ｃと、を備える。本実施形態の蓄電装置１は、複数の第一の隣接部材２Ａと、一つの第二の隣接部材２Ｂと、二つ（一対）の第三の隣接部材２Ｃと、を備える。これら複数の第一の隣接部材２Ａのそれぞれは、第二の隣接部材２Ｂが配置されている蓄電素子１０間を除いた各蓄電素子１０間に配置されている。

　複数の第一の隣接部材２Ａのそれぞれは、Ｘ軸方向に隣り合う蓄電素子１０間においてＸ軸方向と直交する方向に広がる第一本体部２１Ａと、第一本体部２１Ａと隣り合う蓄電素子１０の該第一本体部２１Ａに対する移動を規制する少なくとも一つの第一規制部２５Ａと、を有する。複数の第一の隣接部材２Ａのそれぞれは、隣り合う蓄電素子１０との間に温度調整用流体が流通可能な少なくとも一つの流路Ｒを形成する。

　第一本体部２１Ａは、蓄電素子１０のケース１１の長壁部１２３と一部を当接させた状態で対向する部位である。この第一本体部２１Ａは、隣接する蓄電素子１０と共同して該蓄電素子１０との間に温度調整用の流体が流通可能な流路Ｒを形成する。本実施形態の第一本体部２１Ａは、Ｘ軸方向から見て蓄電素子１０と対応する大きさの矩形状であり、Ｘ－Ｚ面（Ｘ軸方向とＺ軸方向とを含む面）に沿った断面形状が矩形波形である。

　第一規制部２５Ａは、矩形状の第一本体部２１Ａの少なくとも角部からＸ軸方向に延び、第一本体部２１Ａと隣接する蓄電素子１０（詳しくはケース１１）とＹ－Ｚ面（Ｙ軸方向とＺ軸方向とを含む面）方向の外側から当接することによって該蓄電素子１０の第一本体部２１Ａに対するＹ－Ｚ面方向への相対移動を規制する。本実施形態の第一規制部２５Ａは、第一本体部２１ＡからＸ軸方向の一方と他方とに向けてそれぞれ延びている。

　第二の隣接部材２Ｂは、隣り合う二つの蓄電素子１０間においてＸ軸方向と直交する方向（Ｙ－Ｚ面方向）に広がる第二本体部２１Ｂと、第二の該隣接部材２Ｂの保持部材３への固定に用いられる第二締結部材２２Ｂと、を有する。第二の隣接部材２Ｂは、第二本体部２１Ｂと隣り合う蓄電素子１０の該第二本体部２１Ｂに対する移動を規制する少なくとも一つの第二規制部２５Ｂを有する。第二の隣接部材２Ｂも、隣り合う蓄電素子１０との間に温度調整用流体が流通可能な少なくとも一つの流路Ｒを形成する。

　第二本体部２１Ｂは、蓄電素子１０のケース１１の長壁部１２３と一部を当接させた状態で対向する部位である。この第二本体部２１Ｂは、隣接する蓄電素子１０と共同して該蓄電素子１０との間に温度調整用の流体が流通可能な流路Ｒを形成する。この第二本体部２１ＢのＸ軸方向の寸法は、第一本体部２１ＡのＸ軸方向の寸法より大きい（即ち、厚肉である）。本実施形態の第二本体部２１Ｂは、Ｘ軸方向から見て蓄電素子１０と対応する大きさの矩形状である。この第二本体部２１Ｂは、それぞれがＹ軸方向に延び且つＺ軸方向に間隔をあけて並ぶ複数の凸条２１１Ｂを有する。これら複数の凸条２１１Ｂは、第二本体部２１Ｂにおける蓄電素子１０との対向面２１２Ｂから突出している。

　第二締結部材２２Ｂは、第二本体部２１ＢにおいてＹ軸方向の各端部にそれぞれ配置されている。これら複数の第二締結部材２２Ｂのそれぞれは、第一締結部材５と係合することによって第二の隣接部材２Ｂと保持部材３とを締結する。本実施形態の各第二締結部材２２Ｂは、インサートナットである。本実施形態の各第一締結部材５は、ボルトであり、保持部材３を挿通した状態で第二締結部材２２Ｂと係合（螺合）することによって第二の隣接部材２Ｂと保持部材３とを締結する。

　第二規制部２５Ｂは、矩形状の第二本体部２１Ｂの少なくとも角部からＸ軸方向に延び、第二本体部２１Ｂと隣接する蓄電素子１０（詳しくはケース１１）とＹ－Ｚ面方向の外側から当接することによって該蓄電素子１０の第二本体部２１Ｂに対するＹ－Ｚ面方向への相対移動を規制する。本実施形態の第二規制部２５Ｂは、第二本体部２１ＢからＸ軸方向の一方と他方とに向けてそれぞれ延びている。

　二つの第三の隣接部材２Ｃのそれぞれは、Ｘ軸方向に隣り合う蓄電素子１０と保持部材３の一部（本実施形態の例では、終端部材３０）との間においてＸ軸方向と直交する方向に広がる第三本体部２１Ｃと、第三本体部２１Ｃと隣り合う蓄電素子１０の該第三本体部２１Ｃに対する移動を規制する少なくとも一つの第三規制部２５Ｃと、を有する。二つの第三の隣接部材２Ｃのそれぞれは、隣り合う蓄電素子１０との間に温度調整用流体が流通可能な少なくとも一つの流路Ｒを形成する。

　第三本体部２１Ｃは、蓄電素子１０の長壁部１２３と一部を当接させた状態で対向する部位である。この第三本体部２１Ｃも、第一の隣接部材２Ａの第一本体部２１Ａ及び第二の隣接部材２Ｂの第二本体部２１Ｂと同様に、隣接する蓄電素子１０と共同して該蓄電素子１０との間に温度調整用の流体が流通可能な流路Ｒを形成する。本実施形態の第三本体部２１Ｃは、Ｘ軸方向から見て蓄電素子１０と対応する大きさの矩形状である。この第三本体部２１Ｃは、それぞれがＹ軸方向に延び且つＺ軸方向に間隔をあけて並ぶ複数の凸条２１１Ｃを有する。これら複数の凸条２１１Ｃは、第三本体部２１Ｃにおける蓄電素子１０との対向面２１２Ｃから突出している。

　第三規制部２５Ｃは、矩形状の第三本体部２１Ｃの少なくとも角部からＸ軸方向に延び、第三本体部２１Ｃと隣接する蓄電素子１０（詳しくはケース１１）とＹ－Ｚ面方向の外側から当接することによって該蓄電素子１０の第三本体部２１Ｃに対するＹ－Ｚ面方向への相対移動を規制する。本実施形態の第三規制部２５Ｃは、第三本体部２１ＣからＸ軸方向の一方（蓄電素子１０側）に向けて延びている。

　保持部材３は、複数の蓄電素子１０と複数の隣接部材２とを含む積層体Ｄの周囲を囲むことで該積層体Ｄを保持する。即ち、保持部材３は、複数の蓄電素子１０と複数の隣接部材２との周囲を囲むことで、これら複数の蓄電素子１０及び複数の隣接部材２をひとまとめに保持する。この保持部材３は、金属等の導電性を有する部材によって構成される。

　具体的に、保持部材３は、Ｘ軸方向における積層体Ｄの両側に配置される一対の終端部材３０と、Ｙ軸方向において積層体Ｄと隣り合う位置でＸ軸方向に沿って延びる接続部材３５と、を有する。本実施形態の保持部材３は、Ｙ軸方向に間隔をあけて配置される一対の接続部材３５を有し、一対の接続部材３５のそれぞれは、一対の終端部材３０のＹ軸方向の対応する端部同士を接続する。保持部材３は、終端部材３０と接続部材３５とを締結する少なくとも一つの締結部材３７を有する。本実施形態の保持部材３は、複数の締結部材３７を有する。

　一対の終端部材３０のそれぞれは、図６にも示すように、Ｘ軸方向と直交する方向に広がる終端部材本体３０１を有する。この終端部材本体３０１は、Ｘ軸方向から見て、該終端部材本体３０１におけるＺ軸方向の各端部においてＹ軸方向に沿って延びる第一辺３２１Ａと、該終端部材本体３０１におけるＹ軸方向の各端部においてＺ軸方向に沿って延びる第二辺３２１Ｂと、を含む矩形状である。この終端部材本体３０１は、蓄電素子１０と対応する大きさの矩形状であり、Ｘ軸方向に貫通する連結用貫通孔３０１１を四隅に有する。即ち、終端部材３０は、四つの連結用貫通孔３０１１を有する。この連結用貫通孔３０１１と、連結用貫通孔３０１１の貫通孔周縁部３０１２とは、接続部材３５の終端部材３０への固定（連結）に用いられる被固定部Ｆを構成する。

　具体的に、終端部材３０は、図７～図１１にも示すように、少なくとも一部が互いに接するようにＸ軸方向における積層体Ｄから離れる向きに順に並ぶ第一部材３１と第二部材３２とを有し、Ｘ軸方向から見てＹ軸方向に長尺な矩形状である。本実施形態の終端部材３０では、第二部材３２の一部３２１がＸ軸方向から見て矩形状の輪郭を有し、この矩形状の輪郭を構成する第一辺と第二辺とが上述の終端部材本体３０１の第一辺３２１Ａと第二辺３２１Ｂとを構成する（図９参照）。即ち、第二部材３２の前記一部３２１が第一辺３２１Ａと第二辺３２１Ｂとを有する。

　第二部材３２は、Ｘ軸方向と直交する方向（Ｙ－Ｚ面方向）に沿って広がる板状の第二部材本体３２１と、第二部材本体３２１からＸ軸方向における積層体Ｄから離れる向きに延びる鍔部３２２と、を有する。

　第二部材本体３２１は、Ｘ軸方向から見て蓄電素子１０と対応する矩形状、具体的には、Ｙ軸方向に長尺な矩形状である。この第二部材本体３２１におけるＺ軸方向の一方の各隅部（端部）３２１１（図９及び図１１においてスモークを付した部位）は、該隅部３２１１と隣接する部位（隣接部位）３２１２に対し、接続部材３５における該隅部３２１１と対向する部位（端縁）ＥＦ２から離れるように曲がっている（図４参照）。

　この隅部３２１１は、第二部材本体３２１の矩形状の輪郭を構成し且つＹ軸方向に沿って延びる第一辺３２１Ａと、前記輪郭を構成し且つＺ軸方向に沿って延びる第二辺３２１Ｂとが繋がっている部位であり、該隅部３２１１の端縁（第一端縁）Ｅｐ１は、終端部材３０（詳しくは、第二部材３２）の端縁Ｅｐに含まれる。

　本実施形態の隣接部位３２１２は、Ｘ軸方向と直交する方向に広がる部位であり、隅部３２１１は、第一端縁Ｅｐ１が積層体Ｄに近づくように隣接部位３２１２に対して曲がっている（図１０及び図１１参照）。

　第二部材本体３２１は、四隅（即ち、矩形状の各角部）に、Ｘ軸方向に貫通する第二連結用貫通孔３２１５を有する。即ち、第二部材本体３２１は、四つの第二連結用貫通孔３２１５を有する。

　鍔部３２２は、第二部材本体３２１のＺ軸方向の一方（図１０における上方）の端部からＸ軸方向における積層体Ｄから離れる向きに延びると共に、Ｙ軸方向に延びる板状の部位である。

　第一部材３１は、Ｘ軸方向から見て第二部材３２の第二部材本体３２１と対応する矩形状、詳しくは、Ｙ軸方向に長尺な矩形状であり、第二部材３２に重ねられている。この第一部材３１は、終端部材３０において、第二部材３２の隅部（対向部Ｅｐｏを含む端部）３２１１とＸ軸方向から見て重なる領域に配置されていない（図１２参照）。第一部材３１は、四隅（即ち、矩形状の各角部）に、Ｘ軸方向に貫通する第一連結用貫通孔３１１（図７及び図８参照）を有する。即ち、第一部材３１は、四つの第一連結用貫通孔３１１を有する。

　これら四つの第一連結用貫通孔３１１のそれぞれは、第二部材本体３２１の四隅に配置された各第二連結用貫通孔３２１５とＸ軸方向から見て重なっている。これにより、第二部材本体３２１の第二連結用貫通孔３２１５と第一部材３１の第一連結用貫通孔３１１とがＸ軸方向に連なって終端部材３０の連結用貫通孔３０１１を構成する。

　第一部材３１は、Ｘ軸方向の蓄電素子１０に近づく向きに突出する複数（本実施形態の例では、二つ）の凸部３１２を有する。これら複数の凸部３１２のそれぞれは、Ｙ軸方向に延び、Ｚ軸方向に間隔をあけて配置されている。各凸部３１２の頂部（突出方向の先端部）は、第三の隣接部材２Ｃに当接している。本実施形態の凸部３１２は、絞り加工によって形成されている。

　一対の接続部材３５のそれぞれは、図１、図２、図５、及び図１３～図１６に示すように、Ｙ軸方向において積層体Ｄと隣り合う位置においてＸ軸方向に延びると共にＺ軸方向に延びる接続部材本体３５０と、接続部材本体３５０のＺ軸方向の一方の端部から、Ｙ軸方向における積層体Ｄに近づく向きに延びると共にＸ軸方向に延びる第一片部３５１と、接続部材本体３５０のＸ軸方向の各端部から終端部材本体３０１における積層体Ｄの側と反対側の面に沿ってＹ軸方向に延びると共にＺ軸方向に延びる一対の第二片部３５２と、第一片部３５１と第二片部３５２との対応する端部同士を接続する接続部３５３と、を有する。一対の接続部材３５のそれぞれは、接続部材本体３５０のＺ軸方向の他方の端部から、Ｙ軸方向における積層体Ｄに近づく向きに延びると共にＸ軸方向に延びる第三片部３５４を有する。本実施形態の接続部材３５は、所定形状の板部材が絞り加工又は曲げ加工されることによって形成されている。

　接続部材本体３５０は、Ｙ軸方向と直交する方向に広がる板状の部位であり、少なくとも一つの貫通孔３５０１を有する。本実施形態の接続部材本体３５０は、Ｙ軸方向から見てＸ軸方向に長尺な矩形状であり、複数の貫通孔３５０１を有する。

　本実施形態の接続部材３５において、第一片部３５１は、Ｘ軸方向に長尺な帯状の部位である。

　各第二片部３５２は、Ｚ軸方向に長尺な矩形状であり、接続部材本体３５０との境界部（Ｙ軸方向における接続部材本体３５０側の端部）では、接続部材本体３５０に近づくにつれてＺ軸方向の寸法が大きくなっている。これにより、接続部３５３から第二片部３５２にかけての接続部材３５の端縁（第二端縁Ｅｆ２）は、Ｘ軸方向から見て円弧状になっている（図１４参照）。この第二片部３５２は、Ｚ軸方向に間隔をあけて配置される二つの貫通孔３５２１を有する。各貫通孔３５２１は、終端部材３０の連結用貫通孔３０１１（第一部材３１の第一連結用貫通孔３１１と第二部材本体３２１の第二連結用貫通孔３２１５とが連なった貫通孔）と対応する位置に配置されている。

　接続部３５３は、接続部材本体３５０と第一片部３５１と第二片部３５２とをそれぞれ接続する部位であり、本実施形態の接続部３５３は、湾曲している部位である。

　第三片部３５４は、Ｘ軸方向に長尺な帯状の部位であり、Ｙ軸方向の寸法は、Ｘ軸方向の両端部を除いて第一片部３５１より大きい。

　複数の締結部材３７のそれぞれは、終端部材３０の連結用貫通孔３０１１及び接続部材３５（詳しくは、第二片部３５２）の貫通孔３５２１を挿通した状態で終端部材３０と接続部材３５とを締結する。本実施形態の各締結部材３７は、ボルト３７１とナット３７２とによって構成されている。

　インシュレータ６は、絶縁性を有する。このインシュレータ６は、接続部材３５と、積層体Ｄ（詳しくは、積層体Ｄに含まれる複数の蓄電素子１０）と、の間に配置される。具体的に、蓄電装置１は、一対のインシュレータ６を備え、各インシュレータ６は、接続部材３５における少なくとも複数の蓄電素子１０と対向する領域をそれぞれ覆う。これにより、各インシュレータ６は、接続部材３５と、複数の蓄電素子１０との間を絶縁する。各インシュレータ６における接続部材本体３５０の各貫通孔３５０１と対応する位置のそれぞれに接続部材本体３５０の各貫通孔３５０１と対応する大きさ及び形状の貫通孔６１を有する。

　複数のバスバ８のそれぞれは、金属等の導電性を有する板状の部材である。各バスバ８は、蓄電素子１０の外部端子１４同士を導通させる。本実施形態の複数のバスバ８は、蓄電装置１に含まれる複数の蓄電素子１０を直列に接続する（導通させる）。

　以上の蓄電装置１では、図２～図４、図９、図１１、及び図１３～図１６に示すように、終端部材本体３０１（詳しくは、第二部材３２）における隅部３２１１（第一辺３２１Ａと第二辺３２１Ｂとが繋がっている部位）の端縁である第一端縁Ｅｐ１であって終端部材３０の端縁Ｅｐに含まれる第一端縁Ｅｐ１と、接続部３５３及び第二片部３５２の各端縁を含む第二端縁Ｅｆ２であって接続部材３５の端縁Ｅｆに含まれる第二端縁Ｅｆ２とは、交差するように対向する（即ち、互いにねじれの位置にある）対向部Ｅｐｏ、Ｅｆｏをそれぞれ有し、終端部材３０の隅部３２１１（対向部Ｅｐｏを含む端部）は、該隅部３２１１と隣接する部位３２１２に対して相手側（接続部）３５３の対向部Ｅｆｏから離れるように曲がっている。これにより、終端部材３０の端縁Ｅｐ（該端縁Ｅｐに含まれる対向部Ｅｐｏ）と、接続部材３５の端縁Ｅｆ（該端縁Ｅｆに含まれる対向部Ｅｆｏ）との間に隙間α（図４参照）が形成され、互いの干渉を抑えることができる。しかも、終端部材３０の隅部３２１１が、該隅部３２１１と隣接する部位３２１２に対して接続部（相手側）３５３の対向部Ｅｆｏから離れるように曲がっていることで、接続部材３５の接続部３５３から第二片部３５２にかけての円弧状の第二端縁Ｅｆ２のＲ（曲率半径：図２及び図１４の符号Ｒφ参照）を大きくすることができ、これにより、終端部材３０と接続部材３５との端縁Ｅｐ、Ｅｆ同士の干渉（当接）を避けるために第二端縁Ｅｆ２の前記Ｒを小さくした場合（図１４における破線β参照）に比べ、該部位で発生する応力の値（大きさ）を抑えることができる。尚、本実施形態の蓄電装置１における第二端縁Ｅｆ２のＲは、Ｘ軸方向から見たときの曲率半径であり、第二端縁Ｅｆ２は、Ｘ軸方向から見て略円弧状である。

　本実施形態の蓄電装置１では、終端部材本体３０１は、対向部Ｅｐｏを含む端部３２１１と、第二片部３５２が固定される被固定部Ｆ（隣接部位３２１２を含む）と、を有し、該終端部材本体３０１において、対向部Ｅｐｏを含む端部３２１１と被固定部Ｆとは、隣り合っている（図６参照）。具体的に、終端部材本体３０１全体のＺ軸方向の高さを３分割した場合に、端部３２１１と被固定部ＦはＺ軸方向の一方側（図６の上側）３分の１程度の範囲に隣り合って配置されている。終端部材本体３０１全体のＹ軸方向の幅を６分割した場合に、Ｙ軸方向の一方側と他方側の両方（図６の左右）において、端部３２１１と被固定部ＦはＹ軸方向の６分の１程度の範囲にそれぞれ隣り合って配置されている。蓄電装置１において、接続部材３５によって一対の終端部材３０を接続することで積層体ＤにＸ軸方向の大きな拘束力を加える場合に、この構成によれば、端縁Ｅｐ、Ｅｆ同士が干渉した場合に大きな力が生じやすい位置（対向部Ｅｐｏ、Ｅｆｏ）での終端部材３０と接続部材３５との端縁Ｅｐ、Ｅｆ同士の干渉を抑えることができる。

　尚、本発明の蓄電装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。ある実施形態の構成の一部を削除することができる。

　上記実施形態の蓄電装置１では、終端部材３０の隅部（対向部Ｅｐｏを含む端部）３２１１が該隅部３２１１と隣接する部位３２１２に対して接続部材３５の対向部Ｅｆｏから離れるように曲がっているが、この構成に限定されない。接続部材３５の対向部Ｅｆｏを含む端部（接続部３５３やその周辺部位）が該端部と隣接する部位に対して終端部材３０の対向部Ｅｐｏから離れるように曲がっていてもよく、終端部材３０の隅部（対向部Ｅｐｏを含む端部）３２１１と、接続部材３５の対向部Ｅｆｏを含む前記端部とのそれぞれが、互いに離れるように曲がっていてもよい。

　上記実施形態の蓄電装置１では、Ｚ軸方向の一方の各角部（四つの角部）のそれぞれにおいて、終端部材３０、及び接続部材３５の接続部３５３の少なくとも一方における対向部Ｅｐｏ、Ｅｆｏを含む端部が該端部と隣接する部位に対して相手側の対向部Ｅｐｏ、Ｅｆｏから離れるように曲がっている構成を有しているが、この構成に限定されない。蓄電装置１のＺ軸方向の他方の各角部において上記の構成を有していてもよい。即ち、蓄電装置１において、Ｚ軸方向の一方の各角部及び他方の各角部のうちの少なくとも一つの角部において、終端部材３０、及び接続部材３５の接続部３５３の少なくとも一方における対向部Ｅｐｏ、Ｅｆｏを含む端部が該端部と隣接する部位に対して相手側の対向部Ｅｐｏ、Ｅｆｏから離れるように曲がっている構成を有していればよい。

　上記実施形態の蓄電装置１における終端部材３０では、第一部材３１が、第二部材３２の隅部（対向部Ｅｐｏを含む端部）３２１１とＸ軸方向から見て重なる領域に配置されていない（図１２参照）がこの構成に限定されない。終端部材３０において、第一部材３１は、第二部材３２の隅部（対向部Ｅｐｏを含む端部）３２１１とＸ軸方向から見て重なる領域に配置されているが、該第一部材３１における第二部材３２の隅部３２１１と対応する部位（Ｘ軸方向から見て重なる部位）が第二部材３２から離れる向きに曲がっている等（即ち、第二部材３２と接していない構成）であってもよい。

　上記実施形態においては、蓄電素子が充放電可能な非水電解質二次電池（例えばリチウムイオン二次電池）として用いられる場合について説明したが、蓄電素子の種類や大きさ（容量）は任意である。上記実施形態において、蓄電素子の一例として、リチウムイオン二次電池について説明したが、これに限定されるものではない。本発明は、種々の二次電池、その他、一次電池や、電気二重層キャパシタ等のキャパシタの蓄電素子にも適用可能である。

　１…蓄電装置、２…隣接部材、２Ａ…第一の隣接部材、２１Ａ…第一本体部、２５Ａ…第一規制部、２Ｂ…第二の隣接部材、２１Ｂ…第二本体部、２１１Ｂ…凸条、２１２Ｂ…対向面、２２Ｂ…第二締結部材、２５Ｂ…第二規制部、２Ｃ…第三の隣接部材、２１Ｃ…第三本体部、２１１Ｃ…凸条、２１２Ｃ…対向面、２５Ｃ…第三規制部、３…保持部材、３０…終端部材、３０１…終端部材本体、３０１１…連結用貫通孔、３０１２…貫通孔周縁部、３１…第一部材、３１１…第一連結用貫通孔、３１２…凸部、３２…第二部材、３２１…第二部材本体、３２１Ａ…第一辺、３２１Ｂ…第二辺、３２１１…隅部（対向部を含む端部）、３２１２…隣接部位（隅部と隣接する部位）、３２１５…第二連結用貫通孔、３２２…鍔部、３５…接続部材、３５０…接続部材本体、３５０１…貫通孔、３５１…第一片部、３５２…第二片部、３５２１…貫通孔、３５３…接続部、３５４…第三片部、３７…締結部材、３７１…ボルト、３７２…ナット、５…第一締結部材、６…インシュレータ、６１…貫通孔、８…バスバ、１０…蓄電素子、１１…ケース、１２…ケース本体、１２１…閉塞部、１２２…胴部、１２３…長壁部、１２４…短壁部、１３…蓋板、１４…外部端子、５００…電源装置、５０１…電池セル、５０２…電池積層体、５０３…エンドプレート、５０４…バインドバー、５０５…セパレータ、５０６…本体プレート、５０７…締結主面、５０８…第一折曲片、５０９…第二折曲片、５１０…第三折曲片、５１１…第四折曲片、Ｃ…第二部材のＹ軸方向の中心、Ｄ…積層体、Ｅｆ…接続部材の端縁、Ｅｆ２…第二端縁、Ｅｆｏ…対向部、Ｅｐ…終端部材の端縁、Ｅｐ１…第一端縁、Ｅｐｏ…対向部、Ｆ…被固定部、Ｒ…流路、Ｒφ…曲率半径、α…隙間

Claims

　第一方向に並ぶ複数の蓄電素子を有する積層体と、
　前記第一方向において前記積層体を挟み込む一対の終端部材と、
　前記一対の終端部材における前記第一方向と直交する第二方向の対応する端部同士を接続する接続部材と、を備え、
　前記一対の終端部材のうちの少なくとも一方の終端部材は、前記第一方向と直交する方向に広がる終端部材本体を有し、
　前記終端部材本体は、前記第一方向から見て、該終端部材本体における前記第一方向及び前記第二方向のそれぞれと直交する第三方向の各端部において前記第二方向に沿って延びる第一辺と、該終端部材本体における前記第二方向の各端部において前記第三方向に沿って延びる第二辺と、を含み、
　前記接続部材は、
　　前記第二方向において前記積層体と隣り合う位置において前記第一方向に延びる接続部材本体と、
　　前記第三方向における前記接続部材本体の一方の端部から、前記第二方向における前記積層体に近づく向きに沿って延びると共に前記第一方向に沿って延びる第一片部と、
　　前記第一方向における前記接続部材本体の一方の端部から前記終端部材本体における前記積層体の側と反対側の面に沿って前記第二方向に延びると共に前記第三方向に延びる第二片部と、
　　前記第一片部と前記第二片部との対応する端部同士を接続する接続部と、を有し、
　前記終端部材本体において前記第一辺と前記第二辺とが繋がっている部位の端縁である第一端縁と、前記接続部及び前記第二片部の各端縁を含む第二端縁とは、交差するように対向する対向部をそれぞれ有し、
　前記終端部材及び前記接続部の少なくとも一方における前記対向部を含む端部は、該端部と隣接する部位に対して相手側の対向部から離れるように曲がっている、蓄電装置。
　前記終端部材本体は、前記対向部を含む前記端部と、前記第二片部が固定される被固定部と、を有し、
　該終端部材本体において、前記対向部を含む前記端部と前記被固定部とは、隣り合っている、請求項１に記載の蓄電装置。
　前記終端部材本体は、前記第一方向における前記積層体から離れる向きに順に並ぶとともに互いに接する第一部材と第二部材とを有し、、
　前記第二部材は、前記対向部を含む前記端部を含み、
　前記第一部材における前記第二部材の前記対向部を含む前記端部と対応する部位は、該第二部材と接していない、又は、前記第一部材は、前記第二部材の前記対向部を含む前記端部と前記第一方向から見て重なる領域に配置されていない、請求項１又は２に記載の蓄電装置。