WO2022202523A1 - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

高感度かつ高速に応答するガスセンサを提供する。ガスセンサ1は、感応部20と、感応部20を介して配置される複数の電極21と、を備える。感応部20は、イオン液体を含み、ガス分子Gが吸着することにより電気的抵抗が変化するように構成されている。イオン液体は、疎水性アニオンを含むことが好ましい。疎水性アニオンは、有機フッ素化合物を含むことが好ましい。前記有機フッ素化合物はトリフルオロメチル基を有することが好ましい。

Description

ガスセンサ
 本開示は、ガスセンサに関する。より詳細には、感応部と、前記感応部を介して配置される複数の電極と、を備えるガスセンサに関する。
 特許文献1には、センサが記載されている。このセンサは、導電性有機材料の領域と、導電性有機材料とは組成的に異なる導電性材料の領域とを含んでいる。また該センサは導電性有機材料の領域と導電性材料の領域を通して電気的経路を提供している。そして、導電性有機材料がポリアニリン類、ポリアニリン類のエメラルジン塩、ポリピロール類、ポリチオフェン類、ポリEDOT類、およびこれらの誘導体からなる群より選択されている。
 しかし、特許文献1に記載のセンサでは、応答速度が遅く、1回の測定に数分を要する場合があった。
特表2002-526769号公報
 本開示は、応答速度が速いガスセンサを提供することを目的とする。
 本開示の一態様に係るガスセンサは、感応部と、前記感応部を介して配置される複数の電極と、を備える。前記感応部は、イオン液体を含み、ガス分子が吸着することにより電気的抵抗が変化するように構成されている。
図1Aは、本実施形態に係るガスセンサを示す平面図である。図1Bは、本実施形態に係るガスセンサの感応部を示す斜視図である。 図2A及び図2Bは、同上の感応膜の動作を示す説明図である。図2Cは、同上の感応膜の動作で得られる時間に対する抵抗値の変化の一例を示すグラフである。 図3は、同上の試験用のガスセンサを示す概略の平面図である。 図4は、同上の実施例1における応答波形を示すグラフである。 図5は、同上の実施例1,2及び比較例1の感度を示すグラフである。 図6は、同上の実施例1~3及び比較例1の感度を示すグラフである。
 (実施形態1)
 (1)概要
 本実施形態に係るガスセンサ1は、例えば、人工嗅覚センサであって、検出対象のガス分子として、例えば、ニオイ成分の分子を検出するために用いられる。ニオイ成分の分子としては、揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)及びアンモニア等があり、ガスセンサ1はこのVOC等を検出するために用いられる。ガスセンサ1は、例えば、食品から捕集したガス、人体から採取した呼気、又は建物の部屋から採取した空気等の試料ガスに含まれるニオイ成分のガス分子であるVOCを検出する。なお、ガスセンサ1の検出対象のガス分子はVOCに限定されず、VOCを含む複数種類のニオイ成分の分子でもよいし、ニオイ成分以外の分子、例えば、可燃性ガス、一酸化炭素等の有毒ガス等の分子でもよい。
 図1Aは本実施形態に係るガスセンサ1を示している。このガスセンサ1は、基板120上に感応部20と、複数の電極21と、を備えている。また、このガスセンサ1は、複数の感応部20を備え、各感応部20のそれぞれに、複数(例えば、一対)の電極21が感応部20を介して配置されている。複数の感応部20は縦方向及び横方向に複数(本実施形態では4つ)ずつ並んで配置されてアレイ化されている。また各感応部20は平面視で円形に形成されている。なお、ガスセンサ1における感応部20の数、配置、形状は、図1Aに限定されるものではなく、ガスセンサ1の種類などに応じて適宜変更可能である。
 図1Bに示すように、感応部20は、ガス吸着体201と導電性粒子202とを備えている。感応部20は複数の導電性粒子202がガス吸着体201のマトリックス中に分散して形成されている。各電極21はガス吸着体201中の導電性粒子202と電気的に接続されている。また一対の電極21は処理部13の検出部に電気的に接続されている。
 ガス吸着体201は検出対象のガス分子Gが吸着可能に形成されている。またガス吸着体201は電気絶縁性を有し、ガス吸着材料で膜状、板状又はシート状に形成されている。ガス吸着体201を構成するガス吸着材料はイオン液体を含んでいる。イオン液体の種類は、ガス吸着体201が吸着すべき化学物質(ガス)の種類、導電性粒子202の種類などに応じて、選択される。
 導電性粒子202は導電性を有する粒子である。感応部20は複数の導電性粒子202を含むことにより導電性を有している。導電性粒子202としては、例えば、炭素材料、導電性ポリマー、金属、金属酸化物、半導体、超伝導体及び錯化合物からなる群より選ばれる少なくとも一種の材料を含んでいてもよい。
 上記のような感応部20は、図2Aに示すように、ガス分子Gを吸着する前では、ガス吸着体201の厚みが小さく、ガス吸着体201中に分散された複数の導電性粒子202は密な状態となっている。この状態から感応部20にガス分子Gが吸着すると、ガス吸着体201が膨張して厚みが大きくなり、図2Bに示すように、ガス吸着体201中に分散された複数の導電性粒子202が疎の状態となる。これにより、ガス吸着体201中に分散された複数の導電性粒子202の間隔が広がり、図2Cに示すように、感応部20は、ガス分子Gの吸着時t1では抵抗値が大きくなる。また感応部20は、ガス分子Gの離脱により、ガス吸着体201が厚い状態(図2Bの状態)から収縮して厚みが小さくなり(図2Aの状態)、ガス分子Gの離脱時t2から徐々に抵抗値が低下していく。そして、この抵抗値の変化を電極21に電気的に接続されている処理部13の検出部で検出することにより、ガスセンサ1は、供給された大気等のガス中にガス分子Gが存在するか否かを検出することができる。
 (2)詳細
 上記のように、本実施形態に係るガスセンサ1の感応部20は、ガス吸着体201を備える。ガス吸着体201はイオン液体を含んでいる。イオン液体は常温で液体の塩(低分子)であって、従来からガスセンサの感応部に用いられている高分子よりも立体障害が小さい。従って、検出対象のガス分子Gはガス吸着体201に吸着しやすく、またガス吸着体201に吸着されたガス分子Gは、ガス吸着体201中での拡散速度が速いと考えられる。よって、ガスセンサ1の応答速度を速くすることができる。またイオン液体を含むガス吸着体201はガス分子Gの離脱も高速で行われる。従って、本実施形態のガスセンサ1では、感応部20のガス吸着材料であるイオン液体がガス分子Gを高速に吸脱着することで、導電性粒子の大きな構造変化を可逆的に引き起こすことができる。
 またイオン液体は蒸気圧が低いため、揮発がほとんどなく、感応部20の形状が維持しやすい。またイオン液体は安定性が高いため、化学構造の変化が少なく、劣化が生じにくい。さらにイオン液体は、各種のカチオンと各種のアニオンとの組み合わせ、及びカチオンとアニオンのそれぞれの修飾によって、性質を変化させることができる。従って、複数種のイオン液体が、理論上、1016通りのカチオンとアニオンとの組み合わせにより構成することができる。このため、複数のガス吸着体201が異なる種類のカチオンとアニオンとの組み合わせにより構成されていると、各ガス吸着体201は種類が異なるガス分子Gを吸着しやすくなり、ガスセンサ1の多チャンネル化に有利である。つまり、ガスセンサ1の検出対象となるガス分子Gの種類の選択性を高めることができ、ガス分子Gの種類の高識別化が可能となる。
 本実施形態において、イオン液体のカチオン(種)としては、イミダゾリウム(5員環、共役)、ピペリジニウム(6員環、単結合)、ピロリジニウム(5員環、単結合)、ピリジニウム(6員環、共役)、アンモニウム、スルホニウム、ホスホニウムなどが例示される。また本実施形態において、イオン液体のアニオン(種)としては、カルボン酸イオン、リン酸イオン、スルホン酸イオン、テトラフルオロボロン酸イオン、トリフルオロメチル基([Tf2N]、疎水性)、ヘキサフルオロリン酸イオン、トリフルオロメタンスルホナート([TfO]、疎水性)などが挙げられる。
 本実施形態において、イオン液体のアニオンとしては、疎水性アニオンであることが好ましい。これにより、水分が感応部20のガス吸着体201へ吸着しにくくなり、ガスセンサ1の検出対象のガス分子Gに対する感度を高められる。すなわち、大気中にはガス分子Gの他に、水分子(水分)も多く含まれているが、この水分子はガス分子Gに比べて桁違いに高濃度であるため、ガス吸着体201に多量に吸着しやすい。このため、水分はガスセンサ1の検出結果に影響を与え、検出対象のガス分子Gに対するガスセンサ1の応答が得にくい。そこで、本実施形態では、ガス吸着体201のイオン液体に疎水性アニオンを使用することにより、水分子がガス吸着体201に吸着しにくくし、水分がガスセンサ1の検出結果に影響を与えにくくしている。
 ここで、疎水性とは、水素結合受容性が低いこととほぼ同義と考えられる。従って、水とイオン液体との反応性は水素結合によるところが大きいため、イオン液体のアニオンを水素結合受容性の低いものとすることで、反応性を抑制できたものと考えられる。この場合、水の分極した-OHが水素結合供与体であり、アニオンの分極したN,O,Fなどが水素結合受容体である。疎水性アニオンとしては、例えば、水素結合受容性パラメーター(β値)は0.3未満であることが好ましく、β値が小さいほど、アニオンは水と水素結合をしにくくなると考えられる。β値の下限は特に設定されず、0よりも大きければ良い。
 疎水性アニオンとしては、有機フッ素化合物を使用することが好ましい。これにより、疎水性アニオンの水素結合受容性が低くなり、ガス吸着体201への水分の吸着が少なくなりやすい。また疎水性アニオンとして使用する有機フッ素化合物としては、トリフルオロメチル基を有する化合物であることが好ましい。これにより、疎水性アニオンの水素結合受容性がさらに低くなり、ガス吸着体201への水分の吸着がより少なくなりやすい。さらに具体的には、トリフルオロメチル基を有する化合物としては、ビス(トリフルオロメタンスルホニル)アミドイオン([化1]参照)が挙げられる。なお、疎水性アニオンとしては、カルボキシル基を有さないことが好ましい。これにより、疎水性アニオンの疎水性が得やすくなる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000001
 本実施形態において、イオン液体のカチオンとしてはイミダゾリウムを使用することが好ましい。また疎水性の高いカチオンを使用することが好ましく、例えば、炭素数が7以上のアルキル鎖を有するイミダゾリウムであることが好ましい。本実施形態で使用されるイミダゾリウムを[化2]に示す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000002
 ガス吸着体201を構成するイオン液体は、カチオンとアニオンとを一定の比率で含有することができる。例えば、イオン液体は、価数という観点では、1価のアニオンとカチオンが等しい比率で含まれている。
 本実施形態に係るガスセンサ1の感応部20は、複数の導電性粒子202を備える。複数の導電性粒子202はガス吸着体201中に分散されている。複数の導電性粒子202は、例えば、カーボンブラックを使用することが好ましい。この場合、ガスセンサ1がガスに曝露された場合に感応部20の電気抵抗値の変化が特に生じやすい。また導電性粒子202は酸化物半導体を含むことが好ましく、酸化物半導体としては、アンチモン酸化スズであることが好ましい。この場合、ガスセンサ1がガスに曝露された場合に感応部20の電気抵抗値の変化が特に生じやすい。
 導電性粒子202の平均粒径は、例えば、10nm以上300nm以下であることが好ましく、この場合、ガス吸着体201中での分散性を向上させることができる。導電性粒子202の平均粒径は、導電性粒子202の電子顕微鏡写真から求めた粒径の個数基準の算術平均値である。
 感応部20中に含まれる導電性粒子202の比率は、特に限定されないが、例えば、ガス吸着体(イオン液体)201の100質量部に対して、導電性粒子202が200質量部の割合(導電性粒子:イオン液体が質量比で2:1)であることが好ましい。この場合、ガスセンサ1がガスに曝露された場合に感応部20の電気抵抗値の変化が特に生じやすい。
 本実施形態に係るガスセンサ1は、基板120上に複数の感応部20と複数の電極21とを設けて形成されている。各感応部20には一対の電極21が接触して電気的に接続されている。ガスセンサ1を製造するにあたっては、複数の電極21が形成された基板120上に複数の感応部20を形成する。各感応部20は、イオン液体と導電性粒子とを含有する成形材料を、インクジェット法又はディスペンス法といった方法で塗布することで形成することができる。
 (3)変形例
 実施形態は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
 上記では、感応部20は、電気絶縁性を有するイオン液体と導電性粒子とを備え、導電粒子により感応部20が導電性を有していたが、これに限られない。例えば、感応部20は導電性粒子を含んでいなくてもよく、この場合、ガス吸着体201に含まれるイオン液体が導電性を有する。導電性を有するイオン液体としては、例えば、各種の修飾基を有するイオン液体を使用することができる。そして、ガス吸着体201に検出対象のガスの分子が吸着すると、ガス吸着体201が膨張し、これにより、複数の電極21間における感応部20の電気抵抗値が変化し、この電気抵抗値の変化を測定することによりガス分子Gの検出が行える。
 (実施形態2)
 本実施形態に係るガスセンサ1は、イオン液体の構成が実施形態1に係るガスセンサ1と相違する。
 以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
 実施形態2で説明した構成は、実施形態1で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
 実施形態1では、ガスセンサ1への水分の影響を少なくするために、ガス吸着体201のイオン液体のアニオンが疎水性アニオンである場合を説明した。一方、実施形態2では、ガスセンサ1の感度が特定のガス分子Gに対して向上するように、ガス吸着体201のイオン液体のアニオンが親水性アニオンを含むように形成している。ここで、親水性アニオンとは、実施形態1で使用した疎水性アニオンよりも水素結合受容性が高くて親水性であれば良い。すなわち、親水性アニオンは、水素結合受容性パラメーター(β値)が0.3以上のアニオンであることが好ましい。β値の上限は特に設定されないが、例えば、0.8以下である。
 例えば、親水性アニオンとしては、有機フッ素化合物以外のアニオンを使用することができる。特に、トリフルオロメチル基を有さないアニオンを親水性アニオンとして使用することができる。具体的には、親水性アニオンとしては、ハロゲンイオン、硝酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロリン酸イオン、チオシアン酸イオン、アルキル硫酸イオン、パラトルエンスルホン酸イオン、テトラフルオロ酢酸イオンなどを例示することができる。特に、弱親水性アニオンであるヘキサフルオロリン酸イオン(PF )、及びPF よりも親水性の高いテトラフルオロホウ酸イオン(BF )が好適に使用される。
 ガス吸着体201のイオン液体のアニオンとして、親水性アニオンを使用した場合、水素結合供与体であるガス分子Gのガス吸着体201への吸着が向上する。従って、ガスセンサ1は、水素結合供与体であるガス分子Gに対する感度が向上する。具体的には、ガス分子Gがピロールの場合に、ガス吸着体201への吸着が向上し、ガスセンサ1のピロールに対する検出感度が向上する。従って、ガスセンサ1は、水素結合供与体であるガス分子Gの検出感度を高めるために、ガス吸着体201のイオン液体のアニオンとして、親水性アニオンを使用することができる。
 なお、イオン液体のカチオンとしては、イミダゾリウムなどの実施形態1と同様のものを使用することができる。本実施形態では、同一のカチオンで、異なるアニオンを使用することで、性質の異なるイオン液体を容易に作製することができる。
 (実施形態3)
 本実施形態に係るガスセンサ1は、複数の感応部20を有する場合において、各感応部20のガス吸着体201に含まれるイオン液体の構成が実施形態1及び2に係るガスセンサ1と相違する。
 以下、実施形態1及び2と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
 実施形態3で説明した構成は、実施形態1及び2で説明した構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
 本実施形態に係るガスセンサ1は、複数の感応部20を有する場合において、各感応部20のガス吸着体201を異なるイオン液体を用いて形成することができる。これにより、各感応部20のガス吸着体201で吸着されるガス分子Gの種類を異ならせることができ、ガスセンサ1の複数種のガス分子Gに対する検出感度を向上させることができ、多チャンネル化が図りやすくなる。
 例えば、複数の感応部20のうち、一部は疎水性アニオンを含むイオン液体を使用してガス吸着体201を形成し、他の一部は親水性アニオンを含むイオン液体を使用してガス吸着体201を形成することができる。この場合、親水性アニオンを含むガス吸着体201を備えた感応部20では、ピロールなどの水素結合供与体のガス分子Gを選択的に検出しやすくなり、疎水性アニオンを含むガス吸着体201を備えた感応部20では、水素結合供与体以外のガス分子Gを選択的に検出しやすくなる。
 試験用のガスセンサ1の構造の概略を図3に示す。このガスセンサ1には、電気絶縁性の基板120の上に、第一電極211と第二電極212とを、くし形電極系を構成するように設けた。くし形電極系の、くし形の歯に沿った方向の寸法L1は520μm、くし形の歯に直交する方向の寸法L2は500μmである。さらに、基板120の上に第一電極211及び第二電極212を覆うように電気絶縁性の膜(絶縁膜9)を設けた。絶縁膜9には、図3中に示す幅5μmの帯状の開口7を、第一電極211及び第二電極212に重なるように設けた。図3中に示す開口7の中心間の寸法L3は60μmである。さらに、基板120の上に、絶縁膜9を覆うように、ガス吸着体201及び導電性粒子202を備えた感応部20を、1μmの厚みを有するように設けた。そのため感応部20は、開口7を通じて第一電極211及び第二電極212に接触する。感応部20の図3に示す径D1の寸法は900μmである。また、ガスセンサ1には、第一電極211の一端から延びて感応部20の外側の突出する第一端子81と、第二電極212の一端から延びて感応部20の外側に突出する第二端子82とを、設けた。
 第一端子81と第二端子82との間に定電圧を印加した状態で、ガスセンサ1を窒素気流中に配置してから、気流中に検出対象のガス分子Gを約15秒間混入した。この過程での、第一端子81と第二端子82との間に流れる電流を測定し、その結果から感応部20の電気抵抗値を算出した。
 (実施例1)
 試験用のガスセンサ1のガス吸着体201を構成するイオン液体として、カチオンが上記[化2]に示すイミダゾリウムを使用し、アニオンとして上記[化1]に示す疎水性アニオンを使用した。導電性粒子202としては、平均粒径44nmのカーボンブラックを使用した。感応部20を構成するガス吸着体201と導電性粒子202の比率は、質量比で、導電性粒子:ガス吸着体=2:1である。
 (比較例1)
 試験用のガスセンサ1のガス吸着体201を高分子であるポリシロキサンポリマー(Sigma-Aldrich社製、商品名SP-2330)で形成した以外は、実施例1と同様に形成した。
 実施例1と比較例1について、感応部20の電気抵抗値(第一電極211と第二電極212との間の電気抵抗値)の変化を図4に示す。検出対象のガス分子Gとしては、ベンズアルデヒドを用い、濃度は10ppmとした。
 実施例1と比較例1の電気抵抗値の変化(応答波形)を対比すると、実施例1は比較例1に対して、波形の立上りが急峻であり、かつ、波形の立下がりも急降下である。各波形の立上りの傾きをRamer-Douglas-Peuckeralgorithmにより算出した場合、実施例1では0.89となり、比較例1では0.31となった。また各波形の立下がりの傾きを同アルゴリズムにより算出した場合、実施例1では0.85となり、比較例1では0.29となった。従って、感応部20にイオン液体を使用した実施例1は、立上がり及び立下がりの傾きが、高分子を使用した比較例1の2倍以上であり、応答速度が速いと言える。
 (実施例2)
 ガス吸着体201を構成するイオン液体として、カチオンが上記[化2]に示すイミダゾリウムを使用し、アニオンとしては弱親水性のヘキサフルオロリン酸イオン(PF )を使用した。それ以外は実施例1と同様に形成した。
 実施例1、2及び比較例1について、検出対象のガス分子Gとしてベンズアルデヒドを濃度10ppmで含む評価ガスを使用した場合と、湿度30%の大気を評価ガスとして使用した場合とで、試験用のガスセンサ1の感度を測定した。感度は、ガスセンサ1の評価ガス導入時に感応部20で測定される抵抗値をRsとし、ガスセンサ1の無臭ガス(窒素)導入時に感応部20で測定される抵抗値をR0した場合に、Rs/R0で規定される。
 図5に示すように、実施例1では、ベンズアルデヒドへの感度が水分への感度よりも高いことが解る。一方、実施例2及び比較例1では、ベンズアルデヒドへの感度よりも水分への感度が高いことが解る。従って、ガス吸着体201に含まれるイオン液体として、疎水性アニオンを含む疎水性イオン液体を用いることで、VOC(ベンズアルデヒド)への感度を維持しながら、水分への反応性は抑制できていると言える。
 (実施例3)
 ガス吸着体201を構成するイオン液体として、カチオンが上記[化2]に示すイミダゾリウムを使用し、アニオンとしては親水性のテトラフルオロホウ酸イオン(BF )を使用した。それ以外は実施例1と同様に形成した。
 実施例1-3及び比較例1について、検出対象のガス分子Gとしてノナナールを濃度2ppmで含む評価ガスを使用した場合と、ベンズアルデヒドを濃度2ppmで含む評価ガスを使用した場合と、ピロールを濃度2ppmで含む評価ガスを使用した場合とで、試験用のガスセンサ1の感度を測定した。感度は上記と同様にして求めた。
 図6に示すように、実施例1、2及び比較例1では、低極性分子のピロールへの感度が低いが、実施例3では、ピロールに対する感度が実施例1、2及び比較例1に比べて高かった。従って、ガス吸着体201に含まれるイオン液体として、親水性の高いBF を含む親水性イオン液体を用いることで、ピロールを高感度で検出できると言える。
 (まとめ)
 以上説明したように、第1の態様に係るガスセンサ(1)は、感応部(20)と、感応部(20)を介して配置される複数の電極(21)と、を備える。感応部(20)は、イオン液体を含み、ガス分子(G)が吸着することにより電気的抵抗が変化するように構成されている。
 この態様によれば、感応部(20)におけるガス分子(G)の吸着及び脱着が速くなり、ガスセンサ(1)の応答速度が速くなる。
 第2の態様は、第1の態様に係るガスセンサ(1)であって、感応部(20)は、導電性粒子(202)を含み、導電性粒子(202)により導電性を有する。
 この態様によれば、感応部(20)におけるガス分子(G)の吸着及び脱着が速くなり、これに伴って、導電性粒子(202)による感応部(20)の電気抵抗値の変化も速くなり、ガスセンサ(1)の応答速度が速くなる。
 第3の態様は、第1又は2の態様に係るガスセンサ(1)であって、前記イオン液体は疎水性アニオンを含む。
 この態様によれば、感応部(20)の水分への応答性が抑制され、検出対象のガス分子(G)の検出感度が高まる。
 第4の態様は、第3の態様に係るガスセンサ(1)であって、前記疎水性アニオンは有機フッ素化合物を含む。
 この態様によれば、感応部(20)の水分への応答性がより抑制され、検出対象のガス分子(G)の検出感度がより高まる。
 第5の態様は、第4の態様に係るガスセンサ(1)であって、前記有機フッ素化合物はトリフルオロメチル基を有する。
 この態様によれば、感応部(20)の水分への応答性がさらに抑制され、検出対象のガス分子(G)の検出感度がさらに高まる。
 第6の態様は、第1の態様に係るガスセンサ(1)であって、前記イオン液体は水素結合受容性のアニオンを含む。
 この態様によれば、感応部(20)への水素結合供与性のガス分子Gの吸着性が高まり、水素結合供与性のガス分子(G)の検出感度が高まる。
 第7の態様は、第1~6のいずれか1つの態様に係るガスセンサ(1)であって、前記イオン液体のカチオンはイミダゾリウムを含む。
 この態様によれば、感応部(20)の特性が安定し、ガス分子(G)の検出感度が高まる。
 第8の態様は、第1~7のいずれか1つの態様に係るガスセンサ(1)であって、前記イオン液体の種類が異なる複数の感応部(20)を備える。複数の感応部(20)がアレイ化されている。
 この態様によれば、複数の感応部(20)のそれぞれで、応答しやすいガス分子(G)の種類が異なり、多種類のガス分子(G)が検出可能な多チャンネルのガスセンサ(1)が得られる。
 第9の態様は、第8の態様に係るガスセンサ(1)であって、複数の感応部(20)は、疎水性アニオンを含むイオン液体と、親水性アニオンを含むイオン液体とでそれぞれ構成される。
 この態様によれば、応答速度が速く、水素結合供与性のガス分子(G)の検出感度が高いガスセンサ(1)が得られる。
 第10の態様は、第2~9のいずれか1つの態様に係るガスセンサ(1)であって、導電性粒子(202)がカーボンブラックである。
 この態様によれば、感応部(20)の特性が安定し、ガス分子(G)の検出感度が高まる。
 第11の態様は、第2~10のいずれか1つの態様に係るガスセンサ(1)であって、導電性粒子(202)が酸化物半導体である。
 この態様によれば、感応部(20)の特性が安定し、ガス分子(G)の検出感度が高まる。
 第12の態様は、第11の態様に係るガスセンサ(1)であって、前記酸化物半導体がアンチモン酸化スズである。
 この態様によれば、感応部(20)の特性が安定し、ガス分子(G)の検出感度が高まる。
 第13の態様は、第1の態様に係るガスセンサ(1)であって、前記イオン液体は導電性を有する。
 この態様によれば、感応部(20)におけるガス分子(G)の吸着及び脱着が速くなり、ガスセンサ(1)の応答速度が速くなる。
 1 ガスセンサ
 20 感応部
 202 導電性粒子
 21 電極
 G ガス分子

 

Claims (13)

  1.  感応部と、前記感応部を介して配置される複数の電極と、を備え、
     前記感応部は、イオン液体を含み、ガス分子が吸着することにより電気的抵抗が変化するように構成されている、
     ガスセンサ。
  2.  前記感応部は、導電性粒子を含み、前記導電性粒子により導電性を有する、
     請求項1に記載のガスセンサ。
  3.  前記イオン液体は疎水性アニオンを含む、
     請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4.  前記疎水性アニオンは有機フッ素化合物を含む、
     請求項3に記載のガスセンサ。
  5.  前記有機フッ素化合物はトリフルオロメチル基を有する、
     請求項4に記載のガスセンサ。
  6.  前記イオン液体は水素結合受容性のアニオンを含む、
     請求項1に記載のガスセンサ。
  7.  前記イオン液体のカチオンはイミダゾリウムを含む、
     請求項1~6のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  8.  前記イオン液体の種類が異なる複数の感応部を備え、
     前記複数の感応部がアレイ化されている、
     請求項1~7のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  9.  前記複数の感応部は、疎水性アニオンを含むイオン液体と、親水性アニオンを含むイオン液体とでそれぞれ構成される、
     請求項8に記載のガスセンサ。
  10.  前記導電性粒子がカーボンブラックである、
     請求項2~9のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  11.  前記導電性粒子が酸化物半導体を含む、
     請求項2~10のいずれか1項に記載のガスセンサ。
  12.  前記酸化物半導体がアンチモン酸化スズである、
     請求項11に記載のガスセンサ。
  13.  前記イオン液体は導電性を有する、
     請求項1に記載のガスセンサ。

     
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