WO2022138725A1 - 拡散板、発光デバイス及びセンサモジュール - Google Patents

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Abstract

拡散板は、複数の単レンズを有するレンズアレイを備え、単レンズは、コーニック定数を含む非球面レンズの式(1)、単レンズの曲率半径r及びピッチDの比率r/Dとコーニック定数kとの関係を規定する式(3)とを満たし、かつ、単レンズの光軸に平行に入射された光線が、単レンズの縁部に当たらない。

Description

拡散板、発光デバイス及びセンサモジュール
 本開示は、拡散板、発光デバイス及びセンサモジュールに関する。
 以前より、レンズアレイによって入射光を拡散する拡散板がある(例えば特開2017-026662号公報を参照)。
 本開示の拡散板の一態様は、
 複数の単レンズを有するレンズアレイを備え、
 前記単レンズは、後述する式(1)、式(2)、式(3)を満たす。
 本開示の拡散板のもう一つの態様は、
 複数の単レンズを有するレンズアレイを備え、
 前記単レンズは、後述の式(1)、式(3)を満たし、かつ、前記単レンズの光軸に平行に入射された光線が、当該単レンズの縁部に当たらない拡散板である。
 本開示の発光デバイスは、
 発光素子と、
 前記発光素子が出射する光の経路上に位置する上記の拡散板と、
 を備える。
 本開示のセンサモジュールは、
 上記の発光デバイスと、
 前記発光デバイスが出射した光を受光可能な受光デバイスと、
 を備える。
本開示の実施形態に係る拡散板を示す断面図である。 本開示の実施形態に係る拡散板を示す平面図である。 実施形態に係る拡散板の光路図である。 不要な反射の発生と非発生とを分ける単レンズのパラメータの境界値を示すグラフである。 実施形態の単レンズに適用されるパラメータ値の一例を示すグラフである。 実施形態の拡散板の配光の一例を示す角度分布グラフである。 実施形態の拡散板の配光の一例を示す照度分布グラフである。 実施形態に係る拡散板の製造方法の一例を説明する図である。 本開示の実施形態に係る発光デバイス及びセンサモジュールを示す図である。
 以下、本開示の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
 図1Aは、本開示の実施形態に係る拡散板を示す断面図である。図1Bは、実施形態に係る拡散板を示す平面図である。図1Aは、図1BのA-A線における断面を示す。図2は、実施形態に係る拡散板の光路図を示す。図1A、図1B及び図2において、X-Y方向は透明基板2の基板面に沿った方向(互いに直交する2方向)を示し、Z方向は基板面に垂直な方向を示す。Z方向は光の入射方向に相当する。
 本実施形態に係る拡散板1は、図1Aに示すように、ガラス基板などの透明基板2と、透明基板2の基板面上に位置するレンズアレイ3とを備える。レンズアレイ3は、Z方向から見て、X-Yの二次元方向に配列された複数の単レンズ10を有する。図1A及び図1Bでは、複数の単レンズ10が、同一ピッチDで行方向m1及び列方向m2のマトリックス状に配列された例を示す。複数の単レンズ10は、各凸面を光の入射側に向けて配列される。複数の単レンズ10の光軸O1は互いに平行であってもよい。複数の単レンズ10の凸面形状の輪郭は隣り合う単レンズ10との境界まで連続する。
 <単レンズの凸面形状>
 単レンズ10は、非球面レンズであり、式(1)、式(2)、式(3)を満たす。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
 但し、zはサグ、hは光軸O1からの距離、rは曲率半径、kはコーニック定数、Dはピッチ、nは屈折率である。
 式(1)は、光軸O1の位置における曲率半径がrでかつ非球面であるレンズ面を表わす。コーニック定数kを変化させることによって光軸O1から離れた位置のサグが変化し、曲面の形状が楕円面、放物面又は双曲面に近づく。コーニック定数kが-1以上では、レンズ面は楕円となる。コーニック定数kが-0.88より大きくなると、レンズアレイ3に含まれる単レンズ10のレンズ形状を維持しにくくなるため、コーニック定数kは、実質-0.88以下の値が採用される。
 なお、単レンズ10が、式(1)を満たすとは、厳密なレベルで単レンズ10の凸面形状が式(1)に従っていることに限定されず、単レンズ10の大きさに対して標準的な公差程度の差異が含まれる場合も、式(1)を満たすものとする。
 式(2)は、図2に示すように、単レンズ10に入射した平行光(光軸O1と平行な光)が、屈折した後に、光軸O1を挟んで反対側の単レンズ10の縁部E1に当たらないという条件を表わす。図2の単レンズ10よりも縦寸が大きく、かつ、光の屈折量が大きくなると、屈折した光が縁部E1に当たって不要な反射が生じ、拡散光の放射パターンを乱す。式(2)は当該不要な反射を低減するという条件(以下、「反射の低減条件」とも言う)を表わす。
 式(3)は、単レンズ10のアスペクト比(=最大縦寸Hmax/Wmax、図1Aを参照)を1以上とする条件を表わす。アスペクト比が1以上であることで、入射光とレンズ面の法線との成す角度が大きい領域を大きくし、拡散光の広角な特性を実現できる。したがって、式(3)は拡散光を広角にする条件(以下「広角特性条件」とも言う)を表わす。
 式(1)及び式(3)の条件、並びに、式(1)及び式(2)の条件が満たされることで、拡散光の広角な特性を実現しつつ、不要な反射が生じることを低減できる。すなわち拡散光の広角な特性を実現しつつ、拡散光の放射パターンが乱れてしまうことを低減できる。
 <反射の低減条件>
 続いて、式(2)が反射の低減条件に合致することを、式(2)の導出例を説明することで示す。図3は、不要な反射の発生と非発生とを分ける単レンズのパラメータの境界値を示すグラフである。
 図3のグラフは、単レンズ10の縁部E1と、光軸O1を挟んで縁部E1の反対側のレンズ面を介して入射された光束の端との距離L(図2)がゼロとなる単レンズ10のパラメータ値を、シミュレーションから求めたものである。具体的には、屈折率nとコーニック定数kとに固定値を当てはめ、シミュレーションにおいて、上記の距離Lがゼロとなる比率r/D(レンズ面の曲率半径rとピッチDの比率)を求め、当該比率r/Dを上記固定値の屈折率n及びコーニック定数kのときの反射の低減条件の境界値とする。そして、このような計算を、複数の屈折率nと複数のコーニック定数kとのそれぞれについて行うことで、図3のグラフが得られる。したがって、例えば、n=1.5、k=-1.0の単レンズ10であれば、比率r/Dが、n=1.5、k=-1.0のプロット点が示す比率の値(=0.12)よりも小さければ不要な反射が発生する。一方、比率r/Dが、上記プロット点が示す比率の値(=0.12)よりも大きければ不要な反射が低減される。
 上記シミュレーションにおいて曲率半径rとピッチDとを独立したパラメータとして扱わずに、比率r/Dを1つのパラメータとして扱うのは、次の理由による。すなわち、式(1)で表わされるレンズ面は、コーニック定数kが一定で、かつ、曲率半径rとピッチDとの比率r/Dが一定であるとき、相似な曲面となる。よって、屈折率nが同一であれば、1つのレンズに入射する光束の径及び出射される拡散光の光量に違いが生じるだけで、入射光を拡散する角度及び配光等の特性に違いは生じない。したがって、任意の曲率半径r、任意のピッチD、任意のコーニック定数k、任意の屈折率n、を有する単レンズ10に、光を入射してレンズの縁部E1に透過光が当たるのであれば、互いの比率を変えずにピッチDと曲率半径rとを変えた場合にも、同様に、単レンズ10の縁部E1に透過光が当たる。逆に、縁部E1に透過光が当たらない場合、互いの比率を変えずにピッチDと曲率半径rとを変えた場合にも、同様に、単レンズ10の縁部E1に透過光は当たらない。このような理由から、上記のシミュレーションでは、曲率半径rとピッチDとの比率r/Dを1つのパラメータとして扱っている。
 図3のグラフにおいて1つのプロットは(t/D、n、k)の3変数の値を示し、それゆえ、1つのプロットは、3変数で表わされる三次元グラフ上の1点を表わすものと解釈できる。式(2)を導出するため、次に、上記の三次元グラフにおいて、各プロットが表わす各点を通る曲面、又は当該曲面の近似曲面の式を求める。図3のグラフに示すように、屈折率nとコーニック定数kとに応じてプロットの位置がなだらかに変化するような場合、比較的に小さな次数を有する曲面の式を用いて、上記の各プロットに対応する上記の三次元グラフ上の各点を通る曲面又は当該曲面の近似曲面を求めることができる。したがって、本実施形態では、式(4)の曲面を採用する。d1~d3、e1~e3、f1~f3は係数である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
 式(4)の各係数d1~d3、e1~e3、f1~f3は、次のように求められる。すなわち、図3のグラフから、まず、k=-1.1の複数のプロット値を抽出する。図3のグラフ例では、k=-1.1のプロットが11個あるので、1個目から11個目までの各プロットの値を(r/D,n)~(r/D,n)11と記す。そして、式(4)の第1式(上から1つ目の式)が、上記11個のプロット値を通る曲線に近似するように、第1式の係数(a、b、c)を最小二乗法等により求める。求められた係数(a、b、c)を、k=-1.1についての係数(a、b、c)k=-1.1と記す。このような計算を、k=-1.1~-0.88の全てで行うことで、各k値についての係数(a、b、c)のセットSet={(a、b、c)k=-1.1~(a、b、c)k=-0.88}が求められる。続いて、上記セットSetのうち、aについての係数のセットSet_a={ak=-1.1~ak=-0.88}を抽出する。係数aのセットSet_aにより、例えば縦軸がa、横軸がkのグラフに、(k=-1.1、a=ak=-1.1)~(k=-0.88、a=ak=-0.88)の複数(例えば12個)のプロットを描くことができる。そして、式(4)の第2式(上から2つ目の式)が、上記複数(12個)のプロットを通る曲線に近似するように、第2式の係数(d1、d2、d3)を、最小二乗法等により求める。同様に、上記の係数セットSet={(a、b、c)k=-1.1~(a、b、c)k=-0.88}のうち、bについての係数のセットSet_bを用いて同様の計算を行うことで、式(4)の第3式(上から3つ目の式)の係数(e1、e2、e3)を求めることができる。また、上記の係数セットSet={(a、b、c)k=-1.1~(a、b、c)k=-0.88}のうち、cについての係数のセットSet_cを用いて同様の計算を行うことで、式(4)の第4式(上から4つ目の式)の係数(f1、f2、f3)を求めることができる。係数d1~d3、e1~e3、f1~f3が決まることで、式(4)は3変数(r/D、n、k)を3軸変数とした三次元グラフ上の曲面の式となる。式(2)の第2行~第4行の係数値は、上記のように計算された係数d1~d3、e1~e3、f1~f3の値に相当する。
 式(4)は、不要な反射が生じるか否かの境界を示す一方、前述した式(2)の条件は、不要な反射が生じないという条件に相当する。したがって、式(4)の第1式(上から1つ目の式)の等号を、反射が生じない方の条件を表わす不等号に変更することで、式(2)が導出される。
 式(2)は、上記のように導出されるので、単レンズ10に入射した平行光(光軸O1と平行な光)が、屈折した後に、光軸O1を挟んで反対側のレンズ面の縁部E1に当たらないという条件を表わす。
 <広角特性条件>
 次に、式(3)が上述した広角特性条件に合致することを、式(3)の導出例を説明することで示す。単レンズ10は、図1Aの断面に示すように、最大縦寸Hmaxと最大幅Wmaxとを有する。単レンズ10の縦寸及び幅と言ったときには、単レンズ10の凸面部の縦寸及び幅を意味する。
 単レンズ10の縦寸及び幅は、X-Y平面に沿った方向のうち、単レンズ10をいずれの方向から見るかによって異なる。単レンズ10のレンズ面(凸面)は、隣接する単レンズ10との境界まで連続するので、Z方向に最も深くなる点P1は、行方向m1及び列方向m2に対して斜め方向(X方向又はY方向)に隣接する2つの単レンズ10の境界にある。したがって、単レンズ10の最大縦寸Hmaxは、マトリックスの斜め方向(X方向又はY方向)から見たときの点P1からレンズ面の頂点までの高さ距離である。
 さらに、単レンズ10の最大幅Wmaxは、行方向m1及び列方向m2に対して斜め方向(X方向又はY方向)から見たときの幅であり、ピッチDを用いて表せば、次式(5)が得られる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000005
 さらに、単レンズ10の最大縦寸Hmaxは、光軸O1からの距離hが最大幅Wmax/2の位置におけるサグzに相当するので、レンズ面のサグzを表わす式(1)に、h={√(2)・D}/2を代入して、式(6)が得られる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000006
 広角特性条件は、単レンズ10のアスペクト比を1以上にすることで十分に得られる。アスペクト比が1以上という条件は、すなわち、単レンズ10の最大縦寸と最大幅との比率Hmax/Wmax≧ 1、すなわち、Hmax≧ Wmaxを意味する。したがって、式(5)と式(6)とから、次式(7)が導かれる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000007
 式(7)を整理すると、前述の式(3)となる。しかして、式(3)は、単レンズ10のアスペクト比を1以上とし、拡散光を広角にするという条件を表わす。
 <単レンズのパラメータ範囲>
 図4は、実施形態の単レンズに適用されるパラメータ値の一例を示すグラフである。続いて、前述した式(1)及び式(2)の条件と式(1)及び式(3)の条件とを共に満たすパラメータが存在することを示す。
 図4に示すように、前述した式(1)及び式(2)の条件を満たすパラメータ値の範囲と、式(1)及び式(3)の条件を満たすパラメータ値の範囲とは、互いに重なる領域を有する。例えば、コーニック定数k=-0.88であれば、アスペクト比1以上を表わす式(3)を満たす比率r/Dは、0.262以下の範囲(ラインu1以下の範囲)に相当する。一方、反射の低減条件に相当する式(2)に合致する比率r/Dは、ラインu2(k=-0.88のプロットに沿ったライン)以上の範囲に相当する。したがって、コーニック定数k=-0.88であれば、両方の範囲が重なった領域Q1の屈折率n、並びに、ピッチと曲率半径との比率r/Dを適用することで、式(1)、式(2)、式(3)を満たした単レンズ10を実現できる。
 また、コーニック定数k=-1.1であれば、アスペクト比1以上を表わす式(3)を満たす比率r/Dは0.106以下の範囲(ラインu3以下の範囲)に相当する。一方、不要な反射を低減する条件を表わす式(2)に合致する比率r/Dは、ラインu4(k=-1.1のプロットに沿ったライン)以上の範囲に相当する。したがって、コーニック定数k=-1.00であれば、両方の範囲が重なった領域Q2の屈折率n、並びに、ピッチと曲率半径との比率r/Dを適用することで、式(1)、式(2)、式(3)を満たした単レンズ10を実現できる。
 他のコーニック定数k=-1.08~-0.9のときにも、同様に、式(1)、式(2)、式(3)を満たすパラメータが存在し、当該パラメータを採用することで、式(1)、式(2)、式(3)を満たした単レンズ10を実現できる。
 <コーニック定数>
 本実施形態の拡散板1及び単レンズ10は、さらに、コーニック定数に応じて配光(照射光の強度分布)を調整できる。本実施形態の第1態様の拡散板1は、各単レンズ10のコーニック定数kが、式(8a)あるいは式(8b)の値に設定されている。式(8b)の上限値k=-0.88は、レンズ形状を維持するために設けられている。k値が当該上限値よりも大きいとレンズ形状を維持しにくくなる。
  k≧-0.96  ・・・(8a)
  -0.88≧k≧-0.96  ・・・(8b)
 本実施形態の第2態様の拡散板1は、複数の単レンズ10のコーニック定数kが、式(9)の値に設定されている。
  -0.96>k≧-1.02  ・・・(9)
 図5は、実施形態の拡散板の配光の一例を示す角度分布グラフである。図6は、実施形態の拡散板の配光の一例を示す照度分布グラフである。図5の横軸は拡散板1を中心とした角度を示す。図6は、拡散板1から光軸O1方向に10mm離れた測定平面に拡散板1を介して光を照射したときの照度分布を示しており、図6の横軸は拡散板1の光軸O1と測定平面とが重なった位置を原点とした測定平面上の位置を示す。単レンズ10のピッチDは、例えば10μm~100μmなどである。
 図5に示すように、コーニック定数kが-0.96以上であることで、-45°~45°の広い角度範囲で角度毎の配光がほぼ一様となる。したがつて、本実施形態の上記第1態様の拡散板1によれば、広い範囲において拡散光の角度分布が一様な配光特性が得られる。
 また、図6に示すように、コーニック定数kが-0.96≧k≧-1の条件であることで、拡散光を平面(光軸O1に垂直な平面)に照射した場合の照度分布が一様となる。したがって、本実施形態の上記第2態様の拡散板1によれば、拡散光の平面方向の照度分布が一様な配光特性を得ることができる。コーニック定数kが-0.98≧k≧-1.0のときには、平面方向の照度分布がより一様な配光特性が得られる。
 <レンズアレイの屈折率と拡散板の応力耐性>
 レンズアレイ3は樹脂材料から構成され、透明基板2に面接触により結合されている。したがって、レンズアレイ3と透明基板2とが熱膨張すると、互いの熱膨張率の差によってレンズアレイ3と透明基板2との境界面に応力が生じる。
 本実施形態のレンズアレイ3は、1.4≦屈折率n≦1.6の樹脂材料から構成されてもよい。この場合、単レンズ10の各パラメータは、図4の領域Q3に重なる範囲の値が適用される。レンズアレイ3に幾つかの樹脂材料を適用し、拡散板1の応力耐性試験を行ったところ、1.4≦屈折率n≦1.6である樹脂を適用した場合に、顕著に高い応力耐性が得られるという結果が得られた。一部の例外的な樹脂材質を除けば、樹脂の屈折率nは、樹脂の熱膨張率及び強度と相関があり、多くの場合に上記屈折率の樹脂材料をレンズアレイ3に適用することで、拡散板1の高い応力耐性が得られる。
 さらには、レンズアレイ3は、引っ張り強度が6.0MPa以下であり、破壊時伸び率が50%以上の樹脂材料から構成されてもよい。このような樹脂材料を適用することで、拡散板1の高い応力耐性が得られる。さらには、レンズアレイ3は、シリコーン樹脂により構成されてもよい。上記の屈折率及び上記の応力耐性は、例えばシリコーン樹脂により容易に実現できる。
 <製造方法>
 図7は、実施形態に係る拡散板の製造方法の一例を説明する図である。拡散板1の製造工程は、レンズアレイ3のマスター型を作製するマスター型作製工程(J1~J3)と、電鋳型を作製する電鋳型作製工程(J4~J6)と、二次型を作製する二次型作製工程(J7、J8)と、ガラス基板上の樹脂を成形するインプリント工程(J9~J11)とを含む。
 マスター型作製工程では、転写基板80にレジスト樹脂81を塗布及び前処理(ベーク等)を行い(工程J1)、その後、レーザーリソグラフィによりレジスト樹脂をグレースケール露光する(工程J2)。そして、露光後に現像処理を行う(工程J3)ことで、マスター型82が作製される。このような工程により、上述した単レンズ10のレンズ面が複数配列された型形状を有するマスター型82が得られる。
 電鋳型作製工程では、スパッタ等によりマスター型82の表面に導電膜83を形成し(工程J4)、電解めっきによりマスター型82を転写したNi(ニッケル)等の導体84を形成し(工程J5)、当該導体84を離型及び研磨することで(工程J6)、電鋳型85が作製される。
 二次型作製工程では、電鋳型85により熱可塑性を有する樹脂フィルム86に熱インプリントを行い(工程J7)、電鋳型85から樹脂フィルム86を剥離することで(工程J8)、樹脂材料から構成される二次型87が作製される。
 インプリント工程では、ガラス基板88に例えば紫外線硬化型の透明樹脂89を塗布し(工程J9)、ガラス基板88上の透明樹脂89に二次型87を当て、かつ、紫外線照射等により透明樹脂89を硬化させる(工程J10)。そして、硬化した透明樹脂89を離型することで(工程J11)、拡散板1の中間製品90が得られる。その後、中間製品90の特性評価、ダイシング、外観検査等を経て拡散板1が得られる。
 上記の製造方法により、例えばピッチ100μm以下、曲率20μm以下のような微細なレンズアレイ3を高い成形精度で製造することができる。
 以上のように、本実施形態の拡散板1によれば、複数の単レンズ10を有するレンズアレイ3を備え、複数の単レンズ10の各レンズ面が、上記の式(1)~(3)を満たす。したがって、放射パターンの乱れが少なく、かつ、広角に光を拡散できる拡散板1を提供できる。
 なお、式(2)は、図2の距離Lがゼロとなるパラメータ値をシミュレーションにより求め、当該パラメータ値を或る関数モデルに当てはめることで導出されている。したがって、式(2)の条件を僅かに外れていても、光軸O1に平行に入射された光が単レンズ10の縁部E1に当たらず、放射パターンの乱れが生じないパラメータ値も存在する。したがって、本実施形態の拡散板1の条件として、式(2)の条件の代わりに、光軸O1に平行に入射された光線が、単レンズ10の縁部に当たらないという条件が適用されてもよい。本条件を満たすことで、放射パターンの乱れが少なく、かつ、広角に光を拡散できる拡散板1を実現できる。
 さらに、本実施形態の拡散板1によれば、前述の式(8a)又は(8b)のコーニック定数kが適用されることで、拡散光が照射される範囲において、拡散光の角度分布を均等化できる。当該配光により、拡散板1から等距離な位置に照射される光の強度を均等化することが要求される用途に、拡散板1を良好に適用することができる。
 さらに、本実施形態の拡散板1によれば、前述の式(9)のコーニック定数kが適用されることで、光軸に垂直な平面に照射される拡散光の照度分布を均等化できる。当該配光の特性により、このような配光が要求される用途に拡散板1を良好に適用することができる。
 さらに、本実施形態の拡散板1によれば、レンズアレイ3が接合される透明基板2を備え、単レンズ10の屈折率nが、1.4≦n≦1.6であることで、透明基板2とレンズアレイ3との境界面における高い応力耐性が実現する。当該応力耐性により、多様な熱環境下での使用に対する拡散板1の高い信頼性が得られる。さらに、レンズアレイ3の材質としてシリコーン樹脂が適用されることで、上記の応力耐性をより向上でき、多様な熱環境下での使用に対する信頼性をより向上できる。
 <発光デバイス及びセンサモジュール>
 図8は、本開示の実施形態に係る発光デバイス及びセンサモジュールを示す図である。本実施形態の発光デバイス50は、発光素子51と、発光素子51が照射する光の経路上に位置する拡散板1とを備える。拡散板1のレンズ面(レンズアレイ3)は発光素子51側を向いていてもよい。発光素子51はレーザー光を出力するが、非レーザー光を照射する構成であってもよい。発光素子51は、キャビティ構造を有するパッケージ52に収容され、拡散板1はパッケージ52に接合されていてもよい。拡散板1は、パッケージ52のリッドを兼ねてもよい。
 図8では、実施形態の発光デバイス50が、センサモジュール100に適用された例を示すが、本実施形態の発光デバイス50は、センシング以外の用途で拡散光を出力する構成であってもよい。
 本実施形態の発光デバイス50は、実施形態の拡散板1を有することで、広角な拡散光を出力することができる。さらに、発光デバイス50によれば、拡散板1の熱応力耐性が高い場合に、多様な熱環境下での使用に耐える高い信頼性が得られる。
 本実施形態のセンサモジュール100は、図8に示すように、拡散光を出力する発光デバイス50と、発光デバイス50が出射した光を受光可能な受光デバイス60とを備える。受光デバイス60は、発光デバイス50が出射した光を直接に又は当該光を反射した光を受光すればよい。センサモジュール100は、LiDAR(light detection and ranging)、あるいは、光の経路上に物体が有るか否かを検出する光電センサなど、どのような検出を行う構成であってもよい。発光デバイス50と受光デバイス60は、1つのモジュール用基板70に搭載されていてもよいし、別々のモジュール用基板に搭載されていてもよい。
 受光デバイス60は、フォトダイオードなどの受光素子61を備える。受光デバイス60は、入射光を受光素子61へ集めるレンズ62、並びに、入射光の波長を絞るフィルタ素子63を有していてもよい。受光素子61はパッケージ64に収容され、レンズ62及びフィルタ素子63はパッケージ64に支持されていてもよい。
 本実施形態のセンサモジュール100は、実施形態の拡散板1を有することで、広角な拡散光を用いた広角なセンシングが可能である。さらに、センサモジュール100によれば、拡散板1の応力耐性が高い場合に、多様な熱環境下での使用に耐える高い信頼性が得られる。
 以上、本開示の実施形態について説明した。しかし、本開示の拡散板、発光デバイス及びセンサモジュールは、上記実施形態に限られるものでない。例えば、上記実施形態では、複数の単レンズ10が同一の高さ及び同一の形状である例を示したが、異なる高さ又は異なる形状の単レンズが混在されていてもよい。また、複数の単レンズから拡散された光が干渉し難くするために、拡散板には高さがランダムに異なる複数の単レンズが配列されていてもよい。また、複数の単レンズから拡散された光が干渉し難くするために、複数の単レンズが配列されるピッチDとして、固定値D1にランダムなシフト量εを加えて、複数の単レンズがランダムに異なるピッチD=D1+εで配列されてもよい。その他、実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
 本開示は、拡散板、発光デバイス及びセンサモジュールに利用できる。
 1 拡散板
 2 透明基板
 3 レンズアレイ
 10 単レンズ
 D ピッチ
 O1 光軸
 Hmax 最大縦寸
 Wmax 最大幅
 E1 縁部
 50 発光デバイス
 51 発光素子
 52 パッケージ
 60 受光デバイス
 61 受光素子
 70 モジュール用基板
 100 センサモジュール

Claims (8)

  1.  複数の単レンズを有するレンズアレイを備え、
     前記単レンズは、式(1)、式(2)、式(3)を満たす拡散板。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
     但し、zはサグ、hは前記単レンズの光軸からの距離、rは曲率半径、kはコーニック定数、Dはピッチ、nは屈折率である。
  2.  複数の単レンズを有するレンズアレイを備え、
     前記単レンズは、式(1)、式(3)を満たし、かつ、前記単レンズの光軸に平行に入射された光線が、当該単レンズの縁部に当たらない拡散板。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
     但し、zはサグ、hは前記単レンズの光軸からの距離、rは曲率半径、kはコーニック定数、Dはピッチである。
  3.  k≧-0.96である、請求項1又は請求項2に記載の拡散板。
  4.  -0.96≧k≧-1である、請求項1又は請求項2に記載の拡散板。
  5.  前記レンズアレイが接合される透明基板を更に備え、
     前記単レンズの屈折率nは、1.4≦n≦1.6である、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の拡散板。
  6.  前記レンズアレイはシリコーン樹脂から構成される、請求項5記載の拡散板。
  7.  発光素子と、
     前記発光素子が出射する光の経路上に位置する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の拡散板と、
     を備える発光デバイス。
  8.  請求項7記載の発光デバイスと、
     前記発光デバイスの出射した光を受光可能な受光デバイスと、
     を備えるセンサモジュール。
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