WO2022079764A1 - 干渉チェック装置 - Google Patents

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七星 春尾
卓矢 岡原
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Definitions

  • the interference check unit 7c checks whether the robot and the surrounding environment interfere with each other based on the joint position of the robot commanded by the input operation command and the information held by the environment information storage unit 9.
  • the operation of the interference check unit 7c to check for the presence or absence of interference is the same as the operation of the interference check unit 7 of the first embodiment, except that the joint position of the robot is used instead of the hand position posture of the robot.
  • the hand position correction unit 8 outputs the hand position correction amount, but the hand position correction amount may be converted into the joint position correction amount before output.
  • the interference avoidance position calculation unit 3 also outputs the joint position correction amount.
  • Embodiment 7 Next, the interference check device according to the seventh embodiment will be described.
  • the configuration of the interference check device according to the seventh embodiment is the same as that of the first embodiment (see FIG. 1).
  • the interference check device according to the seventh embodiment will be referred to as an interference check device 1f.
  • the present embodiment a part different from the first embodiment will be described.
  • the passable area calculated by the passable area determination unit 34 is output to the optimum operation search unit 35.
  • the optimum operation search unit 35 searches for an operation command that can shorten the operation time while avoiding interference among the operation commands connecting the operation start point and the operation end point.
  • the optimum motion search unit 35 searches under the condition that the hand position / posture of the searched motion command always stays in the passable area input from the passable area determination unit 34.
  • the motion command obtained by the search by the optimum motion search unit 35 is output to the command generation unit 6 of the robot control device 200.

Abstract

干渉チェック装置(1)は、ロボットの手先位置姿勢と、当該手先位置姿勢が指令された場合にロボットと周辺環境との干渉を回避するために行うロボットの手先位置の修正に関する情報との関係を学習する干渉回避位置学習部(2)と、ロボットの手先位置姿勢を指令する動作指令が入力されると、干渉回避位置学習部(2)による学習結果に基づいて、ロボットと周辺環境との干渉を回避するために行う動作指令の修正に関する情報を算出する干渉回避位置算出部(3)と、を備える。

Description

干渉チェック装置
 本開示は、ロボットと周辺環境との干渉発生の有無をチェックする干渉チェック装置に関する。
 ロボットシステムでは、ロボットがシステム内にある装置などの周辺環境との干渉を防止しながら高速に動作を行うことが求められている。そのため、ロボットに対する動作指令を生成する際、動作指令の各地点においてロボットもしくはロボット先端のハンド、または、ハンドが把持した対象物と周辺の環境が衝突するかどうかを事前に確認する干渉チェックを実施し、干渉が発生すると予測される場合は動作指令を修正することが行われてきた。
 例えば、特許文献1に記載の干渉チェック装置は、ニューラルネットワークの学習用データ作成のための多関節マニピュレータと障害物のモデルと、多関節マニピュレータの各関節角度を入力とし、その関節角度を実現した場合に多関節マニピュレータと障害物とが干渉するかどうかを出力とするニューラルネットワークと、ニューラルネットワークの出力をユーザの設定した判定値と照らし合わせ干渉しているかどうかを最終的に判断する判定部とを有し、多関節マニピュレータと障害物の干渉チェックを行う。
特開平7-223181号公報
 干渉チェックは、ロボットや周辺の環境などのロボットシステムの構成要素を直方体や球などで近似し、すべての構成要素が互いに干渉しないかどうかを確認することで実施していた。そのため、干渉チェックの計算に時間を要するという課題がある。
 この課題に対し、特許文献1に記載の干渉チェック装置では、ロボットの関節角度毎にロボットと周囲が干渉するかどうかを学習したニューラルネットワークを用いることで、干渉チェックの計算をニューラルネットワークの計算により実現することで計算量を削減している。しかしながら、特許文献1に記載の干渉チェック装置は、干渉の有無の判定のみを行い、干渉を回避するためにロボットの動作軌道をどう修正すればよいかは別途決定する必要がある。そのため、干渉発生時に軌道修正案を生成するのに時間を要するという問題があった。
 本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、ロボットと周辺環境との干渉発生の有無の判定および干渉が発生する場合のロボットの動作軌道の修正に要する時間を短縮することが可能な干渉チェック装置を得ることを目的とする。
 上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる干渉チェック装置は、ロボットの手先位置姿勢と、当該手先位置姿勢が指令された場合にロボットと周辺環境との干渉を回避するために行うロボットの手先位置の修正に関する情報との関係を学習する干渉回避位置学習部を備える。また、干渉チェック装置は、ロボットの手先位置姿勢を指令する動作指令が入力されると、干渉回避位置学習部による学習結果に基づいて、ロボットと周辺環境との干渉を回避するために行う動作指令の修正に関する情報を算出する干渉回避位置算出部を備える。
 本開示にかかる干渉チェック装置は、ロボットと周辺環境との干渉発生の有無の判定および干渉が発生する場合のロボットの動作軌道の修正に要する時間を短縮できる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる干渉チェック装置の構成例を示す図 実施の形態1にかかる干渉チェック装置が備える干渉回避位置学習部の構成例を示す図 実施の形態1にかかる干渉チェック装置が備える干渉回避位置学習部の動作の一例を示すフローチャート 実施の形態1にかかる干渉チェック装置が備える干渉回避位置算出部の構成例を示す図 実施の形態1にかかる干渉チェック装置が備える動作修正部の動作を説明するための図 実施の形態1にかかる干渉チェック装置が動作指令を修正する動作の一例を示すフローチャート 実施の形態2にかかるロボットの干渉チェック装置の構成例を示す図 実施の形態3にかかる干渉チェック装置が備える干渉回避位置学習部の構成例を示す図 実施の形態4にかかる干渉チェック装置が備える干渉回避位置学習部の構成例を示す図 実施の形態5にかかる干渉チェック装置の動作を説明するための図 実施の形態7にかかる干渉チェック装置が備える動作修正部の動作を説明するための図 実施の形態8にかかる干渉チェック装置が備える干渉回避位置算出部の構成例を示す図 実施の形態9にかかる干渉チェック装置を備える動作指令生成装置の構成例を示す図 実施の形態10にかかる干渉チェック装置を備える動作指令生成装置の構成例を示す図
 以下に、本開示の実施の形態にかかる干渉チェック装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
 図1は、実施の形態1にかかる干渉チェック装置の構成例を示す図である。実施の形態1にかかる干渉チェック装置1は、パーソナルコンピュータなどのコンピュータ100内に設けられる。すなわち、実施の形態1にかかる干渉チェック装置1は、コンピュータ100が、干渉チェック装置1として動作するためのプログラムを実行することにより実現される。干渉チェック装置1は、干渉回避位置学習部2、干渉回避位置算出部3、動作修正部4および動作計画部5を備える。
 干渉チェック装置1は、動作計画部5が生成する動作計画に従って図示を省略したロボットが動作する際に、ロボットが周辺に存在する装置などの周辺環境と干渉するかどうか、すなわち、ロボットが周辺環境に衝突するかどうかをチェックする。また、干渉チェック装置1は、干渉が発生する場合には、ロボットの位置を干渉が発生しない位置に修正するための修正量を算出する。ここで、動作計画はロボットの位置を指令する動作指令を含んでいる。したがって、干渉チェック装置1は、動作計画に含まれる動作指令のそれぞれについて、動作指令が指令する位置である指令位置までロボットを移動させた場合にロボットが周辺環境と干渉するかどうかを判定するとともに、干渉が発生する場合には干渉が発生しない指令位置を動作指令が指令するよう動作指令を修正するための修正量を算出する。干渉が発生するかどうかの判定および干渉が発生する場合の修正量の算出は干渉回避位置算出部3が行う。動作修正部4は、干渉回避位置算出部3がロボットと周辺環境の干渉発生を検出した場合、動作計画部5で作成された動作指令を干渉回避位置算出部3で算出された修正量に基づいて修正する。
 干渉回避位置学習部2は、ロボットの手先の位置および姿勢と、干渉を生じなくするために必要な垂直上向きの修正量との関係をあらかじめ学習しておく。ロボットの手先の位置および姿勢は、動作計画部5が生成する動作指令、すなわち、動作計画に含まれる動作指令によって指令される。なお、これ以降の説明では、「ロボットの手先の位置および姿勢」を「ロボットの手先位置姿勢」と記載する場合がある。干渉回避位置学習部2が学習した結果、具体的には、ニューラルネットワークとも称される神経回路網などの、ロボットの手先位置姿勢とこの手先位置姿勢が指令された場合に干渉を生じなくするために必要な垂直上向きの修正量との関係を表現する近似関数は、干渉回避位置算出部3に受け渡され、これを干渉回避位置算出部3が記憶しておく。干渉回避位置算出部3は、干渉回避位置学習部2で学習した神経回路網などの関数を直接記憶してもよいし、干渉回避位置学習部2で学習した神経回路網などの関数のパラメータを記憶してもよい。
 動作計画部5で動作指令が生成されると、あらかじめ定められた周期ごとの動作指令上のロボットの手先位置姿勢が干渉回避位置算出部3に入力される。なお、ロボットの手先位置姿勢の入力とは、ロボットの手先位置姿勢を指令する動作指令の入力を意味する。干渉回避位置算出部3は、入力されたロボットの手先位置姿勢毎に、ロボットが周辺環境と干渉するかどうかを判断し、干渉すると判断する場合に、干渉しなくするために必要なロボットの動作指令の修正量(以下、指令修正量と称する)を算出し、動作修正部4に出力する。動作修正部4は、動作計画部5で生成された動作指令を、干渉回避位置算出部3から出力される指令修正量に基づいて修正する。動作修正部4が修正した動作指令は動作計画部5を介してロボット制御装置200に送信され、ロボット制御装置200は、修正後の動作指令に基づいて実際のロボット動作の制御を実施する。ロボット制御装置200は指令生成部6を備えており、指令生成部6が、修正後の動作指令に基づいて、ロボットに送信する動作指令を作成する。
 次に干渉チェック装置1の各構成要素の内容について詳しく説明する。
 図2は、実施の形態1にかかる干渉チェック装置1が備える干渉回避位置学習部2の構成例を示す図である。干渉回避位置学習部2は、干渉チェック部7と、手先位置修正部8と、環境情報記憶部9と、学習処理部10とを備える。
 図2に示す干渉回避位置学習部2は、まず、ロボットの様々な手先位置姿勢について、干渉を回避するために必要な修正量を演算する。具体的には、干渉チェック部7が、ロボットの様々な手先位置姿勢のそれぞれについて、各手先位置姿勢においてロボットが周辺環境と干渉するかどうかをチェックする。ここで、干渉チェック部7は、ロボットがハンドを有する場合は、ロボット本体に加え、ハンドが周辺環境と干渉するかどうかをチェックし、ハンドが物体を把持した状態で移動する場合はハンドが把持する対象物が周辺環境と干渉するかどうかもチェックする。また、環境情報記憶部9は、ロボットアームのリンク長、アームの太さなどのロボット本体の情報と、ハンドのサイズ、対象物のサイズ、ハンドが物体を把持する位置である把持位置、などの情報と、ロボットの周辺環境に存在する障害物の位置、大きさなどの情報と、を予め記憶している。
 干渉チェック部7は、環境情報記憶部9の内部に記憶されている上記の各種情報に基づき、ロボットおよび周辺の障害物といったロボットシステムの各構成要素を、直方体、球などで近似し、近似後のロボットが近似後のその他のすべての構成要素と干渉するかどうかをチェックする。なお、ロボットの近似は、アーム、ハンド、ハンドが把持する物体など、ロボットの構成物ごとに行う。
 干渉チェック部7は、チェック結果を手先位置修正部8に出力する。手先位置修正部8は、干渉チェック部7で干渉しないと判定された場合は、チェック対象とした手先位置姿勢の手先位置修正量を0とし、これを学習処理部10に出力する。一方、手先位置修正部8は、干渉チェック部7で干渉すると判定された場合は、手先位置姿勢のうち姿勢を固定したまま手先位置をユーザに指定された方向に修正し、手先位置を修正した後の手先位置姿勢(以下、修正後の手先位置姿勢とする)を干渉チェック部7に出力する。そして、干渉チェック部7が、修正後の手先位置姿勢においてロボットが周辺環境と干渉するかどうかをチェックする。修正する手先位置は、例えばZ方向(手先位置の上下方向)とするが、手先位置の水平方向を修正してもよい。また、手先位置の上下方向および水平方向の双方を修正してもよい。また、本実施の形態では姿勢を固定して手先位置を修正するが、垂直6軸ロボットの場合、手首軸(手先側の第4軸、第5軸および第6軸)の関節位置を固定する制約の下で手先位置を修正してもよい。干渉チェック部7および手先位置修正部8は、上記の動作を干渉チェック部7が干渉なしと判定するまで繰り返し、手先位置修正部8は、干渉チェック部7が干渉しないと判定した場合、その時の手先位置修正量を、チェック対象とした手先位置姿勢の手先位置修正量として学習処理部10に出力する。
 次に、学習処理部10が、手先位置姿勢と手先位置修正量の組み合わせがそれぞれ入力と出力になるように、近似関数の学習を実施する。図2に示す干渉回避位置学習部2は、近似関数の一例として神経回路網20の学習を実施する。学習した神経回路網20は干渉回避位置算出部3に送信される。
 以上の干渉回避位置学習部2の動作をフローチャートで示すと図3のようになる。図3は、実施の形態1にかかる干渉チェック装置1が備える干渉回避位置学習部2の動作の一例を示すフローチャートである。
 図3に示すように、干渉回避位置学習部2は、まず、ロボットの手先位置姿勢を入力し(ステップS11)、干渉チェック部7で干渉の有無を確認する(ステップS12)。すなわち、ステップS12では、ステップS11で入力された手先位置姿勢においてロボットが周辺環境と干渉するかどうかを干渉チェック部7が確認する。
 干渉が発生しない場合(ステップS13:No)、手先位置修正部8が、ステップS11で入力された手先位置姿勢における手先位置修正量として、手先位置修正量=0を学習処理部10に出力する。次に、学習処理部10が、ステップS11で入力されたロボットの手先位置姿勢と手先位置修正部8から入力された手先位置修正量を学習する(ステップS15)。具体的には、学習処理部10は、ロボットの手先位置姿勢の入力があると手先位置修正量を出力するよう、神経回路網20の学習を実施する。
 一方、干渉が発生する場合(ステップS13:Yes)、手先位置修正部8が、ロボットの手先位置姿勢の手先位置を修正する(ステップS14)。手先位置修正部8は、手先位置を修正後のロボットの手先位置姿勢(修正後の手先位置姿勢)を干渉チェック部7に出力し、この修正後の手先位置姿勢においてロボットが周辺環境と干渉するかどうかを干渉チェック部7が確認する(ステップS12)。その後、干渉回避位置学習部2は、干渉が発生しないと干渉チェック部7が判定すると(ステップS13:No)、その時点の手先位置の修正量を、ステップS11で入力された手先位置姿勢における手先位置修正量として学習処理部10に出力する。
 干渉回避位置学習部2は、図3に示すステップS11~S15の処理をロボットの様々な手先位置姿勢を対象として繰り返し実行し、神経回路網20の学習を進める。
 干渉回避位置算出部3には動作計画部5で生成される動作指令のあらかじめ定められた周期ごとの値が入力される。あらかじめ定められた周期としては指令生成周期、指令生成周期を整数倍した周期があげられる。
 図4は、実施の形態1にかかる干渉チェック装置1が備える干渉回避位置算出部3の構成例を示す図である。図4に示すように、干渉回避位置算出部3は、干渉回避位置学習部2から受け取った学習済みの神経回路網20を保持している。干渉回避位置算出部3は、動作計画部5からロボットの手先位置姿勢が入力されるとこれを神経回路網20に入力し、この手先位置姿勢での手先位置修正量を算出する。干渉回避位置算出部3は、算出した手先位置修正量と、動作計画部5から入力されたロボットの手先位置姿勢すなわちロボットの手先位置姿勢を指令する動作指令とを動作修正部4に出力する。
 動作修正部4は、干渉回避位置算出部3が算出した手先位置修正量に基づいて動作指令を修正する。図5は、実施の形態1にかかる干渉チェック装置1が備える動作修正部4の動作を説明するための図である。図5においては、丸(○)が周期毎に動作計画部5から出力された動作指令の値、三角(△)が各周期の動作指令の値に手先位置修正量を加算した値である。各○を繋いだものは修正前の手先軌道、各△を繋いだものは修正後の手先軌道である。
 図5に示す例では動作開始地点および動作終了地点を含む7周期の動作指令が出力されている。このうち3点では手先位置修正量が0になっているため、動作計画部5から出力された動作指令と修正後の動作指令は一致する。すなわち、これら3点では動作修正部4は入力された動作指令を修正しない。残りの4点では、動作修正部4は、干渉回避位置算出部3から出力される手先位置修正量だけ、入力された動作指令を修正する。動作修正部4は、周期ごとに手先位置修正量だけ修正した動作指令を動作計画部5に出力する。
 動作計画部5は、動作修正部4で修正された動作指令を受け取るとそのまま指令生成部6に出力してもよいが、本実施の形態では動作修正部4で修正された動作指令を改めて干渉回避位置算出部3に出力する。動作計画部5は、干渉回避位置算出部3での手先位置修正量がすべての周期で0になったときに動作修正部4での修正を完了とし、そのときの動作指令をロボット制御装置200の指令生成部6に出力する。
 以上の動作、すなわち、干渉チェック装置1が動作指令を修正してロボットが周辺環境と干渉しないようにする動作をフローチャートで示すと図6のようになる。図6は、実施の形態1にかかる干渉チェック装置1が動作指令を修正する動作の一例を示すフローチャートである。
 まず、ロボットの手先位置姿勢を動作計画部5から干渉回避位置算出部3に入力し(ステップS21)、干渉回避位置算出部3が、入力された手先位置姿勢での手先位置修正量を算出する(ステップS22)。干渉回避位置算出部3は、算出した手先位置修正量を、入力された手先位置姿勢すなわちロボットの手先位置姿勢を指令する動作指令とともに動作修正部4に出力する。
 次に、動作修正部4が、干渉回避位置算出部3で算出された手先位置修正量を確認し、手先位置修正量が0の場合(ステップS23:Yes)、動作計画部5が動作指令をロボット制御装置200の指令生成部6に出力する(ステップS26)。すなわち、ステップS26において、動作修正部4は、干渉回避位置算出部3から手先位置修正量とともに受け取った動作指令を、修正せずにそのまま動作計画部5に出力する。このとき、動作修正部4は、動作指令を修正していないことを動作計画部5に通知する。動作計画部5は、動作修正部4から受け取った動作指令を指令生成部6に出力する。
 この場合、ロボット制御装置200の指令生成部6は、動作計画部5から入力された動作指令に基づいて、入力された各動作指令が指令する各地点を滑らかに結ぶ軌跡を指令する動作指令をロボットの制御周期ごとに生成する。
 一方、手先位置修正量が0ではない場合(ステップS23:No)、動作修正部4は、干渉回避位置算出部3で算出された手先位置修正量に基づいて、ロボットの手先位置を修正する(ステップS24)。なお、動作修正部4によるロボットの手先位置の修正は、干渉回避位置算出部3から手先位置修正量とともに受け取った動作指令の修正を意味する。次に、動作修正部4で修正後の手先位置姿勢を干渉回避位置算出部3に入力する(ステップS25)。ステップS25において、動作修正部4は修正後のロボットの手先位置姿勢を指令する動作指令を動作計画部5に出力する。このとき、動作修正部4は、動作指令を修正したことを動作計画部5に通知する。動作計画部5は、動作修正部4から受け取った動作指令を干渉回避位置算出部3に出力する。
 干渉チェック装置1の干渉回避位置算出部3、動作修正部4および動作計画部5は、上記のステップS21~S26の処理を、干渉回避位置算出部3が算出する手先位置修正量が0となるまで繰り返す。
 以上説明したように、実施の形態1にかかる干渉チェック装置1は、ロボットの様々な手先位置姿勢と、ロボットが周辺環境と干渉しないようにするための手先位置の修正量とを干渉回避位置学習部2が予め学習しておき、ロボット制御装置200に動作指令を出力する場合、干渉回避位置学習部2での学習結果を用いて、干渉回避位置算出部3が、干渉を発生しない手先位置姿勢を指令するように動作指令を修正するための手先位置修正量を算出する。干渉チェック装置1によれば、干渉の有無をチェックし、干渉のある場合の動作指令の修正に要する計算量を削減することができ、この結果、動作指令の修正に要する時間を短縮できる。
実施の形態2.
 図7は、実施の形態2にかかるロボットの干渉チェック装置の構成例を示す図である。実施の形態2にかかる干渉チェック装置1aは、干渉回避位置算出部3、動作計画部5、動作修正部4をロボット制御装置200内部に備えることが実施の形態1にかかる干渉チェック装置1との違いとなる。また、全体の動作としては、干渉回避位置算出部3が繰り返し手先位置修正量を算出してロボットの手先位置姿勢を指令する動作指令の修正を動作修正部4が行うのではなく、動作修正部4で最初に修正した動作指令を指令生成部6にそのまま出力することが異なっている。これら以外は実施の形態1と同一のため説明は省略する。なお、動作修正部4で最初に修正した動作指令は、実施の形態1と同様に動作計画部5を介して指令生成部6に出力される。
 実施の形態2にかかる干渉チェック装置1aは、干渉を回避するための手先位置修正量の算出および動作指令の修正をロボット制御装置200内部で行う構成であるため、動作計画を行う度に直ちに干渉回避を考慮した動作指令の修正を行い、ロボットを動作させることができる。
実施の形態3.
 つづいて、実施の形態3にかかる干渉チェック装置について説明する。実施の形態3にかかる干渉チェック装置の構成は実施の形態1と同様である(図1参照)。なお、以下の説明では、便宜上、実施の形態3にかかる干渉チェック装置を干渉チェック装置1bと記載する。本実施の形態では、実施の形態1と異なる部分について説明する。
 実施の形態3にかかる干渉チェック装置1bは、実施の形態1とは干渉回避位置学習部2および干渉回避位置算出部3において、神経回路網20の出力として、手先位置修正量ではなく、修正後の手先位置姿勢を用いることが異なる。
 図8は、実施の形態3にかかる干渉チェック装置1bが備える干渉回避位置学習部2bの構成例を示す図である。干渉回避位置学習部2bは、干渉チェック部7と、手先位置修正部8bと、環境情報記憶部9と、学習処理部10bとを備える。干渉チェック部7および環境情報記憶部9は実施の形態1にかかる干渉回避位置学習部2の干渉チェック部7および環境情報記憶部9と同一であるため、説明を省略する。
 図8に示すように、手先位置修正部8bは、実施の形態1で説明した手先位置修正量ではなく、修正後の手先位置姿勢を出力する。学習処理部10bでは、ロボットの手先位置姿勢と修正後の手先位置姿勢の組み合わせがそれぞれ入力と出力になるように、神経回路網20が学習を実施する。
 実施の形態3にかかる干渉チェック装置1bは、干渉回避位置学習部2bでの学習結果を用いて、動作指令が指令する各地点での干渉を回避できる手先位置姿勢を干渉回避位置算出部3が算出するため、干渉のない手先位置姿勢を算出するための計算量を削減できる。
実施の形態4.
 つづいて、実施の形態4にかかる干渉チェック装置について説明する。実施の形態4にかかる干渉チェック装置の構成は実施の形態1と同様である(図1参照)。なお、以下の説明では、便宜上、実施の形態4にかかる干渉チェック装置を干渉チェック装置1cと記載する。本実施の形態では、実施の形態1と異なる部分について説明する。
 実施の形態4にかかる干渉チェック装置1cは、実施の形態1とは干渉回避位置学習部2および干渉回避位置算出部3において、神経回路網20の入力として、手先位置修正量ではなく、ロボットの各軸の関節位置を用いることが異なる。
 図9は、実施の形態4にかかる干渉チェック装置1cが備える干渉回避位置学習部2cの構成例を示す図である。干渉回避位置学習部2cは、干渉チェック部7cと、手先位置修正部8と、環境情報記憶部9と、学習処理部10cとを備える。手先位置修正部8および環境情報記憶部9は実施の形態1にかかる干渉回避位置学習部2の手先位置修正部8および環境情報記憶部9と同一であるため、説明を省略する。
 干渉チェック部7cは、入力される動作指令が指令するロボットの関節位置と、環境情報記憶部9が保持している情報とに基づいて、ロボットと周辺環境とが干渉するかどうかをチェックする。干渉チェック部7cが干渉の有無をチェックする動作は、ロボットの手先位置姿勢の代わりにロボットの関節位置を使用する点を除いて、実施の形態1の干渉チェック部7の動作と同様である。
 図9に示す干渉回避位置学習部2cでは、手先位置修正部8が手先位置修正量を出力しているが、手先位置修正量を関節位置修正量に変換してから出力してもよい。干渉回避位置学習部2cにて関節位置修正量を学習した場合は、干渉回避位置算出部3においても関節位置修正量を出力する。
 実施の形態4にかかる干渉チェック装置1cは、干渉回避位置学習部2cおよび干渉回避位置算出部3の入力としてロボットの関節位置を用いるため、動作計画部5で各関節を同期させて動作させる指令を生成する場合に、干渉を回避できる指令の算出のための計算量を削減できる。
実施の形態5.
 つづいて、実施の形態5にかかる干渉チェック装置について説明する。実施の形態5にかかる干渉チェック装置の構成は実施の形態1と同様である(図1参照)。なお、以下の説明では、便宜上、実施の形態5にかかる干渉チェック装置を干渉チェック装置1dと記載する。本実施の形態では、実施の形態1と異なる部分について説明する。
 実施の形態5にかかる干渉チェック装置1dは、実施の形態1とは、動作修正部4における動作指令の修正方法が異なる。以下の説明では、実施の形態5にかかる動作修正部4を動作修正部4dと記載する。
 実施の形態1にかかる干渉チェック装置1の動作修正部4では各周期での修正後の手先位置姿勢を滑らかにつなぐように動作指令を修正するが、実施の形態5にかかる干渉チェック装置1dの動作修正部4dでは、動作計画部5で生成する動作指令に、干渉回避位置算出部3で算出される手先位置修正量に基づいて決定する動作指令を合成することで、新たな動作指令を生成する。図10は、実施の形態5にかかる干渉チェック装置1dの動作を説明するための図である。動作修正部4dは、干渉回避位置算出部3が出力する手先位置修正量に基づいて、動作計画部5が生成した動作指令に合成する動作指令である修正動作指令を算出し、図10に示すように、算出した修正動作指令と、動作計画部5が生成した動作指令とを合成する。そして、動作修正部4dが合成した結果を再度干渉回避位置算出部3に入力し、干渉回避位置算出部3が算出する手先位置修正量に応じて動作修正部4dが修正動作指令を再度算出することを繰り返す。この一連の処理は干渉回避位置算出部3が算出する手先位置修正量が0となるまで繰り返す。
 動作計画部5は、干渉回避位置算出部3が算出する手先位置修正量が0になった後に動作修正部4dが算出する修正動作指令と、動作計画部5が当初に生成した動作指令とを指令生成部6に出力する。指令生成部6は、動作計画部5が当初に生成した動作指令と動作修正部4dが生成した修正動作指令を合成することで、ロボットの動作指令を生成する。
 実施の形態5にかかる干渉チェック装置1dは、干渉を考慮せずに生成した動作指令と、干渉を考慮して算出した修正動作指令とを合成することで、干渉を回避するための動作計画の計算量を削減しながら高速に動作を行える指令を生成できる。
実施の形態6.
 つづいて、実施の形態6にかかる干渉チェック装置について説明する。実施の形態6にかかる干渉チェック装置の構成は実施の形態1と同様である(図1参照)。なお、以下の説明では、便宜上、実施の形態6にかかる干渉チェック装置を干渉チェック装置1eと記載する。本実施の形態では、実施の形態1と異なる部分について説明する。
 実施の形態1にかかる干渉チェック装置1は、あらかじめ定められた周期毎に干渉をチェックし、手先位置の修正を行っていた。これに対して、実施の形態6にかかる干渉チェック装置1eは、定められた周期毎に干渉チェックおよび手先位置修正量の算出を行うが、動作計画部5で動作指令を生成する際、いくつかの経由点を指定し、動作修正部4では上記経由点を変更することで干渉が発生しない動作指令を生成する。また、動作修正部4は、干渉回避位置算出部3で算出される手先位置修正量がすべて0になった後の経由点を、動作計画部5で生成された動作指令とともに、動作計画部5を介して指令生成部6に出力する。指令生成部6は、入力された動作指令および経由点に基づいて、ロボットの動作軌道が入力された各経由点を経由するようにロボットに対する指令を生成する。
 実施の形態6にかかる干渉チェック装置1eは、動作計画時に経由点を指定する場合に、干渉を回避した動作指令を生成するのに要する計算量を削減できる。
実施の形態7.
 つづいて、実施の形態7にかかる干渉チェック装置について説明する。実施の形態7にかかる干渉チェック装置の構成は実施の形態1と同様である(図1参照)。なお、以下の説明では、便宜上、実施の形態7にかかる干渉チェック装置を干渉チェック装置1fと記載する。本実施の形態では、実施の形態1と異なる部分について説明する。
 実施の形態1にかかる干渉チェック装置1では、干渉回避位置学習部2および干渉回避位置算出部3で干渉を回避するための手先位置修正量を神経回路網20の出力としていたが、本実施の形態にかかる干渉チェック装置1fでは、干渉の発生しない手先位置の上限値および下限値を出力とする。
 図11は、実施の形態7にかかる干渉チェック装置1fが備える動作修正部4の動作を説明するための図である。干渉チェック装置1fの動作修正部4は、図11に示すように、各周期における手先位置の上限および下限から干渉が発生しない手先位置の範囲(干渉しない範囲)を決定し、決定した手先位置の範囲に手先位置が常にとどまるように手先位置の軌道を決定することで、干渉を回避した動作指令修正値を算出する。動作修正部4が算出した動作指令修正値は、動作計画部5を介して指令生成部6に出力される。
 実施の形態7にかかる干渉チェック装置1fは、干渉が発生しないロボットの手先位置の範囲内で動作指令を最適化することが可能なため、干渉を回避しながら高速な動作を実現するロボットの動作指令を生成するのに要する時間を削減できる。
実施の形態8.
 つづいて、実施の形態8にかかる干渉チェック装置について説明する。実施の形態8にかかる干渉チェック装置の構成は実施の形態1と同様である(図1参照)。なお、以下の説明では、便宜上、実施の形態8にかかる干渉チェック装置を干渉チェック装置1gと記載する。本実施の形態では、実施の形態1と異なる部分について説明する。
 実施の形態1にかかる干渉チェック装置1では、干渉回避位置学習部2および干渉回避位置算出部3で使用する神経回路網20がロボットの動作範囲によらず単一であった。これに対して、実施の形態8にかかる干渉チェック装置1gでは、ロボットの動作範囲を複数の領域に分割し、分割した領域ごとに干渉回避位置学習部2が学習を実施する。
 図12は、実施の形態8にかかる干渉チェック装置1gが備える干渉回避位置算出部3gの構成例を示す図である。図12に示すように、干渉回避位置算出部3gは、領域選択部11および修正量決定部12を備え、また、干渉回避位置学習部2から受け取った複数の学習済みの神経回路網20を保持している。
 領域選択部11は、干渉回避位置算出部3gに入力されたロボットの手先位置姿勢が複数の領域の中のどの領域に該当するかを判別し、判別した領域に対応する神経回路網20を使用して手先位置修正量を算出する。修正量決定部12は、神経回路網20のそれぞれから出力される手先位置修正量に基づいて、干渉回避位置算出部3gから動作修正部4に出力する手先位置修正量を決定する。修正量決定部12は、領域選択部11で選択された領域に対応する神経回路網20からの出力をそのまま出力してもよい。また、修正量決定部12は、入力された手先位置姿勢が領域の境界近傍の場合は、入力された手先位置姿勢が属する領域に対応する神経回路網20と、近傍の領域に対応する神経回路網20とのそれぞれからの出力に対して演算を実施し、これら複数の神経回路網20の出力の重み付き和を、動作修正部4に出力する手先位置修正量としてもよい。さらに、修正量決定部12は、前回の周期の手先位置姿勢が属する領域と今回の周期の手先位置姿勢が属する領域とが異なる場合、前回の周期の手先位置姿勢が属する領域および今回の周期の手先位置姿勢が属する領域のそれぞれに対応する神経回路網20からの出力に対して演算を実施し、これら2つの神経回路網20の出力の重み付き和を、動作修正部4に出力する手先位置修正量としてもよい。
 干渉回避位置算出部3gの構成および動作について説明したが、干渉チェック装置1gの干渉回避位置学習部2が学習を行う際には、複数の領域のそれぞれに分け、複数の領域のそれぞれにおいて神経回路網20の学習を行い、複数の領域のそれぞれに対応する神経回路網20を生成する。すなわち、複数の領域の中のある領域を対象として学習を行う場合、干渉回避位置学習部2に入力するロボットの手先位置姿勢を学習対象の領域内で様々な値に変化させ、干渉回避位置学習部2が学習を進める。
 実施の形態8にかかる干渉チェック装置1gは、ロボットの手先位置姿勢を複数の領域に分割することで各神経回路網20のサイズを小さくできるため、神経回路網20の学習処理および推論処理で必要な計算量を削減できる。すなわち、干渉回避位置学習部および干渉回避位置算出部で必要な計算量を削減できる。
 なお、実施の形態1にかかる干渉チェック装置1においてロボットの動作範囲を複数の領域に分割して処理を行う構成について説明したが、実施の形態2~7にかかる干渉チェック装置についても同様に、ロボットの動作範囲を複数の領域に分割して処理を行うようにしてもよい。
実施の形態9.
 つづいて、実施の形態9にかかる干渉チェック装置について説明する。実施の形態9にかかる干渉チェック装置1hの使用例を図13に示す。図13は、実施の形態9にかかる干渉チェック装置1hを備える動作指令生成装置の構成例を示す図である。動作指令生成装置はコンピュータ100で実現され、干渉チェック装置1h、動作修正部4、動作計画部5、通過点候補算出部31および通過点候補決定部32を備える。干渉チェック装置1hは干渉回避位置学習部2および干渉回避位置算出部3から構成されている。これらの各部は実施の形態1にかかる干渉チェック装置1を構成する干渉回避位置学習部2および干渉回避位置算出部3と同一のため、説明は省略する。
 干渉チェック装置1hを備えたコンピュータ100では、動作開始点から動作終了点までの動作計画を実施し、ロボットの指令を生成するため、ロボット本体はロボットに取り付けたハンド、ハンドが把持した対象物が周囲の環境と衝突しない通過点を定める。通過点を定める際、まず、通過点候補算出部31で通過点の候補(以下、通過点候補と称する場合がある)を算出する。通過点候補算出部31は、算出した通過点(通過点の候補)のロボットの手先位置姿勢を干渉チェック装置1h内部の干渉回避位置算出部3に入力する。干渉回避位置算出部3では、入力されたロボットの手先位置姿勢の情報から手先位置修正量を算出する。算出した手先位置修正量は通過点候補決定部32に送付される。通過点候補決定部32には通過点候補算出部31が算出した通過点候補のロボットの手先位置姿勢も入力される。通過点候補決定部32は、通過点候補算出部31から入力される通過点候補のロボットの手先位置姿勢と干渉回避位置算出部3から入力される手先位置修正量とに基づいて、通過点のロボットの手先位置姿勢を決定する。通過点候補決定部32が決定した通過点のロボットの手先位置姿勢は、動作計画部5に出力される。通過点候補算出部31および通過点候補決定部32で算出、決定する通過点は、動作開始点から動作終了点までの間に1つ設けてもよいし、複数設けてもよい。
 動作計画部5は、動作開始点からスタートし、通過点候補決定部32で決定される通過点を順番に通過しながら動作終了点に到達する動作指令を生成し、あらかじめ定められた周期毎の動作指令上のロボットの手先位置姿勢を干渉回避位置算出部3に入力する。以下、動作計画部5、動作修正部4および干渉回避位置算出部3は実施の形態1と同一の動作を実施する。これらの動作については説明を省略する。
 実施の形態9にかかる干渉チェック装置は、動作計画のもとになる通過点の導出に要する計算量を削減できる効果がある。
実施の形態10.
 つづいて、実施の形態10にかかる干渉チェック装置について説明する。実施の形態10にかかる干渉チェック装置1iの使用例を図14に示す。図14は、実施の形態10にかかる干渉チェック装置1iを備える動作指令生成装置の構成例を示す図である。動作指令生成装置はコンピュータ100で実現され、干渉チェック装置1i、動作初期経路設定部33、通過可能領域決定部34および最適動作探索部35を備える。干渉チェック装置1iは干渉回避位置学習部2および干渉回避位置算出部3から構成されている。これらの各部は実施の形態7にかかる干渉チェック装置1fを構成する干渉回避位置学習部2および干渉回避位置算出部3と同一のため、説明は省略する。
 動作初期経路設定部33は動作開始点と動作終了点とを結ぶ経路を複数生成する。動作初期経路設定部33は、さらに、生成した経路のそれぞれをあらかじめ定めた分割数で分割し、分割した各地点のロボットの手先位置姿勢を干渉回避位置算出部3および通過可能領域決定部34に出力する。干渉回避位置算出部3は、動作初期経路設定部33から入力されるロボットの手先位置姿勢に関して干渉の発生しない手先位置の上限値および下限値を算出し、通過可能領域決定部34に出力する。通過可能領域決定部34は、動作初期経路設定部33から入力されるロボットの手先位置姿勢と、干渉回避位置算出部3から入力される干渉の発生しない手先位置の上限値および下限値とに基づいて、干渉の発生しないロボットの手先位置姿勢の範囲を、通過可能領域として算出する。
 通過可能領域決定部34が算出した通過可能領域は最適動作探索部35に出力される。最適動作探索部35は、動作開始点と動作終了点とを結ぶ動作指令のうち、干渉を回避しながら動作時間を短縮できる動作指令を探索する。最適動作探索部35は、動作指令の探索を行う際、探索した動作指令の手先位置姿勢が、通過可能領域決定部34から入力される通過可能領域に常時とどまる条件で探索を行う。最適動作探索部35による探索で得られた動作指令はロボット制御装置200の指令生成部6に出力される。
 実施の形態10にかかる干渉チェック装置は、干渉を回避できる制約条件の下で動作時間を最短にする動作を探索する際、毎回の干渉チェック計算が不要になるため、動作探索に要する計算量を削減できる効果がある。
 以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
 1,1a,1h,1i 干渉チェック装置、2,2b,2c 干渉回避位置学習部、3,3g 干渉回避位置算出部、4 動作修正部、5 動作計画部、6 指令生成部、7,7c 干渉チェック部、8,8b 手先位置修正部、9 環境情報記憶部、10,10b,10c 学習処理部、11 領域選択部、12 修正量決定部、20 神経回路網、31 通過点候補算出部、32 通過点候補決定部、33 動作初期経路設定部、34 通過可能領域決定部、35 最適動作探索部、100 コンピュータ、200 ロボット制御装置。

Claims (12)

  1.  ロボットの手先位置姿勢と、当該手先位置姿勢が指令された場合に前記ロボットと周辺環境との干渉を回避するために行う前記ロボットの手先位置の修正に関する情報との関係を学習する干渉回避位置学習部と、
     前記ロボットの手先位置姿勢を指令する動作指令が入力されると、前記干渉回避位置学習部による学習結果に基づいて、前記ロボットと前記周辺環境との干渉を回避するために行う前記動作指令の修正に関する情報を算出する干渉回避位置算出部と、
     を備えることを特徴とする干渉チェック装置。
  2.  前記干渉回避位置算出部が算出する前記情報を前記ロボットの手先位置の修正量とする、
     ことを特徴とする請求項1に記載の干渉チェック装置。
  3.  前記ロボットの手先位置の修正量は、前記ロボットの手先位置の上下方向の修正量および水平方向の修正量のいずれか一方または双方を示す、
     ことを特徴とする請求項2に記載の干渉チェック装置。
  4.  前記ロボットの手先位置の修正量は、前記ロボットの手首軸の変位を固定した状態での手先位置の上下方向の修正量および水平方向の修正量のいずれか一方または双方を示す、
     ことを特徴とする請求項2に記載の干渉チェック装置。
  5.  前記ロボットの手先位置姿勢を前記ロボットの各関節の変位で表現する、
     ことを特徴とする請求項2から4のいずれか一つに記載の干渉チェック装置。
  6.  前記干渉回避位置算出部が算出する前記情報を前記ロボットの修正後の手先位置姿勢の情報とする、
     ことを特徴とする請求項1に記載の干渉チェック装置。
  7.  前記干渉回避位置学習部は、前記ロボットが前記周辺環境と干渉しないようにするための前記ロボットの手先位置の修正量の上限値および下限値を学習する、
     ことを特徴とする請求項2から5のいずれか一つに記載の干渉チェック装置。
  8.  前記ロボットの手先位置姿勢を指令する動作指令を生成して前記干渉回避位置算出部に出力する動作計画部と、
     前記干渉回避位置算出部が算出する前記情報に基づいて、前記動作計画部が生成する前記動作指令を修正する動作修正部と、
     を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一つに記載の干渉チェック装置。
  9.  前記ロボットの手先位置姿勢を指令する動作指令を生成して前記干渉回避位置算出部に出力する動作計画部と、
     前記干渉回避位置算出部が算出する前記修正量の上限値および下限値に基づいて、前記ロボットの手先位置が前記上限値と前記下限値との間となるように前記動作計画部が生成する前記動作指令を修正する動作修正部と、
     を備えることを特徴とする請求項7に記載の干渉チェック装置。
  10.  前記動作計画部は、前記動作指令に加えて前記ロボットの手先位置の経由点を生成し、
     前記動作修正部は、前記干渉回避位置算出部が算出する前記情報に基づいて、前記動作指令の代わりに前記経由点を修正して前記ロボットと前記周辺環境との干渉を回避させる、
     ことを特徴とする請求項8に記載の干渉チェック装置。
  11.  前記動作修正部は、前記干渉回避位置算出部が算出する前記情報に基づいて、前記動作指令に合成する修正動作指令を算出し、算出した修正動作指令と前記動作指令とを合成して前記ロボットの修正後の手先位置姿勢を指令する動作指令を生成する、
     ことを特徴とする請求項8に記載の干渉チェック装置。
  12.  前記干渉回避位置学習部は、前記ロボットの動作領域を複数の領域に分割し、複数の前記領域のそれぞれにおいて前記学習を行い、
     前記干渉回避位置算出部は、前記干渉回避位置学習部による複数の前記領域のそれぞれにおける学習結果に基づいて、複数の前記領域ごとに前記動作指令の修正に関する前記情報を算出する、
     ことを特徴とする請求項1から11のいずれか一つに記載の干渉チェック装置。
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