WO2021193148A1 - 道路劣化診断装置、道路劣化診断システム、道路劣化診断方法、及び、記録媒体 - Google Patents

道路劣化診断装置、道路劣化診断システム、道路劣化診断方法、及び、記録媒体 Download PDF

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Abstract

道路劣化を低コストで精度良く検出する。道路劣化診断装置は、道路を撮影した画像を取得する画像情報取得部5と、取得した画像に基づき水溜りを検出する水溜検出部6と、検出した水溜りの形状に基づいて道路劣化を検出する道路劣化検出部7と、を含む。

Description

道路劣化診断装置、道路劣化診断システム、道路劣化診断方法、及び、記録媒体
 本開示は、道路劣化診断装置、道路劣化診断システム、道路劣化診断方法、及び、記録媒体に関する。
 道路劣化診断技術として、特許文献1には、レーザスキャン装置を搭載する路面性状測定車で道路を走行して、路面にスキャン光を照射して路面の凹凸を計測することで路面の劣化を検知する方法が開示されている。
 また、他の道路劣化診断技術として、特許文献2には、レーザスキャン装置で得られる路面の凹凸のデータと、撮像装置で撮影された路面の画像データを解析した結果と、を組み合わせて路面の劣化を検知する方法が開示されている。
 なお、関連技術として、特許文献3には、加速度センサを用いた道路劣化診断技術が開示されている。
特開2017-138238号公報 特開2016-057861号公報 特開2013-140448号公報
林 純一郎 「生活環境へ拡張する画像処理」Journal of the Japan Society for Precision Engineering vol.83, No. 10, 2017, pp928 - 931
 上述の特許文献1および2に記載された技術では、レーザスキャナ装置が使用されているために路面の凹凸が精度良く測定できるが、当該装置が大型で専用車両が必要となり、システムが非常に高価となる。
 本開示の目的の一つは、上述の課題を解決し、低コストで精度良く道路劣化を検出できる、道路劣化診断装置、道路劣化診断システム、道路劣化診断方法、及び、記録媒体を提供することである。
 本開示の一態様における第1の道路劣化診断装置は、道路を撮影した画像を取得する画像情報取得手段と、取得した前記画像から水溜りを検出する水溜検出手段と、検出した前記水溜りの形状に基づいて道路劣化を検出する道路劣化検出手段と、を備える。
 本開示の一態様における第2の道路劣化診断装置は、道路を撮影した画像を取得する画像情報取得手段と、取得した前記画像に基づき水溜りを検出する水溜検出手段と、前記画像から、検出した前記水溜りの特徴量を抽出し、水溜りの特徴量から道路劣化の種別を判定するモデルと、抽出された前記特徴量とに基づいて道路劣化を検出する道路劣化検出手段と、を備える。
 本開示の一態様における道路劣化診断システムは、本開示の一態様における道路劣化診断装置と、前記道路を撮影した前記画像を前記道路劣化診断装置に送信する撮像装置と、を備える。
 本開示の一態様における道路劣化診断方法は、道路を撮影した画像を取得し、取得した前記画像に基づき水溜りを検出し、検出した前記水溜りの形状に基づいて道路劣化を検出する。
 本開示の一態様におけるコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、コンピュータに、道路を撮影した画像を取得する処理と、取得した前記画像に基づき水溜りを検出する処理と、検出した前記水溜りの形状に基づいて道路劣化を検出する処理と、を実行させるプログラムを格納する。
 本開示の効果は、低コストで精度良く道路劣化を検出できることである。
第1の実施形態における道路劣化診断システム10の概要を示す概略図である。 第1の実施形態における道路劣化診断システム10の構成の一例を示すブロック図である。 第1の実施形態における、道路劣化診断処理を示すフローチャートである。 第1の実施形態における、道路をカメラで撮影した場合の模式図である。 第1の実施形態における、道路領域を平面図上にマッピングした例を示す模式図である 第1の実施形態における、水溜形状判定処理の詳細を示すフローチャートである。 第1の実施形態における、水溜りの形状および形状の判定方法を示した模式図である。 第1の実施形態における、判定結果の出力例を示す図である。 第1の実施形態における、判定結果の出力例を示す図である。 第2の実施形態における道路劣化診断システム100の構成の一例を示すブロック図である。 第2の実施形態における、天候情報の例を示す図である。 第2の実施形態における、水溜りの形状の時間的変化の例を示す図である。 第2の実施形態における、画像情報取得処理の詳細を示すフローチャートである。 第3の実施形態における道路劣化診断システム110の構成の一例を示すブロック図である。 第3の実施形態における、IRIと道路劣化レベルとの関係の一例を示すテーブルである。 第3の実施形態における、道路劣化の検出結果の出力例を示す図である。 第3の実施形態における、道路劣化診断処理を示すフローチャートである。 第3の実施形態における、道路劣化レベル判定処理の詳細を示すフローチャートである。 第4の実施形態における、道路劣化診断システム1の構成の一例を示すブロック図である。 コンピュータ500のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
 実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、各図面、及び、明細書記載の各実施形態において、同様の構成要素には同一の符号を付与し、説明を適宜省略する。
 (第1の実施形態)
 第1の実施形態について説明する。
 はじめに、第1の実施形態における道路劣化診断システムの構成を説明する。図1は、第1の実施形態における道路劣化診断システム10の概要を示す概略図である。図1を参照すると、道路劣化診断システム10は、複数の撮像装置20A、B、…N(以下、まとめて、撮像装置20とも記載)、道路劣化診断装置30、及び、複数の車両40A、B、…N(以下、まとめて、車両40とも記載)を含む。
 道路劣化診断システム10では、撮像装置20A、B、…Nは、それぞれ、例えば、地方自治体や、道路管理会社等、道路を管理する機関に属する車両40A、B、…Nに搭載される。また、道路劣化診断システム10では、道路劣化診断装置30と撮像装置20A、B、…Nとが、例えば、通信ネットワークを介して通信可能なように接続される。
 道路劣化診断装置30は、例えば、上述の機関の道路管理部門に配置される。なお、道路劣化診断装置30は、上述の機関の道路管理部門以外の場所に配置されてもよい。この場合、道路劣化診断装置30は、クラウドコンピューティングシステムにより実現されてもよい。車両40の車種は、フロントのボンネットが短く、道路の画像が広く撮影可能な車種、例えば、バンなどが好ましいが、制限されない。
 なお、本実施形態では、撮像装置20が車両に搭載される場合について説明する。この場合、撮像装置20は、例えば、車両に搭載されるドライブレコーダでもよい。また、撮像装置20は、自転車やドローン等の他の移動体に搭載されてもよく、また、人が撮像装置20を持ち歩いてもよい。
 次いで、図2を参照しながら、各装置の構成を説明する。図2は、第1の実施形態における道路劣化診断システム10の構成の一例を示すブロック図である。
(撮像装置の構成)
 撮像装置20は、図2に示すように、撮像部21、時刻取得部22、地点取得部23、記憶部24、および送信部25を含む。
 撮像部21は、道路の画像を撮影する。撮像部21は、車両40が道路を走行中に、所定の間隔で、走行している道路の路面が含まれるように撮影する。
 時刻取得部22は、撮像部21が画像を撮影した時刻(以下、撮影時刻とも記載)を取得する。時刻取得部22は、撮影時刻を、当該撮影時刻で撮像部21が撮影した画像に関連付けられるように構成される。
 地点取得部23は、撮像部21が撮影した地点(以下、撮影地点とも記載)を取得する。地点取得部23は、撮影地点を、当該撮影地点で撮像部21が撮影した画像に関連付けられるように構成される。地点取得部23は、例えば、GPS(global Positioning System)受信機であり、撮像部21が備えるものであっても、別体でもよい。
 記憶部24は、撮像部21が撮影した画像、当該画像に関連付けられた撮影時刻および撮影地点を含む画像情報を記憶する。記憶部24は、例えば、RAM(Random Access Memory)であってもよく、またはUSB(Universal Serial Bus)メモリなどの可搬型の記憶媒体であってもよい。
 送信部25は、記憶部24から画像情報を取得し、通信ネットワークを介して、道路劣化診断装置30に送信する。画像情報の送信は、例えば、画像を撮影する度に当該画像の画像情報を送信する形態でもよく、所定の期間ごとに、各期間に撮影された1以上の画像の画像情報を送信する形態でもよい。
 また、記憶部24がUSBメモリのような可搬型の記憶媒体の場合、USBメモリの画像が、道路劣化診断装置30により直接読み出されてもよい。この場合、例えば、車両40の運転者が、画像が記憶されたUSBメモリを、道路劣化診断装置30のオペレータに渡し、当該オペレータが道路劣化診断装置30にUSBメモリを読み取らせてもよい。
(道路劣化診断装置の構成)
 道路劣化診断装置30は、画像情報取得部31、水溜検出部32、道路劣化検出部33、および表示制御部34を含む。道路劣化診断装置30の構成要素の一部又は全部が、上述のように、クラウドコンピューティングシステムにより実現されてもよい。例えば、画像情報取得部31がクラウド上に配置され、水溜検出部32、道路劣化検出部33および表示制御部34が、道路管理部門に配置されてもよい。
 画像情報取得部31は、撮像装置20から送信される画像情報を、通信ネットワークを介して受信し、図示しない記憶部に保存する。画像情報取得部31は、保存した画像情報から、道路劣化診断の対象の画像情報を取得する。また、画像情報取得部31は、USBメモリなどの記憶媒体から、道路劣化診断の対象の画像情報を読み出しても(取得しても)よい。
 水溜検出部32は、画像情報取得部31が取得した画像情報の画像に基づき、当該画像に含まれる路面上の水溜りを検出する。
 道路劣化検出部33は、検出した水溜りの形状の判定を行う。ここで、道路劣化検出部33は、例えば、水溜りの形状を「局所的」や「直線的(溝状)」と判定する。
 この場合、道路劣化検出部33は、例えば、検出した水溜りを囲む矩形(水溜りに外接する矩形)を算出して、矩形の長手方向と短手方向との長さの比を用いて、水溜りの形状を判定してもよい。
 道路劣化検出部33は、検出した水溜りを囲む矩形の、長手方向の長さxと短手方向の長さyの比率x/yに応じて、水溜りの形状を検出する。道路劣化検出部33は、長手方向の長さxと短手方向との長さyとが大きく異ならない場合、すなわち、比率x/yが所定の閾値未満であれば、検出した水溜りの形状を局所的と判定してもよい。つまり、局所的とは、ある一方向に突出して広がっていない形状を意味する。
 また、道路劣化検出部33は、長手方向の長さxと短手方向との長さyとが大きく異なる場合、すなわち、比率x/yが所定の閾値以上であれば、検出した水溜りの形状を直線的(溝状)と判定してもよい。つまり、直線的(溝状)とは、ある一方向に突出して広がっている形状を意味する。
 また、道路劣化検出部33検出した水溜りを囲む矩形の、長手方向の長さxと短手方向の長さyの比率x/yに加えて、長さxやyに関する所定の閾値を用いて、水溜りの形状を「局所的」や「直線的(溝状)」と判定してもよい。
 道路劣化検出部33は、水溜りの形状の判定結果に応じて、道路劣化を検出する。ここで、道路劣化検出部33は、例えば、道路劣化の種別として、ポットホールまたは轍を検出する。
 ポットホールとは、路面の舗装表面のアスファルトに生じた直径0.1~1m程度の穴のことである。ポットホールは、例えば、次のようにして形成される。頻繁な渋滞や交通量過多のために、路面に小さなひび割れが生じる。その小さなひび割れから雨水等が染み込み、アスファルトとその下の砂地の部分との間にすき間ができる。そして、すき間が大きくなったところに、通過する車の重みや衝撃で道路の一部が崩壊することでアスファルトが剥がれて穴が形成される。
 また、轍とは、道路の路面において、タイヤの通る部分だけに形成され溝状の窪みである。轍は、例えば、アスファルトが夏期の高温時に軟らかくなり、車両の荷重により流動するように動くことにより形成されたり、車両の加重が繰り返しかかることにより、アスファルトの隙間が潰されることにより形成されたりする。
 一般的に、道路劣化により生じた穴や窪みの深さが深いほど、劣化度合いが大きいと考えられる。したがって、劣化度合いの大きい道路劣化により生じた穴や窪みには、降雨後に水溜りが形成される。道路劣化がポットホールや轍の場合、水溜りの形状は、ポットホールや轍に特徴的な形状となる。したがって、水溜りの形状から、ポットホールや轍のような道路劣化を検出できる。
 例えば、道路劣化検出部33は、水溜りの形状が局所的であれば、道路劣化としてポットホールが発生していると判定する。また、道路劣化検出部33は、水溜りの形状が直線的(溝状)であれば、道路劣化として轍が発生していると判定する。
 表示制御部34は、道路劣化検出部33による画像情報道路劣化の検出結果を、例えばディスプレイを介して表示する。
 次に、第1の実施形態の動作について説明する。
(道路劣化診断処理)
 道路劣化診断装置30における、道路劣化診断処理について説明する。
 図3は、第1の実施形態における、道路劣化診断処理を示すフローチャートである。道路劣化診断処理は、例えば、道路劣化診断装置30が各車両40の撮像装置20から画像情報を受信した後に、オペレータ等により、道路劣化診断の実行指示が入力された場合に実行される。実行指示の入力では、例えば、道路劣化の検出を行う対象地点が指定される。
 なお、ここでは、撮像装置20から受信した画像情報が、図示しない記憶部に保存されているとする。
 画像情報取得部31は、図示しない記憶部から、対象地点に合致する撮影地点の画像情報を取得する(ステップS201)。なお、画像情報取得部31は、通信ネットワークを介して接続された、図示しないデータベース等の記憶部から、画像を取得してもよい。また、画像情報取得部31は、USBメモリまたはSDカード等の記憶媒体から画像を取得してもよい。
 水溜検出部32は、撮像装置20から取得した画像情報の画像から、道路領域を抽出する(ステップS202)。ここで、水溜検出部32は、例えば、画像認識技術を用いて、道路領域を検出する。この場合、画像認識技術として、道路領域の画像を機械学習やディープラーニングにより学習させたAI(Artificial Intelligence)が用いられてもよい。また、水溜検出部32は、例えば、ハフ(Hough)変換によって道路領域を検出してもよい。
 ハフ変換では、例えば、取得した画像にエッジ抽出処理を施したエッジ画像において、抽出されたエッジの各点を、所定の点を原点として、原点からエッジの各点の距離と、原点から各点への角度とを用いて、各点を通る直線を求める。そして、ハフ変換では、各点を通る直線を、各点の直線を表すパラメータである距離と角度との空間(パラメータ空間)に変換することで、各直線のパラメータが一致する点を算出することで、エッジ画像における直線を検出する。
 水溜検出部32は、検出した道路領域の画像を、路面を上から見た平面図上にマッピングする(ステップS203)。
 ここで、図4および図5を参照して、水溜検出部32による検出した道路領域の平面図上へのマッピングの例を説明する。
 図4は、第1の実施形態における、道路をカメラで撮影した場合の模式図である。図4以降の各図において、斜線の塗りつぶし部分は、路面における水溜り、または、濡れている部分を示す。一般的に、カメラで撮影した遠近法の画像では、道路の両側が平行に延びていく直線道路であっても、道路の両側がある一点、すなわち消失点に向かって延びていく。すなわち、撮影画像の手前側(車両に近い側)と奥側(車両から遠い側)とで、同じ大きさの物体が異なる大きさとなる。このため、図4に示すように、同じ大きさの水溜りが、撮影画像の手前側では大きく映り、撮影画像の奥側では小さく映る。したがって、本実施形態では、検出した道路領域の画像を、路面を上から見たような平面図上にマッピングして、正確な水溜りの形状を検出する。
 図5は、第1の実施形態における、道路領域を、平面図上にマッピングした例を示す模式図である。マッピングの方法は、例えば、道路の幅が、最も手前側の道路幅と同じになるような倍率で、マッピングしてもよい。また、マッピングの方法としては、これに限らず、周知の技術を用いて行ってもよい。
 水溜検出部32は、抽出した道路領域内の水溜りを検出する(ステップS204)。ここで、水溜検出部32は、例えば、画像認識技術を用いて、道路領域上の水溜りを検出する。この場合も、画像認識技術として、水溜りの画像を機械学習により学習させた学習モデルが用いられてもよい。また、水溜検出部32は、例えば、道路領域における乾いた路面と水溜りができた路面との違い、つまり道路領域における路面の色の違いにより、水溜りを検出してもよい。また、水溜検出部32は、画像中の道路領域における反射成分が、拡散反射成分であるか鏡面反射成分であるかを区別することにより、反射成分が路面であるか水溜りであるかを判定してもよい。この場合、水溜検出部32は、例えば、反射成分と鏡面反射成分とを、例えば、非特許文献1に示すように、ラプラシアン(Laplacian)フィルタによって区別する。この手法では、太陽光を利用可能な昼間に限らず、夜においても街灯や車両のライトを光源として、反射成分の区別が可能である。
 次に、道路劣化検出部33は、検出した水溜りの形状を判定する(ステップS205)。図6は、第1の実施形態における、水溜り形状判定処理(ステップS205)の詳細を示すフローチャートである。図7は、第1の実施形態における、水溜りの形状および形状の判定方法を示した模式図である。なお、図7は、ステップS203でマッピングした道路領域における水溜りを表している。道路劣化検出部33は、道路領域において検出された各水溜りについて、以下の処理を行う。
 図6を参照すると、道路劣化検出部33は、検出した水溜りを、当該水溜りの輪郭に接するような矩形で囲む(ステップS301)。道路劣化検出部33は、検出した水溜りを囲んだ矩形から、長手方向の長さxおよび短手方向の長さyを取得する(ステップS302)。道路劣化検出部33は、取得した長手方向の長さxおよび短手方向の長さyから、比率x/yを算出する(ステップS303)。
 例えば、道路劣化検出部33は、図7に示すように、検出された水溜りP1~P4を囲む矩形R1~R4を算出する。道路劣化検出部33は、算出した矩形R1~R4のそれぞれについて、長手方向の長さx1~x4、短手方向の長さy1~y4を取得する。道路劣化検出部33は、水溜りP1~P4のそれぞれについて、比率x1/y1、x2/y2、x3/y3、x4/y4を得る。
 道路劣化検出部33は、算出した比率x/yに応じて、検出した水溜りの形状が、局所的か、直線的(溝状)かを判定する(ステップS304)。ここで、道路劣化検出部33は、算出した比率x/yが所定の閾値未満である場合に、水溜りの形状を局所的と判定する。また、道路劣化検出部33は、算出した比率x/yが所定の閾値以上である場合に、水溜りの形状を直線的(溝状)と判定する。図7に示した例では、道路劣化検出部33は、水溜りP1の形状を局所的と判定し、水溜りP2、P3の形状を直線的(溝状)と判定する。
 次に、道路劣化検出部33は、判定された水溜りの形状に基づいて道路劣化を検出する(ステップS206)。ここで、道路劣化検出部33は、水溜りの形状が局所的であれば、当該水溜りの位置に、ポットホールが発生していると判定する。また、道路劣化検出部33は、水溜りの形状が直線的(溝状)であれば、当該水溜の位置に、轍が発生していると判定する。図7に示した例では、道路劣化検出部33は、水溜りP1の位置に、ポットホールがあると判定し、水溜りP2、P3の位置に、轍があると判定する。
 表示制御部34は、道路劣化の検出結果を、例えばディスプレイに表示する(ステップS207)。図8および図9は、第1の実施形態における道路劣化の検出結果の表示例を示す図である。表示制御部34は、検出結果として、例えば、道路を撮影した画像における、道路劣化が検出された水溜りの位置に、当該道路劣化があること、及び、当該道路劣化の種別を示した画像を表示する。図8の例では、ポットホールと判定した水溜りP1の周囲が、道路劣化を示す矩形の枠で強調され、種別「ポットホール」が表記されている。また、轍と判定した水溜りP2、P3の周囲も、矩形の枠で強調され、種別「轍」が表記されている。さらに、表示制御部34は、検出結果として、例えば、マップ上の、道路劣化が検出された画像の撮影地点に、当該道路劣化があること、及び、当該道路劣化の種別を示した画像を表示してもよい。図9の例では、図8の道路劣化が検出された地点「A1」に、道路劣化を示す丸印が表記され、当該丸印の周囲に、種別「ポットホール」、「轍」が表記されている。
 以上により、第1の実施形態の動作が完了する。
 なお、上述した第1の実施形態では、画像情報取得部31が取得して画像内の道路領域を平面図上にマッピングして、当該平面図上で、水溜りの検出や道路劣化の検出を行った。しかしながら、これに限らず、画像情報取得部31が取得した画像上で、水溜りの検出や道路劣化の検出を行う等、平面図以外の画像上で、水溜りの検出や道路劣化の検出を行ってもよい。
 また、第1の実施形態では、道路劣化検出部33が、水溜りを囲む矩形の長手方向と短手方向との比率で水溜まりの形状を判定したが、道路劣化に対応する形状を検出できれば、例えば、既知のパターン認識技術や、水溜まりの画像と形状との関係を、機械学習やディープラーニングにより学習させたAI等の他の方法を用いて、水溜まりの画像から水溜まりの形状(局所的、直線状)を判定してもよい。この場合、ポットホール、轍以外の道路劣化に対応する、局所的、直線状以外の形状を判定し、ポットホール、轍以外の道路劣化を検出してもよい。パターン認識や上述したAIにより、水溜まりの形状がひび割れ特有の形状と判定された場合、道路劣化としてひび割れを検出してもよい。また、水溜りの画像から、水溜まりの形状(局所的、直線状)を判定するだけでなく、例えば、轍の場合であれば、水溜りが車線に沿って形成されている等の水溜りの向きを考慮してもよい。この場合、水溜りの向きとは、水溜りの長手方向である。
 また、道路劣化検出部33は、水溜まりの画像と道路劣化の種別との関係を、機械学習やディープラーニングにより学習させたAIの道路劣化判定モデルを用いて、水溜まりの画像から道路劣化の種別を判定してもよい。
 また、水溜検出部32は、ラベルを付した水溜まりの画像を教師データとして、機械学習やディープラーニングにより学習させたAIの水溜まり判定モデルを用いて、撮像装置20から取得した画像から水溜まりを判定してもよい。
 さらに、道路劣化検出部33は、水溜まりの有無と道路劣化の種別とを付した画像を教師データとして、機械学習やディープラーニングにより学習したAIの道路劣化判定モデルを用いて、撮像装置20から取得した画像から水溜まり及び道路劣化の種別を判定してもよい。この場合には、道路劣化検出部33は、水溜検出部32の機能を備えていてもよい。
 また、第1の実施形態では、水溜りの形状に基づいて道路劣化を検出した。しかしながら、これに限らず、水溜りの形状に加えて、路面が乾いている時の画像の解析結果(以下、乾燥時の解析結果とも記載)を用いて、道路劣化を検出してもよい。この場合、例えば、水溜検出部32や道路劣化検出部33は、検出した水溜りの位置に、乾燥時の解析結果で検出されたハンドホールまたはマンホール等の特定の設備や構造物がある場合、当該水溜りを道路劣化の検出対象から除外してもよい。これにより、例えば、ハンドホールまたはマンホール等により形成された局所的な水溜りを、誤って、ポットホールとして検出してしまうように、設備や構造物により形成された水溜りの形状に基づき、道路劣化を誤って検出することを防ぎ、道路劣化の検出精度を向上できる。
 次に、第1の実施形態の効果を説明する。
 第1の実施形態によれば、低コストで精度良く道路劣化を検出できる。その理由は、道路を撮影した画像に基づき水溜りを検出し、検出した水溜りの形状に基づいて道路劣化を検出するためである。
 (第2の実施形態)
 第2の実施形態について説明する。
 第2の実施形態は、降雨終了後の特定の時間帯に撮影された画像を用いて水溜りを検出する点で、第1の実施形態とは異なる。
 第2の実施形態における道路劣化診断システムの構成を説明する。図10は、第2の実施形態における道路劣化診断システム100の構成の一例を示すブロック図である。第2の実施形態において、第1の実施形態と同様の部分については、同じ符号を付して、説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
(道路劣化診断装置の構成)
 道路劣化診断装置300は、記憶部301、画像情報取得部302、天候情報取得部303、水溜検出部32、道路劣化検出部33、および表示制御部34を含む。
 記憶部301は、撮像装置20から受信した画像情報を記憶する。また、記憶部301は、天候情報取得部303が取得する天候情報を記憶する。
 天候情報取得部303は、外部の情報源、例えば、気象庁またはインターネット向け気象サイト等から、天候情報を取得する。天候情報取得部303は、取得した天候情報を記憶部301に保存する。
 図11は、第2の実施形態における、天候情報の例を示す図である。天候情報は、図11のように、地域、及び、当該地域における時間区分ごとの天候を含む。また、天候情報は、さらに、時間区分ごとの降水量や、気温、湿度などを含んでいてもよい。
 なお、天候情報取得部303は、各車両40に搭載された撮像装置20から、天候情報を受信してもよい。この場合、天候情報取得部303は、撮像装置20から、例えば、走行地点、走行時刻、及び、車両40におけるワイパーの動作有無や雨滴センサの出力に基づいて判定された天候(降雨の有無)を、天候情報として受信する。
 画像情報取得部302は、記憶部301に記憶された画像情報から、降雨終了後の特定の時間帯に撮影された画像を含む画像情報を取得する。
 ここで、降雨終了後の水溜りの形状の、時間的変化について説明する。図12は、第2の実施形態における、水溜りの形状の時間的変化の例を示す図である。図12において、水溜りP11は、道路劣化により生じた深い水溜りであり、水溜りP12は、道路劣化によるものではなく、正常な路面における微細な凹凸等により生じた浅い水溜まりである。すなわち、水溜りP11の深さは、水溜りP12より深い。
 図12に示すように、一般的に、降雨終了時刻t0では、路面全体が濡れているため、水溜りの検出が難しい。降雨終了時刻後の時刻t1では、路面の水溜まり以外の部分は乾くため、水溜りP11や水溜りP12が現れる。さらに、その後の時刻t2では、浅い水溜りが乾くため、水溜まりP12は消滅するが、水溜まりP11は残る。そして、その後の時刻t3では、深い水溜りも乾くため、水溜まりP11も消滅する。
 したがって、時刻t2に撮影された画像に基づいて検出された水溜りの形状を用いて、道路劣化を検出することで、検出精度を向上できる。
 ここでは、時刻t2のばらつきを考慮し、検出対象の道路劣化により生じた深い水溜りが残り、道路劣化ではない凹凸により生じた浅い水溜まりが消滅していると想定される時間を、時間帯(以下、対象時間帯とも記載)により指定する。対象時間帯は、例えば、降雨終了時刻からの時間TA(所定の時間)、及び、時間長TL(所定の長さ)により指定される。
 対象時間帯を指定するための時間TA、及び、時間長TLは、例えば、オペレータ等により、予め設定される。また、時間TA、及び、時間長TLには、検出対象の道路劣化により生じる窪みの深さや、対象地点の気温、湿度、降雨時の雨量、降雨の継続時間、路面の舗装方法等に応じた、異なる値が設定されてもよい。
 画像情報取得部302は、記憶部301に記憶された天候情報を参照し、撮影地点が天候情報において降雨があった地域に含まれ、かつ、撮影時刻が対象時間帯に含まれる画像情報を取得する。
 水溜検出部32は、取得した画像情報に含まれる画像に基づき、第1の実施形態と同様に、水溜りを検出する。
 道路劣化検出部33は、検出された水溜りの形状に基づき、第1の実施形態と同様に、道路劣化を検出する。
 表示制御部34は、第1の実施形態と同様に、道道路劣化の検出結果を、例えばディスプレイに表示する。
 次に、第2の実施形態の動作について説明する。
(道路劣化診断処理)
 第2の実施形態の道路劣化診断処理のフローチャートは、第1の実施形態の道路劣化診断処理のフローチャート(図3)と同様となる。ただし、画像情報取得処理(ステップS201)において、以下の処理を行う。
 第2の実施形態の画像情報取得処理(ステップS201)では、画像情報取得部302が、天候情報を参照し、撮影地点が天候情報において降雨があった地域に含まれ、かつ、撮影時刻が対象時間帯に含まれる画像情報を取得する。
 図13は、第2の実施形態における、画像情報取得処理(ステップS201)の詳細を示すフローチャートである。
 ここで、記憶部301には、撮像装置20から送信された画像情報、及び、天候情報取得部303が取得した天候情報が記憶されていると仮定する。
 画像情報取得部302は、記憶部301から天候情報を取得する(ステップS501)。
 画像情報取得部302は、取得した天候情報から、地域(以下、対象地域とも記載)をひとつ選択する(ステップS502)。
 画像情報取得部302は、対象地域で降雨があったかどうかを判定する(ステップS503)。
 降雨がなかった場合(ステップS503/NO)、ステップS502からの処理が繰り返される。
 降雨があった場合(ステップS503/YES)、画像情報取得部302は、降雨の継続時間が所定値以上であるかどうかを判定する(ステップS504)。ここで、画像情報取得部302は、降雨の継続時間の代わりに、降雨終了時刻までの所定期間の累積雨量が所定値以上であるかどうかを判定してもよい。
 継続時間が所定値未満であった場合(ステップS504/NO)、ステップS502からの処理が繰り返される。
 継続時間が所定値以上であった場合(ステップS504/YES)、画像情報取得部302は、降雨後の対象時間帯(降雨終了時刻より時間TA(所定の時間)後から時間長TL(所定の長さ)の時間帯)を算出する(ステップS505)。
 画像情報取得部302は、記憶部301に記憶された画像情報から、撮影地点が対象地域に含まれ、かつ、撮影時刻が対象時間帯に含まれる画像情報を取得する(ステップS506)。
 以降、天候情報に含まれるすべての地域について、ステップS502からの処理が繰り返される(ステップS507)。
 画像情報取得処理(ステップS201)以降の、水溜検出部32が道路領域を抽出してから、表示制御部34が道路劣化の検出結果を表示するまでの処理(ステップS202~207)は、第1の実施形態と同様である。なお、これらの処理は、画像情報取得部302が取得した各撮影地点における各撮影時刻の画像情報について行われる。
 以上により、第2の実施形態の動作が完了する。
 次に、第2の実施形態の効果を説明する。
 第2の実施形態によれば、第1の実施形態に比べて、より精度良く道路劣化を検出できる。その理由は、道路劣化診断装置300が、降雨があった撮影地点における、降雨終了時刻より所定時間後から所定の長さの時間帯(対象時間帯)に撮影された画像から検出された水溜りの形状に基づき、道路劣化を検出するためである。対象時間帯として、道路劣化により生じた深い水溜まりは残り、道路劣化により生じたものではない浅い水溜まりは消滅しているような時間帯を指定することで、道路劣化により生じたものではない浅い水溜まりを道路劣化の検出対象から除外できる。
 (第3の実施形態)
 第3の実施形態について説明する。
 第3の実施形態は、加速度情報に基づいて算出した道路劣化レベルを出力する点で、第2の実施形態と異なる。
 第3の実施形態では、道路の画像を撮影している車両40の振動(上下方向の加速度)を計測し、当該計測結果(加速度情報)に基づくIRI(International Roughness Index)を算出し、画像から検出した水溜りと算出したIRIとに基づく道路劣化のレベルを、画像内の水溜りの周囲に表示する。
 第3の実施形態における道路劣化診断システムの構成を説明する。図14は、第3の実施形態における道路劣化診断システム110の構成の一例を示すブロック図である。第3の実施形態において、第2の実施形態と同様の部分については、同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
(撮像装置の構成)
 第3の実施形態の撮像装置200は、第2の実施形態の撮像装置200の構成に加えて、さらに、センサ26を備える。
 センサ26は、車両40の垂直方向の運動の変異を計測する。センサ26は、例えば、3軸加速度センサである。センサ26は、加速度情報を生成する。加速度情報は、車両40の垂直方向の運動の変異、すなわち振動を示す。車両40において路面の凹凸に対して生じる振動は、車両40の車種や経年劣化等により異なる。そのため、路面の凹凸が同じであっても、車両40によって加速度情報は異なる。そこで、例えば、同一速度で同じ凹凸上を走行した場合の加速度情報が、車両40によらず同じとなるように、キャリブレーションを行ってもよい。また、キャリブレーションを、他の周知の方法を用いて行ってもよい。
 送信部25は、撮像部21が撮影した画像、当該画像に関連付けられた撮影時刻、撮影地点、および、加速度情報を含む画像情報を、道路劣化診断装置310に送信する。送信された画像情報は、道路劣化診断装置310の記憶部301に記憶される。
(道路劣化診断装置の構成)
 第3の実施形態の道路劣化診断装置310は、第2の実施形態の道路劣化診断装置300の構成に加えて、さらに、道路劣化レベル判定部304を含む。また、表示制御部34の代わりに表示制御部305を含む。
 道路劣化レベル判定部304は、撮像装置200のセンサ26により生成された加速度情報に基づいてIRIを算出する。そして、道路劣化レベル判定部304は、算出したIRIを用いて、道路劣化のレベルを判定する。ここで、道路劣化レベル判定部304は、例えば、加速度情報と路面の平坦性との相関関係から、加速度情報を路面の平坦性に変換し、平坦性とIRIとの相関関係から、変換した平坦性をIRIに変換する手法により、IRIを算出してもよい、また、道路劣化レベル判定部304は、他の周知の手法により、IRIを算出してもよい。
 道路劣化レベル判定部304は、加速度情報から算出したIRIに応じて、道路劣化をレベル別けする。道路劣化レベル判定部304は、例えば、算出したIRIに応じて、道路劣化を、高・中・低の3段階にレベル別けする。
 図15は、第3の実施形態における、IRIと道路劣化レベルとの関係の一例を示すテーブルである。図15のテーブルでは、IRIを、低、中、高の3つにレベル別けしている。
 道路劣化レベル判定部304は、例えば、図15のようなテーブルを参照して、検出した道路劣化のレベルを判定する。
 表示制御部305は、道路劣化の検出結果を、判定した道路劣化レベルとともに表示する。
 図16は、第3の実施形態における、道路劣化の検出結果の出力例を示す図である。
 表示制御部305は、例えば、道路を撮影した画像における、道路劣化が検出された水溜りの位置に、当該道路劣化があること、当該道路劣化の種別、及び、当該道路劣化のIRIまたは道路劣化レベルを示した画像を表示する。表示制御部305は、道路劣化のIRIと道路劣化レベルの両方を表示してもよい。図16の例では、ポットホールと判定した水溜りP1の周囲が、道路劣化を示す矩形の枠で強調され、種別「ポットホール」、IRI「7.3」、道路劣化レベル「中」が表示されている。なお、表示制御部305は、道路劣化レベルを文字で表示する代わりに、道路劣化を示す矩形の枠や水溜まりを、道路劣化レベルに応じた色で表示してもよい。
 次に、第3の実施形態の動作について説明する。
 図17は、第3の実施形態における、道路劣化診断処理を示すフローチャートである。第3の実施形態の道路劣化診断処理において、画像情報を取得してから、各地点における道路劣化の種別を検出するまでの処理(ステップS401~S406)は、第2の実施形態の処理(ステップS201~S206)と同様となる。
 次に、道路劣化レベル判定部304は、検出された道路劣化のレベルを判定する(ステップS407)。
 図18は、第3の実施形態における、道路劣化レベル判定処理(ステップS407)の詳細を示すフローチャートである。
 道路劣化レベル判定部304は、道路劣化が検出された画像に関連づけられた加速度情報を記憶部301から取得する(ステップS601)。
 道路劣化レベル判定部304は、取得した加速度情報に基づいて、IRIを算出する(ステップS602)。
 道路劣化レベル判定部304は、IRIと道路劣化レベルとの関係を示す参照テーブルに基づいて、検出された道路劣化のレベルを判定する(ステップS603)。
 次に、表示制御部305は、道路劣化の検出結果を、判定した道路劣化レベルとともに表示する(ステップS408)。
 以上により、第3の実施形態の動作が完了する。
 次に、第3の実施形態の効果を説明する。
 第3の実施形態によれば、水溜りの形状に基づき検出された道路劣化とともに、そのレベルを把握できる。その理由は、道路劣化診断装置310が、加速度情報に基づいて、道路劣化レベルを判定し、検出された道路劣化とともに提示するからである。
 (第4の実施形態)
 第4の実施形態について説明する。
 図19は、第4の実施形態における、道路劣化診断システム1の構成の一例を示すブロック図である。
 図19を参照すると、道路劣化診断システム1は、撮像装置2、及び、道路劣化診断装置3を含む。撮像装置2は、撮像部4を含む。道路劣化診断装置3は、画像情報取得部5、水溜検出部6、および道路劣化検出部7を含む。画像情報取得部5、水溜検出部6、および道路劣化検出部7は、それぞれ、画像情報取得手段、水溜検出手段、および道路劣化検出手段の一実施形態である。
 画像情報取得部5は、道路を撮影した画像を取得する。例えば、画像情報取得部5は、車両に搭載された撮像装置2の撮像部4が撮影した道路の画像を、撮像装置2から、通信ネットワーク等を介して取得する。
 水溜検出部6は、取得した画像に基づき水溜りを検出する。例えば、水溜検出部6は、ハフ変換等を用いて、取得した画像から道路を抽出し、抽出した道路における水溜りを、画像認識等の周知の方法を用いて検出する。
 道路劣化検出部7は、検出した水溜りの形状に基づいて道路劣化を検出する。例えば、道路劣化検出部7は、検出された水溜りの縦横の長さの比率等の形状に関するパラメータを算出して、当該パラメータに基づいて水溜りの形状を判定し、当該形状に基づいて、道路劣化を検出する。
 次に、第4の実施形態の効果を説明する。
 第4の実施形態によれば、低コストで精度良く道路劣化を検出できる。その理由は、道路劣化診断装置3が、道路を撮影した画像に基づき水溜りを検出し、検出した水溜りの形状に基づいて、道路劣化を検出するためである。
 (ハードウェア構成)
 上述した各実施形態において、各装置(撮像装置20、200、道路劣化診断装置30、300、310等)の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各装置の各構成要素の一部又は全部は、コンピュータ500とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
 図20は、コンピュータ500のハードウェア構成の例を示すブロック図である。図20を参照すると、コンピュータ500は、例えば、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503、プログラム504、記憶装置505、ドライブ装置507、通信インタフェース508、入力装置509、出力装置510、入出力インタフェース511、及び、バス512を含む。
 プログラム504は、各装置の各機能を実現するための命令(instruction)を含む。プログラム504は、予め、ROM502やRAM503、記憶装置505に格納される。CPU501は、プログラム504に含まれる命令を実行することにより、各装置の各機能を実現する。例えば、道路劣化診断装置300のCPU501がプログラム504に含まれる命令を実行することにより、画像情報取得部302、天候情報取得部303、水溜検出部32、道路劣化検出部33、および表示制御部34の機能を実現する。また、例えば、道路劣化診断装置300のRAM503が、記憶部301のデータを記憶してもよい。
 ドライブ装置507は、記録媒体506の読み書きを行う。通信インタフェース508は、通信ネットワークとのインタフェースを提供する。入力装置509は、例えば、マウスやキーボード等であり、オペレータ等からの情報の入力を受け付ける。出力装置510は、例えば、ディスプレイであり、オペレータ等へ情報を出力(表示)する。入出力インタフェース511は、周辺機器とのインタフェースを提供する。バス512は、これらハードウェアの各構成要素を接続する。なお、プログラム504は、通信ネットワークを介してCPU501に供給されてもよいし、予め、記録媒体506に格納され、ドライブ装置507により読み出され、CPU501に供給されてもよい。
 なお、図20に示されているハードウェア構成は例示であり、これら以外の構成要素が追加されていてもよく、一部の構成要素を含まなくてもよい。
 各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、各装置は、構成要素毎にそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
 また、各装置の各構成要素の一部または全部は、プロセッサ等を含む汎用または専用の回路(circuitry)や、これらの組み合わせによって実現されてもよい。これらの回路は、単一のチップによって構成されてもよいし、バスを介して接続される複数のチップによって構成されてもよい。各装置の各構成要素の一部又は全部は、上述した回路等とプログラムとの組み合わせによって実現されてもよい。
 また、各装置の各構成要素の一部又は全部が複数のコンピュータや回路等により実現される場合、複数のコンピュータや回路等は、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
 また、道路劣化診断装置30、300、310は車両40に配置されてもよいし、車両40とは異なる場所に配置され、通信ネットワークを介して撮像装置20、200と接続されてもよい。
 以上、実施形態を参照して本開示を説明したが、本開示は上記実施形態に限定されるものではない。本開示の構成や詳細には、本開示のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、各実施形態における構成は、本開示のスコープを逸脱しない限りにおいて、互いに組み合わせることが可能である。
 この出願は、2020年3月27日に出願された日本出願特願2020-058070を基礎とする優先権を主張し、その開示のすべてをここに取り込む。
 1、100、110  道路劣化診断システム
 2、20、200  撮像装置
 3、30、300、310  道路劣化診断装置
 4、21  撮像部
 5、31、302  画像情報取得部
 6、32  水溜検出部
 7、33  道路劣化検出部
 22  時刻取得部
 23  地点取得部
 24、301  記憶部
 25  送信部
 26  センサ
 34、305  表示制御部
 40  車両
 303  天候情報取得部
 304  道路劣化レベル判定部
 500  コンピュータ
 501  CPU
 502  ROM
 503  RAM
 504  プログラム
 505  記憶装置
 506  記録媒体
 507  ドライブ装置
 508  通信インタフェース
 509  入力装置
 510  出力装置
 511  入出力インタフェース
 512  バス

Claims (10)

  1.  道路を撮影した画像を取得する画像情報取得手段と、
     取得した前記画像に基づき水溜りを検出する水溜検出手段と、
     検出した前記水溜りの形状に基づいて道路劣化を検出する道路劣化検出手段と、
     を含む道路劣化診断装置。
  2.  前記道路劣化検出手段は、
     前記水溜りの形状が、長手方向の長さと短手方向との長さの比率が第1の閾値以下の場合に、検出した前記水溜りの位置にポットホールが発生していると判定する
     請求項1に記載の道路劣化診断装置。
  3.  前記道路劣化検出手段は、
     前記水溜りの形状が、長手方向の長さと短手方向との長さの比率が第2の閾値以上の場合に、検出した前記水溜りの位置に轍が発生していると判定する
     請求項1に記載の道路劣化診断装置。
  4.  前記画像情報取得手段は、降雨があった撮影地点における、降雨終了時刻より所定時間後から所定の長さの時間帯に撮影された前記画像を取得する、
     請求項1乃至3のいずれか1項に記載の道路劣化診断装置。
  5.  前記画像情報取得手段は、前記降雨があった撮影地点のうちの、当該降雨の継続時間、または、当該降雨終了時刻までの所定期間における累積雨量が所定値以上の撮影地点における前記画像を取得する、
     請求項4に記載の道路劣化診断装置。
  6.  さらに、前記画像に関連づけられた加速度情報に基づいて道路劣化レベルを判定する道路劣化レベル判定手段と、
     前記判定した道路劣化の種別と、道路劣化レベルとを、関連づけて表示する表示手段と、
     を備える、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の道路劣化診断装置。
  7.  請求項1乃至6のいずれか1項に記載の道路劣化診断装置と、
     前記道路を撮影した前記画像を前記道路劣化診断装置に送信する撮像装置と、
     を備える道路劣化診断システム。
  8.  道路を撮影した画像を取得し、
     取得した前記画像に基づき水溜りを検出し、
     検出した前記水溜りの形状に基づいて道路劣化を検出する
     道路劣化診断方法。
  9.  コンピュータに、
     道路を撮影した画像を取得する処理と、
     取得した前記画像に基づき水溜りを検出する処理と、
     検出した前記水溜りの形状に基づいて道路劣化を検出する処理と、
     を実行させるプログラムを格納する、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。
  10.  道路を撮影した画像を取得する画像情報取得手段と、
     取得した前記画像に基づき水溜りを検出する水溜検出手段と、
     前記画像から、検出した前記水溜りの特徴量を抽出し、水溜りの特徴量から道路劣化の種別を判定するモデルと、抽出された前記特徴量とに基づいて道路劣化を検出する道路劣化検出手段と、
     を含む道路劣化診断装置。
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