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Abstract
端末は、無線基地局から送信されるアンテナビームに対応する上り制御チャネルを送信する。端末は、上り制御チャネルの繰り返し送信のシンボル位置を、明示的または暗黙的な通知に基づいて想定する。
Description
本開示は、無線通信を実行する端末、特に、上り制御チャネルを送信する端末に関する。
3rd Generation Partnership Project(3GPP)は、5th generation mobile communication system(5G、New Radio(NR)またはNext Generation(NG)とも呼ばれる)の仕様化し、さらに、Beyond 5G或いは6Gと呼ばれる次世代の仕様化も進められている。
3GPPのRelease 17では、NRのCoverage Enhancement(CE)がStudy Item(SI)として合意されている(非特許文献1)。
当該SIでは、上りデータチャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)及び上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)が性能改善対象のチャネルとして挙げられている。
CEを実現するための一般的な方法としては、当該チャネルの送信を時間方向において繰り返す(repetition)ことが知られている。
" New SID on NR coverage enhancement ", RP-193240, 3GPP TSG RAN Meeting #86, 3GPP, 2019年12月
しかしながら、NRのCEを実現する場合、以下のような問題点がある。3GPPのRelease 15及びRelease 16(NR)では、無線基地局(gNB)が、放射方向の異なる複数のアンテナビームを時間領域のおいて切り替えながら順次送信することができる。
しかしながら、複数のアンテナビームを時間領域において切り替えた場合、NRにおいて規定されているPUCCHのrepetitionとの相性が悪く、複数のアンテナビームに対して、PUCCHのrepetitionを組み合わせた場合、repetition構成に制約が生じるため、効率的なPUCCHのrepetitionのリソース割り当てをデザインすることは困難である。
そこで、以下の開示は、このような状況に鑑みてなされたものであり、無線基地局からの複数のアンテナビームが用いられる場合において、より効率的な上り制御チャネルの繰り返し送信(repetition)を実現し得る端末の提供を目的とする。
本開示の一態様は、無線基地局(gNB100)から送信されるアンテナビーム(ビームBM)に対応する上り制御チャネルを送信する送信部(制御信号・参照信号処理部240)と、前記上り制御チャネルの繰り返し送信を制御する制御部(制御部270)とを備え、前記制御部は、前記繰り返し送信のシンボル位置を、明示的または暗黙的な通知に基づいて想定する端末(UE200)である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。なお、同一の機能や構成には、同一または類似の符号を付して、その説明を適宜省略する。
(1)無線通信システムの全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。無線通信システム10は、5G New Radio(NR)に従った無線通信システムであり、Next Generation-Radio Access Network 20(以下、NG-RAN20、及び端末200(以下、UE200, User Equipment, UE)を含む。なお、無線通信システム10は、Beyond 5G或いは6Gと呼ばれる方式に従った無線通信システムでもよい。
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。無線通信システム10は、5G New Radio(NR)に従った無線通信システムであり、Next Generation-Radio Access Network 20(以下、NG-RAN20、及び端末200(以下、UE200, User Equipment, UE)を含む。なお、無線通信システム10は、Beyond 5G或いは6Gと呼ばれる方式に従った無線通信システムでもよい。
NG-RAN20は、無線基地局100(以下、gNB100)を含む。なお、gNB及びUEの数を含む無線通信システム10の具体的な構成は、図1に示した例に限定されない。
NG-RAN20は、実際には複数のNG-RAN Node、具体的には、gNB(またはng-eNB)を含み、5Gに従ったコアネットワーク(5GC、不図示)と接続される。なお、NG-RAN20及び5GCは、単に「ネットワーク」と表現されてもよい。
gNB100は、5Gに従った無線基地局であり、UE200と5Gに従った無線通信を実行する。gNB100及びUE200は、複数のアンテナ素子から送信される無線信号を制御することによって、より指向性の高いアンテナビーム(以下、ビームBM)を生成するMassive MIMO(Multiple-Input Multiple-Output)、複数のコンポーネントキャリア(CC)を束ねて用いるキャリアアグリゲーション(CA)、及びUEと2つのNG-RAN Nodeそれぞれとの間において同時に通信を行うデュアルコネクティビティ(DC)などに対応することができる。
gNB100は、送信方向(単に方向、或いは放射方向またはカバレッジなどと呼んでもよい)が異なる複数のビームBMを空間及び時分割して送信できる。なお、gNB100は、複数のビームBMを同時に送信してもよい。
また、無線通信システム10は、複数の周波数レンジ(FR)に対応してよい。図2は、無線通信システム10において用いられる周波数レンジを示す。
図2に示すように、無線通信システム10は、FR1及びFR2に対応する。各FRの周波数帯は、次のとおりである。
・FR1:410 MHz~7.125 GHz
・FR2:24.25 GHz~52.6 GHz
FR1では、15, 30または60kHzのSub-Carrier Spacing(SCS)が用いられ、5~100MHzの帯域幅(BW)が用いられる。FR2は、FR1よりも高周波数であり、60,または120kHz(240kHzが含まれてもよい)のSCSが用いられ、50~400MHzの帯域幅(BW)が用いられる。
・FR2:24.25 GHz~52.6 GHz
FR1では、15, 30または60kHzのSub-Carrier Spacing(SCS)が用いられ、5~100MHzの帯域幅(BW)が用いられる。FR2は、FR1よりも高周波数であり、60,または120kHz(240kHzが含まれてもよい)のSCSが用いられ、50~400MHzの帯域幅(BW)が用いられる。
なお、SCSは、numerologyと解釈されてもよい。numerologyは、3GPP TS38.300において定義されており、周波数ドメインにおける一つのサブキャリアスペーシングと対応する。
さらに、無線通信システム10は、FR2の周波数帯域よりも高周波数帯域にも対応してもよい。具体的には、無線通信システム10は、52.6GHzを超え、114.25GHzまでの周波数帯域に対応し得る。
また、より大きなSub-Carrier Spacing(SCS)を有するCyclic Prefix-Orthogonal Frequency Division Multiplexing(CP-OFDM)/Discrete Fourier Transform - Spread(DFT-S-OFDM)を適用してもよい。さらに、DFT-S-OFDMは、上りリンク(UL)だけでなく、下りリンク(DL)にも適用されてもよい。
図3は、無線通信システム10において用いられる無線フレーム、サブフレーム及びスロットの構成例を示す。
図3に示すように、1スロットは、14シンボル(OFDMシンボルと呼ばれてもよい)で構成され、SCSが大きく(広く)なる程、シンボル期間(及びスロット期間)は短くなる。なお、1スロットを構成するシンボル数は、必ずしも14シンボルでなくてもよい(例えば、28、56シンボル)。また、サブフレーム当たりのスロット数は、SCSによって異なっていてよい。
なお、図3に示す時間方向(t)は、時間領域、シンボル期間またはシンボル時間などと呼ばれてもよい。また、周波数方向は、周波数領域、リソースブロック、サブキャリア、BWP (Bandwidth part)などと呼ばれてもよい。
また、無線通信システム10は、gNB100が形成するセルのカバレッジを拡張するCoverage Enhancement(CE)をサポートする。CEの一つの手段として、各種チャネル(制御チャネルまたはデータチャネル)の繰り返し送信(repetition)によって、受信成功確率を向上することが挙げられる。
特に、無線通信システム10では、上りリンク(UL)のおけるチャネル、具体的には、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、及び上りデータチャネル(PUSCH:Physical Downlink Shared Channel)のrepetitionを実行できる。
(2)無線通信システムの機能ブロック構成
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、UE200の機能ブロック構成について説明する。
次に、無線通信システム10の機能ブロック構成について説明する。具体的には、UE200の機能ブロック構成について説明する。
図4は、UE200の機能ブロック構成図である。図4に示すように、UE200は、無線信号送受信部210、アンプ部220、変復調部230、制御信号・参照信号処理部240、符号化/復号部250、データ送受信部260及び制御部270を備える。
無線信号送受信部210は、NRに従った無線信号を送受信する。無線信号送受信部210は、Massive MIMO、複数のCCを束ねて用いるCA、及びUEと2つのNG-RAN Nodeそれぞれとの間において同時に通信を行うDCなどに対応する。
特に、無線信号送受信部210は、SS (Synchronization Signal)及びPBCH (Physical Broadcast CHannel)から構成される同期信号/報知チャネルのブロックであるSSB(SS/PBCH Block)を受信することができる。SSBは、主に、UE200が通信開始時にセルIDや受信タイミング検出を実行するために周期的に送信される。SSBは、各セルの受信品質測定にも流用される。
SSBの送信周期(periodicity)としては、5、10、20、40、80、160ミリ秒などが規定されてよい。なお、初期アクセスのUE200は、20ミリ秒の送信周期と仮定してもよい。
ネットワーク(NG-RAN20)は、実際に送信したSSBのインデックス表示(ssb-PositionsInBurst)をシステム情報(SIB1)または無線リソース制御レイヤ(RRC)のシグナリングによってUE200に通知できる。
また、SSB送信に用いられるビームBMの最大数は64でもよいが、狭いビームで一定の地理的なエリアをカバーするため、当該最大数は、拡張(例えば、256)されても構わない。この場合、SSBの数も256となり、SSBを識別するインデックス(SSB index)も#64以降の値が用いられてもよい。
SSは、プライマリ同期信号(PSS:Primary SS)及びセカンダリ同期信号(SSS:Secondary SS)によって構成される。
PSSは、セルサーチ手順においてUE200が最初に検出を試みる既知の信号である。SSSは、セルサーチ手順において物理セルIDを検出するために送信される既知の信号である。
PBCHは、無線フレーム番号(SFN:System Frame Number)、及びハーフフレーム(5ミリ秒)内の複数のSS/PBCH Blockのシンボル位置を識別するためのインデックスなど、SS/PBCH Blockを検出した後にUE200が、gNB100が形成するNRセルとのフレーム同期を確立するために必要な情報を含む。
また、PBCHは、システム情報(SIB)を受信するために必要となるシステムパラメータも含むことができる。さらに、SSBには、報知チャネル復調用参照信号(DMRS for PBCH)も含まれる。DMRS for PBCHは、PBCH復調のための無線チャネル状態を測定するために送信される既知の信号である。
UE200は、各SSBが送信方向(カバレッジ)の異なるビームBMと対応付けられると想定してよい。これにより、NRセル内に在圏するUE200は、何れかのビームBMを受信し、SSBを取得して初期アクセス及びSSB検出・測定を開始できる。
なお、SSBの送信パターンは、SCS、周波数レンジ(FR)またはその他のパラメータに応じて様々である。また、必ずしも全てのSSBが送信されなくてもよく、ネットワークの要件、状態などに応じて、少数のSSBのみを選択的に送信し、何れのSSBが送信され、何れのSSBが送信されないかが、UE200に通知されてもよい。
SSBの送信パターンは、上述したssb-PositionsInBurstと呼ばれるRRC IE(Information Element)によってUE200に通知される。
アンプ部220は、PA (Power Amplifier)/LNA (Low Noise Amplifier)などによって構成される。アンプ部220は、変復調部230から出力された信号を所定の電力レベルに増幅する。また、アンプ部220は、無線信号送受信部210から出力されたRF信号を増幅する。
変復調部230は、所定の通信先(gNB100または他のgNB)毎に、データ変調/復調、送信電力設定及びリソースブロック割当などを実行する。
上述したように、本実施形態では、CP-OFDM及びDFT-S-OFDMを適用し得る。
制御信号・参照信号処理部240は、UE200が送受信する各種の制御信号に関する処理、及びUE200が送受信する各種の参照信号に関する処理を実行する。
具体的には、制御信号・参照信号処理部240は、gNB100から所定の制御チャネルを介して送信される各種の制御信号、例えば、無線リソース制御レイヤ(RRC)の制御信号を受信する。また、制御信号・参照信号処理部240は、gNB100に向けて、所定の制御チャネルを介して各種の制御信号を送信する。
また、制御信号・参照信号処理部240は、Demodulation reference signal(DMRS)、及びPhase Tracking Reference Signal (PTRS)などの参照信号(RS)を用いた処理を実行する。
DMRSは、データ復調に用いるフェージングチャネルを推定するための端末個別の基地局~端末間において既知の参照信号(パイロット信号)である。PTRSは、高い周波数帯で課題となる位相雑音の推定を目的した端末個別の参照信号である。
なお、参照信号には、DMRS及びPTRS以外に、Channel State Information-Reference Signal(CSI-RS)及びSounding Reference Signal(SRS)も含まれる。
また、チャネルには、制御チャネルとデータチャネルとが含まれる。制御チャネルには、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、RACH(Random Access Channel、Random Access Radio Network Temporary Identifier(RA-RNTI)を含むDownlink Control Information (DCI))、及びPhysical Broadcast Channel(PBCH)などが含まれる。
また、チャネルには、制御チャネルとデータチャネルとが含まれる。制御チャネルには、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)、RACH(Random Access Channel、Random Access Radio Network Temporary Identifier(RA-RNTI)を含むDownlink Control Information (DCI))、及びPhysical Broadcast Channel(PBCH)などが含まれる。
また、データチャネルには、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、及びPUSCH(Physical Downlink Shared Channel)などが含まれる。データとは、データチャネルを介して送信されるデータを意味する。
特に、本実施形態では、制御信号・参照信号処理部240は、CEをサポートするため、PUCCH及びPUSCHの繰り返し送信(repetition)を実行できる。
PUCCHは、UCI(Uplink Control Information)の送信に用いられるUL物理チャネルと解釈されてよい。UCIは、状況に応じてPUCCHまたはPUSCHの何れかによって送信できる。なお、DCI(Downlink Control Information)は、常にPDCCHによって送信されてよく、PDSCHを介しては送信されなくてもよい。
UCIは、ハイブリッドARQ(HARQ:Hybrid automatic repeat request)のACK/NACK、UE200からのスケジューリング要求(SR)及びChannel State Information(CSI)の少なくとも何れかを含んでよい。
また、PUCCHを送信するタイミング及び無線リソースは、データチャネルと同様にDCIによって制御されてよい。
また、PUCCHには、5種類のフォーマットが規定されてもよい。具体的には、PUCCHによって送信される情報ビット数、及びPUCCHに割り当てられるシンボル(OFDMシンボル)の数の何れかが異なるフォーマットが規定されてよい。
より具体的には、PUCCHのFormat(以下、PF)1, 3, 4は、ロングフォーマットを呼ばれ、シンボル数が4~14である。PF0, 2は、ショートフォーマットと呼ばれ、シンボル数が1または2である。
PF0,1の情報ビット数は、2ビット以下(≧2)であり、PF2~4の情報ビット数は、2ビットよりも大きい(>2)ビット数である。
本実施形態では、上述したように、gNB100は、複数のアンテナビーム、具体的には、ビームBMを送信できる。制御信号・参照信号処理部240は、gNB100から送信されるビームBMに対応するPUCCHを送信することができる。本実施形態において、制御信号・参照信号処理部240は、送信部を構成する。
ビームBMに対応するPUCCHとは、複数のアンテナビームそれぞれに対して、PUCCHを割り当てる時間・周波数リソースが決まっているため、gNB100が信号を送信する際に選択されたビームBMに該当する時間リソースを用いて送信されるPUCCHを意味してよい。つまり、制御信号・参照信号処理部240は、gNB100が信号を送信する際に選択されたビームBMに該当する時間リソースを用いてPUCCH(repetitionを含む)を送信できる。
また、本実施形態では、制御信号・参照信号処理部240は、gNB100から、PUCCHの繰り返し送信(repetition)の要否、及び繰り返し送信のシンボル位置の少なくとも何れかを示す繰り返し送信情報を受信することができる。本実施形態において、制御信号・参照信号処理部240は、受信部を構成する。
具体的には、制御信号・参照信号処理部240は、gNB100から送信されるシステム情報(具体的には、SIB1)に含まれるPUCCH-Configを受信することができる。PUCCH-Configは、BWP-UplinkDedicatedに含まれ、BWP-UplinkDedicatedは、ServingCellConfigに含まれてよい。また、ServingCellConfigは、SIB1に含まれてよい。
PUCCH-Configは、repetitionの開始シンボル位置(startingSymbolIndexforRepetition)及び時間方向において隣接するrepetition(repetition nと、repetition n+1)間の差(slotOffset)を含んでよい。但し、slotOffsetは必須でなくてもよい。PUCCH-Configの構成例については、後述する。
また、制御信号・参照信号処理部240は、PUCCHのrepetitionの内容を動的に通知する情報を受信することもできる。
具体的には、制御信号・参照信号処理部240は、repetitionのリソース位置、repetitionのう無及び/または回数などを通知するDCIまたはMAC-CE(Control Element)を受信することができる。当該DCI及びMAC-CEの構成例については、後述する。
符号化/復号部250は、所定の通信先(gNB100または他のgNB)毎に、データの分割/連結及びチャネルコーディング/復号などを実行する。
具体的には、符号化/復号部250は、データ送受信部260から出力されたデータを所定のサイズに分割し、分割されたデータに対してチャネルコーディングを実行する。また、符号化/復号部250は、変復調部230から出力されたデータを復号し、復号したデータを連結する。
データ送受信部260は、Protocol Data Unit (PDU)ならびにService Data Unit (SDU)の送受信を実行する。具体的には、データ送受信部260は、複数のレイヤ(媒体アクセス制御レイヤ(MAC)、無線リンク制御レイヤ(RLC)、及びパケット・データ・コンバージェンス・プロトコル・レイヤ(PDCP)など)におけるPDU/SDUの組み立て/分解などを実行する。また、データ送受信部260は、HARQに基づいて、データの誤り訂正及び再送制御を実行する。
制御部270は、UE200を構成する各機能ブロックを制御する。特に、本実施形態では、制御部270は、PUCCHの繰り返し送信(repetition)を制御する。
具体的には、制御部270は、PUCCHのrepetitionのシンボル位置を、明示的または暗黙的な通知に基づいて想定することができる。より具体的には、制御部270は、PUCCHのrepetitionに用いられるスロット(図3参照)上(或いは無線フレームまたはサブフレーム上)のシンボル位置を想定することができる。なお、当該シンボル位置は、repetitionの開始シンボル位置でもよいし、repetitionに用いられる特定のシンボル(例えば、最終シンボル位置)でもよい。
明示的な通知とは、例えば、上述したように、制御部270は、PUCCH-Configに基づいて、PUCCHのrepetitionのシンボル位置を想定してもよい。或いは、上述したように、制御部270は、DCIまたはMAC-CEに基づいて、PUCCHのrepetitionのシンボル位置を想定してもよい。
暗黙的な通知とは、例えば、制御部270は、gNB100が送信するビームBMの数(ssb-PositionsInBurstから判定できる)に基づいて、PUCCHのrepetitionのシンボル位置を想定してもよい。
具体的には、制御部270は、gNB100が送信するビームBMの数に応じたPUCCHがスロット上に連続して配置されていると想定できる。
また、PUCCHのrepetitionが設定される場合(PUCCH-Config内のnrofSlots:n2, n4, n8の場合)、制御部270は、ビームBMの数×繰り返し数のPUCCHが連続してスロット上に配置されると想定し、当該ビームBMの数後のタイミングにおいて、UE200のPUCCHの繰り返しタイミングが存在すると想定してもよい。nrofSlotsは、PF1, 3, 4のPUCCHのスロット数を示す。より具体的なPUCCH及びrepetitionの位置の想定例については、後述する。
また、制御部270は、複数のPUCCHのrepetition(繰り返し送信)間の間隔を示す情報を、明示的または暗黙的な通知に基づいて想定してもよい。
具体的には、制御部270は、repetition毎、或いは複数のrepetitionに対して共通となるrepetition間のスロット差(repetition nと、repetition n+1との差)を想定してもよい。当該スロット差は、上述したように、PUCCH-Configによって明示的に通知されてもよいし、予め規定されたスロット差に基づいて暗黙的に想定してもよい。
さらに、より効率的なPUCCHのrepetitionを実現するため、制御部270は、ビームBMと送信方向が近接する他のビームBM(近接アンテナビーム)に対応する上りリソースに、PUCCH及びrepetitionの少なくとも何れかが割り当てられると想定してもよい。
制御部270は、例えば、gNB100から送信されるビットマップの情報に従って、近接アンテナビームに対応する上りリソースに、PUCCH及びrepetitionの少なくとも何れかが割り当てられると想定してもよい。当該ビットマップの情報は、PUCCH-Configに含まれてもよいし、他の情報要素によってUE200に通知されてもよい。或いは、制御部270は、ビットマップの情報に依存せず、近接アンテナビームに対応する上りリソースを、初期設定などに基づいて想定してもよい。
gNB100が送信する複数のビームBMは、水平方向及び垂直方向の少なくとも何れかにおいて異なる方向に向けて送信(放射)されるが、近接アンテナビームとは、UE200が受信したビームBMと放射方向が水平方向または垂直方向の少なくとも何れかで隣接するアンテナビームと解釈されてもよい。
但し、近接アンテナビームは、必ずしもUE200が受信したビームBMと隣接しているアンテナビームに限定されず、例えば、隣接するアンテナビームにさらに隣接するアンテナビームであってもよい。
(3)無線通信システムの動作
次に、無線通信システム10の動作について説明する。具体的には、UE200によるPUCCHのrepetitionに関する動作について説明する。
次に、無線通信システム10の動作について説明する。具体的には、UE200によるPUCCHのrepetitionに関する動作について説明する。
(3.1)基本動作
まず、3GPPのRelease-15, 16に従ったPUCCHのrepetitionに関する動作について説明する。図5は、3GPPのRelease-15, 16に従ったPUCCHのrepetitionの例を示す。
まず、3GPPのRelease-15, 16に従ったPUCCHのrepetitionに関する動作について説明する。図5は、3GPPのRelease-15, 16に従ったPUCCHのrepetitionの例を示す。
図5に示すように、PUCCHのFormat(PF)1, 3, 4の場合、PUCCHのrepetitionがサポートされている。repetitionは、連続したスロットに割り当てられ、連続した複数のシンボルによって構成することができるが、各スロットに割り当てられるPUCCHのシンボルは同じとなる。また、スロット毎の周波数ホッピングがサポートされる(枠線の縦方向は、周波数方向と対応する)。
PF0, 2では、repetitionはサポートされない。なお、図5の1つの枠は、1シンボルと対応する(以下同)。図5では、PF1, 3, 4(ロングフォーマット)は4シンボル、PF0, 2(ショートフォーマット)は2シンボルの例が示されている。
また、図5の下方には、gNB100(BS)が、8つのビームBM(#0~7)が異なる方向(水平方向)に放射する場合におけるビームBMとPUCCHとのマッピング例が示されている。
本実施形態では、上述したように、Coverage Enhancement(CE)がサポートされる。CEを実現する上では、PUCCHの性能改善を図ることが望ましい。
CEを実現する方法としては、時間方向におけるPUCCHのrepetitionが考えられる。しかしながら、3GPPのRelease-15, 16のPUCCH規定に従いつつ、gNB100が複数のアンテナビームに対応する場合、図5の下方に示した例のようにPUCCHのrepetition構成に制約があり、より効率的なPUCCHのrepetition構成を実現することが難しい。
以下では、このような制約を解消し、より効率的なPUCCHのrepetitionを実現し得るネットワーク及びUE200の動作例について説明する。
(3.2)動作概要
以下の動作例では、PUCCHのrepetitionが、gNB100から送信される複数のビームBMに対して、より効率的にマッピングされる。
以下の動作例では、PUCCHのrepetitionが、gNB100から送信される複数のビームBMに対して、より効率的にマッピングされる。
具体的には、動作例1~3によって、PUCCHのrepetitionのビームBMへの効率的なマッピングを実現する。
(動作例1):複数のビームBMに対してPUCCHのrepetition(以下、単にrepetitionと適宜省略する)をマッピングするため、次の動作を可能とする。
(i):PF 0, 2でのrepetitionのサポート
(ii):repetitionの開始シンボルの設定
(iii):repetitionシンボルのスロットの設定
なお、(i)~(iii)は、ネットワークからUE200に対して明示的または暗黙的に通知されてよい。
(ii):repetitionの開始シンボルの設定
(iii):repetitionシンボルのスロットの設定
なお、(i)~(iii)は、ネットワークからUE200に対して明示的または暗黙的に通知されてよい。
(動作例2):特定のアンテナビームに近接する、異なるアンテナビームと対応する上りリソースにPUCCH及びrepetitionを割り当てる。
この場合、時間方向及び周波数方向におけるリソース割り当て方法は、次のとおりでもよい。
(時間方向)
(i):動作例1と同様の方法によってPUCCH及びrepetitionのリソースを設定する
(ii):repetitionについては、SSB indexと対応付ける
(周波数方向)
(i):スロット間の周波数ホッピングに代えて、repetition間の周波数ホッピングを設定する
(ii):repetition毎に任意のリソースブロック(RB)を設定する
(動作例3):repetitionの方法を動的に設定する。
(i):動作例1と同様の方法によってPUCCH及びrepetitionのリソースを設定する
(ii):repetitionについては、SSB indexと対応付ける
(周波数方向)
(i):スロット間の周波数ホッピングに代えて、repetition間の周波数ホッピングを設定する
(ii):repetition毎に任意のリソースブロック(RB)を設定する
(動作例3):repetitionの方法を動的に設定する。
(3.2.1)動作例1
本動作例では、複数のgNB100からのビームBM(アンテナビーム)に対してrepetitionがマッピングされる。具体的には、次のようなマッピングの構成例が挙げられる。
本動作例では、複数のgNB100からのビームBM(アンテナビーム)に対してrepetitionがマッピングされる。具体的には、次のようなマッピングの構成例が挙げられる。
図6は、動作例1に係る複数のアンテナビームへのrepetitionマッピングの構成例(その1)を示す。図7は、動作例1に係る複数のアンテナビームへのrepetitionマッピングの構成例(その2)を示す。図8は、動作例1に係る複数のアンテナビームへのrepetitionマッピングの構成例(その3)を示す。
図6~8におけるパターンは、図5に示したビームBM(#0~7)と対応する。また、図6~8に示すように、PF1, 3, 4(ロングフォーマット)及びPF0, 2(ショートフォーマット)において、このようなマッピングがサポートされてよい。
図6の構成例(その1)では、#0~7の連続するビームBMにPUCCH(repetitionを含む)が繰り返しマッピングされる。
図7の構成例(その2)では、#0~7の連続するビームBMにPUCCH(repetitionを含む)が繰り返しマッピングされ、空いたシンボルに繰り返しが必要なPUCCHがマッピングされる。例えば、PF1, 3, 4の場合、時間方向において最後(最も右側)の1つのPUCCH(4シンボル)が、#3のビームBMにマッピングされる。同様に、PF0, 2の場合、最後の6つのPUCCH(2シンボル)が、#3, 6のビームBMにマッピングされる。
図8の構成例(その3)では、その1と同様に、#0~7の連続するビームBMにPUCCH(repetitionを含む)が繰り返しマッピングされるが、途中に下りリンク(DL)用のスロットが割り当てられる。UE200は、図6~8に示したようなrepetitionを想定してよい。
このようなマッピングを実現するため、repetitionが開始されるシンボル(開始シンボル)が規定されてもよい。具体的には、repetition毎に任意に、或いは複数のrepetitionに対して共通となる開始シンボルを、シンボルの番号またはrepetition間のシンボルの差によって示すようにしてもよい。
また、このようなマッピングを実現するため、repetitionシンボルのスロットに関する内容が規定されてもよい。具体的には、repetition毎、或いはrepetitionに対して共通となる隣接repetition間のスロット差が規定されてもよい。例えば、repetition nと、repetition n+1との差(スロット差)が規定されてもよい。
図9は、動作例1に係るrepetitionの開始シンボル及びrepetition間のスロット差の規定例を示す。
図9に示す例では、repetitionが開始されるシンボル(開始シンボル)が、シンボル番号とスロットとの組み合わせによって指定される(例えば、Start symbol #0, Slot #n+3)。但し、スロットの指定は必ずしも必須ではない。
或いは、図9に示すように、repetition間の時間リソースの差(例えば、38シンボル)が指定されてもよい。なお、時間リソースの差は、時間方向において隣接するrepetition間の間隔を示す情報であればよく、スロットを基準として指定されてもよいし、シンボルを基準として指定されてもよい。
(3.2.1.1)明示的な通知例
UE200は、上述したようなrepetitionのマッピングを想定してよいが、当該想定は、ネットワークからの明示的な通知に従ってもよい。
UE200は、上述したようなrepetitionのマッピングを想定してよいが、当該想定は、ネットワークからの明示的な通知に従ってもよい。
例えば、NG-RAN20(具体的には、gNB100)は、PUCCH-Configを用いてrepetitionのマッピングに関する情報を明示的に通知できる。
図10は、動作例1に係るPUCCH-Configの構成例を示す。図10に示すように、PUCCH-Configに含まれるPUCCH-Resourceフィールド、或いはPUCCH-format1, PUCCH-format2, PUCCHformat3, PUCCH-format4フィールドにrepetitionのマッピングに関する情報が追加されてよい。
具体的には、PUCCH-ResourceフィールドまたはPUCCH-formatフィールドに、複数のrepetitionに対して共通となる開始シンボル(startingSymbolIndexforRepetition)及びrepetition間のスロット差(slotOffset)が含まれてよい(実線枠部分参照)。
また、repetition毎の開始シンボルを指定する場合、開始シンボル(startingSymbolIndexforRepetition1~3)及びrepetition間のスロット差(slotOffset1~3)が含まれてよい(点線枠部分参照)。
(3.2.1.2)暗黙的な通知例
また、UE200は、上述したようなPUCCH-Configなどによる明示的な通知ではなく、暗黙的な通知に従って上述したようなrepetitionのマッピングを想定してもよい。
また、UE200は、上述したようなPUCCH-Configなどによる明示的な通知ではなく、暗黙的な通知に従って上述したようなrepetitionのマッピングを想定してもよい。
例えば、UE200は、gNB100が送信するビームBMの数を参考に、repetitionのマッピング位置を想定してもよい。
図11は、動作例1に係るUE200がビームBMの数を参考にrepetitionのマッピング位置を想定することを説明する図である。
図11に示すように、UE200は、ビームBMの数(ssb-PositionsInBurstから判定できる)に基づいて、PUCCHが当該ビームBMの数(8)に応じて連続配置されていると想定してよい。
さらに、PUCCHのrepetitionが設定される場合(PUCCH-Config内のnrofSlots:n2, n4, n8の場合)、UE200は、ビームBMの数×repetition数のPUCCHが連続してスロット上に配置されると想定し、当該ビームBMの数後のタイミングにおいて、UE200が受信したビームBMがマッピングされたPUCCHのrepetitionタイミングが存在すると想定してもよい。
repetitionのタイミング(Start symbol index)は、図11に示すように、PUCCH-Configに含まれているPUCCHの開始シンボル(startingSymbolIndex)、シンボル数(noofSymbols)などから導出されてよい。
具体的には、Start symbol indexは、startingSymbolIndex + {A mod 14}によって導出できる。Aは、図11に示すように、repetition間(#n~#n+1)のシンボル数である。また、図11に示すように、Aは、B~Fの値を用いて導出されてもよい。
なお、連続して配置されるPUCCHのスロット間にDLのスロットが入る場合、当該DLのスロットが考慮されてもよい。例えば、Slot#n+CにDLスロット数が加算されてもよい。
(3.2.2)動作例2
本動作例では、PUCCH及びrepetitionが、特定のアンテナビーム(例えば、UE200が受信したSSBの送信に用いられたアンテナビーム)と近接する、異なるアンテナビームが用いられるPUCCHのリソースに割り当てられる。
本動作例では、PUCCH及びrepetitionが、特定のアンテナビーム(例えば、UE200が受信したSSBの送信に用いられたアンテナビーム)と近接する、異なるアンテナビームが用いられるPUCCHのリソースに割り当てられる。
上述したように、動作例1と同様の方法によってPUCCH及びrepetitionのリソースが設定され、repetitionについては、SSB indexと対応付けられて(紐付けられて)よい。
図12は、動作例2に係るアンテナビームとPUCCHのrepetitionとの関係の一例を示す。UE200は、gNB100が送信するビームBMの数(ssb-PositionsInBurstから判定できる)の分、PUCCHがスロット上に連続配置されていると判定してよい。
図12に示すように、SSB indexが#2(つまり、#2のアンテナビーム)の場合、gNB100は、例えば、ビットマップを用いてrepetitionの対象アンテナビームとして、#1, 3, 6を指定することができる。UE200は、当該ビットマップに基づいて、#2のアンテナビームを受信した場合、#1, 3, 6のアンテナビームにマッピングされているPUCCHのリソースの位置(スロットまたはシンボル)において、repetitionを送信してよい。
或いは、UE200は、SSBの測定結果に基づいて、測定品質の高い上位のSSB(複数でもよい)を基準として、当該SSBの送信に用いられたアンテナビームと近接する、異なるアンテナビームが用いられるPUCCHのリソースの位置において、repetitionを送信してもよい。
なお、測定品質の高い上位のSSBに代えて、所定の閾値を上回る測定品質のSSBを基準としてもよい。
また、本動作例では、周波数方向において、スロット間の周波数ホッピングに代えて、repetition間の周波数ホッピングが設定されてもよい。
具体的には、interslotFrequencyHoppingに代えて、inter-repetition frequency hoppingが設定されてよい。inter-repetition frequency hoppingは、interslotFrequencyHoppingと同様に、偶数番目または奇数番目において周波数位置が変わる。奇数番目のRB位置は、secondHopPRBと同様に、PRB-IDまたはstartingPRBとのオフセットによって設定されてよい。secondHopPRBもPUCCH-Configに含まれ、PUCCHの周波数ホッピング(2ホップ目)後における最初のPRB(Physical Resource Block)のインデックスを意味する。
また、周波数方向の設定として、repetition毎に任意のRBが設定されてもよい。設定方法としては、例えば、PUCCH-Configに含まれるUCCH-Resourceの内容として、repetition毎のRBの位置が設定できるようにしてもよい。
UE200は、repetitionの設定に関して、例えば、次の能力(Capability)をネットワークに報告してもよい。
・PUCCHのrepetition可否
・対応可能なrepetition数
・PUCCHの連続配置の(暗黙的な通知による)想定可否
また、UE200は、UE200がサポートする周波数について、次の何れかの方法によってネットワークに報告してもよい。
・対応可能なrepetition数
・PUCCHの連続配置の(暗黙的な通知による)想定可否
また、UE200は、UE200がサポートする周波数について、次の何れかの方法によってネットワークに報告してもよい。
・全周波数一括としての対応可否を報告(UE200としての対応可否)
・周波数毎の対応可否を報告
・FR1及びFR2毎の対応可否を報告
さらに、UE200は、UE200がサポートする復信方式について、次の何れかの方法によってネットワークに報告してもよい。
・周波数毎の対応可否を報告
・FR1及びFR2毎の対応可否を報告
さらに、UE200は、UE200がサポートする復信方式について、次の何れかの方法によってネットワークに報告してもよい。
・UE200としての全復信方式の対応可否を報告
・複信方式毎(TDD/FDD)の対応可否を報告
(3.2.3)動作例3
動作例1及び動作例2では、準静的(Semi-static)な通知によってPUCCHのrepetitionが決定されていたが、当該repetitionの方法及び/または内容は、動的(Dynamic)に設定されてもよい。
・複信方式毎(TDD/FDD)の対応可否を報告
(3.2.3)動作例3
動作例1及び動作例2では、準静的(Semi-static)な通知によってPUCCHのrepetitionが決定されていたが、当該repetitionの方法及び/または内容は、動的(Dynamic)に設定されてもよい。
例えば、動作例1の場合、次のような方法によって、repetitionが動的に設定されてもよい。
・repetitionに用いられるリソースの位置は、明示的または暗黙的に通知される
・gNB100は、UE200からのPUCCHの受信状況に応じて、repetitionの有無及び/または回数(nrofSlotsに相当)を動的にUE200に通知する
また、動作例2の場合、次のような方法によって、repetitionが動的に設定されてもよい。
・gNB100は、UE200からのPUCCHの受信状況に応じて、repetitionの有無及び/または回数(nrofSlotsに相当)を動的にUE200に通知する
また、動作例2の場合、次のような方法によって、repetitionが動的に設定されてもよい。
・UE200は、アンテナビームの数(ssb-PositionsInBurstから判定できる)分、PUCCHが連続配置されていると想定する
・gNB100は、repetitionの必要性、及びまたはrepetitionの位置(SSB indexと紐付けられた位置)を動的にUE200に通知する
このような動的な通知は、上述したように、DCIまたはMAC-CEによって実現できる。例えば、DCI format 1_0または1_1、またはMAC-CE、或いはこれらを組み合わせて当該通知を実現してもよい。
・gNB100は、repetitionの必要性、及びまたはrepetitionの位置(SSB indexと紐付けられた位置)を動的にUE200に通知する
このような動的な通知は、上述したように、DCIまたはMAC-CEによって実現できる。例えば、DCI format 1_0または1_1、またはMAC-CE、或いはこれらを組み合わせて当該通知を実現してもよい。
図13は、動作例3に係るDCI format 1_0または1_1を用いたPUCCHのrepetitionの動的な通知例を示す。
図13に示すように、DCI format 1_0または1_1を用いる場合、PUCCH resource indicator 及びPDSCH-to-HARQ feedback timing indicator (k)に加え、repetitionの有無及び/または回数を指定できる。
図14は、動作例3に係るMAC-CEを用いたPUCCHのrepetitionの動的な通知例を示す。
図14に示すように、MAC-CEのReserved index、PUCCHspatialrelationActivation/Deactivation、またはSPCSIreportingonPUCCHActivation/Deactivationの予約ビット(R)を用いて、repetitionの有無及び/または回数を指定できる。
(4)作用・効果
上述した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。具体的には、UE200は、PUCCHのrepetitionを制御でき、repetitionの開始シンボルの位置を明示的または暗黙的な通知に基づいて想定できる。
上述した実施形態によれば、以下の作用効果が得られる。具体的には、UE200は、PUCCHのrepetitionを制御でき、repetitionの開始シンボルの位置を明示的または暗黙的な通知に基づいて想定できる。
このため、UE200は、当該通知に基づいて、複数のビームBMとの相性を考慮した、より効率的なrepetitionを想定してよい。つまり、UE200によれば、gNB100からの複数のアンテナビームが用いられる場合において、より効率的なPUCCHのrepetitionを実現視得る。
本実施形態では、UE200は、複数のrepetition間の間隔を示す情報を、明示的または暗黙的な通知に基づいて想定してもよい。このため、UE200は、repetition間の間隔を示す情報、例えば、スロット差に基づいて容易にrepetitionの位置を想定し得る。
本実施形態では、UE200は、gNB100から送信される特定のアンテナビームと送信方向が近接する近接アンテナビームに対応する上りリソースに、PUCCH及びrepetitionの少なくとも何れかが割り当てられると想定してよい。
このため、gNB100におけるPUCCHの受信成功確率を高めることが可能となり、よりかくいつにCEを実現し得る。
本実施形態では、UE200は、gNB100から、repetitionの要否、及びrepetitionのシンボル位置の少なくとも何れかを示す繰り返し送信情報を受信することができる。上述したように、繰り返し送信情報は、DCIまたはMAC-CEによって送信できる。
このため、UE200は、受信した繰り返し送信情報に基づいて、適切なrepetitionを想定し得る。
このように、UE200及びgNB100を含むネットワークによれば、効率的なPUCCHのrepetitionを実現できるため、安定したCEの提供に貢献し得る。
(5)その他の実施形態
以上、実施形態について説明したが、当該実施形態の記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
以上、実施形態について説明したが、当該実施形態の記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上述した実施形態では、CEを前提としていたが、CEの提供に関わらず、上述したPUCCHのrepetitionが実行されてもよい。
また、上述した実施形態では、PUCCHを例として挙げたが、UCIなどを送信する上り制御チャネルが存在する場合には、当該上り制御チャネルを対象として、repetitionが実行されてもよい。
また、上述した実施形態の説明に用いたブロック構成図(図4)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的または論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的または論理的に分離した2つ以上の装置を直接的または間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置または上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。例えば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。何れも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
さらに、上述したUE200は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図15は、UE200のハードウェア構成の一例を示す図である。図15に示すように、UE200は、プロセッサ1001、メモリ1002、ストレージ1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006及びバス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニットなどに読み替えることができる。当該装置のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つまたは複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
UE200の機能ブロック(図4参照)は、当該コンピュータ装置の何れかのハードウェア要素、または当該ハードウェア要素の組み合わせによって実現される。
また、UE200における各機能は、プロセッサ1001、メモリ1002などのハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、メモリ1002及びストレージ1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタなどを含む中央処理装置(CPU)によって構成されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール、データなどを、ストレージ1003及び通信装置1004の少なくとも一方からメモリ1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。さらに、上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行されてもよいし、2つ以上のプロセッサ1001により同時または逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
メモリ1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Read Only Memory(ROM)、Erasable Programmable ROM(EPROM)、Electrically Erasable Programmable ROM(EEPROM)、Random Access Memory(RAM)などの少なくとも1つによって構成されてもよい。メモリ1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)などと呼ばれてもよい。メモリ1002は、本開示の一実施形態に係る方法を実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュールなどを保存することができる。
ストレージ1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、Compact Disc ROM(CD-ROM)などの光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップなどの少なくとも1つによって構成されてもよい。ストレージ1003は、補助記憶装置と呼ばれてもよい。上述の記録媒体は、例えば、メモリ1002及びストレージ1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。
通信装置1004は、例えば周波数分割複信(Frequency Division Duplex:FDD)及び時分割複信(Time Division Duplex:TDD)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサなど)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプなど)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及びメモリ1002などの各装置は、情報を通信するためのバス1007で接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
さらに、当該装置は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor: DSP)、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)、Programmable Logic Device(PLD)、Field Programmable Gate Array(FPGA)などのハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部または全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
また、情報の通知は、本開示において説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、Downlink Control Information(DCI)、Uplink Control Information(UCI)、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング、Medium Access Control(MAC)シグナリング、報知情報(Master Information Block(MIB)、System Information Block(SIB))、その他の信号またはこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージなどであってもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Advanced(LTE-A)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4th generation mobile communication system(4G)、5th generation mobile communication system(5G)、Future Radio Access(FRA)、New Radio(NR)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、Ultra Mobile Broadband(UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、Ultra-WideBand(UWB)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせなど)適用されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャートなどは、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本開示において基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局を有する1つまたは複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局及び基地局以外の他のネットワークノード(例えば、MMEまたはS-GWなどが考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
情報、信号(情報等)は、上位レイヤ(または下位レイヤ)から下位レイヤ(または上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報は、特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報は、上書き、更新、または追記され得る。出力された情報は削除されてもよい。入力された情報は他の装置へ送信されてもよい。
判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:trueまたはfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(Digital Subscriber Line:DSL)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術の何れかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、またはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一のまたは類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるため、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(Base Station:BS)」、「無線基地局」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つまたは複数(例えば、3つ)のセル(セクタとも呼ばれる)を収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(Remote Radio Head:RRH)によって通信サービスを提供することもできる。
「セル」または「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局、及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部または全体を指す。
本開示においては、「移動局(Mobile Station:MS)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(User Equipment:UE)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、またはいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型または無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのInternet of Things(IoT)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、移動局(ユーザ端末、以下同)として読み替えてもよい。例えば、基地局及び移動局間の通信を、複数の移動局間の通信(例えば、Device-to-Device(D2D)、Vehicle-to-Everything(V2X)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、基地局が有する機能を移動局が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示における移動局は、基地局として読み替えてもよい。この場合、移動局が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
無線フレームは時間領域において1つまたは複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つまたは複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームはさらに時間領域において1つまたは複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
無線フレームは時間領域において1つまたは複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つまたは複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームはさらに時間領域において1つまたは複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジー(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
ニューメロロジーは、ある信号またはチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジーは、例えば、サブキャリア間隔(SubCarrier Spacing:SCS)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(Transmission Time Interval:TTI)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つまたは複数のシンボル(Orthogonal Frequency Division Multiplexing(OFDM))シンボル、Single Carrier Frequency Division Multiple Access(SC-FDMA)シンボルなど)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジーに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つまたは複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(またはPUSCH)は、PDSCH(またはPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(またはPUSCH)は、PDSCH(またはPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、何れも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロットまたは1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ端末に対して、無線リソース(各ユーザ端末において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロットまたは1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロットまたは1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partialまたはfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つまたは複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジーに基づいて決定されてもよい。
また、RBの時間領域は、1つまたは複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、または1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つまたは複数のリソースブロックで構成されてもよい。
なお、1つまたは複数のRBは、物理リソースブロック(Physical RB:PRB)、サブキャリアグループ(Sub-Carrier Group:SCG)、リソースエレメントグループ(Resource Element Group:REG)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つまたは複数のリソースエレメント(Resource Element:RE)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
帯域幅部分(Bandwidth Part:BWP)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジー用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つまたは複数のBWPが設定されてもよい。
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームまたは無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロットまたはミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(Cyclic Prefix:CP)長などの構成は、様々に変更することができる。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、またはこれらのあらゆる変形は、2またはそれ以上の要素間の直接的または間接的なあらゆる接続または結合を意味し、互いに「接続」または「結合」された2つの要素間に1またはそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合または接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1またはそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」または「結合」されると考えることができる。
参照信号は、Reference Signal(RS)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において使用する「第1」、「第2」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量または順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみがそこで採用され得ること、または何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「または(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
10 無線通信システム
20 NG-RAN
100 gNB
200 UE
210 無線信号送受信部
220 アンプ部
230 変復調部
240 制御信号・参照信号処理部
250 符号化/復号部
260 データ送受信部
270 制御部
1001 プロセッサ
1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置
1007 バス
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100 gNB
200 UE
210 無線信号送受信部
220 アンプ部
230 変復調部
240 制御信号・参照信号処理部
250 符号化/復号部
260 データ送受信部
270 制御部
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1002 メモリ
1003 ストレージ
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置
1007 バス
Claims (4)
- 無線基地局から送信されるアンテナビームに対応する上り制御チャネルを送信する送信部と、
前記上り制御チャネルの繰り返し送信を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記繰り返し送信のシンボル位置を、明示的または暗黙的な通知に基づいて想定する端末。 - 前記制御部は、複数の前記繰り返し送信間の間隔を示す情報を、明示的または暗黙的な通知に基づいて想定する請求項1に記載の端末。
- 前記制御部は、前記アンテナビームと送信方向が近接する近接アンテナビームに対応する上りリソースに、前記上り制御チャネル及び前記繰り返し送信の少なくとも何れかが割り当てられると想定する請求項1に記載の端末。
- 前記無線基地局から、前記繰り返し送信の要否、及び前記繰り返し送信のシンボル位置の少なくとも何れかを示す繰り返し送信情報を受信する受信部を備える請求項1乃至3の何れか一項に記載の端末。
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SHARP: "Remaining issues of UCI enhancements for eURLLC", 3GPP TSG RAN WG1 #99 R1-1912769, 9 November 2019 (2019-11-09), XP051823587 * |
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