WO2019163302A1 - 通信装置及び通信方法 - Google Patents

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Abstract

複数の基本サービスセットから拡張サービスセットのグループを形成する通信装置及び通信方法を提供する。 アクセスポイントとして動作する通信装置は、信号を送受信する通信部と、前記信号の送受信を制御する制御部と、外部信号を検出する検出部と、前記外部信号の検出結果に基づいて拡張サービスセット内での位置を判定する判定部を具備し、前記制御部は、前記判定した位置に基づいて自己の基本サービスセットにおける通信パラメータの設定を制御し、前記拡張サービスセット内での前記通信装置自身の位置情報と前記通信パラメータを配下の端末へ通知する。

Description

通信装置及び通信方法
 本明細書で開示する技術は、複数の基本サービスセットから拡張サービスセットのグループを形成する通信装置及び通信方法に関する。
 IEEE802.11に代表される無線LAN(Local Area Network)システムが普及するに従って、家庭内で無線ネットワークを組んで、さまざまな情報を交換することが一般的になりつつある。
 最近では、スマートフォンなどのアプリケーション機器が、公衆無線通信網を介してインターネット接続することが可能であり、アクセスポイント(AP)として動作することもある。これにより、個人が所有するパソコンに接続された通信網を介して、インターネット網に接続する方法とは別に、複数の経路でインターネット接続を実施することが可能でとなっている。
 このように、アクセスポイントとして動作可能な機器が増えると、例えば自宅内などの一定の空間において、複数のアクセスポイントを相互に接続して、無線LANのネットワーク範囲を広げることが可能となる。具体的には、自己の所有する複数のアクセスポイントを例えば有線接続することによって、各アクセスポイントからなるベーシックサービスセット(BSS)からなる拡張サービスセット(ESS)のグループを形成することが可能となる。
 また、無線LAN技術の進歩により、BSSを構成するアクセスポイントとその配下の端末において送信電力制御を実施することで、必要最低限の送信電力で信号を送信する技術が実用化されている。この技術によれば、無線LANで利用されるBSSの電波到達範囲を狭めて、周波数利用効率を向上することができる。さらに、アダプティブアレーアンテナなどと組み合わせて、送信する電波の指向性を制御することで、無線LANのアクセスポイントの電波到達範囲を制御することができる。
 ここで、複数のアクセスポイントを1つのグループとして登録して、大きな拡張サービスセット(ESS)としてグループ化する場合に、どの範囲までを1つのグループとするのかを、あらかじめ人為的に設定する手間が必要である。
 また、最近では、スタジアムや公共施設などにおいて、広範囲な空間に設置された複数のアクセスポイントを1つの大きなネットワーク(ESS)として接続して、多数の端末を収容するシステムが利用されてきている。
 ESSを構成するためには、複数のアクセスポイントの間を、例えばイーサネット(登録商標)のケーブルなどによって人為的に接続するとともに、各アクセスポイントに対して、同じグループであることを識別するためのESS識別子を設定する必要がある。
 あるいは、上記のような人為的な設定を行わずに、自動的にESSを構築する場合には、ネットワークの範囲を限定しなければならない。例えば、1つの建物の中で閉じた系を構成する場合には、その系を特定する必要があり、そのためにはESSの範囲を特定しなければならない。
 また、無線LANのアクセスポイントが送信電力制御を設定することによって、そのBSSの範囲を狭めることができるが(前述)、そのBSSが外部からの干渉信号の影響を受け易いか受けにくいかを判断することは難しい。
 例えば、衛星から配信される電波などの外部からの信号により屋内又は屋外のいずれにあるのかを判定して、屋外であると判定された場合には屋内でのみ使用可能な周波数帯域の機能を無効にする無線通信装置について提案がなされている(例えば、特許文献1を参照のこと)。しかしながら、この無線通信装置は、例えば木造の建物など電波の信号透過率の高い素材で建築された建物の内部や、建物の窓際などの開口部の近くの場所では、衛星からの電波を受信できるため、屋外と誤判定してしまうおそれが懸念される。また、この無線通信装置が屋内又は屋外のいずれであるかをより正確に判定するためには、位置情報と地図情報を連携して判定を行う必要がある。
 近年、アクセスポイントが送信電力制御を実施することで、必要以上の範囲に送信しないようにして、周波数利用効率を向上させる技術が確立されている。しかしながら、不用意に最大送信電力で送信してしまうと、送信信号が外部(例えば、建物の外)に漏れて、情報を盗み見られてしまう危険を排除できない。
特開2015-35741号公報
 複数のアクセスポイントを用いて拡張サービスセット(ESS)のネットワークを構成する場合に、そのアクセスポイントがESSの中でどのような位置関係にあるのかを把握することが求められる。
 例えば、窓際に設置されたアクセスポイントは、外部からの干渉を受ける可能性があることから、ESSの周辺部として構成されることを特定することが求められる。ESSの周辺部のBSSでは、外部のシステムからの干渉を受けないようにアクセスポイントを動作させる必要があり、送信電力制御や指向性アンテナを用いてBSSの電波到達範囲を制御する必要がある。
 そこで、本明細書で開示する技術の目的は、ESSの中におけるアクセスポイントの位置関係を把握することができる通信装置及び通信方法を提供することにある。
 本明細書で開示するは、上記課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面は、
 信号を送受信する通信部と、
 前記信号の送受信を制御する制御部と、
 外部信号を検出する検出部と、
 前記外部信号の検出結果に基づいて拡張サービスセット内での位置を判定する判定部と、
を具備し、
 前記制御部は、前記判定した位置に基づいて自己の基本サービスセットにおける通信パラメータの設定を制御する、通信装置である。
 前記検出部は、前記外部信号として、測位衛星からの信号、公衆通信網の基地局からの信号、ラジオ放送やテレビジョン放送の信号、前記拡張サービスセットに属さない通信装置からの信号、無線LANシステムと同じ周波数帯の信号を発する装置からの信号のうち少なくとも1つの信号を検出する。また、前記判定部は、前記通信装置が前記拡張サービスセット内の中心部又は外周部であるかどうかを判定し、前記制御部は、前記拡張サービスセット内での前記通信装置の位置に応じて、前記基本サービスセットの送信電力や送信指向性、符号化・変調方式を制御する。
 また、第1の側面に係る通信装置は、アクセスポイントとして動作し、前記拡張サービスセット内での前記通信装置自身の位置並びに通信パラメータの情報を、他の通信装置へ通知する。
 また、本明細書で開示する技術の第2の側面は、
 外部信号を検出する検出ステップと、
 前記外部信号の検出結果に基づいて拡張サービスセット内での位置を判定する判定ステップと、
 前記判定した位置に基づいて自己の基本サービスセットにおける通信パラメータの設定を制御するステップと、
を有する通信方法である。
 また、本明細書で開示する技術の第3の側面は、
 アクセスポイントと信号を送受信する通信部と、
 前記アクセスポイントから受信した信号から、前記アクセスポイントが参加する拡張サービスセットに関する情報を抽出する抽出部と、
 前記抽出した情報に基づいて前記通信部における信号の送受信を制御する制御部と、
を具備する通信装置である。
 前記抽出部は、前記アクセスポイントから受信した信号から、前記アクセスポイントの拡張サービスセットにおける位置情報や、前記アクセスポイントの基本サービスセット内での送信電力、送信指向性、符号化方式又は変調方式などの通信パラメータの情報を抽出する。
 また、前記制御部は、前記アクセスポイントの拡張サービスセットにおける位置情報に基づいて、アソシエーション先の選択や、送信電力、符号化方式又は変調方式を制御する。
 また、本明細書で開示する技術の第4の側面は、
 アクセスポイントから信号を受信する受信ステップと、
 前記アクセスポイントから受信した信号から、前記アクセスポイントが参加する拡張サービスセットに関する情報を抽出する抽出ステップと、
 前記抽出した情報に基づいて信号の送受信を制御する制御ステップと、
を有する通信方法である。
 本明細書で開示する技術によれば、ESSの中におけるアクセスポイントの位置関係を把握して、送信電力制御やアンテナの指向性制御を実施することができる通信装置及び通信方法を提供することができる。
 なお、本明細書に記載された効果は、あくまでも例示であり、本発明の効果はこれに限定されるものではない。また、本発明が、上記の効果以外に、さらに付加的な効果を奏する場合もある。
 本明細書で開示する技術のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
図1は、本明細書で開示する技術を適用した無線LANシステムにおけるアクセスポイントの配置例を模式的に示した図である。 図2は、本明細書で開示する技術を適用した無線LANシステムにおけるアクセスポイントの他の配置例を示した図である。 図3は、本明細書で開示する技術を適用した無線LANシステムにおけるアクセスポイントのさらに他の配置例を示した図である。 図4は、アクセスポイントとして動作する無線通信装置400の構成例を示した図である。 図5は、アクセスポイントとして動作する無線通信装置500の構成例を示した図である。 図6は、ESS制御情報エレメントの構成例示した図である。 図7は、ESSに参加しているBSS内における通信シーケンス例を示した図である。 図8は、アクセスポイントにおいて送信電力制御を行うための処理手順を示したフローチャートである。 図9は、アクセスポイントにおいて送信電力制御及びアンテナ指向性制御を行うための処理手順を示したフローチャートである。 図10は、アクセスポイントの配下で端末として動作する無線通信装置1000の構成例を示した図である。 図11は、従来からの無線LANシステムにおけるアクセスポイントの配置例を模式的に示した図である。 図12は、ESSの構成例を模式的に示した図である。
 以下、図面を参照しながら本明細書で開示する技術の実施形態について詳細に説明する。
 本明細書では、無線LANのアクセスポイントがESSとして動作する際に、そのESSの中での位置関係を把握して、送信電力を好適に制御するための技術について、以下で提案する。
 本明細書で開示する技術によれば、アクセスポイントなどの通信装置は、外部の無線システムの屋外の基地局や、GPS(Global Posiitoning System)などの測位衛星からの信号を検出した結果に基づいて、ESSの周辺部に存在していることを、効果的に把握することができる。
 そして、本明細書で開示する技術によれば、アクセスポイントは、ESSの周辺部に存在するBSSに位置することを検出すると、自己のBSSにおける送信電力を低減するための制御を実施して、外部の他のシステムへ与える干渉を低減若しくは抑制することができる。
 また、本明細書で開示する技術によれば、ESSの周辺部に存在するBSSにおいて、送信電力を低減するための制御を実施することにより、ESS外(ESSの境界付近など)に存在する悪意を持った装置にESS内の信号が漏えいするのを抑制して、ESS内で交換される情報の秘匿性を高めることができる。あるいは、ESSの中心部に存在するBSSにおいては、アクセスポイントの信号がESSの外部に漏えいする可能性が低いことから、セキュアなデータを交換することができる。
 また、本明細書で開示する技術によれば、アクセスポイントなどの通信装置は、外部からの信号を受信する複数の外部アンテナの受信状況に基づいて、外部信号の到来方向を特定することができる。そして、通信装置は、外部信号の到来方向への送信信号の指向性をなくす(若しくは、抑制する)ことで、外部への干渉を与え難くなるようにBSSを運営することができる。
 また、本明細書で開示する技術によれば、アクセスポイントなどの通信装置は、ESSの中心部に存在するBSSに位置することを検出したときには、外部の他のシステムへ与える干渉が少ないことから、送信電力を下げずに動作することで、配下の端末をより安定的に接続することができる。
 また、本明細書で開示する技術によれば、アクセスポイントなどの通信装置は、ESSの中心部に存在するBSSに位置することを検出したときには、外部からの影響を受けにくい位置であることから、BSS内ではより伝送レートの高い変調方式や符号化率を利用して、スループットを向上させることができる。あるいは、ESSの周辺部に存在するBSSに位置することを検出したときには、外部からの干渉を受ける可能性が高いことから、BSS内ではより信頼性の高い変調方式の利用を推奨して、安定した動作によるBSSの運営を図ることができる。
 また、本明細書で開示する技術によれば、ESSに接続される端末(STA)は、ESSの周辺部に存在して外部からの干渉を受け易い(言い換えれば、動作が安定しない)アクセスポイントよりも、ESSの中心部に存在して安定して動作するアクセスポイントに優先的に接続するようにして、より安定的で且つ高速伝送を実現することができる。
 図11には、従来からの無線LANシステムにおけるアクセスポイントの配置例を模式的に示している。
 図11において、太線の四角で囲まれる所定の空間内に、複数のアクセスポイント(AP)が配置されている。太線は、例えば建物の壁面に相当する。
 また、破線で描かれた各々の円は、その中央に位置するAPの電波到達範囲を示している。APは、破線の円の中央の、実線で描かれた小さい丸である。各APは、自局の電波到達範囲にいる1又は複数台のSTA(図示しない)を配下とするBSSを構成する。
 所定の空間に配置された、これら複数のAPを例えばイーサネット(登録商標)のケーブルなどで接続することによって、同じグループのアクセスポイント群として、ESSを構成し、さらにその空間内にあるSTAに対してインターネットへのシームレスなアクセスを提供する。
 図11に示す例では、各APは送信電力制御やアンテナ指向性制御を行うことを想定していない。したがって、すべてのAPは均一な半径からなる円を電波到達範囲に持つ。また、太字で示した建物の壁面(若しくは、所定の空間の境界)は、木造の建物など電波の信号透過率の高い素材で建築されていることを想定している。したがって、APから送出される電波が建物の壁面に到達すると、反射や吸収されることなくほぼそのまま透過して外部に漏えいし、外部への干渉信号となる。すなわち、破線で示される各APが構成するBSSの範囲は、太線で囲まれる所定の空間を逸脱して、干渉信号となって所定の空間の外まで届く。
 また、図12には、ESSの構成例を模式的に示している。
 複数のアクセスポイントAP1~AP7は、例えばイーサネット(登録商標)などのケーブルを介して接続されている。また、インターネット網に接続されているアクセスポイントAP4は、ゲートウェイとして動作している。
 また、実線の小さい丸で描かれた各アクセスポイントは、それぞれ破線の円(楕円)で示した電波到達範囲内で端末(図示しない)と接続して、BSSを構成している。
 つまり、AP1はBSS1の範囲で、AP2はBSS2の範囲で、AP3はBSS3の範囲で、AP4はBSS4の範囲で、AP5はBSS5の範囲で、AP6はBSS6の範囲で、AP7はBSS7の範囲で、それぞれ端末(図示しない)を収容することができるとともに、各APからAP4を介してインターネット網に接続することができる。
 このように、複数のアクセスポイント群AP1~AP7は、個々の基本サービスセットBSS1~BSS7をまとめて、拡張サービスセットとして、インターネット網に接続する構成となっている。ESSとして構成された大きなネットワークが小さなBSSの集合として成り立っている構造、ということもできる。
 なお、図12中、一点鎖線で示した四角(台形)は、所定の空間に相当する。破線で示される各アクセスポイントAP1~AP7が構成する基本サービスセットBSS1~BSS7の範囲は、一点鎖線で囲まれる所定の空間を逸脱して、干渉信号となって所定の空間の外まで届く。例えば住宅内など、所定の空間内でESSを構成したい場合には、その範囲内を好適にカバーするように各アクセスポイントを配置するように検討する必要がある。
 図1には、本明細書で開示する技術を適用した無線LANシステムにおけるアクセスポイント(若しくはBSS)の配置例を模式的に示している。
 図1において、太線の四角で囲まれる所定の空間内に、複数のアクセスポイント(AP)が配置されている。太線は、例えば建物の壁面に相当する。また、破線で描かれた各々の円は、その中央に位置するアクセスポイントの電波到達範囲を示している。アクセスポイントは、破線の円の中央の、実線で描かれた小さい丸である。各アクセスポイントは、自局の電波到達範囲にいる1又は複数台のSTA(図示しない)を配下とするBSSを構成する。
 図1に示す例では、各アクセスポイントは送信電力制御を行い、所定の空間外に干渉信号が極力及ばないようにすることを想定している。すなわち、図示の無線LANシステムは、1つのESSの外周部に存在するアクセスポイントが送信電力を調整してBSSの範囲を小さく設定することで、所定の空間から漏れ出る信号を極力少なくするように構成されている。
 具体的には、ESS(若しくは、所定の空間)の中心部にあるアクセスポイントは、ESS Yolk(ESS中心)として所定の最大送信電力で動作して、大きな電波到達範囲を持ち、したがって大きなBSSを形成することができる。一方、ESSの外周部にあるアクセスポイントは、ESSShell(ESS外周)として、送信電力を抑制して動作して電波到達範囲を縮退させ、したがって小さなBSSを形成する。これにより、所定の範囲外に漏れる信号を抑制することができる。
 図1に示すように、各アクセスポイントが送信電力を制御して電波到達範囲(BSSの大きさ)を調整して、所定の空間の大きさや形状に適合するESSを構成するには、各アクセスポイントは自身がESSの中心部又は外周部のいずれに存在するのか(言い換えれば、ESSにおける自身の位置関係)を把握する必要がある。
 図1に示す例では、各アクセスポイントは、所定の空間外に存在する電波の送信源から到来する外部信号の検出状況に基づいて、自身がESSの中心部又は外周部のいずれに存在するのか(ESSにおける自身の位置関係)を判別するように構成されている。
 すなわち、アクセスポイントは、外部信号を検出した場合、若しくは、(所定値を超える)強い外部信号を検出した場合には、自身がESSの外周部に存在すると判断する。そして、このようなアクセスポイントは、送信電力を抑制してESS Shellとして動作する。また、アクセスポイントは、外部信号からの干渉に対する耐性の高い符号化・変調方式に変更するなど、自己のBSS内における通信パラメータの変更を併せて行うようにしてもよい。
 また、アクセスポイントは、外部信号を検出しなかった場合、若しくは、(所定値未満の)微弱な外部信号しか検出しない場合には、自身がESSの中心部に存在すると判断する。そして、このようなアクセスポイントは、所定の最大送信電力でESS Yolkとして動作する。
 ここで言う外部信号として、GPSなどの測位衛星からの信号、携帯電話網などの公衆通信網の基地局からの信号、ラジオ放送やテレビジョン放送の送信所からの信号、レーダーなどの機器からの信号、自己の属する拡張サービスセット(ESS)に属さないアクセスポイントからの信号若しくはそれらのAPに対する送信信号、無線LANシステムと同じ周波数帯の信号を発する装置からの信号などを挙げることができる(以下、同様)。但し、これらは例示に過ぎず、自己の属する拡張サービスセット以外から到来するさまざまな信号を、ESS内の位置判別のために利用してもよい。また、アクセスポイントは、これら複数の外部信号を検出した場合には、総合的に判断した結果として、自己がESSの外周部にあるのか、ESSの中心部にあるのかを判断するようにしてもよい。
 なお、各アクセスポイントが送信電力のみを制御して、単純に電波到達範囲(すなわち、BSSの範囲)を調整してESSを構成しようとする場合には、所定の空間を網羅(カバー)しようとすると、小さなESS Shellとなるアクセスポイントが多数必要になってしまう。
 そこで、各アクセスポイントが送信電力制御に加えてアンテナの指向性制御も実施してBSSの電波到達範囲の調整を行うことで、ESS Shellとなるアクセスポイントの台数の削減を図るようにしてもよい。
 図2には、本明細書で開示する技術を適用した無線LANシステムにおけるアクセスポイントの他の配置例を模式的に示している。図2に示す例では、各アクセスポイントは送信電力制御とともにアンテナの指向制御を行うことで、所定の空間外に干渉信号が極力及ばないようにすることを想定している。
 図2において、太線の四角で囲まれる所定の空間内に、複数のアクセスポイント(AP)が配置されている。太線は、例えば建物の壁面に相当する。また、破線で描かれた各々の円又は楕円は、その中央に位置するアクセスポイントの電波到達範囲を示している。アクセスポイントは、破線の円又は楕円の中央の、実線で描かれた小さい丸である。各アクセスポイントは、自局の電波到達範囲にいる1又は複数台のSTA(図示しない)を配下とするBSSをそれぞれ構成する。
 アクセスポイントが送信電力制御のみを行うと、ほぼ円形からなる電波到達範囲(BSS)の大きさが調整される。これに対し、アクセスポイントが送信電力制御に加えてアンテナの指向性の制御も行うと、その電波到達範囲(BSS)は、メインローブが所定の空間の内側を向き、バックローブが所定の空間の外側を向くような形状となる(図2では、図面の簡素化のため、電波到達範囲(BSS)を楕円で描いている)。したがって、図2に示す無線LANシステムは、1つのESSの外周部に存在するアクセスポイントが送信電力とアンテナ指向性を同時に調整することによって、所定の空間からはみ出るBSSの範囲を小さく設定して、所定の空間から漏れ出る信号を極力少なくするように構成されている。
 図2に示した無線LANシステムにおける各アクセスポイントAP1~AP7は、それぞれ外部信号の検出状況に基づいて、送信電力の制御並びにアンテナ指向性の制御を行う。
 具体的には、ESS(若しくは、所定の空間)の中心部にあるAP7は、外部信号を検出しない、若しくは微弱な外部信号しか検出しないので、ESS Yolk(ESS中心)として所定の最大送信電力で、且つ、アンテナの指向性制御を行わずに動作して、大きな電波到達範囲を持ち、したがって大きなBSSを形成することができる。
 一方、ESSの外周部にあるAP1、AP3、AP4、及びAP6の各アクセスポイントは、外部信号を検出したことにより自身がESSの外周部に存在するESS Shellであると判断して、外部信号を検出しなかった方向にメインローブが向くようにアンテナの指向性を制御して動作する。外部信号を検出しなかった方向は所定の空間の内側の方向であると推定することができるからである。したがって、AP1、AP3、AP4、及びAP6の各電波到達範囲(BSS)は、メインローブが所定の空間の内側を向く。
 また、ESSの外周部にあるAP5は、複数の方向(図2に示す例では2つの方向)から外部信号を検出したために、所定の空間外に干渉信号が極力及ばないように、送信電力を極力抑制して動作している。したがって、AP5は小さいBSSを形成する。
 なお、AP1、AP3、AP4、AP5、及びAP6は、外部信号からの干渉に対する耐性の高い符号化・変調方式に変更するなど、それぞれ自己のBSS内における通信パラメータの変更を併せて行うようにしてもよい。
 また、ESSの外周部にあるAP2は、極めて強い外部信号を検出した位置にあることから、アクセスポイントとしての動作を停止する。所定の空間の境界付近に位置し、信号を送信すると所定の空間外への干渉信号になってしまうと推定されるからである。
 図2から分かるように、各アクセスポイントは送信電力制御とともにアンテナの指向性制御を行うことで、所定の空間から漏れ出る信号を極力少なくすることができる。また、図1に示したように各アクセスポイントが送信電力制御のみを行うESSの運用例に比べると、図2に示すような各アクセスポイントが送信電力制御とアンテナの指向性制御をともに行う運用によれば、より少ないアクセスポイントの配置によって、所定の空間を網羅(カバー)することができる。
 図3には、本明細書で開示する技術を適用した無線LANシステムにおけるアクセスポイント(若しくはBSS)のさらに他の配置例を模式的に示している。図3に示す例でも、各アクセスポイントは送信電力制御とともにアンテナの指向制御を行い、所定の空間外に干渉信号が極力及ばないようにすることを想定している。
 図3において、太線の四角で囲まれる所定の空間内に、複数のアクセスポイント(AP)が配置されている。太線は、例えば建物の壁面に相当する。また、破線で描かれた各々の円又は楕円は、その中央に位置するアクセスポイントの電波到達範囲を示している。アクセスポイントは、破線の円又は楕円の中央の、実線で描かれた小さい丸である。各アクセスポイントは、自局の電波到達範囲にいる1又は複数台のSTA(図示しない)を配下とするBSSをそれぞれ構成する。
 アクセスポイントが送信電力制御に加えてアンテナの指向性の制御も行うと、その電波到達範囲(BSS)は、メインローブが所定の空間の内側を向き、バックローブが所定の空間の外側を向くような形状となる。したがって、図3に示す無線LANシステムは、1つのESSの外周部に存在するアクセスポイントが送信電力とアンテナ指向性を同時に調整することによって、所定の空間からはみ出るBSSの範囲を小さく設定して、所定の空間から漏れ出る信号を極力少なくするように構成されている(同上)。
 図3に示した無線LANシステムにおける各アクセスポイントAP1~AP4は、それぞれ外部信号の検出状況に基づいて、送信電力の制御並びにアンテナ指向性の制御を行う。
 具体的には、AP1とAP3の各アクセスポイントは、いずれもESS(若しくは、所定の空間)の中心部には位置しないが、外部信号を検出しない、若しくは微弱な外部信号しか検出しないので、ESS Yolk(ESS中心)として所定の最大送信電力で動作することが許容される。したがって、これらのアクセスポイントは、アンテナの指向性制御を行わずに動作して、大きな電波到達範囲を持ち、したがって大きなBSSを形成することができる。
 一方、ESSの外周部にあるAP2とAP4の各アクセスポイントは、外部信号を検出したことにより自身がESSの外周部に存在するESS Shellであると判断して、外部信号を検出しなかった方向にメインローブが向くようにアンテナの指向性を制御して動作する。外部信号を検出しなかった方向は所定の空間の内側の方向であると推定することができるからである。したがって、AP2とAP4の各電波到達範囲(BSS)は、メインローブが所定の空間の内側を向く。
 なお、AP2とAP4は、外部信号からの干渉に対する耐性の高い符号化・変調方式に変更するなど、それぞれ自己のBSS内における通信パラメータの変更を併せて行うようにしてもよい。
 したがって、図3に示す無線LANシステムでは、アクセスポイントは、外部信号を検出した場合にはESS Shellとして動作するが、外部信号を検出しなかった場合には(ESSの中心部又は外周部のいずれに位置するかに拘わらず)ESS Yolkとして動作することが許容されるので、複数のアクセスポイントを効果的に動作させることができる。また、各アクセスポイントが外部信号の検出状況に応じて送信電力制御とアンテナの指向性制御を行うというESSの運用によれば、より少ないアクセスポイントの配置によって、所定の空間を網羅(カバー)することができる。
 図4には、無線通信装置400の一構成例を示している。図示の無線通信装置400は、アクセスポイントとして動作して、他のアクセスポイントからなるBSSとともにESSのグループを形成することができ、さらに外部信号の検出状況に応じてESS内の位置を判定する機能を備えている。無線通信装置400は、例えば図1に示した無線LANシステムにおいて、アクセスポイントとして動作することができる。
 無線通信装置400は、従来からの無線LANのアクセスポイントと同等の機能を提供するため、通信インターフェース401と、送信バッファ402と、送信フレーム構築部403と、送信処理部404と、アンテナ405と、受信処理部406と、受信フレーム解析部407と、受信バッファ408を備えている。なお、アンテナ405は、無線通信装置400本体に含まれる場合と、無線通信装置400本体に対して外付けされる場合とがある。
 通信インターフェース401は、インターネット網若しくはローカルネットワークにイーサネット(登録商標)などの有線ケーブルを介して接続する。送信バッファ402は、通信インターフェース401を介して受け取った送信するデータを格納する。送信フレーム構築部403は、送信するデータを所定の無線フレーム(例えば、MAC(Media Access Control)フレーム)として構築する。送信処理部404は、送信フレームを所定のアクセス制御手順に従って、アンテナ405を介して無線送信する。送信処理部404は、送信データの符号化、変調、アナログ変換、並びにRF(無線周波数)帯へのアップコンバートなどの処理も実施する。
 受信処理部406は、アンテナ405を介して受信した信号のダウンコンバート、デジタル変換、復調などの処理を実施して、さらに所定のフレーム(MACフレームなど)として復号する。受信フレーム解析部407は、受信したフレームに記載されているパラメータを解析する。受信バッファ408は、受信したデータを一時的に格納しておく。その後、受信バッファ408に格納された受信データは、通信インターフェース401を介してインターネット網若しくはローカルネットワークに送出される。
 なお、受信フレーム解析部407は、受信したフレームに記載されているBSSID情報やESSID情報などに基づいて、自己のESSに含まれる通信装置から信号であるかどうかを解析して、自己のESSに含まれない通信装置からの信号である場合には外部信号として認識するようにしてもよい。
 また、無線通信装置400は、図1に示した無線LANシステムにおいて、アクセスポイントとして動作するために、外部信号検出部411と、ESS内部位置判定部412と、ネットワーク管理部413と、電力制御部414をさらに備えている。
 外部信号検出部411は、無線通信装置400がアクセスポイントとして属するESSの外部から到来する外部信号を検出する。ここで言う外部信号は、GPSなどの測位衛星からの信号、携帯電話網などの公衆通信網の基地局からの信号、ラジオ放送やテレビジョン放送の送信所からの信号、レーダーなどの機器からの信号、自己の属する拡張サービスセット(ESS)に属さないアクセスポイントからの信号若しくはそれらのアクセスポイントに対する送信信号、無線LANシステムと同じ周波数帯の信号を発する装置からの信号などである。例えば、受信フレーム解析部407が自己のESSに含まれない通信装置からのものであると認識したフレームも、外部信号として検出するようにしてもよい。
 ESS内部位置判定部412は、外部信号検出部411が検出した外部信号の受信レベルなどの検出状況に応じて、無線通信装置400のESS内部における位置を判定する。
 なお、ESS内部位置判定部412において位置判定を行うために、外部信号検出部411が検出したすべての信号を復号する必要はない。すなわち、無線通信装置400自身が信号の送信に用いる周波数チャネルでの信号レベルを検出できれば十分である。
 ネットワーク管理部413は、無線通信装置400がアクセスポイントとして動作するために、無線通信装置400自身の無線ネットワーク(BSS)を管理する。
 電力制御部414は、アンテナ405を介して送信するフレームの送信電力を制御する。また、電力制御部414は、ESS内部位置判定部412が判定した、無線通信装置400のESS内部における位置に応じて、送信するフレームの送信電力を制御する。具体的には、電力制御部414は、ESS Yolk(ESS中心)と判定された場合には、所定の最大送信電力でフレームを送信するように制御する一方、ESSShell(ESS外周)と判定された場合には、検出された外部信号のレベルに応じて送信電力を抑制してフレームを送信するように制御する。
 なお、電力制御部414は、ESS Yolk(ESS中心)と判定された場合には、外部信号からの干渉に対する耐性の高い符号化・変調方式への変更を、送信処理部404に指示するようにしてもよい。
 図5には、無線通信装置500の他の構成例を示している。図示の無線通信装置500は、アクセスポイントとして動作して、他のアクセスポイントからなるBSSとともにESSのグループを形成することができ、さらに外部信号の検出状況に応じてESS内の位置を判定する機能を備えている。無線通信装置500は、例えば図1~図3に示した各々の無線LANシステムにおいて、アクセスポイントとして動作することができる。
 無線通信装置500は、従来からの無線LANのアクセスポイントと同等の機能を提供するため、通信インターフェース501と、送信バッファ502と、送信フレーム構築部503と、送信処理部504と、アンテナ505と、受信処理部506と、受信フレーム解析部507と、受信バッファ508を備えている。これらは図4に示した無線通信装置400におけるそれぞれ同名の構成要素と同様の機能を有するので、ここでは詳細な説明を省略する。
 無線通信装置500は、外部信号を受信できる複数の外部信号アンテナ511A~511Dを備えている。図5では、外部信号アンテナの本数は4本であるが、2~3本、又は5本以上であってもよい。各外部信号アンテナ511A~511Dは、無線通信装置500本体に含まれる場合と、無線通信装置500本体に対して外付けされる場合とがある。
 また、無線通信装置500は、図1~図3に示した無線LANシステムにおいて、アクセスポイントとして動作するために、外部信号検出部512と、ESS内部位置判定部513と、ネットワーク管理部514と、電力制御部515と、指向性制御部516をさらに備えている。
 外部信号検出部512は、無線通信装置500がアクセスポイントとして属するESSの外部から到来する外部信号を検出する。ここで言う外部信号の意味は、上記と同様である。但し、外部信号検出部512は、複数の外部信号アンテナ511A~511Dの受信信号から、外部信号の受信レベルだけでなく、信号の到来方向も検出することができる。
 ESS内部位置判定部513は、外部信号検出部512が検出した外部信号の受信レベルなどの検出状況に応じて、無線通信装置500のESS内部における位置を判定する。但し、ESS内部位置判定部513は、無線通信装置500がESSの中心部又は外周部のいずれに位置するかを判定するだけでなく、ESSの外周部に位置する場合には、受信信号の到来方向に基づいて、ESSの外を向く方向(若しくは、ESSの中心部の方向)も判定することができる。
 なお、ESS内部位置判定部513において位置判定を行うために、外部信号検出部512が検出したすべての信号を復号する必要はない。すなわち、無線通信装置500自身が信号の送信に用いる周波数チャネルでの信号レベルを検出できれば十分である。
 ネットワーク管理部514は、無線通信装置500がアクセスポイントとして動作するために、無線通信装置500自身の無線ネットワーク(BSS)を管理する。
 電力制御部515は、アンテナ505を介して送信するフレームの送信電力を制御する。また、電力制御部515は、ESS内部位置判定部513が判定した、無線通信装置500のESS内部における位置に応じて、送信するフレームの送信電力を制御する。具体的には、電力制御部515は、ESS Yolk(ESS中心)と判定された場合には、所定の最大送信電力でフレームを送信するように制御する一方、ESSShell(ESS外周)と判定された場合には、検出された外部信号のレベルに応じて送信電力を抑制してフレームを送信するように制御する。
 なお、電力制御部515は、ESS Yolk(ESS中心)と判定された場合には、外部信号からの干渉に対する耐性の高い符号化・変調方式への変更を、送信処理部504に指示するようにしてもよい。
 指向性制御部516は、アンテナ505を介して送信するフレームの指向性を制御する。また、指向性制御部516は、外部信号検出部512で検出された外部信号の到来方向に基づいて、送信するフレームの送信電力を制御する。具体的には、ESS内部位置判定部513によりESSShell(ESS外周)と判定された場合には、外部信号を検出しなかった方向にメインローブが向く(若しくは、外部信号を検出した方向にバックローブが向く)ようにアンテナの指向性を制御して動作する。外部信号を検出しなかった方向は所定の空間の内側の方向であると推定することができるからである。
 アクセスポイントは、ESS内において、自己の無線ネットワーク(BSS)が適切に動作するように、ESS内部位置に応じた制御情報を、例えば配下の端末などに通知するようにしてもよい。
 図6には、アクセスポイントがESS内部位置に応じた情報の通知に使用するESS制御情報エレメントの一構成例を示している。
 ESS制御情報エレメントは、参照番号601~611でそれぞれ示すフィールド又はフラグを持つ。
 Typeフィールド601には、この情報エレメントの形式を示す情報が記載される。Lengthフィールド602には、この情報エレメントの情報長を示す情報が記載される。BSS Colorフィールド603には、アクセスポイントが利用するColor情報を識別するBSS Colorが記載される。BSS IDフィールド604には、アクセスポイントのMACアドレスからなるBSS IDが記載される。SS IDフィールド605には、アクセスポイントのサービスセット識別子であるSS IDが記載される。ESS IDフィールド606には、アクセスポイントが属する拡張サービスセットの識別子であるESS IDが記載される。
 アクセスポイントが外部信号の検出状況に基づいて、ESSの外周部に位置すると判別したときには、ESS Shellフラグ607に「1」が記入される。また、アクセスポイントが外部信号の検出状況に基づいて、ESSの中心部に位置すると判別したときには、ESS Yolkフラグ608に「1」が記入される。
 Transmit Powerフィールド609には、アクセスポイントのBSSの送信電力に関する情報が記載される。アクセスポイントは、ESS Shellと判定された場合には、検出した外部信号の受信レベルなどに応じて、BSSの送信電力を決定する。また、アクセスポイントは、ESS Yolkと判定された場合には、所定の最大送信電力を設定する。
 Beam Controlフィールド610には、アクセスポイントのBSSのアンテナの指向性の制御情報を示す情報が記載される。アクセスポイントは、ESS Shellと判定された場合には、検出した外部信号の到来方向に基づいて、アンテナの指向性を制御する。また、アクセスポイントは、ESS Yolkと判定された場合や、極めて強い外部信号を検出した場合には、アンテナの指向性を特に制御しない。
 MCS(Modulation and Coding Scheme)フィールド611には、アクセスポイントのBSSの符号化・変調方式を指定する情報が記載される。アクセスポイントは、ESS Shellと判定された場合には、送信電力制御やアンテナ指向性制御に併せて、外部信号からの干渉に対する耐性の高い符号化・変調方式への変更(すなわち、許容されるMCSの範囲)を指示する場合には、このフィールド611を使用する。但し、ESS内での位置関係に応じて符号化・変調方式の変更を行わない場合には、ESS制御情報エレメント内にこのフィールド611を設ける必要はない。
 アクセスポイントは、図6に示したようなESS制御情報エレメントを、ビーコンフレームやアソシエーションフレーム、プローブフレーム、アクションフレームなどの管理フレームに付加して、周辺の端末などに送信するようにしてもよい。あるいは、管理フレームではなく、ACKフレームなどの制御フレームや、データフレームにこのESS制御情報エレメントを付加して送信するようにしてもよい。
 図10には、アクセスポイントの配下で端末として動作する無線通信装置1000の一構成例を示している。図示の無線通信装置1000は、アクセスポイントから受信したESS制御情報エレメント(図6を参照のこと)に記載されている内容に基づいて、アソシエーション先のアクセスポイントのBSS内での通信動作を制御したり、他のアクセスポイントへのアソシエーションの切り替えを行ったりする点に主な特徴がある。
 無線通信装置1000は、従来からの無線LANの端末と同等の機能を提供するため、データ処理部1001と、送信フレーム構築部1002と、送信処理部1003と、アンテナ1004と、受信処理部1005と、受信フレーム解析部1006を備えている。なお、アンテナ1004は、無線通信装置1000本体に含まれる場合と、無線通信装置1000本体に対して外付けされる場合とがある。
 データ処理部1001は、プロトコル上位層(図示しない)との間で、送受信データのやり取りを行う。送信フレーム構築部1002は、送信するデータを所定の無線フレーム(例えば、MACフレーム)として構築する。送信処理部1003は、送信フレームを所定のアクセス制御手順に従って、アンテナ1004を介して無線送信する。送信処理部1004は、送信データの符号化、変調、アナログ変換、並びにRF帯へのアップコンバートなど処理も実施する。
 受信処理部1005は、アンテナ1004を介して受信した信号のダウンコンバート、デジタル変換、復調などの処理を実施して、さらに所定のフレーム(MACフレームなど)として復号する。受信フレーム解析部1006は、受信したフレームに記載されているパラメータを解析する。
 ここで、受信フレーム解析部1006は、アクセスポイントから受信したフレームにESS制御情報エレメントが付加されている場合には、その情報エレメントに記載されているESS内での位置情報や通信パラメータなどの情報を解析して、得られた情報を制御部1007に出力する。なお、ここで言うフレームは、アクセスポイントから送信される、ビーコンフレームやアソシエーションフレーム、プローブフレーム、アクションフレームなどの管理フレーム、あるいは管理フレーム、データフレームなどである。
 制御部1007は、アクセスポイントの配下で動作するための無線ネットワーク(BSS)の管理や、無線通信装置1000内の各部間の情報の受け渡しを制御する。本実施形態において特徴的なのは、制御部1007が、アクセスポイントから送られてきたESS制御情報エレメントの記載内容に基づいて、アソシエーション先のアクセスポイントのBSS内での通信動作を制御したり、他のアクセスポイントへのアソシエーションの切り替えを行ったりする点にある。
 具体的には、制御部1007は、ESS制御情報エレメントのTransmit PowerフィールドやBeam Controlフィールドの記載内容、若しくはESS Shell又はESS Yolkフラグに基づいて、アンテナ100からの送信電力やアンテナ指向性を制御する。例えば、アソシエーション先のアクセスポイントがESS Yolk(中心部)であれば、所定の最大送信電力に設定してもよいし、ESS Shell(外周部)であれば、ESS外のシステムに干渉を与えないように送信電力を抑制する。
 また、制御部1007は、ESS制御情報エレメントのMCSフィールドの記載内容若しくはESS Shell又はESS Yolkフラグに基づいて、送信処理部1003に対して送信信号の符号化・変調方式を指示する。例えば、アソシエーション先のアクセスポイントがESS Yolk(中心部)であれば、外部信号による干渉の影響がないので、高速データ通信が可能な符号化・変調方式に設定してもよい。あるいは、ESS Shell(外周部)であれば、外部信号の影響を考慮して、干渉に対する耐性の高い符号化・変調方式に設定する。
 また、制御部1007は、ESS制御情報エレメントのESS Shell又はESS YolkフラグとMCSフィールドの記載内容に基づいて、現在のアソシエーション先のアクセスポイントとの通信効率などを推定して、送信フレーム構築部1002に対して他のアクセスポイントへのアソシエーションの切り替えを指示する。例えば、アソシエーション先のアクセスポイントがESS Shell(外周部)であれば、外部信号からの干渉を受け易く、高速データ通信を実施できないので、ESS Yolk(中心部)である他のアクセスポイントへのアソシエーションに切り替えるようにする。
 図7には、ESSに参加しているBSS内における通信シーケンス例を示している。ここでは、2台のアクセスポイントAP1及びAP2がともに同じESSに参加し、且つ、各端末STA1及びSTA2はいずれもAP1及びAP2の双方の通信可能範囲にいるという通信環境において、各端末STA1及びSTA2はアクセスポイントAP1及びAP2のESS内での位置関係が変化した場合に、アソシエーション先のアクセスポイントを変更する通信シーケンスを想定している。但し、図示の通信シーケンスの開始時において、STA1はAP1にアソシエーションし、STA2はAP2にアソシエーションしているものとする。なお、アクセスポイントには例えば図4又は図5に示した無線通信装置が利用され、端末は例えば図10に示した無線通信装置が利用されるものとする。
 まず、AP1は、ESSの中心部に存在すること(ESS Yolk)を、ビーコンフレームで、周辺の端末STA1及びSTAに通知する。同様に、AP2も、ESSの中心部に存在すること(ESS Yolk)を、ビーコンフレームで、周辺の端末STA1及びSTAに通知する。
 ここで、STA1は、AP1にアソシエーションしているので、例えばAP1から割り当てられた通信リソースを使って、AP1に高速データ(High-Speed Data)通信を実施する。
 このような通信状況において、AP1は、外部信号を検出したことにより、ESSの外周部に位置することを検出すると(ESS Shell Detect)、BSSの送信電力やBSSのアンテナの指向性といったBSS内での通信パラメータを変更する(Parameter Change)。このとき、AP1の送信電力やアンテナの指向性が変化して、STA1との間で高速データ通信が難しくなってしまう可能性がある。そして、AP1は、変更した通信パラメータを記載したESS制御情報エレメントを付加したビーコンフレームを送信する。
 他方、AP2は、外部信号を検出しないので、引き続きESSの中心部に存在すること(ESS Yolk)を示したビーコンフレームを送信する。
 STA1は、AP1から受信したビーコンフレームに付加されたESS制御情報エレメントの内容を解析して、AP1との間で高速データ通信が難しくなったことを認識する。また、STA1は、AP2から受信したビーコンレームに付加されたESS制御情報エレメントの内容を解析して、引き続きESSの中心部に存在するAP2との間では高速データ通信が可能であることを認識する。
 そこで、STA1は、アソシエーション先のアクセスポイントをAP1からAP2へ変更することを決定して、アソシエーションを変更するための制御を実施する。
 STA1は、まずAP2に対してアソシエーション要求(Association Request)を送信する。
 そのアソシエーション要求を受信したAP2は、STA1を収容可能であれば、アソシエーション応答(Association Response)を返送する。
 STA1は、AP2から返送されたアソシエーション応答を受信すると、今度はAP1に対してアソシエーション解除要求(Disassociation Request)を送信する。これに対し、AP1は、STA1のアソシエーション解除を受け入れて、STA1に対してアソシエーション解除応答(Disassociation Response)を返送する。これによって、STA1のアソシエーション先の変更が完了する。
 その後、STA1は、データの送信先をAP1からAP2に変更して、高速データ通信を実施する。
 また、AP1は、ESS内部での位置関係に変更がなければ、ESSの外周部に存在することを示すESS制御情報エレメントを含んだビーコンフレームを繰り返し送信する。
 同様に、AP2は、ESS内部での位置関係に変更がなければ、ESSの中心部に存在することを示すESS制御情報エレメントを含んだビーコンフレームを繰り返し送信する。
 図8には、アクセスポイントにおいて送信電力制御を行うための処理手順をフローチャートの形式で示している。この処理手順は、例えば図1に示した無線LANシステムにおいて、アクセスポイントとして動作する無線通信装置400又は500が実行する。
 まず、アクセスポイントは、拡張サービスセット(ESS)内のアクセスポイントであるかどうかをチェックする(ステップS801)。ここで、アクセスポイントがESS内のアクセスポイントでない場合には(ステップS801のNo)、後続の処理ステップをスキップして、所定のビーコン送信タイミングが到来したらビーコンフレームを送信する(ステップS807)。ここで送信するビーコンフレームには、ESS制御情報エレメントを付加する必要はない。
 アクセスポイントがESS内のアクセスポイントである場合には(ステップS801のYes)、続いて、外部信号の検出を試みる(ステップS802)。
 ここで言う外部信号は、GPSなどの測位衛星からの信号、携帯電話網などの公衆通信網の基地局からの信号、ラジオ放送やテレビジョン放送の送信所からの信号、レーダーなどの機器からの信号、自己の属する拡張サービスセット(ESS)に属さないアクセスポイントからの信号若しくはそれらのアクセスポイントに対する送信信号、無線LANシステムと同じ周波数帯の信号を発する装置からの信号などである。但し、ステップS802では、検出したすべての外部信号を復号する必要はなく、アクセスポイント自身が信号の送信に用いる周波数チャネルでの信号レベルを検出できれば十分である。
 そして、アクセスポイントは、検出した外部信号の受信電力が所定レベル以上であるかどうかをチェックする(ステップS803)。
 外部信号の受信電力が所定レベル以上である場合には(ステップS803のYes)、アクセスポイントは、自身がESSの外周部にいると判定して(ステップS804)、その場合にESS外のシステムに干渉を与えないレベルとなるBSSの送信電力を設定する(ステップS805)。また、送信電力の設定に併せて、外部信号からの干渉に対する耐性の高い符号化・変調方式(すなわち、許容されるMCSの範囲)を設定するようにしてもよい。
 そして、アクセスポイントは、上記処理ステップS804~S805で判定並びに設定した内容に基づいて、ESS Shellとして動作するためのESS制御情報エレメントを作成する(ステップS806)。
 一方、所定レベル以上の外部信号を検出しなかった場合には(ステップS803のNo)、アクセスポイントは、自身がESSの中心部にいると判定する(ステップS808)。この場合、アクセスポイントは、所定の最大送信電力を設定するようにしてもよい(ステップS809)。また、外部信号からの干渉を受けないので、高速データ通信が可能な符号化・変調方式(すなわち、許容されるMCSの範囲)を設定するようにしてもよい。そして、アクセスポイントは、ESS Yolkとして動作するためのESS制御情報エレメントを作成する(ステップS810)。
 そして、アクセスポイントは、所定のビーコン送信タイミングが到来したら、処理ステップS806又はS809で作成したESS制御情報エレメントを付加して、ビーコンフレームを送信する(ステップS807)。
 図9には、アクセスポイントにおいて送信電力制御及びアンテナ指向性制御を行うための処理手順をフローチャートの形式で示している。この処理手順は、例えば図1に示した無線LANシステムにおいて、アクセスポイントとして動作する無線通信装置400又は500が実行する。
 まず、アクセスポイントは、拡張サービスセット(ESS)内のアクセスポイントであるかどうかをチェックする(ステップS901)。ここで、アクセスポイントがESS内のアクセスポイントでない場合には(ステップS901のNo)、後続の処理ステップをスキップして、所定のビーコン送信タイミングが到来したらビーコンフレームを送信する(ステップS917)。ここで送信するビーコンフレームには、ESS制御情報エレメントを付加する必要はない。
 アクセスポイントがESS内のアクセスポイントである場合には(ステップS901のYes)、続いて、ある検出方向にアンテナ指向性を調整して、外部信号の検出を試みる(ステップS902)。
 ここで言う外部信号は、GPSなどの測位衛星からの信号、携帯電話網などの公衆通信網の基地局からの信号、ラジオ放送やテレビジョン放送の送信所からの信号、レーダーなどの機器からの信号、自己の属する拡張サービスセット(ESS)に属さないアクセスポイントからの信号若しくはそれらのアクセスポイントに対する送信信号、無線LANシステムと同じ周波数帯の信号を発する装置からの信号などである。但し、ステップS902では、検出したすべての外部信号を復号する必要はなく、アクセスポイント自身が信号の送信に用いる周波数チャネルでの信号レベルを検出できれば十分である。
 そして、アクセスポイントは、現在の検出方向での外部信号の受信電力が所定レベル以上であるかどうかをチェックする(ステップS903)。
 外部信号の受信電力が所定レベル以上である場合には(ステップS903のYes)、アクセスポイントは、その検出方向と受信電力のレベルを記憶する(ステップS904)。そして、所定の検出時間が経過すると(ステップS905のYes)、アクセスポイントは、検出方向を切り替えて(ステップS906)、その検出方向ではまだ外部信号を検出していない場合には(ステップS907のNo)、ステップS902に戻って、外部信号の検出動作を繰り返し実施する。
 すべての方向で外部信号の検出動作を完了すると(ステップS907のYes)、続いて、いずれの方向で外部信号を検出したかをチェックする(ステップS908)。そして、いずれの方向でも所定レベル以上の外部信号を検出しなかった場合には(ステップS908のYes)、アクセスポイントは、自身がESSの中心部にいると判定する(ステップS909)。この場合、アクセスポイントは、所定の最大送信電力を設定するようにしてもよい。また、外部信号からの干渉を受けないので、高速データ通信が可能な符号化・変調方式(すなわち、許容されるMCSの範囲)を設定するようにしてもよい。そして、アクセスポイントは、ESS Yolkとして動作するためのESS制御情報エレメントを作成する(ステップS910)。
 一方、いずれかの方向で所定レベル以上の外部信号を検出した場合には(ステップS908のNo)、アクセスポイントは、自身がESSの外周部にいると判定する(ステップS911)。
 この場合、アクセスポイントは、ステップS904で記憶しておいた外部信号の検出方向と受信電力のレベルの情報に基づいて、外部信号から受ける影響の少ない方位を特定する(ステップS912)。そして、アクセスポイントは、送信電力の許容値を算出し(ステップS913)、BSSの送信指向性を制御するとともに(ステップS914)、ESS外のシステムに干渉を与えないレベルとなるBSSの送信電力を設定する(ステップS915)。また、送信電力の設定に併せて、外部信号からの干渉に対する耐性の高い符号化・変調方式(すなわち、許容されるMCSの範囲)を設定するようにしてもよい。
 そして、アクセスポイントは、上記処理ステップS914~S915で判定並びに設定した内容に基づいて、ESS Shellとして動作するためのESS制御情報エレメントを作成する(ステップS916)。
 そして、アクセスポイントは、所定のビーコン送信タイミングが到来したら、処理ステップS910又はS916で作成したESS制御情報エレメントを付加して、ビーコンフレームを送信する(ステップS917)。
 このように、本明細書で開示する技術によれば、アクセスポイントは、他のアクセスポイントのBSSとともにESSを形成した際に、外部信号の検出状況に基づいてESS内における位置を判定して、その位置に応じてBSSで利用する送信電力や符号化・変調方式、通信方向などのパラメータを制御することができる。
 外部信号として、GPSなどの測位衛星からの信号、携帯電話網などの公衆通信網の基地局からの信号、ラジオ放送やテレビジョン放送の送信所からの信号、レーダーなどの機器からの信号、自己の属する拡張サービスセット(ESS)に属さないアクセスポイントからの信号若しくはそれらのAPに対する送信信号、無線LANシステムと同じ周波数帯の信号を発する装置からの信号などを挙げることができる。
 アクセスポイントは、ESSが構築された屋内で、減衰した外部信号の受信強度によって、自分がESSの外周部に位置すると判定した場合には、ESS外のシステムに干渉を与えないように送信電力を抑制したり、通信方向を限定したり、誤り体制の高い符号化・変調方式を利用したりして、セキュアなデータ交換を回避したりすることができる。
 以上、特定の実施形態を参照しながら、本明細書で開示する技術について詳細に説明してきた。しかしながら、本明細書で開示する技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
 本明細書で開示する技術は、例えばIEEE802.11規格に基づく無線ネットワークに適用することができる。但し、本明細書で開示する技術の適用範囲は特定の通信規格には限定されない。複数のBSSからなるESSを形成する場合に、本明細書で開示する技術を適用することにより、アクセスポイントは、ESS内での自己BSSの位置を判定して、ESS外のシステムに干渉を与えないように送信電力を抑制したり、通信方向を限定したり、誤り体制の高い符号化・変調方式を利用したりして、セキュアなデータ交換を回避したりすることができる。また、アクセスポイントは、ESS内での自己BSSの位置の情報や、その位置に基づいて設定した通信パラメータを端末に通知することができる。端末は、アソシエーション先のアクセスポイントからの通知に基づいて、他のアクセスポイントへのアソシエーションの切り替えの可否を適切に判断することができるようになる。
 要するに、例示という形態により本明細書で開示する技術について説明してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本明細書で開示する技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
 なお、本明細書の開示の技術は、以下のような構成をとることも可能である。
(1)信号を送受信する通信部と、
 前記信号の送受信を制御する制御部と、
 外部信号を検出する検出部と、
 前記外部信号の検出結果に基づいて拡張サービスセット内での位置を判定する判定部と、
を具備し、
 前記制御部は、前記判定した位置に基づいて自己の基本サービスセットにおける通信パラメータの設定を制御する、
通信装置。
(2)前記検出部は、前記外部信号として、測位衛星からの信号、公衆通信網の基地局からの信号、ラジオ放送やテレビジョン放送の信号、前記拡張サービスセットに属さない通信装置からの信号、無線LANシステムと同じ周波数帯の信号を発する装置からの信号のうち少なくとも1つの信号を検出する、
上記(1)に記載の通信装置。
(3)前記制御部は、前記拡張サービスセット内での前記通信装置自身の位置情報と、前記通信パラメータの他の通信装置への通知を制御する、
上記(1)又は(2)のいずれかに記載の通信装置。
(4)前記判定部は、前記通信装置が前記拡張サービスセット内の中心部又は外周部であるかどうかを判定する、
上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の通信装置。
(5)前記制御部は、前記拡張サービスセットにおける前記通信装置自身の位置に応じて、前記基本サービスセットの送信電力を制御する、
上記(1)乃至(4)のいずれかに記載の通信装置。
(6)前記判定部は、前記外部信号の到来方向をさらに判定する、
上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の通信装置。
(7)前記制御部は、前記拡張サービスセット内での前記通信装置の位置に応じて、前記基本サービスセットの送信指向性を制御する、
上記(1)乃至(6)のいずれかに記載の通信装置。
(8)前記制御部は、前記拡張サービスセット内での前記通信装置の位置に応じて、前記基本サービスセットで利用する符号化方式又は変調方式を決定する、
上記(1)乃至(7)のいずれかに記載の通信装置。
(9)前記拡張サービスセット内での前記通信装置自身の位置情報と、前記基本サービスセットにおける送信電力、送信指向性、符号化方式又は変調方式のうち少なくとも1つの情報を、他の通信装置へ通知する、
上記(1)乃至(8)のいずれかに記載の通信装置。
(10)アクセスポイントとして動作する、
上記(1)乃至(9)のいずれかに記載の通信装置。
(11)外部信号を検出する検出ステップと、
 前記外部信号の検出結果に基づいて拡張サービスセット内での位置を判定する判定ステップと、
 前記判定した位置に基づいて自己の基本サービスセットにおける通信パラメータの設定を制御するステップと、
を有する通信方法。
(12)アクセスポイントと信号を送受信する通信部と、
 前記アクセスポイントから受信した信号から、前記アクセスポイントが参加する拡張サービスセットに関する情報を抽出する抽出部と、
 前記抽出した情報に基づいて前記通信部における信号の送受信を制御する制御部と、
を具備する通信装置。
(13)前記抽出部は、前記アクセスポイントから受信した信号から、前記アクセスポイントの拡張サービスセットにおける位置情報と通信パラメータの情報を抽出する、
上記(12)に記載の通信装置。
(14)前記抽出部は、前記アクセスポイントから受信した信号から、前記アクセスポイントの基本サービスセット内での送信電力、送信指向性、符号化方式又は変調方式のうち少なくとも1つに関する情報を抽出する、
上記(12)又は(13)のいずれかに記載の通信装置。
(15)前記制御部は、前記アクセスポイントの拡張サービスセットにおける位置情報に基づいて、アソシエーション先の選択を制御する、
上記(13)に記載の通信装置。
(16)前記制御部は、前記アクセスポイントの拡張サービスセットにおける位置情報に基づいて、送信電力を制御する、
上記(13)又は(15)のいずれかに記載の通信装置。
(17)前記制御部は、前記アクセスポイントの拡張サービスセットにおける位置情報に基づいて、符号化方式又は変調方式を制御する、
上記(13)、(15)、又は(16)のいずれかに記載の通信装置。
(18)アクセスポイントから信号を受信する受信ステップと、
 前記アクセスポイントから受信した信号から、前記アクセスポイントが参加する拡張サービスセットに関する情報を抽出する抽出ステップと、
 前記抽出した情報に基づいて信号の送受信を制御する制御ステップと、
を有する通信方法。
 400…無線通信装置、401…通信インターフェース
 402…送信バッファ、403…送信フレーム構築部
 404…送信処理部、405…アンテナ、406…受信処理部
 407…受信フレーム解析部、408…受信バッファ
 411…外部信号検出部、412…ESS内部位置判定部
 413…ネットワーク管理部、414…電力制御部
 500…無線通信装置、501…通信インターフェース
 502…送信バッファ、503…送信フレーム構築部
 504…送信処理部、505…アンテナ、506…受信処理部
 507…受信フレーム解析部、508…受信バッファ
 511…外部信号アンテナ、512…外部信号検出部
 513…ESS内部位置判定部、514…ネットワーク管理部
 515…電力制御部、516…指向性制御部
 1000…無線通信装置、1001…データ処理部
 1002…送信フレーム構築部、1003…送信処理部
 1004…アンテナ、1005…受信処理部
 1006…受信フレーム解析部、1007…制御部

Claims (18)

  1.  信号を送受信する通信部と、
     前記信号の送受信を制御する制御部と、
     外部信号を検出する検出部と、
     前記外部信号の検出結果に基づいて拡張サービスセット内での位置を判定する判定部と、
    を具備し、
     前記制御部は、前記判定した位置に基づいて自己の基本サービスセットにおける通信パラメータの設定を制御する、
    通信装置。
  2.  前記検出部は、前記外部信号として、測位衛星からの信号、公衆通信網の基地局からの信号、ラジオ放送やテレビジョン放送の信号、前記拡張サービスセットに属さない通信装置からの信号、無線LANシステムと同じ周波数帯の信号を発する装置からの信号のうち少なくとも1つの信号を検出する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3.  前記制御部は、前記拡張サービスセット内での前記通信装置自身の位置情報と、前記通信パラメータの他の通信装置への通知を制御する、
    請求項1に記載の通信装置。
  4.  前記判定部は、前記通信装置が前記拡張サービスセット内の中心部又は外周部であるかどうかを判定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  5.  前記制御部は、前記拡張サービスセットにおける前記通信装置自身の位置に応じて、前記基本サービスセットの送信電力を制御する、
    請求項1に記載の通信装置。
  6.  前記判定部は、前記外部信号の到来方向をさらに判定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  7.  前記制御部は、前記拡張サービスセット内での前記通信装置の位置に応じて、前記基本サービスセットの送信指向性を制御する、
    請求項1に記載の通信装置。
  8.  前記制御部は、前記拡張サービスセット内での前記通信装置の位置に応じて、前記基本サービスセットで利用する符号化方式又は変調方式を決定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  9.  前記拡張サービスセット内での前記通信装置自身の位置情報と、前記基本サービスセットにおける送信電力、送信指向性、符号化方式又は変調方式のうち少なくとも1つの情報を、他の通信装置へ通知する、
    請求項1に記載の通信装置。
  10.  アクセスポイントとして動作する、
    請求項1に記載の通信装置。
  11.  外部信号を検出する検出ステップと、
     前記外部信号の検出結果に基づいて拡張サービスセット内での位置を判定する判定ステップと、
     前記判定した位置に基づいて自己の基本サービスセットにおける通信パラメータの設定を制御するステップと、
    を有する通信方法。
  12.  アクセスポイントと信号を送受信する通信部と、
     前記アクセスポイントから受信した信号から、前記アクセスポイントが参加する拡張サービスセットに関する情報を抽出する抽出部と、
     前記抽出した情報に基づいて前記通信部における信号の送受信を制御する制御部と、
    を具備する通信装置。
  13.  前記抽出部は、前記アクセスポイントから受信した信号から、前記アクセスポイントの拡張サービスセットにおける位置情報と通信パラメータの情報を抽出する、
    請求項12に記載の通信装置。
  14.  前記抽出部は、前記アクセスポイントから受信した信号から、前記アクセスポイントの基本サービスセット内での送信電力、送信指向性、符号化方式又は変調方式のうち少なくとも1つに関する情報を抽出する、
    請求項12に記載の通信装置。
  15.  前記制御部は、前記アクセスポイントの拡張サービスセットにおける位置情報に基づいて、アソシエーション先の選択を制御する、
    請求項13に記載の通信装置。
  16.  前記制御部は、前記アクセスポイントの拡張サービスセットにおける位置情報に基づいて、送信電力を制御する、
    請求項13に記載の通信装置。
  17.  前記制御部は、前記アクセスポイントの拡張サービスセットにおける位置情報に基づいて、符号化方式又は変調方式を制御する、
    請求項13に記載の通信装置。
  18.  アクセスポイントから信号を受信する受信ステップと、
     前記アクセスポイントから受信した信号から、前記アクセスポイントが参加する拡張サービスセットに関する情報を抽出する抽出ステップと、
     前記抽出した情報に基づいて信号の送受信を制御する制御ステップと、
    を有する通信方法。
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